JP3605934B2 - Taping method for electronic components - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は電子部品を収納したキャリアテープにトップテープを熱圧着して溶着する電子部品のテーピング加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の電子部品のテーピング加工方法を、チップ形アルミ電解コンデンサ(以下、コンデンサと称する)を例にして図面を用いて説明する。
【0003】
図2は電子部品の一例のコンデンサの正面図、図3は同テーピング加工済みのキャリアテープのトップテープを剥離した状態の斜視図、図4(a),(b)は図3の平面図および正面断面図、図5(a),(b)は従来のテーピング加工方法に用いる製造装置の要部平面図と同正面図、図6は同ガイド部分における不具合状態を示す要部断面図である。
【0004】
図2〜図4において、21はコンデンサであり、22はコンデンサ21から引出された一対のリード線、23は絶縁端子板であり、曲げおよび切断加工されたリード線22とコンデンサ21を保持している。
【0005】
24はキャリアテープであり、フィルム状の熱可塑性樹脂材などでなり、中央部にエンボス空部26と長手方向の一端に搬送用の送り孔27を定間隔で設けている。25はトップテープであり、フィルム状の樹脂材などでなりコンデンサ21をキャリアテープ24のエンボス空部26内に封印する。
【0006】
28、28aは定間隔で交互に配設されたキャリアテープ24とトップテープ25の熱圧着による溶着箇所である。
【0007】
図5において、キャリアテープ24のエンボス空部26にコンデンサ21を挿入し(挿入部)、駆動ローラ41を矢印方向に回転させることでキャリアテープ24を1ピッチずつ定間隔で搬送する。
【0008】
キャリアテープ24は、搬送時におけるコンデンサ21の飛び出し防止用の曲面形状の固定ガイド板28とダンサーローラサイドガイド29によりキャリアテープ24を巻回して上下移動自在なダンサーローラ30とコンデンサ21の飛び出し防止用の上下ガイド板31と、固定ガイド板28とダンサーローラ30を隔てて対のコンデンサ21の飛び出し防止用の曲面形状の固定ガイド板32で構成するダンサー部によりコンデンサ21の挿入部(1個送り)と次の工程のコンデンサ21のテーピング部(複数個例えば8個同時送り)のキャリアテープ24の搬送量の違いを補い調整する。
【0009】
そして、次に従動ローラ33を経由してテーピング部へ移送され、トップテープ25をガイドブロック34の周面に沿って供給し、エアーシリンダ35により駆動される上下摺動機構を有する溶着ユニット36の両軸下端に設置されたヒーター37が埋設された連結板38に、複数個例えば8ピッチ分の長さを有する下端が図4に示した定間隔で交互の溶着箇所28,28aとなる先端チップ39aを持つヒートシールヘッド39が装着されており、溶着ユニット36により降下動作をして、先端チップ39aがトップテープ25の上面の所定箇所に当接してキャリアテープ24にトップテープ25が熱圧着により複数個同時に例えば8箇所溶着されてテーピング加工される。
【0010】
その後、駆動ローラ40によりテーピング加工された加工済みキャリアテープ24aを巻取りリール(図示せず)に複数個例えば8個同時に搬送するように構成されたものである。なお、コンデンサ21がエンボス空部26に挿入された部分は図示せず省略している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の製造装置の構成およびテーピング方法では、挿入部(1個送り)とテーピング部(8個同時送り)のキャリアテープ24の搬送量の違いを補い調整するためにダンサー部を設けているが、キャリアテープ24が搬送される際の振動などによりコンデンサの飛び跳ねが発生し、コンデンサ21の飛び出し防止用の固定ガイド板28、同上下ガイド板31、同固定ガイド板32にコンデンサ21の先端面(捺印面)がこすられ、捺印消えやキズが発生して歩留りを低下させるという課題を有していた。
【0012】
また、テーピング部のキャリアテープ24の搬送は、複数個例えば8個同時の搬送であるために加速度が高くなって各ガイドの摩耗が大きく、ダンサーローラ30、上下ガイド板31が搬送動作に追従することができず、コンデンサ21がバウンドなどをしてダンサーローラ30、上下ガイド板31とキャリアテープ24との間に隙間が発生し、コンデンサ21が飛び出しかけて、固定ガイド板32、上下ガイド板31に図6に示すように噛み込む現象が発生し、キャリアテープ24の搬送動作時にキャリアテープ24が破断損傷し歩留りを低下させるという課題も有していた。
【0013】
本発明は前記従来の課題を解決しようとするもので、簡単な構成で部材の変形や消耗も少なく、メンテナンスも容易で歩留りが高く、高速動作が可能な電子部品のテーピング加工方法を提供することを目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の電子部品のテーピング加工方法は、トップテープを電子部品をエンボス空部に挿入したキャリアテープに供給かつ積層し、このキャリアテープが1ピッチ(1個分)ずつ搬送される毎に、複数個のピッチ分の長さ寸法で、かつ、同数の先端チップを下部面に設置したヒートシールヘッドを下面に装着し加熱用ヒーターを埋設した揺動レバーが1回降下動作して、積層したトップテープとキャリアテープを順次先端チップの数の回数だけ所定の溶着箇所を熱圧着してテーピング加工する方法としたものである。
【0015】
この本発明によれば、簡単な構成で部材の変形や消耗も少なく、メンテナンスも容易で歩留りが高く、高速動作が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、フィルム状絶縁材でなるトップテープを電子部品をエンボス空部に挿入したフィルム上絶縁材でなるキャリアテープの片面に供給かつ積層し、このキャリアテープが1ピッチずつ搬送される毎に、複数個のピッチ分の長さ寸法で、かつ、同数の先端チップを下部面に設置したヒートシールヘッドを下面に装着し加熱用ヒーターを埋設した揺動レバーが1回降下動作して、先端チップにより積層したトップテープとキャリアテープを順次先端チップの数の回数だけ所定の溶着箇所を熱圧着して溶着しテーピング加工する方法としたものであり、簡単な構成で部材の消耗、変形および損傷がなく高速動作が可能になるという作用を有する。
【0017】
以下、本発明の一実施の形態についてコンデンサを例にして図面を用いて説明する。
【0018】
図1は同実施の形態によるコンデンサのテーピング加工方法を説明するための製造装置の概念図であり、図1において、1はコンデンサ、4はキャリアテープ、5はトップテープである。
【0019】
2は矢印方向に回転してキャリアテープ4を搬送する従動ローラであり、3は駆動ローラであり、矢印方向に回転してキャリアテープ4のエンボス空部(前記で説明した図3と同じであるため図示せず省略している)に挿入したコンデンサ1をトップテープ5で封印テーピングした、加工済みキャリアテープ12を巻取りリール(図示せず)に搬送する。
【0020】
6は耐熱金属材などでなるヒートシールヘッドであり、駆動ローラ3と従動ローラ2の間のキャリアテープ4とトップテープ5の積層部上面に設置されており、キャリアテープ4とトップテープ5を図4に示す溶着箇所を熱圧着により溶着する複数個(例えば8個分)のピッチ分の長さ寸法であり、そして定間隔で交互に耐熱硬質金属材などでなる先端チップ11を前記と同じ複数個その下部面に設けている。
【0021】
またヒートシールヘッド6は、支点軸9に揺動自在に取付けられ、加熱用のヒーター8を埋設した耐熱性で熱伝導体の金属材やセラミック材などでなる揺動レバー7の下面に装着されており、揺動レバー7の揺動動作の降下により先端チップ11が前記の溶着箇所に当接する。
【0022】
10は金属材やセラミック材などでなるガイドブロックであり、揺動レバー7の先端に隣接して設置され、トップテープ5を規制ガイドする。
【0023】
次に動作について説明する。
まず、キャリアテープ4のエンボス空部(図示せず)にコンデンサ1を各種の挿入機で順次挿入し(図示せず)、駆動ローラ3と従動ローラ2でキャリアテープ4を1ピッチずつ搬送する。
【0024】
そして、トップテープ5をガイドブロック10に沿わしてキャリアテープ4の上面に供給して積層し、トップテープ5を積層したキャリアテープ4を1ピッチ(コンデンサ1の1個分相当)ずつ搬送される毎に揺動レバー7が揺動して下方向移動し、揺動レバー7の下面に取付けられたヒートシールヘッド6の先端チップ11が前記のトップテープ5の上面の所定溶着箇所に当接して、キャリアテープ4にトップテープ5が熱圧着により溶着されテーピングされる。
【0025】
所定時間の後、揺動レバー7が揺動して上方向に移動しヒートシールヘッド6の先端チップ11がトップテープ5の上面の所定溶着箇所より離脱した後、トップテープ5を積層したキャリアテープ4を1ピッチ分搬送して最初のコンデンサ1を挿入する工程に戻り、一工程動作を終了する。
【0026】
以下の動作を連続して繰返して溶着を行うのでありその溶着箇所は、搬送が前記で説明したように1ピッチ毎であるから、先端チップ11の数(例えば8個であれば8回)熱圧着を繰返されて所定の溶着時間すなわち溶着強度としているのである。
【0027】
以上、本発明の実施の形態は、コンデンサで先端チップが8個の例を説明したが、コイル、抵抗、半導体あるいは機構部品など各種のチップ形電子部品に使用でき、また、先端チップの個数は8個に限定されず最適な任意の数に設定できることは言うまでもない。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明による電子部品のテーピング加工方法は、ダンサーローラが不要で捺印消えやキズの発生がなく、キャリアテープの破断の発生もなく歩留りの向上が図れ、また、防止ガイドも不要なためガイドの摩耗によるメンテナンスも不要であり、かつ簡単な構成で部材コストが安く、装置の小型化ができて占有面積も少なくなり、高速動作が可能となるという多くの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるコンデンサのテーピング加工方法の概念図
【図2】電子部品の一例のコンデンサの正面図
【図3】同テーピング加工済みのキャリアテープのトップテープを剥離した状態の斜視図
【図4】(a)図3の平面図
(b)同正面断面図
【図5】(a)従来のテーピング加工方法に用いる製造装置の要部平面図
(b)同平面図
【図6】同ガイド部分における不具合状態を示す要部断面図
【符号の説明】
1 コンデンサ
2 従動ローラ
3 駆動ローラ
4 キャリアテープ
5 トップテープ
6 ヒートシールヘッド
7 揺動レバー
8 ヒーター
9 支点軸
10 ガイドブロック
11 先端チップ
12 加工済みキャリアテープ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for taping an electronic component, in which a top tape is thermocompressed and welded to a carrier tape containing the electronic component.
[0002]
[Prior art]
A conventional taping method for electronic components will be described with reference to the drawings, taking a chip-type aluminum electrolytic capacitor (hereinafter, referred to as a capacitor) as an example.
[0003]
FIG. 2 is a front view of a capacitor as an example of an electronic component, FIG. 3 is a perspective view of a state in which the top tape of the carrier tape after the taping has been peeled off, FIGS. 4A and 4B are plan views of FIG. FIGS. 5A and 5B are a plan view and a front view of a main part of a manufacturing apparatus used in a conventional taping method, and FIG. 6 is a cross-sectional view of a main part showing a defective state in the guide part. .
[0004]
2 to 4,
[0005]
[0006]
[0007]
In FIG. 5, the
[0008]
The
[0009]
Then, the
[0010]
Thereafter, a plurality of, for example, eight processed
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the configuration of the conventional manufacturing apparatus and the taping method, a dancer section is provided to compensate for and adjust the difference in the transport amount of the
[0012]
In addition, the transport of the
[0013]
An object of the present invention is to provide a taping method for an electronic component capable of performing high-speed operation with a simple structure, with less deformation and wear of members, easy maintenance, high yield, and a simple structure. The purpose is.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, a taping method for an electronic component according to the present invention supplies and laminates a top tape on a carrier tape in which the electronic component is inserted into an embossed space, and the carrier tape is provided one pitch (one unit) at a time. Each time it is transported, the swinging lever with the length dimension for a plurality of pitches and the same number of tip chips installed on the lower surface is mounted on the lower surface, and the swinging lever with the heating heater embedded is lowered once. In this method, the laminated top tape and the carrier tape are sequentially subjected to thermocompression bonding at predetermined welding locations the number of times equal to the number of the tip chips to perform taping.
[0015]
According to the present invention, deformation and wear of the members are small with a simple configuration, maintenance is easy, the yield is high, and high-speed operation is possible.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
According to the first aspect of the present invention, a top tape made of a film-like insulating material is supplied and laminated on one surface of a carrier tape made of an insulating material on a film in which electronic components are inserted into an embossed space, and the carrier tape is Each time one pitch is conveyed, a swinging lever with a length dimension for a plurality of pitches and a heat seal head with the same number of tip chips installed on the lower surface mounted on the lower surface and a heater for heating embedded is installed. This is a simple configuration in which the top tape and the carrier tape laminated by the tip are moved down once and the predetermined welding locations are successively thermocompressed and welded by the number of times of the tip to weld and taping. Accordingly, high speed operation is possible without wear, deformation and damage of the members.
[0017]
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings, taking a capacitor as an example.
[0018]
FIG. 1 is a conceptual view of a manufacturing apparatus for explaining a capacitor taping method according to the embodiment. In FIG. 1, reference numeral 1 denotes a capacitor, 4 denotes a carrier tape, and 5 denotes a top tape.
[0019]
Reference numeral 2 denotes a driven roller which rotates in the direction of the arrow to convey the carrier tape 4, and 3 denotes a drive roller which rotates in the direction of the arrow to form an embossed space portion of the carrier tape 4 (the same as in FIG. 3 described above). For this reason, the processed
[0020]
[0021]
The
[0022]
[0023]
Next, the operation will be described.
First, the condenser 1 is sequentially inserted into an embossed space (not shown) of the carrier tape 4 by various insertion machines (not shown), and the carrier tape 4 is conveyed one pitch at a time by the driving roller 3 and the driven roller 2.
[0024]
Then, the
[0025]
After a predetermined time, the rocking lever 7 is rocked to move upward, and the
[0026]
The welding is performed by continuously repeating the following operation, and the welding locations are at every pitch as described above, so that the number of the tip chips 11 (for example, eight if eight) is used. The press bonding is repeated to obtain a predetermined welding time, that is, a welding strength.
[0027]
As described above, the embodiment of the present invention has described an example in which a capacitor has eight tip chips. However, the present invention can be used for various chip-type electronic components such as coils, resistors, semiconductors, and mechanical components. It goes without saying that the number is not limited to eight and can be set to an optimum number.
[0028]
【The invention's effect】
As described above, the taping method of an electronic component according to the present invention does not require a dancer roller, eliminates imprinting or scratches, improves the yield without causing breakage of the carrier tape, and eliminates the need for a prevention guide. Therefore, there is no need for maintenance due to abrasion of the guide, and there are many effects that the cost of members is low with a simple configuration, the size of the device can be reduced, the occupied area is reduced, and high-speed operation is possible.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a conceptual diagram of a taping method for a capacitor according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is a front view of a capacitor as an example of an electronic component. FIG. FIG. 4 (a) is a plan view of FIG. 3 (b), and a front sectional view thereof FIG. 5 (a) is a plan view of a main part of a manufacturing apparatus used in a conventional taping method, and FIG. FIG. 6 is a sectional view of a main part showing a malfunction state in the guide portion.
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Condenser 2 Follower roller 3 Drive roller 4
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JP09398696A JP3605934B2 (en) | 1996-04-16 | 1996-04-16 | Taping method for electronic components |
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JPH09286404A JPH09286404A (en) | 1997-11-04 |
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- 1996-04-16 JP JP09398696A patent/JP3605934B2/en not_active Expired - Fee Related
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