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JP3744390B2 - 加工装置 - Google Patents

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JP3744390B2 JP2001236412A JP2001236412A JP3744390B2 JP 3744390 B2 JP3744390 B2 JP 3744390B2 JP 2001236412 A JP2001236412 A JP 2001236412A JP 2001236412 A JP2001236412 A JP 2001236412A JP 3744390 B2 JP3744390 B2 JP 3744390B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加工装置、特に被加工物を成形するロールが取付けられた昇降台と、昇降台をスライド移動可能に支持するガイド部材とを備えた加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
心押軸と主軸に挟持され、主軸の軸線を中心に回転する被加工物の外周面に成形ロールを押圧して成形するスピニング加工装置が知られている。この公知のスピニング加工装置では、例えば、図6に示すように、複数の成形ロールを進退送り可能に支持する昇降台20が設けられている。例えば、昇降台20は、平面略三角形であり、略三角形の各頂点位置近傍に成形用のロール60、70、80が回転可能に取り付けられたロールヘッド61、71、81が設けられている。昇降台20は、略三角形の2辺の中間位置で、スピニング加工装置の基台10に直立固定された支持部材(例えば、コラム142、143)にスライド移動可能に支持されている。コラム142、143には、昇降台20に当接する面にそれぞれ2つずつのガイド部材(ガイドレール42a、42b、43a、43b)が設けられている。また、昇降台20側には、前記ガイドレール42a、42b、43a、43bに対応する位置に、それぞれベアリングブロックが設けられている。ガイドレール42a、42b、43a、43bとベアリングブロックによりリニアガイド部材42、43が構成されている。これにより、昇降台20はガイドレール42a、42b、43a、43bに沿って上下方向にスライド移動可能となっている。また、昇降台20は、ガイドレール42a、42b、43a、43bに支持されている4点で水平方向に回転しないように規制されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような加工装置では、例えば、3つのロールヘッド61、71、81のうちの1つを使用して被加工物を成形する場合には、昇降台20を回転方向に規制している4点(ガイドレール42a、42b、43a、43bが設けられている点)に作用する力は均等にはならない。例えば、ロールヘッド61のみを使用している場合には、図6に示すように、ガイドレール43aに作用する力が大きい。これは、ロールヘッド61に設けられた成形ロール60を被加工物11に押圧する際に、ガイドレール43aが受ける昇降台20の重心Oを中心とする昇降台20に作用する右回りの回転モーメントによる荷重が、ガイドレール42a、42b、43bが受ける昇降台20に作用する左回りの回転モーメントによる荷重と等しくなる必要があることによる。数式等詳しくは、後述する。
このため、ガイドレール42a、42b、43a、43bの支持剛性が低く、スピニング加工の精度が低くなる。
そこで、本発明は、ガイドレールの支持剛性が高く、すなわち、加工装置全体の耐久性が良く、加工精度のよい加工装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を解決するために、請求項1に記載の発明は、被加工物を成形するロールと、前記ロールが回転自在に取り付けられたロールヘッドと、前記ロールヘッドが取り付けられた昇降台と、前記昇降台をスライド移動可能に支持する少なくとも2つのガイド部材とを備えた加工装置である。
前記被加工物は主軸の軸心を中心に回転され、前記昇降台は平面略三角形に形成されており、当該平面略三角形の各頂点から当該平面略三角形の重心に向かう方向に前記ロールを進退送り可能となるように、前記各頂点の位置に前記ロールヘッドが配置されている。
前記平面略三角形の重心位置近傍には前記被加工物を通す孔が設けられており、前記主軸の軸心と前記平面略三角形の重心とを一致させ、前記平面略三角形の昇降台が前記主軸の軸心に沿ってスライド移動可能となるように、前記主軸の軸心と平行な方向に設けられた前記ガイド部材にて支持されている。
前記ガイド部材は、前記平面略三角形の昇降台の異なる2辺を支持するように、それぞれの辺に設けられており、前記平面略三角形の重心と、当該平面略三角形の各頂点の位置に配置した前記ロールヘッドの中心線とを結ぶ各延長線によって分割される一方の側と他方の側に同数のガイド部材が存在するように、前記それぞれの辺上の位置に前記ガイド部材を配置したことを特徴とする。
請求項1に記載の加工装置によれば、各ガイド部材にかかる力のバランスがよい。これにより、ガイド部材(ガイドレール)の支持剛性、しいては、加工装置全体の耐久性が向上し、加工精度のよい加工装置を提供することができる。
【0005】
また、本発明の加工装置は、昇降台が平面略三角形に形成されている加工装置である。
本発明の加工装置によれば、平面略三角形の各頂点位置に、加工物を成形するロールのロールヘッドが設けられていれば、作業効率とコストのバランスがよい。
【0006】
また、本発明の加工装置では、各ガイド部材は昇降台の異なる2辺を支持している加工装置である。
本発明の加工装置によれば、昇降台のスライド移動が安定する。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の加工装置であって、前記平面略三角形のそれぞれの辺に設けられたガイド部材は、それぞれ2本であり、前記ガイド部材によって支持されている辺に挟まれている前記平面略三角形の頂点と、前記平面略三角形の重心とを通る線に対して、ほぼ直角且つ前記重心を通る線が、昇降台を支持している各辺の前記2本のガイド部材の間に配置されるように構成されている加工装置である。
請求項2に記載の加工装置によれば、昇降台の異なる2辺に2つずつあるガイド部材にかかる力のバランスがよいため、ガイドレールの支持剛性、しいては、加工装置全体の耐久性が一層向上する。
【0008】
また、本発明の加工装置は、ガイド部材がリニアガイド部材である。
本発明の加工装置によれば、昇降台に発生する振動を抑制することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図1〜図5に基づいて説明する。本実施の形態では、図4に示す円盤状の予備成形品である被加工物1を主軸2の軸心を中心に回転させながら、3つの成形ロール60、70、80のうち1つを被加工物1に押圧して加工する場合のスピニング加工装置について説明する。図1は、被加工物1を加工するスピニング加工装置の正面図を示したものである。図2は加工動作をする前の原位置に成形ロール60が回転自在に取り付けられたロールヘッド61がある場合、図3は被加工物1を加工する位置にロールヘッド61がある場合の説明図である。図4は、被加工物1の加工例を示す説明図である。図5は、図1のA矢視方向から見たスピニング加工装置の断面図である。
【0010】
スピニング加工装置は、成形ロール60、70、80が回転自在に取り付けられたロールヘッド61、71、81が進退送り自在に取り付けられた昇降台20と、昇降台20が図1において上下方向にスライド移動可能に取り付けられた支持部材であるコラム132、133と、コラム132、133が直立状態で固定されている基台10と、上部機体40を備えている。
基台10には、主軸2が回転自在に設けられていて、基台10の下部には、主軸2を回転させる主軸駆動装置4が設けられている。主軸駆動装置4としては、例えば、主軸モータ、主軸モータの回転を伝達するベルト、主軸ヘッドとから構成される。また、基台10には、コラム132、133が基台10に直立状態で固定されている。
コラム132、133の上端部には、上部機体40が取り付けられている。また、コラム132には、図5に示すように、昇降台20を上下方向にスライド移動可能に取り付けるためのリニアガイド部材32の1対のガイドレール32a、32bが取り付けられている。また、コラム133には、昇降台20を上下方向にスライド移動可能に取り付けるためのリニアガイド部材33の1対のガイドレール33a、33bが取り付けられている。
昇降台20は、例えば、平面略三角形であり、中心部に心押軸5と主軸2で挟持した状態の被加工物1を通す孔27が設けられた中空の移動台である。昇降台20の平面略三角形の各頂点位置近傍には、ロールヘッド61、71、81が心押軸5と主軸2を結ぶ軸線方向に(略三角形の中心方向に)昇降台20に対して進退送り可能に取り付けられている。また、昇降台20には、各ロールヘッドの駆動装置62、72、82が取り付けられている。駆動装置62、72、82としは、例えば、ハイブリッドアクチュエータユニットであり、モータ、カップリング、ポンプ、リザーバ、油圧シリンダから構成されている。また、昇降台20がコラム132に当接する辺のコラム132に取り付けられたガイドレール32a、32bに対応する位置には、ベアリングブロック22a、22bが取り付けられている。
このようにして、コラム132に設けられたガイドレール32a、32bと、昇降台20に設けられたベアリングブロック22a、22bとでリニアガイド部材32が構成されている。また、コラム133に設けられたガイドレール33a、33bと、昇降台20に設けられたベアリングブロック23a、23bとでリニアガイド部材33が構成されている。
上部機体40には、昇降台駆動装置25、26と、心押軸駆動装置6とが取り付けられている。各昇降台駆動装置25、26は、例えば、ハイブリッドアクチュエーターユニットであり、モータ、カップリング、ポンプ、リザーバ、及び昇降台送りシリンダとから構成されている。ポンプからの圧油を昇降台送りシリンダに供給し、昇降台送りシリンダの一端を上部機体40に取付けて他端を昇降台20に取り付けることにより、昇降台20が、上部機体40と基台10の間で上下方向にスライド移動可能となる。また、心押軸駆動装置6は、例えば、ハイブリッドアクチュエーターユニットであり、モータ、カップリング、ポンプ、リザーバ、及び心押軸送りシリンダとから構成されている。ポンプからの圧油を心押軸送りシリンダに供給し、心押軸送りシリンダの一端を上部機体40に取付けて他端に心押軸5を設けることにより、被加工物1が心押軸5と主軸2の間で、任意の圧力で挟持可能となる。ここで、心押軸5は、例えば、スラスト軸受機構5aを介して心押軸送りシリンダに回転可能に支持されているので、主軸2が回転することにより、主軸2との間に挟持した被加工物1と共に回転可能な構成となっている。
【0011】
次に、スピニング加工装置の動作について図2〜図4に基づいて説明する。
主軸2と心押軸5に挟持された被加工物1を加工する場合、ロールヘッド61、71、81の3つのうちで、予め設定されたロールヘッド(複数でも単数でもよい)の駆動装置62、72、82を動作させ、図2に示す原位置から図3に示す被加工物加工位置まで移動させる。
そして、回転している被加工物1に、被加工物1の回転と連れ回り方向に回転させながら成形ロール60、70、80を被加工物1に押し付ける。
図4A〜Dは、被加工物1の加工例を示す詳細図である。図4は、中心部に穴のあいた円板状部材から内孔に溝が形成されたカップ状部材を成形する過程を示している。
ここで、図4Aは、加工前の状態を示している。主軸2には、溝2bが形成された心棒2aが取り付けられている。
図4Bは、中心部に穴のあいた円板状部材である被加工物1をセットした状態であり、心押軸5と主軸2に取り付けられた心棒2aで被加工物1が挟持されている。
図4Cは、粗成形用のロール(例えば、ロール70)を用いて、粗成形を開始した状態を示している。粗成形用のロール70は、主軸2の回転方向と連れ回り方向に、同速度、あるいは、若干異ならせた速度で回転させ、被加工物1の外周部に押圧させた状態で主軸方向(図4Cの下方向)に所定の移動速度で移動させる。これにより、図4Cに示すように、被加工物1の外周部が主軸方向に曲げられ、被加工物1は概略カップ状に粗成形される。
図4Dは、精成形用のロール(例えば、ロール60)を用いて、仕上げをしている状態を示している。精成形用のロール60は、主軸2の回転方向と連れ回り方向に、同速度、あるいは、若干異ならせた速度で回転させ、被加工物1の外周部に押圧させた状態で主軸方向(図4Dの下方向)に所定の移動速度で移動させる。これにより、図4Dに示すように、被加工物1の内孔に溝が形成されたカップ状部材に精成形される。
ロールの種類、及びロールにより被加工物1を押圧する位置と力、ロールの主軸方向への移動速度等を制御することにより、被加工物1を任意の形状に加工することができる。なお、このとき、心棒2aに形成された溝2bに対応する形状の溝がカップ状部材の内孔に形成される。
【0012】
上記したように、例えば、被加工物1に溝を同時に形成する場合には、3つの成形ロール60、70、80を同時に使用するよりも、いずれか1つの成形ロールで、もしくは、種類の違う成形ロールを1つずつ用いて加工した方が加工精度が良い場合がある。
この場合の各リニアガイド部材の各ガイドレールにかかる荷重を、図5、図6を参照して以下で説明する。
例えば、ロールヘッド61のみを用いて被加工物1を加工する場合、ロールヘッド61は被加工物1を押圧する力と等しい反力Fを被加工物1から受ける。ロールヘッド61は昇降台20に固定されているので、反力Fは昇降台20に作用する。そして、反力Fと昇降台20を支持しているガイドレール32a、32b、33a、33bにより昇降台20に回転モーメントが働く。
例えば、図6に示す従来のスピニング加工装置では、昇降台20のリニアガイド部材42によって支持される辺X(コラム142側)の中点から辺Xに沿って等しい距離の位置にガイドレール42aとガイドレール42bが設けられている。また、昇降台20のリニアガイド部材43によって支持される辺Y(コラム143側)の中点から辺Yに沿って等しい距離の位置にガイドレール43aとガイドレール43bが設けられている。
このため、昇降台20のロールヘッド61の中心線の延長線からガイドレール33a、33b、32a、32bまでの距離をそれぞれK、L、M、Nとすると、重心O点を中心とする回転モーメントによる荷重は以下のように表される。
昇降台20に作用する右回りの回転モーメントによる荷重
=f1・K
昇降台20に作用する左回りの回転モーメントによる荷重
=f2・L+f3・M+f4・N
ここで、昇降台20が回転することがないように、右回りの回転モーメントによる荷重と左回りのモーメントによる荷重は均衡する必要があるので、以下の式が成立する必要がある。
f1・K=f2・L+f3・M+f4・N
このため、従来例では、ガイドレール33aにかかる荷重f1が大きくなり、ガイドレール33aの負担が大きくなる。
【0013】
一方、本実施の形態のスピニング加工装置では、図5に示す構成となっている。昇降台20のリニアガイド部材32によって支持されている辺X(コラム132側)と、昇降台20のリニアガイド部材33によって支持されている辺Y(コラム133側)によって定義されている頂点Zと重心Oとを通る線z1に平面上で直角に交差する線z2がガイドレール32aとガイドレール32b及びガイドレール33aとガイドレール33bの間を通ようにコラム132、133が配置されている。
この場合、重心Oとロールヘッド61の中心線を結ぶ延長線からガイドレール33a、33b、32a、32bまでの距離をそれぞれK、L、M、Nとすると、重心Oを中心とする回転モーメントによる荷重は以下のように表される。
昇降台20に作用する右回りの回転モーメントによる荷重
=f1・K+f2・L
昇降台20に作用する左回りの回転モーメントによる荷重
=f3・M+f4・N
右回りの回転モーメントによる荷重と左回りのモーメントによる荷重は均衡する必要があるので、以下の式が成立する必要がある。
f1・K+f2・L=f3・M+f4・N
このように、本実施の形態では、右回りの回転モーメントによる荷重に対してはガイドレール33a及び33b、左回りの回転モーメントによる荷重に対してはガイドレール32a及び32bが作用するので、各ガイドレールにかかる荷重のバランスがよい。
【0014】
本発明の構成及び動作は本実施の形態に限定されるものではない。
本発明は、スピニング加工装置以外の種々の加工装置にも適用することができる。
また、昇降台20は平面略三角形でなくてもよい。
また、コラム132、133は、2つではなくてもよい。
また、コラム132、133と昇降台20の位置関係は、本実施の形態で示す図面に限定されるものではない。
また、昇降台20とコラム132、133に設けられているリニアガイド部材32、33において、ガイドレール32a、32b、33a、33bが昇降台20側に、ベアリングブロック22a、22b、23a、23bがコラム132、133側に設けられていてもよい。
また、本実施の形態では、ガイドレール32a、32b、33a、33bとベアリングブロック22a、22b、23a、23bでリニアガイド部材32、33が構成されえているが、昇降台20がコラム132、133に対してスライド移動可能であれば、リニアガイド部材ではなくてもよい。
本実施の形態では、略三角形の昇降台20の重心O点を中心とする回転モーメントの均衡について考えたが、被加工物1の中心で考えてもよい。
また、昇降台20を支える支持部材は、コラム132、133ではなくてもよい。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の加工装置によれば、ガイド部材(ガイドレール)の支持剛性、しいては、加工装置全体の耐久性が向上し、加工精度のよい加工装置を提供することができる。
また、本発明の加工装置によれば、作業効率とコストのバランスがよい。
また、本発明の加工装置によれば、昇降台のスライド移動が安定する。
また、請求項2に記載の加工装置によれば、ガイドレールの支持剛性、しいては、加工装置全体の耐久性が一層向上する。
また、本発明の加工装置によれば、昇降台に発生する振動を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の正面図である。
【図2】原位置にロールヘッド61がある場合の説明図である。
【図3】加工する位置にロールヘッド61がある場合の説明図である。
【図4】被加工物1の加工例を示す説明図である。
【図5】図1のA−A矢視線に沿って破断して示すスピニング加工装置の水平断面図である。
【図6】従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1 被加工物
2 主軸
5 心押軸
10 基台
20 昇降台
22a、b ベアリングブロック(リニアガイド部材32)
23a、b ベアリングブロック(リニアガイド部材33)
32、33 リニアガイド部材
32a、b ガイドレール(リニアガイド部材32)
33a、b ガイドレール(リニアガイド部材33)
40 上部機体
60、70、80 成形ロール
61、71、81 ロールヘッド
132、133 コラム(支持部材)

Claims (2)

  1. 被加工物を成形するロールと、
    前記ロールが回転自在に取り付けられたロールヘッドと、
    前記ロールヘッドが取り付けられた昇降台と、
    前記昇降台をスライド移動可能に支持する少なくとも2つのガイド部材とを備えた加工装置であって、
    前記被加工物は主軸の軸心を中心に回転され、
    前記昇降台は平面略三角形に形成されており、当該平面略三角形の各頂点から当該平面略三角形の重心に向かう方向に前記ロールを進退送り可能となるように、前記各頂点の位置に前記ロールヘッドが配置されており、
    前記平面略三角形の重心位置近傍には前記被加工物を通す孔が設けられており、前記主軸の軸心と前記平面略三角形の重心とを一致させ、前記平面略三角形の昇降台が前記主軸の軸心に沿ってスライド移動可能となるように、前記主軸の軸心と平行な方向に設けられた前記ガイド部材にて支持されており、
    前記ガイド部材は、前記平面略三角形の昇降台の異なる2辺を支持するように、それぞれの辺に設けられており、
    前記平面略三角形の重心と、当該平面略三角形の各頂点の位置に配置した前記ロールヘッドの中心線とを結ぶ各延長線によって分割される一方の側と他方の側に同数のガイド部材が存在するように、前記それぞれの辺上の位置に前記ガイド部材を配置した、
    ことを特徴とする加工装置。
  2. 請求項1に記載の加工装置であって、
    前記平面略三角形のそれぞれの辺に設けられたガイド部材は、それぞれ2本であり、
    前記ガイド部材によって支持されている辺に挟まれている前記平面略三角形の頂点と、前記平面略三角形の重心とを通る線に対して、ほぼ直角且つ前記重心を通る線が、昇降台を支持している各辺の前記2本のガイド部材の間に配置されるように構成されている加工装置。
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