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JP3532528B2 - 気体流シミュレーション方法 - Google Patents

気体流シミュレーション方法

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JP3532528B2
JP3532528B2 JP2001050071A JP2001050071A JP3532528B2 JP 3532528 B2 JP3532528 B2 JP 3532528B2 JP 2001050071 A JP2001050071 A JP 2001050071A JP 2001050071 A JP2001050071 A JP 2001050071A JP 3532528 B2 JP3532528 B2 JP 3532528B2
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gas
space
flow
simulation method
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)
  • Indicating Or Recording The Presence, Absence, Or Direction Of Movement (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体流シミュレー
ション方法に関し、詳しくは、空間を飛行するゴルフボ
ールにおいて、ディンプルからなる凹部が周囲の気体の
流れにどのような影響を及ぼすか、気体流の運動状況を
可視化して解析するものである。
【0002】
【従来の技術】ゴルフボール、野球ボール等の各種球体
の空力特性を解析するため、従来より種々の装置や方法
等が提案されている。特に、ゴルフボールの場合、ボー
ル表面に多数設けられるディンプル(凹部)がボールの
空力特性に大きく影響を及ぼすことから、ディンプルの
大きさ、配置、組合せ等とボールの空力特性との因果関
係を認識することが重要である。
【0003】ゴルフボールに設けたディンプルの相違に
より飛行特性がどのように変化するかを評価する場合、
様々なディンプル仕様のゴルフボールを多種類試作する
と共に各試作ゴルフボールの打撃実験を行い、飛距離等
を実際に測定してボールの空力特性を判断することがあ
る。また、近年では打撃実験の代わりに試作ゴルフボー
ルを風洞内に配置して揚力係数、効力係数等を測定して
ゴルフボールの空力特性を分析する方法等も提案されて
いる。
【0004】図14は、特開平6−194242号で開
示されている風洞を利用してボールの空力特性を分析す
る場合であり、風洞内にゴルフボールと共に配置される
測定装置1は、ゴルフボール等の測定対象物Tを上端に
取り付けるアルミシャフト2をモータ3で回転させると
共に、アルミシャフト2の周囲に配置された歪型中軸三
分力検出器4でアルミシャフト2の歪みを検出してい
る。風洞で発生させた気流中で測定対象物Tを回転させ
ると、実際の飛行状態と疑似状態になり、測定対象物T
にかかる抗力や揚力をアルミシャフト2の歪み量の測定
値から導き出し、測定対象物Tの飛行特性を分析してい
る。この測定では、風洞で様々な条件の気流を作り出し
種々の条件下での空力特性の測定を可能にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような試作ボー
ルの打撃実験や風洞を利用した測定装置1による測定結
果は、ゴルフボール全体の空力特性にかかるものであ
り、ゴルフボールの表面に設けた個々のディンプルの形
状、大きさ、配列等が、どのように気体の流れに影響を
及ぼすかまで詳細に解析できない問題がある。即ち、ゴ
ルフボールの設計では、新たに設けたディンプルがそれ
ら単独あるいは数個単位からなる特有の配列で、周囲の
気体の流れをどのように変化させるかを知ることが最も
重要であり、各ディンプルによる気体流の影響を容易に
素早く知ることができれば、その内容を設計に反映して
狙い通りのゴルフボールを作ることが可能となる。
【0006】しかし、従来の測定では、個々のディンプ
ル形状等が周囲の気体の流れをどのように変化させるか
が不明で、変化した気流の結果的な特性しか判断でき
ず、新たに設計したディンプルと空力特性の因果関係を
明確に関連づけることもできない。よって、ゴルフボー
ルの開発では、個々のディンプル形状が相違したり、デ
ィンプル配列が相違するゴルフボールを何パターンも多
数試作し、上記のような測定を経て、ゴルフボール全体
の空力特性からを個々のディンプル等の影響を推測する
しかなく、効率的な設計ができない問題がある。
【0007】また、ディンプルの評価も、上記のような
測定結果からの推測や過去に蓄積された経験値に基づい
て判断するため、どうしても客観的な正確性が欠けてし
まう問題もある。よって、新たに設計したゴルフボール
が必ずしも狙い通りのものに仕上がらないことも多々あ
り、その度に設計をやり直すと共に試作ゴルフボールを
作り直して空力特性を確かめる必要があるので、新たな
ゴルフボールの開発にはトータルで時間も費用も大きく
費やしてしまう問題がある。
【0008】本発明は、上記した問題に鑑みてなされた
ものであり、ゴルフボールのような気体中を移動する物
体の開発を効率的に進めるために、特定範囲の物体表面
の形状が周囲の気体の流れにどのような影響を及ぼすか
を解析して、影響を受けた気体流を視覚的に評価できる
ようにすることを課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ゴルフボール表面に設けられている凹部
からなるのディンプル周囲の気体流れをコンピュータに
より解析する気体流シミュレーション方法であって、上
記ゴルフボール表面と接する位置から上記凹部の深さ寸
法の10倍以上10000倍以下の範囲の高さ寸法でゴ
ルフボール周囲の空間をブロック状に区切った空間部を
形成し、上記空間部を格子状に区画分割して格子区画を
多数形成する一方、上記空間部に気体を上記物体表面に
沿って一方向から流入させると共に空間部内を通過して
他方向から流出させ、上記気体の空間部の流れにかかる
運動要素を上記格子区画毎に演算し、上記凹部周囲の気
体の流れを解析することを特徴とする気体流シミュレー
ション方法を提供している。さらに、上記空間部に形成
する格子区画は、ゴルフボール表面から上方へ1/Re
0.5(Reはレイノルズ数、Re=代表速度×代表長
さ/気体の動粘度)以下の範囲に位置する各格子区画の
区画高さを1/(1000・Re0.5)以上1/Re
0.5以下の範囲で設定すると共に、ゴルフボール表面
1/Re0.5より上方に位置する各格子区画の区画高
さは1/Re0.5より大きく設定している。
【0010】このように、コンピュータ上の仮想空間内
にゴルフボールのディンプル等に相当する凹部を有する
物体を形成し、この凹部を含むように空間部を形成すれ
ば、この空間部へ連続して流入および流出させる気体流
のシミュレーションをコンピュータで行うことにより、
物体全体ではなく、個々の凹部が周囲の気体の流れに及
ぼす影響を解析できる。即ち、本発明では、物体表面の
個々の凹部による気体流の変化を見るために、物体表面
の一部とその一部と接する空間部のみをシミュレーショ
ン対象にすることで、演算要素を削減して効率的なシミ
ュレーションを達成できる。なお、シミュレーションを
行う範囲は適宜増減してより局所的に、あるいは、物体
全体に対して気流の変化を解析することも可能である。
【0011】上記気体の流れにかかる運動要素は、三次
元空間座標系の各軸方向の気体流の速度、気体流の方
向、および、上記物体表面に対する気体流の圧力であ
り、これら運動要素を気体流の連続の式およびナビエス
トークスの式で微小時間毎に演算している。
【0012】具体的なシミュレーション方法としては、
空間部を分割した格子区画毎に離散化した連続の式およ
び離散化したナビエストークスの式を用いて微小時間毎
に演算して運動要素の数値を算出し、これら各格子区画
毎の演算結果を組み合わせて空間部全体にかかる気体流
をシミュレーションすることで気体流の変化を解析でき
る。また、時間の経過に伴う気流の変化や異なる時間帯
における気流状況を解析する場合は、微小時間毎に時間
を進行させて上記式を演算することで所要時間帯の気体
流の変化も解析できる。
【0013】上記演算の結果を基に上記凹部周囲の気体
の流れにかかる流れ方向と流れ速度を、ベクトル方向お
よびベクトル長さにより可視化して解析している。ま
た、上記演算結果から同様に、凹部周囲の気体の流れに
かかる圧力分布を等圧線または圧力の等値面により可視
化し、渦度分布も渦度の等値線または等値面により可視
化してそれぞれ解析している。このように得られる演算
結果の数値を、ベクトルや等圧線等で置き換えることに
より、気体流にかかる各種運動を可視化できる。このよ
うな可視化を通じて、凹部による気体流の変化を明確に
把握することができ、凹部と空力特性との因果関係も判
断できる。なお、凹部周囲の気体流の可視化は、上記以
外にも演算結果を基に流線、流跡線、パーティクルトレ
ース等にも対応することが可能であり、気体流の演算結
果の数値を専用の可視化プログラムあるいは市販の汎用
可視化ソフト等に投入することで数値に対応する各種状
況を目的に応じて可視化できる。
【0014】また、空間部に流入する気体は、流出した
気体がそのままの状態で再度流入すると考えてもよい
が、物体自体が回転している場合や物体自体の表面が曲
面となっている場合等は、これらの条件を考慮して流出
気体の式を条件に合うように適宜変形し、その変形後の
気体の式を流入する気体の式として用いて、これを順次
繰り返して気体のシミュレーションを行うようにしても
よい。
【0015】さらに、上記のように空間部を分割した各
格子区画の形状は六面体に限定されるものではなく、五
面体、四面体といった種々の多面体形状で形成してもよ
く、これらの各形状の多面体を適宜組み合わせて空間部
を格子状に区画してもよい。また、このように区画した
格子区画毎に滑らかに連続する方程式を切り分けて離散
化する方法としては、有限差分法、有限体積法、境界要
素法、有限要素法等のいずれかの方法を用いて、格子の
交点毎、格子中心毎、各区画内毎等に上記演算を行うよ
うにしてもよい。
【0016】凹部周囲の気体流れのような比較的速度が
小さい演算においては、気体を非圧縮性として扱うこと
が可能なので気体密度を一定にして演算してもよい。演
算に関しては、上述した連続の式およびナビエストーク
スの方程式に数値を代入して直接計算してもよく、気体
流を乱流モデルとして乱流速度を加味した速度値を代入
して計算してもよい。また、このような演算において
は、物体表面を滑りなしの条件として物体表面と接して
流れる気体速度をゼロにしてもよいが、物体が回転する
場合は、物体表面と接する気体速度を物体の回転速度成
分と同等の値に設定してもよい。
【0017】上記空間部は、上記物体表面からの高さ寸
法を上記凹部の深さ寸法の10倍以上10000倍以下
に設定している。空間部の物体表面より上方へ離反する
方向の高さは、凹部周囲の気体の影響を解析するために
少なくとも凹部の深さの10倍は必要であり、高さの上
限としては凹部の影響が及ばないで気体の流れが一様と
なる範囲で演算に要する時間等がかからないようにする
ためには、凹部の深さの10000倍を上限とするのが
最適である。よって、空間部の高さ寸法をこのような範
囲に設定することで正確度が高く演算効率も優れたシミ
ュレーションを実現できる。なお、物体が球体の場合
は、空間部の高さ寸法は球体直径の100倍以下に設定
することが好ましい。
【0018】上記空間部は、物体表面から上方へ1/R
0.5(Reはレイノルズ数、Re=代表速度×代表
長さ/気体の動粘度)以下の範囲に位置する各格子区画
の区画高さを1/(1000・Re0.5)以上1/R
0.5以下の範囲で設定し、物体表面から1/Re
0.5より上方に位置する各格子区画の区画高さは1/
Re0.5より大きく設定している
【0019】物体の表面付近は、境界層となり気体の流
れ速度が大きく変化するため、上記のように物体の表面
から1/Re0.5以内の格子区画は、細かく区分する
ことで詳細に気体の流れをシミュレーションし、凹部と
気体流れの変化に対する関連を詳しく解析することがで
きる。また、物体の表面付近を離れると、流れ速度の変
化は緩やかになるため、格子区画を上記のように大きく
分割して演算回数を減らして演算効率を高めて、シミュ
レーションに要する時間を削減できる。また、各格子区
画の幅は、凹部の影響を確実に確認できるようにするた
めに、凹部の幅(凹部が丸の場合は直径)の4分の1以
下程度の寸法にするのが好ましい。なお、上述の空間部
や格子区画等は無次元空間における設定なので、数値は
無次元数となり単位は付加されないが、実際のゴルフボ
ール等に基づいて気体流シミュレーションを行う場合
は、有次元空間に戻す必要があり、無次元空間の数値に
相当する単位を付加して評価を行う。
【0020】上記物体表面は曲面であり、流入および流
出する気体の流れ方向を該物体表面の曲率に合わせて修
正している。上記シミュレーション方法を球体等の形状
の物体に適用する場合、物体表面は曲面となり気体の流
れも曲面に沿ったものとなるため、気体の流れに対して
曲面の接線方向や法線方向の成分を算出して上記空間部
に流入および流出させることが好ましい。
【0021】さらに、より詳細なシミュレーションを行
う場合は、流入条件として速度分布や気流の乱れ条件を
気体の流れに付加してもよく、空間部を通過した物体表
面が充分に広い場合等は、流入速度を一様の流速にする
と共に流出する速度も前回の時間帯における流出速度と
一様にするなどの条件を設定してもよい。なお、物体表
面より離れた空間部の上方では凹部による影響が弱まる
ため物体表面に対する圧力はゼロ、流入出速度は一様の
流速でシミュレーションを行うことで、一段と現実的な
シミュレーションを行える。
【0022】このように、本発明のシミュレーション方
法をゴルフボールに設けたディンプル周囲の気体流に適
用することで、シミュレーション結果をゴルフボールの
ディンプル設計に役立てることができる。
【0023】即ち、ゴルフボールのディンプル効果は、
ボール表面での気体の流れである境界層を積極的に乱流
化し、ボール表面から流れの剥離点を後方へ移動させる
ことで、気体抵抗を削減することである。よって、上記
のようにコンピュータでディンプル周囲の気体流をシミ
ュレーションして可視化すると、ディンプル内外の流れ
の状況および気体の流れが乱入に遷移してディンプル効
果が生じているかを一目で判断することができ、新たに
設計したディンプルの大きさ、配置、配列等が最適か否
かを容易に評価できる。その結果、ゴルフボールの試作
および実験を行わずにゴルフボールの評価が可能とな
り、設計に係る無駄も解消されゴルフボール開発のスピ
ードアップに貢献できると共に開発費用も大幅に削減で
きる。
【0024】なお、上記した気体流のシミュレーション
方法は、プログラムの形態でCD、DVD等の記憶媒体
に記録し、これら記録したCD、DVD等から汎用コン
ピュータでプログラムを読み出すことにより、当該コン
ピュータを気体流シミュレーション装置として機能させ
ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は、本発明の気体流シミュレー
ション方法にかかるシミュレーション装置10であり、
CPUや記憶装置等を備えた本体部10aとディスプレ
イ10b等からなるコンピュータをハード的に利用して
いる。ソフト的には本体部10aの記憶装置に本発明の
シミュレーション方法にかかるプログラムが保存されて
おり、上記シミュレーション用プログラムの実行で種々
の気体流シミュレーションを可能にしている。
【0026】図2は、シミュレーション装置10に内蔵
されたプログラムのシミュレーション方法の流れを示し
ており、まず、シミュレーション装置10は、シミュレ
ーションの準備段階として、図3にも示すように、プロ
グラムに含まれる作図ソフトでシミュレーションにかか
る対象のゴルフボールからなる球体20をコンピュータ
の仮想空間上で三次元的に作成している。上記作図ソフ
トでは、球体以外にも、三角錐、四角柱、立方体等の各
種形状の物体を作成することが可能であり、また、作成
した球体の表面に凹凸を設ける等、表面の形状も様々に
作成可能にしている。
【0027】本発明では、球体20の表面の凹部の影響
をシミュレーションするため、表面に少なくとも一つの
凹部21を有する球体20を作成し、これら凹部21を
含むように球体20の表面から一定の範囲を抽出して、
シミュレーションの対象となる球体表面22を形成して
いる。
【0028】次に、気体流のシミュレーション対象とな
る空間をモデル化するために、球体20の周囲の空間2
5において、抽出した球体表面22と接する一部をブロ
ック状に区切って空間部26を形成している。この際、
演算効率を考慮した上で物体表面の凹部21による気流
の変化の状態を充分に評価できるように、空間部26の
高さHを凹部21の深さ寸法の10倍以上で10000
倍以下あるいは球体20の直径の100倍以下に設定し
ている。
【0029】このように形成した空間部26を、図4に
示すように、球体表面22も含むようにして格子状に分
割し、多数の格子区画26aを形成している。分割する
格子区画26aの大きさは種々設定可能であり、部分的
に各区画寸法等を相違させることも可能にしている。図
4では、物体表面22の近傍は境界層となり気体流の変
化が大きく、上方は気体流の変化も小さいことを考慮し
て、球体表面22は格子区画26aの高さ寸法を小さく
分割し、上方へ行くに従い徐々に高さを大きくしてい
る。具体的には、物体表面22から上方へ1/Re
0.5(Reはレイノルズ数、Re=代表速度×代表長
さ/気体の動粘度)以下の範囲に位置する各格子区画2
6aの区画高さdhは、レイノズル数と関連づけて1/
(1000・Re0.5)以上で最大でも1/Re
0.5以下になるように設定している。また、物体表面
22から1/Re0.5より上方に位置する各格子区画
26aの高さhは1/Re0.5より大きく設定してい
【0030】また、各格子区画26aの形状は、図5に
も示すように、六面体である立方体に形成し、これら格
子区画26aにおける位置を規定するため、空間部26
において球体表面22と平行面上(接線方向)で後述す
る流体を流す方向と一致する方向をx方向、x方向
と同一面上で直交する方向をx方向、x方向とx
方向で形成される面の垂直方向をx方向に設定してい
る。
【0031】なお、格子区画26aの形状は、六面体以
外にも、図6(A)(B)(C)に示す格子区画26
a’、26a”、26a’”のように、三角錐、四角
錐、三角柱等の形状に形成することが可能であり、さら
に、図6(D)に示すように、これら種々の形状を組み
合わせて空間部26’を区画分割することもできる。こ
のような多種類におよぶ空間部の格子状の区画はシミュ
レーションにかかる物体の形状や条件等を考慮して適宜
決定している。
【0032】上記のように空間部26および格子区画2
6aをモデル化した後、シミュレーション用プログラム
は、図7に示すように、気体(空気)Tを球体表面22
に沿って空間部26の一面26b側から流入させ、空間
部26の内部を通過させて他面26c側より流出させて
いる。このような気体Tの流れに関する運動は、下記に
示す一般的な物体の運動における質量保存則に相当する
連続の式(1)および一般的な物体の運動量保存則に相
当するナビエストークスの式(2)を用いて表すように
している。
【0033】
【数1】
【0034】上記式(1)(2)は、テンソル形式で表
記されており、ρは気体の密度、vは速度、Kは気体の
単位質量当たりに働く外力、Pは気体に働く応力テンソ
ル、tは時間を示している。なお、外力Kには重力や浮
力等が該当し、応力テンソルPには物体表面への圧力や
剪断成分が該当する。また、Pij(i、j=1、2、
3)は、上述したxによる三次元空間座標系
における9個の数により下記の3行3列の行列である数
式(3)で表記できる。 P111113 212223 313233 …(3)
【0035】上記のような物体周囲に連続して気体Tを
流すシミュレーションでは、空間部26の各格子区画2
6a毎に空気の流れを演算により解析している。この演
算に上記二式(1)(2)を用いており、空間部26を
格子区画26aで区切ったことに対応して上記二式を離
散化して演算を行っている。なお、シミュレーションの
方法はシミュレーションの条件等を考慮して有限差分
法、有限体積法、境界要素法、有限要素法等を適宜選択
して行っている。
【0036】上記離散化された二式による演算は、有限
差分法を用いる場合であれば、例えば、各格子区画26
aの各交点で微小時間dt毎に逐次演算を行い、特定時
間における気体の流れに関する運動要素である気体速
度、流れ方向、物体表面への気体圧力をそれぞれ求め、
これら各交点の演算結果を組み合わせることで空間部2
6全体の気体の流れにかかる運動を数値化できる。以
降、微小時間dt経過毎に上記と同様の演算を行い、各
時間帯における気体流の運動を数値化している。また、
上記演算は各格子区画26aの交点で行う以外には、各
格子区画26aの中心や格子面上で行ってもよい。
【0037】上記のようにして求められた気体流の運動
に関する各数値は専用あるいは汎用の可視化ソフトを用
いて視覚的に表示しシミュレーションの結果を判断して
いる。可視化する場合、例えば、速度の方向と大きさの
みをベクトルで表示して物体表面や周囲の速度がどのよ
うになっているかを表示したり、物体表面への同じ圧力
値を結んだ等圧線や等圧面で圧力分布を表示するなどし
て、気体の流れに関する種々の要素を視覚的に示してい
る。このようにして物体表面の形状等が如何に周囲の気
体の流れに影響を及ぼすか可視化して、物体表面形状の
設計等に役立てている。
【0038】なお、上記に説明した気体流シミュレーシ
ョン方法は、シミュレーションの条件等に合わせて種々
の変形が可能であり、例えば、気体の流れを表示する式
(1)(2)を下記に示すように、積分式(4)(5)
の形で適用してもよい。また、気体流として乱流モデル
を用いる場合は、これら各式(1)(2)(4)(5)
において気体速度vに対して乱流成分の乱流速度v’を
加えて値のv+v’を速度成分として演算してもよい。
【0039】
【数2】
【0040】さらに、気体流の境界条件となる球体表面
22の気体流の速度は、通常は滑りなしと考えて気体速
度v=0と設定するが、回転する物体周囲の気体流をシ
ミュレーションの条件する場合等は、球体表面22の回
転速度成分v”を考慮して気体速度vに回転速度成分
v”を加えた値を速度成分として演算してもよい。ま
た、空間部26への気体の流入および流出は上述した繰
り返し条件以外にも、球体表面22のように表面が曲面
である場合等は曲面の接線方向の速度成分を考慮して気
体速度を設定してもよい。
【0041】上記した気体流シミュレーション方法を、
ゴルフボールに設けたディンプルによる気流の変化をシ
ミュレーションする場合を実験例として、更に詳細に説
明する。本実験例では、ゴルフボールが30m/sの速
度Vで空気中を飛行する際の気体流の状況をシミュレー
ションすることとした。
【0042】シミュレーション装置10により、まず、
図3のようにシミュレーションにかかるゴルフボールに
相当する球体20を形成しており、本実験例では直径寸
法が42.5mmの球体20を形成した。また、球体2
0の表面にはディンプルに相当する略半球の窪みである
凹部21を多数設けており、これら各凹部21の直径寸
法は3.145mm、深さtは0.24225mmとし
た。なお、本実験例では球体20の1.2875cm×
1.2875cmの表面範囲に9個の凹部21が存在す
るようにした。
【0043】次に、上記のように形成した球体20の表
面を1.2875cm×1.2875cmの範囲に9個
の凹部21が存在するように球体表面22を切り出して
抽出し、この抽出した球体表面22と接する空間部26
を、図4のように球体20の周囲空間25よりブロック
状に区切って形成した。空間部26の高さHは、気体の
流れが一様となる箇所を含ませるため、凹部21の深さ
tの約1754倍で球体20の直径の10倍の長さとな
る425mmに設定した。
【0044】この空間部26を、図7のように、球体表
面22も含めて格子状に区画分割して格子区画26aを
形成しており、図4に示す球体表面22の直上の格子区
画26aの高さdhは、1/(10・Re0.5)に設
定し、以降、球体表面22から上方へ1/Re0.5
れた範囲まで各格子区画26aの高さを、最大でも1/
Re0.5を越えない範囲で徐々に増大させている。
【0045】なお、各格子区画26aの高さは無次元数
であり、この無次元数を有次元空間に置き換えた場合に
相当する寸法を、dhを例にして求めると以下のように
なる。即ち、レイノルズ数Re(Re=V・D/ν)は
空気の動粘度νが15.01×10−6/sである
ことと、代表長さDをゴルフボールの直径42.5mm
とし、代表速度Vであるボール速度は30m/sと設定
すると、8.49×10となり、球体表面22の直上
の格子区画26aの高さdhは、1/10Re 0.5
代表長さDをかけて1.45859×10−2mmに相
当する寸法に設定されることになる。
【0046】また、物体表面22から1/10Re
0.5を越える範囲では、格子区画26aの高さhを1
/(10・Re0.5)より大きく設定して、上方へ向
かって徐々に高さを増大させており、有次元空間で置き
換えた場合、高さhの最大値は100mmに相当する寸
法になっている。なお、物体表面22から1/(10・
Re0.5)を越える格子区画26aは、徐々に増大す
る高さが一定寸法を超えれば、それより上方の高さを一
定にして演算を容易にするようにしてもよい。また、格
子区画26aの幅寸法は、縦及び横方向(xおよびx
方向)とも凹部21の内部の気流の変化を細かく判断
できるように、凹部21の直径を八分割した寸法に設定
した。
【0047】上記のようにシミュレーションの対象をモ
デル化した状態で、図7に示すように、空気Tを空間部
26の一面26b側より球体表面22に沿って流入さ
せ、空間部26の内部を通過して他面26c側より流出
させた。空気Tの流入速度vは球体20の速度Vが3
0m/sの条件でシミュレーションするため、流入速度
も30m/sに設定して、球体20がこの速度で飛
行しているのと同様の状況を作り出した。
【0048】なお、本実験例では、流出速度vを流入
速度vと同値にして速度を一様流速にしているが、球
体表面22は曲面であるため、流入速度vと流出速度
は速度方向を球体表面22の接線方向となるように
している。即ち、図8に示すように、流入速度vおよ
び流出速度vが水平線Sと交差する角度をθとする
と、 |v|sinθ=−|v|sinθ …(6) |v|cosθ=|v|cosθ …(7) の関係が成立するように球体表面22の曲率を考慮し
た。また、空気Tを非圧縮性として扱い密度ρも一定と
し、空間部26の上面部の圧力はゼロ、球体表面22を
滑りなしの条件として球体表面22における速度成分も
ゼロとした。
【0049】上記空気Tの流れは、空間部26の一面2
6b側から他面26c側へと連続したものであるが、離
散化した状態で上記した式(1)(2)を用いて、空気
Tの運動要素である流れ速度および方向、球体表面22
に対する圧力を演算している。上記離散化は有限差分法
で行い、図9に示すように、各格子区画26aの交点の
うちで球体表面22との交点を除いた(図中白丸で示
す)交点毎に(図中黒丸で示す)、各交点のx
座標値、および、上述した各数値を式(1)(2)に
代入して微小時間dtで演算し、空間部26全体にわた
る上記運動要素の値を演算している。以降、微小時間d
t毎に時間を進行させて随時演算を行い、各時間帯にお
ける空気Tの運動要素の値を演算した。
【0050】次に、本実験例では、空気Tの運動を可視
化するため、上記演算値を基に市販の可視化ソフト(F
IELD VIEW:米国Intelligent L
ight社製)を使用して、空気Tの流れ状況を可視化
している。図10は、ある時間における一つの凹部21
の周囲の空気Tの流れ速度および方向を視覚的に表示し
たものであり、ベクトルとして矢印の長さで空気Tの速
度を示すと共に矢印の方向で空気Tの流れの方向を示し
た。よって、凹部21の内部では、速度は遅いが空気T
の流れの方向と逆向きの気流が発生していること、球体
表面を離れるにつれ速度が上昇することが判明した。な
お、空気Tの流れ方向は、上記演算で各三次元直交座標
毎の成分を合成した速度方向と一致させている。
【0051】図11は、ある時間における一つの凹部2
1周辺の断面で、渦流の渦度分布状況を渦度の等値線で
示しており、球体表面22のランド部22aに沿って細
長の渦が発生して境界層は乱流が発生した状況となって
おり、凹部21の内部では、別パターンの渦流が発生し
ていることが分かる。図12は、ある時間における一つ
の凹部21の表面に対する空気Tの圧力分布を示してお
り、等圧箇所を線で結んで視覚的に断面で表示した。図
12より部球体表面22のランド部22aと凹部21の
後半部分を中心に圧力が変化していると共に、これらの
箇所で等圧線の間隔が狭いので圧力変化も大きいことが
分かる。なお、渦度分布や圧力分布は圧力の等値面によ
り可視化するようにしてもよい。また、上記以外にも演
算値を基に、流線、流跡線、パーティクルトレース等も
線分や色分け等で可視化可能である。
【0052】このように、本発明のシミュレーション方
法を用いれば、ゴルフボールを試作しなくても、ディン
プルによる空気の流れの様子を評価することができ、デ
ィンプル単位で、または、複数のディンプルの配列で、
空気の流れの状況にどのように影響を及ぼすかを判断可
能にしている。この判断をゴルフボールの設計に反映さ
せることで設計効率を向上させることを可能にしてい
る。
【0053】なお、本発明は、上記実施形態および実験
例に限定されるものではなく、演算対象の範囲を凹部一
個のみから物体全体まで適宜増減することが可能であ
り、演算の効率化を図るため、球体より抽出した表面を
平面に近似して演算を行うようにしてもよい。一方、回
転時の球体をシミュレーション対象にする場合は、球体
表面の速度をゼロにするのではなく、球体の回転速度で
球体表面の接線方向の成分を球体表面に速度として演算
するようにしてもよい。
【0054】また、空間部への気体の流入および流出条
件は一様流速とする以外に、シミュレーションの条件に
応じて、速度分布や気流の乱れ条件を流入速度に成分と
して付加してもよい。さらに、抽出した球体表面の面積
が充分広い場合には、最初の流入速度vは一様流速と
すると共に空間部を通過する際の影響を考慮して流出速
度を次回の演算時の流入速度にする場合は、流出速度v
がv=v−1(nは演算回数)の関係を成立させ
るようにしてもよい。その上、演算効率を高めるため、
図13に示すように、曲面の球体表面22を平面表面2
2’にして式(6)(7)のような換算を省略して演算
するようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】上記した説明より明らかなように、本発
明の気体流シミュレーション方法を用いると、ゴルフボ
ール表面に設けたディンプル(凹部)による気体流の変
化を、視覚的に凹部単位であるいは一定の配列単位で評
価することができる。即ち、本シミュレーション方法に
かかるプログラムでは、凹部の大きさや、形状、配列等
に関して様々な種類をコンピュータ上で容易に作り出す
ことができ、これら新たに作り出した凹部が周囲の気体
流にどのような影響を与えるを客観的に判断できる。よ
って、凹部自体と気流との因果関係を明確に認識でき、
従来のような実験値や経験値に頼ることなく凹部の設計
を行うことができる。これにより、本発明をゴルフボー
ルのディンプル設計時に適用すれば、ディンプルの効果
を正確かつ客観的に評価して、これらの結果を設計に反
映することで効率的なゴルフボールの開発を進めること
ができる。
【0056】また、気体の流れの条件も種々設定可能な
ため、あらゆる条件でのシミュレーションを行うことが
でき、従来の風洞を用いて風を発生させて実験を行う場
合に比べ、はるかに多くの条件に対する評価を短時間で
行うことができる。さらに、評価する上記凹部による気
流への影響はコンピュータ上のシミュレーションのみで
行うため、従来のようにディンプルの仕様が異なるゴル
フボールを実際に多種類試作して実験を行う必要もなく
なり、ゴルフボール開発にかかる時間や費用を大幅に低
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の気体流シミュレーション方法にかか
るコンピュータの概略図である。
【図2】 本発明の気体流シミュレーション方法のフロ
ーチャート図である。
【図3】 シミュレーションの対象となる球体および空
間部の概略図である。
【図4】 空間部の格子区画の概略図である。
【図5】 空間部の格子区画の要部詳細図である。
【図6】 (A)(B)(C)は、変形例の格子区画の
形状を示す概略図、(D)は空間部における変形例の区
画分割の概略図である。
【図7】 空間部における気体の流れの状況を示す概略
図である。
【図8】 各方向の気流の速度成分を示す概略図であ
る。
【図9】 有限差分法による演算対象となる格子区画の
各交点を示す概略図である。
【図10】 気体の速度および方向の可視図である。
【図11】 気体の渦流の可視図である。
【図12】 気体の等圧分布の可視図である。
【図13】 球体表面の簡略化を示す概略図である。
【図14】 従来の計測装置の概略図である。
【符号の説明】
10 コンピュータ 20 球体 21 凹部 22 球体表面 25 空間 26 空間部 26a 格子区画 T 空気
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 9/00 G01P 13/00

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴルフボール表面に設けられている凹部
    からなるのディンプル周囲の気体流れをコンピュータに
    より解析する気体流シミュレーション方法であって、 上記ゴルフボール表面と接する位置から上記凹部の深さ
    寸法の10倍以上10000倍以下の範囲の高さ寸法で
    ゴルフボール周囲の空間をブロック状に区切った空間部
    を形成し、 上記空間部を格子状に区画分割して格子区画を多数形成
    する一方、 上記空間部に気体を上記物体表面に沿って一方向から流
    入させると共に空間部内を通過して他方向から流出さ
    せ、 上記気体の空間部の流れにかかる運動要素を上記格子区
    画毎に演算し、 上記凹部周囲の気体の流れを解析することを特徴とする
    気体流シミュレーション方法。
  2. 【請求項2】 ゴルフボール表面に設けられている凹部
    からなるのディンプル周囲の気体流れをコンピュータに
    より解析する気体流シミュレーション方法であって、 上記ゴルフボール表面と接する位置から上記凹部の深さ
    寸法の10倍以上10000倍以下の範囲の高さ寸法で
    ゴルフボール周囲の空間をブロック状に区切った空間部
    を形成し、 上記空間部を格子状に区画分割して格子区画を多数形成
    すると共に、ゴルフボール表面から上方へ1/Re0.
    5(Reはレイノルズ数、Re=代表速度×代表長さ/
    気体の動粘度)以下の範囲に位置する各格子区画の区画
    高さを1/(1000・Re0.5)以上1/Re0.
    5以下の範囲で設定すると共に、ゴルフボール表面1/
    Re0.5より上方に位置する各格子区画の区画高さは
    1/Re0.5より大きく設定し、 上記空間部に気体を上記物体表面に沿って一方向から流
    入させると共に空間部内を通過して他方向から流出さ
    せ、 上記気体の空間部の流れにかかる運動要素を上記格子区
    画毎に演算し、 上記凹部周囲の気体の流れを解析することを特徴とする
    気体流シミュレーション方法。
  3. 【請求項3】 上記格子区画は六面体、五面体、四面体
    を含む多角体形状、三角錐、四角錐、三角柱を組み合わ
    せて形成している請求項1または請求項2に記載の気体
    流シミュレーション方法。
  4. 【請求項4】 上記格子区画の形成は、有限差分法、有
    限体積法、境界要素法、有限要素法から選択される方法
    を用いて行い、格子の交点毎あるいは格子中心毎に上記
    演算を行っている請求項1乃至請求項3のいずれか1項
    に記載の気体流シミュレーション方法。
  5. 【請求項5】 上記気体の流れにかかる運動要素は、三
    次元空間座標系の各軸方向の気体流の速度、気体流の方
    向、および、上記物体表面に対する気体流の圧力であ
    り、 これら運動要素を気体流の連続の式およびナビエストー
    クスの式で微小時間毎に演算している 請求項1乃至請求
    項4に記載の気体流シミュレーション方法。
  6. 【請求項6】 上記演算の結果を基に上記凹部周囲の気
    体の流れにかかる流れ方向と流れ速度を、ベクトル方向
    およびベクトル長さにより可視化して解析する請求項1
    乃至請求項5のいずれか1項に記載の気体流シミュレー
    ション方法。
  7. 【請求項7】 上記演算の結果を基に上記凹部周囲の気
    体の流れにかかる圧力分布を等圧線または圧力の等値面
    により可視化して解析する請求項1乃至請求項6のいず
    れか1項に記載の気体流シミュレーション方法。
  8. 【請求項8】 上記演算の結果を基に上記凹部周囲の気
    体の流れにかかる渦度分布を、渦度の等値線または等値
    面により可視化して解析する請求項1乃至請求項7のい
    ずれか1項に記載の気体流シミュレーション方法。
  9. 【請求項9】 上記演算の結果を基に上記凹部周囲の気
    体の流れにかかる流線、流跡線、または、パーティクル
    トレースを可視化して解析する請求項1乃至請求項8の
    いずれか1項に記載の気体流シミュレーション方法。
  10. 【請求項10】 上記流入および流出する気体の流れ方
    向をゴルフボール表面の曲率に合わせて修正している
    求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の気体流シミ
    ュレーション方法。
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