JP3587983B2 - Power switchgear - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電力開閉装置に関し、更に詳しくは、事故電流領域、モータの始動電流領域、モータの定格電流域などの全ての電流領域における電流遮断において、接点消耗や遮断不能が生じない電力開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、従来の電力開閉装置の一例を示す断面図である。図12は、図11に示した電力開閉装置におけるアーク消弧過程を示す一部断面図である。取付台1には、ハウジング2が取り付けてある。ハウジング2内には、励磁コイル3が配置されている。励磁コイル3は、固定鉄心4内に保持されている。可動鉄心5は、所定間隔を持って固定鉄心4に対向して配置してある。固定鉄心4と可動鉄心5との間には、引外しバネ6が設けられている。引外しバネ6は、可動鉄心5を上方に付勢する。また、可動鉄心5の上部には、クロスバー7が取り付けてある。クロスバー7の上部には、窓8が設けてある。窓8には、可動接触子9が保持されている。可動接触子9は、圧縮コイルバネからなる接触バネ10によって下方に付勢されており、窓8に沿って摺動可能である。
【0003】
クロスバー7は、ハウジング2の穴部11と内壁12とにより上下方向に摺動案内されている。可動接触子9の両端には、可動接点13が取り付けてある。また、可動接点13は、所定間隔を持って固定接点14に対向配置されている。固定接点14は、固定接触子15上に取り付けてある。固定接触子15は、端子板16に電気的に接続固定されている。端子板16には、外部回路に接続するための端子ネジ17が螺合してある。また、固定接触子15には、アークランナ18が取り付けてある。アークランナ18の上方には、消弧用の金属グリッド801が複数配置されている。金属グリッド801は、アークボックス802に固定されている。
【0004】
つぎに、この電力開閉装置800の動作について説明する。励磁コイル3に電圧を印加すると、磁束が発生する。このため、固定鉄心4と可動鉄心5との間に吸引力が生じる。この吸引力が引外しバネ6による付勢力を超えると、可動鉄心5およびクロスバー7が下方に移動する。可動鉄心5はクロスバー7に取り付けてあるから、クロスバー7の移動により、可動接点13と固定接点14とが接触する。可動鉄心5と固定鉄心4との間隔は、可動接点13と固定接点14との間隔よりも大きいので、クロスバー7は、可動接点13と固定接点14とが接触した状態で更に下方に移動する。このため、接点ワイプが得られると共に接触バネ10が圧縮する。この接触バネ10による可動接触子9への付勢力は、可動接点13と固定接点14との接触圧力となる。以上で閉成動作が完了する。
【0005】
つぎに、励磁コイル3の電圧を取り除くと、可動鉄心5と固定鉄心4の間の吸引力は消滅する。このため、引外しばね6の付勢力により可動鉄心5およびクロスバー7は図中上方に移動し、可動接点13と固定接点14とが開離する。
【0006】
可動接点13と固定接点14とが開離すると、両接点13、14間にアークAが発生する。アークAは、反対側に発生するアークAとの間に働く反発力、および固定接触子15に流れる電流との間に働く電磁力により、外側への力を受けて膨らむ方向に移動する。このため、固定接点14側のアークスポットはアークランナ18に転流され、アークAはさらに外側に移動する。そして、アークAは、金属グリッド801の中に入って伸長され、複数の金属グリッド801により分断されると共に当該金属グリッド801内での冷却により消弧する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の電力開閉装置800では、小電流領域における電流の遮断において、アークAが金属グリッド801まで到達しない。このため、電流遮断時にアークAが長時間接点上にとどまるから、接点13、14に負担がかかり、消耗が大きくなるという問題点があった。一方、金属グリッド801を小電流領域においてアーク消弧可能な位置に配置すると、大電流領域(短絡事故時など)において、遮断電流のエネルギーが大きいため、近接した金属グリッド801上にアークが膠着したままになる。このため、アークが伸びず続弧し、遮断不能となるという問題点があった。
【0008】
モータの開閉に用いる電磁接触器などの電力開閉装置には、通常の定格電流の遮断およびモータのインチング動作をさせる場合に必要な拘束電流(定格電流の約6倍電流)の遮断、並びに事故電流の遮断(定格電流の約10倍以上)が要求される。ところが、従来の電力開閉装置800では、上記のような問題点があるから、通常、遮断不能を生じないように最も大きな電流値に合わせて金属グリッド801の位置を設定している。しかしながら、小電流領域において接点消耗が発生することになり、この接点消耗に対処するには、当該接点13、14のボリュームを大きくしなくてはならないという新たな問題点が生じる。
【0009】
この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、事故電流領域、モータの始動電流領域、モータの定格電流域などの全ての電流領域における電流遮断において、接点消耗や遮断不能が生じない電力開閉装置を得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明による電力開閉装置は、可動接点と固定接点とが接触または開離することにより電路を開閉し、可動接点と固定接点とが開離する際に当該可動接点と固定接点との間に生じるアークを消弧する消弧装置を有する電力開閉装置において、前記可動接点が前記固定接点から遠ざかる動作に連動して、前記可動接点と固定接点とが開離するときに生じる接点間空隙から前記消弧装置が遠ざかるものである。
【0011】
接点が開離するときには、消弧装置が接点間空隙の近くにあるから、小電流領域においてもアークの転流が可能である。また、消弧装置が接点間空隙から遠ざかることにより、大電流領域におけるアークの膠着を防止し、当該アークの消弧を可能にする。このため、接点の消耗を防止できると共に広い領域において電流の遮断をすることができる。
【0012】
つぎの発明による電力開閉装置は、可動接点と固定接点とが接触または開離することにより電路を開閉し、可動接点と固定接点とが開離する際に当該可動接点と固定接点との間に生じるアークを消弧する消弧装置を有する電力開閉装置において、前記可動接点が前記固定接点から遠ざかる動作に連動して、前記可動接点と固定接点とが開離するときに生じる接点間空隙に前記消弧装置が近づき、その後前記接点間空隙から遠ざかるものである。
【0013】
接点の開離初期に消弧装置を接点間空隙に近づけることで、定格電流領域における遮断性能が向上する。このため、接点の消耗が少なくなり、接点寿命を長くできる。また、小型接点を使用できるので、装置を小型化できる。
【0014】
つぎの発明による電力開閉装置は、上記電力開閉装置において、前記接点間空隙に対して消弧装置が遠ざかり又は近づく動作をカム機構により行うようにしたものである。
【0015】
カム機構の原動節、従動節の一方を消弧装置と連結し、他方を接点間空隙側(可動接点および/または固定接点)と連結し、カム動作により前記接点間空隙に対して消弧装置を遠ざけ又は近づけるようにした。このような簡単な構成にすれば、装置の故障を少なくできると共に装置を確実に動作させることができる。
【0016】
つぎの発明による電力開閉装置は、上記電力開閉装置において、可動接点側にカム機構の原動節を設けると共に従動節に前記消弧装置を連結し、前記可動接点が前記固定接点から遠ざかる動作に連動して、前記接点間空隙に対して消弧装置が遠ざかり又は近づくようにしたものである。
【0017】
可動接点が移動するから当該可動接点側に原動節を設け、この原動節に従動する従動節を消弧装置と連結し、当該消弧装置を運動させるようにした。係る構成によれば、簡単に装置を構成できる。また、簡単な構成であるから、装置の故障を少なくできると共に装置を確実に動作させることができる。
【0018】
つぎの発明による電力開閉装置は、上記電力開閉装置において、前記消弧装置が、導電性の材料からなるものである。
【0019】
消弧装置を導電性の材料で構成することにより、アークを速やかに消弧装置に転流することができる。併せて、転流後は消弧装置を接点間空隙から遠ざけることにより、装置の消弧性能を向上できる。
【0020】
つぎの発明による電力開閉装置は、上記電力開閉装置において、前記消弧装置が、導電性かつ磁性の材料からなるものである。
【0021】
このようにすれば、磁性材料内にアーク電流による発生磁束が通過することによりアーク吸引効果が得られるため、消弧装置への転流が起こりやすくなる。また、消弧装置を導電性の材料で構成することにより、アークを速やかに消弧装置に転流することができる。このため、装置の消弧性能を向上させることができる。
【0022】
つぎの発明による電力開閉装置は、上記電力開閉装置において、前記消弧装置を、導電性かつ磁性の材料からなる複数の金属グリッドとしたものである。
【0023】
複数の金属グリッドを設けることにより、アークが金属グリッドにより分断、分圧するため、消弧性能を向上させることができる。
【0024】
つぎの発明による電力開閉装置は、上記電力開閉装置において、前記消弧装置が、複数の転流電極と当該転流電極間に接続したPTC素子からなるものである。
【0025】
PTC素子は、一定温度を越えたときに抵抗値が急激に増加する特性を持つ。抵抗値が増加すると、アーク電流が急激に限流される。このため、PTCが低温のときは、転流しやすくなり、一方、PTCが高温のときはアーク電流が限流される。また、転流後は、消弧装置が遠ざかってアークを引き伸ばす。これらの相乗効果により、広い電流領域における電流遮断が可能になる。
【0026】
つぎの発明による電力開閉装置は、上記電力開閉装置において、前記消弧装置が、複数の転流電極と当該転流電極間に接続した抵抗素子からなるものである。
【0027】
抵抗素子にアークを転流させて限流する方式は一般に知られている。ここで、限流効果を大きくするため抵抗素子の抵抗値を高くすると、転流が起こりにくくなる。そこで、消弧装置を接点間空隙の近くに位置させれば転流しやすくなる。転流した後は、消弧装置を接点間空隙から遠ざければよい。このようにすれば、アークの遮断性能が向上する。
【0028】
つぎの発明による電力開閉装置は、上記電力開閉装置において、前記消弧装置が、複数の転流電極と当該転流電極間に接続した整流素子からなるものである。
【0029】
一般に、整流素子に転流させる場合、正方向時に転流が起こり、逆方向時には電流を阻止するが、つぎの正方向時に再発弧が起こる。しかし、この構成では、消弧装置が接点間空隙から遠ざかるので、再発弧が起こらない。このため、装置の消弧性能を向上することができる。
【0030】
つぎの発明による電力開閉装置は、上記電力開閉装置において、前記消弧装置が、複数の転流電極と当該転流電極間に接続した抵抗素子および整流素子とからなるものである。
【0031】
このように、抵抗素子と整流素子とを併用することで、相乗効果が得られ、より装置の消弧性能を向上することができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、この発明に係る電力開閉装置につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0033】
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る電力開閉装置を示す断面図である。取付台1には、ハウジング2が取り付けてある。ハウジング2内には、励磁コイル3が配置されている。励磁コイル3は、固定鉄心4内に保持されている。可動鉄心5は、所定間隔を持って固定鉄心4に対向して配置してある。固定鉄心4と可動鉄心5との間には、引外しバネ6が設けられている。引外しバネ6は、可動鉄心5を上方に付勢する。また、可動鉄心5の上部には、クロスバー7が取り付けてある。クロスバー7は、絶縁材料により構成されている。また、クロスバー7の上部には、窓8が設けてある。窓8には、可動接触子9が保持されている。可動接触子9は、圧縮コイルバネからなる接触バネ10によって下方に付勢されており、窓8に沿って摺動可能である。
【0034】
クロスバー7は、ハウジング2の穴部11と内壁12とにより上下方向に摺動案内されている。可動接触子9の両端には、可動接点13が取り付けてある。また、可動接点13は、所定間隔を持って固定接点14に対向配置されている。固定接点14は、固定接触子15上に取り付けてある。固定接触子15は、端子板16に電気的に接続固定されている。端子板16には、外部回路に接続するための端子ネジ17が螺合してある。また、固定接触子15には、アークランナ18が取り付けてある。
【0035】
クロスバー7の上端には、アクチュエータ19が取り付けてある。アクチュエータ19の側面は、作動曲面20となっている。作動曲面20は、平面部21と凹部22とから構成されている。可動接点13と固定接点14との間の空隙近傍には、消弧用の金属グリッド23が複数配置されている。金属グリッド23は、導電性かつ磁性の材料からなる。金属グリッド23は、雲型のカム24に固定されている。カム24は、軸部25により回転支持されている。軸部25は、ひねりバネ26の中心を貫通する。ひねりバネ26の一端はカム24に係止し、他端はアークボックス27に係止している。ひねりバネ26により、カム24の端部24aをアクチュエータ19の作動曲面20に対して付勢する。
【0036】
つぎに、この電力開閉装置100の動作について説明する。励磁コイル3に電圧が印加されて接点13、14が閉成する動作については、上記従来の場合と同様であるので、説明を省略する。図2は、図1に示した電力開閉装置100の部分断面図であり、接点13、14の閉成状態を示す。接点13、14が閉成された状態では、カム24の端部24aはアクチュエータ19の平面部20に当接している。このため、金属グリッド23が接点間空隙の近傍に位置する。
【0037】
つぎに、励磁コイル3に印加した電圧を取り除くと、可動鉄心5が引外しバネ6の作用により上方に移動する。アクチュエータ19は、クロスバー7を介して可動鉄心5と連結しているから、可動鉄心5と共にアクチュエータ19が上昇する。アクチュエータ19の上昇に伴い、また、ひねりバネ26によりカム24が付勢されていることから、カム24の端部24aが作動曲面20の凹部22に落ち込む。これにより金属グリッド23が揺動し、接点間空隙から遠ざかる(図1参照)。この結果、可動接点13と固定接点14とが開離し始めたときは、金属グリッド23が接点間空隙の近傍に位置するが、その後、可動接点13と固定接点14とがある程度離れたときは、金属グリッド23が接点間空隙から遠ざかるようになる。
【0038】
まず、接点13、14間に生じるアークAは、可動接点13と固定接点14とが開離し始めた状態で、接点間空隙の近傍にある金属グリッド23に転流する。金属グリッド23は、導電性かつ磁性の材料からできているので、アーク電流により発生する磁束が金属グリッド23内を通ることでアークAを当該金属グリッド23内に引き込み、転流効果を増大させる。つぎに、クロスバー7の上昇に従ってカム24の端部24aが作動曲面20の凹部22に落ち込み、金属グリッド23が接点間空隙から遠ざかり始める。これにより、転流されたアークAが接点から離れた位置(図1参照)まで引き延ばされ、アーク電圧が高まってアークAが消弧する。
【0039】
以上のように構成すれば、金属グリッド23を接点間近傍に位置させることで定格電流領域におけるアークAを遮断できると共に、接点13、14の開成後に金属グリッド23を接点間空隙から遠ざけることで、事故電流領域におけるアークAを遮断することができる。すなわち、すべての電流域において有効に作用する消弧装置を得ることができる。また、定格電流域での遮断性能が改善されるから、接点消耗が少なくなり、長寿命化が達成できる。さらに、接点を小形化できるため安価になる。
【0040】
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2に係る電力開閉装置を示す断面図である。この実施の形態2に係る電力開閉装置200は、実施の形態1に係る電力開閉装置100と略同様の構成であるが、アクチュエータ19の作動曲面20の形状が異なる。以下、この異なる点について説明し、他の構成については説明を省略する。アクチュエータ19の作動曲面20は、上方より第1凹部201、平面部202、第2凹部203から構成されている。接点13、14の開成状態で、カム24の端部24aは第1凹部201に落ち込んでいる。
【0041】
図4および図5は、図3に示した電力開閉装置200の作動状態を示す断面説明図である。励磁コイル3に電圧が印加されて接点13、14が閉成する動作については、上記従来の場合と同様であるので、説明を省略する。接点13、14が閉成された状態では、カム24の端部24aはアクチュエータ19の第1凹部201に落ち込んでいる。このため、金属グリッド23は接点間空隙から離れた位置にある。
【0042】
つぎに、励磁コイル3に印加した電圧を取り除くと、可動鉄心5が引外しバネ6の作用により上方に移動する。アクチュエータ19は、クロスバー7を介して可動鉄心6と連結しているから、可動鉄心6と共にアクチュエータ19が上昇する。第1凹部201は、ある程度のストロークを持っているため、可動接点13と固定接点14との開離初期では、金属グリッド23が接点間空隙から離れた位置にある(図3参照)。続いて、アクチュエータ19の上昇に伴い、カム24の端部24aが作動曲面20の平面部202に押し上げられる。これにより金属グリッド23が揺動し、接点間空隙に近づく(図4参照)。
【0043】
つぎに、アクチュエータ19が更に上昇することで、カム24の端部24aは作動曲面20の第2凹部203に落ち込む。これより、金属グリッド23が接点間空隙から遠ざかる(図5参照)。この結果、可動接点13と固定接点14とが開離し始めたときは、金属グリッド23が接点間空隙から離れているが、その後に近づき、可動接点13と固定接点14とがある程度離れたときは、金属グリッド23が再び接点間空隙から遠ざかるようになる。
【0044】
接点13、14間に発生するアークAは、可動接点13と固定接点14との開離過程において、金属グリッド23が接点間空隙に近づくから、定格電流領域においてもアークAを転流することができる。また、アーク転流後、金属グリッド23を接点間空隙から遠ざけてアークAを引き延ばすことで、当該アークAを消弧できる。また、金属グリッド23を接点間空隙から遠ざけることで、事故電流領域であってもアークAを遮断することができる。すなわち、すべての電流域において有効に作用する消弧装置を得ることができる。また、定格電流域での遮断性能が改善されるから、接点消耗が少なくなり、長寿命化が達成できる。さらに、接点を小形化できるため安価になる。
【0045】
実施の形態3.
図6は、この発明の実施の形態3に係る電力開閉装置を示す一部断面図である。この実施の形態3に係る電力開閉装置300は、実施の形態2に係る電力開閉装置200と略同様であるが、消弧装置部分が異なる。以下、この異なる点について説明し、他の構成については説明を省略する。カム24には、上部電流電極301と下部転流電極302とが設けられている。この上部転流電極301と下部転流電極302との間には、PTC素子303が接続してある。PTC素子303は、カム24内部に埋設する。転流電極301、302は、導電性かつ磁性の材料からなる。
【0046】
つぎに、この電力開閉装置300の動作について説明する。励磁コイルの作用に基づき、可動接点13と固定接点14とが開離すると、接点13、14間にアークが発生する。このアークは、接点間空隙の近傍に位置する転流電極301、302に転流する。転流電極301、302に転流したアーク電流は、PTC素子303に流れる。PTC素子303は、ある一定温度を越えたときにその抵抗値が急激に増加する特性を持つ。アーク転流初期は、PTC素子303の温度が低いので、アークを転流しやすい。続いてPTC素子303にアーク電流が流れることにより、PTC素子303の温度が上がり抵抗値が急激に上昇する。これにより、アーク電流が急激に限流される。さらに、転流電極301、302が、カム24の揺動により接点間空隙から離れることで、アークが急速に引き延ばされる。この相乗効果により、アークが効果的に消弧する。この結果、広い電流領域でアークの遮断性能が向上する。
【0047】
実施の形態4.
図7は、この発明の実施の形態4に係る電力開閉装置を示す一部断面図である。この実施の形態4に係る電力開閉装置400は、実施の形態2に係る電力開閉装置200と略同様であるが、消弧装置部分が異なる。以下、この異なる点について説明し、他の構成については説明を省略する。カム24には、上部電流電極301と下部転流電極302とが設けられている。この上部転流電極301と下部転流電極302との間には、抵抗素子401が接続してある。抵抗素子401は、カム24内部に埋設する。転流電極301、302は、導電性かつ磁性の材料からなる。
【0048】
つぎに、この電力開閉装置400の動作について説明する。励磁コイルの作用に基づき、可動接点13と固定接点14とが開離すると、接点13、14間にアークが発生する。このアークは、接点間空隙の近傍に位置する転流電極301、302に転流する。転流電極301、302に転流したアーク電流は、抵抗素子401に流れ、急激に限流される。
【0049】
ところで、限流効果を大きくするには抵抗素子401の抵抗値を高くする必要があるが、逆にアークが転流しにくくなる。そこで、この電力開閉装置400では、転流電極301、302がカム24の揺動により接点間空隙に近づき離れることで、アークを転流させやすくしている。アーク転流後は、転流電極301、302が接点間空隙から遠ざかるため、アークが急速に引き延ばされる。この電力開閉装置400では、上記相乗効果により、アークが効果的に消弧する。この結果、広い電流領域でアークの遮断性能が向上する。
【0050】
実施の形態5.
図8は、この発明の実施の形態5に係る電力開閉装置を示す一部断面図である。この実施の形態5に係る電力開閉装置500は、実施の形態2に係る電力開閉装置200と略同様であるが、消弧装置部分が異なる。以下、この異なる点について説明し、他の構成については説明を省略する。カムには、上部電流電極301と下部転流電極302とが設けられている。この上部転流電極301と下部転流電極302との間には、整流素子501が接続してある。整流素子501は、カム24内部に埋設する。転流電極301、302は、導電性かつ磁性の材料からなる。
【0051】
つぎに、この電力開閉装置500の動作について説明する。励磁コイルの作用に基づき、可動接点13と固定接点14とが開離すると、接点13、14間にアークが発生する。このアークは、接点間空隙の近傍に位置する転流電極301、302に転流する。転流電極301、302は整流素子501に接続されているから、アーク電流は正方向に流れ、逆方向には流れない。ここで、逆方向の電流阻止現象が起こっても、つぎの正方向時に再発弧が生じる。ところが、この電力開閉装置500では、可動電極13と固定電極14とが開離した後、転流電極301、302が電極間空隙から遠ざかるので、再発弧が生じにくい。以上、転流電極301、302を遠ざけてアークを急速に引き延ばすこととの相乗効果により、アークが効果的に消弧する。この結果、整流素子501による消弧の性能を十分に引き出せ、広い電流領域でアークの遮断性能が向上する。
【0052】
実施の形態6.
図9は、この発明の実施の形態6に係る電力開閉装置を示す一部断面図である。この実施の形態6に係る電力開閉装置600は、実施の形態2に係る電力開閉装置200と略同様であるが、消弧装置部分が異なる。以下、この異なる点について説明し、他の構成については説明を省略する。カムには、上部転流電極301と下部転流電極302とが設けられている。この上部転流電極301と下部転流電極302との間には、抵抗素子401と整流素子501とが直列に接続してある。抵抗素子401および整流素子501は、カム24内部に埋設する。転流電極301、302は、導電性かつ磁性の材料からなる。
【0053】
つぎに、この電力開閉装置600の動作について説明する。励磁コイルの作用に基づき、可動接点13と固定接点14とが開離すると、接点13、14間にアークが発生する。このアークは、接点間空隙の近傍に位置する転流電極301、302に転流する。転流電極301、302は抵抗素子401および整流素子501に接続されているから、アーク電流は抵抗素子401および整流素子501に流れる。この抵抗素子401により限流効果を得、整流素子501により逆方向電流阻止効果を得る。また、可動接点13と固定接点14とが開離した後、転流電極301、302が電極間空隙から遠ざかるので、再発弧が生じにくい。以上、抵抗素子401により限流すること、整流素子501による逆方向電流を阻止すること、および転流電極301、302を遠ざけてアークを急速に引き延ばすこととの相乗効果により、アークが効果的に消弧する。この結果、広い電流領域でアークの遮断性能が向上する。
【0054】
実施の形態7.
図10は、この発明の実施の形態7に係る電力開閉装置を示す一部断面図である。この実施の形態7に係る電力開閉装置700は、実施の形態1に係る電力開閉装置100と略同様であるが、消弧装置部分が異なる。以下、この異なる点について説明し、他の構成については説明を省略する。クロスバー7の上端には、複数の金属グリッド701を支える支持部702が固定されている。支持部702は、アークボックス703内に収容されている。金属グリッド701は、アークランナ18に対向して設けられている。金属グリッド701は、導電性かつ磁性の材料からなる。
【0055】
つぎに、この電力開閉装置700の動作について説明する。励磁コイルに電圧が印加されて接点13、14が閉成する動作については、上記従来の場合と同様であるので、説明を省略する。励磁コイルに電圧を印加した状態では、可動接点13と固定接点14とが閉成されているため、金属グリッド701が接点13、14近傍に位置する。電圧を取り除くと、可動鉄心5が引外しバネ6の作用により上方に移動する。支持部702はクロスバー7を介して可動鉄心5と連結しているから、可動鉄心5と共に支持部702が上昇する。この支持部702の上昇に伴い、金属グリッド701が上昇する。
【0056】
接点開成初期には、金属グリッド701が接点間空隙の近傍にあるが、次第に遠ざかって行く。このため、開成初期では、接点13、14間に生じたアークが金属グリッド701に転流しやすい。また、転流後は、金属グリッド701が接点間空隙から遠ざかるので、アークが引き延ばされ、冷却消弧する。
【0057】
この電力開閉装置700によれば、消弧装置を簡単に構成できる。このため、機構部位で生じる摩耗などが少なくなり、耐久性が向上する。なお、上記では、消弧装置として金属グリッド701を用いているが、上記実施の様態3〜6のようなPTC素子303、抵抗素子401、整流素子501などを転流電極301、302と組み合わせて用いてもよい。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に係る電力開閉装置によれば、可動接点が前記固定接点から遠ざかる動作に連動して、前記可動接点と固定接点とが開離するときに生じる接点間空隙から前記消弧装置が遠ざかるようにしたので、小電流領域においてもアークの転流が可能であり、大電流領域におけるアークの膠着を防止できる。このため、接点の消耗を防止できると共に広い領域において電流の遮断をすることができる。
【0059】
つぎの発明に係る電力開閉装置では、可動接点が前記固定接点から遠ざかる動作に連動して、前記可動接点と固定接点とが開離するときに生じる接点間空隙に前記消弧装置が近づき、その後前記接点間空隙から遠ざかるようにしたので、定格電流領域における遮断性能が向上し、接点の消耗が少なくなると共に接点寿命を長くできる。また、小型接点を使用できるので、装置を小型化できる。
【0060】
つぎの発明に係る電力開閉装置では、接点間空隙に対して消弧装置が遠ざかり又は近づく動作をカム機構により行うようにしたので、装置を簡単に構成できると共に装置の故障を少なくできる。また、装置を確実に動作させることができる。
【0061】
つぎの発明に係る電力開閉装置では、可動接点側にカム機構の原動節を設けると共に従動節に前記消弧装置を連結し、前記可動接点が前記固定接点から遠ざかる動作に連動して、前記接点間空隙に対して消弧装置が遠ざかり又は近づくようにした。このような構成によれば、簡単に装置を構成できる。また、簡単な構成であるから、装置の故障を少なくできると共に装置を確実に動作させることができる。
【0062】
つぎの発明に係る電力開閉装置では、消弧装置を導電性の材料により構成したのち、アークを速やかに消弧装置に転流することができ、装置の消弧性能を向上できる。
【0063】
つぎの発明に係る電力開閉装置では、消弧装置を磁性の材料から構成したから、消弧装置への転流が起こりやすくなる。また、消弧装置を導電性の材料で構成したから、アークを速やかに消弧装置に転流することができる。このため、装置の消弧性能を向上させることができる。
【0064】
つぎの発明に係る電力開閉装置では、複数の金属グリッドを設けたので、アークが金属グリッドにより分断、分圧する。このため、消弧性能を向上させることができる。
【0065】
つぎの発明に係る電力開閉装置では、消弧装置を、複数の転流電極と当該転流電極間に接続したPTC素子から構成したので、転流後、消弧装置が遠ざかってアークを引き伸ばすこととの相乗効果により、広い電流領域における電流遮断が可能になる。
【0066】
つぎの発明に係る電力開閉装置では、消弧装置を、複数の転流電極と当該転流電極間に接続した抵抗素子から構成したので、消弧装置を接点間空隙の近くに位置させ、転流後、消弧装置を接点間空隙から遠ざけることとの相乗効果により、アークの遮断性能を向上させることができる。
【0067】
つぎの発明に係る電力開閉装置では、消弧装置を、複数の転流電極と当該転流電極間に接続した整流素子から構成した。係る構成では、消弧装置が接点間空隙から遠ざかるため、再発弧が起こらない。このため、装置の消弧性能を向上することができる。
【0068】
つぎの発明に係る電力開閉装置では、消弧装置を、複数の転流電極と当該転流電極間に接続した抵抗素子およびと整流素子から構成したので、これらの相乗効果が得られ、より装置の消弧性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る電力開閉装置を示す断面図である。
【図2】図1に示した電力開閉装置の部分断面図であり、接点の閉成状態を示す。
【図3】この発明の実施の形態2に係る電力開閉装置を示す断面図である。
【図4】図3に示した電力開閉装置の作動状態を示す断面説明図である。
【図5】図3に示した電力開閉装置の作動状態を示す断面説明図である。
【図6】この発明の実施の形態3に係る電力開閉装置を示す一部断面図である。
【図7】この発明の実施の形態4に係る電力開閉装置を示す一部断面図である。
【図8】この発明の実施の形態5に係る電力開閉装置を示す一部断面図である。
【図9】この発明の実施の形態6に係る電力開閉装置を示す一部断面図である。
【図10】この発明の実施の形態7に係る電力開閉装置を示す一部断面図である。
【図11】従来における電力開閉装置の一例を示す断面図である。
【図12】図11に示した電力開閉装置におけるアーク消弧過程を示す一部断面図である。
【符号の説明】
100 電力開閉装置、1 取付台、2 ハウジング、3 励磁コイル、4 固定鉄心、5 可動鉄心、6 引外しバネ、7 クロスバー、8 窓、9 可動接触子、10 接触バネ、11 穴部、12 内壁、13 可動接点、14 固定接点、15 固定接触子、16 端子板、17 端子ネジ、18 アークランナ、19 アクチュエータ、20 作動曲面、21 平面部、22 凹部、23金属グリッド、24 カム、25 軸部、26 ひねりバネ、27 アークボックス。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a power switchgear, and more particularly, to a power switchgear that does not cause contact wear or disconnection in current interruption in all current regions such as an accident current region, a motor starting current region, and a motor rated current region. About.
[0002]
[Prior art]
FIG. 11 is a cross-sectional view illustrating an example of a conventional power switching device. FIG. 12 is a partial cross-sectional view showing an arc extinguishing process in the power switchgear shown in FIG. A
[0003]
The
[0004]
Next, the operation of the
[0005]
Next, when the voltage of the
[0006]
When the
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional
[0008]
Power switching devices such as electromagnetic contactors used to open and close motors are designed to cut off the normal rated current and cut off the restraint current (about 6 times the rated current) necessary for inching operation of the motor, and the fault current. Is required (about 10 times or more of the rated current). However, the conventional
[0009]
The present invention has been made in view of the above, and in the current interruption in all current regions such as an accident current region, a motor starting current region, and a rated current region of a motor, electric power that does not cause contact wear or interruption failure. The purpose is to obtain a switchgear.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a power switching device according to the present invention opens and closes an electric circuit by a movable contact and a fixed contact coming into contact with or separating from each other. In a power switchgear having an arc extinguishing device for extinguishing an arc generated between a contact and a fixed contact, the movable contact and the fixed contact are separated in conjunction with an operation of moving the movable contact away from the fixed contact. The arc extinguishing device moves away from a gap between contacts that sometimes occurs.
[0011]
When the contacts are opened, the arc extinguishing device is close to the gap between the contacts, so that commutation of the arc is possible even in a small current region. In addition, since the arc extinguishing device is kept away from the gap between the contacts, it is possible to prevent the arc from sticking in the large current region and extinguish the arc. For this reason, the contact can be prevented from being worn, and the current can be cut off in a wide area.
[0012]
The electric power switching device according to the next invention opens and closes an electric circuit by contact or separation between the movable contact and the fixed contact, and when the movable contact and the fixed contact are separated, the electric contact is located between the movable contact and the fixed contact. In a power switchgear having an arc extinguishing device that extinguishes a generated arc, in conjunction with an operation of moving the movable contact away from the fixed contact, a gap between the contacts generated when the movable contact and the fixed contact are separated from each other. The arc extinguishing device approaches and then moves away from the inter-contact gap.
[0013]
By bringing the arc-extinguishing device close to the gap between the contacts at the initial stage of the opening of the contacts, the breaking performance in the rated current region is improved. Therefore, wear of the contacts is reduced, and the life of the contacts can be extended. Further, since a small contact can be used, the device can be downsized.
[0014]
In the power switching device according to the next invention, in the power switching device described above, the operation of the arc extinguishing device moving away from or approaching the gap between the contacts is performed by a cam mechanism.
[0015]
One of the prime mover and the follower of the cam mechanism is connected to the arc extinguishing device, and the other is connected to the inter-contact gap side (movable contact and / or fixed contact). Was moved away or approached. With such a simple configuration, failure of the device can be reduced and the device can be reliably operated.
[0016]
The power switching device according to the next invention is the power switching device according to the above, wherein a driving node of a cam mechanism is provided on a movable contact side, and the arc extinguishing device is connected to a driven node, and the movable contact is linked to an operation of moving away from the fixed contact. Thus, the arc extinguishing device moves away from or approaches the gap between the contacts.
[0017]
Since the movable contact moves, a prime mover is provided on the movable contact side, a follower that follows the prime mover is connected to the arc extinguishing device, and the arc extinguishing device is moved. According to such a configuration, the device can be easily configured. Further, since the configuration is simple, it is possible to reduce failures of the device and to operate the device reliably.
[0018]
In the power switching device according to the next invention, in the power switching device described above, the arc extinguishing device is made of a conductive material.
[0019]
By configuring the arc extinguishing device with a conductive material, the arc can be quickly commutated to the arc extinguishing device. In addition, after the commutation, the arc extinguishing performance of the device can be improved by moving the arc extinguishing device away from the gap between the contacts.
[0020]
In the power switching device according to the next invention, in the power switching device, the arc extinguishing device is made of a conductive and magnetic material.
[0021]
With this configuration, since the magnetic flux generated by the arc current passes through the magnetic material, an arc attraction effect is obtained, so that the commutation to the arc extinguishing device easily occurs. Further, by forming the arc extinguishing device from a conductive material, the arc can be quickly commutated to the arc extinguishing device. For this reason, the arc extinguishing performance of the device can be improved.
[0022]
In the power switching device according to the next invention, in the power switching device described above, the arc extinguishing device is a plurality of metal grids made of a conductive and magnetic material.
[0023]
By providing a plurality of metal grids, the arc is divided and divided by the metal grid, so that arc extinguishing performance can be improved.
[0024]
In the power switching device according to the next invention, in the power switching device, the arc extinguishing device includes a plurality of commutation electrodes and a PTC element connected between the commutation electrodes.
[0025]
The PTC element has a characteristic that the resistance value rapidly increases when a certain temperature is exceeded. As the resistance increases, the arc current is rapidly limited. Therefore, when the PTC is at a low temperature, commutation is likely to occur, while when the PTC is at a high temperature, the arc current is limited. After the commutation, the arc extinguishing device goes away and extends the arc. Due to these synergistic effects, current interruption in a wide current region becomes possible.
[0026]
In the power switching device according to the next invention, in the power switching device, the arc extinguishing device includes a plurality of commutation electrodes and a resistance element connected between the commutation electrodes.
[0027]
A method of commutating an arc to a resistance element to limit the current is generally known. Here, if the resistance value of the resistance element is increased in order to increase the current limiting effect, commutation is less likely to occur. Therefore, if the arc extinguishing device is located near the gap between the contacts, the commutation becomes easy. After the commutation, the arc extinguishing device may be moved away from the gap between the contacts. This improves the arc breaking performance.
[0028]
In the power switching device according to the next invention, in the power switching device described above, the arc extinguishing device includes a plurality of commutation electrodes and a rectifying element connected between the commutation electrodes.
[0029]
Generally, when commutating to a rectifying element, commutation occurs in the forward direction and current is blocked in the reverse direction, but re-arcing occurs in the next forward direction. However, in this configuration, since the arc extinguishing device moves away from the gap between the contacts, re-arcing does not occur. For this reason, the arc extinguishing performance of the device can be improved.
[0030]
The power switching device according to the next invention is the power switching device according to the above, wherein the arc extinguishing device includes a plurality of commutation electrodes and a resistance element connected between the commutation electrodes. Adjustment Flow element When It consists of
[0031]
As described above, by using the resistive element and the rectifying element together, a synergistic effect can be obtained, and the arc extinguishing performance of the device can be further improved.
[0032]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a power switching device according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings. It should be noted that the present invention is not limited by the embodiment.
[0033]
FIG. 1 is a sectional view showing a power switching device according to
[0034]
The
[0035]
An
[0036]
Next, the operation of the
[0037]
Next, when the voltage applied to the
[0038]
First, the arc A generated between the
[0039]
According to the above configuration, the arc A in the rated current region can be cut off by positioning the
[0040]
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a power switching device according to
[0041]
FIG. 4 and FIG. 5 are cross-sectional explanatory views showing an operation state of the
[0042]
Next, when the voltage applied to the
[0043]
Next, when the
[0044]
The arc A generated between the
[0045]
FIG. 6 is a partial cross-sectional view showing a power switching device according to
[0046]
Next, the operation of the
[0047]
FIG. 7 is a partial sectional view showing a power switching device according to
[0048]
Next, the operation of the
[0049]
In order to increase the current limiting effect, it is necessary to increase the resistance value of the
[0050]
FIG. 8 is a partial cross-sectional view showing a power switching device according to
[0051]
Next, the operation of the
[0052]
FIG. 9 is a partial sectional view showing a power switching device according to
[0053]
Next, the operation of the
[0054]
FIG. 10 is a partial sectional view showing a power switching device according to
[0055]
Next, the operation of the
[0056]
At the initial stage of contact opening, the
[0057]
According to the
[0058]
【The invention's effect】
As described above, according to the power switching device of the present invention, the movable contact moves in conjunction with the operation of moving away from the fixed contact, and the movable contact and the fixed contact are separated from the inter-contact gap. Since the arc extinguishing device is moved away, the commutation of the arc is possible even in the small current region, and the sticking of the arc in the large current region can be prevented. For this reason, the contact can be prevented from being worn, and the current can be cut off in a wide area.
[0059]
In the power switching device according to the next invention, the arc extinguishing device approaches a gap between the contacts generated when the movable contact and the fixed contact are separated from each other, in conjunction with the operation of the movable contact moving away from the fixed contact. Since the contact point is kept away from the gap between the contacts, the breaking performance in the rated current region is improved, the consumption of the contact is reduced, and the contact life can be extended. Further, since a small contact can be used, the device can be downsized.
[0060]
In the power switching device according to the next invention, the operation of the arc extinguishing device moving away from or approaching the gap between the contacts is performed by the cam mechanism, so that the device can be simply configured and the failure of the device can be reduced. Further, the device can be operated reliably.
[0061]
In the power switching device according to the next invention, a driving mechanism of a cam mechanism is provided on a movable contact side and the arc extinguishing device is connected to a follower, and the movable contact moves away from the fixed contact, and The arc extinguishing device was moved away from or approached the gap. According to such a configuration, the device can be easily configured. Further, since the configuration is simple, it is possible to reduce failures of the device and to operate the device reliably.
[0062]
In the power switchgear according to the next invention, the arc extinguishing device is made of a conductive material. Chi The arc can be quickly commutated to the arc extinguishing device, and the arc extinguishing performance of the device can be improved.
[0063]
In the power switching device according to the next invention, the arc extinguishing device is made of a magnetic material, so that commutation to the arc extinguishing device is likely to occur. Further, since the arc extinguishing device is made of a conductive material, the arc can be quickly commutated to the arc extinguishing device. For this reason, the arc extinguishing performance of the device can be improved.
[0064]
In the power switching device according to the next invention, since a plurality of metal grids are provided, the arc is divided and divided by the metal grid. For this reason, the arc extinguishing performance can be improved.
[0065]
In the power switchgear according to the next invention, the arc extinguishing device is constituted by the plurality of commutation electrodes and the PTC element connected between the commutation electrodes. Therefore, after the commutation, the arc extinguishing device goes away and extends the arc. With the synergistic effect of the above, current cutoff in a wide current range becomes possible.
[0066]
In the power switching device according to the next invention, since the arc extinguishing device is constituted by the plurality of commutation electrodes and the resistance element connected between the commutation electrodes, the arc extinguishing device is located near the gap between the contacts, and After the flow, a synergistic effect of moving the arc extinguishing device away from the gap between the contacts can improve the arc breaking performance.
[0067]
In the power switching device according to the next invention, the arc extinguishing device includes a plurality of commutation electrodes and a rectifying element connected between the commutation electrodes. In such a configuration, since the arc extinguishing device moves away from the gap between the contacts, re-arcing does not occur. For this reason, the arc extinguishing performance of the device can be improved.
[0068]
In the power switchgear according to the next invention, since the arc extinguishing device is composed of the plurality of commutation electrodes, the resistance element connected between the commutation electrodes, and the rectification element, a synergistic effect of these elements is obtained, and Arc extinguishing performance can be improved.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a power switching device according to
FIG. 2 is a partial cross-sectional view of the power switching device shown in FIG. 1, showing a closed state of a contact.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a power switching device according to
FIG. 4 is an explanatory sectional view showing an operation state of the power switching device shown in FIG. 3;
FIG. 5 is an explanatory sectional view showing an operation state of the power switching device shown in FIG. 3;
FIG. 6 is a partial cross-sectional view showing a power switching device according to
FIG. 7 is a partial cross-sectional view showing a power switching device according to
FIG. 8 is a partial cross-sectional view showing a power switching device according to
FIG. 9 is a partial cross-sectional view showing a power switching device according to
FIG. 10 is a partial cross-sectional view showing a power switching device according to
FIG. 11 is a cross-sectional view illustrating an example of a conventional power switching device.
12 is a partial cross-sectional view showing an arc extinguishing process in the power switchgear shown in FIG.
[Explanation of symbols]
Claims (10)
前記可動接点が前記固定接点から遠ざかる動作に連動して、前記可動接点と固定接点とが開離するときに生じる接点間空隙に前記消弧装置が近づき、その後前記接点間空隙から遠ざかることを特徴とする電力開閉装置。An arc extinguishing device that opens and closes an electric circuit when a movable contact and a fixed contact come into contact with or separate from each other, and extinguishes an arc generated between the movable contact and the fixed contact when the movable contact and the fixed contact are separated. In a power switchgear having
In conjunction with the operation of the movable contact moving away from the fixed contact, the arc extinguishing device approaches a gap between the contacts generated when the movable contact and the fixed contact are separated, and thereafter moves away from the gap between the contacts. Power switchgear.
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