JP3607554B2 - 無線送受信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は無線送受信装置に係り、特に現用系の無線送受信部と予備系の無線送受信部を有する周波数分割複信(FDD)方式の無線送受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現用系の無線送受信部と予備系の無線送受信部を有するFDD方式の無線送受信装置において、現用系の無線送受信部の故障検出方法としては、送信部の故障検出であれば、通常、無線送受信部の送信部の出力側に分配器(HYB)等を設けて送信信号を分配し、一方をダイオード検波等で検波して出力レベルを監視する方法がある。
【0003】
また、従来、受信部の故障検出は、特許第2503889号公報に記載されているように、パイロット信号発生器からのパイロット信号を受信信号と合成し、その合成信号を増幅してから送受信装置内の受信機でパイロット信号を同調受信し、その同調受信したパイロット信号の電界強度を検出し、この検出電界強度を予め設定されている正常動作時の基準レベルと比較し、ある一定値以上の差があった場合に故障と判断する方法が知られている。しかし、このパイロット信号発生器を本来必要な送受信機以外に備えることは装置全体が高価になるので、特許第2503889号公報記載の発明では、アンテナ共用器において一定の規格値で受信回路側に回り込む漏洩した送信信号を、受信部の故障検出の判断に用いるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、上記のダイオード検波等で検波して出力レベルを監視する従来装置では、受信無線周波数を生成し、かつ、ディジタルフィルタ等のディジタル回路の故障を検出するために変調器を設けなくてはならず、装置が非常に高価になるという問題がある。また、特許第2503889号公報記載の従来装置では、パイロット信号発生器を有しないので安価に構成できる反面、アンテナ共用器の漏洩電力を入力源としているため、漏洩レベルの変動により故障検出精度に欠けるという問題がある。
【0005】
更に、従来の無線送受信装置では、現用系の無線送受信部に故障が発生した場合は、予備系の無線送受信部に切替え、故障発生した現用系の無線送受信部を交換した後、再び現用系の無線送受信部に切り替える構成であるため、交換した無線送受信部も故障している場合は、システムダウンを引き起こしてしまうという問題がある。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、安価な構成で検出精度良く故障を検出し得る無線送受信装置を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明の他の目的は、システムダウンを引き起こすことがない無線送受信装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するため、送信ベースバンド信号を出力し、受信ベースバンド信号を入力として受けて処理すると共に、ダミーデータをベースバンド信号に変換して送受信し、送信したダミーデータと受信したダミーデータとを比較して得た比較結果に基づいて、ダミーデータのベースバンド信号の信号経路中にある無線送受信部の故障検出をするベースバンド信号処理部と、入力されたベースバンド信号は送信無線周波数信号に変換し、入力された受信無線周波数信号はベースバンド信号に変換する現用系の無線送受信部及び予備系の無線送受信部と、入力された送信無線周波数信号を無線送信する送信アンテナと、無線送信信号を受信して受信無線周波数信号を出力する受信アンテナと、入力された送信無線周波数信号を受信無線周波数信号に変換して出力する周波数変換部と、現用系の無線送受信部及び予備系の無線送受信部のうち、選択した一方の無線送受信部に対して、ベースバンド信号処理部から出力される送信ベースバンド信号を入力すると共に、該一方の無線送受信部からの受信ベースバンド信号をベースバンド信号処理部に供給する第1のベースバンドスイッチ手段と、現用系の無線送受信部及び予備系の無線送受信部のうち、第1のベースバンドスイッチ手段により選択されていない他方の無線送受信部に対して、ベースバンド信号処理部から出力されるダミーデータの送信ベースバンド信号を入力すると共に、該他方の無線送受信部からのダミーデータの受信ベースバンド信号をベースバンド信号処理部に供給する第2のベースバンドスイッチ手段と、現用系の無線送受信部及び予備系の無線送受信部のうち、送信ベースバンド信号が入力される無線送受信部から出力された送信無線周波数信号を送信アンテナへ入力する第1の無線スイッチと、現用系の無線送受信部及び予備系の無線送受信部のうち、送信ベースバンド信号が入力される無線送受信部へ受信アンテナで受信して得た受信無線周波数信号を入力する第2の無線スイッチと、第2のベースバンドスイッチ手段によりダミーデータの送信ベースバンド信号が入力される無線送受信部から出力された送信無線周波数信号を周波数変換部へ供給し、該周波数変換部から出力された受信無線周波数信号を該ダミーデータの送信ベースバンド信号が入力される無線送受信部に供給する第3の無線スイッチとを有する構成としたものである。
【0009】
この発明では、現用系の無線送受信部から出力された送信無線周波数信号を第1の無線スイッチを通して送信アンテナから送信し、受信アンテナで受信した受信無線周波数信号を第2の無線スイッチを通して現用系の無線送受信部へ入力する現用系運用時には、第2のベースバンドスイッチ手段によりダミーデータの送信ベースバンド信号が予備系の無線送受信部に入力され、更に第3の無線スイッチ、周波数変換部、第3の無線スイッチを通して予備系の無線送受信部に入力され、更に第2のベースバンドスイッチ手段を通してダミーデータの受信ベースバンド信号がベースバンド信号処理部に入力されるため、予備系の無線送受信部の故障検出がダミーデータを用いて行える。
【0010】
同様に、予備系の無線送受信部から出力された送信無線周波数信号を第1の無線スイッチを通して送信アンテナから送信し、受信アンテナで受信した受信無線周波数信号を第2の無線スイッチを通して予備系の無線送受信部へ入力する予備系運用時には、現用系の無線送受信部の故障検出がダミーデータを用いて行える。
【0011】
また、本発明は上記の目的を達成するため、周波数変換部は、ローカル信号を発生するローカル信号発生器と、入力された送信無線周波数信号をローカル信号で周波数変換を行って受信無線周波数信号に変換するミキサとよりなり、ミキサより出力された受信無線周波数信号中の不要輻射成分は、受信無線周波数信号が入力される無線送受信部内のフィルタを利用して除去することを特徴とする。この発明では、構成を簡略化できる。
【0012】
また、本発明は上記の目的を達成するため、M個(Mは2以上の整数)の送信ベースバンド信号を出力し、M個の受信ベースバンド信号を入力として受けて処理すると共に、ダミーデータをベースバンド信号に変換して送受信し、送信したダミーデータと受信したダミーデータとを比較して得た比較結果に基づいて、ダミーデータのベースバンド信号の信号経路中にある無線送受信部の故障検出をするベースバンド信号処理部と、入力されたベースバンド信号は送信無線周波数信号に変換し、入力された受信無線周波数信号はベースバンド信号に変換するM個の現用系の無線送受信部及び一つの予備系の無線送受信部と、入力された送信無線周波数信号を無線送信するM個の送信アンテナと、無線送信信号を受信して受信無線周波数信号を出力するM個の受信アンテナと、入力された送信無線周波数信号を受信無線周波数信号に変換して出力する周波数変換部と、M個の現用系の無線送受信部及び一つの予備系の無線送受信部のうち、選択したM個の無線送受信部に対して、ベースバンド信号処理部から出力されるM個の送信ベースバンド信号を別々に入力すると共に、M個の無線送受信部からのM個の受信ベースバンド信号をベースバンド信号処理部に供給する第1のベースバンドスイッチ手段と、M個の現用系の無線送受信部及び一つの予備系の無線送受信部のうち、第1のベースバンドスイッチ手段により選択されていない一つの無線送受信部に対して、ベースバンド信号処理部から出力されるダミーデータの送信ベースバンド信号を入力すると共に、一つの無線送受信部からのダミーデータの受信ベースバンド信号をベースバンド信号処理部に供給する第2のベースバンドスイッチ手段と、M個の現用系の無線送受信部及び一つの予備系の無線送受信部のうち、M個の送信ベースバンド信号が別々に入力されるM個の無線送受信部から出力された送信無線周波数信号をM個の送信アンテナへ別々に入力する第1の無線スイッチと、M個の現用系の無線送受信部及び一つの予備系の無線送受信部のうち、M個の送信ベースバンド信号が別々に入力されるM個の無線送受信部へM個の受信アンテナで受信して得たM個の受信無線周波数信号を別々に入力する第2の無線スイッチと、第2のベースバンドスイッチ手段によりダミーデータの送信ベースバンド信号が入力される一つの無線送受信部から出力された送信無線周波数信号を周波数変換部へ供給し、周波数変換部から出力された受信無線周波数信号をダミーデータの送信ベースバンド信号が入力される一つの無線送受信部に供給する第3の無線スイッチとを有する構成としたものである。
【0013】
この発明では、送信アンテナ及び受信アンテナに接続されていない一つの無線送受信部に対して、ダミーデータの送信ベースバンド信号が入力され、また周波数変換部から出力された受信無線周波数信号が入力されてダミーデータの受信ベースバンド信号に変換された後、ベースバンド信号処理部に入力されるため、上記の一つの無線送受信部の故障検出ができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面と共に説明する。図1は本発明になる無線送受信装置の一実施の形態のブロック図を示す。同図に示すように、この実施の形態は、ベースバンド信号処理部1と、ベースバンドスイッチ5、6及び7と、無線送受信部8及び11と、無線スイッチ14、15及び16と、周波数変換部17と、アンテナ18及び19とより構成される。
【0015】
ベースバンド信号処理部1は、送信データ処理部2、受信データ処理部3及びダミーデータ処理部4から構成されている。送信データ処理部2は、送信ベースバンド信号をベースバンドスイッチ5の端子101に出力する。受信データ処理部3は、受信ベースバンド信号がベースバンドスイッチ6の端子104から入力される。ダミーデータ処理部4は、ダミーデータの送信ベースバンド信号をベースバンドスイッチ7の端子107に出力する一方、ダミーデータの受信ベースバンド信号がベースバンドスイッチ7の端子110から入力される。
【0016】
ベースバンドスイッチ5は、1回路2接点型であり、出力が2接点で、一方の出力端子100が無線送受信部8の送信部9及びベースバンドスイッチ7の端子106に接続され、他方の出力端子102が、無線送受信部11の送信部12及びベースバンドスイッチ7の端子108に接続されており、現用系運用時と現用系故障時で、ベースバンド信号処理部1の送信データ処理部2の、無線送受信部8の送信部9と無線送受信部11の送信部12との接続を切り替える。
【0017】
ベースバンドスイッチ6は、1回路2接点型であり、入力が2接点で、一方の入力端子103が無線送受信部8の受信部10及びベースバンドスイッチ7の端子109に接続され、他方の入力端子105が、無線送受信部11の受信部13及びベースバンドスイッチ7の端子111に接続されており、現用系運用時と現用系故障時とで、ベースバンド信号処理部1の受信データ処理部3の、無線送受信部8の受信部10と無線送受信部11の受信部13との接続を切り替える。
【0018】
また、ベースバンドスイッチ7は、2回路2接点型であり、ダミーデータ処理部4からの信号が端子107に入力され、出力端子106及び108の一方に選択出力し、また、受信部10から入力端子109に入力された受信信号と、受信部13から入力端子111に入力された受信信号の一方を出力端子110からダミーデータ処理部4へ出力する構成とされている。
【0019】
このベースバンドスイッチ7は、現用系運用時と現用系故障時で、ベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4の、無線送受信部8と無線送受信部11との接続を切り替えるスイッチである。これにより、ダミーデータ処理部4は、ベースバンドスイッチ7で選択された無線送受信部8の送信部9又は無線送受信部11の送信部12にダミーデータの送信ベースバンド信号を出力する。
【0020】
無線送受信部8は送信部9と受信部10からなり、そのうち、送信部9はベースバンドスイッチ5の端子100又はベースバンドスイッチ7の端子106から送信ベースバンド信号を入力として受け、これを送信無線周波数信号に変換し、無線スイッチ14の端子112及び無線スイッチ16の端子118に出力する。また、無線送受信部8の受信部10は、無線スイッチ15の端子115又は無線スイッチ16の端子121から受信無線周波数信号を入力として受け、受信ベースバンド信号に変換し、ベースバンドスイッチ6の端子103及びベースバンドスイッチ7の端子109に出力する。
【0021】
無線送受信部11は送信部12と受信部13からなり、そのうち、送信部12はベースバンドスイッチ5の端子102又はベースバンドスイッチ7の端子108から送信ベースバンド信号を入力として受け、これを送信無線周波数信号に変換し、無線スイッチ14の端子114及び無線スイッチ16の端子120に出力する。また、無線送受信部11の受信部13は、無線スイッチ15の端子117又は無線スイッチ16の端子123から受信無線周波数信号を入力として受け、これを受信ベースバンド信号に変換し、ベースバンドスイッチ6の端子105及びベースバンドスイッチ7の端子111に出力する。
【0022】
無線スイッチ14は、1回路2接点型であり、入力が2接点で、一方の入力端子112は、送信部9及び無線スイッチ16の端子118に接続され、他方の入力端子114は、送信部12及び無線スイッチ16の端子120に接続されている。また、無線スイッチ14の出力端子115は、アンテナ18に接続されており、送信無線周波数信号を出力する。これにより、無線スイッチ14は、現用系運用時と現用系故障時とで、アンテナ18の、無線送受信部8の送信部9と無線送受信部11の送信部12との接続を切り替える。
【0023】
無線スイッチ15は、1回路2接点型であり、端子116からアンテナ19より受信無線周波数信号を入力し、出力が2接点で、一方の出力端子115は、受信部10及び無線スイッチ16の端子121にそれぞれ接続され、他方の出力端子117は、受信部13及び無線スイッチ16の端子123に接続されている。これにより、無線スイッチ15は、現用系運用時と現用系故障時とで、アンテナ19の、無線送受信部8の受信部10と無線送受信部11の受信部13との接続を切り替える。
【0024】
また、無線スイッチ16は、2回路2接点型であり、一方の回路は、入力が2接点で、一方の入力端子118は無線スイッチ14の端子112と送信部9にそれぞれ接続され、他方の入力端子120は無線スイッチ14の端子114と送信部12にそれぞれ接続される。また、無線スイッチ16の出力端子119は周波数変換部17に接続されており、送信無線周波数信号を出力する。また、他方の回路は、無線スイッチ16の端子122から周波数変換部17より受信無線周波数信号を入力するが出力が2接点で、一方の出力端子121は、無線スイッチ15の端子115と受信部10に接続され、他方の出力端子123は無線スイッチ15の端子117と受信部13に接続されており、受信無線周波数信号を出力する。この無線スイッチ16は、現用系運用時と現用系故障時とで、周波数変換部17の、無線送受信部8と無線送受信部11との接続を切り替える。
【0025】
周波数変換部17は、無線スイッチ16の端子119より送信無線周波数信号を入力として受け、受信無線周波数信号に変換し、無線スイッチ16の端子122に送信無線周波数信号を出力する。また、アンテナ18は送信無線周波数信号を無線スイッチ14より入力されて外部に出力する。また、アンテナ19は受信無線周波数信号を外部より入力として受け、無線スイッチ15の端子116に出力する。
【0026】
また、周波数変換部17は図6に示すように、PLL回路40とミキサ41とからなり、ミキサ41において無線スイッチ16の端子119から入力される送信無線周波数信号と、PLL回路40から入力されるローカル信号とにより、送信無線周波数を受信無線周波数に変換し、無線スイッチ16の端子122へその受信無線周波数信号を出力する。PLL回路40が生成する上記のローカル信号は、送信無線周波数と受信無線周波数の差の周波数成分である。
【0027】
図1に示すダミーデータ処理部4は、図7のブロック図に示す構成とされている。図7において、ダミーデータ生成部42はダミーデータを生成して変調器43と遅延回路45にそれぞれ入力する。また、変調器43は、ダミーデータに変調をかけ、送信ベースバンド信号としてベースバンドスイッチ7に出力する。また、遅延回路45は、送信ベースバンド信号が受信ベースバンド信号として復調器44に戻る迄の伝搬時間分、ダミーデータを遅延させ、比較回路46に入力する。
【0028】
また、復調器44は、ベースバンドスイッチ7から出力された受信ベースバンド信号を入力として受け、受信ベースバンド信号を復調し、比較回路46に入力する。また、比較回路46は、送信したダミーデータと受信したダミーデータを比較し、データに誤りがないか比較する。これにより、ダミーデータ処理部4は、ベースバンドスイッチ7で選択された無線送受信部8の受信部10又は無線送受信部11の受信部13からの受信ベースバンド信号と、ベースバンドスイッチ7出力した送信ベースバンド信号を比較回路46で比較し、その比較結果に基づいて、無線送受信部8又は無線送受信部11の故障検出を行う。
【0029】
なお、図1に示す送信データ処理部2は、送信データの誤り訂正符号化、フレーム化を施し、送信ベースバンド信号を生成する部位であり、受信データ処理部3は、受信ベースバンド信号のチップ同期、誤り訂正復号化を施す部位である。
【0030】
かかる構成の本実施の形態によれば、現用系運用時に予備系の無線送受信部11の送信部12と受信部13を、周波数変換部17を経由して接続するようにスイッチを切り替え制御することにより、予備系の無線送受信部11とベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4の間でデータの送受信を行うことができるので、予備系の無線送受信部11を常時故障検出できる。また、現用系故障時に、現用系の無線送受信部8の送信部9と受信部10を、周波数変換部17を経由して接続するようにスイッチを切り替え接続することにより、現用系の無線送受信部8を交換した後に、現用系の無線送受信部8とベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4の間でデータの送受信を行うことができるので、交換した現用系の無線送受信部8の故障検出ができる。
【0031】
次に、図1の実施の形態の動作を、図2乃至図7を使用して詳細に説明する。図2は、図1の無線送受信装置において、現用系運用時のベースバンドスイッチ5、ベースバンドスイッチ6、ベースバンドスイッチ7、無線スイッチ14、無線スイッチ15及び無線スイッチ16の接続状態を示し、また信号伝送経路を太線で示す。
【0032】
図2において、ベースバンド信号処理部1の送信データ処理部2より生成された送信データは、ベースバンド信号として、ベースバンドスイッチ5に入力されるが、ベースバンドスイッチ5は、ベースバンド信号処理部1の送信データ処理部2とベースバンドスイッチ7及び無線送受信部8の送信部9が接続されるように選択されているために、一方はベースバンドスイッチ7に入力され、他方は現用系の無線送受信部8の送信部9に入力される。このとき一方のベースバンド信号は、ベースバンドスイッチ7が、ベースバンドスイッチ5と他の部が接続されないように選択されているためどこにも出力されない。また、他方のベースバンド信号は、無線送受信部8の送信部9に入力され、送信無線周波数信号に変換される。
【0033】
ここで、送信部9は送信部12と同一構成であり、例えば図4のブロック図の構成とされている。図4はダブルスーパーヘテロダイン方式の例である。送信部9は、ベースバンド信号処理部1の送信データ処理部2で生成された送信ベースバンド信号を、図4のディジタルフィルタ20でフィルタリングし、D/A変換器21でアナログ信号に変換した後、PLL回路22より供給されるローカル信号によりミキサ23で周波数変換する。更に、このミキサ23で周波数変換した送信信号をフィルタ24によりミキサ23で発生した不要輻射を除去し、アンプ25で増幅した後、PLL回路26より供給されるローカル信号によりミキサ27でさらに周波数変換し、システムにより定められた無線周波数まで周波数変換し、更に、フィルタ28によりミキサ27で発生した不要幅射を除去し、アンプ29で増幅して送信無線周波数信号として出力する。
【0034】
この送信無線周波数信号は、図2に示すように一方は無線スイッチ16に入力され、他方は無線スイッチ14に入力される。このとき一方の送信無線周波数信号は、無線スイッチ16が無線送受信部8の送信部9と他の部が接続されないように選択されているためどこにも出力はされない。また、他方の送信無線周波数信号は、無線スイッチ14が無線送受信部8の送信部9とアンテナ18が接続されるように選択されているために、無線スイッチ14を通してアンテナ18に入力され、アンテナ18より外部に無線送信される。
【0035】
一方、アンテナ19により受信された受信無線周波数信号は、無線スイッチ15に入力されるが、無線スイッチ15がアンテナ19と無線スイッチ16及び無線送受信部8の受信部10が接続されるように制御されているために、一方は無線スイッチ16に入力され、他方は無線送受信部8の受信部10に入力される。このとき一方の受信無線周波数信号は、無線スイッチ16が無線スイッチ15と他の部が接続されないように選択されているためどこにも出力されない。また、他方の受信無線周波数信号は、無線送受信部8の受信部10に入力され、受信ベースバンド信号に変換される。
【0036】
ここで、受信部10は受信部13と同一構成であり、例えば図5のブロック図の構成とされている。図5はダブルスーパーヘテロダイン方式の例である。図5に示す受信部10は、入力された受信無線周波数信号を低雑音指数(NF)のアンプ30で増幅した後、フィルタ31により外部より入力した不要輻射を除去し、PLL回路32より供給されるローカル信号によりミキサ33で周波数変換し、更にフィルタ34により、ミキサ33で発生した不要輻射を除去し、可変利得アンプ35で以降の信号レベルが一定となるようにレベル調整した後、PLL回路36より供給されるローカル信号によりミキサ37でさらに周波数変換し、ディジタル処理可能な周波数まで周波数変換する。受信部10は、このミキサ37の出力信号をA/D変換部38でディジタル信号に変換し、ディジタルフィルタ39により、ミキサ37で発生した不要幅射を除去した後、受信ベースバンド信号として出力する。
【0037】
この受信部10から出力された受信ベースバンド信号は、図2に示すように一方はベースバンドスイッチ7に入力され、他方はベースバンドスイッチ6に入力される。このとき一方の受信ベースバンド信号は、ベースバンドスイッチ7が無線送受信部8の受信部10と他の部が接続されないように選択されているためどこにも出力されない。また、他方の受信ベースバンド信号は、ベースバンドスイッチ6に入力される。このときベースバンドスイッチ6が、無線送受信部8の受信部10とベースバンド信号処理部1の受信データ処理部3が接続されるように選択されているために、ベースバンドスイッチ6を通してベースバンド信号処理部1の受信データ処理部3に入力され、現用系の無線送受信部8が無線送受信機能部として動作している。
【0038】
また、現用系運用時、ベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4より生成されたダミー送信データは、ベースバンド信号として、ベースバンドスイッチ7に入力される。このときベースバンドスイッチ7が、ベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4とベースバンドスイッチ5及び無線送受信部11の送信部12が接続されるように選択されているために、ダミー送信データは、ベースバンドスイッチ7を通して一方はベースバンドスイッチ5に入力され、他方は予備系の無線送受信部11の送信部12に入力される。
【0039】
このとき一方のダミー送信データは、ベースバンドスイッチ5がベースバンドスイッチ7と他の部が接続されないように選択されているためどこにも出力はされない。また、他方のダミー送信データは、予備系の無線送受信部11の送信部12に入力され、ここで送信無線周波数信号に変換される。なお、送信部12の詳細構成は、図4に示した通りである。送信部12から出力された送信無線周波数信号は、一方は無線スイッチ14に入力され、他方は無線スイッチ16に入力される。
【0040】
このとき一方の送信無線周波数信号は、無線スイッチ14が無線送受信部11の送信部12と他の部が接続されないように選択されているため、どこにも出力はされない。また、他方の送信無線周波数信号は、無線スイッチ16が無線送受信部11の送信部12と周波数変換部17が接続されるように選択されているために、周波数変換部17に入力され、ここで受信無線周波数信号に変換された後、無線スイッチ16に出力される。
【0041】
周波数変換部17は、図6のブロック図に示すように、ローカル信号を発生するPLL回路40と、このローカル信号と入力送信無線周波数信号とを受けて入力無線周波数信号を受信無線周波数信号に周波数変換を行うミキサ41とから構成されている。例えば、送信無線周波数が2120MHz、受信無線周波数が1930MHzの場合、ミキサ41は無線スイッチ16から送信無線周波数2120MHzが入力され、また、PLL回路40からローカル信号190MHzが入力されて、受信無線周波数1930(=2120−190)MHzを生成し、無線スイッチ16に出力する。なお、ミキサ41で発生した不要輻射は、受信部10又は受信部13のフィルタ31で除去できるため問題ない。
【0042】
次に、図2に示すように、周波数変換部17から出力された受信無線周波数信号は無線スイッチ16に供給される。ここで、無線スイッチ16は、周波数変換部17と無線送受信部11の受信部13が接続されるように制御されているために、上記の受信無線周波数信号は無線スイッチ16を通して無線送受信部11の受信部13に入力され、ここで、受信ベースバンド信号に変換される。なお、受信部13の詳細構成は、図5に示した通りである。
【0043】
受信部13から出力された受信ベースバンド信号は、ベースバンドスイッチ6とベースバンドスイッチ7に入力される。このときベースバンドスイッチ6は、無線送受信部11の受信部13と他の部とが接続されないように制御されているためどこにも出力はされない。また、ベースバンドスイッチ7は、無線送受信部11の受信部13がベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4と接続されるように選択されているために、受信部13から出力された受信ベースバンド信号は、ベースバンドスイッチ7を通してベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4に入力される。
【0044】
ベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4は、例えば図7に示すブロック図の構成とされている。図7において、ダミーデータ生成部42は、本来の呼処理とは無関係な無線送受信部の良否判定用の信号として、ダミーデータを生成し、一方は変調器43に入力し、他方は遅延回路45に入力する。変調器43は、入力されたダミーデータに変調をかけ、送信ベースバンド信号として図2のベースバンドスイッチ7に出力する。
【0045】
現用系運用時は、このベースバンドスイッチ7に出力された送信ベースバンド信号は、図2に太線で示すように、ベースバンドスイッチ7を通して予備系の無線送受信部11の送信部12に入力されて送信無線周波数信号に変換された後、無線スイッチ16を通して周波数変換部17に入力され、ここで前述したように、受信無線周波数信号に周波数変換され、更に無線スイッチ16を通して予備系の無線送受信部11の受信部13で受信ベースバンド信号に変換され、ベースバンドスイッチ7を通して図7のダミーデータ処理部4の復調器44に供給され、ここで復調されてダミーデータとされる。
【0046】
図7の比較回路46は、ダミーデータ生成部42から出力されたダミーデータが変調器43から送信ベースバンド信号として出力され、予備系の無線送受信部11を通る上記の経路を経て受信ベースバンド信号として復調器44に戻ってくるまでの伝搬時間分だけ、ダミーデータ生成部42からのダミーデータを遅延させる時間合わせ用の遅延回路45からの送信ダミーデータと、上記の経路を経て戻ってきた受信ベースバンド信号を復調する復調器44からの受信ダミーデータとを比較し、その比較結果に基づいて予備系の無線送受信部11の故障検出を行う。
【0047】
例えば、比較回路46はビットエラーレートや入力レベル等、システムの良否判定をし得る最適なパラメータをもって比較し、受信ダミーデータの方が送信ダミーデータよりも所定値以上品質が劣化しているときには、予備系の無線送受信部11が故障であると検出する。このように、現用系の無線送受信部8が動作している現用系運用時において、予備系の無線送受信部11の故障の発生の有無が常時監視されているので、予備系の無線送受信部11の保守ができ、現用系の無線送受信部8に故障が発生して予備系に切り替えたときには、常に故障の発生のない予備系の無線送受信部11に切り替えることができる。また、故障検出には、ダミーデータを無線送受信装置内部で伝送して検出するようにしているため、アンテナ共用器の漏洩電力レベルに基づいて故障検出する従来装置に比べて高精度な故障検出ができる。
【0048】
次に、現用系である無線送受信部8が故障した場合の本実施の形態の動作について説明する。図3は、図1の無線送受信装置において、現用系の無線送受信部8が故障したために予備系を運用している時のベースバンドスイッチ5、ベースバンドスイッチ6、ベースバンドスイッチ7、無線スイッチ14、無線スイッチ15及び無線スイッチ16の接続状態を示し、また信号伝送経路を太線で示す。
【0049】
現用系である無線送受信部8の故障を検出した場合、ベースバンドスイッチ5、ベースバンドスイッチ6、ベースバンドスイッチ7、無線スイッチ14、無線スイッチ15及び無線スイッチ16がすべて図3に示すように切り替わり、ベースバンド信号処理部1の送信データ処理部2より生成された送信データは、ベースバンド信号としてベースバンドスイッチ5に入力される。
【0050】
このときベースバンドスイッチ5は、ベースバンド信号処理部1の送信データ処理部2とベースバンドスイッチ7及び無線送受信部11の送信部12が接続されるように制御されているために、一方はベースバンドスイッチ7に入力され、他方は予備系の無線送受信部11の送信部12に入力される。このとき一方のベースバンド信号は、ベースバンドスイッチ7がベースバンドスイッチ5と他の部が接続されないように選択されているためどこにも出力されない。また、他方のベースバンド信号は、無線送受信部11の送信部12に入力され、送信無線周波数信号に変換される。なお、送信部12の詳細構成は、図4に示した通りである。
【0051】
送信部12から出力された送信無線周波数信号は、一方は無線スイッチ16に入力され、他方は無線スイッチ14に入力される。このとき一方の送信無線周波数信号は、無線スイッチ16が無線送受信部11の送信部12と他の部が接続されないように選択されているためどこにも出力はされない。また、他方の送信無線周波数信号は、無線スイッチ14が無線送受信部11の送信部12とアンテナ18が接続されるように選択されているために、無線スイッチ14を通してアンテナ18に入力され、アンテナ18より外部に無線送信される。
【0052】
一方、アンテナ19により受信された受信無線周波数信号は、無線スイッチ15に入力されるが、無線スイッチ15がアンテナ19と無線スイッチ16及び無線送受信部11の受信部13が接続されるように選択されているために、一方は無線スイッチ16に入力され、他方は無線送受信部11の受信部13に入力される。このとき一方の受信無線周波数信号は、無線スイッチ16が無線スイッチ15と他の部が接続されないように選択されているためどこにも出力されない。また、他方の受信無線周波数信号は、無線送受信部11の受信部13に入力され、受信ベースバンド信号に変換される。なお、受信部13の詳細構成は、図5に示した通りである。受信部13から出力された受信ベースバンド信号は、一方はベースバンドスイッチ7に入力され、他方はベースバンドスイッチ6に入力される。
【0053】
このとき一方のベースバンド信号は、ベースバンドスイッチ7が無線送受信部11の受信部13と他の部が接続されないように制御されているためどこにも出力されない。また、他方の受信ベースバンド信号は、ベースバンドスイッチ6に入力される。このときベースバンドスイッチ6が、無線送受信部11の受信部13とベースバンド信号処理部1の受信データ処理部3が接続されるように制御されているために、受信部13から出力された受信ベースバンド信号は、ベースバンド信号処理部1の受信データ処理部3に入力される。すなわち、予備系の無線送受信部11が無線送受信機能部として動作している。
【0054】
現用系である無線送受信部8が故障した場合、ベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4より生成されたダミー送信データは、ベースバンド信号として、ベースバンドスイッチ7に入力される。このときベースバンドスイッチ7が、ベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4とベースバンドスイッチ5及び無線送受信部8の送信部9が接続されるように選択されているために、ベースバンド信号は一方はベースバンドスイッチ5に入力され、他方は現用系の無線送受信部8の送信部9に入力される。このとき一方のベースバンド信号は、ベースバンドスイッチ5がベースバンドスイッチ7と他の部が接続されないように選択されているためどこにも出力はされない。また、他方のベースバンド信号は、現用系の無線送受信部8の送信部9に入力され、送信無線周波数信号に変換される。なお、送信部9の詳細構成は、図4に示した通りである。
【0055】
送信部9から出力された送信無線周波数信号は、一方は無線スイッチ14に入力され、他方は無線スイッチ16に入力される。このとき一方の送信無線周波数信号は、無線スイッチ14が無線送受信部8の送信部9と他の部が接続されないように選択されているためどこにも出力はされない。また、他方の送信無線周波数信号は、無線スイッチ16が無線送受信部8の送信部9と周波数変換部17が接続されるように選択されているために、周波数変換部17に入力され、送信無線周波数信号を受信無線周波数信号に変換される。なお、周波数変換部17の詳細構成は、図6に示した通りである。
【0056】
周波数変換部17から出力された受信無線周波数信号は、無線スイッチ16に入力されるが、無線スイッチ16は、周波数変換部17と無線送受信部8の受信部10及び無線スイッチ15が接続されるように制御されているために、一方は無線スイッチ15に入力され、他方は無線送受信部8の受信部10に入力される。このとき一方の受信無線周波数信号は、無線スイッチ15が無線スイッチ16と他の部が接続されないように制御されているためどこにも出力はされない。また、他方の無線周波数信号は、無線送受信部8の受信部10に入力され、ここで受信ベースバンド信号に変換される。なお、受信部10の詳細構成は、図5に示した通りである。
【0057】
受信部10から出力された受信ベースバンド信号は、ベースバンドスイッチ6とベースバンドスイッチ7に入力される。このときベースバンドスイッチ6は、無線送受信部8の受信部10と他の部とが接続されないように制御されているためどこにも出力はされない。一方、ベースバンドスイッチ7は、無線送受信部8の受信部10がベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4と接続されるように制御されているために、受信部10から出力された受信ベースバンド信号は、ベースバンドスイッチ7を通してベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4に入力される。
【0058】
ダミーデータ処理部4は前述したように、現用系運用時と同様の動作を行い、内部で生成して送信されるダミーデータと、受信部10から出力された受信ベースバンド信号を復調して得た受信ダミーデータとを比較し、その比較結果に基づいて、現用系の無線送受信部8の故障検出を行う。なお、ダミーデータ処理部4の詳細構成は、図7に示した通りである。このように、この実施の形態では、予備系運用時に現用系の無線送受信部8の故障検出をしているため、故障した現用系の無線送受信部8の故障発生部を交換した後、現用系の無線送受信部8の良否判定ができ、再び現用系の無線送受信部8に切り替わっても故障していることがない。
【0059】
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。図8及び図9はそれぞれ本発明になる無線送受信装置の他の実施の形態の現用系運用時及び予備系運用時のブロック図を示す。両図中、図1と同一構成部分には同一符号を付してある。ただし、図8及び図9では、ベースバンドスイッチ5、ベースバンドスイッチ6、無線スイッチ14及び無線スイッチ15が、1回路2接点型から2回路2接点型へ変更され、ベースバンドスイッチ7及び無線スイッチ16が、2回路2接点型から2回路3接点型へ変更されている。図8及び図9に示す実施の形態は、現用系の無線送受信部が2つで、予備系の無線送受信部が1つの場合の例である。
【0060】
図8は、本発明装置の他の実施の形態の現用系運用時のベースバンドスイッチ5、ベースバンドスイッチ6、ベースバンドスイッチ7、無線スイッチ14、無線スイッチ15及び無線スイッチ16の接続状態を示し、また信号伝送経路を太線で示す。現用系運用時、ベースバンド信号処理部1の送信データ処理部2より生成された一方の送信データは、第1のベースバンド信号として、ベースバンドスイッチ5に入力される。このときベースバンドスイッチ5が、ベースバンド信号処理部1の送信データ処理部2と無線送受信部8の送信部9が接続されるように制御されているために、第1のベースバンド信号は現用系の無線送受信部8の送信部9に入力され、第1の送信無線周波数信号に変換される。
【0061】
また、他方の送信データは、第2のベースバンド信号として、ベースバンドスイッチ5に入力される。このときベースバンドスイッチ5が、ベースバンド信号処理部1と無線送受信部47の送信部48が接続されるように制御されているために、第2のベースバンド信号は現用系の無線送受信部47の送信部48に入力され、第2の送信無線周波数信号に変換される。
【0062】
送信部9から出力された第1の送信無線周波数信号は、無線スイッチ14に入力されるが、無線スイッチ14が、無線送受信部8の送信部9とアンテナ18が接続されるように制御されているために、無線スイッチ14を通してアンテナ18に入力され、これより無線送信される。また、送信部48から出力された第2の送信無線周波数信号は、無線スイッチ14に入力されるが、無線スイッチ14が、無線送受信部47の送信部48とアンテナ50が接続されるように制御されているために、無線スイッチ14を通してアンテナ50に入力され、これより無線送信される。
【0063】
一方、アンテナ19により受信された第1の受信無線周波数信号は、無線スイッチ15に入力されるが、無線スイッチ15が、アンテナ19と無線送受信部8の受信部10が接続されるように制御されているために、無線送受信部8の受信部10に入力され、第1の受信ベースバンド信号に変換された後、ベースバンドスイッチ6に入力される。このとき、ベースバンドスイッチ6が、無線送受信部8の受信部10とベースバンド信号処理部1の受信データ処理部3が接続されるように制御されているため、受信部10からの第1の受信ベースバンド信号は、ベースバンドスイッチ6を通してベースバンド信号処理部1の受信データ処理部3に入力され、現用系の無線送受信部8が第1の無線送受信機能部として動作している。
【0064】
また、これと同時にアンテナ51により受信された第2の受信無線周波数信号は、無線スイッチ15に入力されるが、無線スイッチ15が、アンテナ51と無線送受信部47の受信部49が接続されるように制御されているために、無線送受信部47の受信部49に入力され、第2の受信ベースバンド信号に変換された後、ベースバンドスイッチ6に入力される。このとき、ベースバンドスイッチ6が、無線送受信部47の受信部49とベースバンド信号処理部1の受信データ処理部3が接続されるように制御されているため、受信部49からの第2の受信ベースバンド信号は、ベースバンドスイッチ6を通してベースバンド信号処理部1の受信データ処理部3に入力され、現用系の無線送受信部47が第2の無線送受信機能部として動作している。
【0065】
また、ベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4より出力されたダミーデータの送信ベースバンド信号は、前述したように、現用系運用時は、図8に太線で示すように、ベースバンドスイッチ7を通して予備系の無線送受信部11の送信部12に入力されて送信無線周波数信号に変換された後、無線スイッチ16を通して周波数変換部17に入力されて受信無線周波数信号に周波数変換され、更に無線スイッチ16を通して予備系の無線送受信部11の受信部13で受信ベースバンド信号に変換され、ベースバンドスイッチ7を通してダミーデータ処理部4に入力される。ダミーデータ処理部4は送信するダミーデータと受信ベースバンド信号を復調したダミーデータとを比較して無線送受信部11の故障検出をする。
【0066】
次に、本実施の形態の現用系の一つの無線送受信部が故障したときの動作について説明する。図9は、本発明装置の他の実施の形態の現用系である無線送受信部8が故障した場合のベースバンドスイッチ5、ベースバンドスイッチ6、ベースバンドスイッチ7、無線スイッチ14、無線スイッチ15及び無線スイッチ16の接続状態を示し、また信号伝送経路を太線で示す。
【0067】
無線送受信部8が故障した場合は、ベースバンドスイッチ5でベースバンド信号処理部1の送信データ処理部2と無線送受信部8の送信部9が接続されず、ベースバンド信号処理部1の送信データ処理部2と予備系の無線送受信部11の送信部12が接続されるように切り替え、ベースバンドスイッチ6でベースバンド信号処理部1の受信データ処理部3と無線送受信部8の受信部10が接続されず、ベースバンド信号処理部1の受信データ処理部3と予備系の無線送受信部11の受信部13が接続されるように切り替え、ベースバンドスイッチ7でベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4と無線送受信部11の送信部12及び受信部13が接続されず、ベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4と無線送受信部8の送信部9及び受信部10が接続されるように切り替える。
【0068】
また、無線スイッチ14でアンテナ18と無線送受信部8の送信部9が接続されず、アンテナ18と無線送受信部11の送信部12が接続されるように切り替え、無線スイッチ15でアンテナ19と無線送受信部8の受信部10が接続されず、アンテナ19と無線送受信部11の受信部13が接続されるように切り替え、無線スイッチ16で周波数変換部17と無線送受信部11の送信部12及び受信部13が接続されず、周波数変換部17と無線送受信部8の送信部9及び受信部10が接続されるように切り替えることにより、無線送受信部47は現用系運用時と変わらず、予備系の無線送受信部11を無線送受信部8の代わりに無線送受信機能として動作させることができ、かつ、無線送受信部8とダミーデータ処理部4を接続し無線送受信部8の故障検出ができる。
【0069】
また、無線送受信部47が故障した場合は、ベースバンドスイッチ5でベースバンド信号処理部1の送信データ処理部2と無線送受信部47の送信部48が接続されず、ベースバンド信号処理部1の送信データ処理部2と予備系の無線送受信部11の送信部12が接続されるように切り替え、ベースバンドスイッチ6でベースバンド信号処理部1の受信データ処理部3と無線送受信部47の受信部49が接続されず、ベースバンド信号処理部1の受信データ処理部3と予備系の無線送受信部11の受信部13が接続されるように切り替え、ベースバンドスイッチ7でベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4と無線送受信部11の送信部12及び受信部13が接続されず、ベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4と無線送受信部47の送信部48及び受信部49が接続されるように切り替える。
【0070】
また、無線スイッチ14でアンテナ50と無線送受信部47の送信部48が接続されず、アンテナ50と無線送受信部11の送信部12が接続されるように切り替え、無線スイッチ15でアンテナ51と無線送受信部47の受信部49が接続されず、アンテナ51と無線送受信部11の受信部13が接続されるように切り替え、無線スイッチ16で周波数変換部17と無線送受信部11の送信部12及び受信部13が接続されず、周波数変換部17と無線送受信部47の送信部48及び受信部49が接続されるように切り替えることにより、無線送受信部8は現用系運用時と変わらず、予備系の無線送受信部11を無線送受信部47の代わりに無線送受信機能として動作させることができ、かつ、無線送受信部47とダミーデータ処理部4を接続し無線送受信部47の故障検出ができる。
【0071】
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば現用系の無線送受信部が3以上のN個であっても構成できる。この場合は、ハード変更が無線送受信部がN個増加によるアンテナのN個増加の他、ベースバンドスイッチ5、ベースバンドスイッチ6、無線スイッチ14及び無線スイッチ15が、1回路2接点型からN回路2接点型への変更と、ベースバンドスイッチ7及び無線スイッチ16が、2回路2接点型から2回路(N+1)接点型への変更が必要となる。
【0072】
動作は現用系の無線送受信部が2個の場合と同様に、故障した無線送受信部を、ベースバンドスイッチ5、ベースバンドスイッチ6、無線スイッチ14及び無線スイッチ15により、ベースバンド信号処理部1の送信データ処理部2と受信データ処理部3とアンテナから切り離し、かつ、ベースバンドスイッチ7及び無線スイッチ16により、ベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4及び周波数変換部17と接続させる。また、予備系の無線送受信部11を、ベースバンドスイッチ5、ベースバンドスイッチ6、無線スイッチ14及び無線スイッチ15により、ベースバンド信号処理部1の送信データ処理部2と受信データ処理部3とアンテナと接続させ、かつ、ベースバンドスイッチ7及び無線スイッチ16により、ベースバンド信号処理部1のダミーデータ処理部4及び周波数変換部17から切り離す。
【0073】
これにより、現用系の無線送受信部が3以上のN個であっても、正常な無線送受信部は現用系運用時と変わらず、予備系の無線送受信部11を故障した無線送受信部の代わりに無線送受信機能として動作させることができ、かつ、交換した無線送受信部とダミーデータ処理部4を接続するため、交換した無線送受信部の故障検出ができる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、現用系運用時に予備系の無線送受信部の送信部と受信部を周波数変換部を経由して接続し、予備系の無線送受信部とベースバンド信号処理部の間でダミーデータの送受信を行い、ベースバンド信号処理部にて生成したダミーデータと受信した受信ベースバンド信号の復調ダミーデータとを比較することにより、現用系運用時でも予備系の無線送受信部の故障検出が従来に比べて簡単かつ安価な構成で、しかも高精度で行え、予備系の保守ができる。よって、現用系の無線送受信部に故障が発生し、予備系に切り替えた時の不具合を解消できる。
【0075】
また、本発明によれば、故障検出した現用系の無線送受信部の交換後に交換した現用系の無線送受信部とベースバンド信号処理部の間でダミーデータの送受信を行い、ベースバンド信号処理部にて生成したダミーデータと受信した受信ベースバンド信号の復調ダミーデータとを比較することにより、交換した現用系の無線送受信部の良否判定も行え、再び現用系の交換後の無線送受信部に切り替わっても故障していることがないので、システムダウンを引き起こすことがく、無線送受信装置の信頼性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の無線送受信装置の一実施の形態のブロック図である。
【図2】図1の現用系運用時のスイッチの接続と信号の流れを示す図である。
【図3】図1の現用系故障時のスイッチの接続と信号の流れを示す図である。
【図4】図1中の送信部の一例のブロック図である。
【図5】図1中の受信部の一例のブロック図である。
【図6】図1中の周波数変換部の一例のブロック図である。
【図7】図1中のダミーデータ処理部の一例のブロック図である。
【図8】本発明の他の実施の形態の現用系運用時のスイッチの接続と信号の流れを示す図である。
【図9】本発明の他の実施の形態の現用系故障時のスイッチの接続と信号の流れを示す図である。
【符号の説明】
1 ベースバンド信号処理部
2 送信データ処理部
3 受信データ処理部
4 ダミーデータ処理部
5、6、7 ベースバンドスイッチ
8、11、47 無線送受信部
9、12、48 送信部
10、13、49 受信部
16 無線スイッチ
17 周波数変換部
18、19、50、51 アンテナ
20、39 ディジタルフィルタ
21 D/A変換器
22、26、32、36、40 PLL回路
23、27、33、37、41 ミキサ
24、28、31、34 フィルタ
25、29、30、35 アンプ
38 A/D変換器
42 ダミーデータ生成部
43 変調器
44 復調器
45 遅延回路
46 比較回路
100〜123 端子
Claims (8)
- 送信ベースバンド信号を出力し、受信ベースバンド信号を入力として受けて処理すると共に、ダミーデータをベースバンド信号に変換して送受信し、送信したダミーデータと受信したダミーデータとを比較して得た比較結果に基づいて、前記ダミーデータのベースバンド信号の信号経路中にある無線送受信部の故障検出をするベースバンド信号処理部と、
入力されたベースバンド信号は送信無線周波数信号に変換し、入力された受信無線周波数信号はベースバンド信号に変換する現用系の無線送受信部及び予備系の無線送受信部と、
入力された前記送信無線周波数信号を無線送信する送信アンテナと、
無線送信信号を受信して前記受信無線周波数信号を出力する受信アンテナと、
入力された前記送信無線周波数信号を前記受信無線周波数信号に変換して出力する周波数変換部と、
前記現用系の無線送受信部及び前記予備系の無線送受信部のうち、選択した一方の無線送受信部に対して、前記ベースバンド信号処理部から出力される前記送信ベースバンド信号を入力すると共に、該一方の無線送受信部からの前記受信ベースバンド信号を前記ベースバンド信号処理部に供給する第1のベースバンドスイッチ手段と、
前記現用系の無線送受信部及び前記予備系の無線送受信部のうち、前記第1のベースバンドスイッチ手段により選択されていない他方の無線送受信部に対して、前記ベースバンド信号処理部から出力される前記ダミーデータの送信ベースバンド信号を入力すると共に、該他方の無線送受信部からの前記ダミーデータの受信ベースバンド信号を前記ベースバンド信号処理部に供給する第2のベースバンドスイッチ手段と、
前記現用系の無線送受信部及び前記予備系の無線送受信部のうち、前記送信ベースバンド信号が入力される無線送受信部から出力された前記送信無線周波数信号を前記送信アンテナへ入力する第1の無線スイッチと、
前記現用系の無線送受信部及び前記予備系の無線送受信部のうち、前記送信ベースバンド信号が入力される無線送受信部へ前記受信アンテナで受信して得た前記受信無線周波数信号を入力する第2の無線スイッチと、
前記第2のベースバンドスイッチ手段により前記ダミーデータの送信ベースバンド信号が入力される無線送受信部から出力された前記送信無線周波数信号を前記周波数変換部へ供給し、該周波数変換部から出力された前記受信無線周波数信号を該ダミーデータの送信ベースバンド信号が入力される無線送受信部に供給する第3の無線スイッチと
を有することを特徴とする無線送受信装置。 - 前記第1のベースバンドスイッチ手段は、前記ベースバンド信号処理部から出力された前記送信ベースバンド信号を前記現用系の無線送受信部又は前記予備系の無線送受信部へ供給する第1のベースバンドスイッチと、前記現用系の無線送受信部又は前記予備系の無線送受信部から出力された前記受信ベースバンド信号を前記ベースバンド信号処理部へ供給する第2のベースバンドスイッチとよりなることを特徴とする請求項1記載の無線送受信装置。
- 前記ベースバンド信号処理部は、前記第2のベースバンドスイッチ手段へ前記ダミーデータの送信ベースバンド信号を出力すると共に、該第2のベースバンドスイッチ手段からの前記ダミーデータの受信ベースバンド信号を入力として受け、前記ダミーデータと受信ベースバンド信号を復調して得た受信ダミーデータとを比較して得た比較結果に基づいて、前記ダミーデータのベースバンド信号の信号経路中にある無線送受信部の故障検出をするダミーデータ処理部を有することを特徴とする請求項1記載の無線送受信装置。
- 前記ダミーデータ処理部は、前記ダミーデータを生成する生成部と、前記生成部から出力された前記ダミーデータを変調して前記ダミーデータの送信ベースバンド信号を出力する変調器と、前記第2のベースバンドスイッチ手段からの前記ダミーデータの受信ベースバンド信号を復調して前記受信ダミーデータを出力する復調器と、前記生成部から出力された前記ダミーデータと前記受信ダミーデータとを比較して得た比較結果に基づいて、前記ダミーデータのベースバンド信号の信号経路中にある無線送受信部の故障検出をする比較手段とを有することを特徴とする請求項3記載の無線送受信装置。
- 前記周波数変換部は、ローカル信号を発生するローカル信号発生器と、入力された前記送信無線周波数信号を前記ローカル信号で周波数変換を行って前記受信無線周波数信号に変換するミキサとよりなり、前記ミキサより出力された前記受信無線周波数信号中の不要輻射成分は、該受信無線周波数信号が入力される無線送受信部内のフィルタを利用して除去することを特徴とする請求項1記載の無線送受信装置。
- M個(Mは2以上の整数)の送信ベースバンド信号を出力し、M個の受信ベースバンド信号を入力として受けて処理すると共に、ダミーデータをベースバンド信号に変換して送受信し、送信したダミーデータと受信したダミーデータとを比較して得た比較結果に基づいて、前記ダミーデータのベースバンド信号の信号経路中にある無線送受信部の故障検出をするベースバンド信号処理部と、
入力されたベースバンド信号は送信無線周波数信号に変換し、入力された受信無線周波数信号はベースバンド信号に変換するM個の現用系の無線送受信部及び一つの予備系の無線送受信部と、
入力された前記送信無線周波数信号を無線送信するM個の送信アンテナと、
無線送信信号を受信して前記受信無線周波数信号を出力するM個の受信アンテナと、
入力された前記送信無線周波数信号を前記受信無線周波数信号に変換して出力する周波数変換部と、
前記M個の現用系の無線送受信部及び前記一つの予備系の無線送受信部のうち、選択したM個の無線送受信部に対して、前記ベースバンド信号処理部から出力される前記M個の送信ベースバンド信号を別々に入力すると共に、該M個の無線送受信部からの前記M個の受信ベースバンド信号を前記ベースバンド信号処理部に供給する第1のベースバンドスイッチ手段と、
前記M個の現用系の無線送受信部及び前記一つの予備系の無線送受信部のうち、前記第1のベースバンドスイッチ手段により選択されていない一つの無線送受信部に対して、前記ベースバンド信号処理部から出力される前記ダミーデータの送信ベースバンド信号を入力すると共に、該一つの無線送受信部からの前記ダミーデータの受信ベースバンド信号を前記ベースバンド信号処理部に供給する第2のベースバンドスイッチ手段と、
前記M個の現用系の無線送受信部及び前記一つの予備系の無線送受信部のうち、前記M個の送信ベースバンド信号が別々に入力されるM個の無線送受信部から出力された前記送信無線周波数信号を前記M個の送信アンテナへ別々に入力する第1の無線スイッチと、
前記M個の現用系の無線送受信部及び前記一つの予備系の無線送受信部のうち、前記M個の送信ベースバンド信号が別々に入力されるM個の無線送受信部へ前記M個の受信アンテナで受信して得たM個の前記受信無線周波数信号を別々に入力する第2の無線スイッチと、
前記第2のベースバンドスイッチ手段により前記ダミーデータの送信ベースバンド信号が入力される一つの無線送受信部から出力された前記送信無線周波数信号を前記周波数変換部へ供給し、該周波数変換部から出力された前記受信無線周波数信号を該ダミーデータの送信ベースバンド信号が入力される一つの無線送受信部に供給する第3の無線スイッチと
を有することを特徴とする無線送受信装置。 - 現用系運用時は、前記第2のベースバンドスイッチ手段により前記ダミーデータの送信ベースバンド信号が入力される一つの無線送受信部は前記予備系の無線送受信部であり、該予備系の無線送受信部の故障検出を行うことを特徴とする請求項6記載の無線送受信装置。
- 前記M個の現用系の無線送受信部の一つに故障があったときは、故障検出された一つの前記現用系の無線送受信部に対して、前記第2のベースバンドスイッチ手段によりダミーデータの送信ベースバンド信号が入力されると共に、前記第3の無線スイッチにより前記周波数変換部からの受信無線周波数信号を前記故障検出された一つの現用系の無線送受信部に入力し、前記第1のベースバンドスイッチ手段により、前記ベースバンド信号処理部から出力される前記M個の送信ベースバンド信号のうちのM−1個を故障検出されていないM−1個の前記現用系の無線送受信部に入力すると共に、残りの一つの送信ベースバンド信号を前記予備系の無線送受信部に入力し、該M−1個の現用系の無線送受信部からの前記M−1個の受信ベースバンド信号と前記予備系の無線送受信部からの前記受信ベースバンド信号を前記ベースバンド信号処理部に供給し、前記故障検出された一つの前記現用系の無線送受信部の故障検出を行うことを特徴とする請求項6記載の無線送受信装置。
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JP2000036252A JP3607554B2 (ja) | 2000-02-15 | 2000-02-15 | 無線送受信装置 |
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