JP3535045B2 - MSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置 - Google Patents
MSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置Info
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Description
ロストリップガスチャンバー)による反跳電子の軌跡映
像からのγ線入射方向決定装置に関するものである。
1MeV程度のものを指す)は、最もエネルギーの高い
電磁波であり、光と同様、非常に直進性が高く、X線以
上に物質の透過性に優れているため、物体内の透過、さ
らにはγ線を発生する同位体の原子核を用いることによ
り、生体内の物質の移動を見るトレーサとして、化学、
生物、医療、薬学を始めとする多くの分野で使用されて
いる。
在、癌、腫瘍など多数の診断にγ線による画像診断が利
用されている。適用される臓器も脳、心臓、肺、肝臓、
循環器、骨などほとんどの分野で広く使用されている。
多くは140keVあたりのガンマ線を出す放射性同位
体を使用し、それらのガンマ線をコリメータにより検出
できる方向を限定したガンマ線検出器で捉え、画像を得
るようにしている。
査が試みられている。
は危険であることから遮蔽されなければならないが、γ
線を探すことにより汚染を調査することができる。
の最先端技術に不可欠なものであり、その検出方法の改
善、向上は科学のみならず産業にも大きな影響があると
いえる。
的により、そのエネルギーを求め、γ線を放射した物質
を決定するスペクトル分析、およびその発生源の方向、
さらにはγ線によるイメージの検出が必要である。前者
は各種のシンチレーション結晶などが開発され多くの装
置が使用されている。
現象がなく光学的な手法を適用できないため、画像をと
ることは殆ど不可能であった。
た従来の医学分野におけるγ線の利用に際しては、その
位置分解能がコリメータのサイズで決まり、さらにコリ
メータ自身がバックグラウンドのガンマ線を作ってしま
いノイズを増やしてしまう。そのため画像というより影
が見える程度の検出となってしまい、3次元的な像を得
ることはほとんど不可能であった。また、実際的な問題
として、診断にはコリメータに入るごく一部のγ線しか
使用できない為、全体の像をとるためにはどうしても強
い線量が必要となり、結果として患者の被曝量を増やし
ていた。
く初期の癌の早期発見の決め手として、PET(Pos
itron Emission Tomograph)
を用いた方法がでてきた。PETは、陽電子・電子消滅
から同時発生する2γ線を捉えることにより、数ミリと
いう高い位置分解能と3次元像が得られる優れた検出器
である。ただ、装置が非常に高価であり、特殊な同位体
を作る為の加速器も必要となり、全国に20台程度しか
ないのが現実である。
たγ線入射方向決定方法もあるが、やはり効率が非常に
悪い。これについては、ここでは説明を割愛する。
線の到来方向を検出できれば、これまでとは比較になら
ない程の高効率で高精度なγ線方向検出器ができる。こ
こで対象となっている100keV〜1MeV程度のγ
線が通常の物質と起こす相互作用は、主に光電効果とコ
ンプトン効果である。いずれもこの作用の結果として物
質中で反跳電子が発生する。この反跳電子の方向は、入
射γ線の方向に対してある確率分布を持っており、ま
た、そのエネルギーは光電効果では一定、コンプトン効
果では反跳角に応じたものを持つ。
散乱角とエネルギーについてまとめたものである。
の方向、及びエネルギーを測定できれば、数イベントの
γ線だけでその入射方向を決定できることが分かる。
を用いること無しに、迅速、確実にγ線入射方向を決定
することができるMSGCによる反跳電子の軌跡映像か
らのγ線入射方向決定装置を提供することを目的とす
る。
成するために、 〔1〕MSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入
射方向決定装置であって、窓となるドリフト電極と、ガ
スパッケージと、このガスパッケージ内に配置される複
数のフィールドワイヤを有する長いドリフト領域と、前
記ガスパッケージ内に配置されるキャピラリープレート
と、前記ガスパッケージ内に配置されるMSGC基板部
と、データ収集システムとを備え、前記ガスパッケージ
中の反跳電子により検出領域中のガスを電離させ、この
うち電子は検出面に垂直になるよう調整されたドリフト
電場に沿ってドリフトし、中間増幅器である前記キャピ
ラリプレートに到達し、ガス増幅され、さらに増幅され
た電子を前記MSGC基板部へドリフトし、2次元の電
極で信号を発生し、これが前記データ収集システムによ
ってナノ秒オーダーの高速時間毎に位置が記録されるよ
うにしたものである。
からのγ線入射方向決定装置であって、窓となるドリフ
ト電極と、ガスパッケージと、このガスパッケージ内に
配置される複数のフィールドワイヤを有する長いドリフ
ト領域と、前記ガスパッケージ内に配置される長いドリ
フト領域の脇に配置される光検出器と、前記ガスパッケ
ージ内に配置されるキャピラリープレートと、前記ガス
パッケージ内に配置されるMSGC基板部と、データ収
集システムとを備え、前記ガスパッケージ中の反跳電子
は検出領域中のガスを電離させ、γ線がガス中で光電/
コンプトン効果を起こした瞬時の時間を決定するため
に、前記光検出器で電離気体が発生する光を捉えるとと
もに、前記電子は検出面に垂直になるよう調整されたド
リフト電場に沿ってドリフトさせ、中間増幅器である前
記キャピラリプレートに到達し、ガス増幅され、さらに
増幅された電子をMSGC基板部へドリフトし、2次元
の電極で信号を発生し、これが前記データ収集システム
によってナノ秒オーダーの高速時間毎に位置が記録され
るようにしたものである。
Cによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装
置において、前記ガスパッケージはXeをベースとする
ガスで満たされるようにしたものである。
跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置におい
て、前記ガスパッケージはXeの圧力を調整可能にする
ようにしたものである。
て詳細に説明する。
せる数10keV〜数100keV程度のエネルギーの
反跳電子の飛跡を捉え、その方向、エネルギーを決定す
ることは、不可能であった。しかし、近年本願発明者の
グループで実用化しつつある2次元マイクロストリップ
ガスチャンバー(MSGC)、及びMSGC用パイプラ
インデータ処理回路を用いることによって、これが可能
になると考えられる。なお、ここでは、このMSGCの
説明については省略する。必要であれば、特開平10−
300856号、特許公報第2843319号等を参
照。このMSGCは、これらの公報からも明らかなよう
に、基板(サブストレート)、陽極ストリップ、陰極ス
トリップ、セラミックからなるベース基板、バックスト
リップからなるMSGC基板部と、ドリフト板と、この
ドリフト板とMSGC基板部間に充填されるガスチャン
バーからなっている。
軌跡の二次元読み出しの原理を示す図である。
フト電極、3はドリフト電場(E電界)、4はガス雰囲
気、5は検出器、6は検出器5による検出信号、7は電
子雲である。
領域のガス雰囲気4中で生じた電子雲7を、ドリフト電
場3により電極までドリフトさせ、さらにガス増幅を行
うことにより位置検出を行っている。ここで、電子雲7
が高速荷電粒子により生じた線状のものである場合、そ
の形状を維持したまま電子雲7は電極へドリフトしてい
き、電子雲7の形に応じた位置において信号6が次々に
現れることになる。
集システムにおいて、信号の位置と検出時間を連続的に
記録することにより、最初の高速荷電粒子の3次元的な
軌跡が得られるのである。
捉える方法は、高エネルギー物理学の分野で数MeV以
上の粒子を観察するために用いられている(Time
ProjectionChamber:TPC)が、M
SGCでは飛跡が数mm程度の低エネルギーの電子(数
十keV)でも精度良く観測することができる。
出できるデポジットエネルギー)から反跳電子のエネル
ギーが分かる。これらの情報から、元のγ線の入射方向
を得るためには、以下のステップを施す必要がある。
識別 前述したように、1MeV以下のγ線に起因する反跳電
子が生じるプロセスには、光電効果とコンプトン効果の
2つがある。光電効果では、入射するγ線のエネルギー
Einを全て吸収するために、反跳電子の運動エネルギー
Eout は、電子の運動方向に依らず一定値Ein−Wに限
定されることになる。ここで、Wは光電効果により出て
くる電子の束縛エネルギーである。
弾性散乱と考えられ、反跳電子の運動エネルギーは散乱
方向に依存するが、このエネルギーは光電効果によるも
のよりも小さい。
跳電子のエネルギーを用いればよいといえる。検出すべ
きγ線は、ある一定の核種から出ているものとすると、
そのエネルギーは既知であるため、光電効果による電子
エネルギーは必ず一定の値となる。つまり、このエネル
ギーより低いものが観測されれば、コンプトン効果であ
る。
(光電効果の場合) 光電効果により生じる電子の散乱角による微分断面積
は、入射γ線と散乱電子の角度をθとすると、 となることが知られている。ここで、βは反跳電子の初
速と光速の比である。入射γ線のエネルギーが電子質量
(511keV)に対し充分小さい場合は、入射γ線と
ほぼ垂直方向に光電子が放射されるが、入射エネルギー
が高くなるに従い、相対論的効果により電子の射出方向
が前方に偏ってくる。
ネルギーにおける電子の発生方向を図2に示した。
偏光の度合いに依存するが、偏光がないものと仮定する
と、方位角方向の分布は全く同じである。
反跳電子の軌跡より、図2に対応する円錐上の方向(正
確には、円錐を中心とするある確率分布)が、γ線の入
射方向の候補となる。なお、図3において、8は電子ト
ラック、9は入射γ線候補円錐である。
(コンプトン効果の場合) 反跳電子の軌跡がコンプトン効果によるものである場
合、エネルギーEinのγ線の入射方向と反跳電子のなす
角度θ、及び電子のエネルギーEout の関係式は、以下
のようになる。
入射γ線と反跳電子のエネルギーが分かれば、この式は
θについて解くことができ、反跳電子の軌跡を軸とし
た、角度θ方向の円錐上(図3参照)がγ線の入射方向
の候補となる。
の入射方向の決定 上記の方法により、単独の反跳電子の観測から、その元
となるγ線の到来方向について空間上に大きな制限を与
えることができるため、同一方向から到来する複数のγ
線入射に起因する反跳電子を観測すれば、それぞれから
求められるγ線入射方向の候補の重なりから、入射方向
を決定することができる。円錐の重なりにより、入射方
向を一意的に決定する場合は、最低限3イベントのγ線
入射が必要である。また、複数の方向よりγ線が到来し
ている場合についても、観測された反跳電子より計算さ
れる円錐の重ね合わせを計算機上で処理していくことに
より、入射方向の決定は可能である(図4参照)。な
お、図4において、Aは複数の事象から求められるγ線
入射方向、Bは一つの反跳電子から求められるγ線入射
方向の候補である。
リメータは不要となり、また大きな検出領域を持つ検出
器が使えるため、線源に対する検出器の立体角が飛躍的
に大きくなり、高効率γ線方向検出器が実現できるもの
と考えられる。
較的離れた線源を調べる場合と、近接したものを調べる
場合が考えられる。
みを調べるもので、放射線の安全管理分野(放射線の洩
れ検出や放射性廃棄物の放射化部位の調査)に非常に有
用であると考えられる。
角が大きくなることから、低容量の放射性物質の空間的
な位置を特定できることが期待でき、医療用の放射性ト
レーサと組み合わせて利用することで、これまでに比べ
てはるかに扱いやすく危険性の少ない診療を高精度で実
施することが可能になると考えられる。
の実施例は、若干異なるので、それぞれについて説明す
る。
による反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置
の模式図であり、遠距離用検出器の構造を示している。
装置、11はドリフト電極(窓)、12はガスパッケー
ジ、12Aはガスパッケージ側壁、13はフィールドワ
イヤ(電場構造線)、14はキャピラリープレート、1
5は長いドリフト領域、16はMSGC基板部(MSG
C本体)、20はデータ収集システムである。
ト14)付MSGC基板部16に、長いドリフト領域1
5を設ける。この長いドリフト領域15は電場の直線性
が重視されるため、ドリフト電場を補正するためのフィ
ールドワイヤ(電場調整用電極)13を周囲に張る。こ
のγ線到来方向検出装置10内部は、Xeをベースとす
るガスで満たすことにより、γ線に対する検出効率を上
げている。なお、フィールドワイヤ13はガスパッケー
ジ側壁12Aに張りめぐらされる。つまり、ガスパッケ
ージ12の内部は空洞となり、γ線を受け入れることに
なる。
容器になっており、検出するγ線のエネルギーや効率な
どの必要性に応じて、内部のガス圧を上げることができ
るようになっている。反跳電子は検出領域中のガスを電
離させ、このうち電子は検出面に垂直になるよう調整さ
れたドリフト電場に沿ってドリフトし、中間増幅器であ
るキャピラリプレート14に到達し、ガス増幅される。
6へドリフトし、200μ間隔に配置された2次元の電
極で信号を発生し、これがデータ収集システム20によ
って50〜100n秒毎に位置が記録される。キセノン
ガス中で1気圧・室温における電子のドリフト速度は、
電場が300V/cmの場合で約2cm/μ秒であるか
ら、この場合であれば、50n秒毎のデータ収集によっ
て検出器の深さ方向に対し1mmの間隔で反跳電子の軌
跡の3次元構造に対応するデータが得られることにな
る。
いドリフト領域15を持つMSGC基板部の場合は、電
極近傍で起こる電子なだれによってできる正イオンがド
リフト層に流れ、絶縁体からなるガスパッケージ側壁1
2Aに付着しチャージアップを起こし電場を歪めてしま
う特性があるので、MSGC基板部16の上に設置した
キャピラリープレート14により、下部でできた正イオ
ンは全てキャピラリープレート14の電極で吸収するこ
とにより、この影響を無くすことができる。そのため、
本発明の装置は、長時間、強い放射線環境においても電
場を歪めてしまうことはなく、正確なγ線入射方向の測
定を行うことができる。
による反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置
の模式図であり、近距離用検出器の構造を示している。
の3次元像を得る時に、それが検出器中どの位置(深
さ)で生じたかということも必要な情報となる。この情
報はドリフト電子が発生する時間、つまりγ線の到来時
間とドリフト電子がMSGC基板部16に到達した時間
差から求められる。
離用のものに加えて、γ線がガス中で光電/コンプトン
効果を起こした瞬時の時間を決定するために、電離気体
が発生する光(シンチレーション)を捉えるための高速
の光検出器17(光電子の像倍管など1光子を数ナノ秒
の精度で捉えられる検出器)をドリフト領域脇に配置す
る。この光検出器17から生じたトリガ信号も、データ
収集システム20へ送られる。それ以外の構成は第1実
施例と同様であるので、ここでは説明を省略する。
eV近いγ線を観測する場合のエネルギーを測定するた
めに、必要に応じて検出領域に磁場を与えられる構造に
しておく場合もある。
ータ収集システムのブロック図である。
ステム20は、エンコーダシステム21、メモリモジュ
ール22、クロック23、カウンタ(タイムスタンプ)
24、コンピュータシステム25を有する。なお、16
はMSGC基板部、17は光検出器、26はトリガ信号
である。
イメージング用の高速データ収集システムと同じ構造で
あるが、軌跡の3次元構造を捉えるための時間記録の高
精度化を実現している。すなわち、従来の2次元のスト
リップ型検出器で2次元座標を得る場合、このような光
速に近い速さの粒子が作るトラックは一つの事象となっ
てしまい、従来のゲートを空けてその間にヒットしたス
トリップの位置を記録する方法では捉えることが不可能
であった。それを解決する方法として、位置方向のスト
リップをパッドとよぶピクセルの列として各ピクセルに
回路を取り付け、そのヒットしたパッドと、残りの方向
のストリップのヒット、およびその時間を記録すること
でこのトラックの各ストリップでの粒子トラックの3次
元的位置を捉え、トラック全体を捉えることが初めて可
能となった。これがTPC(Time Project
ion Chamber)である。他にもパッドを使わ
ず一方向のストリップの両端からアナログ信号を読み、
粒子のトラックのそのストリップ上での位置を得るJE
T−Chamberという方法などがある。TPCの場
合は回路が面積に比例して増加してしまう。また、JE
T−Chamberの場合は位置分解能が悪く多くのア
ナログ信号を変換するADC回路が必要となってしま
う。
システム20は各ストリップからの信号を高速のクロッ
ク23で同期を取る。つまり、一つのクロック23内の
各ストリップのヒットが一事象となる。普通粒子トラッ
クからドリフトしてくる電子は、マイクロ秒程度のバラ
ツキを持ってくるので、10MHz程度のクロック23
を用いてデータを取ると一つのトラックで10点程度の
点の連続した点のデータとして簡単にトラックが記録さ
れる。このシステムは、検出器の面積ではなく周囲長、
つまり面積の平方根でしか増加せず、また一切アナログ
処理を必要としないため、小型で大量の事象の処理が可
能となる。すなわち、これまでのデータ収集システムで
は、データ収集は10MHzクロックで行っており、時
間記録は最高10クロック毎(1μ秒分解能)であった
のに対し、本発明のイメージング用の高速データ収集シ
ステム20では、各クロック23毎の時間が記録され
る。さらに、近距離用のシステムに、光検出器17から
のトリガ信号26のタイミングもデータとして記録でき
る。
ータは、直接コンピュータシステム25に取り込むこと
ができ、ここから入射γ線の方向を計算することにな
る。反跳電子の空間上の軌跡からその射出方向、また長
さからそのエネルギーを測定することができる。エネル
ギーについては、1MeV近くの高いエネルギーのγ線
入射の場合、多くの反跳電子軌跡が検出器内で収まらな
くなる可能性があるため、この場合には検出領域に磁場
をかけて、電子の軌跡が曲がる曲率を観測することによ
り反跳電子のエネルギーが得られる。これらの値が得ら
れれば、後は上記したように、数イベントの軌跡から入
射γ線の方向を決定することができる。
軌跡の生じた位置の違いを用いて、三角測量と同様な手
法により線源までの距離も特定できる。また、遠距離の
線源を観測する場合でも、複数の検出器を用いることに
より、同様に三角測量法で線源の空間的位置を捉えるこ
とができる。これらの計算は、現在のコンピュータを用
いればほぼ瞬時にできるものと考えられ、γ線の入射方
向をリアルタイムに記録、表示することも可能である。
が多いため、従来のMSGCを用いて基本的な現象は観
測されている。
間動作させた時に得られた像を示す。
0-2 個程度、μ粒子が降り注いでいるが、この図に、
その軌跡と見られるものがはっきり観測されている。現
在のデータ収集システムでは、得られた点列の時間並び
を正確に記録することはできないが、ここでは、データ
収集は10MHzクロックで行っているために、それぞ
れの点は100n秒毎に得られている(図8におけるC
参照)と考えられる。
とにより生じる電離電子の密度よりは、γ線による反跳
電子が生じる電子密度の方がはるかに大きいため、少な
くともμ粒子の軌跡が見えているということは、γ線の
反跳電子も同様に容易に観測できるであろうことを示し
ている。
mm程度であり、ここにかけていた電場が約200V/
cm、データ収集が100n秒、ガス組成がキセノン7
0%:エタン30%であったことから、このドリフト領
域を突き抜けたμ粒子の軌跡が5〜6個の点列となって
現れている。これは、MSGCがTPCとして動作して
いる証拠であり、荷電粒子の軌跡が、深さ方向に1mm
単位で得られ、3次元的な粒子の軌跡が記録されている
ことを示している。
ET以上の3次元的位置分解能をこのエネルギー領域の
シングルγ線発生源に対して得ることができ、2πステ
ラジアン(2π str:ほぼ半球の領域)という大き
な立体角を有する。また、コリメータを必要としないの
で、バックグラウンドも激減する。そのため、例えば医
療分野の利用に際しては患者の被曝を従来の100分の
1以下にしながらPET以上の位置分解能、時間分解能
をシングルガンマ線源で得ることができる。
ても、この装置は500keVからのコンプトン散乱で
出てくる反跳電子(ほとんどは200keV以下であ
り、この装置で完全に捉えられる)を捉えることで、同
様の精度で位置を検出することができる。医学利用の場
合、ガンマ線のエネルギーが既知であるため、前で述べ
たように電子の方向とエネルギーのみからガンマ線の方
向が求められる。つまり、1ガンマ線のみの検出でよ
い。また、大立体角のため検出効率は同じく数百倍改善
される。より感度を上げたい場合は、ノイズを落とすた
めに、検出器の反対側に同時計測用のシンチレータの板
検出器(ピクセルにする必要はない)を置き、同時計測
およびエネルギー測定で2ガンマ線事象ということを同
定できる。
一新させX線CTに近い能力が得られる。
じように同位体を用いたトレーサの流れをリアルタイム
でしかも検出器よりもずっと大きな離れたものの中の移
動をリアルタイムで診ることができる。例えば、反応炉
の中の反応の場所、進み具合、拡散具合など、物質量が
ガンマ線をある程度透過できるものは大抵、トレーサの
動きを捉えられる。
ものであり、検出器に近い程位置分解能があがる。その
ため生物、薬学、医学で使用される小動物内では線源と
検出器との距離を小さくすることができ、そのため位置
分解能があがり、小動物に対しても部位の位置決定が可
能となる。
な汚染状況の確認、作業後の人体全体の被曝の確認な
ど、従来サーベメータで全領域をチェックする以外方法
がなく、時間がかかり信頼度も低かったものが、大幅に
質、時間の両面で改善される。
配置された2次元ガス比例係数装置にも適用可能であ
る。
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
よれば、以下のような効果を奏することができる。
速、確実にγ線入射方向を決定することができる。
録、表示することも可能である。
り、γ線に対する検出効率を上げることができる。
により、γ線に対する検出効率をより向上させることが
できる。
元読み出しの原理を示す図である。
示す図である。
の候補を示す図である。
置き換えた図である。
用MSGCの模式図である。
用MSGCの模式図である。
ステムのブロック図である。
ーオンの軌跡を示す図である。
補 10 γ線到来方向検出装置 12 ガスパッケージ12A ガスパッケージ側壁 13 フィールドワイヤ(ガスパッケージの側壁に張
りめぐらされる電場構造線) 14 キャピラリープレート 15 長いドリフト領域 16 MSGC基板部 17 光検出器 20 データ収集システム 21 エンコーダシステム 22 メモリモジュール 23 クロック 24 カウンタ(タイムスタンプ) 25 コンピュータシステム 26 トリガ信号
Claims (4)
- 【請求項1】 MSGCによる反跳電子の軌跡映像から
のγ線入射方向決定装置であって、 (a)窓となるドリフト電極と、 (b)ガスパッケージと、 (c)該ガスパッケージ内に配置される複数のフィール
ドワイヤを有する長いドリフト領域と、 (d)前記ガスパッケージ内に配置されるキャピラリー
プレートと、 (e)前記ガスパッケージ内に配置されるMSGC基板
部と、 (f)データ収集システムとを備え、 (g)前記ガスパッケージ中の反跳電子により検出領域
中のガスを電離させ、このうち電子は検出面に垂直にな
るよう調整されたドリフト電場に沿ってドリフトし、中
間増幅器である前記キャピラリプレートに到達し、ガス
増幅され、さらに増幅された電子を前記MSGC基板部
へドリフトし、2次元の電極で信号を発生し、これが前
記データ収集システムによってナノ秒オーダーの高速時
間毎に位置が記録されることを特徴とするMSGCによ
る反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置。 - 【請求項2】 MSGCによる反跳電子の軌跡映像から
のγ線入射方向決定装置であって、 (a)窓となるドリフト電極と、 (b)ガスパッケージと、 (c)該ガスパッケージ内に配置される複数のフィール
ドワイヤを有する長いドリフト領域と、 (d)前記ガスパッケージ内に配置される長いドリフト
領域の脇に配置される光検出器と、 (e)前記ガスパッケージ内に配置されるキャピラリー
プレートと、 (f)前記ガスパッケージ内に配置されるMSGC基板
部と、 (g)データ収集システムとを備え、 (h)前記ガスパッケージ中の反跳電子は検出領域中の
ガスを電離させ、γ線がガス中で光電/コンプトン効果
を起こした瞬時の時間を決定するために、前記光検出器
で電離気体が発生する光を捉えるとともに、前記電子は
検出面に垂直になるよう調整されたドリフト電場に沿っ
てドリフトさせ、中間増幅器である前記キャピラリプレ
ートに到達し、ガス増幅され、さらに増幅された電子を
MSGC基板部へドリフトし、2次元の電極で信号を発
生し、これが前記データ収集システムによってナノ秒オ
ーダーの高速時間毎に位置が記録されることを特徴とす
るMSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方
向決定装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のMSGCによる反
跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置におい
て、前記ガスパッケージはXeをベースとするガスで満
たされることを特徴とするMSGCによる反跳電子の軌
跡映像からのγ線入射方向決定装置。 - 【請求項4】 請求項3記載のMSGCによる反跳電子
の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置において、前記
ガスパッケージはXeの圧力を調整可能にしてなること
を特徴とするMSGCによる反跳電子の軌跡映像からの
γ線入射方向決定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18783199A JP3535045B2 (ja) | 1999-07-01 | 1999-07-01 | MSGCによる反跳電子の軌跡映像からのγ線入射方向決定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
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