JP3606897B2 - Suspended composition and process for producing the same - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、水に難溶性の固状生理活性成分を水に懸濁分散させ、低粘度で懸濁安定性に優れた懸濁状農薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、水あるいは有機溶剤に難溶性または不溶性の固状生理活性成分、特に農薬活性成分は、液剤化あるいは乳剤化が困難であることから、粉剤、水和剤、粒剤などの製剤形態で使用されてきた。しかし、粉剤は製剤をそのまま散布できること、あるいは製剤化が容易であることなど優れた面もあるが、散布に際し周囲への飛散が多いことなどの欠点も有する。水和剤は、水で希釈して散布するため、水を媒体として農薬活性成分が均一に効率良く作物に付着するという利点があるが、水希釈時に粉が飛散する欠点がある。また、粒剤は製造コストが比較的高い。乳剤については、多量に有機溶剤が使用されているため、製造、貯蔵、輸送上の問題があり、大気汚染につながるだけでなく、省資源化にも反している。そこで、これらの欠点を改善するために懸濁状農薬組成物(ゾル剤あるいはフロアブル剤)が開発されている。ゾル剤は、一般に微細に粉砕した農薬原体を界面活性剤等と配合して水中に懸濁状に安定化した製剤である。使用に際しては水に容易に分散するため散布液の調製が簡便であるので航空散布に適し、高い効果が期待できる。また、有機溶剤を殆ど含まないので乳剤に比べ溶剤に起因する薬害の問題もなく、さらに製造、貯蔵、輸送上においても安全である等の利点を備えた剤型である。しかし、ゾル剤は、製剤化後長時間経過すると、分離、沈降を起こし、沈降した粒子が容器底部で固い沈降層となる等製剤の物理的安定性について種々の問題が生じる。そこで、このような物理的安定性についての問題点を解消する手段として、通常増粘剤等を添加することで対処されてきている。代表的な増粘剤としては、ザンタンガム、キサンタンガム、アラビアガム、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコール等が挙げられる。しかし、上記増粘剤等を添加することにより製剤の安定性は向上するが、製剤粘度が高くなってしまうため、流動性が悪くなり、容器からの排出等が困難になるという問題点を有している。また、増粘剤を多く加えると、水に希釈したときの水中分散性も悪くなり、希釈された散布液を調製するのに長時間を要する。逆に、水中分散性の良いゾル剤を得るためには、低粘度でなくてはならず、この場合、ゾル剤の安定性が不十分となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、200cps以下と低粘度で希釈時においても水中分散性が良好であり、しかも長期にわたっての製剤安定性の良い懸濁状組成物を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記状況に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、水に難溶性の固状生理活性成分とHLBが異なる非イオン性界面活性剤を含有する懸濁状組成物を創作し、この懸濁状組成物が予想外にも低粘度で懸濁安定性に優れていることを見い出し、さらに研究を行なった結果、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)液体媒体中に水難溶性の固状生理活性成分、HLBが1〜9の非イオン性界面活性剤およびHLBが10〜20の非イオン性界面活性剤を含有する懸濁状組成物、
(2)固状生理活性成分が農薬成分である第(1)項記載の懸濁状組成物、
(3)水難溶性の固状生理活性成分が25℃で1000ppm以下の溶解度を有する成分である第(1)項記載の懸濁状組成物、
(4)液体媒体が水である第(1)項記載の懸濁状組成物、
(5)粘度が200cps以下である第(1)項記載の懸濁状組成物、
(6)さらに粘土鉱物を含有する第(1)項記載の懸濁状組成物、
(7)粘土鉱物がベントナイトである第(6)項記載の懸濁状組成物、
(8)水難溶性の固状生理活性成分がフェリムゾンである第(1)項記載の懸濁状組成物、
(9)水難溶性の固状生理活性成分がフサライドである第(1)項記載の懸濁状組成物、
(10)さらに水難溶性の液状生理活性成分または(および)水溶性の生理活性成分を含有する第(1)項記載の懸濁状組成物、
(11)水溶性の固状生理活性成分がバリダマイシンAである第(10)項記載の懸濁状組成物、および
(12)HLBが1〜9の非イオン性界面活性剤およびHLBが10〜20の非イオン性界面活性剤の共存下に、水難溶性の固状生理活性成分を液体媒体中に微粒子として分散させることを特徴とする第(1)項記載の懸濁状組成物の製造法に関する。
【0005】
本発明の組成物は、より詳しくは、水難溶性の固状生理活性成分を、HLB値1〜9の非イオン性界面活性剤およびHLB値10〜20の非イオン性界面活性剤の共存下に液状媒体中に分散させた懸濁状農薬組成物である。液状媒体としては、通常は水であるが、親水性溶媒であってもよく、これらの媒体の混合物であってもよい。
水難溶性の固体活性成分は液状媒体中に通常は微粒子として懸濁しており、部分的に液状媒体中に溶解していてもよい。HLBが1〜9の非イオン性界面活性剤およびHLBが10〜20の非イオン性界面活性剤は、微小な油状または固状の微粒子として液状媒体中に分散していてもよいし、液状媒体中に溶解していてもよい。
本発明の組成物は、所望により上記の成分以外に(a)水難溶性液状活性成分、(b)水溶性生理活性成分、(c)粘土鉱物、(d)凍結防止剤、(e)消泡剤、(f)防腐剤等の成分の1以上の成分をさらに含んでいてもよい。これらの所望成分は、液状媒体中に、溶解または/および懸濁していてもよい。懸濁の場合は、液状媒体中微小な固状または液状の粒子形となっているのが好ましい。
本発明の水難溶性の固状生理活性成分としては、例えば25℃で水に対して1000ppm以下の溶解度を有するものなどが好んで用いられる。該固状生理活性成分としては、殺虫剤、防虫剤、殺菌剤、除草剤などの農薬から選択することができる。また、本発明の懸濁状農薬組成物は、さらに水難溶性の液状生理活性成分や水溶性の固状生理活性成分などを含有していてもよい。以下にこのような有効成分の例示を挙げる。
【0006】
(A)水難溶性の固状生理活性成分としては、例えば以下のような有効成分が挙げられる。
1.農薬成分
(i)殺虫剤
(a)カーバメイト系
MIPC;イソプロカルブ(isoprocarb)、BPMC;フェノブカルブ(fenobucarb)、MPMC;キシリルカルブ(xylylcarb)、XMC、NAC;カルバリル(carbaryl)、ベンダイオカルブ(bendiocarb)、カルボフラン(carbofuran)など
(b)合成ピレスロイド系
シペルメトリン(cypermethrin)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、エトフェンプロックス(ethofenprox)、レスメトリン(resmethrin)など
(c)有機リン系
EPN、シアノフェンホス(cyanofenphos)、PAP;フェントエート(phenthoate)、CVMP;テトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos)、モノクロトホス(monocrotophos)、ホサロン(phosalone)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos−methyl)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、ピリダフェンチオン(pyridaphenthion)、キナルホス(quinalphos)、DMTP;メチダチオン(methidathion)、サリチオン(dioxabenzofos)など
(d)有機塩素系
ベンゾエピン(endosulfan)など
(e)その他
ベンスルタップ(bensultap)、ブプロフェジン(buprofezin)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、イミダクロプリドなど
【0007】
(ii)殺菌剤
(a)N−ヘテロ環系エルゴステロール阻害剤
トリフルミゾール(triflumizole)、トリホリン(triforine)など
(b)カルボキシアミド系
メプロニル(mepronil)、フルトラニル(flutoluanil)、ペンシクロン(pencycuron)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)など
(c)ジカルボキシイミド系
イプロジオン(iprodione)、ビンクロゾリン(vinclozolin)、プロシミドン(procymidone)など
(d)ベンゾイミダゾール系
ベノミル(benomyl)など
(e)ポリハロアルキルチオ系
キャプタン(captan)など
(f)有機塩素系
フサライド(fthalide)、TPN;クロロタロニル(chlorothalonil)など
(g)硫黄系
ジネブ(zineb)、マンネブ(maneb)など
(h)その他
ジクロメジン(diclomezin)、トリシクラゾール(tricyclazole)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、プロベナゾール(probenazole)、アニラジン(anilazine)、オキソリニック酸(oxolinic acid)、フェリムゾン (ferimzone)など
(iii)除草剤
(a)スルホニル尿素系
イマゾスルフロン、ベンスルフロンメチル(bensulfuron−methyl)など
(b)トリアジン系
シメトリン(simetryn)、ジメタメトリン(dimethametryn)など
(c)尿素系
ダイムロン(dymron)など
(d)酸アミド系
プロパニル(propanil)、メフェナセット(mefenacet)など
【0008】
(e)カルバメート系
スエップ(swep)など
(f)ダイアゾール系
オキサジアゾン(oxadiazon)、ピラゾレート(pyrazolate)など
(g)ジニトロアニリン系
トリフルラリン(trifluralin)など
(h)その他
ジチオピル(dithiopyr)など
(B)水難溶性液状生理活性成分としては、以下のような有効成分が挙げられる。
1.農薬成分
(i)殺虫剤
(a)カ―バメイト系
フラチオカルブ(furathiocarb)、カルボスルファン(carbosulfan)、ベンフラカルブ(benfuracarb)など
(b)合成ピレスロイド系
シフルトリン(cyfluthrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルバリネート(flvalinate)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、アレスリン(allethrin)など
(c)有機リン系
MPP;フェンチオン(fenthion)、MEP;フェニトロチオン(fenitrothion)、プロパホス(propaphos)、シアノホス(cyanophos)、プロチオホス(prothiofos)、スルプロホス(sulprofos)、プロフェノホス(profenofos)、エチルチオメトン(disulfoton)、チオメトン(thiometon)、マラソン(malation)、ピラクロホス(pyraclofos)、BRP;ナレッド(naled)、CVP;クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、ピリミホスメチル(pirimiphosmethyl)、ダイアジノン(diazinon)、エトリムホス(etrimfos)、イソキサチオン(isoxathion)など
【0009】
(ii)殺菌剤
(a)有機リン系
エジフェンホス(edifenphos)、イプロベンホス(iprobenfos)など
(iii)除草剤
(a)酸アミド系
プレチラクロール(pretilachlor)など
(b)カルバメート系
チオベンカルブ(thiobencarb)など
(c)その他
ピリブチカルブ(pyributicarb)など
(C)水溶性生理活性成分としては、以下のような有効成分が挙げられる。
【0010】
2.農薬成分
(i)殺虫剤
(a)カーバメイト系
PHC,プロポキスル(propoxur)、MTMC;メトルカルブ(metolcarb)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、ピリミカーブ(pirimicarb)、メソミル(methomyl)など
(b)有機リン系
アセフェート(acephate)、ESP;オキシデプロポス(oxydeprofos)、ジメトエート(dimethoate)、バミドチオン(vamidothion)、DEP;トリクロルホン(trichlorfon)、DDVP;ジクロルボス(dichlorvos)など
(c)その他
チオシクラム(thiocyclam)、ニテンピラム(nitenpyram)、カルタップ塩酸塩(cartap)など
(ii)殺菌剤
(a)抗生物質剤
カスガマイシン(kasugamycin)、ミルディオマイシン(mildiomycin)、バリダマイシンA(validamycin A)など
(b)その他
ピロキロン(pyroquilon)、ジメチリモール(dimethirimol)など
【0011】
本発明において、上記水難溶性の固状生理活性成分を1種または2種以上組み合わせて用いることができる。また、水難溶性の固状生理活性成分に、水難溶性の液状生理活性成分や水溶性の生理活性成分などを添加することもできる。上記のうち好ましくは,ニテンピラム,バリダマイシンA,プロベナゾール,トリシクラゾール,フェリムゾン,イマゾスルフロン,ベンスルタップ,エトフェンプロックス,フルシトリネート,フサライド,イミダクロプリド等である。特に好ましいのは,ニテンピラム,バリダマイシンA,イマゾスルフロン,ベンスルタップ,イミダクロプリド,フェリムゾン,フサライド等である。
水難溶性の固状生理活性成分の使用量は、組成物全量に対して通常0.5〜50%(W/W)、好ましくは1〜50%(W/W)であり、水難溶性の液状生理活性成分または(および)水溶性の生理活性成分の使用量は、組成物全量に対して通常0.5〜20%(W/W)、好ましくは0.5〜10%(W/W)である。これら生理活性成分の総使用量は、組成物全量に対して通常0.5〜70%(W/W)、好ましくは1〜60%(W/W)、最も好ましくは1〜50%(W/W)である。
【0012】
本発明において用いられるHLBが1〜9の非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(ノニポール20;HLB5.7、)、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル(ノイゲンEA−87;HLB8)、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル(ノイゲンEA−92;HLB9)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(ノイゲンET−65;HLB6)、ポリオキシエチレンアルキルエステル(イオネットMO−200;HLB8.4)、ソルビタン脂肪酸エステル(レオドールSP−S10;HLB4.7)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。特に、HLBが3〜8のものが好ましい。
HLBが10〜20の非イオン性界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(ノニポール100;HLB13.3)、ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル(ノイゲンEA−177;HLB17)、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル(ノイゲンEA−142;HLB14)、ポリオキシエチレンアルキルエーテル(ノイゲンET−157;HLB15)、ポリオキシエチレンアルキルエステル(イオネットMO−600;HLB13.7)、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル(レオドールTW−S20;HLB14.9)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。特に、HLBが13〜20のものが好ましい。
本発明の懸濁状組成物においては、これらHLBが1〜9の界面活性剤の1種または2種以上と10〜20の界面活性剤の1種または2種以上を組み合わせて使用する。特に好ましい組み合わせとしては、
▲1▼ノニポール20(HLB5.7)とノイゲンEA−177(HLB17)
▲2▼ノニポール20(HLB5.7)とノイゲンEA−137(HLB13)
などが挙げられる。
【0013】
組成物全量に対する上記HLBが1〜9の非イオン性界面活性剤の含量は、通常0.1〜10%、好ましくは0.2〜8%である。組成物全量に対する上記HLBが10〜20の非イオン性界面活性剤の含量は、通常0.1〜15%、好ましくは0.5〜10%である。
また、HLBが1〜9の非イオン性界面活性剤とHLBが10〜20の非イオン性界面活性剤との比率は、通常1:150〜100:1、好ましくは1:50〜16:1である。
本発明の懸濁状組成物は、さらに粘土鉱物を含んでいてもよい。該粘土鉱物としては、例えばベントナイト、セピオライトなどが用いられる。特に、ベントナイトなどが好適である。
組成物全量に対する上記粘土鉱物の含量は、通常0.05〜5%、好ましくは0.05〜2%である。
本発明の懸濁状組成物は、この他必要に応じ凍結防止剤、消泡剤、防腐剤等の添加物を組成物全量に対して通常1〜25%、好ましくは5〜15%含んでいてもよい。該凍結防止剤としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、グリセリンなどが、該消泡剤としては、例えばシリコン系消泡剤(例えば、アンチホームE−20など)などが、該防腐剤としては、例えばp−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル、ソルビン酸カリウム、ソルビン酸などが用いられる。
本発明の懸濁状組成物は低粘度であるので流動性に優れている。本発明の懸濁状組成物の粘度は、通常200cps以下である。
次に、本発明の懸濁状組成物の製造法を説明する。
本発明の懸濁状組成物は、それ自体公知あるいはそれに準じる方法によって製造することができる。より詳しくは、本発明の組成物は(a)水難溶性固状生理活性成分、(b)HLB1〜9の非イオン性界面活性剤および(c)HLB10〜20の非イオン性界面活性剤の必須3成分ならびに所望によりさらに、(d)水難溶性液状生理活性成分、(e)水溶性生理活性成分、(f)粘土鉱物、(g)凍結防止剤、(h)消泡剤および(i)防腐剤等の所望成分の一以上を液体媒体中混合し、液体媒体中に溶解していない成分を固状または液状の微粒子として液体媒体中に懸濁させることにより製造される。通常は、ダイノミルまたは(および)マイクロフルイダイザーを用いて、これらの成分と液体媒体を混合し、成分を液体媒体中に均一に分散させることにより容易に製造される。例えば、水難溶性の固状生理活性成分を水または溶媒に分散させ、HLBが1〜9の非イオン性界面活性剤およびHLBが10〜20の非イオン性界面活性剤を混合させることによって製造することができる。具体的には、必要に応じてベントナイトと水を混合し高速撹拌機で撹拌し分散させた後、所定量の生理活性成分、非イオン性界面活性剤を加え、さらに必要に応じて凍結防止剤、消泡剤等を加え、高速撹拌機により混合する。次にこれらの混合物を湿式粉砕機、例えばダイノミル等を用いて生理活性成分の大部分が5μm以下、好ましくは0.1〜3μmの平均粒子径になるように湿式粉砕を行ない製品を得ることができる。このようにして製造される本発明の組成物は、そのままあるいは用時にさらに液体媒体で希釈して使用される。
【0014】
以上のようにして得られる懸濁状組成物は、安全で低毒性の成分を用いているので、懸濁安定性に優れ、自己分散性がよく、安全で低毒性の農薬として使用することができる。
本発明の懸濁状組成物の使用方法は、含まれる生理活性成分の種類によって異なる。すなわち、農薬活性成分の種類、対象害虫等によって異なるが、公知の使用方法、例えば育苗箱処理、作物の茎葉散布、虫体散布、水田の水中施用あるいは土壌処理などにより使用することができる。そして、その施用量は、施用時間、施用場所、施用方法等に応じて広範囲に変えることができるが、一般には10アール当り農薬成分が通常1〜500g、好ましくは5〜200gとなるように施用する。
【0015】
【実施例】
以下に、本発明の具体的な参考例、実施例および実験例を示し、本発明を更に詳細に説明するが、本発明がこれらの例に限定されるものではない。
以下の実施例における「部」は全て「重量部」を示す。
【実施例1】
クニピアF(クニミネエ工業製)1.0部を水53.2部と混合し、ホモミキサーにて分散した後、ノイゲンEA−177(ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル;HLB:17、第一工業製薬製)3.0部、ノニポール20(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル;HLB:5.7、三洋化成工業製)2.5部、フェリムゾン20.0部、フサライド15.0部、エチレングリコール5部、p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル0.1部、アンチホームE−200.2部、を加え混合する。次にこれら混合物をダイノミル(シンマルエンタープライゼス製、1.0mmガラスビーズ、充填率80%、周速15m/s)を用いて湿式粉砕(1パス)した。
【実施例2】
クニピアF0.15部を水50.05部と混合しホモミキサーにて分散した後、ノイゲンEA−177(ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル;HLB:17、第一工業製薬製)3.0部、ノニポール20(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル;HLB:5.7、三洋化成工業製)1.5部、フェリムゾン20部、フサライド15部、バリダマイシンA5部、エチレングリコ−ル5部、p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル0.1部、アンチホームE−20 0.2部、を加え混合する。次にこれら混合物をダイノミル(シンマルエンタープライゼス製、1.0mmガラスビーズ、充填率80%、周速15m/s)を用いて湿式粉砕(1パス)した。
【0016】
【参考例1】
クニピアF1.0部を水55.7部と混合し、ホモミキサーにて分散した後、ノイゲンEA−177(ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル;HLB:17、第一工業製薬製)3.0部、フェリムゾン20.0部、フサライド15.0部、エチレングリコール5部、p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル0.1部、アンチホームE−20 0.2部、を加え混合する。次にこれら混合物をダイノミル(シンマルエンタープライゼス製、1.0mmガラスビーズ、充填率80%、周速15m/s)を用いて湿式粉砕(1パス)した。
【参考例2】
クニピアF0.5部を水51.2部と混合しホモミキサーにて分散した後、ノイゲンEA−177(ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル;HLB:17、第一工業製薬製)3.0部、フェリムゾン20部、フサライド15部、バリダマイシンA5部、エチレングリコール5部、p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル0.1部、アンチホームE−20 0.2部、を加え混合する。次にこれら混合物をダイノミル(シンマルエンタープライゼス製、1.0mmガラスビーズ、充填率80%、周速15m/s)を用いて湿式粉砕(1パス)した。
【参考例3】
クニピアF0.5部を水49.2部と混合しホモミキサーにて分散した後、ノイゲンEA−177(ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル;HLB:17、第一工業製薬製)3.0部、ノニポール100(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル;HLB:13.3、三洋化成工業製)2.0部、フェリムゾン20部、フサライド15部、バリダマイシンA5部、エチレングリコ−ル5部、p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル0.1部、アンチホームE−20 0.2部、を加え混合する。次にこれら混合物をダイノミル(シンマルエンタープライゼス製、1.0mmガラスビーズ、充填率80%、周速15m/s)を用いて湿式粉砕(1パス)した。
【0017】
【参考例4】
クニピアF1.1部を水50.6部と混合しホモミキサーにて分散した後、ノイゲンEA−177(ポリオキシエチレンジスチレン化フェニルエーテル;HLB:17、第一工業製薬製)3.0部、フェリムゾン20部、フサライド15部、バリダマイシンA5部、エチレングリコール5部、p−ヒドロキシ安息香酸n−ブチル0.1部、アンチホームE−20 0.2部を加え混合する。次にこれら混合物をダイノミル(シンマルエンタープライゼス製、1.0mmガラスビーズ、充填率80%、周速15m/s)を用いて湿式粉砕(1パス)した。
【試験例1】
懸濁安定性試験
50mlの比色管に懸濁状農薬組成物を50ml加え、室温で6ヶ月間貯蔵し、経時安定性を次の式により算出し、数字が大きいほど安定性が悪いことを示す。
安定性= 上層の透明分離層の高さ/液全体の高さ × 100 (%)
【試験例2】
自己分散性試験
1リットルのメスシリンダーに1リットルの水道水を入れる。次に懸濁状農薬組成物を駒込ピペットで1ml滴加し、水中での薬剤の自己分散性を肉眼判定する。表示は以下により行った。
○:自己分散性が良好
△:完全に分散せず、未分散物がメスシリンダーの底に到達
×:全く分散せず、全てが底に到達
【試験例3】
粘度
懸濁状農薬組成物50mlをメスシリンダーに入れ、B型粘度計を用い、No.2ローター、60rpmで測定した。
実施例1〜2および参考例1〜4で得られた懸濁状農薬組成物を用いて行なった前記の試験例1〜3の結果を〔表1〕に示す。
【0018】
【表1】
〔表1〕より、本発明の懸濁状組成物は、懸濁安定性および自己分散性に優れており、さらに粘度が低いので流動性に富むことが分かる。
【0019】
【発明の効果】
本発明の懸濁状組成物は、懸濁安定性および自己分散性に優れており、さらに粘度が低いので流動性に富んでおり、農薬として有用である。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a suspended agricultural chemical composition in which a solid physiologically active ingredient hardly soluble in water is suspended and dispersed in water and has a low viscosity and excellent suspension stability.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, solid physiologically active ingredients that are poorly soluble or insoluble in water or organic solvents, especially agricultural chemical active ingredients, are difficult to make into solutions or emulsions, so they are used in the form of powders, wettable powders, granules, etc. It has been. However, the powder has excellent aspects such as that the preparation can be sprayed as it is or that it can be easily formulated, but has the disadvantage that there is a lot of scattering to the surroundings when spraying. Since the wettable powder is diluted with water and sprayed, there is an advantage that the pesticidal active ingredient adheres to the crop uniformly and efficiently using water as a medium, but there is a disadvantage that powder is scattered when diluted with water. In addition, granules are relatively expensive to manufacture. Emulsions use organic solvents in large quantities, which causes problems in manufacturing, storage, and transportation, which not only leads to air pollution but also goes against resource saving. Therefore, suspended pesticidal compositions (sols or flowables) have been developed to remedy these drawbacks. The sol is generally a preparation prepared by blending a finely pulverized agricultural chemical base with a surfactant or the like and stabilizing it in a suspended state in water. Since it is easily dispersed in water during use, the preparation of the spray liquid is simple, so that it is suitable for air spraying and a high effect can be expected. Further, since it contains almost no organic solvent, it is a dosage form that has advantages such as safety in production, storage, and transportation, as well as no problem of phytotoxicity caused by the solvent as compared with the emulsion. However, when a long time elapses after the preparation of the sol, various problems occur with respect to the physical stability of the preparation, such as separation and settling, and the precipitated particles become a hard settling layer at the bottom of the container. Therefore, as a means for solving such problems concerning physical stability, usually a thickener or the like is added. Typical thickeners include xanthan gum, xanthan gum, gum arabic, sodium carboxymethylcellulose, hydroxyethylcellulose, methylcellulose, polyvinyl alcohol and the like. However, the stability of the preparation is improved by adding the above thickener, etc., but the viscosity of the preparation is increased, so that the fluidity is deteriorated and the discharge from the container becomes difficult. doing. In addition, if a large amount of thickener is added, the dispersibility in water when diluted with water also deteriorates, and it takes a long time to prepare a diluted spray solution. On the other hand, in order to obtain a sol agent having good dispersibility in water, the viscosity must be low, and in this case, the stability of the sol agent is insufficient.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
It is an object of the present invention to provide a suspension composition having a low viscosity of 200 cps or less, good dispersibility in water even when diluted, and good formulation stability over a long period of time.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In light of the above situation, the present inventors have made extensive studies, and as a result, created a suspension composition containing a solid physiologically active component that is sparingly soluble in water and a nonionic surfactant having a different HLB, The suspension composition was unexpectedly found to have a low viscosity and excellent suspension stability, and as a result of further research, the present invention was completed.
That is, the present invention
(1) A suspension composition comprising a solid physiologically active component hardly soluble in water, a nonionic surfactant having an HLB of 1 to 9 and a nonionic surfactant having an HLB of 10 to 20 in a liquid medium,
(2) The suspension composition according to item (1), wherein the solid physiologically active ingredient is an agrochemical ingredient,
(3) The suspension composition according to item (1), wherein the poorly water-soluble solid physiologically active component is a component having a solubility of 1000 ppm or less at 25 ° C.
(4) The suspension composition according to item (1), wherein the liquid medium is water;
(5) The suspension composition according to item (1), having a viscosity of 200 cps or less,
(6) The suspended composition according to item (1), further comprising a clay mineral,
(7) The suspended composition according to item (6), wherein the clay mineral is bentonite,
(8) The suspension composition according to item (1), wherein the poorly water-soluble solid physiologically active ingredient is ferimzone.
(9) The suspended composition according to item (1), wherein the hardly water-soluble solid physiologically active ingredient is fusalide,
(10) The suspended composition according to item (1), further comprising a poorly water-soluble liquid physiologically active ingredient or (and) a water-soluble physiologically active ingredient,
(11) The suspension composition according to item (10), wherein the water-soluble solid physiologically active ingredient is validamycin A, and
(12) A water-insoluble solid physiologically active component is dispersed as fine particles in a liquid medium in the presence of a nonionic surfactant having an HLB of 1 to 9 and a nonionic surfactant having an HLB of 10 to 20. The present invention relates to a method for producing a suspension composition according to item (1).
[0005]
More specifically, the composition of the present invention contains a hardly water-soluble solid physiologically active ingredient in the presence of a nonionic surfactant having an HLB value of 1 to 9 and a nonionic surfactant having an HLB value of 10 to 20. It is a suspended agricultural chemical composition dispersed in a liquid medium. The liquid medium is usually water, but may be a hydrophilic solvent or a mixture of these media.
The poorly water-soluble solid active ingredient is usually suspended as fine particles in a liquid medium, and may be partially dissolved in the liquid medium. The nonionic surfactant having an HLB of 1 to 9 and the nonionic surfactant having an HLB of 10 to 20 may be dispersed in the liquid medium as fine oily or solid fine particles. It may be dissolved in.
If desired, the composition of the present invention comprises (a) a poorly water-soluble liquid active ingredient, (b) a water-soluble physiologically active ingredient, (c) a clay mineral, (d) an antifreezing agent, and (e) an antifoam, as desired. One or more components such as an agent and (f) preservative may be further included. These desired components may be dissolved or / and suspended in the liquid medium. In the case of suspension, it is preferably in the form of fine solid or liquid particles in a liquid medium.
As the poorly water-soluble solid physiologically active ingredient of the present invention, for example, those having a solubility of 1000 ppm or less in water at 25 ° C. are preferably used. The solid physiologically active ingredient can be selected from agricultural chemicals such as insecticides, insect repellents, bactericides, and herbicides. The suspended agricultural chemical composition of the present invention may further contain a poorly water-soluble liquid physiologically active component, a water-soluble solid physiologically active component, and the like. Examples of such active ingredients are given below.
[0006]
Examples of (A) poorly water-soluble solid physiologically active ingredients include the following active ingredients.
1. Agrochemical ingredients
(I) insecticide
(A) Carbamate series
MIPC; isoprocarb, BPMC; fenobucarb, MPMC; xylylcarb, XMC, NAC; carbaryl, bendiocarb, carbofur, etc.
(B) Synthetic pyrethroids
Cypermethrin, fenpropatorin, etofenprox, resmethrin, etc.
(C) Organophosphorus
EPN, cyanofenphos, PAP; phentoate, CVMP; tetrachlorvinphos, monocrotophos, fosalone, chlorpyrifos-methyl, chloropyrifos-methyl, Pyridafenthion, quinalphos, DMTP; methidathion, dioxabenzofos, etc.
(D) Organochlorine system
Benzoepine, etc.
(E) Other
Bensultap, buprofezin, flufenoxuron, diflubenzuron, chlorfluazuron, imidacloprid, etc.
[0007]
(Ii) Disinfectant
(A) N-heterocyclic ergosterol inhibitor
Triflumizole, triforine, etc.
(B) Carboxamide
Mepronil, flutoluanil, pencyclone, oxycarboxin, etc.
(C) Dicarboximide type
Iprodione, vinclozolin, procymidone, etc.
(D) benzimidazole type
Benomyl etc.
(E) Polyhaloalkylthio type
Captan etc.
(F) Organochlorine system
Fthalide, TPN; chlorothalonil, etc.
(G) Sulfur-based
Zineb, maneb, etc.
(H) Other
Diclomezine, tricyclazole, isoprothiolane, probenazole, anilazine, oxolinic acid, ferrimzone, etc.
(Iii) Herbicide
(A) Sulfonylurea
Imazosulfuron, bensulfuron-methyl, etc.
(B) Triazine type
Cimetrin, dimetamethrin, etc.
(C) Urea
Daimron etc.
(D) Acid amide system
Propanil, mefenacet, etc.
[0008]
(E) Carbamate
Swep etc.
(F) Diazole series
Oxadiazone, pyrazolate, etc.
(G) Dinitroaniline series
Trifluralin etc.
(H) Other
Dithiopyr etc.
(B) The following active ingredient is mentioned as a poorly water-soluble liquid physiologically active ingredient.
1. Agrochemical ingredients
(I) insecticide
(A) Carbamate
Furathiocarb, carbosulfan, benfuracarb, etc.
(B) Synthetic pyrethroids
Cyfluthrin, cyhalothrin, fenvalerate, flucitrate, fluvalinate, cycloprotorin, allethrin, etc.
(C) Organophosphorus
MPP; fenthion, MEP; fenitrothion, propaphos, cyanophos, prothiophos, sulprofos, profenofos, ethylulometon, ethylulometon, (Malation), pyraclofos, BRP; nared, CVP; chlorfenvinphos, pirimiphosmethyl, diazinon, etrimfos, isoxathion hion), etc.
[0009]
(ii) Disinfectant
(A) Organophosphorus
Edifenphos, iprobenfos, etc.
(iii) Herbicide
(A) Acid amide system
Pretilachlor, etc.
(B) Carbamate
Thiobencarb, etc.
(C) Other
Piributicarb etc.
(C) Examples of water-soluble physiologically active ingredients include the following active ingredients.
[0010]
2. Agrochemical ingredients
(I) insecticide
(A) Carbamate series
PHC, propoxur, MTMC; metorcarb, etiofencarb, pirimicarb, methomyl, etc.
(B) Organophosphorus
Acephate, ESP; oxydepropos, dimethoate, bamidithione, DEP; trichlorfon, DDVP; dichlorvos, etc.
(C) Other
Thiocyclam, nitenpyram, cartap hydrochloride, etc.
(Ii) Disinfectant
(A) Antibiotic agent
Kasugamycin, mildiomycin, validamycin A, etc.
(B) Other
Piroquilon, dimethylirimol, etc.
[0011]
In the present invention, the above poorly water-soluble solid physiologically active ingredients can be used alone or in combination of two or more. In addition, a poorly water-soluble liquid physiologically active component, a water-soluble physiologically active component, or the like can be added to the hardly water-soluble solid physiologically active component. Of these, nitenpyram, validamycin A, probenazole, tricyclazole, ferimzone, imazosulfuron, bensultap, etofenprox, flucitrinate, fusalide, imidacloprid and the like are preferable. Particularly preferred are nitenpyram, validamycin A, imazosulfuron, bensultap, imidacloprid, ferrimzone, and fusalide.
The amount of the hardly water-soluble solid physiologically active ingredient used is usually 0.5 to 50% (W / W), preferably 1 to 50% (W / W), based on the total amount of the composition. The amount of the physiologically active ingredient or (and) the water-soluble physiologically active ingredient is usually 0.5 to 20% (W / W), preferably 0.5 to 10% (W / W) based on the total amount of the composition. It is. The total amount of these physiologically active ingredients is usually 0.5 to 70% (W / W), preferably 1 to 60% (W / W), most preferably 1 to 50% (W / W).
[0012]
Examples of the nonionic surfactant having 1 to 9 HLB used in the present invention include polyoxyethylene nonyl phenyl ether (Nonipol 20; HLB 5.7), polyoxyethylene distyrenated phenyl ether (Neugen EA-87). HLB8), polyoxyethylene alkyl allyl ether (Neugen EA-92; HLB9), polyoxyethylene alkyl ether (Neugen ET-65; HLB6), polyoxyethylene alkyl ester (Ionet MO-200; HLB8.4), sorbitan Fatty acid ester (Rheidol SP-S10; HLB4.7) etc. are mentioned, However, It is not limited to these. In particular, those having an HLB of 3 to 8 are preferred.
Nonionic surfactants having an HLB of 10 to 20 include, for example, polyoxyethylene nonylphenyl ether (Nonipol 100; HLB13.3), polyoxyethylene distyrenated phenyl ether (Neugen EA-177; HLB17), polyoxy Ethylene alkyl allyl ether (Neugen EA-142; HLB14), polyoxyethylene alkyl ether (Neugen ET-157; HLB15), polyoxyethylene alkyl ester (Ionet MO-600; HLB13.7), polyoxyethylene sorbitan fatty acid ester ( Rhedol TW-S20; HLB14.9) and the like, but are not limited thereto. In particular, those having an HLB of 13 to 20 are preferred.
In the suspension composition of the present invention, one or more of these surfactants having an HLB of 1 to 9 and one or more of 10 to 20 surfactants are used in combination. Particularly preferred combinations are:
(1) Nonipol 20 (HLB5.7) and Neugen EA-177 (HLB17)
(2) Nonipol 20 (HLB5.7) and Neugen EA-137 (HLB13)
Etc.
[0013]
The content of the nonionic surfactant having an HLB of 1 to 9 relative to the total amount of the composition is usually 0.1 to 10%, preferably 0.2 to 8%. The content of the nonionic surfactant having an HLB of 10 to 20 relative to the total amount of the composition is usually 0.1 to 15%, preferably 0.5 to 10%.
The ratio of the nonionic surfactant having an HLB of 1 to 9 and the nonionic surfactant having an HLB of 10 to 20 is usually 1: 150 to 100: 1, preferably 1:50 to 16: 1. It is.
The suspension composition of the present invention may further contain a clay mineral. Examples of the clay mineral include bentonite and sepiolite. In particular, bentonite is suitable.
The content of the clay mineral with respect to the total amount of the composition is usually 0.05 to 5%, preferably 0.05 to 2%.
The suspension composition of the present invention contains 1 to 25%, preferably 5 to 15% of an additive such as an antifreezing agent, an antifoaming agent, and an antiseptic as required. May be. Examples of the antifreezing agent include ethylene glycol, diethylene glycol, polyethylene glycol, and glycerin. Examples of the antifoaming agent include a silicon-based antifoaming agent (for example, Antihome E-20), and the like. For example, n-butyl p-hydroxybenzoate, potassium sorbate, sorbic acid and the like are used.
Since the suspension composition of the present invention has a low viscosity, it is excellent in fluidity. The viscosity of the suspension composition of the present invention is usually 200 cps or less.
Next, a method for producing the suspension composition of the present invention will be described.
The suspension composition of the present invention can be produced by a method known per se or a method analogous thereto. More specifically, the composition of the present invention is essential for (a) a poorly water-soluble solid physiologically active ingredient, (b) a nonionic surfactant of HLB1-9, and (c) a nonionic surfactant of HLB10-20. 3 components and optionally further (d) poorly water-soluble liquid physiologically active component, (e) water-soluble physiologically active component, (f) clay mineral, (g) antifreezing agent, (h) antifoaming agent and (i) antiseptic One or more desired components such as an agent are mixed in a liquid medium, and the components not dissolved in the liquid medium are suspended in the liquid medium as solid or liquid fine particles. Usually, it is easily produced by mixing these components and a liquid medium using a dynomill or (and) a microfluidizer and uniformly dispersing the components in the liquid medium. For example, it is produced by dispersing a poorly water-soluble solid physiologically active ingredient in water or a solvent, and mixing a nonionic surfactant having an HLB of 1 to 9 and a nonionic surfactant having an HLB of 10 to 20. be able to. Specifically, bentonite and water are mixed as necessary and stirred and dispersed with a high-speed stirrer, and then a predetermined amount of a physiologically active ingredient and a nonionic surfactant are added, and further, an antifreezing agent is added as necessary. Add antifoaming agent and mix with high speed stirrer. Next, these mixtures are wet pulverized using a wet pulverizer such as a dynomill so that most of the physiologically active ingredients have an average particle diameter of 5 μm or less, preferably 0.1 to 3 μm, to obtain a product. it can. The composition of the present invention thus produced is used as it is or after being diluted with a liquid medium at the time of use.
[0014]
Since the suspension composition obtained as described above uses safe and low toxicity components, it has excellent suspension stability, good self-dispersibility, and can be used as a safe and low toxicity agricultural chemical. it can.
The method of using the suspension composition of the present invention varies depending on the type of the physiologically active ingredient contained. That is, although it varies depending on the type of the pesticidal active ingredient, the target pest and the like, it can be used by known methods such as seedling box processing, crop foliage spraying, insect spraying, paddy field underwater application or soil treatment. The application amount can be varied widely depending on the application time, application place, application method, etc., but in general, the application amount is usually 1 to 500 g, preferably 5 to 200 g per 10 are. To do.
[0015]
【Example】
Specific reference examples, examples, and experimental examples of the present invention will be described below, and the present invention will be described in more detail. However, the present invention is not limited to these examples.
“Parts” in the following examples all represent “parts by weight”.
[Example 1]
After mixing 1.0 part of Kunipia F (Kuniminee Kogyo) with 53.2 parts of water and dispersing with a homomixer, Neugen EA-177 (polyoxyethylene distyrenated phenyl ether; HLB: 17, Daiichi Kogyo) 3.0 parts, Nonipol 20 (polyoxyethylene nonylphenyl ether; HLB: 5.7, manufactured by Sanyo Chemical Industries) 2.5 parts, 20.0 parts ferrimzone, 15.0 parts fusalide, 5 parts ethylene glycol , 0.1 parts of n-butyl p-hydroxybenzoate and 200.2 parts of antihome E-20 are added and mixed. Next, these mixtures were wet pulverized (one pass) using Dinomill (manufactured by Shinmaru Enterprises, 1.0 mm glass beads, filling rate 80%, peripheral speed 15 m / s).
[Example 2]
After mixing 0.15 part of Kunipia F with 50.05 parts of water and dispersing with a homomixer, Neugen EA-177 (polyoxyethylene distyrenated phenyl ether; HLB: 17, manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku) 3.0 parts Nonipol 20 (polyoxyethylene nonylphenyl ether; HLB: 5.7, manufactured by Sanyo Chemical Industries) 1.5 parts, ferrimzone 20 parts, fusaride 15 parts, validamycin A 5 parts, ethylene glycol 5 parts, p-hydroxybenzoic acid Add 0.1 part of n-butyl acid and 0.2 part of Antihome E-20 and mix. Next, these mixtures were wet pulverized (one pass) using Dinomill (manufactured by Shinmaru Enterprises, 1.0 mm glass beads, filling rate 80%, peripheral speed 15 m / s).
[0016]
[Reference Example 1]
After mixing 1.0 part of Kunipia F with 55.7 parts of water and dispersing with a homomixer, Neugen EA-177 (polyoxyethylene distyrenated phenyl ether; HLB: 17, manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku) 3.0 Parts, 20.0 parts of ferrimzone, 15.0 parts of fusaride, 5 parts of ethylene glycol, 0.1 part of n-butyl p-hydroxybenzoate, 0.2 part of antihome E-20, and mixed. Next, these mixtures were wet pulverized (one pass) using Dinomill (manufactured by Shinmaru Enterprises, 1.0 mm glass beads, filling rate 80%, peripheral speed 15 m / s).
[Reference Example 2]
After mixing 0.5 part of Kunipia F with 51.2 parts of water and dispersing with a homomixer, Neugen EA-177 (polyoxyethylene distyrenated phenyl ether; HLB: 17, manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku) 3.0 parts , 20 parts of ferrimzone, 15 parts of fusaride, 5 parts of validamycin A, 5 parts of ethylene glycol, 0.1 part of n-butyl p-hydroxybenzoate and 0.2 part of antihome E-20 are mixed. Next, these mixtures were wet pulverized (one pass) using Dinomill (manufactured by Shinmaru Enterprises, 1.0 mm glass beads, filling rate 80%, peripheral speed 15 m / s).
[Reference Example 3]
After mixing 0.5 part of Kunipia F with 49.2 parts of water and dispersing with a homomixer, Neugen EA-177 (polyoxyethylene distyrenated phenyl ether; HLB: 17, manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku) 3.0 parts Nonipol 100 (polyoxyethylene nonylphenyl ether; HLB: 13.3, manufactured by Sanyo Chemical Industries) 2.0 parts, ferrimzone 20 parts, fusaride 15 parts, validamycin A 5 parts, ethylene glycol 5 parts, p-hydroxybenzoic acid Add 0.1 part of n-butyl acid and 0.2 part of Antihome E-20 and mix. Next, these mixtures were wet pulverized (one pass) using Dinomill (manufactured by Shinmaru Enterprises, 1.0 mm glass beads, filling rate 80%, peripheral speed 15 m / s).
[0017]
[Reference Example 4]
After 1.1 parts of Kunipia F was mixed with 50.6 parts of water and dispersed with a homomixer, Neugen EA-177 (polyoxyethylene distyrenated phenyl ether; HLB: 17, manufactured by Daiichi Kogyo Seiyaku) 3.0 parts 20 parts of ferrimzone, 15 parts of fusaride, 5 parts of validamycin A, 5 parts of ethylene glycol, 0.1 part of n-butyl p-hydroxybenzoate and 0.2 part of antihome E-20 are mixed. Next, these mixtures were wet pulverized (one pass) using Dinomill (manufactured by Shinmaru Enterprises, 1.0 mm glass beads, filling rate 80%, peripheral speed 15 m / s).
[Test Example 1]
Suspension stability test
50 ml of the suspended pesticidal composition is added to a 50 ml colorimetric tube and stored at room temperature for 6 months, and the stability over time is calculated by the following formula. The larger the number, the worse the stability.
Stability = height of the upper transparent separation layer / height of the whole liquid × 100 (%)
[Test Example 2]
Self-dispersibility test
Put 1 liter of tap water in a 1 liter graduated cylinder. Next, 1 ml of the suspended pesticide composition is added dropwise with a Komagome pipette, and the self-dispersibility of the drug in water is visually determined. The display was performed as follows.
○: Good self-dispersibility
Δ: not completely dispersed, undispersed material reaches bottom of graduated cylinder
×: Not dispersed at all, everything reaches the bottom
[Test Example 3]
viscosity
50 ml of the suspended pesticide composition was placed in a graduated cylinder, and a B-type viscometer was used. Measurements were taken at 2 rotors and 60 rpm.
The results of Test Examples 1 to 3 performed using the suspended pesticide compositions obtained in Examples 1 and 2 and Reference Examples 1 to 4 are shown in [Table 1].
[0018]
[Table 1]
From [Table 1], it can be seen that the suspension composition of the present invention is excellent in suspension stability and self-dispersibility, and further has high fluidity because of its low viscosity.
[0019]
【The invention's effect】
The suspension-like composition of the present invention is excellent in suspension stability and self-dispersibility, and has a low fluidity, so it has high fluidity and is useful as an agricultural chemical.
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