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JP3537870B2 - 発毛剤 - Google Patents

発毛剤

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JP3537870B2
JP3537870B2 JP17601794A JP17601794A JP3537870B2 JP 3537870 B2 JP3537870 B2 JP 3537870B2 JP 17601794 A JP17601794 A JP 17601794A JP 17601794 A JP17601794 A JP 17601794A JP 3537870 B2 JP3537870 B2 JP 3537870B2
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JP
Japan
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hair growth
trehalose
chitosan
acetic acid
hair
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JP17601794A
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JPH0820514A (ja
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武雄 渡辺
忠 米野
光男 畑中
栄作 高橋
Original Assignee
呉羽化学工業株式会社
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発毛剤に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明で使用するキトサンは、例えば、
毛髪の手入れおよび洗浄方法並びにそのための薬剤(特
開昭54-95740号公報)や、頭髪用育毛養毛化粧剤(特開
平4-295412号公報)の成分として使用できることが知ら
れている。また、本発明で使用するトレハロースは、例
えば、スキンモイスチャライジング組成物(特開昭61-1
00512 号公報)や、固型化粧料組成物(特開平3-68507
号公報)の成分として使用できることが知られている。
しかしながら、キトサン、酢酸及びトレハロースを含有
する組成物に発毛効果があることは知られていなかっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明の目的
は、キトサン、酢酸及びトレハロースを含有することを
特徴とする発毛剤を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成するため、休止期に入っているC3H系マウス
(雄 8週齢)の刈毛背部を用いた発毛試験のスクリーニ
ング系で試験研究を重ねた結果、キトサン、酢酸及びト
レハロースを含有する組成物に発毛効果(休止期打破作
用)がある事実を発見した。本発明はこのようにして完
成されたものである。
【0005】以下、本発明を詳細に説明する。ヘアサイ
クルが休止期状態にあるC3Hマウス(雄 8週齢)の刈
毛背部皮膚での試験で下記の 2つの作用が観察できる。 育毛促進作用:これはヘアサイクルが成長期状態にあ
る皮膚を用いた試験方法である。刈毛した箇所を除毛ク
リーム処理することにより休止期が成長期に転換するこ
とを利用した方法である。薬剤未塗布区や水及び、アル
コール塗布区でも発毛が観察されるので、薬剤塗布区と
の発毛面積率や育毛速度の差により、育毛促進効果が判
定できる。 発毛促進作用:これはヘアサイクルの休止期状態が継
続している皮膚を用いた試験方法である。除毛クリーム
処理を行わなければ、約14週齢まで休止期が継続する。
この期間内の皮膚では薬剤未塗布区や水及び、アルコー
ル塗布区で、全く発毛が見られない。薬剤塗布区の発毛
面積率により、発毛促進効果(休止期打破作用)の有無
と程度が判定できる。これらの育毛促進作用と発毛促進
作用を検出する試験系は、毛の生育メカニズムのサイク
ルの異なった2カ所を見ているものであり、本質的に全
く異なった試験系である。例えば、市販の育毛剤・養毛
剤の主薬効成分として添加されているセンブリエキスや
トウガラシチンキは、上記の育毛促進作用を検出する
試験系では、その効果を検出することができるが、の
発毛促進作用を検出する試験系では、その効果を検出す
ることができない。この事実は、センブリエキスやトウ
ガラシチンキが育毛促進作用はあるが発毛促進作用は無
いことを示すものであり、同時に、育毛促進作用と発毛
促進作用とは、全く異なった作用であることを示してい
る。本発明者らは、上述の後者の試験方法(発毛促進効
果)を用いて、発毛促進効果を示す物質のスクリーニン
グを実施しているが、キトサン、酢酸及び、トレハロー
スを含有する組成物に効果があることを見出した。
【0006】本発明で使用するキトサンは、キチンを濃
アルカリ溶液で加熱して得られる脱アセチル化物で、β
−1,4−ポリ−D−グルコサミンなる高分子構造を有
している。本発明では、文献記載または公知の方法で、
キチンから調製したものを使用しても、市販のキトサン
を使用してもよい。キトサン単独で発毛効果を示すため
には、0.5%を越える濃度の水溶液を用いる必要があ
る。
【0007】トレハロースは文献記載の方法、または、
公知の方法で調製して使用することも、市販品を使用す
ることもできる。異性体は、単独あるいは混合物のいず
れでも使用することができる。
【0008】キトサン及び、酢酸を含まず、トレハロー
ス12%を含む組成物、トレハロースを含まず、キトサ
ン0.5%及び、酢酸0.3%を含む組成物は、いずれ
も発毛効果を示さない。他方、キトサン0.1%、酢酸
0.05%及び、トレハロース10%を含む組成物及
び、キトサン0.25%、酢酸0.13%及び、トレハ
ロース4%を含む組成物は、いずれも発毛効果を示す。
トレハロースを含有しない組成物では、0.5%を越え
る濃度のキトサンの溶液とする必要があるが、トレハロ
ース10%を含有する組成物では、0.1%のキトサン
と0.05%の酢酸を含有させることにより、有用な発
毛剤として使用することができる。すなわち、トレハロ
ースを添加することにより、キトサンの量を減じても発
毛効果を得ることができる。トレハロースの濃度に比例
して発毛は促進されるが、トレハロースの量を発毛剤水
溶液重量の20%以上にすると、発毛剤のべたつきがひ
どくなり、使用感が悪くなる。良好な使用感を得るため
には、トレハロースの量を10%以下にすることが好ま
しい。
【0009】本発明組成物は、通常水溶液、水性懸濁
液、乳液、クリーム、ゲル、エアゾール等の形態で使用
できるが、それらの剤形を保持するために必要な構剤成
分を加えることができる。また、必要に応じて、抗酸化
剤、防腐剤、着色剤、安定化剤、溶解補助剤、粘度調整
剤、清涼化剤、香料等を加えることができる。さらに、
通常育毛剤・養毛剤に添加することができる有効成分を
加えても差し支えなく、そのような構成の組成物も本発
明の技術的範疇にある。
【0010】以下に本発明を実施例により説明するが、
本発明はこれらによって限定されるものではない。な
お、実施例では、いずれの成分も市販品を使用した。 キトサン:(株)焼津水産化学工業製のキトサンPSH
(商標) α,α−トレハロース:シグマ(SIGMA )社製
【0011】
【実施例】本発明による発毛剤として特に好ましい構成
例を4例挙げる。 構成例1 キトサン0.1部、酢酸0.05部、トレハロース10
部、残分の水で100部とする。
【0012】構成例2 キトサン0.25部、酢酸0.13部、トレハロース8
部、残分の水で100部とする。
【0013】参考構成例1 キトサン0.5部、酢酸0.3部、トレハロース6部、
残分の水で100部とする。
【0014】参考構成例2 キトサン 50部 酢酸 25部 センブリエキス 50部 ヒノキチオール 5部 ハッカ油 10部 パンテノール 10部 グリチルリチンジカリウム 10部 トレハロース 150部 エタノール 3000部 水 6690部 合計 10000部
【0015】試験例 発毛効果試験 各試験区あたり10匹のC3H/NeH マウス(雄、 8週齢)の
背部を電気バリカンで刈り込み、左側半分に、表1の各
組成物の塗布を翌日から開始した。塗布量は、1日、 1
回、 1匹あたり、0.1ml を使用した。塗布開始後、42日
目(塗布回数42回)に、発毛部分の面積を測定、発毛面
積率を計算し効果を判定した。結果を第1表に記載し
た。
【0016】 第1表 発毛効果試験結果 試験番号−発毛面積率(%)−供試剤内容(a) 比較例1−0−酢酸1 比較例2−0−酢酸2 比較例3−0−酢酸3 比較例4−0−トレハロース2 比較例5−0−トレハロース4 比較例6−0−トレハロース6 比較例7−0−トレハロース8 比較例8−0−トレハロース12 比較例9−0−キトサン0.25・酢酸0.13 比較例10−0−キトサン0.25・酢酸0.13・トレハロース2 比較例11−0−キトサン0.5・酢酸0.3 実施例1−2−キトサン0.1・酢酸0.05・トレハロース10 実施例2−1−キトサン0.25・酢酸0.13・トレハロース4 実施例3−2−キトサン0.25・酢酸0.13・トレハロース6 実施例4−4−キトサン0.25・酢酸0.13・トレハロース8 参考実施例1−4−キトサン0.5・酢酸0.3・トレハロース2 参考実施例2−17−キトサン0.5・酢酸0.3・トレハロース4 参考実施例3−22.5−キトサン0.5・酢酸0.3・トレハロース6 (a): 比較例1〜11、実施例1〜4及び、参考実施例1〜3において、試験に用いた 供試剤100g中の各成分の含有g数を記載している。残分は水である。
【0017】
【発明の効果】トレハロースを含有しない組成物に発毛
効果を発現させるには、0.5%を越える濃度のキトサ
ンを含有させる必要があるが、トレハロース10%を含
有する組成物では、0.1%のキトサンと0.05%の
酢酸を含有させることにより、キトサン、酢酸及びトレ
ハロースを含有する組成物に発毛効果を発現させられ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−54126(JP,A) 特開 平4−295412(JP,A) 特開 平1−211529(JP,A) 特開 平1−258623(JP,A) 特開 平1−254614(JP,A) 特開 平3−148210(JP,A) 特開 平6−145030(JP,A) 特開 昭56−63912(JP,A) 特開 昭56−97211(JP,A) 特開 昭63−201111(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キトサン0.1%〜0.25%、酢酸
    0.05%〜0.13%及び、トレハロース10%〜1
    2%を含有することを特徴とする発毛剤。
  2. 【請求項2】 キトサン0.25%〜0.5%未満、酢
    酸0.13%〜0.3%及び、トレハロース4%〜12
    %を含有することを特徴とする発毛剤。
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