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JP3874325B2 - 油中水型乳化組成物 - Google Patents

油中水型乳化組成物 Download PDF

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JP3874325B2
JP3874325B2 JP00475999A JP475999A JP3874325B2 JP 3874325 B2 JP3874325 B2 JP 3874325B2 JP 00475999 A JP00475999 A JP 00475999A JP 475999 A JP475999 A JP 475999A JP 3874325 B2 JP3874325 B2 JP 3874325B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は油中水型(W/O型)乳化組成物に関する。さらに詳しくは、さっぱりとした使用感を与え、乳化安定性に優れた油中水型乳化組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
乳化化粧料にはスキンケアクリーム、マッサージクリーム、サンスクリーンローション、ファンデーション、アイライナー、マスカラなど種々のものが挙げられる。これらは、乳化タイプ別に分類すると、水中油型(O/W型)乳化化粧料と油中水型(W/O型)乳化化粧料とに大別される。
【0003】
乳化化粧料は、油性化粧料に比べ成分中に水を多く含有するため、肌に塗布した場合さっぱり感を与え、さらに油性感が抑えられている。また液状やクリーム状のものが多く、その性能として肌上でのびがよく、ムラのない均一な仕上がりが得られやすい等の特性を有する。
【0004】
特にW/O型化粧料は油相が連続相(外相)であるため、O/W型化粧料に比べ微生物抵抗性が高く、また使用に際しても、皮膚表面上に水分透過性の低い油膜を残し、長時間にわたって肌を乾燥から保護するとともに、水浴あるいは水仕事、発汗などによって水と接触しても再乳化を起こすことが少なく、化粧落ちが起こりにくい、色持ちがよい等の優れた性能を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のW/O型化粧料は安定な乳化を得ることが困難であり、安定化を図るためには、分散相(内相)に含有せしめる水分量を制限したり、また、分散相に固型状油成分を配合したりすることが多く、実際に使用した場合、べとつき感や油性感が強いという欠点があった。
【0006】
一方、使用性の点から、乳化系においてべとつきが少なく、さっぱりとした使用感を得るには、油成分量を少なくするとともに、べとつきの少ない油分を用いることが必要である。特に液状油は皮膚上で均一な薄膜を形成し、べとつきのないなめらかな感触を付与するため、W/O型化粧料の油成分として適しているが、これら液状油からなる油成分を分散相に用いた場合、乳化系化粧料で通常乳化剤として用いられている界面活性剤では被乳化性が悪く、均一で微細な乳化系を得るのは難しく、安定な乳化物を得ることが困難であった。
【0007】
すなわち、液状油を配合したW/O型化粧料は、O/W型乳化化粧料に比べ、使用性の点では勝り、嗜好性も高いにもかかわらず、安定な乳化物を得ることが困難であるために化粧料として広く利用されていないのが現状である。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、安定性が高く、しかも優れた清涼感を有し、塗布後もさっぱりとしていながら化粧もちのよいW/O型乳化組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、特定のノニオン界面活性剤を乳化剤として用い、低粘度の液状エステル油とシリコーン油とを特定の割合で含む混合油(液状油分)からなる油相に、一定濃度の有機酸塩、アミノ酸、およびそれらの塩を含む水相を攪拌下で加えることにより、水相が長時間安定に乳化され、塗布時にはべたつきがなく、塗布後は化粧くずれにしにくいW/O型乳化組成物を得ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち本発明は、(A)下記一般式(I)
【0011】
【化2】
Figure 0003874325
【0012】
(式中、R1、R2は、それぞれ独立に水素原子または炭素原子数1〜6の低級アルキル基を表し;a+bは1〜30の整数を表し;mは10〜200の整数を表す)で表されるノニオン界面活性剤を0.05〜5.0重量%、(B)粘度2〜100mPa・s(25℃)のシリコーン油の1種または2種以上と、粘度3〜200mPa・s(25℃)の液状エステル油の1種または2種以上とからなり、シリコーン油:液状エステル油を80:20〜10:90(重量比)の割合で含むシリコーン油/液状エステル油混合油を7.0〜60.0重量%、および(C)有機酸塩、アミノ酸、およびそれらの塩の中から選ばれる1種または2種以上を0.07〜6.5重量%含有してなる油中水型乳化組成物に関する。
【0013】
本発明ではさらに(D)疎水性粉末を3.0〜60.0重量%配合することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明について詳述する。
【0015】
本発明に用いられる(A)成分であるノニオン界面活性剤は、下記一般式(I)
【0016】
【化3】
Figure 0003874325
【0017】
(式中、R1、R2は、それぞれ独立に水素原子または炭素原子数1〜6の低級アルキル基を表し;a+bは1〜30の整数を表し;mは10〜200の整数を表す)
で表される、ポリエチレングリコールとヒドロキシステアリン酸をエステル重合してなるポリヒドロキシステアリン酸のエステル結合物である。
【0018】
上記一般式(I)中、好ましい具体例としては、mが10〜100、より好ましくは20〜60であり、a+bが3〜20、より好ましくは5〜15のものである。なお、炭素数1〜6の低級アルキル基は、直鎖、分岐鎖のいずれも含み、具体的には、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、ヘキシル基等が例示される。(A)成分は、具体的にはArlacel P 135(ICI Surfactants製)等として商業的に入手可能である。
【0019】
(A)成分の配合量は、本発明油中水型乳化組成物中、その上限が5.0重量%であり、好ましくは3.0重量%である。一方、下限は0.05重量%であり、好ましくは0.5重量%である。配合量が5.0重量%超ではべたつきを生じて使用感が好ましくなく、一方、0.05重量%未満では本願発明効果が十分に得られず、特に長期安定性に乏しい。
【0020】
(B)成分としての液状油分は、油相をなすものであり、室温(25℃)において液状の油分であって、化粧料等に一般に用いられ得るものであれば特に限定されるものでなく、例えば、流動パラフィン等の鉱物油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ヒマシ油、スクワレン等の天然動植物油脂、脂肪酸エステル等の合成エステル油や、シリコーン油等が挙げられる。
【0021】
(B)成分は、油相の系中粘度(25℃)が2〜1000mPa・s、特には3〜300mPa・sをなすよう配合されるのが好ましい。
【0022】
本発明では特に、粘度2〜100mPa・s(25℃)のシリコーン油の1種または2種以上と、粘度3〜200mPa・s(25℃)の液状エステル油の1種または2種以上とからなるシリコーン油/エステル油混合油が用いられる。なお、ここでいう「粘度」は25℃におけるB型粘度計での測定値による。
【0023】
上記シリコーン油としては、例えば下記式(II)
【0024】
【化4】
Figure 0003874325
【0025】
(式中、R3〜R10は、それぞれ独立に水素原子、炭素原子数1〜6の低級アルキル基またはフェニル基を表し;tは0〜50の整数を表す)
で表される鎖状シリコーン油、下記式(III)
【0026】
【化5】
Figure 0003874325
【0027】
(式中、R11、R12はそれぞれ独立に水素原子、炭素原子数1〜6の低級アルキル基を表し;uは3〜7の整数を表す)
で表される環状シリコーン油等が例示される。
【0028】
上記式(II)で表される鎖状シリコーン油としては、具体的にはジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等が挙げられる。
【0029】
上記式(III)で表される環状シリコーン油としては、具体的にはドデカメチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロポリシロキサン、デカメチルシクロポリシロキサン等が挙げられる。
【0030】
これらシリコーン油の中でも、揮発性を有する環状ポリシロキサンは、実際に化粧料として使用した場合、肌上に残らないため、使用中、油性感がなく、さっぱり感を与えることができ、また、ジメチルポリシロキサン等の鎖状シリコーン油に比しより長期安定性に優れているため、より好ましく用いられる。
【0031】
これらシリコーン油は、具体的には、SH244、SH344、SH245、DC345(以上、いずれもトーレ・シリコーン(株)製)、KF994、KF995、KF996、KF9956(以上、いずれも信越化学工業(株)製)、TSF404、TSF405、TSF406(以上、いずれも東芝シリコーン(株)製)等として商業的に入手可能である。
【0032】
また、液状エステル油としては、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタンエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、イソパルミチン酸イソオクチル、イソノナン酸イソノニル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル等や液状の紫外線吸収剤であるイソプロピル−p−メトキシシンナメート、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート等のケイ皮酸エステルが挙げられる。
【0033】
上記シリコーン油/エステル油混合油は、シリコーン油:エステル油=80:20〜10:90(重量比)の割合で混合され好ましくは50:50〜25:75(重量比)である。油相中、シリコーン油が80.0重量部より多い場合は、乳化粒子が粗大なものになりやすく、長期安定性を保つことが難しいため、液状エステル油を油相中に20重量部以上となるよう組み合わせるのが好ましい。
【0034】
油相には、上記(B)成分のほか、適宜、液状ではない各種化粧品油分、例えば固型または半固形のワセリン等の鉱物油、天然動植物油脂、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級脂肪族アルコール、ステアリン酸、ベヘニン酸などの高級脂肪酸、パラフィンワックス、カルナバロウ、キャンデリラロウなどのワックス類を配合してもよい。ただし、これら固型または半固形の油分を多量に配合した場合、べとつき感や油性感が強くなり使用感の点で好ましくない。
【0035】
(B)成分の配合量は、本発明油中水型乳化組成物中、上限が60.0重量%であり、好ましくは40.0重量%である。一方、下限は7.0重量%であり、好ましくは15.0重量%である。配合量が60.0重量%超では水相によるさっぱり感、清涼感が乏しくなり、一方、7.0重量%未満では乳化が不安定となり、好ましくない。
【0036】
(C)成分に用いられる有機酸としては、特に限定されるものでないが、クエン酸、乳酸、シュウ酸、スルホン酸等が例示され、また、アミノ酸としては、グリシン、アラニン、プロリン、リジン、アスパラギン酸、グルタミン酸等が例示される。これら有機酸、アミノ酸の塩としては、塩酸塩、金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩)、アミン塩等が挙げられる。本発明では塩の形で用いられるのが好ましい。中でもアミノ酸のナトリウム塩、カリウム塩は、変質が少なく、安全性も高く、たとえ口の付近にこの乳化組成物を塗布した際にも無機塩のような不快なにがみや塩辛さが少ないため、化粧料に配合する上で好ましく用いられる。(C)成分は1種または2種以上を用いることができる。
【0037】
(C)成分を本発明組成物中に配合する際、(C)成分を水(水相)に対し、0.5〜7.0%の濃度割合で、より好ましくは2.0〜5.0%の濃度割合で溶解して水溶液として用いるのが好ましい。この濃度割合が0.5%未満では乳化を安定化する効果が小さくなるおそれがあり、一方、7.0%超では乾燥後に固体状の塩が結晶化して析出するおそれがあり、好ましくない。
【0038】
本発明乳化組成物中、水相の配合量は上限が90.0重量%であり、好ましくは70.0重量%である。一方、下限は15.0重量%であり、好ましくは30.0重量%である。水相が90.0重量%超では長期安定性が乏しくなり、一方、15.0重量%未満では実際に使用したときの清涼感が乏しくなり、好ましくない。
【0039】
したがって、水相に添加される(C)成分の本発明油中水型乳化組成物全量中における配合量は、上限が6.5重量%であり、好ましくは4.5重量%である。一方、下限は0.07重量%であり、好ましくは0.3重量%である。
【0040】
水相には、(C)成分の他に、所望により無機塩を添加してもよい。無機塩としては、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム等の炭酸塩、リン酸塩、硝酸塩、ホウ酸塩、硫酸塩、亜流酸塩、ハロゲン化合物(塩化ナトリウム、塩化カリウム等)のうち、水溶性のものが挙げられる。
【0041】
水相にはさらに、グリセリン、ソルビトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、グルコースなどの保湿剤、消炎剤、殺菌剤、ビタミン類などの薬効剤等を配合することができる。
【0042】
本発明乳化組成物には、上記(A)〜(C)成分に加えて、さらに所望により(D)成分として疎水性粉末を配合してもよい。
【0043】
(D)成分に用いられる疎水性粉末は、粉末自体が疎水性のもののみならず、親水性粉末等であっても粉末表面を疎水化処理した疎水化処理粉末も含む。
【0044】
疎水性の粉末としては、具体的には、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末などの有機粉末や、トリメチルシルセスキオキサン粉末などのシリコン粉末等が例示される。
【0045】
疎水化処理粉末の粉末成分としては、例えばタルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウムなど)、窒化ホウ素等の無機粉末;二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料;酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料;γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料;黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料;黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等の無機黒色系顔料;マンゴバイオレット、バルトバイオレット等の無機紫色系顔料;酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料;群青、紺青等の無機青色系顔料;酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料;アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料等が挙げられる。本発明ではこれら粉末成分を疎水化処理したものが用いられる。
【0046】
疎水化処理方法としては、撥水性を付与できる方法であればいかなるものでもよく、その方法は問わないが、例えば気相法、液相法、オートクレーブ法、メカノケミカル法等、通常の表面処理方法を用いることができる。
【0047】
例えば疎水化処理剤を原料粉末に添加して処理を行う場合、適当な溶媒(ジクロルメタン、クロロホルム、ヘキサン、エタノール、キシレン、揮発性シリコーン等)に希釈して添加してもよく、あるいは直接添加してもよい。粉末と処理剤の混合攪拌には、ボールミル、ホジャーサイトボールミル、振動ボールミル、アトライター、ポットミル、ロッドミル、パンミル、ホモミキサー、ホモディスパー、ヘンシェルミキサー、ナウターミキサー等も使用することができる。この他にも、粉末表面の活性を利用し、気相反応により100℃以下の低温で環状オルガノシロキサンを粉末表面上で重合させる方法(特公平1−54380号)や、前記方法の後に表面のシリコーンポリマーのSi−H部分にグリセロールモノアリルエーテル等のペンダント基を付加させる方法(特公平1−54381号)等も用いることができる。
【0048】
疎水化処理剤としては、特に限定されるものではないが、脂肪酸デキストリン処理粉末、トリメチルシロキシ珪酸処理粉末、フッ素変性トリメチルシロキシ珪酸処理粉末、メチルフェニルシロキシ珪酸処理粉末、フッ素変性メチルフェニルシロキシ珪酸処理粉末、ジメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の低粘度〜高粘度油状ポリシロキサン処理粉末、ガム状ポリシロキサン処理粉末、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉末、フッ素変性メチルハイドロジェンポリシロキサン処理粉末、メチルトリクロルシラン、メチルトリアルコキシシラン、ヘキサメチルジシラン、ジメチルジクロルシラン、ジメチルジアルコキシシラン、トリメチルクロルシラン、トリメチルアルコキシシラン等の有機シリル化合物あるいはそれらのフッ素置換体による処理粉末、エチルトリクロルシラン、エチルトリアルコキシシラン、プロピルトリクロルシラン、プロピルトリアルコキシシラン、ヘキシルトリクロルシラン、ヘキシルトリアルコキシシラン、長鎖アルキルトリクロルシラン、長鎖アルキルトリエトキシシラン等の有機変性シランあるいはそれらのフッ素置換体による処理粉末、アミノ変性ポリシロキサン処理粉末、フッ素変性ポリシロキサン処理粉末、フッ化アルキルリン酸処理粉末等が挙げられる。
【0049】
疎水性粉末は撥水性が強く、実際に乳化物に適用した場合も、水や汗に強く、化粧くずれが最も起きにくいため効果の持続性に優れる。また乳化粒子が緻密で長期安定性も最も優れている。
【0050】
これら疎水性粉末は1種を用いてもよく、あるいは2種以上を用いてもよい。また、一般の化粧品に適用できる疎水性粉末であればよく、上記例示の成分に限定されるものではない。
【0051】
なお、疎水性粉末でない粉末(無処理粉末等)を使用した場合においても、比較的安定な乳化物が得られるが、粉末表面の親水性が強いため、水や汗による化粧くずれが非常に起きやすい。
【0052】
(D)成分の配合量は、本発明油中水型乳化組成物中、好ましくは3.0〜60.0重量%であり、より好ましくは5〜40.0重量%である。配合量が少なすぎる場合は発色に乏しく、化粧料としては不適であり、一方、配合量が多すぎると、粉っぽさが著しく、また安定性も悪くなりがちである。
【0053】
本発明の油中水型乳化組成物は、例えば次のようにして調製される。
【0054】
まず、(B)成分を含む油相中に(A)成分を添加し、加熱撹拌する。次いで、(A)成分が分散した後、(C)成分を含む水相を少量ずつ添加し、さらに撹拌し、目的の油中水型乳化組成物を得る。必要に応じて(D)成分をさらに添加して攪拌し、粉末配合乳化化粧料とすることもできる。
【0055】
上記の方法において、製造温度は(A)成分が(B)成分に溶ける限り、5〜90℃までの任意の温度を選択することができ、いずれにおいても安定な油中水型乳化組成物を得ることができる。
【0056】
このようにして得られた本発明の油中水型乳化組成物の特徴は、静置時や、振盪時には非常に安定であるが、溶液を薄膜にして軽いシエアを与えると簡単に破壊されることである。このことは実際に肌に塗布する際も同様の現象が起きていることを示し、したがって油中水型でありながら塗布時はただちに乳化破壊が起き、水相が皮膚に接触し、清涼感を感じ、のびがよく、べたつきのないさっぱりとした使用感を与えると考えられる。
【0057】
本発明の油中水型乳化組成物は、長時間静置した場合、上部に油成分の層が多少分離する場合もある。しかし、軽い振盪により、均一化する程度の粘度の場合は、振盪型化粧料として使用可能である。
【0058】
本発明の油中水型乳化組成物は、化粧品、医薬部外品、医薬品等に広く適用され得るが、その主な性能であるさっぱりとした使用感や化粧くずれしにくさが明確に知覚されるものとして、サンスクリーン剤やファンデーションとしての用途が特に好ましい。
【0059】
【実施例】
以下に本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はこれによってなんら限定されるものではない。
【0060】
(実施例1〜6、比較例1〜3)
下記表1〜2に示す組成の油中水型乳化組成物(試料)を常法により調製した。得られた各試料を用いて、下記評価基準により清涼感、べたつきを評価した。結果を表1〜2に示す。
【0061】
[使用感(清涼感)]
各試料を2ヵ月間40℃で放置した後、専門パネラー(女性10名)により実使用してもらい、使用感(清涼感)を官能評価した。
(評価基準)
◎: 10名中、8名以上が清涼感が良好と評価
○: 10名中、6名以上が清涼感が良好と評価
△: 10名中、4名以上が清涼感が良好と評価
×: 10名中、3名以下が清涼感が良好と評価
【0062】
[使用感(べたつき)]
各試料を2ヵ月間40℃で放置した後、専門パネラー(女性10名)により実使用してもらい、使用感(べたつき)を官能評価した。
(評価基準)
◎: 10名中、8名以上がべたつきがないと評価
○: 10名中、6名以上がべたつきがないと評価
△: 10名中、4名以上がべたつきがないと評価
×: 10名中、3名以下がべたつきがないと評価
【0063】
【表1】
Figure 0003874325
【0064】
【表2】
Figure 0003874325
【0065】
表1〜2中、ジポリヒドロキシステアリン酸−PEG30(1)は、一般式(I)中において、aは5、bは5、mは30の整数を示し、 1 、R 2 はHのものを用いた。
【0066】
(評価)
表1〜2から明らかなように、本発明品(実施例1〜6)は、比較品(比較例1〜3)に比べて清涼感、べたつきのなさに優れた使用感であった。また、実施例1〜6はいずれも優れた乳化状態が得られた。
【0067】
(実施例7〜11、比較例5〜9)
下記表3〜4に示す組成の液状クリーム(試料)を常法により調製した。得られた各試料の乳化状態、状態安定性(50℃で1週間保存、0℃で1週間保存)を目視により観察し、乳化安定性を評価した。結果を表3〜4に示す。
【0068】
【表3】
Figure 0003874325
【0069】
【表4】
Figure 0003874325
【0070】
表3〜4中、ジポリヒドロキシステアリン酸−PEG30(2)は、一般式(I)中において、aは5、bは5、mは30の整数を示し、 1 、R 2 はメチル基のものを用いた。
【0071】
また、ジポリヒドロキシステアリン酸−PEG120(3)は、一般式(I)中において、aは15、bは15、mは120の整数を示し、 1 、R 2 はメチル基のものを用いた。
【0072】
また、ジポリヒドロキシステアリン酸−PEG6(4)は、一般式(I)中において、aは3、bは3、mは6の整数を示し、 1 、R 2 はメチル基のものを用いた。
【0073】
(評価)
表3〜4から明らかなように、本発明品はいずれも、優れた乳化状態を示し、また、乳化状態の安定性に優れるものであった。
【0074】
(実施例12〜15、比較例10〜11)
下記表5〜6に示す組成の液状クリーム(試料)を常法により調製した。得られた各試料の乳化状態、状態安定性(50℃で1週間保存、0℃で1週間保存)を目視により観察し、乳化安定性を評価した。結果を表5〜6に示す。
【0075】
【表5】
Figure 0003874325
【0076】
【表6】
Figure 0003874325
【0077】
表5〜6中、ジポリヒドロキシステアリン酸−PEG60(5)は、一般式(I)中において、aは10、bは10、mは60の整数を示し、 1 、R 2 はHのものを用いた。
【0078】
(評価)表5〜6から明らかなように、本発明品はいずれも、優れた乳化状態を示し、また、乳化状態の安定性に優れるものであった。以下にさらに実施例20〜27を記す(実施例16〜19は欠番とする)。
【0087】
Figure 0003874325
(製法)
(1)〜(8)を加熱撹拌して乳化し、(10)を(9)に溶解して、(1)〜(8)に加えてアイライナーを得た。このアイライナーは、40℃、25℃、0℃でそれぞれ1カ月以上安定であり、変臭もなく、かつ、清涼感のあるさっぱりとした使用感で使用性に優れ、耐水性、耐汗性ともに良好で、化粧持ちに優れたものであった。
【0088】
Figure 0003874325
(製法)
(1)〜(8)と(9)〜(11)を別々に70℃に加熱し、(1)〜(8)に(9)〜(11)を撹拌しながら加えて乳化後、冷却してハンドクリームを得た。このハンドクリームは、40℃、25℃、0℃でそれぞれ1カ月以上安定であり、かつ、清涼感のあるさっぱりとした使用感で使用性に優れ、耐水性、耐汗性ともに良好で、化粧持ちに優れたものであった。
【0089】
Figure 0003874325
(製法)
(1)〜(8)と(9)〜(11)を60℃に加熱し、(1)〜(8)に(9)〜(11)を攪拌しながら加えて乳化後、冷却してマスカラを得た。このマスカラは、40℃、25℃、0℃でそれぞれ1カ月以上安定であり、変臭もなく、かつ、清涼感のあるさっぱりとした使用感で使用性に優れ、耐水性、耐汗性ともに良好で、化粧持ちに優れたものであった。
【0090】
Figure 0003874325
(製法)
(1)〜(8)と(9)〜(13)を別々に70℃に加熱撹拌し、(1)〜(8)に(9)〜(12)を撹拌しながら加えて乳化後、(14)を加えて混合撹拌し、冷却してW/O型のサンスクリーンクリームを得た。このサンスクリーンクリームは、40℃、25℃、0℃でそれぞれ1カ月以上安定であった。使用時も、清涼感があり、さっぱりとした使用感で使用性に優れ、耐水性、耐汗性ともに良好で、長時間紫外線を防いだ。
【0091】
Figure 0003874325
(製法)
(1)〜(8)と(9)〜(11)を、(1)〜(8)に(9)〜(11)を撹拌しながら加えて乳化後、冷却してW/O型のサンスクリーンローションを得た。このローションは、40℃、25℃、0℃でそれぞれ1カ月以上安定であり、変臭もなくあり、かつ、清涼感のあるさっぱりとした使用感で使用性に優れ、耐水性、耐汗性ともに良好で、化粧持ちに優れたものであった。
【0092】
Figure 0003874325
(製法)
(1)〜(9)と(10)〜(12)を別々に70℃に加熱撹拌し、(1)〜(9)に(10)〜(12)を撹拌しながら加えて乳化した後、冷却してプレメークローションを製造した。このローションは、37℃、25℃、0℃でそれぞれ1カ月以上安定であり、変臭もなかった。また、さっぱりとした使用感でありながら、耐水性、耐汗性ともに良好で、化粧持ちに優れたものであった。そして、重ねてパウダリーファンデーションを塗布すると、このローションなしに塗布した場合に比べて化粧持ちが向上した。
【0093】
Figure 0003874325
(製法)
(1)〜(8)と(9)〜(12)を別々に70℃に加熱撹拌し、(1)〜(8)に(9)〜(12)を撹拌しながら加えて乳化した後、冷却してファンデーションを製造した。このファンデーションは、37℃、25℃、0℃でそれぞれ1カ月以上安定であり、変臭もなかった。また、さっぱりとした清涼感のある使用感であり、かつ、耐水性、耐汗性ともに良好で、化粧もちに優れたものであった。
【0094】
Figure 0003874325
(製法)
(1)〜(11)と(12)〜(14)を別々に加熱撹拌して均一にし、(1)〜(11)を(12)〜(14)に撹拌しながら加えて乳化した後、冷却してファンデーションを製造した。このファンデーションは40℃、25℃、0℃でそれぞれ1カ月以上安定であり、かつ、清涼感のあるさっぱりとした使用感で使用性に優れ、耐水性、耐汗性ともに良好で、化粧持ちに優れたものであった。
【0095】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の油中水型乳化組成物は、適用時に清涼感を有し、しかも適用後も油性感がなく、さっぱりとした使用感を有しており、さらに水や汗により化粧くずれしにくいという効果を有し、かつ長期保存安定性が高いという効果を有する。

Claims (2)

  1. (A)下記一般式(I)
    Figure 0003874325
    (式中、R1、R2は、それぞれ独立に水素原子または炭素原子数1〜6の低級アルキル基を表し;a+bは1〜30の整数を表し;mは10〜200の整数を表す)
    で表されるノニオン界面活性剤を0.05〜5.0重量%、
    (B)粘度2〜100mPa・s(25℃)のシリコーン油の1種または2種以上と、粘度3〜200mPa・s(25℃)の液状エステル油の1種または2種以上とからなり、シリコーン油:液状エステル油を80:20〜10:90(重量比)の割合で含むシリコーン油/液状エステル油混合油を7.0〜60.0重量%、および
    (C)有機酸塩、アミノ酸、およびそれらの塩の中から選ばれる1種または2種以上を0.07〜6.5重量%
    含有してなる油中水型乳化組成物。
  2. さらに、(D)疎水性粉末を3.0〜60.0重量%配合してなる、請求項1記載の油中水型乳化組成物。
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