JP3641128B2 - 移動計算機装置、移動計算機管理装置、移動計算機管理方法及び通信制御方法 - Google Patents
移動計算機装置、移動計算機管理装置、移動計算機管理方法及び通信制御方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3641128B2 JP3641128B2 JP07754998A JP7754998A JP3641128B2 JP 3641128 B2 JP3641128 B2 JP 3641128B2 JP 07754998 A JP07754998 A JP 07754998A JP 7754998 A JP7754998 A JP 7754998A JP 3641128 B2 JP3641128 B2 JP 3641128B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mobile computer
- address
- mobile
- message
- home network
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W60/00—Affiliation to network, e.g. registration; Terminating affiliation with the network, e.g. de-registration
- H04W60/04—Affiliation to network, e.g. registration; Terminating affiliation with the network, e.g. de-registration using triggered events
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L61/00—Network arrangements, protocols or services for addressing or naming
- H04L61/50—Address allocation
- H04L61/5007—Internet protocol [IP] addresses
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L61/00—Network arrangements, protocols or services for addressing or naming
- H04L61/50—Address allocation
- H04L61/5007—Internet protocol [IP] addresses
- H04L61/5014—Internet protocol [IP] addresses using dynamic host configuration protocol [DHCP] or bootstrap protocol [BOOTP]
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L61/00—Network arrangements, protocols or services for addressing or naming
- H04L61/50—Address allocation
- H04L61/5046—Resolving address allocation conflicts; Testing of addresses
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L61/00—Network arrangements, protocols or services for addressing or naming
- H04L61/50—Address allocation
- H04L61/5084—Providing for device mobility
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L69/00—Network arrangements, protocols or services independent of the application payload and not provided for in the other groups of this subclass
- H04L69/16—Implementation or adaptation of Internet protocol [IP], of transmission control protocol [TCP] or of user datagram protocol [UDP]
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04L—TRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
- H04L69/00—Network arrangements, protocols or services independent of the application payload and not provided for in the other groups of this subclass
- H04L69/16—Implementation or adaptation of Internet protocol [IP], of transmission control protocol [TCP] or of user datagram protocol [UDP]
- H04L69/163—In-band adaptation of TCP data exchange; In-band control procedures
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W8/00—Network data management
- H04W8/02—Processing of mobility data, e.g. registration information at HLR [Home Location Register] or VLR [Visitor Location Register]; Transfer of mobility data, e.g. between HLR, VLR or external networks
- H04W8/06—Registration at serving network Location Register, VLR or user mobility server
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W8/00—Network data management
- H04W8/26—Network addressing or numbering for mobility support
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W80/00—Wireless network protocols or protocol adaptations to wireless operation
- H04W80/04—Network layer protocols, e.g. mobile IP [Internet Protocol]
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04W—WIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
- H04W88/00—Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
- H04W88/18—Service support devices; Network management devices
- H04W88/182—Network node acting on behalf of an other network entity, e.g. proxy
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Signal Processing (AREA)
- Computer Security & Cryptography (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
- Computer And Data Communications (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、相互接続している複数のネットワーク間を移動しながら通信を行う移動計算機装置、移動計算機管理装置、移動計算機管理方法及び通信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
計算機システムの小型化、低価格化やネットワーク環境の充実に伴って、計算機システムの利用は急速にかつ種々の分野に広く拡大し、または集中型システムから分散型システムへの移行が進んでいる。特に近年では計算機システム自体の進歩、能力向上に加え、コンピュータ・ネットワーク技術の発達・普及により、オフィス内のファイルやプリンタなどの資源共有のみならず、オフィス外、一組織外とのコミュニケーション(電子メール、電子ニュース、ファイルの転送など)が可能になり、これらが広く利用されはじめた。特に近年では、世界最大のコンピュータネットワーク「インターネット(Internet)」の利用が普及しており、インターネットと接続し、公開された情報、サービスを利用したり、逆にインターネットを通してアクセスしてくる外部ユーザに対し、情報、サービスを提供することで、新たなコンピュータビジネスが開拓されている。また、インターネット利用に関して、新たな技術開発、展開がなされている。
【0003】
また、このようなネットワークの普及に伴い、移動通信(mobile computing)に対する技術開発も行われている。移動通信では、携帯型の端末、計算機を持ったユーザがネットワーク上を移動して通信する。ときには通信を行いながらネットワーク上の位置を変えていく場合もあり、そのような通信において変化する移動計算機のネットワーク上のアドレスを管理し、正しく通信内容を到達させるための方式が必要である。
【0004】
一般に移動通信を行う場合、移動計算機が所属していたネットワークに移動計算機の移動先データを管理するルータ(ホームエージェント)を置き、移動計算機が移動した場合、このホームエージェントに対して現在位置を示す登録メッセージを送る。登録メッセージが受け取られたら、移動計算機宛データの送信はそのホームエージェントを経由して、移動計算機の元のアドレス宛のIPパケットを移動(Mobile)IPの現在位置アドレス宛パケット内にカプセル化することで移動計算機に対するデータの経路制御が行われる。例えば、図1では、元々ホームネットワーク1aに属していた移動計算機2が、他のネットワーク1bに移動し、ネットワーク1c内の他の計算機(CH)3との間で通信を行う場合に、移動計算機2に対しホームエージェント(HA)5が上記の役割を行う。この方式は、インターネットの標準化団体であるIETFのMobile−IPワーキンググループで標準化が進められている移動IPと呼ばれる方式である(文献:RFC2002:IP mobility support (C.Perkins))。
【0005】
ところで、移動(Moble)IP方式では、移動計算機が本来所属しているネットワーク(ホームネット)で付与された固定のアドレスを移動先でも使用し続けることでIPネットワーク上の移動透過性をサポートする。このアドレスをホームアドレスという。新規の移動先に移った場合、RFC2002の規定では、図2に示すような現在位置の登録メッセージをホームエージェントに送る。ここで、Home−addrはホームアドレスであり、Care−of addressは、移動先ネットワークでホームエージェントから転送されたパケットを受け取るための一時アドレスである。また、Care−of addressは、ホームエージェントから転送される(カプセル化された)データの外側ヘッダに付けられる宛先アドレスである。
【0006】
すなわち、RFC2002のMobile IPにより通信するためには、
・ホームネットワークの固定ホームアドレス
・移動先ネットワークで割り当てられたCare−of address
の2つのアドレスが必要である。
【0007】
さて、ここでホームネットのアドレス管理方式を考えてみると、かつては設置されたPCやワークステーションに固定的にアドレスを割り当てることが普通であったが、ポータブルPCの普及やアドレス管理の容易化のため、DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol(RFC1541と2131参照))と呼ばれる方法を用いて、アドレスを動的に各ホストに割り当てることが行われるようになった。
【0008】
DHCPでは予め確保された一定のアドレス領域から、DHCPサーバが各ホストの要求に応じて動的にIPアドレスを割り当てていく。
【0009】
もし、Mobile IPを使って移動する移動計算機のホームサイトがこのDHCPで運用されているのであれば、移動先で再接続されたり、別のサブネットに移動した場合に、所定のIPアドレスを再度獲得できる保証はない。また、移動した後に別のホストがそれまで使用していたIPアドレスを使用してしまうこともあり、DHCPで割り当てられるアドレスをMobile IPのホームアドレスとして使用することは従来のRFC2002の規定のみでは困難である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来のMobile IP方式では、移動計算機のホームネットワークがDHCPなどの動的アドレス割り当てにより運用されている場合に、移動先に動いた移動計算機が再接続する際に、ホームサイトでそれまで割り当てられていたアドレスをそのまま使用し続けることが保証されず、運用が困難であった。特に、移動先でホームアドレス依存の通信処理を行う場合には、ホームアドレスが変更になると当該通信を行えないという不具合があった。
【0011】
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、ホームネットワークがDHCPなどの動的アドレス割り当てプロトコルで運用されている場合にもMobile IPなどの移動通信プロトコルを使って移動計算機を動作させることのできる移動計算機装置、移動計算機管理装置、移動計算機管理方法及び通信制御方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1)は、相互に接続されたネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機装置であって、自装置がホームとするネットワーク外の移動先から、該ホームネットワークに設置され、自装置の移動位置情報を管理し、自装置宛のパケットを自装置の現在位置に転送する移動計算機管理装置宛に、現在位置の情報、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたか否かを示す情報、および自装置を特定可能な情報を含む位置登録メッセージを送信する手段と、この位置登録メッセージに応じて動的アドレスの再割り当て処理を行った前記移動計算機管理装置から返信されたメッセージを受信し、受信したメッセージ内の応答コードに応じて移動通信の設定を行う手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】
好ましくは、前記自装置を特定可能な情報は、自装置が移動前にホームネットワークで割り当てられていた動的アドレスであるようにしてもよい。
【0014】
好ましくは、前記自装置を特定可能な情報は、前記移動計算機管理装置が自装置を識別するための移動計算機識別子であるようにしてもよい。
【0015】
好ましくは、前記移動通信の設定を行う手段は、前記応答コードが自装置が移動前にホームネットワークで割り当てられていた動的アドレスの再割り当てが成功したことを示す場合に、通常の移動通信処理を開始し、前記応答コードが再割り当て失敗を示し別の新たに割り当てられた動的アドレスを呈示した場合に、この新たに割り当てられた動的アドレスを使って通信モジュールを再初期化(して移動通信処理を開始)するための手段を含むようにしてもよい。
【0016】
好ましくは、前記移動通信の設定を行う手段は、前記応答コードが再割り当て失敗を示し別の新たに割り当てられた動的アドレスを提示した場合、この新たに割り当てられた動的アドレスを使った移動通信処理を開始するか否かを判断し、開始しないと判断した場合に、この新たに割り当てられた動的アドレスを拒否するメッセージを前記移動計算機管理装置に送信する手段をさらに含むようにしてもよい。
【0017】
好ましくは、自装置のホームネットワークのアドレス管理サーバにより割り当てられた動的アドレス(移動前ホームアドレス)について、所定の期間他の計算機にこの動的アドレスを割り当てないように要求するメッセージ(例えば、通常より長い期間のLease timeを持つDHCPREQUET)を該ホームネットワークのアドレス管理サーバに送信するか、または、この動的アドレスが他の計算機に割り当てられないようにすることを要求する旨を含むメッセージを前記移動計算機管理装置に送信してから移動するための手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0018】
好ましくは、移動通信を開始した後に、自装置がホームネットワークで割り当てられた動的アドレス(移動前ホームアドレスかもしれないし移動後に別に割り当てられたアドレスかもしれない)を前記移動計算機管理装置に確保し続けさせるために、ホームアドレスとして動的アドレスを使用している旨を含む位置登録メッセージを、定期的に、該移動計算機管理装置に送信するための手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0019】
本発明(請求項8)は、ネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機の移動位置情報を管理し、該移動計算機宛のパケットを該移動計算機の現在位置に転送する移動計算機管理装置であって、前記移動計算機から、現在位置の情報、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたことを示す情報、および該移動計算機を特定可能な情報を含む位置登録メッセージを受信する手段と、受信した位置登録メッセージに含まれる前記移動計算機を識別可能な情報が示す動的アドレスの再割り当てを要求するメッセージを、ホームネットワークのアドレス管理サーバに送信する手段と、前記アドレス管理サーバからの応答を反映した登録応答メッセージを生成し、前記移動計算機に返信する手段とを備えたことを特徴とする。
【0020】
好ましくは、前記移動計算機を特定可能な情報は、該移動計算機が移動前にホームネットワークで割り当てられていた動的アドレスであるようにしてもよい。
【0021】
好ましくは、前記移動計算機を特定可能な情報は、移動計算機識別子であり、この移動計算機識別子から、該移動計算機が移動前にホームネットワークで割り当てられていた動的アドレスを含む該移動計算機の設定情報(例えばDHCPサーバアドレスといったものを他に含んでもよい)を検索する手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0022】
好ましくは、前記登録応答メッセージの生成返信を行う手段は、前記動的アドレスの再割り当てを要求するメッセージに対し前記アドレス管理サーバから再割り当て成功が返答された場合、再割り当て成功を示すコードを含む登録メッセージを生成し、再割り当て失敗が返答された場合、別の新たな動的アドレスの割り当てを前記アドレス管理サーバに要求し、新たに割り当てられた動的アドレスを含む登録応答メッセージを生成する手段を含むものであるようにしてもよい。
【0023】
好ましくは、前記登録応答メッセージの生成返信を行う手段は、前記動的アドレスの再割り当てを要求するメッセージに対し前記アドレス管理サーバから再割り当て失敗が返答された場合、前記別の新たな動的アドレスを使った移動通信処理を前記移動計算機に開始させるか否かを判断し、開始させないと判断した場合に、別の新たな動的アドレスの割り当てを前記アドレス管理サーバに要求することなく、エラーコードを含む登録応答メッセージを生成する手段をさらに含むものであるようにしてもよい。
【0024】
好ましくは、前記移動計算機から、該移動計算機がホームネットワークで割り当てられた動的アドレス(移動前のホームアドレスの場合もあれば移動後に新たに割り当てられた別のアドレスの場合もある)が他の計算機に割り当てられないようにすることを要求する旨を含むメッセージを受信した場合(移動前に該メッセージを受信するのでもよいし移動後に位置登録メッセージとして受信するのでもよい)、所定のタイミングで(1回または複数回)、所定の期間他の計算機に該動的アドレスを割り当てないように要求するメッセージをホームネットワークのアドレス管理サーバに送信する手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0025】
好ましくは、前記移動計算機がホームネットワークで割り当てられた動的アドレス(移動前のホームアドレスの場合もあれば移動後に新たに割り当てられた別のアドレスの場合もある)を、少なくとも移動中の該移動計算機が自装置を介した移動通信を行っていると認識できる期間に渡って確保し続けるための処理を行う手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0026】
好ましくは、前記移動計算機のホームネットワークで割り当てられる動的アドレスが変更された場合、計算機の名前とアドレスの対応を管理する名前管理サーバ宛てに、該移動計算機の名前と新しいアドレスの対応を通知するメッセージを送信するか、または、前記アドレス管理サーバに送信させる手段をさらに備えるようにしてもよい。
【0027】
本発明(請求項16)は、相互に接続されたネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機装置であって、自装置のホームネットワークのアドレス管理サーバにより割り当てられた動的アドレスについて、所定の期間他の計算機にこの動的アドレスを割り当てないように要求するメッセージを該ホームネットワークのアドレス管理サーバに送信するか、または、該ホームネットワークに設置され、自装置の移動位置情報を管理し、自装置宛のパケットを自装置の現在位置に転送する移動計算機管理装置に、この動的アドレスが他の計算機に割り当てられないようにすることを要求する旨を含むメッセージを送信してから移動するための手段と、前記ホームネットワーク外の移動先から、前記移動計算機管理装置宛に、現在位置の情報、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたか否かを示す情報、および自装置を特定可能な情報を含む位置登録メッセージを送信する手段と、この位置登録メッセージに応じて前記移動計算機管理装置から返信されたメッセージに従い、自装置がホームネットワークで割り当てられていた前記動的アドレスを使った移動通信処理を行う手段とを備えたことを特徴とする。
【0028】
本発明(請求項17)は、ネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機の移動位置情報を管理し、該移動計算機宛のパケットを該移動計算機の現在位置に転送する移動計算機管理装置であって、前記移動計算機から所定のメッセージを受信した場合(例えば、移動前にアドレスが他の計算機に割り当てられないようにすることを要求する旨を含むメッセージを受信した場合や、移動後に後述する位置登録メッセージを受信した場合等)、所定のタイミングで(1回または複数回)、所定の期間他の計算機に該移動計算機がそのホームネットワークで割り当てられていた動的アドレスを割り当てないように要求するメッセージを該ホームネットワークのアドレス管理サーバに送信する手段と、前記移動計算機から、現在位置の情報、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたことを示す情報、および該移動計算機を特定可能な情報を含む位置登録メッセージを受信する手段と、この位置登録メッセージに応じて、前記移動計算機がホームネットワークで割り当てられていた前記動的アドレスを使った移動通信処理を行えるように、メッセージを返信する手段とを備えたことを特徴とする。
【0029】
本発明(請求項18)は、相互に接続されたネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機装置であって、自装置がホームとするネットワーク外の移動先で、該ホームネットワークに設置され、自装置の移動位置情報を管理し、自装置宛のパケットを自装置の現在位置に転送する移動計算機管理装置を介した移動通信を行うために、該ホームネットワークで割り当てられた動的アドレス(移動前に割り当てらていたものでも移動後に新たに割り当てられたものでも可)を、送信パケットの送出元アドレスに書き込む第1の手段と、通信相手と直接通信を行うために、前記移動先のネットワークで割り当てられた動的アドレスを、送信パケットの送出元アドレスに書き込む第2の手段と、これから送信しようとするパケットに対し、第1の手段による処理を施して送信するか、第2の手段による処理を施して送信するかを判断(例えば、送信パケットが属するアプリケーション/サービスによって判断してもよいしユーザの指定に基づいて判断してもよい)する手段とを備えたことを特徴とする。
【0030】
本発明(請求項19)は、相互に接続されたネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機と、この移動計算機がホームとするネットワークに設置され、該移動計算機の移動位置情報を管理し、該移動計算機宛のパケットを該移動計算機の現在位置に転送する移動計算機管理装置とを備えた通信システムにおける移動計算機管理方法であって、前記移動計算機は、自装置がホームとするネットワーク外の移動先から、前記移動計算機管理装置宛に、現在位置の情報、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたか否かを示す情報、および自装置を特定可能な情報を含む位置登録メッセージを送信し、この位置登録メッセージを受信し前記移動計算機を識別可能な情報が示す動的アドレスの再割り当てに関する処理を行った前記移動計算機管理装置から返信されたメッセージを受信し、受信したメッセージの内容に応じて移動通信の設定を行うことを特徴とする。
【0031】
本発明(請求項20)は、相互に接続されたネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機と、この移動計算機がホームとするネットワークに設置され、該移動計算機の移動位置情報を管理し、該移動計算機宛のパケットを該移動計算機の現在位置に転送する移動計算機管理装置とを備えた通信システムにおける移動計算機管理方法であって、前記移動計算機管理装置は、前記移動計算機から、現在位置の情報、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたことを示す情報、および該移動計算機を特定可能な情報を含む位置登録メッセージを受信した場合、その移動計算機の代わりに、該移動計算機を識別可能な情報が示す動的アドレスの再割り当てを要求するメッセージをホームネットワークのアドレス管理サーバに送信し、前記アドレス管理サーバからの応答を反映した登録応答メッセージを生成し、前記移動計算機に返信することを特徴とする。
【0032】
本発明(請求項21)は、相互に接続されたネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機と、この移動計算機がホームとするネットワークに設置され、該移動計算機の移動位置情報を管理し、該移動計算機宛のパケットを該移動計算機の現在位置に転送する移動計算機管理装置とを備えた通信システムにおける移動計算機管理方法であって、前記移動計算機は、自装置のホームネットワークのアドレス管理サーバにより割り当てられた動的アドレスについて、所定の期間他の計算機にこの動的アドレスを割り当てないように要求するメッセージを該ホームネットワークのアドレス管理サーバに送信するか、または、該ホームネットワークに設置され、自装置の移動位置情報を管理し、自装置宛のパケットを自装置の現在位置に転送する移動計算機管理装置に、この動的アドレスが他の計算機に割り当てられないようにすることを要求する旨を含むメッセージを送信してから移動し、前記ホームネットワーク外の移動先から、前記移動計算機管理装置宛に、現在位置の情報、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたか否かを示す情報、および自装置を特定可能な情報を含む位置登録メッセージを送信し、この位置登録メッセージに応じて前記移動計算機管理装置から返信されたメッセージに従い、自装置がホームネットワークで割り当てられていた前記動的アドレスを使った移動通信処理を行うことを特徴とする。
【0033】
本発明(請求項22)は、相互に接続されたネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機と、この移動計算機がホームとするネットワークに設置され、該移動計算機の移動位置情報を管理し、該移動計算機宛のパケットを該移動計算機の現在位置に転送する移動計算機管理装置とを備えた通信システムにおける移動計算機管理方法であって、前記移動計算機管理装置は、前記移動計算機から所定のメッセージを受信した場合、所定のタイミングで、所定の期間他の計算機に該移動計算機がそのホームネットワークで割り当てられていた動的アドレスを割り当てないように要求するメッセージを該ホームネットワークのアドレス管理サーバに送信し、前記移動計算機から、現在位置の情報、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたことを示す情報、および該移動計算機を特定可能な情報を含む位置登録メッセージを受信し、この位置登録メッセージに応じて、前記移動計算機がホームネットワークで割り当てられていた前記動的アドレスを使った移動通信処理を行えるように、メッセージを返信することを特徴とする。
【0034】
なお、前記要求するメッセージの送信と、前記位置登録メッセージの受信とは、いずれが先になってもよい。
【0035】
本発明(請求項23)は、相互に接続されたネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機装置における通信制御方法であって、これから送信しようとするパケットに対し、自装置がホームとするネットワーク外の移動先で、該ホームネットワークに設置され、自装置の移動位置情報を管理し、自装置宛のパケットを自装置の現在位置に転送する移動計算機管理装置を介した移動通信を行うための処理を施すか、通信相手と直接通信を行うため処理を施すかを判断(例えば、送信パケットが属するアプリケーション/サービスによって判断してもよいしユーザの指定に基づいて判断してもよい)し、移動通信を行うための処理を施すと判断された場合には、自装置がホームネットワークで割り当てられた動的アドレス(移動前に割り当てらていたものでも移動後に新たに割り当てられたものでも可)を、送信パケットの送出元アドレスに書き込み、通信相手と直接通信を行うため処理を施すと判断された場合には、前記移動先のネットワークで割り当てられた動的アドレスを、送信パケットの送出元アドレスに書き込むことを特徴とする。
【0036】
なお、装置に係る本発明は方法に係る発明としても成立し、方法に係る本発明は装置に係る発明としても成立する。
【0037】
また、装置または方法に係る本発明は、コンピュータに当該発明に相当する手順を実行させるための(あるいはコンピュータを当該発明に相当する手段として機能させるための、あるいはコンピュータに当該発明に相当する機能を実現させるための)プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体としても成立する。
【0038】
前述したように、従来のMobile IP方式では、移動ホストはホームネットワークで固定のホームアドレスを割り当てられている必要があり、近年急速に普及したDHCPによる動的なIPアドレス割り当てを行っているホームネットワークに移動ホストが所属している場合には、移動ホスト用に特別なIPアドレスを保持してもらうなどの手続きが必要であり、Mobile IP方式のスムーズな導入の妨げになっていた。
【0039】
本発明によれば、移動計算機がホームネットワークを離れる際に、それまで使用していた動的アドレス(例えば、DHCPアドレス)を確保することを要求する所定のメッセージを、動的アドレスを管理するアドレス管理サーバ(例えば、DHCPサーバ)もしくは移動計算機管理装置(例えば、ホームエージェント)に送信するなどし、また移動計算機が移動先ネットワークに再接続し、現在位置の登録メッセージを移動計算機管理装置(例えば、ホームエージェント)に送信する際に、それまで使用していた動的アドレス(例えば、DHCPアドレス)を使用することを示すフラグ情報、保持している動的アドレス(例えば、DHCPアドレス)またはこれを得ることの可能な情報などを含め、これを受信した移動計算機管理装置(例えば、ホームエージェント)がそれ以降、動的アドレスの使用を継続するためのメッセージ(例えば、DHCP要求メッセージ)を移動計算機の代わりにアドレス管理サーバ(例えば、DHCPサーバ)に対して送信することにより、例えばホームネットワークが動的アドレス割り当てプロトコル(例えば、DHCP)で運用されている場合も移動通信プロトコル(例えば、Mobile IP)を使って移動計算機を動作することが容易に行える。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態を説明する。
【0041】
図1に、本発明の一実施形態に係る通信システムの基本構成の一例を示す。
【0042】
図1の通信システムは、Mobile IP(移動IP)により移動計算機の通信をサポートしているものとする。なお、RFC2002で規定されるMobile IPプロトコルでは、移動先ネットワークで移動計算機に対するパケット配送を行うフォーリンエージェント(FA)というルータの存在を仮定するモードと、フォーリンエージェントを設けない(移動計算機自身がフォーリンエージェントを兼ねる)Co−located Care−of addressモードがあるが、本実施形態では、後者を採用するものとして説明する。
【0043】
図1では、ホームネットワーク1a、第1の他部署ネットワーク1b、第2の他部署ネットワーク1cがインターネット6を介して相互に接続されており、移動計算機(MN)2、移動計算機の通信相手(CH)3は、これらネットワーク内に接続され、または外部ノードとしてインターネット6に接続される。
【0044】
本実施形態では、ネットワーク1aの内部をホームポジションとする移動計算機2が他部署ネットワーク1bに移動した場合について説明する。
【0045】
ホームネットワーク1aには、Mobile IPをサポートするために、移動計算機の移動先の現在位置の情報を管理するホームエージェント(HA)5が設けられる。管理対象とする移動計算機の台数は任意である。前述したように、移動中の移動計算機2宛に転送されてきたIPパケットは、そのホームエージェント5を経由し、移動計算機2の元のアドレス(ホームネットワーク1aにおけるアドレス)宛のIPパケットを移動IPの現在位置アドレス宛パケット内にカプセル化することで、移動計算機2に対するデータの経路制御を行うことができる。
【0046】
移動計算機2は、自装置がホームネットワーク外に移動した場合には、移動先のネットワーク(ここでは1b)において、例えばDHCPやPPPなどのプロトコルにより移動先ネットワークで使用するCare−of addressというアドレスを獲得する。Care−of addressを獲得したら、移動計算機2は、ホームネットワーク1aのホームエージェント5に現在位置の情報を含む登録メッセージを送信する。
【0047】
図2に、RFC2002で規定されている移動計算機2からホームエージェント5に送信される登録メッセージの形式を示す。
【0048】
フラグ(FLAG)、は移動IPの動作モード(カプセル化の方法など)を示す。
【0049】
Liftimeは、この登録の有効期限を示す。移動計算機2は、有効期限を越えた場合、再度、登録メッセージをホームエージェント5に送信し、再登録を行わなくてはいけない。
【0050】
Home Addressは移動計算機のホーム位置(本実施形態では、動的アドレス)を、Care−of Addressは移動計算機の現在位置(本実施形態では、移動先で獲得したアドレス)を、Home Agentはホームエージェント5のアドレスを示す。なお、詳しくは後述するが、Home Addressに、ホーム・アドレスを記述する代わりに、当該移動計算機もしくはそのホーム・アドレスを特定可能な情報(例えば、移動計算機識別子)を記述することを可能にした例も示す。
【0051】
Identificationは、登録に対するIDでリプレイ攻撃を防止するために付加される。
【0052】
Extensionには、少なくとも、移動計算機2〜ホームエージェント5間の認証情報が含まれる。
【0053】
この登録メッセージをホームエージェント5が受信し、正しく登録処理が行われると、図3に示す登録応答メッセージが移動計算機2に返される。codeには登録成功を示す応答コード0または1が記述される。
【0054】
一方、登録に失敗した場合、図3と同じ形式の登録応答メッセージが移動計算機2に返される。この場合には、種々の登録失敗の理由を示す応答コードが記述される。
【0055】
以下に、応答コード(Reply codes)の一覧を示す。左側の数字がコードであり、右側の説明がそのコードの示す意味内容である。
<成功(success)のケース>
0:登録受諾(registration accepted)
1:登録受諾だが、同時移動バインドはサポートしない(registration accepted,but simultaneous mobility bindings unsupported)
<フォーリンエージェントのための失敗(failure for Foreign agent)のケース>
64:理由不明(reason unspecified)
65:管理上の理由で禁止(administratively prohibited)
66:リソースが不十分(insufficient resources)
67:移動ノードの認証失敗(mobile node failed authentication)
68:ホームエージェントが認証に失敗(home agent filedauthentidation)
69:要求されたLifeitmeが長すぎる(requested Lifetime too long)
70:要求の形式が正しくない(poorly formed Request)
71:応答の形式が正しくない(poorly formed Reply)
72:要求のカプセル化が使用できない(requested encapsulation unavailable)
73:要求のVan Jacobson圧縮が使用できない(requested Van Jacobson compression unavailable)
80:ホームネットワークが到達不能(ICMPエラーを受信)(home network unreachable(ICMP error received))
81:ホームエージェント・ホストが到達不能(ICMPエラーを受信)(home agent host unreachable(ICMP error received))
82:ホームエージェント・ポートが到達不能(ICMPエラーを受信)(home agent port unreachable(ICMP error received))
88:ホームエージェントが到達不能(他のICMPエラーを受信)(home agent unreachable(ICMP error received))
<ホームエージェントのための失敗(failure for Home agent)のケース>
128:理由不明(reason unspecified)
129:管理上の理由で禁止(administratively prohibited)
130:リソースが不十分(insufficient resources)
131:移動ノードの認証失敗(mobile node fialed authentication)
132:フォーリンエージェントが認証に失敗(foreign agentfailed authentecation)
133:登録識別子がマッチしない(registration Identfication mismatch)
134:要求の形式が正しくない(poorly formed Request)
135:同時移動バインド数が多すぎる(too many simultaneous mobility bindings)
136:未知のホームエージェント・アドレス(unknown home agent addoress)
さて、以下では、移動計算機2の所属するホームネットワークが動的なIPアドレス割り当てにより管理されている場合(本実施形態で対象とする移動計算機はDHCPによる動的IPアドレス割り当てを受けるが、別の計算機もしくは移動計算機は別の方式でIPアドレス割り当てを受ける場合も含む)の通信システムに本発明を適用した実施形態について説明する。ここでは、RFC1541と2131で規定されたDHCPによりIPアドレスが割り当てられる場合を例にとって説明するが、本発明は、DHCP以外の任意のアドレス割り当て方式にも適用可能である。
【0056】
図4に、移動計算機2の所属するホームネットワークがDHCPによる動的IPアドレス割り当てを行う場合の通信システムの構成例を示す。
【0057】
図4に示されるように、移動計算機2のホームネットワーク1aにDHCPサーバ7が設置され、DHCPサーバ7は所定のIPアドレス範囲から各クライアントのアドレス要求に応じてIPアドレスの貸し出しを行う。
【0058】
ここでは、移動計算機2が移動前にアドレスAをDHCPサーバ7から割り当てられていたものとする。すなわち、移動計算機2の通信モジュールはIPアドレスAを付与されて設定されている。
【0059】
ここで、本実施形態に係る移動計算機2およびホームエージェント5の移動IP通信に関する基本的な処理について説明する。
【0060】
移動計算機2は、移動に先だって、動的アドレスであるDHCPアドレス(本例ではアドレスA)の確保をDHCPサーバまたはホームエージェント5に要求するための処理を行う(この処理を行わない実施の仕方もある)。なお、詳しくは後述するが、本実施形態では、ある移動計算機2がある動的アドレスの確保を要求したが、その移動計算機2が移動先のネットワークに接続されて移動IPの登録処理を成功させるまでにその動的アドレスが他の計算機に割り当てられてしまうことがある場合を想定している。
【0061】
移動計算機2は、他部署ネットワーク(以下の例では1bとする)に移動し接続された場合に、移動検知処理/Care−of address獲得処理(実施の仕方によっていずれかが先になる)、Mobile IP(移動IP)の登録処理/Mobile IP(移動IP)の再登録処理を行う。また、Mobile IPの登録処理において、移動前に割り当てられていたDHCPアドレスが移動の間に他の計算機に割り当てられてしまった場合に対応する処理を行う。
【0062】
なお、移動計算機2の構成例は、後に詳細な説明と併せて示す(図6、図7、図14、図17参照)。
【0063】
図5に、ホームエージェント5の要部構成例を示す。ホームエージェント5は、移動(Moble)IP処理部100と代理DHCP処理部101を有する。管理表102、判断処理部103、アドレス変更処理部104は、それぞれまたは任意の組み合わせで必要に応じて設ける(または設けない)ことができる。各構成要素の詳細については後述する。
【0064】
ホームエージェント5は、基本的には、移動計算機2からの要求を契機として、所定の処理を行う。
【0065】
移動計算機2からDHCPアドレスの確保を要求された場合、当該DHCPアドレスを確保する(確保しようとする)ための処理を行う(この機能を設けない実施の仕方もある)。
【0066】
動的アドレスを持つ移動計算機2からMobile IPの登録メッセージを受信した場合、固定アドレスを持つ移動計算機に対する通常のMobile IPの登録処理に加えて、当該移動計算機2が現在持つ動的アドレスであるDHCPアドレス(ホームアドレス)の再割り当て処理や、このDHCPアドレスがすでに他の計算機に割り当てられている場合に対応する処理を行う。
【0067】
移動計算機2からMobile IPの再登録メッセージを受信した場合、固定アドレスを持つ移動計算機に対する通常のMobile IPの再登録処理に加えて、少なくともMobile IPの有効期限を超過することなく再登録メッセージを受信している間は、当該移動計算機2が現在持つ動的アドレスであるDHCPアドレス(ホームアドレス)の割り当てを確保し続けるための処理を行う(なお、この確保し続けるための処理を最初の登録メッセージの受信時に済ませる方法もある)。
【0068】
以下、本実施形態についてより詳しく説明する。
【0069】
まず、移動計算機2の移動に先だって行う動的アドレスの確保処理について説明する。
【0070】
移動計算機2は動的アドレス割り当てを受けているので、ネットワーク間を移動している間に今まで使っていたDHCPアドレスが他の計算機に割り当てられてしまう可能性がある。したがって、例えば移動計算機がTCPのように接続型通信を行っている最中で移動する場合や第三者からの呼び出しに答える手順を取るような固定アドレスの使用を前提とした対話ソフトウェアのようなサービスの使用を想定した場合などにおいて、移動計算機を正常に動作させるためには、アドレス動的割り当て機構の利便性との調和を考慮した上で、Mobile IP通信を行おうとする移動計算機に割り当てられた動的アドレスの不変性を高めるようにすることが好ましい。
【0071】
そこで、本実施形態では、移動計算機2がホームネット1aを離れて他部署ネットワークなどに移動する場合(特に移動先の他部署ネットワークにてMobile IPによる通信を行おうとする場合)、その移動に先だって、DHCPサーバ7から移動計算機2に貸与されたDHCPアドレスが移動計算機2の移動の間に他の計算機に割り当てられないようにする(割り当てられない確率を高くする)ための処理を行う。
【0072】
このための処理の幾つかの例を以下に示す。
【0073】
(1)第1の例では、移動計算機2がホームネット1aを離れて移動する場合、その移動前に移動計算機2が自らDHCPサーバ7に、指定する動的アドレス(本例ではアドレスA)を所定の期間他の計算機に割り当てないように要求する所定のメッセージを送信する(図8参照)。
【0074】
(2)第2の例では、移動前に移動計算機2がホームエージェント5に、自装置に割り当てられた動的アドレスが他の計算機に割り当てられないようにすることを要求する所定のメッセージ(DHCP確保要求メッセージと呼ぶ)を送信し、これを受けたホームエージェント5が移動計算機2を代行してDHCPサーバ7に、指定する動的アドレスを所定の期間他の計算機に割り当てないように要求する所定のメッセージを送信する(図5では代理DHCP処理部101)(図9参照)。
【0075】
上記の(1)、(2)においてDHCPサーバ7に送信する所定のメッセージは、DHCPのDHCPREQUESTメッセージに適当なリースタイム(通常よりも長い期間とする)を設定して送信することで実現できる。
【0076】
なお、この場合、上記の(2)において、(a)DHCPサーバ7からホームエージェント5にDHCPACKが返されたならば、ホームエージェント5から移動計算機2に要求受付メッセージを返すものとし、移動計算機2はホームエージェント5から要求受付メッセージを受信した後に移動するようにしてもよいし、(b)移動計算機2からDHCP確保要求メッセージを受けたホームエージェント5は、直ちに要求受付メッセージを移動計算機2に返し、その後にDHCPサーバ7との間でやり取りを行い、移動計算機2はホームエージェント5から要求受付メッセージを受信した後に移動するようにしてもよい。
【0077】
ここで、DHCPREQUESTメッセージに設定するリースタイムについては、例えばDHCPサーバ7の管理するアドレス数や接続される計算機数を考慮してシステム管理者が規定することが望ましい(アドレスが非常に少ない場合、長時間移動計算機のためにアドレスを予約することが必ずしも得策ではないので)。
【0078】
なお、DHCPサーバ7が管理しているDHCPアドレスに余裕があると管理者が判断した場合(またはホームネットワーク1aに他のDHCPサーバもしくは他のアドレス割り当て機構が存在する場合に当該他のDHCPサーバなどが管理しているアドレスも考慮してDHCPアドレスに余裕があると管理者が判断した場合)などにあっては、上記のDHCPREQUESTメッセージのリースタイムを無限大(を示すコード)にすることで、該移動計算機に割り当てられるDHCPアドレスが固定値となり、該移動計算機上で実行する応用ソフトウェアがアドレス依存のものであっても、問題なく使用することができるようになる。
【0079】
ただし、同時に多数の移動計算機に無限大のリースタイムを許すとDHCPによるアドレスの再利用という利便性が低下することがあるので、無限大のリースタイムの使用については何らかの制限を設けるのが好ましい。例えば、上記の(2)の場合、ホームエージェントもしくはDHCPサーバにおいて、(a)当該処理において同時に無限大のリースタイムを設定できるアドレス数の上限を定め、この上限を越えない範囲で無限大のリースタイムを設定する方法、(b)予め定められた特定の移動計算機についてのみ無限大のリースタイムを設定する方法、(c)移動時に一定の条件(例えば、ホームアドレス不変を必須とするアプリケーションを搭載している条件)を満足している移動計算機についてのみ無限大のリースタイムを設定する方法、(d)これらの組み合わせなどが考えられる。上記の(1)の場合には、例えば、移動計算機自身が、上記の(b)や(c)などの基準に従って自装置が無限大のリースタイムを設定できるか否かを判断するようにしてもよい。無限大のリースタイムの設定が許可されなかったものについては、有限のリースタイムの設定がなされる。
【0080】
(3)第3の例では、移動前に移動計算機2がホームエージェント5に、自装置に割り当てられた動的アドレスが他の計算機に割り当てられないようにすることを要求するメッセージすなわちDHCP確保要求メッセージを送信し、これを受けたホームエージェント5が、(移動計算機2に要求受付メッセージを返した後に、)DHCPサーバ7との間の継続的なやり取りを通じて、移動計算機2の動的アドレス(本例ではアドレスA)を確保するための処理を行う(図5では代理DHCP処理部101)。移動計算機2は、ホームエージェント5から要求受付メッセージを受信した後に移動する。
【0081】
この動的アドレスを確保するための処理としては、次のようなものが考えられる。
【0082】
(a)従来よりも高い確率でアドレスの割り当てを確保する例
ホームエージェント5が、当該移動計算機に割り当てられているDHCPアドレスについて、リースタイムをx時間とするDHCPREQUESTメッセージをxと同程度以上の所定のy時間ごとに送信する。例えば、リースタイムを30分とするDHCPREQUESTメッセージを1時間ごとに送信する(作為的にリースタイムを超過させる)。この処理は、アドレスが確保できているうちは、例えば、当該移動計算機2から移動IP通信のための位置登録メッセージを受信するまで行う。これによって、DHCPによるアドレスの再利用という利便性との調和を図った上で、移動計算機2のDHCPアドレスを不完全ではあるが従来よりも高い確実で維持することができる。
【0083】
(b)完全にアドレスの割り当てを確保する例
ホームエージェント5が、当該移動計算機に割り当てられているDHCPアドレスについて、リースタイムを超過することのないようにDHCPREQUESTメッセージをDHCPサーバ宛てに送り続ける。例えば、リースタイムをx時間とするDHCPREQUESTメッセージをxより小さいy時間ごとに送信する。この処理は、例えば、当該移動計算機2から移動IP通信のための位置登録メッセージを受信するまで行う。これによって、移動計算機2によるDHCPアドレスの確実な割り当て維持が実現できる。
【0084】
ただし、この例は、リースタイムを無限大とするDHCPREQUESTメッセージを送信することと同じであるので、例えば前述したような方法で、完全なるアドレスの確保に対する制限を設けるのが好ましい。
【0085】
(4)なお、その移動計算機について、DHCPアドレスが変更になっても構わないことが予め分かっている場合には、当該移動計算機2から上記した所定のメッセージを送信せず、アドレスを確保しないようにしてもよい。
【0086】
なお、上記の所定のメッセージの送出は、移動計算機2内における所定のイベント発生を契機として自動的に行う場合と、ユーザが契機を与える場合とが考えられる。
【0087】
以上の各例に係る手法は独立して実施することも任意に組み合わせて実施することも可能である。
【0088】
さて、移動に先だってDHCPアドレスの確保を要求する場合、上記したように所定のメッセージをDHCPサーバもしくはホームエージェントに送信すると、移動可能となる。移動計算機2の電源を切った状態で移動する場合、電源を切る前にそれまで使用していたアドレスAをDHCPアドレス(ホームアドレス)記憶領域に保存しておく。
【0089】
次に、移動計算機2における移動検知処理について説明する。
【0090】
図6に、本移動検出処理について説明するための移動計算機の構成例を示す。
【0091】
本移動検出処理は、移動検出処理部14により行われる。
【0092】
移動先のネットワークに移動計算機2が接続され、当該移動計算機2が再起動されると、移動検知処理が行われる(ホームネットワークに接続され再起動された場合も含む)。
【0093】
移動検知のための幾つかの例を以下に示す。
【0094】
(1)DHCPとのメッセージ通信手順を通して移動検知する方法
初期化のDHCPDISCOVERメッセージを発信し、もしくはさらにDHCPREQUESTメッセージを発信し(図6ではDHCP処理部13)、DHCPDISCOVERメッセージに対して返されたDHCPOFFERメッセージにて提示されたDHCPアドレス、もしくはDHCPREQUESTメッセージに対して返されたDHCPACKによって獲得したDHCPアドレスと、自装置内に保存しておいたホームアドレスとしてのDHCPアドレス(本例ではアドレスA)とを比較し、
(i)ネットワークアドレスが同じであれば、移動計算機2は移動していないと判定し、
(ii)ネットワークアドレスが異なっていれば、移動計算機2は移動したと判定する。
【0095】
なお、移動計算機2内に、DHCPアドレスとは別に自装置のホームネットワークのアドレス情報(ネットワークアドレス)が記憶されている場合には、これと上記の提示されたまたは獲得したDHCPアドレスのネットワークアドレスとを比較するようにしてもよい。
【0096】
この方法は、移動先ネットワークにDHCPサーバが存在する場合に移動検知可能となる。
【0097】
(2)DHCP以外のアドレス管理サーバから提示されたまたは獲得したアドレスで移動を検知する方法
上記の(1)と基本的には同様で、接続されたネットワークのDHCP以外のアドレス管理サーバから所定の手順を経て提示されたもしくは獲得したアドレスと、自装置内に保存しておいたDHCPアドレスもしくはホームネットワークのネットワークアドレスとを比較して、上記のように移動を検知する。
【0098】
(3)アドバタイズメントにより移動を検知する方法
接続されたネットワーク内に存在するルータやエージェント(ホームエージェント、フォーリンエージェント)から当該ネットワーク上に放送(マルチキャスト)されるアドバタイズメントを聞き(受信し)、このアドバタイズメント内に記述されているアドレス情報(当該ネットワークのネットワークアドレス)と、自装置内に保存しておいたDHCPアドレスもしくはホームネットワークのネットワークアドレスとを比較して、上記のように移動を検知する。
【0099】
(4)TCP/IPモジュールに設定されたアドレスを参照することで移動を検知する方法
移動計算機に何らかの方法(例えば、DHCP手順、手動)でTCP/IPモジュール(図6では11)に設定されたIPアドレス(移動先ネットワークで獲得したものである場合にはCare−of addressに該当)(図6では111)と、自装置内に保存しておいたDHCPアドレスもしくはホームネットワークのネットワークアドレスとを比較して、上記のように移動を検知する。
【0100】
(5)ユーザ指示による方法
移動計算機2が現在、ホームネットワークに接続されているのか、あるいはホームネットワーク外に移動して他部署ネットワークに接続されているのかを指示する情報を、ユーザが移動計算機2に入力し、移動計算機2はこの入力された指示に従ってその後の処理を行う。
【0101】
(6)データリンク層で移動を検知する方法
上記の(1)〜(5)はネットワーク層で移動を検知するものであったが、データリンク層(図6ではデータリンクモジュール10)から得られる情報を聞くことによって移動を検知するようにしてもよい。このデータリンク層における移動の検知としては、IPサブネットでの移動を検知する必要はなく、例えば、IPサブネットとは異なる概念に係る移動を検知したときに(例えば、データリンク層のレベルで移動したことは検知したがIPサブネットのレベルで移動したか否かは判断がつかない状況)、上記の(1)〜(5)のいずれかにより、IPサブネットでの移動を検知するようにしてもよい。
【0102】
上記した(1)〜(5)の方法は独立して実施することも、任意に組み合わせて実施することも可能である。また、組み合わせて実施する場合、動作させる順番を決めておくなどの方法がある。
【0103】
なお、上記の所定のメッセージの送出、あるいはアドバタイズメントの受信待ち状態への遷移等は、移動計算機内における所定のイベント発生を契機として自動的に行う場合と、ユーザが契機を与える場合とが考えられる。
【0104】
次に、移動先のネットワークにおけるアドレス獲得処理について説明する。
【0105】
上記のような手順により移動を検知したならば、次に移動先ネットワークにおいてアドレス(Care−of address)を獲得するための処理を行う(ただし、アドレスを獲得してから移動を検出する順番になる場合もある)。
【0106】
Care−of addressの獲得は、基本的には、移動先におけるアドレス管理機構に従う。また、大きく分けると、移動計算機2がアドレス管理サーバとの間で規定された手続きを行って自動的に獲得する方法と、システム管理者から割り当てられたアドレスをユーザもしくはシステム管理者などが移動計算機2にマニュアルで設定する方法とがある。
【0107】
例えば、移動先のネットワークでDHCPサーバからアドレスの割り当てを受ける場合には、移動計算機2は、初期化のDHCPDISCOVERメッセージを発信し、もしくはさらにDHCPREQUESTメッセージを送信し、これに対するDHCPサーバからのDHCPOFFERメッセージを受信し、さらにDHCPDISCOVERメッセージを送信し、これに対するDHCPサーバからのDHCPACKを受信することによって、DHCPアドレスの獲得が完了する。
【0108】
なお、移動検出においてホームネットワーク内に存在することが検知された場合や、ホームネットワーク外であっても移動IP通信の必要がない場合には、新たに獲得したアドレスを用いて、通常のIP通信を行うことになる。また、移動検出においてホームネットワーク内に存在することが検知された場合、その時点で自装置が割り当てられているDHCPアドレスについて、DHCPREQUESTメッセージを送信し、DHCPNAKが返送された場合に、新たなDHCPアドレスの割り当てを受けるようにしてもよい。
【0109】
ところで、前述した移動検出処理のバリエーションと、これらアドレス獲得処理のバリエーションとは、適宜組み合わせて実施することができる。また、その組み合わせによっては、移動検出とアドレス獲得をほぼ一連の手続きで実行できるもの(DHCPDISCOVERにより移動を検知し、続けて行うDHCPREQUESTによりアドレスを獲得するケース)や、先にアドレスが獲得された後に移動検出が行われるもの(マニュアル操作によりアドレスを設定し、このアドレスと自装置内に保存しておいたDHCPアドレスもしくはホームネットワークのネットワークアドレスとを比較して移動を検知するケース)などがある。また、フォーリンエージェントを用いるMobile IPのモードを採用する場合には、フォーリンエージェントからのアドバタイズメントを受信するだけで、移動検知とアドレス獲得を行うことができる。
【0110】
以下では、移動検出処理およびアドレス獲得処理の具体例を幾つか示す。
【0111】
(1)DHCPによる移動検出処理およびアドレス獲得処理の第1の例
移動先で移動計算機2が再起動されると、初期化のDHCP要求を発信し、これによって獲得したDHCPアドレスと上記の保存しておいたDHCPアドレスとを比較し、
(i)ネットワークアドレスが同じであれば、移動計算機2は移動していないと判定し、
(ii)ネットワークアドレスが異なっていれば、移動計算機2は移動したと判定する。
【0112】
上記の(i)の場合、新たに獲得したDHCPアドレスは、移動計算機2のTCP/IPに設定せず、直ちに解放し、電源を切断する前に割り当てられたアドレスAを通信モジュールに貸与して初期化するために使用する(ただし、この場合、アドレスAが使用可能であることをDHCPサーバに確認する必要がある)。もしくは、アドレスAを破棄して、新たに獲得したDHCPアドレスをホームアドレスとして用いる。
【0113】
上記の(ii)の場合、新たに獲得したDHCPアドレスは、移動計算機のTCP/IPに設定せず、直ちに解放し、電源を切断する移動前に割り当てられたアドレスAを通信モジュールに貸与して初期化するために使用するとともに、あらためてCare−of addressとして用いるアドレスをDHCPにて獲得する。もしくは、電源を切断する前と同様にアドレスAをホームアドレスとして用い、新たに獲得したDHCPアドレスをCare−of addressとして用いる。
【0114】
以上の動作を実装した移動計算機2の要部構成例を図7に示す。
【0115】
図7の例では、移動した後に代理DHCP処理部23がDHCPサーバにアドレス要求メッセージを送出し、アドレスを獲得する。獲得されたアドレスは、DHCPアドレス格納部231に格納される。
【0116】
このDHCPアドレスをTCP/IPモジュール21内のホームアドレス格納部211に格納されているホームアドレスと比較する。
【0117】
もし、ネットワークアドレスが同じであれば、同一ネットワーク内にいるので、Mobile IPを使用する必要はなく、例えば獲得したアドレスをTCP/IPモジュール21にセットして、計算機を初期化する通常と同じ動作を行えばよい。
【0118】
一方、ネットワークアドレスが異なる場合には、ホームネットワークから移動したと判断する。この場合、例えば獲得したアドレスをそのままMobile IPのCare−of addressとして、Care−ofアドレス格納部221に格納し、移動IP処理部(Mobile IP処理部)22による後述するようなIP処理(登録メッセージの生成、送出等)へと移る。
【0119】
なお、最初のDHCP獲得時などでDHCPアドレス格納部231にアドレスが存在しない場合には、例えば、自装置はホームネットワークに接続されているとみなし、上記の獲得したDHCPアドレスをホームアドレスとして通信モジュールを初期化するなどの処理を行う。
【0120】
(2)DHCPによる移動検出処理およびアドレス獲得処理の第2の例
移動先で移動計算機2が再起動されると、初期化のDHCPDISCOVERメッセージを発信し、これに対してDHCPサーバから返されたDHCPOFFERメッセージにて提示されたDHCPアドレスと、自装置内に記憶されているDHCPアドレスもしくはホームネットワークのネットワークアドレスとを比較して、上記と同様に移動の判断を行う。
【0121】
ホームネットワークにいると判断された場合、電源を切断する前に割り当てられたDHCPアドレスについてのDHCPREQUESTメッセージもしくは上記の提示されたDHCPアドレスについてのDHCPREQUESTメッセージをDHCPサーバに送信し、これに対するDHCPACKを受信すれば、ホームアドレスの獲得が完了する。
【0122】
一方、他部署ネットワークに移動したと判断された場合、上記の提示されたDHCPアドレスについてのDHCPREQUESTメッセージをDHCPサーバに送信し、これに対するDHCPACKを受信すれば、Care−of addressの獲得が完了する。
【0123】
ここで、フォーリンエージェントを用いるMobile IPのモードを採用する場合の移動検知とアドレス獲得について説明する。
【0124】
フォーリンエージェントを用いるMobile IPのモードを採用する場合には、フォーリンエージェント(フォーリンエージェントがホームエージェントと同一サーバである場合もある)からのアドバタイズメントを受信するだけで、移動検知と移動先でのアドレスの獲得を行うことができる。
【0125】
この場合には、移動先で移動計算機2が再起動されると、移動計算機2は、フォーリンエージェント(もしくはフォーリンエージェントとホームエージェントを兼ねたサーバ)からのアドバタイズメントを待つ(聞く)状態になる。そして、フォーリンエージェントからのアドバタイズメントを受信したならば、その中に含まれているフォーリンエージェントのアドレスもしくは割り当てアドレスと、自装置内に記憶されているDHCPアドレスもしくはホームネットワークのネットワークアドレスとを比較して、上記と同様に移動の判断を行う。
【0126】
ホームネットワークにいると判断された場合、電源を切断する前に割り当てられたDHCPアドレスについてのDHCPREQUESTメッセージをDHCPサーバに送信し、これに対するDHCPACKを受信すれば、ホームアドレスの獲得が完了する。
【0127】
一方、他部署ネットワークに移動したと判断された場合、上記のフォーリンエージェントからのアドバタイズメントの中に含まれている割り当てアドレスをCare−of addressとして使用する。
【0128】
ところで、無線ネットワークなどを使用して移動計算機2を稼働させたまま移動可能とすることもできる。このような場合には、以上の初期動作を行う必要はないが、あるネットワークから別のネットワークへ移動したときに、移動先のネットワークからCare−of addressを獲得し、移動元のネットワークもしくは特定のネットワークをホームネットワークとして後述するMobile IPの処理を開始することができる。
【0129】
さて、以上のようにして移動計算機2が移動先ネットワークにおいてCare−of addresの獲得まで完了すると、移動IP通信のための登録処理を行うことができるようになる。
【0130】
以下では、移動IP通信のための処理について説明する。
【0131】
まず、移動計算機2が移動先のネットワーク(1bとする)に再接続される場合における、移動計算機2とホームエージェント5の動作シーケンスの一例について説明する。
【0132】
まず、図8、図9を参照しながら、正規動作の場合(移動前に移動計算機2がDHCP獲得したアドレスが移動先で使用可能となる場合)のシーケンスについて説明する。
【0133】
まず前述のように、移動計算機2は、移動前にDHCPサーバ7に所定のメッセージを転送し(図8参照)、あるいはホームエージェント5(図9参照)に所定のメッセージを転送するなどして、自装置が保持しているアドレスAを他の計算機に割り当てられないようにする。
【0134】
移動してネットワーク1bに再接続された移動計算機2は、通信モジュール(図6や図7ではTCP/IPモジュール)がアドレスAを獲得した状態になっている。
【0135】
移動先で起動すると、移動計算機2は、前述のような手順を経て、Care−of addressを獲得し、アドレスAをホームアドレスとするMobile IPの処理を開始する(図7や後に示す図14では移動(Mobile)IP処理部)。
【0136】
まず、ホームエージェント5に位置登録メッセージを送信する。この位置登録メッセージは、RFC2002で規定された図2に示すメッセージを拡張したもので、例えば図10に例示する形式になる。
【0137】
ここで、QビットはホームネットでDHCP獲得されたアドレスを使用するか否か(自装置がホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたか否か)を示すフラグで、DHCP−home−addressはその獲得していたDHCPアドレスを示す。この場合、例えば、Qビットをonに、DHCP−home−addressをアドレスAに設定する。
【0138】
Qビットをoffにした場合、すなわち自装置がホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたのではない旨を示す状態にした場合、移動計算機においてもホームエージェントにおいても、固定的に割り当てられたホームアドレスによる通常の移動IP通信の登録のための処理が行われることになる。
【0139】
一方、Qビットをonにした場合、すなわち自装置がホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていた旨を示す状態にした場合、ホームエージェント5は、通常の移動IP通信の登録のための処理の他に、その動的アドレスの再割り当て処理や、すでにその動的アドレスが他の計算機に割り当てられていて使用できないものとなっていた場合に対応する処理などを行うことになる(図5では、移動(Mobile)IP処理部100、代理DHCP処理部101)。
【0140】
また、Qビットをonにした場合、移動IP登録のための最初の位置登録メッセージおよび/またはライフタイムを更新するための再登録のための再度の位置登録メッセージは、Mobile IPで使用する動的アドレスを他の計算機に割り当てないようにホームエージェントに要求する旨を内在することになる。つまり、Qビットがonである位置登録メッセージを受けたホームエージェント5は、少なくとも当該移動計算機について移動IP通信が行われていると認識できる間は当該動的アドレスを確保し続けるための処理を行うことになる(図5では、移動(Mobile)IP処理部100、代理DHCP処理部101)。
【0141】
さて、この位置登録メッセージを受信したホームエージェント5は、移動計算機2の代理で、DHCPREQUESTメッセージに、上記のDHCP−home−addressに記述されていたDHCPアドレスを付加し、これをホームネットワーク1aに放送してDHCPサーバ7に送る。ここでは、DHCPサーバ7からDHCPACKが返されたとする。
【0142】
これ以降、そのDHCPアドレス(すなわちアドレスA)をホームアドレスとしてMobile IPを行うことができる。すなわち、所定の移動計算機2〜ホームエージェント5間の認証処理を行い、正しく登録できれば、図3に示す登録成功の応答メッセージを返答する。それ以降は、Mobile IPのシーケンスに従って移動計算機2宛のメッセージの転送が行われる。なお、先に認証処理を行い、認証に成功した場合に、上記のDHCPアドレスに関する処理を行うようにしてもよい。
【0143】
また、これ以降、DHCPサーバ7からDHCPアドレスの有効期限(リースタイム)が切れてHCPNAKメッセージが送信されてきたら、ホームエージェント5は移動計算機2の代理でDHCPREQUESTメッセージを再送し、DHCPアドレスの確保を続ける。
【0144】
また移動計算機2は、有効期限(ライフタイム)を超過しないタイミングで繰り返し位置登録メッセージをホームエージェント5に送信し、再登録を行う。すなわち、ホームエージェント5は、移動計算機2から再登録のためのメッセージを有効期限(ライフタイム)内に受信している限りDHCPアドレスの確保を続ける。
【0145】
なお、通常はDHCPアドレスの有効期限の方が移動計算機2の登録の有効期間よりも長いと想定されるので、このような場合には、ホームエージェント5は、移動計算機2から再登録メッセージを受信したことを契機にDHCPサーバ7に対してDHCPREQUESTメッセージを再送するようにしてもよい。
【0146】
また、移動計算機からライフタイムが0の登録メッセージを受けたかまたは移動計算機のライフタイムが切れた場合には、DHCP7へのDHCPREQUESTメッセージの送信を取り止めるようにしてもよいし、リースタイムを通常よりはある程度長い値としたDHCPREQUESTメッセージを1回だけ送信するようにしてもよい。
【0147】
ところで、上記では位置登録メッセージのDHCP−home−addressのフィールドに、その移動計算機がホームネットワークで割り当てられていた動的アドレスを記述する例を示したが、動的アドレスを明示的に記述するのではなく、ホームエージェントが移動計算機を特定可能な情報、例えば、各移動計算機に固有に割り当てた移動計算機識別子を記述するような構成にしてもよい。
【0148】
このような構成にする場合、ホームエージェント5は、図11に例示するような移動計算機識別子およびDHCPアドレスを含む管理表(図5では102)を管理するものとする。図11において、移動計算機識別子およびDHCPアドレス以外の情報は、適宜省いても構わないし、他の情報をさらに管理表に登録するようにしてもよい。
【0149】
この場合、位置登録メッセージを受信したホームエージェント5は、位置登録メッセージ内に格納されている移動計算機の識別子をキーに、図11に例示する管理表から当該移動計算機が過去使用したDHCPアドレスやDHCPサーバの識別子、リースタイムを含む移動計算機毎の設定を得ることができる。なお、この場合、ホームエージェントは、図11の管理表のDHCPサーバ識別子からDHCPREQUESTを送信すべき相手のDHCPサーバを知ることができるので、DHCPDISCOVERメッセージとDHCPOFFERメッセージのやり取りを省略することができる。
【0150】
なお、位置登録メッセージのDHCP−home−addressのフィールドに、動的アドレスを記述するか、移動計算機識別子等を記述するかによって、次のようなバリエーションが考えられる。
【0151】
(a)最初の位置登録メッセージおよび再度の位置登録メッセージすべてにおいて、動的アドレスを記述する。
【0152】
(b)最初の位置登録メッセージおよび再度の位置登録メッセージすべてにおいて移動計算機識別子等を記述する。
【0153】
(c)最初の位置登録メッセージでは移動計算機識別子等を記述し、以降の再度の位置登録メッセージでは動的アドレスを記述する。
【0154】
(d)動的アドレスと移動計算機識別子等とを適宜使い分ける。この場合、動的アドレスであるか移動計算機識別子等であるかの区別は、それらの値が取り得る範囲を予め排他的に定めることによる方法と、登録メッセージ中にDHCP−home−addressに記述されているものが動的アドレスであるか移動計算機識別子等であるかを区別するフラグを設ける方法などが考えられる。
【0155】
また、移動IP通信時における移動計算機のホームアドレスである動的アドレスを確保する手順のバリエーションとして、上述したものとは別の手順も考えられる。
【0156】
例えば、最初の登録メッセージもしくはその次の再登録のための登録メッセージを受信した場合に、ホームエージェント5はDHCP7にリースタイムを無限大とするDHCPREQUESTメッセージを送信するようにしてもよい。
【0157】
また、例えば、ホームエージェント5は、最初の登録メッセージもしくはその次の再登録のための登録メッセージを受信した際に、DHCP7にリースタイムを無限大とするDHCPREQUESTメッセージを送信し、移動計算機からライフタイムが0の登録メッセージを受けたかまたは移動計算機のライフタイムが切れた際に、DHCP7にリースタイムを通常の値もしくは通常よりはある程度長い値としたDHCPREQUESTメッセージを送信するようにしてもよい。
次に、図12を参照しながら、新規アドレスで再設定を行う場合(移動前にDHCP獲得したアドレスが使用不可となった場合)のシーケンスの一例について説明する。
【0158】
ここでは、まず、移動前にDHCP獲得したアドレスが使用不可となった場合に、移動IP通信を行うか、取り止めるかの判断を、ホームエージェント側で決着させる例について説明する。
【0159】
まず前述のように、移動計算機2は、移動前にDHCPサーバ7、あるいはホームエージェント5に所定のメッセージを転送するなどして、自装置が保持しているアドレスAを他の計算機に割り当てられないようにする。
【0160】
移動してネットワークに再接続された移動計算機2は、通信モジュール(図7ではTCP/IPモジュール21)がアドレスAを獲得した状態になっている。
【0161】
移動先で起動すると、移動計算機2は、前述のような手順を経て、Care−of addressを獲得し、アドレスAをホームアドレスとするMobile IPの処理を開始する。
【0162】
まず、先のシーケンス例と同様に、自装置がホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていた旨を示す(Qビットをonにした)位置登録メッセージをホームエージェント5に送信する。
【0163】
このメッセージを受信したホームエージェント5は、移動計算機2の代理で、DHCPREQUESTメッセージに、上記のDHCP−home−addressに記述されていた、もしくは上記のDHCP−home−addressに記述されていた計算機識別子等をもとに管理テーブルを参照して得た、DHCPアドレスを付加し、これをホームネットワーク1aに送る。
【0164】
ここで、ホームエージェント5が代理発行したDHCPREQUESTメッセージに対し、そのアドレスAが、(移動計算機2の移動の間に既に他の計算機に使用されているなどして)使えない旨のDHCPNAKメッセージが返信されたとする。
【0165】
この場合、システム(例えば、移動計算機および/またはホームエージェント)は、
(i)Mobile IPでの通信を中止する。
(ii)代わりのDHCPアドレスをホームアドレスとして再設定し、これを使ったMobile IP通信を新たに開始する。
のいずれかを選択することができる。
【0166】
移動計算機が移動前にホームネットワークで割り当てられた動的アドレスを使用できない場合に、上記の(i)と(ii)のいずれを行うかについては、例えば、移動計算機2が予め判断するかまたはユーザが設定するなどしておいてその指示を登録メッセージ内の所定のフラグを設定することにより、ホームエージェント5に所望の制御を要求することができる。なお、詳しくは後述するが、上記の(i)と(ii)のいずれを行うかについては、ホームエージェントが独自に判断する方法、ホームエージェントは判断をせず、別のDHCPアドレスを獲得し、これを移動計算機に提示した上で、移動計算機側ではじめて判断する方法、ホームエージェントが最初に何らかの判断をし、上記の(1)と判断しなかった場合に、別のDHCPアドレスを獲得し、これを移動計算機に提示した上で、さらに移動計算機側で何らかの判断をする方法などのバリエーションが考えられる。
【0167】
ここでは、ホームエージェント5側で判断の結果を出してしまうものとすると(図5では判断処理部103)、上記の(i)の場合、図13(a)に例示するような新たに定義したエラーコード257を付加した応答メッセージをホームエージェント5から移動計算機2に返送し、プロセスを終了する。
【0168】
一方、上記の(ii)の場合、ホームエージェント5は、新規アドレスを獲得するためのDHCP要求シーケンスを実行し、新たなアドレス(アドレスBとする)を獲得する。DHCP要求シーケンスは、例えば、図12に示すように、DHCPDISCOVERメッセージの送信、DHCPOFFERの受信、DHCPREQUESTの送信、DHCPACKの受信の手順で行う。そして、図13(b)に例示するような、新規のホームアドレスすなわちアドレスBとエラーコード258を付加した応答メッセージを移動計算機2に返送する。
【0169】
この応答メッセージを受信した移動計算機2は、新規アドレスBで通信モジュールを再初期化し、これをホームアドレスとするMobile IP通信を開始する。
【0170】
これ以降は、前述の場合と同様である。
【0171】
ところで、移動計算機2は、その移動先ネットワークからでも、DHCPサーバ7に対し貸与されたアドレスAを他の計算機に割り当てられないようにホームエージェント5もしくはホームネットワーク1aのDHCPサーバ7に要求することを可能としてもよい。例えば、移動計算機2が移動先から所定のメッセージをホームエージェント5に送信し、これに応じてホームエージェント5が移動計算機2の代行でDHCPサーバ7に適当なリースタイムを設定したDHCPREQUESTメッセージを送信する。
【0172】
これによって、移動計算機2は、同じホームアドレスを維持して再度の移動あるいはMobile IP通信の中止/再開等を行うことができる。
【0173】
以下では、上記のMobile IPのための登録の手順において、移動前に移動計算機2がホームネットワークのDHCPサーバ7から獲得していたDHCPアドレス(本例ではアドレスA)がホームエージェント5による代理DHCP処理において使用不可であることが判明した場合において、新たにホームネットワークのDHCPサーバ7から割り当てられるDHCPアドレス(本例ではアドレスB)を用いて移動IP通信を行うか、移動IP通信を中止するかの判断に関する点を中心に本実施形態について説明する。
【0174】
まず、この判断を、移動計算機2側で行う例について説明する。
【0175】
図14に、このような判断機能を持つ移動計算機2の構成例を示す。
【0176】
前述と同様に、ホームアドレスとしてのDHCPアドレスの確保のための所定のメッセージを送信して移動し、移動先のネットワークで起動した移動計算機2は、例えばホームアドレス(図14では112)と移動先のネットワークで得たそのネットワークアドレスの情報とを比較するなどして移動を検出し、またCare−of addressを獲得して、アドレスAをホームアドレスとするMobile IPの処理を開始する。
【0177】
自装置がホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていた旨を示す(Qビットをonにした)位置登録メッセージをホームエージェント5に送信すると、このメッセージを受信したホームエージェント5は、DHCPREQUESTメッセージにアドレスAを付加して送信する。
【0178】
このDHCPREQUESTメッセージに対し、DHCPACKメッセージが返信された場合、ホームエージェント5は、図3に示す登録成功の応答メッセージを返答するが、DHCPNAKメッセージが返信された場合、ホームエージェント5は、上記の判断をすることなく、新規アドレスを獲得するためのDHCP要求シーケンスを実行し、新たなアドレス(アドレスBとする)を獲得する。そして、図13(b)に例示するような、新規のホームアドレスすなわちアドレスBとエラーコード258を付加した応答メッセージを移動計算機2に返送する。
【0179】
この応答メッセージを受信した移動計算機2は、移動(Mobile)IP処理部12の中にあるホームアドレス判断部121にて、ホームエージェント5から受信した応答メッセージ中のホームアドレス情報が、自装置の期待するアドレスがどうかについて判断する。
【0180】
ここでは、まず、
(I)期待しているアドレス(TCP/IPモジュール内に格納されたホームアドレスと同じ)かどうかを調べる。期待しているアドレスであれば、Mobile IPの登録が成功したことになる。
【0181】
次に、
(II)期待していないアドレスならば、これが受け入れ可能かどうか(Mobile IPのホームアドレスが変更されても構わないかどうか)を判断する。この判断は、ユーザやアプリケーションからの指示に基づいて行う。
期待していないアドレスであって、かつ、受け入れ不可と判断した場合、Mobile IPを中止することを決定する。
期待していないアドレスであっても、受け入れ可能と判断した場合、代わりのDHCPアドレスBを用いて移動IP通信を行うことを決定する。
【0182】
以下、上記の(II)の判断の一例について詳しく説明する。
【0183】
上記の(II)の判断は、移動計算機で実行するアプリケーションの形態や、移動計算機の使用形態に基づく。
【0184】
ホームアドレスの変化による影響に着目した場合、次の2つの場合がある。
(i)ホームアドレスが変化すると困る場合
(ii)ホームアドレスが変化しても構わない場合
上記の(i)は、第三者の計算機によるサービスが、ホームアドレスの変化に影響されずに固定のアドレス宛にパケットを送信してくれる場合や、移動計算機がそのアドレスから発信されたパケットしか受け取られないサービスを使用する場合である。具体的には、チャットプログラムやプッシュ型情報配送サービス、セキュリティーのためのアクセス制限に該当するものがある。また、通信接続中に移動する場合も、ホームアドレスが変更されると通信不能になるため、ホームアドレスが変化してはならない。上記の(ii)は、ホームネットワークで提供されている、ホームネットワークからのアクセスだけに制限されているサービスを使用する場合である。具体的には、基本的には部外秘の情報を扱うサービスに該当するものがある。
【0185】
ただし、第三者の計算機から移動計算機宛のパケットを送信する再に、移動計算機の名前からアドレスを検索する方式を取ること(図16参照)を前提とすれば、上記の(ii)に分類したチャットやプッシュ型情報配送サービスでも、ホームアドレスの変化に対応できる。これは通常、DNSを使用してアドレス解決を行う方法としてよく知られている。移動計算機のホームアドレスが変更される場合、ホームネットワークの計算機の名前とアドレスの対応を管理している名前アドレス対応管理サーバの、移動計算機の登録情報を、変更後のホームアドレスであるアドレスBにする。これにより、移動計算機宛のパケットを送出する計算機は、変更前のアドレスAではなく、アドレスB宛でパケット送出可能となり、問題は解消される。なお、この名前管理サーバの機能については後述する。
【0186】
上記より、次の条件に該当する移動計算機の使用法では、ホームアドレスが変更された場合に対応できない。
(a)第三者計算機からの通信を待ち受けるサービスを使用する(ただし、第三者計算機は、名前によるアドレス解決を行わない、または移動計算機を管理している名前アドレス対応管理サーバが対応していない場合)。
(b)移動計算機が送信するパケットが、固定のホームアドレスを送信元とする必要がある。
(c)通信接続中に移動する。
【0187】
移動計算機2は、自装置の使用法の性質に関する情報を保持しておき、この移動計算機2に割り当てられたDHCPアドレスがアドレスA以外に変更になった場合、上記の保持しておいた情報を参照して、自装置の使用法の性質が(a)〜(c)の条件に該当するかどうかを判断し、この判断結果に従って、移動IP通信を行うか否かを決定する。
【0188】
さて、ホームエージェント5から新規アドレスBを含む応答メッセージを受信した移動計算機2は、新規アドレスBで動作可能かの判断を、予めしておいた設定や、現在稼働中のサービスから得られる自装置の使用法の情報を(a)〜(c)に比較し、通信モジュールをアドレスBで初期化してMobile IPを行うか、Mobile IPを中止するかどうかを判断する。移動計算機2が、アドレスBで再設定する場合のシーケンスは図12のようになる。一方、Mobile IPを中止する場合には、例えば、図15に示すように、Lifetimeを0とする位置登録メッセージをホームエージェント5宛に送信する。
【0189】
なお、上記では、ホームエージェント5からの応答メッセージを受信した時点で移動計算機2が上記の判断を行ったが、予め移動計算機2がアドレス変更になった場合を想定して上記の判断を行い、その結果を示す指示情報を登録メッセージに付加して送信し、これを受けたホームエージェント5側で該指示情報に従って上記の判断を行う(移動計算機側では判断を行わない)ようにしてもよい。
【0190】
例えば、移動計算機2から自装置がホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていた旨を示す(Qビットをonにした)とともに、上記の指示情報を含む位置登録メッセージを受信すると、ホームエージェント5は、DHCPREQUESTメッセージにアドレスAを付加して送信する。
【0191】
このDHCPREQUESTメッセージに対し、DHCPACKメッセージが返信された場合、ホームエージェント5は、図3に示す登録成功の応答メッセージを返答するが、DHCPNAKメッセージが返信された場合、ホームエージェント5は、上記の指示情報が「期待するDHCPアドレスが使用できないならば、代わりのDHCPアドレスにより移動IP通信を行う」旨を指示する場合に、新規アドレスを獲得するためのDHCP要求シーケンスを実行し、新たなアドレス(アドレスBとする)を獲得する。そして、図3に示す登録成功の応答メッセージ(もしくは、図13(b)に例示するような新規のホームアドレスすなわちアドレスBとエラーコード258を付加した応答メッセージ)を移動計算機2に返送する。指示情報が「代わりのDHCPアドレスでは移動IP通信不可」を示すならば、DHCP要求シーケンスは実行せず、登録失敗の応答メッセージを返送することになる。
【0192】
あるいは、ホームエージェント5に、各移動計算機ごとに、その移動計算機がホームアドレスとして使用できることを期待しているDHCPアドレスと、その移動計算機の使用法の性質とを対応付けて保持しておき、この情報に従って上記と同様の判断を行う(移動計算機側では判断を行わない)ようにしてもよい。
【0193】
例えば、移動計算機2から自装置がホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていた旨を示す(Qビットをonにした)位置登録メッセージを受信すると、ホームエージェント5は、DHCPREQUESTメッセージにアドレスAを付加して送信する。
【0194】
このDHCPREQUESTメッセージに対し、DHCPACKメッセージが返信された場合、ホームエージェント5は、図3に示す登録成功の応答メッセージを返答するが、DHCPNAKメッセージが返信された場合、ホームエージェント5は、当該移動計算機2に対応して記憶した上記のような情報に基づいて、「期待するDHCPアドレスが使用できないならば、代わりのDHCPアドレスにより移動IP通信を行う」ものと判断した場合に、新規アドレスを獲得するためのDHCP要求シーケンスを実行し、新たなアドレス(アドレスBとする)を獲得する。そして、図3に示す登録成功の応答メッセージ(もしくは、図13(b)に例示するような新規のホームアドレスすなわちアドレスBとエラーコード258を付加した応答メッセージ)を移動計算機2に返送する。
【0195】
あるいはまた、このホームエージェントが移動計算機対応に記憶した上記情報に基づいて判断する構成と前述の移動計算機が応答メッセージを受信してから判断する構成とを組み合わせて、該判断をホームエージェントおよび移動計算機の両方で行うようにしてもよい。
【0196】
また、ホームエージェントおよび移動計算機の両方で「期待するDHCPアドレスが使用できないならば、代わりのDHCPアドレスにより移動IP通信を行うか否か」の判断を行う場合に、ホームエージェントは移動計算機とは異なる基準の判断を行うようにしてもよい。
【0197】
ところで、前述した判断において、図16に例示するように名前管理サーバの働きを利用して第三者の計算機から移動計算機宛のパケットを送信する再に移動計算機の名前からアドレスを検索することが行われるか否かの相違によって、第三者計算機からの通信を待ち受けるサービスを使用する場合の判断結果が異なるものとなった。
【0198】
すなわち、通信相手のホスト3が、ネットワーク1a上の移動計算機2宛に送信する際に、名前管理サーバ8を利用したホスト名からアドレスへの変換を行う(移動計算機2にセッションを張る際には該移動計算機2の識別子からホームアドレスへの変換を行い、セッションを張る手順をとる)場合には、第三者計算機からの通信を待ち受けるサービスを使用する場合においても、移動計算機2がネットワーク1bで代わりのDHCPアドレスによる移動IP通信を行うことが可能となるものであった。
【0199】
ここでは、この名前管理サーバの機能について説明する。
【0200】
名前管理サーバの機能としては、名前をキーとする問い合わせに対してアドレスを返答する機能、アドレスをキーとする問い合わせに対して名前を返答する機能、名前とアドレスの情報の変更機能が必要である。名前アドレス対応管理サーバにDNSを用いる場合、ホームエージェントの要求により、名前とアドレスの情報を変更する機能を拡張することで実現可能である。また、第三者の計算機が、アドレス解決手段としてディレクトリサーバを使用することに対応しているならば、名前アドレス対応管理サーバを用いることも可能である。
【0201】
また、上記のような名前管理サーバをホームネットワークに設置する場合においては、ホームエージェント5では、移動計算機のホームネットワークで割り当てられる動的アドレスが変更された場合、当該移動計算機の名前とアドレスとの対応を管理する名前管理サーバ宛てに、該移動計算機の名前と新しいアドレスとの対応を通知するホームアドレス変更要求メッセージを送信するか、またはアドレス管理サーバに送信させる(図5ではアドレス変更処理部104)。
【0202】
以上、ホームネットワークで動的アドレスの割り当てを受けて稼働する移動計算機が移動IP通信を行う場合の様々なバリエーションについて説明してきた。
【0203】
ところで、移動計算機が移動先ネットワークにおいて移動IP通信を行う場合に、移動IP通信ではなく通常のIP通信(例えば移動先ネットワークを直接用いてそのネットワークで資源やサービスを利用するなど)をも併用したいことがある。
【0204】
以下では、そのような機能を付加した移動計算機について説明する。
【0205】
さて、移動計算機が、移動先のネットワークから通信を行うだけの目的では、特にMobile IPの機能は必要ない。Mobile IP機能が必要な場合は、次の通りである。
(a)通信接続中に移動する場合
(b)ホームアドレス宛に送られるパケットを受信する場合
(c)セキュリティー上の制限などによって、ホームアドレスからしかアクセスできないサービスを使用する場合
上記の条件に該当しない場合には、Mobile IPは必要ない。
【0206】
逆に、移動先ネットワークからしかアクセスできないサービスを使用する場合は、Mobile IPを使用するのは適切ではない。
【0207】
具体的には、例えば、(a)は、トランザクションまたはTCP接続のようにコネクション型の通信の場合、移動して移動計算機のアドレスが変わってしまうと接続性が失われる場合である。(b)は、チャット型のアプリケーションやプッシュ型のサービス配送において、移動計算機のホームアドレス宛に固定的なアドレスを使用する場合である。(c)は、ホームネットワーク内からのアクセスだけに制限されたサービスの使用の場合である。これら(a)〜(c)に該当する場合、移動IP機能を使用すべきと判断した方がよい。
【0208】
一方、Mobile IP機能が不要の場合とは、ホームアドレスを使用する通信が不要の場合であり、移動先でのセキュリティーにかかわらない自発的な通信(例えば、World Wide Webのページをブラウザで閲覧する場合)では、移動登録は必要ない。さらに、移動先ネットワークに設置されている装置(例えば、プリンタ)を使用する場合、該移動先ネットワークの設定によっては、該移動計算機のホームアドレスからの操作要求は受け付けない場合が考えられる。この場合、パケットのネットワークIDと、該移動計算機に割り当てらたCare−of addressのネットワークIDが同一の場合、該移動計算機が送り出すパケットの送り元アドレスとしてCare−of addressを使用すると、上記の機器が使用できる。また、該移動計算機宛のパケットが直接送られてくるので、通信のオーバーヘッドが小さい。
【0209】
Mobile IPを使用するかどうかの判断は、次の情報に基づいて行う。
(i)アプリケーションソフトウェアの種類
(ii)アプリケーションソフトウェアが通信相手として対象にしている計算機のアドレス
上記の(i)は、アプリケーションの種類によってMobile IPの使用を動的に判断し、送出パケットの送信元アドレスを決定する。上記の(ii)は、移動計算機が送出するパケットの宛先アドレスによって、Mobile IPの使用を動的に判断し、送出パケットの送信元アドレスを決定する。上記の(i),(ii)の情報は、ともに、あらかじめ設定しておく場合と、その都度ユーザが指定する場合がある。
【0210】
図17に、このような移動計算機2の要部構成例を示す。
【0211】
移動計算機2が、ホームエージェント5またはMobile IP無使用の通信相手からのパケット(Care−of address宛)を受信すると、受信用の移動(Mobile)IP使用判断部16によって、ホームエージェント5からのパケットかどうかを調べる。
【0212】
ホームエージェント5が送信したパケットの場合は、Mobile IP処理が必要となるため、移動(Mobile)IP処理部12を通り、ホームアドレス宛のパケットを取り出し、アプリケーションへ転送する。ホームエージェント5以外が送信したパケットの場合は、移動計算機2がMobile IP無使用で通信している相手からのパケットであるため、直接アプリケーションへ転送する。
【0213】
移動計算機2が、Mobile IPを使用してパケットを送信する場合は、アプリケーションが送信用の移動(Mobile)IP使用判断部15へ出力し、この移動IP使用判断部15が、ユーザやアプリケーションからの指示に基づいて、Mobile IPを使用する通信は、ホームアドレスを送信元のアドレスとしてパケットを送出し、Mobile IPを使用しない通信は、Care−of addressを送信元のアドレスとしてパケットを送出する。
【0214】
なお、ここで説明したMobile IPと通常のIPを使い分ける構成は、独立実施可能であり、本実施形態で説明したような機能を持たないホームアドレスを動的に割り当てられる移動計算機や、ホームアドレスを固定に割り当てられる移動計算機にも適用可能である。
【0215】
さて、従来のMobile IP方式では、移動ホストはホームネットワークで固定のホームアドレスを割り当てられている必要があり、近年急速に普及したDHCPによる動的なIPアドレス割り当てを行っているホームネットワークに移動ホストが所属している場合には、移動ホスト用に特別なIPアドレスを保持してもらうなどの手続きが必要であり、Mobile IP方式のスムーズな導入の妨げになっていた。
【0216】
本実施形態によれば、移動計算機がホームネットワークを離れる際に、それまで使用していたDHCPアドレスを保持するためのメッセージをDHCPサーバ等に送信するなどし、また移動計算機が移動先ネットワークに再接続し、現在位置の登録メッセージをホームエージェントに送信する際に、それまで使用していたDHCPアドレスを使用することを示すフラグ情報、保持しているDHCPアドレスなどを含め、これを受信したホームエージェントがそれ以降、DHCP要求メッセージを移動計算機の代わりにDHCPサーバに対して送信することにより、例えばホームネットワークがDHCPで運用されている場合もMobileIPを使って移動計算機を動作することが容易に行える。
【0217】
なお、本実施形態では、Co−located Care−of addressモードによる通信システムについて説明したが、本発明は、フォーリンエージェントの存在を仮定した移動通信システムにも適用可能である。
【0218】
また、本発明は、移動計算機のホームネットワークおよび/または移動先ネットワークが、DHCP以外の任意のアドレス割り当て方式でもしくは複数のアドレス割り当て方式が混在して運用されている場合、あるいはDHCPとDHCP以外の1または複数のアドレス割り当て方式が混在して運用されている場合にも適用可能である。
【0219】
また、本発明は、RFC2002に示されるMobile IPだけでなく、現在種々提案されている移動通信プロトコルに対しても適用可能である。
【0220】
なお、以上の各機能は、ソフトウェアとしても実現可能である。
【0221】
また、本実施形態は、コンピュータに所定の手順を実行させるための(あるいはコンピュータを所定の手段として機能させるための、あるいはコンピュータに所定の機能を実現させるための)プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体として実施することもできる。
【0222】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において種々変形して実施することができる。
【0223】
【発明の効果】
本発明によれば、移動計算機が移動先から移動計算機管理装置に送信する現在位置の登録メッセージに、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたことを示す情報や自装置を特定可能な情報(割り当てられていた動的アドレスでもよい)を含め、また移動計算機管理装置が移動計算機を代行して動的アドレス管理サーバとのやり取りを行うことにより、ホームネットワークで動的アドレスの割り当てを受けている移動計算機についても移動先で移動通信プロトコルを使って動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るネットワークの基本構成例を示す図
【図2】登録メッセージの形式の一例を示す図
【図3】登録応答メッセージの形式の一例を示す図
【図4】同実施形態に係るネットワークの構成例を示す図
【図5】同実施形態に係るホームエージェントの構成例を示す図
【図6】同実施形態に係る移動計算機の移動検出およびアドレス獲得に関係する部分の構成例を示す図
【図7】同実施形態に係る移動計算機の他の構成例を示す図
【図8】同実施形態におけるシステム動作シーケンスの一例を示す図
【図9】同実施形態におけるシステム動作シーケンスの他の例を示す図
【図10】同実施形態に係る移動計算機の送信する登録メッセージの形式の一例を示す図
【図11】移動計算機情報管理表の構成例を示す図
【図12】アドレス再設定時のシステム動作シーケンスの一例を示す図
【図13】アドレス獲得失敗時の登録応答メッセージの形式の一例を示す図
【図14】同実施形態に係る移動計算機のホームアドレス判断処理に関係する部分の構成例を示す図
【図15】同実施形態におけるシステム動作シーケンスのさらに他の例を示す図
【図16】同実施形態に係るネットワークの他の構成例を示す図
【図17】同実施形態に係る移動計算機の他の構成例を示す図
【符号の説明】
1a,1b,1c…ネットワーク
2…移動計算機
3…通信相手計算機
5…ホームエージェント
6…インターネット
7…DHCPサーバ
10…データリンクモジュール
11…TCP/IPモジュール
111…Care−ofアドレス格納部
112…ホームアドレス格納部
12…移動IP処理部
121…ホームアドレス判断部
13…DHCP処理部
14…移動検出処理部
15…送信用移動IP使用判断部
16…受信用移動IP使用判断部
21…TCP/IPモジュール
211…ホームアドレス格納部
22…移動IP処理部(Mobile IP処理部)
221…Care−ofアドレス格納部
23…代理DHCP処理部
231…DHCPアドレス格納部
100…移動IP処理部
101…代理DHCP処理部
102…管理表
103…判断処理部
104…アドレス変更処理部
Claims (23)
- 相互に接続されたネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機装置であって、自装置がホームとするネットワーク外の移動先から、該ホームネットワークに設置され、自装置の移動位置情報を管理し、自装置宛のパケットを自装置の現在位置に転送する移動計算機管理装置宛に、現在位置の情報、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたか否かを示す情報、および自装置を特定可能な情報を含む位置登録メッセージを送信する手段と、この位置登録メッセージに応じて動的アドレスの再割り当て処理を行った前記移動計算機管理装置から返信されたメッセージを受信し、受信したメッセージ内の応答コードに応じて移動通信の設定を行う手段とを備えたことを特徴とする移動計算機装置。
- 前記自装置を特定可能な情報は、自装置が移動前にホームネットワークで割り当てられていた動的アドレスであることを特徴とする請求項1に記載の移動計算機装置。
- 前記自装置を特定可能な情報は、前記移動計算機管理装置が自装置を識別するための移動計算機識別子であることを特徴とする請求項1に記載の移動計算機装置。
- 前記移動通信の設定を行う手段は、前記応答コードが自装置が移動前にホームネットワークで割り当てられていた動的アドレスの再割り当てが成功したことを示す場合に、通常の移動通信処理を開始し、前記応答コードが再割り当て失敗を示し別の新たに割り当てられた動的アドレスを呈示した場合に、この新たに割り当てられた動的アドレスを使って通信モジュールを再初期化するための手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の移動計算機装置。
- 前記移動通信の設定を行う手段は、前記応答コードが再割り当て失敗を示し別の新たに割り当てられた動的アドレスを提示した場合、この新たに割り当てられた動的アドレスを使った移動通信処理を開始するか否かを判断し、開始しないと判断した場合に、この新たに割り当てられた動的アドレスを拒否するメッセージを前記移動計算機管理装置に送信する手段をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の移動計算機装置。
- 自装置のホームネットワークのアドレス管理サーバにより割り当てられた動的アドレスについて、所定の期間他の計算機にこの動的アドレスを割り当てないように要求するメッセージを該ホームネットワークのアドレス管理サーバに送信するか、または、この動的アドレスが他の計算機に割り当てられないようにすることを要求する旨を含むメッセージを前記移動計算機管理装置に送信してから移動するための手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の移動計算機装置。
- 移動通信を開始した後に、自装置がホームネットワークで割り当てられた動的アドレスを前記移動計算機管理装置に確保し続けさせるために、ホームアドレスとして動的アドレスを使用している旨を含む位置登録メッセージを、定期的に、該移動計算機管理装置に送信するための手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の移動計算機装置。
- ネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機の移動位置情報を管理し、該移動計算機宛のパケットを該移動計算機の現在位置に転送する移動計算機管理装置であって、前記移動計算機から、現在位置の情報、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたことを示す情報、および該移動計算機を特定可能な情報を含む位置登録メッセージを受信する手段と、受信した位置登録メッセージに含まれる前記移動計算機を識別可能な情報が示す動的アドレスの再割り当てを要求するメッセージを、ホームネットワークのアドレス管理サーバに送信する手段と、前記アドレス管理サーバからの応答を反映した登録応答メッセージを生成し、前記移動計算機に返信する手段とを備えたことを特徴とする移動計算機管理装置。
- 前記移動計算機を特定可能な情報は、該移動計算機が移動前にホームネットワークで割り当てられていた動的アドレスであることを特徴とする請求項8に記載の移動計算機管理装置。
- 前記移動計算機を特定可能な情報は、移動計算機識別子であり、この移動計算機識別子から、該移動計算機が移動前にホームネットワークで割り当てられていた動的アドレスを含む該移動計算機の設定情報を検索する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載の移動計算機管理装置。
- 前記登録応答メッセージの生成返信を行う手段は、前記動的アドレスの再割り当てを要求するメッセージに対し前記アドレス管理サーバから再割り当て成功が返答された場合、再割り当て成功を示すコードを含む登録メッセージを生成し、再割り当て失敗が返答された場合、別の新たな動的アドレスの割り当てを前記アドレス管理サーバに要求し、新たに割り当てられた動的アドレスを含む登録応答メッセージを生成する手段を含むものであることを特徴とする請求項8に記載の移動計算機管理装置。
- 前記登録応答メッセージの生成返信を行う手段は、前記動的アドレスの再割り当てを要求するメッセージに対し前記アドレス管理サーバから再割り当て失敗が返答された場合、前記別の新たな動的アドレスを使った移動通信処理を前記移動計算機に開始させるか否かを判断し、開始させないと判断した場合に、別の新たな動的アドレスの割り当てを前記アドレス管理サーバに要求することなく、エラーコードを含む登録応答メッセージを生成する手段をさらに含むものであることを特徴とする請求項11に記載の移動計算機管理装置。
- 前記移動計算機から、該移動計算機がホームネットワークで割り当てられた動的アドレスが他の計算機に割り当てられないようにすることを要求する旨を含むメッセージを受信した場合、所定のタイミングで、所定の期間他の計算機に該動的アドレスを割り当てないように要求するメッセージをホームネットワークのアドレス管理サーバに送信する手段をさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載の移動計算機管理装置。
- 前記移動計算機がホームネットワークで割り当てられた動的アドレスを、少なくとも移動中の該移動計算機が自装置を介した移動通信を行っていると認識できる期間に渡って確保し続けるための処理を行う手段をさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載の移動計算機管理装置。
- 前記移動計算機のホームネットワークで割り当てられる動的アドレスが変更された場合、計算機の名前とアドレスの対応を管理する名前管理サーバ宛てに、該移動計算機の名前と新しいアドレスの対応を通知するメッセージを送信するか、または、前記アドレス管理サーバに送信させる手段をさらに備えたことを特徴とする請求項8に記載の移動計算機管理装置。
- 相互に接続されたネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機装置であって、
自装置のホームネットワークのアドレス管理サーバにより割り当てられた動的アドレスについて、所定の期間他の計算機にこの動的アドレスを割り当てないように要求するメッセージを該ホームネットワークのアドレス管理サーバに送信するか、または、該ホームネットワークに設置され、自装置の移動位置情報を管理し、自装置宛のパケットを自装置の現在位置に転送する移動計算機管理装置に、この動的アドレスが他の計算機に割り当てられないようにすることを要求する旨を含むメッセージを送信してから移動するための手段と、
前記ホームネットワーク外の移動先から、前記移動計算機管理装置宛に、現在位置の情報、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたか否かを示す情報、および自装置を特定可能な情報を含む位置登録メッセージを送信する手段と、
この位置登録メッセージに応じて前記移動計算機管理装置から返信されたメッセージに従い、自装置がホームネットワークで割り当てられていた前記動的アドレスを使った移動通信処理を行う手段とを備えたことを特徴とする移動計算機装置。 - ネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機の移動位置情報を管理し、該移動計算機宛のパケットを該移動計算機の現在位置に転送する移動計算機管理装置であって、
前記移動計算機から所定のメッセージを受信した場合、所定のタイミングで、所定の期間他の計算機に該移動計算機がそのホームネットワークで割り当てられていた動的アドレスを割り当てないように要求するメッセージを該ホームネットワークのアドレス管理サーバに送信する手段と、
前記移動計算機から、現在位置の情報、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたことを示す情報、および該移動計算機を特定可能な情報を含む位置登録メッセージを受信する手段と、
この位置登録メッセージに応じて、前記移動計算機がホームネットワークで割り当てられていた前記動的アドレスを使った移動通信処理を行えるように、メッセージを返信する手段とを備えたことを特徴とする移動計算機管理装置。 - 前記ホームネットワーク外の移動先で、前記移動計算機管理装置を介した移動通信を行うために、該ホームネットワークで割り当てられた動的アドレスを、送信パケットの送出元アドレスに書き込む第1の手段と、
通信相手と直接通信を行うために、前記移動先のネットワークで割り当てられた動的アドレスを、送信パケットの送出元アドレスに書き込む第2の手段と、
これから送信しようとするパケットに対し、第1の手段による処理を施して送信するか、第2の手段による処理を施して送信するかを判断する手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の移動計算機装置。 - 相互に接続されたネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機と、この移動計算機がホームとするネットワークに設置され、該移動計算機の移動位置情報を管理し、該移動計算機宛のパケットを該移動計算機の現在位置に転送する移動計算機管理装置とを備えた通信システムにおける移動計算機管理方法であって、
前記移動計算機は、
自装置がホームとするネットワーク外の移動先から、前記移動計算機管理装置宛に、現在位置の情報、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたか否かを示す情報、および自装置を特定可能な情報を含む位置登録メッセージを送信し、
この位置登録メッセージを受信し前記移動計算機を識別可能な情報が示す動的アドレスの再割り当てに関する処理を行った前記移動計算機管理装置から返信されたメッセージを受信し、
受信したメッセージの内容に応じて移動通信の設定を行うことを特徴とする移動計算機管理方法。 - 相互に接続されたネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機と、この移動計算機がホームとするネットワークに設置され、該移動計算機の移動位置情報を管理し、該移動計算機宛のパケットを該移動計算機の現在位置に転送する移動計算機管理装置とを備えた通信システムにおける移動計算機管理方法であって、
前記移動計算機管理装置は、
前記移動計算機から、現在位置の情報、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたことを示す情報、および該移動計算機を特定可能な情報を含む位置登録メッセージを受信した場合、その移動計算機の代わりに、該移動計算機を識別可能な情報が示す動的アドレスの再割り当てを要求するメッセージをホームネットワークのアドレス管理サーバに送信し、
前記アドレス管理サーバからの応答を反映した登録応答メッセージを生成し、前記移動計算機に返信することを特徴とする移動計算機管理方法。 - 相互に接続されたネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機と、この移動計算機がホームとするネットワークに設置され、該移動計算機の移動位置情報を管理し、該移動計算機宛のパケットを該移動計算機の現在位置に転送する移動計算機管理装置とを備えた通信システムにおける移動計算機管理方法であって、
前記移動計算機は、
自装置のホームネットワークのアドレス管理サーバにより割り当てられた動的アドレスについて、所定の期間他の計算機にこの動的アドレスを割り当てないように要求するメッセージを該ホームネットワークのアドレス管理サーバに送信するか、または、該ホームネットワークに設置され、自装置の移動位置情報を管理し、自装置宛のパケットを自装置の現在位置に転送する移動計算機管理装置に、この動的アドレスが他の計算機に割り当てられないようにすることを要求する旨を含むメッセージを送信してから移動し、
前記ホームネットワーク外の移動先から、前記移動計算機管理装置宛に、現在位置の情報、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたか否かを示す情報、および自装置を特定可能な情報を含む位置登録メッセージを送信し、
この位置登録メッセージに応じて前記移動計算機管理装置から返信されたメッセージに従い、自装置がホームネットワークで割り当てられていた前記動的アドレスを使った移動通信処理を行うことを特徴とする移動計算機管理方法。 - 相互に接続されたネットワーク間を移動して通信を行うことが可能な移動計算機と、この移動計算機がホームとするネットワークに設置され、該移動計算機の移動位置情報を管理し、該移動計算機宛のパケットを該移動計算機の現在位置に転送する移動計算機管理装置とを備えた通信システムにおける移動計算機管理方法であって、
前記移動計算機管理装置は、
前記移動計算機から所定のメッセージを受信した場合、所定のタイミングで、所定の期間他の計算機に該移動計算機がそのホームネットワークで割り当てられていた動的アドレスを割り当てないように要求するメッセージを該ホームネットワークのアドレス管理サーバに送信し、
前記移動計算機から、現在位置の情報、ホームネットワークで動的なアドレス割り当てを受けていたことを示す情報、および該移動計算機を特定可能な情報を含む位置登録メッセージを受信し、
この位置登録メッセージに応じて、前記移動計算機がホームネットワークで割り当てられていた前記動的アドレスを使った移動通信処理を行えるように、メッセージを返信することを特徴とする移動計算機管理方法。 - 前記移動計算機装置は、
これから送信しようとするパケットに対し、前記ホームネットワーク外の移動先で、前記移動計算機管理装置を介した移動通信を行うための処理を施すか、通信相手と直接通信を行うため処理を施すかを判断し、
移動通信を行うための処理を施すと判断された場合には、自装置がホームネットワークで割り当てられた動的アドレスを、送信パケットの送出元アドレスに書き込み、通信相手と直接通信を行うため処理を施すと判断された場合には、前記移動先のネットワークで割り当てられた動的アドレスを、送信パケットの送出元アドレスに書き込むことを特徴とする請求項19記載の通信制御方法。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07754998A JP3641128B2 (ja) | 1998-02-20 | 1998-03-25 | 移動計算機装置、移動計算機管理装置、移動計算機管理方法及び通信制御方法 |
US09/253,128 US6510153B1 (en) | 1998-02-20 | 1999-02-19 | Mobile IP communication scheme using dynamic address allocation protocol |
EP99301230A EP0938217B1 (en) | 1998-02-20 | 1999-02-19 | Mobile IP communication scheme using dynamic address allocation protocol |
EP05020392A EP1617622A3 (en) | 1998-02-20 | 1999-02-19 | Mobile IP communication scheme using dynamic address allocation protocol |
EP05020393A EP1617623A3 (en) | 1998-02-20 | 1999-02-19 | Mobile IP communication scheme using dynamic address allocation protocol |
DE69928460T DE69928460T2 (de) | 1998-02-20 | 1999-02-19 | IP-Mobilkommunikationsschema mit dynamischem Adressenzuordnungsprotokoll |
US10/184,930 US6934274B2 (en) | 1998-02-20 | 2002-07-01 | Mobile IP communication scheme using dynamic address allocation protocol |
US10/184,880 US7020120B2 (en) | 1998-02-20 | 2002-07-01 | Mobile IP communication scheme using dynamic address allocation protocol |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3913898 | 1998-02-20 | ||
JP10-39138 | 1998-02-20 | ||
JP07754998A JP3641128B2 (ja) | 1998-02-20 | 1998-03-25 | 移動計算機装置、移動計算機管理装置、移動計算機管理方法及び通信制御方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11308273A JPH11308273A (ja) | 1999-11-05 |
JP3641128B2 true JP3641128B2 (ja) | 2005-04-20 |
Family
ID=26378469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07754998A Expired - Fee Related JP3641128B2 (ja) | 1998-02-20 | 1998-03-25 | 移動計算機装置、移動計算機管理装置、移動計算機管理方法及び通信制御方法 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (3) | US6510153B1 (ja) |
EP (3) | EP1617622A3 (ja) |
JP (1) | JP3641128B2 (ja) |
DE (1) | DE69928460T2 (ja) |
Families Citing this family (152)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20040264402A9 (en) * | 1995-06-01 | 2004-12-30 | Padcom. Inc. | Port routing functionality |
US6418324B1 (en) * | 1995-06-01 | 2002-07-09 | Padcom, Incorporated | Apparatus and method for transparent wireless communication between a remote device and host system |
US6658475B1 (en) * | 1998-01-23 | 2003-12-02 | Sony Corporation | Method and device for initializing a wireless network using a plurality of controlled devices |
JP3641128B2 (ja) * | 1998-02-20 | 2005-04-20 | 株式会社東芝 | 移動計算機装置、移動計算機管理装置、移動計算機管理方法及び通信制御方法 |
JP3980768B2 (ja) * | 1998-09-02 | 2007-09-26 | 株式会社日立製作所 | 分散処理システム及びその協調方法 |
EP0987860A3 (en) | 1998-09-16 | 2004-01-14 | Mitsubishi Materials Corporation | Radio server system |
US6360100B1 (en) | 1998-09-22 | 2002-03-19 | Qualcomm Incorporated | Method for robust handoff in wireless communication system |
US8078727B2 (en) * | 1998-10-09 | 2011-12-13 | Netmotion Wireless, Inc. | Method and apparatus for providing mobile and other intermittent connectivity in a computing environment |
US7778260B2 (en) * | 1998-10-09 | 2010-08-17 | Netmotion Wireless, Inc. | Method and apparatus for providing mobile and other intermittent connectivity in a computing environment |
US8060656B2 (en) * | 1998-10-09 | 2011-11-15 | Netmotion Wireless, Inc. | Method and apparatus for providing mobile and other intermittent connectivity in a computing environment |
US7293107B1 (en) * | 1998-10-09 | 2007-11-06 | Netmotion Wireless, Inc. | Method and apparatus for providing mobile and other intermittent connectivity in a computing environment |
US6546425B1 (en) * | 1998-10-09 | 2003-04-08 | Netmotion Wireless, Inc. | Method and apparatus for providing mobile and other intermittent connectivity in a computing environment |
JP3327225B2 (ja) | 1998-10-29 | 2002-09-24 | 三菱マテリアル株式会社 | ネットワークアドレス変換装置およびその記録媒体 |
WO2000027080A1 (fr) * | 1998-10-29 | 2000-05-11 | Mitsubishi Materials Corporation | Systeme de radiocommunication pour la transmission de donnees livraison push |
JP3327227B2 (ja) | 1998-11-11 | 2002-09-24 | 三菱マテリアル株式会社 | 無線通信システム及び記録媒体 |
US6501746B1 (en) * | 1999-01-08 | 2002-12-31 | Cisco Technology, Inc. | Mobile IP dynamic home address resolution |
ATE275788T1 (de) * | 1999-05-03 | 2004-09-15 | Nokia Corp | Sim authentifizierungsmechanismus für dhcrv4/v6 nachrichten |
GB9913102D0 (en) * | 1999-06-04 | 1999-08-04 | Nokia Telecommunications Oy | An element for a communications system |
US7882247B2 (en) * | 1999-06-11 | 2011-02-01 | Netmotion Wireless, Inc. | Method and apparatus for providing secure connectivity in mobile and other intermittent computing environments |
JP2001045534A (ja) * | 1999-07-28 | 2001-02-16 | Ntt Docomo Inc | クラスタ構造形移動通信システム、基地局、クラスタ統括局、回線制御局及び移動局 |
AU6586100A (en) * | 1999-08-17 | 2001-03-13 | Nokia Corporation | Establishing communication in a packet data network |
GB9921029D0 (en) * | 1999-09-06 | 1999-11-10 | Univ Bristol | Communication networks |
US20020055971A1 (en) * | 1999-11-01 | 2002-05-09 | Interdigital Technology Corporation | Method and system for a low-overhead mobility management protocol in the internet protocol layer |
FI112427B (fi) * | 1999-11-05 | 2003-11-28 | Nokia Corp | Menetelmä langattoman päätelaitteen ominaisuuksien määrittämiseksi multimediasanoman välityspalvelussa, multimediasanoman välityspalvelu ja multimediapäätelaite |
GB2357395A (en) * | 1999-12-14 | 2001-06-20 | Nokia Mobile Phones Ltd | Message exchange between wireless terminals. |
US6845094B1 (en) * | 1999-12-16 | 2005-01-18 | Ut Starcom, Inc. | Network address translation based internet protocol mobility |
US7007080B2 (en) * | 1999-12-23 | 2006-02-28 | Solution Inc Limited | System for reconfiguring and registering a new IP address for a computer to access a different network without user intervention |
FI109950B (fi) | 2000-01-20 | 2002-10-31 | Nokia Corp | Osoitteen saanti |
KR20010076767A (ko) * | 2000-01-28 | 2001-08-16 | 오길록 | 이동컴퓨팅 환경에서 디엔에스 기반 위치정보 등록 및경로설정방법 |
US6671735B1 (en) * | 2000-01-28 | 2003-12-30 | Qualcomm Incorporated | System and method for using an IP address as a wireless unit identifier |
JP3688547B2 (ja) * | 2000-02-15 | 2005-08-31 | 株式会社東芝 | 位置識別子管理装置及び移動計算機並びに位置識別子管理方法及び位置識別子処理方法 |
EP1269716B1 (en) * | 2000-03-27 | 2005-02-23 | Nortel Networks Limited | Method and apparatus for managing a plurality of mobile nodes in a network |
US7554967B1 (en) * | 2000-03-30 | 2009-06-30 | Alcatel-Lucent Usa Inc. | Transient tunneling for dynamic home addressing on mobile hosts |
US6992994B2 (en) * | 2000-04-17 | 2006-01-31 | Telcordia Technologies, Inc. | Methods and systems for a generalized mobility solution using a dynamic tunneling agent |
US6992995B2 (en) * | 2000-04-17 | 2006-01-31 | Telcordia Technologies, Inc. | Telecommunication enhanced mobile IP architecture for intra-domain mobility |
JP5832027B2 (ja) * | 2000-05-24 | 2015-12-16 | 01 コミュニーク ラボラトリー インコーポレイテッド | プライベート通信ポータルにおいてワイヤレス命令を処理するためのシステム,コンピュータ製品及び方法 |
CA2309398C (en) * | 2000-05-24 | 2012-02-21 | Steven P. Meyer | A system, computer product and method for providing a private communication portal |
US7571308B1 (en) * | 2000-06-28 | 2009-08-04 | Microsoft Corporation | Method for controlling access to a network by a wireless client |
US20020019880A1 (en) * | 2000-07-03 | 2002-02-14 | Takashi Sakakura | IP communication system for wireless terminal and communication method for wireless terminal |
US6763235B2 (en) * | 2000-07-04 | 2004-07-13 | Fujitsu Limited | Method and system for mobile communication, and a computer product |
US7042864B1 (en) * | 2000-08-01 | 2006-05-09 | Cisco Technology, Inc. | Enabling push technologies for mobile IP |
FI112307B (fi) | 2000-08-02 | 2003-11-14 | Nokia Corp | Viestintäpalvelu |
GB2366483A (en) * | 2000-08-21 | 2002-03-06 | Lucent Technologies Inc | A method of delivering packets to a roaming mobile |
CA2420907A1 (en) * | 2000-08-31 | 2002-03-07 | Padcom, Inc. | Method and apparatus for routing data over multiple wireless networks |
DE10046311B4 (de) * | 2000-09-19 | 2004-04-08 | Siemens Ag | Verfahren für eine Zuweisung von Knotennummern zu Netzknoten eines Netzwerks |
KR100729758B1 (ko) * | 2000-10-02 | 2007-06-20 | 삼성전자주식회사 | 인터넷을 기반으로 한 네트워크 시스템에서의 서비스제공방법 |
US7079511B2 (en) * | 2000-12-06 | 2006-07-18 | Qualcomm, Incorporated | Method and apparatus for handoff of a wireless packet data services connection |
US6959341B1 (en) * | 2000-12-20 | 2005-10-25 | Cisco Technology, Inc. | Dynamic network allocation for mobile router |
US7295551B1 (en) | 2000-12-28 | 2007-11-13 | Cisco Technology, Inc. | Support mobile device in asymmetric link environment |
US7212505B2 (en) * | 2001-03-19 | 2007-05-01 | Intel Corporation | Roaming in a communication network |
US6795709B2 (en) * | 2001-04-23 | 2004-09-21 | Telcordia Technologies, Inc. | Method and apparatus for dynamic IP address allocation for wireless cells |
US20030018774A1 (en) * | 2001-06-13 | 2003-01-23 | Nokia Corporation | System and method for load balancing in ad hoc networks |
JP4804672B2 (ja) * | 2001-08-29 | 2011-11-02 | 富士通株式会社 | モバイルipネットワークシステム |
US7644171B2 (en) * | 2001-09-12 | 2010-01-05 | Netmotion Wireless, Inc. | Mobile networking system and method using IPv4 and IPv6 |
US7613811B1 (en) * | 2001-09-17 | 2009-11-03 | Cisco Technology, Inc. | Selecting a communications protocol |
US6961322B2 (en) * | 2001-09-24 | 2005-11-01 | Motorola, Inc. | Dynamic Internet protocol address management method |
US7076797B2 (en) * | 2001-10-05 | 2006-07-11 | Microsoft Corporation | Granular authorization for network user sessions |
US7035929B2 (en) * | 2001-10-23 | 2006-04-25 | Telcordia Technologies, Inc. | Method for dynamically allocating IP addresses for time sensitive hosts based on priorities and guard bands |
US7987270B2 (en) * | 2001-11-05 | 2011-07-26 | Spyder Navigations L.L.C. | Apparatus, and associated method, for facilitating QoS and bearer setup in an IP-based communication system |
US8649352B2 (en) * | 2002-02-04 | 2014-02-11 | Qualcomm Incorporated | Packet forwarding methods for use in handoffs |
US7564824B2 (en) * | 2002-02-04 | 2009-07-21 | Qualcomm Incorporated | Methods and apparatus for aggregating MIP and AAA messages |
US20030193952A1 (en) * | 2002-02-04 | 2003-10-16 | O'neill Alan | Mobile node handoff methods and apparatus |
AU2003217301A1 (en) * | 2002-02-04 | 2003-09-02 | Flarion Technologies, Inc. | A method for extending mobile ip and aaa to enable integrated support for local access and roaming access connectivity |
US7228417B2 (en) | 2002-02-26 | 2007-06-05 | America Online, Inc. | Simple secure login with multiple-authentication providers |
US7260836B2 (en) | 2002-02-26 | 2007-08-21 | Aol Llc | System and method for distributed authentication service |
US8090828B2 (en) * | 2002-03-05 | 2012-01-03 | Cisco Technology, Inc. | Method and apparatus for reusing DHCP addresses in home addresses of mobile IP clients |
US8068494B2 (en) * | 2002-03-27 | 2011-11-29 | Motorola Solutions, Inc. | Method and apparatus for robust local mobility management in a mobile network |
WO2003088546A2 (en) * | 2002-04-08 | 2003-10-23 | Flarion Technologies, Inc. | Support of disparate addressing plans and dynamic ha address allocation in mobile ip |
FI20020664A0 (fi) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | Nokia Corp | Parannettu menetelmä, toimintojärjestely ja ohjelmalliset välineet tiedon hakemiseksi ja käsittelemiseksi päätelaitteen käyttöliittymässä sekä menetelmää hyödyntävä solukkoverkon päätelaite |
JP3659236B2 (ja) * | 2002-04-18 | 2005-06-15 | 日本電気株式会社 | モバイル通信網システム、外部エージェントルータ、アドレスサーバ及びそれらに用いるパケット配送方法 |
US7346053B1 (en) | 2002-05-07 | 2008-03-18 | Cisco Technology, Inc. | Methods and apparatus for supporting IP multicast for a mobile router |
US7269173B2 (en) * | 2002-06-26 | 2007-09-11 | Intel Corporation | Roaming in a communications network |
JP4291272B2 (ja) * | 2002-06-28 | 2009-07-08 | ノキア コーポレイション | ホームエージェントと共に移動ノードのホームアドレスを登録する方法 |
US20040025051A1 (en) * | 2002-08-02 | 2004-02-05 | Intel Corporation | Secure roaming using distributed security gateways |
US7668174B1 (en) | 2002-10-17 | 2010-02-23 | Cisco Technology, Inc. | Methods and apparatus for home address management at home agent for NAI based mobile nodes |
JP4270888B2 (ja) | 2003-01-14 | 2009-06-03 | パナソニック株式会社 | Wlan相互接続におけるサービス及びアドレス管理方法 |
KR100934181B1 (ko) | 2003-01-29 | 2009-12-29 | 엘지전자 주식회사 | 휴대단말기의 다이나믹 주소 할당 방법 |
US7668541B2 (en) | 2003-01-31 | 2010-02-23 | Qualcomm Incorporated | Enhanced techniques for using core based nodes for state transfer |
JP2004242019A (ja) * | 2003-02-05 | 2004-08-26 | Ntt Docomo Inc | 移動通信制御システム、ネットワーク管理サーバ、モバイルノード、アクセスノード及びアンカーノード |
US7533160B2 (en) * | 2003-02-18 | 2009-05-12 | Qualcomm Incorporated | Provisioning server information in a mobile station |
US20040170181A1 (en) * | 2003-02-27 | 2004-09-02 | Padcom, Inc. | Prioritized alternate port routing |
US7535878B2 (en) | 2003-03-28 | 2009-05-19 | Intel Corporation | Method, apparatus and system for ensuring reliable access to a roaming mobile node |
KR100533667B1 (ko) * | 2003-04-15 | 2005-12-05 | 삼성전자주식회사 | 효율적인 홈 네트워크 관리 시스템 및 방법 |
KR20050014631A (ko) | 2003-05-30 | 2005-02-07 | 엘지전자 주식회사 | 홈 네트워크 시스템 |
EP1661316B1 (en) * | 2003-09-05 | 2013-12-25 | International Business Machines Corporation | Automatic mobile device detection |
US20050080927A1 (en) * | 2003-10-09 | 2005-04-14 | International Business Machines Corporation | Method and apparatus for managing IP addresses and name mappings for wireless clients |
US7580396B2 (en) * | 2003-11-05 | 2009-08-25 | Intel Corporation | Method, apparatus and system for obtaining and retaining a mobile node home address |
US20050111454A1 (en) * | 2003-11-25 | 2005-05-26 | Narjala Ranjit S. | Method, apparatus and system for intelligently and dynamically routing mobile internet protocol packets |
US20050113109A1 (en) * | 2003-11-25 | 2005-05-26 | Farid Adrangi | Method, apparatus and system for context-based registrations based on intelligent location detection |
US8620711B2 (en) * | 2003-11-26 | 2013-12-31 | Verizon Business Global Llc | Inmate visitation scheduling and management |
US20050136924A1 (en) * | 2003-12-04 | 2005-06-23 | Farid Adrangi | Method, apparatus and system for enabling roaming mobile nodes to utilize private home IP addresses |
US7417961B2 (en) * | 2003-12-09 | 2008-08-26 | Cisco Technology, Inc. | Methods and apparatus for implementing a speed sensitive mobile router |
GB0329499D0 (en) * | 2003-12-19 | 2004-01-28 | Nokia Corp | Communication network |
GB0329857D0 (en) * | 2003-12-23 | 2004-01-28 | Nokia Corp | User registration in a communication system |
EP1578059A1 (en) * | 2004-03-19 | 2005-09-21 | Swisscom Mobile AG | WLAN handover |
US7720024B2 (en) | 2004-03-31 | 2010-05-18 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for obtaining server information in a wireless network |
US7924771B2 (en) * | 2004-04-13 | 2011-04-12 | Qualcomm, Incorporated | Multimedia communication using co-located care of address for bearer traffic |
KR100636168B1 (ko) * | 2004-09-03 | 2006-10-19 | 삼성전자주식회사 | Dhcp 환경에서 ip 주소를 획득하는 방법 및 장치 |
CN1761359B (zh) * | 2004-10-12 | 2012-02-29 | 株式会社日立制作所 | 移动通信控制方法和移动通信控制系统 |
US7567804B1 (en) | 2004-11-12 | 2009-07-28 | Sprint Spectrum L.P. | Method and system for establishing wireless IP connectivity |
MX2007006149A (es) * | 2004-11-24 | 2007-10-23 | Talkplus Inc | Sistema de telecomunicaciones controlado por usuario. |
FI20041659A0 (fi) * | 2004-12-23 | 2004-12-23 | Nokia Corp | Menetelmä liikkeen reitittämiseksi VoIP-päätteeseen matkaviestinjärjestelmässä |
CN100372417C (zh) | 2005-02-07 | 2008-02-27 | 华为技术有限公司 | 本地子网发现相关子网中目的边界对象的方法 |
KR100770860B1 (ko) * | 2005-02-21 | 2007-10-26 | 삼성전자주식회사 | 이동통신망과 무선 랜간의 핸드오프 방법 및 장치 |
GB0504868D0 (en) * | 2005-03-09 | 2005-04-13 | Nokia Corp | A method of configuring a communication device |
US7711826B2 (en) * | 2005-03-22 | 2010-05-04 | Cisco Technology, Inc. | Remote survivable DHCP for a DHCP relay agent |
KR100848541B1 (ko) * | 2005-05-13 | 2008-07-25 | 삼성전자주식회사 | 이동 아이피 버전 6에서 재전송 공격을 방지하기 위한 방법 |
JP4548225B2 (ja) * | 2005-05-30 | 2010-09-22 | 株式会社日立製作所 | 無線ip電話システム |
JP5006571B2 (ja) * | 2005-06-08 | 2012-08-22 | キヤノン株式会社 | システム及び設定方法 |
CN100450291C (zh) * | 2005-07-11 | 2009-01-07 | 华为技术有限公司 | 一种建立接口链路的方法 |
JP4619234B2 (ja) * | 2005-08-08 | 2011-01-26 | 株式会社アイペックス | 通信回線を用いた情報供給システム |
JP4619235B2 (ja) * | 2005-08-08 | 2011-01-26 | 株式会社アイペックス | 通信回線を用いた情報供給システム |
KR100932051B1 (ko) * | 2005-09-08 | 2009-12-15 | 엘지전자 주식회사 | 통신 시스템의 접근시도 처리를 위한 방법 및 프로토콜 |
US8509799B2 (en) * | 2005-09-19 | 2013-08-13 | Qualcomm Incorporated | Provision of QoS treatment based upon multiple requests |
US9078084B2 (en) | 2005-12-22 | 2015-07-07 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for end node assisted neighbor discovery |
US20070083669A1 (en) * | 2005-09-19 | 2007-04-12 | George Tsirtsis | State synchronization of access routers |
US9736752B2 (en) * | 2005-12-22 | 2017-08-15 | Qualcomm Incorporated | Communications methods and apparatus using physical attachment point identifiers which support dual communications links |
US20070064948A1 (en) * | 2005-09-19 | 2007-03-22 | George Tsirtsis | Methods and apparatus for the utilization of mobile nodes for state transfer |
US9066344B2 (en) | 2005-09-19 | 2015-06-23 | Qualcomm Incorporated | State synchronization of access routers |
US8983468B2 (en) | 2005-12-22 | 2015-03-17 | Qualcomm Incorporated | Communications methods and apparatus using physical attachment point identifiers |
US8982778B2 (en) | 2005-09-19 | 2015-03-17 | Qualcomm Incorporated | Packet routing in a wireless communications environment |
US7729314B2 (en) * | 2005-10-24 | 2010-06-01 | Cisco Technology, Inc. | Method for supporting mobility for dynamic windows clients in a wireless LAN network |
US7843903B2 (en) * | 2005-11-04 | 2010-11-30 | Broadsoft M6, Llc | Methods, systems, and computer program products for emergency 911 (E911) registration assistance for subscribers using portable internet protocol (IP) communications devices |
US20070109982A1 (en) * | 2005-11-11 | 2007-05-17 | Computer Associates Think, Inc. | Method and system for managing ad-hoc connections in a wireless network |
US9083355B2 (en) | 2006-02-24 | 2015-07-14 | Qualcomm Incorporated | Method and apparatus for end node assisted neighbor discovery |
US7633917B2 (en) * | 2006-03-10 | 2009-12-15 | Cisco Technology, Inc. | Mobile network device multi-link optimizations |
US20070283028A1 (en) * | 2006-06-01 | 2007-12-06 | Microsoft Corporation | Name Challenge Enabled Zones |
CN101098346B (zh) * | 2006-06-28 | 2010-10-27 | 华为技术有限公司 | 发起网际协议地址租约期更新过程的方法 |
US8929345B2 (en) * | 2006-08-22 | 2015-01-06 | Ca, Inc. | Method and system for managing devices in a wireless network |
JP4769669B2 (ja) * | 2006-09-07 | 2011-09-07 | 富士通株式会社 | モバイルipに準拠する移動通信システム、ホームエージェント、モバイルノード及び方法 |
KR100864158B1 (ko) * | 2007-01-29 | 2008-10-16 | 주식회사 케이티 | 휴대 인터넷 망에서 임시 주소 생성/할당 방법 및 그를이용한 무선 자원 할당 방법 |
US9155008B2 (en) | 2007-03-26 | 2015-10-06 | Qualcomm Incorporated | Apparatus and method of performing a handoff in a communication network |
JP4727613B2 (ja) * | 2007-03-28 | 2011-07-20 | Kddi株式会社 | 移動通信システム及び移動通信プログラム |
US9462060B2 (en) | 2007-04-23 | 2016-10-04 | Alcatel Lucent | System and method for sending notification message to a mobile station using session initiation protocol (SIP) |
US8830818B2 (en) * | 2007-06-07 | 2014-09-09 | Qualcomm Incorporated | Forward handover under radio link failure |
US9094173B2 (en) | 2007-06-25 | 2015-07-28 | Qualcomm Incorporated | Recovery from handoff error due to false detection of handoff completion signal at access terminal |
CA2619092C (en) * | 2008-01-29 | 2015-05-19 | Solutioninc Limited | Method of and system for support of user devices roaming between routing realms by a single network server |
US8942112B2 (en) * | 2008-02-15 | 2015-01-27 | Cisco Technology, Inc. | System and method for providing selective mobility invocation in a network environment |
US8179859B2 (en) | 2008-02-21 | 2012-05-15 | Wang Ynjiun P | Roaming encoded information reading terminal |
US8191785B2 (en) | 2009-03-05 | 2012-06-05 | Hand Held Products, Inc. | Encoded information reading terminal operating in infrastructure mode and ad-hoc mode |
US8553849B2 (en) * | 2009-06-17 | 2013-10-08 | Avaya Inc. | Personal identification and interactive device for internet-based text and video communication services |
ES2381956B1 (es) * | 2010-03-15 | 2013-04-26 | Telefónica, S.A. | Entrega de interacciones de tipo "hacer clic para activar". |
US8615241B2 (en) | 2010-04-09 | 2013-12-24 | Qualcomm Incorporated | Methods and apparatus for facilitating robust forward handover in long term evolution (LTE) communication systems |
US9215588B2 (en) | 2010-04-30 | 2015-12-15 | Cisco Technology, Inc. | System and method for providing selective bearer security in a network environment |
US8498414B2 (en) * | 2010-10-29 | 2013-07-30 | Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) | Secure route optimization in mobile internet protocol using trusted domain name servers |
JP4908625B2 (ja) * | 2010-12-27 | 2012-04-04 | 株式会社アイペックス | 通信回線を用いた情報供給システム |
JP4850967B2 (ja) * | 2010-12-27 | 2012-01-11 | 株式会社アイペックス | 通信回線を用いた情報供給システム |
EP2661697B1 (en) * | 2011-01-07 | 2018-11-21 | Seven Networks, LLC | System and method for reduction of mobile network traffic used for domain name system (dns) queries |
JP5786612B2 (ja) * | 2011-09-30 | 2015-09-30 | ブラザー工業株式会社 | 管理装置 |
JP5786613B2 (ja) | 2011-09-30 | 2015-09-30 | ブラザー工業株式会社 | 管理装置 |
US9054892B2 (en) * | 2012-02-21 | 2015-06-09 | Ecolink Intelligent Technology, Inc. | Method and apparatus for registering remote network devices with a control device |
US10667181B2 (en) * | 2016-04-04 | 2020-05-26 | Motorola Mobility Llc | PDU sessions with various types of session continuity |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5745699A (en) * | 1993-09-24 | 1998-04-28 | Apple Computer, Inc. | Dynamic address assignment in an arbitrarily connected network |
US5572528A (en) * | 1995-03-20 | 1996-11-05 | Novell, Inc. | Mobile networking method and apparatus |
US5812819A (en) * | 1995-06-05 | 1998-09-22 | Shiva Corporation | Remote access apparatus and method which allow dynamic internet protocol (IP) address management |
JP2838998B2 (ja) * | 1996-02-07 | 1998-12-16 | 日本電気株式会社 | 移動端末及び移動対応ネットワーク |
US5708655A (en) * | 1996-06-14 | 1998-01-13 | Telefonaktiebolaget L M Ericsson Publ | Method and apparatus for addressing a wireless communication station with a dynamically-assigned address |
JP3488347B2 (ja) * | 1996-08-29 | 2004-01-19 | 株式会社日立製作所 | アドレス自動配布システム及びアドレス配布サーバ |
US5991287A (en) * | 1996-12-30 | 1999-11-23 | Lucent Technologies, Inc. | System and method for providing seamless handover in a wireless computer network |
US6496704B2 (en) * | 1997-01-07 | 2002-12-17 | Verizon Laboratories Inc. | Systems and methods for internetworking data networks having mobility management functions |
US6061346A (en) * | 1997-01-17 | 2000-05-09 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) | Secure access method, and associated apparatus, for accessing a private IP network |
US5918016A (en) * | 1997-06-10 | 1999-06-29 | Texas Instruments Incorporated | System with program for automating protocol assignments when newly connected to varing computer network configurations |
US6608832B2 (en) | 1997-09-25 | 2003-08-19 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson | Common access between a mobile communications network and an external network with selectable packet-switched and circuit-switched and circuit-switched services |
US6535493B1 (en) * | 1998-01-15 | 2003-03-18 | Symbol Technologies, Inc. | Mobile internet communication protocol |
JP3641128B2 (ja) * | 1998-02-20 | 2005-04-20 | 株式会社東芝 | 移動計算機装置、移動計算機管理装置、移動計算機管理方法及び通信制御方法 |
US6181931B1 (en) * | 1998-08-28 | 2001-01-30 | Qualcomm Inc. | Method and apparatus for dynamic address allocation in a wireless communication system |
-
1998
- 1998-03-25 JP JP07754998A patent/JP3641128B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-02-19 EP EP05020392A patent/EP1617622A3/en not_active Withdrawn
- 1999-02-19 US US09/253,128 patent/US6510153B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-02-19 EP EP05020393A patent/EP1617623A3/en not_active Withdrawn
- 1999-02-19 EP EP99301230A patent/EP0938217B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-02-19 DE DE69928460T patent/DE69928460T2/de not_active Expired - Lifetime
-
2002
- 2002-07-01 US US10/184,930 patent/US6934274B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2002-07-01 US US10/184,880 patent/US7020120B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP1617623A3 (en) | 2008-02-20 |
EP0938217A3 (en) | 2000-05-10 |
US6510153B1 (en) | 2003-01-21 |
EP1617622A3 (en) | 2008-02-20 |
US7020120B2 (en) | 2006-03-28 |
EP1617623A2 (en) | 2006-01-18 |
US6934274B2 (en) | 2005-08-23 |
JPH11308273A (ja) | 1999-11-05 |
EP1617622A2 (en) | 2006-01-18 |
DE69928460D1 (de) | 2005-12-29 |
EP0938217A2 (en) | 1999-08-25 |
DE69928460T2 (de) | 2006-08-17 |
US20020176383A1 (en) | 2002-11-28 |
EP0938217B1 (en) | 2005-11-23 |
US20020167922A1 (en) | 2002-11-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3641128B2 (ja) | 移動計算機装置、移動計算機管理装置、移動計算機管理方法及び通信制御方法 | |
AU2004311595B2 (en) | Providing location-specific services to a mobile node | |
US6587882B1 (en) | Mobile IP communication scheme using visited site or nearby network as temporal home network | |
KR100636186B1 (ko) | 양방향 터널 설정 방법 및 시스템 | |
Droms | Dynamic host configuration protocol | |
Droms | RFC2131: Dynamic Host Configuration Protocol | |
USRE42078E1 (en) | Method for preventing IP address cheating in dynamic address allocation | |
JP4071136B2 (ja) | 通信システム、接続装置及び通信方法 | |
US7415536B2 (en) | Address query response method, program, and apparatus, and address notification method, program, and apparatus | |
US20100223655A1 (en) | Method, System, and Apparatus for DHCP Authentication | |
US20060069836A1 (en) | Communication system and method for upgrade of user terminal software and user terminal upgraded by the same | |
US7289471B2 (en) | Mobile router, position management server, mobile network management system, and mobile network management method | |
Droms | RFC1541: Dynamic Host Configuration Protocol | |
KR20080026318A (ko) | 인터넷 프로토콜 주소 설정 방법 및 장치 | |
JP4638483B2 (ja) | 無線ネットワーク内のサーバ情報を得るための方法および装置 | |
JP3609624B2 (ja) | 移動計算機装置、移動計算機管理装置、モバイル情報管理装置及び通信制御方法 | |
KR100739299B1 (ko) | 중간 dhcp 서버를 이용한 중앙집중관리방식의 아이피자동할당 방법 | |
JP3775378B2 (ja) | 動的ipアドレス割り当てに対応したファイアウォールシステム | |
KR100625926B1 (ko) | 인증기능이 개선된 ccoa 방식의 이동 ip 제공 방법및 그 시스템 | |
CN114745359B (zh) | 一种可以减少用户终端地址续约频率的方法 | |
KR20080031707A (ko) | 인터넷 프로토콜 주소 설정 방법 및 장치 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040616 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040706 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040825 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20050118 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20050120 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080128 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090128 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100128 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110128 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120128 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |