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JP3793535B2 - 一連のデータワードを変調信号に変換する方法 - Google Patents

一連のデータワードを変調信号に変換する方法 Download PDF

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Description

【0001】
1.技術分野
本発明は、事前に設定されたd、kコード規則を遵守しながら直流成分を抑制することができるデータ変調方法に関する。
【0002】
2.背景技術
データが伝送路を通して伝送される時または磁気ディスク、光ディスク、または光磁気ディスクのような記録媒体に記録される時、データは伝送または記録前に伝送路または記録媒体に適したコードに変調される。
【0003】
一般的にd、kコードで表示されるランレングス制限コードは、現在の磁気及び光学記録システムに広範囲で且つ成功裡に適用されている。前記コードと、そのコードを具現するための手段は、“大量データ格納システムのためのコード(Codes for Mass Data Storage Systems)"(ISBN90-74249-23-X,1999)という題の本でK.A.Schouhamer Imminkにより詳細に説明されている。
【0004】
ランレングス制限コードは、初期のNRZコードの延長であって、二進で記録された0は記録媒体でいかなる(磁束)変化も無いことを示し、二進の1は記録媒体で磁束がいずれか1方向から反対方向に遷移されたことを示している。
【0005】
d、kコードでは、上記記録規則の他に、連続するデータ‘1’の間(1と次の1の間)に少なくとも‘0’がd個だけ付加された状態を維持しなければならなず、かつ、連続するデータ‘1’間に‘0’がk個以下でなければならないという追加的な条件を有する。最初の条件は、一連の‘1’が連続的に記録される場合、再生されるパルス群により発生するシンボル間の干渉を除去するためのものであって、二番目条件は、PLL(Phase Lock Loop)を再生信号の遷移にロッキングさせることによって再生データからクロックを回復させるためのものである。
【0006】
もしも、‘1’が間に挿入されずに連続する‘0’のストリングがあまり長ければ、クロック再現PLLの同期がそれるようになる。例えば、2、7コードは、記録された‘1’の間に少なくとも2個の‘0’が存在し、記録された‘1’間に連続的な‘0’が7個を超過してはならないということを意味する。
【0007】
一連のエンコーディングされたビット列は、モジュロ2積分作動(modulo-2 intergration)を通して、ハイまたはロー信号値を有するビットセル(Bit Cell)で構成された変調信号に変換される。変換された変調信号で、ビット‘1’はハイからロー、またはその反対の変化を示し、ビット‘0’は、変調信号に変化が無いことを示す。
【0008】
データが伝送線路を通して伝送されたり、または記録媒体に記録される場合、前述したように、そのデータは伝送または記録前に、伝送線路または記録媒体に適したコードシーケンスに変調される。もしも変調されたコードシーケンスに直流成分が含まれる場合、ディスクドライバのサーボ制御で発生するトラックキングエラーのような様々なエラー信号が変動するようになったり、またはジッタが容易に発生するようになる。
【0009】
したがって、直流成分がない信号を使用しなければならないが、その第1の理由は、記録チャネルが低周波成分には通常的に応答しないためである。信号から低周波成分を抑制することは、信号がトラックに記録される光学的記録媒体から信号を読み出す時は非常に有利に作用する。これは連続するトラッキング制御が記録信号により妨害を受けないようにすることができるためである。
【0010】
そして、低周波成分を十分に抑制させれば、可聴ノイズが減少される改善されたトラックキングを遂行させることができる。このような多様な理由によって、変調されたシーケンスが可能な限り直流成分を含まないように多くの努力を傾けることが望ましい。
【0011】
変調されたシーケンスに直流成分が含まれることを防止するための方法としてDSV(Digital Sum Value)制御方法が既に提案されたことがある。DSVは、ビット列値に対して(このビット列はチャネルビット列のNRZI変調の結果である)1には+1を、0には−1を割り当てた状態で、加算することによって得られた値であって、一つのシーケンス列に含まれた直流成分を示す指示子になる。
【0012】
DSVを計算している値が実質的に定数になればこれは、信号の周波数スペクトラムに低周波成分が含まれていないことを意味する。DSV制御は一般的に標準d、kコードにより発生したシーケンスには適用されていない。標準d、kコードのためのDSV制御は、設定された時間のあいだ変調された以後のコード化ビット列のDSVを計算して、事前に設定された数のDSV制御ビットを、コード化ビット列に挿入することによってなされる。このとき、コード効率を改善するために、DSV制御ビットの数を可能な限り最も小さく選択することが望ましい。
【0013】
光学的または光磁気的記録媒体に記録し、且つそれから読み出すためにこのような信号を用いる例としては、米国特許4,501,000に記載されている。その明細書にはCDまたはMDに情報を記録するためのEFM(Eight to Fourteen Modulation)変調方式に対して詳細に記述されている。EFM変調信号は、8ビットの情報ワードを14ビットのコードワードに変調することによって得られる。そして連続するコードワード間には3ビットの結合ワードが挿入される。
【0014】
各々の14ビットコードワードは、2個の連続する‘1’間に、‘0’が少なくとも2個(d=2)、多くても10個(k=10)が挿入されるという条件を満足させなければならない。この条件を満足させるためにも、コードワード間に3ビットの結合ワードが用いられる。
【0015】
3ビットの結合ワードは、可能な8個(=2)の結合ワード中から4個の3ビット結合ワード、すなわち“001”、“010”、“000”、“100”のみを用いる。これは残り4個の3ビット結合ワード“111”、“011”、“101”、“110”がd=2の条件に反することになるためである。
【0016】
前記4個の使用可能な結合ワードにおいて、いくつかの選択可能なコードワードと結合ワードをつないで獲得されたビットストリングがd、k条件を満足して、それに相応するモジュロ2積分信号から、DSVの値が実質的に定数を維持させる一つが選択される。前記のような方式によって結合ワードを選択する場合、変調信号における低周波成分を最少化させることができる。
【0017】
記録媒体に対する情報の読出し及び記録速度の増加は相変わらず要求されている。しかし、記録速度を増やすためには、トラックキングメカニズムの高いサーボバンド幅が要求され、これは即記録信号において低周波成分が制限されなければならないさらに厳しい要件の満足を要求する。
【0018】
低周波成分を抑制することに対する改善は、トラックキングメカニズムからの可聴ノイズ発生を減らす長所も有するので、変調信号が低周波成分を含まないようにするための研究開発が要求されている実情である。
【0019】
3.発明の開示
本発明はデータを事前に設定されたd、kコード規則を遵守しながら記録する際に、直流成分を精密に抑制して、‘0’のストリングが長くなく、最小dランレングスが長くないシーケンスのデータコードを記録するコーディングシステムを提供することを目的にする。
【0020】
前記のような目的を達成するための本発明による一連のデータワードを変調信号に変換する方法は、入力されるデータワードに、異なるデジタルワードを付加して、複数のシーケンスを生成して、スクランブルされた複数のシーケンスを、事前に設定されたm/nコーディング比率によってd、k条件に符合するシーケンスに変調した後、その変調された各d、k条件適合シーケンスに対して、ビット内のデジタル合計の変動を計算してその最大変化値を算出し、その算出された最大変化値が予め指定された基準値を超過しないd、k条件適合シーケンスを選別して、選別されたシーケンスから算出された最大変換値が最小である一つのd、k条件適合シーケンスを、チャネル伝送または記録のためのシーケンスとして選択することを特徴とする。
【0021】
前記のような特徴を有する本発明による一連のデータワードを変調信号に変換する方法は、事前に定義されたd、kコード規則を遵守しながら直流成分をより精密に抑制して、同期パターンが含まれず、‘0’のストリングが長くなく、最小dランレングスが長くないシーケンスのデータコードを、光学的または光磁気的ディスクのような情報記録媒体に記録することができるようにする。さらに本発明による直流成分抑制方法はシーケンスの長さが増加することによって直流成分を著しく抑制する効果がある。
【0022】
5.発明を実施する為の最良の形態
図1は、本発明の実施形態によるエンコーディングシステムに対する構成図を示したものである。本エンコーディングシステムは、発生器20と選択器22を用いて、ユーザーデータ19を、d、k条件に適合したシーケンス23に変換する。このとき、変換されるシーケンス23には事前に定義された複数の副シーケンス(Sub Sequence)が完全に排除されたり、または低い確率で存在するようにする。d、k条件に適合したシーケンスは前置コーディング器24により低周波成分が抑制されたランレングス制限されたシーケンス25に変換される。
【0023】
図1に示したように、本エンコーディングシステムは発生器20を含む。その詳細ブロックを図2に示した。発生器20は、各データワード19に対してそのデータワードとそれぞれ異なるデジタルワードを相互に結合することによって複数の中間シーケンス41を発生させるオーグメンタ(Augmentor)40が含まれている。中間シーケンス41はデータワード19の前端、後端または中間の予め指定された位置にデジタルワードを配置させることによって簡単に生成することができる。
【0024】
また、発生器20には選択可能な多様なシーケンス21の選択セットを形成するために、中間シーケンス41を交互にスクランブルするスクランブラー42が含まれている。中間シーケンス41に異なるデジタルワードが含まれることは、望ましくは自己同期されたスクランブラー42が他のデジタルワードを有する各中間シーケンス41により初期化する効果を有する。したがって、選択シーケンス21は、一つのデータワード19に対して比較的良好なランダム性を有するデータになる。
【0025】
望ましくは、オーグメンタ40は、各データワード19に対して、長さrの可能なすべてのデジタルワードをデータワード19に結合することによって2個の中間シーケンス41を発生させる。このような方式で、選択シーケンス21の選択セットは最適なランダムになる。
【0026】
一方、図2は選択器22の詳細構成を示している。選択器22は、d、kエンコーダ50を含む。このd、kエンコーダ50は各々の選択シーケンス21をd、k条件適合シーケンス51に変換する。このために、選択シーケンス21はq個のmビット長さワードに区画される。これがd、kエンコーダによりq個のnビット長さワードに変換される。ここでnはmより大きく、d、kエンコーダ50はパラメータm=2、n=3、d=1、k=7、他にはm=1、n=2、d=2、k=7を有する標準類型でよい。
【0027】
望ましくは、エンコーディング効率を高めるために、エンコーダ50はm=9、n=13、d=1と定義されるパラメータを有することである。これに対する内容はまだ公開されない国際出願PCT/KR00/01292に記載されている。またエンコーダ50はm=6、n=11、d=2またはm=11、n=20、d=2のパラメータを有することができる。これに対する内容もまだ公開されない国際出願PCT/KR01/00359に記述されている。
【0028】
選択器22には、各選択可能なd、k条件適合シーケンス51に対して、同期パターン、‘0’が長いストリング、または変動Tminのランが長いストリングのような望ましくない副シーケンスが含まれているか否かを判断するための手段52が含まれている。もしこのような望ましくない副シーケンスが検出されると、判断回路52では、望ましくない副シーケンスと連係されているペナルティー、すなわち減点を計算する。
【0029】
選択器22には、また、各選択可能なd、k条件適合シーケンス51に対して、同期パターン、‘0’が長いストリング、または変動Tminのランが長いストリングのような望ましくない副シーケンスの頻度数と、そして選択シーケンス21が低周波成分に寄与する程度を判断する手段52が含まれる。
【0030】
前記判断手段52は、ペナルティーアルゴリズム規則によって、望ましいシーケンスには低い減点を与えて、望ましくないシーケンスには高い減点を与えるか、選択対象から除外させる。選択器22には、除外されない選択対象のシーケンスから最低の減点のd、k条件適合シーケンスを選択する手段54も含まれている。
【0031】
図4は、本発明によって、最低減点の選択可能なd、k条件適合シーケンス51を判断及び選択するために用いられた一般的な方法を説明するための構成図を示したものである。判断手段52は複数の計算機を含む。各計算機は、‘0’ランレングス60、事前に設定された同期パターンの発生62、変動Tminランレングス64、そして低周波成分66を並列に測定する。
【0032】
‘0’ランレングス判断基準は、一つの選択可能なd、k条件適合シーケンス51内で検出される連続的な‘0’(‘0’ランレングスという)の測定に用いられる。前述したように、シーケンスに長い期間の‘0’が続けば、ピットとランドのような記録特性が非常に長くなる。これによってミストラックキングとトラッキングエラーが頻繁に発生するようになる。
【0033】
Tmin計算機64は、連続されるTminのランレングス数を測定する。このTmin計算機64は最も短いT(Tmin)(d=1の場合では、‘01’、d=2の場合では、‘001’)が繰り返される程度によって減点を該当シーケンスに付与する。例えば、“0101010101...”または“001001001001...”などのシーケンスには高い減点を付与して後端の選択手段54で記録用シーケンスとして選択される確率を低くする。このように反復的なTminの回数に対する制限条件をMTR(Maximum Transition Run)条件という。
【0034】
同期計算機62は、選択可能なd、k条件適合シーケンス51に、事前に定まった同期パターンがあるかを検出する。実際に同期パターンが検出された場合、同期計算機62はそのd、k条件シーケンスにこれを識別するためのフラグを表示する。反対の場合にはフラグを表示しない。
【0035】
また、低周波成分計算機66は、選択可能なd、k条件適合シーケンス51の低周波成分を測定する。本発明の望ましい実施形態では計算機66はプリコーディング(Pre-Coding)デバイスを利用して選択可能なd、k条件適合シーケンス51に対するDSVを測定する。ところで、シーケンスが比較的長いビットになるように設定して用いることができるので、DSVの測定を行う際に、シーケンス端におけるDSV値(以下、‘SEDS:Sequence-End Digital Sum’と称する)を測定するとともに、シーケンスのランニングデジタル合計(RDS:Running Digital Sum)も一緒に計算する。
【0036】
RDSは、シーケンスの端におけるDSVを計算する方式と異なり、シーケンスのビットごとにDSVの値を計算することである。これに対しては、図5に示した。図5の例はシーケンスのビット数が9ビットである例である。図5の例において、シーケンス端で計算されたDSVの総変化量は−1であるが、シーケンス中間におけるランニングDSVの値は−3から+1まで変わっていることが分かる。したがって、シーケンスの長さが長くなれば、シーケンス端で計算されたDSVの値は適正な値を有するようになるが、シーケンス中間におけるランニングDSVの値は適正な値の範囲を越えるようになる場合が発生する確率が高まることがある。このような場合が発生すれば、直流成分の制御特性が低下する。
【0037】
このような理由で低周波成分計算機66は、各々のd、k条件適合シーケンス51に対して、SEDSと一緒に、RDSを計算する。このようなRDSの計算中、RDSが予め設定された基準値(±Th)を超過すると、そのシーケンスに対しては‘RDS超過フラグ’を表示し、そうでない場合には、測定されたSEDSと最大RDSの絶対値、|SEDS|と|RDS|maxを後端の選択手段54に伝送する。基準値(±Th)は試験による試行錯誤の後に最も良い性能を示す値が決定される。
【0038】
以後、前記のように測定されたいくつか測定値と、同期検出、そしてRDSの基準超過により表示されるフラグは、d、k条件適合シーケンス51と一緒に選択手段54の入力となる。選択手段54は、最後に選択されて記録される一つのシーケンスを、入力されるいくつかの測定値と関連した加重値に基づいて決定する。その際、まず、フラグがセットされたシーケンスは選択対象から除外する。
【0039】
そして、選択するシーケンスが存在しているかを確認し、選択すべきシーケンスがいくつか存在する場合には、シーケンスの最大RDSの絶対値、|RDS|maxを比較する。比較されたシーケンス中、|RDS|maxが最も低いd、k条件適合シーケンスを記録するシーケンスとして選択する。もし、|RDS|maxが最も低いシーケンスが2個以上ある場合には、Tminのランレングス及び‘0’ランレングスに対して計算機60、64が計算した減点が最も低いシーケンスを最終記録用シーケンスとして選択する。他には|RDS|maxが最も低いシーケンスが2個以上ある場合には、そのうち、終端ビットにおけるDSV(SEDS)がより小さいシーケンスを選択する。
【0040】
図6は、前記のようなステップを通して一つのシーケンスが選定されることを単に例示のみのために示したものである。図6はシーケンスが19ビットを有すると仮定した。図6の例で、103のシーケンスが終端ビットにおけるDSV(SEDS)が−1で、101と102シーケンスの+3より絶対値が小さいデジタル合計を有する。しかし、ビット内におけるRDSの最大値が+7で、5に設定されたThの値を超過するので選択対象から除外される。この例で、102シーケンスの|RDS|maxが3であって103シーケンスの4より小さいのでこのシーケンスが最終記録用シーケンスとして選択される。したがって、このシーケンスの次に入力されるシーケンスのデジタル合計を計算する時は、102シーケンスのビット終端におけるデジタル合計(SEDS)である+3を始まりにして計算される。
【0041】
もちろん、DSV制御のためのRDSの値と、Tminのランレングス及び‘0’ランレングスに対して割り当てられた減点間に適切な加重値を付与することによって、|RDS|maxが最小でなくても、Tminのランレングス及び‘0’ランレングスに与えられた減点が最も低いd、k条件適合シーケンスを記録用シーケンスとして選択することもできる。
【0042】
もし、フラグがセットされたシーケンスを除外させることによって、選択対象が一つもなくなる場合には、選択手段54は‘RDS超過フラグ’がセットされたシーケンスを選択対象にし、その中で|SEDS|が最も低いシーケンスを記録用シーケンスとして選択する。
【0043】
前述した記録用シーケンスの説明中、DSV制御のためのステップのみを流れ図で示せば図7と同一である。S10ステップは発生器20によりなされ、入力データワードにrビットのデジタルワードを付加してスクランブリングすることによりL(=2)個の選択シーケンス21を形成する。S1第1ステップはエンコーダ50によりなされ、各d、k条件適合シーケンスに対してRDSとSEDSが計算される。S1第2ステップは低周波成分計算機66により遂行される。
【0044】
そして、|RDS|の値が既設定された基準値である±Thを超過しないシーケンスが存在するか否かを判断するS20ステップは、選択手段54が、フラグがセットされたシーケンスを選択対象から排除した後、残余シーケンスから記録するシーケンスを選択するステップに対応する。以後の、残余シーケンスから最小|RDS|maxのシーケンスを選択するステップ(S21−S22)と、残余シーケンスがない場合、最小|SEDS|のシーケンスを選択するステップ(S23−S24)は前述したとおりである。
【0045】
そして、本発明の望ましい実施形態におけるkよりは短い少なくとも2個の‘0’ランで構成される同期パターンが用いられる。その結果、比較的短い同期パターンによるコーディング効率の利点を得ることができる。
【0046】
選択手段54により選択されたd、k条件適合シーケンス51は、NRZIプリコーディングステップを通して変調信号に変換される。その変調信号は、‘1’では遷移されて、‘0’では遷移がないモジュロ2積分された、選択されたd、k条件適合シーケンスから生成して、その後に記録媒体に記録される。
【0047】
以上、前述した本発明の望ましい実施形態は、例示の目的のために開示されたものであって、当業者ならば添付された特許請求範囲に開示された本発明の技術的思想とその技術的範囲内で、多様な他の実施形態を改良、変更、代替または付加などが可能なことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるコーディングシステムの実施形態に対する構成図を示したものであって、
【図2】 デジタルワードのスクランブリングとオーグメンティングを遂行するコーディング構造の一部実施形態の構成図を示したものであって、
【図3】 本発明によるコーディングシステムに用いられる選択器に対する構成を示したものであって、
【図4】 選択可能なシーケンスを判別するための方法を説明するための構成図を示したものであって、
【図5】 シーケンスの毎ビットごとにDSVの値を計算するランニングDSV計算ステップの例を示したものであって、
【図6】 複数のシーケンス中、一つのシーケンスがRDSの値により選択されることを例示したものであって、
【図7】 一連のデータワードを変調信号を変調するステップ中、DSV制御のためのステップのみを抽出した流れ図である。

Claims (15)

  1. 入力されるデータワードに、異なるデジタルワードを付加して、複数のシーケンスを生成する第1ステップと;
    前記生成した複数のシーケンスを、事前に設定されたm/nコーディング比率によってd、k条件に符合するシーケンスに変調する第2ステップと;
    前記変調された各d、k条件適合シーケンスに対して、ビット内のデジタル合計の変動を計算してその最大変化値を算出する第3ステップ;及び
    前記算出された最大変化値が予め指定された基準値を超過しないd、k条件適合シーケンスを選別して、選別されたシーケンスから一つのd、k条件適合シーケンスを記録のためのシーケンスとして選択する第4ステップを含み、前記第4ステップは、前記選別されたシーケンス中から前記算出された最大変化値が最小であるd、k条件適合シーケンスを記録のためのシーケンスとして選択するステップを含み、さらにこの選択ステップは、前記算出された最大変化値が最小であるd、k条件適合シーケンスが複数存在する場合には、望ましくない副シーケンスを含む程度によってd、k条件適合シーケンスを記録のための一つのシーケンスとして選択するステップを含むことを特徴とする一連のデータワードを変調信号に変換する方法。
  2. 第1項において、前記第3ステップで算出された最大変化値は、ビット内のデジタル合計の絶対値が最大になる値であることを特徴とする一連のデータワードを変調信号に変換する方法。
  3. 第1項において、前記望ましくない副シーケンスを含む程度は、シーケンス内の連続的な‘0’の長さと、最も短いT(Tmin)の反復回数に比例することを特徴とする一連のデータワードを変調信号に変換する方法。
  4. 項において、前記第4ステップは、前記算出された最大変化値が最小であるd、k条件適合シーケンスが複数存在する場合には、ビット終端におけるデジタル合計がより小さいd、k条件適合シーケンスを記録のためのシーケンスとして選択することを特徴とする一連のデータワードを変調信号に変換する方法。
  5. 第1項において、前記第4ステップは、前記算出された最大変化値が予め指定された基準値を超過しないd、k条件適合シーケンスが存在しない場合には、前記変調された各d、k条件適合シーケンスのビット終端におけるデジタル合計が最小であるd、k条件適合シーケンスを選択することを特徴とする一連のデータワードを変調信号に変換する方法。
  6. 第1項において、前記第1ステップは、生成した複数のシーケンスをスクランブリングするステップをさらに含むことを特徴とする一連のデータワードを変調信号に変換する方法。
  7. 入力されるデータワードに、異なるデジタルワードを付加して複数のシーケンスを生成する発生手段と;
    前記生成した複数の中間シーケンスを、事前に設定されたm/nコーディング比率によってd、k条件に符合するシーケンスに変調するエンコーディング手段と;
    前記変調された各d、k条件適合シーケンスに対して、ビット内のデジタル合計の変動を計算してその最大変化値と、ビット終端におけるデジタル合計を算出する判断手段;及び
    前記算出された最大変化値が予め指定された基準値を超過しないd、k条件適合シーケンスが存在しているかを確認して、存在する場合には、これらを選別して、選別されたシーケンス中から前記算出された最大変化値が最小であるd、k条件適合シーケンスを選択する一方、前記算出された最大変化値が最小であるd、k条件適合シーケンスが複数存在する場合には、望ましくない副シーケンスを含む程度によってd、k条件適合シーケンスを記録または伝送のためのシーケンスとして選択する選択手段を含むことを特徴とする一連のデータワードを変調信号に変換する装置。
  8. 第7項において、前記選択手段は、前記算出された最大変化値が予め指定された基準値を超過しないd、k条件適合シーケンスが存在しない場合には、前記ビ ット終端におけるデジタル合計の大きさによって、前記変調されたd、k条件適合シーケンスから一つのシーケンスを記録または伝送のためのシーケンスとして選択する特徴とする一連のデータワードを変調信号に変換する装置。
  9. 項において、前記判断手段から算出する最大変化値は、ビット内のデジタル合計の絶対値が最大になる値であることを特徴とする一連のデータワードを変調信号に変換する装置。
  10. 項において、前記判断手段は、前記変調されたd、k条件適合シーケンス内の連続的な‘0’の長さと、最も短いT(Tmin)の反復回数に比例する減点を付与するステップをさらに遂行することを特徴とする一連のデータワードを変調信号に変換する装置。
  11. 10項において、前記選択手段は、前記算出された最大変化値が最小であるd、k条件適合シーケンスが複数存在する場合には、前記判断手段から、当該シーケンスに対して与えられた減点に基づいて一つのd、k条件適合シーケンスを選択することを特徴とする一連のデータワードを変調信号に変換する装置。
  12. 項において、前記選択手段は、前記算出された最大変化値が最小であるd、k条件適合シーケンスが複数存在する場合には、ビット終端におけるデジタル合計がさらに小さいd、k条件適合シーケンスを選択することを特徴とする一連のデータワードを変調信号に変換する装置。
  13. 項において、前記選択手段は、前記算出された最大変化値が予め指定された基準値を超過しないd、k条件適合シーケンスが存在しない場合には、前記ビット終端におけるデジタル合計が最小であるd、k条件適合シーケンスを選択することを特徴とする一連のデータワードを変調信号に変換する装置。
  14. 項において、前記判断手段は、前記変調された各d、k条件適合シーケンスの記録用同期パターンが含まれているかをさらに確認してこれを表示して、前記選択手段は同期パターンが含まれたd、k条件適合シーケンスを排除して、前記算出された最大変化値が予め指定された基準値を超過しないd、k条件適合シーケンスが存在しているかを確認することを特徴とする一連のデータワードを変調信号に変換する装置。
  15. 項において、前記発生手段は、生成した複数のシーケンスをスクランブリングするステップをさらに遂行することを特徴とする一連のデータワードを変調信号に変換する装置。
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