JP3863029B2 - 肩部を有する容器内面への粉体塗装装置並びに粉体塗装方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルミチューブやエアゾール缶などの金属製容器内面へ樹脂被膜などを静電塗装するのに好適に使用し得る粉体塗装方法、並びに、肩部を有する容器内面への粉体塗装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ペースト状の内容物を収容するための容器として、アルミチューブが使用されている。アルミチューブは、円筒状の胴部の一端に肩部を介して口部を有し、他端に裾部開口を有した形状であって、口部にキャップを装填し、内容物を裾部開口からチューブ内部に充填した後に、裾部開口を折締め封止されている。これにより、内容物は外気と遮断され、空気や湿気による変質や劣化を抑えた状態で長期保存することが可能である。また、チューブは、円筒状の胴部に対して、肩部から口部にかけて縮径された形状であり、肩部は円錐台形状を呈し、口部は、一般に胴部よりもかなり小径とされている。
【0003】
チューブの素材には、アルミニウム、錫、鉛、あるいはこれらの金属の合金が多用される。金属製のチューブは、胴部を押圧して内容物を口部から押し出した後も、胴部は押圧後の形状を維持する。従って、使用時に容器内部へ外気が侵入し難く、内容物の変質や劣化が抑制される。また、加工性にも優れている。このような金属製のチューブは、ペースト状の内容物、例えば、薬剤、整髪剤、染毛剤、化粧品、食料あるいは接着剤などを収容保存する容器として多用され、携帯にも便利である。
【0004】
ところで、金属製のチューブに充填する内容物には、金属に対して腐食性を有するものもある。腐食性内容物が充填される場合は、内面に耐食性を有する樹脂などの被膜を形成したチューブが用いられる。従来より、このような樹脂被膜をチューブ内面へ塗装するために粉体静電塗装が採用されている。
この粉体静電塗装は、次の方法で行われる。まず、チューブの裾部開口にスプレーガンを挿入する。そして、静電気帯電した樹脂の微粒粉体を空気と共にスプレーガンからチューブ内へ加圧噴射し、樹脂粉体をチューブ内面に付着させる。この後チューブを加熱し、樹脂粉体を溶融させてチューブ内面に樹脂被膜を形成させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のように粉体塗装を行う場合、樹脂粉体をチューブの裾部開口からチューブ内へ加圧噴射して内面に付着させるが、チューブ内へ樹脂粉体を噴射すると、チューブ容器の肩部内面に多量の樹脂粉体が付着し易く、チューブの口部、肩部並びに胴部の内面に均一に樹脂粉体を付着させることが困難であった。この結果、チューブの肩部の樹脂被膜が厚くなり、内容物の押し出しに支障を生じていた。特に、肩部を押圧変形し難くなるため、内容物が残り少なくなったときに肩部近傍の内容物の押し出しが困難となる。
【0006】
また、肩部内面の樹脂被膜の肉厚が大きくなると、溶融後の二次収縮によって口内の被膜が脱落し易くなるという問題もある。
【0007】
また、折締め封止されるチューブ裾部内面には上記樹脂粉体が塗装されないマスキング部を設けることが要求されることがあるが、前記したように、チューブ容器の裾部開口から樹脂粉体を噴射するため、裾部開口近傍にだけ部分的に樹脂粉体を付着させない部位を設けることが困難であった。
【0008】
そこで、従来は、樹脂粉体の噴射圧力や噴射流量を調整して塗装状況を見極めつつ粉体塗装が行われていた。しかし、従来の塗装方法では、肩部に樹脂粉体を適量付着させるように調整すると、胴部に付着する樹脂粉体が減少して塗装が欠落する部位(ピンホール)が生じていた。逆に、胴部に樹脂粉体を適量付着させるように調整すると、肩部に付着する樹脂粉体が増大する結果を招いていた。同様に、胴部に均一に樹脂粉体を付着させつつ裾部開口近傍に樹脂粉体の付着量を低減させた部位を安定形成させることが困難であった。
【0009】
また、従来の塗装装置では、噴射圧力や噴射流量を所定量に調整して粉体塗装を行うにも拘わらず、塗装毎にチューブ内面に形成される樹脂被膜の厚さが大きくばらつき、製品の歩留まりが極めて悪かった。その上、粉体による流路やスプレーガンの目詰まりが生じ易く改善が望まれていた。
【0010】
本発明は、前記した問題点に着目して提案されるもので、チューブなどの肩部を有する容器の内面に安定して均一な膜厚の被膜を形成できる粉体塗装装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するために、本発明者らは次の技術的手段を講じた。
本発明の肩部を有する容器内面への粉体塗装装置は、円筒状の胴部の軸方向一端に肩部を介して口部が設けられた容器を保持する容器ホルダーと、該ホルダーに保持される容器の胴部の軸方向他端の裾部開口から容器内に粉体を噴射するスプレーガンと、噴射のための粉体を気体流と共にスプレーガンに移送するための第1の流路と、該流路を介して移送される粉体のための気体流をスプレーガンに供給するための第2の流路と、容器の口部から余剰粉体を吸引回収するための第3の流路と、容器の胴部の裾部開口から余剰粉体を吸引回収するための第4の流路と、前記第1〜第4の流路のうちの少なくとも1つの流路に関連する少なくとも一つの制御手段とを備えることができる。該制御手段は、それに関連する流路が所定の流量及び/又は流路内圧力を有するように帰還制御を行うものであってよい。
【0012】
上記第1〜第4の流路は、スプレーガン若しくは容器ホルダーに直接的に接続されるものであってもよく、また、スプレーガンやホルダーに直接取り付けられるものでなくとも、それぞれの目的とする動作を行わせるために配設された作動用流体圧配管によって構成されていてもよい。また、流量若しくは流路内圧力に基づく帰還制御は、流路の所定の部位における流量若しくは圧力に基づいていればよく、流路全体を考慮する必要はないが、複数位置における流量若しくは圧力の相関関係に基づいて帰還制御することも可能である。
【0013】
また、第2の流路によってスプレーガンに供給される気体流は、第1の流路を介して移送される粉体をスプレーガン内で拡散乃至攪拌させるためのものであってもよく、第1の流路を介して移送される粉体にスプレーガン内で混合する(エア・ミキシングする)ためのものであってもよい。上記気体流の利用法は、スプレーガンの形式や構造、塗装対象となる容器の材質や大きさ、形成すべき塗膜の膜厚やその材料等に応じて、適宜変更できる。いずれの場合であっても、後述するように、予め塗装試験によってデータを収集し、再現性に優れ良好な塗装が行われる条件に基づいて、帰還制御を行えばよい。
【0014】
また、上記帰還制御の制御対象は、関連する流路の流れ方向所定箇所の流量乃至流路内圧力を調整し得る適宜のレギュレータとすることができ、比例制御弁、絞り弁、流量調整弁などの電磁制御弁を用いることが好ましい。レギュレータは、制御手段が関連する流路の流れ方向中途部に配設することができ、複数箇所に設けることも可能である。好ましくは、レギュレータと、スプレーガン若しくは容器ホルダーとの間で流路に圧力センサ若しくは流量センサを設け、このセンサの検知信号に基づいてレギュレータを帰還制御することが可能である。
【0015】
好ましくは、各流路における乱流の発生等を抑えて不安定要素を排除するために、各流路の配管構成を最適化すると共に、各流路への供給空気圧力の安定化を図ることが好ましい。例えば、各流路の内径を調整すると共に、各流路構成部材の接続部内壁の段差や突出部を取り除いて、流路抵抗を極力少なくすることができる。また、流路内径の変化を要する部位では、縮径あるいは拡径をできる限り緩やかにするのが好ましい。更に、流路の折曲部では、曲率半径を大きくする対策を講じるのが良い。また、各流路に加圧空気を供給するエアータンクの容量を増大し、噴射中における供給空気圧力あるいは吸引空気圧力が低下しないようにすることができる。
【0016】
上記配管構成の最適化により、気体の急激な流動時、則ち、気体の供給開始時あるいは吸引開始時の立ち上がりにおける流路内圧力の急激な変動を概ね抑えることができる。また、供給空気圧力の安定化により、噴射中における流路内圧力の低下を抑えることができる。
【0017】
そして、これらの配管の最適化および供給空気圧力の安定化された装置構成において、試験によってデータを収集し、このデータに従って上記制御手段による帰還制御を行うことにより、各流路において過渡的な流路内圧力乃至流量変動が生じることもなく、しかも、各流路の気体の供給時間あるいは吸引時間の全時間帯に渡って安定した流路内圧力乃至流量を得ることが可能となる。そして、厚さ変動が少なく塗装欠け(ピンホール)のない樹脂被膜が容器内面へ形成させるとともに、安定した裾部におけるマスキングの形成を行うことが可能となる。また、同一条件下で塗装試験を繰り返し行っても、樹脂被膜およびマスキングの形成状況のばらつきが少なく、再現性が高いものとなる。
【0018】
このように本発明では、配管構成の最適化や供給空気圧の安定化により過渡的な圧力乃至流量変動が概ね排除されており、更に、制御手段によって圧力変動若しくは流量変動を抑える帰還制御を施している。これにより、噴射毎の流路内圧力を極めて安定させた制御を行うことができ、容器内面へ均一な樹脂被膜を安定して形成させることが可能となった。
【0019】
また、本発明では、各流路における流路内圧力または流量のいずれか一方が所定値となるように制御手段によって帰還制御を行うことができる。また、流路内圧力および流量の双方が各々所定値となるように帰還制御を行うことも可能である。
【0020】
上記本発明の粉体塗装装置において、第1〜第4の流路のそれぞれに制御手段を設けることが最も好ましい。これによれば、各流路毎に制御手段によって流路内圧力または流量、あるいは、これらの双方を所定値に維持する制御が行われる。これにより、粉体を容器内面へ均一に付着させることができ、また、裾部のマスキングの安定性を向上できる。
【0021】
また、制御手段は、流路内圧力及び/又は流量を調整するためのレギュレータと、流路内圧力及び/又は流量を検知するセンサと、該センサの検知信号に基づいてレギュレータを帰還制御するコントローラとを備えることができる。
【0022】
レギュレータには、流路開口面積を可変制御するものなど、適宜のものを用いることができ、例えば、流量制御弁、圧力制御弁などを用いることができる。流量制御弁としては、可変オリフィス弁やチョーク弁などの絞り弁、流量調整弁、分流弁、集流弁を挙げることができる。圧力制御弁としては、リリーフ弁、安全弁、減圧弁、シーケンス弁、カウンタバランス弁、アンローダ弁を挙げることができる。また、レギュレータは、油圧や空気圧などの流体圧によって駆動されるものを採用しても良いが、比例電磁式制御弁やサーボ弁などの電磁弁を用いるのが好ましい。
【0023】
この構成によれば、コントローラは、予め設定された流路内圧力設定信号及び/又は流量設定信号とセンサで検知された流路内圧力検知信号及び/又は流量検知信号とを比較する。そして、これらの設定信号と検知信号とを比較して帰還信号を生成し、生成した帰還信号をレギュレータに印加する。これにより、レギュレータは帰還信号を受けて、予め設定された流路内圧力設定信号及び/又は流量設定信号に応じた流路内圧力及び/又は流量を維持するように流路開口面積等を制御する。
【0024】
本発明によれば、配管構成の最適化および供給空気圧力の安定化により流路内圧力の変動を概ね排除しておき、更に、制御手段によって各流路の流路内圧力あるいは流量を所定値に帰還制御することによって、噴射毎の流路内圧力や流量を極めて安定化することが可能である。
【0025】
さらに、制御手段に関連する流路を開閉するための制御弁を備えていてもよい。これによれば、制御弁の開閉タイミングを、センサの検知信号に基づいて帰還制御可能である。則ち、レギュレータで制御できないような急峻な流路内圧力変動や流量変動が仮に生じた場合でも、各流路への気体の供給時間を調整して変動を補償させる制御を行うことが可能となる。これにより、粉体の付着状態を安定させ、ばらつきの少ない粉体塗装を行うことが可能となる。
【0026】
また、第1の流路に、流路を開閉するための制御弁と、流路内圧力及び/又は流量を検知するセンサとを設け、制御弁を開いた時点以降のセンサの検知信号に基づいて、制御弁を閉じるタイミングを判定する判定手段を備えることもできる。これによれば、例えば、流量を検知する流量センサを用いて、制御弁を開いた時点から第1の流路を流れる気体の総流量に基づいた制御を行うことが可能である。例えば、判定手段は、制御弁を開いた時点以降の流量センサの流量検知信号を受けてその積分信号を生成し、生成した積分信号が所定値に達すると制御弁を閉じる制御を行うことができる。また、この判定手段と、上記制御手段とを、共通のシーケンサやコンピュータなどの制御装置によって実現することも可能である。
【0027】
この構成によれば、粉体の噴射毎に、第1の流路を介してスプレーガンに移送される気体の総流量を一定にした制御を行うことが可能である。従って、第1の流路の流量が一時的に変動しても、粉体を含む気体の総供給量が一定となるように制御されるので、粉体の付着状態のばらつきを抑えることが可能となる。
【0028】
また、圧力センサを用いた構成を採ることも可能である。則ち、判定手段によって第1の流路の流路内圧力の積分信号を生成する構成とすれば、第1の流路において供給する気体の総圧力を一定にした制御を行うことも可能である。これにより、第1の流路の流路内圧力が一時的に変動しても、圧力変動に伴う粉体供給量の変動を補償させる制御が可能となる。
【0029】
尚、上記制御弁、センサおよび判定手段は、第1の流路のみならず、第2〜第4の流路にそれぞれ設けることも可能である。
【0030】
また、第1〜第4の流路毎に、流路を開閉する制御弁を設けることが好ましい。これによれば、第1の流路の制御弁の開閉制御に対して、第2〜第4の流路の制御弁の開閉制御を各々独立して行うことができる。
従って、予め、均一な厚さの樹脂被膜および安定したマスキングが形成される制御弁の開閉タイミングデータを収集することにより、データに基づいて各流路の制御弁を独立に制御して、安定した塗装を行うことが可能である。
【0031】
さらに、各流路に設けた制御弁の開閉に応じてスプレーガンから粉体が噴射される間、帰還制御をオフした場合であっても流路内圧力または流量がほぼ一定となるように、各流路が構成されているものとするのが好ましい。
【0032】
帰還制御をオフにした状態でも各流路の流路内圧力や流量を安定化するには、少なくとも、気体(空気)の供給源あるいは回収源(吸引源)となるエアータンクの圧力を安定させることが有効である。この構成は、前記した様に、エアータンクの加圧能力を向上させたり、あるいは、エアータンクの容量を増大させることにより実施可能である。また、別の構成としては、1つのエアータンクを各流路で共有する構成であれば、エアータンクから供給される空気を一時的に充填する加圧タンクを各流路毎に備えた構成を採ることができる。この構成では加圧タンクは、少なくともスプレーガンから粉体が噴射される間は、所定の圧力または流量の空気を供給可能なものを用いれば良い。
他の安定化手段としては、各流路の流路抵抗をできるだけ小さくしたり、流路の断面積を均一化したり、配管の曲げ部を極力廃止したりすることを挙げることができる。
これらの構成によれば、スプレーガンから粉体が噴射される間は、帰還制御がオフされても流路内圧力または流量を安定化することが可能となる。
また、第3または第4の流路についても、同様の構成を採ることができる。則ち、少なくともスプレーガンから粉体が噴射される間は、所定の圧力または流量の空気を吸引可能なエアータンクまたは加圧タンクを用いた構成を採れば良い。
【0033】
また、本発明は、円筒状の胴部の軸方向一端に肩部を介して口部が設けられた容器を容器ホルダーに保持し、該ホルダーに保持された容器の胴部の軸方向他端の裾部開口から容器内にスプレーガンから粉体を噴射することにより、容器内面に粉体を塗装する方法に関する。該方法において、噴射のための粉体を気体流と共に第1の流路を介してスプレーガンに移送することができる。また、移送された粉体のための気体流を第2の流路を介してスプレーガンに供給することができる。また、容器の口部から余剰粉体を第3の流路を介して吸引回収するとともに、容器の胴部の裾部開口から余剰粉体を第4の流路を介して吸引回収することができる。さらに、前記第1〜第4の流路のうちの少なくとも1つの流路が所定の流量及び/又は流路内圧力を有するように帰還制御を行うことができる。
【0034】
上記帰還制御は、第1〜第4の流路毎にそれぞれ行うことができる。また、前記帰還制御は、肩部内面に塗装される粉体により形成される被膜の平均膜厚の、胴部内面に塗装される粉体により形成される被膜の平均膜厚に対する比が、10未満、より好ましくは5未満、さらに好ましくは1.5未満となるように行うことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の好適な実施形態に係る静電粉体塗装装置1の全体構成を示している。この静電粉体塗装装置1は、チューブホルダ3(容器ホルダ)と、スプレーガン4と、粉体供給ユニット5と、撹拌空気供給ユニット6と、裾部側粉体回収ユニット7と、口部側粉体回収ユニット8と、装置1の動作の制御を司るシーケンサ9(コントローラ)とを備えている。
【0036】
チューブホルダ3は、粉体塗装工程の間、アルミチューブ2(容器)を保持するために設けられる。スプレーガン4は、チューブ2の内部に粉体Cを噴射するために設けられるものであって、矢印Aに示すようにホルダー3に対して軸方向に進退可能に構成されている。粉体供給ユニット5は、粉体を気体流(空気流)と共に粉体供給流路51(第1の流路)を介してスプレーガン4へ移送する。撹拌空気供給ユニット6は、粉体Cを撹拌するための気体流(空気流)を撹拌空気供給流路61(第2の流路)を介してスプレーガン4へ供給する。裾部側粉体回収ユニット7は、チューブ2の裾部側から余剰粉体を裾部側回収流路71を介して吸引回収する。口部側粉体回収ユニット8は、チューブ2の口部側から余剰粉体を口部側回収流路81を介して吸引回収する。
【0037】
この装置1により、図2に示すように、スプレーガン4の噴射ノズル41先端から矢印Bで示すように帯電した樹脂粉体をチューブ2内部に噴射するとともに、チューブ2の裾部並びに口部からそれぞれ矢印C,Dで示すように余剰粉体を吸引回収することで、チューブ2の胴部21、肩部22並びに口部23にわたって、それらの内面にほぼ均一な膜厚の耐食性被膜24を形成するとともに、裾部21aの内周面にはマスキングにより被膜24が形成されないように、チューブ2の内面に粉体を静電塗装することが可能である。
【0038】
なお、粉体塗装装置1によって静電塗装される粉体としては、適宜の樹脂材を粉砕してなる微粒粉体を用いることができる。例えば、熱硬化性樹脂材であるエポキシ樹脂、メラミン樹脂などの樹脂粉体、あるいは、熱可塑性樹脂材であるポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂あるいはポリエステル樹脂などの樹脂粉体を採用可能である。この樹脂材は、チューブ2の内容物に対する化学的安定性や、チューブ2の構成材料に対する接着性などを考慮して選定することができ、特定の樹脂材に限定されるものではない。
【0039】
装置構成をより詳細に説明すると、上記チューブ2は、図2にも示すように、円筒状の胴部21の軸方向一端に、円錐台形状の肩部22を介して円筒状の口部23が連設されたものである。この口部23の内径は、胴部21の内径よりも小さく、例えば半分程度の内径である。
【0040】
チューブホルダ3は、チューブ2をスプレーガン4の噴射ノズル41と同軸上に対向させて保持する。このホルダ3は、その軸心回りに回転自在に、図示しない適宜の構造のフレームに保持されている。また、ホルダ3並びにフレームは、導電性材料、例えば鉄などの金属からなり、チューブ2内面に静電粉体塗装を行うためにアースに電気的に接続されている。
【0041】
図示実施例においては、ホルダ3は、円筒部31の軸方向一端に歯車32を設けた構造である。円筒部31は、チューブ2の胴部21の外径と略同一の内径のチューブ保持凹部31aを内部に有している。この凹部31aは、円筒状内周面を有し、円筒部31を軸方向に貫通している。チューブ2は、その軸心を水平にした状態で口部23側から円筒部31の内部に挿入され、チューブ2の外周面がチューブ保持凹部31aの内周面に接触した状態でホルダ3に保持される。また、チューブ保持凹部31aの口部側端部の開口には、口部側回収流路81が接続されており、チューブ2内に浮遊する余剰粉体を口部側回収流路81を介して吸引回収し得るようになっている。
【0042】
また、ホルダ3は、駆動ユニット33によって軸心回りに回転駆動される。駆動ユニット33は、モータ34と、モータ34の出力軸に取り付けられた駆動歯車35とを備えている。駆動歯車35は、ホルダ3の歯車32と噛み合っており、歯車32はモータ34の駆動によって回転駆動される。モータ34の駆動制御は、適宜のコントローラによって行うことができ、好ましくは上記シーケンサ9により行わせることができる。好ましくは、スプレーガン4によりチューブ2内部に粉体を噴射するときにのみモータ34を駆動して、ホルダ3で保持したチューブ2を中心軸の周りに回転させつつ粉体塗装を行うことで、スプレーガン4から噴射された粉体をチューブ2の内面へ周方向に均一に塗装することができるとともに、回転駆動停止時にチューブ2の交換を容易に行うことができる。
【0043】
スプレーガン4は、ほぼ円筒状のガン本体42と、本体42の軸方向一端に設けられた噴射ノズル41と、この噴射ノズル41の外周側に設けられた粉体回収筒43とを備えている。ガン本体42は、内部に軸方向に貫通する流路42aを有する。この流路42aの軸方向一端(下流端)は噴射ノズル41に接続され、軸方向他端(上流端)には、粉体供給流路51の終端が接続されている。
【0044】
ガン本体42の軸方向中途部には、流路42aが円筒状に構成された粉体撹拌部44が設けられている。この粉体撹拌部44には、撹拌空気供給流路61の終端が接続される撹拌空気流路44aが、流路42aの外周側に径方向に延びるように設けられている。撹拌空気供給流路61から供給される撹拌用空気は、流路44aを介して撹拌部44内の円筒状流路42a内に勢いよく噴射され、流路42a内を下流側へ向けて移動する粉体12を撹拌並びに粉砕する。なお、粉体撹拌部44は、本体42とは別体に構成することもでき、この場合には、粉体撹拌部44と本体42とを配管によって接続することができる。
【0045】
噴射ノズル41は、細長い金属製の管からなり、その先端に噴射口41aを有している。尚、図には示していないが、コロナガン(印加帯電方式)の噴射ノズル41を採用することができる。これは、粉体がノズル41内を流動する際に該粉体を静電気帯電させるための高圧電流をノズル41に印加するための回路がスプレーガン4に設けられたものである。コロナガンに代えて、トリボガン(摩擦帯電方式)を採用することも可能であり、これは、粉体の流動摩擦によって粉体を静電気帯電させるものである。
【0046】
回収筒43は、ノズル41の外周を全長に渡って覆うように本体42に取り付けられている。ノズル41の外周面と回収筒43の内周面との間には所定寸法の隙間が形成されており、この隙間によって回収流路43aを形成している。この回収流路43aは、ノズル41の噴射口41aの近傍から、チューブ2内を浮遊する余剰粉体を吸引回収するための流路である。ノズル41の内部を流動する粉体流と、回収流路43aの内部を流動する粉体流とは逆方向となる。回収流路43aの下流端は、回収筒43の基端部近傍で本体42に設けられた流路42bに接続されている。この流路42bの下流端は本体42の外周に開口しており、この下流端に、裾部側粉体回収流路71が接続されている。
【0047】
このスプレーガン4は、その下方に敷設されたレール(図示せず)に載置され、適宜の駆動機構によって軸方向に往復動可能である。そして、ノズル41先端からの粉体の噴射時には、噴射ノズル41の先端がチューブ2の裾部21a内に挿入される位置までスプレーガン4を移動し、内面粉体塗装後のチューブ2の交換時には、ホルダー3から離反するようにスプレーガン4を移動させる。なお、このようにスプレーガン23の移動を可能にするために、スプレーガン4に接続される各流路51,61,71を構成する配管は、可撓性を有するもの、例えば、蛇腹状樹脂配管やゴム管などにより構成されている。
【0048】
なお、スプレーガン4の本体44には、内部の流路42aに連通する配管46が接続されている。これは、圧抜きのために回収タンク(図示せず)に接続されている。
【0049】
粉体供給ユニット5は、噴射のための粉体を気体流と共にスプレーガン4に移送するための上記粉体供給流路51と、内圧が所定圧力となるように制御された加圧エアータンク52と、粉体を貯留するホッパー53と、上流管54aと下流管54bと枝管54cとを備えるT字形のエゼクタポンプ54と、電磁切換弁55(制御弁)と、レギュレータ56と、空気圧センサ57とを備えている。切換弁55及びレギュレータ56は、タンク52とポンプ54との間の流路51aの中途部に設けられており、センサ57は、レギュレータ56の下流側に設けられている。
【0050】
粉体供給流路51は、エアータンク52とエゼクタポンプ54の上流管54aとを接続するエゼクト用高圧空気流供給流路51aと、ホッパー53とポンプ54の枝管54cとを接続する粉体吸引流路51cと、ポンプ54の下流管54bとスプレーガン4の流路42aの上流端とを接続する粉体流移送流路51bとからなる。粉体流移送流路51bは、可撓性配管によって構成することができる。なお、センサ57は、ポンプ54の下流側、即ち流路51bの中途部に設けることも可能であり、また、レギュレータ56の上流側に設けることも可能である。
【0051】
エゼクタポンプ54は、直線上に配される上流管54aと下流管54bとの間にベンチュリ部を有し、ベンチュリ部から枝管54cを延出したT字形の配管構造を有する。ポンプ54の上流管54aに流路51aから供給される圧力調整された空気流は、ベンチュリ部を介して下流管54bに流動する。このとき、空気の流動によってベンチュリ部内に負圧が生じる。この負圧は枝管54c内に作用し、ホッパー53内に滞留した粉体は、枝管51cを介してベンチュリ部内に吸引され、該ベンチュリ部を通って下流管54bへ流出する。これにより、下流管54bから空気流とともに粉体が粉体流移送流路51bへ送出される。
【0052】
エアタンク52には、内部に充填されたエアを所定圧力に維持するために、圧力調整用のレギュレータ(図示せず)が付設されている。なお、エアタンク52の下流側に、追加的に補助タンクを設けてもよく、この補助タンクを設けることによって、噴射時の圧力変動を抑えることが可能となる。
【0053】
電磁切換弁55は、シーケンサ9から送出される制御信号に応じて流路51aの開閉制御を行う制御弁である。レギュレータ56は、シーケンサ9から送出される制御信号に応じて流路開口を拡大あるいは縮小することにより、レギュレータ56の下流側の流路51a内圧力若しくは流量を比例制御し得る可変オリフィス弁により構成できる。圧力センサ57は、レギュレータ56の下流側の流路内圧力に応じた検知信号をシーケンサ9に出力する。なお、空気圧力センサ57に代えて、流量センサを用いることも可能である。
【0054】
シーケンサ9は、制御条件を可変設定可能なロジックコントローラであり、前記した撹拌空気供給部6、裾部粉体回収部7および口部粉体回収部8と共用される。
【0055】
このシーケンサ9により、例えば下記の動作を行わせることができる。シーケンサ9の制御信号によって電磁切換弁55が開くと、タンク52から加圧空気がレギュレータ56を介してエゼクタポンプ54へ流動する。すると、圧力センサ57は流動する加圧空気の流路内圧力に応じた検知信号を出力する。シーケンサ9は圧力センサ57の検知信号と予め設定された圧力設定信号とを比較して帰還信号を生成し、生成した帰還信号をレギュレータ56へ送出する。これにより、レギュレータ56は流路内圧力が所定値となるように流路開口を拡大または縮小するようにリアルタイム制御を行う。そして、予め設定された所定時間が経過すると、シーケンサ9によって電磁切換弁55が閉じられる。而して、上記レギュレータ56並びにシーケンサ9により、粉体供給流路51のエゼクタポンプ54の上流側が所定の流量及び流路内圧力を有するように帰還制御を行う制御手段が構成されている。
【0056】
この様に、粉体供給流路51は、エアータンク52からオン/オフ切換弁55、レギュレータ56並びにエゼクタポンプ54を介してスプレーガン4へと繋がる一連の空気流路を形成しており、この空気流路の途中でホッパー53から粉体を吸引して、空気流とともに粉体をスプレーガン4へ送出する機能を果たす。
【0057】
また、シーケンサ9と電磁切換弁55とにより、1回の噴射あたりの総噴射粉体量を調整するように、以下のような制御を行わせることも可能である。則ち、シーケンサ9の制御信号によって電磁切換弁55が開くと、タンク52から加圧空気が下流側へ流動する。すると、圧力センサ57は流動する加圧空気の流路内圧力に応じた検知信号を出力する。シーケンサ9は、切換弁55が開弁した時点から圧力センサ57の検知信号を積分した積分信号を生成し、生成した積分信号を予め設定された参照信号と比較する。そして、積分信号と参照信号との一致を判別すると、シーケンサ9は切換弁55を閉弁制御して空気の流動を遮断する。
【0058】
則ち、シーケンサ9によって流路内圧力が所定値となるように帰還制御を行いつつ、流路内圧力の積分値が所定値に至ると、シーケンサ9により切換弁55が閉弁され、流路51aを遮断する。これにより、例えば、噴射中に流路内圧力が瞬間的に増加することによって粉体供給量が増大すると、粉体の全供給量を抑えるべく噴射期間を短くすることができる。逆に、噴射中に流路内圧力が瞬間的に低下して粉体供給量が低減すると、粉体の全供給量を増加させるべく噴射期間を長くすることができる。従って、仮に、レギュレータ56が追従できないような急峻な流路内圧力変動が生じても、チューブ2内へ噴射する粉体の総量を安定化させる制御を行うことができる。これにより、均一な樹脂被膜およびマスキングを形成させることが可能となる。而して、上記制御を行うシーケンサ9により、切換弁55を開いた時点以降のセンサ57の検知信号に基づいて切換弁55を閉じるタイミングを判定する判定手段が構成される。なお、かかる判定手段を、シーケンサ9とは別のコントローラによって構成することも可能である。
【0059】
撹拌空気供給ユニット6は、撹拌のための空気流をスプレーガン4の撹拌部44に移送するための上記撹拌空気供給流路61と、内圧が所定圧力となるように制御された加圧エアータンク62と、電磁切換弁65(制御弁)と、レギュレータ66と、空気圧センサ67とを備えている。切換弁65及びレギュレータ66は、流路61の中途部に設けられており、センサ67はレギュレータ66の下流側に設けられている。なお、センサ67は、レギュレータ66の上流側に設けることも可能である。
【0060】
エアタンク62には、内部に充填されたエアを所定圧力に維持するために、圧力調整用のレギュレータ(図示せず)が付設されている。なお、エアタンク62の下流側に、追加的に補助タンクを設けてもよく、この補助タンクを設けることによって、噴射時の圧力変動を抑えることが可能となる。
【0061】
電磁切換弁65は、シーケンサ9から送出される制御信号に応じて流路61の開閉制御を行う制御弁である。レギュレータ66は、シーケンサ9から送出される制御信号に応じて流路開口を拡大あるいは縮小することにより、レギュレータ66の下流側の流路内圧力若しくは流量を比例制御し得る可変オリフィス弁により構成できる。圧力センサ67は、レギュレータ66の下流側の流路内圧力に応じた検知信号をシーケンサ9に出力する。なお、圧力センサ67に代えて、流量センサを用いることも可能である。
【0062】
そして、この撹拌空気供給ユニット6においても、上記粉体供給ユニット5と同様に、シーケンサ9を、流路61に関連し、かつ、センサ67の検知信号に基づいて流路61のレギュレータ66の下流側が所定の流路内圧力を有するようレギュレータ66の帰還制御を行う制御手段として機能させることができ、さらに、シーケンサ9を、切換弁65を開いた時点以降のセンサ67の検知信号に基づいて切換弁65を閉じるタイミングを判定する判定手段として機能させることが可能である。
【0063】
この撹拌空気供給ユニット6は、所定圧力の空気流を流路61を介してスプレーガン4の粉体撹拌部44へ供給する。これにより、粉体撹拌部44では、粉体移送流路51を介して移送されてきた粉体を空気流によって撹拌して、粉体を空気に均一に拡散させると共に、粉体同士の付着を阻止している。
【0064】
撹拌空気供給流路61は、エアータンク62から切換弁65及びレギュレータ66を介してスプレーガン4と繋がる一連の空気流路を形成しており、この空気流路を介して供給される空気流によってスプレーガン4の内部の粉体の撹拌を行っている。スプレーガン4の粉体撹拌部44で空気流によって撹拌された粉体は、空気流と共にスプレーガン4の下流側へ流動し、噴射ノズル41からチューブ2内に噴射される。
【0065】
裾部側粉体回収ユニット7は、チューブ2の胴部21の裾部21a開口から余剰粉体を吸引回収するための上記裾部側回収流路71と、内圧が所定圧力となるように制御された加圧エアータンク72と、上流管74aと下流管74bと枝管74cとを備えるT字形のエゼクタポンプ74と、電磁切換弁75(制御弁)と、レギュレータ76と、空気圧センサ77とを備えている。切換弁75及びレギュレータ76は、タンク72とポンプ74との間の流路71aの中途部に設けられており、センサ76は、レギュレータ76の下流側に設けられている。なお、センサ77は、レギュレータ76の上流側に設けてもよく、ポンプ74の下流側の流路71bに設けてもよく、回収流路71cの中途部に設けてもよい。
【0066】
流路71は、エアータンク72とエゼクタポンプ74の上流管74aとを接続するエゼクト用高圧空気流供給流路71aと、ポンプ74の枝管74cとガン本体42の回収用流路42bとを接続する吸引流路71cと、ポンプ74の下流管74bと図示しない回収タンクとを接続する回収粉体移送流路71bとからなる。吸引流路71cは、可撓性配管によって構成することができる。
【0067】
エゼクタポンプ74、エアタンク72、切換弁75、レギュレータ76並びにセンサ77は、上記粉体供給ユニット5のものと同様の構成である。
【0068】
そして、この回収ユニット7においても、上記粉体供給ユニット5と同様に、シーケンサ9を、流路71に関連し、かつ、センサ77の検知信号に基づいて流路71aのレギュレータ76の下流側が所定の流路内圧力を有するようレギュレータ76の帰還制御を行う制御手段として機能させることができ、さらに、シーケンサ9を、切換弁75を開いた時点以降のセンサ77の検知信号に基づいて切換弁75を閉じるタイミングを判定する判定手段として機能させることが可能である。
【0069】
この回収ユニット7は、流路71cを介してスプレーガン4の回収筒43に接続され、チューブ2の裾部近傍から余剰粉体を吸引回収し、回収した粉体を回収タンクに移送する。
【0070】
口部側粉体回収ユニット8は、チューブ2の口部23から余剰粉体を吸引回収するための上記口部側回収流路81と、内圧が所定圧力となるように制御された加圧エアータンク82と、上流管84aと下流管84bと枝管84cとを備えるT字形のエゼクタポンプ84と、電磁切換弁85(制御弁)と、レギュレータ86と、空気圧センサ87とを備えている。切換弁85及びレギュレータ86は、タンク82とポンプ84との間の流路81aの中途部に設けられており、センサ86は、レギュレータ86の下流側に設けられている。
【0071】
流路81は、エアータンク82とエゼクタポンプ84の上流管84aとを接続するエゼクト用高圧空気流供給流路81aと、ポンプ84の枝管84cとホルダー3の口部側開口3aとを接続する吸引流路81cと、ポンプ84の下流管84bと図示しない回収タンクとを接続する回収粉体移送流路81bとからなる。吸引流路81cは、可撓性配管によって構成することができる。
【0072】
エゼクタポンプ84、エアタンク82、切換弁85、レギュレータ86並びにセンサ87は、上記粉体供給ユニット5のものと同様の構成である。
【0073】
そして、この回収ユニット8においても、上記粉体供給ユニット5と同様に、シーケンサ9を、流路81に関連し、かつ、センサ87の検知信号に基づいて流路81aのレギュレータ86の下流側が所定の流路内圧力を有するようレギュレータ86の帰還制御を行う制御手段として機能させることができ、さらに、シーケンサ9を、切換弁85を開いた時点以降のセンサ87の検知信号に基づいて切換弁85を閉じるタイミングを判定する判定手段として機能させることが可能である。
【0074】
この回収ユニット8は、流路81cを介してホルダー3のチューブ口部側に接続され、チューブ2の口部近傍から余剰粉体を吸引回収し、回収した粉体を回収タンクに移送する。
【0075】
本実施例の粉体塗装装置1では、ホルダ3に保持されたチューブ2に、裾部開口21aからスプレーガン4の噴射ノズル41を所定量挿入して粉体の噴射を行う。噴射ノズル41の噴射口41aから噴射された静電気帯電した粉体は、胴部21から肩部22および口部23にかけてそれらの内面に静電的に付着する。
【0076】
一方、チューブ2に付着しない余剰粉体は、口部23から口部回収流路81に吸引回収されるとともに、噴射ノズル41と回収筒43の隙間から裾部回収流路71に吸引回収される。裾部21aからノズル41を所定量挿入して、このノズル41の先端近傍から回収筒43を介して余剰粉体を吸引回収することにより、裾部21aの内面に粉体が付着することを抑えている。
【0077】
【実施例】
本発明者らは、シーケンサ9による帰還制御を各流路51,61,71,81に対して行わない場合と、帰還制御を全ての流路に対して行った場合とにおいて、各流路の圧力変動や、チューブ2内面の塗装結果を試験により確認した。
【0078】
図3に示されるグラフ(a)は、本発明の塗装装置に至る過程で試作した塗装装置であって、流量乃至流路内圧力の帰還制御を行っていない試験機における各流路の圧力変動を示すグラフである。グラフ(a)において、Wは粉体供給ユニット5のセンサ57の検出信号、Xは撹拌空気供給ユニット6のセンサ67の検出信号、Yは裾部粉体回収ユニット7のセンサ77の検出信号、Zは口部粉体回収ユニット87のセンサ87の検出信号を各々示している。
【0079】
グラフ(a)から分かるように、各流路の電磁切換弁が開成制御されると流路内圧力が直線状の勾配で急峻に立ち上がる。また、圧力が急峻に立ち上がった後は、エアータンクの供給圧力の低下に伴ってピーク圧力を維持できずに低下している。このグラフでは1回の噴射における各流路の圧力変動を示しているが、繰り返して噴射試験を行った結果、噴射毎に各流路の圧力変動に大きなばらつきが生じることが確認された。
【0080】
本発明者らは、各部の供給圧力を調整しつつ塗装試験を繰り返し行ったところ、各流路の圧力条件を調整するにも拘わらず、チューブの内面へ安定した被膜を形成させることができず、マスキングの形成状態も不良であった。特に、同一の圧力条件下における試験においても、形成される被膜の厚さ、マスキングの形成状況の再現性が極めて悪かった。
【0081】
そこで、本発明者らは、試験機における配管、則ち、粉体移送流路51、撹拌空気流路61、裾部回収流路71、口部回収流路81の最適化を行った。則ち、各流路構成部材の接続部内壁の段差や突出部を取り除くと共に、流路内径の変動を極力少なくした。また、流路内径の変化を要する部位では、縮径あるいは拡径をできる限り緩やかに行う構成を採った。また、流路の曲率半径をできる限り大きくした。また、これら流路の最適化に加えて、更に、各流路への供給空気の圧力の安定化を図った。則ち、各流路のオン/オフ切換弁とエアータンクとの間に補助タンク(不図示)を設けた。
【0082】
この改良された試験機において、各流路の切換弁の下流側に圧力センサを設けて、該センサの検知信号をモニタすることにより各流路の圧力測定を行った。このときの塗装時における各部の圧力変動を、図3に示すグラフ(b)に示している。グラフ(b)から分かるように、制御弁が開成制御されたときの流路内圧力の立ち上がり勾配がピークに近づくに連れて緩やかになっている。また、補助タンクの増設により供給空気圧力が安定化され、噴射中の流路内圧力が略一定に維持されている。
【0083】
表1はこの段階における試験機による塗装試験を行った結果である。この試験では、各部の圧力を2段階に切り換えて塗装試験を行い、塗装状態の良否を判定した。則ち、この塗装試験では表1に示す様に、各流路の圧力センサの検出圧力値を、0.11〜0.20(MPa)の範囲であるA条件と0.21〜0.30(MPa)の範囲であるB条件とに切り換えた16通りの試験条件を設定した。そして、各試験条件毎に100本のチューブについて塗装試験を行った。
【0084】
試験結果の評価に際しては、口部、肩部、胴部の塗装欠けのないものを合格とした。また、マスキングが良好に形成されているものを合格とした。そして、合格率80%以上を表1において○で示し、合格率80%未満を×で示した。
【0085】
(試験結果)
(1)容器内面への粉体付着量:
同一圧力条件における容器内面への粉体付着量の変動が減少し、再現性が向上した。一度の噴射による粉体付着量は0.4g〜0.6gの範囲であった。
(2)口部塗装品質:
樹脂被膜の厚さが均一になった。
(3)肩部塗装品質:
噴射圧力、回収圧力の安定化と、粉体の付着を抑制させる圧力設定により、樹脂被膜の厚さが低減した。樹脂被膜の平均厚さは500〜1000μmであった。
(4)胴部塗装品質:
塗装欠け(ピンホール)の発生率は0.3%以上であり、樹脂被膜の平均厚さは50〜150μmであった。
(5)連続塗装回数:
700ショット以上連続して塗装可能であったが、各流路およびスプレーガン内部で粉体の目詰まりが生じ易かった。
【0086】
試験の結果、表1に示す様に、各流路の圧力条件によっては、口部、肩部、胴部に均一な樹脂被膜が形成され、且つ、良好なマスキングが形成される場合があった。
【0087】
【表1】
【0088】
次に、上記した好適な実施形態に係る塗装装置1において、圧力センサの検知信号をモニタすることにより、噴射時における圧力測定を行った。図4に示すグラフ(c)は、噴射時における各流路の圧力変動を示すグラフである。
【0089】
グラフから分かるように、図3(b)に示した特性に比べて、粉体供給部2の供給空気圧力Wの立ち上がりピークの発生が完全に抑えられ、極めて安定した圧力特性を示している。特に、繰り返し噴射試験を行って圧力測定を行った結果、図4(c)に示す圧力変動のばらつきが極めて低く再現性が高いことを確認した。
【0090】
表2は、本実施例の塗装装置1による塗装試験を行った結果である。尚、試験条件および評価方法は表1に示したものと同一である。
【0091】
(試験結果)
(1)容器内面への粉体付着量:
同一圧力条件における容器内面への粉体付着量が安定し、再現性が更に向上した。一度の噴射による粉体付着量は0.2g〜0.4gの範囲であった。
(2)口部塗装品質:
粉体付着量の安定化に伴い、樹脂被膜の厚さが均一になった。
(3)肩部塗装品質:
噴射圧力、回収圧力の安定化と、粉体の付着を抑制させる圧力設定により、樹脂被膜の厚さが更に低減した。樹脂被膜の平均厚さは500μm以下であった。
(4)胴部塗装品質:
塗装欠け(ピンホール)の発生率は0.2%以下であり、樹脂被膜の平均厚さは50〜150μmであった。
(5)連続塗装回数:
5000ショット以上連続して塗装可能であり、目詰まりも生じない。
【0092】
試験の結果、各流路の圧力条件の組み合わせによって、口部23、肩部22、胴部21に均一な塗装が行われ、且つ、良好なマスキングが形成された。また、同条件における塗装状態の再現性が極めて高いことが確認された。
【0093】
また、本実施例の粉体塗装装置1において、意図的に、各流路の配管径を調整すると共に加圧タンクの圧力調整を行うことにより、図4(d)のグラフに示す様に、各流路の圧力の立ち上がりにおける勾配を緩やかにすることができた。これは、前記配管の最適化および供給空気圧力の安定化を図る試験の過程において知見されたものである。これにより、チューブ2の形状に応じて最適な圧力特性を選択して塗装を行うことが可能となる。
【0094】
【表2】
【0095】
【発明の効果】
本発明によれば、粉体塗装装置の各流路を流動する気体流の圧力や流量を安定化することにより、容器内面へ粉体を安定して噴射させつつ余剰粉体を安定して回収することができる。これにより、容器内面へ均一な被膜を形成させることができると共に、スプレーガンや流路の目詰まりを防止することができ、生産性を向上させた容器内面への粉体塗装装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る粉体塗装装置の全体構成図である。
【図2】図1に示す塗装装置において、チューブホルダーに保持されたチューブ内にスプレーガンから粉体を噴射し、余剰粉体を回収する工程を示す拡大断面図である。
【図3】帰還制御を行わない粉体塗装装置の噴射時における各流路の流路内圧力の変動特性を示すグラフである。
【図4】図1に示す塗装装置の噴射時における各流路の流路内圧力の変動特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 粉体塗装装置
2 チューブ容器
21 胴部
21a 裾部
22 肩部
23 口部
3 容器ホルダー
4 スプレーガン
9 シーケンサ(コントローラ)
51 粉体供給流路(第1の流路)
61 撹拌空気供給流路(第2の流路)
71 裾部側粉体回収流路(第4の流路)
81 口部側粉体回収流路(第3の流路)
55,65,75,85 制御弁
56,66,76,86 レギュレータ
57,67,77,87 センサ
Claims (10)
- 円筒状の胴部の軸方向一端に肩部を介して口部が設けられた容器を保持する容器ホルダーと、該ホルダーに保持される容器の胴部の軸方向他端の裾部開口から容器内に粉体を噴射するスプレーガンと、噴射のための粉体を気体流と共にスプレーガンに移送するための第1の流路と、該流路を介して移送される粉体のための気体流をスプレーガンに供給するための第2の流路と、容器の口部から余剰粉体を吸引回収するための第3の流路と、容器の胴部の裾部開口から余剰粉体を吸引回収するための第4の流路と、前記第1〜第4の流路のうちの少なくとも1つの流路に関連する少なくとも一つの制御手段とを備え、該制御手段は、それに関連する流路が所定の流量及び/又は流路内圧力を有するように帰還制御を行うものである、
肩部を有する容器内面への粉体塗装装置。 - 請求項1に記載の装置において、制御手段は、第1〜第4の流路にそれぞれ設けられている、肩部を有する容器内面への粉体塗装装置。
- 請求項1又は2に記載の装置において、制御手段は、流路内圧力及び/又は流量を調整するためのレギュレータと、流路内圧力及び/又は流量を検知するセンサと、該センサの検知信号に基づいて前記レギュレータを帰還制御するコントローラとを備える、肩部を有する容器内面への粉体塗装装置。
- 請求項3に記載の装置において、制御手段に関連する流路を開閉するための制御弁をさらに備える、肩部を有する容器内面への粉体塗装装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の装置において、第1の流路に、流路を開閉するための制御弁と、流路内圧力及び/又は流量を検知するセンサとを設け、前記制御弁を開いた時点以降の前記センサの検知信号に基づいて、前記制御弁を閉じるタイミングを判定する判定手段を備える、肩部を有する容器内面への粉体塗装装置。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の装置において、前記第1〜第4の流路毎に、流路を開閉する制御弁を設けた、肩部を有する容器内面への粉体塗装装置。
- 請求項6に記載の装置において、各流路に設けた制御弁の開閉に応じてスプレーガンから粉体が噴射される間、前記帰還制御をオフした場合であっても流路内圧力または流量がほぼ一定となるように、各流路が構成されている、肩部を有する容器内面への粉体塗装装置。
- 円筒状の胴部の軸方向一端に肩部を介して口部が設けられた容器を容器ホルダーに保持し、該ホルダーに保持された容器の胴部の軸方向他端の裾部開口から容器内にスプレーガンから粉体を噴射することにより、容器内面に粉体を塗装する方法であって、噴射のための粉体を気体流と共に第1の流路を介してスプレーガンに移送し、移送された粉体のための気体流を第2の流路を介してスプレーガンに供給し、容器の口部から余剰粉体を第3の流路を介して吸引回収するとともに、容器の胴部の裾部開口から余剰粉体を第4の流路を介して吸引回収し、さらに、前記第1〜第4の流路のうちの少なくとも1つの流路が所定の流量及び/又は流路内圧力を有するように帰還制御を行う、
肩部を有する容器内面への粉体塗装方法。 - 請求項8に記載の方法において、帰還制御は、第1〜第4の流路毎にそれぞれ行う、肩部を有する容器内面への粉体塗装方法。
- 請求項8又は9に記載の方法において、前記帰還制御を行うことにより、肩部内面に塗装される粉体により形成される被膜の平均膜厚の、胴部内面に塗装される粉体により形成される被膜の平均膜厚に対する比が、10未満となるようにする、
肩部を有する容器内面への粉体塗装方法。
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