JP3840128B2 - 元素分析装置およびこの装置を用いた測定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、元素分析装置およびこの装置を用いた測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
前記元素分析装置の一つに、燃焼式−紫外線励起法を用いた燃料中硫黄計がある。この燃料中硫黄計は、試料を燃焼させるための燃焼部を備えている。
【0003】
上記の構成からなる燃料中硫黄計では、前記試料を燃焼部へと注入し、この燃焼部における試料の燃焼によって発生したガスを下流側の検出部へと送ることによって、試料の硫黄含有量を測定するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記の構成からなる燃料中硫黄計では、試料を燃焼部に注入したときに、燃焼部の比較的温度が低い箇所に試料が付着することがあり、この付着した試料が少しずつ溶けてガス化することにより、後の測定に悪影響が及ぶという問題があった。
【0005】
本発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、前の測定試料による影響を受けることなく、精度の良い測定を行うことができる元素分析装置およびこの装置を用いた測定方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の元素分析装置は、試料を燃焼部内でガス化した後、測定を行う元素分析装置であって、前記燃焼部には水平方向に燃焼管が配置されており、この燃焼部内に吸入した液状試料を注入する試料注入部と、前記試料注入部を三次元方向に移動させる機構と、前記試料注入部を吸引姿勢と注入姿勢である水平姿勢とに切り換える機構とを備えてなり、測定前または測定後に、容器載置部に載置された容器内の洗浄材料を前記試料注入部によって吸引し、この吸引された洗浄材料を前記燃焼部内に注入するようにしたことを特徴とする(請求項1)。
【0007】
また、本発明の元素分析装置は、試料を燃焼部内でガス化した後、測定を行う元素分析装置であって、前記燃焼部には水平方向に燃焼管が配置されており、この燃焼部内に吸入した液状試料を注入する試料注入部と、前記試料注入部を三次元方向に移動させる機構と、前記試料注入部を注入姿勢である水平姿勢に切り換える機構とを備えてなり、測定前または測定後に、液体供給手段から洗浄材料を前記試料注入部に供給し、この供給された洗浄材料を前記燃焼部内に注入するようにしたことを特徴とする(請求項2)。
【0008】
上記いずれの元素分析装置においても、前記洗浄材料を注入する注入位置が、燃焼部に対する前記試料の注入位置よりも上流側となるように構成してあってもよい(請求項3)。
【0009】
上記いずれの元素分析装置においても、付着した試料によるコンタミネーションを除去し、前の測定試料による影響を受けることなく、精度の良い測定を行うことができる。
【0010】
そして、本発明の元素分析装置を用いた測定方法は、試料を燃焼部内でガス化した後、測定を行う元素分析装置を用いた測定方法であって、測定前または測定後に、吸入した液体試料を燃焼部に挿入して供給する試料注入部を用いて容器載置部に載置された容器の上方開口から前記試料注入部を挿入して容器内の洗浄材料を前記試料注入部内に吸入し、前記試料注入部を上昇させた後に横方向に向け回転させ、前記試料注入部を、横方向に向けて設置された燃焼部内に挿入して前記試料注入部内の洗浄材料を燃焼部内に注入するようにしたことを特徴としている(請求項4)。
【0011】
また、本発明の元素分析装置を用いた測定方法は、試料を燃焼部内でガス化した後、測定を行う元素分析装置を用いた測定方法であって、測定前または測定後に、吸入した液体試料を燃焼部に挿入して供給する試料注入部を用いて液体供給手段から供給された洗浄材料を前記試料注入部内に注入し、前記試料注入部を、横方向に向けて設置された燃焼部内に挿入して前記試料注入部内の洗浄材料を燃焼部内に注入するようにしたことを特徴としている(請求項5)。
【0012】
上記いずれの測定方法においても、前記洗浄材料を注入する注入位置が、燃焼部に対する前記試料の注入位置よりも上流側となるようにしてあってもよい(請求項6)。
【0013】
上記いずれの測定方法においても、付着した試料によるコンタミネーションを除去し、前の測定試料による影響を受けることなく、精度の良い測定を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の詳細について図を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施例である元素分析装置Dの構成を概略的に示す説明図、図2および図3は、注入装置Aの構成を概略的に示す斜視図および説明図である。
元素分析装置Dは、例えば、燃焼式−紫外線励起法(燃焼−紫外螢光法)を用いた燃料中硫黄計(螢光X線硫黄分析計)であり、試料Sを燃焼させるための燃焼部1と、この燃焼部1内に前記試料Sを注入するための試料注入部2と、前記燃焼部1における試料Sの燃焼によって発生したガスを検出する検出部(図示せず)と、この検出部から得られたガス濃度に対応する信号を積算し、試料S中における元素の含有量を計算するコンピュータ(図示せず)とを備えている。
【0015】
また、前記元素分析装置Dは、前記試料注入部2を用いて試料Sを定量採取する工程から定量採取した試料Sを燃焼部1に注入する工程までの全工程を自動で行えるようにするために、いわゆるオートサンプラーと呼ばれる自動試料採取装置である注入装置Aを前記燃焼部1の上流側に有している。なお、この注入装置Aには、前記試料注入部2が組み込まれている。
【0016】
さらに、前記元素分析装置Dは、前記燃焼部1と検出部との間に、燃焼部1で生成されたガス中に含まれる水分を除去するための脱水部(図示せず)と、前記ガス中に含まれる未燃の炭化水素を除去するためのHCカッター(図示せず)とを上流側からこの順に有している。
【0017】
前記試料Sは、例えば、燃料油などの液体状の試料(液体試料)である。
【0018】
前記燃焼部1は、ほぼ水平な方向に向けて配置される横型の燃焼管3と、この燃焼管3を加熱するために燃焼管3の外側に配置されるヒータコイルなどの加熱手段4とを備えた燃焼炉である。
【0019】
前記燃焼管3は、横長で偏平に形成されているのであり、ほぼ筒状(例えば、円筒形状)の本体部分3aと、この本体部分3aの上流端および下流端に形成され、本体部分3aよりも小径である入口部分3bおよび出口部分3cとを有している。
【0020】
前記入口部分3bの先端部(上流端部)には、耐熱性を備え、かつ入口部分3bを介して行われる燃焼管3の内外にわたる空気などの流通を防止するための(すなわち、入口部分3bを密封するための)密封部材5が配置されている。この密封部材5は、例えば、耐熱性ゴムよりなるゴム栓である。
【0021】
また、前記入口部分3bには、下流側で連通する内管6および外管7からなる二重管部分が形成されており、前記内管6の内部に前記試料注入部2が挿入される。詳しくは、前記外管7は、前記入口部分3bの一部であり、この外管7(入口部分3b)の内側に形成された前記内管6は、その上流端側から順に、下流側ほど細くなるテーパ面部6aと、このテーパ面部6aの下流端に連設され、径がほぼ一定である細管部6bとを有している。この細管部6bは、その下流端が、前記入口部分3bの下流端よりも下流側に位置するように配置・構成されている。なお、前記内管6は、径が例えば0.8mmであり、前記外管7は、径が例えば1.0mmである。
【0022】
さらに、前記内管6の上流部分には、キャリアガス供給流路8が接続されており、この混合ガス供給流路8から内管6内に、酸素とは反応せず、かつ前記検出部における検出の対象としていない成分のみからなるベースガス(例えば、Arなどの不活性ガスや空気)に酸素を混合してなるキャリアガスが供給され、このように供給されたキャリアガスによって、前記内管6内に注入された試料Sは、前記燃焼部分3aの内部および前記出口部分3cを経て、燃焼部1の下流側にある検出部へと送られることになる。ここで、前記ベースガスは、前記検出部における分析に悪影響を及ぼさない単一または複数の成分からなるガスである。
【0023】
なお、前記キャリアガス供給流路8から内管6内に供給されるキャリアガスとしては、前記ベースガスに酸素を混合してなるガスに限られるものではなく、例えば、酸素のみからなるガスであってもよい。
【0024】
一方、前記内管6と外管7との間には、酸素供給流路9が接続されており、この酸素供給流路9から内管6および外管7の間を経て燃焼管3内に酸素が供給されるのであり、このように供給される酸素によって、燃焼管3内は酸素雰囲気となる。
【0025】
また、前記燃焼管3の内部には、燃焼管3内に導入された試料Sとの接触面積を増やして、試料Sを効率よく加熱するために、石英ガラス製のチップなどの多数のチップ体(図示せず)が収容されている。
【0026】
前記加熱手段4は、前記燃焼管3を囲むように配置され、例えば、燃焼管3の内部が約1000〜1100℃となるように燃焼管3を加熱する。
【0027】
上記のように、前記燃焼管3は偏平であり、かつヒータコイルからなる加熱手段4によって囲まれているので、燃焼管3内部における上下,左右,前後方向の温度差が小さく、例えば燃焼管3の下部に試料Sが落ちても未燃のまま残らずに燃焼することから、不十分な燃焼が原因となって分析の精度が低下することなどが生じないという利点が得られるのである。
【0028】
前記注入装置Aは、前記試料注入部2と、試料注入部2を三次元的に動かすための移動機構10と、試料注入部2を水平な軸まわりで回動させるための回動機構11と、液状体を収容可能とする複数の容器12,12…が載置される容器載置部13と、前記試料注入部2を作動して、試料注入部2による試料Sの定量採取(吸引)と燃焼部1に対する注入とを行わせるための作動手段14と、前記試料注入部2に対してニードル2b(後述する)側からではなくシリンジ2a(後述する)側から液状体を供給するための液状体供給手段15と、前記試料注入部2を洗浄するための洗浄手段16とを備えている。
【0029】
前記試料注入部2は、シリンジ2aと、このシリンジ2aの一端側にその内部がシリンジ2aの内部と連通する状態で形成されたニードル2bとを備えている。
【0030】
そして、前記試料注入部2は、ニードル2bの先端が試料Sに浸漬し、試料Sの吸引が可能である試料採取位置と、ニードル2bが燃焼部1の内管6内に挿入され、燃焼部1内に対する試料Sの注入が可能である試料注入位置と、ニードル2bが後述する洗浄槽27の洗浄液溜部27a内に挿入される洗浄位置との三つの位置に移動するのであり、この三つの位置に移動させる手段として、前記移動機構10および回動機構11が設けられているのである。
【0031】
前記移動機構10は、前記燃焼部1に近接および離間する方向(以下、X方向という)にのびるフレーム17と、このフレーム17に沿って移動する摺動部材17aと、この摺動部材17aをフレーム17に沿わせて摺動させるためのモータ(図外)を収納し、前記フレーム17の一端部に配置されたモータ収納ボックス17bと、前記フレーム17と直交する方向(以下、Y方向という)にのびるフレーム18と、このフレーム18に沿って移動する摺動部材18aと、この摺動部材18aをフレーム18に沿わせて摺動させるためのモータ(図示せず)を収納し、前記フレーム18の一端部に配置されたモータ収納ボックス18bと、前記フレーム17,18の両者と直交する方向(以下、Z方向という)にのびるフレーム19と、このフレーム19に沿って移動する摺動部材19aと、この摺動部材19aをフレーム19に沿わせて摺動させるためのモータ(図示せず)を収納し、前記フレーム19の一端部に配置されたモータ収納ボックス19bとを備えている。
【0032】
そして、前記フレーム17,18,19のいずれか一つが他の二つのフレームのうちのいずれか一方のフレームに沿って移動する摺動部材に固定されており、さらに、この一方のフレームは、他方のフレームに沿って移動する摺動部材に固定されているのである。なお、本実施例では、前記X方向が水平方向であるとともに、前記Z方向が鉛直(上下)方向となっている。また、前記X方向は、前記燃焼部1からみて前後方向となっており、前記Y方向は、前記燃焼部1からみて左右方向となっている。
【0033】
さらに、本実施例では、前記フレーム17が注入装置Aのハウジング20(図3参照)に固定されており、前記フレーム18がフレーム17に沿って移動する摺動部材17aに固定されており、前記フレーム19がフレーム18に沿って移動する摺動部材18aに固定されている。
【0034】
前記回動機構11は、前記試料注入部2のシリンジ2aを保持する保持ブロック11aと、この保持ブロック11aを水平方向の軸まわり(例えば、前記Y軸まわり)に約90°回転させるためのモータ(図示せず)を収納してあるモータ収納ブロック11bとを備えており、このモータ収納ブロック11bは、前記フレーム19に沿って移動する摺動部材19aに固定されている。
【0035】
そして、前記保持ブロック11aの前記回転によって、この保持ブロック11aに保持された試料注入部2は、前記X方向と平行な姿勢(以下、水平姿勢という9と、前記Z方向と平行な姿勢(以下、垂直姿勢という)との2つの姿勢に切り換わることになる。
【0036】
前記容器12は、上方に開口を有し、また、底を有する筒形状の容器であり、前記開口は、栓部材12aによって閉塞され、容器12内は密閉された状態となっている。そして、本実施例では、前記容器12内には試料Sが収容されている。なお、前記栓部材12aは、突き刺すことによって前記ニードル2bを容易に貫通させることができる材料からなる。すなわち、前記栓部材12aは、例えば、ゴム栓やコルク栓からなる。
【0037】
前記容器載置部13は、例えば、上方が開口し、その内部が格子状に区画されたトレーを用いて形成されており、前記容器12を転倒などしないように安定性良く載置できるように構成されている。
【0038】
前記作動手段14は、前記試料注入部2のシリンジ2aに対して接続された連結流路21と、この連結流路21を介して前記シリンジ2aに接続されたシリンジポンプ22とを備えている。そして、前記シリンジ2aとシリンジポンプ22とは連結流路21を介して連通した状態となっており、シリンジポンプ22の作動により、試料注入部2は、所定量の液状体をニードル2bから吸引してその内部に収容できるとともに、収容した液状体をニードル2bの先端から注出することができるように構成されている。
【0039】
ここで、前記連結流路21は、その下流部分に切換弁部として三方電磁弁23を備えており、この三方電磁弁23によって、前記連結流路21は、三方電磁弁23と試料注入部2のシリンジ2aとの間に形成される第一連結流路21aと、三方電磁弁23とシリンジポンプ22との間に形成される第二連結流路21bとに区切られている。
【0040】
前記液状体供給手段15は、前記試料注入部2のシリンジ2aに対して前記第一連結流路21aを介して接続された液状体供給流路24と、この液状体供給流路24を介して前記シリンジ2aに接続されたダイヤフラムポンプなどのポンプ25と、前記液状体供給流路24の上流部を浸漬させる液状体を収容した液状体収容容器26とを備えている。
【0041】
ここで、前記液状体供給流路24は、前記三方電磁弁23を介して連結流路21(第一連結流路21a)に連結されているのであり、前記三方電磁弁23を切り換えることにより、前記第一連結流路21aと第二連結流路21bとが連通する作動状態と、第一連結流路21aと液状体供給流路24とが連通する液状体供給状態とに切り換わるのである。
【0042】
すなわち、前記三方電磁弁23は、前記第一連結流路21aに対して設けられた第一弁部23aと、前記第二連結流路21bに対して設けられた第二弁部23bと、前記液状体供給流路24に対して設けられた第三弁部23cとからなり、三方電磁弁23を前記作動状態とするには、前記第一弁部23aと第二弁部23bとを開状態とするとともに、第三弁部23cを閉状態とすればよく、また、三方電磁弁23を前記液状体供給状態とするには、前記第一弁部23aと第三弁部23cとを開状態とするとともに、第二弁部23bを閉状態とすればよい。
【0043】
なお、前記三方電磁弁23に代えて、3つの二方電磁弁(図示せず)を用いてもよい。この場合には、前記第一弁部23a,第二弁部23b,第三弁部23cをそれぞれ二方電磁弁によって構成すればよい。
【0044】
前記洗浄手段16は、前記試料注入部2のニードル2bが挿入可能な洗浄液溜部27aおよびこの洗浄液溜部27a内に導入された液状体を排出するための排出口27bを有する洗浄槽27を備えており、この洗浄槽27に前記液状体供給手段15を併せて用いるように構成されている。
【0045】
前記洗浄液溜部27aは、例えば横断面が円形の長孔状に形成されており、鉛直方向に配置されている。また、前記排出口27bは、例えば円形孔状に形成されている。
【0046】
上記の構成からなる前記洗浄手段16によって試料注入部2の洗浄を行うには、まず、前記液状体供給手段15の液状体収容容器26に、シリンジ2aの内壁面とニードル2bの内壁面および外壁面とを洗浄するために用いるエタノール等の洗浄液Lを収容しておくのであり、また、前記試料注入部2のニードル2bを前記洗浄液溜部27a内に挿入しておく。
【0047】
そして、前記三方電磁弁23を液状体供給状態に切り換えて、前記ポンプ25を作動させれば、前記液状体収容容器26内の洗浄液Lは、試料注入部2内へシリンジ2a側から送られ、シリンジ2aの内部およびニードル2bの内部を通過した後、ニードル2bの先端から洗浄液溜部27a内に吐出されることになる。このとき、前記排出口27bから排出される洗浄液Lの流量よりも、試料注入部2から洗浄液溜部27a内に供給される洗浄液Lの流量のほうが大きくなるように調整されているため、洗浄液Lが洗浄液溜部27a内に溜まり、洗浄液溜部27a内の所定の高さまで洗浄液Lが満たされることとなる。
【0048】
このような構成によって、前記試料注入部2のシリンジ2aの内壁面およびニードル2bの内壁面はもちろん、ニードル2bの外壁面をも洗浄することができるのである。
【0049】
なお、前記洗浄液溜部27a内の所定の高さまで洗浄液Lを満たすことができるように、前記洗浄液溜部27aの径,排出口27bの径,ニードル2b先端から吐出される洗浄液Lの流量,洗浄液溜部27aの高さなどは適宜に設定すればよい。
【0050】
また、前記洗浄液溜部27a内に供給された洗浄液Lが洗浄液溜部27aの上側から溢れる(オーバーフローする)ように構成してもよく、この場合には、オーバーフローした洗浄液Lを前記排出口27bに流すためのオーバーフロー槽27cを設けて、洗浄液溜部27aから溢れた洗浄液Lが洗浄槽27の周囲にまで流れださないようにすればよい。
【0051】
前記検出部は、燃焼部1から送られてきた試料ガスに対して紫外線(波長215nm)を照射するための手段(図示せず)と、前記紫外線の照射によって生じた光(螢光)を検出するための検出手段(図示せず)とを有している。
【0052】
前記検出手段としては、例えば、光電子増倍管(Photomultiplier:PMT)である。
【0053】
次に、上記の構成からなる元素分析装置Dの動作について説明する。
まず、前記試料注入部2を用いて試料Sを定量採取する試料採取工程について説明する。この試料採取工程は、前記注入装置Aを用いてなされるのであり、試料Sを収容した容器12のある位置にまで試料注入部2を移動させる第1工程と、試料注入部2のニードル2bを容器12内の試料Sに浸漬させる第2工程と、ニードル2bから試料注入部2内に所定量の試料Sを吸引する第3工程とを有している。
【0054】
前記第1工程における試料注入部2の移動は、前記移動機構10および回動機構11によって行われる。そして、前記移動終了後には、試料注入部2は、ニードル2bが容器12内に進入可能な姿勢(本実施例では鉛直下向きの姿勢)をとった状態となる。
【0055】
前記第2工程では、前記移動機構10によって試料注入部2を容器12に近接する方向に移動させるのであり、これにより、ニードル2bが容器12の栓部材12aを挿通し、容器12内の試料Sに浸漬することとなる。
【0056】
前記第3工程では、前記三方電磁弁23が前記作動状態に切り換わっているのであり、前記シリンジポンプ22の作動によって、所定量の試料Sが試料注入部2の内部に収容されることとなる。
【0057】
続いて、前記試料注入部2を用いて試料Sを燃焼部1内に注入する試料注入工程について説明する。この試料注入工程も、前記注入装置Aを用いてなされるのであり、燃焼部1のある位置にまで試料注入部2を移動させる第4工程と、試料注入部2のニードル2bを燃焼部1内に挿入する第5工程と、ニードル2bから燃焼部1内に所定量の試料Sを注入する第6工程とを有している。
【0058】
前記第4工程における試料注入部2の移動は、前記移動機構10および回動機構11によって行われる。そして、前記移動終了後には、試料注入部2は、ニードル2bが燃焼部1内に進入可能な姿勢(本実施例では水平方向の姿勢)をとった状態となる。
【0059】
前記第5工程では、前記移動機構10によって試料注入部2を燃焼部1に近接する方向に移動させるのであり、これにより、ニードル2bが容器12の密封部材5を挿通し、燃焼部1内に挿入されることとなる。
【0060】
前記第6工程では、前記三方電磁弁23が前記作動状態を維持しているのであり、前記シリンジポンプ22の作動によって、所定量の試料Sが試料注入部2から燃焼部1内に注入されることとなる。
【0061】
続いて、試料Sが燃焼部1内に導入されてからその下流側へと導出されるまでの燃焼工程について説明する。この燃焼工程は、前記試料注入部2のニードル2bの先端から吐出された試料Sを、内管6の細管部6bから燃焼管3の本体部分3aへと送る第7工程と、本体部分3a内で試料Sを燃焼する第8工程と、燃焼した試料Sを燃焼管3の下流側へと導出する第9工程とを有している。
【0062】
前記第7工程では、前記内管6の細管部6bの内部に位置するニードル2bの先端から試料Sが吐出されるのであり、このように吐出された試料Sは、前記内管6の上流部分に接続されたキャリアガス供給流路8から供給されるキャリアガスによって細管部6b内部を流れた後、燃焼管3の本体部分3aへと至ることとなる。
【0063】
前記第8工程では、燃焼管3の本体部分3aは、上流側に接続された酸素供給流路9から供給された酸素によって酸素雰囲気となっていることから、試料Sは確実に燃焼して試料ガスとなるのである。本実施例では、前記燃焼管3に注入された試料S中の硫黄成分が、酸素雰囲気となっている燃焼部1内で酸化されて二酸化硫黄(SO2 )となる。
【0064】
前記第9工程では、前記試料ガスがキャリアガスとともに燃焼部1の下流側へと導出されることになる。
【0065】
続いて、前記燃焼部1の下流側にある検出部において、試料ガス中の前記SO2 (SO2 分子)に対して、紫外線(波長215nm)が照射される。この照射によって、SO2 分子の一部は励起状態になり、励起状態にある分子は非常に不安定であるため、ただちに基底状態へ遷移する。そして、このとき発生するそれぞれの状態間のエネルギー差に相当する光(螢光)を光電子増倍管(Photomultiplier:PMT)で検出し、積算することによって、トータルのSO2 量が求まり、このSO2 量と、試料Sの容量,密度からSO2 の濃度を測定し、それを質量濃度に換算することによって試料S中の分析対象成分である硫黄成分の濃度が得られるのである。
【0066】
上記測定後、前記試料注入部2自体を洗浄するために、上記洗浄手段16による洗浄を行うのであり、この洗浄手段16による洗浄については、上述してあることから、再度の説明を省略する。
【0067】
また、上記の構成からなる元素分析装置Dでは、試料Sを燃焼部1に注入したときなどに、燃焼部1内における比較的温度が低い箇所に試料Sが付着することがあるが、このように燃焼部1内において付着した試料Sを除去するために燃焼部1の洗浄をも行うのである。
【0068】
そして、上記燃焼部1の洗浄を行うために、前記元素分析装置Dでは、前記試料注入部2が、前記燃焼部1の洗浄時には、燃焼部1に対して洗浄材料Wを注入するように構成してある。すなわち、元素分析装置Dは、燃焼部1に対して洗浄材料Wを注入するための手段を有しているのであり、この洗浄材料注入手段として前記試料注入部2を用いるのである。この燃焼部1に対する洗浄材料Wの注入は、上記第1工程〜第6工程に示した工程と同様の工程によって行ってもよく、この場合には、前記容器12内に洗浄材料Wを収容しておけばよいのである。
【0069】
なお、前記洗浄材料Wとしては、前記洗浄液Lと同様のものを用いることができる。具体的には、エタノール等のアルコールや水などの液体(洗浄液)を洗浄材料Wとして用いることが可能である。
【0070】
また、前記試料注入部2に対する洗浄材料Wの供給方法は、第1工程〜第3工程に示すように、容器12から吸引によって試料注入部2内に収容する方法に限るものではなく、例えば、前記液状体供給手段15を用いて試料注入部2内に洗浄材料Wを供給するようにしてもよい。この場合には、前記液状体収容容器26内に洗浄材料Wを収容しておけばよいのである。
【0071】
ここで、前記元素分析装置Dでは、図4(A)および(B)に示すように、前記洗浄材料Wを注入する注入位置wが、前記試料Sを注入する注入位置sよりも上流側となるように構成してある。これは、前記ニードル2bの先端から吐出された試料Sが、前記燃焼管3の下流側へ向かわずに、いわゆる毛細管現象によって、前記ニードル2bと内管6の細管部6bとの間に流れてしまい、内管6の内周面に付着することがあるためであり、上記のように洗浄材料Wの注入位置を変えることにより、図4(C)に示すように、内管6の内周面に付着した試料Sをも洗浄・除去することができ、特に、従来から問題となっていた前記内管6(細管部6b付近)内部の汚染をなくすことが可能となるという優れた効果が得られるのである。
【0072】
上記の構成からなる元素分析装置Dでは、燃焼部1内に付着した試料Sを確実に除去することによって、後の測定において燃焼部1内に付着した試料Sが少しずつ溶けてガス化し悪影響が及ぶことを防止でき、精度の良い測定を行うことが可能となる。
【0073】
一方、本発明の元素分析装置を用いた測定方法すなわち、前記元素分析装置Dを用いるものであって、試料Sを定量採取した後に、燃焼部1において燃焼させ、発生した試料ガスを前記検出部において検出するという測定の前または後に、前記試料注入部2から前記燃焼部1に対して洗浄材料Wを注入するようにした測定方法によっても、前記元素分析装置Dによって得られる効果と同様の効果を得ることができる。
【0074】
【0075】
【0076】
また、上記実施例では、前記燃焼部1に対する試料Sの注入を、試料注入部2から行っているが、このような構成に限るものではない。例えば、前記注入装置Aを設けず、作業者などが洗浄用シリンジ等を用いて手動によって前記燃焼部1に対し洗浄材料を吐出し、付着した未燃焼試料を洗浄するようにしてもよい。
【0077】
さらに、上記実施例では、元素分析装置Dとして、試料Sに含まれる硫黄成分を分析する燃料中硫黄計(螢光X線硫黄分析計)を用いているが、このような構成に限るものではなく、例えば、試料Sに含まれる硫黄成分以外の成分である炭素成分,窒素成分や塩素成分などを検知する分析計を前記元素分析装置Dとして用いてもよい。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、上記の構成からなる本発明によれば、精度の良い測定を行うことができる元素分析装置およびこの装置を用いた測定方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る元素分析装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図2】 上記実施例における注入装置の構成を概略的に示す斜視図である。
【図3】 上記注入装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図4】 (A)は、上記実施例の測定時における要部の構成を概略的に示す説明図、(B)は、洗浄時における要部の構成を概略的に示す説明図、(C)は、洗浄後における要部の構成を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
1…燃焼部、2…試料注入部、12…容器、13…容器載置部、15…液状体供給手段、D…元素分析装置、S…試料、W…洗浄材料。
Claims (6)
- 試料を燃焼部内でガス化した後、測定を行う元素分析装置であって、前記燃焼部には水平方向に燃焼管が配置されており、この燃焼部内に吸入した液状試料を注入する試料注入部と、前記試料注入部を三次元方向に移動させる機構と、前記試料注入部を吸引姿勢と注入姿勢である水平姿勢とに切り換える機構とを備えてなり、測定前または測定後に、容器載置部に載置された容器内の洗浄材料を前記試料注入部によって吸引し、この吸引された洗浄材料を前記燃焼部内に注入するようにしたことをを特徴とする元素分析装置。
- 試料を燃焼部内でガス化した後、測定を行う元素分析装置であって、前記燃焼部には水平方向に燃焼管が配置されており、この燃焼部内に吸入した液状試料を注入する試料注入部と、前記試料注入部を三次元方向に移動させる機構と、前記試料注入部を注入姿勢である水平姿勢に切り換える機構とを備えてなり、測定前または測定後に、液体供給手段から洗浄材料を前記試料注入部に供給し、この供給された洗浄材料を前記燃焼部内に注入するようにした特徴とする元素分析装置。
- 前記洗浄材料を注入する注入位置が、燃焼部に対する前記試料の注入位置よりも上流側となるように構成してある請求項1又は請求項2のいずれかに記載の元素分析装置。
- 試料を燃焼部内でガス化した後、測定を行う元素分析装置を用いた測定方法であって、測定前または測定後に、吸入した液体試料を燃焼部に挿入して供給する試料注入部を用いて容器載置部に載置された容器の上方開口から前記試料注入部を挿入して容器内の洗浄材料を前記試料注入部内に吸入し、前記試料注入部を上昇させた後に横方向に向け回転させ、前記試料注入部を、横方向に向けて設置された燃焼部内に挿入して前記試料注入部内の洗浄材料を燃焼部内に注入するようにしたことを特徴とする元素分析装置を用いた測定方法。
- 試料を燃焼部内でガス化した後、測定を行う元素分析装置を用いた測定方法であって、測定前または測定後に、吸入した液体試料を燃焼部に挿入して供給する試料注入部を用いて液体供給手段から供給された洗浄材料を前記試料注入部内に注入し、前記試料注入部を、横方向に向けて設置された燃焼管内に挿入して前記試料注入部内の洗浄材料を燃焼部内に注入するようにしたことを特徴とする元素分析装置を用いた測定方法。
- 前記洗浄材料を注入する注入位置が、燃焼部に対する前記試料の注入位置よりも上流側となるようにした請求項4又は請求項5のいずれかに記載の元素分析装置を用いた測定方法。
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