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JP3508850B2 - 疑似背景雑音生成方法 - Google Patents

疑似背景雑音生成方法

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JP3508850B2
JP3508850B2 JP2000243532A JP2000243532A JP3508850B2 JP 3508850 B2 JP3508850 B2 JP 3508850B2 JP 2000243532 A JP2000243532 A JP 2000243532A JP 2000243532 A JP2000243532 A JP 2000243532A JP 3508850 B2 JP3508850 B2 JP 3508850B2
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equation
background noise
signal
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尚史 寺田
金玲 胡
徹也 藤原
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Kenwood KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動体通信機におい
て使用される通話中の無音区間に挿入する擬似背景雑音
の生成方法に関し、さらに詳細には、移動局の消費電力
量を低減させるために通話中の無音区間において音声情
報の送信出力をオフ状態に制御するときの擬似背景雑音
の生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】移動体通信機の移動局(携帯端末)にお
ける電池の寿命を長くするために、所謂VOX(Voice O
perated Transmitter)制御とよばれる音声信号伝送方
法が知られている。
【0003】VOX制御においては、移動局は通話中に
おいて無音を検出するとポストアンブル信号(以下、P
OST信号とも記す)を送信することによって、次のフ
レームの音声信号出力オフを予告する。また、前記無音
の状態において有音を検出するとプリアンブル信号(以
下、PRE信号とも記す)を送信することによって、音
声信号の送信出力オンを予告する。
【0004】一方、無音区間中、基地局側で疑似背景雑
音の発生を可能とするため、POST信号中には移動局
背景雑音の情報を含んでいる。POST信号中に含んで
いる移動局背景雑音の情報は、移動局背景雑音を通常の
音声符号化規定(財団法人電波システム開発センタの標
準規定)に従って符号化した信号としている。移動局は
無音期間中、周期的(最大周期1秒間に1回)にPOS
T信号を送信することによって、基地局側で発生させる
疑似背景雑音の更新を可能としている。
【0005】無音期間中移動局は前記最大周期の場合、
1秒間に1回しか背景雑音の情報を送信しない。そこ
で、有音期間中において1秒間に50回音声情報を送信
するものとすれば、基地局において無音期間中の1秒間
に背景雑音の情報は1回しか得られず、この情報量は、
有音期間中における音声情報の2%分の情報にしか当た
らない。しかるに、この2%の情報で実際の背景雑音を
再現することは不可能である。そこで基地局ではこの2
%分の情報を利用して擬似背景雑音を挿入せざるを得な
い。
【0006】挿入される疑似背景雑音について聞きやす
いという点から、擬似背景雑音に対して、下記(a)〜
(c)の点を満たすことが望まれる。
【0007】a)擬似背景雑音は受信者にとって耳障り
であってはならないこと。
【0008】b)有音期間から無音期間に入るときと、
同一無音期間中の各周期の擬似背景雑音更新の際、滑ら
かに更新されること。
【0009】c)同一無音期間中の各周期に発生した擬
似背景雑音の音質にあまり差異がないこと。
【0010】移動体通信において前記財団法人電波シス
テム開発センタの標準規定に基づいて、アナログ音声信
号をPCM化したデジタル音声信号をVSELP符号
(ベクトル和励起(残差)線形予測符号(Vector-Sum E
xcited Linear Predictive Coding))に符号化されて送
信される。このVSELP符号化するために、デジタル
音声信号に基づいてフレームエネルギ、反射係数のパラ
メータが演算され、演算されたパラメータが量子化さ
れ、量子化値と対応する符号語を前記規定に基づく順序
に配列して送信符号を形成し送信される。この場合に、
反射係数についてみれば、反射係数のパラメータは−1
〜1間の値であり、この値が前記規定によって定められ
た量子化テーブルを参照して反射係数のパラメータが量
子化される。またフレームエネルギについても演算され
たフレームエネルギパラメータが量子化される。本明細
書においては、反射係数のパラメータの量子化値を符号
化前の反射係数値(または符号化前反射係数値)と記
し、反射係数の量子化値と対応する符号語を符号化され
た反射係数値(符号化反射係数値)と記し、量子化され
たフレームエネルギパラメータの値に対応する符号語を
符号化されたフレームエネルギ値(または符号化フレー
ムエネルギ値)と記す。本明細書において符号化された
フレームエネルギ値、符号化された反射係数値を含む背
景雑音情報がポストアンブル信号に含むものとして説明
する。
【0011】無音区間中における背景雑音の挿入に関し
て、例えば、特開平5−122165号公報に記載され
た方法が知られている。この方法が適用される移動局の
送信側と受信側の構成は図9(a)および(b)に示す
ごとくである。図9(a)に示されている送信側では、
音声が有音から無音へ変化した場合には、ポストアンブ
ル発生部45からポストアンブル信号をデータ切替部4
7を介して送信部47に送る。データ切替部47から送
信部へ送出されるポストアンブル信号に続いて高能率音
声符号化器42から出力される音声の符号化されたフレ
ーム電力(フレームエネルギ値)、予測係数等(反射係
数は予測係数を後工程に送出するために加工した符号で
ある)が送出される。
【0012】図9(b)に示されている受信側では、無
音区間において送信側の高能率音声符号化器42から伝
送されてくる背景雑音用音声の符号化フレーム電力、予
測係数を含む背景雑音情報を記憶部63に取り込んで記
憶する。この背景雑音情報は記憶部63から読み出され
た後、ランダムな残差発生部64から発生する残差信号
と共に、背景雑音合成部65に入力されて、そこで合成
されて背景雑音を生成する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の移動体通信機において、疑似背景雑音を発生す
る方法は高能率音声符号化器からの背景雑音情報を送信
側も受信側もそのままランダムな残差と合成するため、
聞きやすい雑音を発生するか否かについては不明であ
る。
【0014】その理由は、音声のフレームエネルギ値が
音声の音圧レベルを決め、反射係数値が音声の高さ(周
波数)を決めるため、これらに基づいて疑似背景雑音の
音圧レベルと高さとが決められる。しかるに、無音区間
中背景雑音情報は最大1秒間に一回しか送信されないの
で、もしも受信毎にフレームエネルギの間および予測係
数の間のばらつきが大きいとき、生成される疑似背景雑
音の大きさと周波数のばらつきも大きい。このばらつき
の大きい雑音が最大1秒ごとに変化したら、自然さがな
く聞きにくいと考えられる。
【0015】さらに、ランダムな残差を背景雑音を生成
する都度発生することは基地局側の処理を増やすことに
なるため、あまり効率はよいとはいえない。
【0016】本発明は間歇的に送信される背景雑音情報
にかかわらず、受信者にとって違和感のない疑似背景雑
音を生成することができる疑似背景雑音生成方法を提供
することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の疑似背景雑音生
成方法は、移動体通信機における無通話時の疑似背景雑
音生成方法において、フレームエネルギ値には基地局に
おいて移動局側から実際に受信した背景雑音中における
符号化エネルギ値を用い、反射係数値には前記背景雑音
中における符号化反射係数値に基づく符号化反射係数
を用い、残差符号には予め設けた白色雑音の残差符号を
用いて、基地局側にて疑似背景雑音を生成することを特
徴とする。
【0018】本発明の疑似背景雑音生成方法によれば、
フレームエネルギ値には基地局において移動局側から実
際に受信した背景雑音中における符号化エネルギ値が用
いられ、反射係数値には前記背景雑音中における符号化
反射係数値に基づく符号化反射係数値が用いられて、生
成された疑似背景雑音において実際の背景雑音の特徴が
維持されて違和感は生じない。さらに、残差符号には予
め設けた白色雑音の残差符号が用いられて、ランダム性
が持たされると共に、基地局側での処理は少なくて済む
ことになる。
【0019】本発明の疑似背景雑音生成方法は、白色雑
音の残差符号はファイルとして予め格納し、該格納され
た白色雑音の残差符号を無音期間中順次繰り返して読み
出して疑似背景雑音信号を生成することを特徴とする。
【0020】本発明の疑似背景雑音生成方法によれば、
白色雑音の残差符号はファイルとして予め格納され、該
格納された白色雑音の残差符号が無音期間中順次繰り返
して読み出すことによって、疑似背景雑音信号を生成で
き、疑似背景雑音の生成のための基地局側の処理は少な
くて済むことになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて説明する。
【0022】図1および図2はそれぞれ本発明の疑似背
景雑音信号生成方法が適用される移動体通信機の移動局
側の概略構成図および基地局側の概略構成図である。両
概略構成図には、本発明方法と関係ある部分が主に示し
てある。
【0023】図1に示す移動局側について説明する。デ
ジタルデータに変換されたデジタル音声信号が符号化部
1に供給され、デジタル音声信号が符号化部2によって
符号化される。また、デジタル音声信号は有音・無音検
出部3に供給されて、有音・無音検出部3において音声
信号が有音状態が維持されていると検出されていると
き、すなわち有音・無音検出部3の出力が〃有音→有音
〃であれば符号化部2からの出力音声符号は伝送路符号
器6を経由して送信される。
【0024】有音・無音検出部3において音声信号が有
音状態から無音状態に変わったと検出されたとき、すな
わち有音・無音検出部3の出力が〃有音→無音〃であれ
ば、ハングオーバ区間を開始させ、音声符号は伝送路符
号器6を経由して送信される。有音・無音検出部3にお
いて音声信号が無音状態が維持されていると検出されて
いるとき、すなわち有音・無音検出部3の出力が〃無音
→無音〃であれば、ハングオーバ間と周期的にPOST
信号を送信する時以外、音声符号の送信を停止する。
【0025】この時、同期を取るのに必要とする最低限
情報のショートバースト信号を送信する。ハングオーバ
区間(長さSフレーム)開始後の(S−N)フレーム
(S≧N)は音声符号をそのまま伝送路符号器6に送る
が、残りのNフレームは音声信号の符号化前の反射係数
値をパラメータ平滑部4およびパラメータ記憶部5との
協働により平滑化処理し、平滑化処理された反射係数値
を平滑化前の反射係数値に置換する。この置換された反
射係数値を符号化してから他の符号と一緒に伝送路符号
器6に送る。
【0026】一方、ハングオーバ区間終了後に周期的に
POST信号を送信するとき、音声信号のフレームエネ
ルギ値と反射係数値とをパラメータ平滑部4およびパラ
メータ記憶部5との協働により平滑化および平均化処理
してから、他の符号と一緒にPOST信号に加えて伝送
路符号器6に送る。
【0027】さらに、次回送信するときのフレームエネ
ルギ値および反射係数値の上記した平滑化および平均化
処理のために、パラメータ平滑部4から出力されたフレ
ームエネルギーと反射係数値をパラメータ記憶部5に送
る。有音・無音検出部3の出力が〃無音→有音〃であれ
ばPRE信号を伝送路符号器6に送り、音声信号送信を
開始することを予告する。
【0028】ここで、マルチプレクサ61の動作と共に
説明すれば、音声信号に基づいて〃有音→有音〃と検出
されているときは、〃有音→有音〃の検出信号によって
マルチプレクサ61は符号化部2にて符号化された音声
符号を伝送路符号器6において伝送路符号化して送出す
る。音声信号に基づいて〃有音→無音〃と検出されたと
きは、〃有音→無音〃の検出信号によってマルチプレク
サ61は切替えられて、平滑化された符号化反射係数値
および平均化された符号化フレームエネルギ値とが他の
符号と共に伝送路符号器6において伝送路符号化して送
出する。音声信号に基づいて〃無音→有音〃と検出され
たときは、〃無音→有音〃の検出信号によってマルチプ
レクサ61は切替られて、符号化部2にて符号化された
音声符号を伝送路符号器6において伝送路符号化して送
出する。
【0029】さらに詳細には、図3および図4に示した
無音区間中における移動局送信側の動作フローに基づい
て後に説明する。
【0030】次に、図2に示す基地局側について説明す
る。受信信号は分離回路9に供給され、分離回路9によ
って音声符号と有音・無音情報を取り出す。分離回路9
から音声信号のみの出力があれば、切替部14が音声符
号を出力する。分離回路9からPOST信号の出力があ
れば、音声符号を記憶部10に記憶し、次のPOST信
号、或いはPRE信号が来るまでの無音区間において擬
似背景雑音の生成を行う。
【0031】擬似背景雑音の生成には反射係数値算出部
11によって平滑化処理された反射係数値を算出し、同
時に白色雑音残差符号を予めファイルとして格納したメ
モリを有する残差符号ファイル読出部12によって残差
符号を読み出して他の符号と一緒に擬似背景雑音合成部
13に送る。無音区間中切替部14が擬似背景雑音合成
部13からの背景雑音符号を出力する。分離回路9から
PRE信号の出力があれば、無音区間を終了し、切替部
14が音声符号を出力する。
【0032】さらに詳細には、図5に示した無音区間中
における基地局側の動作フローに基づいて後に説明す
る。
【0033】次に移動局側における作用を図3および4
に示すフローチャーチに基づいて説明する。
【0034】移動局側においては、有音か無音かがチェ
ックされ(ステップS1)、無音であると判別されるま
で音声信号が符号化されて送信される(ステップS
2)。ステップS1において無音であると判別されたと
きは、ハングオーバ区間が開始され(ステップS3)、
符号化フレームエネルギ値と符号化前の反射係数値とが
記憶される(ステップS4)。通常、有音状態から無音
状態を検出してもすぐに音声符号の送信を遮断するので
はなく、有音状態時における語尾が切れないように、数
フレーム無音信号がそのまま音声信号として符号化され
て、送信される。この区間はハングオーバ区間と呼ばれ
ている。ハングオーバ区間の長さをSフレームとする。
また、無音区間中に50フレーム毎にPOST信号を送
信するものとする。
【0035】ステップS4に続いて、(S−N)フレー
ム経過したか否かがチェックされ(ステップS5)、経
過していないと判別されたときは無音信号が音声信号と
してそのまま符号化されて送信される(ステップS
6)。Nは自然数であり、かつN≦Sである。ステップ
S5において(S−N)フレーム経過したと判別された
ときは、ステップS4において記憶された符号化前の反
射係数値は読み出されて平滑化され(ステップS7)、
平滑化された符号化前の反射係数値は平滑化前でかつ符
号化前の反射係数値と置換され、この置換された反射係
数値を符号化してから他の符号と一緒に送信される(ス
テップS8)。ステップS8に続いて、Sフレーム経過
するまでステップS4から再び実行される(ステップS
9)。
【0036】ステップS9において、Sフレーム経過し
たと判別されたときは、続いてハングオーバ区間経過後
も無音が継続しているか否かがチェックされ(ステップ
S10)、無音が継続していないと判別されたときはス
テップS10についづいて音声信号が符号化されて送信
される(ステップS11)。ステップS10において無
音が継続していると判別されたときは、符号化フレーム
エネルギ値の平滑化処理および符号化前の反射係数値の
平滑化処理が行われ(ステップS12)、平滑化された
符号化フレームエネルギ値が平滑化前の符号化フレーム
エネルギ値に置換され、さらに平滑化された符号化前の
反射係数値が平滑化前の反射係数値に置換され、平滑化
されかつ置換された符号化前の反射係数値は符号化され
る(ステップS13)。
【0037】ステップS13において符号化された音声
信号は第1回ポストアンブル信号と共に送信され(ステ
ップS14)、次フレームも無音か否かがチェックされ
(ステップS15)、無音でないと判別されたときはプ
リアンブル信号が送信されて(ステップS16)、ステ
ップS1から実行される。
【0038】ステップS15において無音であると判別
されたときは、直前のポストアンブル信号が送信されて
から(50−M)フレーム経過したか否かがチェックさ
れる(ステップS17)。Mは自然数でかつM≦S(S
はハングオーバ区間のフレーム数)である。ステップS
17において(50−M)フレーム経過していないと判
別されたときは、ステップS17に続いてショートバー
スト信号が送信されて同期がとられ、ステップS15か
ら再び実行される(ステップS18)。
【0039】ステップS17において(50−M)フレ
ーム経過したと判別されたときは、符号化フレームエネ
ルギ値と符号化前の反射係数値とが記憶される(ステッ
プS19)。ステップS19に続いて直前のポストアン
ブル信号が送信後50フレーム経過したか否かがチェッ
クされ(ステップS20)、ステップS20において5
0フレーム経過していないと判別されたときは、ステッ
プS20に続いてショートバースト信号が送信されて同
期がとられ、ステップS15から再び実行される(ステ
ップS21)。
【0040】ステップS20において50フレーム経過
したと判別されたときは、符号化フレームエネルギ値の
平滑化処理および符号化前の反射係数値の平滑化処理が
行われ(ステップS22)、平滑化された符号化フレー
ムエネルギ値が平滑化前の符号化フレームエネルギ値に
置換され、さらに平滑化された符号化前の反射係数値が
平滑化前の反射係数値に置換され、平滑化されかつ置換
された符号化前の反射係数値は符号化され(ステップS
23)、ステップS23において符号化された信号は他
の符号と一緒に次のポストアンブル信号と共に送信さ
れ、続いてステップS15から再び実行される(ステッ
プS24)。
【0041】次に平滑化および平均化処理について詳細
に説明をする。先ず、平滑化および平均化処理の説明に
先立って、音声符号化、復号化のために、移動体通信に
おいて使用されているVSELPコードについて説明す
る。
【0042】1 VSELPコードが1音声フレームの
音声情報を持つ。1音声フレームの長さが160サンプ
ル(20msec)であり、1秒間に50フレームがある。
さらに1音声フレームは4つのサブフレーム(5msec)
に分けられる。下記の表1はVSELPコードのパラメ
ータ符号リストであり、Rはフレームエネルギを、soft
inはソフト補間ビットを、riは反射係数を、Ljは第
jサブフレームのラグを、Ijは第jサブフレームの残
差を、gjは第jサブフレームの〔GS,PO〕を示し
ている。
【0043】
【表1】
【0044】以下、kは同−無音区間中の背景雑音更新
周期番号とし、tは各周期中背景雑音のフレーム数とす
る。(1)式は同−無音区間中に移動局で第k周期目を
送信する平滑化処理された背景雑音の符号であり、
(3)式で示される。(2)式は同−無音区間中に基地
局で第k周期目を受信後生成する第tフレームの背景雑
音の符号であり、(4)式で示される。
【0045】
【数1】
【0046】
【数2】
【0047】
【数3】
【0048】
【数4】
【0049】ここで、i=1〜10、j=0〜3であ
る。kとtは無音区間の長さ及び移動局の送信周期の長
さによって異なる。無音区間が5秒で、移動局の送信周
期が1秒の場合、k=1〜5、t=1〜50である。図
6に移動局の送信側の一例の動作シーケンスを示してあ
る。なお、以下、前記第k周期目の送信を第k回ポスト
信号送信とも記載する。
【0050】図6に示す例は有音区間が終了し、Sフレ
ームのハングオーバ区間を経過する前Nフレームの平滑
区間を有し、ハングオーバ区間の後も無音区間が継続
し、ハングオーバ区間に続く1フレーム目に第1回PO
ST信号を送出し、第1回POST信号を送出後50フ
レーム目のときに第2回POST信号を送出し、以下同
等にk回POST信号送出後有音区間に入った場合を例
示している。
【0051】次に、移動局側のハングオーバ区間におけ
る符号化前の反射係数値の平滑化および符号化された反
射係数値の補正について説明する。移動局側のハングオ
ーバ区間における符号化前の反射係数値の平滑化および
符号化された反射係数値の補正は図7の区間aの部分に
おける平滑化および補正である。ハングオーバ区間にお
ける音声の周波数分布と無音区間における疑似背景雑音
の周波数分布を円滑に継続させるために、ハングオーバ
区間において符号化前の反射係数値の平滑化処理を行
う。
【0052】ハングオーバ区間開始後(S−N)フレー
ムの無音信号を音声信号として送信した後、残ったN
(N≦S)フレームに対して、符号化前の反射係数値を
下記の(5)式に示すように平滑化処理を行い、平滑化
処理された符号化前の反射係数値を平滑化処理される前
の反射係数値と置換する。
【0053】
【数5】
【0054】(5)式においてn=(N−1)〜0、i
=1〜10である。ri(S−n)は第(S−n)フレ
ームの符号化前の第i反射係数値で、ri(S−n−
1)は(S−n)より1フレーム前のフレームの符号化
前の第i反射係数値である。
【0055】上記した(5)式による平滑化は連続する
2フレームの反射係数値を平滑化して、平滑化された反
射係数値が平滑化前の反射係数値に置換される。これら
の処理は符号化前の反射係数値の処理であり、この平滑
化されかつ置換された反射係数値が符号化されて(N−
1)フレーム分が送信される。この場合に連続する2フ
レーム以上の符号化前の反射係数値について平滑化を行
ってもよい。
【0056】次に、ハングオーバ区間の最後のフレーム
ri(S)についても同様に符号化前の反射係数値の平
滑化を行い、この平滑化された符号化前の反射係数値が
平滑化前の反射係数に置換され、この平滑化されかつ置
換された反射係数値が符号化される。この符号化された
反射係数値中の第1反射係数値r1(S)のみについ
て、下記に示す(6)式のような処理を行う。
【0057】
【数6】
【0058】すなわち符号化された反射係数値中の第1
反射係数値r1(S)のみに、rl(S)=rl(S)
±1または±2の補正が行われて、符号化された第1反
射係数値以外の符号化された反射係数値については補正
を行わず、補正された第1反射係数値と補正されない第
2〜第10反射係数値が送信される。
【0059】(5)式のri(S−n)は符号化前の反
射係数値であって小数値(−1<ri(S−n)<1)
であるが、(6)式のrl(S)は符号化された第1反
射係数値であって(0≦rl(S)≦31)である。こ
こで、第1反射係数値は5ビットに符号化されるため
に、0≦rl(S)≦31と制限したのである。さら
に、(6)式の処理の理由について簡単に説明する。反
射係数値は音声の周波数情報を持っている。特に第1反
射係数値は最も情報量が多い。この符号語の値が小さい
ほど音声の周波数が低く、符号語の値が大きいほど音声
の周波数が高い。周波数が低すぎても、高すぎても聞き
にくいので、後に述べる無音区間中の各回のPOST信
号を送信するときの信号とここで述べたハングオーバ区
間の最後のフレームの符号化された第1反射係数値を
(6)式のように補正するのである。
【0060】次に、無音区間中における移動局の符号化
フレームエネルギ値の平滑化について説明する。
【0061】無音区間中における移動局の符号化フレー
ムエネルギ値の平滑化は、例えば、図8における区間d
およびeに例示する区間における符号化フレームエネル
ギ値の平均化である。無音区間中、移動局で第k回PO
ST信号を送信するときの音声フレーム番号をmkとす
る。第k回POST信号と共に送信する符号化フレーム
エネルギ値を(7)式で表示する。(7)式で表示され
る符号化フレームエネルギ値を算出するために、先ずm
kフレームからMフレームを遡った(mk−M−1)フ
レームまでの符号化フレームエネルギ値の平均値{R
(k)AVR }を(8)式によって求める。
【0062】
【数7】
【0063】
【数8】
【0064】第k回POST信号を送信する時、符号化
フレームエネルギ値の平均値{R(k)AVR }を更に
(8)式で算出された符号化フレームエネルギ値の{平
均値R(1) AVR }と平均を取り、この平均値を{R´
(k)AVR }とする。この場合の値は(9)式によって
求められる。第1回POST信号を送信するときの符号
化フレームエネルギ値の平均値は、{R´(1)AVR =
(2・R(1) AVR /2)=R(1) AVR}となる。
【0065】
【数9】
【0066】符号化フレームエネルギ値の平均値{R´
(k)AVR }から表2で示されるp(k)を差し引いた
後の値を(10)式で表示すれば、該値は(11)式の
演算によって求められる。もし(11)式によって求め
た値が0未満のときは、(11)式の値を0とする。
【0067】
【表2】
【0068】
【数10】
【0069】
【数11】
【0070】続いて(12)式で示される前回送信した
符号化フレームエネルギ値を用いて、(13)式に示す
次に送信する符号化フレームエネルギ値の補正を行う。
【0071】
【数12】
【0072】
【数13】
【0073】送信する符号化フレームエネルギ値の補正
のためにまず、(12)式の値と(13)式の値との差
を、(14)式によって求める。
【0074】
【数14】
【0075】(14)式の演算によって求めた差ΔR
(k)の絶対値が1より大きいときは、前記(7)式に
て示す送信するエネルギ値は、(15)式で求める。
【0076】
【数15】
【0077】(14)式の演算によって求めた差ΔR
(k)の絶対値が1を超えないときは、前記(7)式に
示す送信するエネルギ値は(16)式で求める。
【0078】
【数16】
【0079】(14)式の演算によって第1回POST
信号と共に送信する符号化フレームエネルギ値を求める
とき、すなわち(k=1)のときにΔR(1)を計算す
る場合に、(17)式で示す符号化フレームエネルギ値
の初期値としてその時の符号化フレームエネルギ値{=
平均値R(k)AVR }を用いる。つまり(18)式の値
とする。
【0080】
【数17】
【0081】
【数18】
【0082】上記によって演算された符号化フレームエ
ネルギ値の平均値が、符号化音声信号データ中ので符号
化フレームエネルギ値に置換され、この置換がなされた
符号化音声信号データが送信される。
【0083】上記のフレームエネルギ値の平滑化処理は
すべて符号化フレームエネルギ値の処理である。上記の
(9)式、(11)式、(14)式、(15)式および
(16)式から明らかなように、本例では、符号化され
た符号化フレームエネルギ値の平均値が演算され、演算
された符号化された平均値の符号化フレームエネルギ値
は直前回の送信時おける符号化フレームエネルギ値によ
って補正され、同−無音区間中において各回送信するエ
ネルギ値はばらつきが小さくなるほか、段々減衰してい
くことになって、疑似背景雑音が聞きやすくなる。通常
の状態では、無音区間の最初に演算されて送信された符
号化フレームエネルギ値の平均値を超えることはなく、
かつ直前に送信された符号化フレームエネルギ値の平均
値を超えることがない。以上の処理によって同−無音区
間中において各回送信するエネルギ値はばらつきが小さ
くなるほか、段々減衰していくことになって、疑似背景
雑音が聞きやすくなる。
【0084】次に、ハングオーバ区間終了後の無音区間
中における移動局の反射係数値の平滑化について説明す
る。
【0085】この場合は、図7における例えば区間bお
よびcにおける反射係数値の平滑化処理であり、無音区
間中における移動局の符号化フレームエネルギ値の処理
の場合と同様に、無音区間中、移動局で第k回POST
信号を送信する時の音声フレーム番号をmkとする。
【0086】第k回POST信号を送信するときの下記
(19)式にて表示する符号化前の反射係数値を求める
ために、まずmkフレームからMフレームを遡った(m
k−M−1)フレームまでの(20)式で示す符号化前
の反射係数値ri(i=1〜10)の平均値を(21)
式によって求める。ここでMは、M≦Sの自然数であ
る。
【0087】
【数19】
【0088】
【数20】
【0089】
【数21】
【0090】符号化前の反射係数値の平均値{ri
(k)AVR }と前回送信した(22)式にて示す符号化
前の反射係数値を用いて、(23)式によって第k回P
OST信号と共に送信するときの前記(19)式にて示
す送信値を求める。
【0091】
【数22】
【0092】
【数23】
【0093】(23)式によって第1回POST信号と
共に送信する(24)式にて示す符号化前の反射係数値
を計算する時に用いる(22)式の初期値は、ハングオ
ーバ区間の最後の符号化前の反射係数値ri(m1−
1)を用いる。つまり、(25)式の如くである。
【0094】
【数24】
【0095】
【数25】
【0096】(23)式における係数aおよびb(aお
よびbは予め定めた正の整数)の決め方について説明す
る。係数bは係数aよりある程度大きく設定すれば、以
前の送信値を重視することになるので、(23)式の
値、すなわち符号化前の反射係数値のばらつきが小さく
なる。上記の処理により平滑化された符号化前の反射係
数値は符号化前の反射係数値と置換する。
【0097】次に、(26)式にて表示されている符号
化反射係数値中の(27)式で示される符号化された第
1反射係数値の値のみを次の(28)式に示すように補
正する。
【0098】
【数26】
【0099】
【数27】
【0100】
【数28】
【0101】(21)式中の反射係数値(ri(mk−
h))と(23)式中の反射係数値(下記の(29)式
で示す反射係数値)は符号化前の反射係数値であって小
数値であるが、(28)式中の(30)式は符号化した
反射係数値であって(31)式に示す範囲の値である。
この範囲は第1反射係数値は5ビットに符号化されるた
めである
【0102】
【数29】
【0103】
【数30】
【0104】
【数31】
【0105】ここで、ハングオーバー期間を経過した後
の無音区間中における反射係数値の処理について要約す
る。第k回POST信号とともに送出される反射係数値
は、先ず、第k回POST信号からMフレーム前の各フ
レームの符号化前の反射係数値が平均化される。平均化
された符号化前の反射係数値と同様にして求めた第(k
−1)回POST信号からMフレーム前の各フレームの
符号化前の反射係数値が平均化される。この平均化され
た両符号化前の反射係数値が加重平均される。この加重
平均された符号化前の反射係数値(例えば第k回のPO
ST信号とともに送信される反射係数値に対するもの)
が符号化される前の反射係数値(例えば第k回のPOS
T信号とともに送信される反射係数値に対するもの)に
置換され、置換された反射係数値が符号化される。
【0106】符号化された反射係数値中の符号化された
第1反射係数値は(28)式による補正がされて補正さ
れる前の符号化された反射係数値に置換される。符号化
された第2〜第10反射係数値に対しては補正処理がな
されない。これは、第1反射係数値が他の反射係数値中
最も大きなウエイトを占めているためである。
【0107】第1回POST信号はハングオーバ期間終
了に続いて最初のフレーム、すなわち(S+1)フレー
ムのときに送出される。この場合は、オーバーハング区
間中のフレームの符号化される前の反射係数値を含めて
Mフレーム分が平均される。また、平滑化に際して(2
5)式に示したようにハングオーバ区間の最後の反射係
数値が初期値として用いられる。
【0108】次に、基地局の擬似背景雑音の生成につい
て図5のフローチャートに基づいて説明する。
【0109】基地局では信号を受信したとき、音声信号
を受信したのか否かがチェックされ(ステップS3
0)、音声信号であると判別したときはステップS30
に続いて音声信号が出力された後、ステップS30から
再び実行される(ステップS31)。ステップS30に
おいて音声信号でないと判別したときは信号の種類が判
別される(ステップS32)。ステップS32において
PRE信号であると判別されたときは音声信号が出力さ
れ、続いてステップS30から再び実行される(ステッ
プS33)。
【0110】ステップS32においてPOST信号であ
ると判別されたときは、音声信号が記憶され(ステップ
S34)、反射係数値が求められる(ステップS3
5)。ステップS32においてショートバースト信号で
あると判別されたときはステップS34がスキップされ
て、ステップS35が実行される。
【0111】ステップS35に続いて、予めファイルと
してメモリに格納しておいた白色雑音の残差符号が読み
出され(ステップS36)、疑似背景雑音信号が合成さ
れ(ステップS37)、疑似背景雑音信号が出力された
後、ステップS30から再び実行される(ステップS3
8)。
【0112】次に、基地局における疑似背景雑音の生成
について詳細に説明する。
【0113】無音区間中、基地局は第k回POST信号
を受信後、次のPOST信号、或いはPRE信号が来る
までの区間中、POST信号と共に入力された背景雑音
の(32)式で示されるVSELP符号(=(3)式)
と事前にメモリにファイルとして用意した白色雑音の残
差符号を用いて、擬似背景雑音の(33)式で表示され
るVSELP符号(=(4)式)とを合成する。
【0114】
【数32】
【0115】
【数33】
【0116】擬似背景雑音に実際の背景雑音の特徴を持
たせるために、(34)式で表示されるフレームエネル
ギ値には受信した背景雑音の(36)式で表示されるエ
ネルギ値を用いる。また、(35)式で表示される反射
係数値には受信した(37)式で表示される反射係数値
と基地局が前回受信した後、算出した最後のフレームの
反射係数値(48)式とを用いて算出される。疑似背景
雑音にランダム性を持たせるために、(38)式で表示
される残差符号は白色雑音により生成した(39)式で
表示されるVSELPコードの残差符号を用いる。(4
0)式で表示されるゲインは定数にし、(41)式で表
示されるラグは0にする。
【0117】
【数34】
【0118】
【数35】
【0119】
【数36】
【0120】
【数37】
【0121】
【数38】
【0122】
【数39】
【0123】
【数40】
【0124】
【数41】
【0125】上記の関係を示せば、(42)式、(4
4)式〜(47)式のごとくになる。なお、sofinにつ
いては(43)式に示すごとく値〃1〃に設定する。
【0126】
【数42】
【0127】
【数43】
【0128】
【数44】
【0129】
【数45】
【0130】
【数46】
【0131】
【数47】
【0132】以上の各式の中の(t/k)は基地局が第
k回目受信後、生成した第t番目の擬似背景雑音フレー
ムをさす。(44)式中の(48)式は基地局が前回受
信した後算出した最後のフレームの反射係数値である。
(44)式中において(50−t)と表示したのは、移
動局の送信周期が1秒間に1回の場合、基地局が50フ
レームの擬似雑音を生成する必要があるからである。基
地局が第1回POST信号受信後、(44)式で(4
9)式を計算するときに用いる(50)式で表示する初
期値はハングオーバ区間の最後のフレームの反射係数値
である。つまり、(51)式のとおりである。
【0133】
【数48】
【0134】
【数49】
【0135】
【数50】
【0136】
【数51】
【0137】(47)式中のUは財団法人電波システム
開発センタの標準規格にて規定されている〔GS,P
O〕コードブックのインデックス番号である。以下Uの
決め方について説明する。財団法人電波システム開発セ
ンタの標準規格にて規定されている重み付け合成器の音
の大きさを決定するためのゲインγは(52)式で計算
される。(52)式の中のGS、POは〔GS,PO〕
コードブックより選択されたベクトルの成分である。
【0138】
【数52】
【0139】〔GS,PO〕コードブックのインデック
ス番号(u=0〜127)に対して、(53)式に示す
Tuを計算すれば、各インデックス番号uがゲインγの
大きさに与える影響が分かる。擬似背景雑音に対してゲ
インγを最大にする場合、Tuが最大になるu(=11
3)を選べばよい。ゲインγを小さくすると、Tuが小
さくなり、例えばu(=75)に選ぶことによって疑似
背景雑音の音の大きさを所望の大きさとすることができ
る。
【0140】
【数53】
【0141】白色雑音のVSELPコードの残差符号
(下記の(54)式)は事前に例えば5秒間(250フ
レーム)のを白色雑音の残差符号ファイルに用意する。
疑似背景雑音を発生するとき、白色雑音の残差符号ファ
イルを先頭から順番に読み出し、終了したら再び先頭か
ら読み出す。
【0142】
【数54】
【0143】
【発明の効果】以上説明したように、本発明方法によれ
ば移動局のフレームエネルギ値と反射係数値の平均化処
理、平滑化処理および基地局の反射係数値の平滑化処理
を行うことで、全無音区間における擬似背景雑音の音声
の大きさと高さが各周期の送信時点での背景雑音信号の
ばらつきに影響されにくくなり、違和感のない音声の再
生が可能となるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法が適用される移動局の送信回路の概
略構成を示す一実施例のブロック図である。
【図2】本発明方法が適用される基地局の受信回路の概
略構成を示す一実施例のブロック図である。
【図3】本発明の作用の説明に供するフローチャートで
ある。
【図4】本発明の作用の説明に供するフローチャートで
ある。
【図5】本発明の作用の説明に供するフローチャートで
ある。
【図6】本発明の作用の説明に供する有音区間および無
音区間の模式説明図である。
【図7】本発明における反射係数値の平滑化の説明のた
めの模式説明図である。
【図8】本発明における符号化フレームエネルギ値の平
均化の説明のための模式説明図である。
【図9】従来例の移動局側の送信回路および受信回路の
構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 符号化部 3 有音・無音検出部 4 パラメータ平滑部 5 パラメータ記憶部 6 伝送路符号器 9 分離回路 10 パラメータ記憶部 11 反射係数値算出部 12 残差信号ファイル読出部 13 擬似雑音合成部 14 切替部 61 マルチプレクサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−49054(JP,A) 特開 平5−83285(JP,A) 特開 平7−50631(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動体通信機における無通話時の疑似背景
    雑音生成方法において、フレームエネルギ値には基地局
    において移動局側から実際に受信した背景雑音中におけ
    る符号化エネルギ値を用い、反射係数値には前記背景雑
    音中における符号化反射係数値に基づく符号化反射係数
    値を用い、残差符号には予め設けた白色雑音の残差符号
    を用いて、基地局側にて疑似背景雑音を生成することを
    特徴とする疑似背景雑音生成方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の疑似背景雑音生成方法にお
    いて、白色雑音の残差符号はファイルとして予め格納
    し、該格納された白色雑音の残差符号を無音期間中順次
    繰り返して読み出して疑似背景雑音信号を生成すること
    を特徴とする疑似背景雑音生成方法。
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