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JP3618883B2 - 画像処理方法および画像処理装置 - Google Patents

画像処理方法および画像処理装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着脱可能な記憶媒体に格納されたジョブを実行する画像処理方法および画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、入力した画像データを電気的に記憶できるメモリにファイルとして格納しておき、ファイル毎に管理できる画像電子ファイル装置が知られている。
【0003】
従来の例えばスタンドアローンで用いられる画像電子ファイル装置等は、オリジナル原稿画像を読み取るためのスキャナ,画像データを記録紙等に記録出力するためのプリンタ、画像を可視表示するためのディスプレイ,各処理を制御するためのコントローラおよび画像データをファイルとして記憶するための記憶装置等で構成されている。
【0004】
ところで、近年になりディジタル複写機のスキャナ,プリンタを兼用して、更にモデム等を付加することにより、ファクシミリ装置として利用したり、あるいはディジタル複写機のプリンタ部を兼用して、さらにコンピュータインタフェース等を付加することにより、コンピュータからコードデータをビットマップデータに展開してプリントアウトが可能な複合機が実用化されている。
【0005】
そして、このような複合化は、例えば特開平5−130311号等に記載されているように、複写機能,ファクシミリ機能,プリンタフォーマッタ機能,画像電子ファイル機能、およびイメージメモリ機能等の複数の機能を1つのユニットとして構成するように、さらに高付加価値化へと向かいつつある。
【0006】
このような複合機においては、前記各機能が各々所有していたスキャナ部およびプリンタ部を共用することにより、省スペース化,コストダウン,高機能化等を図るものである。
【0007】
さらに、複写機においては、従来から、ソータ,あるいはステイプルソータを使用して、原稿のコピー出力結果をソーティングしたり、ステイプルすることが可能であった。
【0008】
また、記録装置から所望のファイルの画像データを読み出し、プリンタにより記録紙に記録出力させる際に、ソーティングやステイプルを行う場合は、操作部からソーティングやステイプルといった出力モードを設定することにより指定した出力モードで出力することが可能であった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように操作部から出力モードを設定する場合、1人のユーザが設定操作を行っている間、他のユーザは装置を利用することができず、操作中のユーザにより装置を占有してしまうという問題があった。
【0010】
そこで、複合画像処理装置とは離れたところにあるパーソナルコンピュータに接続されている外部記憶装置を使って処理対象の画像と処理内容を表すジョブファイルを作成し、記憶媒体に格納しておき、その記憶媒体を複合画像処理装置の外部記憶装置に挿入することにより、操作部で煩雑な操作をすることなく、所望の画像に対して所望の処理を行うことができるように構成することが考えられるが、この場合は、複合画像処理装置とは離れたところでジョブの処理モードを設定することとなるため、設定したジョブの処理モードの中に、複合画像処理装置で実行できない処理モードが含まれる恐れがあり、該処理モードによりシステム全体が正常なデータ処理を進行できない状態となり得るという問題点が考えられる。
【0011】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、本発明の目的は、画像処理装置にて実行されるべきジョブであって、画像処理装置に着脱可能な記憶媒体に格納された複数のジョブに、画像処理装置が実行否のジョブがある場合であっても、実行否のジョブを実行することなく実行可のジョブを順次実行することで、装置全体の処理をスムーズに進行できる画像処理方法および画像処理装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る第1の発明は、着脱可能な記憶媒体に格納されたジョブを実行する画像処理装置における画像処理方法において、前記記憶媒体が前記画像処理装置に装着された場合、前記画像処理装置にて実行されるべきジョブであって画像情報と該画像情報に対して実行されるべき所定の処理モードを示す処理情報とを対応付けた前記ジョブが、前記記憶媒体に格納されているか否かを判定する第1の判定工程と、前記画像処理装置にて実行されるべきジョブが前記記憶媒体に格納されていると前記第1の判定工程にて判定された場合、前記記憶媒体に格納された複数の前記ジョブにかかる前記所定の処理モードの実行可否を、前記複数のジョブにかかる前記処理情報に基づいて、前記複数のジョブの各々について順次判定する第2の判定工程と、前記ジョブにかかる前記画像情報を該画像情報に対応する前記処理情報が示す前記所定の処理モードにて処理する処理工程であって、前記第2の判定工程にて実行否と判定したジョブを実行することなく、前記第2の判定工程にて実行可と判定した複数のジョブを順次実行する処理工程と、を有することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る第2の発明は、前記第2の判定工程にて実行否と判定したジョブを特定するための情報を表示する表示工程を有することを特徴とする。
【0014】
本発明に係る第3の発明は、前記第2の判定工程にて実行否と判定したジョブに対応付けられた前記処理情報を表示する表示工程を有することを特徴とする。
【0015】
本発明に係る第4の発明は、前記処理工程にて実行したジョブを前記記憶媒体から削除する削除工程を有することを特徴とする。
【0016】
本発明に係る第5の発明は、前記記憶媒体が前記画像処理装置に装着された場合において、所定の認証情報が入力されない場合は、前記処理工程においてジョブの実行をしないことを特徴とする。
【0017】
本発明に係る第6の発明は、前記所定の処理は、記録紙への画像記録処理であり、前記処理情報は、前記記録紙への画像記録処理に関する情報であり、前記処理工程は、前記記憶媒体に格納された前記ジョブにかかる前記画像情報に基づいて、前記画像情報に対応する前記画像記録処理に関する情報に応じた前記画像記録処理を実行することを特徴とする。
【0018】
本発明に係る第7の発明は、前記第2の判定工程は、前記ジョブにかかる前記画像記録処理に関する情報が、前記処理工程にて実行不可能な画像記録処理を示す情報である場合、前記ジョブにかかる前記画像記録処理を実行否と判定することを特徴とする。
【0019】
本発明に係る第8の発明は、着脱可能な記憶媒体に格納されたジョブを実行する画像処理装置において、画像情報と該画像情報に対して実行されるべき所定の処理モードを示す処理情報とを対応付けた前記ジョブを実行する処理手段であって、前記ジョブにかかる前記画像情報を該画像情報に対応する前記処理情報が示す前記所定の処理モードにて処理する処理手段と、前記記憶媒体が前記画像処理装置に装着された場合、前記処理手段にて実行されるべきジョブが、前記記憶媒体に格納されているか否かを判定する第1の判定手段と、前記処理手段にて実行されるべきジョブが前記記憶媒体に格納されていると前記第1の判定手段が判定した場合、前記記憶媒体に格納された複数の前記ジョブにかかる前記所定の処理モードの実行可否を、前記複数のジョブにかかる前記処理情報に基づいて、前記複数のジョブの各々について順次判定する第2の判定手段とを有し、前記処理手段は、前記第2の判定手段が実行否と判定したジョブを実行することなく、前記第2の判定手段が実行可と判定した複数のジョブを順次実行する5ことを特徴とする。
【0020】
本発明に係る第9の発明は、前記第2の判定手段が実行否と判定したジョブを特定するための情報を表示する表示手段を有することを特徴とする。
【0021】
本発明に係る第10の発明は、前記第2の判定手段が実行否と判定したジョブに対応付けられた前記処理情報を表示する表示手段を有することを特徴とする。
【0022】
本発明に係る第11の発明は、前記処理手段が実行したジョブを前記記憶媒体から削除する削除手段を有することを特徴とする。
【0023】
本発明に係る第12の発明は、前記記憶媒体が前記画像処理装置に装着された場合において、所定の認証情報が入力されない場合は、前記処理手段のよるジョブの処理を実行をしないことを特徴とする。
【0024】
本発明に係る第13の発明は、前記所定の処理は、記録紙への画像記録処理であり、前記処理情報は、前記記録紙への画像記録処理に関する情報であり、前記処理手段は、前記記憶媒体に格納された前記ジョブにかかる前記画像情報に基づいて、前記画像情報に対応する前記画像記録処理に関する情報に応じた前記画像記録処理を実行することを特徴とする。
【0025】
本発明に係る第14の発明は、前記第2の判定手段は、前記ジョブにかかる前記画像記録処理に関する情報が、前記処理手段にて実行不可能な画像記録処理を示す情報である場合、前記ジョブにかかる前記画像記録処理を実行否と判定することを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施形態を示す複合画像処理装置の構成を説明するブロック図である。
【0035】
図において、リーダ部1は原稿の画像を読み取り、原稿画像に応じた画像データをプリンタ部2及び画像入出力制御部3へ出力する。プリンタ部2は、リーダ部1および画像入出力制御部3からの画像データに応じて記録紙上に記録する。
【0036】
画像入出力制御部3は、リーダ部1に接続されており、ファクシミリ部4,ファイル部5,コンピュータインタフェース部7,フォーマッタ部8,イメージメモリ部9,コア部10等から構成されている。
【0037】
ファクシミリ部4は、電話回線を介して受信した圧縮画像データを伸長して、伸長された画像データをコア部10へ転送し、また、コア部10から転送された画像データを圧縮して、圧縮された圧縮画像データを電話回線を介して送信する。ファクシミリ部4には、ハードディスク(HD)12が接続されており、受信した圧縮画像データを一時的に保存することができる。
【0038】
ファイル部5には、光磁気ディスクドライブユニット6が接続されており、ファイル部5はコア部10から転送された画像データを圧縮し、その画像データを検索するためのキーワードとともに、光磁気ディスクドライブユニット6にセットされた光磁気ディスクに記憶させる。
【0039】
また、ファイル部5は、コア部10を介して転送されたキーワードに基づいて光磁気ディスクに記憶されている圧縮画像データを検索し、検索された圧縮画像データを読み出して伸長し、伸長された画像データをコア部10へ転送する。コンピュータインタフェース部7は、パーソナルコンピュータまたはワークステーション(PC/WS)11とコア部10の間のインタフェースである。
【0040】
フォーマッタ部8は、PC/WS11から転送された画像を表すコードデータをプリンタ部2で記録できる画像データに展開するものであり、イメージメモリ部9はPC/WS11から転送されたデータを一時的に記憶するものである。コア部10については後述するが、コア部10はリーダ部1,ファクシミリ部4,ファイル部5,コンピュータインタフェース部7,フォーマッタ部8,イメージメモリ部9のそれぞれの間のデータの流れを制御するものである。
【0041】
なお、PC/WS11はパーソナルコンピュータあるいはワークステーションで構成される情報処理装置(情報処理端末)で、コンピュータインタフェース部7を介してコア部10と通信可能に構成されている。
【0042】
図2は、図1に示したリーダ部1およびプリンタ部2の構成を説明する断面図である。
【0043】
図において、リーダ部1の原稿給送装置101は原稿を最終頁から順に1枚ずつプラテンガラス102上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス102上の原稿を排出するものである。原稿がプラテンガラス102上に搬送されると、ランプ103が点灯し、そしてスキャナユニット104の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー105,106,107およびレンズ108によってCCDイメージセンサ(CCD)109へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD109によって読み取られる。CCD109から出力される画像データは、所定の処理が施された後、プリンタ部2及び画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。
【0044】
プリンタ部2のレーザドライバ221は、レーザ発光部201を駆動するものであり、リーダ部1から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部201に発光させる。このレーザ光は、感光ドラム202に照射され、感光ドラム202にはレーザ光に応じた潜像が形成される。この感光ドラム202の潜像の部分には現像器203によって現像剤が付着される。
【0045】
そして、レーザ光の照射開始と同期したタイミングでカセット204及びカセット205のいずれかから記録紙を給紙して転写部206へ搬送し、感光ドラム202に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤ののった記録紙は定着部207に搬送され、定着部207の熱と圧力により現像剤は記録紙に定着される。定着部207を通過した記録紙は排出ローラ208によって排出され、ソータ220は排出された記録紙をそれぞれのビンに収納して記録紙の仕分けを行う。
【0046】
なお、ソータ220は仕分けが設定されていない場合は、最上ビンに記録紙を収納する。また、両面記録が設定されている場合は、排出ローラ208のところまで記録紙を搬送した後、排出ローラ208の回転方向を逆転させ、フラッパ209によって再給紙搬送路へ導く。
【0047】
一方、多重記録が設定されている場合には、記録紙を排出ローラ208まで搬送しないようにフラッパ209によって再給紙路へ導く。再給紙路へ導かれた記録紙は上述したタイミングで転写部206へ給送される。
【0048】
図3は、図1に示したリーダ部の画像処理構成を説明する概略ブロック図である。
【0049】
図において、CCD109から出力された画像データはA/D・SH部110でアナログ/ディジタル変換が行われるとともに、シェーディング補正が行われる。A/D・SH部110によって処理された画像データは画像処理部111を介してプリンタ部2へ転送されるとともに、インタフェース部(I/F)113を介して画像入出力制御部3のコア部10へ転送される。CPU114は、操作部115で設定された設定内容に応じて画像処理部111およびインタフェース部113を制御する。例えば、操作部115でトリミング処理を行って複写を行う複写モードが設定されている場合は、画像処理部111でトリミング処理を行わせてプリンタ部2へ転送させる。また、操作部115でファクシミリ送信モードが設定されている場合は、インタフェース部113から画像データと設定されたモードに応じた制御コマンドをコア部10へ転送される。このようなCPU114の制御プログラムは、メモリ116に記憶されており、CPU114は、メモリ116を参照しながら制御を行う。また、メモリ116はCPU114の作業領域としても使用される。
【0050】
図4は、図1に示したコア部10の構成を説明するブロック図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
【0051】
図において、リーダ部1からの画像データはデータ処理部121へ転送されるとともに、リーダ部1からの制御コマンドはCPU123へ転送される。データ処理部121は、画像の回転処理や変倍処理等の画像処理を行うものであり、リーダ部1からデータ処理部121へ転送された画像データは、リーダ部1から転送された制御コマンドに応じて、インタフェース(I/F)120を介してファクシミリ部4,ファイル部5,コンピュータインタフェース部7へ転送される。また、コンピュータインタフェース部7を介して入力された画像を表すコードデータは、データ処理部121に転送された後、フォーマッタ部8へ転送されて画像データに展開され、この画像データはデータ処理部121に転送された後、ファクシミリ部4やプリンタ部2へ転送される。
【0052】
ファクシミリ部4からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、プリンタ部2やファイル部5,コンピュータインタフェース部7へ転送される。また、ファイル部5からの画像データは、データ処理部121へ転送された後、プリンタ部2やファクシミリ部4,コンピュータインタフェース部7へ転送される。CPU123はメモリ124に記憶されている制御プログラム、及びリーダ部1から転送された制御コマンドに従ってこのような制御を行う。また、メモリ124はCPU123の作業領域としても使用される。このように、コア部10を中心に、原稿画像の読み取り,画像のプリント,画像の送受信,画像の保存,コンピュータからのデータの入出力等の機能を複合させた処理を行うことが可能である。
【0053】
以下、図5〜図7を参照して本発明に係る複合画像処理装置のファイル処理方法について説明する。
【0054】
図5は、図1に示した画像処理装置とは独立したパーソナルコンピュータ或るいはワークステーションPC/WS13と記憶装置14との構成を説明する概略図である。なお、PC/WS13は図1に示したPC/WS11とは異なるものであるが、PC/WS11からコンピュータインタフェース部7を介してコア部10へ画像を送信できない構成である場合は、PC/WS11をPC/WS13として使用しても良い。また、記憶装置14は、図1に示す光磁気ディスクドライブユニット7にセットされる光磁気ディスクを使用できる。PC/WS13は記憶装置14にセットされる光磁気ディスクに記憶されている画像ファイルを検索したり、光磁気ディスクにジョブファイルを記憶する機能を有している。また、PC/WS13は、CPU,RAM,ROM,CRT,キーボード,ポインティングデバイス等を備え、CPUがRAM上にROMまたは図示しない記憶媒体からロードされる制御プログラム(図7,図10に示すフローチャートに従う工程)を実行して、すなわち、本発明に係る第1〜第11の発明として、ジョブファイルの格納工程,検知工程,読み出し工程,判定工程,報知工程,ジョブ実行工程等を実行している。また、上記CPUは、本発明に係る第12〜第22の発明として、検出手段,判定手段,処理手段,報知手段を含む各種の機能を果たしている。
【0055】
図6は、図5に示したPC/WS13で作成されるジョブ指定ファイルの構造を説明する図である。
【0056】
この図に示すように、ジョブ指定ファイルは、転送元を示すパラメータ,転送先を示すパラメータとを1組として構成されている。なお、ジョブ指定ファイルは、PC/WS13で検索を行って文書を指定し作成するか、テキストエディタ等を使って作成するものとする。
【0057】
図7は、図5に示したPC/WS13によるジョブファイル作成処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、(1)〜(6)は各ステップを示す。
【0058】
先ず、光磁気ディスクを図5に示したPC/WS13に接続された記憶装置14に挿入し(1)、PC/WS13のアプリケーションソフトウエアから光磁気ディスク上に作成されたデータベースファイルを読み取ることによって、所望の画像ファイルを検索する(2)。
【0059】
そして、所望の画像ファイルが見つかったら(3)、例えば図8に示す様に、処理モードを指定する(4)。処理モードは、例えば出力部数,出力ページ数,出力用紙サイズ,両面出力,ソート出力,ステイプル等が指定できる。
【0060】
そして、これら処理モードは、画像ファイルを特定するユニークなファイル番号とともに光磁気ディスクの所定の領域に出力ジョブファイルとして記憶される(5)。なお、処理モードは、上記のものに限られることなく、種々の画像であっても良い。
【0061】
図9は、ジョブ指定ファイルの内容の一例を示す説明図である。
【0062】
この図に示すように、複数のジョブの登録が可能であり、また、ジョブ内容の消去,追加等の変更も可能である。そして、所望のジョブの登録が終了したら、記憶装置14から光磁気ディスクをイジェクトして(6)、処理を終了する。
【0063】
これにより、ジョブの登録は、光磁気ディスク単位に設定することができる。
【0064】
図10は、本発明に係る複合画像処理装置のファイル処理方法の一例を示すフローチャートであり、ファイル作成処理に対応する。なお、(1)〜(8)は各ステップを示す。
【0065】
光磁気ディスクを光磁気ディスクドライブユニット6にセットすると、ファイル部5はステップ(1)において、光磁気ディスクにジョブ指定ファイルが記憶されているか否かをチェックする。ステップ(2)において、ジョブファイルが有る場合はステップ(3)に進みファイルを読み込む。
【0066】
ステップ(4)において、ジョブファイルに指定されているジョブに含まれた処理モードが複合画像処理装置に装備している機能で実行可能かどうかチェックし、実行可能であればステップ(5)に進みジョブを実行する。そして、ファイル部5は、実行終了したジョブを光磁気ディスクのジョブファイルから削除する。この削除処理は、論理的削除でも物理的削除でも良い。また、ジョブの削除は、光磁気ディスクのイジェクト前に行っても良い。
【0067】
次いで、ステップ(6)で全部のジョブを実行したかチェックし、全部実行するまでステップ(4)からステップ(6)までを繰り返す。
【0068】
一方、ステップ(2)でファイルがなかった場合、及び全部のジョブを実行後はユーザが操作部から指示するファイル機能を実行する。
【0069】
一方、ステップ(4)で、実行不能な処理モードを含んだジョブがある場合、リーダ部1の操作部115に、実行不能なジョブの番号,画像の文書名等を表示して(8)、ステップ(6)へ戻る。なお、実行不能な原因、すなわち、そのジョブの中のどの処理モードが実行できないかも表示する。そして、次のジョブについても同様にチェックする。
【0070】
例えば、ジョブの中にステイプル処理が含まれており、プリンタ部2にステイプル機能がない場合、そのジョブは実行不能と判断される。また、ジョブの中に両面記録処理が含まれていて、プリンタ部2に両面記録機能がない場合もそのジョブは実行不能と判断される。
【0071】
これにより、実行不能なジョブがあると、そのジョブの実行をスキップし、実行可能なジョブを順次実行していく。
【0072】
なお、パスワード機能を備えている場合は、光磁気ディスクを光磁気ディスクドライブユニット6にセットした時に正しいパスワードを入力しなければ、ジョブ指定ファイルを実行しないように制御してセキュリティを高めるように構成してもよい。
【0073】
また、画像をプリントする代りにファクシミリ部4を介して画像をファクシミリ通信するジョブでもよい。
【0074】
なお、本発明は、各装置にプログラムを供給することによって達成させる場合にも適用できることは言うまでもない。
【0075】
また、本発明は、上述した実施形態に限らず課題を解決するための手段の記載に基づき種々の変形が可能である。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、画像処理装置にて実行されるべきジョブであって、画像処理装置に着脱可能な記憶媒体に格納された複数のジョブに、画像処理装置が実行否のジョブがある場合であっても、実行否のジョブを実行することなく実行可のジョブを順次実行することで、装置全体の処理をスムーズに進行できる画像処理装置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す複合画像処理装置の構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示したリーダ部およびプリンタ部の構成を説明する概略断面図である。
【図3】図1に示したリーダ部の画像処理構成を説明する概略ブロック図である。
【図4】図1に示したコア部の構成を説明するブロック図である。
【図5】図1に示したPC/WSと記憶装置との構成を説明する概略図である。
【図6】図5に示したPC/WSで作成されるジョブ指定ファイルの構造を説明する図である。
【図7】図5に示したPC/WSによるジョブファイル作成処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】図5に示したPC/WSに表示されるジョブの処理モードの設定画面を示す図である。
【図9】ジョブ指定ファイルの内容の一例を示す説明図である。
【図10】本発明に係る複合画像処理装置のファイル処理方法の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 リーダ部
2 プリンタ部
3 画像入出力制御部
5 ファイル部
6 光磁気ディスクドライブユニット
7 コンピュータインタフェース部
10 コア部
13 情報処理装置
14 記憶装置

Claims (14)

  1. 着脱可能な記憶媒体に格納されたジョブを実行する画像処理装置における画像処理方法において、
    前記記憶媒体が前記画像処理装置に装着された場合、前記画像処理装置にて実行されるべきジョブであって画像情報と該画像情報に対して実行されるべき所定の処理モードを示す処理情報とを対応付けた前記ジョブが、前記記憶媒体に格納されているか否かを判定する第1の判定工程と、
    前記画像処理装置にて実行されるべきジョブが前記記憶媒体に格納されていると前記第1の判定工程にて判定された場合、前記記憶媒体に格納された複数の前記ジョブにかかる前記所定の処理モードの実行可否を、前記複数のジョブにかかる前記処理情報に基づいて、前記複数のジョブの各々について順次判定する第2の判定工程と、
    前記ジョブにかかる前記画像情報を該画像情報に対応する前記処理情報が示す前記所定の処理モードにて処理する処理工程であって、前記第2の判定工程にて実行否と判定したジョブを実行することなく、前記第2の判定工程にて実行可と判定した複数のジョブを順次実行する処理工程と、
    を有することを特徴とする画像処理方法。
  2. 前記第2の判定工程にて実行否と判定したジョブを特定するための情報を表示する表示工程を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  3. 前記第2の判定工程にて実行否と判定したジョブに対応付けられた前記処理情報を表示する表示工程を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  4. 前記処理工程にて実行したジョブを前記記憶媒体から削除する削除工程を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  5. 前記記憶媒体が前記画像処理装置に装着された場合において、所定の認証情報が入力されない場合は、前記処理工程においてジョブの実行をしないことを特徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  6. 前記所定の処理は、記録紙への画像記録処理であり、
    前記処理情報は、前記記録紙への画像記録処理に関する情報であり、
    前記処理工程は、前記記憶媒体に格納された前記ジョブにかかる前記画像情報に基づいて、前記画像情報に対応する前記画像記録処理に関する情報に応じた前記画像記録処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
  7. 前記第2の判定工程は、前記ジョブにかかる前記画像記録処理に関する情報が、前記処理工程にて実行不可能な画像記録処理を示す情報である場合、前記ジョブにかかる前記画像記録処理を実行否と判定することを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 着脱可能な記憶媒体に格納されたジョブを実行する画像処理装置において、
    画像情報と該画像情報に対して実行されるべき所定の処理モードを示す処理情報とを対応付けた前記ジョブを実行する処理手段であって、前記ジョブにかかる前記画像情報を該画像情報に対応する前記処理情報が示す前記所定の処理モードにて処理する処理手段と、
    前記記憶媒体が前記画像処理装置に装着された場合、前記処理手段にて実行されるべきジョブが、前記記憶媒体に格納されているか否かを判定する第1の判定手段と、
    前記処理手段にて実行されるべきジョブが前記記憶媒体に格納されていると前記第1の判定手段が判定した場合、前記記憶媒体に格納された複数の前記ジョブにかかる前記所定の処理モードの実行可否を、前記複数のジョブにかかる前記処理情報に基づいて、前記複数のジョブの各々について順次判定する第2の判定手段とを有し、
    前記処理手段は、前記第2の判定手段が実行否と判定したジョブを実行することなく、前記第2の判定手段が実行可と判定した複数のジョブを順次実行する
    ことを特徴とする画像処理装置。
  9. 前記第2の判定手段が実行否と判定したジョブを特定するための情報を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  10. 前記第2の判定手段が実行否と判定したジョブに対応付けられた前記処理情報を表示する表示手段を有することを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  11. 前記処理手段が実行したジョブを前記記憶媒体から削除する削除手段を有することを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  12. 前記記憶媒体が前記画像処理装置に装着された場合において、所定の認証情報が入力されない場合は、前記処理手段のよるジョブの処理を実行をしないことを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  13. 前記所定の処理は、記録紙への画像記録処理であり、
    前記処理情報は、前記記録紙への画像記録処理に関する情報であり、
    前記処理手段は、前記記憶媒体に格納された前記ジョブにかかる前記画像情報に基づいて、前記画像情報に対応する前記画像記録処理に関する情報に応じた前記画像記録処理を実行することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  14. 前記第2の判定手段は、前記ジョブにかかる前記画像記録処理に関する情報が、前記処理手段にて実行不可能な画像記録処理を示す情報である場合、前記ジョブにかかる前記画像記録処理を実行否と判定することを特徴とする請求項13に記載の画像処理装置。
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