JP3645508B2 - モータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回転軸とともに回転する被検出体を検出するための検出センサを配設した回路基板をハウジング内に配設されるブラシホルダに対して組み付けるようにしたモータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図4は、従来のモータ51を示す。モータ51のヨークハウジング52の内側面には一対のマグネット53が固着され、該マグネット53の内側にはアーマチャ(電機子)54が回転可能に収容されている。アーマチャ54は回転軸55を有し、その回転軸55の基端部はヨークハウジング52の底部中央に設けた軸受56により回転可能に支持されている。ヨークハウジング52の開口部52aには、ブラシホルダ57が嵌合されている。ブラシホルダ57は樹脂製であって、ヨークハウジング52の開口部52aをほぼ塞ぐ形状のホルダ本体57aを有している。
【0003】
図5及び図6に示すように、ホルダ本体57aの中央には略円筒状の軸受保持部57bが形成され、該保持部57bに保持された軸受58により前記回転軸55の先端側の所定部位が回転可能に支持されている。尚、この軸受58より突出する回転軸55には、該回転軸55と一体回転するように回転体59が駆動連結されている。この回転体59には、周方向に多極着磁されたリング状のセンサマグネット60が固着されている。
【0004】
前記ホルダ本体57aには、ヨークハウジング52とは反対側に回路基板61を収容する収容凹部57cが形成されている。収容凹部57c内の軸受保持部57bから離間した所定位置には、回路基板61の位置決めを行うための円柱状の位置決め用突起62が立設されている。又、収容凹部57c内の軸受保持部57bを挟んだ反対側には、前記位置決め用突起62と協働して回路基板61の位置決め及び基板61の回転方向の移動を規制し、更に基板61を固定するための円柱状の固定突起63が立設されている。
【0005】
これに対し、回路基板61の略中央には、前記回転軸55を挿通する円形の挿通孔61aが形成されている。挿通孔61aは、前記軸受保持部57bと干渉しないよう十分に大きい径で形成されている。この挿通孔61aの近傍には、前記センサマグネット60の一側面に対向するように一対のホール素子磁気センサ64が配設されている。ホール素子磁気センサ64は、回転軸55とともに回転するセンサマグネット60の磁界の変化に基づいて該回転軸55の回転情報(回転数や回転速度等)を検出するために備えられている。又、回路基板61の角部には、前記位置決め用突起62と対応する位置に矩形状の位置決め用切欠き61bが形成されている。又、回路基板61の挿通孔61aの近傍には、前記固定突起63が嵌挿される嵌挿孔61cが形成されている。
【0006】
このような回路基板61は、切欠き61bの角部に位置決め用突起62を当接させるとともに嵌挿孔61cに固定突起63が嵌挿され、該基板61の位置決め及び回転方向の移動が規制される。そして、固定突起63はその先端部63aが加熱されて潰され、回路基板61がブラシホルダ57に対して脱落しないように固定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、センサマグネット60は、その中心軸線が回転軸55の中心軸線L0と一致するように組み付けられている。又、回転軸55は、その中心軸線L0がブラシホルダ57の軸受保持部57bの中心軸線と一致するように軸受58にて支持されている。
【0008】
これに対し、ホール素子磁気センサ64は、回路基板61に設けた回転軸55を挿通する挿通孔61aの中心を基準として配置される。従って、ホール素子磁気センサ64がセンサマグネット60に対して所望の位置に配置されるように、回路基板61をブラシホルダ57に対して挿通孔61aの中心と回転軸55の中心軸線L0(軸受保持部57bの中心軸線)とが一致するように組み付けることが要求されている。つまり、挿通孔61aの中心と回転軸55の中心軸線L0(軸受保持部57bの中心軸線)とがずれた状態で回路基板61がホルダ57に組み付けられると、ホール素子磁気センサ64がセンサマグネット60に対して所望の位置からずれ、該センサ64の検出感度が悪化してしまう。
【0009】
しかしながら、上記構成では、回路基板61と該基板61を固定するブラシホルダ57との間には、位置決め用突起62の位置及び径や、切欠き61bの位置及び大きさ、固定突起63の位置及び径、嵌挿孔61cの位置及び径といった数多くの部位の寸法誤差が積算する。そのため、回路基板61の位置精度が悪く、回路基板61の位置ずれが発生し易いという問題があった。
【0010】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、回転軸とともに回転する被検出体を検出するための検出センサを配設した回路基板をハウジング内に配設されるブラシホルダに対して組み付けるようにしたモータであって、その回路基板の位置精度を高くし、センサの検出感度を向上することができるモータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1に記載の発明は、モータハウジング内に配設され、回転軸を支持するための軸受部を有するブラシホルダと、前記回転軸を挿通する挿通孔を有し、その挿通孔の近傍位置において前記回転軸とともに回転する被検出体を検出し該回転軸の回転情報を検出するための検出センサを配設し、前記ブラシホルダに対して組み付けられる回路基板とを有するモータであって、前記ブラシホルダの軸受部の周囲にボス部を凸設するとともに、そのボス部と前記回路基板の挿通孔とを、回路基板がボス部の中心軸線を中心として回転移動可能な摩擦力がボス部の外周面と挿通孔との間に生じるように嵌合した。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のモータにおいて、前記ボス部は、周方向に分割してなる複数のボス片からなる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のモータにおいて、前記各ボス片は、外周面が前記回路基板の挿通孔と係合する第1のボス片と、外周面が前記回路基板の挿通孔と係合しない第2のボス片とからなる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のモータにおいて、前記第1のボス片は、周方向に等間隔に少なくとも3箇所に設けられている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記ブラシホルダのボス部は、前記軸受部の周囲で略円筒状に凸設するものであり、前記回路基板の挿通孔は、前記略円筒状のボス部と嵌合すべく円形状をなすものである。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記回路基板及び前記ブラシホルダには、該回路基板を該ブラシホルダに対して固定する固定部を備えている。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記ボス部は、前記軸受部の一部分である。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載のモータにおいて、整流子を有するアーマチャを備えるものであり、前記ブラシホルダは、前記整流子に摺接するブラシを保持するためのものである。
【0016】
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項に記載のモータにおいて、前記被検出体は、周方向に多極着磁されたリング状のセンサマグネットであり、前記検出センサは、前記回転軸とともに回転する前記センサマグネットの磁界の変化を検出する磁気検出センサである。
【0017】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、モータハウジング内に配設されるブラシホルダには、回転軸を支持する軸受部の周囲にボス部が凸設される。これに対し、回路基板は回転軸を挿通する挿通孔を有し、その挿通孔の近傍位置において回転軸とともに回転する被検出体を検出する検出センサを配設するものであって、その挿通孔と前記ボス部とが、回路基板がボス部の中心軸線を中心として回転移動可能な摩擦力がボス部の外周面と挿通孔との間に生じるように嵌合し、ブラシホルダに対して回路基板の位置決めがなされる。ここで、被検出体は、回転軸(軸受部)の中心軸線を中心として回転する。これに対し、検出センサは、回路基板に設けた挿通孔の中心を基準として配置される。そのため、検出センサが被検出体に対して所望の位置に配置されるように、回路基板をブラシホルダに対して挿通孔の中心と回転軸(軸受部)の中心軸線とが一致するように組み付けることが要求されている。従って、回路基板と該基板が組み付けられるブラシホルダとの間にはボス部及び挿通孔の少ない部位の寸法誤差が積算するだけであるので、回路基板の位置精度が高くなる。そのため、検出センサを被検出体に対して所望の位置に配置でき、検出センサの検出感度が向上する。
【0018】
請求項2に記載の発明によれば、ボス部は周方向に分割してなる複数のボス片からなるので、個々のボス片が回転軸の径方向に撓み易くなる。従って、ボス部に回路基板を装着し易くなるとともに、該基板の保持力が向上する。
【0019】
請求項3に記載の発明によれば、回路基板は、ボス部を構成する第1,第2のボス片の内で、外周面が回路基板の挿通孔と係合する第1のボス片により位置決めされ保持される。
【0020】
請求項4に記載の発明によれば、第1のボス片は周方向に等間隔に少なくとも3箇所に設けられるので、該第1のボス片により回路基板は安定して保持される。
【0021】
請求項5に記載の発明によれば、回路基板に設けた円形状の挿通孔とブラシホルダに設けた円筒状のボス部とが嵌合し、該ブラシホルダに対して回路基板の位置決めがなされる。
【0022】
請求項6に記載の発明によれば、固定部により、回路基板はブラシホルダに対して確実に固定される。
請求項7に記載の発明によれば、ボス部は軸受部の一部分であるので、ボス部を独立して形成する必要がなく、ブラシホルダの小型化に貢献できる。
【0023】
請求項8に記載の発明によれば、ブラシを保持するブラシホルダに対して回路基板が高い位置精度で組み付けられる。
請求項9に記載の発明によれば、被検出体は、周方向に多極着磁されたリング状のセンサマグネットであり、前記検出センサは、前記回転軸とともに回転する前記センサマグネットの磁界の変化を検出する磁気検出センサである。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。
図1は、本実施形態のモータ1を示す。モータ1は、車両に搭載されるパワーウインド装置の駆動源として用いられるモータである。モータ1は、モータ本体2と減速部3とから構成されている。
【0025】
モータ本体2は、ヨークハウジング4、一対のマグネット5、アーマチャ(電機子)6、支持部材としてのブラシホルダ7及び一対のブラシ8を備えている。ヨークハウジング4は有底扁平円筒状をなしており、その内側面に一対のマグネット5が固着されている。マグネット5の内側には、アーマチャ6が回転可能に収容されている。アーマチャ6は回転軸9を有し、その回転軸9の基端部はヨークハウジング4の底部中央に設けた軸受10により回転可能に支持されている。
【0026】
ヨークハウジング4の開口部4aには、ブラシホルダ7が嵌合されている。ブラシホルダ7は樹脂製であって、ヨークハウジング4の開口部4aをほぼ塞ぐ形状をなすホルダ本体7aと、該ホルダ本体7aからヨークハウジング4の径方向外側に突出するコネクタ部7bとを備えている。
【0027】
図2及び図3に示すように、ホルダ本体7aの中央には軸受部としての略円筒状の軸受保持部7cが形成され、該保持部7cに保持された軸受11により前記回転軸9の先端側の所定部位が回転可能に支持されている。回転軸9は、その中心軸線L0が軸受保持部7cの中心軸線と一致するように軸受11にて支持されている。
【0028】
ここで、前記軸受11より突出する回転軸9には、該回転軸9と一体回転する後述するクラッチ24の駆動側回転体24aが駆動連結されている。この回転体24aには、周方向に多極着磁されたリング状の被検出体としてのセンサマグネット12が固着されている。センサマグネット12は、その中心軸線が回転軸9の中心軸線L0と一致するように組み付けられている。
【0029】
前記ホルダ本体7aには、ヨークハウジング4とは反対側に回路基板13を収容する断面扁平円形状の収容凹部7dが形成されている。収容凹部7dの中央において略円筒状に凸設する前記軸受保持部7cは、回路基板13を固定するためのボス部14を兼用している。
【0030】
ボス部14は、周方向に分割されてなる6つのボス片14a,14bからなる。そのため、個々のボス片14a,14bは回転軸9の径方向に撓み易くなっている。ボス片14a(第1のボス片)及びボス片14b(第2のボス片)はそれぞれ3つずつであって、各外周面14c,14d以外ほぼ同様な形状をなし、交互に等間隔に配置されている。(尚、本実施形態では、図3においてボス片14a,14bを識別し易いように端面が格子状に描いてある。)一方のボス片14aは、軸受保持部7cの中心軸線(回転軸9の中心軸線L0)をその中心とし回路基板13に設けられる円形の挿通孔13aと同径若しくは若干径が大きい円周に沿った外周面14cを有し、該外周面14cは該挿通孔13aと係合する。他方のボス片14bは、その挿通孔13aに当接せず係合(当接)しない外周面14dを有している。又、ボス部14近傍の所定位置には、回路基板13を固定するための固定部を構成する円柱状の固定突起15が立設されている。
【0031】
これに対し、回路基板13の略中央には、前記回転軸9を挿通するとともに前記ボス部14と嵌合する円形の挿通孔13aが形成されている。挿通孔13aの近傍には、センサマグネット12の一側面に対向するように検出センサとしての一対のホール素子磁気センサ16が所定の空隙を介して配設されている。ホール素子磁気センサ16は、回転軸9とともに回転するセンサマグネット12の磁界の変化に基づいて該回転軸9の回転情報(回転数や回転速度等)を検出するために備えられている。ホール素子磁気センサ16は、回転軸9を挿通する挿通孔13aの中心を基準として配置される。又、挿通孔13aの近傍には、固定部を構成すべく前記固定突起15が嵌挿される嵌挿孔13bが形成されている。
【0032】
このような回路基板13は、その挿通孔13aをボス部14に嵌合させる(一方のボス片14aの外周面14cに係合させる)とともに、嵌挿孔13bに固定突起15が嵌挿され、該基板13の位置決め及び回転方向の移動が規制される。そして、固定突起15はその先端部15aが加熱されて潰され、回路基板13がブラシホルダ7に対して脱落しないように固定される。
【0033】
この場合、回路基板13と該基板13を固定するブラシホルダ7との間には、ボス部14(ボス片14aの外周面14c)の位置及び径や、固定突起15及び嵌挿孔13bの位置及び径等、少ない部位の寸法誤差が積算するだけである。そのため、本実施形態では、回路基板13の位置精度は高く、挿通孔13aの中心と回転軸9の中心軸線L0(軸受保持部7cの中心軸線)とが一致するように回路基板13がブラシホルダ7に対して組み付けられる。従って、ホール素子磁気センサ16がセンサマグネット12に対して所望の位置に配置され、検出感度が向上する。
【0034】
又、回路基板13は嵌挿孔13bと固定突起15とのクリアランス分、移動可能であるが、本実施形態では、挿通孔13aがボス部14(ボス片14aの外周面14c)に嵌合することで相互間に摩擦力が生じるので、回路基板13が回転方向にがたつくことが抑制されている。更に、回路基板13が回転方向に仮に移動したとしてもボス部14の中心軸線を中心、即ち回転軸9の中心軸線L0を中心として移動するので、ホール素子磁気センサ16はセンサマグネット12の回転軌跡に沿って移動することになる。従って、この場合においても、センサ16の検出感度が悪化することはない。
【0035】
ホルダ本体7aの反収容凹部7d側には、一対のブラシ8が保持されるブラシ保持部7fが形成されている。ブラシ8は、前記回転軸9と一体回転する整流子6aに摺接するようになっている。ブラシ8は、コネクタ部7b及びホルダ本体7aにインサートされるターミナル17と電気的に接続され、該ターミナル17から供給される駆動電源を整流子6aに供給するようになっている。
【0036】
ホルダ本体7aの外周部には、ヨークハウジング4及びギヤハウジング21の開口部4a,21a間に狭持される狭持部7eが全周に亘って設けられている。この狭持部7eは、弾性部材よりなるシール部材18にて被覆されている。又、このシール部材18は、コネクタ部7bまで延びている。そして、このシール部材18によりヨークハウジング4及びギヤハウジング21の両開口部4a,21aが密閉され、モータ1内への浸水を防止している。
【0037】
前記減速部3は、ギヤハウジング21、ウォーム軸22、ウォームホイール23及びクラッチ24を備えている。
ギヤハウジング21は樹脂製であって、内部にはウォーム軸22、ウォームホイール23及びクラッチ24を収容すべく所定形状に形成されている。又、ギヤハウジング21は、前記ヨークハウジング4の開口部4aと対向する開口部21aを有している。そして、このギヤハウジング21と前記ヨークハウジング4とは、両ハウジング4,21間でブラシホルダ7を狭持した状態でネジ25にて固定される。
【0038】
ウォーム軸22は、ギヤハウジング21内の所定位置に設けた軸受26,27により回転可能に支持され、前記モータ本体2から延びる回転軸9とクラッチ24を介して駆動連結されている。尚、このクラッチ24は、回転軸9からの駆動力をウォーム軸22に伝達し、逆にウォーム軸22からの駆動力が回転軸9に伝達しないようウォーム軸22の回転をロックするように作動する。つまり、このクラッチ24は、負荷側(出力軸28側)からのモータ1の回転を防止するために設けられている。
【0039】
ウォーム軸22は、ウォームホイール23と噛合されている。ウォームホイール23は、ウォーム軸22と直交するように配置された出力軸28と駆動連結されている。出力軸28は、ウインドガラス(図示略)を開閉させる周知のXアーム式レギュレータ(図示略)と駆動連結されている。そして、出力軸28が回転することによりレギュレータが作動し、ウインドガラスが開閉するようになっている。
【0040】
上記したように、本実施形態のモータ1は、以下のような特徴がある。
(1)本実施形態では、回路基板13における回転軸9を挿通するための円形状の挿通孔13aと、ブラシホルダ7の軸受保持部7cの一部である略円筒状に凸設したボス部14(ボス片14a)とを嵌合させ、回路基板13をブラシホルダ7に対して位置決めするようにした。ここで、センサマグネット12は、回転軸9(軸受保持部7c)の中心軸線L0を中心として回転する。これに対し、ホール素子磁気センサ16は、回路基板13に設けた挿通孔13aの中心を基準として配置される。そのため、磁気センサ16がセンサマグネット12に対して所望の位置に配置されるように、回路基板13をブラシホルダ7に対して挿通孔13aの中心と回転軸9(軸受保持部7c)の中心軸線L0とが一致するように組み付けることが要求されている。従って、回路基板13と該基板13が組み付けられるブラシホルダ7との間にはボス部14(ボス片14aの外周面14c)の位置及び径や、固定突起15及び嵌挿孔13bの位置及び径等、少ない部位の寸法誤差が積算するだけであるので、回路基板13の位置精度が高くなる。そのため、磁気センサ16をセンサマグネット12に対して所望の位置に配置でき、磁気センサ16の検出感度を向上することができる。
【0041】
(2)本実施形態では、ボス部14は周方向に分割してなる複数のボス片14a,14bからなるので、個々のボス片14a,14bが回転軸9の径方向に撓み易くなる。従って、ボス部14に回路基板13を装着し易くすることができるとともに、該基板13の保持力を向上することができる。
【0042】
(3)本実施形態では、ボス部14を構成するボス片14a,14bの内で、外周面14cが回路基板13の挿通孔13aと係合するボス片14aが周方向に等間隔に少なくとも3箇所に設けられる。従って、このボス片14aにより回路基板13を安定して保持することができる。
【0043】
(4)本実施形態では、回路基板13の嵌挿孔13bにブラシホルダ7に設けた固定突起15を嵌挿させ、該突起15の先端部15aを潰すようにしたので、回路基板13をブラシホルダ7に対して確実に固定することができる。
【0044】
(5)本実施形態では、ボス部14は軸受保持部7cの一部分としたので、ボス部14を独立して形成する必要がなく、ブラシホルダ7の小型化に貢献することができる。
【0045】
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
○上記実施形態では、ボス部14を図2及び図3のように構成したが、この構成に限らず、適宜変更してもよい。
【0046】
例えば、ボス部14を略円筒状としたが、ボス部を回路基板13と回転方向において係合する形状としてもよい。この場合、ボス部の形状に合わせて回路基板13の挿通孔13aの形状を変更して対応する。又、ボス部14を2種類のボス片14a,14bで構成したが、例えば一方のボス片14aのみで構成するようにしてもよい。又、周方向に分割した6つのボス片14a,14bでボス部14を構成したが、ボス片14a,14bの数及びボス片14a,14bの配置はこれに限らない。又、周方向に分割していないボス部としてもよい。又、ボス部14は軸受保持部7cの一部であったが、ボス部14を軸受保持部7cと独立して設けるようにしてもよい。
【0047】
○上記実施形態では、センサマグネット12の磁界の変化を検出すべくホール素子磁気センサ16を用いたが、ホール素子以外の磁気センサ、例えば磁気抵抗素子センサを用いてもよい。又、磁気型の検出センサに限らず、磁気型以外の検出センサを用いてもよい。この場合、検出センサに合わせて被検出体を変更して対応する。又、センサ16を一対としたが、使用する数はこれに限定されるものではない。
【0048】
○上記実施形態では、嵌挿孔13bと固定突起15とにより回路基板13を固定するようにしたが、固定手段はこれに限定されるものではない。
○上記実施形態では、回路基板13をブラシホルダ7に組み付けたが、ブラシホルダ以外でモータハウジング内に配設される支持部材に回路基板13を組み付けるようにしてもよい。
【0049】
○上記実施形態では、パワーウインド装置の駆動源として用いられるモータ1に実施したが、その他の装置に用いるモータに実施してもよい。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、回転軸とともに回転する被検出体を検出するための検出センサを配設した回路基板をハウジング内に配設されるブラシホルダに対して組み付けるようにしたモータであって、その回路基板の位置精度を高くし、センサの検出感度を向上することができるモータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のモータの断面図である。
【図2】 ブラシホルダの拡大断面図である。
【図3】 図2のA矢視図である。
【図4】 従来のモータの断面図である。
【図5】 ブラシホルダの拡大断面図である。
【図6】 図5のB矢視図である。
【符号の説明】
4…モータハウジングを構成するヨークハウジング、6…アーマチャ、6a…整流子、7…支持部材としてのブラシホルダ、7c…軸受部としての軸受保持部、8…ブラシ、9…回転軸、12…被検出体としてのセンサマグネット、13…回路基板、13a…挿通孔、13b…固定部を構成する嵌挿孔、14…ボス部、14a,14b…第1,第2のボス片としてのボス片、14c…外周面、15…固定部を構成する固定突起、16…検出センサ及び磁気検出センサとしてのホール素子磁気センサ。
Claims (9)
- モータハウジング内に配設され、回転軸を支持するための軸受部を有するブラシホルダと、
前記回転軸を挿通する挿通孔を有し、その挿通孔の近傍位置において前記回転軸とともに回転する被検出体を検出し該回転軸の回転情報を検出するための検出センサを配設し、前記ブラシホルダに対して組み付けられる回路基板と
を有するモータであって、
前記ブラシホルダの軸受部の周囲にボス部を凸設するとともに、そのボス部と前記回路基板の挿通孔とを、回路基板がボス部の中心軸線を中心として回転移動可能な摩擦力がボス部の外周面と挿通孔との間に生じるように嵌合したことを特徴とするモータ。 - 請求項1に記載のモータにおいて、
前記ボス部は、周方向に分割してなる複数のボス片からなることを特徴とするモータ。 - 請求項2に記載のモータにおいて、
前記各ボス片は、外周面が前記回路基板の挿通孔と係合する第1のボス片と、外周面が前記回路基板の挿通孔と係合しない第2のボス片とからなることを特徴とするモータ。 - 請求項3に記載のモータにおいて、
前記第1のボス片は、周方向に等間隔に少なくとも3箇所に設けられていることを特徴とするモータ。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記ブラシホルダのボス部は、前記軸受部の周囲で略円筒状に凸設するものであり、
前記回路基板の挿通孔は、前記略円筒状のボス部と嵌合すべく円形状をなすものであることを特徴とするモータ。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記回路基板及び前記ブラシホルダには、該回路基板を該ブラシホルダに対して固定する固定部を備えていることを特徴とするモータ。 - 請求項1〜6のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記ボス部は、前記軸受部の一部分であることを特徴とするモータ。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載のモータにおいて、
整流子を有するアーマチャを備えるものであり、
前記ブラシホルダは、前記整流子に摺接するブラシを保持するためのものであることを特徴とするモータ。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載のモータにおいて、
前記被検出体は、周方向に多極着磁されたリング状のセンサマグネットであり、
前記検出センサは、前記回転軸とともに回転する前記センサマグネットの磁界の変化を検出する磁気検出センサであることを特徴とするモータ。
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