JP3654059B2 - 赤外線センサーの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外線センサーの製造方法に関し、特に赤外線センサーの赤外線透過部となる透過カバーや赤外線検出素子の透過窓等の部品の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
赤外線センサーは、例えば人体から放射される赤外線を非接触で検知することのできるセンサーで、一般に赤外線検出素子とこれを覆う透過カバーから構成されている。近年、赤外線検出素子の小型化に伴い、センサー全体のサイズが小さくなり、赤外線透過部である透過カバー及び赤外線検出素子の透過窓も小型化されている。このため、赤外線検出素子には微弱な赤外線を検出する感度が要求され、また、一方の赤外線透過部である透過カバー及び赤外線検出素子の透過窓には効率よく赤外線を透過することが要求される。これらの条件を満たし、さらにはマイクロレンズで赤外線を効率よく赤外線検出素子の赤外線受光部に集束させる赤外線検出素子及びその製造方法が、特開平9−113352号公報に開示されている。しかしながら、これは、赤外線透過部であるマイクロレンズの製造において、エッチングやフォトリソグラフィなどを用いた複雑な製造工程を必要とするため、非常にコストのかかるものであった。
【0003】
これに対し、赤外線透過部をより低コストに抑える方法として、透過カバーを樹脂にて成形する方法が挙げられる。しかし、樹脂の場合、赤外線透過率tが高いポリエチレンであっても、例えば、波長10μmの赤外線に対して、厚さ1mmで約55%、厚さ2mmで約34%、厚さ3mmで約20%と、非常に赤外線透過率tが低い。このため、透過カバーの肉厚を極力薄くすることが、赤外線透過率tを高くする上で必要になる。しかし、透過カバーにはある程度の強度も要求されるため、透過カバーの肉厚が赤外線センサーの設計上のネックになっていた。そして、この透過カバーの肉厚を薄くする手段として、透過カバーのレンズ部をフレネルレンズで構成する方法も考えられるが、微小なフレネルレンズの場合、その形状によっては逆に集光効率が落ちてしまう場合もある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みて為されたものであり、従来品と比べて、赤外線透過率の高い赤外線透過部を備えて感度を向上させた赤外線センサーを低コストで製造できる製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る赤外線センサーの製造方法は、赤外線透過性を有する均一粒径の球形微粒子5を感光性及び赤外線透過性を有する素材6の外面6cに一層に敷き詰めて微粒子層7を形成し、該微粒子層7をレンズアレイ8として、微粒子層7の外側より素材6の外面6cを露光した後、該微粒子層7を除去することで、赤外線センサーの赤外線検出部2に至る光路に配設する赤外線透過部1の外面1cに凹凸面4を形成したことを特徴とするものである。
【0006】
また、本発明の請求項2に係る赤外線センサーの製造方法は、ある光に対して一方が透過性を有して光をレンズのように集光し、他方が吸収性を有する粒径の略等しい2種類の球形微粒子5a,5bを混合して感光性及び赤外線透過性を有する素材6の外面6cに一層に敷き詰めて微粒子層7を形成し、前記光で該微粒子層7を通じて素材6の外面6cを露光した後、微粒子層7を除去することで、赤外線センサーの赤外線検出部2に至る光路に配設する赤外線透過部1の外面1cに凹凸面4を形成したことを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明の請求項3に係る赤外線センサーの製造方法は、粒径の略等しい2種類の球形微粒子5c,5dを混合して感光性及び赤外線透過性を有する素材6の外面6cに一層に敷き詰めて微粒子層7を形成した後、2種類の球形微粒子5c,5dのうちのいずれか一方の球形微粒子5c(5d)のみを除去し、残った球形微粒子5d(5c)をマスクとして素材6の外面6cにアブレーション加工を施した後、残った球形微粒子5d(5c)を除去することで、赤外線センサーの赤外線検出部2に至る光路に配設する赤外線透過部1の外面1cに凹凸面4を形成したことを特徴とするものである。
【0009】
また、本発明の請求項4に係る赤外線センサーの製造方法は、請求項1乃至3のいずれかに記載の赤外線センサーの製造方法において製造された赤外線透過部1をマスターとして凹凸面4を転写した金型9を作製し、該金型9を用いて成形加工することで、赤外線センサーの赤外線検出部2に至る光路に配設する赤外線透過部1の外面1cに凹凸面4を形成したことを特徴とするものである。
【0012】
また、本発明の請求項5に係る赤外線センサーの製造方法は、請求項4に記載の赤外線センサーの製造方法において作製された金型9或いは型35にて赤外線透過性を有するフィルム15を成形加工し、赤外線透過性を有する素材16の外面16cに貼り付けることで、赤外線センサーの赤外線検出部2に至る光路に配設する赤外線透過部1の外面1cに凹凸面4を形成したことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図3乃至図13に基づいて説明する。
【0014】
本発明は赤外線センサーの製造方法であり、この赤外線センサーの製造方法で製造される赤外線センサーの一例を図1に示す。この赤外線センサーは図1(a)に示すように赤外線透過部1である透過カバー19と赤外線検出部2である赤外線検出素子20とから主に構成される。尚、透過カバー19はポリエチレン等の赤外線透過率tの高い樹脂で形成する。既述の通り、赤外線センサーには、その小型化に伴って、微弱な赤外線を検出する感度が要求され、赤外線透過部1について言えば、赤外線透過率tの向上が求められている。そこで、本発明の赤外線センサーの透過カバー19の表面19aには図1(b)に示すような凹凸面4を施し、赤外線透過率tの向上を図っている。これは、透過カバー19に赤外線が入射する際の反射ロス、即ち、透過カバー19内に入射せずに透過カバー19の表面19aで反射される赤外線の割合を低減しようというものである。この反射ロスは透過カバー19に使用する素材16の、使用する赤外線波長λに対する屈折率nによって決まり、使用する赤外線波長λに対する屈折率nが大きいほど反射ロスも大きくなる。したがって、空気(屈折率na=1)との屈折率差が小さい界面にすれば、反射ロスが低減し、赤外線透過率tは向上する。図1(b)に示す凹凸面4は、透過カバー19の表面19aに、ある一定の寸法比からなる略正四角錐21の凸部3を、使用する赤外線波長λに対してある一定の比のピッチPを以って連続的に構成したものである。この凹凸面4を規定する具体的な指針としては、まず略正四角錐21の高さHを使用する赤外線波長λの0.17〜0.23倍(素材16の使用する赤外線波長λに対する屈折率nを1.5とした場合)の範囲内の値に設定し、次にピッチP(略正四角錐21の底辺の長さBと同値である)が使用する赤外線波長λに対して0.2〜0.4λの範囲内になるようにピッチPを決定する。このようにして規定される略正四角錐21の凸部3を連続的に構成して形成される凹凸面4は、屈折率nが連続的に変化する界面となり、この界面では空気との屈折率差が漸次変化するため、反射ロスが低減し、赤外線透過率tを向上させることができる。尚、この効果は、実際に使用する赤外線波長λが10μmに対して、高さHが2μmで、ピッチPが3.2μmの略正四角錐を連続的に構成して形成される凹凸面をポリエチレン板の表面に施して試験をしたところ、この凹凸面を表面に施さない普通のポリエチレン板の赤外線透過率tが16%だったのに対して、凹凸面を表面に施したポリエチレン板の方は赤外線透過率tが19.5%となり、赤外線透過率tが3.5%向上したことによっても確認された。また、凹凸面4が曲面で形成されても同様の効果を得ることが可能である。例えば、曲面の稜線が正弦波形をしている曲面で凹凸面4を構成する場合では、正弦波の振幅が上記略正四角錐21の高さHに相当し、正弦波の周期が略正四角錐21の底辺の長さB(=ピッチP)に相当するので、ピッチPが規定され、上記例と同じ効果を有する凹凸面4を形成することができる。また、上記例は凹凸面4を透過カバー19の表面19aに施した例であるが、透過カバー19のみに限らず、赤外線検出部2に至る光路に配設される赤外線透過部品についても表面を上記凹凸面4にすることで上記例と同じ効果を期待できる。
【0015】
このように赤外線透過部1の表面1aに高さHが略λ/(4n1/2)の略正四角錐21の凸部3を0.2〜0.4λのピッチPで設けて、赤外線透過部1の表面1aを凹凸面4にすることで、凹凸面4が、屈折率nが連続的に変化する界面となり、この界面では空気との屈折率差が漸次変化するため、反射ロスが低減し、赤外線透過率tを向上させることができ、その結果、赤外線検出部2に届く赤外線量が増え、赤外線センサーの感度を向上させることができる。また、赤外線検出部2に届く赤外線量が増えるので、赤外線検出部2に必要な増幅器のゲインを小さくすることができ、S/N比を向上させることができる。また、上記凹凸面4からなる赤外線透過部2は、反射防止膜と同じ効果があるので、界面での多重反射によるゴースト光を抑えることができ、高感度の微動検知センサーとして用いることができる。また、赤外線透過部1である透過カバー19の表面19aを凹凸面4にすることによって反射ロスを低減させるため、赤外線透過部1への真空成膜プロセス等が不要で、低コストで赤外線センサーを製造することが可能となる。尚、上記赤外線センサーの使用する赤外線波長λを5〜15μmの範囲の赤外線とすることで、人体から放射される赤外線波長は上記波長帯域に入るので、高感度の人体検知用センサーとして用いることができる。
【0016】
また、赤外線センサーの他の例を図2に示す。図2は赤外線センサーの赤外線透過部1の部分断面図を示すものである。この例は、表面1aに高さHが略λ/(4n1/2)、ピッチPが0.2〜0.4λの略正四角錐21の凸部3を設けて、表面1aに凸部3で構成される凹凸面4(図示略)を形成するとともに、裏面1bにも表面1aと同じように凸部3で構成される凹凸面4(図示略)を形成した赤外線透過部1に対して赤外線が垂直に入射する場合を示すものである。ここで赤外線が赤外線透過部1を透過する際の反射ロスとしては、入射光22が赤外線透過部1の表面1aに入射する際、表面反射する光(表面反射光25とする)と、赤外線透過部1を透過する光、即ち、透過光23が赤外線透過部1の裏面1bを透過する際、裏面反射する光(裏面反射光26とする)とがある。そして、この例の場合、入射界面1d及び出射界面1eでの反射率Rは共に、R=(n−1/n+1)2で表せ、使用する赤外線波長に対する屈折率nが大きいほど反射ロスは大きいことになる。このように赤外線透過部1の表裏両面1a,1bで入射光22及び透過光23に上記反射率Rを乗じた量の反射ロスが生じることになる。そこで、本例のように赤外線透過部1の表面1aに高さHが略λ/(4n1/2)、ピッチPが0.2〜0.4λの略正四角錐21の凸部3を設けて、表面1aに凸部3で構成される凹凸面4を形成するとともに、赤外線透過部1の裏面1bにも表面1aと同じように凸部3で構成される凹凸面4を形成することで、赤外線(入射光22)が赤外線透過部1の表面1aに入射する時の反射ロス及び赤外線(透過光23)が赤外線透過部1の裏面1bから出射する時の反射ロスの両方を低減させることができるので、赤外線透過率tをさらに向上させることができ、その結果、赤外線検出部2に届く赤外線量がさらに増え、赤外線センサーの感度をより向上させることができる。尚、赤外線透過部1にポリエチレン樹脂を使用した場合、ポリエチレンの屈折率nは、n=1.5であるので、垂直入射に対する反射率Rは、R=4%となり、入射する赤外線(入射光22)を100とすれば96の赤外線が赤外線透過部1内を進行し、この96の赤外線が赤外線透過部1内で赤外線透過部1の厚みに比例して吸収され、96の赤外線のうち赤外線透過部1にて吸収された量を差し引いた量が赤外線透過部1の裏面1bに到達する赤外線(透過光23)となり、このうちの96%が裏面1bを透過して出射光24として外部に出ることになる。
【0017】
ところで、実際の赤外線透過率t´は、使用する素材の赤外線透過率tに使用環境における因子が影響したものとなる。特に透過カバー19(図1を参照)の表面19aの汚れによる実際の赤外線透過率t´の低下は赤外線センサーの感度に著しく影響を及ぼす。したがって、透過カバー19の表面19aに汚れがつきにくい処理、或いは汚れを除去しやすい処理を施しておくと、透過カバー19の表面19aの汚れによる実際の赤外線透過率t´の低下を極力抑えることができる。特に透過カバー19の表面19aに付きやすい汚れとしては、透過カバー19の表面19aに水分が付着後、乾燥する際に残渣として残る汚れである。このため、赤外線透過部1の表面1aに撥水性処理を施しておけば、赤外線透過部1の表面1aに水分が付着してもそのまま流れ落ちてしまい、汚れが付きにくくなるので、赤外線透過率t´の低下を防止することができる。
【0018】
上記のような赤外線センサーを製造する本発明の実施の形態の例(赤外線センサーの製造方法)を図3に示す。この例は、表面1aに凹凸面4が形成された赤外線透過部1の製造方法を示すものである。まず、赤外線透過部1となる、感光性及び赤外線透過性を有した素材6を用意する(図3(a))。次に赤外線透過性を有する均一粒径の球形微粒子5を素材6の表面6aに一層に敷き詰めて微粒子層7を形成する(図3(b))。続いて微粒子層7をレンズアレイ8として、微粒子層7の外側より素材6の表面6aを露光する(図3(c))。この時、微粒子層7を形成する個々の球形微粒子5は光をレンズのように集光するため、露光時における素材6の表面6aの光強度分布は、均一粒径の球形微粒子5の粒径と同じピッチPで繰り返されたものとなり、その結果、この光強度分布に対応した凹凸面4が素材6の表面6aに形成される。尚、凹凸面4のピッチPは使用する赤外線波長λに応じて都度変わるため、これに合わせて球形微粒子5の粒径を選定して、凹凸面4のピッチPを適宜調節する。このように本例に示す赤外線透過部1の製造方法によれば、使用する球形微粒子5の粒径を任意に選定することにより、赤外線透過部1の表面1aに凹凸面4を任意のピッチPで設けることが容易にでき、また、凹凸面4の形成を一括して行うことができる。
【0019】
次に本発明の実施の形態の他の例を図4に示す。この例は、表面1aに凹凸面4が形成された赤外線透過部1の製造方法を示すものである。まず、赤外線透過部1となる、感光性及び赤外線透過性を有した素材6を用意する(図4(a))。次に赤外線透過性を有する均一粒径の球形微粒子5を素材6の表面6aに一層に敷き詰めて微粒子層7を形成するとともに、微粒子層7の上に、裏面27bに接着剤を塗布した赤外線透過性を有する透明基材27を積層する(図4(b))。続いて透明基材27の裏面27bに接着した微粒子層7をレンズアレイ8として、透明基材27の外側より素材6の表面6aを露光する(図4(c))。これによって、図3の例と同じく露光時における素材6の表面6aの光強度分布は、均一粒径の球形微粒子5の粒径と同じピッチPで繰り返されたものとなり、その結果、この光強度分布に対応した凹凸面4が素材6の表面6aに形成される。このように本例に示す赤外線透過部1の製造方法によっても、図3の例と同じ効果を期待できる。
【0020】
次に本発明の実施の形態の他の例を図5に示す。この例は、表面1aに凹凸面4が形成された赤外線透過部1の製造方法を示すものである。まず、赤外線透過部1となる、感光性及び赤外線透過性を有した素材6を用意する(図5(a))。次に粒径が互いに略等しく、ある光に対して透過性を有する球形微粒子5aと、前記光に対して吸収性を有する球形微粒子5bとを混合して素材6の表面6aに一層に敷き詰めて微粒子層7を形成する(図5(b))。続いて前記光で微粒子層7を通じて素材6の表面6aを露光する(図5(c))。この時、微粒子層7を形成する2種類の球形微粒子5a,5bのうち、露光に用いた光に対して透過性を有する球形微粒子5aは、光をレンズのように集光するため、素材6の表面6aに凹部28を形成する一方、露光に用いた光に対して吸収性を有する球形微粒子5bは、光を吸収し、マスクの役割をするため、素材6の表面6aは露光されない。この結果、素材6の表面6aには露光に用いた光に対して透過性を有する球形微粒子5aを配した箇所だけ凹部28が形成されることになり、2種類の球形微粒子5a,5bが略均一に混合しているとすれば、素材6の表面6aに凹部28が略等ピッチで形成される。この後、微粒子層7を除去すれば、素材6の表面6aに略規則的な凹凸面4を得ることができる(図5(d))。このように本例に示す赤外線透過部1の製造方法によれば、赤外線透過部1の表面1aに微細なマスク加工を容易に行うことができ、また、凹凸面4の形成を一括して行うことができる。
【0021】
次に本発明の実施の形態の他の例を図6に示す。この例は、表面1aに凹凸面4が形成された赤外線透過部1の製造方法を示すものである。まず、赤外線透過部1となる、感光性及び赤外線透過性を有した素材6を用意する(図6(a))。次に粒径の略等しい2種類の球形微粒子5c,5dを混合して素材6の表面6aに一層に敷き詰めて微粒子層7を形成する(図6(b))。続いて2種類の球形微粒子5c,5dのうち、球形微粒子5dのみを除去する(図6(c))。この後、残った球形微粒子5cをマスクとして素材6の表面6aにアブレーション加工を施す(図6(d))。これによって素材6の表面6aの球形微粒子5cを配した箇所を除く場所には凹部28が形成され、2種類の球形微粒子5c,5dが略均一に混合しているとすれば、素材6の表面6aに凹部28が略等ピッチで形成される。この後、球形微粒子5cを除去すれば、素材6の表面6aに略規則的な凹凸面4を得ることができる(図6(e))。このように本例に示す赤外線透過部1の製造方法によれば、赤外線透過部1の表面1aに微細なマスク加工を容易に行うことができ、また、凹凸面4の形成も一括して行うことができる。
【0024】
尚、上記図3乃至図6の例で述べた製造方法によって赤外線透過部1の裏面1bにも凹凸面4を形成することができるのは明らかである。
【0025】
ところで、上述の図3乃至図6の例で示した赤外線透過部1の製造方法は全て金型を用いた成形加工によらない方法であって、本発明の赤外線透過部1の製造に金型を用いた成形加工による方法を適用しようとした場合、本発明の赤外線透過部1の表面1aには微細な形状の加工を必要とするため、通常の金型を用いた成形加工による方法では実現が難しい。そこで、図7に示す赤外線透過部1の製造方法は、図3乃至図6の例で示した赤外線透過部1の製造方法のいずれかによって得られた赤外線透過部1をマスター31として(図7(a))、これに電鋳を行って電鋳転写金型32を作製し(図7(b))、この電鋳転写金型32を金型9として赤外線透過性を有する素材16を成形加工することで(図7(c))、表面1aに凹凸面4が形成された赤外線透過部1を製造するものである(図7(d))。このように電鋳であれば、マスター31の表面31aの凹凸面4も十分転写できるため、精密な型加工が実現でき、本発明の赤外線透過部1の表面1aの凹凸面4の加工も可能となる。
【0028】
次に本発明の実施の形態の他の例を図8に示す。この例は、表面1aに凹凸面4が形成された赤外線透過部1の製造方法を示すものである。まず、赤外線透過性を有するフィルム15を用意し、これを図7の例で示した製造方法によって作製される金型9にて成形加工することで、フィルム15の表面15aに凹凸面4を形成する(図8(a))。そして、このフィルム15の表面15aが表となるように赤外線透過性を有する素材16の表面16aに貼り付ける(図8(b))。これにより、表面1aに凹凸面4が形成された赤外線透過部1を製造することができる。このように本例に示す赤外線透過部1の製造方法によれば、様々な形状の赤外線透過部1にも上記フィルム15を貼り付けることができるので、赤外線透過部1の形状に合わせて自在に凹凸面4を形成することができ、赤外線透過率tを向上させることができる。
【0029】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明にあっては、赤外線透過性を有する均一粒径の球形微粒子を感光性及び赤外線透過性を有する素材の外面に一層に敷き詰めて微粒子層を形成し、該微粒子層をレンズアレイとして、微粒子層の外側より素材の外面を露光した後、該微粒子層を除去することにより、赤外線センサーの赤外線検出部に至る光路に配設する赤外線透過部の外面に凹凸面を形成することで、使用する球形微粒子の粒径を任意に選定することにより、赤外線センサーの赤外線透過部の外面に凹凸面を任意のピッチで設けることが容易にでき、また、凹凸面の形成を一括して行うことができる。
【0030】
また、本発明の請求項2記載の発明にあっては、ある光に対して一方が透過性を有して光をレンズのように集光し、他方が吸収性を有する粒径の略等しい2種類の球形微粒子を混合して感光性及び赤外線透過性を有する素材の外面に一層に敷き詰めて微粒子層を形成し、前記光で該微粒子層を通じて素材の外面を露光した後、微粒子層を除去することにより、赤外線センサーの赤外線検出部に至る光路に配設する赤外線透過部の外面に凹凸面を形成することで、赤外線センサーの赤外線透過部の外面に微細なマスク加工を容易に行うことができ、また、凹凸面の形成を一括して行うことができる。
【0031】
また、本発明の請求項3記載の発明にあっては、粒径の略等しい2種類の球形微粒子を混合して感光性及び赤外線透過性を有する素材の外面に一層に敷き詰めて微粒子層を形成した後、2種類の球形微粒子のうちのいずれか一方の球形微粒子のみを除去し、残った球形微粒子をマスクとして素材の外面にアブレーション加工を施した後、残った球形微粒子を除去することにより、赤外線センサーの赤外線検出部に至る光路に配設する赤外線透過部の外面に凹凸面を形成することで、赤外線センサーの赤外線透過部の外面に微細なマスク加工を容易に行うことができ、また、凹凸面の形成も一括して行うことができる。
【0033】
また、本発明の請求項4記載の発明にあっては、請求項1乃至3のいずれかに記載の赤外線センサーの製造方法において製造された赤外線透過部をマスターとして凹凸面を転写した金型を作製し、該金型を用いて成形加工することにより、赤外線センサーの赤外線検出部に至る光路に配設する赤外線透過部の外面に凹凸面を形成することで、直接金型を製作することが困難な場合でも、既に他の製造方法で製造された赤外線センサーの赤外線透過部をマスターとすることにより、金型を容易に加工でき、赤外線透過部の微細な凹凸面の型成形が可能となる。
【0036】
また、本発明の請求項5記載の発明にあっては、請求項4に記載の赤外線センサーの製造方法において作製された金型或いは型にて赤外線透過性を有するフィルムを成形加工し、赤外線透過性を有する素材の外面に貼り付けることにより、赤外線センサーの赤外線検出部に至る光路に配設する赤外線透過部の外面に凹凸面を形成することで、様々な形状の赤外線透過部にも上記フィルムを貼り付けることができるので、赤外線センサーの赤外線透過部の形状に合わせて自在に凹凸面を形成することができ、赤外線透過率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態(赤外線センサーの製造方法)により製造される赤外線センサーの一例を示し、(a)は赤外線センサーの主要部の斜視図、(b)は赤外線センサーの赤外線透過部の表面に施した凹凸面の斜視図、(c)は赤外線センサーの赤外線透過部の表面に設けた凸部の断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態(赤外線センサーの製造方法)により製造される赤外線センサーの他例を示し、赤外線センサーの赤外線透過部の部分断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態の例を示し、(a)〜(c)は赤外線センサーの赤外線透過部の製造工程図である。
【図4】 本発明の実施の形態の他の例を示し、(a)〜(c)は赤外線センサーの赤外線透過部の製造工程図である。
【図5】 本発明の実施の形態の他の例を示し、(a)〜(d)は赤外線センサーの赤外線透過部の製造工程図である。
【図6】 本発明の実施の形態の他の例を示し、(a)〜(e)は赤外線センサーの赤外線透過部の製造工程図である。
【図7】 本発明の実施の形態の他の例を示し、(a)〜(d)は赤外線センサーの赤外線透過部の製造工程図である。
【図8】 本発明の実施の形態の他の例を示し、(a)〜(b)は赤外線センサーの赤外線透過部の製造工程図である。
【符号の説明】
1 赤外線透過部
1a 表面
1b 裏面
1c 外面
2 赤外線検出部
3 凸部
4 凹凸面
5 球形微粒子
5a 球形微粒子
5b 球形微粒子
5c 球形微粒子
5d 球形微粒子
6 素材
6c 外面
7 微粒子層
8 レンズアレイ
9 金型
10 バインダを添加した溶液
11 SiO2の球形微粒子
12 元型
13 堆積物
14 素材
15 フィルム
16 素材
16c 外面
18 球形微粒子
21 略正四角錐
35 型
37 (111)面
λ 赤外線波長
n 使用する赤外線波長に対する屈折率
H 高さ
P ピッチ
Claims (5)
- 赤外線透過性を有する均一粒径の球形微粒子を感光性及び赤外線透過性を有する素材の外面に一層に敷き詰めて微粒子層を形成し、該微粒子層をレンズアレイとして、微粒子層の外側より素材の外面を露光した後、該微粒子層を除去することで、赤外線センサーの赤外線検出部に至る光路に配設する赤外線透過部の外面に凹凸面を形成したことを特徴とする赤外線センサーの製造方法。
- ある光に対して一方が透過性を有して光をレンズのように集光し、他方が吸収性を有する粒径の略等しい2種類の球形微粒子を混合して感光性及び赤外線透過性を有する素材の外面に一層に敷き詰めて微粒子層を形成し、前記光で該微粒子層を通じて素材の外面を露光した後、微粒子層を除去することで、赤外線センサーの赤外線検出部に至る光路に配設する赤外線透過部の外面に凹凸面を形成したことを特徴とする赤外線センサーの製造方法。
- 粒径の略等しい2種類の球形微粒子を混合して感光性及び赤外線透過性を有する素材の外面に一層に敷き詰めて微粒子層を形成した後、2種類の球形微粒子のうちのいずれか一方の球形微粒子のみを除去し、残った球形微粒子をマスクとして素材の外面にアブレーション加工を施した後、残った球形微粒子を除去することで、赤外線センサーの赤外線検出部に至る光路に配設する赤外線透過部の外面に凹凸面を形成したことを特徴とする赤外線センサーの製造方法。
- 請求項1乃至3のいずれかに記載の赤外線センサーの製造方法において製造された赤外線透過部をマスターとして凹凸面を転写した金型を作製し、該金型を用いて成形加工することで、赤外線センサーの赤外線検出部に至る光路に配設する赤外線透過部の外面に凹凸面を形成したことを特徴とする赤外線センサーの製造方法。
- 請求項4に記載の赤外線センサーの製造方法において作製された金型或いは型にて赤外線透過性を有するフィルムを成形加工し、赤外線透過性を有する素材の外面に貼り付けることで、赤外線センサーの赤外線検出部に至る光路に配設する赤外線透過部の外面に凹凸面を形成したことを特徴とする赤外線センサーの製造方法。
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