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JP3717083B2 - Diphenylsulfone derivative and recording material using the same - Google Patents

Diphenylsulfone derivative and recording material using the same Download PDF

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JP3717083B2
JP3717083B2 JP15865395A JP15865395A JP3717083B2 JP 3717083 B2 JP3717083 B2 JP 3717083B2 JP 15865395 A JP15865395 A JP 15865395A JP 15865395 A JP15865395 A JP 15865395A JP 3717083 B2 JP3717083 B2 JP 3717083B2
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隆一 金子
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は新規なジフェニルスルホン誘導体を含有する発色画像の保存安定性を改良した記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
発色性染料と顕色剤との反応による発色を利用した記録材料は現像定着等の煩雑な処理を施すことなく、比較的簡単な装置で短時間に記録できることから、ファクシミリ、プリンタ−等の出力記録のための感熱記録紙または数枚を同時複写する帳票のための感圧複写紙などで広く使用されている。
これらの記録材料としては、速やかに発色し、未発色部分(以下「地肌」と言う)の白度が保持され、また発色した画像及び地肌の堅牢性の高いものが要望されている。更に近年に到ってはラベル等記録画像の信頼性の重視される分野で多量に使用されるようになり、包装に使用される有機高分子材料に含まれる可塑剤や油脂類等に対して保存安定性の高い発色画像を有する記録材料が強く要望されてきた。その為に、発色性染料および顕色剤はもとより、保存安定剤等種々の助剤の開発等多方面から問題解決の検討がなされているが、十分満足できるものは未だ見出されていない。
【0003】
本発明の化合物に類似するものとしては種々のジフェニルスルホン誘導体、フェネチルアルコ−ル誘導体等が挙げられる。これらは記録材料用の顕色剤等で知られており、一方がアルコキシ基またはアラルキルオキシ基であり、他方がヒドロキシ基であるジフェニルスルホン誘導体が特開昭57−210886号、特開昭58−20493号、特開昭58−82788号、特開昭58−132593号、特開昭60−13852号、国際公開WO84/02882号等で提案されている。
又、最近では上述した保存性を改良する方法として、ノボラック型エポキシ樹脂あるいはグリシジル化合物等のエポキシ基を含有する記録材料の出願が出されており、本願出願人も4−ヒドロキシ−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)ジフェニルスルホンを出願している。しかし、いずれにしても上述した画像の保存安定性の点で未だ充分であるとはいいがたい。
【0004】
また、本出願人は、下記化合物を特開平5−194368号で画像安定剤として開示している。
【化4】

Figure 0003717083
しかし、この化合物は顕色剤として使用した場合、地肌部の耐湿熱性が悪く、また発色濃度および感度も低いものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記した様に、記録材料においては発色した画像の保存安定性、特に近年では耐可塑剤性、耐油性の改良が待たれている。本発明の目的は、上記の様な問題点を解決する発色画像の保存安定性に優れるとともに、十分な発色濃度、地肌の白色度の保存性をもつ記録材料を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は下記式(I)で表されるジフェニルスルホン誘導体および該誘導体を少なくとも一種以上含有することを特徴とする記録材料である。
【0007】
【化5】
Figure 0003717083
【0008】
〔式中、Yは鎖状あるいは分岐鎖を有していてもよい、飽和あるいは不飽和の炭素数1〜12の炭化水素基、エーテル結合を有する炭素数1〜8の炭化水素基または、
【化6】
Figure 0003717083
(Rはメチレン基またはエチレン基を表す)を示し、R1 、R2 、R3 及びR4 は低級アルキル基又は低級アルケニル基を示し、mは0又は2以下の整数を、n、p、q及びrは0又は4以下の整数を示す。但し、n、p、q及びrが2以上である場合のR1 、R2 、R3 及びR4 で表される置換基のそれぞれは異なってもよい。〕
【0009】
Yの具体的な例としては、
メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オクタメチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基、ウンデカメチレン基、ドデカメチレン基、メチルメチレン基、ジメチルメチレン基、メチルエチレン基、メチレンエチレン基、エチルエチレン基、1,2−ジメチルエチレン基、1−メチルトリメチレン基、1−メチルテトラメチレン基、1,3−ジメチルトリメチレン基、1−エチル−4−メチル−テトラメチレン基、ビニレン基、プロペニレン基、2−ブテニレン基、エチニレン基、2−ブチニレン基、1−ビニルエチレン基、エチレンオキシエチレン基、テトラメチレンオキシテトラメチレン基、エチレンオキシエチレンオキシエチレン基、エチレンオキシメチレンオキシエチレン基、1,3−ジオキサン−5,5−ビスメチレン基、1,2−キシリル基、1,3−キシリル基、1,4−キシリル基などが挙げられる。
【0010】
1 〜R4 の低級アルキル基又は低級アルケニル基は、C1 〜C6 のアルキル基又はC2 〜C4 のアルケニル基であり、具体的な例としては、
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、
ビニル基、アリル基、イソプロペニル基、1−プロペニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、1,3−ブタンジエニル基、2−メチル−2−プロペニル基などが挙げられる。
【0011】
一般式(I)で表される化合物の中では一般式(II)で表されるジフェニルスルホン誘導体が好ましい。
【0012】
【化7】
Figure 0003717083
【0013】
また特に一般式(III)で表される化合物が好ましい。
【0014】
【化8】
Figure 0003717083
【0015】
さらに、合成上、一般式(IV)で表される化合物が有利である。
【0016】
【化9】
Figure 0003717083
【0017】
式(II)で表されるジフェニルスルホン誘導体の具体例を次の第1〜4表に挙げるがこれらに限定されることはない。また、これらの化合物の中には異性体を持つものもあるが、それも本発明化合物に含まれる。
【0018】
【表101】
Figure 0003717083
【0019】
【表102】
Figure 0003717083
【0020】
【表103】
Figure 0003717083
【0021】
【表104】
Figure 0003717083
【0022】
【表105】
Figure 0003717083
【0023】
【表106】
Figure 0003717083
【0024】
【表201】
Figure 0003717083
【0025】
【表301】
Figure 0003717083
【0026】
【表302】
Figure 0003717083
【0027】
【表401】
Figure 0003717083
【0028】
【表402】
Figure 0003717083
【0029】
式(I)で表されるジフェニルスルホン誘導体の製造方法は塩基性物質の存在下、水溶媒または水と有機溶媒の二層系で行うのが好ましく、次の反応式が示す方法で製造できる。原料としては、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体または2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン誘導体が入手しやすく好ましい。
【0030】
【化10】
Figure 0003717083
【0031】
(式中、Xは塩素、臭素等のハロゲン原子を示す。その他の置換基については前記と同じである。)
水と有機溶媒の二層系での反応では、例えばベンゼン、トルエン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のベンゼン系有機溶媒、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系有機溶媒、酢酸エチル等のエステル系有機溶媒など非水溶性有機溶媒中で、アルカリ性物質、例えばアルカリ金属やアルカリ土類金属類の水酸化物、具体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の存在下、反応温度60〜90℃で数時間から十数時間反応が行われる。
水溶媒での反応では、水溶媒中、上記のアルカリ性物質の存在下、反応温度0〜90℃で数時間から十数時間反応が行われる。
この後、溶媒で選択抽出することにより純度の高い単一化合物を得ることができる。
【0032】
本発明の化合物は、発色性染料を使用する記録材料ならばどの様な用途にでも利用でき、例えば、感熱記録紙又は感圧複写紙等に利用することができる。
【0033】
本発明は、本発明の化合物の1種以上を発色性染料を含む記録材料中に含んでいればよく、例えば、耐可塑剤性の優れた顕色剤としての使用はもちろん、耐可塑剤性を有する画像保存安定剤としても使用できる。このように、顕色剤と画像保存安定剤の両用途の特性を有することは、発色染料に対する顕色剤と画像保存安定剤の相対的な使用量を相互に減じることで、より安価に記録材料を製造することができ、極めて有利である。
【0034】
発色性染料を含む記録材料の製造方法は一般的に行われている方法でよく、例えば画像保存安定剤としての用途の場合には顕色剤と増感剤等各種助剤類と一緒に使用し、顕色剤としての用途の場合には増感剤等各種助剤類と一緒に使用して製造する。勿論、本発明の化合物を組み合わせて、一方を画像保存安定剤、他方を顕色剤として使用することも可能であるし、また本発明の化合物と同じ用途の化合物を併用して、発色特性に特徴を持たせた記録材料を製造することも可能である。
【0035】
本発明の化合物を感熱記録紙に使用する場合には、既知の顕色剤、画像保存安定剤と同様に使用すればよく、例えば、本発明の化合物、助剤及び発色性染料のそれぞれを水溶性結合剤の水溶液中に分散させ、それらの分散液を混合して紙等の支持体に塗布して乾燥する。
【0036】
また、上述した様に発色層中に含有せしめる方法のほか、多層構造からなる場合には、例えば、保護層、アンダーコート層等任意の層中に含有せしめることもできる。
【0037】
発色性染料に対する本発明の化合物の使用割合は、画像保存安定剤として使用する場合には発色性染料1重量部に対し0.1〜5重量部、好ましくは0.2〜2重量部の割合であり、顕色剤として使用する場合には発色性染料の1重量部に対し1〜10重量部、好ましくは1.5〜5重量部の割合である。
【0038】
上記助剤として、画像安定剤、増感剤、填料、分散剤、酸化防止剤、減感剤、粘着防止剤、消泡剤、光安定剤、蛍光増白剤等を必要に応じ含有させることができる。
【0039】
増感剤は任意に選択使用できるが、例えばステアリン酸アミドなどの高級脂肪酸アミド、ベンズアミド、ステアリン酸アニリド、アセト酢酸アニリド、チオアセトアニリド、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸ジ(4−メチルベンジル)、シュウ酸ジ(4−クロロベンジル)、フタル酸ジメチル、テレフタル酸ジメチル、テレフタル酸ジベンジル、イソフタル酸ジベンジル、ビス(tert−ブチルフェノール)類、4、4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンのジエーテル類、1,2−ビス(フェノキシ)エタン、1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、2−ナフトールベンジルエーテル、ジフェニルアミン、カルバゾール、2,3−ジ− m−トリルブタン、4−ベンジルビフェニル、4,4’−ジメチルビフェニル、m-ターフェニル、ジ−β−ナフチルフェニレンジアミン、1−ヒドロキシ−ナフトエ酸フェニル、2−ナフチルベンジルエーテル、4−メチルフェニル−ビフェニルエーテル、2,2−ビス(3,4−ジメチルフェニル)エタン、2,3,5,6−テトラメチル−4’−メチルジフェニルメタン等を挙げることができる。
【0040】
填料としては、クレー、タルク、カオリン、サテンホワイト、酸化チタン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、珪酸マグネシウム、珪酸アルミニウム等を例示することができる。
【0041】
分散剤としては、スルホコハク酸ジオクチルナトリウム等のスルホコハク酸エステル類、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリルアルコール硫酸エステルのナトリウム塩、脂肪酸塩等を例示することができる。
【0042】
発色画像安定化剤としては、4−ベンジルオキシ−4’−(2−メチルグリシジルオキシ)−ジフェニルスルホン、4,4’−ジグリシジルオキシジフェニルスルホン、などのエポキシ基含有ジフェニルスルホン類、1,4−ジグリシジルオキシベンゼン、4−(α−(ヒドロキシメチル)ベンジルオキシ)−4’−ヒドロキシジフェニルスルホン、2−プロパノール誘導体、サリチル酸誘導体、オキシナフトエ酸誘導体の金属塩(特に亜鉛塩)、その他水不溶性の亜鉛化合物等を例示することができる。
【0043】
酸化防止剤としては2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−プロピルメチレンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(2−tert−ブチル−5−メチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン等を、減感剤としては脂肪族高級アルコール、ポリエチレングリコール、グアニジン誘導体等を例示することができる。
【0044】
また粘着防止剤としては、ステアリン酸、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、カルナウバワックス、パラフィンワックス、エステルワックス等を例示することができる。
【0045】
光安定剤としては、サリチル酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系紫外線吸収剤などを挙げることができる。
【0046】
本発明の化合物とともに使用される発色性染料としては,フルオラン系、フタリド系、ラクタム系、トリフェニルメタン系、フェノチアジン系及びスピロピラン系等のロイコ染料を挙げることができるが、本発明はこれらに限定されるものではなく、酸性物質である顕色剤と接触することにより発色する発色性染料であれば制限なく使用することができる。
【0047】
これらの染料のうち、フルオラン系のものとしては、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N−エチル−N−イソペンチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、
3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、
3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジメチルアミノ−7−(m−トリフロロメチルアニリノ)フルオラン、
3−ジペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−(N−エトキシプロピル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジブチルアミノ−7−(o−フロロアニリノ)フルオラン、
3−ジエチルアミノベンゾ〔a〕フルオラン、
3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−5,6ベンゾフルオラン
3−ジメチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、
3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−ジベンジルアミノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−5−クロロフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−(N,N’−ジベンジルアミノ)フルオラン、
3,6−ジメトキシフルオラン等を例示することができる。
また、近赤外吸収染料としては、
3−(4−(4−(4−アニリノ)−アニリノ)アニリノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、
3,3−ビス(2−(4−ジメチルアミノフェニル)−2−(4−メトキシフェニル)ビニル)−4,5,6,7−テトラクロロフタリド、
3,6,6’−トリス(ジメチルアミノ)スピロ〔フルオレン−9,3’−フタリド〕等が挙げられる。
【0048】
また、本発明の化合物とともに他の顕色剤を併用することができ、例えばビスフェノールA、4,4’-sec- ブチリデンビスフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンビスフェノール、2,2−ジメチル−3,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2’−ジヒドロキシジフェニル、ペンタメチレン−ビス(4−ヒドロキシベンゾエート)、2,2−ジメチル−3,3−ジ(4−ヒドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ジ(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン等のビスフェノール化合物、4,4’−ジヒドロキシジフェニルチオエーテル、1,7−ジ(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタン、2,2’−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)ジエチルエーテル、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルジフェニルチオエーテル等の含硫黄ビスフェノール化合物、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸エチル、4−ヒドロキシ安息香酸プロピル、4−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、4−ヒドロキシ安息香酸ブチル、4−ヒドロキシ安息香酸イソブチル、4−ヒドロキシ安息香酸クロロベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸メチルベンジル、4−ヒドロキシ安息香酸ジフェニルメチル等の4−ヒドロキシ安息香酸エステル類、安息香酸亜鉛、4−ニトロ安息香酸亜鉛等の安息香酸金属塩、4−(2−(4−メトキシフェニルオキシ)エチルオキシ)サリチル酸などのサリチル酸類、サリチル酸亜鉛等のサリチル酸金属塩、4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ブトキシジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジアリルジフェニルスルホン、3,4−ジヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’,5,5’−テトラブロモジフェニルスルホン等のヒドロキシスルホン類、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシフタル酸ジシクロヘキシル、4−ヒドロキシフタル酸ジフェニル等の4−ヒドロキシフタル酸ジエステル類、2−ヒドロキシ−6−カルボキシナフタレン等のヒドロキシナフトエ酸のエステル類、ヒドロキシアセトフェノン、p−フェニルフェノール、4−ヒドロキシフェニル酢酸ベンジル、p−ベンジルフェノール、ハイドロキノン−モノベンジルエーテル、更にトリブロモメチルフェニルスルホン等のトリハロメチルスルホン類、4,4’−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボニルアミノ)ジフェニルメタン等のスルホニルウレア類、テトラシアノキノジメタン等の電荷移動錯体等を挙げることができる。
【0049】
本発明の化合物は、既知の画像保存安定剤、顕色剤或いは増感剤を使用する場合と同様に感圧複写紙に使用することができる。例えば、公知の方法によりマイクロカプセル化した発色性染料を適当な分散剤によって分散し、紙に塗布して発色剤シートを作製する。本発明の顕色剤の分散液を紙に塗布して顕色剤シートを作製することができ、このようにして作製された両シートを組合せて感圧複写紙が作製される。
また、作製される感圧複写紙は、発色性染料の有機溶媒溶液を内包するマイクロカプセルを下面に塗布担持している上用紙と顕色剤を上面に塗布担持している下用紙とからなるユニットでも、或いは該マイクロカプセルと顕色剤とが同一の紙面に塗布されているいわゆるセルフコンテントペーパーであってもよい。
【0050】
以下、実施例をあげて本発明を更に詳細に説明するが、必ずしもこれだけに限定されるものではない。
【0051】
実施例1〔化合物1−1の合成例〕
水100ml中に、水酸化ナトリウム8.0g(0.20モル)を溶解させ、4,4’−ジヒドロキシ−ジフェニルスルホン(以下、「BPS」と略す)40.0g(0.16モル)を加えた。次いで、メチルイソブチルケトン(以下MIBKと略す)100mlを加え、次いでジブロモメタン7.0g(0.04モル)を加え加熱還流させて15時間反応した。反応終了後、希硫酸を加えて水層を弱酸性とし水層を分離した。有機溶媒層を1%NaOH水溶液で洗浄して未反応のBPSを回収した後、MIBKを濃縮、冷却して目的化合物1,1−ビス〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルフォニル)フェノキシ〕メタンの白色結晶2.5g、融点213〜215℃を得た。高速液体クロマトグラフィーで純度を測定したところ95.2%であり、ジブロモメタンからの収率は12%であった。
【0052】
実施例2〔化合物1−6の合成例〕
実施例1と同様にして、ジブロムメタンの代わりにジブロムヘキサン9.8g(0.04モル)を加え加熱還流させて11時間反応した。反応終了後、希硫酸を加えて水層を弱酸性とし水層を分離した。有機溶媒層を1%NaOH水溶液で洗浄して未反応のBPSを回収した後、MIBKを濃縮除去して黄色オイル14.5gを得た。高速液体クロマトグラフィーで分析したところ、目的化合物である1,6−ビス〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルフォニル)フェノキシ〕ヘキサンの濃度は50.0%であった。このオイルをカラムクロマトグラフィーで精製し、目的化合物の白色結晶3.5g、融点225〜226℃を得た。高速液体クロマトグラフィーで純度を測定したところ96.6%であり、ジブロムヘキサンからの収率は10%であった。
【0053】
実施例3〔化合物1−25の合成例〕
実施例1と同様にして、ジブロムメタンの代わりに1,4−ジクロル−2−ブテン5.0g(0.04モル)を加え加熱還流させて2時間反応した。反応終了後、希硫酸を加えて水層を弱酸性とし水層を分離した。有機溶媒層を1%NaOH水溶液で洗浄して未反応のBPSを回収した後、MIBKを濃縮、冷却して目的化合物1,4−ビス〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルフォニル)フェノキシ〕−2−ブテンの白色結晶5.9g、融点205〜209℃を得た。高速液体クロマトグラフィーで純度を測定したところ91.7%であり、1,4−ジクロル−2−ブテンからの収率は27%であった。
また、メタノールで再結晶を行い、異性体を分離した。cis体はアモルファス状であり、trans体は244〜246℃の融点であった。
【0054】
実施例4〔化合物1−30の合成例〕
脱水したジメチルホルムアミド 200ml中に、4−ベンジルオキシ−4′−ヒドロキシジフェニルスルホン 27.2g(0.08mol)を溶解させ、60%油性水素化ナトリウム 3.5g(0.088mol)を加えた。次いで、ビス 2−クロロエチルエーテル 5.7g(0.04mol)を加え、100℃で4時間反応した。反応後、メチルイソブチルケトン 200ml、水 200mlを加えて70℃以上を保ちつつ、水層を分離した。メチルイソブチルケトンを冷却し、2,2′−ビス〔4−(4−ベンジルオキシフェニルスルホニル)フェノキシ〕ジエチルエーテルの白色結晶23.7gを得た(ビス 2−クロロエチルエーテルからの収率79%)。
この結晶23.7gを48%臭化水素酸 80mlと酢酸 80mlの混合溶液中に加え、加熱還流させて30分反応した。反応終了後、溶媒を減圧除去してから、メタノール 100mlを加え、結晶化を行い、濾過乾燥後、目的化合物2,2′−ビス〔4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェノキシ〕ジエチルエーテルの白色結晶11.4g、融点171〜172℃を得た。高速液体クロマトグラフィーで純度を測定したところ98.7%であり、ビス 2−クロロエチルエーテルからの収率は50%であった。
【0055】
実施例5(感熱記録紙の作製)
染料分散液(A液)
2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン 7.0g
ポリビニルアルコール15%水溶液 30.0g
填料(炭酸カルシウム) 13.5g
純水 49.5g
顕色剤分散液(B液)
本発明の化合物 7.0g
ポリビニルアルコール15%水溶液 30.0g
填料(炭酸カルシウム) 13.5g
純水 49.5g
填料分散液(C液)
ポリビニルアルコール15%水溶液 30.0g
填料(炭酸カルシウム) 20.5g
純水 49.5g
上記組成の混合物をそれぞれサンドグラインダーで十分に摩砕して、A液、B液及びC液の各分散液を調製し、A液1重量部、B液2重量部及びC液1重量部を混合して塗布液を調製した。この塗布液をワイヤーロッド(No.12 )を使用して白色紙に塗布・乾燥した後、カレンダー掛け処理をして、感熱記録紙を作製した。
【0056】
比較例1
顕色剤分散液の本発明の化合物の代わりに、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニルスルホンを使用し、他は実施例5と同様にして、感熱記録紙を作製した。
【0057】
比較例2
顕色剤分散液の本発明化合物の代わりに、特開平5−194368号記載の1,3−ビス−(4−ヒドロキシジフェニルスルホン−4’−イルオキシ)−2−プロパノールを使用し、他は実施例5と同様にして、感熱記録紙を作製した。
【0058】
実施例6(感熱記録紙の耐可塑剤性試験)
実施例5及び比較例で作製した各々の感熱記録紙について、感熱紙発色試験装置(大倉電機製、TH−PMD型)を使用し、印字電圧26V、パルス幅1.8msの条件で市松模様に発色させ、その発色面に塩化ビニルラップフィルムを密着させた。その状態で、40℃の雰囲気下で8時間放置して、耐可塑剤性試験を行った。試験前後の発色濃度をマクベス反射濃度計RD−514(使用フィルター:#106)で測定した。その結果を第5表に示した。
【0059】
【表5】
Figure 0003717083
【0060】
上記表において、測定値は大きい数値程発色濃度が高いことを表している。また、残存率は大きい数値程褪色が少ないことを示している。即ち本発明の化合物を顕色剤として使用した感熱記録紙は発色画像の耐可塑剤性が優れていることを表している。尚、残存率の算出に際しては画像濃度における試験後の測定値を試験前の測定値で除し、百分率とした。
【0061】
実施例7(感熱記録紙の耐湿熱性試験)
実施例5及び比較例で作製した各々の感熱記録紙を50℃、80%(RH)雰囲気下、2時間放置した。試験前後の地肌濃度をマクベス反射濃度計RD−514(使用フィルター:#106)で測定した。その結果を第6表に示した。
【0062】
【表6】
Figure 0003717083
【0063】
上記表における測定値は、大きい数値程地肌の着色濃度が高いことを表している。即ち本発明の化合物を顕色剤として使用した感熱記録紙は地肌の耐湿熱性に優れていることを表している。
【0064】
【発明の効果】
記録材料において、耐可塑剤性、耐油性等の保存性は極めて重要である。本発明のジフェニルスルホン誘導体はこれら保存性を改善した有用な化合物である。特に顕色剤として使用した場合、発色感度が十分であり、耐湿熱性試験において地肌汚れの極めて少ない記録材料である。
また、保存安定性のすぐれた画像保存安定剤としても使用できる。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a recording material having improved storage stability of a color image containing a novel diphenylsulfone derivative.
[0002]
[Prior art]
Recording materials that use the color developed by the reaction between the color-forming dye and the developer can be recorded in a relatively simple device in a short time without any complicated processing such as development and fixing. It is widely used in heat-sensitive recording paper for recording or pressure-sensitive copying paper for forms that simultaneously copy several sheets.
These recording materials are required to develop colors quickly, maintain the whiteness of an uncolored portion (hereinafter referred to as “background”), and have a colored image and a high fastness to the background. In recent years, it has come to be used in large quantities in fields where the reliability of recorded images, such as labels, is important, against plasticizers and oils and the like contained in organic polymer materials used for packaging. There has been a strong demand for a recording material having a color image having high storage stability. For this reason, problems have been studied from various aspects such as development of various auxiliary agents such as storage stabilizers as well as color-forming dyes and developers, but no satisfactory one has been found yet.
[0003]
Examples of compounds similar to the compound of the present invention include various diphenylsulfone derivatives, phenethyl alcohol derivatives and the like. These are known as color developers for recording materials and the like. Diphenylsulfone derivatives, one of which is an alkoxy group or aralkyloxy group and the other is a hydroxy group, are disclosed in JP-A-57-210886 and JP-A-58-. No. 20493, Japanese Patent Application Laid-Open No. 58-82788, Japanese Patent Application Laid-Open No. 58-132593, Japanese Patent Application Laid-Open No. 60-13852, International Publication WO 84/02882, and the like.
Recently, as a method for improving the above-described storage stability, an application for a recording material containing an epoxy group such as a novolak type epoxy resin or a glycidyl compound has been filed, and the applicant of the present application has also made 4-hydroxy-4 ′-( (2-methylglycidyloxy) diphenylsulfone has been filed. However, in any case, it is difficult to say that the above-described image storage stability is still sufficient.
[0004]
The present applicant discloses the following compounds as image stabilizers in JP-A-5-194368.
[Formula 4]
Figure 0003717083
However, when this compound is used as a developer, the moisture and heat resistance of the background is poor, and the color density and sensitivity are low.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, in recording materials, the storage stability of colored images, particularly in recent years, improvements in plasticizer resistance and oil resistance are awaited. An object of the present invention is to provide a recording material that is excellent in storage stability of a color image that solves the above-described problems, and has sufficient color density and storage stability of the background whiteness.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is a recording material comprising a diphenylsulfone derivative represented by the following formula (I) and at least one of the derivatives.
[0007]
[Chemical formula 5]
Figure 0003717083
[0008]
[In the formula, Y may have a linear or branched chain, a saturated or unsaturated hydrocarbon group having 1 to 12 carbon atoms, a hydrocarbon group having 1 to 8 carbon atoms having an ether bond, or
[Chemical 6]
Figure 0003717083
(R represents a methylene group or an ethylene group), R 1 , R 2 , R 3 and R 4 represent a lower alkyl group or a lower alkenyl group, m represents an integer of 0 or 2 or less, n, p, q and r represent 0 or an integer of 4 or less. However, each of the substituents represented by R 1 , R 2 , R 3 and R 4 when n, p, q and r are 2 or more may be different. ]
[0009]
As a specific example of Y,
Methylene group, ethylene group, trimethylene group, tetramethylene group, pentamethylene group, hexamethylene group, heptamethylene group, octamethylene group, nonamethylene group, decamethylene group, undecamethylene group, dodecamethylene group, methylmethylene group, dimethylmethylene Group, methylethylene group, methyleneethylene group, ethylethylene group, 1,2-dimethylethylene group, 1-methyltrimethylene group, 1-methyltetramethylene group, 1,3-dimethyltrimethylene group, 1-ethyl-4 -Methyl-tetramethylene group, vinylene group, propenylene group, 2-butenylene group, ethynylene group, 2-butynylene group, 1-vinylethylene group, ethyleneoxyethylene group, tetramethyleneoxytetramethylene group, ethyleneoxyethyleneoxyethylene group , Ethylene oxide Methyleneoxy ethylene, 1,3-dioxane-5,5-bismethylene group, 1,2-xylyl group, 1,3-xylyl group, 1,4-xylyl group.
[0010]
The lower alkyl group or lower alkenyl group of R 1 to R 4 is a C 1 to C 6 alkyl group or a C 2 to C 4 alkenyl group.
Methyl group, ethyl group, n-propyl group, isopropyl group, n-butyl group, sec-butyl group, tert-butyl group, n-pentyl group, isopentyl group, neopentyl group, tert-pentyl group, n-hexyl group, Isohexyl group, 1-methylpentyl group, 2-methylpentyl group,
Examples include vinyl group, allyl group, isopropenyl group, 1-propenyl group, 2-butenyl group, 3-butenyl group, 1,3-butanedienyl group, 2-methyl-2-propenyl group and the like.
[0011]
Of the compounds represented by the general formula (I), a diphenylsulfone derivative represented by the general formula (II) is preferable.
[0012]
[Chemical 7]
Figure 0003717083
[0013]
Moreover, the compound represented by general formula (III) is especially preferable.
[0014]
[Chemical 8]
Figure 0003717083
[0015]
Furthermore, the compound represented by the general formula (IV) is advantageous in the synthesis.
[0016]
[Chemical 9]
Figure 0003717083
[0017]
Specific examples of the diphenylsulfone derivative represented by the formula (II) are listed in the following Tables 1 to 4, but are not limited thereto. Some of these compounds have isomers, which are also included in the compounds of the present invention.
[0018]
[Table 101]
Figure 0003717083
[0019]
[Table 102]
Figure 0003717083
[0020]
[Table 103]
Figure 0003717083
[0021]
[Table 104]
Figure 0003717083
[0022]
[Table 105]
Figure 0003717083
[0023]
[Table 106]
Figure 0003717083
[0024]
[Table 201]
Figure 0003717083
[0025]
[Table 301]
Figure 0003717083
[0026]
[Table 302]
Figure 0003717083
[0027]
[Table 401]
Figure 0003717083
[0028]
[Table 402]
Figure 0003717083
[0029]
The production method of the diphenylsulfone derivative represented by the formula (I) is preferably carried out in the presence of a basic substance in a two-layer system of an aqueous solvent or water and an organic solvent, and can be produced by the method shown by the following reaction formula. As a raw material, 4,4′-dihydroxydiphenylsulfone derivative or 2,4′-dihydroxydiphenylsulfone derivative is preferable because it is easily available.
[0030]
[Chemical Formula 10]
Figure 0003717083
[0031]
(In the formula, X represents a halogen atom such as chlorine or bromine. The other substituents are the same as described above.)
In the reaction in a two-layer system of water and an organic solvent, for example, a benzene organic solvent such as benzene, toluene, chlorobenzene and dichlorobenzene, a ketone organic solvent such as diethyl ketone and methyl isobutyl ketone, and an ester organic solvent such as ethyl acetate In a water-insoluble organic solvent, etc., in the presence of an alkaline substance such as an alkali metal or alkaline earth metal hydroxide, specifically sodium hydroxide, potassium hydroxide, lithium hydroxide or the like, a reaction temperature of 60 to The reaction is carried out at 90 ° C. for several hours to over ten hours.
In the reaction with an aqueous solvent, the reaction is carried out in an aqueous solvent in the presence of the above alkaline substance at a reaction temperature of 0 to 90 ° C. for several hours to several tens of hours.
Thereafter, a single compound with high purity can be obtained by selective extraction with a solvent.
[0032]
The compound of the present invention can be used for any application as long as it is a recording material using a chromogenic dye, for example, thermal recording paper or pressure-sensitive copying paper.
[0033]
The present invention only needs to contain one or more compounds of the present invention in a recording material containing a chromophoric dye. For example, it can be used as a developer having excellent plasticizer resistance, as well as plasticizer resistance. Can also be used as an image storage stabilizer. As described above, having both the characteristics of the developer and the image storage stabilizer can be recorded at a lower cost by reducing the relative usage of the developer and the image storage stabilizer with respect to the coloring dye. The material can be manufactured and is very advantageous.
[0034]
The production method of the recording material containing the chromogenic dye may be a commonly used method. For example, in the case of use as an image storage stabilizer, it is used together with various auxiliary agents such as a developer and a sensitizer. However, in the case of use as a developer, it is used together with various auxiliary agents such as a sensitizer. Of course, by combining the compounds of the present invention, it is possible to use one as an image storage stabilizer and the other as a developer. It is also possible to produce a recording material with characteristics.
[0035]
When the compound of the present invention is used for a thermal recording paper, it may be used in the same manner as a known developer and image storage stabilizer. For example, each of the compound of the present invention, an auxiliary agent and a color developing dye is dissolved in water. The dispersion is dispersed in an aqueous solution of a binder, and the dispersions are mixed, applied to a support such as paper, and dried.
[0036]
Further, in addition to the method of containing in the color developing layer as described above, when it has a multilayer structure, it can be contained in an arbitrary layer such as a protective layer or an undercoat layer.
[0037]
The ratio of the compound of the present invention to the color-forming dye is 0.1 to 5 parts by weight, preferably 0.2 to 2 parts by weight, based on 1 part by weight of the color-forming dye when used as an image storage stabilizer. When used as a developer, the ratio is 1 to 10 parts by weight, preferably 1.5 to 5 parts by weight, based on 1 part by weight of the chromogenic dye.
[0038]
As the above auxiliary agent, an image stabilizer, a sensitizer, a filler, a dispersant, an antioxidant, a desensitizer, an anti-adhesive agent, an antifoaming agent, a light stabilizer, a fluorescent brightening agent, and the like are included as necessary. Can do.
[0039]
Sensitizers can be arbitrarily selected and used. For example, higher fatty acid amides such as stearamide, benzamide, stearic acid anilide, acetoacetanilide, thioacetanilide, dibenzyl oxalate, di (4-methylbenzyl) oxalate, and oxalic acid Di (4-chlorobenzyl), dimethyl phthalate, dimethyl terephthalate, dibenzyl terephthalate, dibenzyl isophthalate, bis (tert-butylphenol) s, diethers of 4,4′-dihydroxydiphenylsulfone, 1,2-bis ( Phenoxy) ethane, 1,2-bis (4-methylphenoxy) ethane, 1,2-bis (3-methylphenoxy) ethane, 2-naphthol benzyl ether, diphenylamine, carbazole, 2,3-di-m-tolylbutane, 4-benzylbiphenyl, 4,4 ' Dimethylbiphenyl, m-terphenyl, di-β-naphthylphenylenediamine, 1-hydroxy-naphthoic acid phenyl, 2-naphthylbenzyl ether, 4-methylphenyl-biphenyl ether, 2,2-bis (3,4-dimethylphenyl) ) Ethane, 2,3,5,6-tetramethyl-4'-methyldiphenylmethane and the like.
[0040]
Examples of the filler include clay, talc, kaolin, satin white, titanium oxide, calcium carbonate, magnesium carbonate, barium sulfate, magnesium silicate, and aluminum silicate.
[0041]
Examples of the dispersant include sulfosuccinates such as dioctyl sodium sulfosuccinate, sodium dodecylbenzenesulfonate, sodium lauryl alcohol sulfate, and fatty acid salts.
[0042]
Examples of the color developing image stabilizer include epoxy group-containing diphenyl sulfones such as 4-benzyloxy-4 ′-(2-methylglycidyloxy) -diphenyl sulfone and 4,4′-diglycidyloxydiphenyl sulfone, 1,4 -Diglycidyloxybenzene, 4- (α- (hydroxymethyl) benzyloxy) -4'-hydroxydiphenylsulfone, 2-propanol derivatives, salicylic acid derivatives, metal salts of oxynaphthoic acid derivatives (especially zinc salts), other water-insoluble Examples of the zinc compound are as follows.
[0043]
Antioxidants include 2,2′-methylenebis (4-methyl-6-tert-butylphenol), 2,2′-methylenebis (4-ethyl-6-tert-butylphenol), 4,4′-propylmethylenebis ( 3-methyl-6-tert-butylphenol), 4,4′-butylidenebis (3-methyl-6-tert-butylphenol), 4,4′-thiobis (2-tert-butyl-5-methylphenol), 1, Desensitize 1,3-tris (2-methyl-4-hydroxy-5-tert-butylphenyl) butane, 1,1,3-tris (2-methyl-4-hydroxy-5-cyclohexylphenyl) butane, etc. Examples of the agent include aliphatic higher alcohols, polyethylene glycol, guanidine derivatives and the like.
[0044]
Examples of the anti-sticking agent include stearic acid, zinc stearate, calcium stearate, carnauba wax, paraffin wax, ester wax and the like.
[0045]
Examples of the light stabilizer include salicylic acid ultraviolet absorbers, benzophenone ultraviolet absorbers, benzotriazole ultraviolet absorbers, cyanoacrylate ultraviolet absorbers, and hindered amine ultraviolet absorbers.
[0046]
Examples of the chromogenic dye used together with the compound of the present invention include fluoran-based, phthalide-based, lactam-based, triphenylmethane-based, phenothiazine-based and spiropyran-based leuco dyes, but the present invention is not limited thereto. However, any color-forming dye that develops color by contact with a developer that is an acidic substance can be used without limitation.
[0047]
Of these dyes,
3-diethylamino-6-methyl-7-anilinofluorane,
3-dibutylamino-6-methyl-7-anilinofluorane,
3- (N-ethyl-N-isobutylamino) -6-methyl-7-anilinofluorane,
3- (N-methyl-N-propylamino) -6-methyl-7-anilinofluorane,
3- (N-ethyl-N-isopentylamino) -6-methyl-7-anilinofluorane,
3-diethylamino-7- (o-chloroanilino) fluorane,
3-dibutylamino-7- (o-chloroanilino) fluorane,
3- (N-ethyl-p-toluidino) -6-methyl-7-anilinofluorane,
3- (N-cyclohexyl-N-methylamino) -6-methyl-7-anilinofluorane,
3-pyrrolidino-6-methyl-7-anilinofluorane,
3-piperidino-6-methyl-7-anilinofluorane,
3-dimethylamino-7- (m-trifluoromethylanilino) fluorane,
3-dipentylamino-6-methyl-7-anilinofluorane,
3- (N-ethoxypropyl-N-ethylamino) -6-methyl-7-anilinofluorane,
3-dibutylamino-7- (o-fluoroanilino) fluorane,
3-diethylaminobenzo [a] fluorane,
3- (N-ethyl-N-isobutylamino) -5,6 benzofluorane 3-dimethylamino-6-methyl-7-chlorofluorane,
3-diethylamino-5-methyl-7-dibenzylaminofluorane,
3-diethylamino-7-dibenzylaminofluorane,
3-diethylamino-5-chlorofluorane,
3-diethylamino-6- (N, N′-dibenzylamino) fluorane,
3,6-dimethoxyfluorane and the like can be exemplified.
In addition, as a near infrared absorbing dye,
3- (4- (4- (4-anilino) -anilino) anilino-6-methyl-7-chlorofluorane,
3,3-bis (2- (4-dimethylaminophenyl) -2- (4-methoxyphenyl) vinyl) -4,5,6,7-tetrachlorophthalide,
3,6,6′-tris (dimethylamino) spiro [fluorene-9,3′-phthalide] and the like.
[0048]
Further, other developers can be used in combination with the compound of the present invention, for example, bisphenol A, 4,4′-sec-butylidene bisphenol, 4,4′-cyclohexylidene bisphenol, 2,2-dimethyl- 3,3-bis (4-hydroxyphenyl) butane, 2,2′-dihydroxydiphenyl, pentamethylene-bis (4-hydroxybenzoate), 2,2-dimethyl-3,3-di (4-hydroxyphenyl) pentane Bisphenol compounds such as 2,2-di (4-hydroxyphenyl) hexane, 4,4′-dihydroxydiphenylthioether, 1,7-di (4-hydroxyphenylthio) -3,5-dioxaheptane, 2, 2′-bis (4-hydroxyphenylthio) diethyl ether, 4,4′-dihydroxy-3,3′-dimethyldipheny Sulfur-containing bisphenol compounds such as ruthioether, benzyl 4-hydroxybenzoate, ethyl 4-hydroxybenzoate, propyl 4-hydroxybenzoate, isopropyl 4-hydroxybenzoate, butyl 4-hydroxybenzoate, isobutyl 4-hydroxybenzoate 4-hydroxybenzoates such as chlorobenzyl 4-hydroxybenzoate, methylbenzyl 4-hydroxybenzoate, diphenylmethyl 4-hydroxybenzoate, metal benzoates such as zinc benzoate and zinc 4-nitrobenzoate , Salicylic acids such as 4- (2- (4-methoxyphenyloxy) ethyloxy) salicylic acid, salicylic acid metal salts such as zinc salicylate, 4,4′-dihydroxydiphenylsulfone, 2,4′-dihydroxydiphenylsulfone, 4-hydroxy − '-Methyldiphenylsulfone, 4-hydroxy-4'-isopropoxydiphenylsulfone, 4-hydroxy-4'-butoxydiphenylsulfone, 4,4'-dihydroxy-3,3'-diallyldiphenylsulfone, 3,4-dihydroxy -4'-methyldiphenylsulfone, hydroxysulfones such as 4,4'-dihydroxy-3,3 ', 5,5'-tetrabromodiphenylsulfone, dimethyl 4-hydroxyphthalate, dicyclohexyl 4-hydroxyphthalate, 4 4-hydroxyphthalic acid diesters such as hydroxyphenylphthalate, esters of hydroxynaphthoic acid such as 2-hydroxy-6-carboxynaphthalene, hydroxyacetophenone, p-phenylphenol, benzyl 4-hydroxyphenylacetate, p-benzyl Feno , Hydroquinone monobenzyl ether, trihalomethyl sulfones such as tribromomethylphenyl sulfone, sulfonylureas such as 4,4′-bis (p-toluenesulfonylaminocarbonylamino) diphenylmethane, tetracyanoquinodimethane, etc. A charge transfer complex etc. can be mentioned.
[0049]
The compounds of the present invention can be used in pressure sensitive copying paper in the same manner as known image storage stabilizers, developers or sensitizers are used. For example, a color forming dye microencapsulated by a known method is dispersed with an appropriate dispersant and applied to paper to produce a color forming sheet. The developer dispersion of the present invention can be applied to paper to produce a developer sheet, and a pressure-sensitive copying paper is produced by combining the two sheets thus produced.
The produced pressure-sensitive copying paper is composed of an upper sheet carrying and supporting a microcapsule containing an organic solvent solution of a color developing dye on the lower surface and a lower sheet carrying and carrying a developer on the upper surface. It may be a unit or a so-called self-content paper in which the microcapsules and the developer are applied on the same paper surface.
[0050]
EXAMPLES Hereinafter, although an Example is given and this invention is demonstrated in detail, it is not necessarily limited only to this.
[0051]
Example 1 [Synthesis Example of Compound 1-1]
In 100 ml of water, 8.0 g (0.20 mol) of sodium hydroxide is dissolved, and 40.0 g (0.16 mol) of 4,4′-dihydroxy-diphenylsulfone (hereinafter abbreviated as “BPS”) is added. It was. Next, 100 ml of methyl isobutyl ketone (hereinafter abbreviated as MIBK) was added, then 7.0 g (0.04 mol) of dibromomethane was added, and the mixture was heated to reflux and reacted for 15 hours. After completion of the reaction, dilute sulfuric acid was added to make the aqueous layer weakly acidic and the aqueous layer was separated. The organic solvent layer was washed with 1% NaOH aqueous solution to recover unreacted BPS, and MIBK was concentrated and cooled to obtain the target compound 1,1-bis [4- (4-hydroxyphenylsulfonyl) phenoxy] methane white. 2.5 g of crystals, melting point 213-215 ° C. were obtained. The purity measured by high performance liquid chromatography was 95.2%, and the yield from dibromomethane was 12%.
[0052]
Example 2 [Synthesis Example of Compound 1-6]
In the same manner as in Example 1, 9.8 g (0.04 mol) of dibromohexane was added instead of dibromomethane, and the mixture was heated to reflux and reacted for 11 hours. After completion of the reaction, dilute sulfuric acid was added to make the aqueous layer weakly acidic and the aqueous layer was separated. The organic solvent layer was washed with 1% NaOH aqueous solution to recover unreacted BPS, and then MIBK was concentrated and removed to obtain 14.5 g of a yellow oil. When analyzed by high performance liquid chromatography, the concentration of 1,6-bis [4- (4-hydroxyphenylsulfonyl) phenoxy] hexane, which is the target compound, was 50.0%. This oil was purified by column chromatography to obtain 3.5 g of the target compound as white crystals, melting point 225-226 ° C. The purity measured by high performance liquid chromatography was 96.6%, and the yield from dibromohexane was 10%.
[0053]
Example 3 [Synthesis Example of Compound 1-25]
In the same manner as in Example 1, 5.0 g (0.04 mol) of 1,4-dichloro-2-butene was added instead of dibromomethane, and the mixture was heated to reflux and reacted for 2 hours. After completion of the reaction, dilute sulfuric acid was added to make the aqueous layer weakly acidic and the aqueous layer was separated. The organic solvent layer was washed with 1% NaOH aqueous solution to recover unreacted BPS, and MIBK was concentrated and cooled to obtain the target compound 1,4-bis [4- (4-hydroxyphenylsulfonyl) phenoxy] -2- 5.9 g of butene white crystals, melting point 205-209 ° C. were obtained. When purity was measured by high performance liquid chromatography, it was 91.7%, and the yield from 1,4-dichloro-2-butene was 27%.
Further, recrystallization was performed with methanol to separate isomers. The cis body was amorphous, and the trans body had a melting point of 244 to 246 ° C.
[0054]
Example 4 [Synthesis Example of Compound 1-30]
In 200 ml of dehydrated dimethylformamide, 27.2 g (0.08 mol) of 4-benzyloxy-4'-hydroxydiphenylsulfone was dissolved, and 3.5 g (0.088 mol) of 60% oily sodium hydride was added. Subsequently, 5.7 g (0.04 mol) of bis 2-chloroethyl ether was added and reacted at 100 ° C. for 4 hours. After the reaction, 200 ml of methyl isobutyl ketone and 200 ml of water were added, and the aqueous layer was separated while maintaining at 70 ° C. or higher. The methyl isobutyl ketone was cooled to obtain 23.7 g of white crystals of 2,2′-bis [4- (4-benzyloxyphenylsulfonyl) phenoxy] diethyl ether (yield 79% from bis 2-chloroethyl ether). ).
23.7 g of this crystal was added to a mixed solution of 48% hydrobromic acid 80 ml and acetic acid 80 ml, and heated to reflux for 30 minutes. After completion of the reaction, the solvent was removed under reduced pressure, and 100 ml of methanol was added for crystallization. After filtration and drying, the target compound 2,2′-bis [4- (4-hydroxyphenylsulfonyl) phenoxy] diethyl ether was white. 11.4 g of crystals, melting point 171-172 ° C. were obtained. When the purity was measured by high performance liquid chromatography, it was 98.7%, and the yield based on bis 2-chloroethyl ether was 50%.
[0055]
Example 5 (Preparation of thermal recording paper)
Dye dispersion (liquid A)
2-anilino-3-methyl-6-dibutylaminofluorane 7.0 g
Polyvinyl alcohol 15% aqueous solution 30.0g
Filler (calcium carbonate) 13.5g
49.5g of pure water
Developer dispersion (liquid B)
7.0 g of the compound of the present invention
Polyvinyl alcohol 15% aqueous solution 30.0g
Filler (calcium carbonate) 13.5g
49.5g of pure water
Filler dispersion (liquid C)
Polyvinyl alcohol 15% aqueous solution 30.0g
Filler (calcium carbonate) 20.5g
49.5g of pure water
Each mixture of the above composition is sufficiently ground with a sand grinder to prepare dispersions of liquid A, liquid B and liquid C, and 1 part by weight of liquid A, 2 parts by weight of liquid B, and 1 part by weight of liquid C. A coating solution was prepared by mixing. This coating solution was applied to white paper using a wire rod (No. 12) and dried, and then subjected to a calendering process to produce a thermal recording paper.
[0056]
Comparative Example 1
Instead of the compound of the present invention in the developer dispersion, 4-hydroxy-4'-isopropoxydiphenylsulfone was used, and the other was the same as in Example 5 to prepare a thermal recording paper.
[0057]
Comparative Example 2
Instead of the compound of the present invention in the developer dispersion, 1,3-bis- (4-hydroxydiphenylsulfone-4′-yloxy) -2-propanol described in JP-A-5-194368 was used, and the others were carried out. In the same manner as in Example 5, a thermal recording paper was produced.
[0058]
Example 6 (Plasticizer resistance test of thermal recording paper)
For each of the thermal recording papers produced in Example 5 and the comparative example, a thermal paper color test device (manufactured by Okura Electric Co., Ltd., TH-PMD type) was used, and a checkered pattern was obtained under the conditions of a printing voltage of 26 V and a pulse width of 1.8 ms. Color was developed and a vinyl chloride wrap film was adhered to the colored surface. In that state, the plasticizer resistance test was conducted by leaving it in an atmosphere of 40 ° C. for 8 hours. The color density before and after the test was measured with a Macbeth reflection densitometer RD-514 (filter used: # 106). The results are shown in Table 5.
[0059]
[Table 5]
Figure 0003717083
[0060]
In the above table, the measured value indicates that the larger the numerical value, the higher the color density. In addition, the larger the remaining rate, the smaller the fading. That is, the heat-sensitive recording paper using the compound of the present invention as a developer indicates that the developed image has excellent plasticizer resistance. In calculating the residual ratio, the measured value after the test in the image density was divided by the measured value before the test to obtain a percentage.
[0061]
Example 7 (Moisture and heat resistance test of thermosensitive recording paper)
Each thermal recording paper prepared in Example 5 and Comparative Example was left for 2 hours in an atmosphere of 50 ° C. and 80% (RH). The background density before and after the test was measured with a Macbeth reflection densitometer RD-514 (filter used: # 106). The results are shown in Table 6.
[0062]
[Table 6]
Figure 0003717083
[0063]
The measured value in the said table | surface represents that the coloring density of a background is so high that a numerical value is large. That is, it shows that the heat-sensitive recording paper using the compound of the present invention as a developer is excellent in the moisture and heat resistance of the background.
[0064]
【The invention's effect】
In recording materials, preservability such as plasticizer resistance and oil resistance is extremely important. The diphenylsulfone derivatives of the present invention are useful compounds with improved storage stability. In particular, when used as a developer, it is a recording material that has sufficient color development sensitivity and has very little background contamination in the heat and humidity resistance test.
It can also be used as an image storage stabilizer having excellent storage stability.

Claims (4)

発色性染料を使用する記録材料において、一般式(I)
Figure 0003717083
(式中、Yは鎖状あるいは分岐鎖を有していてもよい、飽和あるいは不飽和の炭素数1〜12の炭化水素基、またはエーテル結合を有する炭素数1〜8の炭化水素基を示し、R1 、R2 、R3 及びR4は低級アルキル基又は低級アルケニル基を示し、mは0又は2以下の整数を、n、p、q及びrは0又は4以下の整数を示す。但し、n、p、q及びrが2以上である場合のR1 、R2 、R3 及びR4 で表される置換基のそれぞれは異なってもよい。)で表されるジフェニルスルホン誘導体の少なくとも一種以上を含有することを特徴とする記録材料。
In recording materials using chromogenic dyes, the general formula (I)
Figure 0003717083
(In the formula, Y represents a saturated or unsaturated hydrocarbon group having 1 to 12 carbon atoms or a hydrocarbon group having 1 to 8 carbon atoms having an ether bond, which may have a chain or branched chain. , R 1 , R 2 , R 3 and R 4 represent a lower alkyl group or a lower alkenyl group, m represents an integer of 0 or 2 or less, and n, p, q and r represent an integer of 0 or 4 or less. Provided that each of the substituents represented by R 1 , R 2 , R 3 and R 4 when n, p, q and r are 2 or more may be different.) A recording material comprising at least one kind.
発色性染料を使用する記録材料において、一般式(II)
Figure 0003717083
(式中、Y、R1 〜R4 、n、p、q、rは前記と同じ)で表されるジフェニルスルホン誘導体の少なくとも一種以上を含有することを特徴とする記録材料。
In recording materials using chromogenic dyes, the general formula (II)
Figure 0003717083
(Wherein Y, R 1 to R 4 , n, p, q, and r are the same as those described above).
発色性染料を使用する記録材料において、前記式(I)または(II)で表されるジフェニルスルホン誘導体の少なくとも一種以上を顕色剤として含有することを特徴とする請求項1または2に記載の記録材料。  The recording material using a chromophoric dye contains at least one diphenylsulfone derivative represented by the formula (I) or (II) as a developer. Recording material. 発色性染料を使用する記録材料において、前記式(I)または(II)で表されるジフェニルスルホン誘導体の少なくとも一種以上を画像保存安定剤として含有することを特徴とする請求項1または2に記載の記録材料。  3. The recording material using a color-forming dye contains at least one diphenylsulfone derivative represented by the formula (I) or (II) as an image storage stabilizer. Recording material.
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