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JP3616044B2 - 棒状化粧材繰出容器 - Google Patents

棒状化粧材繰出容器 Download PDF

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JP3616044B2
JP3616044B2 JP2001254595A JP2001254595A JP3616044B2 JP 3616044 B2 JP3616044 B2 JP 3616044B2 JP 2001254595 A JP2001254595 A JP 2001254595A JP 2001254595 A JP2001254595 A JP 2001254595A JP 3616044 B2 JP3616044 B2 JP 3616044B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、棒状化粧材繰出容器に関する。特には、キャップを有し、溶解された棒状化粧材を後方より充填するタイプの、外観形状が角や楕円等の変形デザインにしやすい、棒状化粧材繰出容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
キャップを有する棒状化粧材繰出容器で、内挿された芯チャック部材の後端開口孔より溶解された棒状化粧材が充填される発明は、実公昭63−30338号公報などに代表されるもので、ここでは充填される棒状化粧材は揮発性を有し、棒状化粧材繰出容器は気密容器として開示されている。
【0003】
この実公昭63−30338号公報では、芯チャック部材の後端開口孔より溶解した棒状化粧材を充填することと、密封手段のみを開示しているため、繰出機構の限定をしているものではない。
【0004】
また、特開平8−117024号公報は、実公昭63−30338号公報と同様に芯チャック部材の後端開口孔より溶解した揮発性を有する棒状化粧材を充填するものであるが、そのため充填時に芯チャック部材を下降限に保持する手段として、底蓋を用いてこれに芯チャック部材を係合させて芯チャック部材を下降限に保持する手段としている。
【0005】
基本的に溶解された棒状化粧材を芯チャック部材の後端開口孔より充填するためには、芯チャック部材の後端開口孔を最大限大きくするとともに、前記特開平8−117024号公報と同様に、芯チャック部材を後退限に保持することによって、先筒内に充填される棒状化粧材を常に一定に維持することが必要となる。
【0006】
また、実公昭63−30338号公報、特開平8−117024号公報に開示されている棒状化粧材繰出容器は、いずれも芯チャック部材が先筒と同期の回動をする手段が取られた棒状化粧材繰出容器であり、このタイプのものは、スリムタイプの口紅やスティック状のアイシャドウを包括する棒状化粧材繰出容器として一般に広く使用されており、また、その内容物が色物であり、より装飾的なイメージや個性を求めるため、楕円や角形タイプの外観を有する、個性的デザインも多く見られるものである。
【0007】
また、スリムタイプの口紅等は、棒状化粧材繰出容器の先筒先端を斜めにカットして正面からこの傾斜面を見られるようにして商品価値を高めるとともに、紅筆等を使用しなくとも使用性のよい商品を提供している。
【0008】
特に角形の外観を有する棒状化粧材繰出容器は、棒状化粧材(円形)に対して外観が大きくなりすぎたり、数多くの部品点数を必要とするため、求められるデザインに対して制約が多く、棒状化粧材繰出容器の外観を角形にするだけで、製造コストが高くなる傾向にあった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、芯チャック部材が先筒と同期の回動をする棒状化粧材繰出容器であって、棒状化粧材は芯チャック部材の後端開口孔より溶解した棒状化粧時を充填する方式を採られるため、第1に内挿される芯チャック部材の貫通孔が最大限大きく取れる繰出機構を採用するとともに、棒状化粧材繰出容器の外観が、従来よりもより設計の自由を有することの出来る棒状化粧材繰出容器を提供することを目的とする。
【0010】
そのため、角形や楕円の棒状化粧材繰出容器であっても、先筒の傾斜面が常に正面を向いている、バック充填の棒状化粧材繰出容器を提供することを目的とする。
【0011】
第2に、繰出容器本体の芯チャック部材が下降限に位置するとき、芯チャック部材を確実に下限に保持する手段が必要とされる。
【0012】
溶解した棒状化粧材を芯チャック部材の後端より注入するのに、芯チャック部材の下限が決定されないと、常に一定量注入される棒状化粧材の使用範囲が決定できないからである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記問題を解決するため、本発明の棒状化粧材繰出容器においては、先筒と容器本体の回動によって、繰出容器本体内に内挿された芯チャック部材を進退させ、以て前記芯チャック部材に基部を保持された棒状化粧材の進退を行う、キャップを有する棒状化粧材繰出容器であって;
前記容器本体は、前部にキャップとの係止部を有するとともに、
内部に螺旋部を備え、
先筒と回動可能に連結するキャップ係止部材と、
このキャップ係止部材後部に回動不能に固着される外観を形成する基体より構成され、
前記芯チャック部材は、先端にフランジを備え、外径にはねじ部をストローク長形成するとともに内径には先端開口孔より後端開口孔に至る貫通孔を穿設し、
内部に棒状化粧材の基部を収容保持し、
前記先筒と同期に回転をする回転止め機構と、
前記キャップ係止部材内の螺旋部との螺合機構によって繰出機構を構成する手段を講じたものである。
【0014】
第2の発明においては、前記キャップ係止部内の螺旋部に螺刻された螺旋溝の切り始め端部と切り終わり端部は、
常に一定の部位に螺刻されることによって、繰出容器本体の先筒先端の傾斜カット面は後退限において、
常に一定の方向を向く手段を講じたものである。
【0015】
第3の発明においては、前記キャップ係止部内の螺旋部は、螺旋部下端面を有する内突部として設けられ、
前記芯チャック部材の後部に設けたストッパー部が前記螺旋部下端面に当接して繰上の上昇限とする手段を講じたものである。
【0016】
第4の発明においては、前記容器本体を構成する基体後部に内突部を形成し、
係合部を設け、
前記芯チャック部材が後退限に位置するときは、前記芯チャック部材外周に設けた係合部が前記基体の係合部に係合して前記芯チャック部材の後退限における保持を行う手段を講じるものである。
【0017】
【作用及び効果】
本発明の棒状化粧材繰出容器は、キャップと繰出容器本体より構成され、繰出容器本体は、容器本体に回動可能に連結される先筒と、この中に内挿される先端開口孔より後端開口孔に至る貫通孔を穿設した芯チャック部材が摺動可能に軸方向に移動するとともに、棒状化粧材は、この芯チャック部材の後端開口孔より注入されるものである。
【0018】
第1の発明によって、前記容器本体がキャップ係止部材と基体とで構成されることによって、棒状化粧材繰出容器の外観設計の自由度を、部品点数を増やすことなく拡げている。
【0019】
さらには、前記キャップ係止部材内に螺旋部を設け、芯チャック部材との螺合による螺合機構を構成することで芯チャック部材の外径を最大とし、貫通孔を大きく穿設する事で棒状化粧材を充填しやすくしている。
【0020】
第2の発明では、前記キャップ係止部材は、プラスティックの成型金型によって製作され、螺旋部はコアピンに形成された螺旋溝を固定し、キャビティ側の成型品を回動する事によって螺旋溝の切り始め、及び切り終わり端部は常に一定の部位に螺刻されるため、繰出容器本体の先筒先端の傾斜カット面は後退限において、常に一定の方向に向けられ、繰出容器本体を角形や楕円にしても、傾斜カット面は常に正面を向いている状態で、棒状化粧材を後方より充填可能としている。
【0021】
第3の発明では、キャップ係止部材内の螺旋部は、螺旋部下端面を有する内突部として設けられ、芯チャック部材の後部に設けたストッパー部が、前記螺旋部下端面に当接する事で繰上の上昇限とすることによって、芯チャック部材が先筒先端開口孔より脱出してしまうことを防止している。
【0022】
第4の発明では、容器本体を構成する基体後部に内突部を形成し、係合部を設け、芯チャック部材が後退限に位置するときには、芯チャック部材の係合部が前記基体の係合部に係合して後退限における芯チャック部材の保持を行うことによって、注入される一定量の棒状化粧材に対して、常に棒状化粧材の長さが一定の繰出容器が提供可能となる。
【0023】
キャップ係止部材内には、内突する螺旋部が存在するため、キャップ係止部材後部に内突部を形成するのはプラスティックの型抜き方法では不可能となる。
【0024】
本発明においては、容器本体をキャップ係止部材と基体とで構成することによって、棒状化粧材繰出容器の外観を角形や楕円等の変形デザインに対応可能とするとともに、基体に芯チャック部材の後退限の保持方法を設けることによって、部品点数を増やすことなく、バック充填方式の棒状化粧材繰出容器を提供可能としている。
【0025】
【実施例】
本発明を添付図面に基づき、詳細に説明する。
図1は本発明に第1実施例の棒状化粧材繰出容器1の縦一部断面図である。図2〜図12までは、この棒状化粧材繰出容器に使用される各部材と、必要に応じて断面図を記載してある。
【0026】
この棒状化粧材繰出容器1は、外観が角形の、各部材を全てプラスティックで製作した棒状化粧材繰出容器1として、図示されている。
【0027】
図1に明らかなように、棒状化粧材繰出容器1は、先筒10と容器本体3と、貫通孔39を備えた芯チャック部材30とで構成された繰出容器本体2と、キャップ4を備えている。
【0028】
前記容器本体3が、キャップ係止部材40と基体20より構成されていることで、棒状化粧材繰出容器1の外観設計の自由度を、部品点数を増やすことなく拡げている事が特徴のひとつとなる。
【0029】
容器本体3は、基体20とキャップ係止部材40より構成され、基体20は図4に図示される如く、角形の基体20として製作され、先端開口孔21付近の内径には、後述するキャップ係止部材40を連結固着する嵌合部23と、回動不能にする縦溝27とを備え、棒状化粧材Aが注入される後端開口孔22を設けるとともに、内突部28に、芯チャック部材30を下限に保持する係合部29を設けてある。
【0030】
図5はC−Cの断面図で基体20を表したもので、その外観は角形をなす、成型金型より製作されたプラスティック製である。
【0031】
図6は、基体20と固着されるキャップ係止部材40の立体図を示し、図7は縦一部断面図を、図8,図9は、図7縦一部断面図のD−D及びE−E断面を示すもので、キャップ係止部材40も、プラスティックの成型金型で製作される。
【0032】
キャップ係止部材40は、外径及び内径が円形の先端開口孔41を備え、内部に先筒10に回動可能に嵌合する嵌合凹部49が設けられている。
【0033】
キャップ係止部43,フランジ部44,基体20との嵌合突起45を含む、図7に見られる角形部47と、これに延設する円筒部48より外観が構成され、後端に後端開口孔41aが配される。
【0034】
また、円筒部48には縦リブ46が形成され、この縦リブ46は、基体20の縦溝27に係合して、両部材を回動させないようにしてある。
【0035】
また、このキャップ係止部材40は、図8に見られる如く、内部に螺旋部42を備え、ここに螺旋溝42aが形成されている。
【0036】
この螺旋溝42aは、コアピンの外径に螺刻されるとともに、このコアピンは金型内に固定され、製品部を回転することで、螺旋溝42aは製作される。
【0037】
そのため、螺旋溝42aの切り始め、切り終わり端部である螺旋溝端部42cは、キャップ係止部材40の一定の部位に螺刻することが可能となる。
【0038】
図8において螺旋溝端部42cは、角形外観の常に正面に設定されている。芯チャック部材30が後退限にあるときに、キャップ係止部材40に連結される先端が傾斜カット面17を有する先筒10を、後退限で常にこの傾斜カット面17が前記角形外観の正面に向くように調整すれば、バック充填された繰出容器本体内の棒状化粧材は、常時角形デザインされた正面の傾斜カット面17に充填された状態となり、商品価値を一層引き上げることとなる。
【0039】
容器本体3は、上記のキャップ係止部材40と基体20の2部材より構成され、キャップ係止部材40は内部に先筒10を回動可能に連結する嵌合凹部49を有するとともに、基体20外観の角形に適応する、角形のキャップ係止部43及びフランジ部44を備え、角形部47に形成された嵌合突起45で、基体20に嵌合する。
【0040】
また、内部には螺旋部42を備え、芯チャック部材30と螺合機構を構成していることを特徴としている。
【0041】
この容器本体3内に内挿される芯チャック部材30は、図3に示される。
先端にフランジ部33を備え、このフランジ部33に延設される円筒体30aと、この円筒体30a外径に軸方向一対に整列した突起34と、この突起34に形成された凹凸部35及び、この凹凸部35と同列に配された凹凸部35aと、後部にスリット36によりコの字状に形成されたベンドストッパー37と、コの下方に配された環状凹部38とで外観は構成され、先端開口孔31より後端開口孔に至る貫通孔39が穿設されるとともに、この貫通孔39内部には、内突部39aが設けられる。
【0042】
この内突部39aによって溶解された棒状化粧材Aの、収縮による抜けや回転を防止している。
【0043】
また先筒10は、図2に示されるように、先端は傾斜カット面17を有し、棒状化粧材Aが進退する先端開口孔11を備え、後端開口孔12に至る摺動溝14が配され、容器本体3を構成するキャップ係止部材40内周の嵌合凹部49に回動可能に連結される嵌合凸部15を外周に備え、さらにその下方のOリング溝16にOリング5が巻装され、キャップ係止部材40内周面との適度な摩擦抵抗を演出している。
【0044】
前述したように、先筒10の傾斜カット面17は、角形の棒状化粧材繰出容器の、常に正面を向いて設置され、この状態で棒状化粧材が芯チャック部材30の後端開口孔より充填されるのを特徴とする。これによって充填する際の治具も作りやすくなる。
【0045】
また内径下部にはスプライン部13を設けて前記芯チャック部材30外周の凹凸部35aに係合して回転止め機構を構成する。
【0046】
さらに、スプライン部13は、キャップ係止部材40内の螺旋部42の螺旋溝42aと中心より同部位に位置する。
【0047】
棒状化粧座繰出容器1の繰出容器本体2は、以下のように作動する。
まず棒状化粧材繰出容器1より、キャップ4を外し、繰出容器本体2の先筒10と容器本体3とを回動すると、先筒10後部のスプライン部13は、芯チャック部材30の凹凸部35aにスプライン係合して回転止め機構を構成し、また芯チャック部材30のフランジ部33より延設される円筒体30a外径に設けた一対の突起34は、キャップ係止部材40内の螺旋部42の螺旋溝42aに螺合して螺合機構を構成するため、棒状化粧材Aの基部を保持した芯チャック部材30は、先筒と同期の回転をしながら進出を始める。
【0048】
芯チャック部材30の突起34に形成された凹凸部35は、先筒10内のスプライン部13に順次係合して回転止め機構を継続する。
【0049】
図13は、芯チャック部材30を、上昇限まで繰り上げた状態を示すもので、スリット36でコの字状に形成されたベンドストッパー37は、そのベンド片をキャップ係止部材40内の螺旋部42の螺旋部下端面42bに当接する事で、繰上上昇限としていることを一つの特徴としている。
【0050】
キャップ係止部材40内の螺旋部42は、螺旋部下端面42bを有する内突部として設けられ、芯チャック部材30のストッパー部が当接して繰上の上昇限としないと、芯チャック部材30が先筒10の先端開口孔11より脱出してしまう。
【0051】
先筒10と容器本体3とを逆に回動すれば、前記メカニズムによって、棒状化粧材Aは先筒10内へと後退する。
【0052】
本発明の棒状化粧材繰出容器1は、この繰出容器本体2を構成する容器本体3が前部にキャップとのキャップ係止部43を有するとともに、内部に螺旋部42を備え、先筒10と回動可能に嵌合するキャップ係止部材40と、このキャップ係止部材40に固着され、外観を形成する基体20より構成され、前記芯チャック部材30は、先端開口孔31より後端開口孔32に至る貫通孔39を穿設し、内部に前記芯チャック部材30の後端開口孔32より溶解した棒状化粧材Aの挿入された基部を収容保持し、前記先筒10と同期の回転をする回転止め機構と、前記キャップ係止部材40内の螺旋部42との螺合機構によって繰出機構とし、後部にストッパー部を設けて、前記螺旋部下端面42bとの当接をもって上昇限としたことを特徴とする。
【0053】
このような構成をしたことによって、芯チャック部材30の円筒体30aの外径寸法を、繰出容器本体2内で最大限大きくすることが可能となるため、当然その貫通孔39も大きく取れ、棒状化粧材Aがひずみやしわがなく先筒10内の摺動部14に至るまで、充填可能としているものである。
【0054】
さらには、棒状化粧材繰出容器の外観を角形や楕円とすることが容易となり、デザインの幅が広がり、色物にふさわしい、個性的なデザインを演出できる。
【0055】
第1実施例の図1の棒状化粧材繰出容器1は、角形の外観を有するものであるが、これは容器本体3を、キャップ係止部材40と基体20の組み合わせで構成することで、初めて実現できるものである。
【0056】
実施例における各部材は、プラスティックの金型により成形されるもので、A−A及びB−B断面がそれぞれ図11,図12に示されている。
ここでキャップ係止部材40の角形部47の肉厚が厚くなる様子が、図11でよくわかる。
【0057】
さらに、B−B断面の図12では、キャップ係止部材40は円筒部48となり、基体20に嵌合しているため、4隅にαと示される空洞部が形成されている。
角形の外観であるためには、四隅部が張り出すのは当然であるため、この外観を美麗にするためには、前記キャップ係止部材40と基体20の組み合わせによる外観部の製作が一番好ましい。
【0058】
次には、本発明の棒状化粧材繰出容器1の組み付け手順を説明する。
【0059】
芯チャック部材30を、先筒10の先端開口孔11より、後端開口孔32側より挿入していく。
【0060】
ベンドストッパー37は内側にベンドして、先筒10のスプライン部13を通過し、次に突起34の凹凸部がスプライン部13に係合しつつ通過して、凹凸部35aがスプライン部13に係合するとともにフランジ部33が前記スプライン部13に載置して、芯チャック部材30の下降限となる。
【0061】
次に、キャップ係止部材40の螺旋部42の螺旋溝42aに、芯チャック部材30の円筒体30a外径に軸方向に整列された一対の突起34を螺合させつつ、キャップ係止部材40内径の嵌合凹部49に先筒10の嵌合凸部15を回動可能に嵌合する。
【0062】
さらに、基体20の縦溝27に、キャップ係止部材40の円筒部48外径に形成した縦リブ46を係合しつつ、基体20の嵌合部23にキャップ係止部材40の嵌合突起45を嵌着させ、キャップ係止部材40と基体20とを一体にする。
【0063】
最後に芯チャック部材30を、先筒10と容器本体を回動させて下降限に位置させ、芯チャック部材30後部の環状凹部38と、基体20後部内突部28に設けた係合部29に嵌合させることで、芯チャック部材30を後退限に保持し、繰出容器本体2の組付けを終了する。
【0064】
本発明の更なる目的は、繰出容器本体2内の芯チャック部材30が下降限に位置するとき、芯チャック部材30を確実に下限に保持する手段が必要とされるので、この確実な保持手段を行うことにある。
【0065】
芯チャック部材30が確実に下降限に位置していないと、溶解した棒状化粧材Aを、芯チャック部材30の後端開口孔32より注入するのに、常に一定量注入される棒状化粧材Aに対して、先筒10内の摺動溝14に充填される棒状化粧材の分量が一定でなくなるからであり、これを解決すべき課題としている。
【0066】
キャップ係止部材40の内径には螺旋部42が設けられるため、このキャップ係止部材40後部に内突部を形成することは、型抜きのアンダーカットとなるため、製作不可能である。
【0067】
そのため本発明においては、前記容器本体3を構成する基体20後部に内突部28を形成し、ここに係合部29を設け、前記芯チャック部材30が後退限に位置するときは、前記芯チャック部材30外周に設けた環状凹部(係合部)38が、前記基体20の係合部29に係合して、前記芯チャック部材30の後退限における保持を行っていることを特徴としている。
【0068】
本発明の繰出機構は図1に見られる繰出機構のみに限定されるものではなく、芯チャック部材30が先端にフランジを備え、外径にはねじ部をストローク長形成するとともに内部には先端開口孔31より後端開口孔32に至る貫通孔39を有し、後端開口孔32より溶解された棒状化粧材が注入され、芯チャック部材30が棒状化粧材Aの基部を収容保持するものであり、先筒10と芯チャック部材30が同期に回動する手段を以て回転止め機構とし、キャップ係止部材40内の螺旋部42との螺合機構によって、繰出機構を構成するものであれば、本発明の技術範疇に属するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である棒状化粧材繰出容器の縦一部断面図である。
【図2】図1の棒状化粧材繰出容器に用いられる先筒の縦一部断面図である。
【図3】図1の棒状化粧材繰出容器に用いられる芯チャック部材の立面図である。
【図4】図1の棒状化粧材繰出容器に用いられる基体の縦一部断面図である。
【図5】図4で図示されているC−C断面図である。
【図6】第1実施例のキャップ係止部材の立体図である。
【図7】キャップ係止部材の縦一部断面図である。
【図8】図7で示されているD−D断面図である。
【図9】図7で示されているE−E断面図である。
【図10】第1実施例の棒状化粧材繰出容器に使用されるキャップの縦一部断面図である。
【図11】図1で示されているA−A断面図である。
【図12】図1で示されているB−B断面図である。
【図13】図1の棒状化粧材繰出容器の芯チャック部材を繰上上昇限まで繰り上げた状態を示す縦一部断面図である。
【符号の説明】
1・・・・ 棒状化粧材繰出容器
2・・・・ 繰出容器本体
3・・・・ 容器本体
4・・・・ キャップ
5・・・・ Oリング
A・・・・ 棒状化粧材
10・・・ 先筒
11・・・ 先端開口孔
12・・・ 後端開口孔
13・・・ スプライン部
14・・・ 摺動溝
15・・・ 嵌合凸部
16・・・ Oリング溝
17・・・ 傾斜カット面
20・・・ 基体
21・・・ 先端開口孔
22・・・ 後端開口孔
23・・・ 嵌合部
27・・・ 縦溝
28・・・ 内突部
29・・・ 係合部
30・・・ 芯チャック部材
30a・・ 円筒体
31・・・ 先端開口孔
32・・・ 後端開口孔
33・・・ フランジ部
34・・・ 突起
35・・・ 凹凸部
35a・・ 凹凸部
36・・・ スリット
37・・・ ベンドストッパー
38・・・ 環状凹部
39・・・ 貫通孔
39a・・ 内突部
40・・・ キャップ係止部
41a・・ 後端開口孔
42・・・ 螺旋部
42a・・ 螺旋溝
42b・・ 螺旋部下端面
42c・・ 螺旋溝端部
43・・・ キャップ係止部
44・・・ フランジ部
45・・・ 嵌合突起
46・・・ 縦リブ
47・・・ 角形部
48・・・ 円筒部
49・・・ 嵌合凹部

Claims (4)

  1. 先筒と容器本体の回動によって、繰出容器本体内に内挿された芯チャック部材を進退させ、
    以て前記芯チャック部材に基部を保持された棒状化粧材の進退を行う、キャップを有する棒状化粧材繰出容器であって;
    前記容器本体は、前部にキャップとの係止部を有するとともに、
    内部に螺旋部を備え、
    先筒と回動可能に連結するキャップ係止部材と、
    このキャップ係止部材後部に回動不能に固着される外観を形成する基体より構成され、
    前記芯チャック部材は、先端にフランジを備え、外径にはねじ部をストローク長形成するとともに内部には先端開口孔より後端開口孔に至る貫通孔を穿設し、
    内部に棒状化粧材の基部を収容保持し、
    前記先筒と同期に回転をする回転止め機構と、
    前記キャップ係止部材内の螺旋部との螺合機構によって繰出機構を構成することを特徴とする棒状化粧材繰出容器。
  2. 前記キャップ係止部内の螺旋部に螺刻された螺旋溝の切り始め端部と切り終わり端部は、
    常に一定の部位に螺刻されることによって、繰出容器本体の先筒先端の傾斜カット面は後退限において、
    常に一定の方向を向いていることを特徴とする請求項1記載の棒状化粧材繰出容器。
  3. 前記キャップ係止部内の螺旋部は、螺旋部下端面を有する内突部として設けられ、
    前記芯チャック部材の後部に設けたストッパー部が前記螺旋部下端面に当接して繰上の上昇限としていることを特徴とする請求項1又は2に記載の棒状化粧材繰出容器。
  4. 前記容器本体を構成する基体後部に内突部を形成し、
    係合部を設け、
    前記芯チャック部材が後退限に位置するときは、前記芯チャック部材外周に設けた係合部が前記基体の係合部に係合して前記芯チャック部材の後退限における保持を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の棒状化粧材繰出容器。
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