JP3688098B2 - 基板処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱手段を備えた加熱処理部を含む複数の基板処理部に基板を順次搬送して処理する基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、露光処理前後のレジスト処理を行う基板処理装置は、基板を加熱する加熱処理部、基板を冷却する冷却処理部、基板にレジストを塗布するスピンコーター、基板に現像処理を施すスピンデベロッパーなどの各種の基板処理部や、各基板処理部間の基板の搬送を行う基板搬送装置、基板に対する処理条件を設定する設定器、装置の動作制御を行う制御部などを備えている。
【0003】
上記処理条件は、各基板処理部での処理内容(例えば、加熱処理部での加熱処理時の加熱温度やスピンコーターで塗布するレジスト液の種類、現像処理に用いる現像液の種類など)や処理順序などを含んでいる。
【0004】
制御部は、基板搬送装置を制御して、設定器から設定された上記処理条件内の処理順序に従って基板を各基板処理部に順次搬送させ、各基板処理部を制御して、設定された上記処理条件内の処理内容に従って基板に処理を施させる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来装置に備えられた加熱処理部は、マイカヒーターなどの熱源で加熱されるホットプレートの上面に基板を支持してホットプレートを介して基板を所定温度に加熱するように構成されているが、このような構成の加熱処理部においては、ホットプレートの温度変更を速やかに行えないという欠点があった。特に、上記マイカヒーターなどの熱源は、昇温機能しか有していないので、ホットプレートの温度を降温させる場合は、自然降温で10℃降温させるのに1時間以上という長時間を要する。
【0006】
基板に対する加熱処理では、例えば、1枚の基板に対して加熱温度を段階的に昇温または降温させて処理する場合があるが、このような場合、1台のホットプレートの温度を段階的に変更しながら処理するのでは処理のスループットが著しく低下するので、現状では、各段階の温度の加熱処理を個別に行う複数台のホットプレートを装置に搭載するようにしている。
【0007】
また、加熱処理時の最適な加熱温度は、一般的にレジスト液や現像液などの薬液の種類ごとに相違する。従って、例えば、基板処理装置に連続して投入される2枚の基板の処理条件が相違すれば、各基板に対する加熱処理時の加熱温度が異なる場合、例えば、先の基板の加熱温度が110℃で、後の基板の加熱温度が90℃である場合などもある。このような場合、ホットプレートの降温に長時間を要することから、従来は、110℃で加熱処理するホットプレートと90℃で加熱処理するホットプレートの2台のホットプレートを装置に搭載していた。
【0008】
この種の基板処理装置で使用される薬液の種類は多種多様であるので、それに対応して加熱処理時の最適な加熱温度の種類数が多くなり、それに伴って装置に搭載するホットプレートの個数が多くならざるを得なかった。
【0009】
このように、従来装置によれば、ホットプレートの搭載個数が多くなり、装置が大型化するという問題があり、また、ホットプレートの個数が多くなるに伴い各ホットプレートに供給する電力の消費量も多くなるという問題もある。特に、近年の基板サイズの大型化に伴い上記問題は重大になってきた。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、装置を小型化し、消費電力を低減することができる基板処理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、中間プレートを加熱する加熱手段を備えた加熱処理部を含む複数の基板処理部に基板を順次搬送して処理する基板処理装置において、加熱処理時の加熱温度及び処理順序を含む基板に対する処理条件を設定する設定手段と、前記加熱処理部で、かつ、前記中間プレートにおける前記加熱手段に対向する面とは反対の面側に設けられ、加熱処理部の現状の加熱温度を昇温または降温させる補助加熱冷却手段と、前記加熱処理部で、かつ、前記補助加熱冷却手段における前記中間プレートに対向する面とは反対の面側に設けられ、基板を支持する基板支持プレートと、前記加熱処理部で、かつ、前記加熱手段における前記中間プレートに対向する面とは反対の面側に設けられた放熱プレートと、前記放熱プレートにおける前記加熱手段と対向する面とは反対の面側に設けられたペルチェ素子と、前記基板支持プレートに設けられ、当該基板支持プレートの温度を検出する第1温度センサと、前記中間プレートに設けられ、当該中間プレートの温度を検出する第2温度センサと、前記放熱プレートに設けられ、当該放熱プレートの温度を検出する第3温度センサと、前記設定手段で設定された処理条件に応じて前記補助加熱冷却手段を制御し、加熱処理部の加熱温度を変更させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記基板支持プレートの温度が所定温度となるように前記第1温度センサの出力に基づいて前記補助加熱冷却部を制御する第1温度コントローラと、前記中間プレートの温度が所定温度となるように前記第2温度センサの出力に基づいて前記加熱手段を制御する第2温度コントローラと、前記加熱手段の冷却の際に前記第3温度センサの出力に基づいて、前記放熱プレートの温度を前記中間プレートの目標温度より所定温度低くなるように制御する第3温度コントローラとを備えていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の基板処理装置において、前記補助加熱冷却手段はペルチェ素子を含んで構成したことを特徴とするものである。
【0013】
【作用】
請求項1に記載の発明の作用は次のとおりである。
基板処理に先立ち、設定手段から処理条件が設定される。この処理条件に含まれる処理順序に従って加熱処理部を含む複数の基板処理部に基板が順次搬送されて基板に処理が施される。この処理において、制御手段は、設定手段で設定された処理条件に含まれる加熱処理時の加熱温度に応じて補助加熱冷却手段を制御し、加熱処理部の加熱温度を、設定された加熱温度に変更させる。
【0014】
加熱処理部に補助加熱冷却手段を設けているので、加熱処理部の加熱温度の変更を速やかに行える。従って、1枚の基板に対して加熱温度を段階的に昇温または降温させて行う加熱処理を、スループットの低下を招かずに1台の加熱処理部で行うことが可能となり、複数種類の加熱温度での加熱処理を1台の加熱処理部で行うことも可能となる。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、補助加熱冷却手段をペルチェ素子を含んで構成しているので、加熱処理部の昇温および降温をより短時間で行え、かつ、構成が簡単となり、加熱処理部の小型化を図ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る基板処理装置の全体構成を示す斜視図である。
【0017】
この基板処理装置は、基板(半導体ウエハ)Wに対してレジスト塗布処理、現像処理、加熱処理及び冷却処理を行うための装置であり、大きく分けて、未処理基板Wを保管したり処理済基板Wを保管する部分(インデクサモジュール)1と、基板処理に係るプロセスモジュール2とから構成されている。
【0018】
インデクサモジュール1の載置台3は、基板Wを多段に積層収納したカセットCが複数個(図では4個)一列状態に載置可能に構成されている。インデクサモジュール1には、各カセットCに対する基板Wの出し入れや、プロセスモジュール2内の基板搬送装置12との間で基板Wの受け渡しを行う基板搬入搬出装置4が設けられている。
【0019】
また、インデクサモジュール1の側面には処理条件設定パネル5が設けら、載置台3には処理No指定ボタン6が各カセットCに対応して設けられている。処理条件設定パネル5は、処理No(例えば、処理No1〜100)ごとに個別の処理条件を設定するためのものである。処理条件としては、各基板処理部での処理内容(例えば、加熱処理部8での加熱処理時の加熱温度やスピンコーター10で塗布するレジスト液の種類、現像処理に用いる現像液の種類など)や処理順序などを含んでいる。処理条件設定パネル5から設定された各処理Noごとの処理条件は処理Noと対応付けてメモリ7に記憶される(図2参照)。カセットCに収納されている基板Wに対する処理を行う際に、そのカセットCに対応する処理No指定ボタン6から処理Noを指定すると、指定された処理Noに対応する処理条件がメモリ7から読み出され、その処理条件に従ってカセットCに収納されている基板Wに対する処理が行われる。
【0020】
なお、カセットCには複数枚の基板Wが収納可能であるが、カセットCに収納されている全ての基板Wに対して同じ処理No(処理条件)を指定することもできるし、カセットCに収納されている複数枚の基板Wを複数のグループに分けて各グループごとに個別の処理No(処理条件)を指定することもできるし、さらに、カセットCに収納されている各基板W1枚ごとに各々個別の処理No(処理条件)を指定することもできるようになっている。
【0021】
上記処理条件設定パネル5、処理No指定ボタン6、メモリ7は、本発明における設定手段を構成するが、設定手段はこれに限定されず、例えば、通信などによって各基板Wに対する処理条件がホストコンピュータから設定されるような構成であってもよい。
【0022】
プロセスモジュール2には、基板Wを加熱する加熱処理部8や、基板Wを冷却する冷却処理部9、基板Wにレジストを塗布するスピンコーター10、基板Wに現像処理を施すスピンデベロッパー11などの各種の基板処理部と、基板搬送装置12が設けられている。基板搬送装置12は、搬送路TRに沿った水平移動と、昇降移動と、鉛直軸周りでの旋回とが可能なアーム支持台12aに対して進退可能なアーム12bを備えていて、各基板処理部8〜11へ設定された処理条件(処理順序)に従って基板Wを搬送するとともに、各基板処理部8〜11に対して基板Wを搬入/搬出する。
【0023】
なお、図1では図示を省略しているが、この基板処理装置には、露光装置(ステッパー)などの他の基板処理装置との間で基板Wを受け渡すためのインターフェイス部が付設されている。
【0024】
図2に示すように、基板搬入搬出装置4、加熱処理部8、冷却処理部9、スピンコーター10、スピンデベロッパー11、基板搬送装置12の制御など装置全体の制御は、本発明における制御手段を構成するメインコントローラ13によって行われる。このメインコントローラ13はマイクロコンピュータで構成されている。また、メインコントローラ13は、メモリ7と接続され、上述した処理No指定ボタン6から指定された処理Noも入力されるようになっている。
【0025】
処理No指定ボタン6から処理Noが指定されると、メインコントローラ13は指定された処理Noに対応する処理条件をメモリ7から読み出す。そして、適宜のスタート指示が与えられると、指定された処理条件に応じて基板搬入搬出装置4、加熱処理部8、冷却処理部9、スピンコーター10、スピンデベロッパー11、基板搬送装置12を動作させて、処理Noが指定された処理No指定ボタン6に対応するカセットC内の基板Wを順次取り出させて、各基板Wに対して処理条件に応じた一連の処理を施させる。なお、一連の処理が終了した基板Wは元のカセットCに再び収納される。
【0026】
次に、本発明の要部である加熱処理部8の詳細構成を図3を参照して説明する。
【0027】
加熱処理部8はホットプレート20を備えている。
このホットプレート20は、上部に基板Wを支持する基板支持プレート30と、基板支持プレート30の裏面に設けられたペルチェ素子によって構成される補助加熱冷却部31とを有している。また、補助加熱冷却部31の下部には、この補助加熱冷却部31に接するように配置された中間プレート32と、中間プレート32の下面に接するように設けられたヒーター部33と、ヒーター部33の下面に接するように配置された放熱プレート34とを有している。なお、中間プレート32、ヒーター部33及び放熱プレート34により、主加熱部35が構成されている。
【0028】
補助加熱冷却部31は、ペルチェ素子に供給する電流の方向を切り換えることにより、基板支持プレート30を加熱及び冷却して、基板支持プレート30の温度を任意に変更することができる。この基板支持プレート30を介して基板Wを任意の加熱温度で加熱することが可能である。
【0029】
また、ヒーター部33はマイカヒーターなどにより構成されていて、基板支持プレート30に支持された基板Wを高速でかつ広い温度範囲にわたって加熱することが可能である。
【0030】
加熱処理部8には、ホットプレート20を貫通して昇降される複数本の昇降支持ピン36が備えられていて、これら昇降支持ピン36を介してホットプレート20と基板搬送装置12のアーム12bとの間で基板Wが受け渡されるようになっている。また、基板支持プレート30の上面には基板支持用の複数個のボール37が埋め込まれていて、これらボール37の上端は基板支持プレート30の表面から若干突出されていて、基板Wが基板支持プレート30の上面から微小間隔隔てて支持されるようになっている。
【0031】
基板支持プレート30には温度検出センサ40aが設けられており、このセンサ出力は第1の温度コントローラ(TC)41に入力されている。また、中間プレート32には温度検出センサ40bが設けられており、このセンサ出力は第2の温度コントローラ(TC)42に入力されている。これら温度コントローラ41、42は補助加熱冷却部31及びヒーター部33に供給する電源43からの電流を制御するためのものであり、メインコントローラ13によって制御されるようになっている。
【0032】
次に、このホットプレート20の温度制御について説明する。
例えば、ホットプレート20の目標温度を110℃として、その目標温度に昇温する場合の制御を図4のフローチャートを参照して説明する。
【0033】
図4において、ステップS1では、第2温度コントローラ(TC)42による温度制御を行う。ここでは、電源43からヒーター部33に電流が供給され、中間プレート32が加熱される。そして、ステップS2では中間プレート32の温度(温度検出センサ40bの出力)が90℃になったか否かを判断する。なお、中間プレート32が目標の90℃に昇温された後は、ヒーター部33への電流の供給/停止を切り換えながら中間プレート32を目標の90℃に維持する。
【0034】
一方、ステップS3では前記ステップS1及びS2と並行して、第1温度コントローラ(TC)41による温度制御を行う。ここでは、電源43から補助加熱冷却部31に電流が供給され、基板支持プレート30が加熱される。そして、ステップS4では、基板支持プレート30の温度(温度検出センサ40aの出力)が110℃になったか否かを判断する。具体的には、第1温度コントローラ41により補助加熱冷却部31に対して基板支持プレート30を放熱側、中間プレート32を吸熱側とするように電流が供給され、ホットプレート20(基板支持プレート30)を目標の110℃に昇温する。なお、ホットプレート20(基板支持プレート30)が目標の110℃に昇温された後は、第1温度コントローラ41により補助加熱冷却部31に対して供給される電流の方向を切り換えながら、基板支持プレート30を加熱、冷却してホットプレート20(基板支持プレート30)を目標の110℃に維持する。これにより、基板Wを110℃に加熱することが可能となる。
【0035】
この実施例では、ヒーター部33と補助加熱冷却部31とにより温度制御を行うので、全てを補助加熱冷却処理部31で行う場合に比較して補助加熱冷却処理部31の構成が簡単になり、全てをヒーター部33で行う場合に比較して短時間でかつ正確に温度制御が行える。
【0036】
次に、例えば、ホットプレート20(基板支持プレート30)が110℃に維持されている状態で、ホットプレート20(基板支持プレート30)をそれより高い目標温度(130℃)に昇温する場合の制御を説明する。
【0037】
この場合は、図4のステップS2の中間プレート32の目標を110°、ステップS4のホットプレート20(基板支持プレート30)の目標を130°として制御する以外は、図4と同様の温度制御を行えばよい。
【0038】
この場合もヒーター部33と補助加熱冷却部31とにより温度制御を行うので、全てをヒーター部33で行う場合に比較して短時間でかつ正確に温度制御が行える。
【0039】
次に、例えば、ホットプレート20(基板支持プレート30)が110℃に維持されている状態で、ホットプレート20(基板支持プレート30)をそれより低い目標温度(90℃)に降温する場合の制御を説明する。
【0040】
この場合、ヒーター部33への電流供給を停止する。一方で、補助加熱冷却部31に対して基板支持プレート30を吸熱側、中間プレート32を放熱側とするように電流が供給され、ホットプレート20(基板支持プレート30)を目標の90℃に降温する。なお、ホットプレート20(基板支持プレート30)が目標の90℃に降温された後は、第1温度コントローラ41により補助加熱冷却部31に対して供給される電流の方向を切り換えながら、基板支持プレート30を加熱、冷却してホットプレート20(基板支持プレート30)を目標の90℃に維持する。
【0041】
また、ペルチェ素子は、放熱側の放熱効率が高い方がより吸熱効率が高くなり、冷却に要する時間を短縮することができる。従って、図5に示すように、放熱プレート34の下面に放熱フィン60を設けて中間プレート32及び放熱プレート34の放熱効率を高めて、基板支持プレート30の冷却速度を速めるように構成してもよい。また、放熱フィン60に代えて、または、それに加えてファンを備えて中間プレート32及び放熱プレート34の放熱効率を高めるように構成してもよい。
【0042】
また、図6に示すように、図5における放熱フィン60に代えて、ペルチェ素子70及び放熱プレート71を設けて中間プレート32及び放熱プレート34の放熱効率を高め、基板支持プレート30の冷却速度を速めるように構成してもよい。この図6の構成においては、放熱プレート34に温度検出センサ40cが設けられており、このセンサ出力は第3の温度コントローラ(TC)73に入力されている。そして、この第3の温度コントローラ73は、ペルチェ素子70に供給する電源43からの電流を制御するためのものであり、温度コントローラ41、42と同様にメインコントローラ13により制御されるようになっている。この第3の温度コントローラ73は、温度センサ40cの出力を監視しつつ、例えば放熱プレート34の温度が、中間プレート32の目標温度より20°程度低くなるように制御することにより、基板支持プレート30の冷却速度を速めることができる。
【0043】
以上のように、本実施形態に係る加熱処理部8は、主加熱部35に加えて補助加熱冷却部31を設けているので、ホットプレート20(基板支持プレート30)の速やかな昇温及び降温が可能となり、加熱処理時の加熱温度を適宜に変更することができる。メインコントローラ13は、プロセスモジュール2に順次投入されてくる基板Wごとの処理条件に応じて、加熱処理部8での加熱温度を変更して基板Wに対する加熱処理を行うことで、1枚の基板Wに対して加熱温度を段階的に昇温または降温させて行う加熱処理を、スループットの低下を招かずに1台の加熱処理部8で行うことができるとともに、各種の加熱温度での加熱処理を1台の加熱処理部8で対応することもできる。従って、従来装置に比べて、基板処理装置に搭載する加熱処理部8の個数を減少させることができ、装置の小型化が図れるとともに、消費電力の低減を図ることができる。
【0044】
なお、例えば、加熱処理時の加熱温度の範囲が広い(最低の加熱温度と最高の加熱温度の差が大きい)場合、例えば、加熱処理時の加熱温度として80℃〜140℃の範囲で複数種類の加熱温度で加熱処理する必要があるような場合、例えば、80℃〜100℃の間の加熱温度での加熱処理用の加熱処理部8と、100℃〜120℃の間の加熱温度での加熱処理用の加熱処理部8と、120℃〜140℃の間の加熱温度での加熱処理用の加熱処理部8とを設けるというように、加熱処理時の加熱温度の範囲を分割して各小範囲に含まれる加熱温度での加熱処理を個々加熱処理部8で分担して行わせるように構成してもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に記載の発明によれば、加熱処理部の現状の加熱温度を昇温または降温させる補助加熱冷却手段を加熱処理部に設けたので、加熱処理部の降温が可能となるとともに、昇温及び降温を速やかに行うことができる。また、処理条件を設定する設定手段と、設定された処理条件に応じて補助加熱冷却手段を制御し、加熱処理部の加熱温度を変更させる制御手段とを備えたので、1枚の基板に対して加熱温度を段階的に昇温または降温させて行う加熱処理を、スループットの低下を招かずに1台の加熱処理部で行うことが可能となり、各種の加熱温度での加熱処理を1台の加熱処理部で対応することも可能となる。従って、基板処理装置に搭載する加熱処理部の個数を減少させることができ、装置の小型化が図れるとともに、消費電力の低減を図ることができる。
【0046】
請求項2に記載の発明によれば、補助加熱冷却手段をペルチェ素子を含んで構成しているので、加熱処理部の昇温および降温をより短時間で行え、かつ、構成が簡単となり、加熱処理部の小型化、ひいては装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る基板処理装置の全体構成を示す斜視図である。
【図2】基板処理装置全体の制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の要部である加熱処理部の構成を示す一部省略正面図である。
【図4】ホットプレートを目標温度に昇温する場合の温度制御を示すフローチャートである。
【図5】ホットプレートの降温時の効率を高めるための加熱処理部の変形例の構成を示す図である。
【図6】ホットプレートの降温時の効率を高めるための加熱処理部の別の変形例の構成を示す図である。
【符号の説明】
5:処理条件設定パネル
6:処理No指定ボタン
7:メモリ
8:加熱処理部
13:メインコントローラ
20:ホットプレート
30:基板支持プレート
31:補助加熱冷却部
32:中間プレート
33:ヒーター部
34:放熱プレート
W:基板
Claims (2)
- 中間プレートを加熱する加熱手段を備えた加熱処理部を含む複数の基板処理部に基板を順次搬送して処理する基板処理装置において、
加熱処理時の加熱温度及び処理順序を含む基板に対する処理条件を設定する設定手段と、
前記加熱処理部で、かつ、前記中間プレートにおける前記加熱手段に対向する面とは反対の面側に設けられ、加熱処理部の現状の加熱温度を昇温または降温させる補助加熱冷却手段と、
前記加熱処理部で、かつ、前記補助加熱冷却手段における前記中間プレートに対向する面とは反対の面側に設けられ、基板を支持する基板支持プレートと、
前記加熱処理部で、かつ、前記加熱手段における前記中間プレートに対向する面とは反対の面側に設けられた放熱プレートと、
前記放熱プレートにおける前記加熱手段と対向する面とは反対の面側に設けられたペルチェ素子と、
前記基板支持プレートに設けられ、当該基板支持プレートの温度を検出する第1温度センサと、
前記中間プレートに設けられ、当該中間プレートの温度を検出する第2温度センサと、
前記放熱プレートに設けられ、当該放熱プレートの温度を検出する第3温度センサと、
前記設定手段で設定された処理条件に応じて前記補助加熱冷却手段を制御し、加熱処理部の加熱温度を変更させる制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記基板支持プレートの温度が所定温度となるように前記第1温度センサの出力に基づいて前記補助加熱冷却部を制御する第1温度コントローラと、
前記中間プレートの温度が所定温度となるように前記第2温度センサの出力に基づいて前記加熱手段を制御する第2温度コントローラと、
前記加熱手段の冷却の際に前記第3温度センサの出力に基づいて、前記放熱プレートの温度を前記中間プレートの目標温度より所定温度低くなるように制御する第3温度コントローラとを備えている
ことを特徴とする基板処理装置。 - 請求項1に記載の基板処理装置において、
前記補助加熱冷却手段はペルチェ素子を含んで構成したことを特徴とする基板処理装置。
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