JP3511132B2 - タイヤ補強用スチールコード - Google Patents
タイヤ補強用スチールコードInfo
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- JP3511132B2 JP3511132B2 JP18270599A JP18270599A JP3511132B2 JP 3511132 B2 JP3511132 B2 JP 3511132B2 JP 18270599 A JP18270599 A JP 18270599A JP 18270599 A JP18270599 A JP 18270599A JP 3511132 B2 JP3511132 B2 JP 3511132B2
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- Japan
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- cord
- strands
- steel cord
- core
- vibration damping
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2015—Strands
- D07B2201/2016—Strands characterised by their cross-sectional shape
- D07B2201/2018—Strands characterised by their cross-sectional shape oval
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
Description
使用されるタイヤ補強用スチールコード(以下、単に
「コード」という)に関するものである。
合わせた1×n構造のコードや、a本の芯素線を撚り合
わせた外側にb本の素線をさらに撚り合わせたa+b構
造のコードが一般的に使用されている。そして、上記コ
ードは、複数本が平行に引き揃えられた状態でゴムによ
り被覆されて使用されている。
な要件は、耐疲労性に優れていることである。すなわ
ち、コードが強度に優れ、しかもゴムとの完全な複合体
となって耐疲労性に優れるとタイヤの寿命を大巾に延長
させることができるとともに、安全性を高めることとな
り、タイヤ補強材としての役割を充分に果たすことがで
きる。ゴムがコード内部まで浸入せず、単にコードの外
周を覆うだけでは、ゴムとコードの接着が充分でなくな
るため、自動車の走行時にコードとゴムとが剥離する所
謂セパレーション現象を起こしたり、ゴム中の水分やタ
イヤの切り疵より浸入した水分でコードが腐食し、機械
的強度の低下を引き起こす。また、素線同士が直接接触
するので、自動車走行時の振動により素線同士がこすれ
て摩耗する、所謂フレッティング現象も発生する。これ
らは、タイヤの耐疲労性を大巾に低下させる要因であ
る。
造のスチールコードにおいて、ゴム浸入性を向上させる
ため、素線同士を甘く撚り合わせ、素線間に隙間を設け
た所謂オープンコードがある。
素線の移動できる自由空間が大きく、コード製造時に撚
り構造が不安定になりやすく、素線の片寄りが生じた
り、撚りが不均一になったりする。しかも、このコード
は極低荷重の張力によって素線間の隙間が減少し、コー
ド内部へゴムが浸入せず、したがってゴムとの完全な複
合体とはならず、前述の如き弊害を招くことになる。
本の素線を撚り合わせるのが限界で、強度的に高いもの
が要求されるタイヤには使用できないという問題があ
る。また、a+b構造のコードは、素線本数が1×n構
造のものより多いので、コードの強度を高くすることが
できる利点はあるが、芯層を形成する工程とその周りに
外層を形成する工程の2工程が必要であるため、生産性
が低く、製造コストが高くなるという欠点を有してい
た。
として、a/b構造のコードが最近使用され始めてい
る。このコードは複数本の芯素線と複数本の側素線とを
同一ピッチで一度に撚り合わせたもので、一度撚りであ
るので生産性は低下しない。しかし、このコードにおい
てもオープン構造にすることの問題点については解決さ
れていない。
にも対応できる上記a/b構造で、かつタイヤの軽量化
が図れるとして近年脚光をあびている、断面が偏平形状
のコードに着目して、耐疲労性を向上させる要因を多数
の実験により鋭意研究した結果、コードの振動減衰特性
値と疲労性に密接な関係があることを見出し、本発明を
完成した。振動減衰特性値とは、コードに振動エネルギ
ーを与え、振動が停止するまでの振動回数と、素線の本
数および素線径とによって決まる値で、振動が停止する
までの振動回数は、コード長手方向における素線同士の
離間・接触、すなわち密着度により変化する。
に鑑みてなされたものであり、生産性を維持しながら耐
疲労性に優れたコードを提供することを課題とする。
ドは、2〜3本の素線を芯素線とし、4〜7本の素線を
側素線として同一方向に一度に撚り合わせた、コード横
断面形状が偏平形状であるスチールコードにおいて、下
記式で表される振動減衰特性値Aが1200〜5500
であることを特徴とする。 A=(n1 /d1 2 +n2 /d2 2 )×N A:振動減衰特性値 n1 :芯素線本数 (本) n2 :側素線本数 (本) d1 :芯素線径 (mm) d2 :側素線径 (mm) N:振動減衰回数 (回)
としたのは、1本では素線が直線状であるため、コード
に要求される適度な伸びを得ることができず、柔軟性が
低下することにより、4本以上では芯素線群が形成する
径が大きくなり、コード径が増大することによる。
3本以下では、側素線間の隙間が大きくなりすぎ、撚り
が不安定になることにより、8本以上では素線間の隙間
が小さくなりすぎ、ゴム浸入性が低下することによる。
タより導き出される関係式で、コードを構成する素線本
数、素線径及びコード長径方向における素線同士の密着
度(オープン度)により変化するものである。この値が
1200から5500の範囲内で、コードの耐疲労性は
格段に向上する。
径d2 より小さいことが好ましい。これは、芯素線径が
側素線径と等しいか、大きい場合、外層の素線間に芯素
線が割り込み、ゴムの浸入を妨げることによる。
形状であるので、その短径側をタイヤベルト層の厚み側
に一致するように配置することで、ベルト層の厚みを薄
くすることができる。そして、偏平形状は、長径/短径
=1.1〜2.0であることが好ましい。これは、1.
1未満では、コードの断面形状が円形に近くなり、偏平
にする効果が望めないことにより、2.0を超えると長
径が増加してゴムシートの単位面積当たりの敷き並べ本
数が減少して、ゴム製品の強力が低下することによる。
を参照して説明する。
示す概略断面図である。このコード1は、芯に2本の芯
素線2、側に5本の側素線3を配して、これらを同一ピ
ッチで一度に撚り合わせた、2/5構造で、芯素線径が
側素線径より小さいコードである。そして、断面形状は
偏平構造で、かつ上記本発明の構成である振動減衰特性
値Aが1200〜5500の範囲内にある。
が互いに接触しているが、これに限らずオープン構造で
あってもかまわない。
0.15〜0.40mmが使用されている。
を繰り返して、表面にブラスメッキを施した直径0.2
〜0.38mmの数種類の素線を製造し、これら素線を
組合わせて一度に撚り合わせて、本発明に基づく各種a
/b構造(a:2〜3、b:4〜7)のコードをオープ
ン度を変化させて製造した。
千鳥状に配したローラ間にこれらコードを通して押圧加
工を施して、断面を偏平形状に加工した。
比較した。その結果を表1に示す。
ドの複数本をゴムシートに埋め込み、このシートを用い
て3点プーリ曲げ疲労試験機により評価した。結果は実
験No.1を100として指数表示した。最終的にはフ
レッティング摩耗、座屈等により破断等に至るが、この
状態になるまでの繰り返し回数で評価した。
に、上記コードのカットサンプルWを、試験長L=30
0mmとなるように片端Aを固定し、その反対側の開放
端Bを、コード短径側にθ=30°曲げた後、これを開
放して振動させた時の振動が停止するまでの回数であ
る。この数値と素線本数および素線径を上記式に代入し
て求めた値が振動減衰特性値Aである。
労値との関係をグラフ化したのが図2のグラフである。
大きな関係があることがわかる。そして、コードに要求
される疲労限界線(下限)Yから、振動減衰特性値が1
200〜5500であればコードの耐疲労性が向上する
ことがわかる。
あるため、耐疲労性が非常に優れたスチールコードであ
る。しかも、一度撚りであるので生産性は低下せず、コ
ード強力も高いものを得ることができる。また、タイヤ
に使用した場合、タイヤの厚みを薄くでき、タイヤの軽
量化が図れる。
概略断面図である。
る。
図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 2〜3本の素線を芯素線とし、4〜7本
の素線を側素線として同一方向に一度に撚り合わせた、
コード横断面形状が偏平形状であるスチールコードにお
いて、下記式で表される振動減衰特性値Aが1200〜
5500であることを特徴とするタイヤ補強用スチール
コード。 A=(n1 /d1 2 +n2 /d2 2 )×N A:振動減衰特性値 n1 :芯素線本数 (本) n2 :側素線本数 (本) d1 :芯素線径 (mm) d2 :側素線径 (mm) N:振動減衰回数 (回) - 【請求項2】 芯素線径d1 が側素線径d2 より小さい
請求項1に記載のタイヤ補強用スチールコード。 - 【請求項3】 偏平形状が長径/短径=1.1〜2.0
である請求項1又は2に記載のタイヤ補強用スチールコ
ード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18270599A JP3511132B2 (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | タイヤ補強用スチールコード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18270599A JP3511132B2 (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | タイヤ補強用スチールコード |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001011783A JP2001011783A (ja) | 2001-01-16 |
JP3511132B2 true JP3511132B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
ID=16123006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18270599A Expired - Lifetime JP3511132B2 (ja) | 1999-06-29 | 1999-06-29 | タイヤ補強用スチールコード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3511132B2 (ja) |
-
1999
- 1999-06-29 JP JP18270599A patent/JP3511132B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001011783A (ja) | 2001-01-16 |
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