JP3869565B2 - Pipe fitting - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油井管、土木杭管等のテーパねじ継手において、ピンのテーパ雄ねじ部をボックス又はカップリングのテーパ雌ねじ部に垂直方向に差し込み、引き続き回転して締め込む際に、作業性を向上可能な管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、油井管、土木杭管等の管継手として、図21に示すように、管50のピン51のテーパ雄ねじ部52と短管53のボックス54のテーパ雌ねじ部55が嵌合する管用テーパ角ねじ(台形ねじ、バットレスねじを含む)継手が使用されている。この管用テーパ角ねじ継手のねじ込み開始の状況を拡大図で示している。
管用テーパ角ねじ継手のスタビング性を判りやすく説明するために、テーパ雄ねじ部52及びテーパ雌ねじ部55の雄、雌ねじ山56、57の形状を同一とし、それぞれの雄、雌ねじ山頂面58、59はテーパ面Tf に平行とする。図に示す嵌合断面図は、まさに雄ねじ山56が雌ねじ山57に噛み込もうとするところを示している。つまり、テーパ雄ねじ部52の雄ねじ山頂面58を連ねたテーパ面とテーパ雌ねじ部55の雌ねじ山頂面59を連ねたテーパ面が丁度一致しており、かつ雄ねじ山56が雌ねじ山57の谷部60に位置するように、テーパ雄ねじ部52の円周方向位置とテーパ雌ねじ部55の円周方向位置を揃えた図としている。図から明らかなように、このままの状態ではテーパ雄ねじ部52をテーパ雌ねじ部55にねじ込むことは不可能である。
【0003】
ここで、管用テーパ角ねじ継手のスタビング性について、図22(B)に示すように、油井管ねじとして広く用いられているAPIバットレスねじ継手の場合を例にして、テーパ雄ねじ部61がテーパ雌ねじ部62に差し込まれた後、いかにして雄、雌ねじ山63、64がねじ込まれる仕掛けになっているかを説明する。
APIバットレスねじ要素は、テーパT=1/16(又は62.5mm/m、直径に対する変化率)、ピッチP=5.08mm、ねじ山高さH=1.575mm、スタビングフランク角η=10°、ロードフランク角γ=3°、雄、雌ねじ山頂面65、66の直線部はテーパ面Tp (即ち、ピッチライン)に平行、雄、雌ねじ山頂面65、66のコーナRがそれぞれ0.76mm又は0.20mmなどを特徴としている。
図22(A)はテーパ雄ねじ部61とテーパ雌ねじ部62がねじ込みのために最も都合の良い周方向に填まり込んだ状況を示している。前記管用テーパ角ねじ継手の場合とは異なり、テーパ雌ねじ部62の谷部67の開口部68は雄ねじ山63の雄ねじ山頂面65より幅広く、かつコーナRを採ることでその差が広くなるようにできており、この状態からテーパ雄ねじ部61を鉛直に落下させると、テーパ雄ねじ部61の雄ねじ山63のコーナ部69は、テーパ雌ねじ部62の雌ねじ山64のコーナ部70に僅かに載ることができ、その状態からテーパ雄ねじ部61を回せば、テーパ雄ねじ部61は螺旋に沿って填まり込んでいくことになる。
【0004】
また、このようにテーパ雄ねじ部61がテーパ雌ねじ部62に填まり込むためには、必ずしも雄ねじ列と雌ねじ列の相対位置は図22(A)の通りでなくてもよく、雄ねじ山63のスタビングフランク面71のコーナRがテーパ雌ねじ部62のスタビングフランク面72のコーナRに接するところまで、テーパ雄ねじ部61を図22(A)の位置よりテーパに沿って下方にずらせた位置でも、テーパ雄ねじ部61はテーパ雌ねじ部62に填まり込むことができる。つまり、このずれに相当する周方向角度の分だけ、テーパ雄ねじ部61をテーパ雌ねじ部62に差し込んだ時、旨くねじ込むための周方向範囲に裕度を持たせることができる。
通常の差し込み、ねじ込み開始作業では、テーパ雄ねじ部61をテーパ雌ねじ部62に差し込み、旨くテーパ雄ねじ部61の雄ねじ山63をテーパ雌ねじ部62の雌ねじ山64に預けることのできる前記周方向位置まで、テーパ雄ねじ部61を回転させる。この時は、まだ雄ねじ山63と雌ねじ山64は噛み合っていないので、テーパ雄、雌ねじ部61、62のそれぞれの軸心が一致していないとかじりを起こすこともあり、またコンダクターケーシングのように直径の大きい鋼管では、回転角が大きいとねじ込み位置探索作業も大変である。従って、雄ねじ山63と雌ねじ山64が噛み込める周方向位置の範囲が広い程、適切な場所まで回転させる回転角を小さくすることができ、スタビング性の良いテーパねじ継手といえる。また、テーパ雌ねじ部62の谷部67の開口部68の幅Wと雄ねじ山頂面65の幅Vとの隙間Gが大きいことのもう一つの利点は、この隙間G分だけテーパ雄ねじ部61を落とし込んでテーパ雌ねじ部62の雌ねじ山64のスタビングフランク面72に預けた時、(管軸方向の隙間G×テーパT)/2の半径方向預け代が確保できるので、安定したねじ込みができることである。
【0005】
以上の説明から判るように、スタビング性(テーパ雄ねじ部をテーパ雌ねじ部に差し込んだ後スムーズにねじ込みを可能とする性能)は、テーパ雄ねじ部61をテーパ雌ねじ部62に差し込んだ時、その位置からそのままねじ込みを開始することが可能な円周方向の範囲(θ)が広い程、またねじ込みを開始する時、雄ねじ山63のスタビングフランク面71を雌ねじ山64のスタビングフランク面72に預けている奥行きδ(前記半径方向預け代と同じ)が広い程、良好ということになる。そこで、このスタビング性を支配するθ、δに関して、従来のテーパねじ継手の形態について幾つかの例で説明する。
まず、APIバットレス継手について説明すると、図22(B)に示すように、第1にテーパ雄ねじ部61の雄ねじ山63のスタビングフランク面71の角度、即ちスタビングフランク角ηを管軸Cに垂直な面から10°傾けている。このスタビングフランク角ηの傾きが大きい程、填まり込みの隙間Gは広くなる。第2に、テーパ雄ねじ部61の雄ねじ山63のスタビングフランク面71のコーナ部69のR=0.76mmをとり、さらにこの隙間Gは広がっている。その他、テーパ雄ねじ部61が僅かに(直径で0.03mm)テーパ雌ねじ部62より痩せたねじになっていたり、雄、雌ねじ山頂面65、66とロードフランク面73、74とのコーナ部75、76のRをとる(図22(B)ではR=0.20mm)ことに依っても僅かに隙間Gが広がっている。この場合の全ての隙間の総和は約1.75mmと試算される。これを円周方向の範囲(θ)に換算すると、θ=(360°×1.75)/5.08=124°となる。一方、奥行き(δ)はδ=1.75/32=0.055mmとなる。
【0006】
また、ARMCO社製のSEAL−LOCK継手について説明すると、この特殊継手においては、第1に差し込み側のスタビングフランク角ηを管軸に垂直な面に対して45°傾けている。第2に、雄、雌ねじ山頂面を管軸に平行とし、テーパ雄ねじ部をテーパ雌ねじ部に差し込む時、雄ねじ山と雌ねじ山同士が競りにくくしている。
さらに、VETCO−GRAY社製の特殊継手においては、4条ねじを適用することにより、一周360°の内、4ヶ所のねじ込み可能箇所ができるので、テーパ雄ねじ部をテーパ雌ねじ部に差し込み後、僅かの回転調整にて容易にねじ込みができる。なお、通常の1条ねじでは、ねじ込み可能箇所は1カ所である。
他の特殊継手として、テーパ雌ねじ部の入り口を長くする(スタビングガイドを設ける)ことにより、テーパ雄ねじ部をテーパ雌ねじ部に差し込む時斜めにならないようにしているものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の管継手においては、未だ解決すべき以下のような問題があった。
1条ねじの形態のものでは、差し込み位置が必ずしもねじ込み開始位置とならず、ねじ込み位置を探るためテーパ雄ねじ部を回転しなければならないという問題があった。
一方、4条ねじを含む多条ねじの形態のものでは、ねじ込み可能箇所が条数だけ存在するので、調整の為の回転を少なくでき、これによって1条ねじに比べてかなりスタビング性は改善されるが、それでもいつも差し込み位置から直ちにねじ込むことは不可能である。
また、スタビングガイドを備えた形態のものでは、ねじの斜め差し込みによるかじりなどのトラブルは防げても、本質的に差し込み後直ちにねじ込みを行なうためのものではない。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、1条ねじのテーパ雄ねじ部をテーパ雌ねじ部に差し込んだ位置から、そのまま迅速かつ容易にねじ込むことが可能な管継手を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う請求項1記載の管継手は、管の先端部の外周面に1条ねじのテーパ雄ねじ部を形成したピンと、管の先端部の内周面に前記テーパ雄ねじ部に螺合するテーパ雌ねじ部を形成したボックスとをねじ込む管継手において、前記テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面と前記テーパ雌ねじ部の雌ねじ山のねじ山頂面は、角ねじ、台形ねじ又はバットレスねじのように所定の幅を有し、前記両ねじ山頂面を、管軸に平行な面に対してねじ列テーパ面と反対方向に傾斜させている。
請求項2記載の管継手は、管の先端部の外周面に1条ねじのテーパ雄ねじ部を形成したピンと、短管の両端部の内周面に前記テーパ雄ねじ部に螺合するテーパ雌ねじ部を形成したカップリングとをねじ込む管継手において、前記テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面と前記テーパ雌ねじ部の雌ねじ山のねじ山頂面は、角ねじ、台形ねじ又はバットレスねじのように所定の幅を有し、前記両ねじ山頂面を、管軸に平行な面に対してねじ列テーパ面と反対方向に傾斜させている。
【0010】
請求項3記載の管継手は、管の先端部の外周面に1条ねじのテーパ雄ねじ部を形成したピンと、管の先端部の内周面に前記テーパ雄ねじ部に螺合するテーパ雌ねじ部を形成したボックスとをねじ込む管継手において、前記テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面と前記テーパ雌ねじ部の雌ねじ山のねじ山頂面は、角ねじ、台形ねじ又はバットレスねじのように所定の幅を有し、前記両ねじ山頂面の一部を管軸に平行な面に対してねじ列テーパ面と反対方向に傾斜させると共に、残りの該両ねじ山頂面を管軸に平行にしている。
請求項4記載の管継手は、管の先端部の外周面に1条ねじのテーパ雄ねじ部を形成したピンと、短管の両端部の内周面に前記テーパ雄ねじ部に螺合するテーパ雌ねじ部を形成したカップリングとをねじ込む管継手において、前記テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面と前記テーパ雌ねじ部の雌ねじ山のねじ山頂面は、角ねじ、台形ねじ又はバットレスねじのように所定の幅を有し、前記両ねじ山頂面の一部を管軸に平行な面に対してねじ列テーパ面と反対方向に傾斜させると共に、残りの該両ねじ山頂面を管軸に平行にしている。
【0013】
請求項5記載の管継手は、管の先端部の外周面に1条ねじのテーパ雄ねじ部を形成したピンと、管の先端部の内周面に前記テーパ雄ねじ部に螺合するテーパ雌ねじ部を形成したボックスとをねじ込む管継手において、前記テーパ雄ねじ部を前記テーパ雌ねじ部に差し込む際、前記テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面に接する仮想テーパ面と前記テーパ雌ねじ部の雌ねじ山のねじ山頂面に接する仮想テーパ面とが一致する状態において、そのまま前記テーパ雄ねじ部を鉛直方向に下げると前記雄ねじ山のねじ山頂面が前記雌ねじ山のねじ山頂面に競ることなく、前記雄ねじ山のスタビングフランク面が前記雌ねじ山のスタビングフランク面に重なることが可能な元の雄ねじ列と雌ねじ列との位置関係を再現できるように、ねじ切り加工時に前記テーパ雄ねじ部及び前記テーパ雌ねじ部の円周方向に符合させる印を付けている。
請求項6記載の管継手は、管の先端部の外周面に1条ねじのテーパ雄ねじ部を形成したピンと、短管の両端部の内周面に前記テーパ雄ねじ部に螺合するテーパ雌ねじ部を形成したカップリングとをねじ込む管継手において、前記テーパ雄ねじ部を前記テーパ雌ねじ部に差し込む際、前記テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面に接する仮想テーパ面と前記テーパ雌ねじ部の雌ねじ山のねじ山頂面に接する仮想テーパ面とが一致する状態において、そのまま前記テーパ雄ねじ部を鉛直方向に下げると前記雄ねじ山のねじ山頂面が前記雌ねじ山のねじ山頂面に競ることなく、前記雄ねじ山のスタビングフランク面が前記雌ねじ山のスタビングフランク面に重なることが可能な元の雄ねじ列と雌ねじ列との位置関係を再現できるように、ねじ切り加工時に前記テーパ雄ねじ部及び前記テーパ雌ねじ部の円周方向に符合させる印を付けている。
【0014】
本発明は、以下に説明する考え方に基づいてなされたものである。
テーパ雄ねじ部をテーパ雌ねじ部に真っ直ぐ差し込んだ時の態様には以下の3通りの場合がある。第1は、雄、雌ねじ山同士が競ってしまう時、第2は、雄、雌ねじ山が部分的に競ってしまう時、第3は、テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面がテーパ雌ねじ部の雌ねじ山の谷部に重なり引き続きテーパ雄ねじ部の雄ねじ山の側面(スタビングフランク面)が雌ねじ山の側面(スタビングフランク面)に着地するときである。
本発明は、テーパ雄ねじ部をテーパ雌ねじ部に差し込んだ後、直ちにねじ込みを可能にするために、テーパ雄ねじ部を差し込んだ時、常に前記第3の状態になるように雄、雌ねじ山の形状やねじ切り加工方法を工夫した次の3つの要素技術を採用している。
【0015】
第1の要素技術は、図1に示すように、テーパ雄、雌ねじ部11a、12aの雄、雌ねじ山13a、17aのねじ山頂面14a、22aを管軸Cに平行な面D(図1中破線)より僅かに雄、雌ねじ列の仮想テーパ面T(図1中2点鎖線)と逆方向のテーパ面E(図1中実線)とすることである。
第2の要素技術は、1リード内の多条ねじ山の一部を他のねじ山の高さより低くすることにより、スタビング時、雄、雌ねじ山同士が競り合う確率を小さくすることである。これは、ねじ山の低い部分を実質的には、1条ねじの谷部とみなすことに等しい。従って、2条ねじの場合は、テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面の幅の3倍の谷部の幅があることになり、スタビング時、雄ねじ山はテーパ雌ねじ部の谷部に容易に収まることになる。
【0016】
第3の要素技術は、図2及び図3(A)に示すように、テーパ雄ねじ部11とテーパ雌ねじ部12の軸方向のねじ山位置が常に第3の状態になるように、ねじ切り加工時にテーパ雄ねじ部11の雄ねじ山13のねじ山頂面14の差し込み側のスタビングフランク面15のコーナの座標(r、Zm )を予め決定しておき、それが通過するパイプ16(又は管と呼ぶ)の円筒方向位置に印31を付け、同時に、図2及び図3(B)に示すように、雄ねじ山13のスタビングフランク面15のコーナが填まり込みを開始する雌ねじ山17の谷部18が座標(r、Zf )になるようにパイプ19(又は短管と呼ぶ)のテーパ雌ねじ部12の先端20の円周方向にも印21を付け、差し込み時にそれらの印31、21同士が重なるようにテーパ雄、雌ねじ部11、12の円周方向位置を決め、管継手10のねじ込み作業を行なう。
【0017】
第1、第3の要素技術は、ねじの条数(例えば、2条ねじは1回転で2山ねじ込まれるねじ、即ちねじのリードがピッチの2倍あるねじ)に無関係に適用できることは自明である。ただし、多条ねじの場合、前記印の位置は円周方向に等分に条数だけ存在する点が通常の1条ねじと異なるが、第3の要素技術の考え方はそのまま適用できる。また、テーパねじ部を2段に分けたねじにおいても適用できることは言うまでもない(図18(C)参照)。さらに、既述のスタビングガイドの考え(米国特許:4407527)と組み合わせることにより、テーパ雄ねじ部のテーパ雌ねじ部へのスタビングからねじ込みまでの一連の作業を省力化することを可能としている。
【0018】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の一実施の形態に係る管継手が適用されるテーパねじ継手の差し込み位置の状態を説明する断面図、図2は同管継手が適用されるテーパねじ継手の差し込み適正範囲の状態を説明する断面図、図3は同管継手のねじ加工時の印位置を説明する斜視図、図4は同管継手が適用されるインテグラルタイプテーパねじ継手の形状を説明する断面図、図5は同管継手が適用されるカップリングタイプテーパねじ継手の形状を説明する断面図、図6は同管継手が適用されるテーパねじ継手の嵌合状態を説明する断面図、図7は同管継手が適用されるテーパねじ継手の差し込み位置の状態を説明する断面図、図8は同管継手が適用されるインテグラルタイプテーパねじ継手の形状を説明する断面図、図9は同管継手が適用されるカップリングタイプテーパねじ継手の形状を説明する断面図、図10は本発明の一実施の形態に係る管継手が適用されるテーパねじ継手のスタビングフランク面の重なりが最大となる差し込み位置の状態を説明する断面図、図11は同管継手が適用されるインテグラルタイプテーパねじ継手の形状を説明する断面図、図12は同管継手が適用されるカップリングタイプテーパねじ継手の形状を説明する断面図、図13は本発明の一実施の形態に係る管継手が適用されるテーパねじ継手のスタビングフランク面の重なりが最大となる差し込み位置の状態を説明する断面図、図14は同管継手が適用されるインテグラルタイプテーパねじ継手の形状を説明する断面図、図15は同管継手が適用されるカップリングタイプテーパねじ継手の形状を説明する断面図、図16は同テーパねじ継手が3条の場合のねじ形状の断面図、図17は同テーパねじ継手が4条の場合のねじ形状の断面図、図18は同管継手が適用されるテーパねじ継手の形状を説明する断面図、図19は同管継手の実施例の詳細寸法図、図20は同詳細寸法図である。
【0019】
図4は、本発明の一実施の形態に係る管継手10aである。管継手10aはインテグラルタイプ管継手であり、管16aの先端部の外周面にテーパ雄ねじ部11aを形成したピンと、管16aの増肉した先端部の内周面にテーパ雄ねじ部11aに螺合するテーパ雌ねじ部12aを形成したボックスとをねじ込む管継手において、テーパ雄ねじ部11aのバットレス形状雄ねじのねじ山頂面14aとテーパ雌ねじ部12aのバットレス形状雌ねじのねじ山頂面22aを、管軸Cに平行な面Dに対して、ねじ列テーパ面Tと反対方向の面Eに傾斜させたことを特徴とする。
【0020】
図5は、管継手10aの変形例であり、管16aの先端部の外周面にテーパ雄ねじ部11aを形成したピンと、短管19aの両端部の内周面にテーパ雄ねじ部11aに螺合するテーパ雌ねじ部12aを形成したカップリングとをねじ込む管継手において、テーパ雄ねじ部11aのバットレス形状雄ねじのねじ山頂面14aとテーパ雌ねじ部12aのバットレス形状雌ねじのねじ山頂面22aを、管軸Cに平行な面Dに対して、ねじ列テーパ面Tと反対方向の面Eに傾斜させることを特徴とするカップリングタイプ管継手である。
【0021】
図4及び図5のねじ部の拡大図を示す図1を参照しながら、工夫したねじ形状の機能を説明する。
図1に示す管継手10aは、テーパ雄ねじ部11aの雄ねじ山13aのスタビングフランク面15aとねじ山頂面14aとのコーナ部24aが、テーパ雌ねじ部12aの雌ねじ山17aのスタビングフランク面25aとねじ山頂面22aとのコーナ部27aに接した状態、即ち差し込み位置の状態を示している。
テーパ雄ねじ部11aとテーパ雌ねじ部12aは、図1の2点鎖線で示す仮想テーパ面(ねじ列テーパ面)Tを介して接することになり、この位置関係以外の位置では、テーパ雄ねじ部11aを仮想テーパ面T上のどこの位置にスライドさせても、テーパ雄ねじ部11aとテーパ雌ねじ部12aは接しないことになる。つまり、テーパ雄ねじ部11aは差し込み時仮想テーパ面Tを通過してテーパ雌ねじ部12aのスタビングフランク面25aに必ず着地できる。図1の位置関係の場合、テーパ雄ねじ部11aの雄ねじ山13aのコーナ部24aがテーパ雌ねじ部12aの雌ねじ山17aのコーナ部27aをすり抜ければ、コーナ部24aは管継手10aの管軸Cに平行な面D(破線で示す)に沿って下方に落下し、一つ下のスタビングフランク面25aの点28に着地する。この時、雄ねじ山13aと雌ねじ山17aの重なりwは最大となり、すり抜け難いが、ねじ嵌合は最も安定している。
【0022】
このように雄ねじ山13aのスタビングフランク面15aが旨く雌ねじ山17aのスタビングフランク面25aに着地できるのは、図から明らかなように、角ねじ、台形ねじ又はバットレスねじのように所定の幅を有する雄ねじ山13aのねじ山頂面14aと雌ねじ山17aのねじ山頂面22aとが、差し込み時に競り合うことがないように、管軸Cに平行な面Dに対してねじテーパ角αと反対側にスタビング逃げ角βを設けて傾斜しているからである。理想的にはこれらねじ山頂面14a、22aは管軸Cに平行でも競り合うことはないが、テーパ雄ねじ部11aの差し込み時には僅かな傾きがあり、ねじ継手自身にも不真円が存在するので、実際には雄、雌ねじ山13a、17a同士が競り合うことになる。スタビング逃げ角βは大きい方がねじ込み容易性の確保には安心であるが、反面大き過ぎると継手引張時に荷重を受け持つロードフランク面23a、26aの高さhが低くなり、テーパ雄ねじ部11aがテーパ雌ねじ部12aから抜け易くなる問題があるので、必要以上に大きくすることは適当でない。実験の結果、スタビング逃げ角βは最小限1°〜3°あれば実用上充分である。なお、図1中符号16aはパイプ、18aは谷部、19aはパイプ(又は短管)を示す。
【0023】
図6は管継手10aのテーパ雄ねじ部11aとテーパ雌ねじ部12aとが締め付けを終了した状態、即ち嵌合状態を示している。
本実施の形態に係る管継手10aの場合のテーパねじ形状の特徴は、スタビングフランク面15a、25aに比べロードフランク面23a、26aの高さhが低くなることである。このことは先に述べたテーパ雄ねじ部11aの抜けを惹起する可能性があるので、その抵抗を高めるために次の2つの方法を採用している。
第1は、図6に示すように、ロードフランク面23a、26aを管軸Cに対する垂直面Vs より抜け難い方に角度γだけ傾けることである。
第2は、図7に示すように、雄、雌ねじ山13a、17aのねじ山頂面14a、22aの全面をスタビング逃げ角βとするのでなく、スタビングフランク面15a、25aに近い側のみスタビング逃げ角βとし、残りのロードフランク面23a、26aに近い側を管軸Cに平行とし、図7のねじ山頂部の黒塗り部分だけねじ山高さを稼ぐか、又はねじ山頂面14a、22aの一方を全面スタビング逃げ角β又は部分的にスタビング逃げ角β、残りを管軸Cに平行とし、他方は全面管軸Cに平行なねじ山頂面とすることにより、ロードフランク面23a、26aの高さh1 を高く維持している。
なお、ここで管軸Cに平行とは、正確に管軸Cとねじ山頂面が平行である場合の他、スタビング(差し込み)に支障にならない程度まで傾く場合も含まれる(以下同じ)。
【0024】
図8及び図9は、それぞれ図7のねじ山形状を具備する本発明の一実施の形態を示すインテグラルタイプ及びカップリングタイプの管継手である。
【0025】
図10は、一山おきにねじ山高さを変えた、ねじリードL、ピッチp(L/2)の2条ねじからなるテーパ雄、雌ねじ部11、12において、雄ねじ山13、13a、雌ねじ山17、17aが、それぞれのねじ山頂面14、22のコーナ部24、27が仮想テーパT線上で一致する差し込み位置の状態を示している。なお、雄ねじ山13a及び雌ねじ山17aにおいて、雄ねじ山13、雌ねじ山17の各要素に対応するものには、図に添字aを付けて説明している。
この状態から、テーパ雄ねじ部11の雄ねじ山13のねじ山頂面14がテーパ雌ねじ部12の雌ねじ山17のねじ山頂面22をすり抜ければ、コーナ部24は管継手10の管軸Cに平行な面D(破線で示す)に沿って落下し、一つ下の雌ねじ山17aを僅かにかわして、その下の雌ねじ山17のスタビングフランク面25の点28に着地する。つまり、高さの低い雄ねじ山13a、雌ねじ山17aを、高さの高い雄ねじ山13が、高さの高い雌ねじ山17に着地するのに妨げとならない程度に低くしておけばよい。こうして首尾よく、高さの高い雄ねじ山13のスタビングフランク面15が、高さの高い雌ねじ山17のスタビングフランク面25に重なれば、この時の雄ねじ山13と雌ねじ山17の重なりwは最大となる。これは前記1条ねじの場合の2倍となり、着地の安定性はさらに向上する。
【0026】
このように雄ねじ山13のスタビングフランク面15が旨く雌ねじ山17のスタビングフランク面25に着地できるのは、図から明らかなように、一つおきに低いねじ山を配置しているからである。なお、図10中の符号16はパイプ、符号18は谷部、符号19はパイプ、符号26は雌ねじ山17のロードフランク面を示す。
【0027】
図11及び図12は、それぞれ図10のねじ形状を具備する本発明の一実施の形態を示すインテグラルタイプ及びカップリングタイプの管継手である。
【0028】
図13は、一山おきにねじ山高さを変えた、ねじリードL、ピッチp(L/2)の2条ねじからなるテーパ雄、雌ねじ部11、12において、雄ねじ山13、13a、雌ねじ山17、17aが、それぞれのねじ山頂面14、22の点と仮想テーパTが接する状態で、尚かつ雄ねじ山13のスタビングフランク面15とねじ山頂面14とのコーナ部24が、テーパ雌ねじ部12の雌ねじ山17のスタビングフランク面25とねじ山頂面22とのコーナ部27に接した状態、即ち差し込み位置の状態を示している。なお、雄ねじ山13a及び雌ねじ山17aにおいて、雄ねじ山13、雌ねじ山17の各要素に対応するものには、図に添字aを付けて説明している。
この状態から、テーパ雄ねじ部11の雄ねじ山13のコーナ部24がテーパ雌ねじ部12の雌ねじ山17のコーナ部27をすり抜ければ、コーナ部24は管継手10の管軸Cに平行な面D(破線で示す)に沿って落下し、一つ下の雌ねじ山17aを僅かにかわして、その下の雌ねじ山17のスタビングフランク面25の点28に着地する。つまり、高さの低い雄ねじ山13a、雌ねじ山17aを、高さの高い雄ねじ山13が、高さの高い雌ねじ山17に着地するのに妨げとならない程度に低くしておけばよい。こうして首尾よく、高さの高い雄ねじ山13のスタビングフランク面15が、高さの高い雌ねじ山17のスタビングフランク面25に重なれば、この時の雄ねじ山13と雌ねじ山17の重なりwは最大となる。これは前記1条ねじの場合の2倍となり、着地の安定性はさらに向上する。
【0029】
このように雄ねじ山13のスタビングフランク面15が旨く雌ねじ山17のスタビングフランク面25に着地できるのは、図から明らかなように、一つおきに低いねじ山を配置していることに加え、角ねじ又は台形ねじのように所定の幅を有する雄ねじ山13のねじ山頂面14と雌ねじ山17のねじ山頂面22とが、差し込み時に競り合うことがないように、管軸Cに平行な面Dに対してねじテーパ角αと反対側にスタビング逃げ角βを設けて傾斜しているからである。理想的にはこれらねじ山頂面14、22は管軸Cに平行(図13の破線の補足線)でも競り合うことはないが、テーパ雄ねじ部11の差し込み時には僅かな傾きがあるので、実際には雄、雌ねじ山13、17同士が競り合うこともあり得る。スタビング逃げ角βは大きい方がねじ込み容易性には優れるが、反面大き過ぎると継手引張時に荷重を受け持つロードフランク面23、23aの高さhが低くなり、テーパ雄ねじ部11がテーパ雌ねじ部12から抜け易くなる問題があるので、必要以上に大きくすることは適当でない。特に、雄ねじ山13、13a、雌ねじ山17、17aの高さを低くすること自体でねじ山高さを犠牲にしているので、ねじ山頂面14、22の傾斜角はこの点も考慮して、必要ねじ高さを確保するように決定する。なお、図13中符号16はパイプ、18は谷部、19はパイプ、26は雌ねじ山17のロードフランク面を示す。
【0030】
図14及び図15は、それぞれ図13のねじ形状を具備する本発明の一実施の形態を示すインテグラルタイプ及びカップリングタイプの管継手である。
【0031】
以上、2条ねじの例を詳しく述べてきたが、締め込みは条数が増す程速くなる。そこで、3条ねじ、4条ねじについても、ねじ山の高さの高低の付け方について触れておく。図16(A)は3条ねじで、高いねじ山を2つおき、即ち(条数−1)山おきに配置した場合を示す。
雄ねじ山13cは、雌ねじ山17cをすり抜けた状態で、雌ねじ山17dに着地が見通せる位置にある。スタビングフランク面の重なりも広く取れ、ねじリードL内の広い範囲で安定して雌ねじ山17dに着地可能である。しかし、嵌合した状態を想像すると、嵌合高さが図示のように狭くなる欠点を併せ持つことになる。なお、図16(A)中符号13dは高さの高い雄ねじ山を示す。
【0032】
図16(B)は、この欠点を解消するため、スタビング位置と着地幅を犠牲にして、高さの高い雌ねじ山17e、17fの中間の雌ねじ山17g、17hの高さを高めにしたものである。雄ねじ山13e、13fはそれぞれ雌ねじ山17h、17fに着地可能である。なお、図16(B)中符号13g、13hも雄ねじ山を示す。
図17(A)は4条ねじで、高いねじ山を1つおきに配置した場合を示す。スタビング性(差し込みからねじ込みまでの作業性)及びねじ嵌合状況を2条ねじと同様とし、ねじ込み速さを2条ねじの倍にできる。雄ねじ山13i、13kはそれぞれ雌ねじ山17k、17nに着地可能である。
図17(B)は4条ねじで、高いねじ山を3つおき、即ち(条数−1)山おきに配置した場合を示す。雄ねじ山13pは雌ねじ山17pをすり抜けた状態で、雌ねじ山17tに着地が見通せる位置にある。図16(A)と同様、スタビング性は良好であるが、継手効率を犠牲にしている。ねじ切り工程で雄ねじ山と雌ねじ山のねじ列相対位置が、制御できるのであれば、図16(B)及び図17(A)の場合でも、スタビング性には十分余裕があるので、図16(A)及び図17(B)タイプのねじ山を高低配列したものより、図16(B)及び図17(A)の方が継手効率も勘案するのであれば、適当である。
【0033】
また、このように条数を増やしても、スタビング時、雄ねじ山の通り抜けをよくするために、高いねじ山のねじ山頂面にねじテーパと反対の傾斜を付ける考え方は、2条ねじの場合と同様である。
既に、図22(A)に関して、現行のAPIバットレス継手でも、差し込み位置を適切に選べば、差し込み後ただちに締め込むことが可能であることを説明した。要点は、図22(A)の位置から、雄ねじ山63のスタビングフランク面71のコーナRが、テーパ雌ねじ部62のスタビングフランク面72のコーナRに接するところまでならどの位置からでも、テーパ雄ねじ部61を鉛直に落下すれば、雄ねじのスタビングフランク面71は雌ねじのスタビングフランク面72に載ることが出来るので、テーパ雄ねじ部61はテーパ雌ねじ部62に嵌まり込むことができる。
【0034】
問題は、いかにすれば、雄ねじと雌ねじの位置関係を図22(A)のように出来るかである。
本実施の形態では、前記の填まり込みが可能な範囲の中心に、雄ねじ列と雌ねじ列が対応するようにねじ切り加工時に、ピンとカップリング(又はボックス)外表面に印を付けることにし、差し込み時にその印のある所を合わせれば、ピンとボックスが必ずねじ込みに好適な位置にくるようにした。
つまり、図2に示す仮想テーパ面T上の中央の○印を雄ねじ切り刃物28、雌
ねじ切り刃物29の基準位置と考えれば、図3(A)、(B)にそれぞれ示すように、雄ねじ切りパスでは、(r、Zm )を通過するように、一方、雌ねじ切りパスでは、(r、Zf )を通過するように、ねじ切り開始時の雄ねじ切り刃物28、雌ねじ切り刃物29とパイプ16、19との関係を設定し、その時の刃物運動面Fm 、Ff がそれぞれパイプ16、19と交わるパイプ16、19の周方向位置に印31、21を付けておく。こうすることで、印31、21の付いたテーパ雄ねじ部11とテーパ雌ねじ部12をその印31、21の位置を円周方向に一致させて差し込めば、必ず図2に示す位置関係、即ち雄、雌ねじ山13、17のねじ山頂面14、22が競ることなく、雄ねじ山13のスタビングフランク面15が雌ねじ山17のスタビングフランク面25に重なることが可能な元の雄ねじ列と雌ねじ列との位置関係を再現でき、円滑なテーパ雄ねじ部11の差し込み及びそれに続くねじ込みが可能となる。なお、図2中符号23、26はロードフランク面、符号30はテーパ雄ねじ部11の先端を示している。
【0035】
本発明は前記実施の形態以外にも、図18に示す管継手形状に適用可能である。図18(A)は締結ねじのみを備えた管継手10b、図18(B)はねじ嵌合部の先端部に金属シール部を具備する管継手10c、図18(C)は(A)又は(B)の一様テーパねじ部を2段に分けた管継手10dである。なお、図18中符号11b〜11dはテーパ雄ねじ部を、符号12b〜12dはテーパ雌ねじ部を表している。
【0036】
【実施例】
続いて、前記実施の形態に係る管継手の実施例について、図19を参照しながら説明する。図19は、7インチのAPIバットレス継手を原形とし、前記実施の形態に係る管継手を基にスタビング性を改良したものである。なお、図19(A)は管継手の嵌合状態での取り合い寸法を示す断面図である。
APIバットレス継手と異なるねじ諸元は、ピン、ボックスそれぞれの雄、雌ねじ山のねじ山頂面が管軸Cに対してねじ列テーパ面PT、BTと反対側に3°傾斜し、ロードフランク面が管軸Cに垂直な面に対して、APIバットレス継手の場合とは反対方向に3°傾斜している点である。
【0037】
また、スタビング時のピン、ボックスの雄、雌ねじ山の相対位置を指定する目的で、図19(C)に示すように、テーパ雄ねじ部では、半径r=175.057mm、テーパ雄ねじ部の先端30からZm =5.9mmの座標が図中P点(雄ねじ山のねじ山頂面とスタビングフランク面との交点、即ちR加工の無い場合を示す)に一致するように雄ねじ切り刃物28の位置を定め、P点がねじ列テーパ面(1点鎖線PT)と交わる周方向位置に印31をマークする(図2及び図3参照)。同様に図19(B)に示すように、テーパ雌ねじ部では、半径r=175.057mm、テーパ雌ねじ部の先端20からZf =45.31mmの座標が図中B点(雌ねじ山のねじ山頂面とスタビングフランク面との交点、即ちR加工の無い場合を示す)に一致するように雌ねじ切り刃物29の位置を定め、B点がねじテーパ面(2点鎖線BT)と交わる周方向位置に印21をマークする(図2及び図3参照)。
【0038】
このような要領でねじ継手加工と、マーキングを行い、印31、21の位置を符合させるように鉛直方向にテーパ雄ねじ部をテーパ雌ねじ部に差し込んで、その状態からそのままねじ込みが可能かどうか試した。その結果、管軸Cが傾かないようにテーパ雄ねじ部をテーパ雌ねじ部に注意深く挿入すれば、マーキング位置はもちろん、360°のどの位置に差し込んでも、そのままねじ込むことが可能であることを確認した。
また、実用上問題なかったが、円周方向の一箇所だけ、差し込み後さらに1ピッチ分だけ落下する現象が観察された。そこはピン、ボックスの相対位置関係が印31と印21が丁度180°反対になる所であった。つまり、ピンとボックスが丁度図1の位置にあったと推察される。
【0039】
上記と嵌合時の寸法(図19(A))を変えずに、ねじ形状のみ1条ねじからねじ山高低案を適用した2条ねじの場合を図20(Aは雌ねじ、Bは雄ねじ)に示す。この場合も、上記同様360°どの位置に差し込んでもそのままねじ込むことが可能であることを確認した。
また、軸芯ずれをなくすために、テーパ雌ねじ部の先端20に200mmの円筒をスタビングガイドとして溶接して、同じ作業を実施したところ、芯合わせに神経を使うことなくスタビング、ねじ込みの連続作業が可能であることも確認できた。
なお、前記実施例において、ねじ山のクレストとスタビングフランク面の交わるコーナ部を、例えば焼き付き防止の観点から丸くすることもできる。
【0040】
【発明の効果】
請求項1及び請求項2記載の管継手においては、テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面とテーパ雌ねじ部の雌ねじ山のねじ山頂面は、角ねじ、台形ねじ又はバットレスねじのように所定の幅を有し、両ねじ山頂面を、管軸に平行な面に対してねじ列テーパ面と反対方向に傾斜させているので、テーパ雄ねじ部を360°のどの位置で差し込んでも差し込み及びそれに続くねじ込みの連続作業が可能である。
請求項3及び請求項4記載の管継手においては、テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面とテーパ雌ねじ部の雌ねじ山のねじ山頂面は、角ねじ、台形ねじ又はバットレスねじのように所定の幅を有し、両ねじ山頂面の一部を管軸に平行な面に対してねじ列テーパ面と反対方向に傾斜させると共に、残りの両ねじ山頂面を管軸に平行にしているので、ロードフランク面の高さを大きく保つことができ、抜け難いねじ継手形状にできる。
【0042】
請求項5及び請求項6記載の管継手においては、テーパ雄ねじ部をテーパ雌ねじ部に差し込む際、テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面に接する仮想テーパ面とテーパ雌ねじ部の雌ねじ山のねじ山頂面に接する仮想テーパ面とが一致する状態において、そのままテーパ雄ねじ部を鉛直方向に下げると雄ねじ山のねじ山頂面が雌ねじ山のねじ山頂面に競ることなく、雄ねじ山のスタビングフランク面が雌ねじ山のスタビングフランク面に重なることが可能な元の雄ねじ列と雌ねじ列との位置関係を再現できるように、ねじ切り加工時にテーパ雄ねじ部及びテーパ雌ねじ部の円周方向に符合させる印を付けているので、円滑なテーパ雄ねじ部の差し込み及びそれに続くねじ込みの連続作業が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る管継手が適用されるテーパねじ継手の差し込み位置の状態を説明する断面図である。
【図2】同管継手が適用されるテーパねじ継手の差し込み適正範囲の状態を説明する断面図である。
【図3】同管継手のねじ加工時の印位置を説明する斜視図である。
【図4】同管継手が適用されるインテグラルタイプテーパねじ継手の形状を説明する断面図である。
【図5】同管継手が適用されるカップリングタイプテーパねじ継手の形状を説明する断面図である。
【図6】同管継手が適用されるテーパねじ継手の嵌合状態を説明する断面図である。
【図7】同管継手が適用されるテーパねじ継手の差し込み位置の状態を説明する断面図である。
【図8】同管継手が適用されるインテグラルタイプテーパねじ継手の形状を説明する断面図である。
【図9】同管継手が適用されるカップリングタイプテーパねじ継手の形状を説明する断面図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る管継手が適用されるテーパねじ継手のスタビングフランク面の重なりが最大となる差し込み位置の状態を説明する断面図である。
【図11】同管継手が適用されるインテグラルタイプテーパねじ継手の形状を説明する断面図である。
【図12】同管継手が適用されるカップリングタイプテーパねじ継手の形状を説明する断面図である。
【図13】本発明の一実施の形態に係る管継手が適用されるテーパねじ継手のスタビングフランク面の重なりが最大となる差し込み位置の状態を説明する断面図である。
【図14】同管継手が適用されるインテグラルタイプテーパねじ継手の形状を説明する断面図である。
【図15】同管継手が適用されるカップリングタイプテーパねじ継手の形状を説明する断面図である。
【図16】同テーパねじ継手が3条の場合のねじ形状の断面図である。
【図17】同テーパねじ継手が4条の場合のねじ形状の断面図である。
【図18】同管継手が適用されるテーパねじ継手の形状を説明する断面図である。
【図19】同管継手の実施例の詳細寸法図である。
【図20】同詳細寸法図である。
【図21】(A)、(B)はそれぞれ従来例に係る管用テーパ角ねじを有する管継手のねじ込み開始の状況を説明する断面図及びその拡大図である。
【図22】(A)、(B)はそれぞれAPIバットレスねじ継手のねじ込み開始の状況を説明する断面図及びねじ形状の詳細図である。
【符号の説明】
10:管継手、10a〜10d:管継手、11:テーパ雄ねじ部、11a〜11d:テーパ雄ねじ部、12:テーパ雌ねじ部、12a〜12d:テーパ雌ねじ部、13:雄ねじ山、13a:雄ねじ山、14:ねじ山頂面、14a:ねじ山頂面、15:スタビングフランク面、15a:スタビングフランク面、16:パイプ、16a:パイプ、17:雌ねじ山、17a:雌ねじ山、18:谷部、18a:谷部、19:パイプ、19a:パイプ、20:先端、21:印、22:ねじ山頂面、22a:ねじ山頂面、23:ロードフランク面、23a:ロードフランク面、24:コーナ部、24a:コーナ部、25:スタビングフランク面、25a:スタビングフランク面、26:ロードフランク面、26a:ロードフランク面、27:コーナ部、27a:コーナ部、28:雄ねじ切り刃物、29:雌ねじ切り刃物、30:先端、31:印[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention improves the workability when a taper male threaded portion of a pin is inserted vertically into a taper female threaded portion of a box or coupling in a taper threaded joint such as an oil well pipe and a civil engineering pile pipe, and subsequently rotated and tightened. Relates to possible pipe fittings.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as pipe joints such as oil well pipes and civil engineering pile pipes, as shown in FIG. 21, the taper
In order to easily understand the stubbing property of the tapered angle threaded joint for pipes, the male and
[0003]
Here, as to the stubbing property of the tapered angle threaded joint for pipes, as shown in FIG. 22 (B), the case of an API buttress threaded joint widely used as an oil well pipe thread is taken as an example, and the tapered male threaded
API buttress screw element has taper T = 1/16 (or 62.5 mm / m, rate of change with diameter), pitch P = 0.08 mm, thread height H = 1.575 mm, stubbing flank angle η = 10 ° , The load flank angle γ = 3 °, the straight portions of the male and female
FIG. 22A shows a situation in which the tapered
[0004]
Further, in order for the tapered
In a normal insertion and screwing start operation, the tapered
[0005]
As can be seen from the above description, the stubbing property (the performance that enables smooth screwing after the taper male screw portion is inserted into the taper female screw portion) is determined from the position when the taper
First, the API buttress joint will be described. First, as shown in FIG. 22B, the angle of the
[0006]
Further, the SEAL-LOCK joint manufactured by ARMCO will be described. In this special joint, first, the stubbing flank angle η on the insertion side is inclined by 45 ° with respect to the plane perpendicular to the tube axis. Secondly, when the male and female thread crests are parallel to the tube axis and the tapered male thread part is inserted into the tapered female thread part, the male thread and female thread are less likely to compete.
Furthermore, in the special joint made by VETCO-GRAY, by applying 4 threads, there are 4 places where screwing is possible within 360 ° of the circumference. After inserting the taper male thread part into the taper female thread part, Can be screwed in easily by adjusting the rotation. In addition, in a normal single thread screw, the screwable place is one place.
As another special joint, there is one that lengthens the entrance of the taper female thread part (provides a stubbing guide) so that the taper male thread part is not inclined when inserted into the taper female thread part.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional pipe joint still has the following problems to be solved.
In the case of the single thread type, there is a problem that the insertion position is not necessarily the screw start position, and the tapered male thread portion must be rotated in order to find the screw position.
On the other hand, in the form of a multi-threaded screw including four-threaded screws, there are as many threadable locations as there are threads, so that the rotation for adjustment can be reduced, which significantly improves the stubbing performance compared to single-threaded screws. However, it is still impossible to screw in immediately from the insertion position.
Further, in the configuration provided with the stubbing guide, troubles such as galling due to the diagonal insertion of the screw can be prevented, but it is not essentially for screwing in immediately after insertion.
[0008]
The present invention has been made in view of such circumstances, Taper male thread part of single thread It is an object of the present invention to provide a pipe joint that can be quickly and easily screwed in from a position inserted into a taper female thread portion.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The pipe joint according to claim 1, which meets the purpose, is provided on the outer peripheral surface of the tip portion of the pipe. Single thread In a pipe joint for screwing a pin formed with a tapered male threaded portion and a box formed with a tapered female threaded portion to be screwed onto the inner peripheral surface of the distal end portion of the tube into the tapered male threaded portion, the top surface of the threaded male thread of the tapered male threaded portion And the thread top surface of the female thread of the taper female thread portion has a predetermined width such as a square screw, trapezoidal screw, or buttress screw, and both the thread top surfaces are threaded with respect to a surface parallel to the tube axis. It is inclined in the opposite direction to the tapered surface.
The pipe joint according to claim 2 is provided on the outer peripheral surface of the tip portion of the pipe. Single thread In a pipe joint for screwing a pin formed with a tapered male threaded portion and a coupling formed with a tapered female threaded portion to be screwed into the inner circumferential surface of both ends of the short pipe into the tapered male threaded portion, the thread of the male thread of the tapered male threaded portion The crest surface and the crest surface of the female thread of the tapered female thread portion have a predetermined width such as a square screw, a trapezoidal screw, or a buttress screw, and both the crest surfaces are parallel to the surface parallel to the tube axis. It is inclined in the direction opposite to the thread row taper surface.
[0010]
The pipe joint according to
The pipe joint according to claim 4 is provided on the outer peripheral surface of the tip portion of the pipe. Single thread In a pipe joint for screwing a pin formed with a tapered male threaded portion and a coupling formed with a tapered female threaded portion to be screwed into the inner surface of both ends of the short pipe into the tapered male threaded portion, the thread of the male thread of the tapered male threaded portion The crest surface and the crest surface of the female thread of the tapered female thread portion have a predetermined width such as a square screw, a trapezoidal screw, or a buttress screw, and a part of both crest surfaces is parallel to the pipe axis. On the other hand, it is inclined in the opposite direction to the thread row taper surface, and the remaining thread crest surfaces are parallel to the tube axis.
[0013]
Claim 5 The described pipe joint is provided on the outer peripheral surface of the pipe tip. Single thread In a pipe joint for screwing a pin having a tapered male threaded portion and a box having a tapered female threaded portion screwed into the inner peripheral surface of the distal end of the tube into the tapered male threaded portion, the tapered male threaded portion is inserted into the tapered female threaded portion. In the state where the virtual taper surface in contact with the thread top surface of the male thread of the taper male thread portion and the virtual taper surface in contact with the thread top surface of the female thread of the taper female thread portion coincide, The original male thread row in which the male screw thread stubbing flank surface can overlap the female thread thread stubbing flank face without competing with the female thread thread top surface. In order to reproduce the positional relationship between the taper and the female thread row, the taper male thread part and the taper female thread part are marked in the circumferential direction during threading. It is marked to be.
Claim 6 The described pipe joint is provided on the outer peripheral surface of the pipe tip. Single thread In a pipe joint in which a pin formed with a tapered male screw portion and a coupling formed with a tapered female screw portion screwed into the tapered male screw portion on inner peripheral surfaces of both ends of the short pipe are screwed, the tapered male screw portion is replaced with the tapered female screw portion. In the state where the virtual taper surface in contact with the screw thread top surface of the male screw thread of the taper male screw part and the virtual taper surface in contact with the screw thread top surface of the female screw thread of the taper female screw part coincide, When lowered in the vertical direction, the external thread thread top surface does not compete with the internal thread thread top surface, and the external thread stubbing flank surface can overlap the internal thread thread stubbing flank surface. Circumferential direction of the taper male screw portion and the taper female screw portion at the time of threading so that the positional relationship between the male screw row and the female screw row can be reproduced. It is marked to sign in.
[0014]
The present invention has been made based on the concept described below.
There are the following three cases when the taper male screw portion is inserted straight into the taper female screw portion. The first is when the male and female threads are competing with each other, the second is when the male and female threads are partially competing, and the third is the thread top surface of the male thread of the tapered male thread is the tapered female thread This is when the side surface (stubbing flank surface) of the male thread portion of the tapered male thread portion lands on the side surface (stubbing flank surface) of the female thread thread.
In order to enable the screwing immediately after the taper male screw portion is inserted into the taper female screw portion, the shape of the male and female screw threads is such that the third state is always obtained when the taper male screw portion is inserted. The following three elemental technologies that employ a threading method have been adopted.
[0015]
As shown in FIG. 1, the first elemental technology is a surface D parallel to the tube axis C (see FIG. 1), with the taper male, the male threaded
The second elemental technology is to reduce the probability that the male and female threads compete with each other during stubbing by making a part of the multiple thread threads in one lead lower than the height of the other threads. This is substantially equivalent to considering the low thread portion as a single thread thread valley. Therefore, in the case of double thread, there is a trough width that is three times the width of the thread top surface of the male thread of the taper male thread part. During stubbing, the male thread is easily located in the trough of the taper female thread part. Will fit.
[0016]
As shown in FIG. 2 and FIG. 3 (A), the third elemental technology is used at the time of threading so that the axial thread positions of the tapered male threaded
[0017]
It is obvious that the first and third elemental technologies can be applied regardless of the number of threads of the screw (for example, a double thread is a screw that is screwed twice in one rotation, that is, a screw having a screw lead twice the pitch). is there. However, in the case of a multi-threaded screw, the position of the mark is different from a normal single-threaded screw in that the number of marks is equally divided in the circumferential direction, but the concept of the third element technology can be applied as it is. Needless to say, the present invention can also be applied to a screw in which the taper screw portion is divided into two stages (see FIG. 18C). Furthermore, by combining with the above-described idea of the stubbing guide (US Pat. No. 4,407,527), it is possible to save labor in a series of operations from stubbing to screwing of the tapered male threaded portion into the tapered female threaded portion.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings for understanding of the present invention.
FIG. 1 is a cross-sectional view for explaining a state of an insertion position of a taper threaded joint to which a pipe joint according to an embodiment of the present invention is applied, and FIG. 2 is an insertion of a taper threaded joint to which the pipe joint is applied. FIG. 3 is a perspective view for explaining a mark position during threading of the pipe joint, and FIG. 4 is a cross section for explaining the shape of an integral type taper threaded joint to which the pipe joint is applied. 5 is a cross-sectional view illustrating the shape of a coupling type taper threaded joint to which the pipe joint is applied. FIG. 6 is a cross-sectional view illustrating a fitting state of the taper threaded joint to which the pipe joint is applied. 7 is a cross-sectional view for explaining the state of the insertion position of the taper screw joint to which the pipe joint is applied, FIG. 8 is a cross-sectional view for explaining the shape of the integral type taper screw joint to which the pipe joint is applied, and FIG. The bracket to which the fitting is applied Sectional drawing explaining the shape of a ring type taper threaded joint, FIG. 10 shows the state of the insertion position where the overlap of the stubbing flank surface of the taper threaded joint to which the pipe joint which concerns on one embodiment of this invention is applied becomes the maximum. FIG. 11 is a sectional view for explaining the shape of an integral type taper threaded joint to which the pipe joint is applied, and FIG. 12 is a sectional view for explaining the shape of a coupling type taper threaded joint to which the pipe joint is applied. FIG. 13 is a cross-sectional view for explaining the state of the insertion position where the overlap of the stubbing flank surfaces of the taper threaded joint to which the pipe joint according to one embodiment of the present invention is applied is maximized, and FIG. 14 is the same pipe joint. FIG. 15 illustrates the shape of a coupling type taper threaded joint to which the pipe joint is applied. 16 is a cross-sectional view of a screw shape when the taper threaded joint has three threads, FIG. 17 is a cross-sectional view of a screw shape when the taper threaded joint has four threads, and FIG. 18 applies the pipe joint. FIG. 19 is a detailed dimensional view of an embodiment of the pipe joint, and FIG. 20 is a detailed dimensional view of the tapered threaded joint.
[0019]
FIG. 4 shows a pipe joint 10a according to an embodiment of the present invention. The pipe joint 10a is an integral type pipe joint, and is screwed into the taper male screw part 11a on the pin formed with the taper male thread part 11a on the outer peripheral surface of the tip part of the
[0020]
FIG. 5 shows a modified example of the pipe joint 10a, and a pin having a tapered male threaded portion 11a formed on the outer peripheral surface of the distal end portion of the
[0021]
The function of the devised screw shape will be described with reference to FIG. 1 showing an enlarged view of the screw portion of FIGS. 4 and 5.
The pipe joint 10a shown in FIG. 1 has a
The taper male screw portion 11a and the taper
[0022]
The stubbing
[0023]
FIG. 6 shows a state where the taper male screw portion 11a and the taper
The feature of the taper screw shape in the case of the pipe joint 10a according to the present embodiment is that the height h of the
First, as shown in FIG. 6, the load flank surfaces 23 a and 26 a are inclined by an angle γ in a direction that is difficult to come out from the vertical surface Vs with respect to the tube axis C.
Second, as shown in FIG. 7, the entire surface of the screw thread top surfaces 14a and 22a of the male and
Here, the phrase “parallel to the tube axis C” includes not only the case where the tube axis C and the top surface of the screw thread are exactly parallel, but also the case where the tube axis C is tilted to the extent that it does not interfere with the stubbing (insertion) (the same applies hereinafter).
[0024]
FIGS. 8 and 9 are integral type and coupling type pipe joints showing an embodiment of the present invention each having the thread shape of FIG.
[0025]
FIG. 10 shows
From this state, if the
[0026]
The reason why the stubbing
[0027]
FIG. 11 and FIG. 12 are integral type and coupling type pipe joints showing an embodiment of the present invention each having the thread shape of FIG.
[0028]
FIG. 13 shows
From this state, if the
[0029]
The reason why the stubbing
[0030]
FIG. 14 and FIG. 15 are integral type and coupling type pipe joints showing an embodiment of the present invention each having the thread shape of FIG.
[0031]
As described above, the example of the double thread has been described in detail, but the tightening becomes faster as the number of threads increases. Therefore, the method of attaching the height of the thread is also mentioned for the three-thread screw and the four-thread screw. FIG. 16 (A) shows a case where three threads are arranged every two high threads, that is, every (number of threads-1) threads.
The
[0032]
In FIG. 16B, in order to eliminate this drawback, the height of the
FIG. 17A shows a case where four threads are used and every other high thread is arranged. The stubability (workability from insertion to screwing) and the screw fitting state are the same as those of the double thread, and the screwing speed can be double that of the double thread. Male thread 13i, 13k can land on
FIG. 17B shows a case where four threads are arranged every three high threads, that is, every (number of threads-1) threads. The
[0033]
Even if the number of threads is increased in this way, in order to improve the threading of the male thread during stubbing, the idea of attaching a slope opposite to the thread taper to the thread top surface of the high thread is the same as in the case of two threads. It is the same.
It has already been described with reference to FIG. 22 (A) that even with the current API buttress joint, it is possible to tighten immediately after insertion if the insertion position is appropriately selected. The main point is that the taper is obtained from any position from the position shown in FIG. 22A to the point where the corner R of the stubbing
[0034]
The problem is how to make the positional relationship between the male screw and the female screw as shown in FIG.
In this embodiment, the outer surface of the pin and the coupling (or box) is marked at the time of threading so that the male screw row and the female screw row correspond to the center of the above-described range where the insertion is possible. At times, when the places with the marks were aligned, the pin and the box were always in a suitable position for screwing.
That is, the center mark on the virtual tapered surface T shown in FIG.
Considering the reference position of the
[0035]
The present invention can be applied to the pipe joint shape shown in FIG. 18 in addition to the above embodiment. 18 (A) is a pipe joint 10b having only a fastening screw, FIG. 18 (B) is a pipe joint 10c having a metal seal portion at the tip of a screw fitting portion, and FIG. 18 (C) is (A) or This is a pipe joint 10d in which the uniform taper thread portion of (B) is divided into two stages. In FIG. 18, reference numerals 11b to 11d denote tapered male screw parts, and
[0036]
【Example】
Subsequently, an example of the pipe joint according to the embodiment will be described with reference to FIG. FIG. 19 shows a 7-inch API buttress joint as an original form and improved stubbing performance based on the pipe joint according to the embodiment. FIG. 19A is a cross-sectional view showing the mating dimensions in the fitting state of the pipe joint.
The thread specifications differing from the API buttress joints are that the thread top surface of the male and female thread of each pin and box is inclined 3 ° to the opposite side of the thread row taper surfaces PT and BT with respect to the tube axis C, and the load flank surface is This is a point inclined with respect to a plane perpendicular to the tube axis C by 3 ° in the opposite direction to that of the API buttress joint.
[0037]
For the purpose of designating the relative positions of the pin, the male of the box, and the female screw thread during stubbing, as shown in FIG. 19C, the taper male screw portion has a radius r = 175.57 mm, and the
[0038]
In such a manner, threaded joint processing and marking were performed, and the taper male screw part was inserted into the taper female screw part in the vertical direction so that the positions of the
In addition, although there was no problem in practical use, a phenomenon was observed in which only one place in the circumferential direction dropped after the insertion, and by one pitch. There, the relative positional relationship between the pin and the box is where the
[0039]
20 (A is a female screw, B is a male screw) in the case of a double-threaded screw that applies the thread height design from a single-threaded screw without changing the above dimensions (FIG. 19 (A)). Shown in Also in this case, it was confirmed that it was possible to screw in as it was regardless of the 360 ° position as described above.
In order to eliminate the misalignment, the same work was performed by welding a 200 mm cylinder as a stubbing guide to the
In the embodiment, the corner portion where the crest of the screw thread and the stubbing flank surface intersect can be rounded from the viewpoint of preventing seizure, for example.
[0040]
【The invention's effect】
In the pipe joint according to claim 1 and claim 2, the thread top surface of the male thread of the taper male thread part and the thread top surface of the female thread of the taper female thread part are defined as a square screw, a trapezoidal screw, or a buttress screw. It has a width, and both screw crest surfaces are inclined in the direction opposite to the thread row taper surface with respect to the plane parallel to the tube axis, so that the taper male thread portion is inserted and continued at any position of 360 °. Screwing continuous work is possible.
In the pipe joint according to
[0042]
Claim 5 And claims 6 In the pipe joint described, when inserting the tapered male threaded portion into the tapered female threaded portion, a virtual tapered surface that contacts the top surface of the male thread of the tapered male threaded portion and a virtual tapered surface that contacts the top surface of the female thread of the tapered female threaded portion, If the taper male thread part is lowered in the vertical direction in the state in which the two threads match, the male thread thread top face does not compete with the female thread top face, and the male thread stubbing flank face becomes the female thread stubbing flank face. The taper male screw part and the taper female screw part are marked in the circumferential direction so that the positional relationship between the original male screw line and the female screw line that can overlap can be reproduced. The continuous operation of inserting the part and subsequent screwing becomes possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view illustrating a state of an insertion position of a tapered threaded joint to which a pipe joint according to an embodiment of the present invention is applied.
FIG. 2 is a cross-sectional view illustrating a state of an appropriate insertion range of a taper screw joint to which the pipe joint is applied.
FIG. 3 is a perspective view for explaining a mark position during threading of the pipe joint.
FIG. 4 is a cross-sectional view illustrating the shape of an integral type taper threaded joint to which the pipe joint is applied.
FIG. 5 is a cross-sectional view illustrating the shape of a coupling type taper threaded joint to which the pipe joint is applied.
FIG. 6 is a cross-sectional view illustrating a fitting state of a taper threaded joint to which the pipe joint is applied.
FIG. 7 is a cross-sectional view illustrating a state of the insertion position of a taper screw joint to which the pipe joint is applied.
FIG. 8 is a cross-sectional view illustrating the shape of an integral type taper threaded joint to which the pipe joint is applied.
FIG. 9 is a cross-sectional view illustrating the shape of a coupling type taper screw joint to which the pipe joint is applied.
FIG. 10 is a cross-sectional view illustrating a state of an insertion position where the overlap of stubbing flank surfaces of a tapered threaded joint to which a pipe joint according to an embodiment of the present invention is applied is maximized.
FIG. 11 is a cross-sectional view illustrating the shape of an integral type taper threaded joint to which the pipe joint is applied.
FIG. 12 is a cross-sectional view illustrating the shape of a coupling type taper threaded joint to which the pipe joint is applied.
FIG. 13 is a cross-sectional view illustrating a state of an insertion position where the overlap of stubbing flank surfaces of a tapered threaded joint to which a pipe joint according to an embodiment of the present invention is applied is maximized.
FIG. 14 is a cross-sectional view illustrating the shape of an integral type taper threaded joint to which the pipe joint is applied.
FIG. 15 is a cross-sectional view illustrating the shape of a coupling type taper threaded joint to which the pipe joint is applied.
FIG. 16 is a cross-sectional view of a thread shape when the taper threaded joint has three threads.
FIG. 17 is a cross-sectional view of a screw shape when the taper threaded joint has four threads.
FIG. 18 is a cross-sectional view illustrating the shape of a tapered threaded joint to which the pipe joint is applied.
FIG. 19 is a detailed dimensional view of an embodiment of the pipe joint.
FIG. 20 is a detailed dimensional view of the same.
FIGS. 21A and 21B are a cross-sectional view and an enlarged view illustrating a state of screwing start of a pipe joint having a tapered tape thread for pipes according to a conventional example, respectively.
FIGS. 22A and 22B are a cross-sectional view and a detailed view of a screw shape, respectively, for explaining the start of screwing of an API buttress threaded joint.
[Explanation of symbols]
10: Pipe joint, 10a to 10d: Pipe joint, 11: Tapered male thread part, 11a to 11d: Tapered male thread part, 12: Tapered female thread part, 12a to 12d: Tapered female thread part, 13: Male thread, 13a: Male thread, 14: Thread top surface, 14a: Thread top surface, 15: Stubbing flank surface, 15a: Stubbing flank surface, 16: Pipe, 16a: Pipe, 17: Female thread, 17a: Female thread, 18: Valley, 18a : Tanibe, 19:
Claims (6)
前記テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面と前記テーパ雌ねじ部の雌ねじ山のねじ山頂面は、角ねじ、台形ねじ又はバットレスねじのように所定の幅を有し、前記両ねじ山頂面を、管軸に平行な面に対してねじ列テーパ面と反対方向に傾斜させることを特徴とする管継手。In a pipe joint for screwing a pin formed with a single male threaded taper male thread part on the outer peripheral surface of the pipe tip part and a box formed with a taper female screw part screwed onto the taper male screw part on the inner peripheral surface of the pipe tip part ,
The thread top surface of the male thread of the taper male thread part and the thread top surface of the female thread of the taper female thread part have a predetermined width such as a square screw, a trapezoidal screw, or a buttress screw, and the both thread top surfaces are A pipe joint characterized by being inclined in a direction opposite to the thread row taper surface with respect to a plane parallel to the pipe axis.
前記テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面と前記テーパ雌ねじ部の雌ねじ山のねじ山頂面は、角ねじ、台形ねじ又はバットレスねじのように所定の幅を有し、前記両ねじ山頂面を、管軸に平行な面に対してねじ列テーパ面と反対方向に傾斜させることを特徴とする管継手。A pipe into which a pin having a single threaded taper male thread portion formed on the outer peripheral surface of the distal end portion of the tube and a coupling having a taper female thread portion threadably engaged with the taper male thread portion on the inner peripheral surface of both ends of the short tube In the joint,
The thread top surface of the male thread of the taper male thread part and the thread top surface of the female thread of the taper female thread part have a predetermined width such as a square screw, a trapezoidal screw, or a buttress screw, and the both thread top surfaces are A pipe joint characterized by being inclined in a direction opposite to the thread row taper surface with respect to a plane parallel to the pipe axis.
前記テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面と前記テーパ雌ねじ部の雌ねじ山のねじ山頂面は、角ねじ、台形ねじ又はバットレスねじのように所定の幅を有し、前記両ねじ山頂面の一部を管軸に平行な面に対してねじ列テーパ面と反対方向に傾斜させると共に、残りの該両ねじ山頂面を管軸に平行にすることを特徴とする管継手。In a pipe joint for screwing a pin formed with a single male threaded taper male thread part on the outer peripheral surface of the pipe tip part and a box formed with a taper female screw part screwed onto the taper male screw part on the inner peripheral surface of the pipe tip part ,
The thread top surface of the male thread of the taper male thread part and the thread top surface of the female thread of the taper female thread part have a predetermined width such as a square screw, a trapezoidal screw, or a buttress screw, A pipe joint characterized in that the portion is inclined in a direction opposite to the thread row taper surface with respect to a plane parallel to the pipe axis, and the remaining screw thread crest faces are parallel to the pipe axis.
前記テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面と前記テーパ雌ねじ部の雌ねじ山のねじ山頂面は、角ねじ、台形ねじ又はバットレスねじのように所定の幅を有し、前記両ねじ山頂面の一部を管軸に平行な面に対してねじ列テーパ面と反対方向に傾斜させると共に、残りの該両ねじ山頂面を管軸に平行にすることを特徴とする管継手。A pipe into which a pin having a single threaded taper male thread portion formed on the outer peripheral surface of the distal end portion of the tube and a coupling having a taper female thread portion threadably engaged with the taper male thread portion on the inner peripheral surface of both ends of the short tube In the joint,
The thread top surface of the male thread of the taper male thread part and the thread top surface of the female thread of the taper female thread part have a predetermined width such as a square screw, a trapezoidal screw, or a buttress screw, A pipe joint characterized in that the portion is inclined in a direction opposite to the thread row taper surface with respect to a plane parallel to the pipe axis, and the remaining screw thread crest faces are parallel to the pipe axis.
前記テーパ雄ねじ部を前記テーパ雌ねじ部に差し込む際、前記テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面に接する仮想テーパ面と前記テーパ雌ねじ部の雌ねじ山のねじ山頂面に接する仮想テーパ面とが一致する状態において、そのまま前記テーパ雄ねじ部を鉛直方向に下げると前記雄ねじ山のねじ山頂面が前記雌ねじ山のねじ山頂面に競ることなく、前記雄ねじ山のスタビングフランク面が前記雌ねじ山のスタビングフランク面に重なることが可能な元の雄ねじ列と雌ねじ列との位置関係を再現できるように、ねじ切り加工時に前記テーパ雄ねじ部及び前記テーパ雌ねじ部の円周方向に符合させる印を付けたことを特徴とする管継手。In a pipe joint for screwing a pin formed with a single male threaded taper male thread part on the outer peripheral surface of the pipe tip part and a box formed with a taper female screw part screwed onto the taper male screw part on the inner peripheral surface of the pipe tip part ,
When the taper male screw portion is inserted into the taper female screw portion, a virtual taper surface in contact with the screw top surface of the male screw thread of the taper male screw portion and a virtual taper surface in contact with the screw thread top surface of the female screw thread of the taper female screw portion coincide with each other. In this state, if the taper male thread portion is lowered in the vertical direction, the male thread top surface does not compete with the female thread top surface, and the male thread stubbing flank surface is the female thread stubbing flank. In order to reproduce the positional relationship between the original male screw row and the female screw row that can overlap the surface, the taper male screw portion and the taper female screw portion are marked to coincide with the circumferential direction at the time of threading. Pipe fittings.
前記テーパ雄ねじ部を前記テーパ雌ねじ部に差し込む際、前記テーパ雄ねじ部の雄ねじ山のねじ山頂面に接する仮想テーパ面と前記テーパ雌ねじ部の雌ねじ山のねじ山頂面に接する仮想テーパ面とが一致する状態において、そのまま前記テーパ雄ねじ部を鉛直方向に下げると前記雄ねじ山のねじ山頂面が前記雌ねじ山のねじ山頂面に競ることなく、前記雄ねじ山のスタビングフランク面が前記雌ねじ山のスタビングフランク面に重なることが可能な元の雄ねじ列と雌ねじ列との位置関係を再現できるように、ねじ切り加工時に前記テーパ雄ねじ部及び前記テーパ雌ねじ部の円周方向に符合させる印を付けたことを特徴とする管継手。A pipe into which a pin having a single threaded taper male thread portion formed on the outer peripheral surface of the distal end portion of the tube and a coupling having a taper female thread portion threadably engaged with the taper male thread portion on the inner peripheral surface of both ends of the short tube In the joint,
When the taper male screw portion is inserted into the taper female screw portion, a virtual taper surface in contact with the screw top surface of the male screw thread of the taper male screw portion and a virtual taper surface in contact with the screw thread top surface of the female screw thread of the taper female screw portion coincide with each other. In this state, if the taper male thread portion is lowered in the vertical direction, the male thread top surface does not compete with the female thread top surface, and the male thread stubbing flank surface is the female thread stubbing flank. In order to reproduce the positional relationship between the original male screw row and the female screw row that can overlap the surface, the taper male screw portion and the taper female screw portion are marked to coincide with the circumferential direction at the time of threading. Pipe fittings.
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