JP3579235B2 - 小型電子機器システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は携帯型パーソナルコンピュータ等の小型電子機器と、この小型電子機器に装着可能なアダプタと、を備えた小型電子機器システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、ノート型パーソナルコンピュータ、あるいは、いわゆるモバイルコンピュータと言われる携帯可能な小型のコンピュータが広く普及している。この種のコンピュータは、携帯性を高めるために機器本体の小型化が促められ、同時に、一層の性能の向上が求められている。
【0003】
例えば、この種のパーソナルコンピュータは、機器本体の側面に開口したカードスロットを有し、このカードスロットに、モデムカード、メモリカード、インターフェースカード等のPCカードを挿入することにより、機能を拡張可能に構成されている。カードスロットに挿入されたPCカードを取出すためのイジェクトレバーは、機器本体の側壁あるいは後壁に設けられている。このイジェクトレバーは、機器本体の側壁に設けられていると、機器本体の奥行き方向の寸法を低減する上で障害となるため、機器本体の後壁に設けられているものが多い。
【0004】
また、近年、上述したパーソナルコンピュータの機能を一層拡張可能とするため、入力/出力アダプタ、ポートリプリケータ等の種々の拡張アダプタが提供されている。この種の拡張アダプタは、プリンタ、外部ディスプレイ、マウス等の外部電子機器を接続可能な複数のコネクタを備え、パーソナルコンピュータの後端部に接続可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したように、機器本体の後壁にPCカード取出し用のイジェクトレバーを有するパーソナルコンピュータにおいて、その後端部に拡張アダプタを接続した場合、イジェクトレバーが拡張アダプタによって覆われ操作不能となってしまう。
【0006】
そのため、パーソナルコンピュータからPCカードを取出す場合には、拡張アダプタを一旦パーソナルコンピュータから取り外し、イジェクト操作を行った後、再度、拡張アダプタをパーソナルコンピュータに接続する必要がある。従って、PCカードの脱着が面倒で、操作性が悪いという問題がある。
【0007】
この発明は上記問題点に鑑みなされたもので、その目的は、拡張アダプタを接続した状態でもカードの脱着を容易に行うことができ、電子機器の小型化および操作性の向上を図ることが可能な小型電子機器システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明に係る小型電子機器システムは、ほぼ矩形箱状の機器本体と、上記機器本体に設けられているとともに機器本体の側壁に開口し、それぞれカードを挿入可能な第1および第2カードスロットと、上記機器本体の後壁に上記機器本体の幅方向に並んで設けられ、それぞれ上記第1および第2カードスロット内からカードを取出すための第1および第2イジェクトレバーと、を備えた小型電子機器と、
上記機器本体の後端部に接続され、上記小型電子機器の機能を拡張する拡張アダプタと、を備えている。
【0009】
上記拡張アダプタは、機器本体の後端部が載置される載置部と、載置部から延出し上記載置された機器本体の後壁と対向する起立部と、上記起立部に設けられ上記第1および第2イジェクトレバーをイジェクト操作するためのカードイジェクト機構と、を有し、
上記起立部は、上記機器本体の後壁とほぼ平行に対向する起立壁と、上記起立壁に対して垂直に延出した上壁と、を有し、
上記カードイジェクト機構は、上記機器本体の幅方向に摺動自在に設けられた第1および第2操作レバーと、上記第1および第2操作レバーにそれぞれ設けられ、上記機器本体の幅方向に並んで位置しているとともに上記起立壁から突出して上記機器本体の第1および第2イジェクトレバーとそれぞれ係合可能な第1および第2押圧突起と、上記第1および第2操作レバーにそれぞれ設けられ、上記機器本体の幅方向と直交する方向に並んで位置しているとともに上記上壁に露出し、それぞれ外部から操作可能な第1および第2操作ノブと、を備えていることを特徴としている。
【0010】
また、この発明に係る小型電子機器システムによれば、上記カードイジェクト機構は、上記起立部内で上記上壁とほぼ平行に固定されたベースフレームと、上記上壁と反対側において上記ベースフレームに固定されベースフレームとほぼ平行に対向した支持フレームと、を有し、
上記第1操作レバーは、上記ベースフレームと上壁との間に配置され上記ベースフレームによって摺動自在にガイドされた水平部と、上記水平部から延出し上記起立壁と対向した垂直部と、を有し、上記第1押圧突起は上記垂直部に設けられ上記起立壁を貫通して突出しているとともに、上記第1操作ノブは上記水平部に係合し、
上記第2操作レバーは、上記ベースフレームと支持フレームとの間に保持され上記ベースフレームによって摺動自在にガイドされた水平部と、上記水平部から延出し上記起立壁と対向しているとともに上記第1操作レバーの垂直部に対して上記機器本体の幅方向に離間して位置した垂直部と、を有し、上記第2押圧突起は上記第2操作レバーの垂直部に設けられ上記起立壁を貫通して突出しているとともに、上記第2操作ノブは上記ベースフレームを介して上記水平部に係合していることを特徴としている。
【0011】
更に、この発明に係る小型電子機器システムによれば、上記機器本体は、上記後壁にそれぞれ形成されているとともに、それぞれ機器本体の幅方向に延びた第1および第2凹所を有し、
上記第1および第2イジェクトレバーは、それぞれ上記第1および第2凹所内に突出した第1および第2係合突起を有し、
上記拡張アダプタの第1および第2押圧突起は、上記拡張アダプタを上記小型電子機器の装着した際、それぞれ上記第1および第2凹所内に位置し上記第1および第2係合突起と対向することを特徴としている。
【0012】
上記構成の小型電子機器システムによれば、小型電子機器の機器本体後端部を拡張アダプタの載置部に載置すると、機器本体の後壁は拡張アダプタの起立壁と隣接対向する。そして、カードイジェクト機構の第1および第2押圧突起は、それぞれ機器本体の第1および第2イジェクトレバーと係合する。この状態で、第1あるいは第2操作ノブを介して第1あるいは第2操作レバーを摺動操作すると、これに連動して押圧突起が移動し、係合したイジェクトレバーを摺動させる。それにより、拡張アダプタを装着した状態においても、第1あるいは第2カードスロットに収容されているカードをイジェクトすることが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照してこの発明を実施の形態に係る小型電子機器システムについて詳細に説明する。
小型電子機器システムは、小型電子機器として携帯型のパーソナルコンピュータ7と、拡張アダプタとして入力/出力アダプタ8と、を備えている。図1ないし図3に示すように、パーソナルコンピュータ7は、偏平な矩形箱状の機器本体10と、同じく偏平な矩形箱状のディスプレイユニット12と、を備えている。機器本体10は、上面の開口した矩形状箱状の下ケース14と、ケースの上面開口を覆うようにケースに取り付けられたカバー16と、により構成された筐体18を備えている。また、機器本体10は、カバー16の上面に露出して設けられたキーボード20を有している。
【0014】
ディスプレイユニット12は、カバー16の後端部に設けられた一対のヒンジ部30によって機器本体10上に回動自在に取り付けられている。そして、ディスプレイユニット12は、キーボード20を露出する回動位置と、キーボード20を覆い、機器本体10とともに1つの箱状をなす閉塞位置との間に開閉自在となっている。
【0015】
ディスプレイユニット12の内面には、液晶表示パネル32が露出した開口34、電源スイッチ35、リブポイント36、LEDからなる表示部38等が設けられている。また、ディスプレイユニット12の外面には、リブポイント36に対向して一対のクリックスイッチ40が設けられている。
【0016】
図1ないし図5に示すように、機器本体10内には、それぞれPCカード24を挿入可能な第1および第2カードスロット22a、22bが設けられ、これらカードスロットの挿入口は、機器本体の側壁に垂直方向に並んで設けられている。また、機器本体10内には、その後壁10aに隣接して、かつ、機器本体の幅方向Aに並んで第1および第2イジェクトレバー26a、26bが配設され、それぞれ幅方向Aに沿って摺動自在に設けられている。
【0017】
後壁10aの一端部下端には、機器本体10の幅方向Aに並んで第1および第2凹所27a、27bが形成され、それぞれ幅方向Aに沿って延びている。第1および第2イジェクトレバー26a、26bは、それぞれ第1および第2凹所27a、27b内に突出した第1および第2係合突起28a、28bを有している。
【0018】
そして、第1係合突起28aを介して第1イジェクトレバー26aを幅方向Aに沿って矢印B方向へ押圧することにより、機器本体10内に回動自在に設けられた第1イジェクトアーム29aが矢印C方向に回動し、第1カードスロット22a内に収納されているPCカード24をイジェクトすることができる。同様に、第2係合突起28bを介して第2イジェクトレバー26bを幅方向Aに沿って矢印B方向へ押圧することにより、機器本体10内に回動自在に設けられた図示しない第2イジェクトアームが矢印C方向に回動し、第2カードスロット22b内に収納されているPCカード24をイジェクトすることができる。
【0019】
図3に示すように、機器本体10の後壁10a中央部および他端部には、それぞれロック用の係合凹所42が形成されているとともに、後壁10aの両端部には、それぞれロック用のねじ孔43が形成されている。
【0020】
一方、図3、図5、および図6に示すように、入力/出力アダプタ8は、偏平な矩形状の載置部44と、載置部から垂直に起立した起立部46と、を有し、ほぼL字状に形成されている。載置部44の上面は、前方に傾斜しパーソナルコンピュータ7の機器本体後端部を載置可能な載置面44aを構成している。また、起立部46は、載置面44aの後端から載置面に対して垂直に延出した起立壁46aと、起立壁の上端から載置面44aとほぼ平行に延びた上壁44bと、上壁から下方に延出し起立壁とほぼ平行に対向した後壁46cと、を有している。
【0021】
図3において、載置面44aの左端部側には、パーソナルコンピュータ7の機器本体10底面に設けられた図示しないコネクタと接続可能な主コネクタ48が設けられている。
【0022】
起立部46内には、ロック機構50およびカードイジェクト機構52が設けられている。ロック機構50は、主コネクタ48の近傍において、起立壁46aから突出し機器本体10の係合凹所42とそれぞれ係合可能な一対のロック爪54と、上壁46bに設けられ、ロック爪54を起立部46内に待避させてロックを解除するロック解除レバー56と、を備えている。
【0023】
また、図5および図6に示すように、起立部46の後壁46cには、プリンタ、外部ディスプレイ、外部キーボード、マウス等の外部機器をそれぞれ接続可能な複数の副コネクタ58が設けられている。これらの副コネクタ58は、主コネクタ48に電気的に接続されている。更に、後壁46cの両端部には、操作摘み60aを有するロックねじ60がそれぞれ回転自在に設けられている。
【0024】
パーソナルコンピュータ7の機器本体10後端部が載置面44a上に載置され入力/出力アダプタ8に装着されると、機器本体10側のコネクタが主コネクタ48に接続され、パーソナルコンピュータと入力/出力アダプタ8の複数の副コネクタ58とが電気的に接続される。また、起立部46の起立壁46aは機器本体10の後壁10aと隣接対向して位置し、一対のロック爪54は機器本体10の係合凹所42とそれぞれ係合して機器本体10をロックする。この状態で、各ロックねじ60の操作摘み60aを回し、ロックねじを機器本体10のねじ孔43へねじ込むことにより、パーソナルコンピュータ7を入力/出力アダプタ8に対して確実にロックすることができる。
【0025】
次に、カードイジェクト機構52について詳細に説明する。
図3、図4、および図7ないし図9に示すように、カードイジェクト機構52は、パーソナルコンピュータ7側の第1イジェクトレバー26aをイジェクト操作するための第1操作レバー62、パーソナルコンピュータ7側の第2イジェクトレバー26bをイジェクト操作するための第2操作レバー64、これら第1および第2操作レバーを摺動自在に支持したベースフレーム66および支持フレーム68を備えて構成されている。
【0026】
ベースフレーム66は、ほぼL字状に折曲げられた板材により構成され、その上面の一側部には、機器本体10の幅方向Aに沿って延びるガイドリブ70が突設されている。また、ベースフレーム66下面の他側部には、上方に向かって突出しているとともに幅方向Aに沿って延びたガイド凹所72が形成されている。ガイド凹所72の底壁には、幅方向Aに沿って延びた長孔73が形成されている。
【0027】
ベースフレーム66は、図8において、右側半分から下方に垂直に突出したガイド壁74を有し、ガイド壁74の下端には、係合突部75が形成されている。更に、ベースフレーム66の下面には、下方に向かって突出しているとともにねじ孔が形成された一対のボス76(一方のみ図示する)が設けられている。
【0028】
支持フレーム68は平板状に形成され、図8において、左側半分から下方に垂直に突出したガイド壁78を有し、ガイド壁78の下端には、係合突部80が形成されている。そして、支持フレーム68は、一対のねじ81をベースフレーム66のボス76へねじ込むことにより、ベースフレームに固定されている。これにより、支持フレーム68は所定の隙間を置いてベースフレーム66と対向しているとともに、ガイド壁78は、ベースフレーム66のガイド壁74と幅方向Aに沿って並んで位置している。
【0029】
第1操作レバー62は、ベースフレーム66の上面に対向した水平部62aと、ガイド壁74と対向した垂直部62bとを有し、ほぼ直角に折曲げられた板状に形成されている。そして、第1操作レバー62は、ベースフレーム66上に載置され、ガイドリブ70により幅方向Aに沿って摺動自在にガイドされている。なお、水平部62aは、ベースフレーム66上面の手前側ほぼ半分を覆うように形成されている。
【0030】
垂直部62bは、図8において、右側部分から下方に突出した突出部62cを有し、この突出部には、第1押圧突起82が垂直に突設されている。また、水平部62aには、矩形状の係合孔84が形成されている。水平部62a上には、矩形板状の第1操作ノブ86が載置されている。第1操作ノブ86の下面には、水平部62aの係合孔84に嵌合した突起87が形成されているとともに、上面には、操作突部88が形成されている。
【0031】
更に、第1操作レバー62の水平部62aとベースフレーム66との間には、第1引っ張りばね90が架設され、第1操作レバー62を初期位置に付勢している。
【0032】
第2操作レバー64は、ベースフレーム66と支持フレーム68との間に位置した水平部64aと、支持フレームのガイド壁78と対向した垂直部64bとを有し、ほぼ直角に折曲げられた板状に形成されている。水平部64aは、上方に突出したガイド突部64cを有し、このガイド突部は、ベースフレーム6に形成されたガイド凹所72内に摺動自在に係合している。それにより、第2操作レバー64は、ベースフレーム66および支持フレーム68間で、幅方向Aに沿って摺動自在いガイドされている。
【0033】
垂直部64bは、第1操作レバー62の突出部62cと幅方向Aに並んで、かつ、所定の間隔を置いて位置している。そして、垂直部64bには、第2押圧突起92が垂直に突設され、第1押圧突起82と幅方向Aに沿って所定の間隔を置いて並んでいる。また、ガイド突出64cには、矩形状の係合孔94が形成され、ガイド凹所72の長孔73と対向している。
【0034】
ベースフレーム66のガイド凹所72上には、矩形板状の第2操作ノブ96が載置され、幅方向Aと直交する方向に沿って第1操作ノブ84と並んで位置している。第2操作ノブ96の下面には突起97が形成され、この突起は、ガイド凹所72の長孔73を介して第2操作レバー64の係合孔94に嵌合している。また、第2操作ノブ96の上面には、操作突部98が形成されている。
【0035】
更に、第2操作レバー64の水平部64aとベースフレーム66との間には、第2引っ張りばね100が架設され、第2操作レバー64を初期位置に付勢している。なお、ベースフレーム66には、金属板により形成されパーソナルコンピュータ7の機器本体10と導通可能な導通片102が取り付けられている。
【0036】
一方、図7に示すように、起立部46の起立壁46aと載置面44aとの交差部には、機器本体10の幅方向Aに離間して一対の開口104が形成されている。また、起立部46の上壁46bには、幅方向Aと直交する方向に並んで一対のガイドスロット106が形成され、それぞれ幅方向Aに沿って延びている。
【0037】
上記構成のカードイジェクト機構52は、起立部46の上壁46b内面にねじ止め固定され、起立部46内に収容されている。そして、図3および図4に示すように、第1および第2押圧突起82、92は、開口104を通して起立壁46aから突出しているとともに、ベースフレーム66および支持フレーム68の係合突部75、80がそれぞれ開口104に係合している。また、第1および第2操作ノブ86、96の操作突部88、98は、それぞれガイドスロイット106内に突出し、それぞれ外部から操作可能となっている。
【0038】
図4、図5、および図9に示すように、パーソナルコンピュータ7の機器本体10後端部が載置面44a上に載置され入力/出力アダプタ8に装着されると、カーイジェクト機構52の第1および第2押圧突起82、92は、それぞれ機器本体10の後壁10aに設けられた第1および第2凹所27a、27b内に侵入し、機器本体側の第1および第2イジェクトレバー26a、26bの第1および第2係合突起とそれぞれ対向する。
【0039】
機器本体10の第1カードスロット22aに装着されているPCカード24をイジェクトする場合には、カードイジェクト機構52の操作突部88を矢印B方向に押圧することにより、第1操作ノブ86を介して第1操作レバー62が矢印B方向に摺動する。これにより、第1押圧突起82が機器本体10の第1凹所27a内を矢印B方向に移動し、第1係合突起28aを介して第1イジェクトレバー26aを矢印B方向に移動させる。その結果、第1イジェクトアーム29aが矢印C方向に回動して、PCカード24を第1カードスロット22aからイジェクトする。イジェクト終了後、操作突部88から手を離すと、第1操作レバー62は、第1引っ張りばね90に付勢され、第1押圧突起82と共に初期位置に復帰する。
【0040】
また、機器本体10の第2カードスロット22bに装着されているPCカード24をイジェクトする場合には、カードイジェクト機構52の操作突部98を矢印B方向へ押圧することにより、第2操作ノブ96を介して第2操作レバー64が矢印B方向に摺動する。これにより、第2押圧突起92が機器本体10の第2凹所27b内を矢印B方向に移動し、第2係合突起28bを介して第2イジェクトレバー26bを矢印B方向に移動させる。その結果、図示しない第2イジェクトアームが矢印C方向に回動して、PCカード24を第2カードスロット22bからイジェクトする。イジェクト終了後、操作突部98から手を離すと、第2操作レバー64は、第2引っ張りばね100に付勢され、第2押圧突起92と共に初期位置に復帰する。
【0041】
以上のように構成された小型電子機器システムによれば、パーソナルコンピュータ7において、PCカード24をイジェクトするための第1および第2イジェクトレバー26a、26bは、機器本体10の後壁10a側に設けられていることから、機器本体10の奥行寸法を低減し小型化を図ることができる。
【0042】
また、入力/出力アダプタ8は、カードイジェクト機構52を備えていることから、上記のような後壁10a側にイジェクトレバーを有するパーソナルコンピュータ7を装着した場合でも、入力/出力アダプタ側のカードイジェクト機構52を操作することにより、パーソナルコンピュータ7の第1および第2イジェクトレバー26a、26bを間接的に操作し、第1および第2カードスロット22a、22bに装着されたPCカード24をイジェクトすることができる。従って、入力/出力アダプタ8をパーソナルコンピュータ7から取り外すことなくPCカード24の取出しが可能となり、操作性の大幅な向上を図ることができる。
【0043】
更に、カードイジェクト機構52において、第1および第2操作レバー62、64は、ベースフレーム66を間に挟んで重ねて設けられているとともに、第1および第2操作ノブ86、96は、機器本体10の幅方向Aと直交する方向に並んで設けられている。従って、カードイジェクト機構52をコンパクトに形成することが可能となり、入力/出力アダプタ8の小型化を図ることができる。
【0044】
なお、この発明は上述した実施の形態に限定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能である。例えば、この発明の小型電子機器システムにおいて、拡張アダプタは入力/出力アダプタに限らず、ポートリプリケータ等の他の拡張アダプタを組み合わせて用いてもよい。
【0045】
【発明の効果】
以上詳述したように、この発明によれば、拡張アダプタを接続した状態でもカードの脱着を容易に行うことができ、電子機器の小型化および操作性の向上を図ることが可能な小型電子機器システムを提供することができる。
【0046】
【図面の詳細な説明】
【0047】
【図1】この発明の実施の形態に係る小型電子機器システムのパーソナルコンピュータを示す斜視図。
【0048】
【図2】ディスプレイユニットを閉じた状態における上記パーソナルコンピュータの斜視図。
【0049】
【図3】上記小型電子機器システムのパーソナルコンピュータの後端部および入力/出力アダプタを示す斜視図。
【0050】
【図4】上記入力/出力アダプタにパーソナルコンピュータを装着した状態を一部破断して示す平面図。
【0051】
【図5】上記入力/出力アダプタにパーソナルコンピュータを装着した状態を示す斜視図。
【0052】
【図6】上記入力/出力アダプタにパーソナルコンピュータを装着した状態を示す斜視図。
【0053】
【図7】上記入力/出力アダプタからカードイジェクト機構を取り外した状態を示す分解斜視図。
【0054】
【図8】上記カードイジェクト機構の分解斜視図。
【0055】
【図9】上記入力/出力アダプタにパーソナルコンピュータを装着した状態を一部破断して示す側面図。
【0056】
【符号の説明】
7…パーソナルコンピュータ
8…入力/出力アダプタ
10…機器本体
10a…後壁
12…ディスクプレイユニット
20…キーボード
22a…第1カードスロット
22b…第2カードスロット
24…PCカード
26a…第1イジェクトレバー
26b…第2イジェクトレバー
27a…第1凹所
27b…第2凹所
28a…第1係合突起
28b…第2係合突起
44…載置部
46…起立部
46a…起立壁
46b…上壁
48…主コネクタ
52…カードイジェクト機構
58…副コネクタ
62…第1操作レバー
64…第2操作レバー
62a、64a…水平部
62b、64b…垂直部
66…ベースフレーム
68…支持フレーム
82…第1押圧突起
86…第1操作ノブ
88…第1操作突部
92…第2押圧突起
96…第2操作ノブ
98…第2操作突部
Claims (5)
- ほぼ矩形箱状の機器本体と、上記機器本体に設けられているとともに機器本体の側壁に開口し、それぞれカードを挿入可能な第1および第2カードスロットと、上記機器本体の後壁に上記機器本体の幅方向に並んで設けられ、それぞれ上記第1および第2カードスロット内からカードを取出すための第1および第2イジェクトレバーと、を備えた小型電子機器と、
上記機器本体の後端部に接続され、上記小型電子機器の機能を拡張する拡張アダプタと、を備え、
上記拡張アダプタは、機器本体の後端部が載置される載置部と、載置部から延出し上記載置された機器本体の後壁と対向する起立部と、上記起立部に設けられ上記第1および第2イジェクトレバーをイジェクト操作するためのカードイジェクト機構と、を有し、
上記起立部は、上記機器本体の後壁とほぼ平行に対向する起立壁と、上記起立壁に対して垂直に延出した上壁と、を有し、
上記カードイジェクト機構は、上記機器本体の幅方向に摺動自在に設けられた第1および第2操作レバーと、上記第1および第2操作レバーにそれぞれ設けられ、上記機器本体の幅方向に並んで位置しているとともに上記起立壁から突出して上記機器本体の第1および第2イジェクトレバーとそれぞれ係合可能な第1および第2押圧突起と、上記第1および第2操作レバーにそれぞれ設けられ、上記機器本体の幅方向と直交する方向に並んで位置しているとともに上記上壁に露出し、それぞれ外部から操作可能な第1および第2操作ノブと、を備えていることを特徴とする小型電子機器システム。 - 上記カードイジェクト機構は、上記起立部内で上記上壁とほぼ平行に固定されたベースフレームと、上記上壁と反対側において上記ベースフレームに固定されベースフレームとほぼ平行に対向した支持フレームと、を有し、
上記第1操作レバーは、上記ベースフレームと上壁との間に配置され上記ベースフレームによって摺動自在にガイドされた水平部と、上記水平部から延出し上記起立壁と対向した垂直部と、を有し、上記第1押圧突起は上記垂直部に設けられ上記起立壁を貫通して突出しているとともに、上記第1操作ノブは上記水平部に係合し、
上記第2操作レバーは、上記ベースフレームと支持フレームとの間に保持され上記ベースフレームによって摺動自在にガイドされた水平部と、上記水平部から延出し上記起立壁と対向しているとともに上記第1操作レバーの垂直部に対して上記機器本体の幅方向に離間して位置した垂直部と、を有し、上記第2押圧突起は上記第2操作レバーの垂直部に設けられ上記起立壁を貫通して突出しているとともに、上記第2操作ノブは上記ベースフレームを介して上記水平部に係合していることを特徴とする請求項1に記載の小型電子機器システム。 - 上記機器本体は、上記後壁にそれぞれ形成されているとともに、それぞれ機器本体の幅方向に延びた第1および第2凹所を有し、
上記第1および第2イジェクトレバーは、それぞれ上記第1および第2凹所内に突出した第1および第2係合突起を有し、
上記拡張アダプタの第1および第2押圧突起は、上記拡張アダプタを上記小型電子機器の装着した際、それぞれ上記第1および第2凹所内に位置し上記第1および第2係合突起と対向することを特徴とする請求項2に記載の小型電子機器システム。 - 上記拡張アダプタは、上記上壁に上記機器本体の幅方向に直交する方向に並んで形成されているとともにそれぞれ上記幅方向に延び、上記第1および第2操作ノブがそれぞれ摺動自在に挿通された一対のガイドスロットを有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の小型電子機器システム。
- 上記拡張アダプタは、上記載置部に設けられ上記小型電子機器に接続される主コネクタと、上記起立部に設けられそれぞれ外部機器を接続可能な複数の副コネクタと、を備えていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の小型電子機器システム。
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JP35844197A JP3579235B2 (ja) | 1997-12-25 | 1997-12-25 | 小型電子機器システム |
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