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JP3606845B2 - 天井用の廻り縁およびこれを用いた天井構造 - Google Patents

天井用の廻り縁およびこれを用いた天井構造 Download PDF

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JP3606845B2
JP3606845B2 JP2002053749A JP2002053749A JP3606845B2 JP 3606845 B2 JP3606845 B2 JP 3606845B2 JP 2002053749 A JP2002053749 A JP 2002053749A JP 2002053749 A JP2002053749 A JP 2002053749A JP 3606845 B2 JP3606845 B2 JP 3606845B2
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茂樹 川口
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株式会社ノダ
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井用の廻り縁およびこれを用いた天井構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
木造建築における天井施工は、従来、図5に示すように、野縁受け(図示せず)を900mm程度の間隔で配置して吊木(図示せず)に固定し、この野縁受けに対して直交する方向に野縁Aを所定間隔で取り付けるとともに、野縁Aの端部の壁ぎわにおいては該野縁に対して直交する方向に野縁Bを取り付けて天井下地とし、これら野縁A,Bの下面に天井板Cを取り付けることによって施工していた。また、壁面Dに沿う天井板Cの端部下面側には廻り縁Eを取り付けて化粧を施していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような天井施工は作業者が見上げて行う必要があるため作業がしづらく、特に壁ぎわで野縁Aの端部に野縁Bを直交させて取り付ける作業は一本毎に野縁同士を緊結する必要があるため、作業が面倒で手間がかかるという問題があった。また、廻り縁Eの施工は天井施工が終了した後に行う必要があるため、作業が二度手間となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明は、上記問題を解決し、特定の形状を有する廻り縁を用いることによって天井施工の省力化を図ることを目的とする。
【0005】
この目的を達成するため、請求項1にかかる本発明は、天井廻りにおいて壁面に固定して用いられる長尺の廻り縁であって、壁面に接する固定面の反対側において天井材の端部が嵌入される溝が長手方向略全長に亘って延長形成され、この天井材嵌入溝の上方に位置する第一の前方突出部には野縁の端部が嵌合される欠き込みが所定間隔で天井材嵌入溝と連通するように形成され、天井材嵌入溝の下方に位置する第二の前方突出部とその下方に連続する下方延長部とで化粧面を構成していることを特徴とする。
【0006】
請求項2にかかる本発明は、請求項1記載の天井用の廻り縁の固定面を壁面に固定し、対向する廻り縁の欠き込みに野縁の両端部を嵌合して架け渡すとともに、対向する廻り縁の天井材嵌入溝に天井材の両端部を嵌入して取り付け、天井材を野縁に固定してなることを特徴とする天井構造である。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1〜図4を参照して本発明の一実施形態による廻り縁およびこれを用いた天井構造について説明する。
【0008】
符号10は木質材料や合成樹脂材料から断面略F形の長尺部材として形成される廻り縁であり、壁面を与える壁材1に接する固定面11の反対側(前面)に、第一の前方突出部12と第二の前方突出部13との間に所要深さの天井材嵌入溝14が長手方向略全長に亘って連続して延長するように形成されている。
【0009】
第二の前方突出部13の下方には下方延長部15が設けられ、これらで廻り縁10の化粧面を構成している。この実施形態では、第二の前方突出部13および下方延長部15の表面が連続した曲面状の化粧面を与えるように構成されている。
【0010】
第一の前方突出部12には、野縁2の端部を嵌合するための欠き込み16が所定間隔で天井材嵌入溝14と連通するように形成されている。
【0011】
このような廻り縁10を、その固定面11を天井廻りの所定位置にて壁材1に密接させて釘やネジ等の固着具、接着剤、両面テープ等の任意手段により対向位置に固定した後、対向する廻り縁10,10の欠き込み16,16に各野縁2の両端部を嵌合して架け渡すとともに、天井材嵌入溝14,14に天井材3の両端部を嵌入して取り付け、釘やネジ等の固着具、接着剤、両面テープ等の任意手段により天井材3を野縁2,2の下面に固定する。好ましくは、対向する廻り縁10,10間に架け渡した複数の野縁2,2・・・に対して直交するように所定間隔で別の野縁(図示せず)を取り付けて格子状の天井下地を形成し、この天井下地の下面に対して天井材3を固定する。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば、野縁の端部の壁ぎわにおいて該野縁に対して直交する方向に野縁を取り付ける必要がなく、対向する廻り縁間に野縁を架け渡すだけで天井下地を形成することができる。
【0013】
しかも、廻り縁の上面にはあらかじめ所定間隔で欠き込みが形成されており、この欠き込みに野縁の端部を嵌合させることで野縁の位置決めが自動的に行われることになるので、天井施工手間を大幅に削減することができる。
【0014】
また、天井材についても廻り縁の嵌入溝に挿入することで取付が可能であり、見上げながらの作業ではあっても比較的容易に作業を行うことができる。
【0015】
さらに、廻り縁の下方部分は従来の廻り縁と同様の化粧面を与えており、野縁の端部を支持する機能と化粧目的の廻り縁としての機能を併せ持つものとなっているため、従来のように天井施工終了後に廻り縁を装着する作業が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による天井構造の部分切断斜視図である。
【図2】この天井構造の平面図である。
【図3】この天井構造の正面図である。
【図4】この天井構造の水平断面図である。
【図5】従来技術による天井構造の水平断面図である。
【符号の説明】
1 壁材
2 野縁
3 天井材
10 廻り縁
11 固定面
12 第一の前方突出部
13 第二の前方突出部
14 天井材嵌入溝
15 下方延長部
16 欠き込み

Claims (2)

  1. 天井廻りにおいて壁面に固定して用いられる長尺の廻り縁であって、壁面に接する固定面の反対側において天井材の端部が嵌入される溝が長手方向略全長に亘って延長形成され、この天井材嵌入溝の上方に位置する第一の前方突出部には野縁の端部が嵌合される欠き込みが所定間隔で天井材嵌入溝と連通するように形成され、天井材嵌入溝の下方に位置する第二の前方突出部とその下方に連続する下方延長部とで化粧面を構成していることを特徴とする天井用の廻り縁。
  2. 請求項1記載の天井用の廻り縁の固定面を壁面に固定し、対向する廻り縁の欠き込みに野縁の両端部を嵌合して架け渡すとともに、対向する廻り縁の天井材嵌入溝に天井材の両端部を嵌入して取り付け、天井材を野縁に固定してなることを特徴とする天井構造。
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