JP3795596B2 - 現像装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真などの静電潜像を現像するために用いられる現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の現像装置には、キャリアとトナーからなる二成分現像剤を用いるものがある。
現像容器内には、第1および第2の攪拌搬送手段としての第1および第2のスクリュが配設され、これら第1および第2のスクリュの回転により、第1および第2のスクリュ間で現像剤を循環的に攪拌搬送し、これにより、トナーを帯電させて現像ローラへ送るようになっている。
【0003】
ところで、カラー記録の場合、従来のモノクロ記録に比べ、画像の特性上、画像部分の面積比率が高く、トナーの消費量が多い。
したがって、トナーを大量に補給し、さらに、十分に現像させ得るだけの帯電量を与える必要がある。
【0004】
一方、カラー装置の小型化や高速化が同時に要求されている。
高速化に対しては、公知のタイプとして感光体が水平方向に並んだ4連タンデム方式のものが考えられている。
【0005】
この4連タンデム方式の場合、感光体ドラム間の間隔を縮めることで、装置を小さくすることができる。しかし、補給されたトナーを現像剤に十分に混合させるためには、十分な現像剤の容量が必要になる。
このことから、現像剤容量を確保するため、第1および第2のスクリュを上下に配置して現像器内の容積を大きくするなどの手段もとられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1および第2のスクリューを上下に配置しただけでは、補給されたトナーをキャリヤと十分に混合して帯電するための搬送路が十分に確保できず、帯電の不十分なトナーが存在し、濃度むらや画像上のかぶりトナー飛散などが発生しやすかった。
【0007】
特に、トナーが大量に補給された場合は顕著であった。
そこで、本発明は、現像装置において、現像剤の搬送経路を十分に確固できなくても、補給トナーと現像剤との混合、帯電を十分に行い画像の濃度むらや、かぶり、トナー飛散などが発生しないようにした現像装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するため、請求項1記載のものは、被現像部にトナーとキャリヤとからなる現像剤を供給する現像剤供給手段と、この現像剤供給手段の近傍に設けられ、現像剤を第1の方向に攪拌搬送しながら前記現像剤供給手段に供給する第1の攪拌搬送手段と、この第1の攪拌搬送手段の下方に設けられ、前記第1の攪拌搬送手段から搬出されて落下される現像剤を受けて該現像剤を前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に攪拌搬送したのち、上方へ搬送して前記第1の攪拌搬送手段に送る第2の攪拌搬送手段と、この第2の攪拌搬送手段の前記第1の攪拌搬送手段から落下される現像剤を受ける部位よりも第2の攪拌搬送手段の現像剤搬送方向上流側にトナーを補給するトナー補給手段とを具備する。
【0010】
請求項3記載のものは、被現像部にトナーとキャリヤとからなる現像剤を供給する現像剤供給手段と、この現像剤供給手段の近傍に設けられ、現像剤を第1の方向に攪拌搬送しながら前記現像剤供給手段に供給する第1の攪拌搬送手段と、この第1の攪拌搬送手段の下方に設けられ、前記第1の攪拌搬送手段から搬出されて落下される現像剤を受けて該現像剤を前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に攪拌搬送する第2の攪拌搬送手段と、この第2の攪拌搬送手段によって搬送されてくる現像剤を上方へ搬送し、前記前記第1の攪拌搬送手段に送る送り手段と、前記第2の攪拌搬送手段の前記第1の攪拌搬送手段から落下される現像剤を受ける部位よりも第2の攪拌搬送手段の現像剤搬送方向上流側にトナーを補給するトナー補給手段とを具備する。
【0013】
請求項4記載のものは、被現像部にトナーとキャリヤとからなる現像剤を供給する第1のマグネットローラと、この第1のマグネットローラの近傍に設けられ、現像剤を第1の方向に攪拌搬送しながら前記第1のマグネットローラに供給する第1の攪拌搬送手段と、この第1の攪拌搬送手段の下方に設けられ、前記第1の攪拌搬送手段から搬出されて落下される現像剤を受けて該現像剤を前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に攪拌搬送する第2の攪拌搬送手段と、この第2の攪拌搬送手段によって搬送されてくる現像剤を上方へ搬送し、前記前記第1の攪拌搬送手段に送る第2のマグネットローラと、前記第2の攪拌搬送手段の前記第1の攪拌搬送手段から落下される現像剤を受ける部位よりも第2の攪拌搬送手段の現像剤搬送方向上流側にトナーを補給するトナー補給手段とを具備する。
【0015】
本発明は、第2の攪拌搬送手段の第1の攪拌搬送手段から落下される現像剤を受ける部位の上流側にトナー補給手段によりトナーを補給することにより、第1の攪拌搬送手段から落下される重量のある現像剤を軽い補給トナーの上方から落下させ、これにより、現像剤と補給トナーの混合効率を向上できるようにする。
【0016】
また、第2の攪拌搬送手段の現像剤供給手段(第1のマグネットローラ)への現像剤供給終了部位の下流側にトナー補給手段によりトナーを補給することにより、補給トナーの攪拌搬送距離を増大させて現像剤との攪拌混合効率を向上できるようにする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図1〜図4に示す一実施の形態を参照して説明する。
図2は4連タンデム方式のカラー電子複写装置の内部構成を示すものである。図中1は装置本体で、この装置本体1の上面部の原稿載置台1aには原稿を自動送りする原稿自動送り装置2が設けられている。
【0018】
装置本体1内の上部側には前記原稿を露光するための原稿スキャナ部5が設けられている。このスキャナ部5は第1および第2のキャリッジ6,7を移動自在に備え、第1のキャリッジ6には原稿に光を照射する露光ランプ8および原稿から反射される反射光を反射させる第1の反射ミラー9が配設されている。第2のキャリッジ7には前記第1の反射ミラー9から反射される反射光を反射させて所定方向に導く第2および第3の反射ミラー10,11が配設されている。第3の反射ミラー11によって反射される反射光の光路中には光学レンズ13および光電変換素子14が配設されている。
【0019】
装置本体1内の略中央部には像を担持する被現像部としての感光体ドラム31a〜31dが用紙の搬送方向に亘って複数個(4個)回転自在に配設されている。
【0020】
これら感光体ドラム31a〜31dの周囲部にはそれぞれその回転方向に沿って順次、ドラム表面を均一に帯電させる帯電チャージャー32、ドラム上の潜像を現像する現像器34、ドラム上の顕像を用紙に転写させる転写器35、さらに、残留トナーを除去するクリーナ36が配設されている。
【0021】
また、装置本体1内には画像情報に応じたレーザ光を発光するレーザ光走査ユニット(図示しない)が設けられ、このレーザ光走査ユニットから発光されたレーザ光は感光体ドラム31a〜31dにそれぞれ導かれて照射され、静電潜像が形成されるようになっている。
【0022】
感光体ドラム31a〜31dの下部側には用紙搬送路16が略水平状態に設けられている。この用紙搬送路16中には用紙の搬送方向に沿って順次、用紙を供給する給紙ローラ21、用紙を整位するレジストローラ22、顕像を用紙に転写させる転写器35、用紙を搬送する搬送ベルト27、定着手段としての定着器18、送りローラ28および排紙ローラ30が配設されている。
【0023】
定着器18はヒートローラ18aとこのヒートローラ18aの下部側に圧接し用紙を加圧するプレスローラ18bとからなる。
装置本体1の一側部側には用紙を供給する給紙トレイ24が設けられ、他側部側には排紙ローラ30から排出される用紙を受ける排紙トレイ25が設けられている。
【0024】
しかして、画像形成時には、原稿載置台1a上に原稿を載置し、コピーボタン(図示しない)をオンする。
これにより、露光ランプ8が点灯して第1及び第2のキャリッジ6,7が走行され、原稿に光が走査される。この走査により原稿から反射する反射光は第1〜第3の反射ミラー9〜11、および光学レンズ13を介して光電変換素子14に受光され、光電変換される。この光電変換により、レーザ光走査ユニットから画像情報に応じたレーザ光が発光され、このレーザ光はポリゴンミーラにより走査され、この走査されるレーザ光は光学系を介して感光体ドラム31a〜31dに導かれて照射される。感光体ドラム31a〜31dの表面は、帯電チャージャー32…により一様に帯電されており、レーザ光の照射により、原稿の静電潜像が形成される。この静電潜像は感光体ドラム31a〜31dの回転により、現像器34…へ送られて対向し、各色のトナーが供給されることにより、カラー画像が形成される。
【0025】
一方、このときには、給紙トレイ24から給紙ローラ21の回転により、用紙が供給され、レジストローラ22で整位されてから、感光体ドラム31a〜31dと転写器35…間へ送られてカラー画像が転写される。この転写後、感光体ドラム31a〜31d上に残留したトナーはクリーナ36…により掻き落されてクリーニングされる。
【0026】
画像が転写された用紙は、搬送ベルト27の走行により、定着ローラ18に送られ、加熱されるとともに、加圧されて定着される。この画像が定着された用紙Pは排出ローラ30を介して排紙トレイ25に排出される。
【0027】
図1、図3および図4は現像器34を示すものである。
図1は現像器34を示す外観斜視図である。
現像器34は現像容器41を備え、この現像容器41内には、感光体ドラム31a〜31dに現像剤を供給する供給現像剤供給手段としてのマグネットローラ45が設けられ、このマグネットローラ45上にトナーの付着したキャリアが磁気力で付着する。マグネットローラ45は、内部にN極とS極が互いに隣に複数個配置され、現像バイアスが200〜300V印加される。
【0028】
現像容器41内の上部側には、第1の攪拌搬送手段としての上スクリュ部42が回転自在に設けられ、この上スクリュ部42の下方部には第2の攪拌搬送手段としての下スクリュ部43が回転自在に設けられている。現像剤は上スクリュ部42と下スクリュ部43の回転により、攪拌されながら循環搬送され、上スクリュ部42からマグネットローラ45に供給される。
【0029】
現像容器41内の一側部には上スクリュ部42と下スクリュ部43の端部を挿入させるとともに、下スクリュ部43によって搬送されてきた現像剤を上スクリュ部42へ送るための送り手段としての上搬送用のマグネットローラ55を収納するケーシング81が設けられている。現像容器41の他端部側の上面部には、トナーを下スクリュ部43へ補給するトナー補給手段としてのトナー補給ホッパ56が設けられている。
【0030】
図3は現像器34を示す正断面図である。
現像容器41内にはトナーとキャリヤからなる2成分現像剤Tが収容されている。トナー粒子としてはスチレンアクリルが用いられ、平均粒径はおよそ10μmで負帯電される。キャリア粒子は30〜100μmの鉄粉で磁性体である。現像容器41内にはマグネットローラ45上に付着した現像剤を均一な現像剤層とするドクターブレード46が設けられている。
【0031】
実用的なトナーとキャリアの混合による現像剤では、キャリア粒子上にほぼ1粒子層としてトナーが付着しており、マグネットローラ45と感光体ドラム31a〜31d間の現像ギャップに5〜20個のキャリア粒子が磁気力で連なり、ブラシの穂立ちを形成する。ブラシの穂立ちの先端部の現像剤が、感光体ドラム31a〜31d上の静電潜像面へトナー粒子を運び現像が行なわれる。
【0032】
図4は現像器34を示す側断面図である。
上スクリュ部42と下スクリュ部43との間には両者間を仕切る仕切部材としての仕切板48が設けられている。仕切板48の一端部側には下スクリュ部43の一端部側に対向し、現像剤Tを落下させる第1の開口部50、他端部側には下スクリュ部44の他端部側に対向する第2の開口部51が設けられている。
【0033】
上スクリュ部42の回転により、その一端部側から他端部側に向かってトナーとキャリヤが攪拌搬送されながら現像用マグネットローラ45に供給され、供給されなかったトナーとキャリヤは、第1の開口部50から下方へ落下される。このトナーとキャリヤは下スクリュ部43の一端部側に落下し、下スクリュ部43の回転により、他端部側に向かって攪拌搬送され、ついで、搬送用マグネットローラ55の回転により上部側へ送り込まれて第2の開口部51を介して上スクリュ部42に送られて搬送される。
【0034】
現像剤Tは、以後、順次同様にして循環的に攪拌搬送されて現像用マグネットローラ45に供給される。
この現像剤Tの供給により、トナーが消費されてトナー濃度が低下すると、トナー補給ホッパ56からトナーが補給される。
【0035】
ところで、トナー補給ホッパ56の補給管56aは現像容器41内に挿入されて下方に延出されている。そして、この補給管56aは、第1の開口部50から落下される現像剤Tを受ける下スクリュ部43の部位よりも上流側の部位に近接対向されている。
【0036】
トナーを補給する場合には、トナー補給ホッパ56の補給管56aから、矢印で示すように、下スクリュ部43に対し、該下スクリュ部43が第1の開口部50から落下される現像剤Tを受ける部位よりも上流側の部位に補給される。この補給されたトナーは下スクリュ部43の回転により搬送され、第1の開口部50の下方部に至と、第1の開口部50から矢印で示すように落下される現像剤Tと混合される。すなわち、軽い補給トナー上に重量のある現像剤が落下され、良好に混合されて攪拌搬送される。
【0037】
以後、上記したと同様に上スクリュ部42と下スクリュ部43間で現像剤Tが循環搬送されて、トナーとキャリアが接触、帯電され、上スクリュ部42の回転により、現像剤Tがマグネットローラ45に供給される。
【0038】
上記したように構成された現像器34を用いて画像特性の試験を行った。
試験方法はA3サイズに全面ベタ印字を連続20枚の出力を行ったのち、全面白の画像を出力し、かぶりを測定した。かぶりは色彩色差計により、白地の明度を測定した。この際、トナー補給はこの現像トナー量に相当する量を定量補給した。
【0039】
比較として従来のトナー補給(上スクリュ部42に対しトナーを補給する)による現像装置も同時に評価した。
従来の現像装置では、かぶり値が3%となり、かぶりが多いレベルであったのに対し、本発明による現像装置では、かぶり0.8%であり、問題ないレベルであった。
【0040】
さらに、印字率5%のA4サイズの画像を2万枚の出力試験を行った。比較の従来トナー補給方法による現像装置では、2万枚後に現像器周辺にトナー飛散による汚れが目立っていたが、本発明による装置では、トナー飛散が少なく、汚れが極めて少なかった。
【0041】
図5〜図8は本発明の第2の実施の形態を示すものである。
なお、上記した第1の実施の形態で示した部分と同一部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
【0042】
図5は現像器34を示す外観斜視図である。
この実施の形態では、現像剤は上スクリュ部42と下スクリュ部43の回転により、攪拌されながら循環搬送され、下スクリュ部43からマグネットローラ45に供給される。
【0043】
そして、トナー補給ホッパ56は第1の実施の形態とは逆の方向、すなわち、に上搬送用のマグネットローラ55のケーシング81側に設けられている。
図6は現像器34をマグネットローラ45部分から切断して示す断面図である。
【0044】
マグネットローラ45はφ20の円筒状のスリーブ69を備え、このスリーブ69内には磁石70を有している。磁石70はN1極、S1極、N2極、S2極、S3極を有して固定され、スリーブ69は回転自在に設けられている。
【0045】
下スクリュ43内の現像剤TはS2極の磁力により現像用のマグネットローラ45に引き付けられ、スリーブ69の回転でスリーブ69上をドクターブレード46まで搬送する。ドクターブレード46によりスリーブ69上の現像剤が薄層化され、N1極において感光体ドラム31a〜31d上の現像が行なわれる。現像後のスリーブ69上の現像剤TはS3極とS2極の間の磁力の最も弱いところ(0G)で剥離されて下スクリュ43内に搬送される。
【0046】
この現像剤Tの循環によりトナーが十分に供給された現像剤Tが現像用マグネットローラ45上を回転して、感光体ドラム31a〜31dの現像が行われる。図7は現像器34を上搬送用のマグネットローラ55部分から垂直に切断して示す断面図である。
【0047】
マグネットローラ55はφ20の円筒状のスリーブ62を備え、このスリーブ62の内部には磁石63を有している。磁石63はS2極(400G)、S1極(400G)、N2極(300G)を有して固定され、スリーブ62は回転自在に設けられている。
【0048】
マグネットローラ55は磁石63のS2極の位置で現像剤を下スクリュ部43内から磁力で引き付けてスリーブ62の回転で上方へ搬送する。そして、S1極とS2極の間の磁力の最も弱い位置で現像剤Tを上搬送マグネットローラ55の磁力からフリーにすることにより、上スクリュ42内に現像剤Tを搬送する。
【0049】
現像剤TはS2極とS1極の間で上下搬送マグネットローラ55から剥離されるために、S1極以降現像剤Tが搬送されることはなく、1回転して再び下スクリュ43へ搬送されることはないために、S2極で引き付けた現像剤Tはほとんどが上スクリュ42内に搬送される。
【0050】
図8は現像器34を示す側断面図である。
上スクリュ部42の回転により、その一端部側から他端部側に向かってトナーとキャリヤが攪拌搬送されたのち、第1の開口部50から下方へ落下される。このトナーとキャリヤは下スクリュ部43の一端部側に落下し、下スクリュ部43の回転により、他端部側に向かって攪拌搬送されながら、現像用のマグネットローラ45に供給される。供給されなかった現像剤Tは、搬送用マグネットローラ55の回転により上部側へ送り込まれて第2の開口部51を介して上スクリュ部42に送られる搬送される。以後、現像剤Tは順次同様に循環的に攪拌搬送されて現像用マグネットローラ45に供給される。
【0051】
この現像剤Tの供給により、トナーが消費されてトナー濃度が低下すると、トナー補給ホッパ56からトナーが補給される。
ところで、トナー補給ホッパ56の補給管56aはケーシング81内に挿入されて下方に延出されている。そして、この補給管56aは、下スクリュ部43における画像領域が終り、上搬送用のマグネットローラ55にさしかかる部位に延出されている。
【0052】
トナーを補給する場合には、トナー補給ホッパ56の補給管56aから、矢印で示すように、上搬送用のマグネットローラ55にさしかかる下スクリュ部43の部位に補給される。この補給されたトナーは下スクリュ部43の回転により現像剤Tと混合されて上搬送用のマグネットローラ55に送られ、このマグネットローラ55の回転により、第2の開口部51を介して上スクリュ部42へと搬送される。
【0053】
以後、同様に上スクリュ部42と下スクリュ部43間で現像剤Tが循環搬送されて、トナーとキャリアが接触、帯電され、下スクリュ部43の回転により、現像剤Tがマグネットローラ45に供給される。
【0054】
この実施の形態の現像器34を用いて、A3サイズの用紙に全面ベタ印字を連続20枚出力後に全面白の画像を出力し、かぶりを測定した。ただし、常温常湿環境下で行った。かぶりは0.8%であり、問題ないレベルであった。30℃、湿度80%の環境下でも、かぶりは1%であり、少ないレベルであった。
【0055】
比較として行った従来方式(上スクリュ部42にトナーを補給する)の現像装置では常温常湿環境下では、かぶりは1%と差し支えないレベルではあったものの、30℃、湿度80%の環境では、かぶりは4%に増え、かなり目立ってしまった。
【0056】
この実施の形態では、下スクリュ部43にトナーを補給することにより、トナーの撹拌工程路が長くなること、上搬送マグネットローラ55部分での撹拌作用が働き、トナーの帯電性が向上したと予想される。
【0057】
さらに、印字率5%のA4サイズの画像を2万枚の出力試験を行った。
比較の従来のトナー補給方法による現像装置に比べ、2万枚後での現像器周辺のトナー飛散による汚れが極めて少なく良好であった。
【0058】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、第2の攪拌搬送手段の前記第1の攪拌搬送手段から落下される現像剤を受ける部位の上流側にトナー補給手段によりトナーを補給するから、第1の攪拌搬送手段から落下される重量のある現像剤を軽い補給トナーの上方から落下させることができ、現像剤と補給トナーの混合効率を向上できる。
【0059】
また、第2の攪拌搬送手段の現像剤供給手段(第1のマグネットローラ)への現像剤供給終了部位の下流側にトナー補給手段によりトナーを補給するから、補給トナーの攪拌搬送距離を増大させて現像剤との攪拌混合効率を向上できる。
【0060】
したがって、現像器の容積を小さくした場合でも、補給されたトナーが現像剤に十分に混合、帯電され、画像上のかぶり、特にベタ画像などトナーを大量に消費した後の白地のかぶりや、多湿環境時のかぶり、多枚数画像出力時のトナー飛散が極めて少なく良好な画像が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である現像装置を示す外観斜視図。
【図2】4連タンデム方式のカラー電子写真複写装置を示す構成図。
【図3】現像装置を示す正断面図。
【図4】現像装置を示す側断面図。
【図5】本発明の第2の実施の形態である現像装置を示す外観斜視図。
【図6】現像装置を現像用マグネトローラから垂直に切断して示す断面図。
【図7】現像装置を上搬送用マグネトローラから垂直に切断して示す断面図。
【図8】現像装置を示す側断面図。
【符号の説明】
42…上スクリュ部(第1の攪拌搬送手段)
43…下スクリュ部(第2の攪拌搬送手段)
45…第1のマグネットローラ(現像剤供給手段)
31a〜31d…感光体ドラム(被現像部)
35…現像器
50…第1の開口部
51…第2の開口部
55…第2のマグネットローラ(送り手段)
56…トナー補給ホッパ(トナー補給手段)
62…スリーブ
63…マグネット
69…スリーブ
70…マグネット
Claims (4)
- 被現像部にトナーとキャリヤとからなる現像剤を供給する現像剤供給手段と、
この現像剤供給手段の近傍に設けられ、現像剤を第1の方向に攪拌搬送しながら前記現像剤供給手段に供給する第1の攪拌搬送手段と、
この第1の攪拌搬送手段の下方に設けられ、前記第1の攪拌搬送手段から搬出されて落下される現像剤を受けて該現像剤を前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に攪拌搬送したのち、上方へ搬送して前記第1の攪拌搬送手段に送る第2の攪拌搬送手段と、
この第2の攪拌搬送手段の前記第1の攪拌搬送手段から落下される現像剤を受ける部位よりも第2の攪拌搬送手段の現像剤搬送方向上流側にトナーを補給するトナー補給手段と、
を具備することを特徴とする現像装置。 - 前記トナー補給手段は前記第1の攪拌搬送手段の上方に配置されたトナー収容室と、前記第1の搬送手段の前記現像剤供給手段に対向する側と反対側を通って前記第2の搬送手段に連通するトナー補給管とからなることを特徴とする請求項1記載の現像装置。
- 被現像部にトナーとキャリヤとからなる現像剤を供給する現像剤供給手段と、
この現像剤供給手段の近傍に設けられ、現像剤を第1の方向に攪拌搬送しながら前記現像剤供給手段に供給する第1の攪拌搬送手段と、
この第1の攪拌搬送手段の下方に設けられ、前記第1の攪拌搬送手段から搬出されて落下される現像剤を受けて該現像剤を前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に攪拌搬送する第2の攪拌搬送手段と、
この第2の攪拌搬送手段によって搬送されてくる現像剤を上方へ搬送し、前記前記第1の攪拌搬送手段に送る送り手段と、
前記第2の攪拌搬送手段の前記第1の攪拌搬送手段から落下される現像剤を受ける部位よりも第2の攪拌搬送手段の現像剤搬送方向上流側にトナーを補給するトナー補給手段と、
を具備することを特徴とする現像装置。 - 被現像部にトナーとキャリヤとからなる現像剤を供給する第1のマグネットローラと、
この第1のマグネットローラの近傍に設けられ、現像剤を第1の方向に攪拌搬送しながら前記第1のマグネットローラに供給する第1の攪拌搬送手段と、
この第1の攪拌搬送手段の下方に設けられ、前記第1の攪拌搬送手段から搬出されて落下される現像剤を受けて該現像剤を前記第1の方向とは逆方向である第2の方向に攪拌搬送する第2の攪拌搬送手段と、
この第2の攪拌搬送手段によって搬送されてくる現像剤を上方へ搬送し、前記前記第1の攪拌搬送手段に送る第2のマグネットローラと、
前記第2の攪拌搬送手段の前記第1の攪拌搬送手段から落下される現像剤を受ける部位よりも第2の攪拌搬送手段の現像剤搬送方向上流側にトナーを補給するトナー補給手段と、
を具備することを特徴とする現像装置。
Priority Applications (1)
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JP30626196A JP3795596B2 (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 現像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP30626196A JP3795596B2 (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 現像装置 |
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JPH10149024A JPH10149024A (ja) | 1998-06-02 |
JP3795596B2 true JP3795596B2 (ja) | 2006-07-12 |
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ID=17954955
Family Applications (1)
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JP30626196A Expired - Fee Related JP3795596B2 (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | 現像装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3795596B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8135314B2 (en) * | 2007-12-26 | 2012-03-13 | Ricoh Company, Limited | Developing device, process cartridge, and image forming apparatus, method of developing latent image |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4217671B2 (ja) | 2004-08-06 | 2009-02-04 | キヤノン株式会社 | 現像装置 |
-
1996
- 1996-11-18 JP JP30626196A patent/JP3795596B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8135314B2 (en) * | 2007-12-26 | 2012-03-13 | Ricoh Company, Limited | Developing device, process cartridge, and image forming apparatus, method of developing latent image |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10149024A (ja) | 1998-06-02 |
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