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JP3634630B2 - Anti-fogging road reflector - Google Patents

Anti-fogging road reflector Download PDF

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JP3634630B2
JP3634630B2 JP18586598A JP18586598A JP3634630B2 JP 3634630 B2 JP3634630 B2 JP 3634630B2 JP 18586598 A JP18586598 A JP 18586598A JP 18586598 A JP18586598 A JP 18586598A JP 3634630 B2 JP3634630 B2 JP 3634630B2
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JP
Japan
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photocatalyst
mirror surface
ceramic layer
mirror
containing layer
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稔 山中
光男 吉田
崇 小出
洋三 中村
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Sekisui Jushi Corp
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Sekisui Jushi Corp
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交差点等の見通しの悪い地点に設置される防曇性道路反射鏡に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に道路の曲がり角や見通しの悪い所には、車両の走行及び歩行者の通行の安全を確保するために反射鏡が設置されている。ところが従来の反射鏡は、特に夜間や寒冷時において、外気温と鏡面との温度差により鏡面が結露しやすく、そのために鏡面に曇りが生じて反射鏡としての機能が低下することがあった。また前記結露のみならず、塵埃や車両の排気ガス等の汚染物質が鏡面に付着することによる曇りによっても反射鏡としての機能が低下することがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如き鏡面が曇る原因の一つとしての結露は、周囲の空気の露点より鏡面の温度が低くなることによって生じることから、鏡面の裏側に発熱体を付設し、該発熱体を商用電源や太陽電池等の電源装置により発熱させて鏡面を暖めることにより、結露による曇りを防止した反射鏡が提案されているが、発熱体を付設すると共に、その発熱体を電源装置により発熱させるには、構造的に複雑で高価になると共に設置工事等も大変であり、また発熱体や電源装置の寿命もあり、所定期間毎に交換や補修等のメンテナンスを行う必要があった。またかかる反射鏡においては、塵埃や車両の排気ガス等の汚染物質が鏡面に付着することによる曇りについては、何ら解決されていない。
【0004】
そこで本発明は上記の如き問題を解決し、安価でしかもメンテナンスを行うことなく、結露や塵埃や車両の排気ガス等の汚染物質の付着による鏡面の曇りを長期にわたって防止することのできる防曇性道路反射鏡を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は次のような構成としている。
すなわち、本発明に係る防曇性道路反射鏡は、凸状の鏡面からなる鏡面体の鏡面に、ポリシラザン又はその変成物からなるシリカ質セラミックス層が0.02〜5μmの膜厚で直接形成されると共にそのシリカ質セラミックス層上に光触媒含有層が直接形成されて、表面に光触媒含有層が形成され、前記光触媒含有層により表面が水との接触角が0〜20度に親水化され、もって表面に付着する水分が一様に表面に拡散して表面の結露が防止されるようになされたことを特徴とするものである。
【0006】
本発明によれば、鏡面の外面に二酸化チタン等の光触媒を含む光触媒含有層が形成されているので、その光触媒によって表面が親水化され、結露が生じにくく、また塵埃や車両の排気ガス等の汚染物質が付着しにくくなる。すなわち二酸化チタン等の光触媒は、紫外線を照射することにより活性化されて強い酸化力を発現すると共にその表面は親水化され、塵埃や車両の排気ガス等の汚染物質が表面に付着しても、強い酸化力によって汚染物質が分解されると共に、親水化された表面によって、表面に付着する汚染物質と表面との間に水が割り込んで汚染物質を浮かせるために付着しにくく、また付着しても降雨等により容易に洗い流されて除去されるため、汚染物質が堆積しにくくなる。さらに結露が生じる条件が満たされていても、親水化された表面によって、表面に付着する水分が一様に表面に拡散するために結露しにくくなる。
【0007】
また本発明は、鏡面と外面の光触媒含有層との間に、ポリシラザン又はその変成物からなるシリカ質セラミックス層が形成されている。二酸化チタン等の光触媒は、上記のように強い酸化力を有しているため鏡面体にポリカーボネートやアクリル等の合成樹脂板を使用した場合は、その鏡面までも酸化分解し、その耐久性が損なわれる。また鏡面体にステンレス板を使用した場合は、屋外使用に耐えうる充分な密着性を得られず、鏡面体にガラスを使用した場合は、ガラスに含まれるナトリウム成分が光触媒に使用する二酸化チタンと反応し、チタン酸ナトリウムとなるために、触媒活性が喪失する。そこで光触媒含有層と鏡面との間に、シリコーン系の被膜を形成することによって耐久性を向上させることができる。このシリコーン系の被膜は従来技術のゾルゲル法によりアルコキシシランの加水分解物を重合させることにより得られるが、この方法では緻密な被膜が形成され難く多孔質であるため光触媒の酸化分解作用から鏡面を保護するには十分ではなく、また鏡面の反射性能が損なわれることがあり、さらに耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性等でも十分なものは得られず、またこのゾルゲル法により形成されたシリコーン系の被膜に対しては、鏡面体にステンレス板を使用した場合の密着性については充分なものは得られていない。それに対して本発明において、光触媒含有層と鏡面との間に形成されたポリシラザン又はその変成物からなるシリカ質セラミックス皮膜は非常に緻密な被膜であり、また耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性に優れ、薄膜でも高い塗膜硬度を有しているものである。
【0008】
従って本発明によれば、前記の如くポリシラザン又はその変成物からなるシリカ質セラミックス層は、非常に緻密な被膜であるために、薄膜でも光触媒の酸化分解作用から、鏡面体にポリカーボネートやアクリル等の合成樹脂板を使用した場合、又は鏡面体にガラスを使用した場合、いずれにおいても鏡面が保護され、また鏡面体にステンレス板を使用した場合は、屋外使用に耐えうる充分な密着性が得られ、且つ耐熱性に優れているために、光触媒含有層の焼成時においてもクラックが発生せず、また耐屈曲性に優れているために、湾曲させてもクラックが発生せず、さらにこの状態で耐久性に優れ、且つ薄膜でも高い塗膜硬度を有しているために、鏡面は傷付きにくい。
【0009】
本発明における鏡面体の材質は特に限定されず、ガラスでもよいが、一般的には軽量且つ安価であり、しかも破損時の危険性が低いポリカーボネートやアクリル等の合成樹脂板やステンレス板を使用するのが好ましい。
【0010】
本発明におけるポリシラザンは特に限定されるものではないが、分子内に少なくともSi−H結合、あるいはN−H結合を有するものが好ましく、ポリシラザン単独であってもよいし、ポリシラザンと他のポリマーとの共重合体やポリシラザンと他の化合物との混合物でもよく、またポリシラザンは、鎖状であってもよいし、環状、架橋構造を有するものでもよく、さらに分子内にこれら複数の構造を同時に有するものでもよく、これらが単独でもよいし、混合物で用いられていてもよい。
【0011】
このポリシラザン又はその変成物からなるシリカ質セラミックス層の膜厚は、0.02〜5μmが好ましく、好適には0.05〜2μmであり、5μmを超えると、ポリシラザンをシリカ質セラミックス層に転化した際にクラックが入ることがある。このシリカ質セラミックス層を形成するには、ポリシラザン又はその変成物からなる塗膜形成用組成物を鏡面にスプレーコート、ディップコート、スピンコート、フローコート、ロールコート等の適宜方法で塗布し、シリカ質セラミックス層に転化すればよい。なお前記塗布は1回でもよいし、2回以上塗布してもよい。
【0012】
なお前記塗膜形成用組成物を塗布した後、この塗膜をシリカ質セラミックス層に転化するには、高温で加熱して焼成することにより行ってもよいが、鏡面体をポリカーボネートやアクリル等の合成樹脂板から形成する場合は、加熱温度に限界があり、出来るだけ合成樹脂板の変形や劣化の生じない低温でシリカ質セラミックス層に転化できる次の方法が好ましい。
【0013】
すなわち、ポリシラザン又はその変成物に、アミン類又は/及び酸類が添加された塗膜形成用組成物から形成するか、あるいはポリシラザン又はその変成物に、アミン類又は/及び酸類が添加された塗膜形成用組成物を水蒸気と接触させることにより形成すれば、70度程度の低温焼成が可能となり、且つ高速でシリカ質セラミックス層に転化することができる。
【0014】
外面に二酸化チタン等の光触媒を含有する光触媒含有層を形成するには、二酸化チタン等の粉末を溶融させて吹き付ける溶射法、化学反応を介して二酸化チタンを析出させるCVD(化学的製膜法)、二酸化チタン等をスパッタ蒸発させて沈着させるスパッタ蒸着法、真空蒸着法等の適宜方法によって形成してもよいが、バインターに二酸化チタン等を分散させて塗料組成物とし、それをディッピングやスプレー、フローコーター等により塗布すれば、均一且つ平滑な被膜が形成されるので好ましい。
【0015】
かかる方法により光触媒含有層を形成する場合は、バインダーとしてシリコーン系化合物を用いるのが好ましい。シリコーン系化合物を用いることにより、得られる光触媒含有層は表面硬度が高くなって傷付きにくくなり、またシロキサン結合によって耐薬品性、耐汚染性に優れるために活性化された二酸化チタン等によっても劣化されにくく、また汚染物質も付着しにくくなる。
【0016】
なおバインダーとしてシリコーン系化合物を用いて光触媒含有層を形成する場合は、例えば一例として、オルガノポリシロキサン又はテトラエトキシシラン等のアルコキシシランの加水分解物とチタニアゾルとの混合物とからなる塗料組成物を塗布し、50度〜200度で加熱することにより形成することができる。
【0017】
光触媒としての二酸化チタンは、ルチル型でもよいが、活性の高さからアナターゼ型のものが好ましく、この二酸化チタンに波長領域が300〜400nm付近の紫外光を照射することによって活性化され、その活性化によって強い酸化力が発現されて、表面に付着した汚染物質は分解されると共に、活性化によってその表面は水との接触角でほぼ0〜20度程度まで親水化され、かかる親水化によって汚染物質は付着しにくくなり、例え付着しても降雨等によって容易に洗い流されるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照し、具体的に説明する。
すなわち図1は本発明の実施の一形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)は側面図であり、図2は主要部の断面図である。
【0019】
図面における形態は、道路の交差点等に立設された支柱1と、この支柱1に支持された反射鏡2とから構成されるものである。
【0020】
反射鏡2は、本形態では、枠体21内に、ポリカーボネートやアクリル等の合成樹脂板やステンレス板、ガラス等からなる表面が鏡面22となされた鏡面体23が設けられ、枠体21の上部には庇24が設けられているものであるが、特にその形態は限定されるものではない。そして鏡面体23の鏡面22には、ポリシラザン又はその変成物からなるシリカ質セラミックス層25が形成され、その外面に二酸化チタン等の光触媒が含有された光触媒含有層26が形成されている。前記シリカ質セラミックス層25は鏡面22上に直接形成され、また光触媒含有層26は、シリカ質セラミックス層25上に直接形成されている。
【0021】
そして光触媒含有層26に紫外線を照射することにより光触媒が活性化されてその表面が親水化され、降雨等によって表面に付着した汚染物質が洗浄されると共に結露が防止されるようになされている。なお光触媒含有層26は鏡面22の反射性能を損なわないようにできるだけ薄く形成するのが好ましい。
【0022】
光触媒を活性化させる紫外線は、道路等の屋外に設置されて太陽光から受けるようになされていてもよいが、予め工場等において、ブラックライト等により紫外線を照射し、屋外に設置された際には、光触媒が活性化されて光触媒含有層26の表面が親水化されているようにしておいてもよい。
【0023】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
【0024】
(実施例1)
ステンレスにより表面が鏡面となされた鏡面体を作製し、その鏡面に以下のコーティング剤を塗布した。ペルヒドロポリシラザンをデカヒドロナフタレンに溶解し、20wt%の濃度に調整した。この溶液10gに攪拌しながらトリ−n−ペンチルアミン200mgを室温で徐々に添加した。これを大気中で鏡面上にフローコートで塗装した。これを100℃、90%RHの恒温恒湿器内で1時間加熱することによりシリカ質セラミックス層を得た。このシリカ質セラミックス層の膜厚は0.5μmであった。
【0025】
次に、アナターゼ型酸化チタンゾル(日産化学、TA−15、固形分15wt%)56重量部と、シリカゾル(日本合成ゴム、グラスカA液、固形分20wt%)33重量部を混合後、メチルトリメトキシシラン(日本合成ゴム、グラスカB液)11重量部とエタノールを添加し、さらに2時間攪拌し、メチルトリメトキシシランを部分的に加水分解反応と脱水縮重合反応させることにより調整した。これをフローコートによりシリカ質セラミックス層の上に光触媒含有層を形成した。
【0026】
次に得られたサンプルの表面にブラックライトブルー蛍光灯を用いて1平方cm当たり1.5mwの照度で48時間紫外線を照射した。その後表面の水に対する接触角を測定すると平均して5度以下であった。
【0027】
(実施例2)
アクリルにより鏡面体を作製し、又シリカ質セラミックス層に転化する際に80℃、90%RHの恒温恒湿器内で3時間加熱した以外は、実施例1と同様にして、このアクリルからなる鏡面体の鏡面上にシリカ質セラミックス層を形成し、その上に光触媒含有層を形成し、次に得られたサンプルの表面にブラックライトブルー蛍光灯を用いて1平方cm当たり1.5mwの照度で48時間紫外線を照射した。その後表面の水に対する接触角を測定すると平均して5度以下であった。
【0028】
(実施例3)
ガラスにより鏡面体を作製した以外は、実施例1と同様にして、このガラスからなる鏡面体の鏡面上にシリカ質セラミックス層を形成し、その上に光触媒含有層を形成し、次に得られたサンプルの表面にブラックライトブルー蛍光灯を用いて1平方cm当たり1.5mwの照度で48時間紫外線を照射した。その後表面の水に対する接触角を測定すると平均して5度以下であった。
【0029】
(比較例1)
ステンレスにより表面が鏡面となされた鏡面体を作製し、その鏡面に以下のコーティング剤を塗布した。シリカゾル(日本合成ゴム、グラスカA液、固形分20wt%)3重量部を混合後、メチルトリメトキシシラン(日本合成ゴム、グラスカB液)1重量部とエタノールを添加し、さらに2時間攪拌し、メチルトリメトキシシランを部分的に加水分解反応と脱水縮重合反応させることにより調整した。これを上記鏡面にフローコートにより塗布し、加熱することにより従来技術であるゾルゲル法によるシリカ質セラミックス層を得た。このシリカ質セラミックス層の膜厚は1.0μmであった。
【0030】
次に、アナターゼ型酸化チタンゾル(日産化学、TA−15、固形分15wt%)56重量部と、シリカゾル(日本合成ゴム、グラスカA液、固形分20wt%)33重量部を混合後、メチルトリメトキシシラン(日本合成ゴム、グラスカB液)11重量部とエタノールを添加し、さらに2時間攪拌し、メチルトリメトキシシランを部分的に加水分解反応と脱水縮重合反応させることにより調整した。これをフローコートによりシリカ質セラミックス層の上に光触媒含有層を形成した。
【0031】
次に得られたサンプルの表面にブラックライトブルー蛍光灯を用いて1平方cm当たり1.5mwの照度で48時間紫外線を照射した。その後表面の水に対する接触角を測定すると平均して5度以下であった。
【0032】
(比較例2)
アクリルにより鏡面体を作製した以外は、比較例1と同様にして、このアクリルにからなる鏡面体の鏡面上に従来技術であるゾルゲル法によるシリカ質セラミックス層を形成し、その上に光触媒含有層を形成し、次に得られたサンプルの表面にブラックライトブルー蛍光灯を用いて1平方cm当たり1.5mwの照度で48時間紫外線を照射した。その後表面の水に対する接触角を測定すると平均して5度以下であった。
【0033】
(比較例3)
ガラスにより鏡面体を作製した以外は、比較例1と同様にして、このガラスからなる鏡面体の鏡面上に従来技術であるゾルゲル法によるシリカ質セラミックス層を形成し、その上に光触媒含有層を形成し、次に得られたサンプルの表面にブラックライトブルー蛍光灯を用いて1平方cm当たり1.5mwの照度で48時間紫外線を照射した。その後表面の水に対する接触角を測定すると平均して5度以下であった。
【0034】
上記実施例1〜3と比較例1〜3を以下の試験で塗膜性能比較した。
【0035】
(試験1) 光触媒含有層に対する抗分解性
実施例で得られたサンプルと比較例で得られたサンプルに超エネルギー照射試験機(スガ試験機UE−1DEc型)で紫外線を240時間照射した。その結果、比較例1〜3でのシリカ質セラミックス層にはクラックが認められたのに対して、実施例1〜3でのシリカ質セラミックス層に異常は認められなかった。
【0036】
(試験2) 耐熱性
実施例で得られたサンプルと比較例で得られたサンプルを130度で2時間加熱した結果、比較例1〜3でのシリカ質セラミックス層にクラックが認められたのに対して、実施例1〜3でのシリカ質セラミックス層に異常は認められなかった。
【0037】
(試験3) 耐屈曲性
実施例で得られたサンプルと比較例で得られたサンプルを半径2000mmに湾曲させた状態でサンシャインウェザーメーター試験を行った。その結果、比較例1〜3のサンプルでは100時間で表面に微細なクラックが認められたのに対して、実施例1〜3では500時間経過した時点で異常は認められない。
【0038】
(試験4) 耐摩耗性
実施例で得られたサンプルと比較例で得られたサンプルの耐摩耗性を比較するために鉛筆硬度試験を行った。その結果、比較例1〜3のサンプルでは鉛筆硬度F〜Hであったのに対して、実施例1〜3では2H〜3Hであった。
【0039】
以上より、ポリシラザン又はその変成物からなるシリカ質セラミックス層は非常に緻密な被膜であるため、光触媒の分解作用から鏡面を保護する機能および耐熱性、耐屈曲性、耐摩耗性に優れ、反射鏡に好適であることが確認される。
【0040】
【発明の効果】
本発明によれば、鏡面の外面に二酸化チタン等の光触媒を含む光触媒含有層が形成されているので、その光触媒によって表面が親水化され、結露が生じにくく、また塵埃や車両の排気ガス等の汚染物質が付着しにくくなる。すなわち二酸化チタン等の光触媒は、紫外線を照射することにより活性化されて強い酸化力を発現すると共にその表面は親水化され、塵埃や車両の排気ガス等の汚染物質が表面に付着しても、強い酸化力によって汚染物質が分解されると共に、親水化された表面によって、表面に付着する汚染物質と表面との間に水が割り込んで汚染物質を浮かせるために付着しにくく、また付着しても降雨等により容易に洗い流されて除去されるため、汚染物質が堆積しにくくなる。さらに結露が生じる条件が満たされていても、親水化された表面によって、表面に付着する水分が一様に表面に拡散するために結露しにくくなる。
【0041】
また本発明によれば、鏡面と光触媒含有層との間にポリシラザン又はその変成物からなるシリカ質セラミックス層が形成され、このポリシラザン又はその変成物からなるシリカ質セラミックス層は、非常に緻密な被膜であるために、薄膜でも光触媒の酸化分解作用から、鏡面体にポリカーボネートやアクリル等の合成樹脂板を使用した場合、又は鏡面体にガラスを使用した場合、いずれにおいても鏡面が保護され、また鏡面体にステンレス板を使用した場合は、屋外使用に耐えうる充分な密着性が得られ、且つ耐熱性に優れているために、光触媒含有層の焼成時においてもクラックが発生せず、また耐屈曲性に優れているために、湾曲させてもクラックが発生せず、さらにこの状態で耐久性に優れ、且つ薄膜でも高い塗膜硬度を有しているために、鏡面は傷付きにくい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)は側面図である。
【図2】図1における主要部の断面図である。
【符号の説明】
1 支柱
2 反射鏡
21 枠体
22 鏡面
23 鏡面体
24 庇
25 シリカ質セラミックス層
26 光触媒含有層
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an anti-fogging road reflector installed at a point of poor visibility such as an intersection.
[0002]
[Prior art]
In general, a reflector is installed at a corner of a road or in a place where visibility is poor to ensure the safety of vehicle travel and pedestrian traffic. However, the conventional reflecting mirror tends to condense on the mirror surface due to the temperature difference between the outside air temperature and the mirror surface, particularly at night or in cold weather, and thus the mirror surface may become cloudy and the function as the reflecting mirror may be reduced. Further, not only the condensation but also the function as a reflecting mirror may be deteriorated not only by the cloudiness caused by the adhering of contaminants such as dust and vehicle exhaust gas to the mirror surface.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Condensation as one of the causes of the mirror surface fogging as described above occurs when the temperature of the mirror surface is lower than the dew point of the surrounding air, so a heating element is attached to the back side of the mirror surface, and the heating element is connected to a commercial power source or A reflecting mirror has been proposed in which the mirror surface is heated by generating heat with a power supply device such as a solar cell, thereby preventing fogging due to dew condensation. The structure is complicated and expensive, and the installation work is difficult, and the heating element and the power supply device have a long life. Therefore, it is necessary to perform maintenance such as replacement and repair every predetermined period. Moreover, in such a reflecting mirror, there is no solution for fogging caused by contaminants such as dust and vehicle exhaust gas adhering to the mirror surface.
[0004]
Therefore, the present invention solves the above-described problems, and is anti-fogging capable of preventing specular fogging due to condensation and adhesion of contaminants such as dust and vehicle exhaust gas over a long period of time without performing maintenance. It is intended to provide a road reflector.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention is configured as follows.
That is, in the anti-fogging road reflector according to the present invention, a siliceous ceramic layer made of polysilazane or a modified product thereof is directly formed on a mirror surface of a mirror body made of a convex mirror with a thickness of 0.02 to 5 μm. a photocatalyst-containing layer on the siliceous ceramic layer with which is formed directly by, the photocatalyst-containing layer is formed on the front surface, the contact angle of the surface with water is hydrophilic to 0-20 degrees with the photocatalyst-containing layer Thus, the moisture adhering to the surface is uniformly diffused on the surface and the surface is prevented from dew condensation .
[0006]
According to the present invention, since the photocatalyst containing layer containing a photocatalyst such as titanium dioxide is formed on the outer surface of the mirror surface, the surface is hydrophilized by the photocatalyst, it is difficult for condensation to occur, and dust, vehicle exhaust gas, etc. Contaminants are less likely to adhere. That is, photocatalysts such as titanium dioxide are activated by irradiating with ultraviolet rays to express a strong oxidizing power and the surface thereof is hydrophilized, and even if contaminants such as dust and vehicle exhaust gas adhere to the surface, Contaminants are decomposed by strong oxidizing power, and the hydrophilic surface makes it difficult for water to adhere to the surface because water enters between the surface and the surface of the contaminant to adhere to the surface. Since it is easily washed away and removed by rainfall or the like, contaminants are less likely to accumulate. Furthermore, even if the conditions for causing dew condensation are satisfied, moisture adhering to the surface is uniformly diffused to the surface by the hydrophilic surface, so that dew condensation is difficult.
[0007]
In the present invention, a siliceous ceramic layer made of polysilazane or a modified product thereof is formed between the mirror surface and the photocatalyst containing layer on the outer surface. Photocatalysts such as titanium dioxide have strong oxidizing power as described above, so when a synthetic resin plate such as polycarbonate or acrylic is used for the mirror surface, the mirror surface is also oxidized and decomposed, impairing its durability. It is. In addition, when a stainless steel plate is used for the mirror body, sufficient adhesion that can withstand outdoor use cannot be obtained, and when glass is used for the mirror body, the sodium component contained in the glass and titanium dioxide used for the photocatalyst It reacts and becomes sodium titanate, so that the catalytic activity is lost. Therefore, the durability can be improved by forming a silicone-based film between the photocatalyst-containing layer and the mirror surface. This silicone-based film can be obtained by polymerizing a hydrolyzate of alkoxysilane by a conventional sol-gel method. However, this method is difficult to form a dense film and is porous, so the mirror surface is prevented from the oxidative decomposition action of the photocatalyst. Silicone formed by this sol-gel method is not sufficient for protection, and the reflective performance of the mirror surface may be impaired. Further, sufficient heat resistance, bending resistance, wear resistance, etc. cannot be obtained. With respect to the coating film of the system, sufficient adhesion is not obtained when a stainless steel plate is used for the mirror surface. On the other hand, in the present invention, the siliceous ceramic film made of polysilazane or a modified product thereof formed between the photocatalyst containing layer and the mirror surface is a very dense film, and has heat resistance, flex resistance, and wear resistance. It is excellent even in a thin film and has a high coating film hardness.
[0008]
Therefore, according to the present invention, as described above, the siliceous ceramic layer made of polysilazane or a modified product thereof is a very dense film. Therefore, even in a thin film, the mirror body is made of polycarbonate or acrylic due to the oxidative decomposition action of the photocatalyst. When a synthetic resin plate is used, or when glass is used for the mirror surface, the mirror surface is protected, and when a stainless steel plate is used for the mirror surface, sufficient adhesion to withstand outdoor use is obtained. In addition, since it is excellent in heat resistance, no cracks are generated even when the photocatalyst-containing layer is fired, and since it is excellent in bending resistance, no cracks are generated even if it is bent. Since it is excellent in durability and has a high film hardness even in a thin film, the mirror surface is hardly damaged.
[0009]
The material of the mirror body in the present invention is not particularly limited, and may be glass, but in general, a synthetic resin plate such as polycarbonate or acrylic or a stainless plate that is light and inexpensive and has a low risk of breakage is used. Is preferred.
[0010]
The polysilazane in the present invention is not particularly limited, but preferably has at least a Si—H bond or an N—H bond in the molecule, and may be a polysilazane alone or a polysilazane and another polymer. It may be a copolymer or a mixture of polysilazane and other compounds, and polysilazane may be a chain, or may have a cyclic or cross-linked structure, and further have these multiple structures in the molecule at the same time. However, these may be used alone or in a mixture.
[0011]
The film thickness of the siliceous ceramic layer made of this polysilazane or its modified product is preferably 0.02 to 5 μm, preferably 0.05 to 2 μm, and if it exceeds 5 μm, the polysilazane has been converted into a siliceous ceramic layer. Sometimes cracks occur. In order to form this siliceous ceramic layer, a coating film-forming composition comprising polysilazane or a modified product thereof is applied to the mirror surface by an appropriate method such as spray coating, dip coating, spin coating, flow coating, roll coating, etc. What is necessary is just to convert into a quality ceramic layer. The application may be performed once or two or more times.
[0012]
In addition, after apply | coating the said coating-film formation composition, in order to convert this coating film into a siliceous ceramic layer, you may carry out by heating at high temperature and baking, but a mirror surface body is polycarbonate, an acryl, etc. In the case of forming from a synthetic resin plate, there is a limit to the heating temperature, and the following method that can convert to a siliceous ceramic layer at a low temperature where deformation and deterioration of the synthetic resin plate do not occur as much as possible is preferable.
[0013]
That is, it is formed from a film-forming composition in which amines or / and acids are added to polysilazane or a modified product thereof, or a coating film in which amines or / and acids are added to polysilazane or a modified product thereof. If the forming composition is formed by bringing it into contact with water vapor, it can be fired at a low temperature of about 70 degrees, and can be converted into a siliceous ceramic layer at a high speed.
[0014]
To form a photocatalyst-containing layer containing a photocatalyst such as titanium dioxide on the outer surface, a thermal spraying method in which a powder such as titanium dioxide is melted and sprayed, or a CVD (chemical film-forming method) in which titanium dioxide is deposited through a chemical reaction In addition, it may be formed by a suitable method such as a sputter vapor deposition method in which titanium dioxide or the like is deposited by sputtering evaporation, a vacuum vapor deposition method, etc., but titanium dioxide or the like is dispersed in a binder to form a coating composition, which is dipped or sprayed, Application by a flow coater or the like is preferable because a uniform and smooth film is formed.
[0015]
When the photocatalyst-containing layer is formed by such a method, it is preferable to use a silicone compound as the binder. By using a silicone-based compound, the resulting photocatalyst-containing layer has a high surface hardness and is less likely to be scratched, and is also deteriorated by activated titanium dioxide, etc. due to excellent chemical resistance and stain resistance due to siloxane bonds. It is hard to be polluted, and it becomes difficult to adhere pollutants.
[0016]
When a photocatalyst-containing layer is formed using a silicone compound as a binder, for example, a coating composition comprising a mixture of a hydrolyzate of alkoxysilane such as organopolysiloxane or tetraethoxysilane and titania sol is applied. It can be formed by heating at 50 to 200 degrees.
[0017]
Titanium dioxide as a photocatalyst may be a rutile type, but is preferably anatase type because of its high activity, and is activated by irradiating the titanium dioxide with ultraviolet light having a wavelength region of 300 to 400 nm. As a result, the strong oxidizing power is expressed and the contaminants adhering to the surface are decomposed, and the surface is hydrophilized to about 0 to 20 degrees in contact angle with water by the activation, and the hydrophilization contaminates the surface. Substances do not adhere easily, and even if they adhere, they can be easily washed away by rain or the like.
[0018]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, embodiments of the present invention will be specifically described with reference to the drawings.
That is, FIG. 1 shows an embodiment of the present invention, (A) is a front view, (B) is a side view, and FIG. 2 is a cross-sectional view of the main part.
[0019]
The form in the drawing is composed of a column 1 erected at an intersection or the like of a road and a reflecting mirror 2 supported by the column 1.
[0020]
In this embodiment, the reflecting mirror 2 is provided with a mirror body 23 in which a surface made of a synthetic resin plate such as polycarbonate or acrylic, a stainless steel plate, glass, or the like is a mirror surface 22 in a frame body 21. Is provided with a ridge 24, but its form is not particularly limited. On the mirror surface 22 of the mirror body 23, a siliceous ceramic layer 25 made of polysilazane or a modified product thereof is formed, and a photocatalyst containing layer 26 containing a photocatalyst such as titanium dioxide is formed on the outer surface thereof. The siliceous ceramic layer 25 is directly formed on the mirror surface 22, and the photocatalyst containing layer 26 is directly formed on the siliceous ceramic layer 25.
[0021]
By irradiating the photocatalyst-containing layer 26 with ultraviolet rays, the photocatalyst is activated and its surface is made hydrophilic, so that contaminants adhering to the surface due to rainfall and the like are washed and condensation is prevented. The photocatalyst containing layer 26 is preferably formed as thin as possible so as not to impair the reflection performance of the mirror surface 22.
[0022]
The ultraviolet ray that activates the photocatalyst may be installed outdoors such as on the road and received from sunlight, but when it is installed outdoors in the factory etc. after being irradiated with ultraviolet rays by black light etc. The photocatalyst may be activated to make the surface of the photocatalyst containing layer 26 hydrophilic.
[0023]
【Example】
Examples of the present invention will be described below.
[0024]
(Example 1)
A mirror surface having a mirror surface was made of stainless steel, and the following coating agent was applied to the mirror surface. Perhydropolysilazane was dissolved in decahydronaphthalene and adjusted to a concentration of 20 wt%. While stirring, 10 mg of this solution was gradually added with 200 mg of tri-n-pentylamine at room temperature. This was coated with a flow coat on the mirror surface in the atmosphere. This was heated in a constant temperature and humidity chamber at 100 ° C. and 90% RH for 1 hour to obtain a siliceous ceramic layer. The film thickness of this siliceous ceramic layer was 0.5 μm.
[0025]
Next, 56 parts by weight of anatase-type titanium oxide sol (Nissan Chemical, TA-15, solid content 15 wt%) and 33 parts by weight of silica sol (Nippon Synthetic Rubber, Glasca A solution, solid content 20 wt%) were mixed, and then methyltrimethoxy 11 parts by weight of silane (Nippon Synthetic Rubber, Glassca B solution) and ethanol were added, and the mixture was further stirred for 2 hours to adjust methyltrimethoxysilane partially by hydrolysis reaction and dehydration condensation polymerization reaction. A photocatalyst containing layer was formed on the siliceous ceramic layer by flow coating.
[0026]
Next, the surface of the obtained sample was irradiated with ultraviolet rays at an illuminance of 1.5 mw per square centimeter for 48 hours using a black light blue fluorescent lamp. Thereafter, when the contact angle of the surface with water was measured, it was 5 degrees or less on average.
[0027]
(Example 2)
The mirror body is made of acrylic and made of this acrylic in the same manner as in Example 1 except that it is heated for 3 hours in a constant temperature and humidity chamber at 80 ° C. and 90% RH when converted into a siliceous ceramic layer. A siliceous ceramic layer is formed on the mirror surface of the mirror body, a photocatalyst containing layer is formed thereon, and then the surface of the obtained sample is illuminated with a black light blue fluorescent lamp at an intensity of 1.5 mw per square centimeter For 48 hours. Thereafter, when the contact angle of the surface with water was measured, it was 5 degrees or less on average.
[0028]
(Example 3)
Except that the mirror body was made of glass, a siliceous ceramic layer was formed on the mirror surface of the mirror body made of glass, and a photocatalyst-containing layer was formed thereon, and then obtained in the same manner as in Example 1. The surface of each sample was irradiated with ultraviolet rays at an illuminance of 1.5 mw per square centimeter for 48 hours using a black light blue fluorescent lamp. Thereafter, when the contact angle of the surface with water was measured, it was 5 degrees or less on average.
[0029]
(Comparative Example 1)
A mirror surface having a mirror surface was made of stainless steel, and the following coating agent was applied to the mirror surface. After mixing 3 parts by weight of silica sol (Nippon Synthetic Rubber, Glassca A solution, solid content 20 wt%), 1 part by weight of methyltrimethoxysilane (Nippon Synthetic Rubber, Glassca B solution) and ethanol are added and stirred for another 2 hours. Methyltrimethoxysilane was partially adjusted by a hydrolysis reaction and a dehydration condensation polymerization reaction. This was applied to the mirror surface by flow coating and heated to obtain a siliceous ceramic layer by a conventional sol-gel method. The film thickness of this siliceous ceramic layer was 1.0 μm.
[0030]
Next, 56 parts by weight of anatase-type titanium oxide sol (Nissan Chemical, TA-15, solid content 15 wt%) and 33 parts by weight of silica sol (Nippon Synthetic Rubber, Glasca A solution, solid content 20 wt%) were mixed, and then methyltrimethoxy 11 parts by weight of silane (Nippon Synthetic Rubber, Glassca B solution) and ethanol were added, and the mixture was further stirred for 2 hours to adjust methyltrimethoxysilane partially by hydrolysis reaction and dehydration condensation polymerization reaction. A photocatalyst containing layer was formed on the siliceous ceramic layer by flow coating.
[0031]
Next, the surface of the obtained sample was irradiated with ultraviolet rays at an illuminance of 1.5 mw per square centimeter for 48 hours using a black light blue fluorescent lamp. Thereafter, when the contact angle of the surface with water was measured, it was 5 degrees or less on average.
[0032]
(Comparative Example 2)
A siliceous ceramic layer formed by the sol-gel method of the prior art is formed on the mirror surface of the mirror body made of acrylic in the same manner as in Comparative Example 1 except that the mirror body is made of acrylic, and a photocatalyst-containing layer is formed thereon. Then, the surface of the obtained sample was irradiated with ultraviolet rays at an illuminance of 1.5 mw per square centimeter for 48 hours using a black light blue fluorescent lamp. Thereafter, when the contact angle of the surface with water was measured, it was 5 degrees or less on average.
[0033]
(Comparative Example 3)
A siliceous ceramic layer by a conventional sol-gel method is formed on the mirror surface of the mirror body made of glass in the same manner as in Comparative Example 1 except that the mirror body is made of glass, and a photocatalyst-containing layer is formed thereon. Then, the surface of the obtained sample was irradiated with ultraviolet rays at an illuminance of 1.5 mw per square centimeter for 48 hours using a black light blue fluorescent lamp. Thereafter, when the contact angle of the surface with water was measured, it was 5 degrees or less on average.
[0034]
The said Examples 1-3 and Comparative Examples 1-3 compared the coating-film performance with the following tests.
[0035]
(Test 1) The sample obtained in the anti-decomposability example for the photocatalyst-containing layer and the sample obtained in the comparative example were irradiated with ultraviolet rays for 240 hours with a super energy irradiation tester (Suga Tester UE-1DEc type). As a result, cracks were observed in the siliceous ceramic layers in Comparative Examples 1 to 3, whereas no abnormality was observed in the siliceous ceramic layers in Examples 1 to 3.
[0036]
(Test 2) Although the sample obtained in the heat resistant example and the sample obtained in the comparative example were heated at 130 degrees for 2 hours, cracks were observed in the siliceous ceramic layers in Comparative Examples 1 to 3. On the other hand, no abnormality was observed in the siliceous ceramic layers in Examples 1 to 3.
[0037]
(Test 3) Flexibility The sunshine weather meter test was conducted in a state where the sample obtained in the example and the sample obtained in the comparative example were curved to a radius of 2000 mm. As a result, in the samples of Comparative Examples 1 to 3, fine cracks were observed on the surface in 100 hours, whereas in Examples 1 to 3, no abnormality was observed after 500 hours.
[0038]
(Test 4) Abrasion resistance A pencil hardness test was performed in order to compare the abrasion resistance of the sample obtained in the example and the sample obtained in the comparative example. As a result, the samples of Comparative Examples 1 to 3 had pencil hardness F to H, while Examples 1 to 3 had 2H to 3H.
[0039]
From the above, since the siliceous ceramic layer made of polysilazane or its modified product is a very dense film, it has excellent functions to protect the mirror surface from the decomposition action of the photocatalyst, and has excellent heat resistance, flex resistance, and wear resistance. It is confirmed that this is suitable.
[0040]
【The invention's effect】
According to the present invention, since the photocatalyst containing layer containing a photocatalyst such as titanium dioxide is formed on the outer surface of the mirror surface, the surface is hydrophilized by the photocatalyst, it is difficult for condensation to occur, and dust, vehicle exhaust gas, etc. Contaminants are less likely to adhere. That is, photocatalysts such as titanium dioxide are activated by irradiating with ultraviolet rays to express a strong oxidizing power and the surface thereof is hydrophilized, and even if contaminants such as dust and vehicle exhaust gas adhere to the surface, Contaminants are decomposed by strong oxidizing power, and the hydrophilic surface makes it difficult for water to adhere to the surface because water enters between the surface and the surface of the contaminant to adhere to the surface. Since it is easily washed away and removed by rainfall or the like, contaminants are less likely to accumulate. Furthermore, even if the conditions for causing dew condensation are satisfied, moisture adhering to the surface is uniformly diffused to the surface by the hydrophilic surface, so that dew condensation is difficult.
[0041]
According to the present invention, a siliceous ceramic layer made of polysilazane or a modified product thereof is formed between the mirror surface and the photocatalyst-containing layer. Therefore, even if a thin film uses a synthetic resin plate such as polycarbonate or acrylic for the mirror body or glass is used for the mirror body, the mirror surface is protected from the oxidative decomposition action of the photocatalyst. When a stainless steel plate is used for the body, sufficient adhesion to withstand outdoor use is obtained, and because it is excellent in heat resistance, cracks do not occur even when the photocatalyst-containing layer is fired, and bending resistance Because it has excellent properties, cracks do not occur even when bent, and in this state it has excellent durability, and even a thin film has high coating hardness. To, the mirror surface is difficult to scratches.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows an embodiment of the present invention, in which (A) is a front view and (B) is a side view.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a main part in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Support | pillar 2 Reflecting mirror 21 Frame 22 Mirror surface 23 Mirror surface 24 庇 25 Siliceous ceramic layer 26 Photocatalyst containing layer

Claims (3)

凸状の鏡面からなる鏡面体の鏡面に、ポリシラザン又はその変成物からなるシリカ質セラミックス層が0.02〜5μmの膜厚で直接形成されると共にそのシリカ質セラミックス層上に光触媒含有層が直接形成されて、表面に光触媒含有層が形成され、前記光触媒含有層により表面が水との接触角が0〜20度に親水化され、もって表面に付着する水分が一様に表面に拡散して表面の結露が防止されるようになされたことを特徴とする防曇性道路反射鏡。 A siliceous ceramic layer made of polysilazane or a modified product thereof is directly formed on the mirror surface of the convex mirror surface with a thickness of 0.02 to 5 μm, and a photocatalyst-containing layer is formed on the siliceous ceramic layer. is directly formed, is formed photocatalyst-containing layer on the front surface, the light surface by the catalyst-containing layer is hydrophilic contact angle is 0 to 20 degrees with water, with water adhering to the surface is uniformly diffused on the surface An anti-fogging road reflector characterized in that the surface condensation is prevented . シリカ質セラミックス層は、ポリシラザン又はその変成物に、アミン又は/及び酸類が添加された塗膜形成用組成物から形成されていることを特徴とする請求項1記載の防曇性道路反射鏡。The antifogging road reflector according to claim 1, wherein the siliceous ceramic layer is formed from a composition for forming a coating film in which an amine or / and acids are added to polysilazane or a modified product thereof. シリカ質セラミックス層は、ポリシラザン又はその変成物に、アミン又は/及び酸類が添加された塗膜形成用組成物を水蒸気と接触させることにより形成されていることを特徴とする請求項1記載の防曇性道路反射鏡。The siliceous ceramic layer is formed by bringing a composition for forming a coating film in which an amine or / and acids are added to polysilazane or a modified product thereof into contact with water vapor. Cloudy road reflector.
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