JP3709628B2 - Non-aqueous electrolyte secondary battery - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ一体型VTR、携帯電話、ラップトップコンピューター等のポータブル電子機器の電源に適用して好適な非水電解液二次電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カメラ一体型VTR、携帯電話、ラップトップコンピューター等の新しいポータブル電子機器が次々に出現し、ますますその小型軽量化が図られ、それに伴って、携帯可能なポータブル電源として二次電池が脚光を浴び、さらに高いエネルギー密度を得るため活発な研究開発がなされている。
【0003】
そのような中、鉛電池、ニッケルカドミウム電池等の水系電解液二次電池よりも高いエネルギー密度を有する二次電池として非水電解液を用いたリチウムイオン二次電池が提案され、実用化が始まった。
【0004】
リチウムイオン二次電池の電池形態としては、スパイラル状に巻回した電極を円筒形ケースに挿入した筒形電池と、折り込んだ電極や矩形状積層電極、また楕円状に巻回した電極を角形のケースに挿入した角形電池がある。後者の角形電池は、筒形電池よりもスペース効率が高く、近年の機器薄形化に伴い要求が高まっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の小型二次電池は通常の使用はもちろんのこと、真夏の車中においても使用され、高い信頼性が要求される。特に角形の電池ケースは円筒形と比べ強度が弱いため電池内圧の上昇にともない変形しやすい。そのため、機器内部に収納するようなタイプの電池の場合、高温に曝すと電池の膨張によって取り出せなくなったり、機器を破損してしまうことがあった。予め寸法に余裕を持たせようとすればエネルギー密度が低下し十分な作動時間が得られなかった。
【0006】
また、リチウムイオン二次電池の正極及び負極材料はそれぞれの結晶中にリチウムイオンを出し入れすることで充放電を行うが、その際に結晶の膨張収縮を伴う。前記のごとく円筒形ケースは強度が高く、正負極の膨張によってもケースが変形しない。そのため電極間が十分密着されイオンの移動反応がスムーズとなり優れた電池特性を示す。一方、角形電池では電極間が十分密着されるまえにケースの変形が起こり良好な電池特性が得られなかった。
【0007】
そこで本発明は、このような従来の実情を鑑みて提案されたものであって、電極間が十分密着され、さらに高温に曝された場合でも電池ケースの膨張を抑えることで、高い信頼性と高エネルギー密度の非水電解液二次電池を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、発明者らが鋭意検討したところ、特定の形状を有する電池ケースを用いることで電池反応が円滑に進み、さらに高温に曝されても電池ケースの膨張を抑制できることを見い出した。
【0009】
本発明の電池ケースは、角形電池などの扁平な形状において、最も面積の大きい面(以後広幅面と略す)に電池内部に突き出た変形部分を一つ以上の有することを特徴とするものである。
【0010】
その一例を図1に示す。寸法(F)に狭められたケースの中に一定厚み寸法(G)の電極素子を挿入する。充電によって電極素子は膨張するが、変形部分のスプリングバック等により、電池厚みとしては当初の寸法である(E)に収まる(図2)。
【0011】
一方、図3には変形部分を有しない場合を示した。充電によって電極素子は膨張するが、電池厚みは当初の寸法である(E)を越えて膨張し、電池特性も低下する。
【0012】
さらに、変形部分を有するケースを用いた場合は電池を高温に曝してもスプリングバック等により、厚み増加が抑制される。
【0013】
本発明の非水電解液二次電池において、正負極材料の種類によって電極素子の膨張する程度も異なり、それに合わせて材質、寸法、変形部分の形状、その個数が適宜選択可能である。
【0014】
また、本発明に用いる電池ケースの材質は強度や、その加工性を考慮し適宜選択可能である。利用可能なものとしては、鉄、ニッケル、ステンレス、アルミ等であり、非水電解液などで腐食が起こる場合はメッキ等を施すことにより使用可能となる。
【0015】
本発明の扁平形状を有する電池ケースは、いかなる方法によっても製造可能である。例えば、前記種々の材質からなる鋼板等を少なくとも一組以上の雄雌からなる金型を用いて、何段階かにわけてしぼり成形加工をすることによって作製することができる。そして、さらにしぼり成形前あるいは成形後に別な金型によって型押し成形することにより本発明の凹み変形された缶とすることができる。
【0016】
また、変形部分の寸法はケース材質、電極素子の膨張の程度と密接な関係があり、最適組み合わせが存在する。膨張が小さい電極素子を用いた場合には、変形の程度を大きくしすぎると、充電しても変形部分が戻らず、その体積が無駄となり体積当りのエネルギー密度のロスとなる。
【0017】
さらに、本発明の二次電池について詳細な説明を行う。
本発明の二次電池は正極と負極とが樹脂製多孔質セパレータで絶縁された電極素子を有し、非水電解液を注入してなるが、内部方向に凸部を一つ以上有する電池ケースを使用したことを特徴とする。
【0018】
また、凸部を有する面に垂直な方向における素子挿入前のケース内厚みは、電極素子厚みに対して1.09倍未満が好ましく、1.05倍以下がさらに好ましい。
さらに、凸部を有する面に垂直な方向における素子挿入前のケース内厚みは、電極素子厚みに対して0.3以上が好ましく、0.5以上がさらに好ましい。
【0019】
また、本発明において十分その効果を得るためには、変形部分(C)の面積を広幅面の0.5%〜20%の比とするのが好ましい。
さらに変形部分(C)の形状は円形が好ましく、四角形がさらに好ましい。
【0020】
本発明の二次電池には、平板な正負極の組み合わせを複数積み重ねてなる積層式電極素子や、短冊状の正負極を楕円形に巻き回してなる楕円式電極素子を使用することができる。
【0021】
積層式電極素子の場合は、積層面に垂直で且つ内部の方向に凸部を有する電池ケースを使用することがことが好ましい。また、楕円式電極素子の場合は、素子の長径に垂直で且つ内部の方向に凸部を有する電池ケースを使用することが好ましい。
【0022】
本発明の負極材料について説明する。
負極として利用可能な材料は、酸化鉄、酸化ルテニウム、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化チタン等の比較的電位が卑な酸化物やその他酸化物や炭素材料などが上げられる。
【0023】
負極に用いる炭素材料は、この種の二次電池に用いられるものはいずれも使用可能であるが、特に以下に列挙される炭素材料が好適である。
【0024】
まず第一に、有機材料を焼成等の手法により炭素化して得られる炭素材料である。
出発原料となる有機材料としては、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ハロゲン化ビニル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセチレン、ポリ(p−フェニレン)等の共役系樹脂、セルロースおよびその誘導体、任意の有機高分子系化合物を使用することが出来る。
【0025】
その他、ナフタレン、フェナントレン、アントラセン、トリフェニレン、ピレン、ペリレン、ペンタフェン、ペンタセン等の縮合多環炭化水素化合物、その他誘導体(例えばこれらのカルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸イミド等)、前記各化合物の混合物を主成分とする各種ピッチ、アセナフチレン、インドール、イソインドール、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、フタラジン、カルバゾール、アクリジン、フェナジン、フェナントリジン等の縮合複素環化合物、その誘導体も使用可能である。
【0026】
また、特にフルフリルアルコールあるいはフルフラールのホモポリマー、コポリマーよりなるフラン樹脂も好適である。このフラン樹脂を炭素化した炭素質材料は、(002)面の面間隔が0.370nm以上、真密度1.7g/cc以下かつDTAで700℃以上に酸化発熱ピークを持たず、電池の負極材料として非常に良好な特性を示す。
【0027】
これら有機材料を焼成する温度としては、出発原料によっても異なり、通常は500〜2000℃とされる。
【0028】
あるいは、特定のH/C原子比を有する石油ピッチに酸素を含む官能基を導入(いわゆる酸素架橋)したものも前記フラン樹脂と同様、炭素化したときに優れた特性を発揮することから、前記有機材料として使用することが可能である。
【0029】
前記石油ピッチは、コールタール、エチレンボトム油、原油等の高温熱分解で得られるタール類、アスファルトなどより蒸留(真空蒸留、常圧蒸留、スチーム蒸留)、熱重縮合、抽出、化学重縮合等の操作によって得られる。
【0030】
このとき、石油ピッチのH/C原子比が重要で、難黒鉛化炭素とするためにはこのH/C原始比を0.6〜0.8とする必要がある。
【0031】
これらの石油ピッチに酸素を含む官能基を導入する具体的な手段は限定されないが、例えば硝酸、混酸、硫酸、次亜塩素酸等の水溶液による湿式法、あるいは酸化性ガス(空気、酸素)による乾式法、さらに硫黄、硝酸アンモニア、過硫酸アンモニア、塩化第二鉄等の固体試薬による反応などが用いられる。
【0032】
例えば、上記の手法により石油ピッチに酸素を導入した場合、炭素化の過程(400℃以上)で溶融することなく固相状態で最終の炭素質材料が得られ、それは難黒鉛化炭素の生成過程に類似する。
【0033】
前述の手法により酸素を含む官能基を導入した石油ピッチを炭素化して負極材とするが、炭素化の際の条件は問わず、(002)面の面間隔が0.370nm以上、真密度1.7g/cc以下かつDTAで700℃以上に酸化発熱ピークを持たないという特性を満足する炭素質材料が得られるように設定すれば、単位重量あたりのリチウムドープ量の大きなものが得られる。これは、例えば石油ピッチを酸素架橋した前駆体の酸素含有量を10重量%以上とすることで、(002)面の面間隔を0.370nm以上とすることが出来る。したがって、前記前駆体の酸素含有量は10重量%以上にすることが好ましく、実用的には10〜20重量%の範囲である。
【0034】
以上の原料有機材料を用いて炭素質材料を得る場合、例えば、窒素気流中、300〜700℃で炭化した後、窒素気流中、昇温速度毎分1〜20℃、到達温度900〜1300℃、到達温度での保持時間0〜5時間程度の条件で焼成すれば良い。勿論、場合によっては炭化操作を省略しても良い。
【0035】
さらには、前記フラン樹脂や石油ピッチ等を炭素化する際にリン化合物、或いはホウ素化合物を添加することで、リチウムドープ量の大きな特殊な負極化合物も使用可能である。
【0036】
リン化合物としては、五酸化リンなどのリンの酸化物や、オルトリン酸等のオキソ酸やその塩等が挙げられるが、取扱やすさ等の点からリン酸化物及びリン酸が好適である。
【0037】
添加するリン化合物の量は、有機材料もしくは炭素質材料に対してリン換算で0.2〜30重量%、好ましくは0.5〜15重量%、また負極材料中に残存するリンの割合は0.2〜9.0重量%、好ましくは0.3〜5重量%とする。
【0038】
ホウ素化合物としては、ホウ素の酸化物或いはホウ酸を水溶液の形で添加することができる。添加するホウ素化合物の量は、有機材料もしくは炭素質材料に対してホウ素換算で0.2〜30重量%、好ましくは0.5〜15重量%、また負極材料中に残存するホウ素の割合は0.2〜9.0重量%、好ましくは0.3〜5重量%とする。
【0039】
また、黒鉛類はコークスやガラス状炭素等の低温処理炭素材料と比較して真密度が高いので、活物質としての電極充填性が高く、それ故設計上においては高エネルギー密度の二次電池が可能となる。
【0040】
高い電極充填性を与える真密度の大きい材料としては、黒鉛類の炭素材料が好適である。そのなかでも、より高い電極充填性を得るには、真密度が2.1g/cm3 以上が好ましく、2.18g/cm3 以上がさらに好ましい。そのような真密度を得るには、X線回折法で得られる(002)面間隔が好ましくは0.339nm未満、さらに好ましくは0.335nm以上、0.337nm以下を満足し002面のC軸結晶子厚みが16.0nm以上、さらに好ましくは300nm以上であることが必要である。
【0041】
前記物性を示す炭素材料の代表としては、天然黒鉛があげられる。また、有機材料を炭素化し、さらに高温処理された人造黒鉛も前記結晶構造パラメータを示す。
【0042】
上記人造黒鉛を生成するに際して出発原料となる有機材料としては、石炭やピッチが代表的である。
【0043】
ピッチとしては、コールタール、エチレンボトム油、原油等の高温熱分解で得られるタール類、アスファルトなどより蒸留(真空蒸留、常圧蒸留、スチーム蒸留)、熱重縮合、抽出、化学重縮合等の操作によって得られるものや、その他木材乾留時に生成するピッチ等もある。
【0044】
さらにピッチとなる出発原料としてはポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセテート、ポリビニルブチラート、3、5−ジメチルフェノール樹脂等がある。
【0045】
これら石炭、ピッチは、炭素化の途中最高400℃程度で液状で存在し、その温度で保持することで芳香環同士が縮合、多環化して積層配向した状態となり、その後500℃程度以上の温度になると固体の炭素前駆体則ちセミコークスを形成する。このような過程を液相炭素化過程と呼び、易黒鉛化炭素の典型的な生成過程である。
【0046】
その他、ナフタレン、フェナントレン、アントラセン、トリフェニレン、ピレン、ペリレン、ペンタフェン、ペンタセン等の縮合多環炭化水素化合物、その他誘導体(例えばこれらのカルボン酸、カルボン酸無水物、カルボン酸イミド等)、あるいは混合物、アセナフチレン、インドール、イソインドール、キノリン、イソキノリン、キノキサリン、フタラジン、カルバゾール、アクリジン、フェナジン、フェナントリジン等の縮合複素環化合物、さらにはその誘導体も原料として使用可能である。
【0047】
以上の有機材料を出発原料として所望の人造黒鉛を生成するには、例えば、上記有機材料を窒素等の不活性ガス気流中、300〜700℃で炭化した後、不活性ガス気流中、昇温速度毎分1〜100℃、到達温度900〜1500℃、到達温度での保持時間0〜30時間程度の条件でか焼し、さらに2000℃以上、好ましくは2500℃以上で熱処理されることによって得られる。勿論、場合によっては炭化やか焼操作を省略しても良い。
【0048】
高温で熱処理された炭素材料あるいは黒鉛材料は粉砕・分級して負極材料に供されるが、この粉砕は炭化、か焼、高温熱処理の前後あるいは昇温過程の間いずれで行っても良い。
【0049】
さらに、より実用的な性能を有する黒鉛材料を得るには以下の物性値を満足する材料を用いることが好ましい。
【0050】
黒鉛材料として真密度2.1g/cm3 以上であり、且つ嵩比重が0.4g/cm3 以上の黒鉛材料を用いることが好ましい。黒鉛材料は真密度が高いので、これで負極を構成すると、電極充填性が高められ、電池のエネルギー密度が向上する。また、黒鉛材料のうち特に嵩比重が0.4g/cm3 以上の黒鉛材料を用いると、このように嵩比重が大きな黒鉛材料は負極合剤層中に比較的均一に分散されることができる等の理由により、電極構造が良好なものとなって、サイクル特性が改善される。
【0051】
さらに、嵩比重が0.4g/cm3 以上であって且つ平均形状パラメータXaveが125以下である扁平度の低い材料を用いると、さらに電極構造が良好なものとなり、さらにサイクル特性が改善される。
【0052】
上記の黒鉛材料を得るには、炭素が成型体とされた状態で黒鉛化のための熱処理を行う方法が好ましく、この黒鉛化成型体を粉砕することによって、より嵩比重が高く、平均形状パラメータXaveの小さい黒鉛材料が可能となる。
【0053】
また、黒鉛材料として嵩比重、平均形状パラメータXaveが前記の範囲であって、比表面積が9m2 /g以下の黒鉛粉末を用いた場合、黒鉛粒子に付着したサブミクロンの微粒子が少なく、嵩比重が高くなり、電極構造が良好なものとなっ て、さらにサイクル特性が改善される。
【0054】
また、レーザ回折法により求められる粒度分布において、累積10%粒径が3μm以上であり、且つ累積50%粒径が10μm以上であり、且つ累積90%粒径が70μm以下である黒鉛粉末を用いることにより安全性、信頼性の高い非水電解液二次電池が得られる。粒度の小さい粒子は比表面積が大きくなるが、この含有率を制限することにより、比表面積の大きい粒子による過充電時などの異常発熱を抑制するとともに、粒度の大きい粒子の含有率を制限することにより、初充電時における粒子の膨張に伴う内部ショートを抑制することができ、高い安全性、信頼性を有する実用的な非水電解液二次電池が可能となる。
【0055】
また、粒子の破壊強度の平均値が6.0kgf/mm2 以上である黒鉛粉末を用いることにより、電極中に電解液を含有させるための空孔を多く存在させることができ、負荷特性の良好な非水電解液二次電池が可能となる。
【0056】
本発明の非水電解液二次電池に用いる負極材料としては、リチウムイオンのドープ・脱ドープ可能な金属酸化物が使用可能である。
前記金属酸化物としては、遷移金属を含む酸化物が好適であり、酸化鉄、酸化ルテニウム、酸化モリブデン、酸化タングステン、酸化チタン、酸化スズ、酸化珪素等を主体とする結晶化合物あるいは非晶質化合物が負極として可能であり、特に充放電電位が比較的金属Liに近い化合物が望ましい。
【0057】
一方、前記の負極材料からなる負極と組み合わせて用いられる正極材料は特に限定されないが、十分な量のLiを含んでいることが好ましく、例えば一般式LiMO2 (ただしMはCo、Ni、Mn、Fe、Al、V、Tiの少なくとも1種を表す。)で表されるリチウムと遷移金属からなる複合金属酸化物やLiを含んだ層間化合物等が好適である。
【0058】
本発明の非水電解液二次電池に用いる非水電解液において、電解液としては電解質が非水溶媒に溶解されてなる非水電解液が用いられる。
【0059】
電解質を溶解する非水溶媒としては、EC(エチレンカーボネート)等の比較的誘電率の高いものを主溶媒に用いることが前提となるが、本発明を完成させるにはさらに複数成分の低粘度溶媒を添加する必要がある。
【0060】
高誘電率溶媒としては、PC(プロピレンカーボネート)、ブチレンカーボネート、ビニレンカーボネート、スルホラン類、ブチロラクトン類、バレロラクトン類等が好適である。低粘度溶媒としては、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、メチルプロピルカーボネート等の対称あるいは非対称の鎖状炭酸エステルが好適であり、さらに2種以上低粘度溶媒を混合して用いても良好な結果が得られる。
【0061】
特に負極に黒鉛材料を用いる場合、非水溶媒の主溶媒として好適なのはECがまず挙げられるが、ECの水素原子をハロゲン元素で置換した構造の化合物も好適である。
【0062】
また、PCのように黒鉛材料と反応性があるものの、主溶媒としてのECやECの水素原子をハロゲン元素で置換した構造の化合物等に対して、その一部を極く少量第2成分溶媒で置換することにより、良好な特性が得られる。その第2成分溶媒としては、PC、ブチレンカーボネート、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジエトキシメタン、γ−ブチロラクトン、バレロラクトン、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン、4−メチル−1,3−ジオキソラン、スルホラン、メチルスルホラン、等が使用可能であり、その添加量としては10Vol%未満が好ましい。
【0063】
さらに本発明を完成させるには主溶媒に対して、あるいは主溶媒と第2成分溶媒の混合溶媒に対して、第3の溶媒を添加し導電率の向上、ECの分解抑制、低温特性の改善を図るとともにリチウム金属との反応性を低め、安全性を改善するようにしても良い。
【0064】
第3成分の溶媒としては、まずDEC(ジエチルカーボネート)やDMC(ジメチルカーボネート)等の鎖状炭酸エステルが好適である。また、MEC(メチルエチルカーボネート)やMPC(メチルプロピルカーボネート)等の非対称鎖状炭酸エステルが好適である。主溶媒あるいは主溶媒と第2成分溶媒の混合溶媒に対する第3成分となる鎖状炭酸エステルの混合比(主溶媒または、主溶媒と第2成分溶媒の混合溶媒:第3成分溶媒)は、容量比で15:85から40:60が好ましく、18:82から35:65がさらに好ましい。
【0065】
さらに、第3成分の溶媒としてはMECとDMCとの混合溶媒であってもよい。MEC−DMC混合比率は、MEC容量をm、DMC容量をdとしたときに、1/9≦d/m≦8/2で示される範囲とすることが好ましい。また、主溶媒あるいは主溶媒と第2成分溶媒の混合溶媒と第3成分の溶媒となるMEC−DMCの混合比率は、MEC容量をm、DMC容量をd、溶媒全量をTとしたときに、3/10≦(m+d)/T≦9/10で示される範囲とすることが好ましく、5/10≦(m+d)/T≦8/10で示される範囲とすることがさらに好ましい。
【0066】
このような非水溶媒に溶解する電解質としては、この主の電池に用いられるものであればいずれも1種以上混合し使用可能である。例えばLiPF6 が好適であるが、その他LiClO4 、LiAsF6 、LiBF4 、LiB(C6 H5 )4 、CH3 SO3 Li、CF3 SO3 Li、LiN(CF3 SO2 )2 、LiC(CF3 SO2 )3 、LiCl、LiBr等も使用可能である。
【0067】
本発明は角形などの扁平な形状の電池において、最も面積の大きい面に電池の内部方向に凸部を一つ以上有する特定形状の電池ケースに電極素子を挿入してなるものである。すなわち、通常充電によって電極素子は膨張するが、凸部のスプリングバック等により、凸部がない場合よりも電池厚みは増加せず、そのためを電極間が十分密着されイオンの移動反応がスムーズとなり優れた電池特性を示すとともに、電池を高温に曝しても凸部のスプリングバック等により厚み増加が抑制可能となり、高い信頼性と高エネルギー密度を有する非水電解液二次電池を提供することが可能となる。
【0068】
【発明の実施の形態】
以下、本発明非水電解液二次電池の一実施例について図1〜図7を参照しながら説明する。
【0069】
実施例1
本実施例で作製した非水電解液二次電池の構成は図4に示すとおりである。
まず、負極1を次のようにして作製した。
H/C原子比が0.6〜0.8の範囲から適当に選んだ石油ピッチを粉砕し、空気気流中で酸化処理して炭素前駆体を得た。この炭素前駆体のキノリン不溶分(JIS遠心法:K2425−1983)は80%であり、また酸素含有率(有機元素分析法による)は15.4重量%であった。
【0070】
この炭素前駆体を窒素気流中で1000℃に昇温して熱処理し後、粉砕し、平均粒径10μmの炭素材料粉末とした。なおこのとき得られた難黒鉛化炭素材料についてX線回折測定を行った結果、(002)面の面間隔は0.381nmであり真比重は1.54であった。
【0071】
この炭素材料粉末90重量部を、バインダーであるポリフッ化ビニリデン10重量部と混合して負極混合物を調製し、この負極混合物を溶剤N−メチルー2−ピロリドンに分散させてスラリー状にし、負極スラリーを調製した。
【0072】
そして、このようにして得られた負極スラリーを負極集電体となる厚さ10μmの帯状銅箔の両面に均一に塗布し、乾燥させた後、ロールプレス機で圧縮成形し、帯状電極を作製した。この帯状電極を図5(A)に示される矩形状に切断し負極1を得た。
【0073】
次に、正極2を以下のようにして作製した。
炭酸リチウムと炭酸コバルトを0.5モル:1.0モルなる比率で混合し、900℃、5hr空気中で焼成してLiCoO2 を得た。
【0074】
このようにして得られたLiCoO2 、91重量部を、導電材であるグラファイト6重量部及びバインダーであるポリフッ化ビニリデン3重量部と混合して正極混合物を調製し、この正極混合物を溶剤N−メチルー2−ピロリドンに分散させてスラリー状にし、正極スラリーを調製した。
【0075】
そして、このようにして得られた正極スラリーを正極集電体となる厚さ20μmの帯状アルミ箔の両面に均一に塗布し、乾燥させた後、ロールプレス機で圧縮成形し、帯状電極を作製した。この帯状電極を図5(B)に点線で示される矩形状に切断し正極2を得た。
【0076】
そして、微孔性ポリプロピレンフィルムよりなるセパレータ3で負極1および正極2を挟み、接着テープ10で固定して積層式電極素子を得た。
【0077】
次いで、図4に示すように厚み450μmのニッケルメッキを施した鉄製扁平角形電池ケース12の底に絶縁シート11を敷き、その中へ前記積層式電極素子を挿入した。この時、図6で示される電池ケースの寸法は幅=34mm、A=48mm、B=40mm、C=15mm、D=4mm、E=8.3mm、F=6.6mm、電極素子の厚みはG=6.6mmであった。なお、Fは図6に示すように、凸部12aの頂上部の外寸である。
【0078】
次いで、サブリード6を予めガスケット7を介して電池フタ9に取付けられた正極端子8に熔接した。ここで、前記積層式電極素子の正極リード5を束ね、サブリード6に熔接した。また、負極リード4も束ね、電池ケース12に熔接した。
【0079】
PC50容量%とDMC50容量%の混合溶媒にLiPF6 を1モル/lなる割合で溶解させて調製した電解液を電池ケース12の中に注入し、レーザ熔接で電池フタ9を電池ケース12に固定して、扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0080】
実施例2
負極材料として本実施例で用いる黒鉛化成型体から得られる黒鉛試料粉末の作製方法を示す。
【0081】
まず、フィラーとなる石炭系コークス100重量部に対し、バインダーとなるコールタール系ピッチを30重量部を加え、約100℃で混合した後、プレスにて圧縮成型し、炭素成型体の前駆体を得た。この前駆体を1000℃以下で熱処理して得た炭素材料成型体に、さらに200℃以下で溶融させたバインダーピッチを含浸し、1000℃以下で熱処理するという、ピッチ含浸/焼成工程を数回繰り返した。その後、この炭素成型体を不活性雰囲気で2600℃にて熱処理し、黒鉛化成型体を得た後、粉砕分級し試料の黒鉛材料粉末を作製した。
【0082】
なおこのとき得られた黒鉛材料粉末は、真密度=2.23g/cm3 、嵩比重=0.83g/cm3 、平均形状パラメータXave.=10、比表面積=4.4m2 /g、平均粒径=31.2μm、累積10%粒径=12.3μm、累積50%粒径=29.5μm、累積90%粒径=53.7μmであった。
【0083】
この黒鉛材料粉末を負極材料として使用する以外は、実施例1と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0084】
実施例3
寸法が幅=34mm、A=48mm、B=40mm、C=15mm、D=4mm、E=8.3mm、F=7.2mmの扁平角形電池ケースを使用する以外は、実施例2と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0085】
実施例4
寸法が幅=34mm、A=48mm、B=40mm、C=15mm、D=4mm、E=8.3mm、F=7.8mmの扁平角形電池ケースを使用する以外は、実施例2と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0086】
実施例5
寸法が幅=34mm、A=48mm、B=30mm、C=10mm、D=9mm、E=8.3mm、F=7.2mmの扁平角形電池ケースを使用する以外は、実施例2と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0087】
実施例6
寸法が幅=34mm、A=48mm、B=12mm、C=6mm、E=8.3mm、F=6.8mmの凸部がD1=9mmおよびD2=25mmの2箇所有する扁平角形電池ケースを使用する以外は、実施例2と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
ここで、2つの凸部は電池の縦方向に並んでおり、D1およびD2はそれぞれの凸部の電池底辺側の端部と電池底辺との距離を表す。
【0088】
実施例7
電極素子の厚みがG=6.8mmである以外は、実施例2と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0089】
実施例8
C=8mm(変形部分(C)の面積が広幅面の3%)である以外は、実施例7と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0090】
実施例9
C=3.2mm(変形部分(C)の面積が広範面の0.5%)である以外は、実施例7と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0091】
実施例10
C=20.4mm(変形部分(C)の面積が広幅面の20%)である以外は、実施例7と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0092】
実施例11
変形部分(C)が四角形状7mm×7mm(変形部分(C)の面積が広幅面の3%)である以外は、実施例7と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0093】
実施例12
変形部分(C)の四角形状2.9mm×2.9mm(変形部分(C)の面積が広幅面の0.5%)である以外は、実施例7と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0094】
実施例13
変形部分(C)の四角形状18mm×18mm(変形部分(C)の面積が広幅面の20%)である以外は、実施例7と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0095】
比較例1
凸部を持たない扁平角形電池ケースを使用する以外は、実施例1と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0096】
比較例2
凸部を持たない扁平角形電池ケースを使用する以外は、実施例2と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0097】
比較例3
寸法が幅=34mm、A=48mm、B=30mm、C=10mm、D=9mm、E=8.3mm、F=8.1mmの扁平角形電池ケースを使用する以外は、実施例2と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0098】
比較例4
C=2.4mm(変形部分(C)の面積が広幅面の0.3%)である以外は、実施例7と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0099】
比較例5
C=25mm(変形部分(C)の面積が広幅面の30%)である以外は、実施例7と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0100】
比較例6
変形部分(C)が四角形状2.2mm×2.2mm(変形部分(C)の面積が広幅面の0.3%)である以外は、実施例7と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0101】
比較例7
変形部分(C)が四角形状22mm×22mm(変形部分(C)の面積が広幅面の30%)である以外は、実施例7と同様に扁平角形リチウムイオン二次電池を作製した。
【0102】
以上のように作製された実施例1〜13、比較例1〜7のそれぞれのについて、定電流400mA、定電圧4.2V、5hr充電後、400mAの定電流で2.75Vまで放電し、電池初期容量、この時のクーロン効率、電池ケース厚みを測定した。また、4.2V充電後、90℃に保存し、電池ケース厚みを測定した。その結果を表1に示した。なお、クーロン効率とは放電容量/充電容量の値である。また、電池ケース厚みは図6においてFで示すように、凸部12aの頂上部の外寸である。
【0103】
【表1】
【0104】
本発明の電池ケースを用いた扁平角形非水電解液二次電池は電池初期容量及びクーロン効率が高く、また90℃に保存した場合にも、電池ケースの厚み増加が小さく、高温保存時において高い信頼性が得られることがわかった。
【0105】
すなわち、初充電後電池厚みをみてみると、凸部を持たない扁平角形電池(比較例1および2)では初充電後電池厚みが8.5mmおよび8.9mmと厚いのに対して、凸部を持った扁平角形電池ケース(実施例1〜13)では初充電後電池厚みが8.2〜8.4mmの範囲にあり、電池厚みがほとんど変化しないことがわかる。
このことから、凸部を持った扁平角形電池ケースを用いることにより、凸部を持たない扁平角形電池ケースよりも電池ケース厚みの増加を小さくすることができることが確認できた。
【0106】
また、90℃1日保存後電池厚みをみてみると、凸部を持たない扁平角形電池(比較例1および2)では90℃1日保存後電池厚みが9.0mmおよび9.4mmと厚いのに対して、凸部を持った扁平角形電池ケース(実施例1〜13)では90℃1日保存後電池厚みが8.4〜8.9mmの範囲にあり、電池厚みの変化が小さいことがわかる。
このことから、凸部を持った扁平角形電池ケースを用いることにより、凸部を持たない扁平角形電池ケースよりも電池ケース厚みの増加を小さくすることができることが確認できた。
【0107】
一方、凸部を持った扁平角形電池ケース(実施例1〜7、および比較例3)について、ケース内厚み/電極素子厚みと電池厚みの関係を表したのが図7である。なお、ケース内厚みは、図6に示すFの値から肉厚(0.45mm+0.45mm=0.9mm)を引いた値であり、電極素子挿入前の値である。
【0108】
ここで、初充電後電池厚みについてみてみると、ケース内厚み/電極素子厚みが0.84〜1.05の範囲(実施例1〜7)では初充電後電池厚みが8.2〜8.4mmと小さいのに対して、ケース内厚み/電極素子厚みが1.09(比較例3)になると電池厚みは8.7mmと非常に厚くなっている。
このことから、凸部を持った扁平角形電池ケースでも、ケース内厚み/電極素子厚みが1.09になると電池厚みの増加が大きくなることがわかる。
【0109】
また、90℃1日保存後電池厚みについてみてみると、ケース内厚み/電極素子厚みが0.84〜1.05の範囲(実施例1〜7)では90℃1日保存後電池厚みが8.5〜8.8mmと比較的小さいのに対して、ケース内厚み/電極素子厚みが1.09(比較例3)になると電池厚みは9.2mmと非常に厚くなっている。
このことから、凸部を持った扁平角形電池ケースでも、ケース内厚み/電極素子厚みが1.09になると電池厚みの増加が大きくなることがわかる。
【0110】
上述のように、凸部を有する面に垂直な方向における素子挿入前のケース内厚みは、電極素子厚みに対して1.09倍未満が好ましく、1.05倍以下がさらに好ましい。
【0111】
さらに、ケース内厚み/電極素子厚みは0.3以上であることが好ましく、0.5以上であることがさらに好ましい。
ケース内厚み/電極素子厚みが0.3より小さくなると、電極素子を電池ケースに入れた場合に電極素子が破壊されるおそれがあるほか、電池ケース内に納めることができる電極素子の容量が減少してしまいエネルギー体積密度が小さくなってしまうからである。
【0112】
また、本発明において十分その効果を得るためには、変形部分(C)の面積を広幅面の0.5%〜20%の比とするのが好ましい。
【0113】
ここで、初充電後電池厚みについて見てみると変形部分(C)の面積を広幅面の0.5%未満または20%より大きくすると(比較例4〜7)、実施例7の8.4mmに比べて8.6〜8.7mmと厚くなっている。また、90℃1日保存後厚みも実施例7の8.8mmに比べて9.1〜9.4mmと増加してしまうことがわかる。
【0114】
さらに変形部分の形状は円形が好ましく、四角形がさらに好ましい。
変形部分の形状については四角形より円形の方が初充電後電池厚み、90℃1日保存電池厚みとも厚くなってしまうので四角形がさらに好ましいことがわかる。(実施例8〜13)
【0115】
なお、本発明は上述の実施例に限らず本発明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0116】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明は角形などの扁平な形状の電池において、最も面積の大きい面(広幅面)に電池の内部方向に凸部を一つ以上有する特定形状の電池ケースに電極素子を挿入してなるもので、充電によって膨張する電極素子を凸部のスプリングバック等によって抑え、電極間を十分密着させることでイオンの移動反応がスムーズとなり優れた電池特性を示すとともに、電池を高温に曝しても凸部のスプリングバック等の力により厚み増加が抑制可能となり、高い信頼性と高エネルギー密度を有する非水電解液二次電池を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明非水電解液二次電池の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明非水電解液二次電池の実施例の説明に供する概念図である。
【図3】従来例の非水電解液二次電池の説明に供する概念図である。
【図4】本発明非水電解液二次電池の一実施例を示す断面図である。
【図5】本発明非水電解液二次電池に用いる正極、負極、およびセパレータを示す図である。
【図6】本発明非水電解液二次電池の作製工程をを示す概念図である。
【図7】ケース内厚み/電極素子厚みと電池厚みの関係を示す図である。
【符号の説明】
1 負極、2 正極、3 セパレータ、4 負極リード、5 正極リード、6サブリード、7 ガスケット、8 正極端子、9 電池フタ、10 接着テープ、11 絶縁シート、12 電池ケース、12a 凸部、13 電極素子[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a non-aqueous electrolyte secondary battery suitable for application to a power source of a portable electronic device such as a camera-integrated VTR, mobile phone, laptop computer or the like.
[0002]
[Prior art]
In recent years, new portable electronic devices such as camera-integrated VTRs, mobile phones, laptop computers, etc. have emerged one after another, and the miniaturization and weight reduction have been made more and more. In order to obtain higher energy density, active research and development are being carried out.
[0003]
Under such circumstances, lithium ion secondary batteries using non-aqueous electrolytes have been proposed and put into practical use as secondary batteries having higher energy density than aqueous electrolyte secondary batteries such as lead batteries and nickel cadmium batteries. It was.
[0004]
The battery configuration of the lithium ion secondary battery includes a cylindrical battery in which a spirally wound electrode is inserted into a cylindrical case, a folded electrode, a rectangular laminated electrode, and an elliptically wound electrode in a rectangular shape. There is a square battery inserted in the case. The latter prismatic battery is more space efficient than the cylindrical battery, and the demand is increasing with the recent thinning of equipment.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the above-mentioned small secondary battery is used not only in normal use but also in midsummer cars, and high reliability is required. In particular, a rectangular battery case is weaker than a cylindrical battery, and thus easily deforms as the battery internal pressure increases. Therefore, in the case of a battery of a type that is housed inside the device, when it is exposed to a high temperature, it may not be taken out due to the expansion of the battery, or the device may be damaged. If an attempt was made to make room for the dimensions in advance, the energy density decreased and sufficient operating time could not be obtained.
[0006]
In addition, the positive and negative electrode materials of the lithium ion secondary battery are charged and discharged by taking lithium ions into and out of the respective crystals, which is accompanied by expansion and contraction of the crystals. As described above, the cylindrical case has high strength, and the case is not deformed by expansion of the positive and negative electrodes. For this reason, the electrodes are sufficiently adhered to each other, the ion transfer reaction is smoothed, and excellent battery characteristics are exhibited. On the other hand, in the case of the square battery, the case was deformed before the electrodes were sufficiently adhered, and good battery characteristics were not obtained.
[0007]
Therefore, the present invention has been proposed in view of such a conventional situation, and is highly reliable by suppressing the expansion of the battery case even when the electrodes are sufficiently in close contact with each other and exposed to a high temperature. An object is to provide a non-aqueous electrolyte secondary battery having a high energy density.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the inventors have intensively studied. By using a battery case having a specific shape, the battery reaction proceeds smoothly, and the expansion of the battery case can be suppressed even when exposed to high temperatures. I found out.
[0009]
The battery case of the present invention is characterized in that in a flat shape such as a rectangular battery, the surface having the largest area (hereinafter abbreviated as a wide surface) has one or more deformed portions protruding into the battery. .
[0010]
An example is shown in FIG. An electrode element having a certain thickness (G) is inserted into the case narrowed to the dimension (F). Although the electrode element expands by charging, the battery thickness falls within the initial dimension (E) due to the springback of the deformed portion (FIG. 2).
[0011]
On the other hand, FIG. 3 shows a case where there is no deformed portion. Although the electrode element expands by charging, the battery thickness expands beyond the initial dimension (E), and the battery characteristics also deteriorate.
[0012]
Further, when a case having a deformed portion is used, an increase in thickness is suppressed by springback or the like even when the battery is exposed to a high temperature.
[0013]
In the non-aqueous electrolyte secondary battery of the present invention, the degree of expansion of the electrode element varies depending on the type of the positive and negative electrode materials, and the material, dimensions, shape of the deformed portion, and the number thereof can be selected as appropriate.
[0014]
Moreover, the material of the battery case used in the present invention can be appropriately selected in consideration of strength and workability. Usable materials are iron, nickel, stainless steel, aluminum, and the like. When corrosion occurs in a non-aqueous electrolyte, it can be used by plating.
[0015]
The battery case having a flat shape of the present invention can be manufactured by any method. For example, the steel sheets and the like made of the various materials can be produced by squeezing into several stages using a mold made of at least one set of males and females. And it can be set as the can by which the dent deformation | transformation of this invention was carried out by press-molding with another metal mold | die before or after forming.
[0016]
Further, the dimension of the deformed portion is closely related to the case material and the degree of expansion of the electrode element, and there is an optimum combination. When an electrode element with small expansion is used, if the degree of deformation is excessively large, the deformed part does not return even after charging, and its volume is wasted, resulting in a loss of energy density per volume.
[0017]
Further, the secondary battery of the present invention will be described in detail.
The secondary battery of the present invention has an electrode element in which a positive electrode and a negative electrode are insulated by a resinous porous separator and is injected with a non-aqueous electrolyte, but has one or more convex portions in the inner direction. It is characterized by using.
[0018]
Further, the thickness in the case before the element insertion in the direction perpendicular to the surface having the convex portion is preferably less than 1.09 times, more preferably 1.05 times or less the electrode element thickness.
Furthermore, the thickness in the case before the element insertion in the direction perpendicular to the surface having the convex portion is preferably 0.3 or more, and more preferably 0.5 or more with respect to the electrode element thickness.
[0019]
In order to obtain the effect sufficiently in the present invention, the area of the deformed portion (C) is preferably set to a ratio of 0.5% to 20% of the wide surface.
Further, the shape of the deformed portion (C) is preferably circular, and more preferably square.
[0020]
In the secondary battery of the present invention, a laminated electrode element in which a plurality of combinations of flat positive and negative electrodes are stacked, or an elliptical electrode element in which strip-like positive and negative electrodes are wound in an elliptical shape can be used.
[0021]
In the case of a laminated electrode element, it is preferable to use a battery case that has a protrusion perpendicular to the laminated surface and in the internal direction. In the case of an elliptical electrode element, it is preferable to use a battery case that has a projection perpendicular to the major axis of the element and in the inner direction.
[0022]
The negative electrode material of the present invention will be described.
Examples of materials that can be used as the negative electrode include oxides having a relatively low potential, such as iron oxide, ruthenium oxide, molybdenum oxide, tungsten oxide, and titanium oxide, and other oxides and carbon materials.
[0023]
Any carbon material used for this type of secondary battery can be used as the carbon material for the negative electrode, but the carbon materials listed below are particularly suitable.
[0024]
First of all, a carbon material obtained by carbonizing an organic material by a technique such as firing.
Organic materials used as starting materials include phenolic resins, acrylic resins, halogenated vinyl resins, polyimide resins, polyamideimide resins, polyamide resins, conjugated resins such as polyacetylene and poly (p-phenylene), cellulose and its derivatives, and any These organic polymer compounds can be used.
[0025]
In addition, condensed polycyclic hydrocarbon compounds such as naphthalene, phenanthrene, anthracene, triphenylene, pyrene, perylene, pentaphen, and pentacene, other derivatives (for example, these carboxylic acids, carboxylic acid anhydrides, carboxylic acid imides, etc.), Various pitches, acenaphthylene, indole, isoindole, quinoline, isoquinoline, quinoxaline, phthalazine, carbazole, acridine, phenazine, phenanthridine, and other condensed heterocyclic compounds and their derivatives based on a mixture can also be used.
[0026]
In particular, furan resins made of furfuryl alcohol or furfural homopolymers and copolymers are also suitable. The carbonaceous material obtained by carbonizing this furan resin has a (002) plane spacing of 0.370 nm or more, a true density of 1.7 g / cc or less, and does not have an oxidation exothermic peak at 700 ° C. or more with DTA, and is a negative electrode of a battery. It shows very good properties as a material.
[0027]
The temperature at which these organic materials are baked varies depending on the starting materials, and is usually 500 to 2000 ° C.
[0028]
Alternatively, the oil pitch having a specific H / C atomic ratio introduced with a functional group containing oxygen (so-called oxygen cross-linking) also exhibits excellent characteristics when carbonized, like the furan resin. It can be used as an organic material.
[0029]
The petroleum pitch is distilled from high-temperature pyrolysis of coal tar, ethylene bottom oil, crude oil, etc., asphalt (vacuum distillation, atmospheric distillation, steam distillation), thermal polycondensation, extraction, chemical polycondensation, etc. Obtained by the operation.
[0030]
At this time, the H / C atomic ratio of the petroleum pitch is important, and in order to obtain non-graphitizable carbon, the H / C primitive ratio needs to be 0.6 to 0.8.
[0031]
Specific means for introducing a functional group containing oxygen to these petroleum pitches is not limited. For example, a wet method using an aqueous solution of nitric acid, mixed acid, sulfuric acid, hypochlorous acid, or an oxidizing gas (air, oxygen). A dry method and a reaction with a solid reagent such as sulfur, ammonia nitrate, ammonia persulfate, and ferric chloride are used.
[0032]
For example, when oxygen is introduced into petroleum pitch by the above method, the final carbonaceous material is obtained in the solid state without melting in the carbonization process (400 ° C. or higher), which is the process of producing non-graphitized carbon Similar to.
[0033]
The petroleum pitch into which oxygen-containing functional groups are introduced by the above-described method is carbonized to form a negative electrode material. Regardless of the carbonization conditions, the (002) plane spacing is 0.370 nm or more, the true density is 1 When the carbonaceous material is set so as to satisfy the characteristics of not more than 0.7 g / cc and having no oxidation exothermic peak at 700 ° C. or higher by DTA, a material having a large lithium doping amount per unit weight can be obtained. For example, by setting the oxygen content of a precursor obtained by oxygen-crosslinking petroleum pitch to 10% by weight or more, the plane spacing of the (002) plane can be set to 0.370 nm or more. Accordingly, the oxygen content of the precursor is preferably 10% by weight or more, and practically in the range of 10 to 20% by weight.
[0034]
In the case of obtaining a carbonaceous material using the above raw material organic materials, for example, after carbonizing at 300 to 700 ° C. in a nitrogen stream, the temperature rise rate is 1 to 20 ° C. per minute in the nitrogen stream, and the ultimate temperature is 900 to 1300 ° C. The firing may be performed under the condition of a holding time of 0 to 5 hours at the ultimate temperature. Of course, the carbonization operation may be omitted in some cases.
[0035]
Furthermore, a special negative electrode compound having a large lithium doping amount can be used by adding a phosphorus compound or a boron compound when carbonizing the furan resin, petroleum pitch, or the like.
[0036]
Examples of the phosphorus compound include phosphorus oxides such as phosphorus pentoxide, oxo acids such as orthophosphoric acid and salts thereof, etc. Phosphorus oxide and phosphoric acid are preferable from the viewpoint of ease of handling.
[0037]
The amount of the phosphorus compound to be added is 0.2 to 30% by weight, preferably 0.5 to 15% by weight in terms of phosphorus with respect to the organic material or carbonaceous material, and the proportion of phosphorus remaining in the negative electrode material is 0. .2 to 9.0% by weight, preferably 0.3 to 5% by weight.
[0038]
As the boron compound, boron oxide or boric acid can be added in the form of an aqueous solution. The amount of the boron compound to be added is 0.2 to 30% by weight, preferably 0.5 to 15% by weight in terms of boron with respect to the organic material or the carbonaceous material, and the proportion of boron remaining in the negative electrode material is 0. .2 to 9.0% by weight, preferably 0.3 to 5% by weight.
[0039]
In addition, graphite has a higher true density than low-temperature-treated carbon materials such as coke and glassy carbon, so it has a high electrode filling property as an active material. It becomes possible.
[0040]
As a material having a high true density that gives high electrode filling properties, a carbon material such as graphite is suitable. Among them, in order to obtain a higher electrode filling property, the true density is 2.1 g / cm. Three Or more, preferably 2.18 g / cm Three The above is more preferable. In order to obtain such a true density, the (002) plane spacing obtained by the X-ray diffraction method is preferably less than 0.339 nm, more preferably 0.335 nm or more and 0.337 nm or less, and the 002 plane C-axis is satisfied. It is necessary that the crystallite thickness is 16.0 nm or more, more preferably 300 nm or more.
[0041]
A typical example of the carbon material exhibiting the physical properties is natural graphite. Further, artificial graphite obtained by carbonizing an organic material and further subjected to high temperature treatment also exhibits the crystal structure parameters.
[0042]
Typical examples of the organic material that is a starting material for producing the artificial graphite include coal and pitch.
[0043]
As pitch, it is distilled from coal tar, ethylene bottom oil, tars obtained by high-temperature pyrolysis such as crude oil, asphalt, etc. (vacuum distillation, atmospheric distillation, steam distillation), thermal polycondensation, extraction, chemical polycondensation, etc. There are also those obtained by operation and other pitches generated during dry distillation of wood.
[0044]
Furthermore, examples of the starting material for forming a pitch include polyvinyl chloride resin, polyvinyl acetate, polyvinyl butyrate, and 3,5-dimethylphenol resin.
[0045]
These coals and pitches are present in a liquid state at a maximum of about 400 ° C. during carbonization, and by maintaining at that temperature, the aromatic rings are condensed and polycyclic to form a laminated orientation, and then a temperature of about 500 ° C. or higher. Then, a solid carbon precursor, that is, semi-coke is formed. Such a process is called a liquid-phase carbonization process and is a typical process for producing graphitizable carbon.
[0046]
Other condensed polycyclic hydrocarbon compounds such as naphthalene, phenanthrene, anthracene, triphenylene, pyrene, perylene, pentaphen, and pentacene, other derivatives (for example, carboxylic acids, carboxylic acid anhydrides, carboxylic imides, etc.), or mixtures, acenaphthylene Indole, isoindole, quinoline, isoquinoline, quinoxaline, phthalazine, carbazole, acridine, phenazine, phenanthridine and other condensed heterocyclic compounds, and derivatives thereof can also be used as raw materials.
[0047]
In order to produce desired artificial graphite using the above organic material as a starting material, for example, the organic material is carbonized at 300 to 700 ° C. in an inert gas stream such as nitrogen, and then heated in an inert gas stream. It is obtained by calcining at a rate of 1 to 100 ° C. per minute, an reached temperature of 900 to 1500 ° C., a holding time at the reached temperature of about 0 to 30 hours, and further heat treated at 2000 ° C. or higher, preferably 2500 ° C. or higher. It is done. Of course, in some cases, the carbonization or calcination operation may be omitted.
[0048]
The carbon material or graphite material heat-treated at high temperature is pulverized and classified to be used as the negative electrode material. This pulverization may be performed either before or after carbonization, calcination, high-temperature heat treatment, or during the temperature raising process.
[0049]
Furthermore, in order to obtain a graphite material having more practical performance, it is preferable to use a material that satisfies the following physical property values.
[0050]
True density 2.1g / cm as graphite material Three The bulk specific gravity is 0.4 g / cm. Three It is preferable to use the above graphite material. Since the graphite material has a high true density, when the negative electrode is formed with this, the electrode filling property is improved and the energy density of the battery is improved. Further, among the graphite materials, the bulk specific gravity is 0.4 g / cm. Three When the above graphite material is used, the graphite material having such a large bulk specific gravity can be dispersed relatively uniformly in the negative electrode mixture layer. The characteristics are improved.
[0051]
Furthermore, the bulk specific gravity is 0.4 g / cm. Three When a material having a low flatness with an average shape parameter Xave of 125 or less is used as described above, the electrode structure is further improved and the cycle characteristics are further improved.
[0052]
In order to obtain the above graphite material, a method of performing a heat treatment for graphitization in a state where carbon is formed into a molded body is preferable. By crushing this graphitized molded body, the bulk specific gravity is higher, and the average shape parameter A graphite material having a small Xave becomes possible.
[0053]
Further, the graphite material has a bulk specific gravity and an average shape parameter Xave within the above ranges, and a specific surface area of 9 m. 2 When graphite powder of / g or less is used, there are few submicron fine particles adhering to the graphite particles, the bulk specific gravity is increased, the electrode structure is improved, and the cycle characteristics are further improved.
[0054]
Further, a graphite powder having a cumulative 10% particle diameter of 3 μm or more, a cumulative 50% particle diameter of 10 μm or more, and a cumulative 90% particle diameter of 70 μm or less is used in the particle size distribution obtained by the laser diffraction method. Thus, a safe and reliable non-aqueous electrolyte secondary battery can be obtained. Particles with a small particle size have a large specific surface area, but by restricting this content rate, it is possible to suppress abnormal heat generation during overcharging due to particles with a large specific surface area and to limit the content rate of particles with a large particle size. As a result, an internal short circuit due to particle expansion during initial charging can be suppressed, and a practical non-aqueous electrolyte secondary battery having high safety and reliability can be achieved.
[0055]
Moreover, the average value of the breaking strength of the particles is 6.0 kgf / mm. 2 By using the graphite powder as described above, there can be many holes for containing the electrolyte in the electrode, and a non-aqueous electrolyte secondary battery with good load characteristics can be obtained.
[0056]
As a negative electrode material used for the non-aqueous electrolyte secondary battery of the present invention, a metal oxide that can be doped / undoped with lithium ions can be used.
As the metal oxide, an oxide containing a transition metal is preferable, and a crystalline compound or an amorphous compound mainly composed of iron oxide, ruthenium oxide, molybdenum oxide, tungsten oxide, titanium oxide, tin oxide, silicon oxide, or the like. Can be used as a negative electrode, and a compound having a charge / discharge potential relatively close to that of metallic Li is particularly desirable.
[0057]
On the other hand, the positive electrode material used in combination with the negative electrode made of the negative electrode material is not particularly limited, but preferably contains a sufficient amount of Li, for example, the general formula LiMO 2 (Wherein M represents at least one of Co, Ni, Mn, Fe, Al, V, and Ti.) A composite metal oxide composed of lithium and a transition metal represented by Li, an intercalation compound containing Li, and the like are suitable. is there.
[0058]
In the non-aqueous electrolyte used in the non-aqueous electrolyte secondary battery of the present invention, a non-aqueous electrolyte obtained by dissolving an electrolyte in a non-aqueous solvent is used as the electrolyte.
[0059]
The non-aqueous solvent that dissolves the electrolyte is premised on the use of a solvent having a relatively high dielectric constant such as EC (ethylene carbonate) as the main solvent. Need to be added.
[0060]
As the high dielectric constant solvent, PC (propylene carbonate), butylene carbonate, vinylene carbonate, sulfolanes, butyrolactones, valerolactones and the like are suitable. As the low-viscosity solvent, a symmetric or asymmetric chain ester carbonate such as diethyl carbonate, dimethyl carbonate, methyl ethyl carbonate, or methyl propyl carbonate is preferable, and two or more low-viscosity solvents may be mixed and used. Results are obtained.
[0061]
In particular, when a graphite material is used for the negative electrode, EC is first preferred as the main solvent of the nonaqueous solvent, but a compound having a structure in which the hydrogen atom of EC is substituted with a halogen element is also suitable.
[0062]
In addition, although it is reactive with graphite materials such as PC, a very small amount of the second component solvent is used for the main solvent such as EC or a compound having a structure in which a hydrogen atom of EC is substituted with a halogen element. By substituting with, good characteristics can be obtained. As the second component solvent, PC, butylene carbonate, 1,2-dimethoxyethane, 1,2-diethoxymethane, γ-butyrolactone, valerolactone, tetrahydrofuran, 2-methyltetrahydrofuran, 1,3-dioxolane, 4- Methyl-1,3-dioxolane, sulfolane, methylsulfolane and the like can be used, and the addition amount is preferably less than 10 Vol%.
[0063]
To complete the present invention, a third solvent is added to the main solvent or to the mixed solvent of the main solvent and the second component solvent to improve conductivity, suppress EC decomposition, and improve low-temperature characteristics. In addition to reducing the reactivity with lithium metal, safety may be improved.
[0064]
As the solvent for the third component, first, a chain carbonate such as DEC (diethyl carbonate) or DMC (dimethyl carbonate) is suitable. Further, asymmetric chain carbonates such as MEC (methyl ethyl carbonate) and MPC (methyl propyl carbonate) are suitable. The mixing ratio of the chain carbonate ester as the third component to the main solvent or the mixed solvent of the main solvent and the second component solvent (the main solvent or the mixed solvent of the main solvent and the second component solvent: the third component solvent) is the capacity. The ratio is preferably 15:85 to 40:60, more preferably 18:82 to 35:65.
[0065]
Further, the third component solvent may be a mixed solvent of MEC and DMC. The MEC-DMC mixing ratio is preferably in a range represented by 1/9 ≦ d / m ≦ 8/2, where mEC capacity is m and DMC capacity is d. The mixing ratio of the main solvent or the mixed solvent of the main solvent and the second component solvent and the third component solvent is MEC-DMC, where the MEC capacity is m, the DMC capacity is d, and the total amount of the solvent is T. A range represented by 3/10 ≦ (m + d) / T ≦ 9/10 is preferable, and a range represented by 5/10 ≦ (m + d) / T ≦ 8/10 is more preferable.
[0066]
As the electrolyte dissolved in such a non-aqueous solvent, any one used in this main battery can be used by mixing one or more kinds. For example, LiPF 6 Is preferred, but other LiClO Four , LiAsF 6 , LiBF Four , LiB (C 6 H Five ) Four , CH Three SO Three Li, CF Three SO Three Li, LiN (CF Three SO 2 ) 2 , LiC (CF Three SO 2 ) Three LiCl, LiBr, etc. can also be used.
[0067]
According to the present invention, in a battery having a flat shape such as a square, an electrode element is inserted into a battery case having a specific shape having one or more protrusions in the inner direction of the battery on the surface having the largest area. In other words, the electrode element expands due to normal charging, but the battery thickness does not increase due to the spring back of the convex part, etc., compared to the case without the convex part. It is possible to provide a non-aqueous electrolyte secondary battery that has high reliability and high energy density because it can suppress the increase in thickness due to the spring back of the convex part even when the battery is exposed to high temperature. It becomes.
[0068]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the non-aqueous electrolyte secondary battery of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0069]
Example 1
The configuration of the non-aqueous electrolyte secondary battery produced in this example is as shown in FIG.
First, the
Petroleum pitch appropriately selected from the range of H / C atomic ratio of 0.6 to 0.8 was pulverized and oxidized in an air stream to obtain a carbon precursor. The quinoline insoluble matter (JIS centrifugal method: K2425-1983) of this carbon precursor was 80%, and the oxygen content (according to organic elemental analysis) was 15.4% by weight.
[0070]
The carbon precursor was heated to 1000 ° C. in a nitrogen stream, heat-treated, and then pulverized to obtain a carbon material powder having an average particle size of 10 μm. As a result of X-ray diffraction measurement of the non-graphitizable carbon material obtained at this time, the spacing of the (002) plane was 0.381 nm and the true specific gravity was 1.54.
[0071]
90 parts by weight of this carbon material powder is mixed with 10 parts by weight of polyvinylidene fluoride as a binder to prepare a negative electrode mixture, and this negative electrode mixture is dispersed in a solvent N-methyl-2-pyrrolidone to form a slurry. Prepared.
[0072]
The negative electrode slurry thus obtained is uniformly applied on both sides of a 10 μm-thick strip-shaped copper foil serving as a negative electrode current collector, dried, and then compression-molded with a roll press to produce a strip-shaped electrode. did. The strip electrode was cut into a rectangular shape shown in FIG.
[0073]
Next, the
LiCoO and cobalt carbonate were mixed at a ratio of 0.5 mol: 1.0 mol, and calcined in air at 900 ° C. for 5 hr to obtain LiCoO. 2 Got.
[0074]
LiCoO obtained in this way 2 91 parts by weight are mixed with 6 parts by weight of graphite as a conductive material and 3 parts by weight of polyvinylidene fluoride as a binder to prepare a positive electrode mixture, and the positive electrode mixture is dispersed in a solvent N-methyl-2-pyrrolidone to form a slurry. A positive electrode slurry was prepared.
[0075]
The positive electrode slurry thus obtained is uniformly applied to both sides of a 20 μm-thick strip-shaped aluminum foil serving as a positive electrode current collector, dried, and then compression molded with a roll press to produce a strip-shaped electrode. did. This strip electrode was cut into a rectangular shape indicated by a dotted line in FIG.
[0076]
And the
[0077]
Next, as shown in FIG. 4, an insulating
[0078]
Next, the sub lead 6 was welded to the
[0079]
LiPF in a mixed solvent of 50% by volume PC and 50% by volume DMC 6 Was dissolved in the
[0080]
Example 2
A method for producing a graphite sample powder obtained from the graphitized molded body used in this example as a negative electrode material will be described.
[0081]
First, 100 parts by weight of coal-based coke as a filler is added with 30 parts by weight of coal tar pitch as a binder, mixed at about 100 ° C., and then compression-molded with a press to form a precursor of a carbon molded body. Obtained. The pitch impregnation / firing process is repeated several times, in which a carbon material molding obtained by heat-treating this precursor at 1000 ° C. or lower is impregnated with a binder pitch melted at 200 ° C. or lower and heat-treated at 1000 ° C. or lower. It was. Thereafter, the carbon molded body was heat-treated at 2600 ° C. in an inert atmosphere to obtain a graphitized molded body, and pulverized and classified to prepare a sample graphite material powder.
[0082]
The graphite material powder obtained at this time has a true density = 2.23 g / cm. Three Bulk specific gravity = 0.83g / cm Three , Average shape parameter Xave. = 10, Specific surface area = 4.4m 2 / G, average particle size = 31.2 μm, cumulative 10% particle size = 12.3 μm, cumulative 50% particle size = 29.5 μm, cumulative 90% particle size = 53.7 μm.
[0083]
A flat rectangular lithium ion secondary battery was produced in the same manner as in Example 1 except that this graphite material powder was used as the negative electrode material.
[0084]
Example 3
Similar to Example 2 except that a flat rectangular battery case with dimensions of width = 34 mm, A = 48 mm, B = 40 mm, C = 15 mm, D = 4 mm, E = 8.3 mm, F = 7.2 mm is used. A flat rectangular lithium ion secondary battery was produced.
[0085]
Example 4
Except for using a flat rectangular battery case with dimensions of width = 34 mm, A = 48 mm, B = 40 mm, C = 15 mm, D = 4 mm, E = 8.3 mm, F = 7.8 mm, as in Example 2. A flat rectangular lithium ion secondary battery was produced.
[0086]
Example 5
Similar to Example 2 except that a flat rectangular battery case with dimensions of width = 34 mm, A = 48 mm, B = 30 mm, C = 10 mm, D = 9 mm, E = 8.3 mm, F = 7.2 mm is used. A flat rectangular lithium ion secondary battery was produced.
[0087]
Example 6
Uses a flat rectangular battery case with dimensions of width = 34 mm, A = 48 mm, B = 12 mm, C = 6 mm, E = 8.3 mm, F = 6.8 mm and two convex portions D1 = 9 mm and D2 = 25 mm A flat rectangular lithium ion secondary battery was produced in the same manner as in Example 2 except that.
Here, the two convex portions are arranged in the vertical direction of the battery, and D1 and D2 represent the distance between the end portion of each convex portion on the battery bottom side and the battery bottom side.
[0088]
Example 7
A flat rectangular lithium ion secondary battery was produced in the same manner as in Example 2 except that the thickness of the electrode element was G = 6.8 mm.
[0089]
Example 8
A flat rectangular lithium ion secondary battery was produced in the same manner as in Example 7 except that C = 8 mm (the area of the deformed portion (C) was 3% of the wide surface).
[0090]
Example 9
A flat rectangular lithium ion secondary battery was produced in the same manner as in Example 7 except that C = 3.2 mm (the area of the deformed portion (C) was 0.5% of the broad surface).
[0091]
Example 10
A flat rectangular lithium ion secondary battery was produced in the same manner as in Example 7 except that C = 20.4 mm (the area of the deformed portion (C) was 20% of the wide surface).
[0092]
Example 11
A flat rectangular lithium ion secondary battery was produced in the same manner as in Example 7, except that the deformed portion (C) was a square shape 7 mm × 7 mm (the area of the deformed portion (C) was 3% of the wide surface).
[0093]
Example 12
A flat rectangular lithium ion secondary battery as in Example 7, except that the deformed portion (C) has a rectangular shape of 2.9 mm × 2.9 mm (the area of the deformed portion (C) is 0.5% of the wide surface). Was made.
[0094]
Example 13
A flat rectangular lithium ion secondary battery was produced in the same manner as in Example 7 except that the deformed portion (C) had a square shape of 18 mm × 18 mm (the area of the deformed portion (C) was 20% of the wide surface).
[0095]
Comparative Example 1
A flat prismatic lithium ion secondary battery was produced in the same manner as in Example 1 except that a flat prismatic battery case having no projection was used.
[0096]
Comparative Example 2
A flat prismatic lithium ion secondary battery was produced in the same manner as in Example 2 except that a flat prismatic battery case having no projection was used.
[0097]
Comparative Example 3
Similar to Example 2 except that a flat rectangular battery case with dimensions of width = 34 mm, A = 48 mm, B = 30 mm, C = 10 mm, D = 9 mm, E = 8.3 mm, F = 8.1 mm is used. A flat rectangular lithium ion secondary battery was produced.
[0098]
Comparative Example 4
A flat rectangular lithium ion secondary battery was produced in the same manner as in Example 7 except that C = 2.4 mm (the area of the deformed portion (C) was 0.3% of the wide surface).
[0099]
Comparative Example 5
A flat rectangular lithium ion secondary battery was produced in the same manner as in Example 7 except that C = 25 mm (the area of the deformed portion (C) was 30% of the wide surface).
[0100]
Comparative Example 6
A flat rectangular lithium ion secondary battery as in Example 7, except that the deformed portion (C) is a rectangular shape of 2.2 mm × 2.2 mm (the area of the deformed portion (C) is 0.3% of the wide surface). Was made.
[0101]
Comparative Example 7
A flat rectangular lithium ion secondary battery was produced in the same manner as in Example 7 except that the deformed portion (C) was a square shape of 22 mm × 22 mm (the area of the deformed portion (C) was 30% of the wide surface).
[0102]
For each of Examples 1 to 13 and Comparative Examples 1 to 7 manufactured as described above, after charging with a constant current of 400 mA, a constant voltage of 4.2 V, and 5 hours, the battery was discharged to 2.75 V with a constant current of 400 mA. Initial capacity, coulomb efficiency at this time, and battery case thickness were measured. Moreover, after charging 4.2V, it preserve | saved at 90 degreeC and measured the battery case thickness. The results are shown in Table 1. The coulomb efficiency is a value of discharge capacity / charge capacity. The battery case thickness is the outer dimension of the top of the
[0103]
[Table 1]
[0104]
The flat rectangular non-aqueous electrolyte secondary battery using the battery case of the present invention has high battery initial capacity and coulomb efficiency, and even when stored at 90 ° C., the increase in thickness of the battery case is small, and high when stored at high temperatures. It turns out that reliability is obtained.
[0105]
That is, when looking at the battery thickness after the initial charge, the flat prismatic battery having no protrusions (Comparative Examples 1 and 2) has a thickness of 8.5 mm and 8.9 mm after the initial charge, whereas the protrusions It can be seen that in the flat rectangular battery case (Examples 1 to 13) having a battery thickness after initial charge is in the range of 8.2 to 8.4 mm, and the battery thickness hardly changes.
From this, it was confirmed that by using a flat rectangular battery case having convex portions, the increase in battery case thickness can be made smaller than that of a flat rectangular battery case having no convex portions.
[0106]
In addition, when looking at the battery thickness after storage at 90 ° C. for one day, the flat prismatic batteries without the protrusions (Comparative Examples 1 and 2) have a thickness of 9.0 mm and 9.4 mm after storage at 90 ° C. for one day. On the other hand, in the flat rectangular battery case (Examples 1 to 13) having a convex part, the battery thickness is in the range of 8.4 to 8.9 mm after storage at 90 ° C. for 1 day, and the change in the battery thickness is small. Understand.
From this, it was confirmed that by using a flat rectangular battery case having convex portions, the increase in battery case thickness can be made smaller than that of a flat rectangular battery case having no convex portions.
[0107]
On the other hand, FIG. 7 shows the relationship between the case thickness / electrode element thickness and the battery thickness for flat rectangular battery cases (Examples 1 to 7 and Comparative Example 3) having convex portions. The thickness in the case is a value obtained by subtracting the thickness (0.45 mm + 0.45 mm = 0.9 mm) from the value F shown in FIG. 6, and is a value before the electrode element is inserted.
[0108]
Here, regarding the battery thickness after initial charge, the battery thickness after initial charge is 8.2 to 8.8 in the case where the thickness in the case / electrode element thickness is in the range of 0.84 to 1.05 (Examples 1 to 7). On the other hand, when the thickness in the case / electrode element thickness is 1.09 (Comparative Example 3), the battery thickness is very thick at 8.7 mm.
From this, it can be seen that even in a flat rectangular battery case having a convex portion, when the thickness in the case / the thickness of the electrode element becomes 1.09, the increase in battery thickness increases.
[0109]
In addition, when the battery thickness after storage at 90 ° C. for 1 day is examined, the battery thickness after storage at 90 ° C. for 1 day is 8 in the case of the case thickness / electrode element thickness in the range of 0.84 to 1.05 (Examples 1 to 7). Whereas the thickness in the case / electrode element thickness is 1.09 (Comparative Example 3), the battery thickness is very large at 9.2 mm.
From this, it can be seen that even in a flat rectangular battery case having a convex portion, when the thickness in the case / the thickness of the electrode element becomes 1.09, the increase in battery thickness increases.
[0110]
As described above, the thickness in the case before element insertion in the direction perpendicular to the surface having the convex portion is preferably less than 1.09 times, more preferably 1.05 times or less the electrode element thickness.
[0111]
Furthermore, the case inner thickness / electrode element thickness is preferably 0.3 or more, and more preferably 0.5 or more.
If the thickness in the case / thickness of the electrode element is less than 0.3, the electrode element may be destroyed when the electrode element is placed in the battery case, and the capacity of the electrode element that can be accommodated in the battery case is reduced. This is because the energy volume density is reduced.
[0112]
In order to obtain the effect sufficiently in the present invention, the area of the deformed portion (C) is preferably set to a ratio of 0.5% to 20% of the wide surface.
[0113]
Here, looking at the battery thickness after the initial charge, if the area of the deformed portion (C) is less than 0.5% or more than 20% of the wide surface (Comparative Examples 4 to 7), 8.4 mm of Example 7 is obtained. Compared to 8.6 to 8.7 mm. Moreover, it turns out that thickness after 90
[0114]
Further, the shape of the deformed portion is preferably circular, and more preferably square.
As for the shape of the deformed portion, it can be seen that a square is more preferable than a quadrangle because a circular shape is thicker after initial charging and a 90 ° C / day storage battery thickness. (Examples 8 to 13)
[0115]
Note that the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various other configurations can be adopted without departing from the gist of the present invention.
[0116]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, the present invention is a battery having a specific shape, in which the battery has a flat shape such as a square, and has one or more protrusions on the surface (wide surface) having the largest area in the internal direction of the battery. The electrode element is inserted into the electrode element, the electrode element that expands by charging is suppressed by the spring back of the convex part, etc., and the ion transfer reaction is smooth by sufficiently adhering between the electrodes, and exhibits excellent battery characteristics, Even if the battery is exposed to a high temperature, the increase in thickness can be suppressed by the force such as the spring back of the convex portion, and a non-aqueous electrolyte secondary battery having high reliability and high energy density can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram showing an embodiment of a non-aqueous electrolyte secondary battery of the present invention.
FIG. 2 is a conceptual diagram for explaining an example of the non-aqueous electrolyte secondary battery of the present invention.
FIG. 3 is a conceptual diagram for explaining a conventional non-aqueous electrolyte secondary battery.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing one embodiment of the non-aqueous electrolyte secondary battery of the present invention.
FIG. 5 is a diagram showing a positive electrode, a negative electrode, and a separator used in the nonaqueous electrolyte secondary battery of the present invention.
FIG. 6 is a conceptual diagram showing a manufacturing process of the nonaqueous electrolyte secondary battery of the present invention.
FIG. 7 is a diagram showing a relationship between case thickness / electrode element thickness and battery thickness.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (5)
上記電池ケースの広幅面に設けられ、かつ内部方向に突き出た凸部を1または複数有し、
上記凸部の内部側面の形状が円形または四角形である電池ケースを使用する
ことを特徴とする非水電解液二次電池。A laminated electrode element in which a positive electrode and a negative electrode are insulated by a porous separator and a plurality of combinations of flat positive and negative electrodes are stacked, or an elliptical electrode element in which strip-like positive and negative electrodes are wound into an ellipse, and non- In a non-aqueous electrolyte secondary battery comprising a flat rectangular battery case containing at least an aqueous electrolyte,
Having one or a plurality of convex portions provided on the wide surface of the battery case and projecting inward;
A battery case in which the shape of the inner side surface of the convex portion is a circle or a rectangle is used.
上記電極素子厚みは、上記電池ケースの広幅面と平行に積層される積層式電極素子の、積層面に垂直な方向の厚みであり、または、
長径が上記広幅面と平行である楕円式電極素子の、短径方向の厚みである
ことを特徴とする請求項1記載の非水電解液二次電池。The thickness in the case before element insertion in the direction perpendicular to the surface having the convex part is a battery case in the range of 0.84 times or more and 1.05 times or less with respect to the electrode element thickness,
The electrode element thickness is a thickness of a stacked electrode element stacked in parallel with the wide surface of the battery case in a direction perpendicular to the stacked surface, or
The nonaqueous electrolyte secondary battery according to claim 1, wherein a major axis is a thickness in a minor axis direction of an elliptical electrode element parallel to the wide surface.
ことを特徴とする請求項1記載の非水電解液二次電池。A negative electrode made of a carbon material that can be doped / undoped with lithium ions, and a positive electrode made of Li x MO y (wherein M represents at least one of Co, Ni, Mn, Fe, Al, V, and Ti); The nonaqueous electrolyte secondary battery according to claim 1, comprising: an electrolyte solution.
ことを特徴とする請求項1記載の非水電解液二次電池。A negative electrode made of a graphite material that can be doped / undoped with lithium ions, and a positive electrode made of Li x MO y (wherein M represents at least one of Co, Ni, Mn, Fe, Al, V, and Ti). The nonaqueous electrolyte secondary battery according to claim 1, comprising: an electrolyte solution.
ことを特徴とする請求項1記載の非水電解液二次電池。A negative electrode made of a crystalline or amorphous metal oxide that can be doped / undoped with lithium ions, and Li x MO y (where M is at least one of Co, Ni, Mn, Fe, Al, V, and Ti) The non-aqueous electrolyte secondary battery according to claim 1, wherein the non-aqueous electrolyte secondary battery is composed of a positive electrode comprising
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