JP3501047B2 - ノンストップ自動料金収受(etc)システム用車載器およびこれを用いた車両走行軌跡管理システム - Google Patents
ノンストップ自動料金収受(etc)システム用車載器およびこれを用いた車両走行軌跡管理システムInfo
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- JP3501047B2 JP3501047B2 JP31810899A JP31810899A JP3501047B2 JP 3501047 B2 JP3501047 B2 JP 3501047B2 JP 31810899 A JP31810899 A JP 31810899A JP 31810899 A JP31810899 A JP 31810899A JP 3501047 B2 JP3501047 B2 JP 3501047B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はノンストップ自動料
金収受(ETC)システム用車載器に関し、特にその搬
送波周波数を路側無線装置と無線通信を開始する前にあ
らかじめ同調させておくことを可能とするETCシステ
ム用車載器に関する。
金収受(ETC)システム用車載器に関し、特にその搬
送波周波数を路側無線装置と無線通信を開始する前にあ
らかじめ同調させておくことを可能とするETCシステ
ム用車載器に関する。
【0002】
【従来の技術】高度道路交通システムITS(Inte
lligent TransportSystems)
推進のさきがけとして、ノンストップ自動料金収受(E
TC)システムが平成11年度に運用開始の予定である
(平成11年版通信白書:郵政省編による)。
lligent TransportSystems)
推進のさきがけとして、ノンストップ自動料金収受(E
TC)システムが平成11年度に運用開始の予定である
(平成11年版通信白書:郵政省編による)。
【0003】ETC(Electronic Toll
Collection)とは、有料道路の料金所にお
いて、料金所を通過する車両が停止することなく、最大
時速80kmにて料金所レーンにおける長さ4mの通信
ゾーンを通過する間に、車両中に搭載されたETC用車
載器と料金所に設置された路側無線装置との間で専用短
距離通信(DSRC:Dedicated Short
Range Communication)と呼ばれ
る無線通信を行って、通行料金を自動収受するシステム
である。
Collection)とは、有料道路の料金所にお
いて、料金所を通過する車両が停止することなく、最大
時速80kmにて料金所レーンにおける長さ4mの通信
ゾーンを通過する間に、車両中に搭載されたETC用車
載器と料金所に設置された路側無線装置との間で専用短
距離通信(DSRC:Dedicated Short
Range Communication)と呼ばれ
る無線通信を行って、通行料金を自動収受するシステム
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ETC用のDSRC無
線通信においては、車両が料金所などの走行レーンの通
信ゾーンを通過しようとするときに、車両中に搭載され
たETC用車載器と即座に通信を行うことが出来るよう
にするために、路側無線装置は走行レーンごとに固定さ
れた搬送波周波数をもって通信ゾーンを形成している。
線通信においては、車両が料金所などの走行レーンの通
信ゾーンを通過しようとするときに、車両中に搭載され
たETC用車載器と即座に通信を行うことが出来るよう
にするために、路側無線装置は走行レーンごとに固定さ
れた搬送波周波数をもって通信ゾーンを形成している。
【0005】また、路側無線装置が形成する通信ゾーン
は、隣接する走行レーン同士の干渉を防止するために、
隣接する通信ゾーン同士が相異なる搬送波周波数となる
よう、2種類の搬送波周波数のいずれかの周波数に設定
されている。
は、隣接する走行レーン同士の干渉を防止するために、
隣接する通信ゾーン同士が相異なる搬送波周波数となる
よう、2種類の搬送波周波数のいずれかの周波数に設定
されている。
【0006】これに対応するためにETC用車載器は、
どちらの搬送波周波数の路側無線装置とも通信可能な様
に、DSRC無線通信の前処理として、通過しようとし
ているETC用の走行レーンの路側無線装置の搬送波周
波数を認識し、その周波数に同調をとる周波数選定手段
を必要とする。すなわち、従来の一般的なETC用車載
器は、車載器の内部に、通信ゾーンに入ったか否かを検
出する電界レベル検知回路や、通信ゾーンの搬送波周波
数を探索するために車載器から送出する電波の周波数を
周期的に変更してみるためのタイマー回路などを必要と
する。
どちらの搬送波周波数の路側無線装置とも通信可能な様
に、DSRC無線通信の前処理として、通過しようとし
ているETC用の走行レーンの路側無線装置の搬送波周
波数を認識し、その周波数に同調をとる周波数選定手段
を必要とする。すなわち、従来の一般的なETC用車載
器は、車載器の内部に、通信ゾーンに入ったか否かを検
出する電界レベル検知回路や、通信ゾーンの搬送波周波
数を探索するために車載器から送出する電波の周波数を
周期的に変更してみるためのタイマー回路などを必要と
する。
【0007】しかしながら、この従来の一般的なETC
用車載器の周波数選定手段においては、次のような課題
がある。
用車載器の周波数選定手段においては、次のような課題
がある。
【0008】第1の課題は、この周波数選定手段を実現
するために、車載器の内部に電界レベル検知回路やタイ
マー回路などを必要とし、車載器の回路規模及びソフト
ウエア規模が増大することである。車載器の規模が増大
するために、車載器の省電力化が出来ないという課題を
有している。
するために、車載器の内部に電界レベル検知回路やタイ
マー回路などを必要とし、車載器の回路規模及びソフト
ウエア規模が増大することである。車載器の規模が増大
するために、車載器の省電力化が出来ないという課題を
有している。
【0009】第2の課題は、DSRC無線通信の初期動
作において、路側無線装置との搬送波周波数のマッチン
グを確認するために、DSRC無線通信の通信フレーム
のうち少なくとも1フレームを使用する必要があり、E
TCのための本来の無線通信処理に使用する通信フレー
ム数が減少し、無線通信が時間的に制約を受けてしまう
ということである。
作において、路側無線装置との搬送波周波数のマッチン
グを確認するために、DSRC無線通信の通信フレーム
のうち少なくとも1フレームを使用する必要があり、E
TCのための本来の無線通信処理に使用する通信フレー
ム数が減少し、無線通信が時間的に制約を受けてしまう
ということである。
【0010】本発明の目的は、回路規模及びソフトウエ
ア規模が小さく、かつ、DSRC無線通信の通信フレー
ムを最大限ETC処理のために使用できることを可能と
するETCシステム用車載器を提供することにある。
ア規模が小さく、かつ、DSRC無線通信の通信フレー
ムを最大限ETC処理のために使用できることを可能と
するETCシステム用車載器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のETCシステム
用車載器は、車両に搭載され、路側無線装置との間で専
用短距離通信(DSRC:Dedicated Sho
rt Range Communication)を行
うノンストップ自動料金収受(ETC:Electro
nic TollCollection)システム用車
載器であって、前記ETCシステム用車載器は、車載器
部と、前記車載器部に対して料金所情報及び搬送波周波
数情報を出力するカーナビゲーションシステム部とから
構成され、前記カーナビゲーションシステム部は、GP
S受信機と振動ジャイロセンサと電子マップとを備え、
前記GPS受信機と前記振動ジャイロセンサと前記電子
マップとから得られる情報を用いた前記車両の車両位置
検出機能及びルート探索機能により、前記車両の進行方
向に料金所など前記路側無線装置の設置されている地点
に前記車両が近づくと前記料金所情報を出力し、前記車
両が前記料金所などの特定の走行レーンに入ると、前記
走行レーンにおける前記路側無線装置の形成する通信ゾ
ーンの搬送波周波数が、2種類の搬送波周波数の内のい
ずれであるのか、すなわちAモードの搬送波周波数であ
るかBモードの搬送波周波数であるかを特定し、特定し
たAモードあるいはBモードのいずれかの搬送波周波数
の情報を、前記搬送波周波数情報として出力し、前記車
載器部は、前記カーナビゲーションシステム部から出力
される前記料金所情報及び前記搬送波周波数情報を受
け、前記車載器部のDSRC無線通信のための搬送波周
波数を前記路側無線装置が形成している通信ゾーンの搬
送波周波数とあらかじめ一致させ、前記車両が前記通信
ゾーンに進入した時に、一致した搬送波周波数をもって
前記路側無線装置とDSRC無線通信を行うことを特徴
とする。
用車載器は、車両に搭載され、路側無線装置との間で専
用短距離通信(DSRC:Dedicated Sho
rt Range Communication)を行
うノンストップ自動料金収受(ETC:Electro
nic TollCollection)システム用車
載器であって、前記ETCシステム用車載器は、車載器
部と、前記車載器部に対して料金所情報及び搬送波周波
数情報を出力するカーナビゲーションシステム部とから
構成され、前記カーナビゲーションシステム部は、GP
S受信機と振動ジャイロセンサと電子マップとを備え、
前記GPS受信機と前記振動ジャイロセンサと前記電子
マップとから得られる情報を用いた前記車両の車両位置
検出機能及びルート探索機能により、前記車両の進行方
向に料金所など前記路側無線装置の設置されている地点
に前記車両が近づくと前記料金所情報を出力し、前記車
両が前記料金所などの特定の走行レーンに入ると、前記
走行レーンにおける前記路側無線装置の形成する通信ゾ
ーンの搬送波周波数が、2種類の搬送波周波数の内のい
ずれであるのか、すなわちAモードの搬送波周波数であ
るかBモードの搬送波周波数であるかを特定し、特定し
たAモードあるいはBモードのいずれかの搬送波周波数
の情報を、前記搬送波周波数情報として出力し、前記車
載器部は、前記カーナビゲーションシステム部から出力
される前記料金所情報及び前記搬送波周波数情報を受
け、前記車載器部のDSRC無線通信のための搬送波周
波数を前記路側無線装置が形成している通信ゾーンの搬
送波周波数とあらかじめ一致させ、前記車両が前記通信
ゾーンに進入した時に、一致した搬送波周波数をもって
前記路側無線装置とDSRC無線通信を行うことを特徴
とする。
【0012】 また、前記車載器部は、空中線部と、送
受信部・変復調部と、制御処理部と、ETC処理部と、
ヒューマンマシンインタフェース部と、セキュリティモ
ジュール部と、ICカードインタフェース部と、料金所
情報取得部と、搬送波周波数情報取得部とから構成さ
れ、前記空中線部は、前記送受信部・変復調部から送出
された信号を搬送波周波数5.8GHz帯のRF(Ra
dio Frequency:無線周波数)信号として
前記路側無線装置に対して送信し、又、前記路側無線装
置からの搬送波周波数5.8GHz帯のRF信号を受信
し、前記送受信部・変復調部へ送出し、前記送受信部・
変復調部は、前記空中線部から搬送波周波数5.8GH
z帯のRF信号を受信してこれを復調し、前記制御処理
部に送出し、又、前記制御処理部からデータを受信し、
搬送波周波数5.8GHz帯のASK変調を実施後、前
記空中線部に送出し、前記制御処理部は、前記送受信部
・変復調部より受信した信号のマンチェスタ復号、フレ
ーム同期、誤り検出などを行い、前記ETC処理部に送
出し、又、前記ETC処理部から送出されたデータを受
信し、マンチェスタ符号化及び誤り検出符号を計算・付
加して前記送受信部・変復調部に送出し、更に、搬送波
周波数設定処理を行い、前記ETC処理部は、ETCの
ために必要となる各種送受信データの作成及び解析を主
たる機能とすると共に、前記制御処理部とのデータ送受
信や前記セキュリティモジュール部及び前記ヒューマン
マシンインタフェース部とのデータ送受信に必要なイン
タフェース処理を行い、前記ヒューマンマシンインタフ
ェース部は、前記ETC処理部から得た情報を表示又は
音で前記車両の乗員に通知し、前記セキュリティモジュ
ール部は、前記路側無線装置及びICカードとの相互認
証、暗号データの復号化、平文データの暗号化、前記E
TC処理部とのデータ送受信等の処理を行い、前記IC
カードインタフェース部は、前記ICカードの挿入状態
の検出及び前記ICカードと前記セキュリティモジュー
ル部とのインタフェース処理を行い、前記料金所情報取
得部は、前記カーナビゲーションシステム部から前記料
金所情報を受信し、前記料金所情報を受信すると前記E
TC処理部に対しその旨を通知し、前記搬送波周波数情
報取得部は、前記カーナビゲーションシステム部から前
記搬送波周波数情報を受信し、これを前記制御処理部に
通知することを特徴とする。
受信部・変復調部と、制御処理部と、ETC処理部と、
ヒューマンマシンインタフェース部と、セキュリティモ
ジュール部と、ICカードインタフェース部と、料金所
情報取得部と、搬送波周波数情報取得部とから構成さ
れ、前記空中線部は、前記送受信部・変復調部から送出
された信号を搬送波周波数5.8GHz帯のRF(Ra
dio Frequency:無線周波数)信号として
前記路側無線装置に対して送信し、又、前記路側無線装
置からの搬送波周波数5.8GHz帯のRF信号を受信
し、前記送受信部・変復調部へ送出し、前記送受信部・
変復調部は、前記空中線部から搬送波周波数5.8GH
z帯のRF信号を受信してこれを復調し、前記制御処理
部に送出し、又、前記制御処理部からデータを受信し、
搬送波周波数5.8GHz帯のASK変調を実施後、前
記空中線部に送出し、前記制御処理部は、前記送受信部
・変復調部より受信した信号のマンチェスタ復号、フレ
ーム同期、誤り検出などを行い、前記ETC処理部に送
出し、又、前記ETC処理部から送出されたデータを受
信し、マンチェスタ符号化及び誤り検出符号を計算・付
加して前記送受信部・変復調部に送出し、更に、搬送波
周波数設定処理を行い、前記ETC処理部は、ETCの
ために必要となる各種送受信データの作成及び解析を主
たる機能とすると共に、前記制御処理部とのデータ送受
信や前記セキュリティモジュール部及び前記ヒューマン
マシンインタフェース部とのデータ送受信に必要なイン
タフェース処理を行い、前記ヒューマンマシンインタフ
ェース部は、前記ETC処理部から得た情報を表示又は
音で前記車両の乗員に通知し、前記セキュリティモジュ
ール部は、前記路側無線装置及びICカードとの相互認
証、暗号データの復号化、平文データの暗号化、前記E
TC処理部とのデータ送受信等の処理を行い、前記IC
カードインタフェース部は、前記ICカードの挿入状態
の検出及び前記ICカードと前記セキュリティモジュー
ル部とのインタフェース処理を行い、前記料金所情報取
得部は、前記カーナビゲーションシステム部から前記料
金所情報を受信し、前記料金所情報を受信すると前記E
TC処理部に対しその旨を通知し、前記搬送波周波数情
報取得部は、前記カーナビゲーションシステム部から前
記搬送波周波数情報を受信し、これを前記制御処理部に
通知することを特徴とする。
【0013】 さらに、前記制御処理部は、搬送波周波
数設定処理に使用する為にAモード及びBモードの周波
数データをストアし、かつ、前記車載器部から送信する
送信データ及び前記車載器部が受信する受信データをス
トアするメモリと、前記搬送波周波数情報取得部から通
知を受けたときに、前記メモリから前記周波数データの
内のAモードあるいはBモードのいずれかの周波数デー
タの読み出しを制御するメモリアクセスブロックと、前
記メモリの前記周波数データの内のAモードあるいはB
モードのいずれかの周波数データを前記送受信部・変復
調部に設定する為の周波数設定ブロックと、前記メモリ
の前記送信データを前記送受信部・変復調部の送信部へ
送出する送信ブロックと、前記送受信部・変復調部の受
信部からデータを受信し前記メモリ内に前記受信データ
として格納する受信ブロックとを備え、前記送受信部・
変復調部は、前記制御処理部の前記送信ブロックから送
出されたデータを変調して前記空中線部に送出する前記
送信部と、前記空中線部からデータを受信し復調して前
記制御処理部の前記受信ブロックに送出する前記受信部
と、前記制御処理部の前記周波数設定ブロックにより設
定された周波数データを元に、前記送信部及び前記受信
部に局部発信周波数信号を供給する局部発信器とを備
え、前記送信部及び前記受信部は、前記局部発信器から
供給される前記局部発信周波数信号によって、送信デー
タあるいは受信データの変調あるいは復調を行うことを
特徴とする。
数設定処理に使用する為にAモード及びBモードの周波
数データをストアし、かつ、前記車載器部から送信する
送信データ及び前記車載器部が受信する受信データをス
トアするメモリと、前記搬送波周波数情報取得部から通
知を受けたときに、前記メモリから前記周波数データの
内のAモードあるいはBモードのいずれかの周波数デー
タの読み出しを制御するメモリアクセスブロックと、前
記メモリの前記周波数データの内のAモードあるいはB
モードのいずれかの周波数データを前記送受信部・変復
調部に設定する為の周波数設定ブロックと、前記メモリ
の前記送信データを前記送受信部・変復調部の送信部へ
送出する送信ブロックと、前記送受信部・変復調部の受
信部からデータを受信し前記メモリ内に前記受信データ
として格納する受信ブロックとを備え、前記送受信部・
変復調部は、前記制御処理部の前記送信ブロックから送
出されたデータを変調して前記空中線部に送出する前記
送信部と、前記空中線部からデータを受信し復調して前
記制御処理部の前記受信ブロックに送出する前記受信部
と、前記制御処理部の前記周波数設定ブロックにより設
定された周波数データを元に、前記送信部及び前記受信
部に局部発信周波数信号を供給する局部発信器とを備
え、前記送信部及び前記受信部は、前記局部発信器から
供給される前記局部発信周波数信号によって、送信デー
タあるいは受信データの変調あるいは復調を行うことを
特徴とする。
【0014】 また、前記ETCシステム用車載器を搭
載した前記車両が、有料道路の料金所など前記路側無線
装置が設置されている地点から遠方を走行している場合
には、前記車載器部はスリープモードであり、前記車両
が前記路側無線装置の設置されている地点に近づいた時
点で、前記カーナビゲーションシステム部から前記料金
所情報を受けて前記車載器部を動作モードに移行させる
ことを特徴とする。
載した前記車両が、有料道路の料金所など前記路側無線
装置が設置されている地点から遠方を走行している場合
には、前記車載器部はスリープモードであり、前記車両
が前記路側無線装置の設置されている地点に近づいた時
点で、前記カーナビゲーションシステム部から前記料金
所情報を受けて前記車載器部を動作モードに移行させる
ことを特徴とする。
【0015】 さらに、前記カーナビゲーションシステ
ム部は、前記車両の進行方向に料金所など前記路側無線
装置の設置されている地点に前記車両が近づくと、前記
料金所情報を前記車載器部の前記料金所情報取得部に対
して送信し、前記料金所情報取得部は前記料金所情報を
受信すると、前記ETC処理部に対し割り込み信号を送
出し、前記割り込み信号を受信した前記ETC処理部
は、前記車載器部がスリープモードであった場合には前
記車載器部を動作モードへと移行させ、次の時点での前
記カーナビゲーションシステム部からの前記搬送波周波
数情報の受信に備えて、前記搬送波周波数情報取得部で
の情報受信を監視させるようにし、前記カーナビゲーシ
ョンシステム部が前記料金所などの特定の走行レーンの
通信ゾーンの搬送波周波数を特定して前記搬送波周波数
情報を出力すると、前記搬送波周波数情報を前記車載器
部の前記搬送波周波数情報取得部が取得して前記制御処
理部の前記メモリアクセスブロックに通知して前記制御
処理部の搬送波周波数設定処理を開始し、前記メモリア
クセスブロックは通知されたAモードあるいはBモード
の搬送波周波数を前記メモリ内の前記周波数データから
選択して前記周波数設定ブロックに設定し、前記周波数
設定ブロックは、設定された前記搬送波周波数を前記送
受信部・変復調部の前記局部発信器に設定し、前記局部
発信器に設定された前記搬送波周波数は、前記送受信部
・変復調部の前記送信部及び前記受信部に局部発信周波
数信号として供給され、前記送信部及び前記受信部は前
記路側無線装置の搬送波周波数と同調して動作可能とな
ることを特徴とする。
ム部は、前記車両の進行方向に料金所など前記路側無線
装置の設置されている地点に前記車両が近づくと、前記
料金所情報を前記車載器部の前記料金所情報取得部に対
して送信し、前記料金所情報取得部は前記料金所情報を
受信すると、前記ETC処理部に対し割り込み信号を送
出し、前記割り込み信号を受信した前記ETC処理部
は、前記車載器部がスリープモードであった場合には前
記車載器部を動作モードへと移行させ、次の時点での前
記カーナビゲーションシステム部からの前記搬送波周波
数情報の受信に備えて、前記搬送波周波数情報取得部で
の情報受信を監視させるようにし、前記カーナビゲーシ
ョンシステム部が前記料金所などの特定の走行レーンの
通信ゾーンの搬送波周波数を特定して前記搬送波周波数
情報を出力すると、前記搬送波周波数情報を前記車載器
部の前記搬送波周波数情報取得部が取得して前記制御処
理部の前記メモリアクセスブロックに通知して前記制御
処理部の搬送波周波数設定処理を開始し、前記メモリア
クセスブロックは通知されたAモードあるいはBモード
の搬送波周波数を前記メモリ内の前記周波数データから
選択して前記周波数設定ブロックに設定し、前記周波数
設定ブロックは、設定された前記搬送波周波数を前記送
受信部・変復調部の前記局部発信器に設定し、前記局部
発信器に設定された前記搬送波周波数は、前記送受信部
・変復調部の前記送信部及び前記受信部に局部発信周波
数信号として供給され、前記送信部及び前記受信部は前
記路側無線装置の搬送波周波数と同調して動作可能とな
ることを特徴とする。
【0016】 また、道路網上の複数の地点に配置され
た路側無線装置と、車両に搭載した本発明のETCシス
テム用車載器と、前記路側無線装置からの情報を収集す
る管理センターとから構成され、前記車両が前記道路網
上を走行した場合に、前記車両の前記道路網上における
走行位置及び走行軌跡を、前記管理センターの表示装置
などに表示する車両走行軌跡管理システムを構築できる
ことを特徴とする。
た路側無線装置と、車両に搭載した本発明のETCシス
テム用車載器と、前記路側無線装置からの情報を収集す
る管理センターとから構成され、前記車両が前記道路網
上を走行した場合に、前記車両の前記道路網上における
走行位置及び走行軌跡を、前記管理センターの表示装置
などに表示する車両走行軌跡管理システムを構築できる
ことを特徴とする。
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0020】図1は、本発明のノンストップ自動料金収
受(ETC)システム用車載器の一つの実施の形態を示
すブロック図である。
受(ETC)システム用車載器の一つの実施の形態を示
すブロック図である。
【0021】図1に示す本実施の形態のETCシステム
用車載器40は、車載器部50と、車載器部50に対し
て料金所情報80及び搬送波周波数情報90を出力する
カーナビゲーションシステム部70とから構成されてい
る。
用車載器40は、車載器部50と、車載器部50に対し
て料金所情報80及び搬送波周波数情報90を出力する
カーナビゲーションシステム部70とから構成されてい
る。
【0022】車載器部50は、カーナビゲーションシス
テム部70から出力される料金所情報80及び搬送波周
波数情報90を受け、車載器部50のDSRC無線通信
の搬送波周波数を路側無線装置が形成している通信ゾー
ンの搬送波周波数と一致させ、一致した搬送波周波数を
もって路側無線装置と無線通信を行う。
テム部70から出力される料金所情報80及び搬送波周
波数情報90を受け、車載器部50のDSRC無線通信
の搬送波周波数を路側無線装置が形成している通信ゾー
ンの搬送波周波数と一致させ、一致した搬送波周波数を
もって路側無線装置と無線通信を行う。
【0023】図2は、本発明を適用したETCシステム
用車載器と路側無線装置との無線通信のイメージ図であ
る。
用車載器と路側無線装置との無線通信のイメージ図であ
る。
【0024】図2において、ETCシステム用車載器4
0を搭載した車両101は、料金所などの走行レーンを
車両進行方向103に沿って進行している。料金所など
の必要個所には路側無線装置105が設置されており、
路側無線装置105は、通信制御部106と構造物10
4に取り付けられた無線部107とから構成されてい
る。車両101に搭載されたETCシステム用車載器4
0と路側無線装置105の無線部107とは、車両10
1が料金所などの通信ゾーンを通過する間にDSRC無
線通信108をおこなう。路側無線装置105の主たる
機能は、通信制御部106が高信頼暗号通信及び相互認
証の制御を行い、無線部107はDSRC無線通信にお
けるデータの変復調及び送受信制御を行う。ETCシス
テム用車載器40と路側無線装置105との間では、車
両情報、契約情報、料金所情報、車線・経路情報、料金
収受情報などのデータの送受信を行う。
0を搭載した車両101は、料金所などの走行レーンを
車両進行方向103に沿って進行している。料金所など
の必要個所には路側無線装置105が設置されており、
路側無線装置105は、通信制御部106と構造物10
4に取り付けられた無線部107とから構成されてい
る。車両101に搭載されたETCシステム用車載器4
0と路側無線装置105の無線部107とは、車両10
1が料金所などの通信ゾーンを通過する間にDSRC無
線通信108をおこなう。路側無線装置105の主たる
機能は、通信制御部106が高信頼暗号通信及び相互認
証の制御を行い、無線部107はDSRC無線通信にお
けるデータの変復調及び送受信制御を行う。ETCシス
テム用車載器40と路側無線装置105との間では、車
両情報、契約情報、料金所情報、車線・経路情報、料金
収受情報などのデータの送受信を行う。
【0025】図3は、料金所内などの各走行レーンにお
けるDSRC無線通信の搬送波周波数の割り当ての一例
を示す図である。
けるDSRC無線通信の搬送波周波数の割り当ての一例
を示す図である。
【0026】図3において、車両の走行レーンが複数あ
る場合には、DSRC無線通信の規格により、路側無線
装置は隣接レーンの車両の車載器と無線通信を行っては
ならないこととされている。すなわち、走行レーン12
0では、構造物104に取り付けられた路側無線装置の
無線部107によって通信ゾーン110を形成し、走行
レーン121では同様に通信ゾーン111が形成され、
走行レーン122においても同様に通信ゾーン112が
形成されている。そして、各通信ゾーンでは、隣接レー
ンとのDSRC無線通信の干渉防止のために、Aモード
とBモードの2種類の相異なる搬送波周波数を用いてD
SRC無線通信を行うこととされている。通信ゾーン1
10はAモードであるため、その隣接する通信ゾーン1
11ではBモードを使用し、更にその隣の通信ゾーン1
12はAモードの搬送波周波数を用いている。
る場合には、DSRC無線通信の規格により、路側無線
装置は隣接レーンの車両の車載器と無線通信を行っては
ならないこととされている。すなわち、走行レーン12
0では、構造物104に取り付けられた路側無線装置の
無線部107によって通信ゾーン110を形成し、走行
レーン121では同様に通信ゾーン111が形成され、
走行レーン122においても同様に通信ゾーン112が
形成されている。そして、各通信ゾーンでは、隣接レー
ンとのDSRC無線通信の干渉防止のために、Aモード
とBモードの2種類の相異なる搬送波周波数を用いてD
SRC無線通信を行うこととされている。通信ゾーン1
10はAモードであるため、その隣接する通信ゾーン1
11ではBモードを使用し、更にその隣の通信ゾーン1
12はAモードの搬送波周波数を用いている。
【0027】尚、Aモードにおける搬送波周波数は、送
信=5.795GHz、受信=5.835GHzであ
り、Bモードにおける搬送波周波数は、送信=5.80
5GHz、受信=5.845GHzである。
信=5.795GHz、受信=5.835GHzであ
り、Bモードにおける搬送波周波数は、送信=5.80
5GHz、受信=5.845GHzである。
【0028】図4は、ETC用DSRC無線通信におけ
る通信機能を示す図である。
る通信機能を示す図である。
【0029】ETCのためのDSRC無線通信において
は、OSI(Open Systems Interc
onnetion:開放型システム間相互接続)で規定
されている第1層(物理層)、第2層(データリンク
層)及び第7層(アプリケーション層)の通信機能を実
装することとされている。第7層のアプリケーション層
にはETC用アプリケーション層の機能及びセキュリテ
ィモジュール層の機能も実装されている。
は、OSI(Open Systems Interc
onnetion:開放型システム間相互接続)で規定
されている第1層(物理層)、第2層(データリンク
層)及び第7層(アプリケーション層)の通信機能を実
装することとされている。第7層のアプリケーション層
にはETC用アプリケーション層の機能及びセキュリテ
ィモジュール層の機能も実装されている。
【0030】図5は、ETC用DSRC無線通信の通信
規格の概要を示す図である。
規格の概要を示す図である。
【0031】図5において、DSRC無線通信の周波数
帯は5.8GHz帯とし、通信方式は、車載器も路側無
線装置も共に発信器を有して電波を送信するアクティブ
方式を採用し、また、変調方式はASK(Amplit
ude Shift Keying:振幅偏移変調)方
式、符号化方式はマンチェスタ方式、変調信号速度は1
Mbpsなどとされている。
帯は5.8GHz帯とし、通信方式は、車載器も路側無
線装置も共に発信器を有して電波を送信するアクティブ
方式を採用し、また、変調方式はASK(Amplit
ude Shift Keying:振幅偏移変調)方
式、符号化方式はマンチェスタ方式、変調信号速度は1
Mbpsなどとされている。
【0032】図6は、本発明のETCシステム用車載器
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【0033】図6において、車載器部50は、空中線部
51と、送受信部・変復調部52と、制御処理部53
と、ETC処理部54と、ヒューマンマシンインタフェ
ース部55と、セキュリティモジュール部56と、IC
カードインタフェース部57と、料金所情報取得部59
と、搬送波周波数情報取得部60とから構成されてい
る。
51と、送受信部・変復調部52と、制御処理部53
と、ETC処理部54と、ヒューマンマシンインタフェ
ース部55と、セキュリティモジュール部56と、IC
カードインタフェース部57と、料金所情報取得部59
と、搬送波周波数情報取得部60とから構成されてい
る。
【0034】空中線部51は、DSRC無線通信の通信
機能の第1層に対応し、送受信部・変復調部52から送
出された信号を搬送波周波数5.8GHz帯のRF(R
adio Frequency:無線周波数)信号とし
て路側無線装置に対して送信する。又、搬送波周波数
5.8GHz帯のRF信号を路側無線装置から受信し、
送受信部・変復調部52へ送出する。
機能の第1層に対応し、送受信部・変復調部52から送
出された信号を搬送波周波数5.8GHz帯のRF(R
adio Frequency:無線周波数)信号とし
て路側無線装置に対して送信する。又、搬送波周波数
5.8GHz帯のRF信号を路側無線装置から受信し、
送受信部・変復調部52へ送出する。
【0035】送受信部・変復調部52は、空中線部51
と同じくDSRC無線通信の通信機能の第1層に対応
し、空中線部51から搬送波周波数5.8GHz帯のR
F信号を受信してこれを復調し、制御処理部53に送出
する。又、制御処理部53からデータを受信し、搬送波
周波数5.8GHz帯のASK変調を実施後、空中線部
51に送出する。
と同じくDSRC無線通信の通信機能の第1層に対応
し、空中線部51から搬送波周波数5.8GHz帯のR
F信号を受信してこれを復調し、制御処理部53に送出
する。又、制御処理部53からデータを受信し、搬送波
周波数5.8GHz帯のASK変調を実施後、空中線部
51に送出する。
【0036】制御処理部53は、DSRC無線通信の通
信機能の第2層・第7層に対応し、送受信部・変復調部
52より受信した信号のマンチェスタ復号、フレーム同
期、誤り検出などを行い、ETC処理部54に送出す
る。又、ETC処理部54から送出されたデータを受信
し、マンチェスタ符号化及び誤り検出符号を計算・付加
して送受信部・変復調部52に送出する。更に、後述の
搬送波周波数設定処理を行う。
信機能の第2層・第7層に対応し、送受信部・変復調部
52より受信した信号のマンチェスタ復号、フレーム同
期、誤り検出などを行い、ETC処理部54に送出す
る。又、ETC処理部54から送出されたデータを受信
し、マンチェスタ符号化及び誤り検出符号を計算・付加
して送受信部・変復調部52に送出する。更に、後述の
搬送波周波数設定処理を行う。
【0037】ETC処理部54は、DSRC無線通信の
通信機能の第7層(アプリケーション層)に対応し、E
TCのために必要となる各種送受信データの作成及び解
析を主たる機能とすると共に、制御処理部53の第7層
とのデータ送受信やセキュリティモジュール部56及び
ヒューマンマシンインタフェース部55とのデータ送受
信に必要なインタフェース処理を行う。
通信機能の第7層(アプリケーション層)に対応し、E
TCのために必要となる各種送受信データの作成及び解
析を主たる機能とすると共に、制御処理部53の第7層
とのデータ送受信やセキュリティモジュール部56及び
ヒューマンマシンインタフェース部55とのデータ送受
信に必要なインタフェース処理を行う。
【0038】ヒューマンマシンインタフェース部55
は、次の情報を表示又は音で車両の乗員に通知する。す
なわち、車載器部50の電源投入時及びICカード58
の挿入時の車載器部50の自己診断結果、路側無線装置
からの車載器部50への指示情報、通信エラーの情報、
通行料金、ICカード書込終了通知、車載器異常情報な
どである。
は、次の情報を表示又は音で車両の乗員に通知する。す
なわち、車載器部50の電源投入時及びICカード58
の挿入時の車載器部50の自己診断結果、路側無線装置
からの車載器部50への指示情報、通信エラーの情報、
通行料金、ICカード書込終了通知、車載器異常情報な
どである。
【0039】セキュリティモジュール部56は、路側無
線装置及びICカード58との相互認証、暗号データの
復号化、平文データの暗号化、ETC処理部54とのデ
ータ送受信等の処理を行う。
線装置及びICカード58との相互認証、暗号データの
復号化、平文データの暗号化、ETC処理部54とのデ
ータ送受信等の処理を行う。
【0040】ICカードインタフェース部57は、IC
カード58の挿入状態の検出及びICカード58とセキ
ュリティモジュール部56とのインタフェース処理を行
う。
カード58の挿入状態の検出及びICカード58とセキ
ュリティモジュール部56とのインタフェース処理を行
う。
【0041】尚、ICカード58には、ETC処理に必
要となる車両ごとに固有の車両情報、契約情報、料金収
受情報などが格納されている。
要となる車両ごとに固有の車両情報、契約情報、料金収
受情報などが格納されている。
【0042】料金所情報取得部59は、カーナビゲーシ
ョンシステム部70から車両が料金所など路側無線装置
が設置されている地点に近づいた旨を示す料金所情報8
0を受信し、料金所情報80を受信するとETC処理部
54に対しその旨を通知する。
ョンシステム部70から車両が料金所など路側無線装置
が設置されている地点に近づいた旨を示す料金所情報8
0を受信し、料金所情報80を受信するとETC処理部
54に対しその旨を通知する。
【0043】搬送波周波数情報取得部60は、カーナビ
ゲーションシステム部70から料金所などの路側無線装
置の形成する通信ゾーンの搬送波周波数情報90を受信
し、これを制御処理部53に通知する。制御処理部53
は、搬送波周波数情報90を受信することにより、車載
器部50の搬送波周波数設定処理を行うことが可能とな
る。
ゲーションシステム部70から料金所などの路側無線装
置の形成する通信ゾーンの搬送波周波数情報90を受信
し、これを制御処理部53に通知する。制御処理部53
は、搬送波周波数情報90を受信することにより、車載
器部50の搬送波周波数設定処理を行うことが可能とな
る。
【0044】次に、図6のカーナビゲーションシステム
部70の構成について説明する。
部70の構成について説明する。
【0045】本発明においては、カーナビゲーションシ
ステム部70は、既存のカーナビゲーションシステム
(Car Navigation System)を利
用することを特徴としている。
ステム部70は、既存のカーナビゲーションシステム
(Car Navigation System)を利
用することを特徴としている。
【0046】すなわち、カーナビゲーションシステム部
70は、GPS(Global Positionin
g System)衛星からの測位データを受信するG
PS受信アンテナ71と、GPS受信アンテナ71から
の測位データを受信し解析するGPS受信機72と、測
位データの補正を行うための振動ジャイロセンサ73
と、CD−ROM(Compact Disk−Rea
d Only Memory)あるいはDVD(Dig
ital Video Disk)79に格納されてい
る電子マップを読み取るCD−ROM/DVDドライブ
回路74と、GPS受信機72からの測位データと振動
ジャイロセンサ73からのデータとCD−ROM/DV
Dドライブ回路74からの電子マップとを用いて、車両
の自車位置を検出し、料金所情報80及び搬送波周波数
情報90を出力するコントロールCPU75と、コント
ロールCPU75が使用するメモリ76と、コントロー
ルCPUが検出した自車位置を画面として描画する描画
部77と、描画部77が描画した画面を表示する表示部
78とから構成されている。
70は、GPS(Global Positionin
g System)衛星からの測位データを受信するG
PS受信アンテナ71と、GPS受信アンテナ71から
の測位データを受信し解析するGPS受信機72と、測
位データの補正を行うための振動ジャイロセンサ73
と、CD−ROM(Compact Disk−Rea
d Only Memory)あるいはDVD(Dig
ital Video Disk)79に格納されてい
る電子マップを読み取るCD−ROM/DVDドライブ
回路74と、GPS受信機72からの測位データと振動
ジャイロセンサ73からのデータとCD−ROM/DV
Dドライブ回路74からの電子マップとを用いて、車両
の自車位置を検出し、料金所情報80及び搬送波周波数
情報90を出力するコントロールCPU75と、コント
ロールCPU75が使用するメモリ76と、コントロー
ルCPUが検出した自車位置を画面として描画する描画
部77と、描画部77が描画した画面を表示する表示部
78とから構成されている。
【0047】なお、CD−ROM/DVD79に格納さ
れている電子マップには、有料道路網及び料金所などに
関する地図情報、及び料金所など路側無線装置が設置さ
れている地点の各走行レーンごとの搬送波周波数に関す
る情報が全て記憶されているものとする。
れている電子マップには、有料道路網及び料金所などに
関する地図情報、及び料金所など路側無線装置が設置さ
れている地点の各走行レーンごとの搬送波周波数に関す
る情報が全て記憶されているものとする。
【0048】次に、図7を参照して、図6に示した車載
器部50の送受信部・変復調部52及び制御処理部53
の詳細構成について説明する。
器部50の送受信部・変復調部52及び制御処理部53
の詳細構成について説明する。
【0049】図7は、車載器部の送受信部・変復調部及
び制御処理部の詳細構成及び相互インタフェースを示す
図である。
び制御処理部の詳細構成及び相互インタフェースを示す
図である。
【0050】なお、図7において図6に示す構成要素に
対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その
説明を省略する。
対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その
説明を省略する。
【0051】図7において、制御処理部53は、搬送波
周波数設定処理に使用する為にAモード及びBモードの
周波数データ5311をストアし、かつ、車載器部50
から送信する送信データ5312及び車載器部50が受
信する受信データ5313をストアするメモリ531
と、搬送波周波数情報取得部60から通知を受けたとき
に、メモリ531から周波数データ5311の内のAモ
ードあるいはBモードのいずれかの周波数データの読み
出しを制御するメモリアクセスブロック532と、メモ
リ531の周波数データ5311の内のAモードあるい
はBモードのいずれかの周波数データを送受信部・変復
調部52に設定する為の周波数設定ブロック533とか
ら構成されている。メモリ531の周波数データ531
1は、送受信部・変復調部52の局部発信器521に設
定される。
周波数設定処理に使用する為にAモード及びBモードの
周波数データ5311をストアし、かつ、車載器部50
から送信する送信データ5312及び車載器部50が受
信する受信データ5313をストアするメモリ531
と、搬送波周波数情報取得部60から通知を受けたとき
に、メモリ531から周波数データ5311の内のAモ
ードあるいはBモードのいずれかの周波数データの読み
出しを制御するメモリアクセスブロック532と、メモ
リ531の周波数データ5311の内のAモードあるい
はBモードのいずれかの周波数データを送受信部・変復
調部52に設定する為の周波数設定ブロック533とか
ら構成されている。メモリ531の周波数データ531
1は、送受信部・変復調部52の局部発信器521に設
定される。
【0052】また、制御処理部53は、メモリ531の
送信データ5312を送受信部・変復調部52の送信部
522へ送出する送信ブロック535と、送受信部・変
復調部52の受信部523からデータを受信しメモリ5
31内に受信データ5313として格納する受信ブロッ
ク536とを備えて構成されている。
送信データ5312を送受信部・変復調部52の送信部
522へ送出する送信ブロック535と、送受信部・変
復調部52の受信部523からデータを受信しメモリ5
31内に受信データ5313として格納する受信ブロッ
ク536とを備えて構成されている。
【0053】送受信部・変復調部52は、制御処理部5
3の送信ブロック535から送出されたデータを変調し
て空中線部51に送出する送信部522と、空中線部5
1からデータを受信し復調して制御処理部53の受信ブ
ロック536に送出する受信部523と、制御処理部5
3の周波数設定ブロック533により設定された周波数
データを元に、前記の送信部522及び受信部523に
局部発信周波数信号を供給する局部発信器521とから
構成されている。
3の送信ブロック535から送出されたデータを変調し
て空中線部51に送出する送信部522と、空中線部5
1からデータを受信し復調して制御処理部53の受信ブ
ロック536に送出する受信部523と、制御処理部5
3の周波数設定ブロック533により設定された周波数
データを元に、前記の送信部522及び受信部523に
局部発信周波数信号を供給する局部発信器521とから
構成されている。
【0054】なお、前記の送信部522及び受信部52
3は、局部発信器521から供給される局部発信周波数
信号によって、送信データあるいは受信データの変調あ
るいは復調を行う構成となっている。従って、局部発信
器521に路側無線装置の送出する搬送波周波数と同一
の搬送波周波数を設定することによって、路側無線装置
と車載器部50との無線通信が可能となる。
3は、局部発信器521から供給される局部発信周波数
信号によって、送信データあるいは受信データの変調あ
るいは復調を行う構成となっている。従って、局部発信
器521に路側無線装置の送出する搬送波周波数と同一
の搬送波周波数を設定することによって、路側無線装置
と車載器部50との無線通信が可能となる。
【0055】次に、図8を参照して、図7に示した車載
器部50の送受信部・変復調部52の更に詳細な構成に
ついて説明する。
器部50の送受信部・変復調部52の更に詳細な構成に
ついて説明する。
【0056】図8は、車載器部の送受信部・変復調部の
更に詳細な構成を示す図である。
更に詳細な構成を示す図である。
【0057】なお、図8において図7に示す構成要素に
対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その
説明を省略する。
対応するものは同一の参照数字または符号を付し、その
説明を省略する。
【0058】図8において、送受信部・変復調部52の
送信部522は、制御処理部53の送信ブロック535
とインタフェース処理を行うIF(Intermedi
ate Frequency:中間周波数)アンプ52
23と、IFアンプ5223の出力信号を変調するミキ
サ5222と、ミキサ5222の出力信号をバッファリ
ングして空中線部51に送出するRFアンプ5221と
を備えて構成される。
送信部522は、制御処理部53の送信ブロック535
とインタフェース処理を行うIF(Intermedi
ate Frequency:中間周波数)アンプ52
23と、IFアンプ5223の出力信号を変調するミキ
サ5222と、ミキサ5222の出力信号をバッファリ
ングして空中線部51に送出するRFアンプ5221と
を備えて構成される。
【0059】送受信部・変復調部52の受信部523
は、空中線部51から入力されるRF信号をバッファリ
ングするRFアンプ5231と、RFアンプ5231の
出力信号を復調するミキサ5232と、ミキサ5232
の出力信号を制御処理部53の受信ブロック536へ送
出するIFアンプ5233とを備えて構成される。
は、空中線部51から入力されるRF信号をバッファリ
ングするRFアンプ5231と、RFアンプ5231の
出力信号を復調するミキサ5232と、ミキサ5232
の出力信号を制御処理部53の受信ブロック536へ送
出するIFアンプ5233とを備えて構成される。
【0060】なお、局部発信器521からの局部発信周
波数信号は、ミキサ5222及びミキサ5232に供給
されるため、送信部522及び受信部523は、路側無
線装置の搬送波周波数と同調してDSRC無線通信を行
うことが可能となる。
波数信号は、ミキサ5222及びミキサ5232に供給
されるため、送信部522及び受信部523は、路側無
線装置の搬送波周波数と同調してDSRC無線通信を行
うことが可能となる。
【0061】次に、図6及び図7を再度参照して、本発
明のETCシステム用車載器の搬送波周波数設定処理に
ついて詳細に説明する。
明のETCシステム用車載器の搬送波周波数設定処理に
ついて詳細に説明する。
【0062】ETCシステム用車載器を搭載した車両
が、有料道路の料金所など路側無線装置の設置されてい
る地点に近づくと、車両のETCシステム用車載器のカ
ーナビゲーションシステム部70は、GPS衛星を利用
した自車位置検出機能及びルート探索機能により、進行
方向に料金所が存在する事を検出し、料金所情報80を
車載器部50の料金所情報取得部59に対して送信す
る。料金所情報取得部59は料金所情報80を受信する
と、ETC処理部54に対し割り込み信号を送出する。
この割り込み信号を受信したETC処理部54は、車載
器部50がスリープモードであった場合には、車載器部
50を動作モードに移行させる。この機能により、車載
器部50は路側無線装置の設置されていない通常の道路
を走行している場合には、省電力対策としてスリープモ
ードをとる事が可能となる。
が、有料道路の料金所など路側無線装置の設置されてい
る地点に近づくと、車両のETCシステム用車載器のカ
ーナビゲーションシステム部70は、GPS衛星を利用
した自車位置検出機能及びルート探索機能により、進行
方向に料金所が存在する事を検出し、料金所情報80を
車載器部50の料金所情報取得部59に対して送信す
る。料金所情報取得部59は料金所情報80を受信する
と、ETC処理部54に対し割り込み信号を送出する。
この割り込み信号を受信したETC処理部54は、車載
器部50がスリープモードであった場合には、車載器部
50を動作モードに移行させる。この機能により、車載
器部50は路側無線装置の設置されていない通常の道路
を走行している場合には、省電力対策としてスリープモ
ードをとる事が可能となる。
【0063】料金所情報取得部59からの割り込み信号
を受信したETC処理部54は、次の時点でのカーナビ
ゲーションシステム部70からの搬送波周波数情報90
の受信に備えて、カーナビゲーションシステム部70と
のインタフェースである搬送波周波数情報取得部60で
の情報受信を監視させるようにする。
を受信したETC処理部54は、次の時点でのカーナビ
ゲーションシステム部70からの搬送波周波数情報90
の受信に備えて、カーナビゲーションシステム部70と
のインタフェースである搬送波周波数情報取得部60で
の情報受信を監視させるようにする。
【0064】カーナビゲーションシステム部70は、C
D−ROM/DVDドライブ回路74から得た電子マッ
プを用いて、車両の進行方向にある料金所の各走行レー
ンの路側無線装置の搬送波周波数情報をCD−ROM/
DVD79から読み出して、内部のメモリ76にストア
する。
D−ROM/DVDドライブ回路74から得た電子マッ
プを用いて、車両の進行方向にある料金所の各走行レー
ンの路側無線装置の搬送波周波数情報をCD−ROM/
DVD79から読み出して、内部のメモリ76にストア
する。
【0065】カーナビゲーションシステム部70は、車
両が料金所の任意の走行レーンに進入する際、GPS受
信機72からの測位データを振動ジャイロセンサ73の
出力とCD−ROM/DVD79の電子マップで補正
し、車両がどの走行レーンに進入するかを正確に判定す
る。カーナビゲーションシステム部70は、進入しよう
としている走行レーンの情報を基に、車両が進入しよう
としている走行レーンに形成されている通信ゾーンの搬
送波周波数を特定し、車載器部50の搬送波周波数情報
取得部60に対して搬送波周波数情報90を書き込む。
書込フォーマットは、例えばAモードの搬送波周波数で
あれば”1”、Bモードの搬送波周波数であれば”0”
とする。搬送波周波数情報90を搬送波周波数情報取得
部60に対して書き込む動作は、車両が進入しようとし
ている走行レーンに形成されている通信ゾーンの中に車
両が入る前に完了している。
両が料金所の任意の走行レーンに進入する際、GPS受
信機72からの測位データを振動ジャイロセンサ73の
出力とCD−ROM/DVD79の電子マップで補正
し、車両がどの走行レーンに進入するかを正確に判定す
る。カーナビゲーションシステム部70は、進入しよう
としている走行レーンの情報を基に、車両が進入しよう
としている走行レーンに形成されている通信ゾーンの搬
送波周波数を特定し、車載器部50の搬送波周波数情報
取得部60に対して搬送波周波数情報90を書き込む。
書込フォーマットは、例えばAモードの搬送波周波数で
あれば”1”、Bモードの搬送波周波数であれば”0”
とする。搬送波周波数情報90を搬送波周波数情報取得
部60に対して書き込む動作は、車両が進入しようとし
ている走行レーンに形成されている通信ゾーンの中に車
両が入る前に完了している。
【0066】車載器部50の搬送波周波数情報取得部6
0は、搬送波周波数情報90を制御処理部53のメモリ
アクセスブロック532に通知して制御処理部53の搬
送波周波数設定処理を開始し、メモリアクセスブロック
532は通知されたAモードあるいはBモードの搬送波
周波数をメモリ531内の周波数データ5311から選
択して、これを周波数設定ブロック533に設定する。
0は、搬送波周波数情報90を制御処理部53のメモリ
アクセスブロック532に通知して制御処理部53の搬
送波周波数設定処理を開始し、メモリアクセスブロック
532は通知されたAモードあるいはBモードの搬送波
周波数をメモリ531内の周波数データ5311から選
択して、これを周波数設定ブロック533に設定する。
【0067】周波数設定ブロック533は、設定された
搬送波周波数を送受信部・変復調部52の局部発信器5
21に設定する。局部発信器521に設定された搬送波
周波数は、送受信部・変復調部52の送信部522及び
受信部523に局部発信周波数信号として供給されるた
め、送信部522及び受信部523は路側無線装置の搬
送波周波数と同調して動作可能となり、しかも動作可能
となる時期は車両が進入しようとしている走行レーンに
形成されている通信ゾーンの中に車両が入る前であるた
め、通信ゾーンの中に車両が入った後には、ETCのた
めだけに必要な無線通信を行うことが可能となる。
搬送波周波数を送受信部・変復調部52の局部発信器5
21に設定する。局部発信器521に設定された搬送波
周波数は、送受信部・変復調部52の送信部522及び
受信部523に局部発信周波数信号として供給されるた
め、送信部522及び受信部523は路側無線装置の搬
送波周波数と同調して動作可能となり、しかも動作可能
となる時期は車両が進入しようとしている走行レーンに
形成されている通信ゾーンの中に車両が入る前であるた
め、通信ゾーンの中に車両が入った後には、ETCのた
めだけに必要な無線通信を行うことが可能となる。
【0068】次に、図6及び図7を用いて説明した本発
明のETCシステム用車載器と、従来の一般的なETC
用車載器の周波数選定手段を比較するために、図9、図
10を用いて従来の一般的なETC用車載器及びその周
波数選定手段について説明する。
明のETCシステム用車載器と、従来の一般的なETC
用車載器の周波数選定手段を比較するために、図9、図
10を用いて従来の一般的なETC用車載器及びその周
波数選定手段について説明する。
【0069】図9は、従来の一般的なETC用車載器の
システム構成例を示す図である。
システム構成例を示す図である。
【0070】図9において、車載器10は、空中線部1
と、送受信部・変復調部2と、制御処理部3と、ETC
処理部4と、ヒューマンマシンインタフェース部5と、
セキュリティモジュール部6と、ICカードインタフェ
ース部7より構成される。
と、送受信部・変復調部2と、制御処理部3と、ETC
処理部4と、ヒューマンマシンインタフェース部5と、
セキュリティモジュール部6と、ICカードインタフェ
ース部7より構成される。
【0071】空中線部1は、DSRC無線通信の通信機
能の第1層に対応し、送受信部・変復調部2から送出さ
れた信号を搬送波周波数5.8GHz帯のRF信号とし
て路側無線装置に対して送信する。又、搬送波周波数
5.8GHz帯のRF信号を路側無線装置から受信し、
送受信部・変復調部2へ送出する。
能の第1層に対応し、送受信部・変復調部2から送出さ
れた信号を搬送波周波数5.8GHz帯のRF信号とし
て路側無線装置に対して送信する。又、搬送波周波数
5.8GHz帯のRF信号を路側無線装置から受信し、
送受信部・変復調部2へ送出する。
【0072】送受信部・変復調部2は、空中線部1と同
じくDSRC無線通信の通信機能の第1層に対応し、空
中線部1から搬送波周波数5.8GHz帯のRF信号を
受信してこれを復調し、制御処理部3に送出する。又、
制御処理部3からデータを受信し、搬送波周波数5.8
GHz帯のASK変調を実施後、空中線部1に送出す
る。
じくDSRC無線通信の通信機能の第1層に対応し、空
中線部1から搬送波周波数5.8GHz帯のRF信号を
受信してこれを復調し、制御処理部3に送出する。又、
制御処理部3からデータを受信し、搬送波周波数5.8
GHz帯のASK変調を実施後、空中線部1に送出す
る。
【0073】制御処理部3は、DSRC無線通信の通信
機能の第2層・第7層に対応し、送受信部・変復調部2
より受信した信号のマンチェスタ復号、フレーム同期、
誤り検出などを行い、ETC処理部4に送出する。又、
ETC処理部4から送出されたデータを受信し、マンチ
ェスタ符号化及び誤り検出符号を計算・付加して送受信
部・変復調部2に送出する。更に、後述の周波数選定処
理を行う。
機能の第2層・第7層に対応し、送受信部・変復調部2
より受信した信号のマンチェスタ復号、フレーム同期、
誤り検出などを行い、ETC処理部4に送出する。又、
ETC処理部4から送出されたデータを受信し、マンチ
ェスタ符号化及び誤り検出符号を計算・付加して送受信
部・変復調部2に送出する。更に、後述の周波数選定処
理を行う。
【0074】ETC処理部4は、DSRC無線通信の通
信機能の第7層(アプリケーション層)に対応し、ET
Cのために必要となる各種送受信データの作成及び解析
を主たる機能とすると共に、制御処理部3の第7層との
データ送受信やセキュリティモジュール部6及びヒュー
マンマシンインタフェース部5とのデータ送受信に必要
なインタフェース処理を行う。
信機能の第7層(アプリケーション層)に対応し、ET
Cのために必要となる各種送受信データの作成及び解析
を主たる機能とすると共に、制御処理部3の第7層との
データ送受信やセキュリティモジュール部6及びヒュー
マンマシンインタフェース部5とのデータ送受信に必要
なインタフェース処理を行う。
【0075】ヒューマンマシンインタフェース部5は、
次の情報を表示又は音で車両の乗員に通知する。すなわ
ち、車載器10の電源投入時及びICカード8の挿入時
の車載器10の自己診断結果、路側無線装置からの車載
器10への指示情報、通信エラーの情報、通行料金、I
Cカード書込終了通知、車載器異常情報などである。
次の情報を表示又は音で車両の乗員に通知する。すなわ
ち、車載器10の電源投入時及びICカード8の挿入時
の車載器10の自己診断結果、路側無線装置からの車載
器10への指示情報、通信エラーの情報、通行料金、I
Cカード書込終了通知、車載器異常情報などである。
【0076】セキュリティモジュール部6は、路側無線
装置及びICカード8との相互認証、暗号データの復号
化、平文データの暗号化、ETC処理部4とのデータ送
受信等の処理を行う。
装置及びICカード8との相互認証、暗号データの復号
化、平文データの暗号化、ETC処理部4とのデータ送
受信等の処理を行う。
【0077】ICカードインタフェース部7は、ICカ
ード8の挿入状態の検出及びICカード8とセキュリテ
ィモジュール部6のインタフェース処理を行う。
ード8の挿入状態の検出及びICカード8とセキュリテ
ィモジュール部6のインタフェース処理を行う。
【0078】次に、図10を参照して、図9に示した車
載器10の送受信部・変復調部2及び制御処理部3の詳
細機能、及び車載器10における周波数選定処理の動作
の詳細について説明する。
載器10の送受信部・変復調部2及び制御処理部3の詳
細機能、及び車載器10における周波数選定処理の動作
の詳細について説明する。
【0079】図10は、従来の一般的なETC用車載器
の送受信部・変復調部及び制御処理部の詳細機能ブロッ
ク及び相互インタフェースを示す図である。
の送受信部・変復調部及び制御処理部の詳細機能ブロッ
ク及び相互インタフェースを示す図である。
【0080】なお、図10において図9に示す構成要素
に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、そ
の説明を省略する。
に対応するものは同一の参照数字または符号を付し、そ
の説明を省略する。
【0081】図10において、制御処理部3は、周波数
選定処理に使用する為にAモード及びBモードの周波数
データ311をストアし、かつ、車載器から送信する送
信データ312及び車載器が受信する受信データ313
をストアするメモリ31と、メモリ31から周波数デー
タ311の読み出しを制御するメモリアクセスブロック
32と、メモリ31の周波数データ311を送受信部・
変復調部2に設定する為の周波数設定ブロック33と、
周波数選定処理のために周期的に周波数設定処理を指示
するタイマー34とから構成されている。メモリ31の
周波数データ311は、送受信部・変復調部2の局部発
信器21に設定される。
選定処理に使用する為にAモード及びBモードの周波数
データ311をストアし、かつ、車載器から送信する送
信データ312及び車載器が受信する受信データ313
をストアするメモリ31と、メモリ31から周波数デー
タ311の読み出しを制御するメモリアクセスブロック
32と、メモリ31の周波数データ311を送受信部・
変復調部2に設定する為の周波数設定ブロック33と、
周波数選定処理のために周期的に周波数設定処理を指示
するタイマー34とから構成されている。メモリ31の
周波数データ311は、送受信部・変復調部2の局部発
信器21に設定される。
【0082】さらに、制御処理部3は、メモリ31の送
信データ312を送受信部・変復調部2の送信部22へ
送出する送信ブロック35と、送受信部・変復調部2の
受信部23からデータを受信しメモリ31内に受信デー
タ313として格納する受信ブロック36と、送受信部
・変復調部2の受信部23のデータから周波数選定処理
のために必要となるユニークワードを検出するユニーク
ワード判定ブロック37とから構成されている。
信データ312を送受信部・変復調部2の送信部22へ
送出する送信ブロック35と、送受信部・変復調部2の
受信部23からデータを受信しメモリ31内に受信デー
タ313として格納する受信ブロック36と、送受信部
・変復調部2の受信部23のデータから周波数選定処理
のために必要となるユニークワードを検出するユニーク
ワード判定ブロック37とから構成されている。
【0083】また、送受信部・変復調部2は、制御処理
部3の送信ブロック35から送出されたデータを変調し
て空中線部1に送出する送信部22と、空中線部1から
データを受信し復調して制御処理部3の受信ブロック3
6に送出する受信部23と、制御処理部3の周波数設定
ブロック33により設定された周波数データを元に、前
記の送信部22及び受信部23に局部発信周波数信号を
供給する局部発信器21とから構成されている。
部3の送信ブロック35から送出されたデータを変調し
て空中線部1に送出する送信部22と、空中線部1から
データを受信し復調して制御処理部3の受信ブロック3
6に送出する受信部23と、制御処理部3の周波数設定
ブロック33により設定された周波数データを元に、前
記の送信部22及び受信部23に局部発信周波数信号を
供給する局部発信器21とから構成されている。
【0084】さらに、送受信部・変復調部2は、DSR
C無線通信の通信ゾーンに入ったか否かを検出するため
に、空中線部1からの信号の受信電界レベルを検出する
電界レベル検知回路24と、電界レベル検知回路24が
DSRC無線通信の通信ゾーンを検出した場合に、ET
C処理部4に対して割り込み信号を発生する割込回路2
5とから構成されている。割込回路25が発生する割り
込み信号はETC処理部4に与えられ、DSRC無線通
信の開始のためのトリガーとして使用される。
C無線通信の通信ゾーンに入ったか否かを検出するため
に、空中線部1からの信号の受信電界レベルを検出する
電界レベル検知回路24と、電界レベル検知回路24が
DSRC無線通信の通信ゾーンを検出した場合に、ET
C処理部4に対して割り込み信号を発生する割込回路2
5とから構成されている。割込回路25が発生する割り
込み信号はETC処理部4に与えられ、DSRC無線通
信の開始のためのトリガーとして使用される。
【0085】図10に示した従来の一般的なETC用車
載器における周波数選定処理の動作は以下のように行わ
れる。
載器における周波数選定処理の動作は以下のように行わ
れる。
【0086】車両が通常道路すなわちDSRC無線通信
の通信ゾーンの外を走行しているとき、制御処理部3の
内部のタイマー34が動作し、一定時間毎に周波数設定
ブロック33とメモリアクセスブロック32に割込をか
ける。この割込によりメモリアクセスブロック32は一
つ前の割込で読み出した周波数データと別の周波数デー
タをメモリ31から読み出して周波数設定ブロック33
に送信する。例えば前回読み出した周波数データがAモ
ードであれば今回送信するデータはBモードとする。前
回Bモードの場合は今回はAモードである。周波数設定
ブロック33はタイマー34からの割込毎にAモード/
Bモード交互に周波数データを送受信部・変復調部2の
局部発信器21に設定する。これより送受信部・変復調
部2はAモード又はBモードの搬送波に周期的に同調す
るべく動作し、路側無線装置の無線信号を探索する。
の通信ゾーンの外を走行しているとき、制御処理部3の
内部のタイマー34が動作し、一定時間毎に周波数設定
ブロック33とメモリアクセスブロック32に割込をか
ける。この割込によりメモリアクセスブロック32は一
つ前の割込で読み出した周波数データと別の周波数デー
タをメモリ31から読み出して周波数設定ブロック33
に送信する。例えば前回読み出した周波数データがAモ
ードであれば今回送信するデータはBモードとする。前
回Bモードの場合は今回はAモードである。周波数設定
ブロック33はタイマー34からの割込毎にAモード/
Bモード交互に周波数データを送受信部・変復調部2の
局部発信器21に設定する。これより送受信部・変復調
部2はAモード又はBモードの搬送波に周期的に同調す
るべく動作し、路側無線装置の無線信号を探索する。
【0087】車両がDSRC無線通信の通信ゾーンに進
入すると、路側無線装置からの送信データが空中線部1
で受信され、送受信部・変復調部2で復調されて制御処
理部3に入力される。路側無線装置と従来の一般的なE
TC用車載器の周波数が一致していれば路側無線装置か
らの送信データは正しく復調されて、制御処理部3のユ
ニークワード判定ブロック37は、受信したデータ内に
DSRC無線通信の通信フレームのユニークワードを示
すビット列を確認することができる。もし制御処理部3
のユニークワード判定ブロック37にてユニークワード
が確認されたら、制御処理部3はその時に周波数設定ブ
ロック33に設定されている搬送波周波数で路側無線装
置と同調していると判断し、タイマー34を停止し、送
受信部・変復調部2の局部発信器21の局部発信周波数
をその時点の周波数に固定する。更に、車載器が2回連
続してDSRC無線通信の通信フレームのユニークワー
ドを検出すると、車載器のETC処理部4は路側無線装
置と車載器の同期が確立されたと判定し、ETC通信処
理に移る。
入すると、路側無線装置からの送信データが空中線部1
で受信され、送受信部・変復調部2で復調されて制御処
理部3に入力される。路側無線装置と従来の一般的なE
TC用車載器の周波数が一致していれば路側無線装置か
らの送信データは正しく復調されて、制御処理部3のユ
ニークワード判定ブロック37は、受信したデータ内に
DSRC無線通信の通信フレームのユニークワードを示
すビット列を確認することができる。もし制御処理部3
のユニークワード判定ブロック37にてユニークワード
が確認されたら、制御処理部3はその時に周波数設定ブ
ロック33に設定されている搬送波周波数で路側無線装
置と同調していると判断し、タイマー34を停止し、送
受信部・変復調部2の局部発信器21の局部発信周波数
をその時点の周波数に固定する。更に、車載器が2回連
続してDSRC無線通信の通信フレームのユニークワー
ドを検出すると、車載器のETC処理部4は路側無線装
置と車載器の同期が確立されたと判定し、ETC通信処
理に移る。
【0088】図9、図10を参照して説明したように、
従来の一般的なETC用車載器の周波数選定手段は、以
下のような課題を有している。
従来の一般的なETC用車載器の周波数選定手段は、以
下のような課題を有している。
【0089】第1に、この周波数選定手段を実現する為
に、車載器の内部の局部発信器に対する周波数設定のた
めのタイマーを内蔵し、かつ、タイマーによる周波数デ
ータの切り替え制御を行わねばならないということであ
る。タイマーを構成する方法としては、ETC用DSR
Cの通信機能のうちの第7層(アプリケーション層)に
ソフトウエアによるタイマーを実装する方法と、第2層
(データリンク層)に専用ロジック回路によりハードウ
エアのタイマーを実装する方法とがあるが、前者の場合
はソフトウエア処理タスクの規模が増大し、後者の場合
はハードウエアの規模が増大する。何れの場合も、規模
が増大するために車載器の省電力化が出来ないという課
題を有している。
に、車載器の内部の局部発信器に対する周波数設定のた
めのタイマーを内蔵し、かつ、タイマーによる周波数デ
ータの切り替え制御を行わねばならないということであ
る。タイマーを構成する方法としては、ETC用DSR
Cの通信機能のうちの第7層(アプリケーション層)に
ソフトウエアによるタイマーを実装する方法と、第2層
(データリンク層)に専用ロジック回路によりハードウ
エアのタイマーを実装する方法とがあるが、前者の場合
はソフトウエア処理タスクの規模が増大し、後者の場合
はハードウエアの規模が増大する。何れの場合も、規模
が増大するために車載器の省電力化が出来ないという課
題を有している。
【0090】第2に、車載器の送受信部・変復調部内
に、通信ゾーンの電界レベル検知回路及び割込回路が必
要となってしまうということである。
に、通信ゾーンの電界レベル検知回路及び割込回路が必
要となってしまうということである。
【0091】第3に、DSRC無線通信の初期動作にお
いて、DSRC無線通信の通信フレームのユニークワー
ドを検出するために、通信フレームのうち少なくとも1
フレームを搬送波周波数のマッチングを確認するために
使用する必要があり、ETCのための本来の無線通信処
理に使用する通信フレーム数が減少し、無線通信が時間
的に制約を受けてしまうということである。
いて、DSRC無線通信の通信フレームのユニークワー
ドを検出するために、通信フレームのうち少なくとも1
フレームを搬送波周波数のマッチングを確認するために
使用する必要があり、ETCのための本来の無線通信処
理に使用する通信フレーム数が減少し、無線通信が時間
的に制約を受けてしまうということである。
【0092】以上述べたように、本発明のETCシステ
ム用車載器においては、料金所及び路側無線装置などの
位置情報や搬送波周波数などを、既存のカーナビゲーシ
ョンシステムの機能を用いて認識することにより、従来
の一般的なETC用車載器において必要とされた以下の
回路・機能が不要になり、ETC車載器システムの回路
簡略化、省電力化及び無線通信処理の負荷軽減が可能と
なる。
ム用車載器においては、料金所及び路側無線装置などの
位置情報や搬送波周波数などを、既存のカーナビゲーシ
ョンシステムの機能を用いて認識することにより、従来
の一般的なETC用車載器において必要とされた以下の
回路・機能が不要になり、ETC車載器システムの回路
簡略化、省電力化及び無線通信処理の負荷軽減が可能と
なる。
【0093】第1に、車両が料金所に近づくとカーナビ
ゲーションシステムより割込が入力される為、従来の送
受信部・変復調部の電界レベル検知回路及び割込回路が
必要無くなり、送受信部・変復調部の小型化、低コスト
化が可能となる。又、ETC用車載器部は、通常時はス
リープモードをとる事ができ、車載器部の省電力化が可
能となる。
ゲーションシステムより割込が入力される為、従来の送
受信部・変復調部の電界レベル検知回路及び割込回路が
必要無くなり、送受信部・変復調部の小型化、低コスト
化が可能となる。又、ETC用車載器部は、通常時はス
リープモードをとる事ができ、車載器部の省電力化が可
能となる。
【0094】第2に、車両が進入しようとする走行レー
ンの路側無線装置の搬送波周波数がカーナビゲーション
システムから得られる為、従来の一般的なETC用車載
器に必要であった周波数選定手段が不要となる。そし
て、周波数選定手段を実現するために必要であったソフ
トウエアタイマー、あるいは専用ロジック回路によるハ
ードウエアタイマーの機能が削減可能となり、この部分
の省電力化が可能となる。
ンの路側無線装置の搬送波周波数がカーナビゲーション
システムから得られる為、従来の一般的なETC用車載
器に必要であった周波数選定手段が不要となる。そし
て、周波数選定手段を実現するために必要であったソフ
トウエアタイマー、あるいは専用ロジック回路によるハ
ードウエアタイマーの機能が削減可能となり、この部分
の省電力化が可能となる。
【0095】第3に、従来の一般的なETC用車載器で
は、車載器と路側無線装置の同調制御と同期確立の為、
最小1つの通信フレームを使用しなければならないが、
本発明により車載器はあらかじめ通信ゾーンの搬送波周
波数を知る事ができ、搬送波周波数を同調させて通信ゾ
ーンに進入する事ができるため、無線通信に使用できる
通信フレームを従来より1つ余分に確保する事ができ、
無線通信処理の負荷が軽減される。
は、車載器と路側無線装置の同調制御と同期確立の為、
最小1つの通信フレームを使用しなければならないが、
本発明により車載器はあらかじめ通信ゾーンの搬送波周
波数を知る事ができ、搬送波周波数を同調させて通信ゾ
ーンに進入する事ができるため、無線通信に使用できる
通信フレームを従来より1つ余分に確保する事ができ、
無線通信処理の負荷が軽減される。
【0096】次に、本発明の第2の実施の形態について
図面を参照して説明する。
図面を参照して説明する。
【0097】図11は、本発明の第2の実施の形態を説
明する図である。
明する図である。
【0098】図11を参照すると、走行軌跡管理用車載
器41が、図1に示された本発明の第1の実施の形態の
ETCシステム用車載器40と以下の点で異なってい
る。
器41が、図1に示された本発明の第1の実施の形態の
ETCシステム用車載器40と以下の点で異なってい
る。
【0099】すなわち、カーナビゲーションシステム部
70から車載器部50に対して出力される料金所情報8
0が、チェックポイント情報81に置き換えられている
点で異なっている。
70から車載器部50に対して出力される料金所情報8
0が、チェックポイント情報81に置き換えられている
点で異なっている。
【0100】チェックポイント情報81は、車両が料金
所に近づいた旨を示す料金所情報80に加え、車両が道
路上のチェックポイントに近づいた旨を示す情報であ
る。道路上のチェックポイントには、路側無線装置が設
置されており、車両がどのチェックポイントを通過した
かを把握できるように構成されている。従って、この走
行軌跡管理用車載器41を搭載した車両が道路上のチェ
ックポイントを通過するたびに、路側無線装置とDSR
C無線通信が行われるため、車両の走行軌跡を把握する
ことが可能となる。但し、走行軌跡管理用車載器41の
カーナビゲーションシステム部70が用いるCD−RO
M/DVDには、道路網及び道路上のチェックポイント
などに関する地図情報、及びチェックポイントなど路側
無線装置が設置されている各走行レーンごとの搬送波周
波数に関する情報が全て記憶されているものとする。
所に近づいた旨を示す料金所情報80に加え、車両が道
路上のチェックポイントに近づいた旨を示す情報であ
る。道路上のチェックポイントには、路側無線装置が設
置されており、車両がどのチェックポイントを通過した
かを把握できるように構成されている。従って、この走
行軌跡管理用車載器41を搭載した車両が道路上のチェ
ックポイントを通過するたびに、路側無線装置とDSR
C無線通信が行われるため、車両の走行軌跡を把握する
ことが可能となる。但し、走行軌跡管理用車載器41の
カーナビゲーションシステム部70が用いるCD−RO
M/DVDには、道路網及び道路上のチェックポイント
などに関する地図情報、及びチェックポイントなど路側
無線装置が設置されている各走行レーンごとの搬送波周
波数に関する情報が全て記憶されているものとする。
【0101】走行軌跡管理用車載器41を車両に搭載す
ることにより、輸送車両の走行位置・走行軌跡を、路側
無線装置の情報を収集する別途設置された管理センター
の表示装置などに表示して輸送業者に把握させ、集配業
務の効率化、輸送効率の向上を図る輸送車両走行管理シ
ステム、あるいは、特殊車両の走行実績を別途設置され
た管理センターの表示装置などに表示して道路管理者に
提供する特殊車両走行実績管理システムなど、車両走行
軌跡管理システムを構築することが可能となる。
ることにより、輸送車両の走行位置・走行軌跡を、路側
無線装置の情報を収集する別途設置された管理センター
の表示装置などに表示して輸送業者に把握させ、集配業
務の効率化、輸送効率の向上を図る輸送車両走行管理シ
ステム、あるいは、特殊車両の走行実績を別途設置され
た管理センターの表示装置などに表示して道路管理者に
提供する特殊車両走行実績管理システムなど、車両走行
軌跡管理システムを構築することが可能となる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のETCシ
ステム用車載器は、車載器部の回路規模及びソフトウエ
ア規模が小さいため、省電力化が可能となるという効果
を有すると共に、DSRC無線通信の通信フレームを最
大限ETC通信処理に使用できるという効果を有してい
る。
ステム用車載器は、車載器部の回路規模及びソフトウエ
ア規模が小さいため、省電力化が可能となるという効果
を有すると共に、DSRC無線通信の通信フレームを最
大限ETC通信処理に使用できるという効果を有してい
る。
【図1】本発明のノンストップ自動料金収受(ETC)
システム用車載器の一つの実施の形態を示すブロック図
である。
システム用車載器の一つの実施の形態を示すブロック図
である。
【図2】本発明を適用したETCシステム用車載器と路
側無線装置との無線通信のイメージ図である。
側無線装置との無線通信のイメージ図である。
【図3】料金所内などの各走行レーンにおけるDSRC
無線通信の搬送波周波数の割り当ての一例を示す図であ
る。
無線通信の搬送波周波数の割り当ての一例を示す図であ
る。
【図4】ETC用DSRC無線通信における通信機能を
示す図である。
示す図である。
【図5】ETC用DSRC無線通信の通信規格の概要を
示す図である。
示す図である。
【図6】本発明のETCシステム用車載器の構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図7】車載器部の送受信部・変復調部及び制御処理部
の詳細構成及び相互インタフェースを示す図である。
の詳細構成及び相互インタフェースを示す図である。
【図8】車載器部の送受信部・変復調部の更に詳細な構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図9】従来の一般的なETC用車載器のシステム構成
例を示す図である。
例を示す図である。
【図10】従来の一般的なETC用車載器の送受信部・
変復調部及び制御処理部の詳細機能ブロック及び相互イ
ンターフェースを示す図である。
変復調部及び制御処理部の詳細機能ブロック及び相互イ
ンターフェースを示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態を説明する図であ
る。
る。
1 空中線部
2 送受信部・変復調部
21 局部発信器
22 送信部
23 受信部
24 電界レベル検知回路
25 割込回路
3 制御処理部
31 メモリ
311 周波数データ
312 送信データ
313 受信データ
32 メモリアクセスブロック
33 周波数設定ブロック
34 タイマー
35 送信ブロック
36 受信ブロック
4 ETC処理部
5 ヒューマンマシンインタフェース部
6 セキュリティモジュール部
7 ICカードインタフェース部
8 ICカード
10 車載器
40 ETCシステム用車載器
41 走行軌跡管理用車載器
50 車載器部
51 空中線部
52 送受信部・変復調部
521 局部発信器
522 送信部
5221 RFアンプ
5222 ミキサ
5223 IFアンプ
523 受信部
5231 RFアンプ
5232 ミキサ
5233 IFアンプ
53 制御処理部
531 メモリ
5311 周波数データ
5312 送信データ
5313 受信データ
532 メモリアクセスブロック
533 周波数設定ブロック
535 送信ブロック
536 受信ブロック
54 ETC処理部
55 ヒューマンマシンインタフェース部
56 セキュリティモジュール部
57 ICカードインタフェース部
58 ICカード
59 料金所情報取得部
60 搬送波周波数情報取得部
70 カーナビゲーションシステム部
71 GPS受信アンテナ
72 GPS受信機
73 振動ジャイロセンサ
74 CD−ROM/DVDドライブ回路
75 コントロールCPU
76 メモリ
77 描画部
78 表示部
79 CD−ROM/DVD
80 料金所情報
90 搬送波周波数情報
101 車両
103 車両進行方向
104 構造物
105 路側無線装置
106 通信制御部
107 無線部
108 DSRC無線通信
110 通信ゾーン
111 通信ゾーン
112 通信ゾーン
120 走行レーン
121 走行レーン
122 走行レーン
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI
G08G 1/09 G08G 1/09 F
1/0967 1/0967
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
G07B 15/00 510
G07B 15/00
G01C 21/00
G01S 5/14
G01S 13/91
G08G 1/09
G08G 1/0967
Claims (6)
- 【請求項1】 車両に搭載され、路側無線装置との間で
専用短距離通信(DSRC:Dedicated Sh
ort Range Communication)を
行うノンストップ自動料金収受(ETC:Electr
onic Toll Collection)システム
用車載器であって、前記ETCシステム用車載器は、車
載器部と、前記車載器部に対して料金所情報及び搬送波
周波数情報を出力するカーナビゲーションシステム部と
から構成され、前記カーナビゲーションシステム部は、
GPS受信機と振動ジャイロセンサと電子マップとを備
え、前記GPS受信機と前記振動ジャイロセンサと前記
電子マップとから得られる情報を用いた前記車両の車両
位置検出機能及びルート探索機能により、前記車両の進
行方向に料金所など前記路側無線装置の設置されている
地点に前記車両が近づくと前記料金所情報を出力し、前
記車両が前記料金所などの特定の走行レーンに入ると、
前記走行レーンにおける前記路側無線装置の形成する通
信ゾーンの搬送波周波数が、2種類の搬送波周波数の内
のいずれであるのか、すなわちAモードの搬送波周波数
であるかBモードの搬送波周波数であるかを特定し、特
定したAモードあるいはBモードのいずれかの搬送波周
波数の情報を、前記搬送波周波数情報として出力し、前
記車載器部は、前記カーナビゲーションシステム部から
出力される前記料金所情報及び前記搬送波周波数情報を
受け、前記車載器部のDSRC無線通信のための搬送波
周波数を前記路側無線装置が形成している通信ゾーンの
搬送波周波数とあらかじめ一致させ、前記車両が前記通
信ゾーンに進入した時に、一致した搬送波周波数をもっ
て前記路側無線装置とDSRC無線通信を行うことを特
徴とするノンストップ自動料金収受(ETC)システム
用車載器。 - 【請求項2】 前記車載器部は、空中線部と、送受信部
・変復調部と、制御処理部と、ETC処理部と、ヒュー
マンマシンインタフェース部と、セキュリティモジュー
ル部と、ICカードインタフェース部と、料金所情報取
得部と、搬送波周波数情報取得部とから構成され、前記
空中線部は、前記送受信部・変復調部から送出された信
号を搬送波周波数5.8GHz帯のRF(Radio
Frequency:無線周波数)信号として前記路側
無線装置に対して送信し、又、前記路側無線装置からの
搬送波周波数5.8GHz帯のRF信号を受信し、前記
送受信部・変復調部へ送出し、前記送受信部・変復調部
は、前記空中線部から搬送波周波数5.8GHz帯のR
F信号を受信してこれを復調し、前記制御処理部に送出
し、又、前記制御処理部からデータを受信し、搬送波周
波数5.8GHz帯のASK変調を実施後、前記空中線
部に送出し、前記制御処理部は、前記送受信部・変復調
部より受信した信号のマンチェスタ復号、フレーム同
期、誤り検出などを行い、前記ETC処理部に送出し、
又、前記ETC処理部から送出されたデータを受信し、
マンチェスタ符号化及び誤り検出符号を計算・付加して
前記送受信部・変復調部に送出し、更に、搬送波周波数
設定処理を行い、前記ETC処理部は、ETCのために
必要となる各種送受信データの作成及び解析を主たる機
能とすると共に、前記制御処理部とのデータ送受信や前
記セキュリティモジュール部及び前記ヒューマンマシン
インタフェース部とのデータ送受信に必要なインタフェ
ース処理を行い、前記ヒューマンマシンインタフェース
部は、前記ETC処理部から得た情報を表示又は音で前
記車両の乗員に通知し、前記セキュリティモジュール部
は、前記路側無線装置及びICカードとの相互認証、暗
号データの復号化、平文データの暗号化、前記ETC処
理部とのデータ送受信等の処理を行い、前記ICカード
インタフェース部は、前記ICカードの挿入状態の検出
及び前記ICカードと前記セキュリティモジュール部と
のインタフェース処理を行い、前記料金所情報取得部
は、前記カーナビゲーションシステム部から前記料金所
情報を受信し、前記料金所情報を受信すると前記ETC
処理部に対しその旨を通知し、前記搬送波周波数情報取
得部は、前記カーナビゲーションシステム部から前記搬
送波周波数情報を受信し、これを前記制御処理部に通知
することを特徴とする請求項1に記載のETCシステム
用車載器。 - 【請求項3】 前記制御処理部は、搬送波周波数設定処
理に使用する為にAモード及びBモードの周波数データ
をストアし、かつ、前記車載器部から送信する送信デー
タ及び前記車載器部が受信する受信データをストアする
メモリと、前記搬送波周波数情報取得部から通知を受け
たときに、前記メモリから前記周波数データの内のAモ
ードあるいは Bモードのいずれかの周波数データの読み
出しを制御するメモリアクセスブロックと、前記メモリ
の前記周波数データの内のAモードあるいはBモードの
いずれかの周波数データを前記送受信部・変復調部に設
定する為の周波数設定ブロックと、前記メモリの前記送
信データを前記送受信部・変復調部の送信部へ送出する
送信ブロックと、前記送受信部・変復調部の受信部から
データを受信し前記メモリ内に前記受信データとして格
納する受信ブロックとを備え、前記送受信部・変復調部
は、前記制御処理部の前記送信ブロックから送出された
データを変調して前記空中線部に送出する前記送信部
と、前記空中線部からデータを受信し復調して前記制御
処理部の前記受信ブロックに送出する前記受信部と、前
記制御処理部の前記周波数設定ブロックにより設定され
た周波数データを元に、前記送信部及び前記受信部に局
部発信周波数信号を供給する局部発信器とを備え、前記
送信部及び前記受信部は、前記局部発信器から供給され
る前記局部発信周波数信号によって、送信データあるい
は受信データの変調あるいは復調を行うことを特徴とす
る請求項2に記載のETCシステム用車載器。 - 【請求項4】 前記ETCシステム用車載器を搭載した
前記車両が、有料道路の料金所など前記路側無線装置が
設置されている地点から遠方を走行している場合には、
前記車載器部はスリープモードであり、前記車両が前記
路側無線装置の設置されている地点に近づいた時点で、
前記カーナビゲーションシステム部から前記料金所情報
を受けて前記車載器部を動作モードに移行させることを
特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の
ETCシステム用車載器。 - 【請求項5】 前記カーナビゲーションシステム部は、
前記車両の進行方向に料金所など前記路側無線装置の設
置されている地点に前記車両が近づくと、前記料金所情
報を前記車載器部の前記料金所情報取得部に対して送信
し、前記料金所情報取得部は前記料金所情報を受信する
と、前記ETC処理部に対し割り込み信号を送出し、前
記割り込み信号を受信した前記ETC処理部は、前記車
載器部がスリープモードであった場合には前記車載器部
を動作モードへと移行させ、次の時点での前記カーナビ
ゲーションシステム部からの前記搬送波周波数情報の受
信に備えて、前記搬送波周波数情報取得部での情報受信
を監視させるようにし、前記カーナビゲーションシステ
ム部が前記料金所などの特定の走行レーンの通信ゾーン
の搬送波周波数を特定して前記搬送波周波数情報を出力
すると、前記搬送波周波数情報を前記車載器部の前記搬
送波周波数情報取得部が取得して前記制御処理部の前記
メモリアクセスブロックに通知して前記制御処理部の搬
送波周波数設定処理を開始し、前記メモリアクセスブロ
ックは通知されたAモードあるいはBモードの搬送波周
波数を前記メモリ内の前記周波数データから選択して前
記周波数設定ブロックに設定し、前記周波数設定ブロッ
クは、設定された前記搬送波周波数を前記送受信部・変
復調部の前記局部発信器に設定し、前記局部発信器に設
定された前記搬送波周波数は、前記送受信部・変復調部
の前記送信部及び前記受信部に局部発信周波数信号とし
て供給され、前記送信部及び前記受信部は前記路側無線
装置の搬送波周波数と同調して動作可能となることを特
徴とする請求項3或いは請求項4の何れか1項に記載の
ETCシステム用車載器。 - 【請求項6】 道路網上の複数の地点に配置された路側
無線装置と、車両に搭載した請求項1から請求項5の何
れか1項に記載のETCシステム用車載器と、前記路側
無線装置からの情報を収集する管理センターとから構成
され、前記車両が前記道路網上を走行した場合に、前記
車両の前記道路網上における走行位置及び走行軌跡を、
前記管理センターの表示装置などに表示することを特徴
とする車両走行軌跡管理システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31810899A JP3501047B2 (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | ノンストップ自動料金収受(etc)システム用車載器およびこれを用いた車両走行軌跡管理システム |
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JP31810899A Expired - Fee Related JP3501047B2 (ja) | 1999-11-09 | 1999-11-09 | ノンストップ自動料金収受(etc)システム用車載器およびこれを用いた車両走行軌跡管理システム |
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---|---|
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CN114743284B (zh) * | 2022-03-31 | 2024-03-08 | 深圳华创芯光科技有限公司 | 一种基于可见光通信的高能效快速etc系统及方法 |
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-
1999
- 1999-11-09 JP JP31810899A patent/JP3501047B2/ja not_active Expired - Fee Related
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