JP3607140B2 - ドア駆動機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はドア駆動機構に係わり、特に、CDラジカセ等のCD装着部のドアに好適なドア駆動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のCDラジカセ等のCD装着部を開閉するドアの駆動機構の例を図4に示す。図に示すドア2にはボス4およびドア駆動ギヤ12が一体に形成されている。ボス4に形成された軸受4aおよびドア駆動ギヤ12に形成された軸受12aは夫々シャーシ1に設けられた軸1a、1bに嵌合し、ドア2はシャーシ1に回動自在に支持されている。
【0003】
シャーシ1に立設された軸に回転自在に支持されたファイナルギヤ7はシャーシ1に固定された図5に示すモータ13により回転駆動される。すなわち、ギヤ列8のウォームホィール8aはウォーム14と噛み合っており、ウォーム14はプーリおよびベルトを介してモータ13により回転駆動される。
【0004】
従って、ドア2はモータ13により回動されてCD装着部を開閉する。ドア2にはクッション2a、2aが貼着されており、さらに、スイッチ押部2bが設けられている。
【0005】
ドア2を閉じるとき図5に示すように、スイッチ押部2bがシャーシ1に固定されたスイッチ11を押すと、図6に示すように、タイマーで設定された時間Tの後、モータの駆動電圧が0となりモータ13が停止する。
【0006】
スイッチ11でドア2が閉じられたことを検出した後、一定時間後にモータを停止させるのは、スイッチが入るときのドア閉位置に対するスイッチONの公差、その他の部品の寸法のバラツキを吸収するためである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のドア駆動機構では、ドア閉検出用スイッチON後、タイマーで一定時間モータをドア閉方向に回転させてからモータを停止しているが、その間にクッション2aの撓み、部品の撓みによるドア開方向の弾力が発生し、モータを停止したときにリバウンドが発生して、ドアがきっちりと閉まらないという問題があった。
【0008】
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ドアを閉じるときに、リバウンドが発生することなく、定位置にドアを閉じることができるドア駆動機構を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明のドア駆動機構は、ドアをシャーシに回動自在に支持し、前記ドアに設けた軸に回動自在に嵌合させたドア駆動ギヤをシャーシに設けたファイナルギヤと噛み合わせて前記ファイナルギヤの回転によりドアを回動させるドア駆動機構において、前記ドア駆動ギヤを前記ドアと前記ドア駆動ギヤとの間に係止させた弾性部材でドアオープン方向に付勢してドアに設けたストッパに圧接させたものである。
【0010】
また、この発明のドア駆動機構は、前記ドア駆動ギヤを弾性部材を介して前記ストッパに圧接させたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
この発明の実施例であるCDラジカセのドア駆動機構を図面に基づいて説明する。図1はこの発明の実施例であるドア駆動機構を示す斜視図、図2は同ドア駆動機構を示す部分側面図、図3は図2に示す部分の他の状態を示す図である。
【0012】
図1に示すように、ドア2にはボス3およびボス4が一体に形成されている。ボス3に形成された軸受3aおよびボス4に形成された軸受4aは夫々シャーシ1に設けられた軸1a、1bに嵌合し、ドア2はシャーシ1に回動自在に支持されている。
【0013】
ボス3に形成された軸3dはドア駆動ギヤ5の穴5aを挿通して、ドア駆動ギヤ5は軸3dにねじ込まれたねじ10により係止される。また、軸3dとドア駆動ギヤ5の間に装着される捩じりコイルばね9の線端はボス3の突起3cとドア駆動ギヤ5の穴5bに係止され、捩じりコイルばね9はドア駆動ギヤ5をドアオープン方向(図2に示すA方向)に付勢して、ドア駆動ギヤ5に貼着された弾性部材6がボス3に設けられたストッパ3bと圧接状態となつている。
【0014】
図1に示すように、シャーシ1に立設された軸に回転自在に支持されたファイナルギヤ7は従来例と同様にシャーシ1に固定された図5に示すモータ13により回転駆動される。すなわち、ギヤ列8のウォームホィール8aはウォーム14と噛み合っており、ウォーム14はプーリおよびベルトを介してモータ13により回転駆動される。
【0015】
ドア2には従来例と同様にクッション2a、2aが貼着されており、さらに、スイッチ押部2bが設けられている。ドア2を閉じるとき図5に示すように、スイッチ押部2bがシャーシ1に固定されたスイッチ11を押すと、図6に示すように、タイマーで設定された時間Tの後、モータの駆動電圧が0となりモータ13が停止する。
【0016】
通常、ドア2は図2に示すように弾性部材6がボス3に設けられたストッパ3bと圧接状態となった状態でモータ13により回動されるが、ドアが閉じられて停止するときにスイッチONからタイマーで設定された時間だけさらにモータ13がドアを閉じる方向に回転して停止するので、ドアが停止した後さらにドア駆動ギヤ5がドア閉方向に回動し、図3に示すようにドア駆動ギヤ5に貼着された弾性部材6がボス3に設けられたストッパ3bから離れた状態となる。
【0017】
このとき捩じりコイルばね9の撓みは通常より大きくなっている。モータ13の印加電圧が0Vとなってもウォームホィール8aはウォーム14によりロックされるのでドアのスプリングバックの力によりモータ13が逆転することはない。
【0018】
しかしながら、ウォームホィール8aとウォーム14との間の僅かのスリップによりドア駆動ギヤ5が逆転しても図3に示す状態から時計方向に僅かに逆転して停止するので、捩じりコイルばね9の撓みが少し小さくなるのみで捩じりコイルばね9の弾力によりドアは完全に閉じられた状態に維持される。
【0019】
この例ではドア駆動ギヤ5は弾性部材6を介してストッパ3bを押すのでドアオープン開始時にドア駆動ギヤ5とボス3とが衝突とし異音を発生させることがない。
【0020】
実施例ではドア駆動ギヤをドアオープン方向に付勢する弾性部材として捩じりコイルばね9を用いたが、引張りコイルばねやゴムにより付勢することもできる。
【0021】
【発明の効果】
この発明のドア駆動機構によれば、ドアクローズ完了後、ドア駆動ギヤを弾性部材の弾力に抗して回転させて弾性部材でドアを押さえ付けるので、ドアのリバウンドが生じず、動作品位が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例であるドア駆動機構を示す斜視図である。
【図2】同ドア駆動機構の作用を説明するための部分側面図である。
【図3】同ドア駆動機構の作用を説明するための部分側面図である。
【図4】従来のドア駆動機構の例を示す斜視図である。
【図5】同ドア駆動機構の駆動部を示す概略構成図である。
【図6】同ドア駆動機構の動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 シャーシ、1a、1b 軸
2 ドア、2a クッション、2b スイッチ押部
3 ボス、3a 軸受、3b ストッパ、3c 突起、3d 軸
4 ボス、4a 軸受
5 ドア駆動ギヤ、5a、穴、5b 穴
6 弾性部材
7 ファイナルギヤ
8 ギヤ列、8a ウォームホイール
9 捩じりコイルばね
10 ねじ
11 スイッチ
12 ドア駆動ギヤ、12a 軸受
13 モータ
14 ウォーム
Claims (2)
- ドアをシャーシに回動自在に支持し、前記ドアに設けた軸に回動自在に嵌合させたドア駆動ギヤをシャーシに設けたファイナルギヤと噛み合わせて前記ファイナルギヤの回転によりドアを回動させるドア駆動機構において、前記ドア駆動ギヤを前記ドアと前記ドア駆動ギヤとの間に係止させた弾性部材でドアオープン方向に付勢してドアに設けたストッパに圧接させたことを特徴とするドア駆動機構。
- 前記ドア駆動ギヤを弾性部材を介して前記ストッパに圧接させた請求項1のドア駆動機構。
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JP31456299A JP3607140B2 (ja) | 1999-11-05 | 1999-11-05 | ドア駆動機構 |
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