JP3870612B2 - 減衰軸受およびそれを用いた多段遠心圧縮機 - Google Patents
減衰軸受およびそれを用いた多段遠心圧縮機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3870612B2 JP3870612B2 JP17629799A JP17629799A JP3870612B2 JP 3870612 B2 JP3870612 B2 JP 3870612B2 JP 17629799 A JP17629799 A JP 17629799A JP 17629799 A JP17629799 A JP 17629799A JP 3870612 B2 JP3870612 B2 JP 3870612B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bearing
- holder
- damping
- tilting pad
- flange
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は多段遠心圧縮機およびそれに用いられる減衰軸受に係り、特に高速小型化を図った多段遠心圧縮機およびそれに用いられる減衰軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】
回転機械を高速化して小型化することは、大型の回転機械では常に求められる課題である。回転機械を高速化すると、回転機械のロータの危険速度を超えて運転しなければならなくなる。現在では、1次の危険速度を超えて運転することは普通に行われており、2次以上の高次の危険速度を超えて運転する必要まで生じている。このような高速回転を実現するのに好適な軸受として、ロータを支持する軸受自体をハウジングに対して弾性支持できる、流体膜ダンパを形成する減衰軸受が知られている。このような減衰軸受の例が、実開昭55−68719号公報や、特公昭62−15774号公報に記載されている。
【0003】
そして、実開昭55-68719号公報に記載の減衰軸受は、回転軸を支持する軸受の外周側に可動部材を設け、この可動部材の内周面と軸受の外周面間に流体膜を形成し、可動部材を外形側からばねで押す構造になっている。一方、特公昭62-15774号公報には、ロータを回転支持する軸受の外周側にかご型のばね部材を設け、このばね部材のさらに外周側であって、半径方向2個所以上に流体膜を形成可能なダンパ部材を配置している。
【0004】
また、特開平8-121472号公報には、軸受メタルの外周を覆う軸受ハウジングの内周面に凹所を設け、この凹所に心保持部材を設けてこの心保持材の伸縮により、軸受ハウジングの内周と軸受メタルの外周との隙間を所定値にするダンパ軸受が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
回転機械の小型化のためには高速化が必須であるが、高速化すると危険速度での運転という問題が生じる。危険速度は、ロータの質量、ロータを支持する系のばねとダンピングから決定される。そして、速度の低い方から順に1次、2次、………と呼ばれている。従来は、1次を超えて運転することはあるものの、2次以上の高次の危険速度を超えて運転することはまれであった。危険速度は、質量、ばね、ダンピングで決まるから、ばねやダンピングを制御して危険速度を乗り越えることが古くから提案されており、この一方法として ばねとダンピングを2重に構成した減衰軸受がある。減衰軸受は理論上ばねとダンピングを制御できるので、理論通りに軸受を構成すれば、危険速度を超えた運転に好適である。
【0006】
上記実開昭55−68719号公報に記載の減衰軸受では、回転力学に基づいて危険速度を超えた運転をするために、ばね部材として円筒状のかご形バネ部材を採用している。しかしながら、かご形バネ部材の端部で、内径側に設けた第1の軸受部材を支持しているので、減衰軸受全体の軸方向長さが長くなるという不具合がある。また、理論的に求めた軸受構成に実際の軸受がなっているかを、把握するのが困難である。
【0007】
特公昭62−15774号公報に記載の減衰軸受は、上記従来技術の不具合を解消するために、減衰軸受全体の軸方向長さを短く、流体膜ダンパの長さを長くしている。そして、流体膜ダンパ面積を確保するために、流体膜ダンパを多層に形成している。この公報に記載のものは、確かに流体膜ダンパの総長が長く、流体膜ダンパの隙間を大きくすることが可能であるという利点を有する。しかしながら、流体膜ダンパを多層にしているので、流体膜ダンパの径が増大するとともに、構造が複雑になる。その結果、実際の流体膜ダンパ部の隙間の把握が困難になる。さらに、特開平8-121472号公報に記載のものは、心保持部材により軸受の位置を自動的に保持できるが、この位置が設計値に相当するかの把握が困難であり、軸受の性能を運転前に把握することが困難である。
【0008】
本発明は上記従来技術の不具合に鑑みなされたものであり、その目的は多段遠心圧縮機に用いられる減衰軸受を簡単、かつコンパクト化して、遠心圧縮機の構造を簡単化することにある。本発明の他の目的は、多段遠心圧縮機に用いられる減衰軸受の分解および組立を容易にして、多段遠心圧縮機を安価にすることにある。本発明のさらに他の目的は、多段遠心圧縮機に用いられる減衰軸受のダンパ部隙間管理を容易にして、多段遠心圧縮機の信頼性を向上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の第1の特徴は、回転軸(10)と、この回転軸に取付けられた複数枚の遠心羽根車(24)と、前記回転軸を支承する軸受(12)と、これら回転軸と遠心羽根車と軸受とを収容するケーシング(28)とを備えた多段遠心圧縮機において、前記軸受は、回転軸に対向して設けられ回転軸との間に第1の潤滑部を形成するティルティングパッド型軸受(8)と、このティルティングパッド型軸受の外周側に配置されティルティングパッド型軸受との間に第2の潤滑部(33)を形成する減衰軸受とを備え、前記ティルティングパッド型軸受は外周側にパッド(8a)部を保持するリング状のインナーホルダー(5)を有し、前記減衰軸受は、籠型ばね(3)とこの籠型ばねの内径側に位置する円筒状のホルダー(4)とこの籠型ばねの外径側に配置され籠型ばねを保持するインナーハウジング(2)とを有し、この籠型ばねの軸方向両端部にフランジ(3b、3c)を形成し、機外側のフランジに前記インナーハウジングおよび前記ホルダーとを固定し、機内側のフランジに前記インナーホルダーを固定し、前記機外側のフランジに着脱可能なサイドプレート(7)を設けて前記第2の潤滑部を側面から覆い、このサイドプレートを脱着することにより前記ティルティングパッド型軸受の外周面と前記ホルダーの内周面間に形成される隙間を機外側から調整可能にしたものである。
【0010】
そして好ましくは、前記ホルダーの内周側または前記インナーホルダーの外周側を楕円状に形成し、前記ホルダーの周方向取付け位置を変化させれば前記第2の潤滑部の隙間が調整されるようにしたものである。
【0011】
上記目的を達成するための本発明の第2の特徴は、1本の軸に多数の羽根車が配置された多段遠心圧縮機のロータを回転支持するものであって、回転軸に対向して設けられ回転軸との間に第1の潤滑部を形成するティルティングパッド型軸受の外周側に配置されティルティングパッド型軸受との間に第2の潤滑部を形成する減衰軸受において、籠型ばね(3)と、この籠型ばねの内径側に位置する円筒状のホルダー(4)と、この籠型ばねの外径側に配置され籠型ばねを保持するインナーハウジング(2)とを設け、この籠型ばねの軸方向両端部にフランジ(3b、3c)を形成し、機外側のフランジに前記インナーハウジングおよび前記ホルダーとを固定する固定手段を取り付け、機内側のフランジにティルティングパッド型軸受を固定する固定手段を取り付け、前記機外側のフランジに着脱可能なサイドプレート(7)を設けて前記第2の潤滑部を側面から覆い、このサイドプレートを脱着することにより前記ティルティングパッド型軸受の外周面と前記ホルダーの内周面間に形成される隙間を機外側から調整可能であり、前記ティルティングパッド型軸受の外周面と前記ホルダーの内周面とで形成される第2の潤滑部の軸方向の中間部分に、周方向に連通する油ダムを設けたものである。
【0012】
そして好ましくは、前記油ダムに連通し、半径方向外方に延びた複数の給油孔を設けたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施例を、図面を用いて説明する。 図1は、減衰軸受の詳細断面図であり、図3は図1のA−A断面図、図4はこの減衰軸受の構成要素である籠形ばね部材の鳥瞰図である。また、図2は、この減衰軸受を備えた一軸多段遠心圧縮機の縦断面図である。
【0016】
図2に示したように、多段遠心圧縮機の一つである一軸多段遠心圧縮機では、回転軸10に複数枚の遠心または斜流羽根車24が取付けられている。各羽根車の下流側には、各羽根車を出た流れを整流するとともに、圧力回復させる羽根付きディフューザ23が形成されている。ディフューザを出た作動ガスは、リターンベンドを有するリターン流路25で整流され、次段羽根車の吸込み側へ流入する。これにより、初段羽根車の上流側に設けられた吸込み口21から吸込まれた作動ガスは、各羽根車24で運動エネルギーを与えられ、ディフューザ23で圧力エネルギーに変換されて昇圧し、最終段の羽根車の下流側に設けられた吐出口2から需要元へと送られる。
【0017】
羽根車24と回転軸10を含むロータは、その端部近傍2個所でラジアル軸受12により回転支持される。また、ロータに形成されたスラストカラー26に対向して設けられたスラスト軸受13により、作動ガスの流動に伴い発生するスラスト力を支持している。各ラジアル軸受12より機内側には、作動ガスの機外への漏出及び大気の機内側への流入を防止するために、シール装置11が配置されている。ラジアル軸受12とスラスト軸受13の静止部、ディフューザを形成するインナーケーシング27等は、ケーシング28内に収容されている。
【0018】
代表的な一軸多段遠心圧縮機では、回転軸10の直径が80〜140mmであり、この回転軸10を定格回転速度1500rpmで運転する。圧縮される作動ガスは、エチレンガス、二酸化炭素ガス等であり、主として化学プラントで使用される。そのため、作動ガスの中には有毒のものや可燃性のもの等、圧縮機からの漏れを防止する必要がある場合が多い。また、軸受等の潤滑部に供給される潤滑油へ圧縮機から作動ガスが漏れるのをも防止する必要がある。この理由からシール装置11にはドライガスシール等が用いられる。
【0019】
ところで、一軸多段遠心圧縮機は、1本の回転軸に多数の羽根車を取付けているので、コンパクトに構成できる利点を有しているが、羽根車の数が増えれば増えるだけ、回転軸の軸方向長さが増大する。また、コンパクトにするために、回転軸を高速で回転させることが望ましい。回転軸の軸方向長さが長くなるとロータの危険速度は低下する。一方、高速で回転させれば、危険速度の近傍もしくは危険速度を超えた回転速度でロータを運転させる必要が生じる。そこで、ロータとこれを支持する軸受とを質量、ばね、減衰系と考えて、ばね定数及び減衰係数を制御して、危険速度を回避または危険速度での運転を速やかに終えるようにする方法が提案されている。その一例が、減衰軸受である。
【0020】
減衰軸受では、ロータを通常の軸受で支持し、その通常の軸受をさらに油膜を介して支持している。この詳細を図1および図3により説明する。図1は、軸受部の詳細縦断面図であり、図3は図1のA−A断面矢視図である。回転軸10は、その外径側を複数枚、ここでは5枚のティルティングパッド型軸受8で支持されている。ティルティングパッド型軸受8のパッド8aの内周側と回転軸10間には、潤滑油が供給されている。ティルティングパッド型軸受8の外周側には、このティルティングパッド型軸受のパッド8aを回転軸との間に適正な隙間をもって保持するための円筒形のインナーホルダー5が配置されている。
【0021】
インナーホルダー5のさらに外周側には、ホルダー4が配置されている。このホルダー4とインナーホルダー5間にはわずかに隙間33が形成されており、流体膜ダンパを形成する。この隙間(潤滑面)33には、ホルダー4の外方から潤滑油が供給される。そのため、ホルダー4の軸方向中間部には潤滑油供給用の貫通穴9d及び周方向に連続する溝9gが形成されている。ホルダー4の一端側には、図4に詳細を示す籠型ばね3がボルト35で固定されている。
【0022】
籠型ばね3は、図4で上面(図1の左側)のフランジ部3bと、図4で下面(図1の右側)のフランジ部3cと、これらを接続する柱状部3aとを有しており、これらを一体に形成している。柱状部3aの断面積および本数を増減することにより、籠型ばね3のばね定数を所定値に設定し、減衰軸受として作用させることを可能にする。たとえば、柱状部の本数を16本から32本に変えると、ばね定数を25kN/mmから100kN/mmに変化させることが可能である。
【0023】
籠型ばね3のさらに外周側にはインナーハウジング2が、このインナーハウジング2のさらに外周側にはハウジング1が配置されている。そして、ハウジング1は、ケーシング28に取付けられている。籠型ばね3の両フランジ側には、サイドプレート6がボルト36でインナーハウジング2に、サイドプレート7が籠型ばね3のフランジ3c及びホルダー4を介在させてボルト34でインナーハウジング2に取付けられている。
【0024】
インナーハウジング2とハウジング1間には潤滑油を保持する潤滑油溜り9bが周方向に形成されており、この潤滑油溜り9bに溜まった潤滑油を潤滑面33に導くために、インナーハウジングの軸方向中間部複数箇所に、径方向に貫通する穴9cが形成されている。ハウジング1に形成した潤滑油路9aから導かれた潤滑油は、潤滑油溜り9bに溜まった後、貫通穴9cを経て籠型ばね3の柱状部3a間の隙間からホルダー4に形成された貫通穴9dに導かれ、潤滑面33に供給される。潤滑面を潤滑した潤滑油は、さらにティルティングパッド型軸受8部に導かれ、サイドプレートの周方向複数箇所に設けられた排油路9fから排油される。なお、サイドプレートの内周側には周方向に連続する溝9eが形成されており、ティルティングパッド型軸受8を潤滑した潤滑油を一旦この溝9eに集めている。潤滑油は、この溝9eに連通した排油路9fから機外へ排油される。
【0025】
このように構成した本実施例による減衰軸受では、潤滑面33の隙間調整を以下のように行う。サイドプレート7を除くすべての軸受部品を組み立てた後、潤滑面33の隙間を直接測定する。測定方法としては隙間ケージを使う方法、潤滑面33の一部に変位センサーを埋め込む方法、光学センサーで隙間を測る方法等がある。
【0026】
これらはいずれの方法を用いてもよい。周方向の数箇所の隙間を測定し、それらが許容値内であれば、サイドプレート7をボルト34で止める。もし、測定結果が所定範囲内にないときは、たとえばホルダー4の周方向位置を変化させる。ホルダー4の内周側は真円からわずかに楕円状にしているので、適度な隙間になる周方向位置が求められる。なお、ホルダーを真円にして、インナーホルダー4の外周側を楕円状にしてもよい。また、双方を楕円状にしてもよい。潤滑面の隙間が所定値にならないときは当然、インナーホルダーやホルダーを追加工等し、この隙間を確保するようにする。
【0027】
本実施例によれば、組立てた状態の軸受面の隙間を軸端側から測定することができるので、減衰軸受の潤滑面の隙間調整が容易になり、減衰軸受の性能把握が容易になる。また、構造が極めて簡単でコンパクトであるから、製造工数が低減し、信頼性も向上する。さらに、籠型ばねと潤滑面33を構成する部品だけを単独に分解または組立るだけで、減衰軸受のダンパ隙間の調整が可能となる。したがって、軸受部だけを予め調整できるので、作業性が向上する。
【0028】
上記実施例においては、回転軸10を支持する軸受をティルティングパッド型軸受としたが、本発明はこれに限るものではなく、真円軸受や1円弧軸受、2円弧軸受、転がり軸受等であってもよい。いずれの軸受を用いても、上記実施例同様に、軸受を保持するインナーホルダー5の外周面とホルダー4の内周面間に形成される潤滑面33の隙間を軸方向の一端側から測定できるようにすればよい。
【0029】
減衰軸受を使用することにより、従来は不可能であった高速の領域においても圧縮機を運転することができる。その結果、圧縮機を高速化および小型化することができる。この様子を図5に示す。従来の軸受では一次の危険速度で50μm、二次の危険速度で150μm程度のロータの振動振幅が、それぞれ10μm、20μm以下に低下し、高速回転を容易に実現できた。
【0030】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、遠心圧縮機及びそれに用いる減衰軸受において、第1の軸受部材と第2の軸受部材の隙間を調整可能または測定可能にしたので、軸受の性能把握が容易になる。また、本発明によれば、減衰軸受の構造が簡単でコンパクトであり、安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る減衰軸受の一実施例の縦断面図。
【図2】本発明に係る流体機械の一実施例の縦断面図。
【図3】図1のA−A断面矢視図。
【図4】籠型ばねの斜視図。
【図5】本発明の効果を説明する図。
【符号の説明】
1…ハウジング、2…インナーハウジング、3…籠型ばね、4…ホルダー、5…インナーホルダー、6…サイドプレート、7…サイドプレート、8…ティルティングパッド型軸受、9a〜9g…潤滑油経路、10…回転軸、11…多段形遠心圧縮機シール部、12…多段形遠心圧縮機(ラジアル)軸受部、13…多段形遠心圧縮機スラスト軸受部、33…潤滑面(隙間)、31、34、35、36…ボルト(固定手段)。
Claims (4)
- 回転軸(10)と、この回転軸に取付けられた複数枚の遠心羽根車(24)と、前記回転軸を支承する軸受(12)と、これら回転軸と遠心羽根車と軸受とを収容するケーシング(28)とを備えた多段遠心圧縮機において、
前記軸受は、回転軸に対向して設けられ回転軸との間に第1の潤滑部を形成するティルティングパッド型軸受(8)と、このティルティングパッド型軸受の外周側に配置されティルティングパッド型軸受との間に第2の潤滑部(33)を形成する減衰軸受とを備え、前記ティルティングパッド型軸受は外周側にパッド(8a)部を保持するリング状のインナーホルダー(5)を有し、前記減衰軸受は、籠型ばね(3)とこの籠型ばねの内径側に位置する円筒状のホルダー(4)とこの籠型ばねの外径側に配置され籠型ばねを保持するインナーハウジング(2)とを有し、この籠型ばねの軸方向両端部にフランジ(3b、
3c)を形成し、機外側のフランジに前記インナーハウジングおよび前記ホルダーとを固定し、機内側のフランジに前記インナーホルダーを固定し、前記機外側のフランジに着脱可能なサイドプレート(7)を設けて前記第2の潤滑部を側面から覆い、このサイドプレートを脱着することにより前記ティルティングパッド型軸受の外周面と前記ホルダの内周面間に形成される隙間を機外側から測定または調整可能にしたことを特徴とする減衰軸受を用いた多段遠心圧縮機。 - 1本の軸に多数の羽根車が配置された多段遠心圧縮機のロータを回転支持するものであって、回転軸に対向して設けられ回転軸との間に第1の潤滑部を形成するティルティングパッド型軸受の外周側に配置されティルティングパッド型軸受との間に第2の潤滑部を形成する減衰軸受において、
籠型ばね(3)と、この籠型ばねの内径側に位置する円筒状のホルダー(4)と、この籠型ばねの外径側に配置され籠型ばねを保持するインナーハウジング(2)とを設け、この籠型ばねの軸方向両端部にフランジ(3b、3c)を形成し、機外側のフランジに前記インナーハウジングおよび前記ホルダーとを固定する固定手段(35)を取り付け、機内側のフランジにティルティングパッド型軸受を固定する固定手段(31)を取り付け、前記機外側のフランジに着脱可能なサイドプレート(7)を設けて前記第2の潤滑部を側面から覆い、このサイドプレートを脱着することにより前記ティルティングパッド型軸受の外周面と前記ホルダの内周面間に形成される隙間を機外側から調整可能であり、前記ティルティングパッド型軸受の外周面と前記ホルダの内周面とで形成される第2の潤滑部の軸方向の中間部分に、周方向に連通する油ダムを設けたことを特徴とする多段遠心圧縮機に用いる減衰軸受。 - 前記油ダムに連通し、半径方向外方に延びた複数の給油孔を設けたことを特徴とする請求項2に記載の減衰軸受。
- 前記ホルダーの内周側または前記インナーホルダーの外周側を楕円状に形成し、前記ホルダーの周方向取付け位置を変化させれば前記第2の潤滑部の隙間が調整されることを特徴とする請求項1に記載の減衰軸受を用いた多段遠心圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17629799A JP3870612B2 (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | 減衰軸受およびそれを用いた多段遠心圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17629799A JP3870612B2 (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | 減衰軸受およびそれを用いた多段遠心圧縮機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001003893A JP2001003893A (ja) | 2001-01-09 |
JP3870612B2 true JP3870612B2 (ja) | 2007-01-24 |
Family
ID=16011129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17629799A Expired - Fee Related JP3870612B2 (ja) | 1999-06-23 | 1999-06-23 | 減衰軸受およびそれを用いた多段遠心圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3870612B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103104538A (zh) * | 2011-11-14 | 2013-05-15 | 湖北双剑鼓风机制造有限公司 | 双主止推的滑动轴承 |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5469978B2 (ja) * | 2009-09-30 | 2014-04-16 | 株式会社日立製作所 | 遠心圧縮機 |
CN105378247B (zh) * | 2013-07-26 | 2019-03-15 | 博格华纳公司 | 包括轴对称供给空腔的涡轮增压器吹扫密封件 |
CN105757117A (zh) * | 2016-05-03 | 2016-07-13 | 锦州新锦化机械制造有限公司 | 阻尼轴承 |
CN106438446B (zh) * | 2016-10-27 | 2018-12-14 | 重庆通用工业(集团)有限责任公司 | 离心压缩机径向支撑轴承 |
JP7392620B2 (ja) * | 2020-09-30 | 2023-12-06 | 株式会社豊田自動織機 | 遠心圧縮機 |
CN113803366A (zh) * | 2021-09-16 | 2021-12-17 | 上海涟屹轴承科技有限公司 | 自适应滑动轴承 |
-
1999
- 1999-06-23 JP JP17629799A patent/JP3870612B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103104538A (zh) * | 2011-11-14 | 2013-05-15 | 湖北双剑鼓风机制造有限公司 | 双主止推的滑动轴承 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001003893A (ja) | 2001-01-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5426820B2 (ja) | ターボ機械 | |
US20100192571A1 (en) | Turbocharger Having a Turbocharger Housing | |
CN100394039C (zh) | 通过液体冷却的电驱动转子动力系统 | |
CN108350932B (zh) | 轴承构造以及增压器 | |
KR20150102043A (ko) | 유막 원추형 또는 반구형 부동 링 베어링 | |
JP2014152635A (ja) | 過給機 | |
JPS60263723A (ja) | 圧搾フイルム・ダンパ | |
JP2007309101A (ja) | 電動機付き過給機の冷却構造 | |
CN108799399B (zh) | 挤压膜阻尼器组件 | |
US5536148A (en) | Turbo vacuum pump | |
JP2014238009A (ja) | 過給機 | |
JP3870612B2 (ja) | 減衰軸受およびそれを用いた多段遠心圧縮機 | |
WO2017168626A1 (ja) | ターボチャージャー | |
JP6242833B2 (ja) | 排気タービン過給機 | |
CA1067945A (en) | Bearing retaining plate | |
US8882446B2 (en) | Bearing system for rotor in rotating machines | |
WO2017026292A1 (ja) | 軸受構造、および、過給機 | |
JP2008215107A (ja) | 圧縮機 | |
CN113107969B (zh) | 转子组件及其加工方法、压缩机及空调设备 | |
CN211398276U (zh) | 转子组件、压缩机及空调设备 | |
JP2001050267A (ja) | 減衰軸受及びそれを用いた回転機械 | |
CN211398277U (zh) | 转子组件、压缩机及空调设备 | |
JP5569114B2 (ja) | 過給機 | |
US10047632B2 (en) | Radially stacked intershaft bearing | |
EP3406924B1 (en) | Bearing device and exhaust turbine supercharger |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060307 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060314 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060510 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20060510 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060511 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060823 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060926 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061009 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091027 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101027 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111027 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121027 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131027 Year of fee payment: 7 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |