JP3575223B2 - 車両用駆動力制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、駆動輪の空転を防いで車両の安定性及び運転性を確保する駆動力制御装置に関し、特に無段変速機を備えた駆動力制御装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
加速時等に駆動輪が空転して、加速性能が低下するのを防止する駆動力制御装置(あるいはTCS=トラクションコントロールシステム)としては、アクチュエータに駆動される第2スロットルの開度や燃料噴射カット、点火タイミングリタード制御などによりエンジン出力を抑制したり、制動装置を作動させることで駆動輪の空転を抑制するものが従来から知られており、さらに、無段変速機を備えた車両の駆動力制御装置としては、例えば、特開平4−50440号公報等が知られている。
【0003】
また、無段変速機としてはVベルト式やトロイダル式が従来から知られており、これら無段変速機の変速制御は、車速やスロットル開度(又はアクセルペダル踏み込み量)等の運転状態に基づいて、変速比を連続的に変化させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車両用駆動力制御装置にあっては、燃料噴射カット、点火時期制御や制動制御のように、応答性の高い駆動力制御を行った場合、無段変速機の変速応答性が駆動力制御に追従できず、特に図5に示すように、例えば、発進時等の加速状態において、駆動輪が空転して駆動輪速Vwrが従動輪速Vwfよりも大きいしきい値Vwsを超える初期スリップ状態になる時間t0以降では、駆動力制御装置が燃料噴射カット、点火時期制御あるいは制動制御を開始して、時間t1までに駆動輪速Vwrをしきい値以下のスリップ状態へ迅速に収束させる。
【0005】
一方、無段変速機の変速制御は、一般的に無段変速機の出力軸回転数≒駆動輪速Vwrと入力軸回転数の比を実際の変速比とし、この実変速比を運転状態に応じた目標変速比へ一致させるように制御するため、図5の時間t0からt1までの間では、駆動輪速Vwrの急変に呼応して、図中斜線部のように目標変速比RTOも急激にHi側へ変化した後にLo側へ復帰するが、上記したように変速制御の応答性は駆動力制御に比して低いため、図6に示すように、実際の変速比は図中実線で示す所定の変速線に沿って変化できず、図中一点差線で示したLo側とHi側の間でハンチングを起こし、この変速比のハンチングによって駆動輪のトルクも急変するため、車体に加わる前後方向の加速度も振動して運転性及び安定性を損なう場合があった。
【0006】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、駆動力制御装置が作動したときの無段変速機の変速比のハンチングを抑制することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、無段変速機を介してエンジンに連結された駆動輪と、車両の運転状態に応じて前記無段変速機の変速比を設定する変速制御手段と、前記駆動輪の路面に対するスリップが所定値を超えたときに駆動輪の空転を判定する駆動力制御開始判定手段と、前記駆動力制御開始判定手段が駆動輪の空転を判定したときに駆動輪の駆動力を低減する駆動力抑制手段とを備えた車両用駆動力制御装置において、
前記変速制御手段は、車速を検出する車速検出手段と、少なくとも車速に応じて変速比を設定する変速比設定手段と、前記駆動力制御開始判定手段が駆動輪の空転を判定してから所定期間内であるかを判定する初期スリップ判定手段と、前記所定期間内のときのみ、検出車速の変動量に対する変速比の変動量を低減し、加速スリップ状態ではあるもののスリップ収束状態にあるときには前記検出車速の変動量に対する変速比の変動量を低減を禁止する車速ゲイン低減手段とを備える。
【0008】
また、第2の発明は、前記第1の発明において、前記車速ゲイン低減手段は、前記検出車速の一次遅れの値を演算するとともに前記変速比設定手段へ出力するフィルタを有する。
【0009】
また、第3の発明は、前記第1の発明において、前記車速ゲイン低減手段は、通常走行用の第1の変速マップと、前記第1変速マップよりもHi側の変速比で、かつ変速比変化量の小さい第2の変速マップを備えて、前記所定期間内である場合には第2の変速マップへ切り換える。
【0010】
また、第4の発明は、前記第1の発明において、前記初期スリップ判定手段は、駆動輪の加速スリップ率が所定値以上、かつ、駆動輪の加速スリップ率変化量が所定値以上のときに、前記所定期間内であると判定する。
【0012】
【発明の効果】
したがって、第1の発明は、駆動輪が空転を開始して、初期スリップ状態の間は検出車速の変動量に対する変速比の変動量が低減されるため、応答性の高い駆動力制御に比して応答性の低い変速制御のハンチングを防止することが可能となって、前記従来例のような変速比のハンチングに起因する車体前後加速度の振動を抑制しながらも、確実に駆動輪の空転を抑制することが可能となって、無段変速機を備えた駆動力制御装置の運転性及び安定性を大幅に向上させることが可能となる。
【0013】
また、第2の発明は、検出車速を一次遅れのフィルタによって処理して、この値に基づいて変速比の設定を行うことにより、駆動輪が空転を開始してから所定期間は、検出車速の変動量に対する変速比の変動量が低減されるため、応答性の高い駆動力制御に比して応答性の低い変速制御のハンチングを防止することが可能となる。
【0014】
また、第3の発明は、駆動輪が空転を開始してから所定期間は、通常走行用の第1の変速マップから第1変速マップよりもHi側の変速比で、かつ変速比変化量の小さい第2の変速マップへ切り換えられるため、駆動輪が空転を開始してから所定期間は、検出車速の変動量に対する変速比の変動量が低減されるため、応答性の高い駆動力制御に比して応答性の低い変速制御のハンチングを防止することが可能となる。
【0015】
また、第4の発明は、駆動輪の加速スリップ率Sが所定値上、かつ、駆動輪の加速スリップ率変化量Sdtが所定値以上のときに、駆動輪が空転を開始した所定期間内であると判定するため、変速制御のハンチングが生じやすい期間を正確に判定することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0018】
図1において、駆動力制御装置はマイクロコンピュータ等から構成されたTCSコントローラ1と、TCSコントローラ1の駆動力低減指令に応じてエンジン4へ燃料カット制御、点火タイミングリタード制御を行うエンジンコントローラ2と、同じくTCSコントローラ1の駆動力低減指令に応じて駆動輪RR、RLのブレーキ装置21RR、21RLを制御する制動力制御装置20と、TCSコントローラ1の駆動力低減指令に応じて変速制御の車速ゲインを低下させるCVTコントローラ3から構成した場合を示す。
【0019】
無段変速機6に連結されたエンジン4は、エンジンコントローラ2によって燃料噴射量や点火時期等を運転状態に応じて制御されており、前記従来例と同様にエンジンコントローラ2は、通常の運転時ではスロットル開度センサ11が検出したスロットル開度TVO(又はアクセルペダル踏み込み量)に応じてエンジン回転数Neを制御している。
【0020】
無段変速機6は駆動輪としての後輪RR、RLに連結されており、CVTコントローラ3が決定した目標変速比RTOとなるよう実際の変速比を変更するもので、CVTコントローラ3は、スロットル開度センサ11が検出したスロットル開度TVOと、車速センサ5が検出した車速VSP等の運転状態に応じて、図示しないマップから目標変速比RTOを演算する。
【0021】
なお、無段変速機6は後輪RR、RLと連結されるFR式を構成しており、以下、左右後輪RL、RRを駆動輪とし、左右前輪FL、FRを従動輪とする。
【0022】
TCSコントローラ1には、各車輪または車軸の回転速度を検出する車輪速センサ12FR、12FL、12RR、12RLの検出信号がそれぞれ入力され、TCSコントローラ1は、これら各車輪速VWFR、VWFL、VWRR、VWRLに基づいて駆動輪RR、RLの空転を検出し、駆動輪RR、RLが空転した場合には、エンジンコントローラ2及び制動力制御装置20へ駆動力制御要求を送出し、前記従来例のように燃料カットや点火タイミングリタードを行ってエンジン4の出力を抑制するとともに、後輪RR、RLのブレーキ装置21RR、21RLを作動させ、さらにTCSコントローラ1はCVTコントローラ3へも駆動力制御中を示す駆動力制御信号を送出する。
【0023】
そして、CVTコントローラ3はこのTCSコントローラ1からの駆動力制御信号に応じて、車速センサ5が検出した車速VSPのゲインを低下させる。なお、車速センサ5は無段変速機6の出力軸回転数を検出し、これに所定の定数を乗じたものを車速VSPとして用いる。
【0024】
ここで、TCSコントローラ1及びCVTコントローラ3で行われる駆動力制御及び変速制御の一例を図2のフローチャートに示し、以下、このフローチャートを参照しながら駆動力制御と変速制御について詳述する。なお、このフローチャートに基づく制御は所定時間毎に実行されるものである。
【0025】
ステップS1〜S6、S8及びS10はTCSコントローラ1で行われる制御を示し、ステップS7、S9はTCSコントローラ1の指令に応じてCVTコントローラ3で行われる制御を示す。
【0026】
ステップS1では、TCSコントローラ1が各車輪速センサ12FR〜12RLの出力を読み込んで、各車輪の速度VWFR、VWFL、VWRR、VWRLを求める。
【0027】
そして、ステップS2では、従動輪の平均速度Vwfを、左右前輪FR、FLの車輪速VWFR、VWFLの平均値より求め、ステップS3では、同様にして駆動輪の平均速度Vwrを左右後輪RR、RLの車輪速VWRR、VWRLから求める。
【0028】
次に、ステップS4では、駆動輪の空転を検出するとともに、駆動力制御の目標値となる駆動輪速の目標値Vwsを、現在の車速を代表する従動輪平均速Vwfに所定値αを加算して求める。
【0029】
Vws=Vwf+α
ここで、目標駆動輪速Vwsの設定は、例えば、従動輪平均速Vwfに所定値α(例えば、2〜5Km/h)を加算した値となる。
【0030】
ステップS5では、駆動輪平均速Vwrが目標駆動輪速Vwsを超えたか否かを判定することで駆動輪の空転を検出し、駆動輪平均速Vwrが目標駆動輪速Vwsを超えたときには、駆動輪が空転したと判定してステップS6の処理へ進む一方、駆動輪平均速Vwrが目標駆動輪速Vws以下の場合には、通常走行中であると判定してステップS9以降へ進む。
【0031】
次に、駆動輪の空転が検出されたステップS6では、現在のスリップ状態が初期状態、すなわち、図5に示したように、加速スリップ率Sが大きい状態であるか否かを判定し、初期スリップ状態であると判定された場合にはステップS7へ進む一方、そうでない場合、すなわち、図5のスリップ収束状態にあれば、ステップS8へ進む。
【0032】
この初期スリップ状態では、TCSコントローラ1はエンジンコントローラ2へ燃料カット、点火タイミングリタードを要求するとともに、制動力制御装置20へ制動開始要求を送出する。
【0033】
なお、駆動輪の加速スリップ率Sは、
S=Vwr/Vwf
で表される。
【0034】
そして、ステップS7では、初期スリップ状態と判定されている間、CVTコントローラ3は車速センサ5が検出した車速VSPにフィルタ処理を行って、車速VSPの変化量に対するゲインを低減する。このフィルタ処理は、例えば、一次遅れフィルタ処理などによって実行され、フィルタ処理後の値VSP’を変速制御に用いる車速VSP’として設定する。
【0035】
一方、加速スリップ状態ではあるが、スリップ収束状態にある場合では、ステップS8へ進んで、変速制御に用いる車速VSP’に車速センサ5の検出値である車速VSPを代入した後、ステップS10へ進む。
【0036】
ステップS10では、前記したように、TCSコントローラ1がスリップ状態に応じてエンジンコントローラ2又は制動力制御装置20へ駆動力制御信号を送出して駆動力制御を行う。
【0037】
なお、上記ステップS5で通常走行中であると判定された場合には、駆動力制御を行わずに、ステップS9へ進んで、変速制御に用いる車速VSP’に車速センサ5の検出値である車速VSPを代入した後、ステップS11へ進む。
【0038】
次に、ステップS11では、上記ステップS7〜S9のいずれかで設定された車速VSP’とスロットル開度TVOに基づいて、目標変速比RTOを演算した後、ステップS12で無段変速機6へ指令する。
【0039】
上記ステップS1〜ステップS12の処理を所定時間毎に行うことにより、駆動輪RR又はRLが空転を開始して、初期スリップ状態になると、CVTコントローラ3は、車速センサ5のが検出した車速VSPに一次遅れなどのフィルタ処理を加えて、検出車速VSPに対するゲインを低減した値VSP’を変速制御に用いるようにしたため、初期スリップ状態の間は、応答性の高い駆動力制御に比して応答性の低い変速制御に用いる車速VSP’の変動量が抑制されるため、前記従来例のような変速比のハンチングに起因する車体前後加速度の振動を抑制しながらも、確実に駆動輪の空転を抑制することが可能となって、無段変速機6を備えた駆動力制御装置の運転性及び安定性を大幅に向上させることが可能となるのである。
【0040】
そして、駆動輪RR、RLの空転状態が図5に示したスリップ収束状態に入ると、車速VSP’=車速VSPとなって、通常の変速制御を行うことができるのである。
【0041】
なお、上記実施形態において、初期スリップ状態が判定されている間は、ステップS7の車速フィルタ処理を行うようにしたが、図示はしないが、初期スリップ状態が判定されたときから所定時間だけ、上記ステップS7を実行してもよい。
【0042】
図3は第2の実施形態を示し、前記第1実施形態のステップS7で行う車速VSPのフィルタ処理に代わって、変速マップを切り換えるようにしたもので、その他の構成は前記第1実施形態と同様である。
【0043】
図3のマップは、CVTコントローラ3に予め設定されるもので、通常走行用に使用する「Normal」モードと、積雪路等に用いる「Snow」モードの変速マップを示しており、「Snow」モードの変速マップは「Normal」モードに対してHi側の目標変速比に設定され、かつ車速VSPの変化に対する目標変速比の変化が小さく設定されている。
【0044】
上記ステップS7において、初期スリップ状態の間は変速マップを「Snow」モードへ切り換えることにより、車速VSPの変動量に対する目標変速比RTOの変動量を通常走行用の「Normal」モードに比して低減することができ、前記第1実施形態と同様に、初期スリップ状態の間は、車速の変動量が抑制されるため目標変速比RTOの変動量も抑制され、前記従来例のような変速比のハンチングに起因する車体前後加速度の振動を抑制しながらも、確実に駆動輪の空転を抑制することが可能となり、駆動輪RR、RLの空転状態がスリップ収束状態に入ると、変速マップは「Normal」モードへ復帰して通常の変速制御を行うことができるのである。
【0045】
図4は第3の実施形態を示し、前記第1実施形態のステップS6で行う初期スリップ状態の判定を、加速スリップ率Sと加速スリップ率変化量Sdtのマップより行うようにしたもので、その他の構成は前記第1実施形態と同様である。
【0046】
図4のマップにおいて、加速スリップ率Sは前記第1実施形態と同様に、駆動輪平均速Vwrと従動輪平均速Vwfの比であり、加速スリップ率変化量Sdtは加速スリップ率Sの微分値である。
【0047】
ステップS6において、上記加速スリップ率S及び加速スリップ率変化量Sdtを演算し、図4に示すように、加速スリップ率Sが所定値S1以上、かつ加速スリップ率変化量Sdtが所定値Sdt1以上の領域にあれば、初期スリップ状態であると判定することができ、初期スリップ状態の判定、すなわち、変速制御のハンチングが生じやすい期間を正確に判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す駆動力制御装置の概略図。
【図2】同じくTCSコントローラ及びCVTコントローラで行われる制御の一例を示すフローチャート。
【図3】第2の実施形態を示し、スロットル開度TVOをパラメータとする車速に応じた変速比のマップである。
【図4】第3の実施形態を示し、初期スリップ状態を判定するマップを示し、加速スリップ率Sと加速スリップ率変化量Sdtの関係を示すマップである。
【図5】従来例を示し、駆動輪が空転したときの各車輪速と変速比の関係を示すグラフで、図中実線はスリップ状態の場合を、図中波線は駆動輪のグリップ状態を示す。
【図6】同じく、加速スリップ状態の変速比変動の様子を示し、車速VSPと入力軸回転数の関係を示す。
【符号の説明】
1 TCSコントローラ
2 エンジンコントローラ
3 CVTコントローラ
4 エンジン
5 車速センサ
6 無段変速機
11 スロットル開度センサ
12FR、12FL、12RR、12RL 車輪速センサ
Claims (4)
- 無段変速機を介してエンジンに連結された駆動輪と、
車両の運転状態に応じて前記無段変速機の変速比を設定する変速制御手段と、
前記駆動輪の路面に対する加速スリップが所定値を超えたときに駆動輪の空転を判定する駆動力制御開始判定手段と、
前記駆動力制御開始判定手段が駆動輪の空転を判定したときに駆動輪の駆動力を低減する駆動力抑制手段とを備えた車両用駆動力制御装置において、
前記変速制御手段は、
車速を検出する車速検出手段と、
少なくとも車速に応じて変速比を設定する変速比設定手段と、
前記駆動力制御開始判定手段が駆動輪の空転を判定してから所定期間内であるかを判定する初期スリップ判定手段と、
前記所定期間内のときのみ、検出車速の変動量に対する変速比の変動量を低減し、加速スリップ状態ではあるもののスリップ収束状態にあるときには前記検出車速の変動量に対する変速比の変動量を低減を禁止する車速ゲイン低減手段とを備えたことを特徴とする車両用駆動力制御装置。 - 前記車速ゲイン低減手段は、前記検出車速の一次遅れの値を演算するとともに前記変速比設定手段へ出力するフィルタを有することを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動力制御装置。
- 前記車速ゲイン低減手段は、通常走行用の第1の変速マップと、前記第1変速マップよりもHi側の変速比で、かつ変速比変化量の小さい第2の変速マップを備えて、前記所定期間内である場合には第2の変速マップへ切り換えることを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動力制御装置。
- 前記初期スリップ判定手段は、駆動輪の加速スリップ率が所定値以上、かつ、駆動輪の加速スリップ率変化量が所定値以上のときに、前記所定期間内であると判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用駆動力制御装置。
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US09/066,816 US6199005B1 (en) | 1997-04-28 | 1998-04-28 | Vehicle drive force control device |
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Cited By (1)
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DE102016223066A1 (de) * | 2016-11-23 | 2018-05-24 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zur Antriebsschlupfregelung von Antriebsrädern eines Kraftfahrzeugs und Antriebsschlupfregelungsvorrichtung zum Antriebsschlupfregeln von Antriebsrädern eines Kraftfahrzeugs |
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1997
- 1997-04-28 JP JP11109397A patent/JP3575223B2/ja not_active Expired - Lifetime
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