JP3574043B2 - Wall panel with bay window - Google Patents
Wall panel with bay window Download PDFInfo
- Publication number
- JP3574043B2 JP3574043B2 JP2000141552A JP2000141552A JP3574043B2 JP 3574043 B2 JP3574043 B2 JP 3574043B2 JP 2000141552 A JP2000141552 A JP 2000141552A JP 2000141552 A JP2000141552 A JP 2000141552A JP 3574043 B2 JP3574043 B2 JP 3574043B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bay window
- wall
- panel
- frame
- wall panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Bay Windows, Entrances, And Structural Adjustments Related Thereto (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、集合住宅、または一戸建ての住宅の外壁として利用される出窓を有する出窓付壁面パネル体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、集合住宅では、外壁面に配置されたラーメン骨組と、そのラーメン骨組内に組み込まれたサッシ部材である一般パネル体によって、外壁は形成される。
ラーメン骨組は、所定のスパン長で立設された複数の縦方向構造部材(例えば柱)と、所定の階高で架設された横方向構造部材(例えば梁)とによって構成されている。
また、縦方向構造部材、横方向構造部材を鉄筋コンクリート造(以下、「RC造」と記す。)、または鉄骨鉄筋コンクリート造(以下、「SRC造」と記す。)のラーメン骨組とした場合、外壁をRC造壁体とする場合が多い。
【0003】
図15は従来の1住戸分(1スパン、1階分)のバルコニー側の外壁面の正面図、図16は図15の出窓部分の縦断面図である。この壁面開口部Oは、所定の間隔で対向させて配設されている2本の縦方向構造部材Pと、上下階の横方向構造部材Cとによって区画される面で構成される。
【0004】
壁面開口部O内には、複数(図15では3個)のサッシ部材である一般パネル体10が、スパン方向の左側から直列的に配置されていて(連窓配置)、一般パネル体10と右端の縦方向構造部材Pの間に、出窓Wが介在的に配置されている。出窓Wは、横方向構造部材Cと一体的に構築された腰壁Aの上辺と、上階の横方向構造部材Cの下辺との間の空間に取り付けられている。出窓Wと腰壁Aは、1個の矩形状の壁体を形成している。
【0005】
横方向構造部材C(梁)をRC造で構築する場合、外壁である腰壁Aは現場打ち、またはプレキャストコンクリート板(PC板)などのRC造の非耐力壁として構築されることが多い。非耐力壁とは、長期鉛直荷重、地震力などの外力に対し、骨組構造体の耐力に構造設計上有効とされない壁を言い、室内と屋外を遮断する外壁面の機能上から構築されるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
出窓Wの下部にある腰壁Aは、横方向構造部材Cと一体化して構築された骨組構造体(躯体)の一部を構成するものである。したがって、出窓Wと腰壁Aを組み合わせた壁体は下記の問題点を有する。
【0007】
(1)腰壁Aは建築計画上の住戸内の間取りに制約を与える。
腰壁Aは、出窓Wの構造、形状、配置及び住戸内の居室の間取りと密接な関係を有するので、各住戸プランの多様性に合わせて腰壁Aの配置、形状を変えざるを得ない。腰壁Aには、建築計画上の住戸計画から多様性、融通性が要請される。
更に、居住者のライフサイクルの変化に対応して自由に間取りを変更できないかとの要請もある。
しかし、腰壁Aを現場打ちのRC造、またはPC板とする場合、その構造上から腰壁Aを取り替えて、自由に間取りを変更することは難しい。
【0008】
(2)出窓Wは、地震時における壁面開口部Oの上下の層間水平変位に追従する機能を充分に発揮し得ない。
出窓Wと腰壁Aを組み合わせた壁体は、地震時における骨組構造体の上下階の層間水平変位(壁の面内方向)に追従することができる構造でなければならない。
【0009】
ラーメン骨組は、地震には大きな層間水平変位が生じる。しかも、出窓Wは、下方の腰壁A、上方の梁と一体化した接合を取らざるを得ない(図16参照)。出窓Wは、地震時に腰壁Aと一体化した骨組構造体と略同一の水平変形を生じ、窓ガラスなどの破損を生じ易い。
腰壁Aは、接続している一般パネル体10にも損傷を与え、ドアー、窓の開閉に支障を来たし、防災避難上の難点となることもあり得る。腰壁Aは縦方向構造部材Pと一体化して構築された場合、縦方向構造部材Pの水平変形を拘束して、コンクリートのせん断破壊を生じさせ易い。
【0010】
(3)腰壁A、出窓Wの施工性、経済性が悪い。
腰壁Aは、壁厚が薄い複雑な形状を成し、縦方向構造部材P、横方向構造部材Cと一体化して構築されるので、型枠の製作、コンクリートの打設(躯対工事)の施工性、経済性が悪くなる。
出窓Wは、その形状の複雑性から施工現場にてサッシ枠、窓ガラスを組み立てて腰壁Aに取り付けられる。その作業能率は熟練したサッシ職人でも極端に悪い。
したがって、腰壁A、出窓Wの施工は手間がかかり、工期の長期化や低品質化に繋がる虞がある。
【0011】
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、骨組構造体(躯体)と一体化した非耐力壁によって腰壁を構築することなく、出窓を有する壁体を形成するので、住宅の自由な間取りの変更に対応することができる建築計画上の融通性に優れ、地震時の層間水平変位追従性能、施工性、経済性に優れた出窓を有する出窓付壁面パネル体を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明の出窓付壁面パネル体は、出窓付壁面パネル体の面内方向に配設されたパネル部と、パネル部から面外方向に跳ね出した出窓部とを備えている。そして、パネル部は、枠組状に形成されたパネル骨組部と、腰壁パネル部とを備え、出窓部は、パネル骨組部から片持ち構造で構成された出窓骨組部を備え、パネル骨組部は、上下の取付部材によって上下階の横方向構造部材に複数個所固定される。
そして、上下の取付部材のいずれかを、最初はピン接合部であるが、層間変形の変化に応じて水平方向へスライドするスライド接合部に変化することのできる可変性接合部とすることにより、地震時における壁面開口部の面内方向の上下の層間水平変位への追従能を有する(請求項1)。
【0015】
出窓骨組部は、線状構造部材を組み合わせて形成された、平面骨組または立体骨組によって片持ち構造を構成している(請求項2)。
【0016】
出窓骨組部は、出窓側部の面状部材によって片持ち構造を構成している(請求項3)。
【0017】
出窓骨組部は、片持ち梁によって片持ち構造を構成している(請求項4)。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を、複数階を有する集合住宅のバルコニー側の外壁に適用するものについて説明する。
【0022】
通常、集合住宅の基準階の平面形式は片廊下方式が用いられ、1つの共用廊下に接して複数の住戸を配置し、各住戸を戸境壁で区画し、さらに各住戸にバルコニーを付設する。
この平面形式の骨組構造体は、桁行方向の住戸と共用廊下またはバルコニーとの境界面に2つのラーメン骨組が対向して配置されている。
ラーメン骨組は、所定のスパン長で立設された複数の縦方向構造部材(柱)と、所定の階高で架設された横方向構造部材(梁)とによって構成されている。
【0023】
縦方向構造部材とは、壁面開口部の左右端で、縦方向を接続している構造部材を言い、柱、壁(耐力壁)などの構造部材の他に、柱と一体化された非耐力壁(袖壁)、スパン中間部で梁に立設されている非耐力壁(小壁)などをも含むものである。
次に、横方向構造部材とは、壁面開口部の上下端で、横方向を接続している構造部材を言い、梁、床スラブの構造部材の他に、梁と一体化された非耐力壁(腰壁、たれ壁)をも含むものである。
すなわち、壁面開口部の周囲に設けられている構造部材のうち、壁面開口部と縦方向に接続面を有するものを縦方向構造部材、横方向に接続面を有するものを横方向構造部材と呼称するもので、縦方向構造部材と横方向構造部材とは必ずしも独立した構造部材である必要はなく、縦方向構造部材と横方向構造部材とが一体化されたものでもよい。骨組構造体の耐力に有効な耐力構造部材である必要もない。
【0024】
図1は1住戸分(1スパン、1階分)のバルコニー側の外壁の正面図である。壁面開口部Oは、所定の間隔で対向させて配設されている2本の縦方向構造部材Pと、上下階の横方向構造部材Cとによって区画される面で構成される。図1に示すように、壁面開口部Oは、横長矩形の正面形状(横方向の幅はOs、縦方向の高さはOh)である。
ここで、縦方向構造部材Pは柱で、横方向構造部材Cは梁であって、壁面開口部Oは、柱、梁によって囲まれた1スパンで、1階分に相当する開口面を構成する。
【0025】
壁面開口部O内には、図1の左側から、複数(図1では3個)の一般パネル体10、出窓付壁面パネル体1が直列的に配置されている(連窓配置)。
出窓付壁面パネル体1は、一般パネル体10と右側の縦方向構造部材Pの間に配置されている。出窓付壁面パネル体1と一般パネル体10の高さは、ほぼ壁面開口部Oの高さ(Oh)と同一である。したがって、壁面開口部Oには、横方向構造部材Cと一体的に構築されたRC造の腰壁(非耐力壁)は設けられていない。
一般パネル体10と出窓付壁面パネル体1を組み合わせて、全体で1個の壁面構造体を形成する。壁面構造体は、壁面開口部Oの正面形状に合わせて形成した1つの壁ユニットとして構成される。
【0026】
次に、一般パネル体10は、壁面を構成する部材であればよく、サッシ部材の他に、中空パネル部材、パネル部材、PC部材、その他のものでもよいが、少なくともサッシ部材を備えているものが望ましい。
そして、サッシ部材とは、金属製のサッシ窓枠、このサッシ窓枠内のガラス(金属製、木造のパネルでもよい。)を備えたパネル状の部材であり、サッシ外枠に囲まれた開口部に挿入されものであり、可動サッシ(ドアー、窓)、固定サッシ(はめ殺し窓)のいずれでもよい。
【0027】
(実施形態1)
図2〜図10に基づいて実施形態1を説明する。
出窓付壁面パネル体1は、出窓付壁面パネル体1の面内方向に配設されたパネル部2と、パネル部2から面外方向に跳ね出した出窓部3から成る(図2、図3参照)。
ここで、面内方向(スパン方向)とは、壁面開口部Oを構成する壁面内の鉛直面で、面外方向とは、面内方向に直交する鉛直面を言う。
【0028】
パネル部2は、枠組状に形成されたパネル骨組部4と、腰壁パネル部21を備えている(図3、図4参照)。
パネル部2は、矩形状の正面形状を成す面部材(パネル)で、高さ(図4のPh)は、ほぼ壁面開口部Oの高さ(図1、図4のOh)と略同一である。パネル部2の横幅(図4のPw)は任意に設定することができる。
パネル部2は、腰壁パネル部21の上部に、出窓部3と連通するパネル開口部22を積層的に配置した形状を成す。腰壁パネル部21とパネル開口部22は、横幅が略同一な矩形の正面形状をなす。
【0029】
パネル骨組部4は、相対向する縦枠41R,41Lと、この縦枠41R,41L間の上辺および下辺に横架された上枠42、下枠43とで形成されている(図3、図4参照)。
パネル骨組部4は、矩形の正面形状を成すパネル部2の外周部に沿って、枠状の骨組(枠組)に形成されている。腰壁パネル部21の上辺には、中枠44が縦枠41R,41L間に横架されていて、パネル骨組部4の、正面形は、「日の字」状を成す。中枠44は、腰壁パネル部21、出窓部3を取り付けるために設けられるが、パネル骨組部4の力学的骨組という観点からは任意的要素である。
パネル骨組部4は平面(二次元)骨組を構成する。骨組とは、線状構造部材を組み合わせて構成された架構(フレーム)を言う。
縦枠41R,41L、上枠42、下枠43、中枠44は、任意断面形の線状構造部材で、材質は、骨組として所要の強度、剛性を有する、アルミニウム、鉄などの金属製で構成するのが一般的である。
【0030】
腰壁パネル部21は、従来技術でRC造の非耐力壁として構築されていたものを、面部材(パネル)として形成して、パネル部2に組み込んだものである(図2〜図4参照)。
腰壁パネル部21は、矩形状の正面形状を成し、その外周部は、パネル骨組部4の、縦枠41R,41L、下枠43、中枠44に接合されている。
腰壁パネル部21は、壁面開口部O内で壁面を構成するように配置されていて、面内方向には、所定の壁厚を有する直線状の水平断面形を成している。
図6に示すように、腰壁パネル部21は、中空パネル部材として構成されているが、その壁厚は、任意に設定することができる。腰壁パネル部21の中空部(内部の空隙)内に、給排水、電気、空調機などの設備装置の配管、配線類などを組み込んでも良い。
腰壁パネル部21は、中空パネル部材の他に、サッシ部材、平板パネル部材にしてもよい。腰壁パネル部21に、掃き出し窓、扉、収納部などを設けることもできる。
【0031】
出窓部3は、パネル部2から屋外方向に跳ね出した凸部空間で、室内側はパネル部2のパネル開口部22と連通する(図3〜図6参照)。
出窓部3の外面は、出窓前部34、出窓側部31R,31L、出窓底部32、出窓頂部33を形成する(図2参照)。
出窓前部34の正面形状は、矩形(図5で、横幅はPw、高さはWh)を成す。出窓側部31R,31Lは、左右辺は鉛直方向に直線状、下辺は水平方向に直線状であるが、上辺は屋外方向に向かって斜め下方に傾斜している縦置き台形の外観を成す。出窓側部31R,31Lの上辺に傾斜面を設けたのは、雨仕舞のためである。
出窓前部34、出窓側部31R,31L、出窓頂部33には、窓ガラスが組み込まれている。
出窓底部32は、室内側から物を置くことができる底板が取り付けられている。
出窓頂部33には換気ダクトなどの設備配管類を貫通するように設けることができる(図示省略)。
【0032】
出窓部3は、パネル骨組部4から片持ち構造で形成された出窓骨組部5を備えている(図3、図7参照)。
出窓骨組部5は、出窓部3の凸部空間を形成すると共に、出窓部3の自重(鉛直力)をパネル骨組部4の縦枠41R,41Lに伝達することができる片持ち構造で構成されている。片持ち構造とは、一端が固定支持され、他端が自由な構造部材(一種の梁状部材)の構造を言う。
出窓骨組部5は片持ち構造に構成されているので、出窓部3の自重を支持するために上下の横方向構造部材Cと直接に接合する必要が無い。
【0033】
出窓骨組部5は、出窓側部31R,31Lと出窓前部34の骨組によって構成される。
出窓側部31R,31Lは、その外周部に沿って、屋外側の側辺の縦桟51R,51L、上辺の側部上桟55R,55L、下辺の側部下桟54R,54Lから成る、略「逆コの字状」の平面骨組を形成している(図3、図7参照)。側部上桟55R,55L、側部下桟54R,54Lの室内側端部はパネル骨組部4の縦枠41R,41Lと接合されている。
2つの出窓側部31R,31Lは、出窓部3の横幅(図5のPw)の距離を置いて配置され、パネル骨組部4の縦枠41R,41Lから面外方向に跳ね出した片持ち構造に構成する。出窓側部31R,31Lは、その室内側端部はパネル骨組部4の縦枠41R,41Lに固定支持され、屋外側の先端は自由な片持ち構造となる。
【0034】
側部上桟55R,55L及び側部下桟54R,54Lの室内側端部と縦枠41R,41Lとの接合をピン接合とすると、側部上桟55R,55L、側部下桟54R,54L、縦桟51R,51Lによって略「逆コの字状」の平面骨組に構成された出窓側部31R,31L全体によって片持ち構造を構成する。
側部上桟55R,55L及び側部下桟54R,54Lと縦枠41R,41Lとの接合を剛接合とすると、側部上桟55R,55Lまたは側部下桟54R,54Lのみによって片持ち構造を構成する。
出窓骨組部5は、枠組としての全体的構成(立体骨組)のみならず、一部の構造部材(桟)によって片持ち構造を構成することができる。
【0035】
出窓前部34では、矩形状の正面形を成す出窓前部34の外周部に沿って、上辺に前部上桟53を、下辺に前部下桟52を配置することによって、平面骨組を形成している(図3、図5参照)。
出窓骨組部5は、出窓前部34の骨組と出窓側部31R,31Lの骨組が一体化して、凸部空間を形成する立体(三次元)骨組を構成する。
【0036】
出窓骨組部5を構成する、縦桟51R,51L、前部下桟52、前部上桟53、側部下桟54R,54L、側部上桟55R,55Lは、任意断面形、線状構造部材で良い。材軸線は、直線状、曲線状など自由に設定できる。その材質は、枠体として所要の強度、剛性を有する、アルミニウム、鉄などの金属製板で構成するのが一般的であるが、合成樹脂などで構成してもよい。
【0037】
図7に基づいて、出窓部3の自重(鉛直力)をパネル骨組部4の縦枠41R,41Lに伝達する力学的機構を説明する。
出窓骨組部5は、出窓前部34の骨組と出窓側部31R,31Lの骨組が一体化して、凸部空間を形成する立体的骨組を構成する。出窓側部31R,31Lの出窓骨組部5は、略「逆コの字状」の平面骨組を形成し、片持ち構造を構成する。
【0038】
図7に示すように、出窓側部31R,31Lの屋外側先端に作用する、鉛直力(図7のV)によって、出窓側部31R,31Lと縦枠41R,41Lとの接合部には水平力(図7のVh)が作用する。この水平力はパネル骨組部4の縦枠41R,41Lには部材中間荷重として働くので、縦枠41R,41Lには、面外方向の曲げモーメント(図7のMy)が生じる。鉛直力(図7のV)は、出窓側部31R,31Lの出窓骨組部5、縦枠41R,41Lを介して、縦枠41R,41Lの上下端の取付部材6に水平反力(図7のRh)として作用する。上下端の水平反力(図7のRh)の作用方向は逆方向である。出窓部3の鉛直力(図7のV)は、最終的には、取付部材6を介して横方向構造部材Cに、鉛直反力(図7のRv)と、水平反力(図7のRh)に置換される。
【0039】
図8に基づいて、パネル骨組部4と横方向構造部材Cの接合を説明する。パネル骨組部4は、上枠42、下枠43の位置で複数(図4では、2個づつ)の取付部材6によって横方向構造部材Cに接合されている。
【0040】
図8(a),(b)は出窓付壁面パネル体1の上側の取付状態およびスライド状態を示す説明図である。
図8において、7は鉄筋、6は鉄筋7によって横方向構造部材Cに取り付けられている取付部材を示す。この取付部材6には、室外側下端に横方向構造部材Cの方向へ溝6aが設けられ、室内側中央部に上側へ開放した溝6bが横方向構造部材Cの方向へ設けられている。
そして、上枠42の上端部分は、上側へ開放する形状で、室外側上端に溝6aと相対的に移動可能に係合する係合突条42aが横方向構造部材Cの方向に室内側へ向けて設けられ、室内側上端に溝6bと相対的に移動可能に係合する係合突条42bが横方向構造部材Cの方向に室外側へ向けて設けられている。
【0041】
取付部材6と上枠42との間の面内方向の接合は、係止片の摩擦力、図示を省略したモルタルによって、取付部材6に発生する水平力が小さい段階で外れず、ピン接合部6Pを形成する。
しかし、上記した水平力が大きくなると、両者は滑動し、スライド接合部6Sに変化する。
両者が相対的に移動できるスライド手段は、上枠42の係合突条42a,42bと、取付部材6の溝6a,6bとに限定されるものでなく、両者が相対的に移動できる構成であれば、他の構成であってもよい。
なお、説明を省略するが、出窓付壁面パネル体1の下辺にも同様な取付部材6が設けられている。
【0042】
図9、図10に基づいて地震時における出窓付壁面パネル体1の面内方向の上下階の層間水平変位に追従する機能を構造力学的モデルで説明する。
出窓付壁面パネル体1の面内方向での変形は、鉛直変形、水平変形、回転変形の3種類に分類される。
ここで、水平変形および鉛直変形が拘束され、回転変形が自由な接合部をピン接合部6P、水平変形および回転変形が自由で鉛直変形が拘束された接合部をスライド接合部(ローラー接合部)6Sと言う。
このピン接合部6P、スライド接合部6Sは、力、変形という構造力学的モデルの概念であり、接合部の具体的な構造を捨象したものである。
そして、出窓付壁面パネル体1は正面視矩形であるので、横方向が水平方向、縦方向が鉛直方向と同意義である。
【0043】
出窓付壁面パネル体1と横方向構造部材Cとの接合部について説明する。
出窓付壁面パネル体1は取付部材6によって上下階の横方向構造部材C(梁)に複数個所、例えば上下辺でそれぞれ2個所ずつで固定されている。接合個所および数は任意に選定することができる。
【0044】
出窓付壁面パネル体1の上辺に、最初はピン接合部6Pであるが層間変形の変化に応じてスライド接合部6Sに変化することができる、2個の可変性接合部を配置する。
下辺では全ステップに亘ってピン接合部6Pである2個の不変性接合部を配置する。
この可変性接合部、不変性接合部は構造力学的なモデルでの分類であり、取付部材6を機能からみたものである。なお、上辺を不変性接合部、下辺を可変性接合部としてもよい。
【0045】
出窓付壁面パネル体1と縦方向構造部材P、一般パネル体10との接合部について説明する。
なお、出窓付壁面パネル体1と縦方向構造部材P(柱)との間、出窓付壁面パネル体1と一般パネル体10との間では、縦方向に構造力学的な接合部が設けられていない。
出窓付壁面パネル体1と一般パネル体10、または出窓付壁面パネル体1と縦方向構造部材P相互間では、縦方向で自由に変形することができるので、出窓付壁面パネル体1、一般パネル体10は個別にせん断変形、回転変形をすることができる。
【0046】
出窓付壁面パネル体1の層間水平変位追従機能は、下記の2つの水平変形能力で構成される。
第1水平変形能力は、パネル部2に生じる弾性水平変形による水平変形能力である。
第2水平変形能力は、パネル部2の両側端で縦方向に設けられたパネル間クリアランス8による壁面内水平変形能力である。
【0047】
第1水平変形能力について説明する。
図9は層間水平変位が少ない第1水平変形能力における出窓付壁面パネル体1の変形状態を示し、出窓付壁面パネル体1の上下辺に複数のピン接合部6Pが形成されている。
パネル骨組部4の水平剛性は低く、しかも、パネル部2は、腰壁パネル部21の上部にパネル開口部22を積層的に配置した形状を成しているので、パネル部2の全体の弾性水平剛性は低い。パネル骨組部4の上枠42、下枠43が横方向構造部材C(骨組構造体)に固定されているので、パネル部2は、パネル開口部22の正面形状が矩形から平行四辺形になるせん断変形を起こす。腰壁パネル部21のせん断変形量はパネル開口部22の水平変形量より小さくなるので、パネル部2は、腰壁パネル部21とパネル開口部22の境界面で屈曲した平行四辺形に変形する。
第1水平変形能力は、パネル部2の弾性水平変形によって、上下階の層間水平変位に追従することができる能力である。
【0048】
第2水平変形能力について説明する。
図10は第2水平変形能力における出窓付壁面パネル体1の変形状態を示す。
第1水平変形能力を越えて層間水平変位が漸増すると、上辺のピン接合部6Pに生じている水平力が大きくなる。取付部材6を介して横方向構造部材Cとパネル骨組部4の上枠42との間が、図8(b)に示すように滑動する。上辺のピン接合部6Pがスライド接合部6Sに変化するので、出窓付壁面パネル体1にはそれ以上の水平力が伝達されず、水平変形も増加することがない。出窓付壁面パネル体1は、両端のパネル間クリアランス8が閉塞するまで滑動する。
第2水平変形能力は、出窓付壁面パネル体1と縦方向構造部材P、または出窓付壁面パネル体1と一般パネル体10との接合部で、縦方向に設けたパネル間クリアランス8により、面内方向の上下階の層間水平変位に追従する能力であり、上辺のスライド接合部6Sによる機構である。
【0049】
この発明の第1実施形態によれば、出窓付壁面パネル体1の面内方向水平変形能力は第1水平変形能力、第2水平変形能力を総計したものであり、優れた面内方向の水平変形能力を有するものとなる。
【0050】
なお、第1水平変形能力、第2水平変形能力を必ずしも全て備える必要はなく、設計上必要とされる層間変形角(=層間変形/階高)に応じて2つの水平変形能力から適宜、選択して組み合わせることができる。
また、必ずしも第1水平変形能力の後に第2水平変形能力のステップに移行する機構とする必要はなく、第1水平変形能力と第2水平変形能力とが混在して同時に存在する機構として捉えてもよい。
【0051】
面内方向の水平変形能力を層間変形角で表現すると、通常の設計では、層間変形角が1/300までサッシ部材としての性能低下がないこと、1/150までサッシ部材が破損しないことが要求されることがある。
取付部材6にスライド接合部機能を付加した簡単な構成にも拘わらず、例えば性能低下の限界を1/100、破損限界を1/50にすることが容易に可能であり、面内方向水平変形能力を飛躍的に向上させることができる。
【0052】
一般パネル体10の層間水平変位追従機能については、出窓付壁面パネル体1と同様である。
一般パネル体10の層間水平変位追従機能は、下記の2つの水平変形能力で構成される。
第1水平変形能力は、一般パネル体10が有する弾性変形による壁面内水平変形能力である。一般パネル体10であるサッシ部材は、サッシ外枠とサッシ部材との間、サッシ窓枠とガラスとの間に設計上必要とされる所定の隙間によって、弾性変形を生じる。
第2水平変形能力は、一般パネル体10の両側端に縦方向へ設けられたパネル間クリアランス8による壁面内水平変形能力である。
【0053】
(構造的特徴)
さらに、上記実施形態1の構造的特徴について説明する。
(1)出窓付壁面パネル体1は、パネル部2と出窓部3を組み合わせて構成される(図1〜図6参照)。
(2)パネル部2は、従来技術でRC造の非耐力壁として配置されていたものを面部材(パネル)として形成した腰壁パネル部21を組み込んでいる。
【0054】
(3)出窓部3の出窓骨組部5は、出窓部3の自重(鉛直力)をパネル骨組部4に伝達することができる片持ち構造で構成されている(図3、図7参照)。
出窓部3は、自重を支持するために上下の横方向構造部材Cと直接には接合されていない。上下階の横方向構造部材Cの水平変形、鉛直変形は、パネル部2を介して出窓部3に伝達するだけである。
出窓部3の出窓底部32下方に、下部開放空間Sd(図6参照)を形成する。出窓部3の自重を支持する構造部材が横方向構造部材Cから設けられていないので、下部開放空間Sdは障害物の無い空間を形成する。
下部開放空間Sdに家事用シンク、収納庫などを出窓部3から吊り下げることができる。家事用シンク、収納庫などの自重も、出窓骨組部5の片持ち構造で支持される。
(4)出窓付壁面パネル体1は、パネル部2の上下辺の取付部材6によって、上下階の横方向構造部材Cと接合されている(図4参照)。
【0055】
(5)出窓付壁面パネル体1は、面内方向、面外方向共、地震時の層間水平変位に追従する機能は一般パネル体10と同一である(図9、図10参照)。
出窓付壁面パネル体1の出窓骨組部5は片持ち構造に構成されているので、出窓部3の自重を支持するために上下の横方向構造部材Cと接合されていない。出窓付壁面パネル体1の面内方向は、パネル部2のみが上下の横方向構造部材Cと接合されている。
したがって、図1に示す、出窓付壁面パネル体1と一般パネル体10とを組み合わせて形成した壁面構造体において、出窓を有する出窓付壁面パネル体1は、面内方向、面外方向の層間水平変位に追従する機能は、出窓が無い一般パネル体10と同一になる特徴を有する。
【0056】
実施形態1の構造的特徴がもたらす効果について説明する。
(1)出窓付壁面パネル体1はパネル部2と出窓部3を組み合わせて構成されるので、出窓部3の外観、構造、出窓骨組部5の骨組を自由に選択することができる。パネル部2は、出窓部3の無い一般パネル体10と類似の構造とすることができる。パネル部2と出窓部3を工場で一体的に製作することができる。パネル部2と出窓部3を別個に工場で製作して施工現場で組み合わせても良い。
【0057】
(2)パネル部2は腰壁パネル部21を組み込んでいるので、従来技術で出窓を設置するために構築されたRC造非耐力壁である腰壁は不要である。
従来技術の種々の問題点を解消することができる。
第一に、建築計画上の住戸内の間取りの自由性、融通性が高まる。
各住戸の平面プランの多様性、居住者のライフサイクルの変化に対応して自由に間取りを変更することができる。
第二に、地震時における上下階の層間水平変位に追従する機能を充分に発揮する。
第三に、施工現場で簡単に取り付けられる。
熟練したサッシ職人でなくても、施工現場で簡単に取り付けられるので作業能率は向上する。工期短縮、高品質化が図られる。
【0058】
(3)出窓付壁面パネル体1と一般パネル体10とを組み合わせて、壁面開口部Oを塞ぐ壁面構造体を形成することができる(図1参照)。
壁面構造体は、柱、梁によって囲まれた1スパン1階分に相当する、大きな壁面開口部Oの正面形状に合わせた壁体を構成することができる。
【0059】
(実施形態2)
図11、図12は実施形態2を示す。実施形態1と異なるのは、パネル部2のパネル開口部22の上にたれ壁パネル部23を配置したこと、出窓側部31R,31Lの全面に板体を取り付けて出窓骨組部5を構成したことである。
【0060】
出窓部3の高さを小さくすることによって、パネル部2は、腰壁パネル部21、パネル開口部22、たれ壁パネル部23が積層的に配置された矩形状の正面形を成す。たれ壁パネル部23は、腰壁パネル部21と同様に、たとえば、中空パネル部材の他に、窓ガラス部材、平板パネル部材などにすることができる。換気ダクトなどの設備配管類をたれ壁パネル部23を貫通するように設けることができる。
出窓側部31R,31Lの板体は、薄い金属製の板体が望ましいが、繊維補強コンクリート板、木造、ガラス、合成樹脂などの板体を使用しても良い。
出窓側部31R,31Lは面状(パネル状)の片持ち構造になるので、線状の部材を組み合わせた、略「逆コの字状」の骨組に比べて、剛性、耐力が大きくなる利点を有する。出窓骨組部5は、その全体的構成のみならず、一部の構造部材によって片持ち構造を構成することができるので、出窓部3の外観を自由に変化させられる。
【0061】
(実施形態3)
図13、図14は実施形態3を示す。実施形態1と異なるのは、パネル部2に、たれ壁パネル部23(パネル開口部22の上)、袖壁パネル部24(パネル開口部22の両側)を設けたこと、出窓底部32の下に片持ち梁56を設けたことである。
【0062】
たれ壁パネル部23、袖壁パネル部24を設けることによって、出窓部3の正面形状を小さくし、室内から見た出窓部3の美観を変化させたり、パネル部2に設備配管類、収納スペース、凹凸部などを設けることができる。
出窓骨組部5は、単一材の片持ち梁56のみによって出窓部3の自重を支持する片持ち構造を構成する。出窓骨組部5を立体骨組、平面骨組で構成する場合に比べて、出窓部3の外観形状、材質を選定する自由性が拡大する。たとえば、出窓部3の凸部空間を窓ガラスのみで形成することができる。
【0063】
上記した実施形態は、複数階を有する建築物を例にして説明したが、一戸建ての住宅にも適用できる。一戸建ての住宅の構造種別は、木造、鉄骨造、RC造などでも良い。
【0064】
上記した実施形態はいずれもこの発明を集合住宅のバルコニー側の外壁に適用した例であるが、この発明はこれに限定されるものではなく、集合住宅のその他の外壁(例えば、共用廊下側の外壁)、居住空間内の内壁に適用し得る。
そして、集合住宅の基準階の平面形式は片廊下方式に限定されず、中廊下方式、中空コアー方式、雁行方式などであってもよい。
【0065】
また、建物の用途も集合住宅に限定されず、事務所、ホテルなどの用途の建物の構造物にも幅広く適用でき、建物の階数も低層から高層に亘る広範囲に適用することができる。
この発明は、新築の建築物のみならず、既存の建築物の改修壁面構造体にも幅広く適用できる。
【0066】
出窓付壁面パネル体の正面形状を矩形にした例で説明したが、これに限定されるものではなく、この発明は任意の正面形状、壁厚さの出窓付壁面パネル体に適用し得る。
また、出窓付壁面パネル体と一般パネル体を組み合わせた壁面構造体について説明したが、出窓付壁面パネル体のみで構成することができる。
【0067】
出窓付壁面パネル体は、パネル部を壁面開口部の寸法に合わせて形成され、工場で予め製作された後で施工現場に搬入され、建築物の壁面開口部にそのまま取り付けられることが一般的である。
しかし、この発明はこれに限定されず、施工現場で部材を製作しながら壁面開口部に取り付けて出窓付壁面パネル体を形成してもよい。
【0068】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明によれば、下記の効果を有する。
(1)出窓付壁面パネル体はパネル部と出窓部を組み合わせて構成されるので、出窓部の外観、構造、出窓骨組部の骨組を自由に選択することができる。パネル部は、出窓部の無い一般パネル体と類似の構造とすることができる。工場でパネル部と出窓部を一体化して製作するのが一般的であるが、パネル部と出窓部を別個に製作して施工現場で組み合わせても良い。
【0069】
(2)パネル部は腰壁パネル部を組み込んでいるので、RC造の非耐力壁である腰壁を構築する必要が無い。
従来技術の種々の問題点を解消することができる。
第一に、建築計画上の住戸内の間取りの自由性、融通性が高まる。
各住戸の平面プランの多様性、居住者のライフサイクルの変化に対応して自由に間取りを変更することができる。
第二に、地震時における上下階の層間水平変位に追従する機能を充分に発揮する。
第三に、施工現場で簡単に取り付けられる。
熟練したサッシ職人でなくても、施工現場で簡単に取り付けられるので作業能率は向上する。工期短縮、高品質化が図られる。
【0070】
(3)出窓部の出窓骨組部は、出窓部の自重(鉛直力)をパネル骨組部に伝達することができる片持ち構造で構成されているので、出窓部の自重を支持する構造部材が横方向構造部材から設けられていない。
出窓付壁面パネル体の面内方向は、パネル部のみが上下の横方向構造部材と接合されている。したがって、出窓付壁面パネル体は、面内方向、面外方向共、地震時の層間水平変位に追従する機能は一般パネル体と同一とすることができる。
更に、出窓部の出窓底部の下方に、下部開放空間を形成するので、下部開放空間を利用して、家事用シンク、収納庫などを出窓部から吊り下げることができる。
【0071】
(4)地震時に、出窓付壁面パネル体が破損、脱落せず、出窓部の窓ガラスも破損することがない。
出窓付壁面パネル体の地震時の層間水平変位に追従する機能は、面内方向、面外方向共、一般パネル体と同一になる。
【0072】
(5)出窓付壁面パネル体の面内方向水平変形能力は第1水平変形能力、第2水平変形能力を総計したものであり、優れた面内方向の水平変形能力を有するものとなる。
なお、取付部材にスライド接合部機能を付加した簡単な構成にも拘わらず、面内方向水平変形能力を飛躍的に向上させることができる。
【0073】
請求項2の発明によれば、線状構造部材を使用して出窓部の凸部空間に合わせて、出窓骨組部の枠組を自由に構成することができる。出窓骨組部は、枠組としての全体的構成(立体骨組)のみならず、出窓側部の平面骨組によって片持ち構造を構成することができる。骨組の構成の自由性が高い。
【0074】
請求項3の発明によれば、出窓側部の全面に板体を取り付けて出窓骨組部を構成することができる。出窓側部の板体は、薄い金属製の板体が望ましいが、繊維補強コンクリート板、木造、ガラス、合成樹脂などの多種類の板体を使用しても良い。出窓部の外観特異性、使用する材料の質感などは、デザイン上の利点となる。
出窓側部は面状の片持ち構造になるので、線状の部材を組み合わせた、平面骨組に比べて、剛性、耐力が大きくなる利点を有する。
【0078】
請求項4の発明によれば、出窓骨組部を単一材の片持ち梁のみによって片持ち構造を構成する。出窓骨組部を立体骨組、平面骨組で構成する場合に比べて、出窓部の外観形状、材質を選定する自由性が更に、拡大する。たとえば、出窓部の凸部空間を窓ガラスのみで形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態である出窓付壁面パネル体を配置した壁面構造体を示す正面図である。
【図2】図1に示した第1実施形態である出窓付壁面パネル体の外観斜視図である。
【図3】図2の、パネル骨組部、出窓骨組部の構成を示す分解斜視図である。
【図4】第1実施形態である出窓付壁面パネル体のパネル部を示す正面図である。
【図5】第1実施形態である出窓付壁面パネル体の出窓部を示す正面図である。
【図6】図4のA−A線断面図である。
【図7】出窓部の自重(鉛直力)をパネル骨組部の縦枠に伝達する力学的機構を説明する縦断面図である。
【図8】(a),(b)はパネル部上側の取付部材の取付状態およびスライド状態を示す説明図である。
【図9】地震時における出窓付壁面パネル体の上下階の層間水平変位に追従する機能(第1水平変形能力)を構造力学的に説明する説明図である。
【図10】地震時における出窓付壁面パネル体の上下階の層間水平変位に追従する機能(第2水平変形能力)を構造力学的に説明する説明図である。
【図11】この発明の第2実施形態である出窓付壁面パネル体を示す正面図である。
【図12】図11のB−B線断面図である。
【図13】この発明の第3実施形態である出窓付壁面パネル体を示す正面図である。
【図14】図13のC−C線断面図である。
【図15】従来技術の出窓を有する壁面構造体を示す正面図である。
【図16】図15のD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 出窓付壁面パネル体
2 パネル部
21 腰壁パネル部
22 パネル開口部
23 たれ壁パネル部
24 袖壁パネル部
3 出窓部
31R,31L 出窓側部
32 出窓底部
33 出窓頂部
34 出窓前部
4 パネル骨組部
41R,41L 縦枠
42 上枠
42a,42b 係合突条
43 下枠
44 中枠
5 出窓骨組部
51R,51L 縦桟
52 前部下桟
53 前部上桟
54R,54L 側部下桟
55R,55L 側部上桟
56 片持ち梁
6 取付部材
6a,6b 溝
6P ピン接合部
6S スライド接合部
7 鉄筋
8 パネル間クリアランス
10 一般パネル体
O 壁面開口部
P 縦方向構造部材
C 横方向構造部材
A 腰壁[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
BACKGROUND OF THE
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Conventionally, in an apartment house, an outer wall is formed by a ramen frame arranged on the outer wall surface and a general panel body which is a sash member incorporated in the ramen frame.
The ramen frame is composed of a plurality of vertical structural members (for example, columns) erected at a predetermined span length and horizontal structural members (for example, beams) erected at a predetermined floor height.
When the vertical structural member and the horizontal structural member are reinforced concrete structures (hereinafter, referred to as “RC structures”) or steel frame reinforced concrete structures (hereinafter, referred to as “SRC structures”), the outer wall is formed. In many cases, it is an RC wall.
[0003]
FIG. 15 is a front view of an outer wall surface on the balcony side of one conventional dwelling unit (one span, one floor), and FIG. 16 is a longitudinal sectional view of a bay window portion of FIG. The wall surface opening O is formed by a surface defined by two vertical structural members P arranged opposite to each other at a predetermined interval and a horizontal structural member C on the upper and lower floors.
[0004]
In the wall opening O, a plurality of (three in FIG. 15) sash members are arranged in series from the left side in the span direction (three windows). A bay window W is interposed between the right end vertical structural members P. The bay window W is attached to a space between the upper side of the waist wall A integrally formed with the lateral structural member C and the lower side of the lateral structural member C on the upper floor. The bay window W and the waist wall A form one rectangular wall.
[0005]
When constructing the lateral structural members C (beams) by RC construction, the lumbar wall A, which is the outer wall, is often constructed as a non-bearing wall of RC construction such as a cast-in-place or precast concrete board (PC board). Non-bearing wall refers to a wall that is not effective in structural design for the strength of the frame structure against external forces such as long-term vertical load and seismic force, and is constructed from the function of the outer wall that blocks indoors and outdoors It is.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The waist wall A at the lower part of the bay window W constitutes a part of a frame structure (body) integrally formed with the lateral structural member C. Therefore, the wall body combining the bay window W and the waist wall A has the following problems.
[0007]
(1) The waist wall A imposes restrictions on the layout of the dwelling unit in the architectural plan.
Since the lumbar wall A has a close relationship with the structure, shape and arrangement of the bay window W and the layout of the living room in the dwelling unit, the arrangement and shape of the lumbar wall A must be changed according to the variety of each dwelling unit plan. . For the waist wall A, diversity and flexibility are required from the dwelling unit plan in the architectural plan.
Furthermore, there is a demand that the floor plan can be freely changed in response to changes in the life cycle of residents.
However, when the lumbar wall A is a cast-in-place RC structure or a PC board, it is difficult to replace the lumbar wall A from the structure and freely change the floor plan.
[0008]
(2) The bay window W cannot sufficiently exhibit the function of following the horizontal displacement between layers above and below the wall opening O during an earthquake.
The wall body combining the bay window W and the waist wall A must have a structure capable of following the interlayer horizontal displacement (in-plane direction of the wall) between the upper and lower floors of the frame structure during an earthquake.
[0009]
In the case of a ramen frame, a large inter-story horizontal displacement occurs during an earthquake. In addition, the bay window W has to be joined integrally with the lower waist wall A and the upper beam (see FIG. 16). The bay window W undergoes substantially the same horizontal deformation as the frame structure integrated with the lumbar wall A during an earthquake, and the window glass or the like is easily damaged.
The waist wall A also damages the connected
[0010]
(3) The workability and economy of the lumbar wall A and bay window W are poor.
The waist wall A has a complicated shape with a small wall thickness and is constructed integrally with the vertical structural members P and the horizontal structural members C, so that a formwork is produced and concrete is poured (body-to-construction). Workability and economic efficiency of
The bay window W is assembled on a lumbar wall A by assembling a sash frame and a window glass at a construction site due to the complexity of its shape. Its work efficiency is extremely bad even for skilled sash craftsmen.
Therefore, the construction of the lumbar wall A and the bay window W is troublesome, which may lead to a longer construction period and lower quality.
[0011]
The present invention has been made in order to solve the above-mentioned inconvenience, and a wall having a bay window is formed without constructing a lumbar wall by a non-bearing wall integrated with a frame structure (body). Provide a wall panel with bay window that has excellent flexibility in architectural planning that can respond to changes in the floor plan of houses, and has bay windows that are excellent in following performance of inter-story horizontal displacement during earthquakes, workability, and economy. Is what you do.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The wall panel unit with a bay window of the present invention includes a panel unit disposed in an in-plane direction of the wall panel unit with a bay window, and a bay window unit that protrudes outward from the panel unit. The panel portion includes a panel skeleton portion formed in a frame shape, and a waist wall panel portion, and the bay window portion includes a bay window framing portion configured in a cantilever structure from the panel framing portion. Are fixed to a plurality of lateral structural members on the upper and lower floors by upper and lower mounting members.
Then, one of the upper and lower mounting members is a pin joint at first, but according to a change in interlayer deformation,Slide horizontallyBy using a variable joint that can be changed to a slide joint, it has the ability to follow horizontal displacement between the upper and lower layers in the in-plane direction of the wall opening during an earthquake (claim 1).
[0015]
The bay window frame part constitutes a cantilever structure by a plane frame or a three-dimensional frame formed by combining linear structural members.2).
[0016]
The bay window framing portion constitutes a cantilever structure by the planar member on the bay window side.3).
[0017]
The bay window frame part forms a cantilever structure by a cantilever.4).
[0021]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment in which the embodiment of the present invention is applied to a balcony-side outer wall of an apartment house having a plurality of floors will be described.
[0022]
Normally, a single corridor system is used as the floor format of the base floor of an apartment complex, a plurality of dwelling units are arranged in contact with one common corridor, each dwelling unit is divided by a border wall, and a balcony is attached to each dwelling unit. .
In this planar type frame structure, two ramen frames are arranged to face each other at a boundary surface between a dwelling unit and a common corridor or balcony in the girder direction.
The ramen frame is composed of a plurality of vertical structural members (columns) erected with a predetermined span length and horizontal structural members (beams) erected at a predetermined floor height.
[0023]
The vertical structural members are structural members that are connected in the vertical direction at the left and right ends of the wall opening. In addition to structural members such as pillars and walls (bearing walls), non-proof strength integrated with the pillars It also includes a wall (sleeve wall), a non-bearing wall (small wall) standing upright on a beam in the middle of the span, and the like.
Next, the lateral structural member refers to a structural member connecting the lateral direction at the upper and lower ends of the wall opening, and in addition to the structural member of the beam and the floor slab, a non-bearing wall integrated with the beam. (Lumbar wall, back wall).
That is, among the structural members provided around the wall opening, those having a connection surface in the vertical direction with the wall opening are called vertical structural members, and those having the connection surface in the horizontal direction are called horizontal structural members. In this case, the vertical structural member and the horizontal structural member do not necessarily have to be independent structural members, and may be one in which the vertical structural member and the horizontal structural member are integrated. It is not necessary that the structural member be effective in supporting the skeleton structure.
[0024]
FIG. 1 is a front view of an outer wall on the balcony side of one dwelling unit (one span, one floor). The wall surface opening O is formed of a surface defined by two vertical structural members P arranged opposite to each other at a predetermined interval and a horizontal structural member C on the upper and lower floors. As shown in FIG. 1, the wall surface opening O has a horizontally long rectangular front shape (horizontal width is Os and vertical height is Oh).
Here, the vertical structural member P is a column, the horizontal structural member C is a beam, and the wall surface opening O is one span surrounded by the column and the beam and forms an opening surface corresponding to one floor. I do.
[0025]
In the wall opening O, a plurality (three in FIG. 1) of
The bayonet-equipped
The
[0026]
Next, the
The sash member is a panel-shaped member provided with a metal sash window frame, and glass (metal or wooden panel may be used) in the sash window frame, and an opening surrounded by the sash outer frame. It is inserted into the part, and may be either a movable sash (door, window) or a fixed sash (fitting window).
[0027]
(Embodiment 1)
The
Here, the in-plane direction (span direction) is a vertical plane in the wall surface constituting the wall surface opening O, and the out-of-plane direction is a vertical plane orthogonal to the in-plane direction.
[0028]
The
The
The
[0029]
The panel framing portion 4 is formed by opposed
The panel framing portion 4 is formed into a frame-like framing (frame) along the outer peripheral portion of the
The panel frame 4 constitutes a plane (two-dimensional) frame. The framework refers to a frame (frame) configured by combining linear structural members.
The
[0030]
The waist
The waist
The waist
As shown in FIG. 6, the waist
The waist
[0031]
The
The outer surface of the
The front shape of the bay window
A window glass is incorporated in the bay
The bay window bottom 32 is provided with a bottom plate on which objects can be placed from the indoor side.
The
[0032]
The
The bay window framing portion 5 has a cantilever structure that can form the convex space of the
Since the bay window frame 5 has a cantilever structure, there is no need to directly join the upper and lower lateral structural members C to support the weight of the
[0033]
The bay window framing portion 5 is configured by a frame of the bay
The bay
The two bay
[0034]
If the indoor side ends of the side
Assuming that the side
The bay window framing portion 5 can have a cantilevered structure by not only the overall configuration (three-dimensional framing) as a frame but also some structural members (bars).
[0035]
In the bay window
The bay window framing portion 5 forms a three-dimensional (3D) skeleton in which the frame of the bay
[0036]
The
[0037]
A mechanical mechanism for transmitting the own weight (vertical force) of the
The bay window framing portion 5 constitutes a three-dimensional frame that forms the convex space by integrating the framing of the bay
[0038]
As shown in FIG. 7, a vertical force (V in FIG. 7) acting on the outdoor end of the bay
[0039]
The joining of the panel frame 4 and the lateral structural member C will be described with reference to FIG. The panel frame 4 is joined to the lateral structural member C by a plurality of (two in FIG. 4) mounting
[0040]
FIGS. 8A and 8B are explanatory views showing the mounting state and the sliding state of the upper side of the
In FIG. 8,
The upper end portion of the
[0041]
The joining in the in-plane direction between the mounting
However, when the above-mentioned horizontal force increases, both slide and change to the slide joint 6S.
The sliding means by which the two can relatively move is not limited to the engaging
Although not described, a
[0042]
The function of following the horizontal displacement between the upper and lower floors in the in-plane direction of the wall panel body with
The deformation in the in-plane direction of the wall panel body with
Here, a horizontal joint and a vertical deformation are restrained, and a joint free of rotational deformation is a pin joint 6P, and a joint free of horizontal deformation and rotational deformation and a vertical joint is restricted is a slide joint (roller joint). Say 6S.
The pin joint 6P and the slide joint 6S are concepts of a structural mechanical model of force and deformation, and are omitting a specific structure of the joint.
Since the
[0043]
The joint between the
The bayonet-mounted
[0044]
On the upper side of the wall panel body with
On the lower side, two invariant joints, which are
The variable joint and the invariant joint are classified based on a structural mechanical model, and the
[0045]
The joint between the
In addition, between the
Since the wall panel body with
[0046]
The function of following the horizontal displacement between layers of the wall panel body with
The first horizontal deformation ability is a horizontal deformation ability due to elastic horizontal deformation generated in the
The second horizontal deformation capability is the horizontal deformation capability in the wall surface by the inter-panel clearance 8 provided in the longitudinal direction at both ends of the
[0047]
The first horizontal deformation capability will be described.
FIG. 9 shows the deformed state of the wall panel body with
The horizontal rigidity of the panel frame portion 4 is low, and the
The first horizontal deformation ability is the ability to follow the horizontal displacement between layers on the upper and lower floors by the elastic horizontal deformation of the
[0048]
The second horizontal deformation capability will be described.
FIG. 10 shows a deformed state of the wall panel body with
When the interlayer horizontal displacement gradually increases beyond the first horizontal deformation capability, the horizontal force generated at the upper pin joint 6P increases. As shown in FIG. 8B, the space between the lateral structural member C and the
The second horizontal deformation ability is determined by the inter-panel clearance 8 provided in the vertical direction at the junction between the wall panel body with
[0049]
According to the first embodiment of the present invention, the in-plane horizontal deformation capability of the wall panel body with
[0050]
The first horizontal deformation ability and the second horizontal deformation ability need not always be provided, and may be appropriately selected from the two horizontal deformation abilities according to the interlayer deformation angle (= interlayer deformation / story height) required in design. Can be combined.
Further, it is not always necessary to provide a mechanism that shifts to the step of the second horizontal deformation ability after the first horizontal deformation ability, and is regarded as a mechanism in which the first horizontal deformation ability and the second horizontal deformation ability coexist at the same time. Is also good.
[0051]
When the horizontal deformation ability in the in-plane direction is expressed by the interlayer deformation angle, in a usual design, it is required that the performance as a sash member does not decrease to an interlayer deformation angle of 1/300 and that the sash member does not break to 1/150. May be done.
Despite the simple structure in which the slide joint function is added to the mounting
[0052]
The function of following the horizontal displacement between layers of the
The inter-layer horizontal displacement follow-up function of the
The first horizontal deformation capability is a horizontal deformation capability in a wall surface due to elastic deformation of the
The second horizontal deformation ability is the horizontal deformation ability in the wall surface by the inter-panel clearance 8 provided in the longitudinal direction on both side ends of the
[0053]
(Structural features)
Further, the structural features of the first embodiment will be described.
(1) The bayonet-mounted
(2) The
[0054]
(3) The bay window framing section 5 of the
The
A lower open space Sd (see FIG. 6) is formed below the
Household sinks, storages, and the like can be hung from the
(4) The bayonet-mounted
[0055]
(5) The function of the wall panel body with
Since the bay window frame 5 of the
Accordingly, in the wall structure shown in FIG. 1 formed by combining the
[0056]
Effects provided by the structural features of the first embodiment will be described.
(1) Since the wall panel body with
[0057]
(2) Since the
Various problems of the prior art can be solved.
First, the freedom and flexibility of the floor plan of the dwelling unit in the architectural plan is increased.
The floor plan can be changed freely according to the diversity of the floor plan of each dwelling unit and the change of the resident's life cycle.
Second, it fully demonstrates the function of following the horizontal displacement between the upper and lower floors during an earthquake.
Third, it can be easily installed on the construction site.
Even if it is not a skilled sash craftsman, work efficiency is improved because it can be easily installed at the construction site. Shorter construction period and higher quality can be achieved.
[0058]
(3) A wall structure closing the wall opening O can be formed by combining the
The wall structure can constitute a wall body corresponding to the front shape of the large wall opening O corresponding to one span and one floor surrounded by columns and beams.
[0059]
(Embodiment 2)
11 and 12 show a second embodiment. The difference from the first embodiment is that the
[0060]
By reducing the height of the
As the plate body of the bay
Since the bay
[0061]
(Embodiment 3)
13 and 14 show a third embodiment. The difference from the first embodiment is that the
[0062]
By providing the hanging
The bay window frame 5 constitutes a cantilever structure that supports the own weight of the
[0063]
Although the above-described embodiment has been described by taking a building having a plurality of floors as an example, it is also applicable to a detached house. The structural type of the detached house may be a wooden structure, a steel frame structure, an RC structure, or the like.
[0064]
Each of the above-described embodiments is an example in which the present invention is applied to an outer wall on the balcony side of an apartment house. However, the present invention is not limited to this, and other outer walls of an apartment house (for example, a common corridor side) are used. Outer wall), and can be applied to an inner wall in a living space.
The flat form of the reference floor of the apartment complex is not limited to the one-way corridor method, but may be a middle corridor method, a hollow core method, a wild goose method, or the like.
[0065]
Further, the use of the building is not limited to the condominium, but can be widely applied to the structure of a building for use such as an office or a hotel, and the number of floors of the building can be widely applied from low to high.
INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention can be widely applied to not only newly-built buildings but also renovated wall structures of existing buildings.
[0066]
Although the example in which the front shape of the wall panel unit with a bay window is rectangular has been described, the invention is not limited to this, and the present invention can be applied to a wall panel unit with a bay window having an arbitrary front shape and wall thickness.
Moreover, although the wall surface structure combining the wall panel body with a bay window and a general panel body has been described, the wall panel body body with a bay window can be configured only.
[0067]
The wall panel body with bay window is generally formed by adjusting the panel part to the size of the wall opening, then manufactured in advance at the factory, carried into the construction site, and attached directly to the wall opening of the building. is there.
However, the present invention is not limited to this, and the wall panel with bay window may be formed by attaching the member to the wall opening while producing the member at the construction site.
[0068]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the following effects are obtained.
(1) Since the wall panel body with bay window is configured by combining the panel section and the bay window section, the appearance and structure of the bay window section and the framework of the bay window frame section can be freely selected. The panel section can have a structure similar to a general panel body without a bay window section. Generally, the panel and the bay window are integrally manufactured at the factory, but the panel and the bay window may be separately manufactured and combined at the construction site.
[0069]
(2) Since the panel portion incorporates the waist wall panel portion, there is no need to construct a waist wall which is a non-bearing wall made of RC.
Various problems of the prior art can be solved.
First, the freedom and flexibility of the floor plan of the dwelling unit in the architectural plan is increased.
The floor plan can be changed freely according to the diversity of the floor plan of each dwelling unit and the change of the resident's life cycle.
Second, it fully demonstrates the function of following the horizontal displacement between the upper and lower floors during an earthquake.
Third, it can be easily installed on the construction site.
Even if it is not a skilled sash craftsman, work efficiency is improved because it can be easily installed at the construction site. Shorter construction period and higher quality can be achieved.
[0070]
(3) Since the bay window framing portion of the bay window portion has a cantilever structure capable of transmitting the own weight (vertical force) of the bay window portion to the panel framing portion, the structural member supporting the own weight of the bay window portion is horizontal. Not provided from the directional structural member.
In the in-plane direction of the bayonet-mounted wall panel body, only the panel portion is joined to the upper and lower lateral structural members. Therefore, the function of following the horizontal displacement between layers in an in-plane direction and an out-of-plane direction in an in-plane direction and an out-of-plane direction can be the same as that of a general panel body.
Furthermore, since the lower open space is formed below the bay window bottom of the bay window portion, it is possible to hang a housework sink, a storage, and the like from the bay window portion using the lower open space.
[0071]
(4) During an earthquake, the wall panel with bay window does not break or fall off, and the window glass of the bay window does not break.
The function of the wall panel with bay window to follow the horizontal displacement between layers during an earthquake is the same as that of a general panel in both in-plane and out-of-plane directions.
[0072]
(5) The in-plane horizontal deformation capability of the wall panel with bay window is the sum of the first horizontal deformation capability and the second horizontal deformation capability, and has excellent in-plane horizontal deformation capability.
In addition, the in-plane horizontal deformation capability can be significantly improved in spite of a simple configuration in which a slide joint function is added to the mounting member.
[0073]
Claim2According to the invention of (1), the frame of the bay window framing portion can be freely configured in accordance with the convex space of the bay window using the linear structural member. The bay window frame can have a cantilever structure not only by the overall configuration (solid frame) as a frame, but also by the plane frame on the bay window side. High degree of freedom in frame configuration.
[0074]
Claim3According to the invention of (1), it is possible to form a bay window frame by attaching a plate to the entire surface of the bay window side. As the plate on the bay window side, a thin metal plate is desirable, but various types of plates such as fiber-reinforced concrete plates, wooden structures, glass, and synthetic resins may be used. The appearance specificity of the bay window and the texture of the material used are advantages in design.
Since the bay window side portion has a planar cantilever structure, there is an advantage that rigidity and proof strength are increased as compared with a flat frame in which linear members are combined.
[0078]
Claim4According to the invention ofThe bay window frame has a cantilever structure using only a single material cantilever. Compared with the case where the bay window frame is composed of a three-dimensional frame and a plane frame, the freedom in selecting the appearance shape and material of the bay window is further expanded. For example, the convex space of the bay window can be formed only by the window glass.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a wall surface structure in which a wall panel body with bay window according to a first embodiment of the present invention is arranged.
FIG. 2 is an external perspective view of the wall panel body with bay window according to the first embodiment shown in FIG.
FIG. 3 is an exploded perspective view showing a configuration of a panel framing portion and a bay window framing portion of FIG. 2;
FIG. 4 is a front view showing a panel portion of the wall panel body with bay window according to the first embodiment.
FIG. 5 is a front view showing a bay window portion of the wall panel body with bay window according to the first embodiment.
FIG. 6 is a sectional view taken along line AA of FIG. 4;
FIG. 7 is a longitudinal sectional view for explaining a mechanical mechanism for transmitting the own weight (vertical force) of the bay window to the vertical frame of the panel frame.
FIGS. 8A and 8B are explanatory views showing a mounting state and a sliding state of the mounting member on the upper side of the panel unit.
FIG. 9 is an explanatory diagram for structurally explaining a function (first horizontal deformation ability) of following a horizontal displacement between layers on upper and lower floors of a wall panel body with a bay window during an earthquake.
FIG. 10 is an explanatory diagram for structurally explaining a function (second horizontal deformation capability) of following an interlayer horizontal displacement between upper and lower floors of a wall panel body with a bay window during an earthquake.
FIG. 11 is a front view showing a wall panel body with bay window according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a sectional view taken along line BB of FIG. 11;
FIG. 13 is a front view showing a wall panel body with bay window according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 14 is a sectional view taken along line CC of FIG.
FIG. 15 is a front view showing a wall structure having a bay window according to the related art.
FIG. 16 is a sectional view taken along line DD of FIG. 15;
[Explanation of symbols]
1 Wall panel with bay window
2 Panel section
21 waist wall panel
22 Panel opening
23 Sailing wall panel
24 Sleeve wall panel
3 bay window
31R, 31L bay window side
32 Bay window bottom
33 Top of bay window
34 Front of bay window
4 Panel frame
41R, 41L vertical frame
42 Upper frame
42a, 42b engaging ridge
43 Lower frame
44 Middle Frame
5 bay window frame
51R, 51L vertical bar
52 Front lower pier
53 Front Upper Bar
54R, 54L Side lower rail
55R, 55L Side upper rail
56 cantilever
6 Mounting members
6a, 6b groove
6P pin joint
6S slide joint
7 Reinforcing bars
8 Clearance between panels
10 General panel body
O Wall opening
P vertical structural member
C Lateral structural member
A waist wall
Claims (4)
パネル部は、枠組状に形成されたパネル骨組部と、腰壁パネル部とを備え、
出窓部は、パネル骨組部から片持ち構造で構成された出窓骨組部を備え、
パネル骨組部は、上下の取付部材によって上下階の横方向構造部材に複数個所固定され、
上下の取付部材のいずれかを、最初はピン接合部であるが、層間変形の変化に応じて水平方向へスライドするスライド接合部に変化することのできる可変性接合部とすることにより、地震時における壁面開口部の面内方向の上下の層間水平変位への追従能を有する、
ことを特徴とする出窓付壁面パネル体。A bay window panel body comprising a panel portion disposed in the in-plane direction of the bay window panel body, and a bay window portion that protrudes outward from the panel portion,
The panel portion includes a panel frame portion formed in a frame shape, and a waist wall panel portion,
The bay window section includes a bay window frame section configured in a cantilever structure from the panel frame section,
The panel frame is fixed to a plurality of lateral structural members on the upper and lower floors by upper and lower mounting members,
In the event of an earthquake, one of the upper and lower mounting members is a pin joint at first, but can be changed to a sliding joint that slides in the horizontal direction according to the change in interlayer deformation. Has the ability to follow the horizontal displacement between the upper and lower layers in the in-plane direction of the wall opening in the
A wall panel body with a bay window.
出窓骨組部は、線状構造部材を組み合わせて形成された、平面骨組または立体骨組によって片持ち構造を構成している、
ことを特徴とする出窓付壁面パネル体。The wall panel body with a bay window according to claim 1,
The bay window framing portion is formed by combining linear structural members, and constitutes a cantilever structure by a plane framing or a three-dimensional framing.
A wall panel body with a bay window.
出窓骨組部は、出窓側部の面状部材によって片持ち構造を構成している、
ことを特徴とする出窓付壁面パネル体。The wall panel body with a bay window according to claim 1,
The bay window framing portion constitutes a cantilevered structure by the planar member on the bay window side.
A wall panel body with a bay window.
出窓骨組部は、片持ち梁によって片持ち構造を構成している、
ことを特徴とする出窓付壁面パネル体。The wall panel body with a bay window according to claim 1,
The bay window frame part constitutes a cantilever structure with a cantilever,
A wall panel body with a bay window.
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000141552A JP3574043B2 (en) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | Wall panel with bay window |
JP2002355097A JP2003206583A (en) | 2000-05-15 | 2002-12-06 | Wall surface panel body with bay window and wall surface structure |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000141552A JP3574043B2 (en) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | Wall panel with bay window |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002355097A Division JP2003206583A (en) | 2000-05-15 | 2002-12-06 | Wall surface panel body with bay window and wall surface structure |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001323583A JP2001323583A (en) | 2001-11-22 |
JP3574043B2 true JP3574043B2 (en) | 2004-10-06 |
Family
ID=18648649
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000141552A Expired - Fee Related JP3574043B2 (en) | 2000-05-15 | 2000-05-15 | Wall panel with bay window |
JP2002355097A Pending JP2003206583A (en) | 2000-05-15 | 2002-12-06 | Wall surface panel body with bay window and wall surface structure |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002355097A Pending JP2003206583A (en) | 2000-05-15 | 2002-12-06 | Wall surface panel body with bay window and wall surface structure |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP3574043B2 (en) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014109826A1 (en) | 2012-11-13 | 2014-07-17 | Intel Corporation | Video codec architecture for next generation video |
JP6468733B2 (en) * | 2014-05-30 | 2019-02-13 | 株式会社竹中工務店 | Seismic wall structure |
CN104746639B (en) * | 2015-01-29 | 2017-06-23 | 宝业集团股份有限公司 | A kind of installation method that the prefabricated window that floats is installed in composite wallboard |
CN106193902A (en) * | 2016-07-18 | 2016-12-07 | 江苏中南建筑产业集团有限责任公司 | A kind of prefabricated window and installation method of wafing |
CN106088924A (en) * | 2016-07-18 | 2016-11-09 | 江苏中南建筑产业集团有限责任公司 | A kind of prefabricated window and installation method of wafing of modified model |
CN106368346A (en) * | 2016-10-26 | 2017-02-01 | 中国二十二冶集团有限公司 | Sandwiched thermal insulation concrete external wall board having external wall boards and bay window boards which are prefabricated simultaneously |
CN113417361A (en) * | 2021-06-28 | 2021-09-21 | 中建科工集团有限公司 | Prefabricated bay window and connecting method |
-
2000
- 2000-05-15 JP JP2000141552A patent/JP3574043B2/en not_active Expired - Fee Related
-
2002
- 2002-12-06 JP JP2002355097A patent/JP2003206583A/en active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001323583A (en) | 2001-11-22 |
JP2003206583A (en) | 2003-07-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6393774B1 (en) | Construction system for modular apartments, hotels and the like | |
JP2013514476A (en) | Paneled structural system for building | |
WO2009046423A2 (en) | Buildings formed of a plurality of prefabricated modules | |
JP3574043B2 (en) | Wall panel with bay window | |
US3762112A (en) | Modular building and method of making same | |
JP2794110B2 (en) | Prefab house | |
KR20090041191A (en) | A framework connection structrure for the prefabricated house | |
JP7000103B2 (en) | Column-beam structure of a plate-shaped building | |
JP4520242B2 (en) | Frame structure of apartment house | |
JPH11324204A (en) | Structure of building | |
JP3044462B1 (en) | Wall structure | |
JP3391445B2 (en) | Buildings and building design methods | |
JP2862780B2 (en) | Floor plan for a high-rise house with a plane-geese and a high-rise house with a plane-geese | |
JPS6365785B2 (en) | ||
JP3482377B2 (en) | Wall panel with bay window | |
JP3238059U (en) | Composite unit house structure | |
JP4355244B2 (en) | building | |
JP3066743B2 (en) | housing complex | |
JP3494372B2 (en) | building | |
JPH09310511A (en) | Earthquake resistant reinforcing construction of existing building | |
JP3003770B2 (en) | Connection structure of lattice material for truss | |
JPH1046834A (en) | Earthquake-resistant reinforcing structure of existing building | |
JPH09310508A (en) | Earthquake resistant reinforcing construction of existing building | |
JPS626035A (en) | Unit building | |
JP3924050B2 (en) | Unit building |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040630 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |