JP3849177B2 - 紫外線吸収組成物及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紫外線吸収組成物及びその製造方法に関する。本発明に係る紫外線吸収組成物は、パール光沢を有し、メーキャップ化粧料、塗料等を構成するものとして極めて有用である。
【0002】
【従来の技術】
太陽光線に含有され地上に到達する紫外線は、皮膚等の人体構成部位、住宅等の建築物等に悪影響を及ぼすことから、その遮蔽についての種々の工夫がなされている。紫外線は、その波長によって、A領域(波長320〜380nm)とB領域(波長290〜320nm)とに区分されているが(国際照明委員会)、近年、フロンガス等によるオゾン層の破壊に伴い、地上に到達する紫外線の量の増加が懸念されている。また、これまでは紫外線の遮蔽は、B領域のみが対象となってきたが、最近、A領域の紫外線が皮膚の内奥部まで浸透して組織を傷め、肌の老化を促進するものとして、B領域に加えてA領域の紫外線も遮蔽の対象として注目されている。
【0003】
これまで、日焼け止め化粧料や紫外線遮蔽塗料等に用いられている紫外線吸収組成物は、ベンゾフェノン系のものや安息香酸系のもの等の有機化合物が主体であり、これらの有機化合物の吸収帯は、概ね、280〜350nmの範囲に存在するので、A領域の紫外線を完全に遮蔽することができなかった。
また、有機化合物からなる紫外線吸収組成物は、人体に対する安全性の面からも問題があった。
【0004】
有機化合物を用いない紫外線吸収組成物として、紫外線吸収帯のより広い無機顔料が使用されている。なかでも、平均一次粒子径が0.1μm以下の超微細粒子は、化粧料や塗料に配合された場合に、透明な塗膜を形成し、自然な色あいを有することができる点でも好ましい。特に酸化チタンは、360nm以下の波長の紫外線を完全に遮蔽するので、最も多く用いられている。
【0005】
近年、特公平7−23294号公報に開示されているように、酸化亜鉛が注目されている。酸化亜鉛は、酸化チタンよりも広い紫外線吸収帯を示し、370nm以下の波長の紫外線を完全に遮蔽し、また、屈折率も1.9〜2.0と低いので、隠蔽力も大きくなく、0.1μm以下の超微細粒子にすると透明感が高くなって白濁感もない。更に、塗料として用いる場合には、着色調合が容易であり、かつ、化粧料として用いる場合には、皮膚を締めつける感覚である収斂性や消炎効果を付与することができるうえ、皮脂の吸収作用も有する点で好ましい。
【0006】
酸化セリウムは、酸化亜鉛、酸化チタンと同様の紫外線吸収効果を有するものとして知られている。酸化セリウムは、酸化亜鉛、酸化チタンのように明瞭な吸収端は表れないが、酸化亜鉛、酸化チタンよりも更に広い吸収帯を示し、380nm以下の紫外線を遮蔽する。従って、酸化亜鉛、酸化チタンと同様に紫外線吸収効果を有するものとして使用することができる。
【0007】
しかしながら、超微細の酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化チタン等を化粧料や塗料の成分として使用する場合には、このような超微細粒子を均一に分散させる必要があるが、例えば、0.1μm以下の粒子径を有する物質等は、ファンデルワールス力が大きいため二次凝集を起こしてしまい、生じた粗大粒子を均一に分散させることが困難であった。このような均一分散不良の粒子を化粧料に配合した場合には、色むらや塗布時の肌触り低下を除去することができない欠点を有していた。
【0008】
ところで、顔料等の分野においては、近年、嗜好の多様化に伴い、単に複数の色相を呈するばかりでなく、見る角度を変えるに従ってその色が変化するパール調色を持ったパール顔料が、化粧品等に広く用いられている。
パール顔料は、タルク、マイカ、セリサイト等の天然品を粉砕して作られた板状基材に、二酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化鉄等の金属酸化物をコーティングすることにより得られる。
【0009】
パール顔料の改良に関する技術は、種々進んでおり、特開平5−23671号公報には、マイカの周囲を二酸化チタンで被覆し、その表面をパーフルオロアルキルシランで処理することにより、撥油性に優れたパール顔料を得る技術が開示されている。
特開平2−179954号公報には、マイカを二酸化チタンで被覆する際に、発色材として酸化ニッケル、酸化コバルト等を二酸化チタン被覆層中に固溶させることにより、耐候性に優れたパール顔料を得る技術が開示されている。
特開平5−17329号公報には、セリサイトの表面をチタン酸化物で被覆し、更に亜鉛酸化物を被覆させることにより、紫外線遮蔽効果の高いパール顔料を得る技術が開示されている。
【0010】
このようにパール顔料の改質に関する検討が数多くなされているが、タルク、マイカ、セリサイト等の天然品を粉砕して作られた板状基材では、基材自体の色調が不純物等によりばらつき、製品の色調にもばらつきが起こり、特に化粧品等の色に重きを置いた製品では色管理の困難性等に問題を残していた。
【0011】
また、これらは天然品であるため、安定した性状を持つ鉱物を必要量だけ確保することが難しく、特にセリサイトの入手は困難となってきている。マイカは、入手が比較的容易であるが、劈開性を有するため、鱗片状粉体としての形状を安定に保つことが難しいという問題点があった。
そこで、化学合成の容易な硫酸バリウムの鱗片状粉体を化粧料に応用する技術が提供されるようになった。
【0012】
特公昭62−34688号公報には、硫化バリウムと硫酸をモル比1:1で反応させて粒径の揃った板状硫酸バリウムを製造する技術が開示されている。しかしこの方法では、粗大な粒子の硫酸バリウムが得られ、合成樹脂添加剤等への応用には適しているが、化粧料用としては必ずしも満足できるものではなかった。
【0013】
特公昭49−46908号公報には、小板状結晶の硫酸バリウムを基材としてその表面に酸化チタン、酸化ヂルコン、酸化亜鉛等の薄膜を有するフレーク状顔料等をメークアップ化粧料の原料として使用する技術が開示されている。この技術によれば、板状硫酸バリウムの展延性とともに光輝性が得られ、良好な感触の使用感も得られるとしている。しかしながら、ここに得られる光輝性とは、有色性を保つために沈着、結合させる顔料の色が的確に表れる性質を意味しており、いわゆるパール光沢とは別の性質を意味するものであった。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記現状に鑑み、色相にばらつきがなく、品質の安定したパール光沢を持ち、更に、良好な透明性及び肌触りを有する紫外線吸収組成物及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、板状硫酸バリウムを特定の無機金属酸化物で被覆することにより上記した種々の課題が見事に解決することを見いだし、本発明に到達した。即ち、本発明のパール光沢を持つ紫外線吸収組成物は、表面が、酸化亜鉛、酸化セリウム、及び、酸化チタンのうち少なくとも1種により被覆されてなる板状硫酸バリウムからなることを特徴とするものである。
以下に本発明を詳述する。
【0016】
本発明の紫外線吸収組成物は、板状硫酸バリウムからなる。
本明細書において、「板状硫酸バリウム」とは、粒子状をなす硫酸バリウムであって、当該粒子の厚み比が10〜150であるものをいう。
上記厚み比とは、上記粒子状硫酸バリウムの平面方向の粒子径を、厚みで除した値をいう。
【0017】
上記厚み比は、以下のようにして算出することができる。
走査型電子顕微鏡を用い、粒子状硫酸バリウムを試料として観察して撮影し、写真Aを得る。その後、当該試料を90度回転することにより、上記撮影対象の厚み方向が観察できるように配置して撮影し、写真Bを得る。
【0018】
写真A上に一定の間隔で横に20本の直線を引き、写真Aにおいて粒子状硫酸バリウムが上記直線上に乗った部分の直線の全長の和を求め、これを当該直線上に乗った粒子状硫酸バリウムの個数で除した値を平均粒子径(L)とする。
別に、写真B上に一定の間隔で横に20本の直線を引き、厚みが観察できる粒子をn個(nは20以上の整数)選び、その厚みの和を求め、これをnで除した値を平均厚さ(D)とする。
そして、上記平均粒子径を上記平均厚さで割った値(L/D)を上記厚み比とする。
【0019】
図8及び図9は、板状硫酸バリウムの走査型電子顕微鏡写真(1000倍)の1例である。
これらの写真から、上記厚み比を求める過程が明白である。
【0020】
本発明に用いられる板状硫酸バリウムは、平均粒子径が、3〜70μmであることが好ましい。3μm未満であると、すべり性が著しく損なわれ、70μmを超えると、ざらざらとした肌触りとなり、いずれも化粧料、塗料等として使用することができない。
なお、上記平均粒子径は、上記で求めた平均粒子径(L)として求めることができる。
【0021】
上記板状硫酸バリウムの厚みの平均値は、0.05〜2μmであるものが好ましい。0.05μm未満であっても2μmを超えても、ざらざらとした肌触りとなり、使用感が悪くなる。
なお、上記厚みの平均値は、上記で求めた厚みの平均値(D)として求めることができる。
【0022】
上記板状硫酸バリウムは、水酸化バリウムと硫酸を反応させることによって得られる。
通常、板状硫酸バリウムを製造する場合には、硫化バリウム、硝酸バリウム等の可溶性バリウム塩と、硫酸ナトリウム、硫酸アンモニウム等の可溶性硫酸塩との組み合わせにより得ていたが、いずれも硫化ナトリウム、硝酸アンモニウム等の副生物が板状硫酸バリウム粒子中に含有することとなり、これらを完全に分離除去することが困難であった。
本発明の方法により生ずるのは、硫酸バリウムの他には水だけであるので、工業上極めて好都合である。また、本発明においては、精製した原料を使用することにより、極めて純度の高い硫酸バリウムを得ることができ、本発明の目的を達することができる。
【0023】
上記反応は、連続式で行うことも回分式で行うこともできる。いずれの方式の場合も、水酸化バリウムと硫酸の化学当量を、攪拌機を備えた反応容器に、同時に連続供給して反応させる。
上記反応液中の未反応バリウムイオン濃度及び硫酸イオン濃度は、0.00001〜0.005モル/Lに調節する。0.00001モル/L未満に調節することは極めて困難であり、0.005モル/Lを超えると板状硫酸バリウム粒子の生成は極めて困難である。
上記未反応イオン濃度の調節は、未反応イオン濃度と電導度の間に下記の表1のような相関関係があるので、電導度を一定値に保つよう添加量を調節することにより行うことができる。
【0024】
【表1】
【0025】
上記方法にあっては、反応容器に供給される水酸化バリウム溶液及び硫酸溶液の濃度は、いずれも200g/L以下である。200g/Lを超える濃度であると、未反応原料のイオン濃度を精密にコントロールすることが困難である。上記濃度は、希薄すぎると工業的に不利になるので、より好ましくは10〜200g/Lである。
上記反応の温度は、80℃以下が好ましい。80℃を超えると、粒子の厚み方向の成長が著しくなり、すべすべした肌触りのものを得ることができない。
上記方法では、反応終了後に、水酸化バリウム又は硫酸を加えて、反応液のpHが6.5〜7.5の範囲になるよう調節することが好ましい。
【0026】
本発明においては、上記のようにして製造された板状硫酸バリウムの表面を、酸化亜鉛、酸化セリウム、及び、酸化チタンのうち少なくとも1種により被覆する。このことにより、板状硫酸バリウムが有する透明性、肌触り、非有害性等の基本性能に加えて、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化チタンの有する紫外線吸収効果を同時に保有する紫外線吸収組成物を得ることができる。
【0027】
上記酸化亜鉛、酸化セリウム、及び、酸化チタンのうち少なくとも1種とは、上記3種類のうち、1種だけであってもよいし、2種であってもよいし、3種であってもよい。また、2種以上である場合には、それらは板状硫酸バリウムの表面において、混合状態であってもよいし、それぞれが別の層を形成する多層状態であってもよい。
【0028】
上記被覆の厚さは特に限定されないが、被覆が有する紫外線吸収効果と板状硫酸バリウムが有する特性を考慮すると、0.05〜0.5μmであることが好ましく、更に好ましくは、0.05〜0.2μmである。
【0029】
上記被覆を構成する酸化亜鉛、酸化セリウム、及び、酸化チタンのうち少なくとも1種は、最大粒子径が0.2μm以下であり、かつ、平均粒子径が10〜150nmのものが好ましい。上記最大粒子径、平均粒子径の数値限定は、上記皮覆のうち、酸化亜鉛については、特に明瞭に説明することができる。このような酸化亜鉛は、超微粒子状であり、可視光線の透過が良好となって隠蔽力も減少するため、透明感が増大して更に紫外線吸収組成物としての品質を向上させることができる。また、上記皮覆のうち、酸化チタンについては、最大粒子径が0.1μm以下のものが更に好ましい。
【0030】
上記被覆を形成させる方法は種々のものが考えられるが、特に以下のようにすることが好ましい。
まず、上記のようにして得られた板状硫酸バリウムを水に懸濁させる。その後、上記懸濁液中に、例えば、亜鉛塩類の水溶液を加える。上記亜鉛塩類としては特に限定されず、例えば、硫酸亜鉛、硝酸亜鉛、塩化亜鉛、酢酸亜鉛等を挙げることができる。
【0031】
その後、上記懸濁液中に、アンモニア水、水酸化アルカリの水溶液、炭酸アルカリの水溶液、炭酸アンモニウム水溶液、及び、炭酸水素アンモニウム水溶液からなる群から選択される少なくとも1種の水溶液を徐々に加える。
このことにより、上記板状硫酸バリウムの表面には、水酸化亜鉛又は炭酸亜鉛の均一な被膜が形成される。
【0032】
上記溶液は、その後、濾過することにより、生成した被覆板状硫酸バリウムのみを取得することができる。このようにして取得された被覆板状硫酸バリウムは、水洗し、乾燥することにより、精製することができる。
上記被覆板状硫酸バリウムは、焼成することにより、表面が酸化亜鉛となって、本発明の酸化亜鉛被覆板状硫酸バリウムを得ることができる。
上記表面が酸化亜鉛により被覆された板状硫酸バリウムは、例えば、流動パラフィン、固形パラフィン、ワセリン等に含有させることにより、本発明の紫外線吸収組成物とすることができる。
【0033】
表面が酸化セリウムによって被覆された板状硫酸バリウムも、例えば、セリウム塩類の水溶液を原料として、上記の酸化亜鉛の場合と同様にして製造することができる。上記セリウム塩類としては特に限定されず、例えば、硫酸セリウム、硝酸セリウム、塩化セリウム、酢酸セリウム等を挙げることができる。
表面が酸化チタンによって被覆された板状硫酸バリウムを得ようとする場合には、板状硫酸バリウム含有懸濁液中に、チタニル硫酸水溶液、又は、四塩化チタン水溶液を加え、その後加熱加水分解するか、又は、水酸化アルカリ、アンモニア水、及び、尿素水溶液のうち少なくとも1種からなるアルカリ液を加えることにより、被覆板状硫酸バリウムを得る。
その後は、上記と同様にして、濾過、水洗、乾燥、焼成することにより、表面が酸化チタンによって被覆された板状硫酸バリウムを得ることができる。
【0034】
上記板状硫酸バリウムを、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化チタンのうち、2種以上により被覆する場合には、上記の工程を適宜組み合わせることによって紫外線吸収組成物を得ることができる。
例えば、まず、酸化亜鉛を被覆する工程により、酸化亜鉛被覆板状硫酸バリウムを得、その後、当該物を、酸化セリウムを被覆する工程に付することにより、酸化亜鉛を内層とし、酸化セリウムを外層とする2層被覆状態の板状硫酸バリウムを得ることができる。更に、その後、酸化チタン被覆板状硫酸バリウムを得る工程に付することにより、最外層を酸化チタン層とする3層被覆状態の板状硫酸バリウムを得ることができる。そして、これらの順序を別の順に組み換えることにより、上記3層の順序を入れ換えることができる。
【0035】
また、板状硫酸バリウム懸濁液中に、亜鉛塩類の水溶液、セリウム塩類の水溶液、チタニル硫酸水溶液、及び、四塩化チタン水溶液のうち少なくとも2種を加え、その後、加熱加水分解するか、又は、水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水、及び尿素水溶液のうち少なくとも1種からなるアルカリ液を加えることにより、2種以上が混合した膜により被覆された板状硫酸バリウムを得ることができる。そして、上記2種以上は、いずれか2種の組み合わせであってもよく、また3種であってもよい。
その後、同様に、濾過、水洗、乾燥、焼成することにより、目的とする混合被覆板状硫酸バリウムを得ることができる。
【0036】
本発明の紫外線吸収組成物には、必要に応じて、更に金属石けん、シリコーン処理、チタネート処理等を行うことにより、撥水性と流動性とを付与して、滑らかな感触を強め、例えば、化粧料として良好な紫外線吸収組成物を得ることができる。
【0037】
本発明の紫外線吸収組成物は、パール光沢を持つ。上記パール光沢は、板状硫酸バリウムの粒子の大きさと比表面積に関連させて酸化亜鉛、酸化セリウム及び/又は酸化チタンの被覆量を変えることにより、銀白色から光彩色の色調を変化させることができる。
本発明の紫外線吸収組成物が有するパール光沢は、特に被覆物が酸化チタンである場合には、極めて鮮明な効果を発揮する。この効果は、被覆物が酸化チタンではない場合に比較して格段に優れたものである。
【0038】
【実施例】
以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
参考例1 板状硫酸バリウムの調製
3Lでオーバーフローする反応容器に70℃の純水を張り込み、攪拌を続けた。別に65g/L(0.663モル/L)、70℃に調整した希硫酸と、35g/L(0.204モル/L)、70℃に調整した水酸化バリウム溶液を、微調整可能なマイクロチューブポンプを使って、上記反応容器に同時に連続添加した。
【0039】
その際、希硫酸流量を120ml/分に固定し、オーバーフローするスラリーの電導度を連続的に測定しながら、電導度が30μS(未反応イオン濃度約0.00003モル/L)以下になるように、水酸化バリウム溶液の流量を調節した。スラリーの電導度が30μSで安定したときの水酸化バリウム溶液の流量は、390ml/分であった。
反応開始後10分から反応液約500mlを採取した。この反応液のpHは約4.0であったので、0.1モル/Lの水酸化バリウム溶液を添加してpH6.5に調整した。これを濾過して120℃で乾燥し、白色の硫酸バリウム粉末を得た。
【0040】
平均粒子径の測定
得られた硫酸バリウム粉末を走査型電子顕微鏡で観察したところ、板状粒子であることが確認できた。電子顕微鏡写真上に無作為に引いた直線上にある粒子20個の長さを平均して、平均粒子径を測定した。
厚みの平均値の測定
上記粒子径の測定を終えた後、得られた硫酸バリウム粉末の試料を90度回転して撮影対象の厚み方向が観察できるようにした。その後、走査型電子顕微鏡で観察し、電子顕微鏡写真上に無作為に引いた直線上にある粒子20個の厚みを平均して、厚みの平均値を測定した。
【0041】
実施例1 酸化亜鉛による被覆
硫酸濃度が、7g/L、酸化亜鉛濃度が、6g/L、20℃に調整した硫酸亜鉛水溶液1Lを、2Lのビーカーに入れ、攪拌機で攪拌した。ここに平均粒子径30μm、比表面積0.5m2 /gの板状硫酸バリウム20gを懸濁させた(ZnO:BaSO4 =3:10(重量比))。
更に、20g/Lのアンモニア水溶液250mLを、マイクロチューブポンプを用いて100mL/分の速度で添加した。添加後、30分間攪拌を続けた。
【0042】
その後、ヌッチェを用いて濾過し、硫酸根を認めなくなるまで水洗し、120℃で乾燥した。
更に、500℃に保持した電気炉で1時間焼成し、やや黄味を帯びた粉末約25gを得た。
得られた粉末を、走査型電子顕微鏡で観察し、その10000倍写真を図6に示した。
【0043】
実施例2
硫酸濃度10.1g/L、酸化亜鉛濃度10g/Lに調整し、添加するアンモニア水の量を360mLとしたこと以外は、実施例1と同様にして(ZnO:BaSO4 =5:10(重量比))、やや黄味を帯びた粉末約30gを得た。
【0044】
実施例3
硫酸濃度20.2g/L、酸化亜鉛濃度20g/Lに調整し、添加するアンモニア水の量を720mLとしたこと以外は、実施例1と同様にして(ZnO:BaSO4 =10:10(重量比))、黄味を帯びた粉末約40gを得た。
【0045】
実施例4
硫酸濃度5g/L、酸化セリウム濃度6g/Lとし、添加するアンモニア水の量を180mlとしたこと以外は実施例1と同様にして(CeO2 :BaSO4 =3:10(重量比))、薄い黄色の粉末約25gを得た。
【0046】
実施例5
硫酸濃度8.5g/L、酸化セリウム濃度10g/Lとし、添加するアンモニア水の量を300mlとしたこと以外は実施例4と同様にして(CeO2 :BaSO4 =5:10(重量比))、薄い黄色の粉末約30gを得た。
【0047】
実施例6
硫酸濃度17g/L、酸化セリウム濃度20g/Lとし、添加するアンモニア水の量を600mlとしたこと以外は実施例4と同様にして(CeO2 :BaSO4 =10:10(重量比))、薄い黄色の粉末約60gを得た。
【0048】
実施例7
硫酸濃度6g/L、酸化チタン濃度1.5g/Lに調整したチタニル硫酸溶液2Lを4Lビーカーに入れ、攪拌機で攪拌した。ここに、実施例1と同様の板状硫酸バリウム10gを懸濁させた(TiO2 :BaSO4 =3:10(重量比))。更に、20g/Lのアンモニア水450mlをマイクロチューブポンプを用いて200ml/分の速度で添加した。その後、実施例1と同様にして、白色の粉末約12gを得た。
得られた粉末を、走査型電子顕微鏡で観察し、その10000倍写真を図7に示した。
【0049】
実施例8
硫酸濃度10g/L、酸化チタン濃度2.5g/Lにし、添加するアンモニア水の量を750mlとしたこと以外は、実施例7と同様にして(TiO2 :BaSO4 =5:10)、白色の粉末約14gを得た。
【0050】
実施例9
硫酸濃度20g/L、酸化チタン濃度5g/Lにし、添加するアンモニア水の量を1500mlとしたこと以外は、実施例7と同様にして(TiO2 :BaSO4 =10:10)、白色の粉末約18gを得た。
【0051】
実施例10
硫酸濃度が15g/L、酸化チタン濃度が4g/L、20℃に調整したチタニル硫酸溶液375mlを500mlビーカーに入れ、攪拌機で攪拌した。ここに、実施例1と同様の板状硫酸バリウム10gを懸濁させた(TiO2 :BaSO4 =1.5:10)。
【0052】
更に、ヒーターにより昇温速度5℃/分で加熱し、2時間沸騰を続けた。この間、純水を追加しながら液量を一定に保った。
その後、ヌッチェを用いて濾過し、硫酸根を認めなくなるまで水洗し、120℃で乾燥した。更に600℃に保持した電気炉で1時間焼成して、白色の粉末約11gを得た。
得られた粉末を白紙の上に薄く引き延ばすと金色のパール光沢を呈した。
【0053】
実施例11
チタニル硫酸の液量を625ml(TiO2 :BaSO4 =2.5:10)、使用するビーカーを1Lとしたこと以外は、実施例10と同様にして、白色の粉末約12gを得た。
得られた粉末を白紙の上に薄く引き延ばすと赤紫色のパール光沢を呈した。
【0054】
実施例12
2Lガラスビーカーに水1Lを入れ、攪拌機で攪拌した。ここに、実施例1で用いたものと同じ板状硫酸バリウム20gと、平均粒子径50mmの微細酸化チタン(堺化学工業社製、商品名STR−60N)6gを添加し、30分攪拌を続けた。
その後、ヌッチェを用いて濾過し、120℃で乾燥することにより、微細酸化チタンで皮覆された板状硫酸バリウム(TiO2 :BaSO4 =3:10)約26gを得た。
【0055】
評価
紫外線遮断効果
上記のようにして得た各粉末を、次の方法で塗料化して、透明フィルムに引き延ばした塗膜試料の光透過率を、日本分光社製V−550 U.V.VISSビクトロフォトメーターを用いて測定した。
【0056】
光透過率測定試料の作成
配合 粉体 7g
ニトロセルロース液(ニトロセルロース:イソプロピルアルコール=1:1(重量比)) 2.5g
キシレン 9g
イソプロピルアルコール 9g
酢酸ブチル 9g
ジオクチルフタレート 1.2g
1.5mmφガラスビーズ 90g
【0057】
上記配合を100mLマヨネーズビンに計りとり、レッドデビルペイントコンディショナーで10分分散し、塗料とした。この塗料を、二軸延伸ポリプロピレンフィルムにNo22バーコーターを用いて塗布し、室温で乾燥した。
光透過率測定結果
光波長290〜800nmにおける塗膜試料の光透過率を、図1、図2、図3、図4及び図5に示した。
【0058】
【発明の効果】
本発明は、上述の構成よりなるので、良好な透明性及び肌触りを有する紫外線吸収組成物を得ることができ、このものは、化粧料、塗料として極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で得られた粉体の光透過率を表すグラフである。縦軸は、光透過率(%)を、横軸は、光波長(nm)を表す。Sは、実施例1〜12で使用した板状硫酸バリウムを、1は、実施例1により得られた粉体を、2は、実施例2により得られた粉体を、3は、実施例3により得られた粉体を、それぞれ表す。
【図2】実施例で得られた粉体の光透過率を表すグラフである。縦軸は、光透過率(%)を、横軸は、光波長(nm)を表す。Sは、実施例1〜12で使用した板状硫酸バリウムを、4は、実施例4により得られた粉体を、5は、実施例5により得られた粉体を、6は、実施例6により得られた粉体を、それぞれ表す。
【図3】実施例で得られた粉体の光透過率を表すグラフである。縦軸は、光透過率(%)を、横軸は、光波長(nm)を表す。Sは、実施例1〜12で使用した板状硫酸バリウムを、7は、実施例7により得られた粉体を、8は、実施例8により得られた粉体を、9は、実施例9により得られた粉体を、それぞれ表す。
【図4】実施例で得られた粉体の光透過率を表すグラフである。縦軸は、光透過率(%)を、横軸は、光波長(nm)を表す。Sは、実施例1〜12で使用した板状硫酸バリウムを、10は、実施例10により得られた粉体を、11は、実施例11により得られた粉体を、それぞれ表す。
【図5】実施例で得られた粉体の光透過率を表すグラフである。縦軸は、光透過率(%)を、横軸は、光波長(nm)を表す。Sは、実施例1〜12で使用した板状硫酸バリウムを、12は、実施例12により得られた粉体を表す。
【図6】実施例1で得た粉体の走査型電子顕微鏡写真(倍率10000倍)である。
【図7】実施例7で得た粉体の走査型電子顕微鏡写真(倍率10000倍)である。
【図8】参考例1で得た板状硫酸バリウムの走査型電子顕微鏡(倍率1000倍)である。
【図9】参考例1で得た板状硫酸バリウムの走査型電子顕微鏡(倍率1000倍)であり、図8で撮影した試料を90度回転させた後に撮影した写真である。
Claims (9)
- 表面が、酸化亜鉛、酸化セリウム、及び、酸化チタンのうち少なくとも1種により被覆されてなる板状硫酸バリウムからなることを特徴とするパール光沢を持つ紫外線吸収組成物。
- 板状硫酸バリウムは、平均粒子径が3〜70μmであり、かつ、厚みの平均値が0.05〜2μmであるものである請求項1記載の紫外線吸収組成物。
- 酸化亜鉛、酸化セリウム、及び、酸化チタンのうち少なくとも1種は、最大粒子径が0.2μm以下であり、かつ、平均粒子径が10〜150nmのものである請求項1又は2記載の紫外線吸収組成物。
- 請求項1、2又は3記載の紫外線吸収組成物の製造方法であって、
板状硫酸バリウムを水に懸濁させる工程(1−1)、
前記懸濁液中に、亜鉛塩類の水溶液を加える工程(1−2)、
その後、アンモニア水、水酸化アルカリの水溶液、炭酸アルカリの水溶液、炭酸アンモニウム水溶液、及び、炭酸水素アンモニウム水溶液からなる群から選択される少なくとも1種の水溶液を加える工程(1−3)、
その後、濾過、水洗、乾燥、焼成して、表面が酸化亜鉛により被覆された板状硫酸バリウムを得る工程(1−4)、並びに、
前記表面が酸化亜鉛により被覆された板状硫酸バリウムを含有させて組成物を製造する工程(1−5)
からなることを特徴とする紫外線吸収組成物の製造方法。 - 請求項1、2又は3記載の紫外線吸収組成物の製造方法であって、
板状硫酸バリウムを水に懸濁させる工程(2−1)、
前記懸濁液中に、セリウム塩類の水溶液を加える工程(2−2)、
その後、アンモニア水、水酸化アルカリの水溶液、炭酸アルカリの水溶液、炭酸アンモニウム水溶液、及び、炭酸水素アンモニウム水溶液からなる群から選択される少なくとも1種の水溶液を加える工程(2−3)、
その後、濾過、水洗、乾燥、焼成して、表面が酸化セリウムにより被覆された板状硫酸バリウムを得る工程(2−4)、並びに、
前記酸化セリウムにより被覆された板状硫酸バリウムを含有させて組成物を製造する工程(2−5)
からなることを特徴とする紫外線吸収組成物の製造方法。 - 請求項1、2又は3記載の紫外線吸収組成物の製造方法であって、
板状硫酸バリウムを水に懸濁させる工程(3−1)、
前記懸濁液中に、チタニル硫酸水溶液又は四塩化チタン水溶液を加える工程(3−2)、
その後、加熱加水分解するか、又は、水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水、及び、尿素水溶液のうち少なくとも1種からなるアルカリ液を加える工程(3−3)、
その後、濾過、水洗、乾燥、焼成して、表面が酸化チタンにより被覆された板状硫酸バリウムを得る工程(3−4)、並びに、
前記表面が酸化チタンにより被覆された板状硫酸バリウムを含有させて組成物を製造する工程(3−5)
からなることを特徴とする紫外線吸収組成物の製造方法。 - 請求項1、2又は3記載の紫外線吸収組成物の製造方法であって、
板状硫酸バリウムを水に懸濁させる工程(A−1)、
前記懸濁液中に、亜鉛塩類の水溶液を加える工程(A−2)、
その後、アンモニア水、水酸化アルカリの水溶液、炭酸アルカリの水溶液、炭酸アンモニウム水溶液、及び、炭酸水素アンモニウム水溶液からなる群から選択される少なくとも1種の水溶液を加える工程(A−3)、
その後、濾過、水洗、乾燥、焼成して、表面が酸化亜鉛により被覆された板状硫酸バリウムを得る工程(A−4)、
その後、前記表面が酸化亜鉛により被覆された板状硫酸バリウムを水に懸濁させる工程( A−5)、
前記表面が酸化亜鉛により被覆された板状硫酸バリウムの懸濁液中に、セリウム塩類の水溶液を加える工程(A−6)、
その後、アンモニア水、水酸化アルカリの水溶液、炭酸アルカリの水溶液、炭酸アンモニウム水溶液、及び、炭酸水素アンモニウム水溶液からなる群から選択される少なくとも1種の水溶液を加える工程(A−7)、
その後、濾過、水洗、乾燥、焼成して、酸化亜鉛を内層とし、酸化セリウムを外層とする2層被覆状態の板状硫酸バリウムを得る工程(A−8)、並びに、
被覆状態の板状硫酸バリウムを含有させて組成物を製造する工程(A−13)
からなることを特徴とする紫外線吸収組成物の製造方法。 - 前記工程(A−8)及び工程(A−13)の間において、前記2層被覆状態の板状硫酸バリウムを水に懸濁させる工程(A−9)、
前記2層被覆状態の板状硫酸バリウムの懸濁液中に、チタニル硫酸水溶液又は四塩化チタン水溶液を加える工程(A−10)、
その後、加熱加水分解するか、又は、水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水、及び、尿素水溶液のうち少なくとも1種からなるアルカリ液を加える工程(A−11)、並びに、
その後、濾過、水洗、乾燥、焼成して、最外層を酸化チタン層とする3層被覆状態の板状硫酸バリウムを得る工程(A−12)
を行う請求項7記載の紫外線吸収組成物の製造方法。 - 請求項1、2又は3記載の紫外線吸収組成物の製造方法であって、
板状硫酸バリウムを水に懸濁させる工程(B−1)、
板状硫酸バリウム懸濁液中に、亜鉛塩類の水溶液、セリウム塩類の水溶液、チタニル硫酸水溶液、及び、四塩化チタン水溶液のうち少なくとも2種を加える工程(B−2)、
その後、加熱加水分解するか、又は、水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水及び尿素水溶液のうち少なくとも1種からなるアルカリ液を加えることにより、2種以上が混合した膜により被覆された板状硫酸バリウムを得る工程(B−3)、並びに、
その後、濾過、水洗、乾燥、焼成することにより、混合被覆板状硫酸バリウムを得る工程(B−4)
からなることを特徴とする紫外線吸収組成物の製造方法。
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