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JP3789114B2 - 輸送箱 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ギフトとして送るお酒などの商品を収容した所定の化粧箱を収容するための輸送箱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ギフト商品を宅配便などで輸送する場合には、各商品毎または販売店毎に予め用意された化粧箱に収容され、更に包装紙により包んだ状態で行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ギフト商品が瓶に収容させたお酒である場合、輸送時の衝撃で瓶が割れるという問題が生じている。この問題を解決するためには、緩衝機能を有する化粧箱の内部に商品を収容させることが考えられるが、この場合、各商品毎または販売店毎に工夫した化粧箱を使用できないため、現実的ではない。
【0004】
そこで、本発明では、種々大きさが異なる化粧箱と一緒に商品を収容可能な緩衝機能を有する輸送箱を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の輸送箱は、商品を収容した断面多角形状の化粧箱を輸送用に収容する輸送箱であって、前記化粧箱の外側面を覆う同一角数の側壁と、該側壁の底面を閉塞する底蓋と、前記側壁のうち1つの側壁の上端に連設した天蓋とを備え、隣接する側壁の稜部の両側に、該稜部に沿った切断線により区画した下向きに押し下げ可能な緩衝用切起部をそれぞれ設け、これら緩衝用切起部が上下に重畳した状態をなすように内向きに折り曲げて内部に収容した前記化粧箱の外側面を押圧して位置決めするように構成している。
【0006】
この輸送箱では、前記化粧箱は4以上の偶数角の多角形状であり、前記緩衝用切起部は、対角に位置する前記側壁の稜部において、該稜部の両側にそれぞれ設けられていることが好ましい。
【0007】
この輸送箱によれば、内部に化粧箱を収容させることにより、緩衝用切起部が下向きに押し下げられた状態をなす。そして、各緩衝用切起部は原状に復帰しようとするため、その力が化粧箱の外側面に加わり、内向きに押圧する。その結果、化粧箱は、輸送箱内における略中央に所定の隙間をもって位置決めされる。そのため、この状態で、輸送箱の側方から衝撃が加わったり、振動が加わった場合には、その衝撃や振動を緩衝用切起部で吸収することができる。
【0008】
また、この輸送箱では、前記天蓋を連設した側壁を除く少なくとも2以上の側壁の上端に、該側壁に連続する連続面と、該連続面と連続する調整面とからなる緩衝部を連設し、内部に収容する前記化粧箱の大きさに応じ、連続面と調整面とを屈曲させた状態で側壁内に折り曲げる第1収容状態と、連続面と調整面とを平面状として側壁内に折り曲げる第2収容状態とに変更可能とすることが好ましい。
【0009】
このようにすれば、緩衝部を第1収容状態または第2収容状態として、内部に化粧箱を収容させることにより、化粧箱の差を吸収し、確実に収容することができる。また、化粧箱と一緒に商品を収容させた状態では、側壁に連設した緩衝部が原状に復帰しようとするため、その力が化粧箱の外側面に加わり、内向きに押圧する。そのため、前記と同様に、衝撃や振動が加わった場合には、その衝撃や振動を緩衝部で吸収することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1から図4は、本発明の第1実施形態に係る輸送箱10を示す。この輸送箱10は、商品1を収容した断面多角形状の化粧箱2A,2Bを輸送用に収容するもので、紙器打抜装置(図示せず)によって段ボール紙を図4に示す連続した一枚のブランクとして打ち抜いて成形される。なお、前記段ボール紙は、一対の表紙と裏紙との間に波状の中しんを配設したものである。
【0011】
ここで、図1(A),(B)に示すように、本実施形態に適用した商品1は、内部にお酒を収容させたガラス製の瓶(1升瓶)である。また、図1(A)に示す化粧箱2Aは、肉厚が薄い段ボール紙などにより形成したもので、その形状は断面4角形状をなし、全高は商品1と略同一高さである。図1(B)に示す化粧箱2Bは、肉厚が厚い厚紙などにより形成したもので、その形状は化粧箱2Aと同様に断面4角形状をなすが、その肉厚分、前後、左右、および、上下方向に大きい。前記化粧箱2Aは、表面に希望に応じて印刷を施すことが可能であり、装飾性に優れているが、商品1への緩衝能力は乏しい。前記化粧箱2Bは、高級感を与えることができ、また、化粧箱2Aと比較して緩衝能力は優れている。
【0012】
本実施形態の輸送箱10のブランクは、図4に示すように、化粧箱2A,2Bと同一角数となるように連続して設けた4つの側壁11A,11B,11C,11Dを備えている。これら側壁11A〜11Dの境界部分には、段ボール紙に罫を入れて形成した折曲線12が設けられている。最も左側に位置する側壁11Aの側縁には、糊代部13が連設され、その境界部分に前記と同様の折曲線14が設けられている。
【0013】
前記側壁11A〜11Cの下端には、緩衝用の積層フラップ15A,15B,15Cが設けられ、側壁11Dの下端には、底蓋16が設けられている。また、この底蓋16を連設した側壁11Dと組立状態で対向する側壁11Bの下部には、底蓋16を挿入係止するための底蓋用係止穴17が円弧状の打ち抜きにより形成されている。前記側壁11A〜11Cと積層フラップ15A〜15C、および、側壁11Dと底蓋16との境界部分には、段ボール紙の略肉厚分の段差が生じるように所定間隔をもって折曲線18が設けられている。
【0014】
一番目に折り曲げられ、最も内側に位置する積層フラップ15Aの先端には、底面を開放する際に指を挿入して引っ掛けるための切落部19が半円形状に設けられている。
【0015】
最後に折り曲げられ、最も外側に位置する底蓋16は、側壁11Dと連続する底面部16aと、該底面部16aに連続して対向する側壁11Bの下部に被覆する立上部16bと、該立上部16bの先端中央に連続して前記係止穴に挿入係止される係止突片16cとからなり、これらの境界部分には折曲線20が設けられている。ここで、この係止突片16cの内方への突出長さは、外形が小さい化粧箱2Aを内部に収容した状態で、該化粧箱2Aの外側面に当接する寸法に設定されている。
【0016】
前記側壁11A〜11Dのうち、1つの側壁11Dの上端には天面を閉塞する天蓋21が連設され、その境界部分には折曲線22が設けられている。この天蓋21は、側壁11Dと連続する天面部21aと、該天面部21aと連続して対向する側壁11Bの内面側に挿入する挿入部21bとからなり、これらの間には折曲線23が設けられている。また、この天蓋21には、後述するロック片29を挿入係止するロック穴24を形成するための切落溝25が設けられている。この切落溝25は、ロック片29による係止状態を解除する際に指を当てるための半円形状の切欠部25aを有する。
【0017】
本実施形態では、前記側壁11A〜11Dのうち、天蓋21を連設した側壁11Dを除く全ての側壁11A〜11Cの上端に、内部に商品1と一緒に収容する化粧箱2A,2Bを位置決めするとともに、外部からの衝撃を緩衝するための緩衝部26A,26B,26Cが設けられ、その境界部分に折曲線27が設けられている。この緩衝部26A〜26Cは、各側壁11A〜11Cに連続する連続面26aと、該連続面26aと連続する調整面26bとからなり、これらの側縁は、基端部から先端にかけて幅が狭まるように傾斜されている。調整面26bの先端中央には、組立状態での上端開口を開放する際に指を引っ掛けるための半円形状の切落部26cが形成されている。また、これら連続面26aと調整面26bとの境界部分には、段ボール紙に罫を入れて形成した折曲線と、該折曲線に沿って所定間隔をもって切断した切断線とからなるリード罫28が設けられている。
【0018】
なお、側壁11Bおよび緩衝部26Bには、前記天蓋21のロック穴24に挿入係止するロック片29を形成するための切断線30が両者に跨って略コ字形状に形成されるとともに、その両端にかけて折曲線31aが設けられるとともに、該折曲線31aと所定間隔をもって平行に折曲線31bが設けられている。
【0019】
また、本実施形態では、前記各側壁11A〜11Dにおいて、その全高の中間部分に位置するように、内部に商品1と一緒に収容する化粧箱2A,2Bを位置決めするとともに、外部からの衝撃を緩衝するための緩衝用切起部32が設けられている。この緩衝用切起部32は、隣接する側壁11A〜11Dにおいて、これらの稜部となる折曲線12,14の両側に設けた扇形状のもので、その内方への突出長さは、外形が小さい化粧箱2Aを内部に収容した状態で、該化粧箱2Aの外側面に当接する寸法に設定されている。具体的には、緩衝用切起部32は、折曲線12を中心として半円形状に設けた第1切断線33と、これらの端部にかけて設けた折曲線34と、折曲線12に沿って第1切断線33と折曲線34との間に設けた第2切断線35とを設けることにより、折曲線12の両側にそれぞれ設けられる。また、側壁11A,11Dの端縁には、1/4の円弧状をなす第1切断線33’と折曲線34’とを設けることにより、折曲線14の両側にそれぞれ設けられる。なお、糊代部13において、前記第1切断線33’と対応する領域は切り落とされている。
【0020】
このような形状で打ち抜かれた輸送箱10のブランクは、糊代部13に周知の接着剤を塗布した状態で、側壁11A,11Bの間の折曲線12に沿って側壁11Aを折り曲げた後、側壁11C,11Dの間の折曲線12に沿って側壁11Dを折り曲げる。そして、重畳した糊代部13と側壁11Dの端部に所定の圧力を加えることにより、その重畳した肉厚を圧縮するとともに、互いに接着する。なお、この状態で、輸送箱10は、所定の販売店などに出荷される。
【0021】
この輸送箱10を使用する場合には、図3(A)に示すように、まず、側壁11A〜11Dにより囲繞された底面を閉塞する。具体的には、側壁11A〜11Cの境界である折曲線18が最も上部に位置する積層フラップ15Aから順番に、各積層フラップ15A〜15Cを内向きに折り曲げる。その後、図3(B)に示すように、底蓋16を折り曲げ、底面部16aによって積層フラップ15Cの外面を被覆するとともに、立上部16bを側壁11Bの表面に立ち上げて、該側壁11Bの係止穴に係止突片16cを挿入係止する。
【0022】
ついで、全ての緩衝用切起部32を内向きに折り曲げる。これにより、側壁11A〜11Dの内部では、図3(B)に示すように、側壁11A〜11Dの稜部を境界として両側に形成された緩衝用切起部32が上下に重畳した状態をなす。
【0023】
この状態で、図1(A)および図2(A)に示すように、外形が小さい化粧箱2Aを内部に収容させる場合には、各緩衝部26A〜26Cの連続面26aと調整面26bとをリード罫28に沿って外向きに折り曲げる。その後、折曲線27に沿って各緩衝部26A〜26Cを内向きに折り曲げる。なお、各緩衝部26A〜26Cは、折曲線27に沿って側壁11A〜11Dの内部に折り曲げた後に、リード罫28に沿って折り曲げてもよい。
【0024】
一方、図1(B)および図2(B)に示すように、外形が大きい化粧箱2Bを内部に収容させる場合には、各緩衝部26A〜26Cの連続面26aおよび調整面26bを折り曲げることなく、折曲線27に沿って各緩衝部26A〜26Cを側壁11A〜11Dの内部に折り曲げる。
【0025】
このように、断面形状が小さい化粧箱2Aを収容する場合には、連続面26aと調整面26bとを屈曲させた第1収容状態として、開放した輸送箱10の上端開口から前記化粧箱2Aを収容させる。また、断面形状が大きい化粧箱2Bを収容する場合には、連続面26aと調整面26bとを平面状として屈曲させない第2収容状態として、開放した輸送箱10の上端開口から前記化粧箱2Bを収容させる。
【0026】
その後、従来と同様に、天蓋21を折り曲げて、その先端挿入部21bを対向する側壁11B、具体的には、対向する緩衝部26Bの内側に挿入する。そして、この挿入部21bの挿入により形成されたロック穴24に、ロック片29を挿入係止することにより、開放した側壁11A〜11Dの上端開口を天面部21aにより閉塞する。
【0027】
この化粧箱2A,2Bの収容状態では、図1(A),(B)に示すように、底蓋16の係止突片16cに化粧箱2A,2Bが当接し、該係止突片16cが下向きに押し下げられて、逆V字形状に係止した状態になる。そのため、輸送箱10を持ち上げることにより、積層フラップ15A〜15Cを介して底蓋16に下向きの力が加わっても、前記係止突片16cが係止穴から離脱し、底蓋16が開放されることを防止できる。
【0028】
また、中間部分では、図2(A),(B)に示すように、各稜部に設けた緩衝用切起部32に化粧箱2A,2Bが当接し、該緩衝用切起部32が下向きに押し下げられた状態をなす。そして、各緩衝用切起部32は原状に復帰しようとするため、その力が化粧箱2A,2Bの外側面に加わり、内向きに押圧する。その結果、化粧箱2A,2Bは、輸送箱内における略中央に所定の隙間をもって位置決めされる。
【0029】
同様に、上部では、図1(A),(B)に示すように、側壁11A〜11Cに連設した緩衝部26A〜26Cが原状に復帰しようとするため、その力が化粧箱2A,2Bの外側面に加わり、内向きに押圧する。その結果、化粧箱2A,2Bは、輸送箱10内における略中央に所定の隙間をもって位置決めされる。
【0030】
なお、このように商品1を収容した輸送箱10を床や机の上に置いた場合、その際の衝撃は、積層した積層フラップ15A〜15Cおよび底蓋16により確実に吸収することができる。また、輸送箱10の側方から衝撃が加わった場合、その際の衝撃は、中間部分の緩衝用切起部32、および、上部の緩衝部26A〜26Cにより確実に吸収することができる。同様に、輸送時に振動が加わった場合にも、その振動を緩衝用切起部32および緩衝部26A〜26Cにより吸収することができる。そのため、収容した商品1に外部からの衝撃が加わることを抑制でき、商品1の破損を確実に防止できる。
【0031】
しかも、本実施形態では、前記緩衝部26A〜26Cおよび緩衝用切起部32により、断面形状が異なる化粧箱2A,2Bでもその差を吸収し、確実に収容することができる。そのため、商品1の破損の問題を解消できるうえ、1つの輸送箱10で各商品毎または販売店毎に工夫した化粧箱2A,2Bをそのまま使用することができる。
【0032】
さらに、本実施形態では、側壁11A〜11Dに設けた緩衝用切起部32は、把持用の穴としても使用することができる。そのため、持ち運びなどの作業性を向上することができる。
【0033】
図5(A),(B)および図6(A),(B)は、第2実施形態の輸送箱10を示す。この第2実施形態では、対向する一対の側壁11B,11Dの幅を大きく設定し、2つの化粧箱2A,2Bを収容可能とした点で、第1実施形態と相違している。この第2実施形態の輸送箱10では、断面形状が小さい輸送箱10Aを収容する場合には、図6(B)に示すように、裏紙のみを切断した所謂半切り状態の折曲線36aを中央に設けた長方形状の仕切部材36を屈曲させて配設する。
【0034】
このようにすれば、断面形状が異なる輸送箱10A,10Bを1つの輸送箱10に収容することができ、また、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。なお、図5(A),(B)には、1つの輸送箱10に同一の化粧箱2A,2Bを収容させているが、異なる化粧箱2A,2Bを収容させてもよい。
【0035】
なお、本発明の輸送箱10は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
【0036】
例えば、前記実施形態では、断面形状が小さい化粧箱2Aを収容させる場合には、緩衝部26A〜26Cの調整面26bを内側に位置させて化粧箱2A,2Bと当接させたが、前記調整面26bを巻き込むように外側に位置させ、調整面26bを側壁11A〜11Cに当接させ、連続面26aを化粧箱2A,2Bに当接させてもよい。
【0037】
また、前記実施形態では、側壁11A〜11Dの上端において、天蓋21を連設した側壁11Dを除く全ての側壁11A〜11Cに緩衝部26A〜26Cを設けたが、少なくとも2以上の側壁11の上端に連設すれば、略同様の作用および効果を得ることができる。
【0038】
同様に、前記実施形態では、隣接する側壁11A〜11Dの全ての稜部の両側に緩衝用切起部32を設けたが、少なくとも対角に位置する稜部に設ければよい
【0040】
さらにまた、前記実施形態では、緩衝部26A〜26Cは、側壁11A〜11Cと連続する連続面26aと調整面26bとで構成したが、調整面26bは、更に区画して複数設けてもよい。
【0041】
さらにまた、輸送箱10の断面形状は4角形状に限られず、3以上の多角形状であればよく、その角数は化粧箱2A,2Bの断面形状に合わせることが好ましい。
【0042】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の輸送箱では、隣接する側壁の稜部の両側に、内向きに折り曲げて内部に収容した前記化粧箱の外側面を押圧する緩衝用切起部を設けているため、化粧箱の形状差を吸収し、異なる大きさの化粧箱を確実に収容することができる。
【0043】
また、その収容状態では、前記緩衝用切起部により、輸送箱の側方から加わる衝撃や、輸送中に生じる振動を吸収することができる。そのため、衝撃や振動により、内部に収容させた商品が破損することを防止でできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A),(B)は異なる大きさの化粧箱を収容した第1実施形態の輸送箱を示す断面図である。
【図2】 (A),(B)は図1(A),(B)の横断面図である。
【図3】 (A)は底面を閉塞する一工程を示す斜視図、(B)は組立状態を示す斜視図である。
【図4】 第1実施形態の輸送箱の展開状態を示す平面図である。
【図5】 (A),(B)は異なる大きさの化粧箱を収容した第2実施形態の輸送箱を示す断面図である。
【図6】 (A)は第2実施形態の輸送箱の展開状態を示す平面図、(B)は内部に配置する仕切部材の平面図である。
【符号の説明】
1…商品、2A,2B…化粧箱、10…輸送箱、11A〜11D…側壁、15A〜15C…積層フラップ、16…底蓋、21…天蓋、26A〜26C…緩衝部、26a…連続面、26b…調整面、32…緩衝用切起部。

Claims (3)

  1. 商品を収容した断面多角形状の化粧箱を輸送用に収容する輸送箱であって、
    前記化粧箱の外側面を覆う同一角数の側壁と、該側壁の底面を閉塞する底蓋と、前記側壁のうち1つの側壁の上端に連設した天蓋とを備え、
    隣接する側壁の稜部の両側に、該稜部に沿った切断線により区画した下向きに押し下げ可能な緩衝用切起部をそれぞれ設け、これら緩衝用切起部が上下に重畳した状態をなすように内向きに折り曲げて内部に収容した前記化粧箱の外側面を押圧して位置決めするようにしたことを特徴とする輸送箱。
  2. 前記化粧箱は、4以上の偶数角の多角形状であり、前記緩衝用切起部は、少なくとも対角に位置する前記側壁の稜部において、該稜部の両側にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項に記載の輸送箱。
  3. 前記天蓋を連設した側壁を除く少なくとも2以上の側壁の上端に、該側壁に連続する連続面と、該連続面と連続する調整面とからなる緩衝部を連設し、
    内部に収容する前記化粧箱の大きさに応じ、連続面と調整面とを屈曲させた状態で側壁内に折り曲げる第1収容状態と、連続面と調整面とを平面状として側壁内に折り曲げる第2収容状態とに変更可能としたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の輸送箱。
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