JP3608686B2 - 作業車の走行制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業車のエンジンの回転数を変更するアクセルレバーを運転部に設け、このアクセルレバーを任意位置に維持できるようにした構成において、アクセルレバーを高回転側に維持したまま、作業機の上昇時にエンジンの回転数を一定幅減少させる技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の例えば農作業車においては、作業時にはアクセルレバーを回動してエンジンの回転数を高回転に維持したまま作業を行う。そして、枕地に至ると旋回時に圃場を荒らしたり、作業機を傷めないように作業機を上昇させて、アクセルレバーを元の低回転方向へ回動してエンジンの回転数を低回転数として、低速で旋回を行うようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術のように、作業車輌において、高回転のまま旋回を行うと、急旋回となって転倒したり、旋回半径が大きくなって切り返し操作が必要以上に多くなったりするので、旋回走行を行う前には、アクセルレバーを操作してエンジンの回転数を下げ、更に作業機を上昇していた。
従って、旋回する前には複数の操作を迅速に行う必要があり、操作が煩雑となっていた。また、エンジンを電子ガバナ式として、電気的に作業レバーと接続する構成とすることも可能であるが、コストアップとなり、アクセルの設定を変更する必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明が解決しようとする課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するための手段を説明する。
エンジンEの回転数を、運転部に設けたアクセルレバー5で変更する作業車であって、アクセルレバー5とエンジンEの回転数変更アーム21との間をワイヤー23で連結し、該ワイヤー23のアウターチューブ25を二分割し、その間にワイヤー23の長さを調節する回転数調節装置Bを設け、該回転数調節装置Bは、レバー34の一端を枢支軸35により枢支し、該レバー34の他端を、モーター31により操作される連結ロッド33の他端と枢結し、前記レバー34の中途部にプーリー36を枢支軸37により回転自在に枢支し、該プーリー36に前記ワイヤー23を約半周巻回して構成し、作業時に昇降スイッチ15を上げ側へON操作、又は、主変速レバー12を後進側へ回動することにより前記モ ーター31が駆動され、連結ロッド33を介してレバー34が回動されて、該レバー34に枢支されたプーリー36が移動されてワイヤー23が戻され、一定幅でエンジンEの回転数を落とす構成としたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の走行制御装置を装備したトラクタの側面図、図2はエンジンを低速回転とした状態を示すアクセルレバーとエンジンの回転数変更アームとの関係を示す図、図3は同じく高速回転した状態の図、図4は同じく旋回時に回転数を落とした状態を示す図、図5は制御ブロック図である。
【0006】
図1において、本発明の走行制御装置を作業車としてトラクタに適用した場合について説明する。
トラクタはフロントフレーム1上のボンネット2内にエンジンEを収納し、ボンネット2の後部に運転部を設けて、該ボンネット2の後部にダッシュボード3を配置し、該ダッシュボード3上にハンドル4を突出し、側部にアクセルレバー5を突出している。
【0007】
該ハンドル4後方に座席6を配置し、該座席6とダッシュボード3下方にステップ7を配置して、該ステップ7の右側上にブレーキペダル9L・9Rとアクセルペダル10を配置し、ステップ7の左側上に図示しないクラッチペダルを配置している。
前記座席6の側部のフェンダー上に、作業機Aの高さを設定するポジションレバー11と主変速レバー12と制御ボックス14を配置し、該制御ボックス14上には作業機Aの作業スイッチとして、昇降スイッチ15や作業機Aの傾斜角度設定スイッチや感度スイッチ等を配置している。
【0008】
前記座席6の下部には、ミッションケース13と油圧シリンダーケース16が配置され、該油圧シリンダーケース16よりリフトアーム17・17が後方へ突出されている。
前記ミッションケース13の後面より後方に、トップリンク18が突出され、ミッションケース13の下部より後方に、ロアリンク19・19が後方に突出され、トップリンク18とロアリンク19・19の後端に作業機Aが装着され、リフトアーム17・17を回動することによって作業機Aを昇降できるようにしている。
本実施例では作業機Aとしてロータリ耕耘装置が装着されている。
【0009】
次に、本発明の要部である回転数調節装置Bについて図2より説明する。
前記エンジンEの気化機やガバナ等を収容した燃料供給量変更装置20には、回転数を変更するバルブと連結された回転数変更アーム21が設けられ、該回転数変更アーム21にワイヤー22・23が連結され、一方のワイヤー22の他端は前記アクセルペダル10と連結され、他方のワイヤー23は後述する回転数調節装置Bを介して、前記アクセルレバー5と連結され、アクセルペダル10及びアクセルレバー5はそれぞれ独立して操作できるようにしている。
そして、該ワイヤー22・23はアウターチューブ24・25によって被覆され、アウターチューブ24・25のエンジン側端は、アウタ受29によって支持されている。26はエンジンEの最高回転数を設定するストッパー、27は最低回転数(アイドル回転数)を設定するストッパーである。
【0010】
回転数調節装置Bは、取付プレート30上にアクチュエーターとしてモーター31を固設し、該モーター31の出力軸31a上にアーム32を固設し、該アーム32にL字状の連結ロッド33の一端を枢支している。
一方、取付プレート30にレバー34の一端を、枢支軸35によって枢支し、該レバー34の他端を前記連結ロッド33の他端と枢結している。
【0011】
そして、前記レバー34の中途部にプーリー36を枢支軸37によって回転自在に枢支し、該プーリー36に前記ワイヤー23を約半周巻回している。つまり、該ワイヤー23は前記アウターチューブ25に被覆されているが、該アウターチューブ25を中途部で二分割してアウターチューブ25a・25bとしている。
このアウターチューブ25a・25bの端部は、取付プレート30上に立設したアウタ受40・41で支持し、この分割部分からワイヤー23の中途部を露出させて、プーリー36にワイヤー23を約半周巻回している。42はストッパーであり、ボルトを螺装して、該ボルトを回転させることで突出量を変更できるようにしている。
【0012】
前記アウターチューブ25bの他端はアクセルレバー5を支持する支持プレート43に設けたアウタ受43aに固定され、ワイヤー23の端部はレバー基部44に枢結されている。該レバー基部44には規制凹部44aが設けられ、該規制凹部44a内に前記支持プレート43より突出したピン45が挿入されて、アクセルレバー5の回動を規制している。また、レバー基部44と支持プレート43との間にはバネ等を介装して、アクセルレバー5を任意の回転位置で維持できるようにしている。
【0013】
また、図5に示すように、前記モーター31、昇降スイッチ15、座席等に設けてオペレーターが着座するとONするセイフティースイッチ50、主変速レバー12を後進側へ変速するとONするバックスイッチ51、モーターの出力軸31aを所定の回転位置で停止させるディスクスイッチ52、キースイッチ53、及びキースイッチ53がONし、かつ、セイフティースイッチ50がONで点灯するランプ54等がコントローラCと接続されている。
【0014】
このような構成において、キースイッチ53をONして、セイフティースイッチ50がONして、エンジンEを始動させて、エンジンEがアイドリングまたは低速状態の時は図2に示す状態となっている。そして、作業時にアクセルレバー5を高回転側へ回動すると、図3に示すように、ワイヤー23が引っ張られて、回転数変更アーム21が回動されて、エンジンEの回転数が上昇される。
【0015】
そして、作業時に圃場端に至り昇降スイッチ15を上げ側へONする(非作業状態とする)と、または主変速レバー12を後進側へ回動すると、モーター31が駆動されて、図4に示すように、アーム32が回動されて、連結ロッド33を介してレバー34がストッパー42側へ回動されて、該レバー34に枢支されたプーリー36も移動されて、ワイヤー23が戻され、回転数変更アーム21も低速側へ戻されて、エンジンEの回転数が下げられ、急な旋回や急な後進が避けられる。
但し、回転数を下げた状態であっても、アクセルペダル10は独立して作動させることができるので、踏み込むことによって回転数を上昇させることができる。また、回転数の下げ幅は、ストッパー42のボルトを回転させることにより容易に調整できる。
また、連結ロッド33とレバー34の連結位置を変更することによっても調整することができる。そして、旋回後に昇降スイッチ15を下降側にONすると、モーター31が逆回転されて、元の高回転の作業速度となる。但し、本発明トラクタに限定するものではなく、コンバインや田植機や防除作業車等の農作業車や建設作業車等に適用できるものである。
【0016】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
即ち、アクセルレバーを高回転位置に設定した状態でも作業機を上昇させると、一定幅エンジン回転数を落とすことができ、旋回する時や後進する時等では昇降スイッチの操作だけで、アクセルレバーの操作を必要とせずエンジンの回転数を減少させることができ、作業機を下降させると元の回転数に復帰させることがてきるので、操作を簡素化できる。そして、旋回時には旋回半径が大きくならず急旋回も防げる。
また、回転数調節装置はアクセルレバーやエンジン等を変更することなく装着でき、しかも、後付けができて、仕様変更が安価で容易にできる。また、回転数調節装置が故障してもアクセルレバーで通常の回転数を変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行制御装置を装備したトラクタの側面図である。
【図2】エンジンを低速回転とした状態を示すアクセルレバーとエンジンの回転数変更アームとの関係を示す図である。
【図3】同じく高速回転した状態の図である。
【図4】同じく旋回時に回転数を落とした状態を示す図である。
【図5】制御ブロック図である。
【符号の説明】
A 作業機
B 回転数調節装置
E エンジン
5 アクセルレバー
15 昇降スイッチ
21 回転数変更アーム
23 ワイヤー
25 アウターチューブ
Claims (1)
- エンジンEの回転数を、運転部に設けたアクセルレバー5で変更する作業車であって、アクセルレバー5とエンジンEの回転数変更アーム21との間をワイヤー23で連結し、該ワイヤー23のアウターチューブ25を二分割し、その間にワイヤー23の長さを調節する回転数調節装置Bを設け、
該回転数調節装置Bは、レバー34の一端を枢支軸35により枢支し、該レバー34の他端を、モーター31により操作される連結ロッド33の他端と枢結し、前記レバー34の中途部にプーリー36を枢支軸37により回転自在に枢支し、該プーリー36に前記ワイヤー23を約半周巻回して構成し、
作業時に昇降スイッチ15を上げ側へON操作、又は、主変速レバー12を後進側へ回動することにより前記モーター31が駆動され、連結ロッド33を介してレバー34が回動されて、該レバー34に枢支されたプーリー36が移動されてワイヤー23が戻され、一定幅でエンジンEの回転数を落とす構成としたことを特徴とする作業車の走行制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06461596A JP3608686B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 作業車の走行制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06461596A JP3608686B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 作業車の走行制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09256875A JPH09256875A (ja) | 1997-09-30 |
JP3608686B2 true JP3608686B2 (ja) | 2005-01-12 |
Family
ID=13263349
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06461596A Expired - Fee Related JP3608686B2 (ja) | 1996-03-21 | 1996-03-21 | 作業車の走行制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3608686B2 (ja) |
-
1996
- 1996-03-21 JP JP06461596A patent/JP3608686B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09256875A (ja) | 1997-09-30 |
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