JP3877844B2 - 筆記具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、外筒に対して筒状体を相対回転させることにより棒状物を繰り出すことができる筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の筆記具としては、例えば、実公平3−397号公報に記載されたものがある。この筆記具は、軸方向のスリット部を有する案内筒をキャップ内部に回動自在に配して当該案内筒の内部にそのスリット部に外面突起を嵌入させる消ゴム受けを軸方向に移動自在に組み込み、また、案内筒の外周部に消ゴム受けの外面突起の先端を嵌入させる螺旋溝を有する2つ割り部材により構成された螺旋筒をキャップと回転方向で一体化した状態で組み付けて、さらに、案内筒の前端部に継手の後端部外面を嵌入して回転方向で一体化し、継手の前端部を筆記軸体を収設する外筒の後端部内面に嵌入して回転方向で一体化している。
この案内筒と継手、及び継手と外筒との間で回転方向を一体化するのは、リブと溝との嵌合により行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなリブと溝との嵌合は、その周方向の位置を互いに整合させないといけないため、案内筒を継手に嵌入する際、または継手と先軸とを嵌入する際に、その整合に手間がかかるという課題がある。
また、他の課題としては、リブと溝とを嵌合させる場合に、完全に両方の形状を一致させてガタのないように製造することは困難であり、その一方で両方の形状が完全に一致していると両部品の組立が困難になる。そのため、案内筒と外筒との間でガタが生ずるのはやむを得ないという課題がある。
本願発明はかかる課題に鑑みなされたもので、請求項1ないし4に記載された発明は、簡単に案内筒と外筒との間で相対回転をロックする構成に組み付けることができる筆記具を提供することをその目的とする。
また、請求項3に記載された発明は、上記目的に加えて、案内筒と外筒との間でガタが生じにくい構造とすることができる筆記具を提供することをその目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のうち請求項1記載の発明は、内面に螺旋溝を設けた筒状体と、筒状体に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿される案内筒と、前記案内筒に相対回転不能に係合されると共に前記螺旋溝に嵌合する突起を側面に有し棒状物を保持するホルダと、筆記軸体を収設する外筒と、を備え、前記案内筒の前方部分を外筒の後方部内面にまで伸ばした筆記具において、
外筒の後方部内面に複数の溝を形成すると共に、前記案内筒の前方部分に該溝に嵌合するリブを形成し、前記外筒の溝の後端部に、後方に向かうに連れて溝幅が漸次広くなるよう軸線方向に対して連続的に傾斜した傾斜面を形成すると共に、該リブの先端部の外面に、前方に向かうに連れてリブ幅が漸次狭くなるよう軸線方向に対して連続的に傾斜した傾斜面を形成し、外筒の溝と溝との間の山の幅をリブの幅よりも大きくし、前記リブの傾斜面の傾斜角度を前記溝の傾斜面の傾斜角度より大きくすることを特徴とする。
案内筒の前方部分を外筒の後方部内面に嵌入する際に、外筒の溝及びリブにそれぞれ形成された傾斜面に沿って、両部品が正しい周方向の位置関係になるように誘導される。また、リブの傾斜面の傾斜角度が前記溝の傾斜面の傾斜角度より大きくなっていることから、リブの尖った先端が溝の傾斜面に沿って移動することを避けることができ、常にリブの傾斜面と溝の傾斜面の面同士が摺接するようできるため、スムーズに案内筒を外筒に対して前進させることができる。
【0005】
また、請求項2記載の発明は、内面に螺旋溝を設けた筒状体と、筒状体に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿される案内筒と、前記案内筒に相対回転不能に係合されると共に前記螺旋溝に嵌合する突起を側面に有し棒状物を保持するホルダと、筆記軸体を収設する外筒と、を備え、前記案内筒の前方部分を外筒の後方部内面にまで伸ばした筆記具において、
外筒の後方部内面に複数の溝を形成すると共に、前記案内筒の前方部分に該溝に嵌合するリブを形成し、前記外筒の溝の後端部に、後方に向かうに連れて溝幅が漸次広くなるよう軸線方向に対して傾斜した傾斜面を形成すると共に、該リブの先端部の外面に、前方に向かうに連れてリブ幅が漸次狭くなるよう軸線方向に対して傾斜した傾斜面を形成し、外筒の傾斜面またはリブの傾斜面のいずれか一方を段部状傾斜面とし、いずれか他方を連続的な傾斜面とし、前記外筒の溝と溝との間には山を形成し、前記段部状傾斜面となった前記いずれか一方である外筒の山の幅またはリブの幅を、連続的な傾斜面となった前記いずれか他方である外筒の山の幅またはリブの幅よりも小さくし、段部状傾斜面の傾斜角度を連続的な傾斜面の傾斜角度より小さくすることを特徴とする。
外筒の傾斜面またはリブの傾斜面のいずれか一方を段部状傾斜面とした場合でも、請求項1記載の発明と同様に、案内筒の前方部分を外筒の後方部内面に嵌入する際に、外筒の溝及びリブにそれぞれ形成された傾斜面に沿って、両部品が正しい周方向の位置関係になるように誘導することができる。そして、段部状傾斜面の傾斜角度を連続的な傾斜面の傾斜角度より小さくすることにより、段部状傾斜面の段部に、他方の部材が係止しても、案内筒を少し回転させると係止が外れるため、スムーズに案内筒を外筒に対して前進させることができる。
【0006】
また、請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のものにおいて、前記案内筒のリブよりも先端部に鍔部を設け、該鍔部の外周面を外筒の内面に当接させると共に、前記案内筒の後方部分を前記前方部分よりも拡径し、前記案内筒の後方部分の前端部の外周面を外筒の後端内面に当接させることを特徴とする。
案内筒の鍔部の外周面が外筒の内面に当接し、また、案内筒の後方部分の前端部の外周面が外筒の後端内面に当接するため、これらの2点での当接により、案内筒は外筒に対してガタがない状態で組み付けられる。従って、リブと溝との間にはある程度のガタがあっても許容される。
また、請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載のものにおいて、前記案内筒の前方部分の側面に開口を設け、該開口が設けられた案内筒の内面に筆記軸体の後端部に弾接する弾接突部を形成することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図1ないし図7を用いて本発明の第1の実施の形態を説明する。
本実施の形態に係る筆記具であるシャープペンシル30は、シャープペンシル30の外筒32の後方で棒状物を繰り出すようにしたものである。
このシャープペンシル30は、内面に螺旋溝12aを設けた筒状体12と、筒状体12に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿される案内筒14と、前記案内筒14に相対回転不能に係合されると共に前記螺旋溝12aに嵌合する突起16aを側面に有し棒状物20を保持するホルダ16と、筆記軸体34を収設する外筒32と、を備える。
図3及び図4に示したように、案内筒14は、後方部分14Aに軸方向に伸びる2つのスリット14aが形成され、後端部に鍔形ストッパー14bが形成されると共に、前記スリット14aの前端部に、該スリット14aと連通する切り込み14cにより径方向に弾性変形可能な突出片14dが形成されている。そして、この鍔形ストッパー14bが筒状体12の後端部に当接すると共に突出片14dが筒状体12の内面に形成された環状の段部12bに係止することによって、案内筒14が筒状体12に対して軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿される。
【0008】
案内筒14の前方部分14Bは、外筒32の後方内面にまで伸びて相対回転不能に収容される。具体的には、図3に示したように、案内筒14の前方部分14Bの外面には複数(本例では2本)のリブ14eが形成されており、一方、図6に示したように、外筒32の後方内面には軸方向に伸びる複数(本例では6本)の溝32aが形成されており、この複数の溝32aのうちのいずれかの溝32a内にリブ14eが嵌合している。
リブ14eの先端部の外面には、前方に向かうに連れてリブ幅が漸次狭くなるよう、外筒32の軸線方向、即ち筆記具の軸線方向に対して連続的に傾斜した傾斜面14e1が形成されている。また、同様に、外筒32の溝32aの後端部には、後方に向かうに連れて溝幅が漸次広くなるよう、外筒32の軸線方向、即ち筆記具の軸線方向に対して連続的に傾斜した傾斜面32a1が形成されている。図10に示したように、リブ14eの傾斜面14e1の軸線方向からの傾斜角度θ1は展開図において30度、溝32aの傾斜面32a1の軸線方向からの傾斜角度θ2は27.5度となっており、リブ14eの傾斜面14e1の傾斜角度が溝32の傾斜面32a1の傾斜角度以上となっている。このように構成することにより、案内筒14を外筒32に嵌入する際に、それぞれの傾斜面14e1と32a1に沿って、両部品が正しい周方向の位置関係になるように誘導される。さらに、図10(b)に示したように、リブ14eの先端と、溝32aと溝32aとの間の山の後端32cとが一致するような角度で案内筒14が外筒32内に挿入された場合であっても、溝32aと溝32aとの間の山の幅がリブ14eの幅よりも大きく、案内筒14を少し回転させるだけでリブ14eの先端が溝32aの傾斜面32a1から離れて溝32aの傾斜面32a1とリブ14eの傾斜面14e1の面同士が摺接することになり(仮想線で示す)、スムーズに案内筒14が外筒32に対して前進することができる。これに対して、リブ14eの傾斜角度が小さいと、案内筒14を少し回転させるとリブ14eの先端が溝32aの傾斜面32a1に沿って前進していくため、傾斜面32a1からの抵抗を大きく受け、スムーズに案内筒14が外筒32に対して前進することができないという欠点を有することになる。
【0009】
さらに、案内筒14のリブ14eよりも先端部には、外径方向に膨らんだ鍔部14gが設けられる。鍔部14gの外径は外筒32の溝32aでない山の部分における内径にほぼ等しいものとなっており、鍔部14gは、外筒32の溝32aが形成されている部分よりも前方の内面に当接する。また、案内筒14の後方部分14Aは前方部分14Bに比べて拡径されており、後方部分14Aの前端部の外周面は、外筒32の後端内面の内径(図においては外筒32の溝32aとなっている部分における内径)にほぼ等しいものとなっている。従って、案内筒14の前方部分14Bを外筒32の後方部内面に嵌入すると、鍔部14gが外筒32の内面に当接し、案内筒14の後方部分14Aが外筒32の後端内面に当接する。これら2点は、リブ14eと溝32aとの嵌合部分とは異なっており、リブ14eと溝32aとの間にガタがあったとしても、この2点での当接により案内筒14と外筒32はガタのない状態で組み付けられる。尚、鍔部14gの最先端は、図示のように先端に向かうに連れて漸次縮径されたテーパー面となっていると好ましい。これにより、外筒32内への嵌入を容易にすることができる。
【0010】
外筒32内には筆記軸体34である芯送り出し機構が収設されおり、芯送り出し機構を構成する芯タンク36の一部が案内筒14の前方部分14Bの内面に嵌入されている。案内筒14の前方部分14Bの側面には開口14hが形成されており、図7に示したように、案内筒14の開口14hが設けられた案内筒14の内面の断面形状は円形の一部が迫り出した形状となっている。この迫り出した部分は、開口14hによって弾性を有し芯タンク36の後端部に弾接する弾接突部14iとなる。この弾接突部14iは、芯タンク36が案内筒14の中に嵌入する際に開口14hが変形することによって芯タンク36を受け入れ易くし、その一方で、芯タンク36が嵌入された後は容易に外れないように芯タンク36を押圧している。芯タンク36の後端部36aは案内筒14の内部に形成された仕切壁14fに当接したところまで嵌入される。尚、開口14hの形状は図7において、左右に分かれる割型に適したものとなっている。
【0011】
また、図5に示したように、筒状体12の螺旋溝12aは、その断面形状において、筒状体12の軸方向の一方向、本実施の形態では棒状物繰り出し方向と反対の方向に向かって漸次、溝深さが深くなるように傾斜するテーパ面12a1と、溝深さが一定の平坦面12a2と、テーパ面12a1の最深部側に設けられ筒状体12の軸方向に垂直な垂直面12a3とを備えている。このようにテーパ面12a1を備えることにより、筒状体12を成形終了時に螺旋溝12aに対応した雄ネジを有するコアピンを筒状体12から抜き出す際に、コアピンを直線的に動かして無理抜きしても抜け易く、螺旋溝12aを傷めることなく成形することができる。従って、コアピンを螺旋溝12aに沿って回転させながら抜く必要がないので効率的に製造することができる。
ホルダ16は、棒状物20を挟持すると共にスリット14aにはめ込まれる一対の挟持片16bと、棒状物20の退却を阻止する底面16cと、を有しており、前記螺旋溝12aに嵌合する突起16aは、挟持片16bの外面に形成されている。
【0012】
以上のように構成される筆記具30において棒状物20を繰り出す場合には、筒状体12を外筒32に対して相対回転させる。これにより、案内筒14のスリット14aに係合したホルダ16が筒状体12に対して相対回転し、筒状体12の螺旋溝12aに嵌合する突起16aが螺旋溝12aに沿って移動して、ホルダ16が自転しながら筒状体12内をその軸方向に移動して、棒状物20が筒状体12の後端より繰り出される。また、筒状体12を外筒32に対して上記と反対の方向に相対回転させることにより、棒状物20を筒状体12内へ退却する方向へ移動させることができる。
芯を繰り出す場合には、案内筒14を筒状体12と共に外筒32に対して前進ノックする。これにより、芯タンク36が仕切壁14fによって前進させられて、公知の芯送り出し機構の作用によって芯が繰り出される。
また、芯を補充する場合には、案内筒14の前方部分14Bを外筒32の後方部から外すことにより、芯タンク36に芯を挿入することができる。芯補充が終了後、再び案内筒14の前方部分14Bを外筒32内に嵌入する際に、前記リブ14eと溝32aにそれぞれ形成された傾斜面14e1、32a1に沿って互いの周方向の位置関係が正しい位置になるように誘導される。このときも、傾斜面14e1の傾斜角度が傾斜面32a1の傾斜角度以上(好ましくは傾斜面32a1の傾斜角度より大きく)なっていることから、スムーズに案内筒14の前方部分14Bを外筒32に挿入することができる。
【0013】
リブ14eまたは溝32aの傾斜面14e1、32a1は、図3または図6に示すような連続的なものに限らない。即ち、図8に示したように、段部状に傾斜した傾斜面14e2としてもよい。また、さらに、図9に示したように、細かい段部状に傾斜した傾斜面14e3としてもよい。このように段部状傾斜面にした場合には、その全体的な軸線方向からの傾斜角度θ3が、溝32aの傾斜面32a1の傾斜角度以下とすることが好ましく、本例では、22.5度となっている。このように構成することにより、案内筒14を外筒32に嵌入する際に、リブ14eの段部状傾斜面の段部に、溝32aと溝32aとの間の山の後端32cが係止しても、溝32aと溝32aとの間の山の幅がリブ14eの幅よりも大きく、案内筒14を少し回転させると、係止が外れるため、スムーズに案内筒14が外筒32に対して前進することができる。
尚、以上の実施の形態のリブ14eまたは溝32aのそれぞれの傾斜面と隣接する傾斜面との境界は鋭角の角となっていたが、これに限るものではなく、傾斜面と隣接する傾斜面との境界Aを曲線状にすることもでき(図11(a))、また、傾斜面と傾斜面でない軸線方向に平行な部分との境界Bも曲線状に接続することもできる(図11(b))。このようにして、角をなくすことにより、リブ14eと溝32aとの間で引っかかることを阻止し、より円滑に案内筒14を外筒32に挿入することができる。
【0014】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1記載の発明によれば、案内筒の前方部分を外筒の後方部内面に嵌入する際に、外筒の溝及びリブにそれぞれ形成された傾斜面に沿って、両部品が正しい周方向の位置関係になるように誘導することができる。しかも、リブの傾斜面の傾斜角度が前記溝の傾斜面の傾斜角度より大きくなっていることから、リブの尖った先端が溝の傾斜面に沿って移動することを避けることができ、常にリブの傾斜面と溝の傾斜面の面同士が摺接するようできるため、スムーズに案内筒を外筒に対して前進させることができる。
また、請求項2記載の発明によれば、外筒の傾斜面またはリブの傾斜面のいずれか一方を段部状傾斜面とした場合でも、請求項1記載の発明と同様に、案内筒の前方部分を外筒の後方部内面に嵌入する際に、外筒の溝及びリブにそれぞれ形成された傾斜面に沿って、両部品が正しい周方向の位置関係になるように誘導することができる。そして、段部状傾斜面の傾斜角度を連続的な傾斜面の傾斜角度より小さくすることにより、段部状傾斜面の段部に、他方の部材が係止しても、案内筒を少し回転させると、係止が外れるため、スムーズに案内筒を外筒に対して前進させることができる。
【0015】
また、請求項3記載の発明によれば、案内筒の鍔部の外周面が外筒の内面に当接し、また、案内筒の後方部分の前端部の外周面が外筒の後端内面に当接するため、これらの2点での当接により、案内筒は外筒に対してガタがない状態で組み付けることができる。従って、リブと溝との間にはある程度のガタがあっても許容することができる。
また、請求項4記載の発明によれば、弾接突部は、筆記軸体が案内筒の中に嵌入する際に開口が変形することによって芯タンクを受け入れ易くし、その一方で、筆記軸体が嵌入された後は容易に外れないように筆記軸体を押圧することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の筆記具の実施の形態を表す縦断面図である。
【図2】図1の筆記具を90度回転した状態で見た後部縦断面図である。
【図3】(a)及び(b)は、図1の案内筒を示す図である。
【図4】(a)及び(b)は、図3(a)及び(b)のそれぞれ縦断面図である。
【図5】図1の筒状体の縦断面図である。
【図6】図1の外筒の縦断面図である。
【図7】図3(b)の7−7線に沿って見た端面図である。
【図8】(a)は、案内筒のリブの他の実施の形態を表す図3の8部に相当する部分拡大図であり、(b)は(a)のb線矢視図である。
【図9】(a)は、案内筒のリブの他の実施の形態を表す図3の8部に相当する部分拡大図であり、(b)は(a)のb線矢視図である。
【図10】(a)及び(b)は本発明のリブと溝の傾斜面のそれぞれの傾斜角度の関係を示す説明展開図である。
【図11】(a)及び(b)は、案内筒のリブの他の実施の形態を表す図3の8部に相当する部分拡大図である。
【符号の説明】
12 筒状体
12a 螺旋溝
14 案内筒
14A 後方部分
14B 前方部分
14e リブ
14e1 傾斜面
14e2 傾斜面
14e3 傾斜面
14g 鍔部
14h 開口
14i 弾接突部
16 ホルダ
16a 突起
20 棒状物
30 筆記具
32 外筒
32a 溝
32a1 傾斜面
34 筆記軸体
Claims (4)
- 内面に螺旋溝を設けた筒状体と、筒状体に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿される案内筒と、前記案内筒に相対回転不能に係合されると共に前記螺旋溝に嵌合する突起を側面に有し棒状物を保持するホルダと、筆記軸体を収設する外筒と、を備え、前記案内筒の前方部分を外筒の後方部内面にまで伸ばした筆記具において、
外筒の後方部内面に複数の溝を形成すると共に、前記案内筒の前方部分に該溝に嵌合するリブを形成し、前記外筒の溝の後端部に、後方に向かうに連れて溝幅が漸次広くなるよう軸線方向に対して連続的に傾斜した傾斜面を形成すると共に、該リブの先端部の外面に、前方に向かうに連れてリブ幅が漸次狭くなるよう軸線方向に対して連続的に傾斜した傾斜面を形成し、外筒の溝と溝との間の山の幅をリブの幅よりも大きくし、前記リブの傾斜面の傾斜角度を前記溝の傾斜面の傾斜角度より大きくすることを特徴とする筆記具。 - 内面に螺旋溝を設けた筒状体と、筒状体に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿される案内筒と、前記案内筒に相対回転不能に係合されると共に前記螺旋溝に嵌合する突起を側面に有し棒状物を保持するホルダと、筆記軸体を収設する外筒と、を備え、前記案内筒の前方部分を外筒の後方部内面にまで伸ばした筆記具において、
外筒の後方部内面に複数の溝を形成すると共に、前記案内筒の前方部分に該溝に嵌合するリブを形成し、前記外筒の溝の後端部に、後方に向かうに連れて溝幅が漸次広くなるよう軸線方向に対して傾斜した傾斜面を形成すると共に、該リブの先端部の外面に、前方に向かうに連れてリブ幅が漸次狭くなるよう軸線方向に対して傾斜した傾斜面を形成し、外筒の傾斜面またはリブの傾斜面のいずれか一方を段部状傾斜面とし、いずれか他方を連続的な傾斜面とし、前記外筒の溝と溝との間には山を形成し、前記段部状傾斜面となった前記いずれか一方である外筒の山の幅またはリブの幅を、連続的な傾斜面となった前記いずれか他方である外筒の山の幅またはリブの幅よりも小さくし、段部状傾斜面の傾斜角度を連続的な傾斜面の傾斜角度より小さくすることを特徴とする筆記具。 - 前記案内筒のリブよりも先端部に鍔部を設け、該鍔部の外周面を外筒の内面に当接させると共に、前記案内筒の後方部分を前記前方部分よりも拡径し、前記案内筒の後方部分の前端部の外周面を外筒の後端内面に当接させることを特徴とする請求項1または2に記載の筆記具。
- 前記案内筒の前方部分の側面に開口を設け、該開口が設けられた案内筒の内面に筆記軸体の後端部に弾接する弾接突部を形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の筆記具。
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