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JP3870511B2 - 断熱壁構造 - Google Patents

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JP3870511B2 JP29236597A JP29236597A JP3870511B2 JP 3870511 B2 JP3870511 B2 JP 3870511B2 JP 29236597 A JP29236597 A JP 29236597A JP 29236597 A JP29236597 A JP 29236597A JP 3870511 B2 JP3870511 B2 JP 3870511B2
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L59/00Thermal insulation in general
    • F16L59/12Arrangements for supporting insulation from the wall or body insulated, e.g. by means of spacers between pipe and heat-insulating material; Arrangements specially adapted for supporting insulated bodies

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Thermal Insulation (AREA)
  • Refrigerator Housings (AREA)
  • Packages (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷凍車や保冷車等に装備される車両用断熱荷箱に関し、特に断熱荷箱の断熱壁構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は、本発明を適用する保冷車、冷凍車の一般構造を示す。
車両1は、車体のフレーム5上に断熱荷箱10を搭載した構造を有する。
【0003】
図2は、断熱荷箱を構成する壁部材20の断面構造を示し、アルミ又はFRP製の外板22と同じくアルミ又はFRP製の内板24の間にポリスチレンフォーム又はポリウレタンフォームの板材30を挾み込み、接着剤40で接合した構造が用いられていた。
【0004】
この種の断熱荷箱に対する要求としては、冷凍車の冷凍庫の予冷時間の短縮化や庫内容積拡大が望まれている。ここで、予冷時間は、荷物の積み込み前に冷凍庫内を所定の温度(低温)へ冷し込む時間である。
その短縮化は、冷凍庫への外気からの熱の進入を減少させる必要がある。そのためには、冷凍庫壁の断熱性の向上が必要となる。庫内容積拡大は、特に横幅方向である。冷凍庫の外幅寸法は、法規により規制されている。従って、庫内寸法の拡大は、断熱材の薄肉化が必要である。
壁の薄肉化も、断熱性能を現行同等と仮定した場合、冷凍庫壁の断熱性の向上が必要である。従って、これらのニーズを満足させるために、壁材の断熱性向上のための一つの手法としては、現在の発泡プラスチックフォームより熱伝導率の低い真空断熱パネルの応用が考えられる。
【0005】
真空断熱パネルは、家電冷蔵庫の一部に既に採用されている。家電冷蔵庫で使用される真空断熱パネルは、連続発泡のウレタンフォームをアルミラミネートフィルム製の袋に入れ、真空雰囲気で密閉(シール)したものである。その真空断熱パネルを使用した冷蔵庫壁の構造は、外板にスチール、内板に真空成形等で作られたABS樹脂等の板、その間に真空断熱パネルが外板にホットメルト系接着剤で固定され、真空断熱パネルと内板及び外板と内板の空間に独立発泡のウレタンフォームが現場発泡で形成されている。外板、内板、アルミラミネートフィルムと独立発泡のウレタンフォームの接合は、ウレタンフォームの自己接着性により強固に接合されている。
この種の真空断熱パネルは、例えば特開平4−257685号公報に開示されている。
【0006】
図3は、真空断熱パネル50の断面構造を示し、約0.08mmの厚さ寸法を有するアルミラミネートフィルム52内に連続発泡ウレタンフォーム55を充填し、真空雰囲気中でシールをしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
車両用断熱荷箱の壁部材内に真空断熱パネルを挿入することにより、断熱効果の向上を図ることができる。しかしながら、車両用断熱荷箱への荷物の積み降ろしには、フォークリフトが使用されることが多く、フォークリフトの爪より断熱壁が突かれて損傷を受ける場合がある。この傷が真空断熱パネルのフィルムを貫通する断熱効果が低下してしまう。
そこで、本発明は上述した不具合を解消する断熱荷箱用の壁構造を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の断熱壁構造は基本的手段として、外板と、外板の内側に接合される補強材と、外板の内側に接合される断熱性のユニット固定用骨材と、内板と真空断熱パネルとを発泡ウレタンと共に一体化して形成される真空断熱パネルユニットと、真空断熱パネルユニットをユニット固定用骨材に着脱自在に接合する接合手段を備える。
【0009】
また、外板と、外板の内側に接合される補強材と、外板の内側に接着されるスチレンフォームと、外板の内側に接合される断熱性のユニット固定用骨材と、内板と真空断熱パネルとを発泡ウレタンと共に一体化して形成される真空断熱パネルユニットと、真空断熱パネルユニットをユニット固定用骨材に着脱自在に接合する接合手段と、真空断熱パネルユニットと補強材に接着する接着剤と、外板と真空断熱パネルユニットの間に充填される発泡ウレタンフォームを備えるものである。
そして、真空断熱パネルユニットは、内板と、内板に接合される真空断熱パネルと、真空断熱パネルを囲むブロック状の発泡ウレタンを有するものである。
【0010】
さらに、本発明の断熱壁構造は、外板と、外板の内側に接合される補強材と、外板の内側に接合される断熱性のユニット固定用骨材と、ユニット固定用骨材の間に配設される真空断熱パネルと発泡スチレンスラブを接着して構成した真空断熱パネルユニットと、真空断熱パネルユニットと外板の間に配設される発泡スチレンスラブと、真空断熱パネルユニットと補強材および発泡スチレンスラブを接着する接着剤と、ユニット固定骨材に着脱自在に接合される内板を備えることもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図4は本発明の断熱壁構造を示す説明図である。
全体を符号100で示す壁構造は、金属やFRP製の外板110と、外板110の内側にリベット等の機械的接合部120を介して固着される補強材130を有する。補強材130は、例えば中央の平坦面132と、その両側に折曲部133を介して形成される2つの平坦面134を有する。本実施例にあっては、中央の平坦面132を利用して外板110に固着されるが、両側の平坦面134を外板110に固着する構造とすることもできる。
【0012】
また、外板110の内側には、適当な間隔毎にユニット固定用骨材150がリベット等の接合部120により固着される。この骨材150は、例えば木材や剛性の高い断熱材などで作られる。
一方、真空断熱パネルユニット160は、金属やFRP製の内板162と真空断熱パネル165を型にセットした際に、発泡ウレタン164を注入してユニット化したものである。
【0013】
真空断熱パネルは、対向する2枚のアルミラミネートフィルム内に連続発泡材が真空雰囲気中で充填される構造を有する。
充填材としては、例えば、有機物系の連続発泡のウレタンフォーム及び樹脂の発泡フォーム(ポリスチレン,ポリエチレン,ポリプロピレン,フェノール,ユリア,ABS,塩化ビニル,ナイロン,エチレン−酢酸ビニル,ラバー等)及び無機物系の発泡パーライト,シリカバルーン,ガラスマイクロバルーン,シリカ,含水珪酸,珪酸カルシウム,珪藻土,メチル化珪酸,炭酸マグネシウム,珪酸アルミナ,カーボンフォーム並びに繊維状ウール(グラスウール,石綿,アスベスト,セラミック繊維,綿ウール,ポリエステルウール,シリカアルミナウール等)等の使用が可能である。
【0014】
以上のようにして作られた真空断熱パネルユニット160をリベットやボルト等の機械的接合部120によりユニット固定用骨材150に対して固着する。この際に、補強材130の平坦面134に接着剤140を塗布しておき、真空断熱パネル165と補強材130を接着する。
接着剤としては、熱可塑性接着剤(酢酸ビニル系,アクリル系,ポリアミド系,ポリエステル系,ポリウレタン系等)、熱硬化性接着剤(アミノ系,尿素系,メラミン系,フェノール系,レゾルシノール系,キシレン系,フラン系,エポキシ系,ウレタン系,アクリル系,不飽和ポリエステル系等)、ホットメルト系接着剤,ゴム系接着剤,シアノアクリレート系接着剤,合成水溶性接着剤,エマルジョン接着剤,液状ポリマー接着剤等の使用が可能であるが、特に熱硬化性であるウレタン系,エポキシ系,の接着剤及びホットメルト系接着剤が有効である。
【0015】
また、真空断熱パネルユニット160と外板110の間の空間には現場で発泡ウレタンフォーム170を注入して断熱効果の向上を図る。
本壁構造は以上のように構成してあるので、真空断熱パネル165は外板110と内板162の中間部に固定されるので、損傷を受ける機会を削減することができる。
【0016】
また、フォークリフトの爪等で内板又は外板が突き破られて真空断熱パネル165が損傷を受けた場合でも、この部分の真空断熱パネルユニット160のみを交換するだけで、断熱荷箱全体の断熱機能を回復することができるのである。
【0017】
図5は本発明の断熱壁構造を示す説明図である。
全体を符号200で示す壁構造は、金属やFRP製の外板210と、外板210の内側にリベット等の機械的接合部220を介して固着される補強材230を有する。補強材230は、例えば中央の平坦面232と、その両側に折曲部233を介して形成される2つの平坦面234を有する。本実施例にあっては、中央の平坦面232を利用して外板210に固着されるが、両側の平坦面234を外板210に固着する構造とすることもできる。
【0018】
また、外板210の内側には適当な間隔毎にユニット固定用骨材250がリベット等の接合部220により固着される。この骨材250は、例えば木材や剛性の高い断熱材などで作られる。さらに、外板210の内側にはスチレンフォーム280が接着される。
【0019】
一方、真空断熱パネルユニット260は、金属やFRP製の内板262と真空断熱パネル265を型にセットした際に、発泡ウレタン264を注入してユニット化したものである。
以上のようにして作られた真空断熱パネルユニット260をリベットやボルト等の機械的接合部220によりユニット固定用骨材250に対して固着する。この際に、補強材230の平坦面234に接着剤240を塗布しておき、発泡ウレタン264と補強材130を接着する。
【0020】
また、真空断熱パネルユニット260と外板210の間の空間には現場で発泡ウレタンフォーム270を注入して断熱効果の向上を図る。
本壁構造は以上のように構成してあるので、真空断熱パネル165は内板262の内側に固定されるので、損傷を受ける機会を削減することができる。
また、フォークリフトの爪等で外板が突き破られて真空断熱パネル265が損傷を受けた場合でも、この部分の真空断熱パネルユニット260のみを交換するだけで、断熱荷箱全体の断熱機能を回復することができるものである。
【0021】
図6は本発明の断熱壁構造を示す説明図である。
全体を符号300で示す壁構造は、金属やFRP製の外板310と、外板310の内側にリベット等の機械的接合部320を介して固着される補強材230を有する。
補強材130は、例えば断面が4辺形のもので、互いに対向する平坦面を有する。
【0022】
また、外板310の内側には、適当な間隔毎にユニット固定用骨材350がリベット等の接合部320により固着される。この骨材350は、例えば木材や剛性の高い断熱材などで作られる。さらに、外板310の内側にはスチレンフォーム380が装着される。
【0023】
一方、真空断熱パネルユニット360は、金属やFRP製の内板162と真空断熱パネル165を型にセットした際に、発泡ウレタン364を注入してユニット化したものである。
以上のようにして作られた真空断熱パネルユニット360をリベットやボルト等の機械的接合部320によりユニット固定用骨材350に対して固着する。この際に、補強材330の平坦面に接着剤340を塗布しておき、発泡ウレタン364と補強材330を接着する。
【0024】
また、真空断熱パネルユニット360と外板310の間の空間には現場で発泡ウレタンフォーム370を注入して断熱効果の向上を図る。
本壁構造は以上のように構成してあるので、真空断熱パネル165は内板162の内側に固定されるので、損傷を受ける機会を削減することができる。
【0025】
また、フォークリフトの爪等で内板が突き破られて真空断熱パネル365が損傷を受けた場合でも、この部分の真空断熱パネルユニット360のみを交換するだけで、断熱荷箱全体の断熱機能を回復することができるのである。
【0026】
図7は本発明の断熱壁構造を示す説明図である。
全体を符号400で示す壁構造は、金属やFRP製の外板410と、外板410の内側にリベット等の機械的接合部420を介して固着される補強材430を有する。補強材130は、例えば断面が四辺形のもので、互いに対向する平坦面を有する。
【0027】
また、外板410の内側には、適当な間隔毎にユニット固定用骨材450がリベット等の接合部420により固着される。この骨材450は、例えば木材や剛性の高い断熱材などで作られる。
一方、真空断熱パネルユニット460、スラブ状の発泡スチレン464と真空断熱パネル465を接着剤440により接着した構成を有する。
以上のようにして作られた真空断熱パネルユニット460を接着剤440を介して補強材430に接着する。
【0028】
また、真空断熱パネルユニット460と外板410の間の空間には、スラブ状の発泡スチレン464を挾んで断熱効果の向上を図る。そして、内板490は機械的接合部420によりユニット固定用骨材450に固着される。
本壁構造は以上のように構成してあるので、真空断熱パネル465は外板410と内板490の中間部に固定されるので、損傷を受ける機会を削減することができる。
【0029】
また、フォークリフトの爪等で内板又は外板が突き破られて真空断熱パネル465が損傷を受けた場合でも、この部分の真空断熱パネルユニット460のみを交換するだけで、断熱荷箱全体の断熱機能を回復することができるのである。
【0030】
【発明の効果】
本発明の断熱壁構造は以上のように、外板と内板の間に補強材を介して真空断熱パネルを配設する構造にあって、真空断熱パネルをユニット化して配設し、ユニット状の内板を取り外すことで、ユニットを交換する構成としたものである。したがって、破損してユニットのみを交換することで、断熱効果の低下を最少限に押えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車載用の断熱荷箱の構造を示す斜視図。
【図2】断熱壁の一般的な構造を示す断面図。
【図3】真空断熱パネルの断面構造を示す説明図。
【図4】本発明の断熱壁構造を示す断面図。
【図5】本発明の断熱壁構造を示す断面図。
【図6】本発明の断熱壁構造を示す断面図。
【図7】本発明の断熱壁構造を示す断面図。
【符号の説明】
110 外板
120 リベット接合部
130 補強材
140 接着剤
150 ユニット固定用骨材
160 真空断熱パネルユニット
162 内板
165 真空断熱パネル

Claims (4)

  1. 車体のフレーム上に搭載される断熱荷箱壁構造であって、断熱荷箱は外板と、外板の内側に接合される補強材を有し、外板の内側に接合される断熱性のユニット固定用骨材と、内板と真空断熱パネルとを発泡ウレタンと共に一体化して形成される真空断熱パネルユニットと、真空断熱パネルユニットをユニット固定用骨材に着脱自在に接合する接合手段を備える断熱壁構造。
  2. 車体のフレーム上に搭載される断熱荷箱壁構造であって、断熱荷箱は外板と、外板の内側に接合される補強材を有し、外板の内側に接着されるスチレンフォームと、外板の内側に接合される断熱性のユニット固定用骨材と、内板と真空断熱パネルとを発泡ウレタンと共に一体化して形成される真空断熱パネルユニットと、真空断熱パネルユニットをユニット固定用骨材に着脱自在に接合する接合手段と、真空断熱パネルユニットと補強材に接着する接着剤と、外板と真空断熱パネルユニットの間に充填される発泡ウレタンフォームを備える断熱壁構造。
  3. 真空断熱パネルユニットは、内板と、内板に接合される真空断熱パネルと、真空断熱パネルを囲むブロック状の発泡ウレタンを有する請求項1又は2記載の断熱壁構造。
  4. 車体のフレーム上に搭載される断熱荷箱壁構造であって、断熱荷箱は外板と、外板の内側に接合される補強材を有し、外板の内側に接合される断熱性のユニット固定用骨材と、ユニット固定用骨材の間に配設される真空断熱パネルと、発泡スチレンスラブを接着して構成した真空断熱パネルユニットと、真空断熱パネルユニットと外板の間に配設される発泡スチレンスラブと、真空断熱パネルユニットと、補強材および発泡スチレンスラブを接着する接着剤と、ユニット固定用骨材に着脱自在に接合される内板を備える断熱壁構造。
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