JP3868732B2 - 管体接続方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばエアコンの室内機におけるドレンパンの排水管部とドレンホースとの管接続部の受口内に使用して好適なパッキン及びこのパッキンを使用した管接続部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
エアコンの室内機においては、結露したドレン水を一旦ドレンパンに集め、ドレンパンから可撓性ホース(ドレンホース)によって外部に排出するようにしているが、合成樹脂によりドレンパンと一体に突設される排水用管部とドレンホースとの接続にあたっては、ドレンホースの挿入の容易性、抜けにくさ、優れた水密性等が要求されている。
【0003】
従来、上記のドレンホースとして図4に示すように、蛇腹状の樹脂ホース40の先端受口部41にOリング42を嵌合させたものが知られている。しかし、上記排水管部は、多くの場合射出成形上の問題特に金型からの離型性を考慮して2〜3゜の抜きテーパが付けられ、先端に向かって先細りのテーパ状の管体に形成されているため、これに従来のドレンホースを接続する場合、排水管部への挿入は容易であるが抜け方向に力が作用すると簡単に抜け落ちてしまいドレン水が室内に漏れ出してしまう問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点に鑑み、ドレンホース等の端部に形成される受口と排水管部等の挿口との嵌合が容易でかつ抜き止めが強力であり、しかも水密性に優れた管体接続方法を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の管体接続方法は、一方の管体 A と他方の管体 B とを管体 B 端部の受口部内周面に嵌着したパッキンを介して接続する方法であって、上記パッキンは、全体形状が略円筒形状で、先端部が上記受口部のパッキン保持部に嵌合する環状膨出部に形成され、中間部が薄肉直筒部に形成され、後端部が上記受口部の外拡がりテーパ部に嵌合する少なくともその外径方向に向かって次第に肉厚を増す厚肉テーパ部に形成されており、かつ、上記厚肉テーパ部の内周面の後端内径を管体 A の挿口部の先端外径と略等しいかこれより小さい寸法に形成されており、管体 B を管体 A 端部のその外周面が先端部に向かって次第に外径を小さくする先細りテーパ状の上記挿口部の外側に嵌合していくことにより、上記環状膨出部がその内径を拡大しながら押し込まれ、上記厚肉テーパ部が、上記薄肉直筒部が軸方向に引き伸ばされることにより、当初位置より後退して上記外拡がりテーパ部との間に生じた隙間により外径方向に拡大できるようにされており、管体 A の先端部を上記厚肉テーパ部の後端にまで挿入して接続を完了することにより、上記パッキンが上記挿口部の外周面にテーパ嵌合により密着するようにしたことを特徴とするものである。
【0006】
また、請求項2記載の管体接続方法は、請求項 1 において、一方の管体 A がエアコンのドレンパンより一体に突設した排水用管部で、他方の管体 B が可撓性ドレンホースであることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は一方の管体Aと他方の管体Bを接続する前の状態、図2は管体A,Bの接続中途過程の状態、図3は管体A,Bの接続完了状態を示す。
【0009】
管体Aは、図示しないエアコンの合成樹脂製のドレンパン本体から一体に突設された排水管部(挿口部)10で、その外周面は先端部11に向かって次第に外径を小さくする先細りのテーパ面12に形成されている。
【0010】
管体Bは、本体蛇腹部21と端部の受口部22が合成樹脂(例えばポリオレフィン系樹脂)により一体成形された可撓性ドレンホース20で、その外側には発泡樹脂からなる筒状の断熱カバー(図示せず)が被覆されている。受口部22はその内周面にパッキン30を嵌着する部位で、先端内周面に環状の凹部を形成したパッキン保持部23と、Cリング嵌合用の溝部24と、外拡がりテーパ部25とから構成されている。
【0011】
パッキン30は、ゴムや軟質樹脂等からなる短い略円筒形状で、先端部に形成されドレンホース20のパッキン保持部23に嵌合する環状膨出部31と、中間部に形成される薄肉直筒部32と、後端部に形成されドレンホース20の外拡がりテーパ部25に嵌合する厚肉テーパ部33とで構成されている。厚肉テーパ部33は薄肉直筒部32から延設されその外径方向及び内径方向に向かって次第に肉厚を増加させてあり、そのテーパ角θを12゜に形成してある。なお、外拡がりテーパ部25は、厚肉テーパ部33よりも軸方向の長さを若干長くしてある。
【0012】
本実施例では、パッキン30の環状膨出部31の内径を排水管部10の先端外径と略同一の寸法Dにし、厚肉テーパ部33の後端内径D’を上記Dより小さい寸法にしているが、厚肉テーパ部33の内周面を薄肉直筒部32と同じ平滑面にして後端内径D’を上記Dと略同一寸法に形成してもよい。なお、26は金属製のCリングで、ドレンホースの経時劣化によるクリープ割れを防止するものである。
【0013】
図2に示すように、ドレンホース20を排水管部10の外側に嵌合していくと、まずパッキン30の環状膨出部31が先端部11からテーパ面12に沿ってその内径を拡大しながら押し込まれ、続いて薄肉直筒部32も同様にテーパ面12上を押し込まれていくが、このとき薄肉直筒部32は軸方向に引き伸ばされることを強いられるため、先端部11が厚肉テーパ部33に達する際には、厚肉テーパ部33は当初の位置より後退させられており、外拡がりテーパ部25との間に僅かな隙間hを生じることになる。
【0014】
従って、その後挿入作業を継続しても、厚肉テーパ部33が外径方向に拡大していく余裕があり、先端部11を厚肉テーパ部33の後端にまで挿入し終わるまで多大の力を必要とすることなくスムースに嵌合できることになる。図3に示す管体A,Bの接続完了状態では、パッキン30と排水管部10とはテーパ嵌合により後者の表面に前者が食い込むように密着し良好な水密性が維持されている。
【0015】
また、管体A,Bに引き抜く方向に力が作用しても、薄肉直筒部32が軸方向に圧縮されてもとの肉厚に復帰しようとし、厚肉テーパ部33がクサビ効果を発揮するので接続部が容易に離脱することはない。なお、厚肉テーパ部33のテーパ角を12°に設定した場合、挿入力に対して引き抜き力は約1.4倍に高まることが確認された。
【0016】
以上、本発明の実施例を図面により説明したが、本発明の具体的な構成は図示の実施例に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更は本発明に含まれる。例えば、管体A,Bは上記用途のものに限られず下水管等の剛性管であってもよく、パッキン30のテーパ角等の形状は適宜選択できる。
【0017】
【発明の効果】
本発明においては、挿口をパッキンを越えて受口に容易に差し込むことができる。また、パッキンの内周面が挿口の外周面に強く押し付けられるので、水密性が優れている。さらに、パッキンのクサビ効果により引き抜き力は著しく大きく容易に離脱することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接続部の接続前を示す断面正面図。
【図2】本発明の接続部の接続中途過程を示す上半部切欠正面図。
【図3】本発明の接続部の接続完了状態を示す上半部切欠正面図。
【図4】従来例を示す断面正面図。
【符号の説明】
10 接続管部
11 先端部
12 テーパ面
20 ドレンホース
21 本体蛇腹部
22 受口部
23 パッキン保持部
24 溝部
25 外拡がりテーパ部
30 パッキン
31 先端嵌合部
32 薄肉直筒部
33 厚肉テーパ部
Claims (2)
- 一方の管体 A と他方の管体 B とを管体 B 端部の受口部内周面に嵌着したパッキンを介して接続する方法であって、
上記パッキンは、全体形状が略円筒形状で、先端部が上記受口部のパッキン保持部に嵌合する環状膨出部に形成され、中間部が薄肉直筒部に形成され、後端部が上記受口部の外拡がりテーパ部に嵌合する少なくともその外径方向に向かって次第に肉厚を増す厚肉テーパ部に形成されており、かつ、上記厚肉テーパ部の内周面の後端内径を管体 A の挿口部の先端外径と略等しいかこれより小さい寸法に形成されており、
管体 B を管体 A 端部のその外周面が先端部に向かって次第に外径を小さくする先細りテーパ状の上記挿口部の外側に嵌合していくことにより、
上記環状膨出部がその内径を拡大しながら押し込まれ、
上記厚肉テーパ部が、上記薄肉直筒部が軸方向に引き伸ばされることにより、当初位置より後退して上記外拡がりテーパ部との間に生じた隙間により外径方向に拡大できるようにされており、
管体 A の先端部を上記厚肉テーパ部の後端にまで挿入して接続を完了することにより、
上記パッキンが上記挿口部の外周面にテーパ嵌合により密着するようにしたことを特徴とする管体接続方法。 - 一方の管体 A がエアコンのドレンパンより一体に突設した排水用管部で、他方の管体 B が可撓性ドレンホースである請求項1に記載の管体接続方法。
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