JP3512259B2 - 走査型プローブ顕微鏡 - Google Patents
走査型プローブ顕微鏡Info
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- JP3512259B2 JP3512259B2 JP04239595A JP4239595A JP3512259B2 JP 3512259 B2 JP3512259 B2 JP 3512259B2 JP 04239595 A JP04239595 A JP 04239595A JP 4239595 A JP4239595 A JP 4239595A JP 3512259 B2 JP3512259 B2 JP 3512259B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は走査型プローブ顕微鏡に
関し、補助観察装置との複合化に適した走査型プローブ
顕微鏡に関する。
関し、補助観察装置との複合化に適した走査型プローブ
顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型プローブ(探針)顕微鏡は原子オ
ーダの測定分解能を有し、表面形状の計測など各種分野
に利用される。走査型プローブ顕微鏡には、検出対象の
物理量に応じて、走査型トンネル顕微鏡(STM)、原
子間力顕微鏡(AFM)、磁気力顕微鏡(MFM)など
がある。この中で原子間力顕微鏡は、試料表面の形状を
高分解能で検出するのに適しており、半導体や光ディス
クなどの表面形状の測定に利用されている。以下では、
一例として原子間力顕微鏡について説明する。
ーダの測定分解能を有し、表面形状の計測など各種分野
に利用される。走査型プローブ顕微鏡には、検出対象の
物理量に応じて、走査型トンネル顕微鏡(STM)、原
子間力顕微鏡(AFM)、磁気力顕微鏡(MFM)など
がある。この中で原子間力顕微鏡は、試料表面の形状を
高分解能で検出するのに適しており、半導体や光ディス
クなどの表面形状の測定に利用されている。以下では、
一例として原子間力顕微鏡について説明する。
【0003】図8に従来の原子間力顕微鏡の基本構成を
示す。XYZ微動機構11の上に被測定試料12が載置
され、基端が固定されたカンチレバー13が試料12の
上方に配置され、カンチレバー13の先端に取り付けた
探針14が試料12の表面に臨んでいる。上記XYZ微
動機構11は、直交するX軸、Y軸、Z軸の各方向に微
動を行える移動機構である。カンチレバー13の上側に
は、カンチレバー13の背面にレーザ光16を照射する
レーザ光源15および反射したレーザ光を受ける光検出
器17が配置される。レーザ光源15と光検出器17は
検出光学系を構成する。この構成において、カンチレバ
ー接近機構(図示せず)によって、探針14と試料12
の距離約1nmにまで近付けると、両者の間に原子間力
が作用し、カンチレバー13にたわみ変形が生じる。そ
のたわみ角を、レーザ光源15からのレーザ光を利用し
て光てこの原理を利用して検出する。XYZ微動機構1
1によって試料12をXY軸方向に走査し、かつそのと
きカンチレバー13のたわみ角が一定になるように試料
12をZ軸方向に移動させる。試料12をZ軸方向に移
動させる機構部分の移動量をモニタすることによって試
料12の表面の形状が計測される。
示す。XYZ微動機構11の上に被測定試料12が載置
され、基端が固定されたカンチレバー13が試料12の
上方に配置され、カンチレバー13の先端に取り付けた
探針14が試料12の表面に臨んでいる。上記XYZ微
動機構11は、直交するX軸、Y軸、Z軸の各方向に微
動を行える移動機構である。カンチレバー13の上側に
は、カンチレバー13の背面にレーザ光16を照射する
レーザ光源15および反射したレーザ光を受ける光検出
器17が配置される。レーザ光源15と光検出器17は
検出光学系を構成する。この構成において、カンチレバ
ー接近機構(図示せず)によって、探針14と試料12
の距離約1nmにまで近付けると、両者の間に原子間力
が作用し、カンチレバー13にたわみ変形が生じる。そ
のたわみ角を、レーザ光源15からのレーザ光を利用し
て光てこの原理を利用して検出する。XYZ微動機構1
1によって試料12をXY軸方向に走査し、かつそのと
きカンチレバー13のたわみ角が一定になるように試料
12をZ軸方向に移動させる。試料12をZ軸方向に移
動させる機構部分の移動量をモニタすることによって試
料12の表面の形状が計測される。
【0004】原子間力顕微鏡は原理上分解能が高いが、
測定範囲が数μmと数百μmと非常に狭いという不具合
がある。従って、試料12の観察場所を特定するため光
学顕微鏡等の補助観察装置と複合化されることが望ま
れ、例えば図9に示すような光学顕微鏡と複合化された
原子間力顕微鏡が従来提案されている。この構成を有す
る原子間力顕微鏡によって測定される試料21は、例え
ばシリコンウェハや光ディスクなどの大型のものであ
る。これらの試料21では、半導体回路や記録面におけ
る所定素子や記録ピットを特定して原子間力顕微鏡で観
察することが望まれており、かかる原子間力顕微鏡では
光学顕微鏡等との複合化が必要不可欠である。図9の原
子間力顕微鏡は、カンチレバー13側にXYZ微動機構
11を備え、カンチレバー13側を走査する構成として
いる。図9において、図8で説明した要素と実質的に同
一の要素には同一の符号を付している。検出光学系はブ
ロック23に取り付けられてXYZ微動機構11の側に
結合され、このXYZ微動機構11はカンチレバー接近
機構24に取り付けられる。光学顕微鏡25は、原子間
力顕微鏡の側方に距離Dを離して配置され、試料21は
試料移動用のXYステージ26上に配置される。
測定範囲が数μmと数百μmと非常に狭いという不具合
がある。従って、試料12の観察場所を特定するため光
学顕微鏡等の補助観察装置と複合化されることが望ま
れ、例えば図9に示すような光学顕微鏡と複合化された
原子間力顕微鏡が従来提案されている。この構成を有す
る原子間力顕微鏡によって測定される試料21は、例え
ばシリコンウェハや光ディスクなどの大型のものであ
る。これらの試料21では、半導体回路や記録面におけ
る所定素子や記録ピットを特定して原子間力顕微鏡で観
察することが望まれており、かかる原子間力顕微鏡では
光学顕微鏡等との複合化が必要不可欠である。図9の原
子間力顕微鏡は、カンチレバー13側にXYZ微動機構
11を備え、カンチレバー13側を走査する構成として
いる。図9において、図8で説明した要素と実質的に同
一の要素には同一の符号を付している。検出光学系はブ
ロック23に取り付けられてXYZ微動機構11の側に
結合され、このXYZ微動機構11はカンチレバー接近
機構24に取り付けられる。光学顕微鏡25は、原子間
力顕微鏡の側方に距離Dを離して配置され、試料21は
試料移動用のXYステージ26上に配置される。
【0005】上記の原子間力顕微鏡による測定は、光
学顕微鏡25で観察を行い、試料21の表面で測定箇所
を決定する、XYステージ26を用いて距離Dだけ移
動させ、測定箇所を原子間力顕微鏡の位置にセットす
る、カンチレバー接近機構24により探針14を試料
21の表面に近付ける、原子間力顕微鏡により観察を
行う、という工程によって行われる。この測定工程で
は、距離Dの移動をいかに正確に行えるかということが
問題となる。実際上、距離D自身を正確に知るのが難し
いこと、距離Dはカンチレバーの交換や温度等の環境要
因により変化すること、XYステージ26によって距離
Dの移動を正確に行うことが難しいことの理由から、試
料21の表面上で観察したい場所を例えば1μm以下の
精度で特定することは不可能に近い。
学顕微鏡25で観察を行い、試料21の表面で測定箇所
を決定する、XYステージ26を用いて距離Dだけ移
動させ、測定箇所を原子間力顕微鏡の位置にセットす
る、カンチレバー接近機構24により探針14を試料
21の表面に近付ける、原子間力顕微鏡により観察を
行う、という工程によって行われる。この測定工程で
は、距離Dの移動をいかに正確に行えるかということが
問題となる。実際上、距離D自身を正確に知るのが難し
いこと、距離Dはカンチレバーの交換や温度等の環境要
因により変化すること、XYステージ26によって距離
Dの移動を正確に行うことが難しいことの理由から、試
料21の表面上で観察したい場所を例えば1μm以下の
精度で特定することは不可能に近い。
【0006】そこで、図10に示すようにカンチレバー
13とその先端の探針14が光学顕微鏡の視野内に位置
するように構成し、図11に示すように光学顕微鏡25
の視野27にて試料21とカンチレバー13の先端の探
針14を同時に観察する方式が提案される。この方式に
よれば、光学顕微鏡と原子間力顕微鏡との間でXYステ
ージ26を移動させる必要がなく、測定箇所の特定が極
めて容易となる。しかし他方で、探針14を光学顕微鏡
の視野内に配置するようにしたため、次の問題が生じ
る。
13とその先端の探針14が光学顕微鏡の視野内に位置
するように構成し、図11に示すように光学顕微鏡25
の視野27にて試料21とカンチレバー13の先端の探
針14を同時に観察する方式が提案される。この方式に
よれば、光学顕微鏡と原子間力顕微鏡との間でXYステ
ージ26を移動させる必要がなく、測定箇所の特定が極
めて容易となる。しかし他方で、探針14を光学顕微鏡
の視野内に配置するようにしたため、次の問題が生じ
る。
【0007】第1の問題はZ軸方向の探針の位置制御に
関しサーボ特性が低下すること、第2の問題は光てこ検
出光学系との間で干渉が生じること、である。特に第1
の問題は、試料が大型の場合に大きな問題となる。Z軸
方向のサーボの制御は、原子間力顕微鏡による測定にお
いて測定性能を左右する重要な要素である。試料の表面
の凹凸に対してカンチレバーのたわみ角が一定になるよ
うにZ微動機構を作動させるが、Z軸方向のサーボ制御
に高速性がないと、試料表面の凹凸を正確にトレースす
ることができない。試料が大型の場合に試料の側にZ微
動機構を設けると、試料が大きい分、試料台等の機構の
質量が増し、高速性が損なわれるので、軽量のカンチレ
バー側にZ微動機構を設けることが必要になる。
関しサーボ特性が低下すること、第2の問題は光てこ検
出光学系との間で干渉が生じること、である。特に第1
の問題は、試料が大型の場合に大きな問題となる。Z軸
方向のサーボの制御は、原子間力顕微鏡による測定にお
いて測定性能を左右する重要な要素である。試料の表面
の凹凸に対してカンチレバーのたわみ角が一定になるよ
うにZ微動機構を作動させるが、Z軸方向のサーボ制御
に高速性がないと、試料表面の凹凸を正確にトレースす
ることができない。試料が大型の場合に試料の側にZ微
動機構を設けると、試料が大きい分、試料台等の機構の
質量が増し、高速性が損なわれるので、軽量のカンチレ
バー側にZ微動機構を設けることが必要になる。
【0008】そこで図10では、XYZ微動機構11を
カンチレバー13側に設けた構成が示される。固定され
たカンチレバー接近機構24にXYZ微動機構11が取
り付けられ、このXYZ微動機構11に、カンチレバー
13を取り付けるためのくちばし状部材31が取り付け
られる。くちばし状部材31は、光学顕微鏡25の視野
内にカンチレバー13を配置させるための部材で、当該
視野の方向に伸びるくちばし部を有する。カンチレバー
13は、くちばし部の先端に取り付けられる。このくち
ばし部の具体的な形状や構成はかなりの自由度を有する
が、光学顕微鏡25の対物レンズの半径Rより長い長さ
が必要になる。このような構成では、Z微動機構でカン
チレバー13の探針14の位置を正確に制御する場合
に、機構的な剛性が問題となり、高速性を得ることは容
易ではない。高速性を得るためには、機構の固有振動数
が高いことが要求される。固有振動数は、一般的に、固
有振動数(Hz)をf、剛性をk、質量(回転運動の場
合には慣性モーメント)をmとするとき、次の式で表わ
される。
カンチレバー13側に設けた構成が示される。固定され
たカンチレバー接近機構24にXYZ微動機構11が取
り付けられ、このXYZ微動機構11に、カンチレバー
13を取り付けるためのくちばし状部材31が取り付け
られる。くちばし状部材31は、光学顕微鏡25の視野
内にカンチレバー13を配置させるための部材で、当該
視野の方向に伸びるくちばし部を有する。カンチレバー
13は、くちばし部の先端に取り付けられる。このくち
ばし部の具体的な形状や構成はかなりの自由度を有する
が、光学顕微鏡25の対物レンズの半径Rより長い長さ
が必要になる。このような構成では、Z微動機構でカン
チレバー13の探針14の位置を正確に制御する場合
に、機構的な剛性が問題となり、高速性を得ることは容
易ではない。高速性を得るためには、機構の固有振動数
が高いことが要求される。固有振動数は、一般的に、固
有振動数(Hz)をf、剛性をk、質量(回転運動の場
合には慣性モーメント)をmとするとき、次の式で表わ
される。
【0009】
【数1】f=(1/2π)(k/m)1/2
【0010】上記式に従えば、並進運動、回転運動にお
ける剛性kが高く、質量または慣性モーメントが小さい
ほど固有振動数が高くなる。サーボ制御における帯域
(サーボ制御が追従できる最大周波数)は、基本的に機
構の固有振動数よりも低く設定される。帯域を固有振動
数の近くにすると、機構が共振し、制御不能となるから
である。従ってサーボ制御の帯域の観点から、機構の固
有振動数は高いほど望ましく、機構の固有振動数を高く
するためには質量が小さいほど望ましい。
ける剛性kが高く、質量または慣性モーメントが小さい
ほど固有振動数が高くなる。サーボ制御における帯域
(サーボ制御が追従できる最大周波数)は、基本的に機
構の固有振動数よりも低く設定される。帯域を固有振動
数の近くにすると、機構が共振し、制御不能となるから
である。従ってサーボ制御の帯域の観点から、機構の固
有振動数は高いほど望ましく、機構の固有振動数を高く
するためには質量が小さいほど望ましい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図10に示した原子間
力顕微鏡は、次の問題を有する。図12に示すようにX
YZ微動機構として具体的にチューブ型圧電セラミック
ス41を使用し、その下端にくちばし状部材31を備え
る。圧電セラミックス41は、X軸駆動用電極41a、
Y軸駆動用電極41b、Z軸駆動用電極41cを備えて
いる。各電極に所定の電圧を印加すると、X軸、Y軸、
Z軸の各方向に変位を発生させることができる。代表的
な振動モードを示すと、破線に示すごとくなる。この運
動では、くちばし状部材31が所要の質量m、くちばし
部の長さR1に基づく慣性モーメントを有し、これらの
質量と慣性モーメントの増加によって、機構の固有振動
数が低下するという問題を有している。
力顕微鏡は、次の問題を有する。図12に示すようにX
YZ微動機構として具体的にチューブ型圧電セラミック
ス41を使用し、その下端にくちばし状部材31を備え
る。圧電セラミックス41は、X軸駆動用電極41a、
Y軸駆動用電極41b、Z軸駆動用電極41cを備えて
いる。各電極に所定の電圧を印加すると、X軸、Y軸、
Z軸の各方向に変位を発生させることができる。代表的
な振動モードを示すと、破線に示すごとくなる。この運
動では、くちばし状部材31が所要の質量m、くちばし
部の長さR1に基づく慣性モーメントを有し、これらの
質量と慣性モーメントの増加によって、機構の固有振動
数が低下するという問題を有している。
【0012】上記の問題は、原子間力顕微鏡のみではな
く、光学顕微鏡等の補助観察装置と複合される走査型プ
ローブ顕微鏡について一般的に生じる問題である。
く、光学顕微鏡等の補助観察装置と複合される走査型プ
ローブ顕微鏡について一般的に生じる問題である。
【0013】本発明の目的は、上記問題を解決すること
にあり、光学顕微鏡等の補助観察装置を備え、この補助
観察装置の視野内にくちばし状部材を利用してカンチレ
バーを配置する構造において、Z軸方向の制御のサーボ
特性を高め、測定性能を向上した走査型プローブ顕微鏡
を提供することにある。
にあり、光学顕微鏡等の補助観察装置を備え、この補助
観察装置の視野内にくちばし状部材を利用してカンチレ
バーを配置する構造において、Z軸方向の制御のサーボ
特性を高め、測定性能を向上した走査型プローブ顕微鏡
を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係る走査型プロ
ーブ顕微鏡は、試料に対向する探針を先部に備えたカン
チレバーと、試料の表面とカンチレバーの背面を観察し
得る補助観察装置と、この補助観察装置の視野内にカン
チレバーを配置させるくちばし状部材と、カンチレバー
の変位を検出する変位検出装置と、探針と試料の相対的
位置を変位させるXY微動機構およびZ微動機構とを備
え、探針と試料の間に作用する物理量に基づくカンチレ
バーのたわみ量をZ微動機構で制御し、XY微動機構で
試料の表面を走査して試料を測定する装置であり、Z微
動機構をくちばし状部材の先部に取り付け、カンチレバ
ーをZ微動機構に取り付ける共に、Z微動機構は、くち
ばし状部材に平板状弾性部材を介して結合される駆動部
材と、くちばし状部材と駆動部材との間に介設される圧
電素子とからなるように構成される。
ーブ顕微鏡は、試料に対向する探針を先部に備えたカン
チレバーと、試料の表面とカンチレバーの背面を観察し
得る補助観察装置と、この補助観察装置の視野内にカン
チレバーを配置させるくちばし状部材と、カンチレバー
の変位を検出する変位検出装置と、探針と試料の相対的
位置を変位させるXY微動機構およびZ微動機構とを備
え、探針と試料の間に作用する物理量に基づくカンチレ
バーのたわみ量をZ微動機構で制御し、XY微動機構で
試料の表面を走査して試料を測定する装置であり、Z微
動機構をくちばし状部材の先部に取り付け、カンチレバ
ーをZ微動機構に取り付ける共に、Z微動機構は、くち
ばし状部材に平板状弾性部材を介して結合される駆動部
材と、くちばし状部材と駆動部材との間に介設される圧
電素子とからなるように構成される。
【0015】本発明は、前記の構成において、補助観察
装置が光学顕微鏡であることを特徴とする。
装置が光学顕微鏡であることを特徴とする。
【0016】
【0017】
【作用】本発明では、カンチレバーのみを取り付けるZ
微動機構は、駆動質量や慣性モーメントを小さくするこ
とができるので、固有振動数が小さくなり、Z軸方向の
サーボ制御の特性を高め、Z軸サーボの高速化が実現さ
れる。
微動機構は、駆動質量や慣性モーメントを小さくするこ
とができるので、固有振動数が小さくなり、Z軸方向の
サーボ制御の特性を高め、Z軸サーボの高速化が実現さ
れる。
【0018】
【実施例】以下に、本発明の好適実施例を図1〜図7に
基づいて説明する。この実施例では、光学顕微鏡と複合
化された原子間力顕微鏡について説明する。図1は本発
明の基本的構成、図2は部分的に拡大した具体的構成を
示し、各図において図10等で説明した要素と実質的に
同一の要素には同一の符号を付す。
基づいて説明する。この実施例では、光学顕微鏡と複合
化された原子間力顕微鏡について説明する。図1は本発
明の基本的構成、図2は部分的に拡大した具体的構成を
示し、各図において図10等で説明した要素と実質的に
同一の要素には同一の符号を付す。
【0019】図1において、XYステージ26の上にX
Y微動機構51が設けられる。XYステージ26とXY
微動機構51は大型の試料を載置するためのものであ
り、XY微動機構51の上にシリコンウェハ等の大型の
被測定試料21が載置される。XYステージ26はX軸
方向のステージ26aとY軸方向のステージ26bから
なり、図示しないテーブルに固定される。試料21の上
側には、先端に探針14を設けたカンチレバー13が配
置される。固定されたカンチレバー接近機構24にはく
ちばし状部材31が取り付けられ、くちばし状部材31
の先部にZ軸微動機構52が取り付けられる。上記カン
チレバー13は、駆動部材53を介してZ微動機構52
に取り付けられる。また試料21の上方には光学顕微鏡
25が配置され、光学顕微鏡25は固定される。カンチ
レバー13の先部と探針14は、光学顕微鏡25の視野
内に含まれる。なお15は、検出光学系の一部であるレ
ーザ光源を示す。本実施例の検出光学系は、カンチレバ
ー13の長手方向と直交する方向に配置される。光学顕
微鏡25の向う側に光検出器(図示せず)が配置され
る。
Y微動機構51が設けられる。XYステージ26とXY
微動機構51は大型の試料を載置するためのものであ
り、XY微動機構51の上にシリコンウェハ等の大型の
被測定試料21が載置される。XYステージ26はX軸
方向のステージ26aとY軸方向のステージ26bから
なり、図示しないテーブルに固定される。試料21の上
側には、先端に探針14を設けたカンチレバー13が配
置される。固定されたカンチレバー接近機構24にはく
ちばし状部材31が取り付けられ、くちばし状部材31
の先部にZ軸微動機構52が取り付けられる。上記カン
チレバー13は、駆動部材53を介してZ微動機構52
に取り付けられる。また試料21の上方には光学顕微鏡
25が配置され、光学顕微鏡25は固定される。カンチ
レバー13の先部と探針14は、光学顕微鏡25の視野
内に含まれる。なお15は、検出光学系の一部であるレ
ーザ光源を示す。本実施例の検出光学系は、カンチレバ
ー13の長手方向と直交する方向に配置される。光学顕
微鏡25の向う側に光検出器(図示せず)が配置され
る。
【0020】図1で明らかなように、本実施例では、X
軸、Y軸、Z軸の各方向の微動を行う機構をXY微動機
構51とZ微動機構52に分離し、Z微動機構52をく
ちばし状部材31の先部に設け、XY微動機構51を例
えば試料21の側に設けるように構成した。Z微動機構
52に取り付けられるのは、探針14を有するカンチレ
バー13と軽量の駆動部材53であるので、Z微動機構
52と関して、その動作に影響を与える質量(m)や慣
性モーメントを極めて小さくすることができ、これによ
ってZ軸方向のサーボ制御の特性を高め、応答性を高く
することができる。従って、補助観察装置として光学顕
微鏡25と複合された原子間力顕微鏡において、くちば
し状部材31を利用する構造を有するものにおいても測
定の性能を非常に高いものとすることができる。
軸、Y軸、Z軸の各方向の微動を行う機構をXY微動機
構51とZ微動機構52に分離し、Z微動機構52をく
ちばし状部材31の先部に設け、XY微動機構51を例
えば試料21の側に設けるように構成した。Z微動機構
52に取り付けられるのは、探針14を有するカンチレ
バー13と軽量の駆動部材53であるので、Z微動機構
52と関して、その動作に影響を与える質量(m)や慣
性モーメントを極めて小さくすることができ、これによ
ってZ軸方向のサーボ制御の特性を高め、応答性を高く
することができる。従って、補助観察装置として光学顕
微鏡25と複合された原子間力顕微鏡において、くちば
し状部材31を利用する構造を有するものにおいても測
定の性能を非常に高いものとすることができる。
【0021】図2を参照してくちばし状部材とZ微動機
構の具体的な構成例を説明する。31はブロック形状の
上記くちばし状部材、53は上記駆動部材であり、くち
ばし状部材31と駆動部材53は平板状弾性部材54で
結合され、かつくちばし状部材31と駆動部材53との
間に圧電素子55が介設される。圧電素子55はZ軸微
動機構としての機能を有し、圧電素子55に電圧を印加
することにより、駆動部材53をZ軸方向に変位させる
ことができ、探針をZ軸方向に微動させることができ
る。なお駆動部材53に取り付けられるカンチレバー1
3の部分を拡大して示すと、図3のようになる。カンチ
レバー13は保持部56を介して駆動部材53に固定さ
れる。上記構成によれば、駆動質量、慣性モーメントを
極めて小さくすることができる。上記弾性部材54は、
Z軸方向の微動のための手段であってZ軸方向の案内の
役割を有すると共に、X軸およびY軸の方向、さらに回
転方向に関して剛性を高めることができ、より高速なサ
ーボ制御を行うことを可能にする。駆動部材53のサイ
ズの微小化は可能なかぎり行うことができる。この場合
において、駆動部材53のサイズを、保持部56を有す
るカンチレバー13を駆動部材53に対して容易に着脱
交換を行える程度の大きさにしたとしても、Z微動機構
を含む機構全体の固有振動数を容易に数KHzにするこ
とができる。上記の構造によれば、かかる特性を有する
ことから、実際に、くちばし状部材を使用しない構造を
有した従来の原子間力顕微鏡と同等の応答性を有してい
る。
構の具体的な構成例を説明する。31はブロック形状の
上記くちばし状部材、53は上記駆動部材であり、くち
ばし状部材31と駆動部材53は平板状弾性部材54で
結合され、かつくちばし状部材31と駆動部材53との
間に圧電素子55が介設される。圧電素子55はZ軸微
動機構としての機能を有し、圧電素子55に電圧を印加
することにより、駆動部材53をZ軸方向に変位させる
ことができ、探針をZ軸方向に微動させることができ
る。なお駆動部材53に取り付けられるカンチレバー1
3の部分を拡大して示すと、図3のようになる。カンチ
レバー13は保持部56を介して駆動部材53に固定さ
れる。上記構成によれば、駆動質量、慣性モーメントを
極めて小さくすることができる。上記弾性部材54は、
Z軸方向の微動のための手段であってZ軸方向の案内の
役割を有すると共に、X軸およびY軸の方向、さらに回
転方向に関して剛性を高めることができ、より高速なサ
ーボ制御を行うことを可能にする。駆動部材53のサイ
ズの微小化は可能なかぎり行うことができる。この場合
において、駆動部材53のサイズを、保持部56を有す
るカンチレバー13を駆動部材53に対して容易に着脱
交換を行える程度の大きさにしたとしても、Z微動機構
を含む機構全体の固有振動数を容易に数KHzにするこ
とができる。上記の構造によれば、かかる特性を有する
ことから、実際に、くちばし状部材を使用しない構造を
有した従来の原子間力顕微鏡と同等の応答性を有してい
る。
【0022】Z微動機構52の構造については、その他
に各種のものを考えることができる。その例を図4、図
5に示す。図4の構造は、図2で説明した構造におい
て、平板状弾性部材54を取り除いたものを示す。これ
によって構成を簡略化でき、製作コストを低減すること
ができる。図5に示す構造は、弾性部材として並行板バ
ネ57を使用した例を示す。この構成によれば、Z軸方
向の正確な移動を可能にし、これにより原子間力顕微鏡
の測定精度を向上することができる。
に各種のものを考えることができる。その例を図4、図
5に示す。図4の構造は、図2で説明した構造におい
て、平板状弾性部材54を取り除いたものを示す。これ
によって構成を簡略化でき、製作コストを低減すること
ができる。図5に示す構造は、弾性部材として並行板バ
ネ57を使用した例を示す。この構成によれば、Z軸方
向の正確な移動を可能にし、これにより原子間力顕微鏡
の測定精度を向上することができる。
【0023】上記の実施例において、XY微動機構51
を試料21の側に配置することは必須ではなく、くちば
し状部材31とカンチレバー接近機構24の間に構成す
ることもできる。XY微動機構51の一例を図6に示
す。XY微動機構51において、固定用剛体51X,5
1Xと移動用剛体51Aとこれらを連結する平行板バネ
61〜64と剛体51A,51Xの間に介設される圧電
素子65,65とによってX微動機構が形成され、圧電
素子65,65に電圧を印加すると、移動用剛体51A
にX軸方向の変位Uxが生じる。また同じように、剛体
51Y,51Yと剛体51Aとこれらを連結する平行板
バネ71〜74と剛体51A,51Yの間に介設される
圧電素子75,75とによってY微動機構が形成され
る。この場合、圧電素子75,75に電圧を印加する
と、剛体51Aを基準としてY軸方向に変位Uyが生じ
るように剛体51Y,51YをY軸方向に移動できる。
かかるXY微動機構51は、シリコンウェハ等の大型試
料の走査に十分対応できる。
を試料21の側に配置することは必須ではなく、くちば
し状部材31とカンチレバー接近機構24の間に構成す
ることもできる。XY微動機構51の一例を図6に示
す。XY微動機構51において、固定用剛体51X,5
1Xと移動用剛体51Aとこれらを連結する平行板バネ
61〜64と剛体51A,51Xの間に介設される圧電
素子65,65とによってX微動機構が形成され、圧電
素子65,65に電圧を印加すると、移動用剛体51A
にX軸方向の変位Uxが生じる。また同じように、剛体
51Y,51Yと剛体51Aとこれらを連結する平行板
バネ71〜74と剛体51A,51Yの間に介設される
圧電素子75,75とによってY微動機構が形成され
る。この場合、圧電素子75,75に電圧を印加する
と、剛体51Aを基準としてY軸方向に変位Uyが生じ
るように剛体51Y,51YをY軸方向に移動できる。
かかるXY微動機構51は、シリコンウェハ等の大型試
料の走査に十分対応できる。
【0024】なお本実施例による構成は、大型試料用の
原子間力顕微鏡に限定されるものではなく、小型試料を
測定する光学顕微鏡複合型原子間力顕微鏡として利用す
ることもできる。この場合には、チューブ型XY微動機
構で試料を走査する方式に対しても十分に実用可能であ
る。
原子間力顕微鏡に限定されるものではなく、小型試料を
測定する光学顕微鏡複合型原子間力顕微鏡として利用す
ることもできる。この場合には、チューブ型XY微動機
構で試料を走査する方式に対しても十分に実用可能であ
る。
【0025】図7ではレーザ光源15と光検出器17か
らなる検出光学系の構成例を示し、(a)は正面図、
(b)は側面図である。図から明らかなように、カンチ
レバー13がたわむ方向を含む平面に対してレーザ光1
6の光路が直交するように検出光学系が配置される。こ
れによって、光学顕微鏡が複合された原子間力顕微鏡に
おける光てこ光学系と光学顕微鏡の干渉の問題を解決し
ている。
らなる検出光学系の構成例を示し、(a)は正面図、
(b)は側面図である。図から明らかなように、カンチ
レバー13がたわむ方向を含む平面に対してレーザ光1
6の光路が直交するように検出光学系が配置される。こ
れによって、光学顕微鏡が複合された原子間力顕微鏡に
おける光てこ光学系と光学顕微鏡の干渉の問題を解決し
ている。
【0026】上記の実施例では、補助観察装置としての
光学顕微鏡と複合された原子間力顕微鏡について説明し
たが、本発明はこれに限定されず、その他の補助観察装
置を備える走査型プローブ顕微鏡に一般的に用いること
ができる。
光学顕微鏡と複合された原子間力顕微鏡について説明し
たが、本発明はこれに限定されず、その他の補助観察装
置を備える走査型プローブ顕微鏡に一般的に用いること
ができる。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明によ
れば、走査型プローブ顕微鏡において光学顕微鏡等の補
助観察装置を用いてカンチレバーおよび探針と試料の表
面とを同時に観察することができ、かつくちばし状部材
の先部にZ微動機構を設け、このZ微動機構にカンチレ
バーを取り付けるようにしたため、Z微動機構に影響を
与える質量等を小さくすることができ、Z軸方向の制御
に関しサーボ特性を高め高速性を発揮することができ、
走査型プローブ顕微鏡の測定性能を高めることができ
る。
れば、走査型プローブ顕微鏡において光学顕微鏡等の補
助観察装置を用いてカンチレバーおよび探針と試料の表
面とを同時に観察することができ、かつくちばし状部材
の先部にZ微動機構を設け、このZ微動機構にカンチレ
バーを取り付けるようにしたため、Z微動機構に影響を
与える質量等を小さくすることができ、Z軸方向の制御
に関しサーボ特性を高め高速性を発揮することができ、
走査型プローブ顕微鏡の測定性能を高めることができ
る。
【図1】本発明に係る走査型プローブ顕微鏡の実施例を
示す構成図である。
示す構成図である。
【図2】図1の要部の具体的拡大構成図である。
【図3】図2に示されたカンチレバー部分の拡大側面図
である。
である。
【図4】くちばし状部材とZ駆動機構の他の実施例を示
す側面図である。
す側面図である。
【図5】くちばし状部材とZ駆動機構の他の実施例を示
す側面図である。
す側面図である。
【図6】XYステージの具体的実施例を示す外観斜視図
である。
である。
【図7】検出光学系の配置構成例を示す図である。
【図8】従来の原子間力顕微鏡の基本構成を示す構成図
である。
である。
【図9】従来の原子間力顕微鏡の他の例を示す構成図で
ある。
ある。
【図10】従来の原子間力顕微鏡のさらなる他の例を示
す構成図である。
す構成図である。
【図11】図10に示した装置における光学顕微鏡の視
野の状態を示す図である。
野の状態を示す図である。
【図12】図10で示した従来の例を問題を説明するた
めの図である。
めの図である。
13 カンチレバー
14 探針
15 レーザ光源
16 レーザ光
21 試料
24 カンチレバー接近機構
25 光学顕微鏡
26 XYステージ
31 くちばし状部材
51 XY微動機構
52 Z微動機構
53 駆動部材
54 弾性部材
55 圧電素子
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平3−199904(JP,A)
特開 平3−110403(JP,A)
特開 平5−312563(JP,A)
特開 平5−340713(JP,A)
特開 平5−113308(JP,A)
特開 平5−126515(JP,A)
特開 平5−209713(JP,A)
特開 平7−181030(JP,A)
特開 平8−122342(JP,A)
特開 平8−35972(JP,A)
特開 平8−68799(JP,A)
特開 平8−226928(JP,A)
特開 平7−198731(JP,A)
実開 平5−55008(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G01N 13/10 - 13/24
G12B 21/00 - 21/24
JICSTファイル(JOIS)
Claims (2)
- 【請求項1】 試料に対向する探針を先部に備えたカン
チレバーと、前記試料の表面と前記カンチレバーの背面
を観察し得る補助観察装置と、この補助観察装置の視野
内に前記カンチレバーを配置させるくちばし状部材と、
前記カンチレバーの変位を検出する変位検出装置と、前
記探針と前記試料の相対的位置を変位させるXY微動機
構およびZ微動機構とを備え、前記探針と前記試料の間
に作用する物理量に基づく前記カンチレバーのたわみ量
を前記Z微動機構で制御し、前記XY微動機構で前記試
料の表面を走査して前記試料を測定する走査型プローブ
顕微鏡において、 前記Z微動機構を前記くちばし状部材の先部に取り付
け、前記カンチレバーを前記Z微動機構に取り付けると
共に、前記Z微動機構は、前記くちばし状部材に平板状
弾性部材を介して結合される駆動部材と、前記くちばし
状部材と前記駆動部材との間に介設される圧電素子とか
らなることを特徴とする走査型プローブ顕微鏡。 - 【請求項2】 前記補助観察装置は光学顕微鏡であるこ
とを特徴とする請求項1記載の走査型プローブ顕微鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04239595A JP3512259B2 (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 走査型プローブ顕微鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04239595A JP3512259B2 (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 走査型プローブ顕微鏡 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08211075A JPH08211075A (ja) | 1996-08-20 |
JP3512259B2 true JP3512259B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
ID=12634885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04239595A Expired - Fee Related JP3512259B2 (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 走査型プローブ顕微鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3512259B2 (ja) |
-
1995
- 1995-02-07 JP JP04239595A patent/JP3512259B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08211075A (ja) | 1996-08-20 |
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