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JP3866325B2 - sewing machine - Google Patents

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JP3866325B2
JP3866325B2 JP11900296A JP11900296A JP3866325B2 JP 3866325 B2 JP3866325 B2 JP 3866325B2 JP 11900296 A JP11900296 A JP 11900296A JP 11900296 A JP11900296 A JP 11900296A JP 3866325 B2 JP3866325 B2 JP 3866325B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は縫製等に用いられるミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にミシンにおいては、上下動する針の針孔に上糸を通した状態で、上下に重ねられた縫合すべき布地に対して上記針を突き刺し、且つ該針孔に通された上糸が布地の上側から下側に貫通した状態で、かまあるいはルーパにより、布地の下側から上記上糸に下糸を絡ませている。
【0003】
この上糸と下糸を絡ませる動作を、布地を送りながら繰返すことによって、上糸と下糸とから一連の縫目を形成し、布地同士を縫合するものである。
【0004】
上記のように、上糸と下糸とから一連の縫目を形成した後は、針板の下方で糸切りメスにより上糸及び下糸を切断し、次の一連の縫いに備える。
【0005】
ここで、上記のように糸切りメスによる糸切り後の上糸は通常その長さにばらつきがあり、針孔からの長さが短過ぎると次回の縫いの際に上糸の端部が布地から抜けてしまうという問題点がある。
【0006】
これに対して、本件出願時に非公知であるが、特願平7−212132号により、切断後の上糸に結び目を形成し、これによって上糸の端部が次回の縫いに際して布地から抜けないようにしたものが提案されている。
【0007】
しかしながら、この場合に結び目の針孔からの位置にばらつきがあり、結び目から針孔までの距離が長すぎると結び目が布地に到達せず、いわゆる鳥の巣と称される複雑に絡みあった状態となってしまい、結び目から針孔までの距離が短過ぎると、縫目を形成したとき布地を過剰に締付けてしまうという問題点がある。更に結び目が上糸の端部と針孔との間の位置に形成されるので、結び目から糸端までの部分が長くなり、糸が無駄となることもあるという問題点がある。
【0008】
又、切断した上糸が次回の縫いの際に布地から抜けないための対策として、針孔から糸端までの長さを制御するようにしたものがある。
【0009】
しかしながら、この場合、次回の縫目形成の際に、一針あるいは二三針目までは上糸端部の布地からの突出量が適正であっても、更に縫目を形成していく都度上糸が少しずつ下糸に引張られて、布地の下側もしくは上側に上糸端部が抜け出てしまい、該抜け出た上糸端部が下糸に縫込まれたり、いわゆる鳥の巣状態となってしまうという問題点がある。
【0010】
更に、縫い始めをいわゆる返し縫いとして、上糸端を布地に確実に止めるという手段もあるが、この場合は縫い始め部分の見栄えが悪いという問題点が残る。
【0011】
これに対して本出願人は特願平7−337049号(非公知)により、一連の縫いが終了した後、針孔から所定長さ位置の上糸端に結び目を形成するようにして、結び目を最適位置に形成することにより、次回縫い時における布地等の過剰な締付け、長い糸端による見栄えの低下を防止するようにしたミシンを用いた糸の縫い込み方法及びミシンを提案した。
【0012】
これは、ミシンを用いて、該ミシンの針に掛けられる上糸と、該上糸に絡ませる下糸とをシート状物へ、一連の縫い込みをした後に、前記針と前記シート状物との間で、前記針から所定長さ位置で前記上糸を切断し、且つ、該切断された上糸の針側端部を把んで、該針側端部近傍に結び目を形成し、次の一連の縫い込みを行うことを特徴とするものである。
【0013】
即ち、上糸が針から所定長さ位置で切断され、その端部に結び目が形成されるので、結び目の針からの距離を一定とすることができ、これによって、次回縫込みの際、布地と結び目が適正な張力で密着し、結び目による布地の過剰な締付けを防止できると共に、結び目からの先端側は切捨てられているので縫い始め部分の見栄えの低下がない。
【0014】
ここで、結び目は、前記切断された上糸の針側端部を把持して絡めて輪を形成し、次の一連の縫い込みの際の最初の針の下降により、前記輪の把持されていると反対側を引張ることにより形成される。
【0015】
具体的には、ミシンは、一連の縫い込みが終了した後に、前記針と前記シート状物との間の位置で上糸を把み、該針の側方に引張って上糸を略横方向に張り渡す糸つかみ装置と、この糸つかみ装置により張り渡された上糸に接触する位置に配置され、該上糸を絡めて輪を作ると共に、該輪の前記糸つかみ装置側を切断し、且つ、切断された上糸の針側の端部をを把んで前記輪を通して結び目を形成する糸結び装置と、を設けたものである。
【0016】
又、前記糸結び装置は、前記糸つかみ装置により張り渡された上糸に略直交する回転中心軸線廻りに回転自在の回転軸、及び、この回転軸の先端から連続的に、略90°屈曲延在された爪部を含む糸結び爪を有してなり、前記上糸を、前記回転軸から前記爪部に至る内側角部にかけて、該回転軸を回転させることにより、該回転軸を巻く上糸の輪を形成することにより、該回転軸を巻く上糸の輪を形成するようにされている。
【0017】
更に、前記糸結び爪の爪部は、爪部本体と、この爪部本体に対して先端側が開閉自在であって、前記上糸が入り込む程度に開かれる開位置及び爪部本体と略重ね合せられる閉位置をとり得るように揺動自在に支持されたクランプ部と、を備えて構成され、前記回転軸に巻き付けられて輪を形成している上糸を把持可能としたものである。前記爪部の先端は、糸結び終了時に、前記針の上下運動により前記上糸が抜け得る位置に配置されることにより、該回転軸を巻く上糸の輪を形成するようにされている。
【0018】
又、前記針と前記糸結び爪との間の前記張り渡された上糸に接触可能な位置には、前記上糸を、前記糸結び爪の回転軸と平行で、且つ、その先端方向に変位させ、該上糸を前記糸結び爪の内側角部で爪部先端方向に屈曲して掛けさせる糸掛け装置が設けられている。
【0019】
更に、前記糸掛け装置は、前記糸結び爪の回転軸と略平行に移動自在であって、前記針と糸結び爪との間で、上糸を、前記回転軸先端方向に押し出す糸掛け爪と、この糸掛爪を駆動するアクチュエータと、を有してなり、前記糸掛け爪は、前記上糸の押し出し量、及び、前記針と糸結び爪との間での上糸押し出し位置の少なくとも一方が調節自在とされている。
【0020】
ここで、前記糸結び爪は、前記糸掛け装置により前記上糸が変位された後に、前記内側角部が、前記張り渡された上糸に接触する角度位置に回転されているようにされ、前記アクチュエータは、前記回転軸と平行に配置され、先端カム面により前記糸掛け爪に設けられたカムフォロワーを駆動する円筒カムを含んで構成し、前記カム面には、前記糸掛け爪を待機状態に駆動するカム溝を形成し、円筒カムが正方向に回転させるとき前記カムフォロワーが前記カム溝からカム面に駆動され、且つ、逆方向に回転されるときにのみカム面からカム溝に入り込むようにされている。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような糸結び装置を備えたミシンにおいては、糸つかみ装置によりつかまれている上糸を、糸結び装置により絡めて輪を作るが、このとき、糸結び装置により上糸が針方向から前記輪の大きさ分だけ引き出され、この引き出し分の糸量は、まず糸調子器における糸取りばねが撓むことによって糸経路が短くされて補われる。
【0022】
この糸取りばねによっても補い切れない糸量は、糸調子器から繰り出されることになるが、繰り出された糸は針糸長さを長くしてしまう(糸取りばねにより繰り出された糸量は、輪が形成された後は糸取りばねが復帰することによって引き戻される)ので、結び目を形成することが不可能となったり、又縫い始めにいわゆる鳥の巣と称される糸の塊がシート状物の上面に発生してしまうという問題点が生じる。
【0023】
これに対しては、糸取りばねのストロークと糸結び装置により結び目を形成する際の糸の輪の大きさとを同一とすることにより解決できるが、このようにすると、糸取りばねの張力と糸調子器の張力の関係、糸調子器の張力の強弱、糸の縒り、大きさ、伸び等により糸取りばねが撓むことなく糸調子器から糸が繰り出されてしまうことが多いという新たな問題点を生じる。
【0024】
又、上記ミシンにおいては、縫い始めに、針により上糸が引張られることによって、前記上糸の輪が前記糸結び装置から抜け出て締められ、結び目が完成する。又このとき、糸調子器から針を経て糸結び装置までの糸経路が、該針が下降することによって長くされ、これにより上糸が引張られて、針から結び目までの距離が短くなり、鳥の巣発生防止を図ることができる。
【0025】
しかしながら、このとき、糸調子器の張力が弱いと、該糸調子器から上糸が繰り出されて、針の下降時にその下降ストローク分の上糸が補われてしまうために、上糸が糸結び装置側から補給されないことになる。
【0026】
従って、糸結び装置側から糸の輪が抜けることがなく、結び目が完成しなかったり、又結び目が形成されても、針との距離が長くなり、鳥の巣発生を防止できないという問題点を生じる。
【0027】
更に、例えば針糸引き戻し装置を設け、結び目を形成する際に、糸調子器と糸結び装置との間の糸経路を長くして、結果として針からの糸残り長さを短くすることによって、結び目を適正に形成させることが考えられるが、このとき針糸引き戻し装置を作動させて糸経路を長くしたとき、糸取りばねの力が弱いと、該糸取りばねが撓むことによって不足した上糸が補われ、これにより糸結び装置から糸輪が抜けず、結び目ができないという問題点が生じる。
【0028】
更に又、結び目が形成された後、更にミシンが回転して針の下降・天秤の上糸引上げにより、上糸経路がより長くなると、上糸の不足量が多くなり、糸結び装置によりクランプされている結び目側の糸端が強く引かれて糸結び装置から離脱してしまうことがある。
【0029】
ところが、上記糸端は、シート状物の裏側で上糸に下糸を絡ませるための釜によって上糸が引っ掛けられている間は糸結び装置によりクランプされていないと、結び目がシート状物の裏側に出てしまい、縫い始めの第1針目から縫目が形成されないという問題点を生じる。
【0030】
又、例えば、縫製作業性向上のために前記糸つかみ装置を針から遠い位置に設けなければならない場合がある。
【0031】
ところが、一連の縫い込みが終了した後における上糸の残り長さは、シート状物の下側に位置するメスの位置等により決定してしまうので、糸つかみ装置と針との距離は、上記上糸残り長さにより限界が生じ、一定距離以上にできない。
【0032】
これを解決するために、縫製時のプリテンションを弱めて針糸残り長さを長くすることが考えられるが、この場合、針糸残り長さのばらつきが大きく、糸つかみ装置による糸端のクランプが不安定となり、更に、糸結びが完了した後、針から結び目の距離が遠い場合、縫い始め上糸が余り、鳥の巣になってしまうという問題点を生じる。
【0033】
更に又、上記ミシンにおいて、糸つかみ装置によってこれと針との間に張り渡された上糸を糸掛け装置により押出して、この状態で糸結び装置により上糸を絡めて輪を形成し、しかる後糸結び爪によって上糸をクランプし且つ切断するようにしているが、糸結び爪により上糸の輪を形成する際に、上糸が糸結び爪への巻付によって糸調子器方向から引き出される。
【0034】
このとき、糸結び爪による糸のクランプ及び切断は、一旦糸結び爪が上糸を針から最大限に引き出した後、更に回転した位置(針方向に戻った位置)で行われる。従って、上糸は回転により戻った分だけ弛むことになる。
【0035】
このとき、糸結び爪の回転によって供給された糸量が全て糸取りばねから供給されたものであれば、前記弛みは糸取りばねの復帰によって吸収されるが、糸取りばねのストロークを越えて糸調子器から供給された糸量は弛みを生じ、これによって糸結び爪による上糸の切断が困難になってしまうという問題点を生じる。
【0036】
この発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、糸結び装置により上糸の輪を形成するとき、糸調子器から上糸が繰り出されることを抑制できるようにしたミシンを提供することを目的とする。
【0037】
又、糸結び装置により結び目を形成する際に、糸調子器から上糸が繰り出されて糸が補充されることによって、糸結び装置での結び目形成が不可能となることを防止したミシンを提供することを目的とする。
【0038】
更に、針糸引き戻し装置により、上糸を引き戻すことによって糸結び装置における結び目を形成する際に、糸取りばねを停止させて、該糸取りばねから上糸が補われて、結び目形成が不能とならないようにすると共に、上糸がシート状物の下側で釜に引掛けられているとき、糸端が糸結び装置から脱落して、結び目がシート状物の裏側に出てしまわないようにしたミシンを提供することを目的とする。
【0039】
又、縫製作業性向上のために糸つかみ装置を針から遠くした場合でも、次の縫い始めに上糸が鳥の巣になったりすることなく、上糸を糸つかみ装置により引張ることができるようにしたミシンを提供することを目的とする。
【0040】
又、糸結び装置の糸結び爪により上糸端部を切断する際に、糸結び爪の戻りによる上糸の弛みを吸収して、上糸が針と糸つかみ装置間で常に張られるようにして、切断を確実なものとしたミシンを提供することを目的とする。
【0041】
【課題を解決するための手段】
この発明は、針に掛けられる上糸と、該上糸に絡ませる下糸とを、シート状物へ縫い込ませ、上記上糸は、糸取りばねを備えた糸調子器を介して針に供給されるミシンにおいて、一連の縫い込みが終了した後に、前記針と前記シート状物との間の上糸を把み、該針の側方に引張って上糸を該針の針穴から斜め上方に張り渡す糸つかみ装置と、この糸つかみ装置により張り渡された上糸に接触する位置に配置され、該上糸を絡めて輪を作ると共に、該輪の前記糸つかみ装置側を切断し、且つ、切断された上糸の針側の端部を把んで前記輪を通して結び目を形成する糸結び装置と、前記糸調子器と前記糸取りばねより上流側の上糸との少なくとも一方を押圧する押圧部材を備え、前記糸結び装置により上糸を絡めて輪を作る際に作動され、上糸の繰出しを停止する上糸繰出し停止装置と、を設けることにより上記目的を達成するものである。
【0042】
又、この発明は、針に掛けられる上糸と該上糸に絡ませる下糸とを、シート状物へ縫い込ませ、上記上糸は、糸取りばねを備えた糸調子器を介して針に供給されるミシンにおいて、一連の縫い込みが終了した後に、前記針と前記シート状物との間の上糸を把み、該針の側方に引張って上糸を該針の針穴から斜め上方に張り渡す糸つかみ装置と、この糸つかみ装置により張り渡された上糸に接触する位置に配置され、該上糸を絡めて輪を作ると共に、該輪の前記糸つかみ装置側を切断し、且つ、切断された上糸の針側の端部を把んで前記輪を通して結び目を形成する糸結び装置と、前記糸調子器と前記糸取りばねより上流側の上糸との少なくとも一方を押圧する押圧部材を備え、前記縫い始めの針下降時の、前記糸結び装置により上糸を絡めて輪を作る際に作動され、上糸の繰出しを停止する上糸繰出し停止装置と、を有してなり、縫い始めに、前記針により上糸が引張られることにより、前記上糸の輪が、前記糸結び装置から抜け出て締められ、結び目が完成するようにして上記目的を達成するものである。
【0043】
更に、針に掛けられる上糸と、該上糸に釜により絡ませる下糸とを、シート状物へ縫い込ませ、上記上糸は、糸取りばねを備えた糸調子器を介して針に供給されるミシンにおいて、一連の縫い込みが終了した後に、前記針と前記シート状物との間の上糸を把み、該針の側方に引張って上糸を該針の針穴から斜め上方に張り渡す糸つかみ装置と、この糸つかみ装置により張り渡された上糸に接触する位置に配置され、該上糸を絡めて輪を作ると共に、該輪の前記糸つかみ装置側を切断し、且つ、切断された上糸の針側の端部を把んで前記輪を通して結び目を形成する糸結び装置と、前記糸取りばねに掛止自在とされ、前記縫い始めの針下降時に、糸取りばねに掛止され該糸取りばねの上糸繰出し方向への変位を規制するとともに、前記縫い始めの針下降によりシート状物の下側に突出した前記上糸を、前記釜による引込み開始以後に糸取りばねを開放する糸取ばねストッパと、を有してなり、縫い始めに、前記針により上糸が引張られることにより、前記上糸の輪が、前記糸結び装置から抜け出て締められ、結び目が完成するようにして上記目的を達成するものである。
【0044】
更に又、この発明は、糸調子器を介して供給され、針に掛けられる上糸と、該上糸に絡ませる下糸とを、シート状物へ縫い込ませるミシンにおいて、一連の縫い込みが終了した後に、前記針と前記シート状物との間の上糸を把み、該針の側方に引張って上糸を該針の針穴から斜め上方に張り渡す糸つかみ装置と、この糸つかみ装置により張り渡された上糸に接触する位置に配置され、該上糸を絡めて輪を作ると共に、該輪の前記糸つかみ装置側を切断し、且つ、切断された上糸の針側の端部を把んで前記輪を通して結び目を形成する糸結び装置と、前記糸結び装置と糸調子器との間の上糸の経路の途中に、位置調節自在に配置され、前記経路の屈曲の大きさを変える糸案内を含む上糸引戻し装置と、を設けることにより上記目的を達成するものである。
【0045】
前記上糸引戻し装置は、一連の縫い込みが終了した後に前記糸つかみ装置により上糸を引張る直前に前記経路の屈曲を小さくする方向に、又、前記糸結び装置による糸結び終了時に、前記経路の屈曲を大きくする方向に、それぞれ前記糸案内を駆動するようにしてもよい。
【0046】
又、針に掛けられる上糸と、該上糸に絡ませる下糸とを、シート状物へ縫い込ませるミシンにおいて、一連の縫い込みが終了した後に、前記針と前記シート状物との間の上糸を把み、該針の側方に引張って上糸を該針の針穴から斜め上方に張り渡す糸つかみ装置と、この糸つかみ装置により張り渡された上糸に接触する位置に配置され、該上糸を絡めて輪を作ると共に、該輪の前記糸つかみ装置側を切断し、且つ、切断された上糸の針側の端部を把んで前記輪を通して結び目を形成する糸結び装置と、糸掛け装置と、を設けてなり、前記糸結び装置は、前記糸つかみ装置により張り渡された上糸に略直交する回転中心軸線廻りに回転自在の回転軸、及び、この回転軸の先端から連続的に、略90°屈曲延在された爪部を含む糸結び爪を有してなり、前記上糸を、前記回転軸から前記爪部に至る内側角部にかけて、該回転軸を回転させることにより、該回転軸を巻く上糸の輪を形成し、前記糸掛け装置は、前記針と前記糸結び爪との間の前記張り渡された上糸に接触可能な位置に配置され、前記上糸を、前記糸結び爪の回転軸と平行で、且つ、その先端方向に変位させ、該上糸を前記糸結び爪の内側角部で爪部先端方向に屈曲して掛けさせる糸掛け爪と、この糸掛け爪を駆動するアクチエータとを備えてなり、このアクチエータは、前記糸掛け爪の先端方向への変位量を、前記糸結び爪の回転角度が、上糸の経路長を最も長くするとき、及び、糸結び装置により上糸を切断するとき、にそれぞれ上糸を張る位置に、前記糸掛け爪を駆動するようにして、上記目的を達成するものである。
【0047】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態の例を図面を参照して説明する。
【0048】
図1に示されるように、本発明に係るミシン80は、針12に掛けられる上糸14と、該上糸14に絡ませる下糸16とをシート状物例えば、布地18へ縫込ませる一般的なミシン本体80Aの構成に、一連の縫い込みが終了し、上下の糸を針板下で切断した後に、前記針12と前記布地18との間の上糸14を把み、該針12の側方に引張って上糸を該針の針穴から斜め上方に張り渡す糸つかみ装置82と、この糸つかみ装置82により張り渡された上糸に接触する位置に配置され、該上糸14を絡めて輪を作ると共に、該輪の前記糸つかみ装置82側を切断し、且つ、切断された上糸の針12側の端部を把んで前記輪を通して結び目を形成する糸結び装置84と、を設けたものである。
【0049】
又、前記針12と前記糸結び装置84との間の前記張り渡された上糸14に接触可能な位置に配置され、前記上糸14を、手前方向(操作側)に変位させて、上糸を前記糸結び装置84に引掛けるようにする糸掛け装置86が設けられている。
【0050】
このミシン80は、前記糸つかみ装置82、例えば特開平6−190177号の発明におけるワイパ及びクランピングヘッドと類似したワイパ(揺動アーム40に相当)88とクランピングヘッド(糸つかみ爪44に相当)90とを含んで構成されている。
【0051】
前記ワイパ88は例えばソレノイド等のアクチュエータ(図示省略)によって駆動される回転軸88Aによりその基端を支持され、先端(自由端)の糸つかみフック88Bにおいて、針12と布地18との間の上糸14を補足して、これを前記糸結び装置84の近傍を通って、クランピングヘッド90の吸入口90Aにまで引張るようにされている。
【0052】
このクランピングヘッド90は、図1に示されるように、内部に前記吸入口90Aに連通すると共に、負圧源(図示省略)連通する負圧路90Bとこの負圧路90B内で吸入口90Aの反対側からボール90Cを押圧且つ離間自在のクランピングシリンダ90Dとから構成され、ワイパ88先端の糸つかみフック88Bによって運ばれてきた上糸14の糸端を負圧路90B内に吸込むと共に、クランピングシリンダ90Dによってボール90Cを押出すことにより、吸入口90A近傍で吸入した糸端をクランプできるようにされている。
【0053】
前記糸結び装置84は、図1、2に示されるように、糸結び爪92を備え、該糸結び爪92をその回転軸94を中心として回転させるとき、爪部本体96に対して、クランプ部98が、偏心したリング状カム100の内周に摺接回転することにより開閉駆動されるようになっている。
【0054】
前記爪部本体96とクランプ部98は、前記糸つかみ装置82により張り渡された上糸14に略直交する回転中心軸線回りに回転自在の前記回転軸94から略直角に屈曲延在する爪部102を構成し、上糸14が前記回転軸94から前記爪部102に至る内側角部103にかけて、該回転軸94を回転させることにより、上糸を絡めて、該回転軸94を巻く上糸14の輪を形成することができるようにされている。又、爪部本体96に対して、図3に示されるように、そのスリット96Aに、前記クランプ部98がピン96Bにより揺動自在(開閉自在)に取付けられている。この開閉時に上糸14をクランプし、且つ切断し、更に切断後の上糸端部を保持する。
【0055】
図3に示されるように、前記爪部本体96のスリット96Aは、クランプ部98の厚さよりも広幅とされ、且つ、スリット96A内においてクランプ部98は、図に示されるように、スリット98Aの一方の内側面99Aに、クランプ部98の一方の面98Bがクランプ部98開閉時に摺接するように配置され、スリット96Aの幅とクランプ部98の厚さとの差は、ここに上糸14を挟み込むことができる程度とされている。
【0056】
更に、前記スリット96Aにおける内側面99Aと、クランプ部98の面98Bの対向する角部には、切刃99B及び98Cがそれぞれ形成され、図3(A)のように、爪部本体96とクランプ部98の間に挟み込んだ(クランプした)上糸14を、クランプ部98が閉じられるとき、これら切刃99B、98Cにより切断するようにされている。又、切断後も、図3(B)に示されるように、スリット96A内でクランプ部98と爪部本体96により上糸14が挾持されて、クランプ状態が維持されるようになっている。ここで、確実に上糸14をクランプするためには、爪部本体96の糸はさみを始める部分と切刃部99Bとの位置関係は、上糸14が最初に爪部本体96と接し、その後切刃部99Bと接触、糸切りするようにずれを生じていた方がよい。
【0057】
前記リング状カム100は、図2に示されるように、ミシン本体80A側の支持プレート104に対して、ねじ100Aにより前記回転軸94と直交する面内で揺動可能に支持されると共に、ソレノイドからなるアクチュエータ100Bにより、揺動軸100Cを介して、前記ねじ100Aを中心として一定範囲で揺動され、これにより回転軸94に対する偏心量即ち爪部本体96に対するクランプ部98の開度が調整できるように構成されている。図2の符号100Dは、リング状カム100に形成された長孔を示す。前記揺動軸100Cは、そのフック状端部100Eが長孔100Dに係合することによりリング状カム100を駆動できるようにされている。
【0058】
前記糸結び爪92は、その回転軸94において、図2に示されるように、駆動軸106の軸端に形成された取付穴106Aに、軸方向位置及び回転方向位置調節自在に挿入され、且つ固定ねじ106Bによって任意位置で固定、且つ、取外し自在とされている。
【0059】
前記駆動軸106の、前記糸結び爪92と反対側の端部には、プーリ106Cが取付けられ、該プーリ106Cは、タイミングベルト106Dを介して、パルスモータ106Eにより駆動されるようになっている。プーリ106Cとパルスモータ106Eは、図4に示されるように、ミシン本体80Aにおけるアーム部80Bの基端(針12から離間した側)近傍の背面側に垂下して設けられたバックプレート80Cの背面に固定されている。
【0060】
前記糸掛け装置86は、円筒カム108を備え、この円筒カム108は、前記駆動軸106に、同軸的且つ軸方向及び回転方向取付け位置調整可能に、ねじ108Aにより取付けられている。
【0061】
又、前記糸掛け装置86は、円筒カム108の端面であるカム面108Bにより、押出され、あるいはリターンばね110Aにより戻される糸掛け爪110を備えている。
【0062】
この糸掛け爪110は、円筒カム108の針12側位置に駆動軸106と平行且つ略鉛直の糸掛け爪支持プレート86Aの、円筒カム108側に、ピン110Bによって、該糸掛け爪支持プレート86Aと平行な面内で揺動自在に支持されている。
【0063】
又、糸掛け爪110には、前記円筒カム108のカム面108Bに摺接するカムフォロワ110Cが取付けられていて、前記カム面108Bのリフト量に応じて、その上糸14押出し方向の揺動量が決定されるようになっている。
【0064】
前記円筒カム108のカム面108Bには、低リフト面109A、高リフト面109B、及び、駆動軸106の基端方向に斜めに延在するカム溝108Cが形成されている。カム溝108Cは、カム面108Bから逆転方向に斜めに形成されたものであり、該カム溝108Cの底部に前記カムフォロワ110Cが位置するとき、糸掛け爪110はリターンばね110Aによって最も退込んだ待機状態とされる。
【0065】
又、円筒カム108が正方向(図2において時計方向)に回転されるとき、前記カムフォロワ110Cが、カム溝108Cに沿ってカム面108Bにおける低リフト面109Aまで駆動され、これによって糸掛け爪110は、リターンばね110Aの付勢力に抗して突出され、針12とクランピングヘッド90間に張渡された上糸14を押出し、円筒カム108が更に正方向に回転されると、高リフト面109面により、糸掛爪110は更に上糸14を押し出すようにされている。
【0066】
低リフト面109Aから高リフト面109Bの押出し量は、図5に示されるように爪部102が上糸14を最大(CH)に引張ってから、切断位置まで時計方向に回転したときの上糸14の弛みを吸収するものとされている。
【0067】
ここで、前記糸掛け装置86は、前記円筒カム108におけるカム溝108Cの入口の回転方向位置が、前記カムフォロワ110Cの正方向に超えた近傍の原点位置にあることを検出する原点検出手段112を備えている。
【0068】
この原点検出手段112は、前記タイミングベルト106Dを駆動するパルスモータ106E側の駆動プーリ106Fと同軸一体的に回転する回転板112Aと、この回転板112Aの円周方向一個所に形成された切欠部112Bと、前記回転板112Aの外周に転がり接触し、切欠部112Bの位置でオンされ、原点検出信号を出力するリミットスイッチ112Cとから構成されている。
【0069】
前記ミシン本体80Aには、上糸14の張力を調整するための糸調子器120が設けられているが、このミシン80においては、この上糸調子器120の糸の繰出しを停止させるための上糸繰出し停止装置122、糸調子器120における糸取りばね124に掛止自在とされ、掛け止め時に該糸取りばね124の上糸繰出し方向への変位を規制する糸取りばねストッパ126と、前記糸調子器120から針12との間の上糸経路途中に配置され、該上糸経路の屈曲の大きさを変えることによって、上糸を引き戻すことができるようにされた上糸引戻し装置128と、が設けられている。
【0070】
前記上糸繰出し停止装置122は、図6に示されるように、糸調子器120における糸調子ばね120Aの端部に装架された押圧レバー122Aと、この押圧レバー122Aを、糸調子ばね120Aの設定長さを短くする方向に駆動するソレノイド122Bとを含んで構成されている。
【0071】
この上糸繰出し停止装置122は、ソレノイド122Bより押圧レバー122Aを図6の右方向に駆動することによって糸調子ばね120Aの設定圧力を増大して、糸調子器120を通る上糸14を糸調子皿120Bを介して強く押圧して、その針方向への繰出しを停止させるようにされている。なお、上糸張力を増大させるためには、公知のヒステリシスロータリーテンションやボイスコイルモータのようにリニアタイプモータを応用したものでもよい。
【0072】
前記糸取りばねストッパ126は、図7に拡大して示されるように、糸取りばね124に係止自在のストッパレバー126Aと、このストッパレバー126Aを、前記糸取りばね124に係止する方向に駆動するソレノイド126Bとを備え、ソレノイドが励磁されたときストッパレバー126Aが糸取りばね124に係止して、図7において反時計方向への揺動、即ち上糸繰出し方向の揺動を規制するようにされている。図7の符号126Cはリターンばねを示す。
【0073】
前記上糸引戻し装置128は、図8及び図9(前記上糸繰出し停止装置122及び糸取りばねストッパ126は図示省略)で示されるように、前記糸調子器120と針12との間の上糸経路の途中に、上下方向に位置調整自在に配置され、前記上糸経路の屈曲の大きさを変える糸案内128Aと、この糸案内128Aを図9において二点鎖線で示される、上方の定常位置と、下方の上糸引き戻し位置、即ち上糸経路の屈曲を大きくする位置との間で駆動する糸案内駆動装置128Bを備えている。
【0074】
前記糸案内128Aは、図8に示されるように、ミシン本体80Aの作業者側面に形成されたスリット130から突出して、且つミシン本体80A側面に軸128Cにより揺動自在に支持された略クランク状レバー構造とされていて、外側の角部内側で、上糸14を引掛けるようにされている。
【0075】
前記糸案内駆動装置128Bは、ミシン本体80Aの側面に揺動軸129によって揺動自在に支持され、且つ前記糸案内128Aに先端が揺動自在に係合された略L字状の駆動レバー128Dと、この駆動レバー128Dに揺動自在に係合されたソレノイド128Eと、から構成されている。
【0076】
図10に示されるように、前記ミシン80における糸結び制御装置81は、前記原点検出手段112のリミットスイッチ112Cが原点検出信号を出力したときであって、糸掛け爪110を待機位置に駆動するモードのとき、前記パルスモータ106Eを逆転方向に、且つ電流量を低下させた状態(カレントダウン)で、所定パルス数駆動して、カムフォワロ110Cを確実にカム溝108Cの底部に位置させるようにされている。
【0077】
ここで、前述の如く、前記パルスモータ106Eは、ミシン本体80Aにおける前記アーム部80Bの基端近傍下側の、針12から離間した位置に配置されている。従って、糸結び装置84及び糸掛け装置86のアクチュエータであるパルスモータ106Eは、これら装置近傍の狭い個所に取付ける必要がなく、設計の自由度を拡大することができる。
【0078】
前記糸結び制御装置81は、ミシン80の1回転の後、次の糸掛け迄の間に、前記パルスモータ106Eにより円筒カム108を正方向に原点位置まで空転駆動し、次に、該パルスモータ106Eをカレントダウン状態で所定パルス数だけ逆転させるように構成されている。
【0079】
又糸結び制御装置81は、図11に示されるように、糸巻き数設定スイッチ81A、縫い始め糸残り長さ設定スイッチ81B、糸種類設定スイッチ81Cにより、オペレータが条件設定できるようにされている。更に、パルスモータコマ送りスイッチ81Dにより、パルスモータ106Eを、手動により微小駆動して糸つかみ装置82、糸結び装置84、糸掛け装置86の相互関係を調整できるようにされている。又、針糸戻しタイミング設定スイッチ81Eにより、前記糸案内駆動装置128Bにおけるソレノイド128Eの作動タイミングを調整できるようにされている。
【0080】
糸は、素材及び番手により剛性が異なり、剛性が大きいと、糸結び装置84での回転時の抵抗が大きくなるので装置の回転速度を遅くしてトルクを大きくしなければならない。従って、糸の種類によりパルスモータ106Eの回転速度を最適にするため、糸種類設定スイッチ81Cが設けられている。
【0081】
次に、上記ミシン80の作用について図12〜図14のフローチャートを参照して説明する。
【0082】
ステップ101でパワーオンされ、ステップ102でミシンが回転を始めたか否かが判定され、YESであれば、ステップ108に進む。
【0083】
次に、ステップ108において、パルスモータ106Eを設定速度CWで正方向に回転させ、ステップ109において、原点検出手段112のリミットスイッチ112Cが原点を検出したか否かを判断し、YES、即ち原点を検出したとき、ステップ110において、パルスモータ106Eを停止させ、ステップ111においてパルスモータ106Eの駆動電流をカレントダウンし、ステップ112においてカレントダウン状態でパルスモータ106Eを逆転方向に所定パルス数駆動する。
【0084】
この所定(設定)パルス数は、原点から前記カム溝108Cの底部よりもやや長めの距離に相当するが、カム溝108C内の底部に対してカムフォロワ110Cがストロークエンドとなった状態から更にパルスモータ106Eが駆動されても、カレントダウンの状態であるので、該パルスモータ106Eに無理が生じることがない。
【0085】
この設定パルス数になったか否かを次のステップ113において判定し、YESであればステップ114においてパルスモータ106Eを停止する。
【0086】
次に、ステップ115〜117において、糸結び制御装置81に、オペレータにより予め入力設定されている糸巻き数、縫い始め糸残り長さ、及び、糸種類の設定値を読込む。
【0087】
次に、糸切り動作になったか否かをステップ118において判定し、YESであればステップ119に進み、ミシン上軸が上位置か否かを判定し、YESであればステップ120においてランピングヘッド90に負圧を印加する。更に、ステップ121において糸保持を解除し、ステップ122において、先の一連の縫い込み後の糸切りが終了したか否かを判断し、YESであれば、ステップ122Aに進み、ソレノイド128Eをオンとして、糸案内128Aを図において上方の上糸繰出し位置に駆動し、糸調子器120と針12との間に糸の緩みを形成する。
【0088】
次に、ステップ124においてタイマを作動させ、所定時間後にステップ125において糸つかみ装置82のワイパ88を回転軸88Aにより、図において左方向に揺動させ、更に手前に突出させてから右方向に揺動させて、糸つかみフック88Bにより、針12と布地18との間における上糸14を引掛ける。
【0089】
これらの動作時間は、ステップ124においてタイマにより設定され、この設定時間が経過したときステップ125においてワイパ88の揺動を停止する。
【0090】
次にステップ126におけるタイマによって、所定時間後、即ちワイパ88の糸つかみフック88Bに引掛けられた上糸14の糸端がクランピングヘッド90の吸入口90Aから負圧によって負圧路90B内に吸込まれる時間経過後、該クランピングヘッド90におけるボール90Cをクランピングシリンダ90Dにより駆動して、糸端を吸入口90Aとボール90Cの間に挾み込んでクランプする。
【0091】
次にステップ128におけるタイマ設定時間終了後、ステップ129においてクランピングヘッド90に印加される負圧をオフとする。又、クランピングヘッド90において上糸14の端部を保持した後、ステップ130のタイマ設定時間終了後、ステップ131(以下図13参照)においてミシンの回転を禁止する。
【0092】
もし、クランピングヘッド90により上糸14の端部を保持した状態でミシンを回転させると、針12が下降するとき上糸14が引張られて、クランピングヘッド90から抜け出てしまうので、これを防止するためである。
【0093】
次にステップ132において、オペレータによって設定された糸巻き数が1回か否かを判定する。
【0094】
1回であればステップ133に進み、2回以上であればステップ134に進む。ステップ134では設定糸巻き数が2回か否かを判定し、YESであればステップ135に進み、3回以上であればステップ136に進む。
【0095】
ステップ136では、設定糸巻き数が3回か否かを判定し、YESであればステップ137に進み、4回以上であればステップ138に進む。以下同様に順次設定巻き数を多くして判定していく。
【0096】
設定巻き数が1回のときはステップ133においてパルスモータ106Eを正方向に設定スピードACWで駆動する。
【0097】
このとき、前述のステップ109〜ステップ114の過程で、糸結び爪92は前記図1のミシン80におけると同様に下向きとされていて、この状態で、ワイパ88により上糸が引掛けられて針12とクランピングヘッド90との間に張り渡されたとき、該上糸14は、糸結び爪90における回転軸94から爪部102に至る内側角部103に引掛けられる。
【0098】
この状態でステップ133においてパルスモータ106Eが正方向に回転駆動されると、駆動軸106により円筒カム108が一体的に回転駆動され、糸掛け爪110のカムフォロワ110Cは、カム溝108Cに沿ってカム面108Bに向って駆動され、カム面108B状に乗ることになる。従って、糸掛け爪110はリターンばね110Aに抗して押出され、その先端において上糸14を、針12とカム部102との間で押出すことになる。
【0099】
この状態で、前記パルスモータ106Eの回転に従って、糸結び爪92が回転し、爪部102の内側角部103近傍に上糸を巻き付けて輪を形成する。このとき、前記図1のミシン80におけると同様に、糸結び爪92におけるクランプ部98がリング状カム100により開閉され、ほぼ1回転したとき前記形成した輪の、クランピングヘッド90に近い側を切断し、且つスリット96A内に切断した糸端をクランプする。
【0100】
このクランプが終了したか否かは、ステップ139において、パルスモータ106Eを駆動するパルス数が設定パルス数になったか否かを判定することによって行う。
【0101】
糸結び爪90が略1回転したとき、ステップ140に進み、パルスモータ106Eの速度を、脱調しない程度で、且つ何時でも停止できるスピードBCWに落す。
【0102】
次いでステップ141〜146において、前記ステップ109〜114と同様の過程で、円筒カム108を逆転させて、糸掛け爪110のカムフォロワ110Cを、カム面108Bからカム溝108C内に駆動して、待機位置とさせる。
【0103】
次にステップ147においてミシン回転禁止を解除し、ステップ163に進み、針糸引戻しタイミング設定スイッチ81Eの設定値を読取り、ステップ164においてミシンが回転を始めたか否かを判定し、YESであれば次のステップ165に進む。
【0104】
ステップ165では、引き戻しタイミングL・SWか否かを判定し、NOであればステップ166に進み、YESであればステップ167に進む。
【0105】
ステップ166では、ミシン上軸が下位置を通過したかを判断し、YESであればステップ168でミシンのタコジェネレータが設定値Aに到達したか否かを判断し、YESであれば前述のステップ167に進む。
【0106】
ステップ167では、上糸繰出し停止装置122のソレノイド122Bをオンして、糸調子器120を抑えて上糸の繰出しを停止し、更にステップ168で糸取りばねストッパ126のソレノイド126Bをオンして、糸取りばね124を拘束し、該糸取りばね124が撓むことによって上糸が繰り出されることを規制する。従って、糸結び装置84の糸結び爪92によって上糸14に輪が形成されるとき、糸調子器120、糸取りばね124から上糸が供給されてしまうことがない。
【0107】
このため、針12から結び目までの針糸長さを短くして、後述の上糸引き戻し量が少なくて済むので、針糸長さのばらつきが減る。従って、次回縫い始めの糸長さが安定する。
【0108】
又、上糸に緩みがあると縫い始めに針12が下降しても、糸結び爪92に形成された輪が該糸結び爪92から抜け出るほど引張ることができないので、結び目ができなくなるが、糸調子器120及び糸取りばね124からの上糸繰出しを予め規制することによって、結び目を確実に形成させることができる。
【0109】
次にステップ169においてタイマを作動させ、所定時間後にステップ170において上糸引戻し装置128のソレノイド128Eを作動させて、糸案内128Aを押し下げて上糸の経路を長くすることにより、上糸を針12から引き戻す。
【0110】
このとき、前述の如く、糸調子器120及び糸取りばね124が拘束されていて、これらから上糸が繰り出されることがないので、糸案内128Aの下降によって形成された糸経路の増大量は、専ら針12と糸結び爪92との間の撓んだ糸によって補われることになる。
【0111】
従って、予め上糸引き戻し量を適正に設定しておけば、針12の下降時に、上糸の輪が糸結び爪92から抜け出て、確実に結び目が形成されることになる。
【0112】
更に、次のステップ171においてタイマで設定された時間経過後に、前記糸取りばねストッパ126の制御が解除される。
【0113】
これは、ミシンが更に回転して針12が下降し、且つ天秤も糸引上げにより糸経路がより長くなると、上糸の不足量が多くなり、糸結び爪92の先端でクランプしていた糸端が離れてしまうことを防止するためである。
【0114】
従って、上糸の結び目は、針12の下降によって糸結び爪92から外れないように維持される。この糸端は、布地18の下側で釜(図示省略)が上糸14を引掛けている間はクランプされていないと、結び目が布地18の裏側に出てしまうので、この間は糸取りばね124が解放されている。
【0115】
しかし、釜の糸掛け終了後は、糸結び爪92による糸端のクランプを解放する必要があるので、ステップ173においてタイマを作動させ、ステップ174において偏心カムをオンさせる。
【0116】
即ち、リング状カム100をアクチュエータ100Bによってクランプ部98が開く方向に駆動し、前回の一連の縫い込み後に糸結び爪92に拘束されている結び目付きの上糸14を解放する。
【0117】
従って、この時点では針12は上昇工程にあるので、結び目が針12によって布地18に形成された孔内に引き込まれて、布地18の下側に出てしまうことがない。
【0118】
糸を解放したか否かをステップ176において、タコジェネレータが設定値Bに到達したか否かを確認し、YESであればステップ178に進み、アクチュエータ100Bによるリング状カム100の駆動をオフとする。更に、ステップ179においてタイマを作動させ、設定時間後に、ステップ180において上糸繰出し停止装置122をオフとして、糸調子器120を解放し、前述のステップ115に戻る。
【0119】
次に、ステップ132からステップ134に進み、設定糸巻き数が2回の場合ついて説明する。
【0120】
この場合、ステップ135においてパルスモータ106Eが高速DCWで正方向に回転される。これは設定糸巻き数が1回の場合と同速であると糸結び作業が遅くなりすぎるからである。
【0121】
前記糸結び爪92の初期位置は、図15に示されるように、針12とクランピングヘッド90間に張り渡された上糸14の線に対して略直交する位置にあり、同図において0°で示されている。このとき、前記リング状カム100はその中心が、糸結び爪92の回転軸94よりも針12側に偏心した位置(プラス偏心とする)に、予めアクチュエータ100Bによって駆動されている。
【0122】
従って、この状態で爪部102が回転軸94を中心として図の時計方向に回転駆動されると、クランプ部98はリング状カム100によって閉じ方向に押されるため、図15(B)に示されるように、爪部102が僅かに開くこともない。
【0123】
なお、リング状カム100が無偏心状態にあるときは、クランプ部98は僅かに開いた状態となり、ここに上糸14が入り込んでしまうことがある。
【0124】
爪部102は、同図において0°で示される初期位置及びこれから180°回転した位置では、リング状カム100が無偏心状態と同一であるので僅かに開かれてしまう。しかしながら、0°の初期位置及び180°回転した位置では、爪部102の先端は上糸14のラインから離れた位置にあるので、上糸14が爪部102に入り込んでしまうことがない。
【0125】
リング状カム100が針12側に偏心した状態のまま図に示される0°の初期位置から約半回転したか否かがステップ148において、パルスモータ106Eの駆動パルス数が設定値Aになったか否かで判定される。YESであればステップ149に進み、アクチュエータ100BがOFFとなり、リターンばね(図示省略)により原位置に戻ることによってリング状カム100が、回転軸94の中心から、前記と反対側の、図においてクランピングヘッド90側に偏心される。この状態で、糸結び爪92が更に約半回転すると、クランプ部98はリング状カム100によって、前記同様に更に閉じる方向に駆動されるので、爪部本体96とクランプ部98との間に上糸が入り込むことがない。
【0126】
糸結び爪92が、初期位置から180°〜360°回転したことが、ステップ105においてパルスモータ106Eの駆動パルス数が設定値Bになったか否かにより判定される。
【0127】
判定結果がYESであれば、ステップ151において、アクチュエータ100BのONによりリング状カム100がマイナス側に偏心した状態から解除される。即ち、リング状カム100がプラス側(針12側)に偏心した状態に戻される。
【0128】
この状態から、更に糸結び爪92が約1回転されるが、前述の如く、リング状カム100はプラス側に偏心した状態であるので、約450°即ち糸結び爪92が針12方向に向いたときもクランプ部98が閉じられていて、爪部102の先端が僅かでも開かれることがなく、従って該先端に上糸14が入り込むことがない。
【0129】
そこから更に約半回転したとき、糸結び爪92のクランプ部98は、プラス側に偏心しているリング状カム100によって開かれ、そこに上糸14が入り込み、前述と同様に、クランプ、切断、スリット96A内にクランプ、の工程がなされる。
【0130】
切断された糸端側は、クランピングシリンダ90Dによりボール90Cを引き戻すことによって、吸入口90Aから負圧路90B方向に吸入され、回収手段(図示省略)に回収される。
【0131】
前記糸結び爪92の2回目の回転が終了したか否かは、ステップ152において、パルスモータ106Eの駆動パルスが設定パルス数に到達したか否かによって判断される。YESであれば前記糸巻き数1回の場合のステップ140に進み、前述と同様の過程を得る。
【0132】
ステップ136において設定糸巻き数が3回と判定された場合は、ステップ137〜161に示されるように、前記設定糸巻き数2回の場合のステップ148〜151と同様の過程を2回繰返し、最後のステップ161から、最終の1回転分の設定パルス数になったか否かがステップ162において判定された後、前述のステップ140に戻る。
【0133】
以下設定糸巻き数が4回以上の場合は、前述のステップ148〜151を設定糸巻き数マイナス1回だけ繰返した後、ステップ162と同様の過程を経て、前記ステップ140に戻ることになる。
【0134】
なお、上記ミシン80において、糸掛け爪はいずれも円筒カムによって駆動されるものであるが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えばソレノイド等のアクチュエータにより糸掛け爪を直接駆動するようにしてもよい。この場合、円筒カム及びこれに駆動されるカムフォロワ、更には原点検出手段を含むパルスモータ逆転制御等が不要となる。
【0135】
なお、上記上糸繰出し停止装置122は、糸調子器120の糸調子ばね120Aを押圧レバー122Aによって押すことにより、糸調子器120からの糸の繰出しを抑制するようにしたものであるが、本発明はこれに限定されるものでない。要するに押圧部材により直接又は間接的に上糸を押圧してその繰出しを停止できるものであればよく、例えば図17に示されるように、糸調子器120の糸調子皿120Bに巻き掛けられている上糸14をレバー132先端の押圧シュー132Aによって直接押圧して、上糸を繰り出しを停止するようにしてもよい。図17の符号134はばね136を介してレバー132を揺動させ、押圧シュー132Aを弾力的に上糸14に押圧させるソレノイドを示す。
【0136】
又、図18に示されるように、糸調子器120から針12との間の糸経路の途中で、上糸14を、ソレノイド138により吸引されるディスク138Aより挟み込んで、上糸繰出しを停止するようにしてもよい。
【0137】
更に、図19に示されるように、糸調子器120における中心軸120Cをソレノイド120Dによって吸引することにより、糸調子ばね120Aの設定圧を増大させるようにしてもよい。この場合、ソレノイド120Dによる引張力を複数段階とすることによって、上糸引き出し時の張力を複数段に制御することができる。
【0138】
又、前記糸取りばねストッパ126は、ストッパレバー126Aによって引掛けることにより、糸取りばね124の作動を停止するようにしているが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば図20に示されるように、ストッパ140Aをソレノイド140Bによって、レバー140Cを介して駆動し、糸取りばね124に当接させることによって、該糸取りばね124の糸繰出し方向の変位を規制するようにしてもよい。
【0139】
又、図21に示されるように、上糸14を、糸取りばね124の下流側の位置で、押圧シュー142Aにより押圧するようにしてもよい。他の部分は図17の符号を援用して説明を省略する。
【0140】
又、前記上糸引戻し装置128は、上下方向に移動する糸案内128Aを糸案内駆動装置128Bによって上下に駆動することにより、上糸の経路長さを調節しているが、本発明はこれに限定されるものでなく、例えば図21に示されるように、揺動レバー状の糸案内142Aによって、糸経路を調整するようにしてもよい。
【0141】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成したので、上糸の結び目を切断端部近傍に形成し、且つ該結び目と針との距離を正確に設定できるので、次の縫い込みの際に、結び目により布地等が強く締付けられたり、逆にはみ出した糸により、縫い始めの外観を低下させることがないという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の例にかかるミシンの要部を示す正面図
【図2】同分解斜視図
【図3】糸結び爪の爪部による上糸の切断及び保持の状態を示す断面図
【図4】同ミシンにおける糸結び装置の駆動源であるパルスモータの取付状態を示す斜視図
【図5】同ミシンにおける糸結び爪、針及び糸掛け爪と糸との関係を示す略示正面図
【図6】同ミシンにおける上糸繰出し停止装置を拡大して示す断面図
【図7】同ミシンにおける糸取りばねストッパを示す略示正面図
【図8】同ミシンにおける上糸引戻し装置を示す略示正面図
【図9】同断面図
【図10】上記ミシンの制御系を示すブロック図
【図11】同ミシンのスイッチの配置状態を示す正面図
【図12】同ミシンの作用を示すフローチャート
【図13】同ミシンの作用を示すフローチャート
【図14】同ミシンの作用を示すフローチャート
【図15】同ミシンにおける糸結び装置の糸結び爪及びリング状カムの作用と関係を示す線図
【図16】同ミシンにおける作用を示すタイミングチャート
【図17】上糸繰出し停止装置の他の実施の形態の例を示す略示正面図
【図18】上糸繰出し停止装置の更に他の実施の形態の例を示す側面図
【図19】上糸繰出し停止装置の更に又、他の実施の形態の例を示す断面図
【図20】糸取りばねストッパの他の実施の形態の例を示す正面図
【図21】糸取りばねストッパの更に他の実施の形態の更に他の例を示す正面図
【図22】上糸引戻し装置の他の実施の形態の例を示す略示正面図
【符号の説明】
12…針
14…上糸
18…布地
80…ミシン
80A…ミシン本体
80B…アーム部
81…糸結び制御装置
81A…糸巻き数設定スイッチ
81B…縫い始め糸残り長さ設定スイッチ
81C…糸種類設定スイッチ
81D…パルスモータコマ送りスイッチ
81E…針糸戻しタイミング設定スイッチ
82…糸つかみ装置
84…糸結び装置
85…制御装置
86…糸掛け装置
86B…逆転制御装置
88…ワイパ
88A…回転軸
88B…糸つかみフック
90…クランピングヘッド
92…糸結び爪
94…回転軸
96…爪部本体
96A…スリット
98…クランプ部
100…リング状カム
100B…アクチュエータ
102…爪部
103…内側角部
106…駆動軸
106A…取付穴
106B…固定ねじ
106E…パルスモータ
108…円筒カム
108B…カム面
108C…カム溝
110…糸掛け爪
110C…カムフォロワ
112…原点検出手段
120…糸調子器
122…上糸繰出し停止装置
124…糸取りばね
126…糸取りばねストッパ
128…上糸引戻し装置
128A、142A…糸案内
128B…糸案内駆動装置
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sewing machine used for sewing or the like.
[0002]
[Prior art]
In general, in a sewing machine, the needle thread is inserted into the cloth to be stitched up and down while the upper thread is passed through the needle hole of the needle that moves up and down, and the upper thread passed through the needle hole is the fabric. The lower thread is entangled with the upper thread from the lower side of the fabric by a hook or looper while penetrating from the upper side to the lower side.
[0003]
By repeating this operation of entwining the upper thread and the lower thread while feeding the fabric, a series of stitches are formed from the upper thread and the lower thread, and the fabrics are sewn together.
[0004]
As described above, after forming a series of stitches from the upper thread and the lower thread, the upper thread and the lower thread are cut by the thread trimming knife below the needle plate to prepare for the next series of stitches.
[0005]
Here, as described above, the upper thread after thread trimming with the thread trimming knife usually varies in length, and if the length from the needle hole is too short, the end of the upper thread will become the fabric during the next sewing. There is a problem of falling out of.
[0006]
On the other hand, although not known at the time of the present application, according to Japanese Patent Application No. 7-212132, a knot is formed in the upper thread after cutting, so that the end of the upper thread does not come off from the fabric at the next sewing. Something like this has been proposed.
[0007]
However, in this case, there is a variation in the position from the needle hole of the knot, and if the distance from the knot to the needle hole is too long, the knot will not reach the fabric, and it is in a complicated state called a bird's nest If the distance from the knot to the needle hole is too short, there is a problem that the fabric is excessively tightened when the seam is formed. Furthermore, since the knot is formed at a position between the end portion of the upper thread and the needle hole, there is a problem that the portion from the knot to the thread end becomes long and the thread may be wasted.
[0008]
Further, as a countermeasure for preventing the cut upper thread from coming off from the fabric at the next sewing, there is one in which the length from the needle hole to the thread end is controlled.
[0009]
However, in this case, at the next stitch formation, even if the amount of protrusion of the upper thread end from the fabric is appropriate up to the first or second stitch, the upper thread will be formed each time a further stitch is formed. Is pulled by the lower thread little by little, and the upper thread end is pulled out to the lower or upper side of the fabric, and the upper thread end that has been pulled out is sewn into the lower thread, or a so-called bird's nest state is formed. There is a problem that.
[0010]
In addition, there is a means to securely stop the upper thread end on the fabric by so-called reverse stitching at the start of sewing, but in this case, there remains a problem that the appearance of the sewing start portion is poor.
[0011]
On the other hand, according to Japanese Patent Application No. 7-337049 (unknown), the present applicant forms a knot from the needle hole to the upper thread end at a predetermined length position after a series of stitches is completed. A thread sewing method and a sewing machine using a sewing machine that prevents excessive tightening of the fabric and the like at the next sewing, and deterioration of the appearance due to a long thread end, have been proposed.
[0012]
This is because a sewing machine is used to sew a needle thread on the needle of the sewing machine and a lower thread to be entangled with the needle thread into a sheet-like article, and then the needle and the sheet-like article. The upper thread is cut at a predetermined length position from the needle, and the needle side end of the cut upper thread is grasped, and a knot is formed in the vicinity of the needle side end. A series of stitches are performed.
[0013]
That is, the upper thread is cut from the needle at a predetermined length position, and a knot is formed at the end thereof, so that the distance from the knot needle can be made constant, so that the fabric can be sewn at the next sewing. The knot can be tightly attached with an appropriate tension to prevent excessive tightening of the fabric by the knot, and the tip side from the knot is cut off, so that the appearance of the sewing start portion does not deteriorate.
[0014]
Here, the knot is gripped by the needle side end of the cut upper thread to form a ring, and the ring is gripped by lowering the first needle during the next series of stitches. And formed by pulling the opposite side.
[0015]
Specifically, the sewing machine grasps the upper thread at a position between the needle and the sheet-like material after a series of stitches is finished, and pulls the upper thread in a lateral direction by pulling it to the side of the needle. A thread gripping device that is stretched over and a position that comes into contact with the upper thread stretched by the thread gripping device, tangling the upper thread to form a ring, and cutting the thread gripping device side of the ring, And a yarn knot device for grasping an end portion of the cut upper thread on the needle side and forming a knot through the ring.
[0016]
In addition, the yarn knotting device is bent about 90 ° continuously from the rotation shaft rotatable about the rotation center axis substantially orthogonal to the upper thread stretched by the yarn gripping device, and the tip of the rotation shaft. A thread knot including an extended claw portion is provided, and the upper thread is wound around an inner corner from the rotation shaft to the claw portion, and the rotation shaft is rotated to wind the rotation shaft. By forming an upper thread ring, an upper thread ring wound around the rotation shaft is formed.
[0017]
Further, the claw portion of the thread knot is substantially overlapped with the claw body, an open position where the tip end side can be opened and closed with respect to the claw body, and is opened to the extent that the upper thread enters. And a clamp portion supported so as to be swingable so as to be able to take a closed position. The upper thread that is wound around the rotation shaft to form a ring can be gripped. The tip of the claw portion is arranged at a position where the upper thread can be removed by the vertical movement of the needle at the end of thread tying, thereby forming an upper thread loop around the rotating shaft.
[0018]
Further, the upper thread is parallel to the rotation axis of the thread knot and in the tip direction at a position where it can contact the stretched upper thread between the needle and the thread knot. There is provided a yarn hooking device for displacing and hooking the upper thread by bending it toward the tip of the hook at the inner corner of the yarn knot.
[0019]
Furthermore, the yarn hooking device is movable substantially parallel to the rotation axis of the yarn knot, and the yarn hooking claw pushes the upper thread in the direction of the rotation shaft tip between the needle and the yarn knot. And an actuator for driving the yarn hooking claw, wherein the yarn hooking claw is at least an amount of the upper thread pushed out and an upper thread pushing position between the needle and the thread knot. One is adjustable.
[0020]
Here, after the upper thread is displaced by the thread hooking device, the inner knot is rotated to an angular position where the inner corner portion is in contact with the stretched upper thread, The actuator includes a cylindrical cam that is disposed in parallel with the rotation shaft and drives a cam follower provided on the yarn hooking claw by a tip cam surface. The cam surface waits for the yarn hooking claw. When the cylindrical cam is rotated in the forward direction, the cam follower is driven from the cam groove to the cam surface and only when the cam follower is rotated in the reverse direction. It is supposed to enter.
[0021]
[Problems to be solved by the invention]
In a sewing machine equipped with the above-described yarn knotting device, the upper thread held by the thread grasping device is entangled with the yarn knotting device to form a ring. At this time, the upper thread is moved from the needle direction by the yarn knotting device. The thread is pulled out by the size of the ring, and the thread amount of the pulled-out part is compensated by first shortening the thread path by bending the thread take-up spring in the thread tensioner.
[0022]
The amount of thread that cannot be compensated for by this thread take-up spring is fed out from the thread tensioner, but the fed-out thread lengthens the needle thread length (the amount of thread fed out by the thread take-up spring is After the thread is formed, the thread take-up spring is pulled back, so that it becomes impossible to form a knot, or at the beginning of sewing, a lump of thread called a bird's nest is formed on the upper surface of the sheet-like material. This causes a problem that it occurs.
[0023]
This can be solved by making the stroke of the thread take-up spring equal to the size of the thread ring when the knot is formed by the thread knot device, but in this way, the tension of the thread take-up spring and the thread tensioner The tension of the thread tensioner, the strength of the tension of the thread tensioner, the twist of the thread, the size, the elongation, etc. cause a new problem that the thread tension spring is often unwound from the thread tensioner. .
[0024]
In the sewing machine, when the upper thread is pulled by the needle at the start of sewing, the loop of the upper thread comes out of the thread knotting device and is tightened to complete the knot. Also, at this time, the yarn path from the thread tensioner to the yarn knot device through the needle is lengthened by the lowering of the needle, whereby the upper thread is pulled and the distance from the needle to the knot is shortened. Can prevent the formation of nests.
[0025]
However, if the tension of the thread tensioner is weak at this time, the upper thread is fed out from the thread tensioner and the upper thread is compensated for the descending stroke when the needle is lowered. It will not be replenished from the device side.
[0026]
Therefore, there is a problem that the thread loop does not come off from the thread knot device side, and the knot is not completed, or even if the knot is formed, the distance from the needle becomes long and the occurrence of bird nest cannot be prevented. Arise.
[0027]
Furthermore, for example, when a needle thread pull-back device is provided and a knot is formed, the thread path between the thread tensioner and the thread knot device is lengthened, and as a result, the thread remaining length from the needle is shortened, It is conceivable that the knot is formed properly. At this time, when the thread path is lengthened by operating the needle thread pull-back device, if the thread take-up spring force is weak, the thread take-up spring is bent to cause a short upper thread. This causes a problem that the thread loop cannot be removed from the thread knotting device and the knot cannot be formed.
[0028]
Furthermore, after the knot is formed, if the sewing machine further rotates and the needle thread lowers and the upper thread pulling of the balance causes the upper thread path to become longer, the shortage amount of the upper thread increases and is clamped by the thread knotting device. The yarn end on the knot side is pulled strongly and may come off from the yarn knot device.
[0029]
However, the yarn end is not clamped by the yarn knotting device while the upper yarn is hooked by the hook for entwining the lower yarn with the upper yarn on the back side of the sheet-like material, and the knot is formed on the sheet-like material. This causes the problem that the stitches are not formed from the first stitches at the start of sewing.
[0030]
Further, for example, the thread gripping device may need to be provided at a position far from the needle in order to improve sewing workability.
[0031]
However, since the remaining length of the upper thread after a series of stitches is finished is determined by the position of the knife located below the sheet-like material, the distance between the thread gripping device and the needle is as described above. There is a limit due to the remaining length of the upper thread, and it cannot be over a certain distance.
[0032]
In order to solve this problem, it is conceivable to increase the remaining length of the needle thread by weakening the pre-tension at the time of sewing. If the distance of the knot is far from the needle after the thread knot is completed, the upper thread becomes excessive at the beginning of sewing and becomes a bird's nest.
[0033]
Furthermore, in the sewing machine, the upper thread stretched between the needle and the needle by the thread gripping device is pushed out by the thread hooking device, and in this state, the upper thread is entangled to form a ring. The upper thread is clamped and cut by the rear thread knot, but when the upper thread is formed by the thread knot, the upper thread is pulled out from the direction of the thread tensioner by being wound around the thread knot. It is.
[0034]
At this time, clamping and cutting of the yarn by the yarn knot are performed at a position (a position returned to the needle direction) further rotated after the yarn knot once pulls the upper thread to the maximum from the needle. Therefore, the upper thread is loosened by the amount returned by the rotation.
[0035]
At this time, if the yarn amount supplied by the rotation of the yarn knot is all supplied from the thread take-up spring, the slack is absorbed by the return of the thread take-up spring, but the thread tensioner exceeds the stroke of the thread take-up spring. The amount of yarn supplied from the yarn causes slack, which causes a problem that it becomes difficult to cut the upper yarn with the yarn knot.
[0036]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and provides a sewing machine that can prevent the upper thread from being fed out from a thread tensioner when an upper thread loop is formed by a yarn knotting device. With the goal.
[0037]
In addition, when a knot is formed by a yarn knotting device, a sewing machine is provided that prevents the knot from being formed in the yarn knotting device by making the upper yarn fed out from the thread tensioner and replenishing the yarn. The purpose is to do.
[0038]
Furthermore, when forming the knot in the yarn knot device by pulling back the upper thread with the needle thread pull-back device, the thread take-up spring is stopped so that the upper thread is supplemented from the thread take-up spring so that knot formation is not disabled. The sewing machine prevents the knot from coming out of the back of the sheet-like material when the upper thread is hooked on the hook on the lower side of the sheet-like material. The purpose is to provide.
[0039]
Even if the thread clamp device is moved away from the needle to improve the sewing workability, the upper thread can be pulled by the thread clamp device without the upper thread becoming a bird's nest at the beginning of the next sewing. An object is to provide a sewing machine.
[0040]
Also, when the upper thread end is cut by the thread knot of the thread knot, the upper thread loosening due to the return of the thread knot is absorbed so that the upper thread is always stretched between the needle and the thread clamp device. An object of the present invention is to provide a sewing machine that ensures cutting.
[0041]
[Means for Solving the Problems]
In this invention, an upper thread to be hung on a needle and a lower thread to be entangled with the upper thread are sewn into a sheet-like material, and the upper thread is supplied to the needle through a thread tensioner provided with a thread take-up spring. In the sewing machine, after the series of stitches is finished, the gap between the needle and the sheet Upper thread Hold the needle and pull it to the side of the needle. Diagonally upward from the needle hole of the needle A thread clamp device that is stretched, and a position that comes into contact with the upper thread stretched by the thread clamp device, entangles the upper thread to form a ring, and cuts the thread clamp device side of the ring; and And a pressing member that holds at least one of the thread tension device and the upper thread upstream of the thread take-up spring by grasping the needle-side end of the cut upper thread and forming a knot through the ring. And the upper thread feeding stop device that is operated when the upper thread is entangled by the yarn knotting device to make a ring and stops the feeding of the upper thread.
[0042]
Further, according to the present invention, an upper thread to be hung on a needle and a lower thread to be entangled with the upper thread are sewn into a sheet-like material, and the upper thread is attached to the needle via a thread tensioner provided with a thread take-up spring. In the supplied sewing machine, after the series of stitches is completed, the gap between the needle and the sheet Upper thread Hold the needle and pull it to the side of the needle. Diagonally upward from the needle hole of the needle A thread clamp device that is stretched, and a position that comes into contact with the upper thread stretched by the thread clamp device, entangles the upper thread to form a ring, and cuts the thread clamp device side of the ring; and And a pressing member that holds at least one of the thread tension device and the upper thread upstream of the thread take-up spring by grasping the needle-side end of the cut upper thread and forming a knot through the ring. An upper thread feeding stop device that is activated when the upper thread is entangled by the thread knotting device at the time of lowering the needle at the start of sewing, and stops feeding of the upper thread. When the upper thread is pulled by the needle at the start of sewing, the upper thread loop is pulled out of the thread knotting device and tightened to complete the knot.
[0043]
Furthermore, an upper thread to be hung on the needle and a lower thread to be entangled with the hook by a hook are sewn into the sheet-like material, and the upper thread is supplied to the needle through a thread tensioner equipped with a thread take-up spring. In the sewing machine, after the series of stitches is finished, the gap between the needle and the sheet Upper thread Hold the needle and pull it to the side of the needle. Diagonally upward from the needle hole of the needle A thread clamp device that is stretched, and a position that comes into contact with the upper thread stretched by the thread clamp device, entangles the upper thread to form a ring, and cuts the thread clamp device side of the ring; and A thread knot device for grasping the end of the cut upper thread on the needle side and forming a knot through the ring; and the thread take-up spring can be hooked freely. In addition, the displacement of the thread take-up spring in the upper thread feeding direction is restricted, and the thread take-up spring is opened after the upper thread protruding downward from the sheet-like material by the lowering of the needle at the start of sewing is started after the retracting by the hook. A thread take-up spring stopper, and at the beginning of sewing, the upper thread is pulled by the needle so that the upper thread loop comes out of the thread knotting device and is tightened to complete the knot. To achieve the above objectives It is.
[0044]
Furthermore, according to the present invention, a series of sewing operations are performed in a sewing machine that sews an upper thread that is supplied via a thread tensioner and is hung on a needle and a lower thread that is entangled with the upper thread into a sheet-like material. After finishing, between the needle and the sheet Upper thread Hold the needle and pull it to the side of the needle. Diagonally upward from the needle hole of the needle A thread clamp device that is stretched, and a position that comes into contact with the upper thread stretched by the thread clamp device, entangles the upper thread to form a ring, and cuts the thread clamp device side of the ring; and The needle knot end of the cut upper thread is grasped and a knot is formed through the ring, and the position of the upper thread can be adjusted in the middle of the upper thread path between the thread knot and the thread tensioner. And an upper thread pull-back device including a thread guide that changes the degree of bending of the path.
[0045]
The upper thread pull-back device is configured to reduce the bending of the path immediately before the upper thread is pulled by the thread gripping device after a series of stitches is completed, and at the end of the thread tying by the thread tying apparatus. The yarn guides may be driven in the direction of increasing the bending of the yarn.
[0046]
Further, in a sewing machine that sews an upper thread that is hung on a needle and a lower thread that is entangled with the upper thread into a sheet-like material, after the series of stitches has been completed, a gap between the needle and the sheet-like material Upper thread Hold the needle and pull it to the side of the needle. Diagonally upward from the needle hole of the needle A thread clamp device that is stretched, and a position that comes into contact with the upper thread stretched by the thread clamp device, entangles the upper thread to form a ring, and cuts the thread clamp device side of the ring; and A thread tying device that grips the end of the cut upper thread on the needle side and forms a knot through the ring, and a yarn hooking device, and the yarn tying device is stretched by the thread gripping device. A rotation shaft that is rotatable about a rotation center axis substantially orthogonal to the upper thread, and a thread knot that includes a claw portion that is bent and extended approximately 90 ° continuously from the tip of the rotation shaft. The upper thread is rotated from the rotation shaft to the inner corner from the claw portion to rotate the rotation shaft, thereby forming a loop of the upper thread that winds the rotation shaft. It is arranged at a position where it can contact the stretched upper thread between the needle and the thread knot. The upper thread is displaced parallel to the rotation axis of the thread knot and in the direction of its tip, and the upper thread is bent and hooked at the inner corner of the thread knot toward the tip of the nail. The actuator includes a thread hooking claw and an actuator for driving the thread hooking claw. The actuator has a displacement amount in a tip direction of the thread hooking claw, and a rotation angle of the thread knot is determined by a path length of the upper thread. The above-mentioned object is achieved by driving the thread hooking claw to a position where the upper thread is tensioned when the thread is made the longest and when the upper thread is cut by the yarn knotting device.
[0047]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0048]
As shown in FIG. 1, the sewing machine 80 according to the present invention generally has an upper thread 14 hung on a needle 12 and a lower thread 16 entangled with the upper thread 14 sewn into a sheet-like material such as a fabric 18. After a series of stitches are finished and the upper and lower threads are cut under the needle plate, the sewing machine main body 80A has a structure between the needle 12 and the fabric 18. Upper thread 14 and pull it to the side of the needle 12 to Diagonally upward from the needle hole of the needle It is arranged at a position where it comes in contact with the thread clamp device 82 and the upper thread stretched by the thread clamp device 82, and the upper thread 14 is entangled to form a ring. A thread knotting device 84 that cuts and grasps the end of the cut upper thread on the needle 12 side and forms a knot through the ring.
[0049]
Further, it is disposed at a position where it can come into contact with the stretched upper thread 14 between the needle 12 and the thread knotting device 84, and the upper thread 14 is displaced in the forward direction (operation side) to A yarn hooking device 86 is provided for hooking the yarn to the yarn knotting device 84.
[0050]
The sewing machine 80 includes a wiper (corresponding to the swing arm 40) 88 and a clamping head (corresponding to the thread gripping claw 44) similar to the thread gripping device 82, for example, the wiper and the clamping head in the invention of JP-A-6-190177. ) 90.
[0051]
The wiper 88 is supported at the base end thereof by a rotating shaft 88A driven by an actuator (not shown) such as a solenoid, and between the needle 12 and the fabric 18 at a thread clamp hook 88B at the distal end (free end). Upper thread 14 is pulled through the vicinity of the yarn knotting device 84 to the suction port 90A of the clamping head 90.
[0052]
As shown in FIG. 1, the clamping head 90 communicates with the suction port 90A inside, and with a negative pressure path 90B communicating with a negative pressure source (not shown), and the suction port 90A in the negative pressure path 90B. And a clamping cylinder 90D that presses and separates the ball 90C from the opposite side, and sucks the yarn end of the upper yarn 14 carried by the yarn gripping hook 88B at the tip of the wiper 88 into the negative pressure path 90B. The yarn end sucked in the vicinity of the suction port 90A can be clamped by extruding the ball 90C by the clamping cylinder 90D.
[0053]
As shown in FIGS. 1 and 2, the yarn knot device 84 includes a yarn knot 92, and when the yarn knot 92 is rotated about its rotation axis 94, a clamp is made with respect to the nail portion main body 96. The portion 98 is driven to open and close by rotating in sliding contact with the inner periphery of the eccentric ring-shaped cam 100.
[0054]
The claw portion main body 96 and the clamp portion 98 are claw portions that bend and extend at a substantially right angle from the rotation shaft 94 that is rotatable around a rotation center axis substantially orthogonal to the upper thread 14 stretched by the thread gripping device 82. 102, and the upper thread 14 wraps around the upper shaft by rotating the rotating shaft 94 from the rotating shaft 94 to the inner corner portion 103 extending from the rotating shaft 94 to the claw portion 102. 14 rings can be formed. Further, as shown in FIG. 3, the clamp portion 98 is attached to the claw portion main body 96 so as to be swingable (openable and closable) by a pin 96B. At the time of opening and closing, the upper thread 14 is clamped and cut, and the upper thread end after the cutting is held.
[0055]
As shown in FIG. 3, the slit 96A of the claw portion main body 96 is wider than the thickness of the clamp portion 98, and the clamp portion 98 in the slit 96A has a slit 98A as shown in FIG. One inner surface 99A is disposed so that one surface 98B of the clamp portion 98 is in sliding contact with the clamp portion 98 when the clamp portion 98 is opened and closed, and the difference between the width of the slit 96A and the thickness of the clamp portion 98 sandwiches the upper thread 14 here. It is said that it can be.
[0056]
Further, cutting edges 99B and 98C are respectively formed at opposite corners of the inner surface 99A of the slit 96A and the surface 98B of the clamp portion 98, and as shown in FIG. The upper thread 14 sandwiched (clamped) between the portions 98 is cut by the cutting blades 99B and 98C when the clamp portion 98 is closed. Further, even after cutting, as shown in FIG. 3B, the upper thread 14 is held by the clamp portion 98 and the claw portion main body 96 in the slit 96A, and the clamped state is maintained. Here, in order to securely clamp the upper thread 14, the positional relationship between the portion of the claw portion main body 96 where the thread scissors are started and the cutting edge portion 99 </ b> B is such that the upper thread 14 first contacts the claw portion main body 96, and thereafter It is better that a deviation occurs so as to come into contact with the cutting edge portion 99B and thread trimming.
[0057]
As shown in FIG. 2, the ring-shaped cam 100 is supported on a support plate 104 on the sewing machine body 80A side by a screw 100A so as to be swingable in a plane orthogonal to the rotation shaft 94, and a solenoid. The actuator 100B is oscillated within a certain range about the screw 100A via the oscillating shaft 100C, thereby adjusting the amount of eccentricity relative to the rotating shaft 94, that is, the opening degree of the clamp portion 98 relative to the claw body 96. It is configured as follows. Reference numeral 100 </ b> D in FIG. 2 indicates a long hole formed in the ring-shaped cam 100. The rocking shaft 100C is configured such that the ring-shaped cam 100 can be driven when the hook-shaped end portion 100E engages with the long hole 100D.
[0058]
As shown in FIG. 2, the thread knot 92 is inserted into a mounting hole 106 </ b> A formed at the shaft end of the drive shaft 106 so that the axial position and the rotational position can be adjusted. It is fixed at an arbitrary position by the fixing screw 106B and can be removed.
[0059]
A pulley 106C is attached to the end of the drive shaft 106 opposite to the yarn knot 92, and the pulley 106C is driven by a pulse motor 106E via a timing belt 106D. . As shown in FIG. 4, the pulley 106 </ b> C and the pulse motor 106 </ b> E are provided on the back side of the back plate 80 </ b> C that hangs down on the back side near the base end (side away from the needle 12) of the arm portion 80 </ b> B in the sewing machine body 80 </ b> A. It is fixed to.
[0060]
The yarn hooking device 86 includes a cylindrical cam 108, and the cylindrical cam 108 is attached to the drive shaft 106 with a screw 108A so as to be coaxial and axially and rotationally adjustable.
[0061]
The yarn hooking device 86 includes a yarn hooking claw 110 which is pushed out by a cam surface 108B which is an end surface of the cylindrical cam 108 or returned by a return spring 110A.
[0062]
The thread hooking claw 110 has a thread hooking claw support plate 86A on the side of the cylindrical cam 108 which is parallel to the drive shaft 106 at a position on the needle 12 side of the cylindrical cam 108 and a pin 110B on the cylindrical cam 108 side. Is supported in a swingable manner in a plane parallel to the.
[0063]
Further, a cam follower 110C that is slidably contacted with the cam surface 108B of the cylindrical cam 108 is attached to the yarn hooking claw 110, and the swing amount in the pushing direction of the upper thread 14 is determined according to the lift amount of the cam surface 108B. It has come to be.
[0064]
The cam surface 108B of the cylindrical cam 108 is formed with a low lift surface 109A, a high lift surface 109B, and a cam groove 108C extending obliquely in the proximal direction of the drive shaft 106. The cam groove 108C is formed obliquely in the reverse direction from the cam surface 108B. When the cam follower 110C is located at the bottom of the cam groove 108C, the thread hooking claw 110 is in the standby state most retracted by the return spring 110A. State.
[0065]
Further, when the cylindrical cam 108 is rotated in the forward direction (clockwise in FIG. 2), the cam follower 110C is driven along the cam groove 108C to the low lift surface 109A of the cam surface 108B, whereby the yarn hooking claw 110 is driven. Is protruded against the urging force of the return spring 110A, pushes the upper thread 14 stretched between the needle 12 and the clamping head 90, and the cylindrical cam 108 is further rotated in the forward direction. The thread hooking claw 110 further pushes out the upper thread 14 by the 109 surface.
[0066]
As shown in FIG. 5, the amount of extrusion from the low lift surface 109A to the high lift surface 109B is such that the claw 102 pulls the upper thread 14 to the maximum (CH) and then rotates clockwise to the cutting position. 14 slacks are absorbed.
[0067]
Here, the yarn hooking device 86 includes origin detecting means 112 for detecting that the rotational position of the inlet of the cam groove 108C in the cylindrical cam 108 is in the vicinity of the origin position beyond the positive direction of the cam follower 110C. I have.
[0068]
The origin detecting means 112 includes a rotating plate 112A that rotates coaxially with the driving pulley 106F on the side of the pulse motor 106E that drives the timing belt 106D, and a notch formed at one circumferential direction of the rotating plate 112A. 112B, and a limit switch 112C that comes into rolling contact with the outer periphery of the rotating plate 112A, is turned on at the position of the notch 112B, and outputs an origin detection signal.
[0069]
The sewing machine main body 80A is provided with a thread tensioner 120 for adjusting the tension of the upper thread 14, but in the sewing machine 80, the upper thread tensioner 120 for stopping the feeding of the thread is stopped. A thread take-off stop device 122, a thread take-up spring 124 in the thread tensioner 120, and a thread take-up spring stopper 126 for restricting displacement of the thread take-up spring 124 in the upper thread take-up direction at the time of hooking, the thread tensioner 120 An upper thread pull-back device 128 disposed in the upper thread path between the needle thread 12 and the needle 12 so that the upper thread can be pulled back by changing the amount of bending of the upper thread path. ing.
[0070]
As shown in FIG. 6, the upper thread feeding stop device 122 includes a pressing lever 122A mounted on an end portion of the thread tension spring 120A in the thread tensioner 120, and the pressing lever 122A of the thread tension spring 120A. And a solenoid 122B that is driven in a direction to shorten the set length.
[0071]
The upper thread feeding stop device 122 is composed of a solenoid 122B. In Further, the pressure lever 122A is driven rightward in FIG. 6 to increase the set pressure of the thread tension spring 120A, and the upper thread 14 passing through the thread tensioner 120 is strongly pressed through the thread tension plate 120B. The feeding in the needle direction is stopped. In order to increase the needle thread tension, a linear type motor such as a known hysteresis rotary tension or voice coil motor may be applied.
[0072]
As shown in an enlarged view in FIG. 7, the thread take-up spring stopper 126 includes a stopper lever 126A that can be locked to the thread take-up spring 124, and a solenoid that drives the stopper lever 126A in a direction to lock the thread take-up spring 124. 126B, and when the solenoid is energized, the stopper lever 126A is engaged with the thread take-up spring 124, and in FIG. 7, the swinging in the counterclockwise direction, that is, the swinging in the upper thread feeding direction is restricted. Yes. Reference numeral 126C in FIG. 7 denotes a return spring.
[0073]
The upper thread pull-back device 128 includes an upper thread between the thread tensioner 120 and the needle 12, as shown in FIGS. 8 and 9 (the upper thread feeding stop device 122 and the thread take-up spring stopper 126 are not shown). In the middle of the path, the thread guide 128A is arranged so that the position can be adjusted in the vertical direction and changes the magnitude of the bending of the upper thread path, and the upper steady position indicated by a two-dot chain line in FIG. And a yarn guide driving device 128B that is driven between the upper yarn pull-back position at the lower side, that is, the position for increasing the bending of the upper yarn path.
[0074]
As shown in FIG. 8, the thread guide 128A protrudes from a slit 130 formed on the side of the operator of the sewing machine main body 80A, and is substantially crank-shaped supported on the side of the sewing machine main body 80A by a shaft 128C. The lever structure is configured such that the upper thread 14 is hooked inside the outer corner portion.
[0075]
The yarn guide driving device 128B is supported on a side surface of the sewing machine main body 80A by a swing shaft 129 so as to be swingable, and a substantially L-shaped drive lever 128D whose tip is swingably engaged with the yarn guide 128A. And a solenoid 128E that is swingably engaged with the drive lever 128D.
[0076]
As shown in FIG. Thread When the limit switch 112C of the origin detecting means 112 outputs the origin detection signal when the knot control device 81 is in the mode of driving the yarn hooking claw 110 to the standby position, the pulse motor 106E is rotated in the reverse direction. In addition, the cam follower 110C is reliably positioned at the bottom of the cam groove 108C by driving a predetermined number of pulses in a state where the amount of current is reduced (current down).
[0077]
Here, as described above, the pulse motor 106E is disposed at a position spaced apart from the needle 12 on the lower side near the base end of the arm portion 80B in the sewing machine main body 80A. Therefore, the pulse motor 106E, which is an actuator of the yarn knotting device 84 and the yarn hooking device 86, does not need to be installed in a narrow place near these devices, and the degree of freedom in design can be expanded.
[0078]
The yarn knot control device 81 idles the cylindrical cam 108 to the home position in the forward direction by the pulse motor 106E after one rotation of the sewing machine 80 and before the next yarn hooking, and then the pulse motor The configuration is such that 106E is reversed by a predetermined number of pulses in the current down state.
[0079]
As shown in FIG. 11, the yarn knot control device 81 is configured so that an operator can set conditions using a thread winding number setting switch 81A, a sewing start thread remaining length setting switch 81B, and a thread type setting switch 81C. Further, the pulse motor piece feed switch 81D allows the pulse motor 106E to be finely driven manually to adjust the mutual relationship between the thread clamp device 82, the yarn knot device 84, and the yarn hooking device 86. Further, the operation timing of the solenoid 128E in the thread guide driving device 128B can be adjusted by a needle thread return timing setting switch 81E.
[0080]
Yarns have different rigidity depending on the material and the count, and if the rigidity is large, the resistance during rotation in the yarn knotting device 84 increases, so the rotational speed of the device must be slowed down to increase the torque. Accordingly, a thread type setting switch 81C is provided to optimize the rotation speed of the pulse motor 106E depending on the thread type.
[0081]
Next, the operation of the sewing machine 80 will be described with reference to the flowcharts of FIGS.
[0082]
In step 101, the power is turned on. In step 102, it is determined whether the sewing machine has started rotating. YES If so, go to Step 108.
[0083]
Next, in step 108, the pulse motor 106E is rotated in the forward direction at the set speed CW. In step 109, it is determined whether or not the limit switch 112C of the origin detection means 112 has detected the origin. YES That is, when the origin is detected, in step 110, the pulse motor 106E is stopped, in step 111, the drive current of the pulse motor 106E is reduced in current, and in step 112, the pulse motor 106E is rotated in the reverse direction by a predetermined number of pulses. To drive.
[0084]
This predetermined (set) number of pulses corresponds to a distance slightly longer than the bottom of the cam groove 108C from the origin, but further from the state where the cam follower 110C is at the stroke end with respect to the bottom of the cam groove 108C. Even if the drive 106E is driven, the current motor is in a down state, so that the pulse motor 106E does not become unreasonable.
[0085]
In the next step 113, it is determined whether or not the set number of pulses has been reached. YES If so, the pulse motor 106E is stopped in step 114.
[0086]
Next, in steps 115 to 117, the thread knot control device 81 reads the number of thread windings, the sewing start thread remaining length, and the thread type setting values that are preset by the operator.
[0087]
Next, it is determined in step 118 whether or not a thread trimming operation has been performed, YES If so, the process proceeds to step 119, where it is determined whether or not the upper axis of the sewing machine is placed higher. YES If in step 120 The A negative pressure is applied to the ramping head 90. Further, in step 121, the thread holding is released, and in step 122, it is determined whether or not the thread trimming after the previous series of stitches is finished, YES If so, the process proceeds to step 122A, the solenoid 128E is turned on, and the thread guide 128A is driven to the upper thread feeding position in the upper part in the drawing, and the slack of the thread is formed between the thread tensioner 120 and the needle 12.
[0088]
Next, the timer is activated in step 124, and after a predetermined time, in step 125, the wiper 88 of the thread clamp device 82 is swung to the left in the figure by the rotating shaft 88A, further protrudes forward, and then swung to the right. The upper thread 14 is hooked between the needle 12 and the fabric 18 by the thread clamp hook 88B.
[0089]
These operation times are set by a timer in step 124, and when the set time has elapsed, the swing of the wiper 88 is stopped in step 125.
[0090]
Next, by a timer in step 126, the thread end of the upper thread 14 hooked on the thread gripping hook 88B of the wiper 88 is moved into the negative pressure path 90B by the negative pressure from the suction port 90A of the clamping head 90 after a predetermined time. After the suction time has elapsed, the ball 90C in the clamping head 90 is driven by the clamping cylinder 90D, and the yarn end is pinched between the suction port 90A and the ball 90C to be clamped.
[0091]
Next, after the timer set time in step 128 ends, the negative pressure applied to the clamping head 90 is turned off in step 129. In addition, after holding the end of the upper thread 14 in the clamping head 90, after the timer set time of step 130 is completed, step 131 (hereinafter shown in the figure). 13 The sewing machine rotation is prohibited in
[0092]
If the sewing machine is rotated while the end of the upper thread 14 is held by the clamping head 90, the upper thread 14 is pulled when the needle 12 descends and is pulled out of the clamping head 90. This is to prevent it.
[0093]
Next, in step 132, it is determined whether or not the number of windings set by the operator is one.
[0094]
If it is 1 time, it will progress to step 133, and if it is 2 times or more, it will progress to step 134. In step 134, it is determined whether or not the set thread winding number is two times. YES If so, the process proceeds to step 135, and if it is three or more times, the process proceeds to step 136.
[0095]
In step 136, it is determined whether or not the set number of yarn windings is three times. YES If so, the process proceeds to step 137, and if it is four times or more, the process proceeds to step 138. In the same manner, the number of windings is sequentially increased and determined.
[0096]
When the set number of turns is one, in step 133, the pulse motor 106E is driven in the forward direction at the set speed ACW.
[0097]
At this time, in the process of Step 109 to Step 114 described above, the yarn knot 92 is directed downward as in the sewing machine 80 of FIG. 1, and in this state, the upper thread is hooked by the wiper 88 and the needle is hooked. When the upper thread 14 is stretched between the head 12 and the clamping head 90, the upper thread 14 is hooked on the inner corner 103 of the yarn knot 90 extending from the rotation shaft 94 to the claw 102.
[0098]
In this state, when the pulse motor 106E is rotated in the forward direction in step 133, the cylindrical cam 108 is integrally rotated by the drive shaft 106, and the cam follower 110C of the yarn hooking claw 110 is camped along the cam groove 108C. It is driven toward the surface 108B and gets on the cam surface 108B. Accordingly, the thread hooking claw 110 is pushed out against the return spring 110A, and the upper thread 14 is pushed out between the needle 12 and the cam portion 102 at the tip thereof.
[0099]
In this state, according to the rotation of the pulse motor 106E, the thread knot 92 rotates, and the upper thread is wound around the inner corner 103 of the claw 102 to form a ring. At this time, the sewing machine of FIG. 80 As in, the clamp portion 98 of the yarn knot 92 is opened and closed by the ring-shaped cam 100, and when the rotation is made approximately one turn, the side of the formed ring close to the clamping head 90 is cut and cut into the slit 96A. Clamp the thread end.
[0100]
Whether or not this clamping has been completed is determined in step 139 by determining whether or not the number of pulses for driving the pulse motor 106E has reached the set number of pulses.
[0101]
When the yarn knot 90 rotates approximately once, the process proceeds to step 140, and the speed of the pulse motor 106E is reduced to a speed BCW that can be stopped at any time without causing a step-out.
[0102]
Next, in steps 141 to 146, in the same process as in steps 109 to 114, the cylindrical cam 108 is reversed, and the cam follower 110C of the yarn hooking claw 110 is driven into the cam groove 108C from the cam surface 108B, and the standby position. Let me.
[0103]
Next, in step 147, the prohibition of sewing machine rotation is canceled, the process proceeds to step 163, the set value of the needle thread retracting timing setting switch 81E is read, and in step 164, it is determined whether the sewing machine has started rotating. YES If so, the process proceeds to the next step 165.
[0104]
In step 165, it is determined whether or not the pullback timing L · SW is reached. NO If so, go to step 166. YES If so, go to Step 167.
[0105]
In step 166, it is determined whether the upper shaft of the sewing machine has passed the lower position, YES If so, it is determined in step 168 whether the sewing machine tacho generator has reached the set value A, YES If so, the process proceeds to step 167 described above.
[0106]
In step 167, the solenoid 122B of the needle thread feeding stop device 122 is turned on to suppress the thread tensioner 120 to stop feeding of the upper thread, and in step 168, the solenoid 126B of the thread take-up spring stopper 126 is turned on to remove the thread. The spring 124 is restrained, and the upper thread is fed out by bending the thread take-up spring 124. Therefore, when the loop is formed on the upper thread 14 by the thread knot 92 of the thread knotting device 84, the upper thread is not supplied from the thread tensioner 120 and the thread take-up spring 124.
[0107]
For this reason, since the needle thread length from the needle 12 to the knot is shortened and the upper thread pull-back amount described later is small, variation in the needle thread length is reduced. Therefore, the thread length at the start of the next sewing is stabilized.
[0108]
Also, if the upper thread is loose, even if the needle 12 is lowered at the beginning of sewing, the ring formed on the thread knot 92 cannot be pulled so as to come out of the thread knot 92, so that the knot cannot be made. By restricting the upper thread feeding from the thread tensioner 120 and the thread take-up spring 124 in advance, the knot can be reliably formed.
[0109]
Next, in step 169, the timer is activated, and after a predetermined time, in step 170, the solenoid 128E of the upper thread pull-back device 128 is activated, and the thread guide 128A is pushed down to lengthen the path of the upper thread. Pull back from.
[0110]
At this time, as described above, the thread tensioner 120 and the thread take-up spring 124 are constrained and the upper thread is not drawn out from them, so that the amount of increase in the thread path formed by the descending of the thread guide 128A is exclusively. It is supplemented by the bent thread between the needle 12 and the thread knot 92.
[0111]
Accordingly, if the upper thread pull-back amount is set appropriately in advance, the upper thread loop comes out of the thread knot 92 when the needle 12 is lowered, and a knot is surely formed.
[0112]
Further, after the time set by the timer in the next step 171 has elapsed, the control of the thread take-up spring stopper 126 is released.
[0113]
This is because when the sewing machine further rotates and the needle 12 descends, and the thread path of the balance becomes longer due to thread pulling, the amount of the upper thread becomes insufficient, and the thread end clamped at the tip of the thread knot 92 This is to prevent the separation.
[0114]
Therefore, the knot of the upper thread is maintained so as not to come off from the thread knot 92 by the lowering of the needle 12. If the hook end (not shown) is not clamped while the upper thread 14 is hooked on the lower side of the fabric 18, the knot will come out on the back side of the fabric 18. Has been released.
[0115]
However, since it is necessary to release the clamp of the yarn end by the yarn knot 92 after the hooking of the hook is finished, the timer is operated in step 173, and the eccentric cam is turned on in step 174.
[0116]
That is, the ring-shaped cam 100 is driven by the actuator 100B in the direction in which the clamp 98 is opened, and the upper thread 14 with the knot that is restrained by the thread knot 92 after the previous series of stitches is released.
[0117]
Accordingly, since the needle 12 is in the ascending process at this time, the knot is not drawn into the hole formed in the fabric 18 by the needle 12 and goes out to the lower side of the fabric 18.
[0118]
In step 176, it is checked whether the tacho generator has reached the set value B, whether the yarn has been released, YES If so, the process proceeds to step 178, where the drive of the ring cam 100 by the actuator 100B is turned off. Further, in step 179, the timer is operated, and after the set time, the upper thread feeding stop device 122 is turned off in step 180, the thread tensioner 120 is released, and the process returns to step 115 described above.
[0119]
Next, the process proceeds from step 132 to step 134, and the case where the number of set thread windings is two will be described.
[0120]
In this case, in step 135, the pulse motor 106E is rotated in the forward direction at high speed DCW. This is because the yarn knotting operation is too slow when the set number of yarn windings is the same as that when the number of yarn windings is one.
[0121]
As shown in FIG. 15, the initial position of the yarn knot 92 is at a position substantially orthogonal to the line of the upper thread 14 stretched between the needle 12 and the clamping head 90. In FIG. Shown in °. At this time, the ring-shaped cam 100 is driven in advance by an actuator 100B at a position where its center is eccentric to the needle 12 side with respect to the rotary shaft 94 of the yarn knot 92 (plus eccentricity).
[0122]
Therefore, in this state, when the claw portion 102 is driven to rotate in the clockwise direction in the drawing around the rotation shaft 94, the clamp portion 98 is pushed in the closing direction by the ring-shaped cam 100, and therefore, as shown in FIG. Thus, the nail | claw part 102 does not open slightly.
[0123]
When the ring-shaped cam 100 is in an eccentric state, the clamp portion 98 is slightly opened, and the upper thread 14 may enter here.
[0124]
The claw portion 102 is slightly opened at the initial position indicated by 0 ° in the drawing and the position rotated by 180 ° since the ring cam 100 is the same as the non-eccentric state. However, at the initial position of 0 ° and the position rotated 180 °, the tip of the claw portion 102 is located away from the line of the upper thread 14, so that the upper thread 14 does not enter the claw portion 102.
[0125]
Whether or not the number of drive pulses of the pulse motor 106E has reached the set value A in step 148 whether or not the ring-shaped cam 100 has been decentered toward the needle 12 and has rotated about half a half from the initial position of 0 ° shown in the figure. Judged by no. YES If this is the case, the process proceeds to step 149, where the actuator 100B is turned off and returned to its original position by a return spring (not shown), so that the ring cam 100 is clamped in the drawing on the opposite side from the center of the rotary shaft 94 in the figure. It is eccentric toward the head 90 side. In this state, when the yarn knot 92 further rotates about half a half, the clamp portion 98 is further driven to close by the ring-shaped cam 100 in the same manner as described above, so that the upper portion between the nail portion main body 96 and the clamp portion 98 is raised. There is no thread entering.
[0126]
Whether or not the yarn knot 92 has rotated 180 ° to 360 ° from the initial position is determined based on whether or not the number of drive pulses of the pulse motor 106E has reached the set value B in step 105.
[0127]
Judgment result is YES If so, in step 151, the ring-shaped cam 100 is released from being decentered to the minus side by turning on the actuator 100B. That is, the ring-shaped cam 100 is returned to a state eccentric to the plus side (the needle 12 side).
[0128]
From this state, the thread knot 92 is further rotated about once. As described above, the ring cam 100 is eccentric to the plus side. The clamp portion 98 is closed even when it is caught, and the tip of the claw portion 102 is not opened even slightly, so that the upper thread 14 does not enter the tip.
[0129]
When further rotated about a half turn from there, the clamp portion 98 of the thread knot 92 is opened by the ring-shaped cam 100 eccentric to the plus side, and the upper thread 14 enters there, and in the same manner as described above, clamping, cutting, A process of clamping in the slit 96A is performed.
[0130]
The cut yarn end side is sucked from the suction port 90A toward the negative pressure path 90B by the ball 90C being pulled back by the clamping cylinder 90D, and is collected by the collecting means (not shown).
[0131]
Whether or not the second rotation of the yarn knot 92 has been completed is determined in step 152 based on whether or not the drive pulse of the pulse motor 106E has reached the set number of pulses. YES If so, the process proceeds to step 140 in the case where the number of windings is 1, and the same process as described above is obtained.
[0132]
When it is determined in step 136 that the number of set thread windings is 3, as shown in steps 137 to 161, the same process as in steps 148 to 151 in the case where the number of set thread windings is 2 is repeated twice. From step 161, it is determined in step 162 whether or not the final set number of pulses for one rotation has been reached, and then the process returns to step 140 described above.
[0133]
When the set number of thread windings is 4 or more, the above-described steps 148 to 151 are repeated by the set number of thread windings minus one, and then the process returns to step 140 through the same process as step 162.
[0134]
In the sewing machine 80, the thread hooking claws are all driven by a cylindrical cam. However, the present invention is not limited to this. For example, the thread hooking claws are directly driven by an actuator such as a solenoid. It may be. In this case, a cylindrical cam, a cam follower driven by the cylindrical cam, and a pulse motor reverse rotation control including an origin detecting means are not required.
[0135]
The upper thread feeding stop device 122 is configured to suppress the feeding of the thread from the thread tensioner 120 by pressing the thread tension spring 120A of the thread tensioner 120 with the pressing lever 122A. The invention is not limited to this. In short, it may be anything that can press the upper thread directly or indirectly by the pressing member and stop its feeding, for example, FIG. 17 As shown in FIG. 4, the upper thread 14 wound around the thread tension plate 120B of the thread tensioner 120 is directly pressed by the pressing shoe 132A at the tip of the lever 132 to feed the upper thread. Stop You may do it. Figure 17 Reference numeral 134 denotes a solenoid that swings the lever 132 via a spring 136 and elastically presses the pressing shoe 132A against the upper thread 14.
[0136]
Also, figure 18 As shown in FIG. 4, the upper thread 14 is sandwiched from the disk 138A sucked by the solenoid 138 in the middle of the thread path between the thread tensioner 120 and the needle 12, and the upper thread feeding is stopped. Good.
[0137]
In addition, the figure 19 As shown in FIG. 5, the set pressure of the thread tension spring 120A may be increased by attracting the central shaft 120C of the thread tensioner 120 by the solenoid 120D. In this case, the tension at the time of pulling the upper thread can be controlled in a plurality of stages by setting the tension force by the solenoid 120D in a plurality of stages.
[0138]
Further, the thread take-up spring stopper 126 is adapted to stop the operation of the thread take-up spring 124 by being hooked by the stopper lever 126A. However, the present invention is not limited to this, for example, as shown in FIG. As described above, the stopper 140A may be driven by the solenoid 140B via the lever 140C and brought into contact with the thread take-up spring 124, thereby restricting the displacement of the thread take-up spring 124 in the thread feeding direction.
[0139]
Also, figure 21 As shown in FIG. 5, the upper thread 14 may be pressed by the pressing shoe 142A at a position downstream of the thread take-up spring 124. Other parts are illustrations 17 The description is omitted by using the reference numeral.
[0140]
The upper thread pull-back device 128 adjusts the path length of the upper thread by driving the thread guide 128A moving in the vertical direction up and down by the thread guide driving device 128B. For example, as shown in FIG. 21, the yarn path may be adjusted by a swing lever-like yarn guide 142A.
[0141]
【The invention's effect】
Since the present invention is configured as described above, the knot of the upper thread is formed in the vicinity of the cut end, and the distance between the knot and the needle can be set accurately. Etc. have an excellent effect that the appearance at the start of sewing is not deteriorated by the thread tightly tightened or the thread protruding to the contrary.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a main part of a sewing machine according to an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an exploded perspective view of the same.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a state of cutting and holding an upper thread by a claw portion of a yarn knot
FIG. 4 is a perspective view showing a mounting state of a pulse motor which is a drive source of the yarn knotting device in the sewing machine.
FIG. 5 is a schematic front view showing a relationship between a thread knot, a needle, and a thread hook claw and a thread in the sewing machine.
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view showing an upper thread feeding stop device in the sewing machine.
FIG. 7 is a schematic front view showing a thread take-up spring stopper in the sewing machine.
FIG. 8 is a schematic front view showing an upper thread pulling device in the sewing machine.
FIG. 9 is a sectional view of the same.
FIG. 10 is a block diagram showing a control system of the sewing machine.
FIG. 11 is a front view showing an arrangement state of switches of the sewing machine.
FIG. 12 is a flowchart showing the operation of the sewing machine.
FIG. 13 is a flowchart showing the operation of the sewing machine.
FIG. 14 is a flowchart showing the operation of the sewing machine.
FIG. 15 is a diagram showing the action and relationship of the yarn knot and the ring cam of the yarn knot device in the sewing machine;
FIG. 16 is a timing chart showing the operation of the sewing machine
FIG. 17 is a schematic front view showing an example of another embodiment of an upper thread feeding stop device;
FIG. 18 is a side view showing an example of still another embodiment of the upper thread feeding stop device.
FIG. 19 is a sectional view showing still another example of the upper thread feeding stop device according to another embodiment.
FIG. 20 is a front view showing an example of another embodiment of the thread take-up spring stopper.
FIG. 21 is a front view showing still another example of still another embodiment of the thread take-up spring stopper.
22 is a schematic front view showing an example of another embodiment of the upper thread pull-back device. FIG.
[Explanation of symbols]
12 ... Needle
14 ... Upper thread
18 ... Fabric
80 ... Sewing machine
80A ... sewing machine
80B ... Arm
81. Yarn knot control device
81A ... Number of spool winding setting switch
81B ... Sewing start thread remaining length setting switch
81C ... Thread type setting switch
81D ... Pulse motor top switch
81E ... Needle thread return timing setting switch
82 ... Thread clamp device
84 ... Yarn knotting device
85 ... Control device
86 ... Yarn hanging device
86B ... Reverse rotation control device
88 ... Wiper
88A ... Rotating shaft
88B ... Thread clamp hook
90 ... Clamping head
92 ... thread knot
94: Rotating shaft
96 ... nail body
96A ... Slit
98 ... Clamp part
100 ... Ring-shaped cam
100B ... Actuator
102 ... nail part
103 ... Inner corner
106: Drive shaft
106A ... Mounting hole
106B ... Fixing screw
106E ... Pulse motor
108 ... Cylindrical cam
108B ... cam surface
108C ... Cam groove
110 ... thread hook nail
110C ... Cam follower
112: Origin detecting means
120 ... thread tensioner
122 ... Upper thread feeding stop device
124 ... thread take-up spring
126 ... Thread take-up spring stopper
128 ... Upper thread pulling device
128A, 142A ... thread guide
128B ... Yarn guide drive device

Claims (6)

針に掛けられる上糸と、該上糸に絡ませる下糸とを、シート状物へ縫い込ませ、上記上糸は、糸取りばねを備えた糸調子器を介して針に供給されるミシンにおいて、
一連の縫い込みが終了した後に、前記針と前記シート状物との間の上糸を把み、該針の側方に引張って上糸を該針の針穴から斜め上方に張り渡す糸つかみ装置と、この糸つかみ装置により張り渡された上糸に接触する位置に配置され、該上糸を絡めて輪を作ると共に、該輪の前記糸つかみ装置側を切断し、且つ、切断された上糸の針側の端部を把んで前記輪を通して結び目を形成する糸結び装置と、前記糸調子器と前記糸取りばねより上流側の上糸との少なくとも一方を押圧する押圧部材を備え、前記糸結び装置により上糸を絡めて輪を作る際に作動され、上糸の繰出しを停止する上糸繰出し停止装置と、を設けたことを特徴とするミシン。
In a sewing machine, an upper thread to be hung on a needle and a lower thread to be entangled with the upper thread are sewn into a sheet-like material, and the upper thread is supplied to the needle through a thread tensioner having a thread take-up spring. ,
After a series of stitches is finished, a thread clamp that holds the upper thread between the needle and the sheet-like material and pulls the upper thread obliquely upward from the needle hole of the needle by pulling it to the side of the needle The device and the upper thread stretched by the thread gripping device are arranged in contact with each other, and the upper thread is entangled to form a ring, and the thread gripping device side of the ring is cut and cut. A thread knot device for grasping an end of the upper thread on the needle side and forming a knot through the ring; and a pressing member for pressing at least one of the thread tensioner and the upper thread upstream of the thread take-up spring, A sewing machine comprising: an upper thread feeding stop device that is operated when an upper thread is entangled by a yarn knotting device to form a ring, and stops the upper thread feeding.
針に掛けられる上糸と、該上糸に絡ませる下糸とを、シート状物へ縫い込ませ、上記上糸は、糸取りばねを備えた糸調子器を介して針に供給されるミシンにおいて、
一連の縫い込みが終了した後に、前記針と前記シート状物との間の上糸を把み、該針の側方に引張って上糸を該針の針穴から斜め上方に張り渡す糸つかみ装置と、この糸つかみ装置により張り渡された上糸に接触する位置に配置され、該上糸を絡めて輪を作ると共に、該輪の前記糸つかみ装置側を切断し、且つ、切断された上糸の針側の端部を把んで前記輪を通して結び目を形成する糸結び装置と、前記糸調子器と前記糸取りばねより上流側の上糸との少なくとも一方を押圧する押圧部材を備え、前記縫い始めの針下降時の、前記糸結び装置により上糸を絡めて輪を作る際に作動され、上糸の繰出しを停止する上糸繰出し停止装置と、を有してなり、縫い始めに、前記針により上糸が引張られることにより、前記上糸の輪が、前記糸結び装置から抜け出て締められ、結び目が完成することを特徴とするミシン。
In a sewing machine, an upper thread to be hung on a needle and a lower thread to be entangled with the upper thread are sewn into a sheet-like material, and the upper thread is supplied to the needle through a thread tensioner having a thread take-up spring. ,
After a series of stitches is finished, a thread clamp that holds the upper thread between the needle and the sheet-like material and pulls the upper thread obliquely upward from the needle hole of the needle by pulling it to the side of the needle The device and the upper thread stretched by the thread gripping device are arranged in contact with each other, and the upper thread is entangled to form a ring, and the thread gripping device side of the ring is cut and cut. A thread knot device for grasping an end of the upper thread on the needle side and forming a knot through the ring; and a pressing member for pressing at least one of the thread tensioner and the upper thread upstream of the thread take-up spring, An upper thread feeding stop device that is operated when making a ring by entwining the upper thread with the thread knotting device at the time of lowering the needle at the start of sewing, and stops the feeding of the upper thread. When the upper thread is pulled by the needle, the loop of the upper thread is Et exit tightened, sewing, characterized in that knot is completed.
針に掛けられる上糸と、該上糸に釜により絡ませる下糸とを、シート状物へ縫い込ませ、上記上糸は、糸取りばねを備えた糸調子器を介して針に供給されるミシンにおいて、
一連の縫い込みが終了した後に、前記針と前記シート状物との間の上糸を把み、該針の側方に引張って上糸を該針の針穴から斜め上方に張り渡す糸つかみ装置と、この糸つかみ装置により張り渡された上糸に接触する位置に配置され、該上糸を絡めて輪を作ると共に、該輪の前記糸つかみ装置側を切断し、且つ、切断された上糸の針側の端部を把んで前記輪を通して結び目を形成する糸結び装置と、前記糸取りばねに掛止自在とされ、前記縫い始めの針下降時に、糸取りばねに掛止され該糸取りばねの上糸繰出し方向への変位を規制するとともに、前記縫い始めの針下降によりシート状物の下側に突出した前記上糸を、前記釜による引込み開始以後に糸取りばねを開放する糸取ばねストッパと、を有してなり、縫い始めに、前記針により上糸が引張られることにより、前記上糸の輪が、前記糸結び装置から抜け出て締められ、結び目が完成することを特徴とするミシン。
An upper thread to be hung on the needle and a lower thread to be entangled with the upper thread by a hook are sewn into the sheet-like material, and the upper thread is supplied to the needle through a thread tensioner having a thread take-up spring. In the sewing machine
After completing a series of stitches, a thread clamp that holds the upper thread between the needle and the sheet-like material and pulls the upper thread obliquely upward from the needle hole of the needle by pulling it to the side of the needle The device and the upper thread stretched by the thread gripping device are arranged in contact with each other, and the upper thread is entangled to form a ring, and the thread gripping device side of the ring is cut and cut. A thread knot device for grasping an end of the upper thread on the needle side and forming a knot through the ring, and a thread take-up spring which can be freely hooked to the thread take-up spring and hooked on the thread take-up spring when the needle is lowered at the start of sewing. A thread take-up spring stopper that restricts displacement in the upper thread feeding direction and opens the thread take-up spring after the upper thread protruding below the sheet-like material by the lowering of the needle at the start of sewing is started by the hook. And at the beginning of sewing, the needle thread is By being tensile, wheels of the upper thread, tightened exits from the yarn knot device, a sewing machine, characterized in that knot is completed.
糸調子器を介して供給され、針に掛けられる上糸と、該上糸に絡ませる下糸とを、シート状物へ縫い込ませるミシンにおいて、
一連の縫い込みが終了した後に、前記針と前記シート状物との間の上糸を把み、該針の側方に引張って上糸を該針の針穴から斜め上方に張り渡す糸つかみ装置と、この糸つかみ装置により張り渡された上糸に接触する位置に配置され、該上糸を絡めて輪を作ると共に、該輪の前記糸つかみ装置側を切断し、且つ、切断された上糸の針側の端部を把んで前記輪を通して結び目を形成する糸結び装置と、前記糸結び装置と糸調子器との間の上糸の経路の途中に、位置調節自在に配置され、前記経路の屈曲の大きさを変える糸案内を含む上糸引戻し装置と、を設けたことを特徴とするミシン。
In a sewing machine for sewing an upper thread that is supplied via a thread tensioner and is hung on a needle and a lower thread that is entangled with the upper thread into a sheet-like material,
After a series of stitches is finished, a thread clamp that holds the upper thread between the needle and the sheet-like material and pulls the upper thread obliquely upward from the needle hole of the needle by pulling it to the side of the needle The device and the upper thread stretched by the thread gripping device are arranged in contact with each other, and the upper thread is entangled to form a ring, and the thread gripping device side of the ring is cut and cut. In the middle of the path of the upper thread between the thread knotting device and the thread tensioner, the thread knot device for grasping the needle side end of the upper thread and forming a knot through the ring, the position is freely adjustable, An upper thread pull-back device including a thread guide that changes the degree of bending of the path is provided.
請求項4において、前記上糸引戻し装置は、一連の縫い込みが終了した後に前記糸つかみ装置により上糸を引張る直前に前記経路の屈曲を小さくする方向に、又、前記糸結び装置による糸結び終了時に、前記経路の屈曲を大きくする方向に、それぞれ前記糸案内を駆動するようにされたことを特徴とするミシン。  5. The upper thread pull-back device according to claim 4, wherein the upper thread pull-back device is configured to reduce the bending of the path immediately before the upper thread is pulled by the thread gripping device after a series of stitches is finished, and A sewing machine characterized in that, at the end, the yarn guide is driven in the direction of increasing the bending of the path. 針に掛けられる上糸と、該上糸に絡ませる下糸とを、シート状物へ縫い込ませるミシンにおいて、
一連の縫い込みが終了した後に、前記針と前記シート状物との間の上糸を把み、該針の側方に引張って上糸を該針の針穴から斜め上方に張り渡す糸つかみ装置と、この糸つかみ装置により張り渡された上糸に接触する位置に配置され、該上糸を絡めて輪を作ると共に、該輪の前記糸つかみ装置側を切断し、且つ、切断された上糸の針側の端部を把んで前記輪を通して結び目を形成する糸結び装置と、糸掛け装置と、を設けてなり、前記糸結び装置は、前記糸つかみ装置により張り渡された上糸に略直交する回転中心軸線廻りに回転自在の回転軸、及び、この回転軸の先端から連続的に、略90°屈曲延在された爪部を含む糸結び爪を有してなり、前記上糸を、前記回転軸から前記爪部に至る内側角部にかけて、該回転軸を回転させることにより、該回転軸を巻く上糸の輪を形成し、前記糸掛け装置は、前記針と前記糸結び爪との間の前記張り渡された上糸に接触可能な位置に配置され、前記上糸を、前記糸結び爪の回転軸と平行で、且つ、その先端方向に変位させ、該上糸を前記糸結び爪の内側角部で爪部先端方向に屈曲して掛けさせる糸掛け爪と、この糸掛け爪を駆動するアクチエータとを備えてなり、このアクチエータは、前記糸掛け爪の先端方向への変位量を、前記糸結び爪の回転角度が、上糸の経路長を最も長くするとき、及び、糸結び装置により上糸を切断するとき、にそれぞれ上糸を張る位置に、前記糸掛け爪を駆動するようにされたことを特徴とするミシン。
In a sewing machine for sewing an upper thread to be hung on a needle and a lower thread to be entangled with the upper thread into a sheet-like material,
After completing a series of stitches, a thread clamp that holds the upper thread between the needle and the sheet-like material and pulls the upper thread obliquely upward from the needle hole of the needle by pulling it to the side of the needle The device and the upper thread stretched by the thread gripping device are arranged in contact with each other, and the upper thread is entangled to form a ring, and the thread gripping device side of the ring is cut and cut. A yarn knot device for grasping an end of the upper thread on the needle side and forming a knot through the ring, and a yarn hooking device are provided. A rotation shaft that is rotatable about a rotation axis substantially perpendicular to the rotation axis, and a thread knot that includes a claw portion that is bent and extended approximately 90 ° continuously from the tip of the rotation shaft. By rotating the rotary shaft over the inner corner from the rotary shaft to the claw portion Forming a loop of an upper thread that winds around the rotating shaft, and the thread hooking device is disposed at a position that can contact the stretched upper thread between the needle and the thread knot, and the upper thread A thread hooking claw that is parallel to the rotational axis of the thread knot and is displaced in the direction of its tip, and the upper thread is bent and hooked in the direction of the tip of the nail at the inner corner of the thread knot; An actuator for driving the yarn hooking claw, and the actuator has a displacement amount in the tip direction of the yarn hooking claw, and when the rotation angle of the yarn knot makes the upper thread path length the longest. The sewing machine is characterized in that the thread hooking claw is driven to a position where the upper thread is tensioned when the upper thread is cut by the thread knotting device.
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