JP3632026B2 - Building material bonding system - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、木造建築における木材の接合に用いる建材結合システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、木造建築の工法には軸組構造(在来工法)と枠組壁工法(2×4工法)、大断面木造建築、丸太組構法の4種類があり、特に、大断面木造建築において柱や梁等で重さや地震の揺れ等を支える構造をラーメン構造という。
また、ラーメン構造では主に柱・梁部材にLVL(構造用単板積層材)を使用し柱・梁の接合部に穿孔して異形鉄筋を挿入したうえ接着剤(エポキシ樹脂)を孔の空隙に充填、硬化させることによって接合部を剛接合するRH構法(鉄筋拘束接合による木質ラーメン構造)が用いられている。しかしながら、鉄と鉄とでは完全な接合が可能であるものの、大型木造において、木材と木材とでは接合金物を使用しても完全な剛接合を実現することが難しかった。
【0003】
このような課題に対処するため、いくつかの発明及び考案が開示されている。特に、RH構法の解決方法としては柱と梁の接合部の間に継手金具を挟み、ハイテンションボルトを柱と継手金具、梁に貫通させることによって摩擦接合する工法を用いたものが大多数を占めている。
【0004】
例えば、特許文献1には、「建材の結合具」という名称でボルトが貫通した柱材とボルトが押入した梁材を継手金具を用いて連結する発明が開示されている。
以下、図8を参照しながら、特許文献1に開示された技術について特許文献1における記載を引用しながら説明する。
図8において、符号37は柱、符号38は梁であり、継手金具63と棒鋼39,45を用いてこれらを結合している。
【0005】
まずはじめに結合要素について説明する。
結合要素には棒鋼39,45と継手金具63があり、棒鋼39,45は丸鋼であり、全外周に雄ネジ42,48が形成されると同時に全内周に雌ネジ41,47が形成されている。梁38、柱37の棒鋼挿入部分の内表面全体には雌ネジ43,49が形成され、雄ネジ42,48と螺合している。さらに、棒鋼39,45の内部には全外周に雄ネジ40,46を形成したボルトが挿入されており、棒鋼39,45の内部に形成された雌ネジ41,47と螺合している。
また、もう一つの結合要素である継手金具63は、ジョイント板61と、継手62とからなっている。ジョイント板61は一方の端部に複数のボルト孔52を設けた当て板53を備え、他方の端部には複数のボルト孔が設けられており、ボルト59、ナット60と継手62を用いてジョイント板61,61を連結できるようになっており、さらには上下部に補強板58が溶接されている。
【0006】
次に、各結合要素の結合関係について説明する。
棒鋼45は柱37を貫通しており、棒鋼45の両端部44は面50及び面51に設置されボルト孔52を有する当て板53を貫通してナット54で固定されている。一方、棒鋼39は梁38に押入されており、棒鋼39の端部44は柱37との接合面に設置されボルト孔52を要する当て板53を貫通してナット54で固定されている。
さらに、柱37に連結されたジョイント板61と梁38に連結されたジョイント板61は、継手62を介してボルト59とナット60を用いて結合されている。加えて、各々のジョイント板61に垂直に溶接された上下二枚の補強板58,58はこれらを挟むように設置される取付用鉄板57a,57bとボルト56とナット55によって固定されている。
【0007】
このように継手金具63と棒鋼39,45を用いて柱37と梁38とを剛接合することによって、棒鋼39,45の雄ネジ42,48が梁38,柱37の雌ネジ43,49の木質繊維に食い込んで、梁38側から棒鋼39,45に伝達されるモーメントによる押圧力が棒鋼39,45の雄ネジ42,48からその周囲の木部にほぼ均等に分散して伝達され、柱37の応力負担により梁38をしっかりと支えることが可能となる。
【0008】
また、特許文献2には、「木構造における部材の接合方法」という名称で柱及び梁に挿入した鉄筋をボルトで螺着緊締し、さらに、鉄筋挿入部分に接着剤を注入することで柱と梁を連結する発明が開示されている。
以下、特許文献2に開示された技術について特許文献2における記載を引用しながら説明する。
【0009】
特許文献2の発明である木材の接合方法は、二つの木材、例えば、柱と梁を接合するのに使用される。接合の方法としては、まず、あらかじめ柱と梁に挿入孔を設け、これに先端にスリーブを固定した鉄筋を挿入しておく。また、この鉄筋先端のスリーブの内周面には雌ねじが設けられているため、接合する場合には梁を吊った状態で柱と梁に設けられた相対するスリーブが符合するように設置し、これらのスリーブをボルトで螺着緊締して梁を柱に圧着し接合する。そして、このように接合した柱と梁の間に生じる隙間に止水シールを設置し、さらに、梁上面に設けられ梁の挿入孔に貫通する注入口から接着剤を挿入孔と鉄筋との間に注入する。これによって、接合部にがたを生じることなく柱と梁を強固に接合することができる。
【0010】
【特許文献1】
特開平8−120791号公報
【特許文献2】
特開平6−207431号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来の技術においては、例えば特許文献1に開示された発明においては、棒鋼の雄ネジを梁及び柱の雌ネジの木質繊維に食い込ませ、梁側から棒鋼に伝達されるモーメントによる押圧力が棒鋼の雄ネジからその周囲の木部にほぼ均等に分散して伝達されるようにし、柱の応力負担によって梁をしっかりと支え、柱と梁の剛接合を可能とするものの、柱と梁の間に継手金具分の隙間が生じ、継手金具部分に大きな負担がかかるという構造力学的な課題があった。
また、柱と梁との接合作業において、予め柱と梁にジョイント板を固定しておき、建設現場でこれらのジョイント板と継手を突き合わせ、二つの継手に跨ぐように取付用鉄板を重ね合わせてボルトとナットによって固定することによって接合強度を向上させることができるものの、数箇所をボルトとナットで固定する必要があり、接合部の咬み合わせが悪い場合には接合作業に手間が生じるという施工上の課題があった。
さらに、継手金具分の隙間を生じるため、柱と梁が露出するような場合には見栄えが悪く、このような工法を採用するには外観上の課題もあった。
【0012】
また、特許文献2に開示された発明においては、隙間を生じることなく柱と梁を圧着して接合することができるものの、柱と梁を接合するボルトは両端をスリーブと螺合しなければならないため、梁を回転させながら螺合しなければならず接合作業に手間が生じるという課題があった。
【0013】
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、接合する二つの木材の表面と略同一平面を形成するように二つの木材に継手金具の代用となる金属板を埋設し、木造建築の美しさを損なうことなく、木材同士の強固な剛接合を可能とする建材の結合システムを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明である建材の結合システムは、第一の木材と第二の木材を結合するために用いる建材の結合システムであって、第一の木材と、複数の貫通孔を表面に備え第一の木材の表面と略同一平面を形成するように第一の木材に埋設される第一の金属板と、この第一の金属板の貫通孔に挿通され一の端部は第一の固定具で第一の金属板に固定され他の端部は第一の木材に押入されて第一の金属板を第一の木材に固定する第一の棒材と、端面に溝を設けた第二の木材と、複数の貫通孔を表面に備え第二の木材の表面と略同一平面を形成するように第二の木材に埋設される第二の金属板と、この第二の金属板の貫通孔に挿通され一の端部は第二の固定具で第二の金属板に固定され他の端部は第二の木材に押入されて第二の金属板を第二の木材に固定する第二の棒材と、第一の金属板と第二の金属板において溝の位置に符合して設けられた孔に挿通させて締結する締結具とを有するものである。
上記構成の建材の結合システムは、接合する二つの木材、すなわち、第一の木材及び第二の木材に棒材を押入することによって、第一の木材及び第二の木材に棒材を固定し、接合にかかる力を均等に分散させるという作用を有する。また、第一の木材及び第二の木材にそれぞれ金属板を埋設させ各木材の表面と略同一平面を形成することによって、第一の木材と第二の木材との隙間をほぼなくすという作用を有する。第一の木材及び第二の木材に埋設された金属板を締結具で締結することによって、二つの木材を剛接合するという作用を有する。
【0015】
また、請求項2に記載の発明である建材の結合システムは、第一の木材と第二の木材を結合するために用いる建材の結合システムであって、第一の木材と、複数の貫通孔を表面に備え第一の木材の表面と略同一平面を形成するように第一の木材に埋設される第一の金属板と、第一の木材の表面と対向する裏面において複数の貫通孔を表面に備え第一の木材の裏面と略同一平面を形成するように第一の木材に埋設される第三の金属板と、第一の金属板及び第三の金属板の貫通孔に挿通され一の端部は第一の固定具で第一の金属板に固定され他の端部は第一の木材を貫通して第三の固定具で第三の金属板に固定する第三の棒材と、端面に溝を設けた第二の木材と、複数の貫通孔を表面に備え第二の木材の表面と略同一平面を形成するように第二の木材に埋設される第二の金属板と、この第二の金属板の貫通孔に挿通され一の端部は第二の固定具で第二の金属板に固定され他の端部は第二の木材に押入されて第二の金属板を第二の木材に固定する第二の棒材と、第一の金属板と第二の金属板において前記溝の位置に符合して設けられた孔に挿通させて締結する締結具とを有するものである。
上記の請求項2に記載されるような構成の建材の結合システムにおいても、請求項1に記載の発明と同様の作用を有する。
【0016】
請求項3に記載の発明である建材の結合システムは、第一の木材と第二の木材を結合するために用いる建材の結合システムであって、第一の木材の表面と略同一平面を形成するように第一の木材に埋設され表面に複数の貫通孔と少なくとも1の第一の溝を設けた第四の金属板と、この第四の金属板の貫通孔に挿通され一の端部は第一の木材に押入されて第四の金属板を前記第一の木材に固定する第四の棒材と、第二の木材の表面と略同一平面を形成するように第二の木材に埋設され複数の貫通孔と第四の金属板に設けられた第一の溝と符合する少なくとも1の第二の溝を表面に設けた第五の金属板と、この第五の金属板の貫通孔に挿通され一の端部は第二の木材に押入されて第五の金属板を第二の木材に固定する第五の棒材と、第四の金属板に設けられた第一の溝と第五の金属板に設けられた第二の溝とに嵌合し第四の金属板と第五の金属板とを結合する連結具とを有し、連結具は、内側に雌ネジ部が設けられたボルト穴を備えるものである。
上記構成の建材の結合システムの作用も請求項1及び請求項2に記載の発明と同様である。
【0017】
また、請求項4に記載の発明である建材の結合システムは、第一の木材と第二の木材を結合するために用いる建材の結合システムであって、第一の木材の表面と略同一平面を形成するように第一の木材に埋設され表面に複数の貫通孔と少なくとも1の第一の溝を設けた第四の金属板と、この第四の金属板の貫通孔に挿通され一の端部は第四の固定具で第四の金属板に固定され他の端部は第一の木材に押入されて第四の金属板を第一の木材に固定する第四の棒材と、第二の木材の表面と略同一平面を形成するように第二の木材に埋設され複数の貫通孔と第四の金属板に設けられた第一の溝と符合する少なくとも1の第二の溝を表面に設けた第五の金属板と、この第五の金属板の貫通孔に挿通され一の端部は第五の固定具で第五の金属板に固定され他の端部は第二の木材に押入されて第五の金属板を第二の木材に固定する第五の棒材と、第四の金属板に設けられた第一の溝と第五の金属板に設けられた第二の溝とに嵌合し第四の金属板と第五の金属板とを結合する連結具とを有し、連結具は、内側に雌ネジ部が設けられたボルト穴を備えるものである。
上記構成の建材の結合システムにおいても、請求項1乃至請求項3に記載の発明の作用と同様である。
【0018】
請求項5に記載の発明である建材の結合システムは、請求項3又は請求項4に記載の建材の結合システムにおいて、第四の金属板表面に第一の溝と垂直な方向に設けられる第三の溝と第四の溝とに嵌合する位置固定具を有するものである。
上記構成の建材の結合システムにおいては、第三の溝と第四の溝を第一の溝と第二の溝と垂直方向に設けつつ位置固定具で嵌合させることによって、第四の金属板と第五の金属板とをしっかりと固定し、接合時に生じる可能性のある金属板の第一と第二の溝方向へのずれを防止するという作用を有する。
【0019】
また、請求項6に記載の発明である建材の結合システムは、請求項1、請求項2、請求項4又は請求項5のいずれか1項に記載の建材の結合システムにおいて、固定具のうち少なくとも1は金属板に当接するテーパ部を有してなるものである。
上記構成の建材の結合システムにおいては、請求項1、請求項2、請求項4又は請求項5に記載の発明の作用に加えて、金属板に当接するテーパ部を固定具に設けることによって、固定具が金属板に当接する表面積が大きくなり、接合面にかかる力がより分散されるという作用を有する。
【0020】
最後に、請求項7に記載の発明である建材の結合システムは、請求項1、請求項2又は請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の建材の結合システムにおいて、棒材のうち少なくとも1は棒材内部に雌ネジ部を有し、固定具は雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を有するものである。
上記構成の建材の結合システムにおいては、請求項1、請求項2又は請求項4乃至請求項6に記載の発明の作用に加えて、棒材内部に雌ネジ部を設け、この雌ネジ部に螺合する雄ネジ部を固定具に設けることによって、固定具と棒材の接触面積を増加させて固定を増強させる作用を有する。
【0021】
【発明の実施の形態】
はじめに、本発明の第一の実施の形態に係る建材の結合システムについて、図1乃至図3に基づき説明する。(請求項1、請求項2及び請求項6に対応)
図1は本発明の第一の実施の形態に係る実施例における柱材と梁材の結合部分の概念図である。図1において、符号1は柱、符号2は梁であり、本実施の形態に係る建材の結合システムは、柱1と梁2を接合するものである。
【0022】
建材の結合システムは、柱1あるいは梁2に埋設された金属板3a,3bと、金属板3a,3bを固定し柱1あるいは梁2に貫通または押入する組込みスクリュー4a,4bと、柱1と梁2を接合するボルト9とを備えている。また、金属板3a,3bには組込みスクリュー4a,4bが貫通するための複数の孔7cとボルト9が貫通するための孔7a,7bとが設けられ、金属板3aの孔7b部分の裏側にはナット8が溶接されている。
【0023】
このように構成された建材の結合システムを用いて、柱1に対して梁2を接合する手順について説明する。図1においては、柱1の両側に梁2を接合させる状態を示すものであるが、このような場合、はじめに柱1に貫通孔を設けてこの孔に組込みスクリュー4aを押入する。そして、リング5を組込みスクリュー4aの端部に挿通させてその上に金属板3aを埋設し、金属板3aを介して組込みスクリュー4aに特殊ナット6を螺合させて固定する。
一方、梁2は挿入孔を設けてこの孔に組込みスクリュー4bを押入した後、リング5を組込みスクリュー4bの端部に挿通させ、さらに、その上に金属板3bを埋設し、金属板3bを介して組込みスクリュー4bに特殊ナット6を螺合させて固定する。これによって、柱1の両面及び梁2の接合面に金属板3a,3bが埋設した構造が形成される。また、梁2の上下部には溝10を設け、接合終了後に溝10を埋めるために適合する埋木を準備しておく。この段階までは工場などの作業場で行うとよい。
その後、建設現場にこれらの加工が施された柱1と梁2を搬入し、柱1に埋設された金属板3a上の孔7bと梁2に埋設された金属板3b上の孔7aを重ね合わせ、溝10からボルト9を挿入してナット8とボルト9で柱1と梁2を剛接合する。これによって、柱1と梁2にかかる荷重や押圧力が組込みスクリュー4a,4bによってその周囲の木部にほぼ均等に分散して伝達され、柱1の応力負担によって梁2をしっかりと支え、柱1と梁2の剛接合を可能とするとともに、金属板3a,3bを柱1及び梁2に埋設することによって柱1と梁2との間の隙間を最小限に留め、金属板3同士の密着によって継手金具部分への負担を減少させ、接合強度の高い剛接合を行うことが可能となる。また、柱1と梁2との剛接合後、溝10に埋木を施すことによって金属部分が外部に露出することがなく、美観の向上も可能となる。
【0024】
また、図2(a)は図1中符号Aで示される方向への矢視図であり、図2(b)は図1中符号Bで示される方向への矢視図である。図2(a)及び(b)において、図1に示された部分と同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。図2(a)及び(b)において、組込みスクリュー4a,4b及びボルト9を金属板3a,3bに均等に配列することによって、柱1と梁2にかかる押圧力をほぼ均等に分散し、柱1と梁2とのより強固な剛接合を可能としている。また、金属板3a,3bを柱1及び梁2に埋設することによって、柱1と梁の金属板3a,3b同士が密着し、柱1と梁2との間の隙間を小さくするため、金属部分が外部に露出することがなく、美観をより向上させることができる。
【0025】
さらに、図3(a)は組込みスクリューの外形図であり、(b)は特殊ナットの側面図及び平面図を示したものである。図3(a)は柱1に押入する組込みスクリュー4aを示したものであり、表面に雄ネジが形成されており、柱にねじ込めるようになっている。また、図面には示していないが、梁に押入する組込みスクリューは、組込みスクリュー4aの両端に備えられた小径の雄ネジ部4cのうち、一方の小径の雄ネジ部4cを備えていないものである。
図3(b)において、特殊ナット6の中央には孔11があり、頭部には四方に均等に切り欠き12が設けられている。特殊ナット6はこの切り欠き12に工具を係合させることによって組込みスクリュー4aの雄ネジ部4cに螺着される。前述のとおり梁に押入される組込みスクリューには雄ネジ部4cが一の端部にのみ設けられているが、これは、金属板側で特殊ナット6を用いて固定させるためである。したがって、柱の場合でも柱が大きく表裏両面の金属板間を挿通させるような組込みスクリューを使用しない場合には、梁に押入されるスクリューと同様に、雄ネジ4cを金属板を設置する側の端部にのみ設けてもよい。さらに、特殊ナット6は金属板3a,3bに当接するテーパ部を有しているため、市販のナットよりも表面積が大きい。このため、接合面の表面積が増加し、特殊ナット6にかかる押圧力が分散され、柱1と梁2にかかる力をより均等に分散させることができ、より強固な剛接合を可能にする。
【0026】
なお、図1及び図2においては柱の両側から梁を接合する場合の実施例を取り上げたが、単に柱と梁の片面同士を剛接合することも可能である。この場合には、図1及び図2に示すように金属板3bを梁2に埋設固定し、かつ、柱1の片面のみに組込みスクリューと特殊ナット6を用いて金属板3aを埋設固定し、ボルト9とナット8で柱1と梁2を剛接合する。また、このとき柱1及び梁2に押入する組込みスクリューは組込みスクリュー4aの形状のものではなく組込みスクリュー4bと同様の形状のものを用いる。
【0027】
次に、本発明の第二の実施の形態に係る建材の結合システムについて、図4乃至図6に基づき説明する。(請求項3乃至請求項7に対応)
図4は本発明の第二の実施の形態に係る実施例における二つの木材の接合部分の概念図である。図4において、符号13及び符号20は木材であり、本実施の形態に係る建材の結合システムは、この二つの木材13,20を接合するものである。
【0028】
建材の結合システムは、木材13,20に埋設された金属板14,21と、金属板14,21を木材13,20に固定し木材13,20に押入する組込みスクリュー18,25と、金属板14,21を接合するクサビ28と、接合時に金属板14,21を固定する金属棒30とから構成されている。
金属板14,21は長方形状をしており、横幅が木材13,20の横幅よりも短く、縦幅が木材13,20の縦幅と略同一長さとなっている。したがって、木材13,20の上面及び下面と金属板14,21が同一表面を形成するように木材13,20に埋設することができる。
これらの金属板14,21表面にはその上下端部にクサビ28を嵌め込むための溝15,22が符合するように設けられており、また、表面中央部にはこれらの溝15,22に対して略垂直方向となるように、金属棒30を嵌め込むための溝17,24が同様に符合するように設けられている。
さらに、溝15,22の両側には組込みスクリュー18,25が貫通するための複数の孔16,23が設けられている。
【0029】
このように構成された建材の結合システムを用いて、木材13と木材20を接合する手順について説明する。図4は、同じ大きさの木材を接合させる状態を示すものであるが、このような場合、木材13,20にはあらかじめ組込みスクリューを押入するための複数の貫通孔と金属板を埋設するための溝を施しておく。そして、木材13,20に設けられた複数の貫通孔に組込みスクリュー18,25をねじ込み、さらに、その上に金属板14,21を埋設する。組込みスクリュー18,25は金属板14,21を介してボルト19,26と螺合させ、金属板14,21を木材13,20に固定する。これにより、木材13,20の接合面に金属板14,21が埋設された構造が形成される。この段階までは工場などの作業場で行うとよい。
【0030】
次に、建設現場にこれらの加工が施された木材13,20を搬入し、木材13と木材20の接合作業を行う。まず、木材13に埋設された金属板14上の溝17と木材20に埋設された金属板21上の溝24の両方に金属棒30が嵌合するように金属板14と金属板21を重ねあわせる。そして、接合部分の上面及び下面側から溝15と溝22によって形成される溝に、断面が台形の上底(短辺)を併せたような形状であるクサビ28を嵌設して木材13と木材20を剛接合する。クサビ28の断面を台形の上底(短辺)を併せたような形状とすることで、金属板14,21の接合を確実にし、容易に外れないように作用させている。
このように剛接合することで、木材13,20にかかる荷重や押圧力が組込みスクリュー18,25によってその周囲の木部にほぼ均等に分散して伝達され、木材13,20の剛接合を可能とする。しかも、金属板14,21を木材13,20に埋設することによって木材13,20との間の隙間を最小限に留め、クサビ28を溝15,22に挿入するという簡単な作業によって接合強度の高い剛接合を行うことが可能となる。
【0031】
また、クサビ28の金属板14,21との接触面とクサビ28が嵌設される溝15,22の形状を長方形形状ではなく、端部側で広く内部側で狭い台形形状にすることで、より高い応力がかかる金属板14,21の端部においてより強固に接合させることが可能である。
さらに、金属板14,21の横幅を木材13,20の横幅よりも短くすることで金属棒30を嵌合する溝17,24が木材13,20を貫通しない形状となるため、接合された状態では金属棒30が外部から見えず外観を向上させることができる。
【0032】
なお、図4では金属板14,21を長方形状としたが、正方形状となるようにしてもよい。加えて、金属板14,21の横幅が木材13,20の横幅より短くなるように図示したが、金属板14,21の横幅が木材13,20の横幅と同じ長さになるようにしてもよい。このようにすれば、金属棒30をクサビ28の嵌設後に接合部分の側面から溝17,24によって形成される溝に挿入することもできる。ただし、金属板14,21の側面が木材13,20の接合後に見えるため美観の点からすれば好ましくないとも言える。
また、接合後にはクサビ28を容易に抜き取ることができないため、接合を解除する場合には内側に雌ネジ部が設けられたボルト穴29にこの雌ネジと螺合する雄ネジを有したボルト27を挿入して螺合させクサビ28を引き抜いて行うことができる。なお、溝15,22の形状が台形形状である場合には、嵌合するクサビ28の挿脱作業においても好都合である。
【0033】
また、図5(a)は図4中符号Cで示される方向への矢視図であり、図5(b)は図4中符号Dで示される方向への矢視図である。図5(a)及び(b)において、図4に示された部分と同一部分については同一符号を付し、その構成についての説明は省略する。図5(a)及び(b)において、組込みスクリュー18,25を均等に配列し、かつ、接合面の中心軸上に溝15,17,22,24を配列することによって、木材13,20にかかる押圧力をほぼ均等に分散し、木材13,20のより強固な剛接合を可能としている。また、金属板14,21を木材13,20に埋設し、これらをクサビ28で接合することによって、木材13,20の金属板14,21同士が密着し、木材13,20の間の隙間を小さくするため、接合部分が外部に露出することがなく、美観をより向上させることができる。
【0034】
さらに、図6(a)は組込みスクリューの外形図であり、(b)はボルトの側面図であり、(c)は組込みスクリューの外形図であり、(d)は特殊ナットの側面図及び平面図である。
図6(a)は木材13に挿入する組込みスクリュー18を示したものであり、表面に雄ネジが形成されており、木材にねじ込めるようになっている。また、組込みスクリュー18の一端の内部に形成されたボルト穴31の内側には雌ネジが形成されており、図6(b)に示すボルト19表面に形成された雄ネジと螺合可能となっている。このため、木材13にねじ込まれた組込みスクリュー18のボルト穴31を金属板14の孔16と重ね合わせた状態で孔16及びボルト穴31からボルト19を螺合させることで金属板14を木材13に埋設及び固定することができる。さらに、ボルト穴31内側の雌ネジをJIS規格ボルトの雄ネジと螺合可能な形状に加工すれば、特殊なボルトを用いなくても市販のボルトで金属板14を木材13に埋設及び固定することが可能となる。図面には図示していないが、組込みスクリュー25及びボルト26も同様の構造である。
【0035】
また、図4及び図5に図示した本発明の第二の実施の形態の実施例においては図6(a)及び(b)に示すような組込みスクリューとボルトを使用したが、孔16,23をテーパー形状に形成し、組込みスクリュー18,25とボルト19,26の代わりに図6(c)及び(d)に示すような組込みスクリュー32と特殊ナット34を使用して金属板14,21を木材13,20に埋設固定してもよい。図6(d)に示すように、特殊ナット34の中央には孔35があり、頭部には四方に均等に切り欠き36が設けられているため、この切り欠き36に工具を係合させることによって孔16から突出した組込みスクリュー32の雄ネジ部33に特殊ナット34を螺着し、金属板14,21を木材13,20に埋設固定することができる。特殊ナット34と組込みスクリュー32を使用する接合においては、特殊ナット34が金属板に当接するテーパ部を有しているため、市販のナットよりも表面積が大きく、これによって接合面の表面積が増加して特殊ナット34にかかる押圧力が分散される。このため、接合する二つの木材13,20にかかる力をより均等に分散させることができ、より強固な剛接合を可能にする。
【0036】
図7(a)は図4及び図5において金属板を木材に固定した部分の詳細図(実施例1)であり、(b)は金属板固定方法の実施例2の概念図であり、(c)は金属板固定方法の実施例3の概念図である。
図7(a)では、ボルト19と組込みスクリュー18を用いて金属板14を木材13に固定している。したがって、組込みスクリュー18の上側の端面は、金属板14の下面と当接するため、木材13内においてぐらつくことがなく、また、金属板14も木材13に食い込むことがないという効果がある。また、ボルト19は組込みスクリュー18内に形成された雌ネジに螺合するため、接触面積が増え、より堅固に金属板14を木材13に固定することができる。
図7(b)は(a)のボルト19を設けることなく、組込みスクリュー18aによって木材13と金属板14が当接するように固定したものであるが、上述のとおり木材13内で組込みスクリュー18aがぐらついたり、金属板14が木材13に食い込むといった可能性があるものの、組込みスクリュー18aのみで金属板14を木材13に容易に固定することができるという利点がある。また、(c)は図6の(c)に示す組込みスクリュー32にナット32aを溶接したものと図6(d)に示す特殊ナット34とを用いて金属板14を木材13に固定するものである。このような固定方法においては、金属板14と接触する金属の接触面が(a)よりも大きく、組込みスクリュー32のぐらつきや金属板14が木材13に食い込むのをさらに抑制するという効果に加えて、特殊ナット34が金属板に当接するテーパ部を備えていることで市販のナットよりも表面積が大きくなり、これによって接合面の表面積が増加して特殊ナット34にかかる押圧力が分散され、接合する二つの木材13,20にかかる力をより均等に分散させることができ、より強固な剛接合を可能にする。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1に記載の建材の結合システムにおいては、複数の貫通孔を表面に備え第一の木材の表面と略同一平面を形成するように第一の木材に埋設され、一の端部が第一の木材に押入された第一の棒材の他端部と第一の固定具を用いて固定された第一の金属板と、複数の貫通孔を表面に備え第二の木材の表面と略同一平面を形成するように第二の木材に埋設され、一の端部が第二の木材に押入された第二の棒材の他端部と第二の固定具を用いて固定された第二の金属板とを締結することによって、第一の木材及び第二の木材にかかる押圧力が第一の木材及び第二の木材に押入された第一の棒材及び第二の棒材によってその周囲の木部にほぼ均等に分散して伝達され、第一の木材と第二の木材の剛接合を可能とすることができるとともに、金属板を第一の木材及び第二の木材に埋設することによって第一の木材及び第二の木材との間の隙間を最小限に留め、しかも、金属板同士が密着することによって結合システムへの負担を減少させ、接合強度の高い剛接合を行うことが可能となる。さらに、接合部分が木材から見えることがなく美観の点で優れた効果を有する。
【0038】
特に、本発明の請求項2に建材の結合システムにおいては、第一の木材の両側で第一の木材へ係る応力を負担することで片面で応力を負担するよりもより均等に応力を分散させることができる。
また、請求項1に記載の発明と同様に金属板を第一の木材及び第二の木材に埋設することによって第一の木材と第二の木材の間の隙間を最小限に留めて、結合システムへの負担を減少させ、接合強度の高い剛接合を行うことが可能となる。また、美観の点でも請求項1に記載の発明と同様に優れた効果を奏する。
【0039】
請求項3及び請求項4に記載された発明においても請求項1の発明と同様の効果を有する。
【0040】
また、特に、本発明の請求項5に記載の建材の結合システムにおいては、第一の溝及び第二の溝に垂直に設けられた第三の溝と第四の溝とを位置固定具で嵌合させることによって、第四の金属板と第五の金属板とをしっかりと固定し接合時に生じる第一の溝と第二の溝と平行な方向へのずれを防ぐことができ、より強固な接合を実現することができる。
【0041】
特に、本発明の請求項6に記載の建材の結合システムにおいては、固定具に金属板に当接するテーパ部を設けることによって、固定具の接合面の表面積を増加させ、固定具にかかる押圧力を分散し、結合システムにかかる力を均等に分散することができ、より強固な接合を可能とすることができる。
【0042】
最後に、本発明の請求項7に記載の建材の結合システムにおいては、固定具と棒材の接触面積を増加させて金属板の固定を増強させ、建材をより強固に結合させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る建材の結合システムの実施例における柱材と梁材の結合部分の概念図である。
【図2】(a)は図1中符号Aで示される方向への矢視図であり、(b)は図1中符号Bで示される方向への矢視図である。
【図3】(a)は組込みスクリューの外形図であり、(b)は特殊ナットの側面図及び平面図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態に係る建材の結合システムの実施例における木材と木材の結合部分の概念図である。
【図5】(a)は図4中符号Cで示される方向への矢視図であり、(b)は図4中符号Dで示される方向への矢視図である。
【図6】(a)は組込みスクリューの外形図であり、(b)はボルトの側面図であり、(c)は組込みスクリューの外形図であり、(d)は特殊ナットの側面図及び平面図である。
【図7】(a)は図4及び図5において金属板を木材に固定した部分の詳細図(実施例1)であり、(b)は金属板固定方法の実施例2の概念図であり、(c)は金属板固定方法の実施例3の概念図である。
【図8】従来技術に係る建材の結合システムの概念図である。
【符号の説明】
1…柱 2…梁 3,3a,3b…金属板 4a,4b…組込みスクリュー 4c…雄ネジ部 5…リング 6…特殊ナット 7a,7b,7c…孔 8…ナット 9…ボルト 10…溝 11…孔 12…切り欠き 13…木材 14…金属板 15…溝 16…孔 17…溝 18…組込みスクリュー 18a…組込みスクリュー 19…ボルト 20…木材 21…金属板 22…溝 23…孔 24…溝 25…組込みスクリュー 26…ボルト 27…ボルト 28…クサビ 29…ボルト穴 30…金属棒 31…ボルト穴 32…組込みスクリュー 32a…ナット 33…雄ネジ部 34…特殊ナット 35…孔 36…切り欠き 37…柱 38…梁 39…棒鋼 40…雄ネジ 41…雌ネジ 42…雄ネジ 43…雌ネジ 44…端部 45…棒鋼 46…雄ネジ 47…雌ネジ 48…雄ネジ 49…雌ネジ 50…面 51…面 52…ボルト孔 53…当て板 54…ナット 55…ナット 56…ボルト 57a,57b…取付用鉄板 58…補強版 59…ボルト 60…ナット 61…ジョイント板 62…継手 63…継手金具[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to building material bonding used for joining wood in wooden buildings. system About.
[0002]
[Prior art]
In general, there are four types of wooden construction methods: frame construction (conventional construction method), frame wall construction method (2 × 4 construction method), large section wooden construction, and log construction method. A structure that supports the weight, earthquake shaking, etc. with beams is called a ramen structure.
In the case of a rigid frame structure, LVL (structural veneer laminate) is mainly used for pillars and beams, drilled at the joints of pillars and beams, and deformed reinforcing bars are inserted, and adhesive (epoxy resin) is used as the gap between the holes. The RH construction method (wooden ramen structure by rebar constrained joining) is used in which the joint is rigidly joined by filling and hardening. However, although complete joining is possible between iron and iron, it has been difficult to achieve complete rigid joining even when a metal joint is used between wood and wood in a large wooden structure.
[0003]
In order to cope with such a problem, several inventions and devices have been disclosed. In particular, as a solution for the RH construction method, most of the methods using friction welding by inserting a joint fitting between a column and a beam joint and penetrating a high tension bolt through the column, the joint fitting and the beam are used. is occupying.
[0004]
For example,
Less than, FIG. The technique disclosed in
FIG. ,
[0005]
First, the coupling element will be described.
The coupling elements include
Further, the joint fitting 63 as another coupling element includes a
[0006]
Next, the coupling relationship of each coupling element will be described.
The
Further, the
[0007]
Thus, by rigidly joining the
[0008]
Further, in
Hereinafter, the technique disclosed in
[0009]
The wood joining method according to the invention of
[0010]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 8-120791
[Patent Document 2]
JP-A-6-207431
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional technology, for example, in the invention disclosed in
In addition, in the joining work between the column and the beam, joint plates are fixed to the column and the beam in advance, the joint plate and the joint are butted together at the construction site, and the mounting iron plate is overlapped so as to straddle the two joints. Although it is possible to improve the joint strength by fixing with bolts and nuts, it is necessary to fix several places with bolts and nuts. There was a problem.
Furthermore, since a gap corresponding to the fitting is generated, the appearance is poor when the column and the beam are exposed, and there is a problem in appearance in adopting such a construction method.
[0012]
Further, in the invention disclosed in
[0013]
The present invention has been made in response to such a conventional situation, and a metal plate serving as a substitute for a joint fitting is embedded in two pieces of wood so as to form a surface substantially the same as the surfaces of the two pieces of wood to be joined. Bonding of building materials that enables strong rigid joints between woods without compromising the beauty of the architecture system The purpose is to provide.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the construction material according to
Bonding building materials with the above configuration system By fixing the bar to the first and second wood by pushing the bar into the two wood to be joined, namely the first and second wood, the force applied to the joint is equalized. It has the effect | action of disperse | distributing to. In addition, by embedding a metal plate in each of the first and second timbers to form a substantially same plane as the surface of each timber, there is an effect of substantially eliminating the gap between the first and second timbers. Have. By fastening a metal plate embedded in the first wood and the second wood with a fastener, the two woods are rigidly joined.
[0015]
Moreover, the coupling | bonding of the building material which is invention of
The building material having the structure as described in
[0016]
Bonding of building materials according to
Bonding building materials with the above configuration system The operation of is the same as that of the first and second aspects of the invention.
[0017]
Moreover, the coupling | bonding of the building material which is invention of Claim 4 system The combination of building materials used to join the first wood and the second wood system A fourth metal plate embedded in the first wood so as to form substantially the same plane as the surface of the first wood and provided with a plurality of through holes and at least one first groove on the surface; The fourth metal plate is inserted into the through hole of the fourth metal plate, one end is fixed to the fourth metal plate by the fourth fixing tool, and the other end is pushed into the first wood and the fourth metal plate is inserted. A fourth bar fixed to the first wood and a plurality of through holes and a fourth metal plate embedded in the second wood so as to form substantially the same plane as the surface of the second wood. A fifth metal plate provided on the surface with at least one second groove coinciding with the first groove, and one end portion of the fifth metal plate inserted into the through hole of the fifth metal plate is a fifth fixture. The fifth metal plate fixed to the fifth metal plate and the other end is pushed into the second wood to fix the fifth metal plate to the second wood, and the fourth metal plate With a groove Yes a connector for coupling a fitted into a second groove provided in fifth metal plate and a fourth metal plate and the fifth metal plate And the connector includes a bolt hole provided with an internal thread portion on the inside. Is.
Bonding building materials with the above configuration system In this case, the operation is the same as that of the first to third aspects of the invention.
[0018]
Bonding of building materials according to
Bonding building materials with the above configuration system In the fourth metal plate and the fifth metal plate, the third groove and the fourth groove are fitted in the position fixing tool while being provided in a direction perpendicular to the first groove and the second groove. Is firmly fixed, and has a function of preventing displacement of the metal plate in the first and second groove directions that may occur at the time of joining.
[0019]
Moreover, the coupling | bonding of the building material which is invention of
Bonding building materials with the above configuration system In this case, in addition to the action of the invention according to
[0020]
Finally, the bonding of the building material according to claim 7 system The combination of building materials according to
Bonding building materials with the above configuration system In addition to the action of the invention according to
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
First, connection of building materials according to the first embodiment of the present invention system Will be described with reference to FIGS. (Corresponding to
FIG. 1 is a conceptual diagram of a connecting portion between a column member and a beam member in an example according to the first embodiment of the present invention. In FIG. 1,
[0022]
Building materials Binding system The
[0023]
Configured like this Building materials Binding system A procedure for joining the
On the other hand, the
Then, the
[0024]
2A is an arrow view in the direction indicated by the symbol A in FIG. 1, and FIG. 2B is an arrow view in the direction indicated by the symbol B in FIG. 2A and 2B, the same parts as those shown in FIG. 1 are denoted by the same reference numerals, and the description of the configuration is omitted. 2 (a) and 2 (b), by arranging the built-in
[0025]
FIG. 3A is an external view of the built-in screw, and FIG. 3B is a side view and a plan view of the special nut. FIG. 3 (a) shows the built-in screw 4a that is pushed into the
In FIG.3 (b), the hole 11 is provided in the center of the
[0026]
In FIGS. 1 and 2, the embodiment in which the beams are joined from both sides of the column has been taken up, but it is also possible to simply join one side of the column and the beam rigidly. In this case, as shown in FIGS. 1 and 2, the
[0027]
Next, coupling of building materials according to the second embodiment of the present invention system Will be described with reference to FIGS. (Corresponding to
FIG. 4 is a conceptual diagram of a joining portion of two timbers in an example according to the second embodiment of the present invention. In FIG. 4, the code |
[0028]
Building materials Binding system The
The
Further, a plurality of
[0029]
Configured like this Building materials Binding system The procedure of joining the
[0030]
Next, the
By rigidly joining in this way, the load and pressing force applied to the
[0031]
In addition, the shape of the contact surface of the
Furthermore, since the groove |
[0032]
Although the
In addition, since the
[0033]
5A is an arrow view in the direction indicated by the symbol C in FIG. 4, and FIG. 5B is an arrow view in the direction indicated by the symbol D in FIG. 5A and 5B, the same parts as those shown in FIG. 4 are denoted by the same reference numerals, and description of the configuration is omitted. 5 (a) and 5 (b), the built-in
[0034]
Further, FIG. 6A is an external view of the built-in screw, FIG. 6B is a side view of the bolt, FIG. 6C is an external view of the built-in screw, and FIG. 6D is a side view and a plan view of the special nut. FIG.
FIG. 6 (a) shows the built-in
[0035]
Further, in the embodiment of the second embodiment of the present invention shown in FIGS. 4 and 5, built-in screws and bolts as shown in FIGS. 6 (a) and (b) are used. Are formed in a tapered shape, and the
[0036]
FIG. 7A is a detailed view (Example 1) of the portion where the metal plate is fixed to the wood in FIGS. 4 and 5, and FIG. 7B is a conceptual diagram of Example 2 of the metal plate fixing method. c) It is a conceptual diagram of Example 3 of the metal plate fixing method.
In FIG. 7A, the
In FIG. 7B, the
[0037]
【The invention's effect】
As described above, the bonding of building materials according to
[0038]
In particular, in
Further, the metal plate is embedded in the first wood and the second wood in the same manner as in the first aspect of the invention, thereby minimizing the gap between the first wood and the second wood, and combining them. system It is possible to reduce the burden on the joint and to perform a rigid joint with a high joint strength. Also, from the point of view of beauty, the same effect as the invention of
[0039]
The invention described in
[0040]
Further, in particular, the bonding of building materials according to
[0041]
In particular, the bonding of building materials according to
[0042]
Finally, the connection of building materials according to claim 7 of the present invention system In this case, it is possible to increase the contact area between the fixture and the bar to increase the fixation of the metal plate and to bond the building material more firmly.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 shows the connection of building materials according to the first embodiment of the present invention. system It is a conceptual diagram of the coupling | bond part of the pillar material and beam material in the Example of.
2A is an arrow view in a direction indicated by a symbol A in FIG. 1, and FIG. 2B is an arrow view in a direction indicated by a symbol B in FIG.
3A is an external view of a built-in screw, and FIG. 3B is a side view and a plan view of a special nut.
FIG. 4 shows the connection of building materials according to the second embodiment of the present invention. system It is a conceptual diagram of the coupling | bond part of the timber in the Example of.
5A is an arrow view in a direction indicated by a symbol C in FIG. 4, and FIG. 5B is an arrow view in a direction indicated by a symbol D in FIG.
6A is an external view of a built-in screw, FIG. 6B is a side view of a bolt, FIG. 6C is an external view of the built-in screw, and FIG. 6D is a side view and a plan view of a special nut. FIG.
7A is a detailed diagram (Example 1) of a portion where a metal plate is fixed to wood in FIGS. 4 and 5, and FIG. 7B is a conceptual diagram of Example 2 of a metal plate fixing method. (C) is a conceptual diagram of Example 3 of the metal plate fixing method.
[Fig. 8] Bonding of building materials according to the prior art system FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (7)
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