JP3675276B2 - U型pc部材の型枠装置、u型pc部材の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、内,外型枠間にコンクリートを打設してU型PC部材を成形するための型枠装置、U型PC部材の製造方法に関し、とりわけ、断面U字状に構成される内型枠に寸法変化の許容性を持たせて転用を可能とするとともに、該内型枠を逆U字状にセットするようにして高強度に形成されるU型PC部材の型枠装置、U型PC部材の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年のRC造建物は、PC(プレキャストコンクリート)型枠を用いて柱や梁および壁等の構造部材が構築される。RC梁を構築するPC梁型枠は、断面U字状のPC部材として成形され、これを現場に建て込んだ後にU型内部にコンクリートが打設される。このようなU型PC部材の一般的な成形方法は、U型の外型枠内に、その両側面および底面との間に適宜間隔を設けてU型の内型枠を配置し、これら内,外型枠間に設けられるU字状の空間部内にコンクリートを打設するようになっており、そして、コンクリートの養生後に脱型して製品を得るようになっている。
【0003】
ところで、このようなU型PC部材を成型するための型枠装置では、内型枠は断面U字状となるように一体に形成されたものが一般に使用されるが、この一定寸法の内型枠では、大きさの異なる複数種類のU型PC部材を形成する場合に、その種類に応じた数だけ内型枠を用意しておく必要がある。つまり、内型枠の転用が不可能なため、型枠費が嵩んで製品のコストアップが余儀なくされる。
【0004】
そこで、1つの内型枠を複数種類のU型PC部材に転用可能とすることにより安価な製品を提供できるようにした型枠装置が、実用新案登録第2528436号として知られている。即ち、この型枠装置は両側にL形型枠を配置するとともに、これらL形型枠の底辺間に平板型枠を配置して、この平板型枠の幅を変化させることにより、内型枠の幅を容易に変化できるようになっている。
【0005】
また、このU型PC型枠を用いてRC梁を施工する際には、施工現場においてU字状に形成された凹部空間が上方に向くようにPC型枠を柱部材間に設置し、その空間内に鉄筋を配筋した後にコンクリートを打設する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる従来のU型PC部材の型枠装置は、U型の内型枠を外型枠内に正立させて、つまり底辺が下方となるように配置してこれら内,外型枠間に断面U字状の空間を形成し、このU型空間内に内,外型枠の狭隘な上端開口部からコンクリートを打設するようになっている。このとき、上端開口部は成型しようとするU型PC部材の肉厚で左右に2箇所分離して設けられることになり、この場合例えば、一方の開口部からU型空間に打設したコンクリートは、これがU型空間の底部を通過した後に他方の開口部側に回り込んで充填されてはじめて型枠内がコンクリートで充満されることになる。
【0007】
すなわち、打設したコンクリートは狭いU型空間を一方の開口部側から底部を通って他方の開口部側へと到達する必要があり、また、コンクリートの打設側となる一方の開口部側とコンクリートが到達する他方の開口部側とは最終的に同一レベルとなり、従って通路抵抗が大きいことや打設始点と終点との間に圧力差が無いこと等によって、コンクリートの充填性が著しく悪く、延いては内部に巣が発生し易くなってしまう。
【0008】
これを考慮して、コンクリートの充填性を少しでも高めるために、一方の開口部からコンクリートをある程度打設した後に、他方の開口部からコンクリートを追って打設することが考えられる。この場合は、複数回に分けてコンクリートを打設する必要性から、コンクリートの打設作業が複雑化したり、一次打設コンクリートと二次打設コンクリートとの間に境界面が形成されたり、空気を巻き込んだりするおそれなどがあってPC部材全体の一体化が損なわれたりする。
【0009】
さらに、コンクリートに高流動性のものを用いることにより、一方の開口部からコンクリートを打設する場合であっても、型枠内への充填性を高めることができるが、この場合には高流動性コンクリートを用いたことにより製品のコストが上昇してしまう。
【0010】
また、コンクリート打設時には内型枠に大きな浮力が働くため、内型枠はその浮力によって浮き上がらないようにその重量を重くする必要があり、大型化してしまう。さらには型枠同士の接合機構も複雑になって製造コストが高くなってしまう。
【0011】
他方、上記従来のU型PC部材は、これをRC梁のPC梁型枠として用いる場合には、形成されるRC梁の強度を確保するためにその内部に補強筋や補助筋をそれらを支持する支持部材を用いて配筋するため、現場での配筋作業が繁雑になり手間がかかるという課題があった。
【0012】
そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑みて成されたもので、転用が可能となったU型の内型枠を上下逆に配置して、これの底側からコンクリートを打設することによりコンクリートの充填性を向上するとともに高強度なU型PC部材を形成するようにしたU型PC部材の型枠装置、U型PC部材の製造方法並びにU型PC部材を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために本発明のU型PC部材の型枠装置は、間隔を隔てて対峙される一対の内側板、内側板の上端部間にそれらと間隔を隔てて配置される底板、並びに上記内側板と底板との間を閉止するとともに内側板間に配筋される補強筋を保持する保持板からなる断面逆U字状の内型枠と、上記内側板の側方に隙間を隔てて配置される一対の外側板およびこの隙間を下方から閉止する閉止部とからなる外型枠と、上記内側板の下部間の間隔を拡縮する間隔可変手段とを備え、上記外側板間に、上記底板上から内側板と外側板の上記隙間にわたって打設されるコンクリートでU型PC部材を製造することを特徴とする。
【0014】
従って、このU型PC部材の型枠装置では、内,外型枠をセットした状態で内型枠の内側板の側方に外型枠の外側板が配置されて、これら内,外側板間に隙間が形成されるとともに、これら内,外側板間の隙間は下方から閉止部によって閉止される。一方、上記外側板の上端部間は大きく開放されており、この開放部分に上記内側板の上端部間に配置される底板および2枚の保持板が面している。このとき、保持板は内側板の上端部と底部との間を閉止しつつ内側板間に配筋される補強筋を保持するのでU型PC部材の中子となる補強筋を製造段階において予め備えることができる。そして、上記開放部分からコンクリートを打設することにより、このコンクリートは上記内,外側板間の隙間に充填された後、上記底板および保持板の上に充満される。そして、この状態で養生してコンクリートが硬化した段階で脱型する。この脱型時、外型枠は外側板が外方に配置されることから容易に取り外すことができる一方、内型枠は間隔可変手段によって内側板の下部間距離を狭めることにより、内側板をコンクリートから剥がすとともに、保持板から内側板を分離し、さらに底板と保持板とをコンクリートから剥がして取り外す。このように脱型した状態では、U型PC部材は上下反転された状態となっている。
【0015】
そして、該U型PC部材を成形するにあたっては、コンクリートを外側板間の大きな開放部分から打設できるようになり、かつ、内,外側板間に形成される狭い隙間は、折曲部分がなく鉛直に向いていて上方からコンクリートが充填されるのみであり、その充填が容易かつ確実に行われる。次に、内、外側板間の狭い隙間がコンクリートで充満された後、内型枠の底板上にわたってコンクリートが打設されることにより、U型PC部材の底部が形成されることになる。このとき、底板の上側を覆うコンクリートの深さは、U型PC部材の底部の肉厚となるようにコンクリートの打設量が調節される。このようにコンクリートを充填する際に流動抵抗が大きくなる部分を無くすことができるため、該コンクリートの充填性が向上し、高流動性のコンクリートを用いる必要性が無くなる。また、形成されるPC部材は断面逆U字状に構成されるので、コンクリートを打設しても内型枠には浮力が働かない。よって、内型枠は浮力を考慮して重くする必要がなく、軽量且つ小型化することができる。さらに、上記内型枠は対をなす内側板と、底部を形成する底板とおよびそれらの間を閉止する2枚の保持板とによって構成されているので、幅の異なる底板または保持板に取り換えることにより、内型枠の幅寸法を可変として大きさの異なる各種のU型PC部材の製造に転用することができる。
【0016】
また、本発明のU型PC部材の製造方法にあっては、間隔を隔てて一対の内側板を対峙し、これら内側板の上端部間にそれらと間隔を隔てて底板を配置するとともに、底板と内側板との間隔には上記内側板間に介装される補強筋を配筋し、この補強筋を保持する保持板で内側板と底板との間を塞いで断面逆U字状の内型枠を形成し、上記内側板の下部間の間隔を間隔可変手段で一定に保持する内型枠設置工程と、各内側板の側方に隙間を隔てて一対の外側板を配置するとともに、この隙間を閉止部で下方から閉止する外型枠設置工程と、これら外側板間に、底板上から内側板と外側板の上記隙間にわたってコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、コンクリートの硬化後に、上記間隔可変手段によって上記内側板の下部間距離を狭めた後、内型枠および外型枠から脱型する脱型工程とを備えたことを特徴とする。
【0017】
従って、上記型枠装置を用いたU型PC部材の製造方法では、内型枠設置工程によって内型枠がその対をなす内側板、底板並びに2枚の保持板によって逆U字状に形成されるとともに、補強筋を保持板で保持させて内側板間に備えることができる。
【0018】
また、外型枠設置工程によって外側板と内型枠との間に隙間が形成される。そして、コンクリート打設工程においては、大きく開放された外側板間の開放部分から上記隙間へと簡単にコンクリートを打設することができる。次に、打設したコンクリートが硬化することにより脱型工程に移り、特に、間隔可変手段により内側板の下部間距離を強制的に狭めた後に、内、外型枠から脱型することにより、上下反転した状態のU型PC部材を容易に取り出すことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。図1〜図6は本発明のU型PC部材の型枠装置の一実施形態を示し、図1は型枠装置の端部を示す斜視図、図2は図1中A部の拡大図、図3は型枠装置の断面図、図4は図3中B部の拡大断面図、図5は図3中C部の拡大断面図、図6は閉止板の変形例を示す拡大断面図である。
【0022】
本発明のU型PC部材10の型枠装置12の基本的な構造は、所定間隔S1を設けて対峙される一対の内側板14,14a、およびこれら内側板14,14aの上端部間にそれらと間隔を隔てて配置される底板16、並びに上記内側板14,14aと底板16との間を閉止するとともに内側板14,14a間に配筋される補強筋49を保持する保持板56からなる断面逆U字状の内型枠18と、上記内側板14,14aの側方に適宜間隔を設けて配置され、これら内側板14,14aより高く形成されてそれらの上端間が開放される一対の外側板20,20aおよび上記内側板14,14aと上記外側板20,20aの下端部間を閉止する閉止部24からなる外型枠22と、これら内側板14,14aと外側板20,20aの成形端部間を閉止する木口板21と、上記内側板14,14aの下端部間に配置され、これら下端部間の間隔をコンクリート打設時に保持するとともに、脱型時に当該下端部間距離を強制的に狭める間隔可変手段26とを備え、上記外側板20,20aの上端開放部分28から内,外型枠18,22間にコンクリートを打設し、このコンクリートで上記底板16の上方を覆う。
【0023】
また、上記型枠装置12を用いたU型PC部材10の製造方法は、所定間隔S1を設けて一対の内側板14,14aを対峙し、これら内側板14,14aの上端部間にそれらと間隔を隔てて底板16を配置して上記内側板14,14a間に補強筋49を配筋し、この補強筋49を保持する保持板56で内側板14,14aと底板16との間を塞いで構成した断面逆U字状の内型枠18を、サポート部材30で支持するとともに、内側板14,14aの下端部間の間隔を間隔可変手段26で一定に保持する内型枠設置工程と、上記内側板14,14aの成形端部位置に木口板21を取り付けるとともに、各内側板14,14aの側方に適宜間隔を設けて一対の外側板20,20aを配置し、これら内側板14,14aと外側板20,20aの下端部間を閉止部24で閉止する外型枠設置工程と、これら外側板20,20aの上端開放部分28から、内型枠14,14aと外型枠20,20aとの間に上記底板16の上方を覆うようにしてコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、コンクリートの硬化後に、上記木口板21および上記外側板20,20aを脱型し、その後U型PC部材10を吊り上げた状態で、上記間隔可変手段26によって上記内側板14,14aの下端部間の距離を強制的に狭めてこの内側板14,14aを脱型するとともに、内側板14,14a間の上記底板16と保持板56とを脱型する脱型工程とを備える。
【0024】
即ち、本実施形態のU型PC部材の型枠装置12は、U型PC部材としてPC梁型枠10を成形する場合を例にとって説明し、図1,図3に示すように内型枠18と、これの外側に配置される外型枠22とを備える。内型枠18は、左右一対の内側板14,14aと、これら内側板14,14aの上端部間を閉止する底板16と、これら内側板14,14aと底板16との間にそれぞれ配置される2枚の保持板56とによって断面逆U字状に構成される。外型枠22は主に左右一対の外側板20,20aによって構成され、内側板14,14aと外側板20,20aの下端部間は定盤34によって閉止される。上記内側板14,14aおよび上記底板16には、チェッカープレート等の凹凸板が用いられ、これの凹凸部17が表面(コンクリート打設側)に配置される。
【0025】
定盤34は外側板20,20aに対応して一対設けられ、作業床32上に所定幅S2をもって平行に配置されるとともに、この定盤34の上面が閉止部24となっている。即ち、定盤34は上,下フランジ34a,34bおよびウェブ34cからなるH型鋼によって形成され、上方フランジ34aの上面が上記閉止部24となる。上記外側板20,20aは上記内側板14,14aより十分に高く形成され、これら外側板20,20aの上端部間は繋ぎ部材36によって連結されるとともに、これら外側板20,20aの間隔は該繋ぎ部材36によって保持される。
【0026】
上記内側板14,14aの上端部は内方に向かって折曲代38が形成され、この折曲代38の先端部下面には延長部材40が固定される。この延長部材40は断面L型のアングル材で形成され、その一方の外面40aが水平面をなし折曲代38の先端部下面に重ね合わされるとともにその先端部から延出され、他方の外面40bが折曲代38の先端部と平行な鉛直面をなすように形成されている。また、底板16の両側端部下面にも同様に延長部材40が固定されている。
【0027】
そして、図4に示すように内側板14,14aと底板16とに固定された延長部材40の鉛直な外面40b同士が対向するように配置され、それら延長部材40の水平な外面40aに保持板56が架け渡されて上記外面40b間を閉止している。そして、この2枚の保持板56と底板16とによって内側板14,14aの上端部間を閉塞するとともに、この閉塞状態で底板16および2枚の保持板56の上面と折曲代38の上面とは面一になる。
【0028】
また、上記保持板56には、図2に示すように内側板14,14a間に配筋される内側スターラップ49を保持するための凹部56aが型枠装置12の長さ方向に沿って適宜間隔を隔てて複数設けられている。この凹部56aは、保持板56の底板16側の端部から切り欠かれて内側スターラップ49の外径と略同じ巾に形成されている。さらにこの凹部56aは、保持板56が内側板14,14aと底板16との間に装着された状態では、内側スターラップ49によって略隙間無く閉塞される。また、この凹部56aの内周面には、必要に応じて耐アルカリ耐油性の剛性ゴム等の弾性部材を備え、凹部56aと内側スターラップ49との隙間を閉塞するようにしてもよい。
【0029】
また、上記内側板14,14aの裏面(対向面)には、上下方向に延びるリブ42が内側板14,14aの長さ方向に所定間隔をもって形成されるとともに、さらに内側板14,14aの下端にもリブ43が形成され、これらリブ42,43によってコンクリートの圧力で内側板14,14aが撓むのを防止する。更に、上記底板16の下面には上記延長部材40間に、底板16の長さ方向に所定間隔をもってアングル材を用いた補強リブ44が複数固定され、これによって底板16の撓みが防止されるが、この補強リブ44は底板16の幅が小さくてコンクリートの荷重に十分に耐えられる場合には省略することもできる。
【0030】
上記内側板14,14aは、これの下端部が定盤34の内側に位置するように配置され、そして、これら内側板14,14aの下端部が上記閉止部24より若干下方に突出されるようにして、内型枠18はサポート部材30によって所定高さに支持される。サポート部材30は、脚部30aの上端部に載置部材30bを設けて構成され、この載置部材30bに上記延長部材40が載置されることにより、内型枠18の荷重が該サポート部材30に支持される。
【0031】
また、上記内側板14,14aの下端部間には間隔可変手段としてのジャッキ26が取り付けられる。このジャッキ26は両端部から伸縮ロッド26aが突出され、これら伸縮ロッド26aの先端部が、内側板14,14a裏面のリブ42に回動自在にピン結合される。上記ジャッキ26は、内型枠18のセット状態で内側板14,14aの上,下端部の間隔が等しくなる長さに設定される。ジャッキ26の代わりに、押圧部材などで定盤34に反力をとる方法で、内側板14,14aの下端部分の間隔可変手段とすることもできる。
【0032】
そして、上記内,外型枠18,22を用いてPC梁型枠10を成形する際には、まずジャッキ26で内側板14,14aの下端部間隔を保持した状態で、この内側板14,14aをサポート部材30に支持する。このとき、サポート部材30は内側板14,14aの長さ方向の両端とその中央とに3台設置する。そして、上記内側板14,14a間にそれらとそれぞれ間隔を隔てて底板16を被せる。これによって、内側板14,14aと底板16との間にスリット18aがそれぞれ形成される。この状態で、内側板14,14aの折曲代38と底板16との上面に複数の補助筋46を型枠装置12の長さ方向に沿って平行に配置する。このとき、補助筋46の代わりに下端主筋を用いても良い。本実施形態では、これら補助筋46や下端主筋はPC梁型枠10の梁端から突出しない長さに設定されているが、外部鉄筋との接合のために下端主筋を梁端から突出させる場合もある。
【0033】
次に、内側板14,14aの長さ方向の一方の端部に配置されたサポート部材30を一旦外し、PC梁型枠10に配筋する全内側スターラップ49のうち半数を、その端部から上記スリット18aに沿って送り込み、再びサポート部材30を元の位置に設置する。また、他端部側からも同様に全内側スターラップ49の半数を配筋する。この内側スターラップ49は、環状をなす四辺形に形成され、底板16上の補助筋46の上にその一辺が配置され、その辺と隣接する2辺がスリット18aにそれぞれ通されて内側板14,14aの長さ方向に所定間隔をもって配置され、補助筋46から吊り下げられている。そして、上記スリット18aを保持板56で閉止するとともに、内側スターラップ49は保持板56に設けられた凹部56aに保持されて内型枠18が形成される。
【0034】
以上、サポート部材30を3台用いて内側スターラップ49を配筋するとともに内型枠18を形成する方法を示したが、サポート部材30は4台以上用いても構わず、その際には、内側スターラップ49をスリット18aに沿って送り込むとともに、それに合わせてサポート部材30も順次移動させて配筋する。
【0035】
そして、逆U字状に折曲された多数の外側スターラップ48を内型枠18の端部から順次送り込んで、この内型枠18の長さ方向に所定間隔をもって配置する。このとき、ジャッキ26の伸縮ロッド26aを若干縮めて内側板14,14aの間隔を狭くすることにより、外側スターラップ48の送り込みが容易になる。そしてさらに、外側スターラップ48の側面に補助筋47を配筋し、これら補助筋46,47と上記外側スターラップ48とは結束線により結合される。
【0036】
そして、配筋が完了した後、図1に示すように該内型枠18の成形端部にこの内型枠18の外周を覆うようにして木口板21を取り付けるとともに、外側板20,20aを、内側板14,14aとの間に隙間δを設けつつ定盤34上に載置固定し、対向する外側板20,20aの上端間を繋ぎ部材36で固定する。
【0037】
ところで、上記外側スターラップ48は両側の下端部が内側板14,14aと定盤34との間を通って閉止部24より下方に突出されるが、本実施形態では図5に示すように弾性発泡体50を用いて当該部分を密閉するようになっている。即ち、定盤34から内側板14,14aとの対向面を形成するアングル材52を垂設する一方、内側板14,14aの表面には対向面52と対向する位置に当て板54を点溶接する。従って、これらアングル材52と当て板54との間に外側スターラップ48が位置することになり、これら対向面52と当て板54との間に上記弾性発泡体50を設けて、外側スターラップ48の挿通部分を密閉するようになっている。上記弾性発泡体50としては、耐アルカリ耐油性の剛性ゴム系のものが用いられる。また、この閉止部24には、上記保持板56で内側スターラップ49を保持したように図6に示すような凹部24aを備えて外側スターラップ48を保持してもよい。
【0038】
そして、このようにして内,外型枠18,22の設置が完了した状態では、これら両者間にコンクリートの打設空間Sが形成され、外側板20,20aの上端開放部分28からコンクリートを打設することにより、このコンクリートは補助筋46,47、外側スターラップ48並びに内側スターラップ49を埋設しつつ打設空間Sを充満する。このとき、打設したコンクリートが内型枠18の底板16上方を、PC梁型枠10の底部厚さと等しい深さをもって覆うように、その打設量が調節される。そして、打設したコンクリートの上面を均した後に養生し、コンクリートが硬化するのを待つ。
【0039】
この養生によってコンクリートが硬化すると、まず、外側板20,20aと木口板21を打撃等により衝撃を与えつつ脱型した後、PC梁型枠10を天井クレーン等によって数cmだけ吊上げる。この吊上げ状態ではPC梁型枠10は閉止部24から持ち上げられるとともに、内側板14,14aの下端部は自由に移動できる状態となり、これら内側板14,14aを打撃しつつジャッキ26を作動して伸縮ロッド26aを短縮する。すると、内側板14,14aの下端部間の距離が強制的に狭められることにより、内側板14,14aとコンクリートとの剥離が下部から進行し、折曲代38まで達して脱型される。そして、脱型した内側板14,14aはPC梁型枠10の吊上げを邪魔しないように内側に寄せておく。 最後に、底板16と保持板56とを打撃しつつ脱型する。この状態でPC梁型枠10は完全に脱型され、これを吊り出して上下反転してストックヤードに運搬する。以上は、PC梁型枠10を数cm吊り上げて内型枠18を解体する方法を述べたが、サポート部材30の脚部30aを数cm縮めて解体するようにしても、また、内型枠18が取り付けられたままのPC梁型枠10を吊り出し、上下反転して仮置きし、その後上記手順に従って内型枠18を解体しても良い。
【0040】
そして、上記の方法によって形成されたPC梁型枠10は、図7,8に示すように一対の側部10aとその側部10aを連結する底部10bとで断面U字状をなし、側部10aの上端からは外側スターラップ48が上方に向かって突出され、側部10a間の底部10bからは内側スターラップ49が上方に向かって突出されて側部10a間に設けられ一体をなしている。
【0041】
従って、本実施形態のPC梁型枠10の型枠装置12にあっては、内型枠18を上下反転して逆U字状に設置することにより、PC梁型枠10を成形するにあたって、コンクリートを外側板20,20a間の上端部に形成される大きな開放部分28から打設することができ、かつ、内側板14,14aと外側板20,20aとの間に形成される狭い隙間δは折曲部分がなく鉛直に向いていて上方からコンクリートが充填されるのみであり、その充填が容易かつ確実に行われる。
【0042】
従って、このようにコンクリートを充填する際に流動抵抗が大きくなる部分を無くすことができるため、該コンクリートの充填性が向上し、高流動性のコンクリートを用いる必要が無くなる。
【0043】
また、形成されるPC梁型枠10は断面逆U字状に構成されるので、コンクリートを打設しても内型枠18には浮力が働かない。よって、内型枠18は浮力を考慮して重くする必要がなく、軽量且つ小型化することができる。さらに、底板16および保持板56にかかる荷重は、PC梁型枠10の底部10bを形成するコンクリートの重量のみなので、内側板14,14a、底板16並びに保持板56の接合機構も簡単にできる。
【0044】
また、上記内型枠18は一対の内側板14,14aと、これら内側板14,14aの上端部間に間隔を隔てて配置される底板16と、それらの間を閉止する2枚の保持板56とによって構成されるので、幅の異なる底板16または保持板56に取り換えることにより、内型枠18の幅寸法を可変として大きさの異なる各種のPC梁型枠10の製造に転用することができる。また、内側板14,14aとして、高さ方向や長さ方向に余裕のある部材を用いれば、梁幅だけでなく、梁の高さ(梁せい)や長さについても大きさの異なるPC梁型枠10の製造が可能となる。
【0045】
また、内型枠18には、内側板14,14aと底板16とが間隔を隔てて配置されスリット18aが形成されるので、底板16上から内側板14,14a間に繋がった内側スターラップ49をPC梁型枠10に予め備え、高強度のPC梁型枠を形成することができる。また、そのスリット18aを閉止するする保持板56には、内側スターラップ49を保持する複数の凹部56aが間隔を隔てて備えられているので、内側スターラップ49を容易に配筋することができる。さらに、内側スターラップ49が保持されているので、コンクリートを打設する際にも内側スターラップ49が移動してしまうことがなく、所望の位置に備えることができるとともに、PC梁型枠10全体にバランス良く配筋できて高強度のPC梁型枠10が形成できる。そのうえ、内側スターラップ49および外側スターラップ48のいずれもが、配筋の際にそれらを支持する治具等を別途必要としないので、配筋作業がし易く、製造コストを大幅に削減することができる。
【0046】
また、内型枠18は、底板16、内側板14,14a並びに保持板56とで構成され、底板16と保持板56とは単にサポート部材30に載置されるのみであるため、内型枠18の組立および解体をワンタッチで行うことができ、内型枠18の設置作業を迅速に行うことができる。更に、外側板20,20aの上端部が大きく開放されているため、補助筋46,47や内、外側スターラップ48,49等の鉄筋組立を型枠装置12内で簡単に行うことができ、別の場所で組み立てる工程を省略することができる。このように、型枠作業や鉄筋組立が簡単になって迅速に行われるため、生産性が向上して製品のコストダウンを図ることができる。
【0047】
上記PC梁型枠10はRC梁を構築する際に用いられ、現場に搬入されて底部10bが下方となるように断面U字状に配置して柱部材間に設置され、適宜梁床の配筋がなされた後、そのU字状となった該PC梁型枠10の凹部内側にコンクリートを打設することにより、上側の床スラブと一体化されるようになっている。このとき、内側スターラップ49は底部10bに埋設されるとともに、PC梁型枠10の凹部に備えられている。さらに、この内側スターラップ49の上端部は外側スターラップ48の上端部とともに上側の床面のコンクリート内に埋設されて一体化される。このとき、上記凹部内側は内側板14,14aおよび底板16の凹凸部17によって凹凸状に形成されているため、梁施工時に現場で打設されるコンクリートとの付着性が良好となり、後打ちコンクリートと一体化した高い強度を有する構造体となる。
【0048】
また、このRC梁の構築作業に用いるPC梁型枠10は、製造段階においてすでにその凹部に突出させて内側スターラップ49が備えられているので、現場での配筋作業を削減することができ、施工時間を大幅に短縮できる。
【0049】
本実施形態においては、内側スターラップ49を環状の四辺形状とし、外側スターラップ48を逆U字状に折曲された形状としたが、内側スターラップ49,外側スターラップ48ともに、いずれの形状でも構わず、それらのいずれを組み合わせても構わない。
【0050】
また本実施形態において、保持板56を内側板14,14aと底板16とのいずれとも別の部材とした形態を示したが、これに限らず、保持板56はスリット18aを開閉することが可能であれば、そのスリット18aに配置された内側スターラップ49が保持される凹部56aと反対側の端部が、内側板14,14aまたは底板16のいずれかと蝶番等を介して連結されていても構わない。
【0051】
ところで、本実施形態ではU型PC部材としてPC梁型枠10に例をとって説明したが、これに限ることなく断面U字状となるPC製品に対して好ましく適用することができる。
【0052】
さらに、本実施形態では、単純形状のU型PC部材としての形態を示したが、その変形例として梁下にRC造の壁を設けるために底部10bにスリットを備えたU型PC部材や、梁側面にRC壁を設けるためにL型とした補強筋入りのPC部材を形成することも可能である。この場合には、内型枠18の底板16または保持板56上に仕切板を設けてコンクリートを打設することによって、スリットを備えたりU型以外の所定形状のPC部材を極めて容易に製造することができる。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のU型PC部材の型枠装置、U型PC部材の製造方法にあっては、内側板と底板とを間隔を隔てて備えその間に保持板を配置したので種々の大きさのPC製品の製造に転用可能とし、かつ当該内型枠を上下反転して設置することで、外型枠の外側板の上端部に大きな開放部分を設けることができるようになり、コンクリートの打設を容易にするとともに、内,外型枠間の隅々までコンクリートの流動性を確保することができる。このため、高流動性のコンクリートを用いることなく生産性を向上し、製品のコストダウンを図ることができる。また、上記内側板の下部間に設けた間隔可変手段によって、脱型時に内側板の間隔を拡縮できるようにしたので、内型枠の脱型作業を容易に行うことができる。
【0054】
さらに、内側板と底板との間を閉止する保持板で内側板間に介装される補強筋を保持するので、U型PC部材の中子となる補強筋を製造段階において予め備えることができ、容易な配筋作業によって作業時間を短縮し、延ては製造コストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す型枠装置の端部を示す斜視図である。
【図2】図1中A部の拡大図である。
【図3】本発明の一実施形態を示す型枠装置の断面図である。
【図4】図3中B部の拡大断面図である。
【図5】図3中C部の拡大断面図である。
【図6】図5の変形例を示す拡大断面図である。
【図7】本発明の一実施形態を示すU型PC部材の正面図である。
【図8】図7のU型PC部材を正立させた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 PC梁型枠(U型PC部材)
10a 側部
10b 底部
12 型枠装置
14,14a 内側板
16 底板
18 内型枠
20,20a 外側板
22 外型枠
24 閉止部
26 ジャッキ(間隔可変手段)
28 開放部分
49 内側スターラップ(補強筋)
56 保持板
Claims (2)
- 間隔を隔てて対峙される一対の内側板、内側板の上端部間にそれらと間隔を隔てて配置される底板、並びに上記内側板と底板との間を閉止するとともに内側板間に配筋される補強筋を保持する保持板からなる断面逆U字状の内型枠と、
上記内側板の側方に隙間を隔てて配置される一対の外側板およびこの隙間を下方から閉止する閉止部とからなる外型枠と、
上記内側板の下部間の間隔を拡縮する間隔可変手段とを備え、
上記外側板間に、上記底板上から内側板と外側板の上記隙間にわたって打設されるコンクリートでU型PC部材を製造することを特徴とするU型PC部材の型枠装置。 - 間隔を隔てて一対の内側板を対峙し、これら内側板の上端部間にそれらと間隔を隔てて底板を配置するとともに、底板と内側板との間隔には上記内側板間に介装される補強筋を配筋し、この補強筋を保持する保持板で内側板と底板との間を塞いで断面逆U字状の内型枠を形成し、上記内側板の下部間の間隔を間隔可変手段で一定に保持する内型枠設置工程と、
各内側板の側方に隙間を隔てて一対の外側板を配置するとともに、この隙間を閉止部で下方から閉止する外型枠設置工程と、
これら外側板間に、底板上から内側板と外側板の上記隙間にわたってコンクリートを打設するコンクリート打設工程と、
コンクリートの硬化後に、上記間隔可変手段によって上記内側板の下部間距離を狭めた後、内型枠および外型枠から脱型する脱型工程と、
を備えたことを特徴とする型枠装置を用いたU型PC部材の製造方法。
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