JP3773297B2 - 風呂設備 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は風呂設備で、詳しくは、給湯器を設け、浴室又は脱衣室を暖房するための暖房機を設け、指令手段による自動湯張り指令に基づいて、給湯器を作動させて浴槽への湯張りを開始するとともに、浴槽への給湯量が設定量となるとその浴槽への給湯を停止する湯張り制御を実行する給湯制御手段を設けてあるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の風呂設備では、人為操作のみによって、暖房機を起動するように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術によるときは、不可避的な操作忘れにより、風呂を使用する際、暖房されていないことがあった。
【0004】
本発明の目的は、風呂使用時には暖房が確実に行われていて風呂を快適使用できるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明によるときは、自動暖房制御手段を設けて、湯張り指令が発令されたときには、暖房機を作動させる暖房制御を実行するように構成してある、つまり、自動暖房を行うように構成してあるから、湯張りが完了して風呂を使用する際には、浴室や脱衣室が必ず暖房されていることになる。
その結果、本発明によれば、風呂使用時には浴室や脱衣室が確実に暖房されていて、風呂を快適に使用できるようになった。
ところで、暖房時に窓を開いていると、所定の室温にできないことはもちろん、暖房効率が著しく低下して多大なエネルギーロスを招来する。
上記の点に着目して、請求項1記載の本発明によるときは、窓検査手段を設けて窓の開閉を検出するように構成し、その窓検査手段で窓の開放が検出されると報知制御手段により報知手段を作動させてその旨(窓が開いていること)を使用者に報知するように構成してあるから、暖房時に窓が開いていると、その旨を使用者に喚起して窓の閉め操作を励行できる。
その結果、本発明によるときは、ロス少なく暖房することができる。
また、請求項1記載の本発明によるときは、報知制御が実行されると自動湯張り指令に基づく暖房制御の実行を停止して、窓が開いている状態での暖房を停止するように構成してあるから、使用者が不在などで窓を閉じ操作できない条件にある場合であっても、無駄な暖房を防止することができる。
【0007】
請求項2記載の本発明によるときは、検査手段により暖房の必要の有無を検出し、その検出結果が有検出であるときのみ自動湯張り指令に基づく暖房制御を実行するように構成してあるから、自動湯張り指令に基づく自動暖房の運転及び停止を自動化して、冬季などの寒い時期の暖房必要時には浴室や脱衣室を必ず暖房できて風呂を快適使用できる一方、夏期などの暖房不要時には無駄な暖房を阻止してランニングコストを低減できるようになった。
【0008】
ところで、風呂設備においては、浴室や脱衣室の暖房が必要となる冬季など寒い時期には、給湯器への給水温度が低く、また、浴槽や脱衣室の気温も低い。
そして、給湯器には、適温給湯などを行う上で給水温度を検出する給水温度センサが設けられており、他方、暖房機には、適温暖房などを行う上で暖房温度センサが設けられている。
【0009】
上記の点に着目して請求項3記載の本発明によるときは、検査手段として、給湯器への給水温度をパラメーターとして暖房の必要の有無を検出する手段を設けてあるから、暖房の必要の有無を既存の装置類を用いて行うことができ、構造簡単、安価に実施することができる。
【0010】
また、上記の点に着目して請求項4記載の本発明によるときは、検査手段として、室温をパラメーターとして暖房の必要の有無を検出する手段を設けてあるから、暖房の必要の有無を既存の装置類を用いて行うことができ、構造簡単、安価に実施することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
風呂設備は、図1に示すように、浴槽1を備えた浴室Cと脱衣室C1とを設け、前記浴室Cの天井に、浴室乾燥装置を兼用する温水式の浴室暖房機Aを設け、屋外に、この浴室暖房機A及び浴槽1並びに一般給湯栓(後述する)に給湯するための給湯器としての熱源機Bを設け、前記脱衣室C1に、前記浴室暖房機Aに双方向に通信可能に接続した第1リモコンとしての暖房機リモコンA1を設け、台所など脱衣室以外の箇所に、前記熱源機Bに双方向に通信可能に接続する第2リモコンとしてのメインリモコンB1を設け、浴室Cに、前記熱源機Bに双方向に通信可能に接続する浴室リモコンB2を設けて構成されている。
【0016】
先ず前記熱源機Bについて説明すると、図2に示すように、熱源機Bは、浴槽1や給湯栓2に給湯するための給湯用動作部Dと、浴室暖房機Aに空気加熱用の温水を循環供給するための温水循環用動作部Eと、浴槽1内の湯水を追焚きするための追焚用動作部Fとを備えている。この追焚用動作部Fが浴槽1内の湯を加熱する加熱手段に構成されている。
【0017】
前記給湯用動作部Dは、燃焼室内に配設したガス燃焼式の給湯用バーナ3と、この給湯用バーナ3により加熱される給湯用熱交換器4と、給湯用バーナ3に燃焼用空気を供給する給湯用燃焼ファン5と、給湯用バーナ3を点火するのためのイグナイタと、着火を検出するフレームロッドを備えている。
【0018】
前記給湯用熱交換器4には、一般家庭用の水道管に接続されて加熱用の水を供給する給水路6と、加熱後の湯を供給する給湯路7とが接続されている。前記給水路6と給湯路7とは、前記給湯用熱交換器4を迂回する状態でバイパス路8を介して接続されている。このバイパス路8には、給湯路7からの湯の量と給水路6からの水の量との混合比率を調整して、所望の温度の湯を得るためのミキシング弁9が図外の電動モータによって作動可能に設けられている。
【0019】
前記給水路6には、給湯用熱交換器4への入水温度を検出する入水サーミスタ10と、通水量を検出する水量センサ11とが設けられおり、前記給湯路7には、加熱後の湯の温度を検出する出湯サーミスタ12と、ミキシング弁9の作動によって混合された後の湯の温度をバイパス路8との接続箇所よりも下流側で検出する給湯サーミスタ13とが設けられている。
【0020】
前記給湯用バーナ3には、一般家庭用の燃料ガスを供給する元ガス供給路14から分岐した給湯用ガス供給路15が接続されている。前記元ガス供給路14には燃料ガスの供給を断続する電磁式断続弁14aが設けられている。前記給湯用ガス供給路15には、燃料ガスの供給量を調節する電磁比例弁16と、燃料ガスの供給を断続する電磁式断続弁17とが設けられている。
【0021】
前記温水循環用動作部Eは、燃焼室内に配設されたガス燃焼式の温水循環用バーナ18と、この温水循環用バーナ18により加熱される温水循環用熱交換器19と、この温水循環用バーナ18に燃焼用空気を供給する温水循環用燃焼ファン20と、温水循環用バーナ18を点火するのためのイグナイタと、着火を検出するフレームロッドを備えている。
【0022】
前記温水循環用バーナ18には前記元ガス供給路14から分岐した温水循環用ガス供給路21が接続されており、この温水循環用ガス供給路21には電磁比例弁22と電磁式断続弁23とが設けられている。
【0023】
前記温水循環用熱交換器19には、膨張タンク24内の水を供給する温水循環用給水路25と、加熱後の湯を供給する温水循環用給湯路26とが接続されている。そして、図3、図4に示すように、この温水循環用給湯路26を浴室暖房機Aに設けた乾燥暖房用熱交換器27に接続する一方、その乾燥暖房用熱交換器27により熱交換された後の湯水を膨張タンク24内に戻すための温水循環用戻り路28を設けて、温水循環用熱交換器19と乾燥暖房用熱交換器27との間で温水を循環させるように構成されている。
【0024】
前記温水循環用給湯路26と温水循環用戻り路28は、浴室暖房機Aを迂回する状態でバイパス路29を介して接続されている。そのバイパス路29には、浴槽1内に追焚き用の高温水を供給するための追焚用熱交換器30と、ヒータによる加熱で開弁する追焚用の熱動弁31とが設けられている。
【0025】
前記温水循環用給水路25には、膨張タンク24内の水を吸引して温水循環用19に供給するとともに、加熱後の湯を浴室暖房機Aや追焚用熱交換器30に供給するための循環ポンプ32が設けられ、温水循環用給湯路26には、加熱後の湯の温度を検出する循環温水サーミスタ33が設けられている。
【0026】
前記追焚用動作部Fは、浴槽1内の湯水を追焚用熱交換器30に供給する追焚用戻り路34と、追焚用熱交換器30によって加熱された後の湯を浴槽1に供給する追焚用給湯路35とを設けて構成した追焚き用循環路を、風呂アダプタ36を介して浴槽1に接続して構成されている。
【0027】
前記追焚用戻り路34には、浴槽1内の湯水を吸引して前記追焚用給湯路35を介して浴槽1に循環させるための追焚用循環ポンプ37が設けられており、この追焚用戻り路34のうち追焚用循環ポンプ37と浴槽1との間の部分には、浴槽1側から順に、浴槽1内の湯水の温度を検出する風呂サーミスタ38と、水流スイッチ39と、浴槽1内の湯水の水位を検出する水位センサ40が設けられている。
【0028】
前記追焚用戻り路34のうち追焚用循環ポンプ37と追焚用熱交換器30との間の部分には、給湯サーミスタ13より下流側の給湯路7から分岐した湯張り路41が接続され、この湯張り路41には、上流側から順に、風呂電磁弁42と逆止弁付き大気開放式のホッパ43と逆止弁44が設けられている。
【0029】
前記ホッパ43と逆止弁44とは、浴槽1内の湯水が湯張り路41を介して給湯路7側に逆流するのを防止するために設けられるもので、たとえ逆止弁44が故障して浴槽1内の湯水が逆流しても、ホッパ43によってその逆流が遮断され、かつ、逆流した湯水がホッパ43内に貯められるように構成され、このホッパ43には、貯められた湯水を浴槽1内に戻すための排水電磁弁45付きの戻し路46が接続され、この戻し路46が水位センサ40と追焚用循環ポンプ37との間の追焚用戻り路34に接続されるとともに、ホッパ43内の湯水をオーバーフローさせるための排水路47が設けられている。
【0030】
前記給湯用動作部Dと温水循環用動作部Eと追焚用動作部Fの作動は、マイクロコンピュータを主要部とする制御手段としての熱源機制御部B3により、予め記憶されている制御プログラムに基づいて制御され、浴室暖房機Aの作動は、マイクロコンピュータを主要部とする制御手段としての浴室暖房機制御部A2により、予め記憶されている制御プログラムに基づいて制御されるように構成されていている。
【0031】
前記浴室暖房機Aは、図3,図4に示すように、基本的には、一端を吸気口48とし、かつ、他端を吹出口49とした浴室空気循環路52を形成するケーシング50を設け、そのケーシング50内に、吸気口48から浴室C内の空気を導入して吹出口49からその浴室C内に戻す循環ファン51を設けるとともに、この循環ファン51で循環される空気を加熱する状態に前記乾燥暖房用熱交換器27、つまり、加熱部を設けて、浴室C内と乾燥暖房用熱交換器27との間で空気を循環させることにより浴室C内を暖房するように構成されている。
【0032】
かつ、前記浴室空気循環路52のうち循環ファン51よりも空気循環方向下手側で、かつ、乾燥暖房用熱交換器27よりも空気循環方向上手側には、その浴室空気循環路52の空気を屋外に放出可能な空気放出路としての排気ダクト53が接続され、浴室空気循環路52と排気ダクト53との接続部には、浴室空気循環路52に導入した空気を浴室1内に戻す循環空気量と、浴室空気循環路52に導入した空気をその途中から排気ダクト53で屋外に排出する排出空気量との割合を変更調節可能な電動式の可動ダンパー54が設けられている。
【0033】
そして、浴室暖房機Aは、
〈1〉温水循環用動作部Dを作動させて乾燥暖房用熱交換器27に温水を循環供給するとともに、循環ファン51を作動させ、かつ、導入空気の全量を浴室Cに戻す状態に可動ダンパー54を切り換えることにより、浴室Cに対する暖房を行う暖房運転状態となり、
〈2〉温水循環用動作部Dを作動させて乾燥暖房用熱交換器27に温水を循環供給するとともに、循環ファン51を作動させ、かつ、導入空気の一部を浴室Cに戻す一方、残りを屋外に排出する状態に可動ダンパー54を切り換えることにより、浴室Cに対する乾燥暖房を行う乾燥暖房運転状態となり、
〈3〉循環ファン51を作動させ、かつ、導入空気の全量を浴室Cに戻す状態に可動ダンパー54を切り換えることにより、浴室Cに涼風を供給する涼風運転状態となり、
〈4〉循環ファン51を作動させ、かつ、導入空気の一部を浴室Cに戻す一方、残りを屋外に排出する状態に可動ダンパー54を切り換えることにより、浴室Cに対する換気を行う換気運転状態となる
ように構成されている。
【0034】
風呂設備の制御装置は、図5に示すように、熱源機制御部B3と浴室暖房機制御部A2とを備え、これらは、それぞれの通信制御部B4,A3を介して有線或いは無線で互いに双方向に通信可能に接続されている。そして、前記メインリモコンB1と浴室リモコンB2は、通信制御部B4を介して有線或いは無線で熱源機制御部B3と双方向に通信可能に接続され、前記浴室暖房機リモコンA1は通信制御部A3を介して有線或いは無線で浴室暖房機制御部A2と双方向に通信可能に接続されている。
【0035】
前記メインリモコンB1と浴室リモコンB2には、風呂運転スイッチ55と、給湯温度設定スイッチ56と、指令手段である自動湯張りスイッチ57と、湯温設定具58と、自動追焚スイッチ59とが設けられている。
【0036】
他方、浴室暖房機リモコンA1には、浴室暖房機Aの運転を停止させる運転停止スイッチ60と、乾燥運転スイッチ61と、涼風運転スイッチ62と、暖房運転スイッチ63と、換気運転スイッチ64と、運転時間設定具65と、暖房スイッチSとが設けられている。
【0037】
前記熱源器制御部B3には、一般給湯を実行する一般給湯制御手段b1と、湯張り制御を実行する給湯制御手段(以下自動湯張り制御と称する。)b2と、追焚制御を実行する自動追焚制御手段b3とが設けられている。
【0038】
前記一般給湯制御手段b1は、メインリモコンB1又は浴室リモコンB2の風呂運転スイッチ55をON操作して、例えば給湯栓2を開くことにより実行され、給水路6を設定値以上の水が通流したことを水量センサ11で検出すると、給湯用燃焼ファン5を駆動するとともに、給湯用ガス供給路15の断続弁17を開け、かつ、電磁比例弁16を調整して、イグナイタで給湯用バーナ3に着火する。
【0039】
そして、給湯用熱交換器4で加熱された後の湯は、ミキシング弁9でバイパス路8からの水と混合されて給湯栓2から吐出され、このとき、給湯サーミスタ13で湯の温度が検出されて、この検出結果に基づいてミキシング弁9が制御され、給湯栓2から吐出される湯の温度は、メインリモコンB1又は浴室リモコンB2の給湯温度設定スイッチ56で設定された温度に維持される。
【0040】
前記自動湯張り制御手段b2は、メインリモコンB1又は浴室リモコンB2の自動湯張りスイッチ57がON操作されると実行され、風呂電磁弁42を開いて、一般給湯モードと同様に、給湯用熱交換器4で加熱されてミキシング弁9で温度調節された後の湯が、図2の破線矢印で示すように、追焚用戻り路34から風呂アダプタ36を介して浴槽1内に供給される。
【0041】
この自動湯張り制御手段b2の実行においては、風呂サーミスタ38による湯温の検出結果に基づいてミキシング弁9が制御されて、メインリモコンB1又は浴室リモコンB2の湯温設定具58で設定された温度の湯が供給され、浴槽1に所定量の湯が供給されたことを水位センサ40が検出すると、風呂電磁弁42を閉じるとともに、給湯用ガス供給路15の電磁比例弁16を閉じて給湯用バーナ3の燃焼を停止して湯張りを停止し、一定時間経過後に給湯用燃焼ファン5の駆動も停止する。
【0042】
なお、自動湯張り制御手段b2が実行開始された後に、仮に給湯栓2が開けられると、その湯張りを停止して一般給湯制御b1が実行され、一般給湯制御b1が自動湯張り制御b2に優先して実行されるようになっており、給湯栓2が閉じ操作されると、自動湯張り制御手段b2の実行が再開される。
【0043】
前記自動追焚制御b3は、メインリモコンB1又は浴室リモコンB2に設けた自動追焚スイッチ59がON操作される、或いは、自動湯張り制御手段b2の実行を中断して湯張りを停止すると、自動的に実行され、風呂電磁弁42を閉じて追焚用循環ポンプ37が駆動され、浴槽1内の湯水は、図2の実線矢印で示すように、追焚用戻り路34から吸引されて追焚用給湯路35から浴槽1に戻るように循環する。
【0044】
そして、この循環する湯水の温度を風呂サーミスタ38が検出して、その検出温度が湯温設定具58で設定した設定温度にほぼ達していれば、追焚用循環ポンプ37の駆動が停止され、風呂サーミスタ38による検出温度が設定温度よりも低い場合には、水流スイッチ39の作動で温水循環用ガス供給路21の電磁比例弁22が開けられて、イグナイタで温水循環用バーナ18に着火され、追焚用戻り路34を通って追焚用熱交換器30で加熱された後の湯水が追焚用給湯路35から浴槽1内に戻される。
【0045】
前記浴室暖房機制御部A2は、基本的には、図6に示すように、乾燥運転スイッチ61をON操作することで乾燥制御を実行し、暖房運転スイッチ63をON操作することで暖房制御を実行し、換気運転スイッチ64をON操作することで換気制御を実行し、涼風運転スイッチ62をON操作することで涼風制御を実行し、運転停止スイッチ60をON操作することで全制御の実行を停止するものである。
前記乾燥制御は、図3に示すように、浴室空気循環路52に導入した空気の一部を排気ダクト53から屋外に排出する位置に可動ダンパー54を移動させて、循環ファン51の駆動を開始するとともに、図示しない熱動弁を開いて浴室暖房用熱交換器27へ温水を供給することにより乾燥運転を開始する。
【0046】
そして、浴室空気循環路52に導入した空気の一部が排気ダクト53から屋外に排出されるとともに、残りの空気が浴室暖房用熱交換器27で温められた後浴室C内に戻されて、浴室C内の温度が予め設定した設定温度範囲に維持されるように熱動弁の開閉が制御され、運転時間設定具65で設定した設定時間がタイムアップすると、又は、運転停止スイッチ60が操作されるとその乾燥運転を終了する。
【0047】
前記暖房制御は、乾燥制御と同様の開始動作で暖房運転が開始され、浴室空気循環路52に導入した空気が乾燥暖房用熱交換器27で温められた後浴室C内に戻されて、浴室C内の温度が予め設定した設定温度範囲に維持されるように熱動弁の開閉が制御され、運転時間設定具65で設定した設定時間がタイムアップすると、又は、運転停止スイッチ60が操作されるとその暖房運転を終了する。
【0048】
前記換気制御は、図4に示すように、浴室空気循環路52に導入した空気の略全部を排気ダクト53から屋外に排出する位置に可動ダンパー54を移動させるとともに、循環ファン51の駆動を開始して、浴室C内を換気する換気運転を開始し、運転時間設定具65で設定した設定時間がタイムアップすると、又は、運転停止スイッチ60が操作されるとその換気運転を終了する。
【0049】
前記涼風制御は、図3に示すように、浴室空気循環路52に導入した空気の一部を排気ダクト53から屋外に排出する位置に可動ダンパー54を移動させるとともに、循環ファン51を駆動することにより、浴室空気を循環通風させる涼風運転を開始し、運転時間設定具65で設定した設定時間がタイムアップすると、又は、運転停止スイッチ60が操作されるとその涼風運転を終了する。
【0050】
かつ、前記浴室暖房機制御部A2は、湯張りフラグがONの場合及び、湯張りフラグがOFFであっても自動湯張りスイッチ57のONで自動湯張りが指令されている場合、前記暖房機Aを作動させる暖房制御を実行する自動暖房制御手段Xと、暖房機Aによる暖房の必要の有無を検出する検査手段Yと、浴室Cの窓Wの開閉を検出する窓検査手段Vと、この窓検査手段Vで窓Wの開放が検出されると報知手段であるブザー70を作動させる報知制御を実行する報知制御手段Hとを有する。
【0051】
前記検査手段Yは、熱源機Bへの給水温度をパラメーターとして暖房の必要の有無を検出する手段であって、給水温度が設定温度(例えば10℃)以下であれば暖房が必要であると検出するのである。
【0052】
前記暖房スイッチSは、自動暖房制御手段Xを暖房制御実行状態と制御停止状態とに切り換えるためのものであり、ONにより暖房制御実行状態に切り換えるものである。
【0053】
ところで、図8に示すように、浴室暖房機Aを作動させて暖房を行った場合、窓Wが閉じていれば、線イに示すように、短時間のうちに室温が上昇するが、窓Wが開いていると、線ロに示すように、室温の上昇率が悪い。従って、室温の上昇率が基準以上であるか否かを見たり、或いは、暖房開始後所定時間Tが経過したときの室温が基準温度以上であるか否かを見ることなどによって、窓Wが閉じているか開いているかを判別できるのである。つまり、室温をパラメーターとして窓Wの開閉を判別できるのである。
【0054】
前記窓検査手段Vは、上記の点に着目して上記の浴室Cの温度を浴室暖房機Aが備える温度センサ(図示せず)で検出することで窓Wの開閉を検出する手段である。つまり、自動湯張り指令に基づいて前記浴室暖房機Aを運転することによる室温の上昇度合いによって窓Wの開閉を判別するように構成されている。
【0055】
次に、自動暖房制御の動作を説明する。図7に示すように、湯張りフラグをONし、暖房スイッチSがON操作されており、かつ、検査手段Yで検出温度が設定温度以下であると検出されていれば、暖房を開始する。この暖房の開始に伴い窓の開閉チェックを行い、チェックの完了に伴い窓Wが開いているとブザー70を鳴動させての報知制御を行った後湯張りフラグをOFFする一方、閉まっていると設定時間がタイムアップしたか否かを判断し、タイムアップならば、湯張りフラグをOFFしたのちに暖房を停止する。
【0056】
前記ブザー70は、暖房機リモコンA1と、メインリモコン(第2リモコン)B1とに組み込まれている。
【0057】
〔別実施形態〕
上記実施の形態では、検査手段Yとして、給水温度をパラメーターとして暖房の必要の有無を検出する手段を示したが、検査手段としては、図9に示すように、室温をパラメーターとして暖房の有無を検出する手段であっても良い。つまり、室温が設定温度(例えば10℃)以下であれば暖房が必要であると検出するのである。
【0058】
上記実施の形態では、暖房機Aの運転に伴う室温の上昇度合いによって窓Wの開閉を判別するようにしたが、窓Wに、リミットスイッチや近接スイッチなどの位置検出スイッチを設けて窓Wの開閉を判別するようにしても良い。
【0059】
上記実施の形態では、給湯器Bとして2缶3水式の給湯器を示したが、給湯器Bは1缶3水式のものであっても良い。
【0060】
上記実施の形態では、暖房機Aとして、浴室暖房機を示したが、暖房機Aは、脱衣室C1を暖房対象とするもの、或いは、浴室C及び脱衣室C1を暖房対象とするものであっても良い。
【0061】
上記実施の形態では、窓Wをして浴室Cの窓を示したが、窓Wは、脱衣室C1の窓、或いは、浴室C及び脱衣室C1の窓であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】風呂設備の概略断面図
【図2】熱源機の概略構成図
【図3】暖房状態を示す浴室暖房機の断面図
【図4】換気状態を示す浴室暖房機の断面図
【図5】制御ブロック図
【図6】フローチャート
【図7】フローチャート
【図8】窓の開閉に伴う室温の変化を示すグラフ
【図9】別実施の形態を示すフローチャート
【符号の説明】
1 浴槽
57 指令手段
A 暖房機
A1 第1リモコン
B 給湯器
B1 第2リモコン
b2 給湯制御手段
C 浴室
C1 脱衣室
S 暖房スイッチ
V 窓検査手段
W 窓
X 自動暖房制御手段
Y 検査手段
【発明の属する技術分野】
本発明は風呂設備で、詳しくは、給湯器を設け、浴室又は脱衣室を暖房するための暖房機を設け、指令手段による自動湯張り指令に基づいて、給湯器を作動させて浴槽への湯張りを開始するとともに、浴槽への給湯量が設定量となるとその浴槽への給湯を停止する湯張り制御を実行する給湯制御手段を設けてあるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の風呂設備では、人為操作のみによって、暖房機を起動するように構成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の技術によるときは、不可避的な操作忘れにより、風呂を使用する際、暖房されていないことがあった。
【0004】
本発明の目的は、風呂使用時には暖房が確実に行われていて風呂を快適使用できるようにする点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本発明によるときは、自動暖房制御手段を設けて、湯張り指令が発令されたときには、暖房機を作動させる暖房制御を実行するように構成してある、つまり、自動暖房を行うように構成してあるから、湯張りが完了して風呂を使用する際には、浴室や脱衣室が必ず暖房されていることになる。
その結果、本発明によれば、風呂使用時には浴室や脱衣室が確実に暖房されていて、風呂を快適に使用できるようになった。
ところで、暖房時に窓を開いていると、所定の室温にできないことはもちろん、暖房効率が著しく低下して多大なエネルギーロスを招来する。
上記の点に着目して、請求項1記載の本発明によるときは、窓検査手段を設けて窓の開閉を検出するように構成し、その窓検査手段で窓の開放が検出されると報知制御手段により報知手段を作動させてその旨(窓が開いていること)を使用者に報知するように構成してあるから、暖房時に窓が開いていると、その旨を使用者に喚起して窓の閉め操作を励行できる。
その結果、本発明によるときは、ロス少なく暖房することができる。
また、請求項1記載の本発明によるときは、報知制御が実行されると自動湯張り指令に基づく暖房制御の実行を停止して、窓が開いている状態での暖房を停止するように構成してあるから、使用者が不在などで窓を閉じ操作できない条件にある場合であっても、無駄な暖房を防止することができる。
【0007】
請求項2記載の本発明によるときは、検査手段により暖房の必要の有無を検出し、その検出結果が有検出であるときのみ自動湯張り指令に基づく暖房制御を実行するように構成してあるから、自動湯張り指令に基づく自動暖房の運転及び停止を自動化して、冬季などの寒い時期の暖房必要時には浴室や脱衣室を必ず暖房できて風呂を快適使用できる一方、夏期などの暖房不要時には無駄な暖房を阻止してランニングコストを低減できるようになった。
【0008】
ところで、風呂設備においては、浴室や脱衣室の暖房が必要となる冬季など寒い時期には、給湯器への給水温度が低く、また、浴槽や脱衣室の気温も低い。
そして、給湯器には、適温給湯などを行う上で給水温度を検出する給水温度センサが設けられており、他方、暖房機には、適温暖房などを行う上で暖房温度センサが設けられている。
【0009】
上記の点に着目して請求項3記載の本発明によるときは、検査手段として、給湯器への給水温度をパラメーターとして暖房の必要の有無を検出する手段を設けてあるから、暖房の必要の有無を既存の装置類を用いて行うことができ、構造簡単、安価に実施することができる。
【0010】
また、上記の点に着目して請求項4記載の本発明によるときは、検査手段として、室温をパラメーターとして暖房の必要の有無を検出する手段を設けてあるから、暖房の必要の有無を既存の装置類を用いて行うことができ、構造簡単、安価に実施することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
風呂設備は、図1に示すように、浴槽1を備えた浴室Cと脱衣室C1とを設け、前記浴室Cの天井に、浴室乾燥装置を兼用する温水式の浴室暖房機Aを設け、屋外に、この浴室暖房機A及び浴槽1並びに一般給湯栓(後述する)に給湯するための給湯器としての熱源機Bを設け、前記脱衣室C1に、前記浴室暖房機Aに双方向に通信可能に接続した第1リモコンとしての暖房機リモコンA1を設け、台所など脱衣室以外の箇所に、前記熱源機Bに双方向に通信可能に接続する第2リモコンとしてのメインリモコンB1を設け、浴室Cに、前記熱源機Bに双方向に通信可能に接続する浴室リモコンB2を設けて構成されている。
【0016】
先ず前記熱源機Bについて説明すると、図2に示すように、熱源機Bは、浴槽1や給湯栓2に給湯するための給湯用動作部Dと、浴室暖房機Aに空気加熱用の温水を循環供給するための温水循環用動作部Eと、浴槽1内の湯水を追焚きするための追焚用動作部Fとを備えている。この追焚用動作部Fが浴槽1内の湯を加熱する加熱手段に構成されている。
【0017】
前記給湯用動作部Dは、燃焼室内に配設したガス燃焼式の給湯用バーナ3と、この給湯用バーナ3により加熱される給湯用熱交換器4と、給湯用バーナ3に燃焼用空気を供給する給湯用燃焼ファン5と、給湯用バーナ3を点火するのためのイグナイタと、着火を検出するフレームロッドを備えている。
【0018】
前記給湯用熱交換器4には、一般家庭用の水道管に接続されて加熱用の水を供給する給水路6と、加熱後の湯を供給する給湯路7とが接続されている。前記給水路6と給湯路7とは、前記給湯用熱交換器4を迂回する状態でバイパス路8を介して接続されている。このバイパス路8には、給湯路7からの湯の量と給水路6からの水の量との混合比率を調整して、所望の温度の湯を得るためのミキシング弁9が図外の電動モータによって作動可能に設けられている。
【0019】
前記給水路6には、給湯用熱交換器4への入水温度を検出する入水サーミスタ10と、通水量を検出する水量センサ11とが設けられおり、前記給湯路7には、加熱後の湯の温度を検出する出湯サーミスタ12と、ミキシング弁9の作動によって混合された後の湯の温度をバイパス路8との接続箇所よりも下流側で検出する給湯サーミスタ13とが設けられている。
【0020】
前記給湯用バーナ3には、一般家庭用の燃料ガスを供給する元ガス供給路14から分岐した給湯用ガス供給路15が接続されている。前記元ガス供給路14には燃料ガスの供給を断続する電磁式断続弁14aが設けられている。前記給湯用ガス供給路15には、燃料ガスの供給量を調節する電磁比例弁16と、燃料ガスの供給を断続する電磁式断続弁17とが設けられている。
【0021】
前記温水循環用動作部Eは、燃焼室内に配設されたガス燃焼式の温水循環用バーナ18と、この温水循環用バーナ18により加熱される温水循環用熱交換器19と、この温水循環用バーナ18に燃焼用空気を供給する温水循環用燃焼ファン20と、温水循環用バーナ18を点火するのためのイグナイタと、着火を検出するフレームロッドを備えている。
【0022】
前記温水循環用バーナ18には前記元ガス供給路14から分岐した温水循環用ガス供給路21が接続されており、この温水循環用ガス供給路21には電磁比例弁22と電磁式断続弁23とが設けられている。
【0023】
前記温水循環用熱交換器19には、膨張タンク24内の水を供給する温水循環用給水路25と、加熱後の湯を供給する温水循環用給湯路26とが接続されている。そして、図3、図4に示すように、この温水循環用給湯路26を浴室暖房機Aに設けた乾燥暖房用熱交換器27に接続する一方、その乾燥暖房用熱交換器27により熱交換された後の湯水を膨張タンク24内に戻すための温水循環用戻り路28を設けて、温水循環用熱交換器19と乾燥暖房用熱交換器27との間で温水を循環させるように構成されている。
【0024】
前記温水循環用給湯路26と温水循環用戻り路28は、浴室暖房機Aを迂回する状態でバイパス路29を介して接続されている。そのバイパス路29には、浴槽1内に追焚き用の高温水を供給するための追焚用熱交換器30と、ヒータによる加熱で開弁する追焚用の熱動弁31とが設けられている。
【0025】
前記温水循環用給水路25には、膨張タンク24内の水を吸引して温水循環用19に供給するとともに、加熱後の湯を浴室暖房機Aや追焚用熱交換器30に供給するための循環ポンプ32が設けられ、温水循環用給湯路26には、加熱後の湯の温度を検出する循環温水サーミスタ33が設けられている。
【0026】
前記追焚用動作部Fは、浴槽1内の湯水を追焚用熱交換器30に供給する追焚用戻り路34と、追焚用熱交換器30によって加熱された後の湯を浴槽1に供給する追焚用給湯路35とを設けて構成した追焚き用循環路を、風呂アダプタ36を介して浴槽1に接続して構成されている。
【0027】
前記追焚用戻り路34には、浴槽1内の湯水を吸引して前記追焚用給湯路35を介して浴槽1に循環させるための追焚用循環ポンプ37が設けられており、この追焚用戻り路34のうち追焚用循環ポンプ37と浴槽1との間の部分には、浴槽1側から順に、浴槽1内の湯水の温度を検出する風呂サーミスタ38と、水流スイッチ39と、浴槽1内の湯水の水位を検出する水位センサ40が設けられている。
【0028】
前記追焚用戻り路34のうち追焚用循環ポンプ37と追焚用熱交換器30との間の部分には、給湯サーミスタ13より下流側の給湯路7から分岐した湯張り路41が接続され、この湯張り路41には、上流側から順に、風呂電磁弁42と逆止弁付き大気開放式のホッパ43と逆止弁44が設けられている。
【0029】
前記ホッパ43と逆止弁44とは、浴槽1内の湯水が湯張り路41を介して給湯路7側に逆流するのを防止するために設けられるもので、たとえ逆止弁44が故障して浴槽1内の湯水が逆流しても、ホッパ43によってその逆流が遮断され、かつ、逆流した湯水がホッパ43内に貯められるように構成され、このホッパ43には、貯められた湯水を浴槽1内に戻すための排水電磁弁45付きの戻し路46が接続され、この戻し路46が水位センサ40と追焚用循環ポンプ37との間の追焚用戻り路34に接続されるとともに、ホッパ43内の湯水をオーバーフローさせるための排水路47が設けられている。
【0030】
前記給湯用動作部Dと温水循環用動作部Eと追焚用動作部Fの作動は、マイクロコンピュータを主要部とする制御手段としての熱源機制御部B3により、予め記憶されている制御プログラムに基づいて制御され、浴室暖房機Aの作動は、マイクロコンピュータを主要部とする制御手段としての浴室暖房機制御部A2により、予め記憶されている制御プログラムに基づいて制御されるように構成されていている。
【0031】
前記浴室暖房機Aは、図3,図4に示すように、基本的には、一端を吸気口48とし、かつ、他端を吹出口49とした浴室空気循環路52を形成するケーシング50を設け、そのケーシング50内に、吸気口48から浴室C内の空気を導入して吹出口49からその浴室C内に戻す循環ファン51を設けるとともに、この循環ファン51で循環される空気を加熱する状態に前記乾燥暖房用熱交換器27、つまり、加熱部を設けて、浴室C内と乾燥暖房用熱交換器27との間で空気を循環させることにより浴室C内を暖房するように構成されている。
【0032】
かつ、前記浴室空気循環路52のうち循環ファン51よりも空気循環方向下手側で、かつ、乾燥暖房用熱交換器27よりも空気循環方向上手側には、その浴室空気循環路52の空気を屋外に放出可能な空気放出路としての排気ダクト53が接続され、浴室空気循環路52と排気ダクト53との接続部には、浴室空気循環路52に導入した空気を浴室1内に戻す循環空気量と、浴室空気循環路52に導入した空気をその途中から排気ダクト53で屋外に排出する排出空気量との割合を変更調節可能な電動式の可動ダンパー54が設けられている。
【0033】
そして、浴室暖房機Aは、
〈1〉温水循環用動作部Dを作動させて乾燥暖房用熱交換器27に温水を循環供給するとともに、循環ファン51を作動させ、かつ、導入空気の全量を浴室Cに戻す状態に可動ダンパー54を切り換えることにより、浴室Cに対する暖房を行う暖房運転状態となり、
〈2〉温水循環用動作部Dを作動させて乾燥暖房用熱交換器27に温水を循環供給するとともに、循環ファン51を作動させ、かつ、導入空気の一部を浴室Cに戻す一方、残りを屋外に排出する状態に可動ダンパー54を切り換えることにより、浴室Cに対する乾燥暖房を行う乾燥暖房運転状態となり、
〈3〉循環ファン51を作動させ、かつ、導入空気の全量を浴室Cに戻す状態に可動ダンパー54を切り換えることにより、浴室Cに涼風を供給する涼風運転状態となり、
〈4〉循環ファン51を作動させ、かつ、導入空気の一部を浴室Cに戻す一方、残りを屋外に排出する状態に可動ダンパー54を切り換えることにより、浴室Cに対する換気を行う換気運転状態となる
ように構成されている。
【0034】
風呂設備の制御装置は、図5に示すように、熱源機制御部B3と浴室暖房機制御部A2とを備え、これらは、それぞれの通信制御部B4,A3を介して有線或いは無線で互いに双方向に通信可能に接続されている。そして、前記メインリモコンB1と浴室リモコンB2は、通信制御部B4を介して有線或いは無線で熱源機制御部B3と双方向に通信可能に接続され、前記浴室暖房機リモコンA1は通信制御部A3を介して有線或いは無線で浴室暖房機制御部A2と双方向に通信可能に接続されている。
【0035】
前記メインリモコンB1と浴室リモコンB2には、風呂運転スイッチ55と、給湯温度設定スイッチ56と、指令手段である自動湯張りスイッチ57と、湯温設定具58と、自動追焚スイッチ59とが設けられている。
【0036】
他方、浴室暖房機リモコンA1には、浴室暖房機Aの運転を停止させる運転停止スイッチ60と、乾燥運転スイッチ61と、涼風運転スイッチ62と、暖房運転スイッチ63と、換気運転スイッチ64と、運転時間設定具65と、暖房スイッチSとが設けられている。
【0037】
前記熱源器制御部B3には、一般給湯を実行する一般給湯制御手段b1と、湯張り制御を実行する給湯制御手段(以下自動湯張り制御と称する。)b2と、追焚制御を実行する自動追焚制御手段b3とが設けられている。
【0038】
前記一般給湯制御手段b1は、メインリモコンB1又は浴室リモコンB2の風呂運転スイッチ55をON操作して、例えば給湯栓2を開くことにより実行され、給水路6を設定値以上の水が通流したことを水量センサ11で検出すると、給湯用燃焼ファン5を駆動するとともに、給湯用ガス供給路15の断続弁17を開け、かつ、電磁比例弁16を調整して、イグナイタで給湯用バーナ3に着火する。
【0039】
そして、給湯用熱交換器4で加熱された後の湯は、ミキシング弁9でバイパス路8からの水と混合されて給湯栓2から吐出され、このとき、給湯サーミスタ13で湯の温度が検出されて、この検出結果に基づいてミキシング弁9が制御され、給湯栓2から吐出される湯の温度は、メインリモコンB1又は浴室リモコンB2の給湯温度設定スイッチ56で設定された温度に維持される。
【0040】
前記自動湯張り制御手段b2は、メインリモコンB1又は浴室リモコンB2の自動湯張りスイッチ57がON操作されると実行され、風呂電磁弁42を開いて、一般給湯モードと同様に、給湯用熱交換器4で加熱されてミキシング弁9で温度調節された後の湯が、図2の破線矢印で示すように、追焚用戻り路34から風呂アダプタ36を介して浴槽1内に供給される。
【0041】
この自動湯張り制御手段b2の実行においては、風呂サーミスタ38による湯温の検出結果に基づいてミキシング弁9が制御されて、メインリモコンB1又は浴室リモコンB2の湯温設定具58で設定された温度の湯が供給され、浴槽1に所定量の湯が供給されたことを水位センサ40が検出すると、風呂電磁弁42を閉じるとともに、給湯用ガス供給路15の電磁比例弁16を閉じて給湯用バーナ3の燃焼を停止して湯張りを停止し、一定時間経過後に給湯用燃焼ファン5の駆動も停止する。
【0042】
なお、自動湯張り制御手段b2が実行開始された後に、仮に給湯栓2が開けられると、その湯張りを停止して一般給湯制御b1が実行され、一般給湯制御b1が自動湯張り制御b2に優先して実行されるようになっており、給湯栓2が閉じ操作されると、自動湯張り制御手段b2の実行が再開される。
【0043】
前記自動追焚制御b3は、メインリモコンB1又は浴室リモコンB2に設けた自動追焚スイッチ59がON操作される、或いは、自動湯張り制御手段b2の実行を中断して湯張りを停止すると、自動的に実行され、風呂電磁弁42を閉じて追焚用循環ポンプ37が駆動され、浴槽1内の湯水は、図2の実線矢印で示すように、追焚用戻り路34から吸引されて追焚用給湯路35から浴槽1に戻るように循環する。
【0044】
そして、この循環する湯水の温度を風呂サーミスタ38が検出して、その検出温度が湯温設定具58で設定した設定温度にほぼ達していれば、追焚用循環ポンプ37の駆動が停止され、風呂サーミスタ38による検出温度が設定温度よりも低い場合には、水流スイッチ39の作動で温水循環用ガス供給路21の電磁比例弁22が開けられて、イグナイタで温水循環用バーナ18に着火され、追焚用戻り路34を通って追焚用熱交換器30で加熱された後の湯水が追焚用給湯路35から浴槽1内に戻される。
【0045】
前記浴室暖房機制御部A2は、基本的には、図6に示すように、乾燥運転スイッチ61をON操作することで乾燥制御を実行し、暖房運転スイッチ63をON操作することで暖房制御を実行し、換気運転スイッチ64をON操作することで換気制御を実行し、涼風運転スイッチ62をON操作することで涼風制御を実行し、運転停止スイッチ60をON操作することで全制御の実行を停止するものである。
前記乾燥制御は、図3に示すように、浴室空気循環路52に導入した空気の一部を排気ダクト53から屋外に排出する位置に可動ダンパー54を移動させて、循環ファン51の駆動を開始するとともに、図示しない熱動弁を開いて浴室暖房用熱交換器27へ温水を供給することにより乾燥運転を開始する。
【0046】
そして、浴室空気循環路52に導入した空気の一部が排気ダクト53から屋外に排出されるとともに、残りの空気が浴室暖房用熱交換器27で温められた後浴室C内に戻されて、浴室C内の温度が予め設定した設定温度範囲に維持されるように熱動弁の開閉が制御され、運転時間設定具65で設定した設定時間がタイムアップすると、又は、運転停止スイッチ60が操作されるとその乾燥運転を終了する。
【0047】
前記暖房制御は、乾燥制御と同様の開始動作で暖房運転が開始され、浴室空気循環路52に導入した空気が乾燥暖房用熱交換器27で温められた後浴室C内に戻されて、浴室C内の温度が予め設定した設定温度範囲に維持されるように熱動弁の開閉が制御され、運転時間設定具65で設定した設定時間がタイムアップすると、又は、運転停止スイッチ60が操作されるとその暖房運転を終了する。
【0048】
前記換気制御は、図4に示すように、浴室空気循環路52に導入した空気の略全部を排気ダクト53から屋外に排出する位置に可動ダンパー54を移動させるとともに、循環ファン51の駆動を開始して、浴室C内を換気する換気運転を開始し、運転時間設定具65で設定した設定時間がタイムアップすると、又は、運転停止スイッチ60が操作されるとその換気運転を終了する。
【0049】
前記涼風制御は、図3に示すように、浴室空気循環路52に導入した空気の一部を排気ダクト53から屋外に排出する位置に可動ダンパー54を移動させるとともに、循環ファン51を駆動することにより、浴室空気を循環通風させる涼風運転を開始し、運転時間設定具65で設定した設定時間がタイムアップすると、又は、運転停止スイッチ60が操作されるとその涼風運転を終了する。
【0050】
かつ、前記浴室暖房機制御部A2は、湯張りフラグがONの場合及び、湯張りフラグがOFFであっても自動湯張りスイッチ57のONで自動湯張りが指令されている場合、前記暖房機Aを作動させる暖房制御を実行する自動暖房制御手段Xと、暖房機Aによる暖房の必要の有無を検出する検査手段Yと、浴室Cの窓Wの開閉を検出する窓検査手段Vと、この窓検査手段Vで窓Wの開放が検出されると報知手段であるブザー70を作動させる報知制御を実行する報知制御手段Hとを有する。
【0051】
前記検査手段Yは、熱源機Bへの給水温度をパラメーターとして暖房の必要の有無を検出する手段であって、給水温度が設定温度(例えば10℃)以下であれば暖房が必要であると検出するのである。
【0052】
前記暖房スイッチSは、自動暖房制御手段Xを暖房制御実行状態と制御停止状態とに切り換えるためのものであり、ONにより暖房制御実行状態に切り換えるものである。
【0053】
ところで、図8に示すように、浴室暖房機Aを作動させて暖房を行った場合、窓Wが閉じていれば、線イに示すように、短時間のうちに室温が上昇するが、窓Wが開いていると、線ロに示すように、室温の上昇率が悪い。従って、室温の上昇率が基準以上であるか否かを見たり、或いは、暖房開始後所定時間Tが経過したときの室温が基準温度以上であるか否かを見ることなどによって、窓Wが閉じているか開いているかを判別できるのである。つまり、室温をパラメーターとして窓Wの開閉を判別できるのである。
【0054】
前記窓検査手段Vは、上記の点に着目して上記の浴室Cの温度を浴室暖房機Aが備える温度センサ(図示せず)で検出することで窓Wの開閉を検出する手段である。つまり、自動湯張り指令に基づいて前記浴室暖房機Aを運転することによる室温の上昇度合いによって窓Wの開閉を判別するように構成されている。
【0055】
次に、自動暖房制御の動作を説明する。図7に示すように、湯張りフラグをONし、暖房スイッチSがON操作されており、かつ、検査手段Yで検出温度が設定温度以下であると検出されていれば、暖房を開始する。この暖房の開始に伴い窓の開閉チェックを行い、チェックの完了に伴い窓Wが開いているとブザー70を鳴動させての報知制御を行った後湯張りフラグをOFFする一方、閉まっていると設定時間がタイムアップしたか否かを判断し、タイムアップならば、湯張りフラグをOFFしたのちに暖房を停止する。
【0056】
前記ブザー70は、暖房機リモコンA1と、メインリモコン(第2リモコン)B1とに組み込まれている。
【0057】
〔別実施形態〕
上記実施の形態では、検査手段Yとして、給水温度をパラメーターとして暖房の必要の有無を検出する手段を示したが、検査手段としては、図9に示すように、室温をパラメーターとして暖房の有無を検出する手段であっても良い。つまり、室温が設定温度(例えば10℃)以下であれば暖房が必要であると検出するのである。
【0058】
上記実施の形態では、暖房機Aの運転に伴う室温の上昇度合いによって窓Wの開閉を判別するようにしたが、窓Wに、リミットスイッチや近接スイッチなどの位置検出スイッチを設けて窓Wの開閉を判別するようにしても良い。
【0059】
上記実施の形態では、給湯器Bとして2缶3水式の給湯器を示したが、給湯器Bは1缶3水式のものであっても良い。
【0060】
上記実施の形態では、暖房機Aとして、浴室暖房機を示したが、暖房機Aは、脱衣室C1を暖房対象とするもの、或いは、浴室C及び脱衣室C1を暖房対象とするものであっても良い。
【0061】
上記実施の形態では、窓Wをして浴室Cの窓を示したが、窓Wは、脱衣室C1の窓、或いは、浴室C及び脱衣室C1の窓であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】風呂設備の概略断面図
【図2】熱源機の概略構成図
【図3】暖房状態を示す浴室暖房機の断面図
【図4】換気状態を示す浴室暖房機の断面図
【図5】制御ブロック図
【図6】フローチャート
【図7】フローチャート
【図8】窓の開閉に伴う室温の変化を示すグラフ
【図9】別実施の形態を示すフローチャート
【符号の説明】
1 浴槽
57 指令手段
A 暖房機
A1 第1リモコン
B 給湯器
B1 第2リモコン
b2 給湯制御手段
C 浴室
C1 脱衣室
S 暖房スイッチ
V 窓検査手段
W 窓
X 自動暖房制御手段
Y 検査手段
Claims (4)
- 給湯器を設け、浴室又は脱衣室を暖房するための暖房機を設け、指令手段による自動湯張り指令に基づいて、給湯器を作動させて浴槽への湯張りを開始するとともに、浴槽への給湯量が設定量となるとその浴槽への給湯を停止する湯張り制御を実行する給湯制御手段を設けてある風呂設備であって、前記自動湯張り指令に基づいて、前記暖房機を作動させる暖房制御を実行する自動暖房制御手段を設け、
前記浴室又は脱衣室の窓の開閉を検出する窓検査手段を設け、この窓検査手段で開放が検出されると報知手段を作動させる報知制御を実行する報知制御手段を設け、
前記報知制御が実行されると前記自動湯張り指令に基づく暖房制御の実行を停止するように自動暖房制御手段を構成してある風呂設備。 - 前記暖房機による暖房の必要の有無を検出する検査手段を設け、その検査手段が有検出しているときのみ前記自動湯張り指令に基づく暖房制御を実行するように自動暖房制御手段を構成してある請求項1記載の風呂設備。
- 前記検査手段として、給湯器への給水温度をパラメーターとして暖房の必要の有無を検出する手段を設けてある請求項2記載の風呂設備。
- 前記検査手段として、室温をパラメーターとして暖房の必要の有無を検出する手段を設けてある請求項2記載の風呂設備。
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