JP3854058B2 - Gear pump - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶融樹脂等の高粘度流体を搬送するためのギヤポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、溶融樹脂搬送用のギヤポンプは、一対のギヤロータを有し、該ギヤロータは、ポンプボディに軸受を介して回転自在に支持されている。そして、この軸受は、滑り軸受とされ、搬送する溶融樹脂の一部が軸受潤滑剤として供される自己潤滑タイプとされている。
この種ギヤポンプにおいては、生産量(搬送量)を増大させることが重要であり、その方法として、回転数を上げる方法と、歯幅を広げる方法とがある。しかし、いずれの方法も、軸受への負担が大きくなり、焼き付きに至る可能性が高くなり、生産量を増大させることは、容易でなかった。
【0003】
即ち、回転数をアップすると、剪断速度が大きくなることにより、樹脂の発熱が大きくなり、樹脂の粘性が低下し、軸受支承能力が低下する。また、歯幅をアップすると、荷重が増大し、軸受支承能力が低下する。
そこで、この種のギヤポンプにおいては、潤滑剤としての溶融樹脂の温度を下げて、樹脂の粘度を上げることが軸受能力の向上に最も有効である。
この潤滑剤(溶融樹脂)の冷却方法として、ロータ軸を冷却するもの(例えば、特公平6−45135号公報参照)と、軸受を冷却するもの(例えば、特開平9−217685号公報参照)、又は両者を併用したもの(例えば、特開平10−141247号公報参照)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記特開平9−21768号公報に記載のものは、軸受とビスコシールとを一体化することにより、温度調節媒体漏れと樹脂漏れの防止を図っている。
しかし、軸受がボディに固定される構造となるため、軸受に対して無理な負荷がかかるという問題があった。
即ち、軸受は、吐出圧や回転数と言った運転条件によって異なる方向に押し付けられる(例えば、特開平11−50973号公報参照)ため、軸受はボディーに対してフリーな状態で取り付けられるのが好ましい。しかし、前記従来技術のようにボディに固定したのでは、軸受に無理が掛かるという問題が生じる。
【0005】
特に、軸受を冷却するものでは、軸受の冷却により、軸受とボディ間に存在するクリアランスが一層大きくなり、前記問題はより深刻なものとなる。
また、前記一体型のものでは、製造が難しく、コスト高になるという問題があった。
一方、特開平10−141247号公報に開示のものでは、軸受とビスコシールとが別体として構成されているが、冷却媒体の漏れや、組み立てが困難であるという問題があった。
【0006】
即ち、軸受への冷却媒体入口通路や出口通路が、軸受を固定するためのカバー(側板)に設けられており、該カバーと軸受との間のシール構造が困難であった。
そこで、本発明は、軸受をフリーな状態に保つとともに、冷却媒体漏れや溶融樹脂漏れに対する信頼性の向上を図った高粘度液搬送用のギヤポンプを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明は、次の手段を講じた。
即ち、本発明の特徴とするところは、ギヤポンプのボディに一対のギヤロータが軸受を介して支持され、該軸受の軸方向抜け出しを防止するカバーが前記ボディに固定され、前記軸受に温度調節媒体通路が形成されているギヤポンプにおいて、前記軸受の軸方向外端面に、前記温度調節媒体通路への入口管と出口管とが接続され、前記軸受の軸方向外端面と前記カバーとの間に中間プレートが介在され、該中間プレートには、前記入口管と出口管の挿通孔が設けられ、前記カバーには、前記入口管と出口管を遊嵌して外部に導く導出部が設けられている点にある。
【0008】
本発明では、中間プレートを設けることにより、前記従来の問題点を解消することができる。
前記ギヤポンプは溶融樹脂搬送用とされ、前記軸受は、ボディに対して非固定状態で保持されていると共に、溶融樹脂により潤滑されているのが好ましい。
前記導出部は、前記カバーの中間プレート側端面に、前記ロータの径方向に沿って凹設されているのが好ましい。
前記中間プレートの両端面は、シール面とされているのが好ましい。
【0009】
また、前記中間プレートの両端面は、シール部材を介して前記軸受とカバーとに当接している構成とすることもできる。
前記入口管と出口管は、前記軸受に水密手段を介して取り付けられている。
前記中間プレートは、前記軸受の軸方向位置決めのために設けられたスラストプレートにより構成することができる。
前記ギヤロータからの液漏れを防止するためのビスコシールが前記軸受の軸方向外方位置に設けられ、該ビスコシールには、前記中間プレートとカバーとの取り付け面圧を高めるための締結手段が設けられるのが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1、2において示すものは、混練造粒システムにおける溶融樹脂の定量搬送用ギヤポンプである。このギヤポンプは、ポンプボディ1と、該ボディ1に収納された一対のギヤロータ2とを有する。
前記ボディ1は、ブロック状に形成されており、その内部にメガネ状のロータ収納孔3が貫通して形成されていると共に、該ロータ収納孔3の軸方向中央部で且つ径方向両側に、樹脂入口4と出口5とが形成されている。前記ロータ収納孔3に、前記一対のギヤロータ2,2が、軸受6を介して回転自在に収納されている。
【0011】
このロータ2は、歯車部7と、該歯車部7の両側部に形成された軸部8とからなる。前記一対のロータ2,2の歯車部7は、常時噛合し、前記軸部8が前記軸受6に支持されている。
前記ロータ2の軸部8の一端部は、カップリング9を介して駆動装置(図示省略)に連結され、該ロータ2は、図2の矢印a方向に回転駆動され、前記歯車部7によって、樹脂入口4から出口5に溶融樹脂が搬送される。
前記軸受6は、前記ロータ収納孔3に非固定状態で嵌合されている。この軸受6は、円筒状に形成され、その内周面は滑り軸受面とされ、その外周面の一部が切り欠かれて平坦面に形成されている。この軸受6は、前記メガネ状のロータ収納孔3に収納された状態で、前記平坦面同志が当接して、その回動が防止されている。なお、この軸受6の外径は大きなもので600mm程度である。
【0012】
この軸受6の軸方向内端面は、前記ロータ2の歯車部7の側面に当接可能とされている。また軸受6の軸方向外端面と前記ボディ1の端面とは、ほぼ面一とされている。
前記軸受6は、中間プレート10を介して前記ボディ1の端面に取り付けられたカバー11により、軸方向外方への抜け出しが防止されている。そして、この軸受6の軸方向外端部の外周部に径小段部が形成され、該段部にリング状のスラストプレート12が嵌合されている。
【0013】
なお、このスラストプレート12は、軸受6と一体ものであっても良い。
前記中間プレート10は、ギヤロータ2の軸部8を遊嵌する為の一対の貫通孔13を有し、その外形は、軸受6の端面全部とボディー1の端面の一部とを覆う大きさを有し、厚みが60mm程度の一枚の板材からなる。
前記カバー11は、その外形が前記中間プレート10とほぼ同じで、厚みが200mm程度のブロックからなる重量物である。このカバー11は、ボルト14を介して前記ボディ1の端面に固定されている。
【0014】
このカバー11には、ギヤロータ2の軸心と同心の、一対のシール部材挿入孔15が設けられ、該孔15にビスコシール16が嵌合されている。
前記ビスコシール16は、フランジ付き筒状体に形成され、その外周面の一部に平坦面が形成されて、一対のビスコシール16は、前記軸受6と同様にその平坦面同志が当接している。このビスコシール16のフランジが、ボルト17を介して前記カバー11に固定されている。そして、ビスコシール16の軸方向内端面は、前記中間プレート10の外端面に対面している。このビスコシール16の内周面と、前記ギヤロータ2の軸部8とは、ラビリンスシールにより、溶融樹脂の外部流出を防止している。
【0015】
前記ロータ2の軸心部には、ロータ温度調節装置18が設けられ、該調節装置18に温度調節媒体を供給する制御装置(図示省略)が接続されている。それらの詳細は、特公平6−45135号公報や特開平10−141247号公報に記載のものと同じであるので、その記載を援用するものとし、その詳細説明は省略する。
前記軸受6にも、軸受温度調節装置19が設けられ、該調節装置19に温度調節媒体を供給する制御装置(図示省略)が接続されている。前記軸受温度調節装置19は、軸受6の内部に形成された温度調節媒体通路20を有する。この温度調節媒体通路20は、前記軸受6の内部に形成された環状空間21と、該環状空間21に設けられた仕切壁22とによって構成されている。
【0016】
図3に示すものは、前記温度調節媒体通路20の周方向展開図であり、前記仕切壁22は、螺旋状に設けられている。この仕切壁22により、環状空間21には、2条の螺旋溝からなる温度調節媒体通路20が形成され、その一方の溝の端部に温度調節媒体入口23が形成され、他方の溝の端部に温度調節媒体出口24が形成されている。
図4に示すように、前記軸受6は、内周側部材6aと外周側部材6bとを一体的に結合して構成され、該内周側部材6aと外周側部材6bの境界部に前記温度調節媒体通路20が形成されている。
【0017】
この実施の形態では、内周側部材6aの外周面に、前記環状空間21を形成するための環状凹部が形成され、この環状凹部内に図3に示す螺旋状の仕切壁22が一体成形されている。そして、この内周側部材6aに外周側部材6bを嵌め入れ、一体化する。この一体化としては、溶接や、焼き嵌め嵌合後に溶接するなどがある。
このように一体化された状態において、前記仕切壁22の外周面は、外周側部材6bの内周面に当接している。
【0018】
このように、仕切壁22が環状空間21の内外周面間にわたって形成されることにより、当該仕切壁22は、補強部材として機能する。従って、冷却効果を高めるために環状空間21を大きくしても、軸受強度の低下を補強することができる。
なお、本発明では、外周側部材6bの内周面に、環状凹部を凹設して、該凹部内に仕切壁22を設けても良い。また、温度調節媒体通路20は、二重螺旋溝構造に限定されるものではなく、周方向仕切壁と軸方向仕切壁の組み合わせによる溝構造であってもよく、更に、従来の特開平9−217685号公報に記載の蛇行状孔のものであってもよい。
【0019】
前記温度調節媒体入口23と出口24は、前記軸受6の外周面から前記環状空間21に向かって穿設された径方向孔25と、該軸受6の外端面から前記径方向孔に向かって穿設された軸方向孔26とから構成されている。そして、径方向孔25の外端部は栓27により密封されている。
前記軸受6の軸方向外端面に、入口管28と出口管29とが接合されている。この入口管28と出口管29の一端部は、前記軸方向孔26に水密手段30を介して液漏れが生じないように接合されている。
【0020】
この水密手段30として、本実施の形態では、溶接が採用されているが、しかし、溶接に限定されるものではなく、ネジ込みと接着剤やシール剤により、液漏れを防止するものであってもよい。
前記スラストプレート12及び中間プレート10に、前記軸方向孔26と同心に挿通孔31が貫通状に設けられている。この挿通孔31に前記入口管28または出口管29が遊嵌状に挿通されている。
図5に示すように、前記カバー11には、前記入口管28と出口管29を遊嵌して外部に導く導出部32が設けられている。この導出部32は、カバー11の中間プレート側端面に、前記ロータ2の径方向に沿って凹設されU字状の凹部によって構成されている。
【0021】
前記入口管28と出口管29の少なくとも一部は、フレキシブルチューブにより構成され、屈曲自在とされている。従って、軸受6の端面から軸方向外方に向かって延出する入口管28と出口管29は、中間プレート10の挿通孔31を出た後、すぐに直角に曲がって、カバー11の導出部32に沿って径方向外方に延出可能とされている。
そして、前記カバー11の外周面より径方向外方に突出した入口管28と出口管29とは、図示省略の制御装置に接続されている。この制御装置(図示省略)から前記入口管28に供給された温度調節媒体は、入口23から螺旋溝状の温度調節媒体通路20に入って流れて軸受6の温度を調整した後、出口24から出口管29を通って制御装置(図示省略)に戻される。
【0022】
尚、軸受温度調節媒体の温度を検出するための温度検出手段が、軸受6内の温度調節媒体の出口温度を検出するように設けられている。この温度検出手段により軸受温度調整媒体の温度が制御装置により制御されるように構成されている。また、図示省略するが、前記ロータ温度調整装置18にも温度検出手段が設けられている。
前記ギヤポンプは、前記搬送溶融樹脂の一部を、前記軸受6と軸部8との潤滑剤として供給するようにした自己潤滑タイプのものである。この自己潤滑構造は、公知のもの(例えば、従来の技術に掲げた公報に記載のもの等)が採用可能であるので、その詳細説明は省略する。前記ビスコシール16は、軸受潤滑に供された溶融樹脂の外部漏洩を防止するものである。
【0023】
図4に示す如く、溶融樹脂は、ロータ2の軸部8の外周面と軸受6の内周面との間の第1クリアランス34に供給されて軸受潤滑に供されると共に、軸受6の外周面とボディ1のロータ収納孔3の内周面との間の第2クリアランス35にも入ってくる。
前記第1クリアランス34の溶融樹脂は、前記ビスコシール16により、軸部8からの外部漏洩が防止されていると共に、前記中間プレート10と軸受6の外端面との面当接により、また、中間プレート10とカバー11の内端面との面当接により、前記中間プレート10の挿通孔31への、及び、カバー11の導出部32への漏洩が防止されている。
【0024】
なお、符号33で示す部分の樹脂は、中間プレート10の外端面とカバー11の内端面でシールされ、この部分の樹脂は、吸い込み側へ戻す構造となっている。
また、前記第2クリアランス35の溶融樹脂は、前記中間プレート10の内端面と軸受6の外端面(この実施の形態では、スラストプレート12の端面)との面当接により、該中間プレート10の挿通孔31への漏洩が防止されている。
すなわち、前記中間プレート10の両端面は、溶融樹脂漏洩防止用のシール面に構成されている。
【0025】
次に、前記構成の溶融樹脂搬送用ギヤポンプの作用につき説明する。
ギヤポンプの始動時には、制御装置(図示省略)から温熱媒体が、ロータ温度調整装置18及び軸受温度調整装置19に供給され、ロータ2及び軸受6を予熱し、潤滑用溶融樹脂の冷却固化を防止する。予熱が終了し、溶融樹脂の搬送が始まると、温熱媒体の温度を下げることにより、冷却媒体に切り換え、ロータ2と軸受6とを冷却し、潤滑用溶融樹脂の発熱を抑制し、高温下による粘度低下を抑えて軸受支承能力の低下を防止する。
【0026】
なお、冷却媒体供給源と温熱媒体供給源を個別に設けて、供給媒体切替弁を用いてこれた媒体を切り換えることもできる。この場合、前記温度調節媒体の内、冷却媒体としては、油、水、空気等を用い、温熱媒体としては、主に油を用いることができる。
また、ロータ温度調節装置と軸受温度調節装置の各制御装置は、一の装置で兼用することができる。更に、ロータ温度と軸受温度とを個別に制御することもできる。
【0027】
そして、これら温度調節媒体の漏れは、軸受6と入口管28及び出口管29の接続が水密手段30を介して行われているので、高い信頼度で防止される。
また、溶融樹脂の漏洩は、中間プレート10を設けて、その両端面をシール面とすることにより、確実に防止される。なお、この場合、中間プレート10を設けないと、第2クリアランス35からのカバー11のU字状導出部32への漏洩防止が困難になる。
また、中間プレート10を設けることは、溶融樹脂のシール効果を高める以外に、組み立ての容易化が図れるという効果を生じる。すなわち、カバー11は重量物であるため、軸受6の端面から突出する入口管28及び出口管29を挿通しつつ、ボディ1の端面に組み付けることは大変に困難であったが、中間プレート10を設けることにより、入口管28及び出口管29を挿通しなくても良い構成(U字状の導出部32)とすることが可能になり、組み立ての容易化が図れる。
【0028】
図6に示すものは、本発明の他の実施の形態であり、中間プレート10の両端面自体をシール面とするのではなく、シール部材を設けた点が、前記実施の形態と異なるものである。
すなわち、中間プレート10の軸受側端面の、入口管挿通孔31及び出口管挿通孔31周縁に、Oリング嵌合溝が凹設され、該溝にシール部材である第1のOリング36が嵌合されている。また、中間プレート10のカバー側端面には、前記挿通孔31よりロータ軸心内周側に、該ロータ軸心と同心のOリング嵌合溝が凹設されており、該溝にシール部材である第2のOリング37が嵌合されている。
【0029】
なお、中間プレート10の一面をシール部材36又は37を介したものとし、反対側の一面をそれ自体がシール面とされたものとすることもできる。また、スラストプレート12の中間プレート側に凹溝を設けてそこに第1のOリング36を嵌合したり、また、カバー11の中間プレート側に凹溝を設けてそこに第2のOリング37を嵌着してもよい。
図7に示すものは、本発明の他の実施の形態であり、入口管28や出口管29の一部をフレキシブルチューブとしないで、エルボ38を用いて直角に曲げた剛な配管としたものである。その他の構成は、前記のものとおなじである。
【0030】
図8に示すものは、本発明の他の実施の形態であり、スラストプレート12を軸受6とは別体のものとして構成し、該スラストプレート12をもって、本発明の中間プレート10としたものである。
この実施の形態では、入口管28及び出口管28は、軸方向に延出するものとされ、カバー11及びビスコシール16のフランジ部に入口管28及び出口管29を遊嵌状に挿通する導出部32が、ロータ2の軸心に平行に設けられている。この導出部32は、入口管28及び出口管29よりもかなり大きく形成され、カバー11の組み付けの容易化が図られている。ビスコシール16の導出部32の端部と、入口管28及び出口管29との間に、食い込み管継手39が設けられ、液漏れの防止が図られている。
【0031】
なお、本発明では、中間プレート10のシール効果を高めるため、軸受6をカバー11の方向に引っ張り、中間プレート10を大きな力で挟持して面圧を上げるようにする締結手段40(図1参照)をビスコシール16に設けるのが好ましい。この締結手段40としては、図1の仮想線Aで示すように、ビスコシール取り付けボルト17をカバー11に螺合するとは別に、カバー11及び中間プレート10を貫通して軸受6(図例ではスラストプレート12)に螺合するようにするのがよい。このように構成することにより、ボルト40のL/D(長さ対直径)を充分に大きくとることができ、ボルト40の撓みでもって軸受6の動きを確保することができる。
【0032】
また、前記ボルト17をカバー11を貫通して中間プレート10に螺合して、該中間プレート10の外端面側の面圧を高めるもようにしてもよい。このように構成すれば、軸受6に螺合するものに比べ、軸受6の動きをより自由にすることができる。
前記軸受6の内周面にAgメッキを施すのが好ましい。このようにメッキを施すことにより、軸受6の冷却構造と相まって、ロータ軸部8の周速を0.5m/s以上としても、10〜20年の長寿命化が達成できる。
【0033】
なお、入口管28や出口管29の配管の向きを水平方向に対して斜め下方になるようにするのが好ましい。このように、斜め下方に配管することにより、万一、樹脂漏れが生じても、配管を伝ってギヤポンプ内へ戻ることがなく、外部へ排出される。
尚、本発明は、前記実施の形態に示すものに限定されるものではなく、例えば、一番広い発明概念においては、溶融樹脂搬送用のものに限定されず、更に、入口管や出口管の導出方向は特に限定されない。また、温度調節媒体は、冷却媒体のみであっても良い。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、軸受をフリーな状態に保つとともに、冷却媒体漏れや溶融樹脂漏れに対する信頼性の向上を図った高粘度液搬送用のギヤポンプを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態を示すギヤポンプの断面図であり、図2のA−A線断面図である。
【図2】図2は、図1の左側面図である。
【図3】図3は、温度調節媒体通路の周方向展開図である。
【図4】図4は、本発明の実施の形態の要部拡大断面図である。
【図5】図5は、図4のA矢視図である。
【図6】図6は、本発明の他の実施の形態を示す要部拡大断面図である。
【図7】図7は、本発明の他の実施の形態を示す要部拡大断面図である。
【図8】図8は、本発明の他の実施の形態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1 ボディ
2 ロータ
6 軸受
10 中間プレート
11 カバー
12 スラストプレート
16 ビスコシール
20 温度調節媒体通路
28 入口管
29 出口管
30 水密手段
31 挿通孔
32 導出部
36 シール部材(第1のOリング)
37 シール部材(第2のOリング)
40 締結手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a gear pump for conveying a highly viscous fluid such as a molten resin.
[0002]
[Prior art]
For example, a gear pump for transporting molten resin has a pair of gear rotors, and the gear rotor is rotatably supported by a pump body via a bearing. The bearing is a sliding bearing, and is a self-lubricating type in which a part of the molten resin to be conveyed is used as a bearing lubricant.
In this type of gear pump, it is important to increase the production amount (conveyance amount), and there are a method of increasing the rotation speed and a method of widening the tooth width. However, in any of the methods, the burden on the bearing is increased, and there is a high possibility that seizure will occur, and it is not easy to increase the production amount.
[0003]
That is, when the rotational speed is increased, the shear rate increases, so that the heat generated by the resin increases, the viscosity of the resin decreases, and the bearing support capacity decreases. Further, when the tooth width is increased, the load increases, and the bearing support capacity decreases.
Therefore, in this type of gear pump, it is most effective to improve the bearing capacity by lowering the temperature of the molten resin as a lubricant and increasing the viscosity of the resin.
As a method for cooling the lubricant (molten resin), a method for cooling the rotor shaft (for example, see Japanese Patent Publication No. 6-45135) and a method for cooling a bearing (for example, see Japanese Patent Application Laid-Open No. 9-217685), Alternatively, there is a combination of both (see, for example, JP-A-10-141247).
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Japanese Patent Laid-Open No. 9-21768 discloses a temperature control medium leak and a resin leak prevention by integrating a bearing and a visco seal.
However, since the bearing is fixed to the body, there is a problem that an excessive load is applied to the bearing.
That is, since the bearing is pressed in different directions depending on operating conditions such as discharge pressure and rotation speed (see, for example, JP-A-11-50973), it is preferable that the bearing is mounted in a free state with respect to the body. . However, fixing to the body as in the above prior art causes a problem that the bearing is forced.
[0005]
In particular, in the case of cooling the bearing, the clearance between the bearing and the body becomes larger due to the cooling of the bearing, and the above problem becomes more serious.
Further, the integrated type has a problem that it is difficult to manufacture and the cost is high.
On the other hand, in the one disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 10-141247, the bearing and the visco seal are configured as separate bodies, but there are problems that the cooling medium leaks and that the assembly is difficult.
[0006]
That is, the cooling medium inlet passage and the outlet passage to the bearing are provided in a cover (side plate) for fixing the bearing, and a seal structure between the cover and the bearing is difficult.
Accordingly, an object of the present invention is to provide a gear pump for conveying a high-viscosity liquid that maintains a bearing in a free state and improves reliability against leakage of a cooling medium or molten resin.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention has taken the following measures.
That is, the present invention is characterized in that a pair of gear rotors are supported on a body of a gear pump via a bearing, and a cover for preventing the bearing from being pulled out in the axial direction is fixed to the body, and a temperature adjusting medium passage is connected to the bearing. In the gear pump, the inlet pipe and the outlet pipe to the temperature control medium passage are connected to the axial outer end face of the bearing, and the intermediate plate is interposed between the axial outer end face of the bearing and the cover. The intermediate plate is provided with insertion holes for the inlet pipe and the outlet pipe, and the cover is provided with a lead-out portion for loosely fitting the inlet pipe and the outlet pipe to guide it to the outside. It is in.
[0008]
In the present invention, the conventional problems can be solved by providing the intermediate plate.
The gear pump is preferably used for conveying a molten resin, and the bearing is preferably held in a non-fixed state with respect to the body and is lubricated by the molten resin.
It is preferable that the lead-out portion is recessed on the intermediate plate side end surface of the cover along the radial direction of the rotor.
It is preferable that both end surfaces of the intermediate plate are seal surfaces.
[0009]
Moreover, the both end surfaces of the said intermediate | middle plate can also be set as the structure contact | abutted to the said bearing and cover through the sealing member.
The inlet pipe and the outlet pipe are attached to the bearing via watertight means.
The intermediate plate can be constituted by a thrust plate provided for axial positioning of the bearing.
A visco seal for preventing liquid leakage from the gear rotor is provided at an axially outward position of the bearing, and the bisco seal is provided with a fastening means for increasing the mounting surface pressure between the intermediate plate and the cover. It is preferred that
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 and 2 show a gear pump for quantitative conveyance of molten resin in a kneading granulation system. This gear pump has a
The
[0011]
The
One end portion of the
The
[0012]
The inner end surface in the axial direction of the
The
[0013]
The
The
The
[0014]
The
The
[0015]
A rotor
The
[0016]
FIG. 3 is a developed view in the circumferential direction of the temperature control
As shown in FIG. 4, the
[0017]
In this embodiment, an annular recess for forming the
In this integrated state, the outer peripheral surface of the
[0018]
Thus, when the
In the present invention, an annular recess may be provided on the inner peripheral surface of the outer
[0019]
The temperature control
An
[0020]
In this embodiment, welding is adopted as the
The
As shown in FIG. 5, the
[0021]
At least a part of the
The
[0022]
A temperature detecting means for detecting the temperature of the bearing temperature adjusting medium is provided so as to detect the outlet temperature of the temperature adjusting medium in the
The gear pump is of a self-lubricating type in which a part of the transport molten resin is supplied as a lubricant for the
[0023]
As shown in FIG. 4, the molten resin is supplied to the
The molten resin of the
[0024]
In addition, the resin of the part shown with the code |
Further, the molten resin of the
That is, both end surfaces of the
[0025]
Next, the operation of the molten resin conveying gear pump having the above-described configuration will be described.
When the gear pump is started, a heating medium is supplied from a control device (not shown) to the rotor
[0026]
Note that it is also possible to provide a cooling medium supply source and a heating medium supply source separately and switch the medium using a supply medium switching valve. In this case, oil, water, air or the like can be used as the cooling medium among the temperature control medium, and oil can be mainly used as the heating medium.
Further, the control devices of the rotor temperature adjusting device and the bearing temperature adjusting device can be used as a single device. Further, the rotor temperature and the bearing temperature can be individually controlled.
[0027]
The leakage of the temperature control medium is prevented with high reliability because the
Further, the leakage of the molten resin is reliably prevented by providing the
In addition, the provision of the
[0028]
FIG. 6 shows another embodiment of the present invention, which is different from the above embodiment in that a seal member is provided instead of using both end faces of the
That is, an O-ring fitting groove is formed in the periphery of the inlet
[0029]
Note that one surface of the
FIG. 7 shows another embodiment of the present invention, in which a part of the
[0030]
FIG. 8 shows another embodiment of the present invention, in which the
In this embodiment, the
[0031]
In the present invention, in order to enhance the sealing effect of the
[0032]
The
The inner peripheral surface of the
[0033]
The direction of the piping of the
The present invention is not limited to the one shown in the above embodiment. For example, in the broadest concept of the invention, the invention is not limited to the one for transporting a molten resin. The derivation direction is not particularly limited. Further, the temperature adjustment medium may be only the cooling medium.
[0034]
【The invention's effect】
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, while maintaining a bearing free state, the gear pump for high-viscosity liquid conveyance which aimed at the reliability improvement with respect to cooling-medium leak or molten resin leak can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a gear pump showing an embodiment of the present invention, and is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 2 is a left side view of FIG. 1;
FIG. 3 is a circumferential development view of a temperature control medium passage.
FIG. 4 is an enlarged sectional view of a main part of the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a view taken in the direction of arrow A in FIG. 4;
FIG. 6 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing another embodiment of the present invention.
FIG. 7 is an enlarged cross-sectional view of the main part showing another embodiment of the present invention.
FIG. 8 is an enlarged cross-sectional view of a main part showing another embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
37 Seal member (second O-ring)
40 Fastening means
Claims (8)
前記軸受の軸方向外端面に、前記温度調節媒体通路への入口管と出口管とが接続され、
前記軸受の軸方向外端面と前記カバーとの間に中間プレートが介在され、該中間プレートには、前記入口管と出口管の挿通孔が設けられ、
前記カバーには、前記入口管と出口管を遊嵌して外部に導く導出部が設けられていることを特徴とするギヤポンプ。In a gear pump in which a pair of gear rotors are supported on a body of a gear pump via a bearing, a cover for preventing the bearing from being pulled out in an axial direction is fixed to the body, and a temperature control medium passage is formed in the bearing.
An inlet pipe and an outlet pipe to the temperature control medium passage are connected to the axially outer end surface of the bearing,
An intermediate plate is interposed between the axially outer end surface of the bearing and the cover, and the intermediate plate is provided with insertion holes for the inlet pipe and the outlet pipe,
The gear pump according to claim 1, wherein the cover is provided with a lead-out portion that loosely fits the inlet pipe and the outlet pipe and guides them to the outside.
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