JP3582246B2 - 車両走行管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定の走行レーンを走行する各車両の走行状態を管理する車両走行管理システムに係り、詳しくは、所定の走行レーンを走行する各車両の走行状態を検出し、その検出した先行車両の走行状態に基づいて後続車両の走行制御(速度制御等)を行なえるようにした車両走行管理システム。
【0002】
【従来の技術】
近年、車両の自動運転システムが提案されている(例えば、本願出願人が既に出願した特願平7−154857等)。この種の車両の自動運転システムでは、例えば、道路の走行帯に添って磁気マーカが所定の間隔で敷設され、車両に設けた磁気センサで当該磁気マーカを検出し、その検出信号に基づいて走行車両が走行帯から外れないようにステアリング制御が行なわれる。これにより、車両は、走行帯に添って自動運転される。また、縦列走行の車両間で走行状態に関する情報の無線通信(車−車間通信)が行なわれ、その情報に基づいて、ある車間距離を保つように走行速度の制御等が行なわれる。更に、道路に添って設けられた通信施設と上記のように自動運転される車両との間で道路状況や先行車両の走行状態等に関する情報の無線通信(路−車間通信)が行なわれ、各自動運転車両では、その受信した情報に基づいて長いレンジでの走行速度制御、危険回避のための制御等が行なわれる。このように、車両の自動走行制御を実現させるために、車両間の情報通信(車−車間通信)を行なうとともに、外部から各車両の走行状態を監視し(車両走行管理システム)、その監視される各車両の走行状態を後続の車両に通知している(路−車間通信)。
【0003】
ところで、上記のような車両の自動運転システムでは、例えば、高速道路の複数の走行帯のうちの1つが自動運転車両専用の走行帯(走行レーン)として決めることが考えられ、また、道路自体を自動運転車両専用のものとすることが考えられている。即ち、通常の車両(非自動運転車両)と自動運転車両が混在することは想定されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように既存の高速道路等に自動運転車両専用の走行帯を設置することや、自動運転車両専用の道路を提供することは困難である。従って、自動運転車両と、非自動運転車両とが混在する状況を想定してシステムを構築しなければならない。その場合、通信機能及び自動走行制御の機能を持たない非自動運転車両の走行状態を後続車両の走行制御に反映させるために、その非自動運転車両が自動運転車両に割り当てられた走行レーンに進入してから退出するまでその走行状態(位置、速度等)をも管理する必要がある。
【0005】
そこで、本発明の課題は、通信機能及び走行制御機能を有する車両以外の車両の存在を通信機能及び走行制御機能を有する車両における走行制御に反映できるような車両走行管理システムを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、通信機能及び走行制御機能を有した車両に割り当てられた道路上の所定走行レーンを走行する車両の走行状態を管理する車両走行管理システムにおいて、
当該所定走行レーンに隣接した走行レーンから当該所定走行レーンに進入する車両を検出する車両進入検出手段と、
該車両進入検出手段が当該所定走行レーンに進入する車両を検出したときに、その検出された車両の後続の通信機能及び走行制御機能を有した車両に対して、その検出された車両の存在に基づいた制御情報であって、該車両の進入による安全を確保するための制御情報を生成及び送信する制御情報通信手段とを有するようにした。
【0007】
このような車両走行管理システムでは、何らか車両(通信機能及び走行制御機能を有するか否かを問わない)が走行レーン変更により当該所定走行レーンに進入すると、その後続の通信機能及び走行制御機能を有した車両に対して当該進入車両の存在に基づいて制御情報が送信される。その結果、その制御情報を受信した通信機能及び走行制御機能を有する車両が、前記車両の進入があっても安全な走行を確保できるように、当該制御情報を考慮した走行制御を行なう。
【0008】
進入検出手段が検出する車両が、通信機能及び走行制御機能を有する車両でない車両であったとしても、その車両の存在に基づいた制御情報に基づいて後続の通信機能及び走行制御機能を有する車両の走行制御が行なわれる。
なお、走行制御機能は、車両相互間で走行状態の通信を行ないその走行状態に基づいて所定の車間距離にて前の車両と隊列をなして走行する隊列走行制御機能、一定の速度で走行するオートクルーズコントロール機能等、外部からの制御情報に基づいて行なわれる種々の走行制御を含む。
【0009】
また、通信機能及び走行制御機能を有する車両以外の車両が当該走行レーンを走行する場合に、確実にその車両の存在を後続の通信機能及び走行制御機能を有する車両の走行制御に反映させるようにするという観点から、上記各車両走行管理システムにおいて、更に、車両進入検出手段にて検出された車両が通信機能及び走行制御機能を有した車両であるか否かを判定する車両種別判定手段と、車両進入検出手段にて検出された車両が通信機能及び走行制御機能を有した車両でないと該車両種別判定手段が判定したときに、それ以後の当該車両の走行位置を推定する位置推定手段と、該位置推定手段にて推定された当該車両の位置に基づいて後続の通信機能及び走行制御機能を有した車両に対して制御情報通信手段により送信すべき制御情報を決定する制御情報決定手段とを有してよい。
当該車両の位置を推定する具体的な手段を提供するという観点から、上記車両走行管理システムにおいて、上記位置推定手段は、当該車両の車速を推定する車速推定手段を有し、この推定された車速に基づいて当該車両の走行位置を推定してよい。
また、当該車両の車速を簡易に推定できるという観点から、車速推定手段は、当該車両の直前を走行する通信機能及び走行制御機能を有する車両から送信される当該走行制御の結果得られた車速に基づいて当該車両の車速を推定する手段を有してよい。
同観点から、走行管理システムは、更に、当該所定走行レーンにあらかじめ定められた複数の地点の各地点を通過する毎に、その地点を通過した車両が通信機能及び走行制御機能を有した車両であるか否かを判定する通過車両判定手段を有し、該車両走行管理システムにおいて、上記車速推定手段は、当該車両が上記通過車両判定手段により通信機能及び走行制御機能を有した車両でないと判定される二つの当該地点の通過時刻に基づいて当該車両の車速を推定する手段を有してよい。
車両が進入した際に、後続の車両を素早く安全な状態で走行制御できるという観点から、上記車両走行管理システムにおいて、上記制御情報通信手段が生成及び送信する制御情報は、車間距離を増加させるための情報を含んでよい。
【0010】
このような、車両走行管理システムでは、走行レーン変更により、当該所定走行レーンに進入した車両が検出されると、後続の通信機能及び走行制御機能を有する車両に対して車間距離を増加させるための制御情報が提供される。その制御情報に基づいて走行制御される車両は、前車との車間距離を増大した状態で走行する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1は、車両の自動運転システムの基本的な構成を示す図である。
図1において、片側走行方向に3つの走行帯(走行レーン)L1、L2、L3をもつ道路R(例えば、高速道路)の一番外側の走行帯L1(自動運転車両用レーンL1という)が自動運転車両200a、200bの走行可能な走行帯として定められている。通常の車両(非自動運転車両)300a、300bはいずれの走行帯L1、L2、L3をも走行することが可能である。
【0017】
この道路Rの路側に添って、一定の長さ(例えば、500メートル)の漏洩同軸ケーブル(Leakage Coaxial Cable :以下LCXという)105n (105n−1 、105n+1 等)が連続的に敷設されている。この漏洩同軸ケーブル105n は、自動運転車両用レーンL1を走行する自動運転車両200a、200bに対する情報通信(路−車間通信)に用いられる。このLCX105n で決まる区間が1つの自動運転車両の管制ゾーンZn として定められる。
【0018】
各管制ゾーンZn において、自動運転車両用レーンL1と隣接する走行帯L2との境界部の路面に一定の間隔(例えば、20メートル)毎に、レーン変更センサ110(1)、110(2)、...、110(m)埋設されている。また、各管制ゾーンZn の開始地点には、自動運転車両用レーンL1の幅を隔てて光ビームの発信ユニット112n とその受光ユニット113n が設置されている。この発信ユニット112n と受光ユニット113n により、自動運転車両用レーンL1において前の管制ゾーンZn−1 から当該管制ゾーンZn に進入した車両を検出する車両進入センサを構成する。
【0019】
各管制ゾーンZn に対応して路上機100が設置されている。この路上機100は、LCXコントローラ101、処理回路102及びノードユニット103を有している。LCXコントローラ101は、LCX105n を介した自動運転車両200a、200bとの通信を制御する。処理回路102は、各レーン変更センサ110(1)、110(2)、...、110(m)、車両進入センサ(発信ユニット及び受光ユニット)112n 、113n への電源供給及びこれら各センサからの検出信号の処理を行なう。ノードユニット103は、LANを介して他のノードユニット及び管制局に接続されており、LCXコントローラ101及び処理回路102からの信号(情報)は、ノードユニット103及びLANを介して管制局に送られ、また、管制局からの情報がLAN及びノードユニット103を介してLCXコントローラ101及び処理回路102に提供されるようになっている。
【0020】
各レーン変更センサ110(1)、...、110(m)は、例えば、図2乃至図5に示すような構造となっている。図2は、レーン変更センサの斜視図であり、図3は、図2に示すレーン変更センサのAから見た図であり、図4は、図2に示すレーン変更センサのBから見た図であり、図5は、図2に示すレーン変更センサのCから見た図である。
【0021】
このレーン変更センサ101(i)のハウジング10の全体的な構造は、図2に示すように、中央部が高くなり、前後の端部にゆくに従って低くなる台形状となっている。即ち、このハウジング10は、図5に示すように、中央に位置する胴部10bと該胴部10bの前後に位置する傾斜部10c及び10aとから構成さる。各傾斜部10a及び10cは、傾斜した側壁部の間に空間が形成された構造となっている。そして、胴部10bは後述するように内部が空洞となり、傾斜部10a側に後仕切り部11が形成され、傾斜部10c側に前仕切り部12が形成されている。
【0022】
後仕切り部11の表面には、例えば、図3に示すように、細かい乱反射を行なうリフレクタ板が貼り付けてある。そして、底面から所定の高さhの位置に底面に平行に所定の間隔dで受光窓13及び14が形成されている。また、前仕切り部12には、例えば、図4に示すように、上記受光窓13、14と同様に、底面から所定の高さhの位置に底面に平行に所定の間隔dで出射窓15及び16が形成されている。
【0023】
上記ハウジング10は、例えば、アルミダイカストにより形成され、路面に敷設されることを考慮して、車両の重量に充分耐えうるように、また、車両の走行の邪魔にならないように設計される。また、受光窓13、14及び出射窓15、16の底面からの高さhは、レーン変更センサが敷設される道路R(例えば、高速道路)にて交通規制される積雪量等を考慮して決定される。
【0024】
上記ハウジング10の胴部10bは空洞となっており、その内部には、例えば、図6に示すような、光学装置が設けられている。
図6において、胴部10bの後仕切り部11の受光窓13に接するように可視光線をカットするフィルタ23aが設けられている。そして、フォトダイオード22aがその受光面をフィルタ23aを介して受光窓13に対向させるように設けられている。なお、図6には示されていないが、受光窓14に対しても同様にフィルタ(23b)及びフォトダイオード(22b)が設けられている。各フォトダイオード22a、(22b)は、受光回路40に接続されている。
【0025】
また、胴部10bの前仕切り部12の出射窓15に隣接してレンズ等を含む光学ユニット21aが設けられている。そして、所定の波長のレーザ光を出力するレーザダイオード20aが光学ユニット21aに対向して設けられている。レーザダイオード20aから出力されたレーザ光が光学ユニット21aにてフォーカシングされてレーザビームが出射窓15から出射される。なお、6図には示されていないが、出射窓16に対しても同様に光学ユニット(21b)及びレーザダイオード(20b)が設けられている。各レーザダイオード20a、20(b)は、発光回路30に接続されている。
【0026】
出射窓15から出射されるレーザビームの光軸が、なるべくフォトダイオード22aの受光面の中心位置での法線に一致するように、レーザダイオード20a、光学ユニット21a、フォトダイオード22aの調整が行なわれる。また、同様に、出射窓16から出射されるレーザビームの光軸が、なるべくフォトダイオード22bの受光面の中心位置での法線に一致するように、レーザダイオード20b、光学ユニット21b、フォトダイオード22bの調整が行なわれる。
【0027】
上記のような構造の各レーン変更センサ110(1)、110(2)、...、110(m)は、受光窓13、14が形成された後仕切り部11が車両の通行方向上流に向き(図1の下方向)、出射窓15、16が形成された前仕切り部12が車両の通行方向下流に向くように(図1の上方向)、所定の間隔をもって敷設される。また、各出射窓15、16から出射されるレーザビームは、走行帯の幅方向に並列し、該レーザビームが隣接するレーン変更センサのフォトダイオード22a、22bの受光面に入射するように、各レーン変更センサ110(1)、110(2)、...、110(m)の向きが調整される。
【0028】
上記発光回路30及び受光回路40は、例えば、図7に示すように構成される。なお、図7は、レーン変更センサ110(i−1)の発光回路30と下流側に隣接するレーン変更センサ110(i)の受光回路40を示している。
図7において、発光回路30は、所定のパルス信号を出力するパルスジェネレータ31とドライバ回路32を有している。ドライバ回路32は、パルスジェネレータ31からのパルス信号に基づいて各レーザダイオード20a、20bを駆動する。その結果、各レーザダイオード20a、20bは、パルス変調されたレーザ光を出力する。このように、各レーザダイオード20a、20bをパルス駆動することにより、直流的な外乱の影響を防止することができ、また、各レーザダイオード20a、20bのパワーの低減を図ることができる。
【0029】
受光回路40は、各フォトダイオード20a、20bからの受光信号を増幅するACアンプ41a、41bと、これらACアンプ41a、41bにて増幅された受光信号の包絡線を検出して包絡線信号を出力する包絡線検出回路42a、42bを有している。
【0030】
このような、各包絡線検出回路42a、42bからの出力信号は、路上機100の処理回路102に提供される。この処理回路102は、各レーン変更センサにおける上記各包絡線検出回路42a、42からの出力信号に基づいて、車両が自動運転車両用レーンL1に進入したか、該自動運転車両用レーンL1から退出したかを判定する判定回路を有している。
【0031】
この判定回路120(i)は、例えば、図8に示すように構成されている。
図8において、上記各包絡線検出回路42a、42bからの出力信号の立ち下がりで起動され、所定のパルス幅の信号を出力する単安定マルチバイブレータ121a、121b及び各単安定マルチバイブレータ121a、121bからの信号の立ち上がりの位相を比較する位相比較回路122を有している。この位相比較回路122は、単安定マルチバイブレータ121aからの信号の立ち上がり位相(入力ポートI2)が単安定マルチバイブレータ121bからの信号の立ち上がり位相(入力ポートI1)より早い場合に、出力ポートO2から検出パルスを出力する。また、各信号の立ち上がり位相が逆の関係のときに、出力ポートO1から検出パルスを出力する。
【0032】
位相比較回路122の出力ポートO1からの検出パルスはORゲート123bを介して単安定マルチバイブレータ124bに提供される。そして、該単安定マルチバイブレータ124bの出力信号がORゲート123bの入力端にフィードバックされている。また、位相比較回路122の出力ポートO2からの検出パルスはORゲート123aを介して単安定マルチバイブレータ123aに提供される。そして、該単安定マルチバイブレータ123aの出力信号がORゲート123aの入力端にフィードバックされている。この単安定マルチバイブレータ123aの出力信号が自動運転車両用レーンL1に車両が進入したことを表す進入信号となり、上記単安定マルチバイブレータ123bの出力信号が自動運転車両用レーンL1から車両が退出したことを表す退出信号となる。
【0033】
なお、上記各単安定マルチバイブレータ123a、123bは、通常の車両が自動運転車両用レーンL1と隣接する走行レーンL2との境界部を通過するのに必要な時間に対応するパルス幅の信号を出力するように調整される。
上述した各レーン変更センサにおける発光回路30、受光回路40及び路上機100の処理回路101に設けられた各判定回路120(i)の動作を図9及び図10に示すタイミングチャートに基づいて説明する。
【0034】
通常、レーン変更センサ110(i−1)の発光回路30によってパルス駆動される各レーザダイオード20a、20bからのパルスレーザビーム(図9、図10(1)参照)は、それぞれ、下流側のレーン変更センサ110(i)のフォトダイオード22a、22bに入射している。このとき、受光回路40における各包絡線検出回路42a、42bからの出力信号に変化はない。その結果、判定回路120(i)の位相比較回路122からは判定パルス信号は出力されず、退出信号、進入信号共にローレベル(L)を維持する。
【0035】
この状態で、ある車両がレーン変更センサ110(i−1)と同100(i)との間を通って、走行レーンL2から自動運転車両用レーンL1に進入すると、各信号は、例えば、図9に示すように変化する。なお、四輪の車両が各走行レーンL1、L2の境界部を横切ると、各レーザビーム20a、20bからのレーザビームが最大4回車輪によって遮断される。図9はその場合を示している。
【0036】
この場合、各車輪は、走行レーンL2側のレーザビームを遮断した後に自動運転車両用レーンL1側のレーザビームを遮断する。その結果、各レーザビームを受光するフォトダイオード22a、22bは、車輪がレーザビームを遮断する毎に所定時間途切れるパルス信号を出力する((2)、(3)参照)。そして、その途切れるタイミングは、フォトダイオード22aからの出力信号の方がフォトダイオード22bからの出力信号より早い。その結果、フォトダイオード22aの出力信号に対応した包絡線検出回路42aからの出力信号の立ち下がりのタイミングがフォトダイオード22bの出力信号に対応した包絡線検出回路42bからの出力信号の立ち下がりのタイミングより早くなる((4)、(5)参照)。
【0037】
包絡線検出回路42aからの出力信号の立ち下がりで動作する単安定マルチバイブレータ121aから位相比較回路122の入力ポートI2に入力する信号の立ち上がりのタイミングが、包絡線検出回路42bからの出力信号の立ち下がりで動作する単安定マルチバイブレータ121bから位相比較回路122の入力ポートI1に入力する信号の立ち上がりタイミングより早い((6)、(7)参照)。従って、位相比較回路122は、各信号の立ち上がりを比較する毎に、その比較結果としてのパルス信号を出力ポートO1から出力する((8)参照)。このとき、位相比較回路122の出力ポートO2は、ローレベル(L)に維持される((9)参照)。
【0038】
上記位相比較回路122の出力ポートO1からは、各車輪が2つのレーザビームを横切る毎にパルス信号が出力される。そして、最初の車輪が2つのレーザビームを横切ったときに比較位相回路122の出力ポートO1から出力されたパルス信号により単安定マルチバイブレータ124aがセットされ、この単安定マルチバイブレータ124aから所定のパルス幅の進入信号が出力される((10)参照)。この進入信号が立ち上がった直後にこの進入信号がORゲート123aにフィードバックされ、その後、位相比較回路122の出力ポートO1から各車輪が2つのレーザビームを横切る毎に出力されるパルス信号は、ORゲート123aにて遮断される。単安定マルチバイブレータ123aから出力される進入信号は、通常の車両が自動運転車両用レーンL1と隣接する走行レーンL2との境界部を通過するのに必要な時間に対応するパルス幅td を有しているので、位相比較回路122の出力ポートO1から出力される後続のパルス信号は、単安定マルチバイブレータ124aに影響を与えない。
【0039】
なお、このとき、他方の単安定マルチバイブレータ123bの出力信号である退出信号は、ローレベル(L)を維持する。
一方、ある車両がレーン変更センサ110(i−1)と同100(i)との間を通って、自動運転車両用レーンL1から隣接する走行レーンL2に退出すると、各信号は、例えば、図10に示すように変化する。
【0040】
この場合、各フォトダイオード22a、22bからの出力信号の途切れるタイミングの関係((2)、(3)参照)、各包絡線検出回路42a、42bからの出力信号の立ち下がりのタイミングの関係((4)、(5)参照)、位相比較回路122の各入力ポートI1、I2に入力する信号の立ち上がり位相の関係((6)、(7)参照)のそれぞれが、図9に示した場合の逆になる。その結果、位相比較回路122の出力ポートO2から、各車輪が2つのレーザビームを横切る毎にパルス信号が出力される((9)参照)。
【0041】
この位相比較回路122の出力ポートO1から出力されるパルス信号により、単安定マルチバイブレータ124bがセットされて、この単安定マルチバイブレータ124bから所定のパルス幅の退出信号が出力される((11)参照)。このとき、位相比較回路122の出力ポートO1はローレベル(L)は維持され、その結果、進入信号もまたローレベル(L)となる((10)参照)。
【0042】
上記システムでは、判定回路120(i)から進入信号や退出信号が出力されたときに、路上機100の処理回路102は、レーン変更センサ110(i−1)と同110(i)の間で、車両が走行レーンL2から自動運転車両用レーンL1に進入したことや車両が自動運転車両用レーンL1から走行レーンL2に退出したことを認識する。そして、その情報がノードユニット103からLANを介して管制局の制御システムに提供される。管制局の制御システムは、当該情報に起因した管制情報をLANを介して各路上機に伝送する。この管制情報を受信した各路上機は、LCXコントローラ101からLCX105n を介して自動運転車両用レーンL1を走行する自動運転車両200a、200bに対して当該管制情報に関する情報通信(路−車間通信)を行なう。
【0043】
上述したように自動運転車両用レーンL1と隣の走行レーンL2との間での車両のレーン変更を表わす進入信号、退出信号等を用いて自動運転車両用レーンL1を走行する車両の走行状態を管理するシステムは、例えば、次のように構成される。
【0044】
上記自動運転車両用レーンL1が高速道路Rに設けられた場合、例えば、インターチェンジ間の路側に設けたN個の路上機を統括するように管制局が設置される。そして、図11に示すように、管制局の制御システム500が統括すべきN個の路上機100(1)、100(2)、100(3)、...、100(N)とLANにて接続される。路上機100(n)は、前述したように図1に示すように構成されており、自動運転車両用レーンL1のゾーンZn (以下、単にゾーンZn という)に対して設置される。
【0045】
なお、各自動運転車両200a、200bは、LCX105n を介して路上機100(n)と情報通信を行なう機能(路−車間通信機能)、隊列する車両間で情報通信を行なう機能(車−車間通信機能)及び、上記路−車間通信及び車−車間通信で得られた制御情報に基づいて走行状態(車速、車間距離等)を制御する機能を有している。また、非自動運転車両300a、300bは、上記のような機能を有していない。
【0046】
制御システム500は、各制御ゾーンに対応した制御ユニットを有しており、各制御ユニットは、例えば、図12乃至図16に示す手順に従って処理を実行する。
図12において、ゾーンZn に対応した路上機100(n)の処理回路102から前述した進入信号(走行レーンL2から自動運転車両用レーンL1に進入する車両があることを表わす信号)が出力されたか否か(S1)、その処理回路102から前述した退出信号(自動運転車両用レーンL1から走行レーンL2に退出する車両があることを表わす信号)が出力されたか否か(S2)、及びゾーンZn の端部(開始地点)に設けた車両進入センサ(発信ユニット及び受光ユニット)112n 、113n にてゾーンZn−1 から当該ゾーンZn に車両が進入したか否か(S3)が監視されている。
【0047】
上記進入信号の出力が判定されると(S1、Yes)、図13に示す処理が行なわれる。即ち、自動運転車両用レーンL1への車両の進入を検出したレーン変更センサ110(i)のそのゾーンZn 内での位置から車両の進入位置が推定される(S21)。そして、ゾーンZn 内の車両台数を表わすカウンタCn の値を+1だけインクリメントする(S22)。この処理の結果、ゾーンZn に対応した制御ユニットは、何らかの車両が走行レーンL2からゾーンZn に進入し、当該ゾーンZn 内に存在する車両の台数が1台増加したことを認識する。なお、この時点で、制御ユニットは、進入した車両が自動運転車両か非自動運転車両のいずれかであるかを認識していない。
【0048】
この自動運転システムでは、ゾーンZn−1 からゾーンZn に自動運転車両が進入すると、LCX105n を介して当該自動運転車両と路上機100(n)との間で路−車間通信(車両ID、走行状態等に関する通信)が開始される。その際、当該車両において演算される走行距離がリセットされる。従って、自動運転車両にて演算される走行距離は、各ゾーンの開始地点に設置した車両進入センサからの距離となる。
【0049】
図12に戻って、ゾーンZn−1 からゾーンZn に車両が進入されたことが判定されると(S3、Yes)、更に、そのとき、新たにLCX105n を介して通信を開始した車両の有無が判定される(S4)。ここで、LCX105n を介して通信を開始した車両がある判定されると、制御ユニットは、ゾーンZn−1 からゾーンZn に進入した車両は、自動運転車両であることを認識する。この場合、更に、制御ユニットは、上流側のゾーンZn−1 内の各車両のカタログ中に、ゾーンZn に進入して通信を開始した当該自動運転車両のカタログがあるか否かを判定する(S5)。
【0050】
上記カタログとは、各車両に関する情報を記述したもので、例えば、図17に示すような構成となっている。即ち、このカタログは、「車両ID」、「車速(実/推)」、「ゾーン内走行位置(実/推)」、「車両種別」、「ゾーン端進入時刻」、「制御モード」、「先行車両ID」、「後続車両ID」等の各項目についての情報を記述している。「車両ID」は車両を特定する情報である。「速度(実/推)」は、車両内で実際に演算された車速(実)あるいは制御ユニットが推定した車速(推)を表わす。「ゾーン内走行位置(実/推)」は、車両内で実際に演算された当該車両のゾーン内の位置(実)あるいは制御ユニットが推定した車両のゾーン内での位置(推)を表わす。「車両種別」は、自動運転車両か非自動運転車両のいずれかであるかを表わす。「ゾーン端進入時刻」は、上流側のゾーンから当該ゾーンに進入した時刻を表わす。「制御モード」は、隊列した車両が相互に通信しつつ所定の車間距離を保って走行する隊列走行(プラトゥーン走行)制御モード、一定の速度で走行するACCモード等の車両の走行制御モードを表わす。「先行車両ID」は、当該車両の直前を走行する車両を特定する情報である。「後続車両ID」は、当該車両の直後を走行する車両を特定する情報である。
【0051】
制御システム500内の各ゾーンに対応した制御ユニットは、対応するゾーンに存在する各車両のカタログを所定のメモリ内に保持している。そして、カタログ内の各項目の情報は対応する車両の走行状態に応じて順次更新される。制御システム500は、各ゾーンに対応した制御ユニットが有する各車両のカタログ及びカウンタCn 値を用いて自動運転車両用レーンL1内を走行する車両の走行状態を管理している。
【0052】
また図12に戻って、上流側のゾーンZn−1 内の各車両のカタログ中に当該ゾーンZn に進入した自動運転車両のカタログが含まれていると判定されると(S5、Yes)、ゾーンZn−1 に対応した制御ユニット内の当該カタログが削除され、新たに、そのカタログがゾーンZn に対応した当該制御ユニット内に作成される(S6)。この新たに作成されたカタログにおける「ゾーン内走行位置(実)」が初期値「0」に更新されるとともに、「ゾーン端進入時刻」が当該自動運転車両のゾーンZn への進入検出時刻に基づいて更新される。
【0053】
このように、進入自動運転車両のカタログが新たに作成されると、上流側のゾーンZn−1 内の車両台数を表わすカウンタCn−1 値が1だけデクリメント(−1)され(S7)、その後に、当該ゾーンZn 内の車両台数を表わすカウンタCn 値が+1だけインクリメントされる(S8)。
【0054】
一方、上流側のゾーンZn−1 の各車両のカタログ中に、ゾーンZn に進入した自動運転車両のカタログが存在しないと判定された場合(S5、No)、上流側のゾーンZn−1 に隣の走行レーンL2から進入した車両があったか否かが判定される(S9)。もし、そのような車両があれば、制御ユニットは、そのうちの一台が今回ゾーンZn−1 からゾーンZn に進入した自動運転車両であると判定する。そして、ゾーンZn−1 内の車両台数を表わすカウンタCn−1 値が1だけデクリメント(−1)される(S10)。その後、このゾーンZn に進入した自動運転車両の新規カタログが作成される(S11)。自動運転車両がゾーンZn の開始地点から進入する際、路−車間通信により車両IDが自動運転車両から路上機100(n)に伝えられており、その車両IDとともに、ゾーン内走行位置の初期値、ゾーン端進入時刻、先行車両ID、後続車両ID等が新規カタログ内にセットされる。
【0055】
なお、上流側のゾーンZn−1 に走行レーンL2からの進入車両がなかった場合、特に、上流側のゾーンZn−1 内の車両台数を表わすカウンタCn−1 の値をデクリメントすることなく、当該進入自動運転車両の新規カタログが作成される。
上記のような処理(S4乃至S11)により、制御システム500は、ゾーンZn に自動運転車両が進入したことを認識し、当該自動運転車両のゾーンZn 内での管理を開始する。
【0056】
また一方、ゾーンZn の開始地点にて車両の進入を検出(車両進入センサ)したにもかかわらず、新たにLCX105n を介した路−車間通信を開始する車両がない場合(S4、No)、制御ユニットは、その進入車両が非自動運転車両であると判定する。そして、更に、制御ユニットは、その非自動運転車両が上流側のゾーンZn−1 において既に管理されていたか(カタログが作成されていたか)どうかを判別する(S12)。具体的には、ゾーンZn−1 内の各車両のカタログから非自動運転車両のカタログを探し、そのゾーン内推定走行位置(ゾーン端進入時刻と推定車速に基づいて演算される)がゾーンZn−1 の最終端の所定範囲内となる非自動運転車両が存在するか否かが判定される。
【0057】
ここで、そのゾーンZn に進入した非自動運転車両が既に上流側のゾーンZn−1 において管理されていた場合、ゾーンZn−1 に対応した制御ユニット内の当該非自動運転車両のカタログが削除され、新たに、当該非自動運転車両のカタログが当該ゾーンZn に対応するものとして作成される(S13)。このとき、ゾーンZn−1 への進入時刻と当該ゾーンZn への進入時刻に基づいて車速が演算され、その演算された車速が推定車速として、ゾーン端進入時刻、ゾーン内推定走行位置の初期値とともに、作成されたカタログに新たに記述される。
【0058】
その後、上流側のゾーンZn−1 内の車両台数を表わすカウンタCn−1 の値が1だけデクリメント(−1)され(S7)、更に、当該ゾーンZn 内の車両台数を表わすカウンタCn の値が+1だけインクリメントされる(S8)。
また一方、ゾーンZn に進入した非自動運転車両が、まだゾーンZn−1 において管理されていない場合(S12、No)、制御ユニットは、更に、ゾーンZn−1 に隣の走行レーンL2から進入した車両があったか否かを判別する(S14)。もし、そのような車両があったなら、制御ユニットは、そのうちの一台が今回ゾーンZn−1 からゾーンZn に進入した非自動運転車両であると判定する。そして、ゾーンZn−1 内の車両台数を表わすカウンタCn−1 値が1だけデクリメント(−1)される(S15)。その後、このゾーンZn に進入した非自動運転車両の新規カタログが作成される(S16)。このとき、当該非自動運転車両に新たに車両IDが付与され、その車両IDが、ゾーン内推定走行位置の初期値、車両種別(非自動走行車両)、ゾーン端進入時刻、先行車両ID、後続車両IDとともに新規カタログに記述される。そして、当該ゾーンZn 内の車両台数を表わすカウンタCn の値が+1だけインクリメントされる(S8)。
【0059】
上記のような処理により(S4、S12乃至S16、S7、S8)、制御システム500は、ゾーンZn に非自動運転車両が進入したことを認識し、当該非自動運転車両のゾーンZn 内での管理を開始する。
更に、上記進入信号、退出信号及びゾーンZn 開始地点での車両進入の有無を判別する過程で(S1乃至S3)、路上機100(n)の処理回路102から退出信号が出力されたことを判定すると(S2、Yes)、即ち、何らかの車両がゾーンZn から隣の走行レーンL2に退出した場合、制御システム500における当該ゾーンZn に対応した制御ユニットは、図14に示す手順に従って処理を実行する。
【0060】
図14において、制御ユニットは、まず、退出した車両が自動運転車両か否かを判別する(S31)。自動運転車両は、自動運転車両用レーンL1から隣の走行レーンL2に退出する(走行レーン変更)場合、LCXを介して路上機に走行レーン変更する旨を送信する(路−車間通信)。従って、退出信号の出力があったときに、走行レーン変更の通知の有無を判定することにより、その退出した車両が自動運転車両か否かが判別される。
【0061】
ここで、ゾーンZn から隣の走行レーンL2に退出した車両が自動運転車両である場合、制御ユニットは、その自動運転車両のカタログを削除する(S32)。そして、制御ユニットは、この削除したカタログに記述された車両ID(退出車両を特定)を参照している他のカタログを検索し、検索されたカタログ中の参照車両ID(先行車両ID、後続車ID)を更新する(S33)。その後、当該ゾーンZn の車両台数を表わすカウンタCn の値が1だけデクリメント(−1)される(S34)。
【0062】
一方、ゾーンZn から隣の走行レーンL2に退出した車両が非自動運転車両である場合、制御ユニットは、非自動運転車両のカタログを内の推定走行位置と退出信号出力に関係するレーン変更センサ110(i)の位置とに基づいて、退出した非自動運転車両を特定し、そのカタログを削除する(S35)。その後、上記と同様に、当該非自動運転車両の車両IDを参照車両IDとしている他のカタログを更新し(S33)、カウンタCn の値を1だけデクリメント(−1)する(S34)。
【0063】
このような処理により、制御システム500は、自動運転車両用レーンL1から走行レーンL2にレーン変更した車両の管理を打ち切る。
上述したように、ゾーンZn への進入車両を検出する毎、及びゾーンZn からの退出車両を検出する毎に、当該ゾーンZn に対応した制御ユニットは、図15に示す手順に従って処理を実行する。
【0064】
図15において、制御ユニットは、当該ゾーンZn 内の各車両のカタログをサーチし(S41)、「車両種別」の項を参照して、そのカタログが自動運転車両のものか否かを判別する(S42)。そのカタログが自動運転車両のものであると判定すると、更に、制御ユニットは、「先行車両ID」を参照してその先行車両のカタログを検索する。そして、その検索されたカタログの「車両種別」を参照して、当該車両の直前を走行する車両が自動運転車両か否かを判別する(S43)。直前を走行する車両が自動運転車両の場合、当該車両のカタログの「制御モード」の項に隊列走行モードをセットする(S44)。隊列走行モードでは、前の車両との間で走行状態に関する情報の通信を行ない(車−車間通信)、その情報に基づいて前の車両と所定の車間距離をもって追従するように走行制御が行なわれる(アクセル制御、制動制御、ステアリング制御等)。
【0065】
一方、直前を走行する車両が非自動運転車両の場合、当該車両のカタログの「制御モード」の項にACCモードがセットされる(S45)。ACC(オートクルーズコントロール)モードでは、一定の車速となるように走行制御が行なわれる(アクセル制御、制動制御等)。なお、前車との車間距離は、前車を検出するセンサからの検出信号に基づいて、所定車間距離以下にならないように走行状態が制御される。
【0066】
また一方、カタログサーチの結果得られたカタログが自動運転車両のものでない場合(S42、No)、更に、制御ユニットは、そのカタログの「先行車両ID」を参照してその先行車両のカタログを検索する。そして、その検索されたカタログの「車両種別」を参照して、当該非自動運転車両の直前を走行する車両が自動運転車両か否かを判別する(S46)。当該非自動運転車両の直前を走行する車両が自動運転車両の場合、検索された自動運転車両のカタログの「車速(実)」をもって当該非自動運転車両の車速を推定する(S47)。具体的には、その自動運転車両の「車速(実)」の値を当該非自動運転車両のカタログの「車速(推)」にコピーする。
【0067】
その後、制御ユニットは、上記のように推定された車速に基づいて当該非自動運転車両のゾーン内走行位置を推定する(S48)。その推定値が、対応するカタログの「ゾーン内走行位置(推)」に記述される。更に、当該非自動運転車両の直前を走行する車両も非自動運転車両である場合(S46、No)は、制御ユニットは、当該非自動運転車両がゾーンZn に進入したときに推定された車速(図12のS13参照)等に基づいて現在のゾーン内走行位置を推定し、その推定値に基づいて対応するカタログの「ゾーン内走行位置(推)」を更新する。(S48)。
【0068】
上記のような処理が終了した後に、ゾーンZn に存在する車両全部のカタログのサーチが完了したか否かが判別され(S49)、ゾーンZn に存在する車両全部のカタログのサーチが完了するまで、上述した処理(S41乃至S48)が繰り返される。全てのカタログについての処理が完了すると、制御ユニットは、再度、図12に示すステップS1からの処理を行なう。
【0069】
なお、当該ゾーンZn に進入する車両及び当該ゾーンZn から退出する車両がない場合(図12におけるS1、S2、S3において”No”)も、制御ユニットは、上述したような図15に示す手順に従って、当該ゾーンZn 内の自動運転車両の制御モード及び非自動運転車両の推定車速の更新に係る処理を行なう。
【0070】
上述した処理(図12乃至図15参照)と並行して、制御ユニットは、図16に示す手順従って、ゾーンZn 内の各車両との情報通信処理(路−車間通信)を行なう。各車両は、この路−車間通信において、図18に示す手順に従って処理を行なう。
【0071】
図16において、制御ユニットは、内部タイマをリセットした後(S51)、所定の時間経過するまで、進入信号の有無、他のゾーンに対応した制御ユニットからの車間距離増加の指示の有無を判別している(S52、S53、S54)。ここで、特に、進入信号及び他のゾーンに対応した制御ユニットからの指示がない場合、LCX105n を介してゾーンZn 内の各自動運転車両に対して走行情報の要求信号を送信する(S55)。
【0072】
各自動運転車両は、ゾーンZn に進入してからの走行距離(ゾーン内走行位置)を演算し、更にその走行距離に基づいて車速を演算している。このようにゾーン内走行位置及び車速を演算している各車両が、LCX105n を介して走行情報の要求信号を受信すると(図18のS71)、各車両は、車両IDとともに各種の走行情報を送信する(図18のS72)。ここで、各車両が送信する走行情報には、上記のように演算されるゾーン内走行位置、車速及び現在実行中の制御モードが含まれる。
【0073】
上記のようにして各自動運転車両から送信される走行情報をLCX105n を介して制御ユニットが受信すると(図16のS56)、制御ユニットは、その走行情報に基づいて各自動運転車両のカタログを更新する(図16のS57)。具体的には、各自動運転車両のカタログのゾーン内走行位置、車速を受信した値に変更する。そして、制御ユニットは、各自動運転車両に対して対応する制御モードを制御情報としてLCX105n を介して送信する(図16のS58)。
【0074】
各自動運転車両が、このLCX105n を介して送信される制御モード(制御情報)を受信すると(図18のS73)、各自動運転車両において、当該制御モードでの走行制御の指示が各種走行制御系(アクセル制御系、制動制御系、ステアリング制御系等)に与えられる(図18のS74)。
【0075】
走行レーンL2から自動運転車両用レーンL1のゾーンZn への車両の進入(レーン変更)により、路上機100(n)の処理回路102から進入信号が出力されると(S52、Yes)、制御ユニットは、当該ゾーンZn における当該車両の推定進入位置(図13の処理により得られる)より後方の自動運転車両に対して車間距離をα%だけ増加させるための指示情報を出力する(S60)。更に、制御ユニットは、当該ゾーンZn より上流の、例えば、2つのゾーンZn−1 、Zn−2 内の車両に対して車間距離をα%だけ増加させる指示情報を当該上流側ゾーンZn−1 、Zn−2 に対応する制御ユニットに対して送出する(S61)。そして、制御ユニットは、当該ゾーンZn 内の後続自動運転車両に対して、車間距離増加の指示情報を制御情報としてLCX105n を介して送信する。
【0076】
この車間距離増加の指示情報を制御情報として受信した(図18のS73)自動運転車両では、その指示に従って維持すべき車間距離が演算され、その車間距離が維持されるように走行制御が行なわれる。
また、制御ユニットは、下流のゾーン(Zn+1 またはZn+2 )に対応する制御ユニットから車間距離増加の指示を受信すると(S53、Yes)、当該ゾーンZn 内の各自動運転車両に対して車間距離をα%だけ増加させるための指示情報を出力する(S59)。そして、この指示情報は制御情報としてLCX105n を介して各自動運転車両に送信される(S58)。
【0077】
上記のように、何らかの車両がゾーンZn に進入したときには、その車両がその時点で自動運転車両及び非自動運転車両のいずれであるか判らないので、後続(例えば、上流の2つのゾーンまで)の自動運転車両に対して車間距離を増加するように指示する。そして、このレーン変更車両が次のゾーンに進入した後は、新たに作成される当該車両のカタログ及び更新される他の車両のカタログに記述された情報に基づいて、上述したような各自動運転車両の走行制御が実行される。
【0078】
上述した例において、各請求項の記載との対応関係について、各レーン変更センサ110(i)及び判定回路120(i)が車両進入検出手段に対応し、ステップS60、S61及びS58(図16参照)の処理が制御情報通信手段に対応する。また、ステップS5、S9、S12、S14(図12参照)の各処理が車両種別判定手段に対応し、ステップS47及びS48(図15参照)の処理が位置推定手段に対応し、更に、ステップS44、S45(図15参照)の処理が制御情報決定手段に対応する。特に、上記ステップS47及びステップS13(図12参照)が車速推定手段に対応する。
【0079】
【発明の効果】
以上、説明してきたように、各請求項に記載される発明によれば、通信機能及び走行制御機能を有する車両以外の車両の存在を考慮した制御情報を通信機能及び走行制御機能を有する車両に対して送信するため、当該通信機能及び走行制御機能を有する車両以外の車両の存在を通信機能及び走行制御機能を有する車両における走行制御に反映できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動体の走行帯変更検出システムが適用される自動運転システムの一例を示す図である。
【図2】レーン変更センサの外観を示す斜視図である。
【図3】図2に示すレーン変更センサのAからの矢視図である。
【図4】図2の示すレーン変更センサのBからの矢視図である。
【図5】図2に示すレーン変更センサのCからの矢視図である。
【図6】レーン変更センサの内部を基本構成を示す図である。
【図7】レーン変更センサに収納された受光回路及び発光回路の構成例を示す図である。
【図8】隣接する走行レーンの境界部を車両が横切った方向を判定する判定回路の例を示す回路ブロック図である。
【図9】車両が走行レーンL2から自動運転車両用レーンL1に進入した場合の判定回路等の動作を示すタイミングチャートである。
【図10】車両が自動運転車両用レーンL1から隣接する走行レーンL2に退出した場合の判定回路等の動作を示すタイミングチャートである。
【図11】自動運転車両用レーンを走行する車両の走行状態を管理するシステムの構成例を示すブロック図である。
【図12】自動運転車両用レーンの各ゾーンに対応した制御ユニットでの処理の手順を示すフローチャート(その1)である。
【図13】自動運転車両用レーンの各ゾーンに対応した制御ユニットでの処理の手順を示すフローチャート(その2)である。
【図14】自動運転車両用レーンの各ゾーンに対応した制御ユニットでの処理の手順を示すフローチャート(その3)である。
【図15】自動運転車両用レーンの各ゾーンに対応した制御ユニットでの処理の手順を示すフローチャート(その4)である。
【図16】自動運転車両用レーンの各ゾーンに対応した制御ユニットでの処理の手順を示すフローチャート(その5)である。
【図17】自動運転車両用レーンを走行する車両の走行状態を記述したカタログを示す図である。
【図18】LCXを介して路上機と路−車間通信を行なう車両での処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ハウジング
11 後仕切り部
12 前仕切り部
13、14 受光窓
15、16 出射窓
20a、20b レーザダイオード
22a、22b フォトダイオード
30 発光回路
40 受光回路
100 路上機
101 LCXコントローラ
102 処理回路
103 ノードユニット
105n−1 、105n 、105n+1 LCX
110(1)、110(2)、...、110(m) レーン変更センサ
120 判定回路
200a、200b 自動運転車両
300a、300b 通常の車両(非自動運転車両)
500 制御システム
Claims (3)
- 通信機能及び走行制御機能を有した車両に割り当てられた道路上の所定走行レーンを走行する車両の走行状態を管理する車両走行管理システムにおいて、
当該所定走行レーンに隣接した走行レーンから当該所定走行レーンに進入する車両を検出する車両進入検出手段と、
該車両進入検出手段が当該所定走行レーンに進入する車両を検出したときに、その検出された車両の後続の通信機能及び走行制御機能を有した車両に対して、その検出された車両の存在に基づいた制御情報であって、該車両の進入による安全を確保するための制御情報を生成及び送信する制御情報通信手段と、
車両進入検出手段にて検出された車両が通信機能及び走行制御機能を有した車両であるか否かを判定する車両種別判定手段と、
車両進入検出手段にて検出された車両が通信機能及び走行制御機能を有した車両でないと該車両種別判定手段が判定したときに、それ以後の当該車両の走行位置を推定する位置推定手段であって、当該車両の直前を走行する通信機能及び走行制御機能を有する車両から送信される当該走行制御の結果得られた車速に基づいて当該車両の車速を推定する車速推定手段を有し、この推定された車速に基づいて当該車両の走行位置を推定する、位置推定手段と、
該位置推定手段にて推定された当該車両の位置に基づいて後続の通信機能及び走行制御機能を有した車両に対して制御情報通信手段により送信すべき制御情報を決定する制御情報決定手段とを有し、
通信機能及び走行制御機能を有した車両が、前記車両の進入があっても安全な走行を確保できるように、当該制御情報を受信して当該制御情報を考慮した走行制御を行なえるようにした車両走行管理システム。 - 通信機能及び走行制御機能を有した車両に割り当てられた道路上の所定走行レーンを走行する車両の走行状態を管理する車両走行管理システムにおいて、
当該所定走行レーンに隣接した走行レーンから当該所定走行レーンに進入する車両を検出する車両進入検出手段と、
該車両進入検出手段が当該所定走行レーンに進入する車両を検出したときに、その検出された車両の後続の通信機能及び走行制御機能を有した車両に対して、その検出された車両の存在に基づいた制御情報であって、該車両の進入による安全を確保するための制御情報を生成及び送信する制御情報通信手段と、
当該所定走行レーンにあらかじめ定められた複数の地点の各地点を通過する毎に、その地点を通過した車両が通信機能及び走行制御機能を有した車両であるか否かを判定する通過車両判定手段と、
車両進入検出手段にて検出された車両が通信機能及び走行制御機能を有した車両でないと該通過車両判定手段が判定したときに、それ以後の当該車両の走行位置を推定する位置推定手段であって、当該車両が上記通過車両判定手段により通信機能及び走行制御機能を有した車両でないと判定される二つの当該地点の通過時刻に基づいて当該車両の車速を推定する車速推定手段を有し、この推定された車速に基づいて当該車両の走行位置を推定する位置推定手段と、
該位置推定手段にて推定された当該車両の位置に基づいて後続の通信機能及び走行制御機能を有した車両に対して制御情報通信手段により送信すべき制御情報を決定する制御情報決定手段とを有し、
通信機能及び走行制御機能を有した車両が、前記車両の進入があっても安全な走行を確保できるように、当該制御情報を受信して当該制御情報を考慮した走行制御を行なえるようにした車両走行管理システム。 - 請求項1又は2記載の車両走行管理システムにおいて、上記制御情報通信手段が生成及び送信する制御情報は、車間距離を増加させるための情報を含む車両走行管理システム。
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