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JP3706534B2 - Polyester composite material - Google Patents

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JP3706534B2
JP3706534B2 JP2000293783A JP2000293783A JP3706534B2 JP 3706534 B2 JP3706534 B2 JP 3706534B2 JP 2000293783 A JP2000293783 A JP 2000293783A JP 2000293783 A JP2000293783 A JP 2000293783A JP 3706534 B2 JP3706534 B2 JP 3706534B2
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polyester
composite material
polyimide
layered silicate
acid
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリエステル中に膨潤性層状珪酸塩が均一に分散してなるガスバリア性が良好なポリエステル複合材料に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの熱可塑性ポリエステルは優れた耐熱性や機械的性質、耐薬品性などを有しているため、繊維、フィルム、樹脂などとして広範囲で使用されている。また、ポリマー単独では機会物性、耐熱性が不十分な場合、無機質充填剤を強化剤として用いることにより向上させる試みがなされている(例えば特開昭51-24653)。しかし機会物性、耐熱性を十分満足させるためには強化剤を大量に添加する必要があり、この場合強度や耐熱性は向上するものの、靭性や表面性が大きく低下しさらには比重が大きくなるという問題がある。この原因として、無機質充填材の分散不良及び分散粒子のサイズの大きさが考えられる。そこで最近になって無機質充填材を分子レベルで分散させることで、非常に少量の含有量で、高度の強靭性、強度、ガスバリア性、さらには熱安定性や難燃性を向上させる研究が盛んに行われている。ポリエステルの場合、この技術により透明性を失うことなく機械強度、耐熱性及びガスバリア性の向上が期待されるため、ガスバリア性フィルムやボトルへの用途が考えられる。上記無機質充填剤として膨潤性層状珪酸塩がある。膨潤性層状珪酸塩は厚さ1nmの単位層が数百枚程度積層をなしており、ポリマー中に均一に分散したとしても分子レベルで分散することはこれまで不可能であった。しかし、特開昭62-74957においてポリアミド中に4級アンモニウム塩で処理した膨潤性層状珪酸塩を分子レベルで分散させることが可能であることが報告され、その後ポリイミド(特開平4-33955,9-194723,9-208822)、エポキシ化合物(Chem.Mater.,5,1064(1994))、ポリスチレン(J.Am.Chem.Soc.,121,1615(1999)、ポリプロピレン(J.Appl.Polym.Sci.,63,137(1997)) においても同様な報告がなされてきた。しかし、ポリエステルにおいては特開平3-62846、7-166036、WO 99/03914に均一分散させる方法が開示されているが、ポリアミドの様に分子レベルでの均一分散は達成されていない。ポリエステルはポリアミドとは異なり分子鎖中にエステル結合やベンゼン環を有するという構造上の特性から、膨潤性層状珪酸塩を4 級アンモニウム塩で処理した程度では、分子レベルでの均一分散は達成されないことが考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の他の目的は、ポリエステル中に膨潤性層状珪酸塩を分子レベルで均一分散したガスバリア性が良好なポリエステル複合材料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、ポリエステルに相溶するポリイミドを4級アンモニウム塩処理された膨潤性層状珪酸塩の層間に導入することですることで、膨潤性層状珪酸塩がポリエステル中に分子レベルで均一分散することを見出した。
【0005】
すなわち本発明は、次のとおりである。
1.熱可塑性芳香族ポリエステルと、有機オニウムイオンで処理された膨潤性層状珪酸塩の層間にポリイミドを導入した粘土有機複合体とからなるポリエステル複合材料。
2.有機オニウムイオンが、4級アンモニウムイオンである上記のポリエステル複合材料。
3.4級アンモニウムイオンが下記式(1)で示される化合物である上記のポリエステル複合材料。
【0006】
【化3】

Figure 0003706534
【0007】
(式中、R1,R2,R3及びR4は、それぞれ独立に、炭素数1〜30のアルキル基またはポリエチレンオキサイド基である。)
4.膨潤性層状珪酸塩がスメクタイト系粘土鉱物または粘土有機複合体である上記のポリエステル複合材料。
5.ポリイミドが下記式(2)で表される繰り返し単位から主としてなる上記のポリエステル複合材料。
【0008】
【化4】
Figure 0003706534
【0009】
(式中、R5は炭素数6〜18の芳香族基、R6は炭素数6〜18脂肪族基または芳香族基である。)
6.熱可塑性芳香族ポリエステル0.5〜10重量%と、粘土有機複合体99.5〜90重量%とからなる上記のポリエステル複合材料。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明のポリエステル複合材料は、熱可塑性芳香族ポリエステルと、有機オニウムイオンで処理された膨潤性層状珪酸塩の層間にポリイミドを導入した粘土有機複合体とからなるものである。
【0011】
本発明で使用される膨潤性層状珪酸塩は、陽イオン交換能を有しさらに層間に水を取り込んで膨潤する性質を示す層状珪酸塩である。例えばスメクタイト系粘土鉱物、マイカ系粘土鉱物が挙げられる。該スメクタイト系粘土鉱物としてヘクトライト、サポナイト、スチブンサイト、バイデライト、モンモリロナイト又はこれらの天然または化学的に合成したもの、又これらの置換体、誘導体、あるいは混合物が挙げることができる。またマイカ系粘土鉱物としては、化学的に合成した層間に例えばLi,Naイオンを持った合成膨潤性マイカ叉はこれらの置換体、誘導体あるいは混合物が挙げることができる。
【0012】
本発明で使用される有機オニウムイオンは、下記式(1)
【0013】
【化5】
Figure 0003706534
【0014】
(式中、R1,R2,R3及びR4は、それぞれ独立に、炭素数1〜30のアルキル基またはポリエチレンオキサイド基である。)
の構造である4級アンモニウムイオンが好ましい。ここで、炭素数1〜30のアルキル基としては、炭素数1〜18のアルキル基が好ましい。
【0015】
本発明で使用される4級アンモニウムイオンの具体例として、ドデシルトリメチルアンモニムクロライド、テトラデシルトリメチルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロライド、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロライド、オレイルトリメチルアンモニウムクロライド、ジドデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジテトラデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジオクタデシルジメチルアンモニウムクロライド、ジオレイルジメチルアンモニウムクロライドドデシルジメチルベンジルアンモニムクロライド、テトラデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ヘキサデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、オレイルジメチルベンジルクロライド、ヒドロキシポリオキシエチレンドデシルジメチルアンモニウムクロライド、ヒドロキシポリオキシエチレンテトラデシルジメチルアンモニウムクロライド、ヒドロキシポリオキシ エチレンヘキサデシルジメチルアンモニウムクロライド、ヒドロキシポリオキシエチレンオクタデシルジメチルアンモニウムクロライド、ヒドロキシポリオキシエチレンオレイルジメチルアンモニウムクロライド、ジヒドロキシポリオキシエチレンドデシルメチルアンモニウムクロライド、ジヒドロキシポリオキシエチレンテトラデシルメチルアンモニウムクロライド、ジヒドロキシポリオキシエチレンヘキサデシルメチルアンモニウムクロライド、ジヒドロキシポリオキシエチレンオクタデシルメチルアンモニウムクロライド、ジヒドロキシポリオキシエチレンオレイルメチルアンモニウムクロライドが例示される。
【0016】
膨潤性層状珪酸塩の4 級アンモニウムイオンでの処理方法は、通常、膨潤性層状珪酸塩1重量部に対して、4 級アンモニウムイオン1〜10 重量部とを水中で混合した後、乾燥する。水の量は、膨潤性層状珪酸塩の1 〜100 倍である。また混合するときの温度は、30 ℃〜70 ℃であり、混合時間は0.5 〜2 時間が好ましい。乾燥条件としては、70 〜100 ℃で3日間常圧乾燥、2日間真空乾燥が好ましい。
【0017】
本発明で使用されるポリイミドは、有機溶剤への溶解性が良好なものが好ましい。例えば下記式(2)
【0018】
【化6】
Figure 0003706534
【0019】
(式中、R5は炭素数6〜18の芳香族基、R6は炭素数6〜18の脂肪族基または芳香族基である。)
で表される繰り返し単位から主としてなる構造のものを挙げることができる。R5としては例えば、C62、C124O等の4価の芳香族基が好ましい。R6としては例えば、C610、C1018等の2価の脂肪族基が好ましい。
【0020】
本発明に用いるポリイミドは、上記式(1)で表される繰り返し単位から主としてなるが、溶解性等を阻害しない範囲で、他の繰り返し単位を少量(例えば30モル%以下、好ましくは20モル%以下)含んでもよい。
【0021】
本発明で使用されるポリイミドの原料モノマーとしては、公知のポリイミド原料であるすべての酸無水物及びジアミンが使用可能である。例えば、酸無水物としてはピロメリット酸二無水物、ビフェニルテトレカルボン酸二無水物、ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物が挙げられ、ジアミンとしてはイソフォロンジアミン、1,10-ジアミノデカン、1,12-ジアミノドデカンが挙げられる。これらを単独重合もしくは共重合して有機溶剤に溶解するポリイミドを合成する。特にジアミンとしてイソフォロンジアミンを選択した場合、有機溶剤に対する溶解性が高い。
【0022】
重合条件としては、一例であるが、通常、酸無水物100モル%、ジアミン100モル%をN-メチルピロリドン、トルエン混合溶媒に溶解し脱水反応を行う。混合溶媒は、N-メチルピロリドン:トルエン=1:1〜5:1(v/v)でジアミン1重量部に対し、2〜5 重量部であることが好ましい。また、反応温度は40〜60 ℃で1 時間、170 〜200 ℃で2〜5 時間行う。反応後は、貧溶媒により再沈殿を行い、70 〜100 ℃で1日真空乾燥を行う。
【0023】
また重合度としては、通常n=10〜100であるが、好ましくはn=20〜50である。
【0024】
ポリイミドは、有機オニウムイオンで処理された膨潤性層状珪酸塩を、該ポリイミドを溶解した有機溶剤中にて処理することにより、該膨潤性層状珪酸塩の層間に効率的に導入することができる。具体的には、4級アンモニウム塩で処理された膨潤性層状珪酸塩1重量部に対して、ポリイミド1〜10 重量部とをハロゲン系炭化水素中で混合した後、乾燥する。膨潤性層状珪酸塩とポリイミドの量比は、好ましくは膨潤性層状珪酸塩1重量部に対しポリイミド1〜3重量部である。ハロゲン系炭化水素の量は、膨潤性層状珪酸塩の1 〜100 倍である。また混合するときの温度は、30 ℃〜70 ℃であり、混合時間は0.5 〜2 時間が好ましい。乾燥条件としては、70 〜100 ℃で1日真空乾燥が好ましい。
【0025】
ここで用いる有機溶剤としては、例えば芳香族系炭化水素類としてベンゼン、トルエン、エーテル類としてテトラヒドロフラン、アルコール類としてメタノール、エタノール、イソプロパノール、ハロゲン系炭化水素類としてクロロホルム、ジクロロメタン、その他にジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルフォキシド、N-メチルピロリドンなどが挙げられる。この中でもハロゲン系炭化水素類が、4 級アンモニウム塩で処理された膨潤性層状珪酸塩及びポリイミドと良く馴染む。従って、ポリイミドは4 級アンモニウム塩で処理された膨潤性層状珪酸塩に効率良く導入される。
【0026】
本発明では、上記のごとく4級アンモニウム塩で処理された膨潤性層状珪酸塩の層間にポリイミドが導入されて粘土有機複合体が形成される。
【0027】
本発明のポリエステル複合材料は、上記粘土有機複合体が熱可塑性芳香族ポリエステル中に均一に分散される。
【0028】
本発明で使用される熱可塑性芳香族ポリエステルは、特に限定はされるものではなく、以下のような原料モノマーから得られるものが挙げられる。原料モノマーとしては、公知のポリエステル原料であるすべてのジカルボン酸、ジカルボン酸エステル、ヒドロキシカルボン酸及びジオールが使用可能である。例えば、ジカルボン酸としてテレフタル酸、オルトフタル酸、クロルフタル酸、ニトロフタル酸、2,5-ナフタレンジカルボン酸、2,6-ナフタレンジカルボン酸、2,7-ナフタレンジカルボン酸、1,5-ナフタレンジカルボン酸、4,4′-ビフェニルジカルボン酸、2,2′-ビフェニルジカルボン酸、4,4′-ジフェニルエーテルジカルボン酸、4,4′-ジフェニルメタンジカルボン酸、4,4′-ジフェニルスルフォンジカルボン酸、4,4′-ジフェニルイソプロピリデンジカルボン酸、1,2-ビス(4-カルボキシフェノキシ)-エタン、5-ナトリウムスルホイソフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、シュウ酸、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジオン酸、オクタデカンジカルボン酸、ダイマー酸、マレイン酸及びフマル酸等の脂肪族ジカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸などの環状脂肪族ジカルボン酸などが挙げられる。ジカルボン酸エステルとしては、上記のジカルボン酸のメチルエステルが挙げられる。ヒドロキシカルボン酸としては、p-ヒドロキシ安息香酸、p-(ヒドロキシエトキシ安息香酸、6-ヒドロキシ-2-ナフトエ酸、4′-ヒドロキシ-ビフェニル-4-カルボン酸等の芳香族ヒドロキシカルボン酸などが挙げられる。
【0029】
ジオールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2,2-ジメチルプロパンジオール、ネオペンチルグリコール、1,5-ペンタジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,8-オクタンジオール、1,10-デカンジオール1,4-シクロヘキサンジメタノール、1,3-シクロヘキサンジメタノール、1,2-シクロヘキサンジメタノール、トリメチレングリコール、テトラメチレングリコール、ペンタメチレングリコール、オクタメチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ヒドロキノン、レゾルシノール、ビスフェノールA及び2,2-ビス(2′-ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンが挙げられる。
【0030】
エステル化反応の方法としては、ジカルボン酸エステル原料とジオール原料とを180〜250℃の温度で酢酸カルシウムなどのエステル交換触媒を用いて、アルコールを留出しながらエステル交換を行う。次に250 〜290 ℃で、二酸化ゲルマニウム、三酸化アンチモンなどの重合触媒を用いて0.5 mmHg以下の減圧下にてジオールを留出しながら、1〜5時間溶融重合を行い、熱可塑性芳香族ポリエステルを得る。
【0031】
上記熱可塑性芳香族ポリエステルの溶液粘度(フェノール/1,1',2,2'-テトラクロロエタン=60/40(重量比)溶媒に該ポリエステル濃度120 mg/10 mlで溶解し、35 ℃で測定)は好ましくは0.6〜1.2である。
【0032】
かかるポリエステルの具体例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリエチレンイソフタレート-テレフタレート共重合体、ポリブチレンイソフタレート-テレフタレート共重合体、ポリシクロヘキシレンジメチレンイソフタレート-テレフタレート共重合体などが挙げられる。
【0033】
本発明のポリエステル複合材料の製造方法は、ポリイミドを導入した膨潤性層状珪酸塩をポリエステル重合時に添加し均一分散させるか、もしくはポリエステルと溶融混錬または溶液分散により製造することができる。
【0034】
本発明のポリエステル複合材料における膨潤性層状化合物の含有率は、0.5 〜10 重量%であることが好ましく、特に1〜5 重量%であるとより高い分散性が得られる。
【0035】
また、本発明で言う分子レベルでの均一分散とはX線解析で測定した膨潤性層状珪酸塩の(001)面の底面反射に由来する回折ピークが消失することを意味する。つまり、膨潤性層状珪酸塩が一枚一枚層剥離しているかもしくは5 層以下の多層物が平行もしくはランダムに混在している状態を言う。
【0036】
本発明のポリエステル複合材料は、膨潤性層状珪酸塩の分散特性を妨げない範囲で、安定剤等の第三成分を含んでもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、ポリエステルに相溶するポリイミドを4級アンモニウム塩処理された膨潤性層状珪酸塩の層間に導入することで、膨潤性層状珪酸塩をポリエステル中に分子レベルで均一分散することを見出した点である。このポリイミド処理された膨潤性層状珪酸塩は、PET等ポリエステル中に分子レベルで均一分散し、ガスバリア性が向上する。そして、ポリエステルへの分散性は向上しかつ透明性を失うことなく機械強度、耐熱性の向上も期待されるため、ガスバリア性フィルムやボトルへの用途が考えられる。
【0038】
【実施例】
以下の実施例により、本発明の詳細を説明する。
実施例に使用した有機変性モンモリロナイトはクニミネ工業(株)、合成膨潤性マイカMAEはコープケミカル社、イソフォロンジアミンは東京化成(株)、ピロメリット酸二無水物は日本触媒(株)、無水フタル酸、ベンジルアルコール、トルエン、アセトン、ジクロロメタン、フェノール、1,1',2,2'-テトラクロロエタンは関東化学(株)、ジメチルテレフタレート、ジメチルナフタレート、エチレングリコールは東京化成(株)から購入した。
【0039】
<ポリイミド製造法>
イソフォロンジアミン2.55 g(0.015 mol)、ピロメリット酸2無水物3.16 g(0.0145 mol) をベンジルアルコール90 ml、トルエン10 mlからなる混合溶媒に溶解させ80 ℃で30 分間窒素下で攪拌した。その後、無水フタル酸0.148 g(0.001 mol)を添加し180 ℃で2 時間還流攪拌を行った。攪拌後、反応溶液にアセトン1 Lを加え沈殿物をろ取し、アセトンで2 回洗浄した後70 ℃で10 時間乾燥を行った。ポリイミドの重合度は1HNMRよりn=30であった。
【0040】
<ポリイミド粘土複合体▲1▼の製造>
有機変性モンモリロナイト1 g、ポリイミド3 gをジクロロメタン100 mlに溶解させ、30 ℃で8 時間攪拌を行った。攪拌後溶媒を留去し、ジクロロメタンで洗浄を行い、室温真空下で4 時間乾燥を行った。
【0041】
<ポリイミド粘土複合体▲2▼の製造>
有機変性モンモリロナイトに変わり、膨潤性マイカMAEを使用した以外▲1▼上記と同様にして製造した。
【0042】
<極限粘度測定>
ポリエステル複合材料をフェノール/1,1',2,2'-テトラクロロエタン=60/40(重量比)溶媒に溶解し、35 ℃で測定を行った。
【0043】
<膨潤性層状珪酸塩の層間距離測定>
膨潤性層状珪酸塩の層間距離は、広角X線解析装置( 理学電機(株)CN2155)を用い、ポリエステル複合材料の層状珪酸塩の(001)面の底面反射に由来する回折ピークより求めた。
【0044】
<酸素透過性試験>
膨潤性層状珪酸塩が分散したPETフィルムの酸素透過性試験はJIS K7126B法に従い、CON社製OX-TRAN10/50を用い23 ℃,0%RH条件下で行った。
【0045】
[実施例1]
ジメチルテレフタレート29 g(0.15 mol)、エチレングリコール18.6 g(0.3 mol)、ポリイミド粘土複合体▲1▼3.8 g(ポリエチレンテレフタレートに対し3 wt%)、テトラブトキシチタン0.01 gを仕込み190〜220 ℃でエステル交換を8 時間、270℃で重合を2 時間行った。重合後極限粘度を測定したところ0.98であった。ポリイミド粘土複合体の分散性についてはX線解析により行った。モンモリロナイトの面間隔変化(Å)に由来するピークの消失が確認され、ポリイミド粘土複合体の分子レベルでの均一分散が示唆された。
【0046】
[実施例2]
ジメチルナフタレート36.6 g(0.15 mol)、エチレングリコール18.6 g(0.3 mol)、ポリイミド粘土複合体▲1▼4.4 g(ポリエチレンナフタレートに対し3 wt%)、テトラブトキシチタン0.01 gを仕込み190〜220 ℃でエステル交換を8 時間、280 ℃で重合を2 時間行った。重合後極限粘度を測定したところ0.80であった。ポリイミド粘土複合体の分散性については実施例1と同様に行った。
【0047】
[実施例3]
ポリイミド粘土複合体▲1▼に代わり、ポリイミド粘土複合体▲2▼を使用した以外実施例1と同様に行った。
【0048】
[実施例4]
ポリイミド粘土複合体▲1▼に代わり、ポリイミド粘土複合体▲2▼を使用した以外実施例2と同様に行った。
【0049】
[比較例1]
ポリイミド粘土複合体▲1▼に代わり、有機変性粘土1.6 g(ポリエステルに対し3 wt%)を使用した以外は実施例1と同様に行った。
【0050】
[比較例2]
ポリイミド粘土複合体▲2▼に代わり、膨潤性マイカMAE1.6 g(ポリエステルに対し3 wt%)を使用した以外は実施例1と同様に行った。
【0051】
【表1】
Figure 0003706534
【0052】
[実施例5]
実施例1で得られたポリエステル複合体をフェノール /1,1',2,2'-テトラクロロエタン=6/4(重量比)混合溶媒に溶解し、テフロン板にキャストし80℃で1 時間熱風乾燥、24 時間真空乾燥を行い厚さ50μmのフィルムを得た。そして、酸素透過試験を行った。
【0053】
[比較例3]
PETフィルムを実施例5と同様にして作製し、酸素透過試験を行った。
【0054】
【表2】
Figure 0003706534
【0055】
実施例5及び比較例3より、PET中に膨潤性層状珪酸塩の層間ポリイミドが導入されてなる粘土有機複合体が分散することにより、PET単体に比べ酸素バリア性が非常に優れることがわかった。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a polyester composite material having good gas barrier properties in which swellable layered silicate is uniformly dispersed in polyester.
[0002]
[Prior art]
Thermoplastic polyesters such as polyethylene terephthalate (PET), polyethylene naphthalate (PEN), and polybutylene terephthalate (PBT) have excellent heat resistance, mechanical properties, chemical resistance, etc., so fibers, films, resins Widely used as such. Further, when the opportunity for physical properties and heat resistance are insufficient with a polymer alone, attempts have been made to improve it by using an inorganic filler as a reinforcing agent (for example, JP-A-51-24653). However, in order to fully satisfy the opportunity physical properties and heat resistance, it is necessary to add a large amount of reinforcing agent. In this case, the strength and heat resistance are improved, but the toughness and surface properties are greatly reduced and the specific gravity is increased. There's a problem. Possible causes of this are poor dispersion of the inorganic filler and the size of the dispersed particles. Therefore, recently, research to improve high toughness, strength, gas barrier properties, thermal stability and flame retardancy with a very small amount of content by dispersing inorganic fillers at the molecular level has been active. Has been done. In the case of polyester, since this technique is expected to improve mechanical strength, heat resistance and gas barrier properties without losing transparency, it can be used for gas barrier films and bottles. Examples of the inorganic filler include swellable layered silicate. The swellable layered silicate has a unit layer of about several hundreds of 1 nm thick, and it has not been possible to disperse it at the molecular level even if it is uniformly dispersed in the polymer. However, in JP-A-62-74957, it has been reported that a swellable layered silicate treated with a quaternary ammonium salt can be dispersed in a polyamide at a molecular level. Thereafter, polyimide (JP-A-4-33955,9 -194723, 9-208822), epoxy compound (Chem. Mater., 5, 1064 (1994)), polystyrene (J. Am. Chem. Soc., 121, 1615 (1999), polypropylene (J. Appl. Polym. Sci., 63, 137 (1997)), but a method for uniformly dispersing polyester is disclosed in JP-A-3-62846, 7-166036, and WO 99/03914. Uniform dispersion at the molecular level is not achieved, as in the case of polyesters, unlike polyamides, swellable layered silicates are quaternary ammonium salts because of their structural properties such as having ester bonds and benzene rings in the molecular chain. To the extent processed, uniform dispersion at the molecular level is achieved. Ikoto is considered.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Another object of the present invention is to provide a polyester composite material having a good gas barrier property in which a swellable layered silicate is uniformly dispersed in a polyester at a molecular level.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present inventors introduced a polyimide compatible with the polyester between the layers of the swellable layered silicate treated with the quaternary ammonium salt, so that the swelling layered silicate is uniformly dispersed in the polyester at the molecular level. I found out.
[0005]
That is, the present invention is as follows.
1. A polyester composite material comprising a thermoplastic aromatic polyester and a clay organic composite in which polyimide is introduced between layers of a swellable layered silicate treated with an organic onium ion.
2. The polyester composite material described above, wherein the organic onium ion is a quaternary ammonium ion.
3. Said polyester composite material whose quaternary ammonium ion is a compound shown by following formula (1).
[0006]
[Chemical 3]
Figure 0003706534
[0007]
(In the formula, R 1 , R 2 , R 3 and R 4 are each independently an alkyl group having 1 to 30 carbon atoms or a polyethylene oxide group.)
4). The polyester composite material described above, wherein the swellable layered silicate is a smectite clay mineral or a clay organic composite.
5. Said polyester composite material whose polyimide mainly consists of a repeating unit represented by following formula (2).
[0008]
[Formula 4]
Figure 0003706534
[0009]
(In the formula, R 5 is an aromatic group having 6 to 18 carbon atoms, and R 6 is an aliphatic group or aromatic group having 6 to 18 carbon atoms.)
6). The above polyester composite material comprising 0.5 to 10% by weight of a thermoplastic aromatic polyester and 99.5 to 90% by weight of a clay organic composite.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The polyester composite material of the present invention is composed of a thermoplastic aromatic polyester and a clay organic composite in which polyimide is introduced between layers of a swellable layered silicate treated with an organic onium ion.
[0011]
The swellable lamellar silicate used in the present invention is a lamellar silicate having a cation exchange ability and exhibiting a property of taking water between layers to swell. Examples thereof include smectite clay minerals and mica clay minerals. Examples of the smectite-based clay mineral include hectorite, saponite, stevensite, beidellite, montmorillonite, natural or chemically synthesized products thereof, substitution products, derivatives, and mixtures thereof. Examples of the mica-based clay mineral include synthetic swelling mica having a chemically synthesized layer between, for example, Li and Na ions, or a substitution product, derivative or mixture thereof.
[0012]
The organic onium ion used in the present invention is represented by the following formula (1):
[0013]
[Chemical formula 5]
Figure 0003706534
[0014]
(In the formula, R 1 , R 2 , R 3 and R 4 are each independently an alkyl group having 1 to 30 carbon atoms or a polyethylene oxide group.)
A quaternary ammonium ion having the following structure is preferred. Here, as a C1-C30 alkyl group, a C1-C18 alkyl group is preferable.
[0015]
Specific examples of the quaternary ammonium ion used in the present invention include dodecyltrimethylammonium chloride, tetradecyltrimethylammonium chloride, hexadecyltrimethylammonium chloride, octadecyltrimethylammonium chloride, oleyltrimethylammonium chloride, didodecyldimethylammonium chloride, di Tetradecyldimethylammonium chloride, dihexadecyldimethylammonium chloride, dioctadecyldimethylammonium chloride, dioleyldimethylammonium chloride dodecyldimethylbenzylammonium chloride, tetradecyldimethylbenzylammonium chloride, hexadecyldimethylbenzylammonium chloride, octadecyldimethyl Benzyl ammonium chloride, oleyl dimethyl benzyl chloride, hydroxy polyoxyethylene dodecyl dimethyl ammonium chloride, hydroxy polyoxyethylene tetradecyl dimethyl ammonium chloride, hydroxy polyoxyethylene hexadecyl dimethyl ammonium chloride, hydroxy polyoxyethylene octadecyl dimethyl ammonium chloride, hydroxy polyoxyethylene Oxyethylene oleyldimethylammonium chloride, dihydroxypolyoxyethylene dodecylmethylammonium chloride, dihydroxypolyoxyethylenetetradecylmethylammonium chloride, dihydroxypolyoxyethylenehexadecylmethylammonium chloride, dihydroxypolyoxyethyleneoctyl Decyl ammonium chloride, dihydroxy polyoxyethylene oleyl methyl ammonium chloride are exemplified.
[0016]
The treatment method of the swellable layered silicate with quaternary ammonium ions is usually performed by mixing 1 to 10 parts by weight of the swellable layered silicate with 1 to 10 parts by weight of quaternary ammonium ions in water and then drying. The amount of water is 1 to 100 times that of the swellable layered silicate. Moreover, the temperature at the time of mixing is 30 to 70 degreeC, and mixing time is 0.5 to 2 hours. Drying conditions are preferably 70 to 100 ° C. for 3 days at atmospheric pressure and 2 days for vacuum drying.
[0017]
The polyimide used in the present invention preferably has good solubility in an organic solvent. For example, the following formula (2)
[0018]
[Chemical 6]
Figure 0003706534
[0019]
(In the formula, R 5 is an aromatic group having 6 to 18 carbon atoms, and R 6 is an aliphatic group or aromatic group having 6 to 18 carbon atoms.)
The thing of the structure which mainly consists of the repeating unit represented by these can be mentioned. R 5 is preferably a tetravalent aromatic group such as C 6 H 2 or C 12 H 4 O. R 6 is preferably a divalent aliphatic group such as C 6 H 10 or C 10 H 18 .
[0020]
The polyimide used in the present invention is mainly composed of the repeating unit represented by the above formula (1), but other repeating units are contained in a small amount (for example, 30 mol% or less, preferably 20 mol%) as long as the solubility is not impaired. The following may also be included.
[0021]
As the raw material monomer for the polyimide used in the present invention, all acid anhydrides and diamines which are known polyimide raw materials can be used. For example, pyromellitic dianhydride, biphenyltetrecarboxylic dianhydride, and benzophenone tetracarboxylic dianhydride can be used as the acid anhydride. Isophorone diamine, 1,10-diaminodecane, 1,12 -Diaminododecane. These are homopolymerized or copolymerized to synthesize polyimide that is dissolved in an organic solvent. In particular, when isophorone diamine is selected as the diamine, the solubility in organic solvents is high.
[0022]
The polymerization conditions are an example. Usually, 100 mol% of an acid anhydride and 100 mol% of a diamine are dissolved in a mixed solvent of N-methylpyrrolidone and toluene to perform a dehydration reaction. The mixed solvent is preferably 2 to 5 parts by weight with respect to 1 part by weight of diamine in N-methylpyrrolidone: toluene = 1: 1 to 5: 1 (v / v). The reaction temperature is 40 to 60 ° C. for 1 hour and 170 to 200 ° C. for 2 to 5 hours. After the reaction, reprecipitation is performed with a poor solvent, and vacuum drying is performed at 70 to 100 ° C. for 1 day.
[0023]
The degree of polymerization is usually n = 10 to 100, preferably n = 20 to 50.
[0024]
The polyimide can be efficiently introduced between the layers of the swellable layered silicate by treating the swellable layered silicate treated with the organic onium ion in an organic solvent in which the polyimide is dissolved. Specifically, 1 to 10 parts by weight of polyimide is mixed with 1 part by weight of a swellable layered silicate treated with a quaternary ammonium salt in a halogenated hydrocarbon and then dried. The amount ratio of the swellable layered silicate to the polyimide is preferably 1 to 3 parts by weight of polyimide with respect to 1 part by weight of the swellable layered silicate. The amount of the halogenated hydrocarbon is 1 to 100 times that of the swellable layered silicate. Moreover, the temperature at the time of mixing is 30 to 70 degreeC, and mixing time is 0.5 to 2 hours. As drying conditions, vacuum drying at 70 to 100 ° C. for 1 day is preferable.
[0025]
Examples of the organic solvent used herein include benzene, toluene as aromatic hydrocarbons, tetrahydrofuran as ethers, methanol, ethanol, isopropanol as alcohols, chloroform, dichloromethane as halogenated hydrocarbons, dimethylformamide, dimethyl Examples include acetamide, dimethyl sulfoxide, and N-methylpyrrolidone. Of these, halogenated hydrocarbons are well compatible with swellable layered silicates and polyimides treated with quaternary ammonium salts. Therefore, the polyimide is efficiently introduced into the swellable layered silicate treated with the quaternary ammonium salt.
[0026]
In the present invention, a clay organic composite is formed by introducing polyimide between the layers of the swellable layered silicate treated with the quaternary ammonium salt as described above.
[0027]
In the polyester composite material of the present invention, the clay organic composite is uniformly dispersed in the thermoplastic aromatic polyester.
[0028]
The thermoplastic aromatic polyester used in the present invention is not particularly limited, and examples thereof include those obtained from the following raw material monomers. As the raw material monomer, all dicarboxylic acids, dicarboxylic acid esters, hydroxycarboxylic acids and diols which are known polyester raw materials can be used. For example, terephthalic acid, orthophthalic acid, chlorophthalic acid, nitrophthalic acid, 2,5-naphthalenedicarboxylic acid, 2,6-naphthalenedicarboxylic acid, 2,7-naphthalenedicarboxylic acid, 1,5-naphthalenedicarboxylic acid, 4 as dicarboxylic acids , 4'-biphenyldicarboxylic acid, 2,2'-biphenyldicarboxylic acid, 4,4'-diphenylether dicarboxylic acid, 4,4'-diphenylmethanedicarboxylic acid, 4,4'-diphenylsulfonedicarboxylic acid, 4,4'- Aromatic dicarboxylic acids such as diphenylisopropylidenedicarboxylic acid, 1,2-bis (4-carboxyphenoxy) -ethane, 5-sodium sulfoisophthalic acid, oxalic acid, succinic acid, adipic acid, suberic acid, azelaic acid, sebacic acid , Aliphatic dicarboxylic acids such as dodecanedioic acid, octadecanedicarboxylic acid, dimer acid, maleic acid and fumaric acid , And cyclic aliphatic dicarboxylic acids such as 1,4-cyclohexane dicarboxylic acid. Examples of the dicarboxylic acid ester include methyl esters of the above dicarboxylic acids. Examples of the hydroxycarboxylic acid include p-hydroxybenzoic acid, p- (hydroxyethoxybenzoic acid, 6-hydroxy-2-naphthoic acid, aromatic hydroxycarboxylic acid such as 4′-hydroxy-biphenyl-4-carboxylic acid), and the like. It is done.
[0029]
Examples of the diol include ethylene glycol, propylene glycol, 1,3-butanediol, 1,4-butanediol, 2,2-dimethylpropanediol, neopentyl glycol, 1,5-pentadiol, 1,6-hexanediol, 1,8-octanediol, 1,10-decanediol 1,4-cyclohexanedimethanol, 1,3-cyclohexanedimethanol, 1,2-cyclohexanedimethanol, trimethylene glycol, tetramethylene glycol, pentamethylene glycol, octa Methylene glycol, diethylene glycol, dipropylene glycol, hydroquinone, resorcinol, bisphenol A and 2,2-bis (2'-hydroxyethoxyphenyl) propane.
[0030]
As a method for the esterification reaction, the dicarboxylic acid ester raw material and the diol raw material are transesterified while distilling alcohol using a transesterification catalyst such as calcium acetate at a temperature of 180 to 250 ° C. Next, at 250 to 290 ° C., melt polymerization is carried out for 1 to 5 hours while distilling the diol under a reduced pressure of 0.5 mmHg or less using a polymerization catalyst such as germanium dioxide and antimony trioxide to obtain the thermoplastic aromatic polyester. obtain.
[0031]
Solution viscosity of the above thermoplastic aromatic polyester (phenol / 1,1 ', 2,2'-tetrachloroethane = 60/40 (weight ratio) dissolved in solvent at a concentration of 120 mg / 10 ml of the polyester, measured at 35 ° C) ) Is preferably 0.6 to 1.2.
[0032]
Specific examples of such polyester include polyethylene terephthalate (PET), polybutylene terephthalate, polycyclohexylene dimethylene terephthalate, polyethylene naphthalate, polybutylene naphthalate, polyethylene isophthalate-terephthalate copolymer, polybutylene isophthalate-terephthalate copolymer. Examples thereof include a polymer and a polycyclohexylenedimethylene isophthalate-terephthalate copolymer.
[0033]
The method for producing a polyester composite material of the present invention can be produced by adding a swellable layered silicate into which polyimide has been introduced at the time of polyester polymerization and uniformly dispersing, or by melt kneading or solution dispersion with polyester.
[0034]
The content of the swellable layered compound in the polyester composite material of the present invention is preferably 0.5 to 10% by weight, and higher dispersibility is particularly obtained when it is 1 to 5% by weight.
[0035]
Further, the uniform dispersion at the molecular level in the present invention means that the diffraction peak derived from the bottom reflection of the (001) plane of the swellable layered silicate measured by X-ray analysis disappears. In other words, it refers to a state in which the swellable layered silicate is peeled off one by one or multiple layers of 5 layers or less are mixed in parallel or randomly.
[0036]
The polyester composite material of the present invention may contain a third component such as a stabilizer as long as the dispersion characteristics of the swellable layered silicate are not disturbed.
[0037]
【The invention's effect】
According to the present invention, it is possible to uniformly disperse the swellable layered silicate at the molecular level in the polyester by introducing a polyimide compatible with the polyester between the layers of the swellable layered silicate treated with the quaternary ammonium salt. This is the point I found. This polyimide-treated swellable layered silicate is uniformly dispersed at a molecular level in polyester such as PET, and gas barrier properties are improved. And since the dispersibility to polyester is improved and improvement in mechanical strength and heat resistance is also expected without losing transparency, it can be used for gas barrier films and bottles.
[0038]
【Example】
The following examples illustrate the details of the present invention.
The organically modified montmorillonite used in the examples is Kunimine Kogyo Co., Ltd., synthetic swelling mica MAE is Corp Chemical Co., isophorone diamine is Tokyo Kasei Co., Ltd., pyromellitic dianhydride is Nippon Shokubai Co., Ltd., phthalic anhydride Acid, benzyl alcohol, toluene, acetone, dichloromethane, phenol, 1,1 ', 2,2'-tetrachloroethane were purchased from Kanto Chemical Co., Inc., dimethyl terephthalate, dimethyl naphthalate, and ethylene glycol from Tokyo Chemical Industry Co., Ltd. .
[0039]
<Polyimide production method>
2.55 g (0.015 mol) of isophoronediamine and 3.16 g (0.0145 mol) of pyromellitic dianhydride were dissolved in a mixed solvent consisting of 90 ml of benzyl alcohol and 10 ml of toluene and stirred at 80 ° C. for 30 minutes under nitrogen. Thereafter, 0.148 g (0.001 mol) of phthalic anhydride was added, and the mixture was refluxed and stirred at 180 ° C. for 2 hours. After stirring, 1 L of acetone was added to the reaction solution, the precipitate was collected by filtration, washed twice with acetone, and then dried at 70 ° C. for 10 hours. The degree of polymerization of polyimide was n = 30 from 1 HNMR.
[0040]
<Production of polyimide clay composite (1)>
1 g of organically modified montmorillonite and 3 g of polyimide were dissolved in 100 ml of dichloromethane and stirred at 30 ° C. for 8 hours. After stirring, the solvent was distilled off, washed with dichloromethane, and dried under vacuum at room temperature for 4 hours.
[0041]
<Manufacture of polyimide clay composite (2)>
Instead of organically modified montmorillonite, it was produced in the same manner as described above except that swellable mica MAE was used.
[0042]
<Intrinsic viscosity measurement>
The polyester composite material was dissolved in a phenol / 1,1 ′, 2,2′-tetrachloroethane = 60/40 (weight ratio) solvent and measured at 35 ° C.
[0043]
<Measurement of interlayer distance of swellable layered silicate>
The interlayer distance of the swellable layered silicate was determined from the diffraction peak derived from the bottom reflection of the (001) plane of the layered silicate of the polyester composite material using a wide-angle X-ray analyzer (Rigaku Corporation CN2155).
[0044]
<Oxygen permeability test>
The oxygen permeability test of the PET film in which the swellable layered silicate was dispersed was performed under conditions of 23 ° C. and 0% RH using OX-TRAN10 / 50 manufactured by CON in accordance with JIS K7126B method.
[0045]
[Example 1]
Dimethyl terephthalate 29 g (0.15 mol), ethylene glycol 18.6 g (0.3 mol), polyimide clay composite (1) 3.8 g (3 wt% with respect to polyethylene terephthalate), tetrabutoxy titanium 0.01 g, and ester at 190-220 ° C The polymerization was carried out for 8 hours at 270 ° C. for 2 hours. After the polymerization, the intrinsic viscosity was measured and found to be 0.98. The dispersibility of the polyimide clay composite was determined by X-ray analysis. The disappearance of the peak derived from the change in interplanar spacing (Å) of montmorillonite was confirmed, suggesting uniform dispersion of the polyimide clay complex at the molecular level.
[0046]
[Example 2]
Dimethyl naphthalate 36.6 g (0.15 mol), ethylene glycol 18.6 g (0.3 mol), polyimide clay composite (1) 4.4 g (3 wt% with respect to polyethylene naphthalate) and tetrabutoxy titanium 0.01 g were charged at 190 to 220 ° C. The transesterification was conducted for 8 hours and at 280 ° C. for 2 hours. After the polymerization, the intrinsic viscosity was measured and found to be 0.80. The dispersibility of the polyimide clay composite was the same as in Example 1.
[0047]
[Example 3]
The same procedure as in Example 1 was conducted except that the polyimide clay composite (2) was used instead of the polyimide clay composite (1).
[0048]
[Example 4]
The same procedure as in Example 2 was performed except that the polyimide clay composite (2) was used instead of the polyimide clay composite (1).
[0049]
[Comparative Example 1]
The same procedure as in Example 1 was conducted except that 1.6 g of organically modified clay (3 wt% based on polyester) was used instead of the polyimide clay composite (1).
[0050]
[Comparative Example 2]
The same procedure as in Example 1 was performed except that 1.6 g of swellable mica MAE (3 wt% based on polyester) was used instead of the polyimide clay composite (2).
[0051]
[Table 1]
Figure 0003706534
[0052]
[Example 5]
The polyester composite obtained in Example 1 was dissolved in a phenol / 1,1 ′, 2,2′-tetrachloroethane = 6/4 (weight ratio) mixed solvent, cast on a Teflon plate, and heated with hot air at 80 ° C. for 1 hour. Drying and vacuum drying for 24 hours gave a film having a thickness of 50 μm. Then, an oxygen permeation test was performed.
[0053]
[Comparative Example 3]
A PET film was produced in the same manner as in Example 5, and an oxygen permeation test was performed.
[0054]
[Table 2]
Figure 0003706534
[0055]
From Example 5 and Comparative Example 3, it was found that the dispersion of the clay organic composite in which the interlayer polyimide of the swellable layered silicate was introduced into the PET, the oxygen barrier property was very excellent compared with the PET alone. .

Claims (6)

熱可塑性芳香族ポリエステルと、有機オニウムイオンで処理された膨潤性層状珪酸塩の層間にポリイミドを導入した粘土有機複合体とからなるポリエステル複合材料。A polyester composite material comprising a thermoplastic aromatic polyester and a clay organic composite in which polyimide is introduced between layers of a swellable layered silicate treated with an organic onium ion. 有機オニウムイオンが、4級アンモニウムイオンである請求項1記載のポリエステル複合材料。The polyester composite material according to claim 1, wherein the organic onium ion is a quaternary ammonium ion. 4級アンモニウムイオンが下記式(1)で示される化合物である請求項1または2記載のポリエステル複合材料。
Figure 0003706534
(式中、R1,R2,R3及びR4は、それぞれ独立に、炭素数1〜30のアルキル基またはポリエチレンオキサイド基である。)
The polyester composite material according to claim 1 or 2, wherein the quaternary ammonium ion is a compound represented by the following formula (1).
Figure 0003706534
(In the formula, R 1 , R 2 , R 3 and R 4 are each independently an alkyl group having 1 to 30 carbon atoms or a polyethylene oxide group.)
膨潤性層状珪酸塩がスメクタイト系粘土鉱物または粘土有機複合体である請求項1〜3のいずれかに記載のポリエステル複合材料。The polyester composite material according to any one of claims 1 to 3, wherein the swellable layered silicate is a smectite clay mineral or a clay organic composite. ポリイミドが下記式(2)で表される繰り返し単位から主としてなる請求項1〜4のいずれかに記載のポリエステル複合材料。
Figure 0003706534
(式中、R5は炭素数6〜18の芳香族基、R6は炭素数6〜18脂肪族基または芳香族基である。)
The polyester composite material according to any one of claims 1 to 4, wherein the polyimide mainly comprises a repeating unit represented by the following formula (2).
Figure 0003706534
(Wherein R 5 is an aromatic group having 6 to 18 carbon atoms, and R 6 is an aliphatic group or aromatic group having 6 to 18 carbon atoms.)
熱可塑性芳香族ポリエステル0.5〜10重量%と、粘土有機複合体99.5〜90重量%とからなる請求項1〜5のいずれかに記載のポリエステル複合材料。The polyester composite material according to any one of claims 1 to 5, comprising 0.5 to 10% by weight of a thermoplastic aromatic polyester and 99.5 to 90% by weight of a clay organic composite.
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