JP3719374B2 - 偏光素子の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複屈折現象を利用したウォラストンプリズムおよびグラン・トムソンプリズムなどの偏光素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、方解石(CaCO3)、水晶(SiO2)、ルチル(TiO2)およびニオブ酸リチウム(LiNbO3)などの非等方晶系の結晶体に偏光していない光を入射させると、2本の屈折光線が観測されることがよく知られている。これは複屈折現象と呼ばれ、この2本の屈折光線はそれぞれスネルの法側に従う常光線と、スネルの法側に従わない異常光線と呼ばれている。
【0003】
ここで常光線の屈折率(常光屈折率)と異常光線の屈折率との差である複屈折率(異常光屈折率)が大きければ大きいほど、光軸に平行でない方向に入射した光は、より大きな複屈折を生じることになるので、常光線と異常光線との分離角はより大きくなる。
【0004】
したがって、常光線と異常光線との分離角を一定とするなら、複屈折率の大きな結晶を用いるほど素子長を小型にすることができ、このような偏光素子を使用する装置、たとえば光記録装置の光読取り部および光アイソレータなどの小型化が実現される。特に近年の光記録装置の大容量化に伴い、その光源波長が短くなる傾向があり、たとえば波長400nm近辺の青色半導体レーザが光源に用いられようとしている。
【0005】
ところが従来用いられている結晶材料には、以下に述べるような問題点がある。代表的な複屈折性結晶材料の光学データを表1に示す。なおno、neおよびΔnは、波長633nmにおける常光線の屈折率、異常光線の屈折率および複屈折率をそれぞれ示す。
【0006】
【表1】
【0007】
たとえば水晶の場合、天然に産出するものだけでなく、水熱合成法によって結晶合成ができるという利点がある反面、その複屈折率は約0.01であり、他の結晶と比較すると小さいので、素子長が大型化する欠点を有する。この水晶は、青色光だけでなく、紫外光の透過性も良好な材料である。
【0008】
また方解石の場合、その複屈折率は約0.16であり、この値は他の結晶と比較すると大きく、青色光の透過性も良好であるが、これは天然のみに産出し、安価で高品質なものは供給しにくいという欠点を有している。
【0009】
またルチル(TiO2)単結晶の場合は、その複屈折率は約0.29と非常に大きく、現在、光アイソレータ用の偏光子などに好適に用いられているが、ベルヌーイ法およびフローティングゾーン法などの方法でしか育成できない。良好な結晶性を有するものができ難いので、粒界もしくは内部歪の存在による歩留まりの低下、または大型の結晶が得難いという理由によって、結局素子が高価になるなどの問題点がある。ルチルは目視でも薄く黄色を呈していることが判るように、青色光の透過性は悪い。
【0010】
またニオブ酸リチウム(LiNbO3)単結晶の場合、近年チョクラルスキー法によって結晶径0.076〜0.102mの大型結晶が比較的容易に得られるので注目されている。偏光プリズムのように、たとえばC軸に対して一定の角度に切出し、研磨された結晶どうしを貼合わせる場合、ニオブ酸リチウムおよびルチルのように屈折率の大きな材料(屈折率2.0以上)では、これに近い屈折率の接着剤がない。用いる接着剤に対して透過波長に合わせて誘電体などの反射防止膜によって、貼合わせ部分での反射および透過光の損失を低減することが不可欠となり、そのための工程が煩雑となって結果的に高価となっている。
【0011】
光学系の安定性向上のため、一般に複数のプリズムを貼合わせて一体化し、複合プリズムを構成することがある。通常のガラス材料と比較してこのように屈折率の大きい材料からなる光学部品を集積化する際にも同様の問題が生じている。さらにニオブ酸リチウムは青色光の透過性もよくない。
【0012】
イットリウムバナデイト(YVO4)はチョクラルスキー法によって成長される正の一軸性結晶であり、その複屈折率は可視から近赤外域まで約0.2以上の大きな値を示す。機械的および物理的にも優れ、光偏光子として方解石およびルチルの代替品として用いられることが多い。屈折率の絶対値が大きいので、接着剤および複合する光学部品の材料選定の点で、ニオブ酸リチウムおよびルチルと同様、前述のような問題がある。青色光の透過性もよくない。
【0013】
四ホウ酸化リチウム(Li2B4O7)は、単結晶がチョクラルスキー法などによって合成され、屈折率は通常のガラスおよびプラスチックと同程度で、青色光の透過率も良好である。前述のイットリウムバナデイトおよびルチルに比べると複屈折率は小さい。結晶材料であるので、原価が容易には下げられないという課題が残る。
【0014】
図6は、従来のくさび形の素子例を示す斜視図である。前述の結晶材料とは別に、液晶ポリマを利用した方法が、特開平6−59125号公報に開示されている。これは硬化液晶モノマ組成物から形成される一軸配向ポリマ材料からなるくさび形の素子例であるビームスプリッタ105である。その製造方法について以下に説明する。
【0015】
まず2枚の長方形のガラスプレートをナイロンの配向層で被覆して、各ガラスプレートの一端に平行になるように選択された一方向に、反−軟毛布でこする。そして2枚のガラスプレートのこすり方向が平行になるような向きで、ガラスプレート間にくさび形の空間を残して互いに向かい合わせて配置し、このくさび形の空間に液晶モノマを充填する。最後にUV照射を施して固体くさび形素子を形成し、その後ガラスプレートを除去することによって、図6に示した偏光感度ビームスプリッタ105が得られる。充填するモノマとしては、感光性開始剤を添加された液晶ジアクリレート化合物などが適している。
【0016】
ナイロン配向層の代わりに、たとえばポリイミドもしくはポリエチレンから成るこすられた層、またはある角度にスパッタされた酸化ケイ素層なども利用することができ、必要に応じて磁場配向も可能である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように結晶材料を用いる方法では、結晶材料が高価であるとともに、青色光の透過性が悪く、屈折率の絶対値が2.0を超えて他の材料との整合がとれず、複屈折率が小さいなどの問題がある。
【0018】
また前述のように液晶ポリマーを利用した方法では、ガラスプレートの脱着作業があるので製造工程が増え、原価がかかるという問題がある。また一般に配向層の効果が反映されるのは配向層から数μmまでの厚さの領域であり、配向層からの距離に応じて配向度合の分布を示すので、数十から数百μmの厚手で均質な複屈折体を製造することは困難である。
【0019】
本発明の目的は、簡便かつ安価な偏光素子の製造方法を提供することである。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明は、透光性および複屈折性を有する有機材料を延伸加工することによって、高分子フィルムから成るプリズムシートを形成するシート形成工程と、形成したプリズムシートを切断し、一定形状の光学ブロックを切出すシート切断工程とを含むことを特徴とする偏光素子の製造方法である。
【0027】
本発明に従えば、延伸加工した高分子フィルムを切出した光学ブロックを偏光素子とすることによって、簡便な工程で安価に偏光素子を製造することができる。
【0028】
また本発明は、前記シート形成工程において、複数枚のプリズムシートを形成し、形成した複数枚のプリズムシートを、接する2枚のシートの光学軸が互いに異なるように積層することによって、積層構造のプリズムシートを形成し、前記シート切断工程において、一定形状の光学ブロックの積層体を切出すことを特徴とする。
【0029】
本発明に従えば、複数枚のプリズムシートを積層した積層体から複数の偏光素子を切出すことによって、光学ブロック間の光学軸の調整を偏光素子ごとに要しない簡便な工程で、大量かつ安価に偏光素子を製造することができる。
また本発明は、前記高分子フィルムが、ポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする。
本発明に従えば、青色光の透過性も良好なポリエチレンテレフタレートを用いることによって、青色半導体レーザが光源として使用される装置にも適用可能となる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の一形態の偏光素子の製造方法について、図面を参照して説明する。
【0031】
図1は、本発明の実施の一形態による偏光素子1を示す斜視図である。偏光素子1は、第1の三角柱状光学ブロック11と第2の三角柱状光学ブロック12とで構成されている。これら2つの三角柱状光学ブロックは、光学異方性(複屈折性)を有する透明材料で形成され、互いの光学軸が直交するように配置されている。具体的には、第1の三角柱状光学ブロック11および第2の三角柱状光学ブロック12は、同じ延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムで形成され、第1の三角柱状光学ブロック11の延伸方向はx方向であり、第2の三角柱光学ブロック12の延伸方向はy方向である。また第1の三角柱状光学ブロック11の光学軸はx方向と一致し、第2の三角柱状光学ブロック12の光学軸はy方向と一致する。
【0032】
延伸された高分子材料は、一般に、その延伸方向の屈折率が大きく、その延伸された面内にあって、延伸方向と直交する方向の屈折率が小さくなることが知られている。PETの場合、延伸条件によって違いはあるものの、波長780nmにおける屈折率の値は、延伸方向で約1.7、直交方向で約1.5である。
【0033】
たとえばx方向に振動成分を有する偏光が、入射光Lのように図1中上方向(すなわち図1のz方向)から偏光素子1へ入射すると、第1の三角柱状光学ブロック11の屈折率1.7の領域から、第2の三角柱状光学ブロック12の屈折率1.5の領域に通過することになり、入射した偏光は、偏光Lpのように境界面Sで図1の紙面左方向に屈折して偏光素子1から出射する。
【0034】
同様にy方向に振動成分を有する偏光が、入射光Lのように図1中上方向から偏光素子1へ入射すると、第1の三角柱状光学ブロック11の屈折率1.5の領域から第2の三角柱状光学ブロック12の屈折率1.7の領域に通過することになり、入射した偏光は、偏光Lsのように境界面Sで図1の紙面右方向へ屈折して偏光素子1から出射する。
【0035】
このように、入射光の振動成分によって屈折方向が異なるので、偏光素子1は境界面Sで入射光Lを、x方向に振動成分を有する偏光Lpと、y方向に振動成分を有する偏光Lsの2つに分離することができる。
【0036】
前記光学異方性を示す材料として、延伸形成された高分子フィルムを用いるのは、延伸の程度によって複屈折率を任意に調整することが可能で、結晶材料のように光学特性が限定されず、偏光素子の作製に適するからである。また延伸形成された高分子フィルムを用いれば、形状および光学特性の一定した均質な製品を大量に形成できるので、非常に安価である。
【0037】
図2は、PETの光透過性を示すグラフである。前述の延伸形成された高分子フィルムのなかでもPETフィルムは、図2のグラフに示すような優れた光透過性を示すので、青色光を光源とする光記録装置などにも応用できる。
【0038】
図3は、図1の偏光素子1の製造方法を説明するための工程を示す側面図である。(a)に示す有機光学材料20を延伸し、(b)に示すような有機光学フィルム21を形成する。(b)において、有機光学フィルム21の延伸方向は、該有機光学フィルム21の長手方向(図3の左右方向、したがって図1の左右のx方向)である。こうして得られた有機光学フィルム21を切削などによって加工し、(c)に示すような形状にして、第1のプリズムシート31とする。第1のプリズムシート31を成型によって加工する場合、フィルムに延伸するローラにプリズムの反転形状を形成しておけば、(a)に示す有機光学材料2から直接(c)に示す第1のプリズムシート31を得ることができる。
【0039】
そして第1のプリズムシート31と同様にして、延伸方向の異なる第2のプリズムシート32を形成し、(d)に示すように第1のプリズムシート31と第2のプリズムシート32とを、互いの延伸方向が異なるように貼合わせる。第2のプリズムシート32の延伸方向は紙面に垂直方向としている。2枚のプリズムシートの貼合わせは、接着剤による接着固定でもよいし、融着などでもよい。最後に貼合わされた2枚のプリズムシートを、(e)に示すように切断して、複数の偏光素子1が作製される。
【0040】
このように、同じ材料の延伸PETフィルムから成る2枚のプリズムシートを、延伸方向が直交するように貼合わせた後、貼合わせられたプリズムシートを切断することによって、別個の三角柱状光学ブロックを個々に位置合わせする必要がなくなり、製造が容易になる。
【0041】
図4は、本発明の実施の他の形態による偏光素子40を示す斜視図である。偏光素子40は、第1の三角柱状光学ブロック41と第2の三角柱状光学ブロック42と第3の三角柱状光学ブロック43とで構成されている。第1の三角柱状光学ブロック41および第2の三角柱状光学ブロック42は、図1に示した第1の三角柱状光学ブロック11および第2の三角柱状光学ブロック12とそれぞれ同様である。すなわち同様に複屈折性を有する透明材料である延伸PETフィルムで形成され、互いの光学軸が直交するように配置されている。また第3の三角柱状光学ブロック43も延伸PETフィルムで形成され、第2の三角柱状光学ブロック42と互いの光学軸が直交するように配置されている。したがって第3の三角柱状光学ブロック43の光学軸は、第1の三角柱状光学ブロック41の光学軸と平行に配置されている。
【0042】
以上のような構成によって、図1の第1の三角柱状光学ブロック11と第2の三角柱状光学ブロック12との界面Sで分離された偏光Lpおよび偏光Lsと全く同様にして、第1の三角柱状光学ブロック41と第2の三角柱状光学ブロック42との界面Tで2つの偏光に分離される。界面Tで図1の偏光Lpのように図4の紙面左方向に屈折された偏光は、第2の三角柱状光学ブロック42と第3の三角柱状光学ブロック43との界面Uで、さらに図4の紙面左方向に屈折されて、偏光Lp2として偏光素子40から出射される。同様に界面Tで図1の偏光Lsのように図4の紙面右方向に分離された偏光は、界面Uで、さらに図4の紙面右方向に屈折されて、偏光Ls2として偏光素子40から出射される。
【0043】
このように、偏光素子40は、2つの境界面SおよびTによって、図1のように1つの境界面Sのみを有する偏光素子1よりも、各偏光の分離角をより大きくとることができる。これによって、図4の偏光素子40は、図1の偏光素子1よりも、より散乱光などの影響が少なく、消光比が向上する。また4つ以上の三角柱状光学ブロックで偏光素子を構成してもよい。三角柱状光学ブロックの数を多くする程、各偏光の分離角をより大きくとることができるので、散乱光などの影響がより少なく、消光比をより向上することができる。
【0044】
また図4の偏光素子40の製造方法を図3を参照して説明する。
まず図1の偏光素子1と全く同様にして、図3の(a)〜(d)の工程によって、第1の三角柱状光学ブロックとなる第1のプリズムシート31と、第2の三角柱状光学ブロックとなる第2のプリズムシート32とを、互いの延伸方向が直交するように貼合わせる。次いで第1のプリズムシート31と全く同様にして、延伸方向も同じ第3のプリズムシートを形成し、第2のプリズムシート32の第1のプリズムシート31側と反対側に、第2のプリズムシート32と互いの延伸方向が直交するように貼合わせる。最後に貼あわされた3枚のプリズムシートを、(e)のように切断して、複数の偏光素子40が作製される。
【0045】
このように、同じ材料の延伸PETフィルムから成る3枚のプリズムシートを、接する2枚のシートの延伸方向がそれぞれ直交するように貼合わせた後、貼合わせられたプリズムシートを切断することによって、別個の三角柱状光学ブロックを個々に位置合わせする必要がなくなり、製造がより容易になる。より多くの三角柱状光学ブロックで偏光素子を構成する場合程、より容易に製造できることになる。
【0046】
図5は、本発明の実施のさらに他の形態による偏光素子50を示す斜視図である。偏光素子50は、1つの三角柱状光学ブロックのみで構成されている。該三角柱状光学ブロックは、図1に示した第1の三角柱状光学ブロック11と全く同様に、複屈折性を有する透明材料である延伸PETフィルムで形成され、その延伸方向はx方向である。
【0047】
前述のように延伸PETフィルムの場合、波長780nmにおける屈折率の値は、延伸方向で約1.7、延伸方向の直交方向で約1.5である。
【0048】
たとえばx方向に振動成分を有する偏光が、入射光Lのように図5中上方向から偏光素子50へ入射すると、三角柱状光学ブロックの屈折率1.7の領域から、空気の屈折率1.0の領域に出射されるので、入射した偏光は、偏光Lp3のように境界面Vで図5の紙面左方向に屈折して偏光素子50から出射する。
【0049】
同様にy方向に振動成分を有する偏光が、入射光Lのように図5中上方向から偏光素子50へ入射すると、三角柱状光学ブロックの屈折率1.5の領域から、空気の屈折率1.0の領域に出射されるので、入射した偏光は、偏光Ls3のように境界面Vで図5の紙面中央寄りの左方向へ屈折して偏光素子50から出射する。このとき、Ls3の屈折角はLp3の屈折角よりも小さい。
【0050】
このように図5に示したような1つの三角柱状光学ブロックのみから成る偏光素子50においても、該偏光素子50と空気との界面Vで、入射した偏光間の屈折角差を利用して、入射光を2つの偏光に分離することが可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、透光性および複屈折性を有する有機材料を延伸形成したPETなどの高分子フィルムを用いた簡便かつ安価な偏光素子の製造方法によって、複屈折率が大きく青色光の透過性も良好な偏光素子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による偏光素子1を示す斜視図である。
【図2】PETの光透過性を示すグラフである。
【図3】図1の偏光素子1の製造方法を説明するための工程を示す側面図である。
【図4】本発明の実施の他の形態による偏光素子40を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施のさらに他の形態による偏光素子50を示す斜視図である。
【図6】従来のくさび形の素子例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 偏光素子
11 第1の三角柱状光学ブロック
12 第2の三角柱状光学ブロック
20 有機光学材料
21 有機光学フィルム
31 第1のプリズムシート
32 第2のプリズムシート
Claims (3)
- 透光性および複屈折性を有する有機材料を延伸加工することによって、高分子フィルムから成るプリズムシートを形成するシート形成工程と、
形成したプリズムシートを切断し、一定形状の光学ブロックを切出すシート切断工程とを含むことを特徴とする偏光素子の製造方法。 - 前記シート形成工程において、複数枚のプリズムシートを形成し、形成した複数枚のプリズムシートを、接する2枚のシートの光学軸が互いに異なるように積層することによって、積層構造のプリズムシートを形成し、
前記シート切断工程において、一定形状の光学ブロックの積層体を切出すことを特徴とする請求項1記載の偏光素子の製造方法。 - 前記高分子フィルムが、ポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項1記載の偏光素子の製造方法。
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