JP3841482B2 - 顔画像認識装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は人物顔を用いたIDシステム、免許証・パスポート携帯者の認証、マンマシンインターフェースやセキュリティーのためのユーザ同定、あるいは、低ビットレート画像通信のための情報圧縮に用いられる顔画像認識装置に関し、特に第一段階のモデル選択(第1のモデル選択手段)によって入力画像にマッチする尤もらしいモデルの候補を絞りこみ、続いて、その中から第二段階の選択によって第一段階とは異った特徴抽出を用いて最終的な認識を行なう顔画像認識装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像データは(例えば 縦 M X 横 N 画素の濃淡画像)は、各画素を一つの独立した座標軸として扱い、その座標の値をその画素の濃淡値として表現すれば、M X N 次元のベクトルで完全に表現できる(例えば、100 X 100 ならば 10000 次元)。
【0003】
従って、もし L (L > 10000) 枚の入力画像が互いに無相関であれば、この L 枚の画像情報を表現するには 10000次元の空間が必要となる。ところが、最近の研究によって、人物顔の場合は非常に少ない次元の空間でほとんどの顔を表現することができることが知られるようになった。
【0004】
これは、一般の画像の場合に比べて、人物の顔が互いにかなり似ている(目、鼻、口などを共通に有し、かつおおよそよく似た位置関係を有するなど)という事実に由来する。例えば、文献 「M.Kirby and L.Sirovich "Application of the Karhunen-Loeve procedure for the characterization of human faces" IEEE Trans. on Pattern Analysis and Machine Intelligence,vol.12,no.1 1990」にはこれらに関する議論が詳しく述べられている。
【0005】
顔画像の認識方式として良く知られたKL展開方式は、この顔画像一般の性質に着目し、KL展開を用いて顔画像から特徴を抽出し認識する方式で文献「Matthew A.Turk and Alex P.Pentland "Face Recognition Using Eigenfaces" CVPR '91 (Proc. IEEE Conf. on Computer Vision and Pattern Recognition 1991)」に詳しく述べられている。
【0006】
入出力に多少の違いはあれ、顔画像の認識とは、モデルとなる顔画像を予めデータベースに登録しておき、入力画像がどのモデルデータの人物のものが最も良く類似しているかを認定するものであると定義できる。
【0007】
KL展開法をこの観点で見ると、上に述べたことに基づいて入力顔画像 I 及び、モデル画像 M を以下の数式7に示す通り、P個の基底ベクトル Ei (i=1...P)の線形結合で近似し、近似データ間で照合をとるものである。
【数7】
【0008】
KL法は、この基底ベクトルとして、W 個の教示顔画像データから得られる共分散行列の固有値の大きいものからP 個(例えば100個程度)のものに対応する固有ベクトルを用いる。
【0009】
この表現法を用いれば、画像の情報内容の損失を最小限に抑えながら、画像の表現空間をM X N (=10000)次元からP(=100)次元程度に縮小できるので、従来画像圧縮などに有効な技術として知られておりKL展開と呼ばれる。このKL展開にはその情報圧縮に関わる性質以外の特徴抽出の効果として、その基底ベクトルによって張られる空間(これを固有顔空間と呼ぶ)では、「射影された教示データが最もよく分離される、即ち、区別しやすくなる」という特性を有している。
【0010】
実際、前掲の文献でMatthew A.Turk and Alex P.Pentlandにより提案されたものでは教示データの人物集合と登録データの人物集合は同一であり、教示データに用いられた人物の顔を新たに撮影して入力画像とする実験でかなり良好な認識結果が得られている。
【0011】
図2は前掲の文献でMatthew A.Turk and Alex P.Pentlandにより提案された従来の顔画像認識装置の構成を示すものであり、以下にその顔画像認識装置の動作を説明する。
【0012】
図2において、KL展開ユニット21は、第1の特徴抽出手段及び第2の特徴抽出手段を兼ね、まずKL展開法を用いて、モデル画像メモリ22に記憶されている各モデル画像から特徴抽出を行ない、特徴ベクトルをモデル特徴ベクトルメモリ23に記憶する。以上はオフラインのプロセスで行なわれる。
【0013】
オンラインでは、カメラから取り込まれ対象画像メモリ24に保持された入力画像がKL展開ユニット21に転送され、モデル顔画像と同様に特徴ベクトルが抽出される。
【0014】
次に、モデル選択ユニット25がこの入力対象顔の特徴ベクトルに最も類似した特徴ベクトルを有するモデルをモデル特徴ベクトルメモリ23の内容と照合することで見い出す。すなわち、図示されていない固有空間メモリに記憶されている基底ベクトル(基底ベクトルとして、KL法は、W 個の教示顔画像データから得られる共分散行列の固有値の大きいものからP 個(例えば100個程度)のものに対応する固有ベクトルを用いることについては上述した。)を用いて、各モデル顔ベクトル及び、入力対象顔ベクトルを固有空間に射影し(特徴抽出し)、固有空間での座標を得て、類似度の評価を行なうことによって、顔画像認識の出力を得る。この際の類似度の評価には以下の数式10を用い、これを最小にするものを検出する。
【数10】
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前掲の文献でMatthew A.Turk and Alex P.Pentlandにより提案された従来の方法には以下のような理由で実現できるシステム規模が小さいという問題があった。
すなわち、教示データの人物をモデルデータのそれと一致させることでKL展開のメリットを最大限発揮させるという方針をとると、たとえ教示データ数を増やしたとしても得られる有効な固有ベクトルの数には、先に述べたような理由で上限があるため、モデルデータ(登録人物)の数を増加させていくと固有顔空間での特徴ベクトルの分布は過密になってゆき、その結果認識能力が低下する。従って、登録できる(即ち認識できる)人物の数には限界があり、大規模なシステムは実現できないという問題があった。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記の問題を解決するため本発明では、入力顔と照合すべきモデル顔のセットを段階的に絞りこんでいくための構成をとる。すなわち、たとえデータベースの規模が大きくなったとしても、各段階で照合すべきモデル顔のセットを正解を漏らすことなく限定できれば、問題はデータベースが小規模な場合と類似するため認識率にさほど影響を与えない。
【0017】
そのため、本発明では各モデル顔画像おのおのに対して、その抽出された特徴ベクトルとの変動が、ある一定の条件を満足する特徴ベクトルを有するモデルの集合を取り出す第1、及び第2のモデル限定手段と、各モデル顔画像おのおのに対して、第1のモデル限定手段が選んだモデルの集合に対し数式1で定義される散在性評価行列の固有値の最大のものからN番目までのものとそれに対応する固有ベクトルを計算し、これを各モデル毎に保持するモデル固有空間保持手段と、第2のモデル限定手段によって限定されたモデル顔ベクトルの中で、第1のモデル選択手段が、第一段階の候補として選択したモデル顔ベクトル M に対して前記モデル固有空間保持手段に保持されているN個の固有ベクトルEj (j=1..N) によって張られる空間に数式2に従って射影して得られる点 m の、同一の空間に同一の手順に従って射影された対象顔ベクトル I の点 i からの変動が最小のモデル顔ベクトルを選択する第2のモデル選択手段とを有するようにしたものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、モデル顔画像(モデル顔ベクトルとも呼ぶ)を入力するモデル顔画像入力手段と、モデル顔画像から特徴を抽出する第1の特徴抽出手段と、前記モデル顔画像から入力された顔画像から前記第1の特徴抽出手段を用いて特徴抽出した結果を保持する第1のモデル特徴ベクトル保持手段と、各モデル顔画像おのおのに対してその特徴ベクトルとの変動が、ある一定の条件を満足する特徴ベクトルを有するモデルの集合を取り出す第1、及び第2のモデル限定手段と、各モデル顔画像毎に、前記第1のモデル限定手段が限定したモデル顔の集合に対して数式1で定義される散在性評価行列の固有値の最大のものからN番目までのものとそれに対応する固有ベクトルを計算し、これを各モデル毎に保持するモデル固有空間保持手段と、認識すべき対象顔画像(対象顔ベクトルとも呼ぶ)を入力する対象顔画像入力手段と、顔画像から特徴を抽出する第2の特徴抽出手段と、前記対象画像入力手段から入力された対象顔画像から前記第2の特徴抽出手段によって抽出された特徴ベクトルを保持する第1の対象画像特徴ベクトル保持手段と、前記モデル顔画像入力手段から入力されたおのおののモデル顔画像から前記第2の特徴抽出手段によって抽出された特徴ベクトルを保持する第2のモデル特徴ベクトル保持手段と、前記第1の対象画像特徴ベクトル保持手段に保持された特徴ベクトルに対して、第2のモデル特徴ベクトル保持手段に保持されたモデル特徴ベクトルの中で対象画像特徴ベクトルからの変動が最も小さいものを見いだす第1のモデル選択手段と、前記第1のモデル選択手段が選択したモデル顔ベクトルに対して前記第2のモデル限定手段によって限定されたモデル顔ベクトル M の中で、前記モデル固有空間保持手段に保持されているN個の固有ベクトルEj (j=1..N) によって張られる空間に数式2に従って射影して得られる点 m の、同一の固有空間に同じく前記数式2に従って射影された対象顔ベクトル I の点 i からの変動が最小のモデル顔ベクトルを選択する第2のモデル選択手段を具備することを特徴とする顔画像認識装置としたものである。
【0019】
そして、その動作は、まずモデル顔画像入力手段から認識すべきモデル顔画像(モデル顔ベクトル)をデータベースに入力すると、第1の特徴抽出手段が画像から特徴を抽出し第1のモデル特徴ベクトル保持手段にその結果(特徴データ)を保持する。
【0020】
この特徴抽出結果を使って、第1及び第2のモデル限定手段が各モデル顔おのおのに対して特徴ベクトルの変動(異なり方)がある一定の条件を満足する他のモデルの集合を取り出す。
【0021】
第1のモデル限定手段は後出の各モデル毎に保持する固有空間の計算に用いるモデルを限定するという役割を担い、また、第2のモデル限定手段は入力データ(対象顔ベクトル)に対して照合の対象とすべきモデル顔ベクトルの集合を限定するという役割を担う。
【0022】
固有空間保持手段は、各モデル毎に第1のモデル限定手段が限定したモデルの集合に対して次式1
【数1】
で定義される散在性評価行列の固有値の最大のものからN番目までのものとそれに対応する固有ベクトルを計算し、これを各モデル毎に保持する。以上の処理はオフラインで行なわれる。
【0023】
固有空間保持手段に保持される固有ベクトル及び、固有値は顔画像の認識のオンラインプロセスにおいて入力画像からの特徴抽出のために用いられる。
【0024】
認識すべき対象画像は対象顔画像入力手段から入力されると、第2の特徴抽出手段によって特徴抽出が行なわれ第1の対象画像特徴ベクトル保持手段に特徴量が保持される。モデル顔画像入力手段から入力されたモデル顔画像に対しても同じく第2の特徴抽出手段によってそれぞれ特徴抽出が行なわれ特徴量が第2のモデル特徴ベクトル保持手段に保持される(この処理はオフラインで行なわれる)。
【0025】
続いて、対象画像から抽出され第1の対象画像特徴ベクトル保持手段に保持された特徴ベクトルに最もよく類似した(第2のモデル特徴ベクトル保持手段に保持されている)特徴ベクトルを持つモデル Mp が第1のモデル選択手段によって選出される。このモデル Mp は第2の特徴抽出手段が行なった特徴抽出の観点から見れば入力対象画像に最も類似したモデルである。
【0026】
先に述べたように第2のモデル限定手段は各モデル毎に、ある一定の条件を満足する他のモデルの集合を選出している。これは、入力画像が第1のモデル選択手段によってあるモデルに類似していると判定した場合に、そのモデル顔ベクトルに類似した(ある一定の条件の満足する)モデルの集合に最終的な顔認識のためのマッチングの範囲を限定するために行なうものである。
【0027】
この候補として絞られたモデルの集合{M} の中で、Mp に対して固有空間保持手段に保持されている N 個の固有ベクトル Ej (j=1..N)によって張られる空間に次式2
【数2】
に従って射影して得られる点 m の、同じ固有空間に同じく前記数式2に従って射影された対象画像ベクトル I の点 i との類似度が最も大きいモデルを第2のモデル選択手段が選択し、これを認識結果とする。
【0028】
固有空間保持手段が各モデル毎に固有空間を保持するのは、そのモデルの(抽出された特徴ベクトルの類似度の意味での)近傍において近傍に含まれる個々のモデルを最もよく区別する能力のある、そのモデルの近傍に固有な空間を保持するためである。これは、KL展開方式が教示画像全体を平均的な意味で最もよく区別(分離)する空間を用いるのと対照的である。
【0029】
本発明の請求項2記載の発明は、第2のモデル選択手段が、請求項1記載の第2のモデル限定手段によって限定されたモデル顔ベクトルの中で、請求項1記載のモデル固有空間保持手段に保持されているN個の固有ベクトルEj (j=1..N) によって張られる空間に前記数式2に従って射影して得られる点 m の、同一の固有空間に同じく前記数式2に従って射影された対象顔ベクトル I の点 i からの次式3
【数3】
に従って計算される変動が最小のモデル顔ベクトルを選択するものである。
【0030】
本発明の請求項3記載の発明は、第2のモデル選択手段が、請求項1記載の第2のモデル限定手段によって限定されたモデル顔ベクトルの中で、請求項1記載のモデル固有空間保持手段に保持されているN個の固有ベクトルEj (j=1..N) によって張られる空間に前記数式2に従って射影して得られる点 m の、同一の固有空間に同じく前記数式2に従って射影された対象顔ベクトル I の点 i からの次式4
【数4】
に従って計算される変動が最小のモデル顔ベクトルを選択するものである。
【0031】
本発明の請求項4記載の発明は、第2のモデル選択手段が、請求項1記載の第2のモデル限定手段によって限定されたモデル顔ベクトルの中で、請求項1記載のモデル固有空間保持手段に保持されているN個の固有ベクトルEj (j=1..N) によって張られる空間に前記数式2に従って射影して得られる点 m の、同一の固有空間に同じく前記数式2に従って射影された対象顔ベクトル I の点 i からの次式5
【数5】
に従って計算される変動が最小のモデル顔ベクトルを選択するものである。
【0032】
本発明の請求項5記載の発明は、第2のモデル選択手段が、請求項1記載の第2のモデル限定手段によって限定されたモデル顔ベクトルの中で、請求項1記載のモデル固有空間保持手段に保持されているN個の固有ベクトルEj (j=1..N) によって張られる空間に前記数式2に従って射影して得られる点 m の、同一の固有空間に同じく前記数式2に従って射影された対象顔ベクトル I の点 i からの次式6
【数6】
に従って計算される変動が最小のモデル顔ベクトルを選択するものである。
【0033】
以下、本発明の実施の形態を第1図を用いて説明する。
図1において、KL展開ユニット1は、第1の特徴抽出手段及び第2の特徴抽出手段を兼ねる。KL展開のための教示画像にはモデル画像の全セットを用いる。
【0034】
先ず、KL展開法(前掲のMatthew A.Turk and Alex P.Pentlandによる文献参照)を用いて、モデル画像メモリ2に記憶されている各モデル画像から特徴抽出が行なわれ特徴ベクトルがモデル特徴ベクトルメモリ3に記憶される。このそれぞれのモデルに対して第1のモデル近傍限定ユニット4が次式8
【数8】
に示された演算方法に従って、近傍に属するモデルを限定する。このそれぞれのモデルに対して限定された近傍モデルセットは、固有空間生成ユニット5で以下に示す手順によりモデル M 毎に構成される固有空間の計算に用いられる。
【0035】
先ず、前記数式1に従って散在性評価行列が計算され、この行列の固有値のうち最大のものから N 番目までに相当する固有値とその固有ベクトルが求められ、これらの情報がモデル毎に固有空間生成ユニット5内の固有空間メモリに記憶される。以上はオフラインのプロセスで行なわれる。
【0036】
オンラインでは、カメラから取り込まれ対象画像メモリ6に保持された入力画像がKL展開ユニット1に転送され、モデル画像と同様に特徴ベクトルが抽出される。
【0037】
次に、第1のモデル選択ユニット7がこの対象顔の特徴ベクトルに最も類似した特徴ベクトルを有するモデルをモデル特徴ベクトルメモリ3の内容と照合することで見い出す。この際の類似度の評価にはマハラノビス距離と呼ばれる以下の数式9を用い、これを最小にするものを検出する。
【数9】
【0038】
ここで選択されたモデルを Mp とし、Mp に対して第2のモデル近傍限定ユニット8が限定して保持しているモデルのセットを{MNp}とする。
第2のモデル選択ユニット9は、Mp に対して固有空間メモリに記憶されている基底ベクトルを用いて、{MNp} に含まれる各モデル顔ベクトル M 及び、入力対象顔ベクトル I を前記数式2に従って固有空間に射影し(特徴抽出し)、固有空間での座標 m, i を得る。最後にこのモデルの座標集合{m}のうち、前記数式3(評価式)を最小にするするものを有するモデル M_opt を検出し、これを顔画像認識の出力とする。
【0039】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、第一段階のモデル選択(第1のモデル選択手段)によって入力画像にマッチする尤もらしいモデルの候補を絞りこみ、続いて、その中から第二段階の選択によって第一段階とは異った特徴抽出を用いて最終的な認識を行なうものである。従って、第一段階の絞りこみによる正解の漏れがなければ、登録するモデルの数が増加したとしても対象を絞り込めるので従来法のような認識率の低下はおこらない。
【0040】
第一段階のプロセスをさらに細かい連続した段階的絞りのプロセスに分解すれば、以上の効果は極めて莫大なモデルデータに対しても対応できる。
【0041】
さらに、モデルのおのおのに対して、その近傍に含まれる(すなわち類似した)顔画像を最適に分離する固有空間を保持し、この空間内での距離を用いて認識を実現するので、極めて正答率の高い認識結果が得られる。
【0042】
以上のことから、本発明の顔画像認識装置を用いれば、登録モデル画像数の大きい大規模なシステムに対しても正答率を低下させることなく顔画像の認識が実現でき、その効果は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による顔画像認識装置の構成を示す図、
【図2】従来の顔画像認識装置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1、21 KL展開ユニット
2、22 モデル画像メモリ
3、23 モデル特徴ベクトルメモリ
4 第1のモデル近傍限定ユニット
5 固有空間生成ユニット
6、24 対象画像メモリ
7 第1のモデル選択ユニット
8 第2のモデル近傍限定ユニット
9 第2のモデル選択ユニット
25 モデル選択ユニット
Claims (5)
- モデル顔画像から特徴ベクトルを抽出し、保持するモデル特徴ベクトル抽出・保持手段と、前記各モデル顔画像おのおのに対して特徴ベクトルとの変動が、ある一定の条件を満足する特徴ベクトルを有するモデルの集合を取り出すモデル限定を施し、各モデル顔画像毎に限定したモデル顔画像の集合に対して、散在性評価行列の固有値の最大のものからN番目までのものとそれに対応する固有ベクトルを計算し、これを各モデル毎に保持するモデル固有空間保持手段と、認識すべき対象顔画像を入力する対象顔画像入力手段と、前記対象顔画像から特徴ベクトルを抽出する対象顔画像特徴抽出手段と、前記対象顔画像の特徴ベクトルに対して、前記モデル顔画像の特徴ベクトルの中で前記対象顔画像の特徴ベクトルに最も類似したモデル顔画像の特徴ベクトルを見いだす第1のモデル選択手段と、前記第1のモデル選択手段が選択したモデル顔画像の特徴ベクトルに対して特徴ベクトルとの変動が、ある一定の条件を満足する特徴ベクトルを有するモデルの集合を取り出すモデル限定を施すモデル限定手段と、前記モデル限定手段によって限定されたモデル顔画像の特徴ベクトルMの中で、前記モデル固有空間保持手段に保持されているN個の固有ベクトルEj(j=1..N)によって張られる空間に射影して得られる点mの、同一の固有空間に射影された対象顔ベクトルIの点iからの変動が最小のモデル顔画像の特徴ベクトルを選択し、選択した最小のモデル顔画像の特徴ベクトルに基づいてモデルを検出する第2のモデル選択手段とを具備することを特徴とする顔画像認識装置。
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