JP3861720B2 - マグネシウム合金の成形方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マグネシウム合金を鋳造し、該鋳造品を鍛造することにより所望の形状とするマグネシウム合金の成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
マグネシウム(Mg)は比重1.8で、軽量金属の代表とされるアルミニウム(Al)の比重2.7に比べても更に小さいため、マグネシウム合金は非常に軽量である。しかも、マグネシウム合金はアルミニウム合金に比べて比剛性が高く、熱伝導性にも優れるため、電気・電子機器の筐体、部品の構成材料として広く適用されている。
【0003】
しかし、マグネシウム合金は難加工性であるため、所望の形状に成形することが容易ではないという欠点がある。即ち、マグネシウム合金は凝固潜熱が小さく、凝固速度が速いため、鋳造が困難で、得られる鋳造品には巣や湯じわのような欠陥を生じやすいという欠点を持っている。このため、特に外観が重視される製品においては、歩留まりが低く、また、欠陥をパテ処理しなければならないために、コストが高くなるといった問題がある。
また、マグネシウム合金は、最密六方晶形であることから、延性が低く、板材や棒材をプレスや鍛造で加工する際には300〜500℃という高い温度で行わなければならず、加工速度が遅い、工程数が多くなる、金型寿命が短い等の問題がある。
【0004】
このようなマグネシウム合金の難加工性の問題を解決するために、特開平7−224344号公報には、アルミニウム含有量6.2〜7.6wt%の組成を持つAZ系マグネシウム合金を連続鋳造してビレットを得る工程で、微細化剤の添加及び/又は冷却速度の制御によりビレットの平均結晶粒径を200μm以下とし、これを鍛造して大型の部品を製造する方法が提案されている。この公報には、最終製品形状に加工した後、溶体化処理とT6熱処理を組み合わせることにより、平均結晶粒径を50μm以下にして耐食性を高めることも記載されている。
【0005】
一方、特開2001−294966号公報には、ダイカスト又はチクソモールディング成形機により、マグネシウム合金を板状に成形し、その板材を常温で圧延してひずみを与えた後、350〜400℃に加熱して結晶を再結晶化し、結晶粒径を0.1〜30μmに微細化することにより、延性を向上させ、延性の向上した板材をプレス加工又は鍛造で成形する方法が提案されている。また、特開2001−170734号公報及び同170736号公報には、マグネシウム合金の板材を鍛造成形し、荒鍛造と仕上げ鍛造の複数の工程により、成形品主要部の肉厚の7倍もしくは10倍以下の高さのボスを成形する方法が示されている。
【0006】
しかし、マグネシウム合金により複雑で精密な形状の部品を成形するには、特開平7−224344号公報に記載されるようなビレットから鍛造する方法では、形状、肉厚の点で限界があり、一方、特開2001−294966号公報、同170734号公報及び同170736号公報に記載されるようなマグネシウム合金の板材から成形する方法では、薄肉部品の製造は可能であるが、この板材のプレス加工や鍛造によって複雑で精密な形状の成形品を得ることは困難である。
【0007】
近年、マグネシウム合金についても、アルミニウム合金と同様に超塑性発現のメカニズムの解明が進み、結晶粒径を微細化することにより、高いひずみ速度で加工できる可能性が示されている(例えば、「マグネシウム技術便覧」第119〜125頁)。
【0008】
一般に、合金を複雑かつ精密な形状に成形するには、ダイカストのような射出速度、即ち充填速度の速い鋳造法を適用することが好ましい。しかし、先に述べたように、マグネシウム合金は凝固しやすいために、ダイカストのような鋳造法では湯じわを生じやすく、また、形状によっては金型の隅々まで充填することが難しいため、成形品の大きさ、肉厚に制約がある。更に、射出速度を速くすると、溶湯に空気やガスを巻き込みやすくなり、巣を生じて、物性の信頼性に問題を生じる。
【0009】
一方、板材をプレス加工する場合には、板材の幅までの大きさの製品を成形することができるが、マグネシウム合金は延性が低く難加工性であるため、複雑な形状、例えば、ボスを鋳造と同じように形成することは困難である。
【0010】
合金組成の面から見ると、マグネシウム合金の鋳造性と展伸性は裏腹な関係にあり、鋳造材としては、アルミニウム含有量が多く、溶融温度が低いために鋳造しやすいAZ91、AM50、AM60材等が選択使用され、また、プレス・鍛造材としては、アルミニウム含有量が少なく、延性が高いAZ31材が使われている。耐食性の面からは、アルミニウム含有量の多い方が耐食性に優れる。従って、AZ91材に比べるとAZ31材の方が耐食性は劣る。そして、このことがAZ31材の用途を狭める理由の一つになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記従来の実状に鑑みてなされたものであって、鋳造が可能で、しかも鍛造性に優れるマグネシウム合金組成において、鋳造と鍛造とを組み合わせてマグネシウム合金を成形することにより、複雑で精密な形状を持ち、かつ物性の信頼性が高く、耐食性をも十分に満足する製品を歩留り良く製造することができるマグネシウム合金の成形方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1のマグネシウム合金の成形方法は、アルミニウム含有量が2.5〜6質量%のマグネシウム合金を鋳造して結晶粒径が30μm以下の鋳造品を得、該鋳造品をその組成での固溶温度と固相線の範囲の温度で溶体化処理した後、鍛造して結晶粒径10μm以下の鍛造品とし、この鍛造品を所望の形状に更に鍛造するマグネシウム合金の成形方法であって、Z値が109〜1013のひずみ速度と温度の条件で鍛造して結晶粒径10μm以下の結晶微細化鍛造品を得るものであり、該鋳造をダイカスト法又はチクソモールディング法で行うことを特徴とする。
【0013】
鋳造により結晶粒径30μm以下とした鋳造品を溶体化処理すると、結晶粒は粗大化するが、鋳造時に形成された粗大で、もろい粒界の第2相粒子が消滅することで伸びが大きくなり、塑性加工性が向上する。このようにして溶体化処理により塑性加工性を高めた鋳造品を鍛造による動的再結晶で結晶粒径10μm以下に微細化することにより、鍛造成形性を更に高めることができる。従って、請求項1の方法では、鋳造により結晶粒径を30μm以下とした鋳造品を溶体化処理し、その後鍛造により結晶粒径を10μm以下とし、更に鍛造を行って所望の形状とする。
【0014】
この方法において、マグネシウム合金の好適なアルミニウム含有量は2.5〜6質量%である。鋳造は、ダイカスト法又はチクソモールディング法により行う。また、溶体化処理は380〜440℃で1〜24時間行うことが好ましく、溶体化処理後の結晶粒微細化のための鍛造は、Z値が109〜1013のひずみ速度及び温度の条件で行う。その後の成形のための鍛造は、Z値が1013以下のひずみ速度及び温度の条件で行うことが好ましい。
【0015】
請求項4のマグネシウム合金の成形方法は、アルミニウム含有量が2〜6質量%のマグネシウム合金を鋳造して結晶粒径が10μm以下の鋳造品を得、該鋳造品をその組成での固溶温度と固相線の範囲の温度で溶体化処理した後、所望の形状に鍛造するマグネシウム合金の成形方法であって、Z値が1013未満のひずみ速度と温度の条件で鍛造するものであり、該鋳造をダイカスト法により行うことを特徴とする。
【0016】
鋳造により結晶粒径10μm以下とした鋳造品を溶体化処理すると、結晶粒は粗大化するが、鋳造時に形成された粗大で、もろい粒界の第2相粒子が消滅することで伸びが大きくなり、塑性加工性が向上する。このようにして溶体化処理により塑性加工性を高めた鋳造品を鍛造することにより、所望の形状に成形することができる。従って、請求項4の方法では、鋳造により結晶粒径を10μm以下とした鋳造品を溶体化処理し、その後鍛造により所望の形状とする。
【0017】
この方法において、マグネシウム合金の好適なアルミニウム含有量は2〜6質量%である。鋳造は、ダイカスト法により行う。また、溶体化処理は380〜440℃で1〜24時間行うことが好ましく、その後の成形のための鍛造は、Z値が1013未満のひずみ速度及び温度の条件で行う。
【0018】
なお、Z値とは、温度とひずみ速度の関係を表す温度補償ひずみ速度で、流動応力に及ぼす温度とひずみ速度の効果を表す関係式として一般的に用いられるZener−Hollomonパラメータであり、下記式(I)で定義される。
Z=ε’exp(Q/RT) ‥(I)
ここで
ε’:ひずみ速度(sec−1)
Q :格子拡散活性化エネルギー
R :ガス定数
T :絶対温度
であり、Qの値としては、マグネシウム合金の値が求められていないため一般に純マグネシウムの135kjoule/molの値が用いられる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に本発明のマグネシウム合金の成形方法の実施の形態を詳細に説明する。
【0020】
まず、請求項1のマグネシウム合金の成形方法の実施の形態を説明する。
【0021】
請求項1の方法では、まず、アルミニウム含有量2〜10質量%のマグネシウム合金を鋳造して結晶粒径が30μm以下の鋳造品を得る。
【0022】
このマグネシウム合金のアルミニウムが2.5質量%未満では耐食性に劣るものとなり、また、溶融温度が高くなって、鋳造に不適当である。マグネシウム合金のアルミニウム含有量が6質量%を超えると次工程の溶体化処理により塑性加工性を十分に高めることができず、鍛造性に優れた溶体化処理品を得ることができない。従って、マグネシウム合金のアルミニウム含有量は、2.5〜6質量%である。
【0023】
このようなマグネシウム合金の鋳造法には特に制限はないが、結晶粒径30μm以下の鋳造品を得るために、冷却・凝固速度が比較的速く、結晶粒を微細化することができるダイカスト法又はチクソモールディング法を採用する。
【0024】
即ち、重力鋳造では、一般に肉厚で、溶融したマグネシウム合金の凝固が遅いために冷却・凝固の間に結晶が成長して結晶粒径が200μmと粗大になるが、ダイカスト法やチクソモールディング法のように、金型に溶融又は半溶融状態の溶湯を射出する鋳造法では、冷却・凝固速度が速いために結晶粒が微細化して、結晶粒径30μm以下に鋳造することができる。
【0025】
鋳造品の結晶粒径は小さい方が好ましいが、30μm以下であれば良く、採用する鋳造法及び合金組成に応じて、一般的には結晶粒径15〜30μmに鋳造が行われる。
【0026】
鋳造により得られた結晶粒径30μm以下の鋳造品は、次いで溶体化処理を行う。
【0027】
溶体化処理温度は、その組成での固溶温度と固相線の範囲の温度であれば良く、最適温度は380〜430℃である。溶体化処理温度が固溶温度未満或いは380℃未満では、アルミニウムとマグネシウムの巨大な化合物が析出するので、塑性加工性を阻害し、その組成の固相線を超える温度或いは430℃を超える温度では、液相を生じて塑性加工性を阻害する。溶体化処理時間は1〜24時間が適当であり、温度が低い場合には長く、温度が高い場合には短くすることが好ましい。溶体化処理により、母相のα相の結晶粒界に析出したβ相が母相に溶解し、母相の結晶粒が粗大化するが、塑性加工における粒界すべりを阻害するβ相が少なくなることにより、加工性が向上する効果が得られる。
【0028】
溶体化処理後は、鍛造を行って、結晶粒径10μm以下の鍛造品を得(以下、この結晶粒微細化のための鍛造を「結晶粒微細化鍛造」と称す場合がある。)、この鍛造品を更に所望の形状に鍛造して製品を得る(以下、この所望の形状に成形するための鍛造を「成形鍛造」と称す場合がある。)。
【0029】
結晶粒微細化鍛造は、動的再結晶化により鋳造品の結晶粒を微細化させるためのものであり、この結晶粒微細化鍛造も成形鍛造も、マグネシウム合金の組成に応じて、鍛造加工が可能な条件範囲で行う必要がある。
【0030】
結晶粒微細化鍛造の条件は、マグネシウム合金組成によっても異なるが、Z値が109〜1013の範囲、好ましくは1010〜1013の範囲となるひずみ速度及び温度条件で行う。
【0031】
また、成形鍛造の条件も、マグネシウム合金組成によっても異なるが、Z値が1013以下、好ましくは108〜1013、より好ましくは109〜1012の範囲となるひずみ速度及び温度条件で行うことが好ましい。
【0032】
結晶粒微細化鍛造及び成形鍛造のいずれにおいても、鍛造条件が上記好適なZ値の範囲外では、クラック、割れ等の欠陥が生じ、鍛造不可能となる場合がある。
【0033】
通常の場合、結晶粒微細化鍛造はひずみ速度10−3〜10−1sec−1、温度200〜500℃の範囲で上記Z値の好適範囲となるように、合金組成に応じて条件設定がなされ、成形鍛造は、ひずみ速度10−3〜10−2sec−1、温度200〜400℃の範囲で上記Z値の好適範囲となるように、合金組成に応じて条件設定がなされる。
【0034】
結晶粒微細化鍛造により結晶粒径を10μm以下とすることにより、鍛造による塑性加工性が改善され、成形鍛造が可能となる。この結晶粒径は10μm以下であれば良く、一般的には結晶粒径1〜10μm程度に結晶粒微細化鍛造が行われる。
【0035】
次に、請求項4のマグネシウム合金の成形方法の実施の形態を説明する。
【0036】
請求項4の方法では、まず、アルミニウム含有量2〜6質量%のマグネシウム合金を鋳造して結晶粒径が10μm以下の鋳造品を得る。
【0037】
このマグネシウム合金のアルミニウムが2質量%未満では耐食性に劣るものとなる。マグネシウム合金のアルミニウム含有量が6質量%を超えると次工程の溶体化処理により塑性加工性を十分に高めることができず、鍛造性に優れた溶体化処理品を得ることができない。従って、マグネシウム合金のアルミニウム含有量は、2〜6質量%である。
【0038】
なお、用いるマグネシウム合金のアルミニウム以外の成分含有量については、前述の請求項1の方法における記述と同様である。
【0039】
このようなマグネシウム合金の鋳造法は、結晶粒径10μm以下の鋳造品を得るために、冷却・凝固速度が非常に速く、結晶粒を著しく微細化することができるダイカスト法を採用する。
【0040】
鋳造品の結晶粒径は小さい方が好ましいが、10μm以下であれば良く、採用する合金組成に応じて、一般的には結晶粒径5〜10μmに鋳造が行われる。
【0041】
鋳造により得られた結晶粒径10μm以下の鋳造品は、次いでその組成での固溶温度と固相線の範囲の温度で溶体化処理を行って加工性を高める。この溶体化処理条件は、前述の請求項1の方法における溶体化処理と同様な理由から、380〜430℃で1〜24時間とするのが好ましく、溶体化処理後は、所望の形状に鍛造して製品を得る。
【0042】
この鍛造も、請求項1の方法の鍛造と同様に、マグネシウム合金の組成に応じて、鍛造加工が可能な条件範囲で行う必要がある。
【0043】
鍛造の条件は、マグネシウム合金組成によっても異なるが、Z値が1013未満の範囲、好ましくは106〜1012の範囲となるひずみ速度及び温度条件で行う。Z値が1013以上では、クラック、割れ等の欠陥が生じ、鍛造不可能となる場合がある。
【0044】
通常の場合、この鍛造はひずみ速度10−3〜10−1sec−1、温度200〜500℃の範囲で上記Z値の好適範囲となるように、合金組成に応じて条件設定がなされる。
【0045】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
【0046】
なお、以下の実施例において、用いたMg合金インゴットは、市販のAZ91合金インゴットにマグネシウムと亜鉛を添加して成分調整を行うことにより製作し、これにより、AZ81からAZ21までの組成のMg合金インゴットを製作した。用いたAZ91合金インゴットと製作したインゴットの成分分析結果を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】
実施例1
(1) 鋳造及び溶体化処理
AZ91からAZ21までのインゴットを研削することにより、チクソモールディング用チップを作成し、鋳造に供した。日本製鋼所製チクソモールディング成形機JMG−450により、射出速度を空打ち条件で最高の4m/secに設定し、金型温度を250℃に設定して縦181mm×横255mm×高さ10mmの有底無蓋の箱型で、肉厚1.5mmの鋳造品を得た。なお、鋳造に際しては、インゴット毎に融点が異なるので、成形機のバレルとノズル温度を調整して、成形可能な条件を探りながら鋳造を行った。各合金の鋳造時のバレル先端の温度を、表2に示す。
【0049】
【表2】
【0050】
その結果、AZ91からAZ31までは鋳造を行えたが、AZ21は融点が645℃であり、成形機のバレルの加熱限界内では溶融できず、鋳造できなかった。従って、AZ系合金のチクソモールディング成形機による鋳造限界は、アルミニウム含有量2.5%と考えられる。
【0051】
チクソモールディング鋳造で得られた鋳造品の結晶粒径を測定するため、各鋳造品の中央部からサンプルを取り、樹脂に埋め込んで研磨した後、サンプルの組成によりピクリン酸又は酢酸系のエッチング剤でエッチングし、500倍の電子顕微鏡写真を撮り、JIS G0522の「鋼のフェライト結晶粒度試験法」の切片法に従って測定し、1.74倍して結晶粒径を求めた。
【0052】
また、溶体化処理の効果を確認するために、各鋳造品を430℃で1時間熱処理した後、同様にして結晶粒径を測定した。
【0053】
これらの結果を表3及び図1に示した。
【0054】
【表3】
【0055】
表3及び図1より明らかなように、溶体化処理前の結晶粒径は組成による差が小さいが、溶体化処理により、結晶粒径が粗大化する。これは、溶体化処理を行うと、粒界に存在するβ相が母相のα相に溶解して結晶粒を粗大化させるためである。この結晶粒径は、溶湯が急冷されて凝固する速度が速いほど小さくなると考えられ、次のような結果となる。即ち、AZ91からAZ31に向ってアルミニウムの含有量が減少し、融点が上昇する。このため、成形機の先端のバレル温度を高くするが、溶湯温度と金型温度との温度差による急冷効果のために、この温度差が小さいAZ91の結晶粒径28μmから、温度差の大きいAZ51の結晶粒径14μmまで結晶粒径は小さくなる傾向がある。しかし、AZ41,AZ31になると、逆に高温の溶湯が冷却遅延作用を奏するために、結晶粒径は18〜20μmと大きくなる。
【0056】
また、溶体化処理品の塑性加工性を調べるために、各鋳造品から引張り試験片を切り出し、420℃で1時間溶体化処理した後、300℃、ひずみ速度1.0×10−2sec−1で引張り試験を行い、結果を図2に示した。
【0057】
図2から明らかなように、アルミニウム含有量の多いAZ91からAZ71の伸びは15〜24%と低いが、AZ61からAZ31では伸びが40%以上になり、塑性加工性が格段に向上する。
【0058】
従って、鍛造に供する鋳造品のアルミニウム含有量の範囲は、鋳造性からは2.5質量%以上、塑性加工性から6質量%以下が好ましい。
【0059】
(2) 鍛造
上記(1)において、チクソモールディング法で鋳造したAZ61からAZ31の鋳造品を420℃で1時間溶体化処理した後、20mm×20mmのサンプルを切り出して電気炉で均一に加熱し、表4に示す所定の鍛造温度に保たれた金型に置き、ひずみ速度が3.3×10−2sec−1の一定条件で鍛造を行った。鍛造後のサンプルからテストピースを切り出し、上記(1)におけると同様の方法で結晶粒径の測定を行い、結果を表4に示した。なお、上記ひずみ速度を前述の(I)式に代入して求めたZ値は表1に示す通りであった。ここで計算に適用したQの値は、135Kjoule/molである。表4には、各サンプルの鍛造前(溶体化処理後)の結晶粒径を併記した。
【0060】
【表4】
【0061】
表4より次のことが明らかである。
【0062】
即ち、同一の鍛造温度では、アルミニウム含有量の多い合金のほうが、鍛造により結晶が微細化し易い現象が見られた。一方、アルミニウム含有量の多い合金は、温度が低いと鍛造加工中に割れを生じ、実験のひずみ速度では、AZ61では300℃以上で鍛造可能であるのに対し、AZ31では200℃でも鍛造可能であり、結晶粒微細化の効果を得ることができた。
【0063】
この結果から、結晶粒径を、超塑性鍛造が可能とされる10μm以下となるように結晶粒微細化を行うことができる鍛造の条件は、AZ61からAZ31の合金では、Z値が109〜1013の範囲であり、好ましくは、1010〜1013の範囲であると言える。
【0064】
上記鍛造により、結晶粒を微細化したサンプルと微細化が十分でないものを選び、20mm×20mm×1.5mm厚さの板状サンプルを切り出し、このサンプルを鍛造金型の下型の20mm×20mmのキャビティーに挿入し、表5に示す条件で真ひずみ−1.1まで、直径3mm、高さ10mmの円筒形の凹部を有する上型で鍛造してボスの形状に成形し、鍛造加工時の鍛造性の良否を表5に示した。
【0065】
【表5】
【0066】
表5より次のことが明らかである。
【0067】
粒界にβ相が析出しやすく、粒界すべりが阻害されやすいアルミニウム含有量が多い組成ほど高い加工温度、即ち、大きなZ値にしなければボスを形成できなかった。一方、結晶粒径が10μmを超えていても、合金によっては、高い加工温度をとることでボスを形成できた。
【0068】
しかし、工業的には、金型温度を400℃以上にすると、金型の耐久性が悪く、実用的ではない。耐熱性材料又は表面を処理することで金型の高温耐久性を改善することも可能であるが、金型コストが高くなり好ましくない。
【0069】
この結果から、所望の形状に成形するための鍛造の条件は、AZ61からAZ31の合金ではZ値が1013以下の範囲であり、好ましくは108〜1013の範囲であることがわかる。
【0070】
実施例2
(1) 鋳造及び溶体化処理
実施例1のチクソモールディング法の代わりにダイカスト法で鋳造試験を行った。チクソモールディング成形時と同じ成形品形状の金型を使用し、合金は、チクソモールディング成形機に使用したものと同じロットのインゴットを、チップにすることなく、そのまま使用した。東芝機械製DC650tCLSコールドチャンバー・ダイカスト成形機を使用し、溶湯温度を700℃、高速時の射出速度を5.0m/secに設定し、金型温度250℃の条件で、順次鋳造した。鋳造品の寸法、形状は実施例1と同様である。
【0071】
ダイカスト法では、チクソモールディング法で成形できなかったAZ21材も鋳造することができた。これは、チクソモールディング成形機のように材料の溶融を成形機のバレル内で行わず、成形機とは別に設置した給湯装置で材料を溶融させたので、溶融温度を700℃まで上げることが可能となり、融点の高いAZ21でも溶融させることができたためである。
【0072】
各鋳造品について、実施例1と同様にして溶体化処理前後の結晶粒径を測定し、結果を表6及び図3に示した。なお、溶体化処理は430℃で1時間行った。
【0073】
【表6】
【0074】
表6及び図3より明らかなように、ダイカスト鋳造品の結晶粒径は、チクソモールディング鋳造品の結晶粒径よりも小さく、結晶粒微細化の鍛造処理するまでもなく、溶体化処理前で、既に10μ未満であった。これは、成形機の充填速度が速いため、急冷効果があるためと推定される。
【0075】
(2) 鍛造
得られた鋳造品は、既に結晶粒が微細であるので、鋳造品の鍛造しやすさの目安を得るため、実施例1におけるチクソモールディング鋳造品の結晶粒微細化鍛造と同じ条件で鍛造を行い、割れを生じることなく鍛造できるか、試験を行った。溶体化処理前のサンプルについて、予備的に鍛造試験したが、粒界に析出したβ相が厚く、粒界すべりが起こりにくいためか、割れを生じやすかった。その傾向は、アルミニウムの含有量が多いほど、著しかった。そのため、溶体化処理後のサンプルについてのみ、試験を行った。その結果を表7に示す。この時のサンプルは、ダイカスト鋳造品から切り出した20mm×20mm×1.5mm厚さの板状で、このサンプルを一定のひずみ速度で成形した。鍛造の真ひずみは、−1.1である。
【0076】
【表7】
【0077】
表7より次のことが明らかである。
【0078】
即ち、溶体化処理前のサンプルと同様に、アルミニウム含有量が多いと、鍛造性が悪い傾向にあり、ひずみ速度が3.3×10−2の条件においては、AZ91からAZ71では、加工温度を350℃に上げても、鍛造すると欠陥を生じた。但し、アルミニウム含有量が減るにつれて鍛造性が良くなり、AZ91では、いずれの温度でも鍛造品に割れを生じたが、AZ81では300℃以上(即ちZ値が6.7×1010未満)、AZ71では250℃以上(即ちZ値が1.0×1012未満)になると割れなくなったが、細かいクラックを生じた。
【0079】
更に、アルミニウム含有量が減ると、欠陥を生じることなく鍛造することができ、AZ61,AZ51及びAZ41では250℃以上(即ちZ値が1.0×1012未満)で、AZ31とAZ21では200℃以上(即ちZ値が1.0×1013未満)で鍛造したものには欠陥がなく、優れた鍛造成形性を示した。
【0080】
以上の結果から、結晶粒径が10μ以下に鋳造したダイカスト鋳造品の鍛造に適する組成は、アルミニウム含有量が2〜6質量%であり、適する鍛造条件は、Z値が1.0×1013未満であると言える。
【0081】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明のマグネシウム合金の成形方法によれば、鋳造が可能で、しかも鍛造性に優れるマグネシウム合金組成において、鋳造と鍛造とを組み合わせてマグネシウム合金を成形することにより、複雑で精密な形状を持ち、かつ物性の信頼性が高く、耐食性をも十分に満足する製品を歩留り良く製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1におけるチクソモールディング鋳造品(溶体化処理後)の結晶粒径を示すグラフである。
【図2】 実施例1における溶体化処理品の300℃,ε’=1.0×10−2s−1における引張り試験結果を示すグラフである。
【図3】 実施例2におけるダイカスト鋳造品(溶体化処理後)の結晶粒径を示すグラフである。
Claims (5)
- アルミニウム含有量が2.5〜6質量%のマグネシウム合金を鋳造して結晶粒径が30μm以下の鋳造品を得、該鋳造品をその組成での固溶温度と固相線の範囲の温度で溶体化処理した後、鍛造して結晶粒径10μm以下の鍛造品とし、この鍛造品を所望の形状に更に鍛造するマグネシウム合金の成形方法であって、
Z値が109〜1013のひずみ速度と温度の条件で鍛造して結晶粒径10μm以下の結晶微細化鍛造品を得るものであり、
該鋳造をダイカスト法又はチクソモールディング法で行うことを特徴とするマグネシウム合金の成形方法。 - 請求項1において、該溶体化処理を380〜440℃で1〜24時間行うことを特徴とするマグネシウム合金の成形方法。
- 請求項1又は2において、結晶微細化鍛造品をZ値が1013以下のひずみ速度と温度の条件で所望の形状に鍛造することを特徴とするマグネシウム合金の成形方法。
- アルミニウム含有量が2〜6質量%のマグネシウム合金を鋳造して結晶粒径が10μm以下の鋳造品を得、該鋳造品をその組成での固溶温度と固相線の範囲の温度で溶体化処理した後、所望の形状に鍛造するマグネシウム合金の成形方法であって、
Z値が1013未満のひずみ速度と温度の条件で鍛造するものであり、
該鋳造をダイカスト法により行うことを特徴とするマグネシウム合金の成形方法。 - 請求項4において、該溶体化処理を380〜440℃で1〜24時間行うことを特徴とするマグネシウム合金の成形方法。
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