JP3674774B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
防水コネクタのハウジングで使用されるリテーナにおいては、ハウジングの前面側から取付けるフロントリテーナと呼ばれるタイプのものが多い。このタイプのリテーナでは、端子金具の挿抜が可能な仮係止位置から端子金具を抜け止めする本係止位置への移動を、端子金具の軸方向に沿って行う。
【0003】
例えば特許第2141356号に開示されているように、リテーナ5は図13に示すように端子収容部1の前端面に突部6が当接してまず差込み位置の浅い仮係止位置に保持される。この状態では端子収容部1内のキャビティ2に雌端子金具8を挿通可能なため、弾性係止可能なランス3を撓み空間4に撓ませながら雌端子金具8を正規位置まで挿入することができる。そしてリテーナ5を本係止位置までさらに押し込むと、図14に示すようにランス3の撓み空間4にリテーナ5の弾性係止部7が差込まれるためランス3の変形を規制し、雌端子金具8をニ重係止するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、雌端子金具8の抜き取り作業を考える場合、上記のようにリテーナ5が仮係止位置にあるときには、ランス3を解除方向へ撓み変形させれば雌端子金具8の抜き取りが可能となる状態にあるため、リテーナ5の前面から治具を挿入してランス3を解除操作すればよいように思われる。しかし、仮係止位置ではリテーナ5前面は端子収容部1の前面から離れた位置にあるため、ランス3までの距離が遠く、その解除操作は容易でない。このため、現実の作業では、リテーナ6を一旦端子収容部1から取外して行わざるを得ず、作業性がよくなかった。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、リテーナを取外さなくとも、端子金具の抜き取り作業を簡単に行えるコネクタを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、コネクタハウジングと、このコネクタハウジングに設けられ雌端子金具を収容可能なキャビティが形成された端子収容部と、前記キャビティ内に撓み可能に形成されて前記雌端子金具と解離可能に係止するランスと、前記端子収容部の前端部に冠着され、かつ前記雌端子金具の挿抜を許容する仮係止位置と前記雌端子金具を抜け止め状態に保持する本係止位置との間を、前記端子収容部の前端部に沿いつつかつ前記ランスの撓み方向と直交する方向である、ランスの幅方向へ移動可能なリテーナとを備え、かつこのリテーナには少なくとも前記仮係止位置では前記キャビティ内へ連通しかつ前記ランスを端子金具の係止を解除する方向へ撓み操作可能とする治具挿入孔と、前記雌端子金具の接続相手となる雄端子金具を挿通するための端子挿入口とが離れた位置に独立して開口するとともに、この端子挿入口は前記リテーナが本係止位置にあるときには前記キャビティと整合して前記相手側端子金具と前記端子金具とが接続可能であるが、前記リテーナが仮係止位置にあるときには前記キャビティと不整合となる構成としたところに特徴を有する。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記リテーナには、仮係止位置から前記本係止位置へ移動する際に前記端子金具の側方から進入して端子金具と係止する突起が設けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載のものにおいて、前記端子収容部の外周面にはシール用のパッキンが嵌め付けられ、このパッキンは前記リテーナによって外れ止めがなされているところに特徴を有する。
【0009】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
前記端子金具は前記リテーナが仮係止位置に保持された状態でキャビティ内に挿入され、ランスで一次係止された後、リテーナを本係止位置に移動させることで二重に抜け止めされる。この端子金具を一旦装着した後抜き取るには、前述したようにリテーナの仮係止位置では端子金具の挿抜が許容されているため、まずリテーナを本係止位置から仮係止位置へ移動させる。リテーナにはキャビティ内のランスへと通じる治具挿入孔が開口しているため、治具を挿入してランスと端子金具との係止を解除しつつ端子金具を引き抜くことが可能となる。前記リテーナは端子金具に直交する方向で仮係止位置から本係止位置へと移動する構造であるため、仮係止位置でのリテーナ前面からランスまでの距離が、例えば軸方向に移動するようなリテーナに比べると短くなっている。そのため、治具でのランスの係止解除操作が行いやすく、リテーナを外さなくても端子金具を抜き取ることができ、作業が容易になった。
また、前記端子挿入口は、リテーナが本係止位置にあるときにキャビティと整合するので、相手側端子金具を挿通し両端子金具同士を接続可能としている。
また、前述した端子金具抜き取り作業において、誤って治具がこの端子挿入口に挿入される恐れがある。しかし、リテーナが仮係止位置にある時、端子挿入口はキャビティと不整合となるため、誤って治具が挿入されても前記雌端子金具の弾性舌片に損傷を与えることが防止される。
【0011】
<請求項2の発明>
前記突起は仮係止位置から本係止位置への移動に伴って端子金具の側方から入り込むため、仮係止位置では端子金具の挿抜が許容される。かつ本係止位置では、突起が端子金具と直接係止して抜け止めするため、より確実に端子金具を二重係止できる。
<請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、リテーナを利用してシール用のパッキンの外れ止めを行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図1ないし図12に基づいて説明する。
この実施形態では雌側の防水コネクタを例示している。この防水コネクタは大きく分けると、図1に示すようにハウジング30とフード60との2ピースで構成されている。ハウジング30には相手側の雄コネクタとの間をシールするパッキン43と、一括型のゴム栓40と、雌端子金具20を抜け止めするリテーナ50が装着されている。
【0013】
雌端子金具20は、図2及び図3に示すように雄端子金具と接続させるための略角筒状の接続部21と、電線25を圧着するバレル部24で構成されている。前記接続部21内部には弾性舌片26が撓み可能に配され、雄端子金具と接触して接続されるようになっている。接続部21は、幅方向の一方側が一段高く形成され、後端縁には後述するランス34と係止可能なアゴ部22が設けられている。また接続部21上面の先端寄りの位置には、後述するリテーナ50の突起58が嵌合可能な被係止溝23が凹み形成されている。
【0014】
ハウジング30は合成樹脂製で、図1及び図4に示すように前端部の端子収容部31とこれより一回り大きくなった後端部のゴム栓収容部36とで構成されている。端子収容部31は前方へ開放された状態で形成され、内部には雌端子金具20を収容する8個のキャビティ32が前後方向に貫通して設けられている。キャビティ32は、上下2段に分かれて4個ずつ幅方向に並んで形成され、それぞれキャビティ壁33で区画されている。また、上下の各キャビティ32内には雌端子金具20と係止可能なランス34が設けられ、かつ各ランス34のうち、上段側のキャビティ32では天井面に、下段側のキャビティ32では底面側にそれぞれ設けられている。ランス34は片持ち状に形成され、その上方または下方の撓み空間35に向けて弾性的に撓み変形可能に形成されている。
【0015】
ゴム栓収容部36の後面は一括型のゴム栓40を緊密に収容可能なゴム栓収容室36Aとなっており、各キャビティ32の入口と連通して形成されている。ゴム栓40には、各雌端子金具20を挿通可能で前記電線25と密着可能な電線挿通口41が、各キャビティ32と同心で対応している。
【0016】
フード60は合成樹脂製であって、図1及び図7,10にも示すように前記端子収容部31周りを覆うような角筒状に形成され、ハウジング30の周りに雄コネクタに対する嵌合空間68が保有されるようにしている。フード60の後端部は前方より小さく形成され、ハウジング30に対する連結基部61となっている。連結基部61の後面にはゴム栓押さえ62が形成されている。ゴム栓押さえ62には各キャビティ32入口と対応して雌端子金具20をそれぞれ挿通可能とする窓孔63が開口している。
【0017】
フード60とハウジング30との連結について説明すると、ハウジング30はフード60に対し前方の開口から挿入される。ハウジング30側のロック構造については、ゴム栓収容部36の四面の後縁において、それぞれ幅方向の中央部分にロック突部45が突設されている。各ロック突部45の後面側はテーパ状をなしている。
【0018】
一方、フード60の連結基部61の四面には、前記ロック突部45が嵌合可能な係止溝64が開口して設けられている。その前方には浅い逃がし溝65が凹み形成されており、係止溝64との間のロック受け部66にはテーパが付されている。ハウジング30がフード60の連結基部61まで挿入されると、ロック突部45が逃がし溝65に入り込む。そしてテーパ形状を利用してロック受け部66を越えると係止溝64に嵌り込んで係止され、これによりハウジング30とフード60が一体化されるようになっている。また、その時点でゴム栓押さえ62によりゴム栓40が対向することによって抜け止めがなされる。
【0019】
なお、雄コネクタハウジングとの嵌合状態をロックする撓み可能なロックアーム67がフード60上面の幅方向中央部に配されている。
ところで、互いに嵌合される雄コネクタハウジングとハウジング30との間をシールするためのパッキン43が端子収容部31の外周面でかつその後部の段差面44に当接するように嵌め込まれている。そして、端子収容部31の前端部にはリテーナ挿入孔37が形成され、前記パッキン43の押さえとなる前記リテーナ50を装着可能としている。
【0020】
リテーナ挿入孔37は、端子収容部31の一方の側面から反対側側面まで貫通して形成され、一方の側面側からリテーナ50を挿入可能としている。リテーナ挿入孔37は、リテーナ50において上下2段に設けられた計8個の係止板57を挿通できるよう、上・下に分かれて設けられている。また各キャビティ32間を仕切るキャビティ壁33において、雌端子金具20が正規にキャビティ32内に装着された位置での前記被係止溝23に対応する位置には突起挿通溝38が凹設され、リテーナ50の装着時にリテーナ50の突起58との干渉を回避しつつ突起58をキャビティ32内へ導くことができるようにしている。
【0021】
前記リテーナ50は合成樹脂製で、図1及び図6に示すように、端子収容部31の前端面を覆う前止まり板51と、正面から見た左側を覆う側板52、上面板53、下面板54とを備え、一側面(正面から見た右側の面)のみが開放して形成されている。前止まり板51は、端子収容部31前面の開放面を覆うと共に、キャビティ32に挿入された雌端子金具20に対するストッパとしての機能を持っている。
【0022】
このリテーナ50は前記端子収容部31に仮係止位置及び本係止位置の2段階で装着可能となっている。各段階での係止構造については、図5に示すように端子収容部31の上面と下面における図示右側の位置に仮係止突条70と本係止突条71とが左右に間隔を空けて突設されている。一方、リテーナ50側には、上面板53と下面板54の内面における正面から見た右寄りの位置(図6はリテーナ50を背面側から図示しているため左寄りの位置となっている)に、上記の仮係止突条70と本係止突条71とが嵌合可能な第1係止溝72、第2係止溝73が並んで凹み形成されている。即ち、前記リテーナ50が端子収容部31の左側から端子収容部31の前面に沿ってリテーナ挿入孔37に挿入されると、まず仮係止突条70が第1係止溝72に嵌まって、仮係止位置に保持される(図7ないし図9参照)。この状態では、リテーナ50は端子収容部31前面に対して左にずれた位置にある。さらに押し込まれると、仮係止突条70が第2係止溝73に嵌まり、かつ本係止突条71が第1係止溝72に嵌まって、本係止位置に保持されるようになっている(図10ないし図12参照)。
【0023】
さらに前記前止まり板51には、係止板57が各キャビティ32と対応して上下2段に4個づつ突設され、その先端がランスの手前に至る長さを有して形成されている。係止板57の内面側には、それぞれ奥行き方向中央部分に突起58が形成されている。各突起58は前記した雌端子金具20の被係止溝23に側方から進入し係止可能となっている。
【0024】
即ち、リテーナ50が前記仮係止位置に装着された状態では、各突起58は対応するキャビティ32の左側に退避し、キャビティ壁33の突起挿通溝38に嵌まり込んで雌端子金具20の挿抜を許容した状態となっている。一方、リテーナ50が前記本係止位置に移動した状態では、各突起58は対応するキャビティ32内に進入して、雌端子金具20の被係止溝23と係止し、雌端子金具20を抜け止め状態にすることが可能となっている。
【0025】
また、前止まり板51において、上下各段の係止板57の間には上下4個づつ治具挿入孔56が開口している。一方、前止まり板51には雄端子金具を挿通する端子挿入口55が各キャビティ32と対応して上下2段に4個づつ開口している。リテーナ50が仮係止位置にあるときには、上段の各治具挿入口56は各キャビティ32の左側上方、下段の各治具挿入口56は各キャビティ32の右側下方と連通した位置に開口し、ランス34における雌端子金具20との係止部分に治具を挿入して係止解除可能としている。これに対し、端子挿入口55は各対応するキャビティ32から左にずれた位置に開口し、キャビティ32内の雌端子金具20がほぼ隠れるようになっている。リテーナ50が本係止位置にあるときには、端子挿入口55は対応するキャビティ32と整合し、雄端子金具を挿通して接続可能としている。
【0026】
次に本実施形態における作用効果を説明する。組み付け手順の一例としては、まずパッキン43をハウジング30の段差面44に嵌着させ、ゴム栓40をゴム栓収容室36Aに嵌め込む。次に、リテーナ挿入孔37にリテーナ50を正面から見た左側面側から挿入する。この時、まず係止板57、突起58をそれぞれ各リテーナ挿入孔37、突起挿通溝38に適合させつつ挿通させ、端子収容部31前端面に沿わせながら第1係止溝72をハウジング30の仮係止突条70と嵌合させて仮係止位置に組み付ける。この位置では、リテーナ50は端子収容部31の左側にずれているため、各突起58は対応するキャビティ32から左側に退避している(図9参照)。また、各端子挿入口55も対応する各キャビティ32からずれた状態となっている(図8参照)。
【0027】
上記のように組み付けられたら、ハウジング30がフード60内に前方から嵌め込まれる。ゴム栓収容部36の後端面がゴム栓押さえ62に当接するまで押し込まれると、ロック突部45が逃がし溝65を摺動しつつロック受け部66を乗り越えて、係止溝64に係止され、フード60とハウジング30とが一体に組み付けられる。併せて、ゴム栓40はゴム栓押さえ62により抜け止めされる。
【0028】
次に、雌端子金具20をフード60の窓孔63からゴム栓40の電線挿通口41を押し広げつつキャビティ32内まで挿通する。雌端子金具20はランス34を撓み空間35に撓ませながら、かつ、突起58に邪魔されることなく正規位置まで押し込まれる。図7に示すようにランス34が復帰変形してアゴ部22と係止することで、雌端子金具20は一次係止される。また、ゴム栓40の内周面が電線25の外周面に密着しシールされる。
【0029】
最後に、仮係止位置に保持されているリテーナ50を端子収容部31前端面に沿わせつつ右方向へ移動させ、ハウジング30の仮係止突条70を第2係止溝73に、本係止突条71を第1係止溝72に嵌め込ませて図10ないし図12に示す本係止位置に係止させる。すると、リテーナ50の突起58が対応するキャビティ32内に進入し、雌端子金具20の被係止溝23に入り込む。よって、雌端子金具20は突起58により直接抜け止めされるため、ランス34による係止と合わせて二重に雌端子金具20を抜け止めすることができる。また図11のように前記端子挿入口55は対応するキャビティ32前面と整合した状態とされるため、相手側の雄端子金具も挿入可能となる。
【0030】
このように雌側コネクタの組み付けが完了したら、相手の雄側コネクタと嵌合する。すると、雌端子金具20内部の弾性舌片26に雄端子金具のタブ部が接続されるとともに、パッキン43により両コネクタハウジング間がシールされ、ロックアーム67により雌雄コネクタは嵌合状態にロックされる。
【0031】
一方、雌端子金具20の抜き取り作業を考える場合、雄側コネクタと嵌合していない状態で、まずリテーナ50を本係止位置から仮係止位置へと移動させる。仮係止位置では前述したように突起58が雌端子金具20の被係止溝23から外れ、キャビティ32の左側へずれる。次に、リテーナ50の前止まり板51に開口している前記治具挿入孔56から治具を挿入する。治具挿入孔56は各キャビティ32内のランス34部分に連通しているため、治具でランス34をランス空間35へ撓ませて雌端子金具20のアゴ部22との係止を外しつつ、雌端子金具20を引き抜くことができる。
【0032】
以上のように、リテーナ50は端子収容部31前端部に沿って仮係止位置と本係止位置間を左右方向、即ち雌端子金具20と直交する方向への動きで移動させることができるため、前止まり板51からランス34までの距離が、例えば軸方向へ移動する従来のフロントタイプのリテーナと比べると短い。そのため前止まり板51に設けた治具挿入孔56から治具を挿入してもランス34の係止を解除しやすくなった。よって、リテーナ51を取外さなくても雌端子金具20を抜き取ることが可能となり、抜き取り作業が簡単に行えるようになった。
【0033】
さらに、リテーナ50が仮係止位置にあるときには、上記したように前止まり板51に開口している端子挿入口55はキャビティ32正面からずれている。そのため、雌端子金具20抜き取り作業時に、誤って治具をこの端子挿入口55に挿入してしまった場合でも、治具が雌端子金具20内部の弾性舌片26に接触して損傷させることを回避することができる。
【0034】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
【0035】
(1)上記実施形態の組み付け手順は一例であって、例えばハウジング30に対する組付けにおいて、パッキン43とリテーナ50とを先に装着した後、一括型のゴム栓40を嵌めるなど、他の手順で行ってもよい。
(2)本発明は、雄側のコネクタにも同様に適応できる。
(3)本発明はフード60を設けていないコネクタにも適応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における分解縦断面図
【図2】雌端子金具の成形時の縦断面図
【図3】その正面図
【図4】ハウジングの側面図
【図5】ハウジングの横断面図
【図6】リテーナの背面図
【図7】リテーナが仮係止位置にある状態を示すハウジングの縦断面図
【図8】その正面図
【図9】その平断面図
【図10】リテーナが本係止位置にある状態を示すハウジングの縦断面図
【図11】その正面図
【図12】その平断面図
【図13】従来例におけるリテーナが仮係止位置にある状態を示すハウジングの縦断面図
【図14】リテーナが本係止位置にある状態を示すハウジングの縦断面図
【符号の説明】
20…雌端子金具
26…弾性舌片
30…ハウジング
31…端子収容部
32…キャビティ
34…ランス
50…リテーナ
55…端子挿入口
56…治具挿入孔
58…突起
Claims (3)
- コネクタハウジングと、このコネクタハウジングに設けられ雌端子金具を収容可能なキャビティが形成された端子収容部と、前記キャビティ内に撓み可能に形成されて前記雌端子金具と解離可能に係止するランスと、前記端子収容部の前端部に冠着され、かつ前記雌端子金具の挿抜を許容する仮係止位置と前記雌端子金具を抜け止め状態に保持する本係止位置との間を、前記端子収容部の前端部に沿いつつかつ前記ランスの撓み方向と直交する方向である、ランスの幅方向へ移動可能なリテーナとを備え、
かつこのリテーナには少なくとも前記仮係止位置では前記キャビティ内へ連通しかつ前記ランスを端子金具の係止を解除する方向へ撓み操作可能とする治具挿入孔と、前記雌端子金具の接続相手となる雄端子金具を挿通するための端子挿入口とが離れた位置に独立して開口するとともに、この端子挿入口は前記リテーナが本係止位置にあるときには前記キャビティと整合して前記相手側端子金具と前記端子金具とが接続可能であるが、前記リテーナが仮係止位置にあるときには前記キャビティと不整合となることを特徴とするコネクタ。 - 前記リテーナには、仮係止位置から前記本係止位置へ移動する際に前記端子金具の側方から進入して端子金具と係止する突起が設けられていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記端子収容部の外周面にはシール用のパッキンが嵌め付けられ、このパッキンは前記リテーナによって外れ止めがなされていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のコネクタ。
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